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特許7229277検出器ループを起動するためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-16
(45)【発行日】2023-02-27
(54)【発明の名称】検出器ループを起動するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/04 20060101AFI20230217BHJP
   G08B 29/06 20060101ALI20230217BHJP
【FI】
G08B25/04
G08B29/06
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020570162
(86)(22)【出願日】2018-06-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-09
(86)【国際出願番号】 EP2018066678
(87)【国際公開番号】W WO2019242863
(87)【国際公開日】2019-12-26
【審査請求日】2021-06-09
(73)【特許権者】
【識別番号】520466674
【氏名又は名称】アウトロニカ ファイア アンド セキュリティ エーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100086232
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 博通
(74)【代理人】
【識別番号】100092613
【弁理士】
【氏名又は名称】富岡 潔
(72)【発明者】
【氏名】ヴァネーボ,ペール ヨハン
【審査官】永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02833333(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B13/00-31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路(20)に電気的に接続されたハザード検出器(10)であって、
前記回路(20)が、
第1の端部(25)及び第2の端部(30)を含む複数の回路端部、ならびに前記複数の回路端部の中間に接続される前記検出器(10)を含む複数の検出器と、
前記回路がループ回路を形成するように前記複数の回路端部に接続された回路ドライバ(45)であって、前記第1の端部(25)及び前記第2の端部(30)に電力を選択的に提供するように1つ以上の電源を制御する第1のコントローラ(50)を含む、前記回路ドライバ(45)と
を含み、
前記検出器(10)が、
第2のコントローラ(65)、及び開放時、前記検出器(10)の電気導通性を遮断する短絡アイソレータスイッチであるスイッチ(70)を備え、前記検出器(10)が、
電力を受け取ること、
前記電力を受け取ったときに前記スイッチ(70)を閉じること、
前記スイッチ(70)を閉じたときに1つ以上の回路パラメータを測定すること、及び
前記1つ以上のパラメータに基づいて、短絡があるかどうかを判断する
ことによって起動時に短絡があるか走査し、
短絡があるとき、前記検出器(10)が、前記短絡を識別する第1の回路通信を送信し、
前記検出器(10)が、電力供給時、
電力を受け取ってからの経過時間量及び一意の検出器識別子を要求する第2の回路通信を受け取ること、及び
前記経過時間量及び前記一意の検出器識別子を含む、前記第2の回路通信に応答する第3の回路通信を送信すること
によって、ステータスを提供する、ハザード検出器(10)。
【請求項2】
回路(20)であって、
第1の端部(25)及び第2の端部(30)を含む複数の回路端部、ならびに前記複数の回路端部の中間に接続された請求項1に記載の前記検出器(10)を含む複数の検出器と、
前記回路がループ回路を形成するように前記複数の回路端部に接続された回路ドライバ(45)であって、前記第1の端部(25)及び前記第2の端部(30)に電力を選択的に提供するように1つ以上の電源を制御する第1のコントローラ(50)を含む、前記回路ドライバ(45)と
を備え、
前記回路ドライバ(45)が、
前記第1の端部(25)に電力を伝送すること、
前記第2の端部(30)を監視すること
によって、起動中に回路導通性を走査し、
前記回路ドライバ(45)が、前記第2の端部(30)で電力を検知すると、前記回路ドライバ(45)が、導通性が存在すると判断し、
前記回路ドライバ(45)が、導通性が存在すると判断すると、前記回路ドライバ(45)が、
電力を受け取ってからの経過時間量及び前記検出器(10)の一意の識別子を前記複数の検出器に要求する前記第2の回路通信を、前記第1の端部(25)から送信すること、
前記経過時間量及び前記一意の検出器識別子を含む、前記第2の回路通信に応答する第3の回路通信を、前記複数の検出器のそれぞれから受け取ること、及び
前記一意の検出器識別子及び電力を受け取ってからの前記経過時間量に基づいて回路トポロジ(20)をマッピングすること
によって、回路トポロジをマッピングする、回路(20)。
【請求項3】
前記回路ドライバ(45)が、
前記第1の端部(25)で前記検出器(10)から前記第1の回路通信を受け取り、それによって回路短絡があると判断すること、及び
所定の期間内に前記第2の端部(30)で電力を検知することができない場合に、回路遮断があると判断すること
によって、起動時に回路不連続点を検出する、請求項2に記載の回路(20)。
【請求項4】
回路不連続点があるとき、前記回路ドライバ(45)が、
電力を受け取ってからの前記経過時間量及び前記一意の検出器識別子を要求する前記第2の回路通信を送信すること、
前記経過時間量及び前記一意の検出器識別子を含む、前記第2の回路通信に応答する前記第3の回路通信を受け取ること、及び
前記一意の検出器識別子及び前記第1の端部(25)から電力を受け取ってからの前記経過時間量に基づいて、前記第1の端部(25)と前記不連続点との間で前記回路(20)の第1のセグメントトポロジ(75)をマッピングすること
によって、前記第1の端部(25)から前記回路不連続点への前記回路(20)の前記第1のセグメントトポロジ(75)をマッピングする、請求項3に記載の回路。
【請求項5】
回路不連続点があるとき、前記回路ドライバ(45)が、
前記第2の端部(30)に電力を伝送すること、
前記第2の端部(30)で第2の検出器(85)から前記第1の回路通信を受け取り、それによって回路短絡があることを確認することによって前記第2の端部(30)を通して回路不連続点を検出すること、
電力を受け取ってからの前記経過時間量及び前記一意の検出器識別子を要求する前記第2の回路通信を送信すること、
前記経過時間量及び前記一意の検出器識別子を含む、前記第2の回路通信に応答する前記第3の回路通信を受け取ること、及び
前記一意の検出器識別子及び前記第2の端部(30)から電力を受け取ってからの前記経過時間量に基づいて、前記第2の端部(30)と前記不連続点との間で前記回路(20)の第2のセグメントトポロジ(80)をマッピングすること
によって、前記第2の端部(30)から前記回路不連続点への前記回路(20)の前記第2のセグメントトポロジ(80)をマッピングする、請求項4に記載の回路。
【請求項6】
前記回路ドライバ(45)が、前記回路(20)の前記マッピングした第1のセグメントトポロジ(75)及びマッピングした第2のセグメントトポロジ(80)を結合し、前記回路不連続点の場所を決定する、請求項5に記載の回路(20)。
【請求項7】
前記検出器(10)が、前記回路(20)に確認応答パルスを発行することによって、前記検出器(10)が、回路ドライバ(45)に対し、起動時に電力を受け取ったことの確認を提供する、請求項2~6のいずれかに記載の回路(20)。
【請求項8】
前記回路ドライバ(45)が、所定の期間内に前記確認応答パルスを受け取ることができない場合に、起動時に回路遮断があると判断する、請求項7に記載の回路(20)。
【請求項9】
回路(20)に電気的に接続されたハザード検出器(10)によって起動時に短絡があるか走査する方法であって、
前記回路(20)が、
第1の端部(25)及び第2の端部(30)を含む複数の回路端部、ならびに前記複数の回路端部の中間に接続される前記検出器(10)を含む複数の検出器と、
前記回路がループ回路を形成するように前記複数の回路端部に接続された回路ドライバ(45)であって、前記第1の端部(25)及び前記第2の端部(30)に電力を選択的に提供するように1つ以上の電源を制御する第1のコントローラ(50)を含む、前記回路ドライバ(45)と
を含み、
前記検出器(10)が、
第2のコントローラ(65)、及び開放時、前記検出器(10)の電気導通性を遮断する短絡アイソレータスイッチであるスイッチ(70)を備え、
前記方法が、
電力を受け取ることと、
前記電力を受け取ったときに前記スイッチ(70)を閉じることと、
前記スイッチ(70)を閉じたときに1つ以上の回路パラメータを測定することと、
前記1つ以上のパラメータに基づいて、短絡があるかどうかを判断することと
を含み、
短絡があるとき、前記検出器(10)が、前記短絡を識別する第1の回路通信を送信し、
前記検出器(10)が、電力供給時、
電力を受け取ってからの経過時間量及び一意の検出器識別子を要求する第2の回路通信を受け取ること、及び
前記経過時間量及び前記一意の検出器識別子を含む、前記第2の回路通信に応答する第3の回路通信を送信すること
によって、ステータスを提供する、方法。
【請求項10】
回路(20)に電気的に接続された回路ドライバ(45)によって起動時に回路導通性を走査する方法であって、
前記回路(20)が、
第1の端部(25)及び第2の端部(30)を含む複数の回路端部、ならびに前記複数の回路端部の中間に接続された請求項に記載のハザード検出器(10)を含む複数の検出器と、
前記回路がループ回路を形成するように前記複数の回路端部に接続された回路ドライバ(45)であって、前記第1の端部(25)及び前記第2の端部(30)に電力を選択的に提供するように1つ以上の電源を制御する第1のコントローラ(50)を含む、前記回路ドライバ(45)と
を含み、
前記方法が、
前記第1の端部(25)に電力を伝送することと、
前記第2の端部(30)を監視することと
を含み、
前記回路ドライバ(45)が、前記第2の端部(30)で電力を検知すると、前記回路ドライバ(45)が、導通性が存在すると判断し、
前記回路ドライバ(45)が、導通性が存在すると判断すると、前記回路ドライバ(45)が、
電力を受け取ってからの経過時間量及び前記検出器(10)の一意の識別子を前記複数の検出器に要求する前記第2の回路通信を、前記第1の端部(25)から送信すること、
前記経過時間量及び前記一意の検出器識別子を含む、前記第2の回路通信に応答する第3の回路通信を、前記複数の検出器のそれぞれから受け取ること、及び
前記一意の検出器識別子及び電力を受け取ってからの前記経過時間量に基づいて回路トポロジ(20)をマッピングすること
によって、回路トポロジをマッピングする、方法。
【請求項11】
前記回路ドライバ(45)が、
前記第1の端部(25)で前記検出器(10)から前記第1の回路通信を受け取り、それによって回路短絡があると判断すること、及び
所定の期間内に前記第2の端部(30)で電力を検知することができない場合に、回路遮断があると判断すること
によって、起動時に回路不連続点を検出する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
回路不連続点があるとき、前記回路ドライバ(45)が、
電力を受け取ってからの前記経過時間量及び前記一意の検出器識別子を要求する前記第2の回路通信を送信すること、
前記経過時間量及び前記一意の検出器識別子を含む、前記第2の回路通信に応答する前記第3の回路通信を受け取ること、及び
前記一意の検出器識別子及び前記第1の端部(25)から電力を受け取ってからの前記経過時間量に基づいて、前記第1の端部(25)と前記不連続点との間で前記回路(20)の第1のセグメントトポロジ(75)をマッピングすること
によって、前記第1の端部(25)から前記回路不連続点への前記回路(20)の前記第1のセグメントトポロジ(75)をマッピングする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
回路不連続点が存在すると、前記回路ドライバ(45)が、
前記第2の端部(30)に電力を伝送すること、
前記第2の端部(30)で第2の検出器(85)から前記第1の回路通信を受け取り、それによって回路短絡があることを確認することによって前記第2の端部(30)を通して回路不連続点を検出すること、
電力を受け取ってからの前記経過時間量及び前記一意の検出器識別子を要求する前記第2の回路通信を送信すること、
前記経過時間量及び前記一意の検出器識別子を含む、前記第2の回路通信に応答する前記第3の回路通信を受け取ること、及び
前記一意の検出器識別子及び前記第2の端部(30)から電力を受け取ってからの前記経過時間量に基づいて、前記第2の端部(30)と前記不連続点との間で前記回路(20)の第2のセグメントトポロジ(80)をマッピングすること
によって、前記第2の端部(30)から前記回路不連続点への前記回路(20)の前記第2のセグメントトポロジ(80)をマッピングする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記回路ドライバ(45)が、前記回路(20)の前記マッピングした第1のセグメントトポロジ(75)及びマッピングした第2のセグメントトポロジ(80)を結合し、前記回路不連続点の場所を決定する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記検出器(10)が、前記回路(20)へ確認応答パルスを発行することによって、前記検出器(10)が、回路ドライバ(45)に対し、起動時に電力を受け取ったことの確認を提供する、請求項10~14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記回路ドライバ(45)が、所定の期間内に前記確認応答パルスを受け取ることができない場合に、起動時に回路遮断があると判断する、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示的な実施形態は、検出器ループの技術に関し、より詳細には検出器ループの起動のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多くのループユニット(例えば、100を超えるループユニット)を有する従来の検出器ループは、起動に何分も要する場合がある。そのプロセスは、各ループユニットを連続して起動し、各ループユニットにループ内に短絡があるか試験させることを伴う場合がある。各ユニットは、一度に1つずつ、始動し、それ自体を識別し、オンボードの短絡アイソレータスイッチを閉じることによって短絡があるか試験する場合がある。比較的に低いループ通信速度のため、これは時間のかかる手順になる場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
開示しているのは、回路に電気的に接続されているハザード検出器であり、回路は、第1の端部及び第2の端部を含む複数の回路端部、ならびに複数の回路端部の中間に接続される検出器を含む複数の検出器と、回路がループ回路を形成するように複数の回路端部に接続された回路ドライバであって、第1の端部及び第2の端部に電力を選択的に提供するように1つ以上の電源を制御する第1のコントローラを含む回路ドライバとを含み、検出器は、第2のコントローラと、開放時に検出器の下流で電気導通性を遮断する短絡アイソレータスイッチであるスイッチとを含み、検出器は、電力を受け取ること、スイッチを閉じること、1つ以上の回路パラメータを測定すること、及び1つ以上のパラメータに基づいて短絡があるかどうかを判断することによって、起動時に短絡があるか走査し、短絡があるとき、検出器は、短絡を識別する第1の回路通信を伝送する。
【0004】
上記の特徴の1つ以上に加えて、または代替として、検出器は、電力供給時、電力を受け取ってからの経過時間量及び一意の検出器識別子を要求する第2の回路通信を受け取ること、ならびに経過時間量及び一意の検出器識別子を含む、第2の回路通信に応答する第3の回路通信を送信することによってステータスを提供する。
【0005】
さらに開示しているのは、第1の端部及び第2の端部を含む複数の回路端部、及び複数の回路端部の中間に接続された上記に開示した検出器を含む複数の検出器と、回路がループ回路を形成するように複数の回路端部に接続された回路ドライバであって、第1の端部及び第2の端部に電力を選択的に提供するように1つ以上の電源を制御する第1のコントローラを含む、回路ドライバとを含む回路であって、回路ドライバは、第1の端部に電力を伝送すること、第2の端部を監視することによって起動中に回路導通性を走査し、回路ドライバが第2の端部で電力を検知すると、回路ドライバは、導通性が存在すると判断する。
【0006】
上記の特徴の1つ以上に加えて、または代替として、回路ドライバが、導通性が存在すると判断すると、回路ドライバは、複数の検出器から電力を受け取ってからの経過時間量及び検出器の一意の識別子を要求する第2の回路通信を第1の端部から送信すること、経過時間量及び一意の検出器識別子を含む、第2の回路通信に応答する第3の回路通信を、複数の検出器のそれぞれから受け取ること、ならびに一意の検出器識別子及び電力を受け取ってからの経過時間に基づいて回路トポロジをマッピングすることによって、回路トポロジをマッピングする。
【0007】
上記の特徴の1つ以上に加えて、または代替として、回路ドライバは、検出器から第1の端部で第1の回路通信を受け取り、それによって回路短絡があると判断する、または所定の期間内に第2の端部で回路通信を受け取るもしくは電力を検出することができず、それによって回路遮断があると判断することによって起動時に回路不連続点を検出する。
【0008】
上記の特徴の1つ以上に加えて、または代替として、回路不連続点があるとき、回路ドライバは、電力を受け取ってからの経過時間量及び一意の検出器識別子を要求する第2の回路通信を送信すること、経過時間量及び一意の検出器識別子を含む、第2の回路通信に応答する第3の回路通信を受け取ること、及び一意の検出器識別子及び第1の端部から電力を受け取ってからの経過時間に基づいて第1の端部と不連続点との間で回路の第1のセグメントトポロジをマッピングすることによって、第1の端部から回路不連続点への回路の第1のセグメントトポロジをマッピングする。
【0009】
上記の特徴の1つ以上に加えて、または代替として、回路不連続点があるとき、回路ドライバは、第2の電力端部に電力を伝送すること、第2の検出器から第2の端部で第1の回路通信を受け取り、それによって回路短絡があることを確認し、所定の期間内に回路通信を受け取ることができず、それによって回路遮断があることを確認することによって、第2の端部を通る回路不連続点を検出すること、電力を受け取ってからの経過時間量及び一意の検出器識別子を要求する第2の回路通信を送信すること、経過時間量及び一意の検出器識別子を含む、第2の回路通信に応答する第3の回路通信を受け取ること、ならびに一意の検出器識別子及び第2の端部から電力を受け取ってからの経過時間に基づいて第2の端部と不連続点との間で回路の第2のセグメントトポロジをマッピングすることによって第2の端部から回路不連続点への回路の第2のセグメントトポロジをマッピングする。
【0010】
上記の特徴の1つ以上に加えてまたは代替として、回路ドライバは、回路のマッピングした第1のセグメントトポロジ及びマッピングした第2のセグメントトポロジを結合し、回路不連続点の場所を決定する。
【0011】
上記の特徴の1つ以上に加えて、または代替として、検出器は、回路に確認応答パルスを発行することによって、起動時に電力を受け取ったことを確認する。
【0012】
上記の特徴の1つ以上に加えて、または代替として、検出器は、所定の期間内に確認応答パルスを受け取ることができないことによって、起動時に回路遮断があるか走査する。
【0013】
さらに開示しているのは、回路に電気的に接続されたハザード検出器によって起動時に短絡があるか走査する方法であって、回路は上記に開示した特徴の1つ以上を含む。さらに開示しているのは、回路に電気的に接続された回路ドライバによって起動時に回路導通性を走査する方法であり、回路は上記に開示した特徴の1つ以上を含む。さらに開示しているのは、回路に電気的に接続されたハザード検出器によって起動時に電力を受け取ったことを確認する方法であり、回路は上記に開示した特徴の1つ以上を含む。なおさらに開示しているのは、回路に電気的に接続された回路ドライバによって導通性を検出する方法であり、回路は上記に開示した特徴の1つ以上を含む。
【0014】
以下の説明は、決して限定的と見なされるべきではない。添付の図面に関し、同様の要素には同様の番号が付けられている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】一実施形態に従う検出器回路の構成要素を示す図である。
図2】一実施形態に従って、起動中に検出器によって実行されるステップを示す図である。
図3】一実施形態に従って、起動中に検出器によって実行される追加のステップを示す図である。
図4】一実施形態に従って、起動中にループドライバによって実行されるステップを示す図である。
図5】一実施形態に従って、起動中にループドライバによって実行される追加のステップを示す図である。
図6】一実施形態に従って、起動中にループドライバによって実行される追加のステップを示す図である。
図7】一実施形態に従って、起動中にループドライバによって実行される追加のステップを示す図である。
図8】一実施形態に従って、起動中にループドライバによって実行される追加のステップを示す図である。
図9】一実施形態に従って、起動中にループドライバによって実行される追加のステップを示す図である。
図10】一実施形態に従って、起動中にループドライバによって実行される追加のステップを示す図である。
図11】本願に開示する1つ以上のコントローラと関連付けられた技術的特徴を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
開示する装置及び方法の1つ以上の実施形態の詳細な説明は、図に関して、限定ではなく例証として本明細書に提示する。
【0017】
図1を参照すると、開示しているのは、回路20に電気的に接続されてよいハザード検出器10である。回路20は、第1の端部25及び第2の端部30を含む複数の回路端部を含んでよい。回路20は、検出器10を含む複数の検出器を含んでよい。検出器10は、複数の回路端部の中間に接続されてよい。
【0018】
回路20は、回路がループ回路を形成するように複数の回路端部に接続された回路ドライバ45を含んでよい。回路20は、例えば第1の電源55及び第2の電源60を含む複数の電源を制御し得る第1のコントローラ50をさらに含んでよい。第1の電源55は、第1の端部25に電力を選択的に提供してよく、第2の電源60は、第2の端部30に電力を選択的に提供してよい。代替の実施形態では、電源55及び60は同じ電源である場合があり、回路ドライバ45は、単一の電源から第1の及び第2の出力に独立して、及び所望される場合、スイッチを使用し、同時に電力を伝送する。
【0019】
対照的に、検出器10は、第2のコントローラ65、及び短絡アイソレータスイッチであるスイッチ70を含んでよい。スイッチ70は、開放時、検出器10の下流で電気導通性を遮断する場合がある。
【0020】
図2を参照すると、検出器10は、起動時に短絡があるか走査するステップS200を実行してよい。ステップS200は、電力を受け取るステップS205及びスイッチ70を閉じるステップS210を含んでよい。検出器10は、次いで電圧などの1つ以上の回路パラメータを測定するステップS215を実行してよい。この測定を用いて、検出器10は、短絡があるかどうかを判断するステップS220を実行してよい。短絡があるとき、ステップS225で、検出器10は、短絡を識別する第1の回路通信を送信してよい。
【0021】
図3を参照すると、検出器10が、起動時に短絡を検出しなかった場合、検出器10は、その後、第1のコントローラ50にステータスを提供するステップS300を実行してよい。このステータス要求は、回路の中の他の検出器が起動している間に発生する場合がある。
【0022】
ステップS300は、例えばカウンタに記録され得るように、電力を受け取ってからの経過時間量を要求する第2の回路通信を受け取るステップS305を含んでよい。また、要求は、ハードウェアアドレスなどの一意の検出器識別子を求めてもよい。検出器10は、ステップS310で、経過時間量及び一意の検出器識別子を含む場合がある、第2の回路通信に応答する第3の回路通信を送信してよい。
【0023】
図4を参照すると、検出器10によって実行されるプロセスとは対照的に、起動中、回路ドライバ45は、回路導通性を走査するステップS400を実行してよい。ステップS400は、第1の端部25に電力を伝送するステップS405及び第2の端部30を監視するステップS410を含んでよい。回路ドライバ45が第2の端部30で電力を検知すると、回路ドライバ45は、回路導通性が存在すると判断するステップS415を実行してよい。
【0024】
図5を参照すると、回路ドライバ45が、起動中に導通性が存在すると判断すると、回路ドライバ45は、回路トポロジをマッピングするステップS500を実行してよい。ステップS500は、第1の端部25から第2の回路通信を送信するステップS505を含んでよい。示すように、そのような通信は、電力を受け取ってからの経過時間量及び検出器10の一意の識別子を、複数の検出器から要求してよい。ステップS510で、回路ドライバ45は、複数の検出器のそれぞれから、第2の回路通信に応答する第3の回路通信を受け取ってよい。第3の回路通信は、示すように、経過時間量及び一意の検出器識別子を含んでよい。ステップS515で、回路ドライバ45は、一意の検出器識別子及び電力を受け取ってからの経過時間に基づいて回路トポロジ20をマッピングしてよい。
【0025】
図6を参照すると、回路ドライバ45は、起動時に回路不連続点を検出するステップS600を実行してよい。ステップS600は、第1の端部25で検出器10から第1の回路通信を受け取るステップS605を含んでよい。このことから、回路ドライバ45は、回路短絡があると判断するステップS610を実行してよい。代わりに、ステップS615で、回路ドライバ45は、所定の期間内に第2の端部30で回路通信を受け取ること、または電力を検知することができない場合がある。このことから、回路ドライバ45は、回路遮断がある場合があると判断するステップS620を実行してよい。
【0026】
図7を参照すると、回路不連続点があると、回路ドライバ45は、第1の端部25から回路不連続点への回路20の第1のセグメントトポロジ75(図1)をマッピングするステップS700を実行してよい。ステップS700は、電力を受け取ってからの経過時間量及び一意の検出器識別子を要求する第2の回路通信を送信するステップS705を含む。回路ドライバ45は、次いで経過時間量及び一意の検出器識別子を含む、第2の回路通信に応答する第3の回路通信を受け取るステップS710を実行してよい。このことから、回路ドライバは、第1の端部25と不連続点との間で回路20の第1のセグメントトポロジ75をマッピングするステップS715を実行してよい。第1のセグメントのマッピングは、一意の検出器識別子及び第1の端部25から電力を受け取ってからの経過時間に基づいてよい。
【0027】
図8を参照すると、第1のセグメントトポロジ75をマッピングすることに加えて、回路ドライバ45は、第2の端部30から回路不連続点への回路20の第2のセグメントトポロジ80(図1)をマッピングするステップS800を実行してよい。ステップS800は、第2の端部30に電力を伝送するステップS810を含んでよい。第1の端部への電力は、その伝送ルートを介して電力を受け取った検出器が、電力を供給されたままとなり、意図される通りに、つまりハザード検出器として機能し得るため、継続し得ることを理解されたい。
【0028】
第2の端部30での電力により、回路ドライバ45は、回路不連続点を検出するステップS815を実行してよい。上記のステップS600と同様に、ステップS815は、第2の端部30で第2の検出器85(図1)から第1の回路通信を受け取るステップS820を含んでもよい。ステップS820に続いて、回路ドライバ45は、回路短絡があることを確認するステップS825を実行してよい。代わりに、ステップS815は、回路ドライバ45が、所定の期間内に回路通信を受け取ることができないステップS830を含んでもよい。このことから、回路ドライバ45は、回路遮断があることを確認するステップS835を実行してよい。
【0029】
第2の端部30で不連続点を確認した後、回路ドライバ45は、電力を受け取ってからの経過時間量及び一意の検出器識別子を要求する第2の回路通信を送信するステップS840を実行してよい。回路ドライバ45は、次いで第2の回路通信に応答する第3の回路通信を受け取るステップS845を実行してよい。上述のように、そのような通信は、経過時間量及び一意の検出器識別子を含んでよい。
【0030】
回路ドライバ45は、次いで第2の端部30と不連続点との間で回路20の第2のセグメントトポロジ80をマッピングするステップS850を実行してよい。上述のように、マッピングは、一意の検出器識別子及び第2の端部30から電力を受け取ってからの経過時間に基づいてよい。マッピングされたトロポジにより、回路ドライバ45は、回路20のマッピングした第1のセグメントトポロジ75及びマッピングした第2のセグメントトポロジ80を結合することによって回路不連続点の場所を決定してよい。
【0031】
図9を参照すると、一実施形態では、ハザード検出器10は、起動時に電力を受け取ったことを確認するステップS900を実行する。ステップS900は、電力を受け取るステップS905及び起動時に回路20に単一の確認応答パルスを発行するステップS910を含む。パルスは、回路ドライバ45に、検出器10が電力を供給されている旨の確認を提供することを目的とする。
【0032】
図10では対照的に、回路ドライバ45は、起動時に回路導通性を検出するステップS1000を実行する。ステップS1000は、第1の端部25に電力を伝送するステップS1005及び複数の検出器から確認応答パルスを受け取るために監視するステップS1010を含む。ステップS1015で、回路ドライバ45は、所定の期間内に確認応答パルスを受け取ることができないことに基づいて、導通性があるかどうかを判断する。
【0033】
上述の開示した実施形態に図9及び図10の特徴を加えることによって、ループドライバは、システム内に開回路があるかどうかをより迅速に判断し得る。すなわち、検出器は、検出器からのアクティブフィードバックに基づいて短絡があるかどうかを判断できる一方、上記実施形態でループドライバに対する応答がないことは、ループドライバが開回路があると判断できるようにするステップである。しかしながら、応答がないことによって、ループドライバが、回路に遮断が存在する旨の判断を下す前に相対的に長い待機が生じる場合がある。図9及び図10により、ループドライバは、例えば回路内の各デバイスの連続的な電源投入を表す確認応答パルスを受け取ることができないことによって、開回路があるかどうかをはるかに迅速に判断できる場合がある。この解決策は、本明細書に提供される他の解決策よりもより情報量が少ないが、より迅速であり得る。
【0034】
上記に開示した実施形態を結合することは、ステップS205を「電力を受け取り、パルスを発すること」に変更することによって達成できることを理解されたい。同様に、ステップS615は、「回路通信を受け取ることができないこと、所定期間内にパルスを受け取ることができないこと、または電力を検知することができないこと」を列挙するであろう。そのような変更形態は、上記に開示した実施形態の中で図9及び図10を包含するであろう。
【0035】
ここで図11を参照すると、コントローラの追加の特徴が簡略に開示されている。上記に示したように、コントローラは、電気通信ネットワーク1150の1つの形と見なし得る回路を介して通信する第1のコントローラ50及び第2のコントローラ65を含んでよい。複数のコントローラは、実質的に同じ技術的特徴を有する場合がある。したがって、複数のコントローラの特徴は、以下では一般的にコントローラ50と呼ばれる場合がある第1のコントローラ50に関して以下に開示されてよい。
【0036】
コントローラ50は、特定用途向け集積回路(ASIC)、抵抗器などの1つ以上の基本回路構成部品を有する電子回路、1つ以上のソフトウェアアルゴリズムまたはファームウェアアルゴリズム及びプログラムを実行し、1つ以上のルックアップテーブルで動的に収集または配置されてよい関連データを含む電子プロセッサ(共用、専用、またはグループ)1100及びメモリ1105、1つ以上のオペアンプを含む組み合わせ論理回路、及び/または説明する機能を提供する他の適切なインタフェース及び構成部品をさらに含んでよい処理回路網を含むコンピューティングデバイスであってよい。例えば、プロセッサ1100は、メモリ1105に格納されたデータを処理し、多様な制御アルゴリズム、診断などでデータを利用する。
【0037】
コントローラ50は、プロセッサ1100及びメモリ1105に加えて、複数のコントローラの間で通信するためにオンボード(ローカル)インタフェースを介して通信で結合される1つ以上の入力及び/または出力(I/O)装置インタフェース(複数可)1110をさらに含んでよい。オンボードインタフェースは、例えば、(デバイス間の通信用の)制御バス1120、(物理アドレス指定用の)アドレスバス1125、及び(データ転送用の)データバス1130を含む、オンボードシステムバス1115を含んでよいが、これに限定されるものではない。すなわち、システムバス1115によってプロセッサ1100と、メモリ1105と、I/O接続1110との間の電子通信が可能になる。また、I/O接続1110は、有線接続及び/または無線接続を含んでもよい。オンボードインタフェースは、電子通信を可能にするために、コントローラ、バッファ(キャッシュ)、ドライバ、リピータ、及び受信機などの、簡略にするために省略されている追加の要素を含んでもよい。
【0038】
動作中、コントローラ50に搭載されたプロセッサ1100は、メモリ1105内に格納されたソフトウェアアルゴリズムを実行して、メモリ1105との間でデータを通信し、一般的にソフトウェアアルゴリズムに従って演算を制御するように構成されてよい。メモリ1105内のアルゴリズムは、全部または一部を問わず、プロセッサ1100によって読み取られ、おそらくプロセッサ1100内でバッファに入れられ、次いで実行されてよい。プロセッサ1100は、アルゴリズム、特にメモリ1105に格納されたアルゴリズムを実行するためのハードウェアデバイスを含んでよい。プロセッサ1100は、特注のもしくは市販のプロセッサ1100、中央演算処理装置(CPU)、コンピューティングデバイスと関連付けられたいくつかのプロセッサの中の補助プロセッサ、(マイクロチップもしくはチップセットの形の)半導体ベースのマイクロプロセッサ、または概してソフトウェアアルゴリズムを実行するための任意のそのようなデバイスであってよい。
【0039】
コントローラ50に搭載されたメモリ1105は、揮発性記憶素子(例えば、ランダムアクセスメモリ(DRAM、SRAM、SDRAM、VRAMなどのRAM))、及び/または不揮発性記憶素子(例えば、ROM、ハードドライブ、テープ、CD-ROMなど)のうちの任意の1つまたは組み合わせを含んでよい。さらに、メモリ1105は、電子的、磁気的、光学的、及び/または他のタイプの記憶媒体を組み込んでよい。また、メモリ1105は、多様な構成部品が互いから遠隔に位置するが、プロセッサ1100によってアクセスされ得る分散アーキテクチャを有してもよい。
【0040】
コントローラ50に搭載されたメモリ1105内のソフトウェアアルゴリズムは、1つ以上の別々のプログラムを含んでよく、そのそれぞれが論理関数を実装するための実行可能命令の順序付けされたリストを含む。ソフトウェアアルゴリズムとして具現されたシステム構成要素は、ソースプログラム、実行可能プログラム(オブジェクトコード)、スクリプト、または実行される命令のセットを含む任意の他のエンティティとして解釈され得る。ソースプログラムとして構築されるとき、ソフトウェアアルゴリズムは、メモリ内に含まれる場合もあれば、含まれない場合もあるコンパイラ、アセンブラ、インタプリタなどを介して変換されてよい。
【0041】
システムI/Oインタフェース(複数可)1110、有線インタフェース、及び/または無線インタフェースを使用し、コントローラ50に結合されてよい入出力(I/O)装置のいくつかは、ここで識別されるが、簡潔にするためにその図は省略されるものとする。そのようなI/Oデバイスは、(i)キーボード、マウス、スキャナ、マイク、カメラ、近接デバイスなどの入力装置、(ii)プリンタ、ディスプレイなどの出力装置、及び(iii)変調器/復調器(別のデバイス、システム、またはネットワークにアクセスするためのモデム)、無線周波数(RF)または他のトランシーバ、電話インタフェース、ブリッジ、ルータなどの入力と出力の両方として通信するデバイスを含むが、これに限定されるものではない。
【0042】
さらに、無線接続を使用し、コントローラ50は、電子狭域通信(SRC)プロトコルを適用することによってネットワーク54を介して通信してよい。そのようなプロトコルは、ローカルエリアネットワーク(LAN)プロトコル及び/またはプライベートエリアネットワーク(PAN)プロトコルを含んでよい。LANプロトコルは、米国電気電子学会、つまりIEEEのセクション802.11標準に基づいた技術であるWi-Fi技術を含む。PANプロトコルは、例えば、短波長の電波を使用し、短距離でデータを交換するためにBluetooth Special Interest Group(SIG)によって設計及び販売される無線技術標準である、Bluetooth Low Energy(BTLE)を含む。また、PANプロトコルは、米国電気電子学会(IEEE)のセクション802.15.4プロトコルに基づいた技術であるZigbeeも含む。より具体的には、Zigbeeは、低出力低帯域幅のニーズ用の小型低出力デジタル無線を有するパーソナルエリアネットワークを作成するために使用される一組の高水準通信プロトコルを表し、無線接続を使用する小規模プロジェクトに最適である。そのような無線接続1130は、RFIDスマートカード上の集積チップ(IC)と通信するために使用される別のSRC技術である無線周波数識別(RFID)技術を含んでよい。
【0043】
コントローラ50の上記に開示したアーキテクチャ、機能、及び/またはハードウェア動作は、ソフトウェアアルゴリズムを使用し、実装し得ることに留意されたい。ソフトウェアアルゴリズムでは、そのような機能は、モジュール、セグメント、または指定された論理関数(複数可)を実装するための1つ以上の実行可能命令を含むコードの部分として表されてよい。また、そのようなモジュールが、必ずしも任意の特定の順序で実行されなくてもよい、及び/またはまったく実行されなくてもよいことにも留意されたい。
【0044】
また、本明細書に説明するコントローラ50の機能のいずれも、コンピュータベースのシステム、プロセッサを含むシステム、または命令実行システム、装置、もしくはデバイスから命令をフェッチし、命令を実行できる他のシステムなどの命令実行システム、装置、もしくはデバイスによる使用のために、またはそれらと関連して、任意の非一過性コンピュータ可読媒体で具現できることにも留意されたい。本書の文脈では、「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システム、装置、もしくはデバイスによる使用のために、またはそれらと関連してプログラムを含む、格納する、通信する、伝播する、及び/またはトランスポートする。
【0045】
さらに、コントローラ50のコンピュータ可読媒体は、多様な形式のコンピュータ可読メモリ1105を含んでもよい。例えば、コンピュータ可読メモリ1105は、1つ以上の半導体を含んでよく、通信及び/または記憶技術が電子的、磁気的、光学的、電磁的、または赤外線のうちの1つ以上であってよい装置またはデバイスに一体であってよい。簡略にするために図が省略されているコンピュータ可読媒体のより具体的な例(包括的ではないリスト)は、ポータブルコンピュータディスケット(磁気)、ランダムアクセスメモリ(RAM)(電子)、読み取り専用メモリ(ROM)(電子)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)(電子)、及びポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CDROM)(光学)を含む。
【0046】
さらに、コントローラの上述の分散システムは、限定的であることを意図していない。一実施形態では、ネットワークの同じ側のコントローラのそれぞれは、その間にネットワークが必要とされないように同じデバイスであってよい。一実施形態では、コントローラの分散システムの代わりに、単一のオンサイトコントローラが提供される。一実施形態では、ネットワークの同じ側のコントローラは、クラウドコンピューティング構成を使用し、ワールドワイドウェブ上に位置するサーバによって制御される。一実施形態では、分散コントローラネットワークは、無線ネットワークが必要でないように、すべての電気通信サービスのために結線される。一実施形態では、ネットワーク輻輳を最小限に抑えるために、そのようなサービス間で自動的に切り替わる冗長な無線ネットワーク及び有線ネットワークが利用される。
【0047】
「約」という用語は、出願時に利用可能な装置に基づく特定の量の測定に関連する誤差の程度を含むことを意図している。
【0048】
本明細書で使用する専門用語は、特定の実施形態を説明するためだけであり、本開示を限定することを意図していない。本明細書で使用するように、単数形の「a」、「an」及び「the」は、文脈が別段に明確に示さない限り、複数形も含むことを意図している。用語「備える(comprises)」及び/または「備える(comprising)」は、本明細書で使用されるとき、記載される特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/または構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/またはそのグループの存在または追加を除外しないことがさらに理解されよう。
【0049】
本開示は例示的な1つまたは複数の実施形態に関して説明されているが、本開示の範囲から逸脱することなく、多様な変更が加えられ得、均等物がその要素の代わりとなり得ることが当業者によって理解されるであろう。さらに、本開示の必須の範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本開示の教示に適合させるために多くの修正が加えられ得る。したがって、本開示は、本開示を実施するために企図された最良の態様として開示された特定の実施形態に限定されるのではなく、本開示は、特許請求の範囲に入るすべての実施形態を含むことが意図されている。
図1
図2
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図7
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図11