特許 7229243 同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの関連付けと指示方法及び装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2023-02-16

(45)【発行日】2023-02-27

(54)【発明の名称】同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの関連付けと指示方法及び装置

(51)【国際特許分類】

   H04W 68/02 20090101AFI20230217BHJP

   H04L 5/22 20060101ALI20230217BHJP

   H04W 16/28 20090101ALI20230217BHJP

   H04W 56/00 20090101ALI20230217BHJP

【ＦＩ】

H04W68/02

H04L5/22 Z

H04W16/28

H04W56/00 130

【請求項の数】 11

(21)【出願番号】P 2020527809

(86)(22)【出願日】2018-08-28

(65)【公表番号】

(43)【公表日】2021-02-12

(86)【国際出願番号】 CN2018102788

(87)【国際公開番号】W WO2019095783

(87)【国際公開日】2019-05-23

【審査請求日】2020-05-18

【審判番号】

【審判請求日】2022-05-31

(31)【優先権主張番号】201711148912.3

(32)【優先日】2017-11-17

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(73)【特許権者】

【識別番号】510065207

【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＤＡＴＡＮＧ ＭＯＢＩＬＥ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮＳ ＥＱＵＩＰＭＥＮＴ ＣＯ．， ＬＴＤ．

【住所又は居所原語表記】１／Ｆ， Ｂｕｉｌｄｉｎｇ １， Ｎｏ．５ Ｓｈａｎｇｄｉ Ｅａｓｔ Ｒｏａｄ， Ｈａｉｄｉａｎ Ｄｉｓｔｒｉｃｔ，Ｂｅｉｊｉｎｇ １０００８５， Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】100108453

【弁理士】

【氏名又は名称】村山 靖彦

(74)【代理人】

【識別番号】100110364

【弁理士】

【氏名又は名称】実広 信哉

(74)【代理人】

【識別番号】100133400

【弁理士】

【氏名又は名称】阿部 達彦

(72)【発明者】

【氏名】▲趙▼ ▲錚▼

(72)【発明者】

【氏名】▲達▼ 人

(72)【発明者】

【氏名】▲鄭▼ 方政

(72)【発明者】

【氏名】高 秋彬

(72)【発明者】

【氏名】任 斌

(72)【発明者】

【氏名】李 ▲鉄▼

【合議体】

【審判長】廣川 浩

【審判官】本郷 彰

【審判官】齋藤 哲

(56)【参考文献】

【文献】国際公開第２０１６／１８６７２０（ＷＯ，Ａ１）

【文献】ＭｅｄｉａＴｅｋ Ｉｎｃ．，Ｆｕｒｔｈｅｒ ｄｉｓｃｕｓｓｉｏｎ ｏｎ ｐａｇｉｎｇ ｄｅｓｉｇｎ，３ＧＰＰ ＴＳＧ ＲＡＮ ＷＧ１ ＃９０ｂ Ｒ１－１７１８３３２，２０１７年１０月１３日

【文献】Ｅｒｉｃｓｓｏｎ，Ｏｎ ＮＲ ｐａｇｉｎｇ ｄｅｓｉｇｎ，３ＧＰＰ ＴＳＧ ＲＡＮ ＷＧ１ ａｄｈｏｃ＿ＮＲ＿ＡＨ＿１７０９ Ｒ１－１７１６１５３，２０１７年 ９月２１日

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

H04B7/24-7/26

H04W4/00-99/00

3GPP TSG RAN WG1-4

3GPP TSG SA WG1-4

3GPP TSG CT WG1,4

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

端末は、受信された同期ブロックに対してビームスキャニングを実行して、ターゲット同期ブロックを取得するステップと、
前記端末は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係に従って、前記ターゲット同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングを決定するステップとを備え、
前記対応関係は、同期ブロックバースト集合内の実際に送信された同期ブロックとページングスケジューリングシグナリンググループ内ページングスケジューリングシグナリングの対応関係であり、
１つの同期ブロックは、複数のページングスケジューリングシグナリングに対応し、
前記端末は、対応関係指示情報を受信し、前記対応関係指示情報は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を示すように構成され、
前記対応関係指示情報は、同期ブロックと、同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングとの間の時間間隔を示し、
前記端末は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードに従って、ページングスケジューリングシグナリングを受信し、前記多重化モードは、事前に合意されるか、または事前に構成されることを特徴とする同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの関連付け方法。

【請求項2】

前記方法ではさらに、
前記端末は、決定されたページングスケジューリングシグナリングを復調することを特徴とする請求項１に記載の同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの関連付け方法。

【請求項3】

前記同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係は、事前に合意されるか事前に構成されることを特徴とする請求項１に記載の同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの関連付け方法。

【請求項4】

前記方法ではさらに、
前記端末は、多重化モード指示情報を受信し、前記多重化モード指示情報は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを示し、
前記端末が多重化モード指示情報を受信することは、
前記端末は、ブロードキャストシグナリングを受信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングは、セルレベルのブロードキャストシグナリングであることと、または、
前記端末は、ブロードキャストシグナリングを受信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングは、ユーザグループレベルのブロードキャストシグナリングであることとを含むことを特徴とする請求項１に記載の同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの関連付け方法。

【請求項5】

基地局は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを決定し、多重化モードが基地局によって端末に示されることをプロトコルが規定する場合、前記基地局は多重化モード指示情報を送信するステップと、
前記基地局は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードが時分割多重であると判断された場合、対応関係指示情報を送信するステップとを備え、
前記対応関係指示情報は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を示し、
前記多重化モード指示情報は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを示し、
前記対応関係は、同期ブロックバースト集合内の実際に送信された同期ブロックとページングスケジューリングシグナリンググループ内ページングスケジューリングシグナリングの対応関係であり、
１つの同期ブロックは、複数のページングスケジューリングシグナリングに対応することを特徴とする指示方法。

【請求項6】

前記基地局が多重化モード指示情報を送信することは、
前記基地局は、ブロードキャストシグナリングを送信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングはセルレベルのブロードキャストシグナリングであることと、または、
前記基地局は、ブロードキャストシグナリングを送信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングはユーザグループレベルのブロードキャストシグナリングであることとを含み、
前記対応関係指示情報は、同期ブロックと、同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングとの間の時間間隔を示すことを特徴とする請求項５に記載の指示方法。

【請求項7】

受信された同期ブロックに対してビームスキャニングを実行し、ターゲット同期ブロックを取得するように構成されたビームスキャニングモジュールと、
同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係に従って、前記ターゲット同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングを決定するように構成された決定モジュールと、
送受信機により対応関係指示情報を受信し、前記対応関係指示情報は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を示すように構成された受信モジュールとを備え、
前記対応関係は、同期ブロックバースト集合内の実際に送信された同期ブロックとページングスケジューリングシグナリンググループ内ページングスケジューリングシグナリングの対応関係であり、
１つの同期ブロックは、複数のページングスケジューリングシグナリングに対応し、
前記受信モジュールは、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードに従って、ページングスケジューリングシグナリングを受信し、前記多重化モードは、事前に合意されるか、または事前に構成されることを特徴とする同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの関連付け装置。

【請求項8】

決定されたページングスケジューリングシグナリングを復調するように構成された復調モジュールをさらに備えることを特徴とする請求項７に記載の同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの関連付け装置。

【請求項9】

前記同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係は、事前に合意されるか事前に構成されることを特徴とする請求項７に記載の同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの関連付け装置。

【請求項10】

前記受信モジュールは、前記送受信機によりブロードキャストシグナリングを受信し、前記ブロードキャストシグナリングは多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングは、セルレベルのブロードキャストシグナリングであり、または、
前記送受信機によりブロードキャストシグナリングを受信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングは、ユーザグループレベルのブロードキャストシグナリングであり、
前記多重化モード指示情報は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを示すことを特徴とする請求項７に記載の同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの関連付け装置。

【請求項11】

同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを決定するように構成された決定モジュールと、
多重化モードが基地局によって端末に示されることをプロトコルが規定する場合、前記基地局は多重化モード指示情報を送信するように構成された第１の送信モジュールと、
同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードが時分割多重であると判断された場合、対応関係指示情報を送信するように構成された第２の送信モジュールとを備え、
前記対応関係指示情報は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を示し、
前記多重化モード指示情報は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを示し、
前記対応関係は、同期ブロックバースト集合内の実際に送信された同期ブロックとページングスケジューリングシグナリンググループ内ページングスケジューリングシグナリングの対応関係であり、
１つの同期ブロックは、複数のページングスケジューリングシグナリングに対応することを特徴とする指示装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

関連出願の相互参照
本出願は、２０１７年１１月１７日に中国特許局に提出し、出願番号が２０１７１１１４８９１２．３であり、発明名称が[同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの関連付けと指示方法及び装置]との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。

【0002】

本発明は、通信技術分野に関し、特に同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの関連付けと指示方法及び装置に関する。

【背景技術】

【0003】

ページングスケジューリングシグナリングは、ビームスキャニング方式で送信されてもよく、ページングメッセージは、各ビーム方向に対応する時間リソース上で送信されてもよく、端末は、送信および／または受信されたビームを通してスキャニングしてもよい。これにより、ページングスケジューリングシグナリングに対応する送信および/または受信ビームを決定する。

【0004】

ページングスケジューリングシグナリングおよび同期ブロックは、時分割多重化モードまたは周波数分割多重化モードを採用することができる。ページングスケジューリングシグナリングと同期ブロックが周波数分割多重モードを採用する場合、特により多くの高周波ビームが存在する条件下で、ビームスキャンのオーバーヘッドを削減できる。しかしながら、端末によってサポートされる帯域幅が比較的小さい場合、例えば、サポートされる帯域幅が同期ブロックの帯域幅のみである場合、ページングスケジューリングシグナリングおよび同期ブロックは、周波数分割多重モードを採用することができない。さらに、周波数分割多重化モードでは、ＰＡＰＲ（Ｐｅａｋ to Ａｖｅｒａｇｅ Ｐｏｗｅｒ Ｒａｔｉｏ，ピーク対平均電力比）が比較的大きくなる可能性があり、同期信号が電力ブースト（ｐｏｗｅｒ ｂｏｏｓｔｉｎｇ）によってリンクバジェットの需要を満たすことに影響を与える。ページングスケジューリングシグナリングと同期ブロックが時分割多重モードを採用している場合、端末は、ページングスケジューリングシグナリングを受信する前に事前にウェイクアップして、ビームスキャンを実行し、ダウンリンクの送信および/または受信ビーム情報を取得する。次に、対応するビームでページングスケジューリングシグナリングを受信する。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

現在、ページングスケジューリングシグナリングと同期ブロックとの間の対応関係はない。このようにして、ページングスケジューリングシグナリングを復調することのオーバーヘッドおよび複雑さが、ページングスケジューリングシグナリングと同期ブロックが、時分割多重モードを採用下で増加する可能性がある。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本発明の実施形態は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの関連付けと指示方法及び装置を提供する。

【0007】

第１の態様では、本発明の実施形態によって提供される同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの関連付け方法は、
端末は、受信された同期ブロックに対してビームスキャニングを実行して、ターゲット同期ブロックを取得ステップと、
前記端末は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係に従って、前記ターゲット同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングを決定するステップとを備える。

【0008】

任意選択で、前記方法は、前記端末は、決定されたページングスケジューリングシグナリングを復調する。

【0009】

任意選択で、前記同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係は、事前に合意されるか事前に構成される。

【0010】

任意選択で、前記方法ではさらに、前記端末は、対応関係指示情報を受信し、前記対応関係指示情報は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を示すように構成される。

【0011】

任意選択で、予約済みの同期ブロックは、実際に送信された同期ブロックと実際には送信されない同期ブロックに分割され、前記同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係は、実際に送信された同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を含むか、または、予約済みの同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を含む。

【0012】

任意選択で、１つの同期ブロックは、１つのページングスケジューリングシグナリングに対応する。

【0013】

任意選択で、前記対応関係指示情報は、同期ブロックと、同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングとの間の時間間隔を示す。

【0014】

任意選択で、前記対応関係指示情報は、同期ブロックと、同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングとの間の間隔の時間単位の数を示し、前記時間単位は、シンボルまたはスロットを含む。

【0015】

任意選択で、前記方法ではさらに、前記端末は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードに従って、ページングスケジューリングシグナリングを受信し、前記多重化モードは、事前に合意されるか、または事前に構成される。

【0016】

任意選択で、前記方法ではさらに、前記端末は、多重化モード指示情報を受信し、前記多重化モード指示情報は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを示す。

【0017】

任意選択で、前記端末が多重化モード指示情報を受信することは、
前記端末は、ブロードキャストシグナリングを受信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングは、セルレベルのブロードキャストシグナリングであり、または、
前記端末は、ブロードキャストシグナリングを受信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングは、ユーザグループレベルのブロードキャストシグナリングである。

【0018】

任意選択で、前記端末が、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係に従って、前記ターゲット同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングを決定することは、前記ターゲット同期ブロックの多重化モードおよびターゲット同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングの多重化モードが時分割多重である場合、前記端末は、前記対応関係に従って前記ターゲット同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングを決定する。

【0019】

第２の態様では、本発明の実施形態による指示方法は、
基地局は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを決定し、多重化モードが基地局によって端末に示されることをプロトコルが規定する場合、前記基地局は多重化モード指示情報を送信するステップと、
前記基地局は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードが時分割多重であると判断された場合、対応関係指示情報を送信するステップとを備え、
前記対応関係指示情報は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を示し、
前記多重化モード指示情報は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを示す。

【0020】

任意選択で、前記基地局が多重化モード指示情報を送信することは、
前記基地局は、ブロードキャストシグナリングを送信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングはセルレベルのブロードキャストシグナリングであることと、または、
前記基地局は、ブロードキャストシグナリングを送信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングはユーザグループレベルのブロードキャストシグナリングであることとを備える。

【0021】

任意選択で、同期ブロックは、実際に送信された同期ブロックと予約済みの同期ブロックに分割され、前記同期ブロックと、当該同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係は、実際に送信された同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を含むか、または予約済みの同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を含む。

【0022】

任意選択で、１つの同期ブロックは、１つのページングスケジューリングシグナリングに対応する。

【0023】

任意選択で、前記対応関係指示情報は、同期ブロックと、同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングとの間の時間間隔を示す。

【0024】

任意選択で、前記対応関係指示情報は、同期ブロックと、同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングとの間の間隔の時間単位の数を示し、前記時間単位は、シンボルまたはスロットを含む。

【0025】

第３の態様では、本発明の実施形態による端末は、
受信された同期ブロックに対してビームスキャニングを実行し、ターゲット同期ブロックを取得するように構成されたビームスキャニングモジュールと、

【0026】

同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係に従って、前記ターゲット同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングを決定するように構成された決定モジュールとを備える。

【0027】

第４の態様では、本発明の実施形態による基地局は、
同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを決定するように構成された決定モジュールと、
多重化モードが基地局によって端末に示されることをプロトコルが規定する場合、多重化モード指示情報を送信するように構成された第１の送信モジュールと、
同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードが時分割多重であると判断された場合、対応関係指示情報を送信するように構成された第２の送信モジュールとを備え、前記対応関係指示情報は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を示し、
前記多重化モード指示情報は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを示す。

【0028】

第５の態様では、本発明の実施形態による端末は、プロセッサ、メモリおよび送受信機を備え、前記プロセッサ、メモリおよび送受信機はバスによって接続され、前記プロセッサは、メモリ内のプログラムを読み取って第１の態様によるいずれかの前記の方法を実行するように構成される。

【0029】

第６の態様では、本発明の実施形態による基地局は、プロセッサ、メモリおよび送受信機を備え、前記プロセッサ、メモリおよび送受信機はバスによって接続され、前記プロセッサは、メモリ内のプログラムを読み取って第２の態様によるいずれかの前記の方法を実行するように構成される。

【0030】

第７の態様では、本発明の実施形態は、コンピュータが第１の態様によるいずれかの前記の方法を実行することを可能にするように構成されたコンピュータ実行可能命令を格納する、コンピュータ可読記憶媒体を、提供する。

【0031】

第８の態様では、本発明の実施形態は、コンピュータが第２の態様によるいずれかの前記の方法を実行することを可能にするように構成されたコンピュータ実行可能命令を格納する、コンピュータ可読記憶媒体を、提供する。

【発明の効果】

【0032】

本発明の上記の実施形態では、対応関係は同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間に存在するので、同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングは、当該対応関係および受信された同期ブロックに従って決定され得る。

【図面の簡単な説明】

【0033】

【図1】本発明の実施形態における遅延ネットワークアーキテクチャの概略図である。

【図2】本発明の実施形態によって提供される端末側の概略フロー図である。

【図3】本発明の実施形態によって提供される基地局側の概略フロー図である。

【図4】本発明の実施形態によって提供される端末の概略構造図である。

【図5】本発明の実施形態によって提供される基地局の概略構造図である。

【図6】本発明の別の実施形態によって提供される端末の概略構造図である。

【図7】本発明の別の実施形態によって提供される基地局の概略構造図である。

【発明を実施するための形態】

【0034】

本明細書におけるいくつかの用語は、理解を容易にするために以下で説明される。

【0035】

１．「ネットワーク」および「システム」という用語は、本明細書では交換可能であり、その意味は、当業者が理解できるはずである。

【0036】

２．本明細書における表現「複数」は、２つまたは２つ以上を指す。

【0037】

３．「および／または」という用語は、関連するオブジェクトを説明する関連関係のみであり、これは、例えばＡおよび／またはＢが、Ａのみ、ＡとＢ、Ｂだけのような３種類の関係があり得ることを意味する。さらに、特に明記しない限り、本明細書における文字「/」は、一般に、２つの関連オブジェクトが「あるいは」関係にあることを示す。

【0038】

本発明の実施形態における技術的解決策は、本発明の実施形態における添付の図面と組み合わせて、以下に明確かつ完全に説明される。

【0039】

図１は、本出願の実施形態によって提供される可能な通信シーンの概略図を例示的に示す。図１に示されるように、端末１１０は、無線アクセスネットワーク（ｒａｄｉｏ ａｃｃｅｓｓ ｎｅｔｗｏｒｋ，ＲＡＮ）ノード１２０を介して無線ネットワークにアクセスされ、その結果、外部ネットワーク（インターネットなど）のサービスは、無線ネットワークにより取得されるか、または端末１１０は、無線ネットワークを介して他の端末との通信を行う。

【0040】

端末は、ユーザ機器（ｕｓｅｒ ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ，ＵＥ）、移動局（ｍｏｂｉｌｅ ｓｔａｔｉｏｎ，ＭＳ）、モバイル端末（ｍｏｂｉｌｅ ｔｅｒｍｉｎａｌ，ＭＴ）などとしても知られており、ハンドヘルド機器および無線接続機能付き車載機器など、ユーザに音声および／またはデータ接続を提供する機器である。現在、一部の端末は、携帯電話（ｍｏｂｉｌｅ ｐｈｏｎｅ）、タブレットパーソナルコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス（ｍｏｂｉｌｅ ｉｎｔｅｒｎｅｔ ｄｅｖｉｃｅ，ＭＩＤ）、ウェアラブル機器、バーチャルリアリティ（ｖｉｒｔｕａｌ ｒｅａｌｉｔｙ，ＶＲ）機器、拡張現実（ａｕｇｍｅｎｔｅｄ ｒｅａｌｉｔｙ，ＡＲ）機器、産業用制御（ｉｎｄｕｓｔｒｉａｌ ｃｏｎｔｒｏｌ）のワイヤレス端末、自動運転（ｓｅｌｆ ｄｒｉｖｉｎｇ）のワイヤレス端末、遠隔医療手術（ｒｅｍｏｔｅ ｍｅｄｉｃａｌ ｓｕｒｇｅｒｙ）のワイヤレス端末、スマートグリッド（ｓｍａｒｔ ｇｒｉｄ）のワイヤレス端末、交通安全（ｔｒａｎｓｐｏｒｔａｔｉｏｎ ｓａｆｅｔｙ）のワイヤレス端末、スマートシティ（ｓｍａｒｔ ｃｉｔｙ）のワイヤレス端末、およびスマートホーム（ｓｍａｒｔ ｈｏｍｅ）のワイヤレス端末である。

【0041】

ＲＡＮは、ネットワーク内の無線ネットワークへの端末へのアクセスの一部である。ＲＡＮノード（または機器）は、無線アクセスネットワーク内のノード（または機器）であり、基地局としても知られている場合がある。現在、いくつかのＲＡＮノードは、ｇＮＢ、送受信ポイント（ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ ｒｅｃｅｐｔｉｏｎ ｐｏｉｎｔ，ＴＲＰ）、進化型ノードＢ（ｅｖｏｌｖｅｄ Ｎｏｄｅ Ｂ，ｅＮＢ）、無線ネットワークコントローラー（ｒａｄｉｏ ｎｅｔｗｏｒｋ ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ，ＲＮＣ）、ノードＢ（Ｎｏｄｅ Ｂ，ＮＢ）、基地局コントローラー（ｂａｓｅ ｓｔａｔｉｏｎ ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ，ＢＳＣ）、基地送受信機局（ｂａｓｅ ｔｒａｎｓｃｅｉｖｅｒ ｓｔａｔｉｏｎ, ＢＴＳ）、ホーム基地局（ｈｏｍｅ ｅｖｏｌｖｅｄ ＮｏｄｅＢ，またはあるｈｏｍｅ Ｎｏｄｅ Ｂ，ＨＮＢなど）、ベースバンドユニット（ｂａｓｅ ｂａｎｄ ｕｎｉｔ，ＢＢＵ）、またはワイヤレスフィデリティ（ｗｉｒｅｌｅｓｓ ｆｉｄｅｌｉｔｙ，Ｗｉｆｉ）アクセスポイント（ａｃｃｅｓｓ ｐｏｉｎｔ，ＡＰ）などとして例示されている。さらに、ネットワーク構造では、ＲＡＮは、集中型ユニット（ｃｅｎｔｒａｌｉｚｅｄ ｕｎｉｔ，ＣＵ）ノードおよび分散型ユニット（ｄｉｓｔｒｉｂｕｔｅｄ ｕｎｉｔ，ＤＵ）ノードを含み得る。このような構造によれば、長期進化（ｌｏｎｇ ｔｅｒｍ ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ，ＬＴＥ）システムのｅＮＢのプロトコルレイヤーは分離され、プロトコルレイヤーの一部の機能はＣＵで集中的に制御され、残りのプロトコルレイヤーの一部またはすべての機能は、ＤＵに分布され、ＤＵはＣＵによって集中管理される。

【0042】

本発明の実施形態において説明されるネットワークアーキテクチャは、本発明の実施形態によって提供される技術的解決策を制限するのではなく、本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明することを目的とする。当業者に知られているように、ネットワークアーキテクチャの進化に伴い、本出願の実施形態によって提供される技術的解決策も同様の技術的問題に適している。

【0043】

本発明における以下の実施形態は、ＲＡＮノードが基地局として使用される例を用いて説明される。

【0044】

同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間に対応関係が存在し得る。対応関係が存在する同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングは、同じビームを使用して送信され、同じ空域特性を有する。１つの同期ブロックと１つのページングスケジューリングシグナリングの間に対応関係が存在する場合、当該同期ブロックと当該ページングスケジューリングシグナリングは、準コロケーション（Ｑｕａｓｉ－Ｃｏ－Ｌｏｃａｔｉｏｎ, ＱＣＬ）とも呼ばれる。ＱＣＬは、コロケーション仮定としても知られている。

【0045】

任意選択で、１つの同期ブロックは、１つのページングスケジューリングシグナリングに対応する。

【0046】

任意選択で、ＳＳブロックバースト集合（ＳＳ ｂｌｏｃｋ ｂｕｒｓｔ ｓｅｔ）は、予約済みの同期ブロックとして知られる１つまたは複数の同期ブロックを含み、予約済みの同期ブロックは、同期ブロックを送信するための予約リソースを指す。当該リソースは、実際に同期ブロックを送信するか、または実際に送信しない場合がある。実際に送信された同期ブロックのリソースは、実際に送信された同期ブロックと呼ばれる。１つの同期バースト集合内の予約済みの同期ブロックは、実際に送信された同期ブロックおよび実際には送信されていない同期ブロックを含む。このような状況では、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係は、実際に送信された各同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係、または予約済みの同期ブロック（実際に送信された同期ブロックと実際には送信されない同期ブロックを含む）とページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を指す。

【0047】

任意選択で、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係は、以下の意味も含み得る。

【0048】

同期ブロックと、当該同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングとの対応関係。任意選択で、１つの同期ブロックは、１つのページングスケジューリングシグナリングに対応する。任意選択で、１つの同期ブロックは、複数のページングスケジューリングシグナリングに対応する。任意選択で、複数の同期ブロックは、複数のページングスケジューリングシグナリングに対応する。任意選択で、同期ブロックと、当該同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングとの対応関係の一例は、同期ブロックバースト集合内の第１の実際に送信された同期ブロックは、ページングスケジューリングシグナリンググループ内の第１のページングスケジューリングシグナリングに対応する。同期ブロックバースト集合内の第２の実際に送信された同期ブロックは、ページングスケジューリングシグナリンググループ内の第２のページングスケジューリングシグナリングに対応する。このように類推できる。

【0049】

任意選択で、同期ブロックと、当該同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングとの対応関係の別の例は、同期ブロックバースト集合内の第１の予約済みの同期ブロックは、ページングスケジューリングシグナリンググループ内の第１のページングスケジューリングシグナリングに対応する。同期ブロックバースト集合内の第２の予約済みの同期ブロックは、ページングスケジューリングシグナリンググループ内の第２のページングスケジューリングシグナリングに対応する。このように類推できる。

【0050】

同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の時間間隔によって表され得る。前記時間間隔は、時間単位の数であり得、１つの時間単位は、持続時間を表すためのシンボルまたはタイムスロットまたは他の単位であり得る。時間間隔は、ブロードキャストチャネルを通じて通知されるか、プロトコルを通じて事前定義される。たとえば、プロトコルを通じて事前定義された、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの間の時間間隔は５ ｍｓである。

【0051】

同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間に対応関係が存在するため、端末が同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングを受信してキャッシュした後、ターゲット同期ブロック（最適な性能を備えた同期ブロックなど）がビームスキャニングによって得られ、次いで、ターゲット同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングが、当該対応関係に従って決定され得、さらに、当該ページングスケジューリングシグナリングが復調されて、ページング情報が取得され得る。

【0052】

本発明の実施形態では、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係は、事前に合意することができ、すなわち、プロトコルで定義することができ、また、端末および基地局によってともに知られるように事前構成することができる。さらに基地局によってシグナリングを介して端末に送信されてもよい。

【0053】

本発明の実施形態において、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードとして、周波数分割多重化または時分割多重化が採用されてもよい。

【0054】

同期ブロックの多重化モードおよびページングスケジューリングシグナリングは、事前に合意する、すなわちプロトコルで定義することができ、端末および基地局によってともに知られるように事前構成することもでき、さらに、基地局によってシグナリングを介して端末に送信される。

【0055】

基地局がリソースを柔軟に割り当てることができ、端末が同期ブロックのビーム情報に従ってページングスケジューリングシグナリングを受信し、不要なビームスキャンを削減できるように、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係は、本出願の実施形態において事前定義または構成された方法で決定される。

【0056】

本発明の実施形態を、添付の図面と組み合わせて以下に詳細に説明する。

【0057】

図に示すように、本出願の実施形態によって提供される端末側の概略フロー図である図２を参照すると、プロセスは、以下のステップを含むことができる。

【0058】

Ｓ２０１：端末は、受信された同期ブロックに対してビームスキャニングを実行して、ターゲット同期ブロックを取得する。

【0059】

前記ターゲット同期ブロックは、最適な性能を備えた同期ブロックであり得る。端末は、受信されキャッシュされた同期ブロックに対してビームスキャニングを実行することにより、同期ブロックにおいて最適な性能を有する同期ブロックを決定することができる。

【0060】

任意選択で、当該ステップの前に、端末は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードに従って、ページングスケジューリングシグナリングを受信する。ここで、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードが周波数分割多重である場合、端末は、同期ブロック送信のためのシンボルでページングスケジューリングシグナリングを受信する。同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードが時分割多重である場合、端末は、異なるシンボルまたはスロットにおいて、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングを受信する。

【0061】

Ｓ２０２：端末は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係に従って、前記ターゲット同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングを決定する。

【0062】

さらに、上記のプロセスは、以下をさらに含み得る。

【0063】

Ｓ２０３：端末は、決定された前記ターゲット同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングを復調する。

【0064】

当該ステップにおいて、端末は、ページング情報を得るために、ターゲット同期ブロックに対応するキャッシュされたページングスケジューリングシグナリングを復調することができる。

【0065】

任意選択で、上述の実施形態では、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係は、事前に合意されるか、事前に構成され得る。同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係も、基地局によって端末に送信され得る。具体的には、上記のプロセスは、以下のステップも含むことができる。

【0066】

端末は、基地局によって送信された対応関係指示情報を受信し、前記対応関係指示情報は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を示すように構成される。

【0067】

任意選択で、前記対応関係指示情報は、同期ブロックと、同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングとの間の間隔の時間単位の数を示し、前記時間単位は、シンボルまたはスロットを含む。例えば、前記対応関係指示情報によって示されるシンボルの数ｐは、特定の同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングが、当該同期ブロックの後ろのｐ個のシンボルで送信されることを表す。

【0068】

任意選択で、前記対応関係指示情報は、ブロードキャストチャネルで搬送されてもよい。

【0069】

任意選択で、上述の実施形態では、同期ブロックの多重化モードおよびページングスケジューリングシグナリングは、事前に合意または事前構成され得る。同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係も、基地局によって端末に送信され得る。具体的には、上記のプロセスは、以下のステップをさらに含むことができる。

【0070】

端末は、基地局によって送信された多重化モード表示情報を受信し、前記多重化モード指示情報は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを示す。

【0071】

任意選択で、前記多重化モード指示情報は、ブロードキャストシグナリングを介して送信され得る。具体的には、一例では、端末は、ブロードキャストシグナリングを受信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングは、セルレベルのブロードキャストシグナリングであり得、当該セルレベルのブロードキャストシグナリングは、対応するセルの端末によって受信され得る。例えば、当該セルレベルのブロードキャストシグナリングは、対応するセル内のすべての端末がブロードキャストシグナリングを受信できるように、端末が配置されているセルを識別するための無線ネットワーク一時アイデンティティ（Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｔｅｍｐｏｒｙ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ，ＲＮＴＩ）によってスクランブルされ得る。別の例では、端末は、ブロードキャストシグナリングを受信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングは、ユーザグループレベルのブロードキャストシグナリングであり得る。当該ユーザグループレベルのブロードキャストシグナリングは、対応のユーザグループ内の端末によって受信される。例えば、当該ユーザグループレベルのブロードキャストシグナリングは、対応するユーザグループ内のすべての端末がブロードキャストシグナリングを受信できるように、前記端末が配置されているユーザグループを識別するためにＲＮＴＩによってスクランブルされてもよい。

【0072】

任意選択で、多重化モード指示情報は、残りの最小システム情報（Ｒｅｍａｉｎｉｎｇ Ｍｉｎｉｍｕｍ Ｓｙｓｔｅｍ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ, ＲＭＳＩ）または他のシステム情報（Ｏｔｈｅｒ Ｓｙｓｔｅｍ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ,ＯＳＩ）で搬送されてもよい。

【0073】

図に示すように、本出願の実施形態によって提供される基地局側の概略フロー図である図３を参照すると、プロセスは、以下を含むことができる。

【0074】

Ｓ３０１：基地局は、多重化モードを決定し、多重化モードがシグナリングを通じて基地局によって示されることをプロトコルが規定する場合、多重化モード指示情報を送信し、前記多重化モード指示情報は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを示す。

【0075】

このステップでは、任意選択で、基地局は、プロトコルの規定および／または実際のシーンに従って、同期ブロックの多重化モードおよびページングスケジューリングシグナリングを決定することができる。多重化モードには、周波数分割多重化と時分割多重化が含まれる。

【0076】

任意選択で、同期ブロックの多重化モードおよびページングスケジューリングシグナリングが基地局によって端末に示される必要があるかどうかがプロトコルで規定されてもよく、必要があると判断する場合、基地局は多重化モード指示情報を送信する。

【0077】

Ｓ３０２：基地局は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードが時分割多重であると判断された場合、対応関係指示情報を送信し、前記対応関係指示情報は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を示す。

【0078】

このステップでは、基地局は、ブロードキャストシグナリングを介して前記多重化モード指示情報を送信することができる。具体的には、一例では、基地局は、ブロードキャストシグナリングを送信し、ここで、前記ブロードキャストシグナリングは、前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングは、セルレベルのブロードキャストシグナリングであり、例えば、セルを識別するためにＲＮＴＩによってスクランブルされる。別の例では、基地局は、ブロードキャストシグナリングを送信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングは、ユーザグループレベルのブロードキャストシグナリングである。ブロードキャストシグナリングは、ユーザグループを識別するためにＲＮＴＩによってスクランブルされる。

【0079】

上述のプロセスにおいて、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係の関連する説明は、上述の実施形態を参照することができ、その説明はここでは省略される。

【0080】

同じ技術的思想に基づいて、本発明の実施形態はさらに端末を提供し、端末は、上述の実施形態における端末側の機能を実施することができる。

【0081】

図に示すように、本出願の一実施形態によって提供される端末の概略構造図である図４を参照すると、端末は、ビームスキャニングモジュール４０１および決定モジュール４０２を含むことができ、さらに以下の復調モジュール４０３および受信モジュール４０４を含むことができる。

【0082】

前記ビームスキャニングモジュール４０１は、受信された同期ブロックに対してビームスキャニングを実行し、ターゲット同期ブロックを取得する。

【0083】

前記決定モジュール４０２は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係に従って、前記ターゲット同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングを決定する。

【0084】

任意選択で、復調モジュール４０３は、決定されたページングスケジューリングシグナリングを復調する。

【0085】

任意選択で、前記同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係は、事前に合意されるか事前に構成される。

【0086】

任意選択で、受信モジュール４０４は、対応関係指示情報を受信し、前記対応関係指示情報は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を示すように構成される。

【0087】

任意選択で、前記対応関係指示情報は、同期ブロックと、同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングとの間の時間間隔を示す。

【0088】

任意選択で、受信モジュール４０４は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードに従って、ページングスケジューリングシグナリングを受信し、前記多重化モードは、事前に合意されるか、または事前に構成される。

【0089】

任意選択で、受信モジュール４０４はさらに、多重化モード指示情報を受信し、前記多重化モード指示情報は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを示す。

【0090】

任意選択で、受信モジュール４０４は具体的に、ブロードキャストシグナリングを受信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングは、セルレベルのブロードキャストシグナリングであり、または、ブロードキャストシグナリングを受信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングは、ユーザグループレベルのブロードキャストシグナリングである。

【0091】

任意選択で、決定モジュール４０２は具体的に、前記ターゲット同期ブロックの多重化モードおよびターゲット同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングの多重化モードが時分割多重である場合、前記端末は、前記対応関係に従って前記ターゲット同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングを決定する。

【0092】

同じ技術的思想に基づいて、本発明の実施形態は基地局をさらに提供し、基地局は、上述の実施形態における基地局側の機能を実施することができる。

【0093】

図に示すように、本出願の一実施形態によって提供される基地局の概略構造図である図５を参照すると、当該基地局は、決定モジュール５０１、第１の送信モジュール５０２および第２の送信モジュール５０３を備える。

【0094】

決定モジュール5０１は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを決定する。

【0095】

第１の送信モジュール5０２は、多重化モードが基地局によって端末に示されることをプロトコルが規定する場合、多重化モード指示情報を送信し、前記多重化モード指示情報は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを示す。

【0096】

第２の送信モジュール5０３は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードが時分割多重であると判断された場合、対応関係指示情報を送信し、前記対応関係指示情報は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を示す。

【0097】

任意選択で、第１の送信モジュール5０２は具体的に、ブロードキャストシグナリングを送信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングはセルレベルのブロードキャストシグナリングであり、または、ブロードキャストシグナリングを送信し、前記ブロードキャストシグナリングは前記多重化モード指示情報を搬送し、前記ブロードキャストシグナリングはユーザグループレベルのブロードキャストシグナリングである。

【0098】

任意選択で、前記対応関係指示情報は、同期ブロックと、同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングとの間の時間間隔を示す。

【0099】

同じ技術的思想に基づいて、本出願の実施形態はさらに端末を提供し、端末は、上述の実施形態における端末側の機能を実施することができる。

【0100】

図に示すように、本出願の実施形態によって提供される通信装置の概略構造図である図６を参照すると、通信装置は、プロセッサ６０１、メモリ６０２、送受信機６０３およびバスインターフェースを備える。

【0101】

プロセッサ６０１は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ６０２は、プロセッサ６０１が動作する際に利用するデータを記憶することができる。送受信機６０３は、プロセッサ６０１の制御下でデータを送受信するように構成される。

【0102】

バスアーキテクチャは、いずれ数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ６０１によって表される１つまたは複数のプロセッサ及びメモリ６０２によって表されるメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。プロセッサ６０１は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ６０２は、プロセッサ６０１が動作する際に利用するデータを記憶することができる。

【0103】

本発明に係る実施例により開示されたフローチャートは、プロセッサ６０１に適用することができるか、または、プロセッサ６０１により実現される。実現の間、周波数ドメインにおける拡散伝送流れにおける各々ステップは、プロセッサ６０１内のハードウェアの論理集積回路またはソフトウェア形式の指令により完成されることができる。プロセッサ６０１は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、専用集積回路、フィールドプログラマブル・ゲートアレイまたはたのプログラマブルロジック・デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタロジック・デバイス、ディスクリート・ハードウェアコンポネントであることができ、本発明に係る実施例により開示した各々方法、ステップ及びロジックブロック図を実現・執行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサまたはいずれのノーマルプロセッサなどであることができる。本発明に係る実施例に開示された方法のステップを参照すれば、ハードウェアプロセッサにより直接に執行して完成するか、または、プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより執行されて完成することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ，プログラマブルリードオンリーメモリまたは電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど本分野のよく知られる記憶媒体に格納されることができる。当該記憶媒体はメモリ６０２に位置し、プロセッサ６０１はメモリ６０２に格納される情報を読み出して、そのハードウェアと協働して信号処理のフローチャートを完成する。

【0104】

具体的には、プロセッサ６０１は、メモリ６０２内のプログラムを読み取り、以下の操作を実行するように構成される：受信された同期ブロックに対してビームスキャニングを実行し、ターゲット同期ブロックを取得し、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係に従って、前記ターゲット同期ブロックに対応するページングスケジューリングシグナリングを決定する。

【0105】

同じ技術的思想に基づいて、本出願の実施形態はさらに通信装置を提供し、通信装置は、上述の実施形態における基地局側の機能を実施することができる。

【0106】

図に示すように、本出願の一実施形態によって提供される基地局の概略構造図である図７を参照すると、基地局は、プロセッサ７０１、メモリ７０２、送受信機７０３およびバスインターフェースを含み得る。

【0107】

プロセッサ7０１は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ7０２は、プロセッサ7０１が動作する際に利用するデータを記憶することができる。送受信機7０３は、プロセッサ7０１の制御下でデータを送受信するように構成される。

【0108】

バスアーキテクチャは、いずれ数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ7０１によって表される１つまたは複数のプロセッサ及びメモリ7０２によって表されるメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。プロセッサ7０１は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ7０２は、プロセッサ7０１が動作する際に利用するデータを記憶することができる。

【0109】

本発明に係る実施例により開示されたフローチャートは、プロセッサ７０１に適用することができるか、または、プロセッサ７０１により実現される。実現の間、周波数ドメインにおける拡散伝送流れにおける各々ステップは、プロセッサ７０１内のハードウェアの論理集積回路またはソフトウェア形式の指令により完成されることができる。プロセッサ７０１は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、専用集積回路、フィールドプログラマブル・ゲートアレイまたはたのプログラマブルロジック・デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタロジック・デバイス、ディスクリート・ハードウェアコンポネントであることができ、本発明に係る実施例により開示した各々方法、ステップ及びロジックブロック図を実現・執行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサまたはいずれのノーマルプロセッサなどであることができる。本発明に係る実施例に開示された方法のステップを参照すれば、ハードウェアプロセッサにより直接に執行して完成するか、または、プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより執行されて完成することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ，プログラマブルリードオンリーメモリまたは電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど本分野のよく知られる記憶媒体に格納されることができる。当該記憶媒体はメモリ７０２に位置し、プロセッサ７０１はメモリ７０２に格納される情報を読み出して、そのハードウェアと協働して信号処理のフローチャートを完成する。

【0110】

具体的には、プロセッサ7０１は、メモリ7０２のプログラムを読み取って、以下の操作を実行するように構成される：同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを決定し、多重化モードが基地局によって端末に示されることをプロトコルが規定する場合、前記送受信機により多重化モード指示情報を送信し、前記多重化モード指示情報は、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードを示し、同期ブロックおよびページングスケジューリングシグナリングの多重化モードが時分割多重であると判断された場合、前記送受信機により対応関係指示情報を送信し、前記対応関係指示情報は、同期ブロックとページングスケジューリングシグナリングとの間の対応関係を示す。

【0111】

本出願の実施形態によって提供される装置は、コンピューティング機器であり得、当該コンピューティング機器は、具体的には、デスクトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピュータおよびパーソナルデジタルアシスタント（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ, ＰＤＡ）であり得る。当該コンピューティング機器は、中央処理装置（Ｃｅｎｔｅｒ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ, ＣＰＵ）、メモリ、入出力機器などを含むことができる。入力機器は、キーボード、マウス、タッチスクリーンなどを含むことができ、出力機器は、ディスプレイ機器を含むことができる。例えば、液晶ディスプレイ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ, ＬＣＤ）、陰極線管(Ｃａｔｈｏｄｅ Ｒａｙ Ｔｕｂｅ, ＣＲＴ)などである。

【0112】

同じ技術的思想に基づいて、本発明の実施形態は、コンピュータが上記実施形態による端末側によって実行されるフローチャートに記載の方法を実行することを可能にするように構成されたコンピュータ実行可能命令を格納する、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。

【0113】

同じ技術的思想に基づいて、本発明の実施形態は、コンピュータが上記実施形態による基地局がわによって実行されるフローチャートに記載の方法を実行することを可能にするように構成されたコンピュータ実行可能命令を格納する、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。

【0114】

本分野の技術者として、本発明の実施本発明に係る実施形態が方法、システム、又はコンピュータプログラム製品を提供できるため、本発明は完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、又はソフトウェアとハードウェアの両方を結合した実施形態を採用できることがわかるはずである又、本発明は一つ又は複数のコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。当該製品は、コンピュータ使用可能なプログラムコードを含むコンピュータ利用可能な記憶媒体（ディスク記憶装置、ＣＤ-ＲＯＭ、光学記憶装置などを含むがそれとは限らない）において実施する。

【0115】

以上は本発明に係る実施形態の方法、装置（システム）、及びコンピュータプログラム製品のフロー及び／又はブロック図により本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラムの指令により、フロー及び／又はブロック図における各フロー及び／又はブロックと、フロー及び／又はブロック図におけるフロー及び／又はブロックの結合を実現できる。プロセッサはこれらのコンピュータプログラム指令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、又は他のプログラミング可能なデータ処理装置に提供でき、コンピュータ又は他のプログラミング可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム指令を実行し、フロー図における一つ又は複数のフロー及び／又はブロック図における１つのブロック又は複数のブロックに指定される機能を実現する。

【0116】

それらのコンピュータプログラム指令は、又、コンピュータ又は他のプログラミング可能なデータ処理装置を特定手法で動作させるコンピュータ読取記憶装置に記憶できる。これにより、指令を含む装置は当該コンピュータ読取記憶装置内の指令を実行でき、又、フロー図における１つまたは複数のフローと／又はブロック図における１つ又は複数のブロックにおいて指定される機能を実現できる。

【0117】

これらのコンピュータプログラム指令は、又、コンピュータ又は他のプログラミング可能なデータ処理装置に実装できる。コンピュータプログラム指令が実装されたコンピュータ又は他のプログラミング可能な装置は、一連な操作ステップを実行することにより、関連の処理を実現し、コンピュータ又は他のプログラミング可能な装置において実行される指令により、フロー図における一つ又は複数のフローと／又はブロック図における一つ又は複数のブロックに指定される機能を実現する。

【0118】

本発明の好ましい実施形態について記述したが、当業者は、本発明の基本的な技術思想を把握した上、多種多様な変更と変形を行える。そのような全ての変形と変更は本発明に記述された実施形態と共に、付加する請求の範囲の範囲内にあると解釈されるべきである。

【0119】

無論、当業者により、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、又はその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。

【符号の説明】

【0120】

401 ビームスキャニングモジュール
402 決定モジュール
403 復調モジュール
404 受信モジュール
501 決定モジュール
502 第１の送信モジュール
503 第２の送信モジュール
601 プロセッサ
602 メモリ
603 送受信機
701 プロセッサ
702 メモリ
703 送受信機

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】