(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-16
(45)【発行日】2023-02-27
(54)【発明の名称】液体収容装置
(51)【国際特許分類】
B41J 2/175 20060101AFI20230217BHJP
【FI】
B41J2/175 305
B41J2/175 121
B41J2/175 133
(21)【出願番号】P 2019065685
(22)【出願日】2019-03-29
【審査請求日】2022-01-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000250502
【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【氏名又は名称】伊藤 正和
(72)【発明者】
【氏名】矢森 雄大
(72)【発明者】
【氏名】杉谷 寛
【審査官】亀田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-166410(JP,A)
【文献】特開2011-235506(JP,A)
【文献】特開2013-018267(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/01-2/215
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器から移送された液体を収容するものであり、底面に形成された溝部、前記溝部に開口した流出口、および前記溝部外に開口した流入口を有する収容部と、
前記容器から前記収容部へ液体を移送する移送動作を行う移送部と、
前記収容部内の液体を前記流出口から流出させて前記流入口から前記収容部に戻す撹拌動作を行う撹拌部と、
前記溝部内の液面高さが基準高さ以上である場合にオンとなり、前記溝部内の液面高さが前記基準高さ未満である場合にオフとなる検出部と、
前記移送部および前記撹拌部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記検出部がオフの状態から前記移送部に移送動作を実行させ、移送動作中に前記検出部がオンになると移送動作後に前記撹拌部に撹拌動作を実行させ、撹拌動作中に前記検出部がオフにならない場合に、前記容器内に液体があると判定することを特徴とする液体収容装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記検出部がオフの状態で前記移送部に移送動作を開始させてから所定の移送時確認時間
内に前記検出部がオンになった場合、移送動作を開始させてから前記移送時確認時間より長い所定の移送動作時間が経過すると前記撹拌部に撹拌動作を実行させ、
移送動作を開始させてから前記移送時確認時間が経過しても前記検出部がオフである場合、前記容器内に液体がないと判定することを特徴とする請求項1に記載の液体収容装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記検出部がオフの状態から前記移送部に移送動作を実行させ、移送動作中に前記検出部がオンになって移送動作後に前記撹拌部に撹拌動作を開始させてから所定の撹拌時確認時間が経過しても前記検出部がオフである場合、前記容器内に液体がないと判定することを特徴とする請求項1または2に記載の液体収容装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を収容する液体収容装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インクカートリッジから供給されるインクにより印刷を行うインクジェット印刷装置が知られている。このようなインクジェット印刷装置では、インクカートリッジの交換が必要か否かを判断するために、インクカートリッジ内のインクの有無が検出される(特許文献1参照)。
【0003】
ところで、上述のようなインクジェット印刷装置において、顔料インクを使用することがある。顔料インクでは、放置されることにより、顔料粒子の沈降が生じることがある。特に、金属粒子等の比重の大きい顔料を含むインクでは、顔料粒子の沈降が生じやすい。
【0004】
インクの顔料粒子の沈降は、インクの増粘によるインクジェットヘッドにおける吐出不良を招くことがある。また、インクの顔料粒子の沈降は、インクジェットヘッドから吐出されるインクの濃度のバラツキを発生させるおそれがある。このような顔料粒子の沈降による不具合を防ぐために、インクの撹拌が行われている。
【0005】
これに関し、インクカートリッジにおけるインクの顔料粒子の沈降を解消するために、インクカートリッジのインクを撹拌用のタンクに移送して収容し、このタンク内のインクを撹拌するインクジェット印刷装置が知られている。
【0006】
また、上述のような撹拌用のタンクを有するインクジェット印刷装置において、当該タンク内のインク有無を検出するために設けられた液面センサを用いて、インクの移送元であるインクカートリッジ内のインクの有無を判定する技術が知られている。
【0007】
この技術を用いたインクジェット印刷装置では、液面センサがオフになると、タンク内のインクがなくなったと判定して、インクカートリッジからタンクへのインクの移送動作を開始する。移送動作中に液面センサがオンになると、インクカートリッジからタンクへインクが移送されてきていると判断できることから、インクカートリッジ内にインクがあると判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述の技術では、移送動作を開始してもインクカートリッジ内にインクがないためにタンクへインクが移送されていない場合でも、液面センサがオンになることで、インクカートリッジ内にインクがあると誤判定するおそれがある。
【0010】
例えば、タンク内の壁面に付着していたインクが流れ落ちて液面センサの検出対象位置の液面が上昇することで液面センサがオンになり、インクカートリッジ内にインクがあると誤判定することがある。また、例えば、液面センサの検出対象位置の液面が波打つことで液面センサがオンになり、インクカートリッジ内にインクがあると誤判定することがある。
【0011】
このため、インクカートリッジ(容器)内のインク(液体)の有無の判定精度の向上が要望されていた。
【0012】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、液体の移送元である容器内の液体の有無の判定精度を向上できる液体収容装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の液体収容装置は、容器から移送された液体を収容するものであり、底面に形成された溝部、前記溝部に開口した流出口、および前記溝部外に開口した流入口を有する収容部と、前記容器から前記収容部へ液体を移送する移送動作を行う移送部と、前記収容部内の液体を前記流出口から流出させて前記流入口から前記収容部に戻す撹拌動作を行う撹拌部と、前記溝部内の液面高さが基準高さ以上である場合にオンとなり、前記溝部内の液面高さが前記基準高さ未満である場合にオフとなる検出部と、前記移送部および前記撹拌部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記検出部がオフの状態から前記移送部に移送動作を実行させ、移送動作中に前記検出部がオンになると移送動作後に前記撹拌部に撹拌動作を実行させ、撹拌動作中に前記検出部がオフにならない場合に、前記容器内に液体があると判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の液体収容装置によれば、液体の移送元である容器内の液体の有無の判定精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】実施の形態に係る印刷装置の概略構成図である。
【
図2】
図1に示す印刷装置が備えるタンクの斜視図である。
【
図6】インク有無判定処理のフローチャートである。
【
図7】インク有無判定処理での撹拌動作時におけるタンク内のインクの挙動の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
【0017】
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係る液体収容装置が設けられた印刷装置の概略構成図である。
図2は、
図1に示す印刷装置が備えるタンクの斜視図である。
図3は、タンクの分解斜視図である。
図4は、
図2のA-A線に沿った断面図である。
図5は、タンク本体の平面図である。なお、以下の説明において、
図1の紙面に直交する方向を前後方向とし、紙面表方向を前方とする。また、
図1における紙面の上下左右を上下左右方向とする。ここで、
図1に示す上下方向は鉛直方向である。
【0019】
図1に示すように、本実施の形態に係る印刷装置1は、印刷部2と、インク供給部3と、制御部4とを備える。なお、インク供給部3の一部(後述のタンク12および移送撹拌部15)と制御部4とにより、液体収容装置が構成される。
【0020】
印刷部2は、インクジェットヘッド(図示せず)を有し、インクジェットヘッドから用紙にインクを吐出して画像を印刷する。
【0021】
インク供給部3は、インク(液体に相当)を撹拌するとともに、印刷部2にインクを供給する。インク供給部3は、インクカートリッジ(容器に相当)11と、タンク12と、大気開放管13と、エアフィルタ14と、移送撹拌部15と、インク供給管16と、インク供給弁17とを備える。
【0022】
ここで、印刷装置1で印刷に使用されるインクは顔料インクであり、放置されると顔料粒子の沈降が生じるおそれがあるものである。例えば、印刷装置1で印刷に使用されるインクは、磁性体である金属粒子を含むMICR(Magnetic Ink Character Reader)インクである。インクの顔料粒子の沈降は、インクジェットヘッドにおける吐出不良や、吐出されるインクの濃度のバラツキ等の不具合を招く。インクカートリッジ11でインクの顔料粒子が沈降している可能性があるため、印刷装置1では、インク供給部3においてインクの撹拌を行い、顔料粒子が沈降している場合にはそれが解消されるようにする。
【0023】
インクカートリッジ11は、印刷部2による印刷に用いるインクである顔料インクを収容している。インクカートリッジ11は、印刷装置1に着脱可能に構成されている。
【0024】
タンク12は、インクカートリッジ11から移送されたインクを撹拌するために収容する。タンク12の詳細は後述する。
【0025】
大気開放管13は、タンク12を大気開放するための空気の流路を形成する。大気開放管13は、一端がタンク12に接続され、他端がエアフィルタ14を介して大気に通じている。エアフィルタ14は、大気開放管13への空気中のゴミ等の進入を防止する。
【0026】
移送撹拌部15は、移送動作および撹拌動作を行う。移送動作は、インクカートリッジ11から後述するタンク12の収容部41へインクを移送する動作である。撹拌動作は、タンク12の収容部41内のインクを後述する流出口49aから流出させて後述する流入口43aから収容部41に戻すように送液することで収容部41内のインクを撹拌する動作である。
【0027】
移送撹拌部15は、インク移送管21と、インク流出管22と、インク移送弁23と、撹拌弁24と、ポンプ25とを備える。なお、インク移送管21とインク移送弁23とポンプ25とにより、移送動作を行う移送部が構成される。また、インク移送管21の一部とインク流出管22と撹拌弁24とポンプ25とにより、撹拌動作を行う撹拌部が構成される。
【0028】
インク移送管21は、インクカートリッジ11とタンク12とを接続する。インク移送管21は、インクカートリッジ11からタンク12へインクを移送する経路である移送経路Rtを構成する。
【0029】
インク流出管22は、タンク12とインク移送管21とを接続する。
【0030】
インク流出管22と、インク移送管21のインク流出管22が接続された地点よりタンク12側の部分とにより、撹拌経路Rsが構成される。撹拌経路Rsは、インクをタンク12から流出させてタンク12に戻す経路である。
【0031】
インク移送弁23は、インク移送管21内のインクの流路を開閉する。インク移送弁23は、インク移送管21のインク流出管22が接続された地点よりインクカートリッジ11側の部分に配置されている。
【0032】
撹拌弁24は、インク流出管22内のインクの流路を開閉する。
【0033】
ここで、インク移送弁23が開放され、撹拌弁24が閉鎖されることにより、移送経路Rtが開通され、撹拌経路Rsが閉鎖された状態となる。また、インク移送弁23が閉鎖され、撹拌弁24が開放されることにより、撹拌経路Rsが開通され、移送経路Rtが閉鎖された状態となる。
【0034】
ポンプ25は、移送動作において、移送経路Rtを介してインクカートリッジ11からタンク12へインクを送液する。また、ポンプ25は、撹拌動作において、後述するタンク12の収容部41内のインクを後述する流出口49aから流出させて後述する流入口43aから収容部41に戻すように撹拌経路Rsを介して送液する。
【0035】
ポンプ25は、移送経路Rtと撹拌経路Rsとの共通部分に配置されている。具体的には、ポンプ25は、インク移送管21のインク流出管22が接続された地点よりタンク12側の部分に配置されている。
【0036】
インク供給管16は、タンク12と印刷部2とを接続する。
【0037】
インク供給弁17は、インク供給管16内のインクの流路を開閉する。インク供給弁17が開放されると、タンク12から印刷部2へインクが供給される。
【0038】
制御部4は、印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部4は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
【0039】
具体的には、制御部4は、インク供給部3から印刷部2にインクを供給しつつ、印刷部2により用紙に印刷するよう制御する。また、制御部4は、後述するタンク12の液面センサ33がオフになると、インクカートリッジ11からタンク12へインクを移送し、タンク12に収容されたインクを撹拌するよう移送撹拌部15を制御する。この際、制御部4は、後述するインク有無判定処理を行う。
【0040】
次に、タンク12の詳細について説明する。
【0041】
図2~
図4に示すように、タンク12は、タンク本体31と、蓋32と、液面センサ(検出部に相当)33とを備える。
【0042】
タンク本体31は、インクカートリッジ11から移送されてきたインクを収容する。タンク本体31は、略直方体形状に形成されている。
【0043】
図3~
図5に示すように、タンク本体31は、収容部41を有する。収容部41は、インクを収容する部分である。収容部41は、タンク本体31の上面31aから掘り下げて形成されており、周壁41aと、底面41bとを有する。
【0044】
収容部41の周壁41aは、平面視にて、左右方向に細長い略長円形状に形成されている。すなわち、周壁41aは、収容部41の左端部および右端部において湾曲した部分を有している。これにより、後述する流入口43a側(右側)から後述する流出口49a側(左側)へインクが流れやすくなり、インクの撹拌効率が向上する。
【0045】
収容部41の底面41bは、左下がりに傾斜している。すなわち、底面41bは、流入口43a側(右側)から流出口49a側(左側)へ向かって低くなるように傾斜している。これにより、流入口43a側から流出口49a側へインクが流れやすくなり、インクの撹拌効率が向上する。
【0046】
底面41bには、前後方向に細長い溝部41cが形成されている。溝部41cは、底面41bの最も低くなっている部分である左端部を掘り下げて形成されている。溝部41cは、収容部41内のインク残量が少なくなった状況において最後までインクが残る部分である。溝部41cには、後述する流出口49aおよび供給口50aが開口している。
【0047】
タンク本体31の右側部には、インク流入ポート42が設けられている。インク流入ポート42は、インク移送管21をタンク本体31に接続するためのものである。インク流入ポート42には、インク流入穴43が形成されている。
【0048】
インク流入穴43は、一端がインク流入ポート42に開口しており、他端が収容部41に開口している。これにより、インク流入穴43は、収容部41に連通されており、インク移送管21からインク流入穴43を介して収容部41にインクが流入するようになっている。インク流入穴43の収容部41における開口部が、収容部41へインクを流入させる流入口43aになっている。流入口43aは、収容部41における溝部41c外に開口している。具体的には、流入口43aは、収容部41の右端部に底面41bを掘り下げて形成された凹部41dに開口している。
【0049】
タンク本体31の左側部には、インク流出ポート46と、インク供給ポート47と、大気開放ポート48とが設けられている。
【0050】
インク流出ポート46は、インク流出管22をタンク本体31に接続するためのものである。インク流出ポート46には、インク流出穴49が形成されている。
【0051】
インク流出穴49は、一端がインク流出ポート46に開口しており、他端が収容部41に開口している。これにより、インク流出穴49は、収容部41に連通されており、収容部41からインク流出穴49を介してインク流出管22へインクが流出するようになっている。インク流出穴49の収容部41における開口部が、収容部41からインク流出管22へインクを流出させる流出口49aになっている。流出口49aは、前後方向における収容部41の中央より後側において、溝部41cに開口している。
【0052】
インク供給ポート47は、インク供給管16をタンク本体31に接続するためのものである。インク供給ポート47には、インク供給穴50が形成されている。
【0053】
インク供給穴50は、一端がインク供給ポート47に開口しており、他端が収容部41に開口している。これにより、インク供給穴50は、収容部41に連通されており、収容部41からインク供給穴50を介してインク供給管16へインクが流出するようになっている。インク供給穴50の収容部41における開口部が、インク供給管16を介して印刷部2へインクを供給するために収容部41からインクを排出する供給口50aになっている。供給口50aは、前後方向における収容部41の中央より前側において、溝部41cに開口している。
【0054】
大気開放ポート48は、大気開放管13をタンク本体31に接続するためのものである。大気開放ポート48には、大気連通穴51が形成されている。大気連通穴51は、蓋32で覆われたタンク本体31の内部空間(収容部41)を大気に連通し、タンク12を大気開放するためのものである。大気連通穴51は、一端が大気開放ポート48に開口しており、他端がタンク本体31の上面31aに開口している。
【0055】
タンク本体31には、シール溝56が形成されている。シール溝56は、収容部41を囲むように形成されている。シール溝56は、シール部材57を設置するための溝である。シール部材57は、収容部41内のインクがタンク12から漏れるのを防ぐ部材である。
【0056】
蓋32は、タンク本体31の上側を覆うものである。蓋32は、タンク本体31の上面31aに載置される。
【0057】
液面センサ33は、溝部41c内のインクの液面高さが所定の基準高さ未満であるか否かを検出する。基準高さは、収容部41内のインクの有無を判定するための基準として設定された溝部41c内の液面高さである。液面センサ33は、溝部41c内の液面高さが基準高さ以上の場合にオンとなり、溝部41c内の液面高さが基準高さ未満の場合にオフとなる。液面センサ33は、例えば、超音波センサからなる。
【0058】
次に、印刷装置1の動作について説明する。
【0059】
印刷を行う際、制御部4は、印刷部2のインクジェットヘッドから用紙にインクを吐出させる。これによりインクが消費され、印刷部2へのインクの供給が必要になると、制御部4は、インク供給弁17を開放する。インク供給弁17が開放されると、タンク12の収容部41内のインクがインク供給管16を介して印刷部2に供給される。必要な量のインクが供給されると、制御部4は、インク供給弁17を閉鎖する。
【0060】
印刷部2へのインクの供給によりタンク12の収容部41内のインクが減少し、インクの液面が下降する。液面センサ33がオフになると、制御部4は、タンク12内のインクがなくなったと判定し、インク供給弁17を閉鎖する。
【0061】
そして、制御部4は、インクカートリッジ11からタンク12へのインクの移送およびタンク12内のインクの撹拌を実行する。この際、制御部4は、移送撹拌部15に移送動作と撹拌動作とを交互に繰り返し行わせる。
【0062】
また、この際、制御部4は、インク有無判定処理を行う。インク有無判定処理は、印刷装置1に装着されているインクカートリッジ11内のインクの有無を判定するための処理である。インク有無判定処理は、最初の移送動作および撹拌動作と兼ねて行われる。
【0063】
ここで、上述のように、タンク12内のインクがなくなると、インクカートリッジ11からタンク12へのインクの移送およびタンク12内のインクの撹拌が実行されるが、この際、インクカートリッジ11内のすべてのインクがタンク12へ移送される。インクカートリッジ11からタンク12へのインクの移送が終了すると、インクカートリッジ11は交換可能となる。
【0064】
しかし、タンク12内のインクがなくなった時点まで、インクカートリッジ11の交換が行われておらず、空のインクカートリッジ11が装着されたままの場合がある。空のインクカートリッジ11が装着されたままの場合、インクカートリッジ11の交換をユーザに指示する必要がある。このため、インク有無判定処理が行われる。
【0065】
なお、インクカートリッジ11からタンク12へのインクの移送およびタンク12内のインクの撹拌を行っている間は、インク供給弁17が閉鎖された状態が維持される。このため、タンク12から印刷部2へのインクの供給が停止されるが、印刷部2に貯留されているインクにより印刷は継続可能である。
【0066】
上述したインク有無判定処理について説明する。
【0067】
図6は、インク有無判定処理のフローチャートである。
図6のフローチャートの処理は、印刷中に液面センサ33がオフになってタンク12内のインクがなくなったと判定されたことにより開始となる。
【0068】
図6のステップS1において、制御部4は、インク移送弁23を開放し、ポンプ25の駆動を開始させる。なお、インクカートリッジ11からタンク12へのインクの移送を開始する直前の状態では、インク移送弁23および撹拌弁24はいずれも閉鎖されている。
【0069】
インク移送弁23および撹拌弁24が閉鎖された状態からインク移送弁23が開放されることで、撹拌経路Rsが閉鎖され、移送経路Rtが開通された状態となる。この状態でポンプ25の駆動が開始されることで、移送動作が開始される。
【0070】
次いで、ステップS2において、制御部4は、ステップS1で移送動作を開始してから所定の移送時確認時間が経過したか否かを判断する。移送動作を開始してから移送時確認時間が経過していないと判断した場合(ステップS2:NO)、制御部4は、ステップS2を繰り返す。
【0071】
ここで、移送時確認時間は、移送動作を開始してもインクカートリッジ11からタンク12へインクが移送されてきていないことを確認するための待機時間として予め設定されたものである。
【0072】
インクカートリッジ11からタンク12へインクが移送されてきて流入口43aから収容部41へインクが流入し始めても、インクが溝部41cに到達して溝部41c内の液面が基準高さまで上昇するまでは、液面センサ33はオフのままである。そこで、移送動作の開始直後に液面センサ33がオンにならなくてもインクカートリッジ11内にインクがないとは判定しないようにするために、移送時確認時間を設けている。
【0073】
移送時確認時間は、液面センサ33がオフの状態で移送動作を開始してから、流入口43aから収容部41に流入したインクが溝部41cまで流れて溝部41c内の液面が基準高さまで上昇するまでに要すると想定される時間より長い時間として設定されている。このため、移送動作を開始してから移送時確認時間が経過した時点で液面センサ33がオフであれば、インクカートリッジ11内にインクがないために、タンク12へインクが移送されてきていないと判断できる。
【0074】
移送動作を開始してから移送時確認時間が経過したと判断した場合(ステップS2:YES)、ステップS3において、制御部4は、液面センサ33がオフであるか否かを判断する。
【0075】
液面センサ33がオフであると判断した場合(ステップS3:YES)、ステップS4において、制御部4は、タンク12へインクが移送されてきておらず、インクカートリッジ11内にインクがないと判定する。これにより、インク有無判定処理が終了となる。
【0076】
液面センサ33がオンであると判断した場合(ステップS3:NO)、ステップS5において、制御部4は、移送動作を開始してから所定の移送動作時間が経過したか否かを判断する。
【0077】
ここで、移送動作時間は、移送動作と撹拌動作とを交互に繰り返し行う制御において、1回あたりの移送動作の時間として予め設定されたものである。移送動作時間は、後述するステップS6で開始される撹拌動作中に液面センサ33がオンの状態を維持するのに必要な量のインクを移送可能な時間に設定されている。具体的には、例えば、移送動作時間は、液面センサ33がオフの状態からインクの移送を開始した場合に、収容部41の底面41bの最高地点よりも高い位置まで液面が達するだけの量のインクを移送可能な時間に設定されている。移送動作時間は、移送時確認時間よりも長い。
【0078】
ところで、ステップS3で「NO」と判断されるのは、移送動作を開始してから移送時確認時間内に液面センサ33がオンになった場合、すなわち、移送動作中に液面センサ33がオンになった場合である。この場合でも、インクカートリッジ11からタンク12へインクが移送されてきているとは限らない。
【0079】
例えば、インクカートリッジ11からタンク12へインクが移送されてきていなくても、周壁41aに付着していたインクが流れ落ちて溝部41cに流入することで溝部41c内の液面が上昇し、液面センサ33がオンになることがある。また、例えば、インクカートリッジ11からタンク12へインクが移送されてきていなくても、溝部41c内の液面が波打つことで、液面センサ33がオンになることがある。このように、インクカートリッジ11からタンク12へインクが移送されていないにも関わらず、液面センサ33がオンになることがある。
【0080】
このため、本実施の形態のインク有無判定処理では、移送動作を開始してから移送時確認時間内(移送動作中)に液面センサ33がオンになっても、この段階ではインクカートリッジ11内にインクがあるとは判定しない。
【0081】
ステップS5において、移送動作を開始してから移送動作時間が経過していないと判断した場合(ステップS5:NO)、制御部4は、ステップS5を繰り返す。
【0082】
移送動作を開始してから移送動作時間が経過したと判断した場合(ステップS5:YES)、ステップS6において、制御部4は、インク移送弁23を閉鎖し、撹拌弁24を開放する。これにより、撹拌経路Rsが開通され、移送経路Rtが閉鎖された状態に切り替わる。この際、ポンプ25が引き続き駆動されていることで、移送動作が終了するとともに、撹拌動作が開始される。
【0083】
次いで、ステップS7において、制御部4は、ステップS6で撹拌動作を開始してから所定の撹拌時確認時間が経過したか否かを判断する。撹拌動作を開始してから撹拌時確認時間が経過していないと判断した場合(ステップS7:NO)、制御部4は、ステップS7を繰り返す。
【0084】
ここで、撹拌時確認時間は、移送動作により移送されたインクが収容部41に収容されているか否かを確認するための待機時間として予め設定されたものである。
【0085】
移送動作を行ってもタンク12へインクが移送されてきていない場合、撹拌動作の開始時において、収容部41は、溝部41cおよび凹部41dにはインクが溜まっているが、他の部分にはインクがない状態である。
【0086】
この状態において、撹拌動作が開始されると、流出口49aを介して溝部41cから撹拌経路Rsへインクが流出し、撹拌経路Rsから流入口43aを介して凹部41dにインクが流入する。凹部41dにインクが流入することで、凹部41dからインクが溢れる。凹部41dから溢れたインクは、傾斜した底面41bを溝部41cへ向かって流れる。
【0087】
この際、
図7に示すように、凹部41dから溝部41cへ向かって流れているインクの分だけ、溝部41c内の液面が下降する。これにより、液面センサ33がオンからオフへ移行する。
【0088】
一方、移送動作によりインクがインクカートリッジ11から移送されて収容部41に収容されている場合、前述のように移送動作時間が設定されていることから、例えば、収容部41の底面41bの最高地点よりも高い位置にインクの液面がある。この状態で撹拌動作を行っても、流出口49aから流出した分と同量のインクが流入口43aから流入することで、収容部41内の液面高さは変化しない。したがって、移送動作によりインクがインクカートリッジ11からタンク12へ移送されて収容部41に収容されている場合、撹拌動作を行っても液面センサ33はオフに移行せず、撹拌動作中は、液面センサ33はオンを維持する。
【0089】
撹拌時確認時間は、移送動作を行ってもタンク12へインクが移送されてきていない場合において、撹拌動作の開始時にオンの液面センサ33が、撹拌動作の開始後にオフに移行するまでに要すると想定される時間より長い時間として設定されている。このため、撹拌動作を開始してから撹拌時確認時間が経過した時点で液面センサ33がオフであれば、インクカートリッジ11内にインクがなく、タンク12へインクが移送されてきていないと判断できる。
【0090】
撹拌時確認時間は、1回あたりの撹拌動作の時間として予め設定された撹拌動作時間よりも短い。撹拌動作を開始してから撹拌時確認時間が経過した時点で液面センサ33がオンであれば、移送動作によりインクがタンク12へ移送されて収容部41に収容されており、撹拌動作が終了するまで液面センサ33がオンの状態が維持される。すなわち、撹拌動作を開始してから撹拌時確認時間が経過した時点で液面センサ33がオンであれば、撹拌動作中はその後も液面センサ33がオフにはならないと判断でき、インクカートリッジ11内にインクがあると判断できる。
【0091】
図6のステップS7において、撹拌動作を開始してから撹拌時確認時間が経過したと判断した場合(ステップS7:YES)、ステップS8において、制御部4は、液面センサ33がオフであるか否かを判断する。
【0092】
ステップS8において、液面センサ33がオフであると判断した場合(ステップS8:YES)、制御部4は、ステップS4に進み、インクカートリッジ11内にインクがないと判定する。これにより、インク有無判定処理が終了となる。
【0093】
液面センサ33がオンであると判断した場合(ステップS8:NO)、ステップS9において、制御部4は、移送動作によってタンク12へインクが移送されてきており、インクカートリッジ11内にインクがあると判定する。これにより、インク有無判定処理が終了となる。
【0094】
ステップS4でインクカートリッジ11内にインクがないと判定してインク有無判定処理を終了した場合は、制御部4は、実行中の移送動作または撹拌動作を終了させる。そして、制御部4は、インクカートリッジ11の交換をユーザに指示する画面を表示部(図示せず)に表示させる。インクカートリッジ11が交換されると、制御部4は、インクカートリッジ11からタンク12へのインクの移送およびタンク12内のインクの撹拌を実行する。この際、制御部4は、上述したインク有無判定処理を実行する。
【0095】
ステップS9でインクカートリッジ11内にインクがあると判定してインク有無判定処理を終了した場合は、制御部4は、そのまま移送動作と撹拌動作とを交互に繰り返し行う制御を続行する。
【0096】
具体的には、制御部4は、ステップS6で撹拌動作を開始してから撹拌動作時間が経過すると、撹拌弁24を閉鎖し、インク移送弁23を開放する。これにより、撹拌経路Rsが閉鎖され、移送経路Rtが開通された状態に切り替わることで、撹拌動作が終了するとともに、移送動作が開始される。この後、制御部4は、最後の撹拌動作まで、移送動作と撹拌動作とを交互に行うよう移送撹拌部15を制御する。
【0097】
以上説明したように、印刷装置1では、制御部4は、インク有無判定処理において、液面センサ33がオフの状態から移送撹拌部15に移送動作を実行させ、移送動作中に液面センサ33がオンになると移送動作後に移送撹拌部15に撹拌動作を実行させる。そして、制御部4は、撹拌動作中に液面センサ33がオフにならない場合に、インクカートリッジ11内にインクがあると判定する。
【0098】
これにより、移送動作中にインクカートリッジ11からタンク12へインクが移送されていないにも関わらず、液面センサ33がオンになったためにインクカートリッジ11内にインクがあると判定する誤判定が低減する。したがって、印刷装置1によれば、インクカートリッジ11内のインクの有無の判定精度を向上できる。
【0099】
ここで、インクカートリッジ11内にインクがないのにインクがあると誤判定された場合、そのまま最後の撹拌動作まで、移送動作と撹拌動作とを交互に繰り返し行う制御が続行される。この間はタンク12から印刷部2へのインクの供給が停止されるが、前述のように、印刷部2に貯留されているインクにより印刷は継続可能である。
【0100】
しかし、タンク12にインクがない状態のままであるため、印刷部2へのインクの供給が必要となったときに、印刷部2にインクを供給できず、印刷ができなくなってしまう。この場合、改めてインクカートリッジ11からタンク12へのインクの移送およびタンク12内のインクの撹拌を行う必要が生じ、この間は印刷できないため、印刷できない時間が長くなってしまう。
【0101】
本実施の形態の印刷装置1では、インクカートリッジ11内のインクの有無の判定精度が向上するので、上述のような誤判定による不都合の発生を低減できる。
【0102】
また、印刷装置1では、制御部4は、インク有無判定処理において、液面センサ33がオフの状態で移送撹拌部15に移送動作を開始させてから移送時確認時間が経過しても液面センサ33がオフである場合、インクカートリッジ11内にインクがないと判定する。これにより、移送動作により収容部41にインクが流入し始めても溝部41cに到達していないために液面センサ33がオフである期間に、液面センサ33がオフのままであるからインクカートリッジ11内にインクがないと判定する誤判定を低減できる。この結果、インクカートリッジ11内のインクの有無の判定精度をより向上できる。
【0103】
また、印刷装置1では、制御部4は、インク有無判定処理において、移送撹拌部15に撹拌動作を開始させてから撹拌時確認時間が経過しても液面センサ33がオフである場合、インクカートリッジ11内にインクがないと判定する。これにより、移送動作でタンク12へインクが移送されてきていない場合において、撹拌動作の開始により溝部41c内の液面が下降し始めても基準高さまで下降していないために液面センサ33がオンである期間に、液面センサ33がオンのままであるからインクカートリッジ11内にインクがあると判定する誤判定を低減できる。この結果、インクカートリッジ11内のインクの有無の判定精度をより向上できる。
【0104】
なお、上述した実施の形態では、移送動作と撹拌動作とを共通のポンプ25(駆動源)を用いて行う構成としたが、これらを異なる駆動源を用いて構成としてもよい。
【0105】
また、上述した実施の形態では、インク有無判定処理でインクカートリッジ11内にインクがあると判定した場合、そのまま移送動作と撹拌動作とを交互に繰り返し行う制御を続行した。しかし、これに限らず、例えば、インクカートリッジ11内にインクがあると判定すると、インクカートリッジ11内の残りのインクを一気にタンク12へ移送した後、タンク12内のインクを撹拌するようにしてもよい。
【0106】
また、インク有無判定処理において、撹拌時確認時間を設けず、設定された撹拌動作時間の撹拌動作中に液面センサ33がオフにならなければ、インクカートリッジ11内にインクがあると判定するようにしてもよい。この場合、撹拌動作中に液面センサ33がオフになると、その時点でインクカートリッジ11内にインクがないと判定すればよい。
【0107】
また、上述した実施の形態では、収容部41の底面41bが傾斜している構成を示したが、これに限らず、例えば、底面41bが水平であってもよい。
【0108】
また、上述した実施の形態では、流入口43aが凹部41dに開口した構成を示したが、凹部41dがない構成において流入口43aが周壁41aに開口したものであってもよい。また、流入口43aが底面41bに開口したものであってもよい。
【0109】
また、上述した実施の形態では、移送動作および撹拌動作で共通の流入口43aを用いる構成を示したが、移送動作により収容部41にインクが流入する流入口と、撹拌動作により収容部41にインクが流入する流入口とが異なる構成であってもよい。また、この場合、移送動作により収容部41にインクが流入する流入口は、溝部41cに開口するものであってもよい。移送動作により収容部41にインクが流入する流入口が溝部41cに開口するものである場合、移送時確認時間は、液面センサ33がオフの状態で移送動作を開始してから、当該流入口から溝部41cにインクが流入して液面センサ33がオンになるまでに要すると想定される時間より長い時間として設定すればよい。
【0110】
また、上述した実施の形態では、顔料粒子の沈降が生じるインクをタンク12に収容して撹拌する場合について説明したが、撹拌対象のインクは、成分の沈降が生じるものに限らず、例えば、成分の分離が生じるものであってもよい。
【0111】
また、インク以外の液体を収容する容器から移送された液体を収容する液体収容装置にも本発明は適用可能である。
【0112】
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【0113】
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
【0114】
(付記1)
容器から移送された液体を収容するものであり、底面に形成された溝部、前記溝部に開口した流出口、および前記溝部外に開口した流入口を有する収容部と、
前記容器から前記収容部へ液体を移送する移送動作を行う移送部と、
前記収容部内の液体を前記流出口から流出させて前記流入口から前記収容部に戻す撹拌動作を行う撹拌部と、
前記溝部内の液面高さが基準高さ以上である場合にオンとなり、前記溝部内の液面高さが前記基準高さ未満である場合にオフとなる検出部と、
前記移送部および前記撹拌部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記検出部がオフの状態から前記移送部に移送動作を実行させ、移送動作中に前記検出部がオンになると移送動作後に前記撹拌部に撹拌動作を実行させ、撹拌動作中に前記検出部がオフにならない場合に、前記容器内に液体があると判定することを特徴とする液体収容装置。
【0115】
(付記2)
前記制御部は、前記検出部がオフの状態で前記移送部に移送動作を開始させてから所定の移送時確認時間が経過しても前記検出部がオフである場合、前記容器内に液体がないと判定することを特徴とする付記1に記載の液体収容装置。
【0116】
(付記3)
前記制御部は、前記検出部がオフの状態から前記移送部に移送動作を実行させ、移送動作中に前記検出部がオンになって移送動作後に前記撹拌部に撹拌動作を開始させてから所定の撹拌時確認時間が経過しても前記検出部がオフである場合、前記容器内に液体がないと判定することを特徴とする付記1または2に記載の液体収容装置。
【符号の説明】
【0117】
1 印刷装置
2 印刷部
3 インク供給部
4 制御部
11 インクカートリッジ
12 タンク
13 大気開放管
14 エアフィルタ
15 移送撹拌部
16 インク供給管
17 インク供給弁
21 インク移送管
22 インク流出管
23 インク移送弁
24 撹拌弁
25 ポンプ
31 タンク本体
32 蓋
33 液面センサ
41 収容部
41a 周壁
41b 底面
41c 溝部
41d 凹部
43 インク流入穴
43a 流入口
49 インク流出穴
49a 流出口