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特許7229074商品陳列装置及び商品陳列装置の気流制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-16
(45)【発行日】2023-02-27
(54)【発明の名称】商品陳列装置及び商品陳列装置の気流制御方法
(51)【国際特許分類】
   A47F 7/00 20060101AFI20230217BHJP
【FI】
A47F7/00 L
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019067190
(22)【出願日】2019-03-29
(65)【公開番号】P2020162923
(43)【公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-12-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000001834
【氏名又は名称】三機工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090985
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 幸雄
(74)【代理人】
【識別番号】100093388
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 喜三郎
(74)【代理人】
【識別番号】100206302
【弁理士】
【氏名又は名称】落志 雅美
(72)【発明者】
【氏名】植村 聡
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 誠記
(72)【発明者】
【氏名】飯田 徹
(72)【発明者】
【氏名】矢吹 雅之
(72)【発明者】
【氏名】峯村 遥
(72)【発明者】
【氏名】長塚 路子
【審査官】高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】実開昭62-001085(JP,U)
【文献】特許第4322120(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 7/00
F25D 17/08,320
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を陳列するカウンターユニットと、
該カウンターユニットの背面に接して起立して取り付けられるコラムユニットと、
該コラムユニットの上方に設けられた天井ユニットと、
前記カウンターユニットと前記コラムユニット及び前記天井ユニットとの間に形成される少なくとも前面が開放された空間とからなる商品陳列装置において、
前記カウンターユニットには、前記空間に向かって空気を吹出す吹出口が設けられ、
前記コラムユニットには風道が設けられ、
前記天井ユニットには、前記空間の空気を吸込む吸込口が設けられるとともに、
該天井ユニットには、前記空間の前面に向けて香料を噴射する少なくとも1個の香料噴射部が設けられ
前記香料噴射部が、香料収納部と噴射ノズルを備えた香料噴射ユニットを備え、前記香料噴射部から前記空間に向けて噴射する香料が希釈されてなることを特徴とする商品陳列装置。
【請求項2】
前記カウンターユニットに設けられる吹出口が、細長い形状であることを特徴とする請求項1に記載の商品陳列装置。
【請求項3】
前記カウンターユニットと前記コラムユニット及び前記天井ユニットとの間に形成される前面が開放された空間に、前記カウンターユニットに設けられる吹出口から、前記空間に空気を吹出すクロスフローファンを設けたことを特徴とする請求項1に記載の商品陳列装置。
【請求項4】
商品を陳列するカウンターユニットと、
該カウンターユニットの背面に接して起立して取り付けられるコラムユニットと、
該コラムユニットの上方に設けられた天井ユニットと、
前記カウンターユニットと前記コラムユニット及び前記天井ユニットとの間に形成される少なくとも前面が開放された空間とからなる商品陳列装置の気流制御方法であって、
a)前記カウンターユニットに設けられた吹出口から前記空間に空気を吹出すことと、
b)前記天井ユニットに設けられた吸込口から前記空間の空気を吸込むことにより、
c)前記空間に気流を生じさせることと、
d)前記天井ユニットに設けられた香料噴射部から前記空間の前面に噴射された香料の芳香を、前記気流とともに前記天井ユニットの吸込口から吸込み排出させることと、
e)吸込口から吸込んだ空気を、天井ユニットの吸込口、コラムユニットを経てテーブルユニットに設けた脱臭フィルターにより香料を脱臭し、排気ファンによりテーブルユニット背面に排気し、
商品陳列装置近傍の限られた空間に立つ人には、前記天井ユニットに設けられた香料噴射部から前記空間に噴射される香料の芳香を感じさせ、それ以上商品陳列装置から離れた空間においては、前記噴射された香料を吸込まないことにより、前記香料の拡散を抑制することで、商品陳列装置の周囲の人に芳香を感じさせないようにすること
とからなることを特徴とする商品陳列装置の気流制御方法。
【請求項5】
前記カウンターユニットに設けられた吹出口から前記空間に吹出す空気の風量が、前記天井ユニットに設けられた吸込口から吸込む前記空間の空気の風量の1/5~1/10であることを特徴とする請求項に記載の商品陳列装置の気流制御方法。
【請求項6】
前記カウンター部に設けられた吹出口から前記空間に吹出す空気の気流速度が面速0.2~0.7m/sで、前記天井ユニットに設けられた吸込口から吸込む前記空間の空気の気流速度が面速0.5~1.5m/sで、前記天井ユニットに設けられた香料噴射部から噴射される香料が気流速度2.5~3.5m/sであることを特徴とする請求項に記載の商品陳列装置の気流制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の展示・販促または展示会のブース内などに設置して使用する商品陳列装置及び商品陳列装置の気流制御方法に関し、特に芳香を発する香水や化粧品の陳列に適した商品陳列装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、香水や化粧品等の芳香を発生する商品の展示・販促では、商品陳列装置の上に対象商品を陳列し、対象商品に関心がありそうな周辺を歩く人に声をかけ、テストサンプルを用いて芳香を試してもらう方法が一般的である。その際には、芳香が拡散するのを防止するために、香水であれば、小さなペーパーの狭い範囲に少量噴霧して芳香を試してもらうなどしている。
また、商品を陳列した商品陳列装置を化粧品売り場や展示会のブース内などに設置し、消費者等の関心を誘うために前記商品陳列装置の周辺に芳香器を使用して対象商品の芳香を噴射し拡散させるなどの方法も採られている。
複数の商品の展示・販促の場合には、一台の商品陳列装置に段を設けて各段に商品を分けて陳列し商品ごとにテストサンプルを配置して芳香を試してもらったり、あるいは、複数台の商品陳列装置を設置し、それぞれ異なる商品を陳列し、前記商品陳列装置の周辺に芳香を発生させたりして、消費者にアピールをしている。
【0003】
このような香水や化粧品等の芳香を発生する商品の陳列装置については、特開平11-76016号公報に、顧客が必要とする商品情報を、特に香水等の化粧品に関する詳細且つ有効な商品情報を提供することのできる陳列什器が開示されている。前記陳列什器は、「顧客からの商品の指定を感知する構成とされた感知手段と、情報表示部と、テストサンプルを載せるサンプル台と、該サンプル台近傍に設けられたサンプル照明と、該情報表示部と該サンプル照明の制御を行う制御部と、を具備し、該感知手段での商品の指定の感知と連動して、該制御部は該情報表示部での該商品の情報提供及び該サンプル照明による該指定に係るテストサンプルの照明のうちの少なくとも一方を行う構成」からなるものである。
この陳列什器によれば、専門の要員を置かない無人の販売の現場であっても、顧客の指示に対応する顧客が求める商品の情報を文字や図や写真等を交えた映像の形で顧客に対し個別に分かりやすく提供することが可能となり、また該顧客の指示に対応して情報表示部で説明する商品を、陳列する多数の商品の中から、顧客に対し明確に指し示すことが可能である、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平11-76016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように様々な香水や化粧品等の芳香を発生する商品の展示・販促の方法があるが、テストサンプルを用いて芳香を試す場合においては、少量の使用では、鼻を近づけて芳香を嗅ぐなど不自然な状態で、また、多量に使用した場合には、周辺に拡散した芳香が滞留し、他の芳香を試す場合には滞留している芳香が障害となっていた。
また、商品陳列装置を配置して商品の展示・販促を行うにあたり、芳香器を使用する場合は、該芳香器から噴射される芳香が商品陳列装置周辺に滞留し続け、店内や展示会のブース内に芳香が漂い、必要なときに任意の芳香を提供することが困難であった。
一方、複数台の商品陳列装置を設置し、それぞれ異なる芳香を発生させるとそれらの芳香が拡散し相互に混合してしまい個々の芳香の識別に影響を及ぼしてしまうという問題があった。
これらに対処するためには、速やかに芳香を排出すること、芳香の閾値以下に希釈又は脱臭することが必要であるが、拡散した芳香が広い範囲に残るため、速やかに芳香を排出したり閾値以下に希釈したりすることは困難であった。
上記特許文献1に記載の陳列什器においても、任意の商品の選択により該商品の詳細な商品情報が提供され、それに合わせて芳香装置から芳香が拡散される構成であり、前記拡散された芳香が什器周辺だけでなく、該什器を配置している店内やブース内にも広く拡散し滞留するという問題は解消しない。
【0006】
本発明は、かかる観点に鑑みてなされたもので、商品陳列装置から噴射される芳香を商品陳列装置の設置空間全体に行き渡らせるのではなく、前記芳香をカウンターユニットの吹出口から吹出される気流と商品陳列装置の前面から商品陳列空間に吸引される気流と一緒に天井ユニット吸込口から吸引することで、芳香が商品陳列装置から流れていく距離を制御し、商品陳列装置の前を通る人や商品陳列装置の前に立ち止まる人(例えば1~3人)に限って芳香を届けることで商品陳列装置に対して興味を喚起させ、また商品陳列装置の前に立つ人を対象に、その近傍の限られた狭い空間だけに芳香を感じさせ、興味を喚起させる商品陳列装置を提供することを目的とする。
また、複数台の商品陳列装置を設置し、それぞれ異なる芳香を発生させても、それらの芳香が拡散して相互に混合することを防止し又速やかに芳香成分濃度を、芳香を感じない閾値以下にすることができる商品陳列装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を下記手段により解決した。
〈1〉商品を陳列するカウンターユニットと、
該カウンターユニットの背面に接して起立して取り付けられるコラムユニットと、
該コラムユニットの上方に設けられた天井ユニットと、
前記カウンターユニットと前記コラムユニット及び前記天井ユニットとの間に形成される少なくとも前面が開放された空間とからなる商品陳列装置において、
前記カウンターユニットには、前記空間に向かって空気を吹出す吹出口が設けられ、
前記コラムユニットには風道が設けられ、
前記天井ユニットには、前記空間の空気を吸込む吸込口が設けられるとともに、
該天井ユニットには、前記空間の前面に向けて香料を噴射する少なくとも1個の香料噴射部が設けられ
前記香料噴射部が、香料収納部と噴射ノズルを備えた香料噴射ユニットを備え、前記香料噴射部から前記空間に向けて噴射する香料が希釈されてなることを特徴とする商品陳列装置。
〈2〉前記カウンターユニットに設けられる吹出口が、細長い形状であることを特徴とする前記〈1〉に記載の商品陳列装置。
〈3〉前記カウンターユニットと前記コラムユニット及び前記天井ユニットとの間に形成される前面が開放された空間に、前記カウンターユニットに設けられる吹出口から、前記空間に空気を吹出すクロスフローファンを設けたことを特徴とする前記〈1〉に記載の商品陳列装置。
【0008】
〈4〉商品を陳列するカウンターユニットと、
該カウンターユニットの背面に接して起立して取り付けられるコラムユニットと、
該コラムユニットの上方に設けられた天井ユニットと、
前記カウンターユニットと前記コラムユニット及び前記天井ユニットとの間に形成される少なくとも前面が開放された空間とからなる商品陳列装置の気流制御方法であって、
a)前記カウンターユニットに設けられた吹出口から前記空間に空気を吹出すことと、
b)前記天井ユニットに設けられた吸込口から前記空間の空気を吸込むことにより、
c)前記空間に気流を生じさせることと、
d)前記天井ユニットに設けられた香料噴射部から前記空間の前面に噴射された香料の芳香を、前記気流とともに前記天井ユニットの吸込口から吸込み排出させることと、
e)吸込口から吸込んだ空気を、天井ユニットの吸込口、コラムユニットを経てテーブルユニットに設けた脱臭フィルターにより香料を脱臭し、排気ファンによりテーブルユニット背面に排気し、
商品陳列装置近傍の限られた空間に立つ人には、前記天井ユニットに設けられた香料噴射部から前記空間に噴射される香料の芳香を感じさせ、それ以上商品陳列装置から離れた空間においては、前記噴射された香料を吸込まないことにより、前記香料の拡散を抑制することで、商品陳列装置の周囲の人に芳香を感じさせないようにすること
とからなることを特徴とする商品陳列装置の気流制御方法。
〈5〉前記カウンターユニットに設けられた吹出口から前記空間に吹出す空気の風量が、前記天井ユニットに設けられた吸込口から吸込む前記空間の空気の風量の1/5~1/10であることを特徴とする前記〈4〉に記載の商品陳列装置の気流制御方法。
〈6〉前記カウンター部に設けられた吹出口から前記空間に吹出す空気の気流速度が面速0.2~0.7m/sで、前記天井ユニットに設けられた吸込口から吸込む前記空間の空気の気流速度が面速0.5~1.5m/sで、前記天井ユニットに設けられた香料噴射部から噴射される香料が気流速度2.5~3.5m/sであることを特徴とする前記〈4〉に記載の商品陳列装置の気流制御方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、特定の範囲内にのみ任意の芳香を提供することができるので、商品陳列装置の前を通る人や商品陳列装置の前に立ち止まる人にのみ芳香を届けることで、商品陳列装置に対して興味を喚起させ、また商品陳列装置の前に立つ人を対象に、その近傍の限られた狭い空間だけに芳香を感じさせることができ、商品に対する興味を喚起させることができる。
また、複数台の商品陳列装置を設置し、個々に異なる芳香を発生させた場合においても、個々の芳香は限られた空間のみに留まり相互に混合せずに、独立して芳香を感じさせることができるので、それほど広くない同一空間においても台数分の異なる香りの切り替わりを体験させ驚きを与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1の実施例の商品陳列装置の説明図である。
図2】本発明の第1の実施例の商品陳列装置を側面から見た横断面図である。
図3】本発明の第1の実施例の商品陳列装置の作用を説明する説明図である。
図4】本発明の第1の実施例の商品陳列装置の気流制御方法について説明する説明図である。
図5】本発明の第2の実施例の商品陳列装置の説明図である。
図6】本発明の第2の実施例の商品陳列装置から放出される芳香が認識されなくなる距離を説明する説明図である。
図7】本発明の第2の実施例の商品陳列装置から放出される芳香の異なる地点における濃度比を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明に係る商品陳列装置を実施するための形態を、実施例の図に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施例の商品陳列装置の説明図、図2は本発明の第1の実施例の商品陳列装置を側面から見た横断面図、図3は本発明の第1の実施例の商品陳列装置の作用を説明する説明図である。
図1図3において、1は商品陳列装置全体を示し、10は商品を展示するカウンターユニット、20はコラムユニット、30は天井ユニットであり、K1はカウンターユニット10と、コラムユニット20及び天井ユニット30の間に形成される前面が開放された商品陳列空間である。
【0012】
カウンターユニット10は、少なくとも商品を陳列する機能と、外気を取り入れ、カウンターユニット10の上方に空気を吹出す機能とを有し、本実施例においては、略直方体形状で構成され、商品を陳列するカウンター部11、背面板12、左右の側面板14、15、前面板16、下面板17からなり、前記背面板12の上方には、後述するコラムユニット20を配置する支持部13が設けられている。
前記カウンターユニット10のカウンター部11には、後方に細長い形状の吹出口18が、設けられている。
19は後述するコラムユニット20に設けられたカウンターユニット10内に外気を取り込むための外気供給口で、前記コラムユニット20を貫通するダクト19aを介してカウンターユニット10に接続されている。
なお、カウンターユニット10に設けられる吹出口18は、該カウンターユニット吹出口18から吹出した空気が、コラムユニット20の前面板21に沿って上方に流れる気流となるように、整流板などを備えた細長い形状に構成されることが好ましい。
【0013】
前記カウンターユニット吹出口18から吹出す空気は、前記外気供給口19からカウンターユニット10内に取り込んだ外気A3であり、外気供給口19は、コラムユニット20に設けなくてもカウンターユニット10内に外気を取り込むことができれば、設ける箇所は特に限定されない。
外気A3の取り入れについては、図3に示すように様々なバリエーションが考えられる。例えば、図3(A)は、カウンターユニット10の横長形状の吹出口18から吹出す空気を前記コラムユニット20に設けた外気供給口19から取り入れる場合の気流の流れを示す図であり、同図(B)は、前記カウンターユニット10の前面板16に設けた外気供給口16aから取り入れる場合の気流の流れを示す図であり、同図(C)は、カウンターユニット10内に設けられた仕切り板40に、外気供給口40aを設けた場合の気流の流れを示す図である。また、同図(D)は、コラムユニット20の前面板21に外気供給口21aを設けた場合における気流の流れを示す図である。
なお、前記吹出口18から吹出す空気の取入れは、例えば図3(B)と図3(C)を組み合わせ、すなわちカウンターユニット10の前面板16に設けた外気供給口16aからの取入れと、前記仕切り板40に設けた外気供給口40aからの取入れを組み合わせる等、前記の(A)~(D)の構造を組み合わせることも可能である。
【0014】
また、本実施例において、コラムユニット20は中空の略直方体形状の筐体で構成され、前面板21、背面板22、左右側面板23、24、下面板25とからなり、前記カウンターユニット10の背面板12の上方の支持部13に起立して配置されている。
なお、26は前記コラムユニット20の前面板21、背面板22及び左右側面板23、24により形成される風道であり、前記コラムユニット20は、後述する天井ユニット30を支持するとともに、風道の役割を担っている。
【0015】
そして、本実施例において、天井ユニット30は、上面板31、前面板32、背面板33、左右の側面板34、35、下面板36からなる空洞の略直方体形状の筐体で構成されている。
また、天井ユニット30の下面板36の前方には、香料噴射孔37が設けられ、後方には吸込口38が設けられている。該吸込口38は、カウンターユニット10から吹出される空気と、商品陳列空間周辺の空気を大きく吸込みやすいように、横長い形状に形成されることが好ましい。
前記天井ユニット30内には、香料噴射部39が設けられ、該香料噴射部39は、前記香料噴射孔37から香料を噴射するための香料噴射ユニットが備えられている。
香料噴射孔37の下端は前記下面板36に設けられた吸入口38の下端と同一の高さであってもよいが、本商品陳列装置の前を通る人や本商品陳列装置の前に立ち止まる人に芳香を届ける観点より、天井ユニット30から下方向へ0.1~15cm突出していてもよく、或いは、香料を気流A4に確実に乗せる観点より、天井ユニット30から上方向へ0.1~10cm窪んでいてもよい。
該香料噴射ユニットには、香料収納部、香料収納部から香料を吸引して揮発した香料を気相中に噴霧させるためのマニピュレータ-、香料収納部の香料をマニピュレータ-で吸引するためのエアポンプ、噴霧された香料を空気と混合して芳香を感じさせたい空間に拡散させるファン、香料を含んだ空気の整流板を備えた噴射ノズル(何れも図示しない)が備えられ、香料噴射孔37から好適な濃度の香料を噴射できるよう構成され、さらに、任意の方向に香料を噴射できるよう噴射ノズルは角度を調整可能な構造となっている。
香料噴射孔37の向きと本商品陳列装置の設置面の垂直方向との角度は本商品陳列装置の前を通る人や本商品陳列装置の前に立ち止まる人に芳香を届ける観点より、本商品陳列装置を正面から見て手前側、または、後方側に傾きを持たせても良い。手前側への傾斜を正の数値で表現した場合、好ましくは-10°~90°であり、より好ましくは-5°~60°であり、更に好ましくは0°~45°である。同様に、香料噴射孔37の向きと本商品陳列装置の前後方向との角度は、本商品陳列装置を正面から見て右側、または、左側に傾きを持たせても良いが、その範囲は、商品陳列装置の前を通る人や本商品陳列装置の前に立ち止まる人に芳香を届ける観点より、好ましくは0°~30°であり、より好ましくは0°~20°であり、更に好ましくは0°~10°である。
前記香料噴射部39は1台の商品陳列装置には少なくとも1個設けられている。
従って、1台の商品陳列装置に複数個の香料噴射部39を設けて複数の香料を切り替えて噴射することができる。
なお、本発明の商品陳列装置は、後述するように天井ユニットに設けられた吸込口より香料噴射部39から商品陳列空間に噴射された香料を大きく吸込み商品陳列装置の外に排出しているので、1台の商品陳列装置に複数個の香料噴射部を設けて複数の香料を切り替えて噴射しても相互の香料が混合することを抑えることができる。
香料噴射部39は1つでも2つ以上でも良い。香りのする特定の空間を効果的に形成させる観点から、装置正面から見て左右に偏りがなく中心部に配置するのが最も良いが、装置中心部を中心として装置の横幅の2/3の長さの範囲に配置することが望ましい。具体的には、本商品陳列装置の前にいる人に効率的に芳香を届ける観点より、複数個の香料噴射部は其々噴射部の末端から0.1cm以上離隔しているのが好ましく、0.1~30cm離隔しているのがより好ましく、0.1~20cm離隔しているのが更に好ましい。
これによって、商品陳列装置の前に立ち止まる人が香りを感じることができると同時に、香りは天井ユニットに吸込まれる気流A4に乗るので周囲への香りの拡散を防ぐことができる。
本商品陳列装置を正面から見た場合の前記吸込口38の手前側の端部から前記香料噴射孔37奥側端部までの距離は、商品陳列装置の前を通る人や本商品陳列装置の前に立ち止まる人に芳香を届ける観点より、好ましくは0.1~8cmであり、より好ましくは1~7cmであり、更に好ましくは2~5cmである。
【0016】
なお、本実施例において、空間K1は、カウンターユニット10のカウンター部11、コラムユニット20の前面板21及び天井ユニット30の下面板36とで構成される商品陳列空間であり、前面が開放されている。
そして、前記空間K1内に向かって、前記カウンターユニット10の吹出口18から前記空間K1に向かって吹出される空気と、天井ユニット30の香料噴射部39から噴射される香料と、商品陳列空間周辺の空気が天井ユニット30の吸込口38から吸込まれる構成となっている。
前記香料噴射部39からの香料の噴射については、商品陳列装置に香料噴射部39の制御装置を設け、常時噴射させたり、手動により一定時間噴射させたり、あるいは商品陳列装置に人の接近を認識する人感センサーを設け、該人感センサーが人を感知したときに香料噴射部39を駆動させたりする等の複数の制御方法が考えられ、商品陳列装置の配置場所や、商品の展示・販促方針等にあわせて、適宜選択することができる。
なお、商品陳列空間K1の前面の空間T1は、図4に示すとおり、カウンターユニット10のカウンター部11、コラムユニット20の前面板21及び天井ユニット30の下面板36とで構成される商品陳列空間K1の前面に立つ人の上半身を包み込むような、カウンターユニットからおよそ70cm以内にある空間の範囲である。
【0017】
前記カウンターユニット10の内部には、仕切り板40、前記カウンターユニット内部の空気や芳香を排気する排気ファン41、コラムユニット20に設けられた外気供給口19からカウンターユニット10内部への外気の吸込みと、カウンターユニット10のカウンター部11に設けられた吹出口18からカウンターユニット10内部の空気を吹出す吹出ファン42、排気ファン41及び吹出ファン42を駆動させる電源装置43、前記排気ファン41に接続された消音ボックス44が、また前記カウンターユニット10内部の空気や芳香を脱臭する脱臭フィルタ(例えば、活性炭フィルタ)45が設けられている。
なお、本実施例においては、前記吹出ファン42は前記細長い形状の吹出口18に合わせてクロスフローファンを使用しているが、上記機能を果たすことができるものであれば、特に限定はされない。
【0018】
図3に基づいて、本発明の商品陳列装置における気流の流れ(作用)について詳細に説明する。
図3(A)において、A1は、前記天井ユニット30の下面板36に設けられた香料噴射孔37から香料噴射部39により商品陳列空間K1の前面に噴射された芳香の気流、A2は、カウンターユニット10のカウンター部11の吹出口18から吹出ファン42により商品陳列空間K1に放出された空気の気流、A3は、カウンターユニット10の外気供給口19から吸込まれた空気の気流、A4は、商品陳列空間K1の前面空間T1から排気ファン41により天井ユニット30の吸込口38に吸込まれる空気の気流、A5は前記香料噴射ユニットにより商品陳列空間K1に噴射された芳香の気流A1の一部と、前記天井ユニット30の吸込口38から吸込まれた空気の気流A2と前記商品陳列空間K1の前面の空間T1から吸込まれる空気の気流A4とが混合された空気の気流であり、該気流A5は、排気ファン41により、コラムユニット20の風道26からカウンターユニット10の脱臭フィルタ45を介して排気される。前記脱臭フィルタ45は、天井ユニット30の吸込口38から吸込まれた空気の芳香を脱臭し、商品陳列装置1の外に排気される空気が芳香を伴うことを防止している。
A6は、前記芳香が脱臭された気流であり前記カウンターユニット10の背面板12に設けられた排気口12aから商品陳列装置の外に排気される。
【0019】
図3(B)は、前記カウンターユニット10の前面板16に設けられた外気供給口16aから取り入れる場合の気流の流れを示す図であり、図3(C)において、気流ACは、仕切り板40に設けられた外気供給口40aから吹出ファン42により吸込まれた空気の気流、図3(D)において、気流ADは、コラムユニット20の前面板21に設けられた外気供給口21aから吹出ファン42により吸込まれた気流であり、図3(C)と図3(D)の構成の場合には、排気する空気の一部を循環させる構成となる。
【0020】
本発明の実施形態に係る商品陳列装置の気流について説明する。
天井ユニット30内に備えられた香料噴射部39から噴射した香料の気流A1は、後述するように空気A2とA4とにより商品陳列空間K1から拡散する距離が制御される。
前記香料の気流A1の一部と、カウンターユニット10の吹出口18から吹出ファン42により低風量を低風速で吹出されコラムユニット20の前面板21に沿って流れる気流A2と、商品展示空間K1の前面の空間T1から吸込まれる空気A4は、大きな風量を比較的速い気流速度で吸込む天井ユニット30の下面板36に設けられた吸込口38から吸込まれ合流し合流空気A5となる。そして、該合流空気A5は、コラムユニット20の風道26を通り、カウンターユニット10の脱臭フィルタ45の通過により芳香が吸着され、脱臭された空気A6は、前記カウンターユニット10の背面板12に設けられた排気口12aから商品陳列装置1の外に排気される。
商品陳列空間K1に商品陳列用に棚板を2~3段程度設ける場合は、カウンターユニット10の吹出口18から吹出す上方への気流(図3のA2)及び前面から巻き込む気流(図3のA4)を妨げないようにするため、コラムユニット前面板21から支持部分を設けて棚板を設け、コラムユニット前面板21と棚板後端部の離隔距離を10cm以上設けることが望ましい。
【0021】
次に図4により本発明による商品陳列装置の気流制御方法について説明する。
本発明の商品陳列装置の気流制御は、商品陳列装置1の香料噴射部39から噴射される芳香を商品陳列装置1の設置空間全体に行き渡らせるのではなく、商品陳列装置1の前を通る人にのみ芳香を届ける。また商品陳列装置1の前に立つ人を対象に、商品陳列装置近傍の限られた空間(カウンターユニット10の手前から70cm以内程度)だけに芳香を感じさせるようにするために、芳香を商品陳列装置1から到達させる距離に応じて、カウンターユニット10の吹出口18から吹出す空気の気流速度、天井ユニット30の下面板36に設けられた吸込口38から吸込む空気の気流速度を調整する。
具体的には、前記カウンターユニット10の吹出口18からの吹出す風量を、天井ユニット30の下面板36に設けられた吸込口38から吸込む風量の1/5~1/10程度になるように、カウンターユニット10に設けた排気ファン41及び吹出ファン42をカウンターユニット10に内装した電源装置43により電気的に調節する。
例えば、前記カウンターユニット10の吹出口18から商品陳列空間K1に吹出す空気A2の気流速度をおよそ面速0.2~0.7m/sとし、前記天井ユニット30の下面板36に設けられた吸込口38から吸込む空気A5の気流速度をおよそ面速0.5~1.5m/sとし、前記天井ユニット30に設けられた香料噴射部から噴射される香料の噴霧量を好ましくは0.01~10mg/min、より好ましくは0.1~5mg/min、さらに好ましくは1~3mg/minの範囲となるようにし、加えて、香料の気流速度を好ましくは0~5m/s、より好ましくは0.5~4m/s、さらに好ましくは2.5~3.5m/sの範囲となるように、香料噴射部39の香料噴射ユニット、カウンターユニット10に設けた排気ファン41及び吹出ファン42をカウンターユニット10に内装した電源装置43により電気的に調節する。
つまり、図4に点線T1で示すように、カウンターユニット10の手前70cm内の空間T1に人が立ち入ると、芳香が感じられ、カウンターユニット10の前面板16と天井ユニットの前面板32を結ぶ面から商品陳列装置1の中の商品陳列空間K1に人の嗅覚部や上半身を入れなくても、芳香が感じられるようになる。
香料の種類により濃度と人の官能は一定の関係ではなく、異なる香り強度(希釈倍数による閾値)を持つことが知られており、このように、風量を可変とすることで、香料の種類によって芳香を感じる範囲を任意に変更することができる構成となっている。
なお、本発明にかかる商品陳列装置は、カウンターユニット10からコラムユニット20の前面板21に沿って上方向に吹出す気流(図4のA2)と、天井ユニット30下部の吸込口38から吸込む気流(図4のA4)により、香料噴射部39から噴射された香料が商品陳列装置前面空間T1から大きく外れて拡散することなく、捕集され脱臭されることを特徴とし、上記気流速度に限定されることなく、この発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうるものである。
【0022】
図5は、本発明の第2の実施例の商品陳列装置の説明図である。
図5に示すように、第1実施例の商品陳列装置に側板71、72を設けている。これは、商品陳列装置を設置する環境において通常の換気がなされていれば、第1実施例の商品陳列装置のように側板が無くても芳香の流れを制御することができるが、商品陳列装置を設置する環境の換気条件によっては気流の流れが変わるのでこれに対応するための構成である。
図中のK2は、カウンターユニット10のカウンター部11とコラムユニット20の前面板21と天井ユニット30の下面板36及び両側板71、72とで構成された商品陳列空間である。
このように側板が設けられても、機能は損なわれないし、側板を設けることで該側板を利用して商品陳列空間に商品の展示棚等を設けることができる。
【0023】
上記第1の実施例及び第2の実施例ともに、カウンターユニット10及び天井ユニット30を直方体形状の筐体で説明したがこれに限定されるものではなく、カウンターユニット10のカウンター部11の吹出口18を設け、そこから吹出す空気、天井ユニット30の香料噴射部39から噴射される香料及び商品陳列空間周辺の空気を吸込むための吸込口38を備えた天井ユニット30から構成されれば、円柱形状や多角形の形状等の筐体であってもよく、またより大型の形状や小型の形状であってもよく、この発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうる。
【0024】
図6は、気流シミュレーションソフトを使い、本発明の第2の実施例の商品陳列装置から放出される芳香が認識されなくなる距離を説明する説明図、図7は本発明の第2の実施例の商品陳列装置から放出される芳香の異なる地点における濃度比を説明する説明図で、商品陳列空間内の芳香成分濃度(A地点)と商品陳列空間の前面空間T1から外れた地点(B地点)における濃度を説明する図である。
図6の商品陳列装置1は、全体の高さを200cm、横幅を75cm、奥行き40cm、カウンターの高さ(設置面からカウンター部までの距離)80cm、天井ユニット30の高さ20cmで構成されている。
同図において、Aは商品陳列空間内のカウンター部11上(A地点)、Bは該Aの地点より水平に1m離隔した位置(B地点)、Cは前記Aの地点より水平に50cm離隔した位置(C地点)、Dは前記Aの地点より水平に1m50cm離隔した位置(D地点)である。本シミュレーションでは、前記構成の商品陳列装置1で、商品陳列空間内に向かって香料噴射部から香料を噴霧量13mg/min、気流速度3m/sで噴射し、カウンターユニット10のカウンター部11に設けられた吹出口18から吹出気流速度0.5m/s(面速)の空気を吹出し、天井ユニット30の下面板36の後方の吸込口38から吸込気流速度1m/s(面速)で空気を吸込む設定とした。
上記の設定により商品陳列空間内に向かって香料噴射部から香料を噴霧した場合、商品陳列空間の前面空間T1において芳香が感じられ、D地点においては全く芳香が感じられない。
【0025】
図7は、上記の条件で行った気流シミュレーションの結果である上記A地点、B地点(A地点から水平に1m離隔した地点)の濃度を比較した図である。
縦軸は、A地点、B地点の濃度比を、横軸は、経過時間を表す。
なお、縦軸の濃度比が1/108付近より小さいと、香り強度の官能試験において芳香が感じられなくなることを確認済みである。
同図に示すように、A地点では十分な芳香が感じられる濃度であるのに対して、2分後におけるB地点の濃度は、A地点の濃度を1とした場合、芳香は感じられない1/108未満の濃度である。
このことからも、上記条件下で、商品陳列装置の空間前面に向かって噴射される香料の芳香は、噴射直後であっても商品陳列装置1から1m離れた位置(B地点)で、ほぼ感じることはないことがわかる。つまり、本発明にかかる商品陳列装置1が、芳香を商品陳列装置の70cm以内程度に留め、それ以上の拡散を抑えているということになる。
また、上記結果によれば、噴射直後において芳香をその近傍の限られた狭い空間だけに感じさせることができ、定常的に芳香を噴射した場合においても、芳香が周囲に拡散しないことがわかる。
【0026】
なお、発明者は前記気流シミュレーションソフトを使い、様々な気流速度を組み合わせて前記A地点、B地点の芳香成分濃度を予測した。その結果、カウンターユニット10のカウンター部11に設けられた吹出口18からの気流速度を面速0.2~0.7m/s内外、天井ユニット30の下面板36の後方の吸込口38からの吸込気流速度を面速0.5m/s~1.5m/s内外、前記の商品陳列装置における商品陳列空間K1の前面に向かって香料噴射部から香料を噴射する香水噴射速度を2.5~3.5m/s内外とすると、上記の条件下の商品陳列装置における好適な気流の制御となることを確認した。
【0027】
次に、発明者は本発明の商品陳列装置の作動中における上記A地点、C地点及びD地点の芳香強度について香りの専門パネル(n=5)で評価したところ、A地点及びC地点では十分な芳香が感じられたのに対し、1.5m離隔したD地点では芳香が感じられず、芳香が周囲に拡散しないことがわかった。
【0028】
本発明にかかる商品陳列装置及び商品陳列装置の気流制御方法によれば、商品陳列装置の前を通る人に芳香を届けることで商品陳列装置に対して興味を喚起させ、また商品陳列装置の前に立つ人を対象に、その近傍の限られた狭い空間だけに芳香を感じさせ、集まった顧客の興味を喚起させることができる。
そして、例えば、本発明の商品陳列装置を人の流れに沿って複数台設置し、それぞれの商品陳列装置ごとに放出する芳香を変えても、隣り合う商品陳列装置からの芳香が混合することがなく、商品陳列装置ごとに、その前を通る人や商品陳列装置の前に立ち止まる人に異なる芳香を紹介することができる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
なお、本発明にかかる商品陳列装置は、香水や化粧品等の展示・販促に限らず、飲食店の店頭や居住空間においても、商品陳列装置近傍の限られた範囲に任意の芳香を発生させ、集客の用途やリラクゼーション効果の用途などにも適用できる。
【符号の説明】
【0030】
1:商品陳列装置
10:カウンターユニット
11:カウンター部
12:背面板
13:支持部
14、15:側面板
16:前面板
17:下面板
18:吹出口
19:外気供給口
20:コラムユニット
21:前面板
22:背面板
23、24:側面板
25:下面板
26:風道
30:天井ユニット
31:上面板
32:前面板
33:背面板
34、35:側板
36:下面板
37:香料噴射孔
38:吸込口
39:香料噴射部
40:仕切り板
41:排気ファン
42:吹出ファン
43:電源装置
44:消音ボックス
45:脱臭フィルタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7