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特許7229331インターコネクタブルライトガイドタイル
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-16
(45)【発行日】2023-02-27
(54)【発明の名称】インターコネクタブルライトガイドタイル
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20230217BHJP
【FI】
F21S2/00 441
【請求項の数】 18
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021214587
(22)【出願日】2021-12-28
(62)【分割の表示】P 2019514002の分割
【原出願日】2017-09-11
(65)【公開番号】P2022034073
(43)【公開日】2022-03-02
【審査請求日】2021-12-28
(31)【優先権主張番号】62/393,229
(32)【優先日】2016-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500507009
【氏名又は名称】ルミレッズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】デン ブレーイェン,イェルン
(72)【発明者】
【氏名】ダイアナ,フレデリック エス.
【審査官】竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-93229(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
上面を含む第1の光ガイドタイルを有し、
前記上面は、略平坦な部分と前記略平坦な部分に隣接する湾曲周辺部分とを含み、
前記湾曲周辺部分を断面で見たときに、 前記湾曲周辺部分は外向きバルジを含み、
前記外向きバルジの一部分は、前記一部分の両端部の間の第1の位置において、前記略平坦な部分と直角であり、
前記湾曲周辺部分は、前記外向きバルジに隣接する内向きの浅い曲線をさらに含むように形成され、
前記装置は、
前記第1の光ガイドタイルに隣接して配置される第2の光ガイドタイルであって、前記第1の光ガイドタイルの外向きバルジに面する第2の外向きバルジを含むように成形される、第2の光ガイドタイルをさらに有する、
装置。
【請求項2】
前記第1の光ガイドタイルは、前記上面の前記湾曲周辺部分に隣接し、前記内向きの浅い曲線と隣接する光学的結合面をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記光学的結合面は、前記上面の前記略平坦な部分に対して略平行である、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の光ガイドタイルは、前記上面に対向する底面をさらに含み、前記底面は、前記上面の前記略平坦な部分に略平行である第2の略平坦な部分を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記上面は、光学的結合面に隣接する第2の湾曲周辺部分をさらに含む、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記第2の湾曲周辺部分は、前記断面で見ると、前記第2の略平坦な部分と前記光学的結合面との間に第2の内向きの浅い曲線を含む、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記光学的結合面を通して実質的に前記第1の光ガイドタイル内に光を向けるように配置された第1の発光ダイオードをさらに有し、前記上面の湾曲周辺部分は、
前記光の少なくとも一部を全反射により反射し、
反射した部分を前記上面の前記略平坦な部分に向ける、
請求項2に記載の装置。
【請求項8】
前記第1の光ガイドタイルの前記上面の前記略平坦な部分は、前記略平坦な部分内の前記光の少なくとも一部が前記略平坦な部分を通って前記第1の光ガイドタイルを出ることを可能にするように構成される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第2の光ガイドタイルは、上面と、前記上面と反対側の底面とを含み、
前記上面は、前記第1の光ガイドタイルの前記上面の略平坦な部分に略平行である第2の略平坦な部分を含み、
前記上面は、前記第2の略平坦な部分に隣接する第2の湾曲周辺部分をさらに含み、
前記第2の湾曲周辺部分を第2の断面で見たとき、
前記第2の湾曲周辺部分は第2の外向きバルジを含み、
前記第2の外向きバルジの一部分は、前記第2の外向きバルジの一部分の両端部の間の第2の位置において、前記略平坦な部分に直角であるように形成される、
請求項1記載の装置。
【請求項10】
前記第2の外向きバルジの一部分の第2の位置は、前記外向きバルジ一部分の位置に面する、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第2の外向きバルジの一部分の第2の位置は、前記第2の外向きバルジの一部分の第2の位置と前記外向きバルジの一部分の位置との間に光カプラを伴わずに、前記外向きバルジの一部分の位置に隣接している、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記第2の外向きバルジの一部分の第2の位置は、前記外向きバルジの一部分の位置に互いに嵌合する、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記第1の光ガイドタイルの湾曲周辺部分の前記外向きバルジと、前記第2の光ガイドタイルの湾曲周辺部分の外向きバルジとの間に配置されるフレームをさらに有し、前記フレームは、前記第1の光ガイドタイルの湾曲周辺部分の外向きバルジと、前記第2の光ガイドタイルの湾曲周辺部分の外向きバルジとにそれぞれ面する、対向する嵌合面を有する、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記湾曲周辺部分は、前記断面に実質的に直交する方向に沿って、前記第2の湾曲周辺部分に略平行に延在する、請求項9に記載の装置。
【請求項15】
前記湾曲周辺部分及び前記第2の湾曲周辺部分は、互いに略平行であるそれぞれの線に沿って延在する、請求項9に記載の装置。
【請求項16】
前記第1の光ガイドタイル及び前記第2の光ガイドタイルは略矩形形状である、請求項9に記載の装置。
【請求項17】
方法であって、
発光ダイオードからの光を略平坦な光ガイドタイルのエッジに向けるステップであって、前記光ガイドタイルは上面を含み、前記上面は、略平坦な部分と、前記略平坦な部分に隣接する湾曲周辺部分とを含み、前記湾曲周辺部分を断面で見たときに、
前記湾曲周辺部分は外向きバルジを有し、
前記外向きバルジは、前記外向きバルジが前記略平坦な部分に直交する位置まで延在し、
前記外向きバルジは、前記外向きバルジが前記略平坦な部分に直交する位置を越えて凸状に延在し、
前記湾曲周辺部分は、前記外向きバルジに隣接する内向きの浅い曲線をさらに含むように形成される、ステップと、
前記上面の湾曲周辺部分からの全内部反射により、前記光ガイドタイルのエッジから前記光ガイドタイルの内部に向かって前記光の少なくとも一部を反射するステップと、
フレームで前記略平坦な光ガイドタイルを支持するステップであって、前記フレームは、前記外向きバルジに隣接して配置され、前記外向きバルジに面する嵌合面を有するステップ、
を含む方法。
【請求項18】
前記光ガイドタイルの前記上面の前記略平坦な部分を通って前記光ガイドタイルを出るように前記光の少なくとも一部を向けるステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願への相互参照】
【0001】
本出願は、2016年9月12日に出願された米国仮特許出願第62/393,229号の利益を主張する。この出願はその全文を記載したように参照援用する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード(「LED」)を使用する照明器具は、従来の照明技術と比較して、所要電力の低減、光源の小型化、照明配置の柔軟性などのいくつかの利点を提供する。LEDは、他のタイプの照明とは大きく異なる形状およびサイズの小型集積回路パッケージとして具体化されているというような、LEDの物理的特性のために、LEDのパッキングの新しい方法(例えば、照明器具、光ガイドなど)が絶えず開発されている。
【発明の概要】
【0003】
LEDモジュールを提供する。LEDモジュールは、LEDパッケージを含むエッジ部分を含む。LEDモジュールはまた、エッジ部分と一体的に形成される平坦な内部部分を含み、平坦な内部部分は、LEDパッケージを含まず、LEDパッケージを含むエッジ部分から光を受光する光ガイドを含む。エッジ部分は、第2のLEDモジュールの対応するエッジ部分と物理的および光学的に嵌合し、LEDパッケージによって放射される光の少なくとも一部を放射して、LEDモジュールおよび第2のLEDモジュールから連続した光の外観(luminous appearance)を提供するように構成される。
【0004】
LEDアセンブリを提供する。 LEDアセンブリは、互いにインターロックされルミネッセンスパネルを形成する複数のLEDモジュールを含む。複数のLEDモジュールのLEDは、LEDパッケージを含むエッジ部分を含む。複数のLEDモジュールのLEDは、エッジ部分と一体的に形成される平坦な内部部分を含み、平坦な内部部分は、LEDパッケージを含まず、LEDパッケージを含むエッジ部分から光を受光する光ガイドを含む。エッジ部分は、複数のLEDモジュールの第2のLEDモジュールの対応するエッジ部分と物理的および光学的に嵌合し、LEDパッケージによって放射される光の少なくとも一部を放射して、LEDモジュールおよび第2のLEDモジュールから連続した光の外観(luminous appearance)を提供するように構成される。
【0005】
フレームに支持されたLEDアセンブリを提供する。 LEDアセンブリは、互いにインターロックされルミネッセンスパネルを形成する複数のLEDモジュールを含む。複数のLEDモジュールのLEDモジュールは、LEDパッケージを含むエッジ部分を含む。LEDモジュールはまた、エッジ部分と一体的に形成される平坦な内部部分を含み、平坦な内部部分は、LEDパッケージを含まず、LEDパッケージを含むエッジ部分から光を受光する光ガイドを含む。エッジ部分は、複数のLEDモジュールの第2のLEDモジュールの対応するエッジ部分と物理的および光学的に嵌合し、LEDパッケージによって放射される光の少なくとも一部を放射して、LEDモジュールおよび第2のLEDモジュールから連続した光の外観(luminous appearance)を提供するように構成される。フレームは、複数のLEDモジュールのLEDモジュールのエッジ部分と嵌合するように成形された断面を有し、それによって、複数のLEDモジュールを支持する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1A】例示的な導光タイルアセンブリを示す。
図1B】例示的な導光タイルアセンブリを示す。
図1C】例示的な導光タイルアセンブリを示す。
【0007】
図2A】実施例による、光ガイドタイルアセンブリの態様を図示する断面図である。
図2B】実施例による、光ガイドタイルアセンブリの態様を図示する断面図である。
図2C】実施例による、光ガイドタイルアセンブリの態様を図示する断面図である。
【0008】
図2D】実施例による、光ガイドタイルアセンブリで使用される光カプラの直交図である。
【0009】
図2E】実施例による、LEDモジュールの傾斜表面重複インターフェースを示す断面図である。
図2F】実施例による、LEDモジュールの傾斜表面重複インターフェースを示す断面図である。
【0010】
図2G】実施例による発光ストリップを示す図である。
【0011】
図3】一例によるLEDモジュールの湾曲したエッジの断面詳細図である。
【0012】
図4】一例によるLEDパッケージを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
インターロック式発光ダイオード(「LED」)光ガイドタイルが開示される。タイルは、異なるタイルを物理的にインターロックする能力を提供するインターロック式エッジフィーチャ(feature)を有する。また、インターロック式エッジフィーチャは、LEDがパワーオンされ発光するオン状態と、LEDがパワーオフされ発光しないオフ状態の両方で、インターロックされたタイル間の連続的な視覚的外観を提供するように成形される。
【0014】
LED光ガイドタイルは、光ガイドタイルの様々な表面を介して光を出力する複数のLEDを含む。光ガイドタイルのインターロック式エッジフィーチャは、LEDパッケージの画像が光ガイドタイルを見ているオブザーバによって見えないか又はブロックするように成形される。したがって、実際の発光源であるLEDパッケージは、外部のオブザーバには見えない。
【0015】
様々な実施形態では、インターロック式エッジフィーチャの形状、およびLEDパッケージによって生成された光が光ガイドタイルに結合される方法により、「オン」状態または「オフ」状態のいずれかまたは両方において、異なるタイル間でシーム(seam)がほとんどまたは全く見えない。様々なタイル形状およびエッジフィーチャ構成を例示するが、当業者には言うまでもなく、他の形状およびエッジフィーチャ(edge feature)構成も本開示の範囲内にある。
【0016】
LEDモジュールおよびLEDアセンブリの種々の実施形態を示し、説明する。概して、これらの実施形態は、組み合わされ、インターロックされて平坦なアセンブリパネルを形成する実質的に薄く平坦なタイルを含む。この平坦なアセンブリパネルは、光ガイドタイルアセンブリまたはLEDアセンブリとも呼ばれる。タイルは、組立時に、光ガイドタイル組立体に所望の形状を与えるために、様々な形状のいずれかを有することができる。本明細書には具体的な幾何学的形状を示すが、言うまでもなく、本明細書で与えられる教示は、LEDパッケージを有するエッジ部分を有するタイルから形成されるLEDアセンブリを含むので、任意の所望の形状を有するLEDアセンブリを作成するために使用され得る。いくつかのアセンブリ形状において、光ガイドタイルアセンブリまたは設置体を、タイルの相対的な方向的整合性(directional alignment)の整列をほとんどまたは全く必要とせずに、交換可能な光ガイドタイルから容易に形成することができる。例えば、正方形または長方形のLEDアセンブリの形状が望ましい場合、正方形の形状を有する光ガイドタイルは、タイルの相対的方向性をほとんどまたは全く考慮せずに組み合わせることができる。
【0017】
図1Aないし図1Cは、いくつかの例示的な光ガイドタイルアセンブリ(「LED」アセンブリ100とも呼ぶ)を示す。図1Aは、複数の矩形LEDモジュール102(1)からなる直線的矩形LEDアセンブリ100(1)を示す。各矩形LEDモジュール102(1)は、2つの湾曲した周辺部分106と内部部分108とを有する。LEDパッケージ110は、発光ダイオードを含み、湾曲した周辺部分106においてLEDモジュール102に光学的に結合されている。端部120は、結合されたLEDパッケージ110を含まないLEDモジュール102(1)のエッジを表す。
【0018】
湾曲した周辺部分106は、LEDパッケージ110の画像をオブザーバに不明瞭にするように成形される。また、湾曲した周辺部分106は、LEDパッケージ110から均質化された光を放射し、その光の少なくとも一部をLEDモジュール102の内部部分108に反射してそこから発光するように、また均質に反射するように成形される。湾曲した周辺部分106およびLEDモジュール102(1)の内部部分108による均質化された光の発光は、各LEDモジュール102からの均一な照明の外観を提供し、また、そのようなLEDモジュール102(1)の線形的配列が、単一の隣接する均質な光源として見えることを可能にする。LEDモジュール102の湾曲した周辺部分106間のインターフェースのさらなる詳細は、図2Aおよび関連する説明を含め、本明細書の他の箇所で提供される。
【0019】
LEDモジュール102およびLEDパッケージ110を含む具体的な数の素子を図1Aに示すが、言うまでもなく、このような素子の数の変動は、本開示の範囲内にあり、LEDアセンブリ100(1)の照明強度、照明均一性、または他の任意の特徴を改善するような任意の理由でなされてもよい。また、各LEDモジュール102(1)は、LEDパッケージ110を含まない2つの端部120(図1Aの上端部および下端部)を含む。
【0020】
図1Bは、LEDモジュール102(2)の二次元配置を含む別の例示的なLEDアセンブリ100(2)を示す。LEDアセンブリ100(2)を構成するLEDモジュール102(2)は、長方形の形状であり、各々は、3つの湾曲した周辺部分106および1つの端部120を含む。連続発光面の外観を提供するために、LEDモジュール102(2)は、互いに対向する湾曲した周辺部分106で結合される。端部120は、LEDアセンブリ100(2)から外側に向いている。左側面および右側面が、LEDパッケージ110を有する湾曲した周辺部分106を有するように図示されているが、これらの側面は、代替的に、LEDパッケージ110が少ない、または実質的に無い端部120を有してもよい。左側および右側に湾曲した周辺部分106を有する場合、LEDアセンブリ100(2)は、より多くのLEDモジュール102(2)を追加することによって、任意の長さに左または右方向に延ばすことができる。具体的な数のLEDモジュール102(2)を図1Bに示したが、言うまでもなく、様々な数の行または列のLEDモジュール102(2)が本開示の教示に該当するであろう。LEDアセンブリ100(2)の幾何学的形状の他の変化も、同様に本開示の範囲内にある。
【0021】
図1Cは、円形状を形成するように成形されたLEDモジュール102を有する別の例示的なLEDアセンブリ100(3)を示す。LEDアセンブリ100(3)は、リングの4分の1として各々成形される4つのLEDモジュール102(3)を含む。LEDアセンブリ100(3)内で、これら4つのLEDモジュール102(3)は、リング状に配列される。また、LEDアセンブリ100(3)は、LEDアセンブリ100(3)内の4つのLEDモジュール102によって形成されるリングの空間を満たす内部円形LEDモジュール102(4)を含む。
【0022】
1/4リングLEDモジュール102(3)は、各々、端部(すなわち、接線方向、すなわち、リングによって画定される円形経路に続く方向)に2つの湾曲した周辺部分106を含み、1/4リングLEDモジュール102(3)間の境界においてルミネセンスの連続性を提供する。また、1/4リングLEDモジュール102(3)は、各々、内部円形LEDモジュール102(4)の湾曲周辺部分106と嵌合するように、内部エッジに2つの湾曲周辺部分106を含む。1/4リングLEDモジュール102(3)の外部エッジは、端部120であり、LEDパッケージ110を有していない。
【0023】
図2Aおよび2Bは、一実施例による、LEDアセンブリ100の態様を示す断面図である。図2Aは、2つの隣接するLEDモジュール102を示す断面図であり、2つの隣接するLEDモジュール102の対向する側面は、湾曲した周辺部分106を有する。一実施例では、図1Aは、湾曲した周辺部分106が互いに嵌合するように、並列に配置された少なくとも2つのLEDモジュール102(1)を含む。図2Aは、そのような2つのLEDモジュール102(1)の(例えば、ライン2A-2Aによって示される)断面を示す。別の例において、図2Aは、図1Bのライン2A-2Aに沿って取られた2つのLEDモジュール102(2)の断面を示す。図示のLEDモジュール102の各々は、図1A図1Cのモジュールうちの異なるモジュール(例えば、LEDモジュール102(1)またはLEDモジュール102(2))であってもよく、従って、図2AのLEDモジュールを参照するために使用される参照番号は、括弧なしの102である。
【0024】
図示されるように、LEDモジュール102の断面は、略平坦な上面111および底面113と、本明細書で先に説明した湾曲周辺部分106とを有する内部部分108を含む。いくつかの実施態様において、内部部分108の底面113は、オブザーバ及び照明される物体に対向するように意図される。このような実施態様において、内部部分108の上面111は、オブザーバから離れる方向に面し、壁、天井、取付け具等の取付け面に面する。他の実施形態では、上面111および底面113は、他の物体に面する。
【0025】
湾曲した周辺部分106は、上面111の方向に上方に湾曲する。発光ダイオードを含む1つ以上のLEDパッケージ110は、湾曲した周辺部分の上または近くに配置される。LEDパッケージ110は、湾曲した周辺部分に光学的に結合され、LEDモジュール102に光を供給する。湾曲した周辺部分106は、LEDパッケージ110の画像を不明瞭にし、LEDパッケージ110からの光をLEDモジュール102内に反射および分配するように成形され、その結果、光は、LEDモジュール102の内部部分108の底面113から出て行くことができるようにする。これらのタスクは、湾曲した周辺部分106の形状による光の全体的な内部反射によって達成される。
【0026】
図2Bは、2つの隣接するLEDモジュール102の断面図を示し、各LEDモジュールは、湾曲した周辺部分106および端部120を有する。2つの湾曲した周辺部分106は、互いに対向しており、本明細書の他の箇所に記載されるように成形される。端部120は端面121を含む。端面121は、少なくとも一部の光を外部に結合するように表面処理されてもよく、または実質的に完全に反射的であって、底面113を介して外部に結合するように、LEDモジュール102に戻るように光を反射してもよい。図2Bは、図1Bのライン2B-2Bに沿って取られた断面を示し、また、対向する端部120を有するように配置された2つの隣接するLEDモジュール102の断面を表してもよい。
【0027】
図2Cは代替的実施形態の断面図を示し、ここでは、一実施例に従って、光カプラ230が隣接するLEDモジュール102の湾曲周辺部分106間に配置される。光カプラ230は、LEDモジュール102の湾曲周辺部分106と物理的に嵌合するように成形された嵌合面232を含む。嵌合するために、嵌合面232は、湾曲した周辺部分106の形状と実質的にまたは完全に相補的であってもよい。光カプラ230は、LEDモジュール102間の光インターフェースを改善し、互いに光を結合し、LEDモジュール102の発光特性を改善する。また、光カプラ230の底面231は、LEDモジュール102と光カプラ230との間に連続した光の外観を提供するために、(例えば、底面231の粗面化などの適切な表面処理によって)一部の光を下方に結合するように構成されてもよい。
【0028】
光カプラ230は、LEDモジュール102の湾曲周辺部分106の間に配置されたフレームとして具体化されてもよい。図2Dは、一実施例による、LEDモジュール102を支持するフレームの少なくとも一部を備える光カプラ230の少なくとも一部を示す正投影図(orthographic view)を提供する。図示のように、光カプラ230は、LEDモジュール102の湾曲周辺部分106と一致するプロファイルを有する細長い部材である。具体的な三次元形状を有するものとして図示したが、言うまでもなく、光カプラ230のフレームは、様々な形状のLEDモジュール102を支持するフレームとして作用する任意の三次元形状を有するように成形可能である。一例において、光カプラ230のフレームは、図1AのLEDモジュール102(1)間のギャップに配置された図示の断面形状を有する複数の細長い部材を含み得る。変形例では、このようなフレームは、LEDアセンブリ100(1)の周囲に配置された周辺部分も含む。このような状況では、光カプラ230フレームの外向き部分は、図示のように嵌合面232を有してもよいし、或いは他の表面形状を有してもよいが、内向き部分は、LEDモジュール102の湾曲周辺部分又は他の縁形状と嵌合するように形成された嵌合面232を有してもよい。別の例では、光カプラ230のフレームは、図1BのLEDモジュール102(2)の間に、および任意的に、LEDアセンブリ100(2)の周囲に合うように成形される。さらに別の実施例では、このようなフレームは、図1CのLEDモジュール102の間に合う(fit)ように成形され、任意的にLEDアセンブリ100(3)の周囲に合うように成形される。言うまでもなく、本明細書の教示は、技術的に実現可能な任意の形状のLEDモジュール102を保持するように成形されたフレームを想定しており、ここで、フレームは、LEDモジュール102の端部(例えば、湾曲した周辺部分106)に相補的な嵌合面を有しても有していなくてもよい。
【0029】
図2Eおよび図2Fは、LEDモジュール102と、LEDパッケージ110からのインカップリング光のための、エッジプロファイリングではなく角度付けられた表面との間の重複するインターフェースを示す断面図である。図2Eおよび図2Fに示した構成において、LEDモジュール102は、角度付けられたエッジを有する。LEDモジュール間のインターフェースは、角度付けられた嵌合面260で発生する。これらの角度付けられた嵌合面260は、シームレスに見える移行を提供するために、互いにオーバーラップするように成形される。
【0030】
図2Eの外部LED角度付き構成アセンブリ245において、図示された2つのLEDモジュール102は、LEDモジュール102の端部の角度付き表面に近接するが、外部であるLEDパッケージ110を有する。これらのLEDパッケージ110は、光を、それらの角度付き表面を介してLEDモジュール102に結合する。また光は、嵌合された重なり端部250において、角度の付いた嵌合面260を介して、1つのLEDモジュール102から他のLEDモジュール102へと転送されてもよい。
【0031】
図2Fの内部LED角度付き構成アセンブリ255において、LEDパッケージ110がLEDモジュール102とより密接に一体化される図2Eの代替的実施形態が提供される。具体的には、LEDパッケージ110は、LEDモジュール102の断面積内に位置するものとして示されている。いくつかの実施例では、切欠き部分又はウェルがLEDモジュール102に存在し、LEDパッケージ110がその切欠き部分内に配置される。他の実施形態では、LEDパッケージ110は、LEDモジュール102の本体内(すなわち、LEDモジュール102を含む材料内)に配置される。
【0032】
図2Eおよび図2Fに示される角度付きエッジの断面は、図1Aないし図1Cおよび図2Aないし図2Cに図示される実施形態の代替的な実施形態を表す。より具体的には、湾曲した周辺部分106の替わりに、1つ以上のLEDモジュール102が、図2Eおよび図2Fに示される角度付き端部を有することができる。光カプラ230のフレームを含む実施形態では、そのようなフレームの断面は、LEDモジュール102の角度付き嵌合面260と嵌合するように成形される。
【0033】
代替的に、図2Eおよび図2Fに示される角度付きエッジの断面は、図2Gに示されるようなルミネッシングストリップ100(4)の断面である。ルミネッシングストリップ100(4)は、2つのLEDモジュール102(5)を含み、各LEDモジュールは、図2Eまたは図2Fに示される断面を有する。2つのLEDモジュール102は、嵌合された重なり端部250で結合される。ストリップ100は、異なる端部に複数のLEDパッケージ110を含む。
【0034】
図3は、他の図に示される湾曲周辺部分106のクローズアップである。湾曲した周辺部分106は、LEDパッケージ110から放射された光を、LEDモジュール102の光ガイドの本体内に反射し、LEDパッケージの画像を不明瞭にするのに役立つ幾何学的特徴を有する。外向きバルジ302は、外向きバルジ302に入射するLEDパッケージ110によって放射される光が、(例示的な光線310によって示されるように)LEDモジュール102の本体内に反射されるように成形される。同様に、内向きの浅い曲線304は、LEDパッケージ110から発し、内向き浅い曲線304に入射する光線が、LEDモジュール102の本体に反射されるように成形される。湾曲した周辺部分106の上部にある光学的結合面306は、LEDパッケージ110によって放射される光を同時結合するように配置され、構成される。光学的結合面306は、光のインカップリングを可能にする粗面化などの適切な表面特徴を有してもよい。光学的結合面306は、LEDモジュール102の底面113から離れる方向に面している。
【0035】
図4は、例示的なLEDパッケージ110を示す断面図である。図示のように、LEDパッケージ110は、発光するように構成されたLEDチップ404と、LEDチップ404の端子への外部電気的結合を容易にするリードフレーム408と、LEDチップ404が配置される空間を形成するモールディング406と、LEDチップ404に物理的保護を提供するカプセル化材402とを含む。図4に示されるLEDパッケージ110は、単なる例であり、任意の他のLEDパッケージは、本明細書に記載されるLEDアセンブリ100のいずれかに含まれてもよい。
【0036】
本発明を詳細に説明したが、当業者は、本開示を所与とすると、本明細書に記載される発明概念の精神から逸脱することなく、本発明に修正を加えることができることを理解するであろう。特に、本明細書に記載の異なるデバイスの異なる特徴および構成要素を他のデバイスのいずれにおいても使用してもよく、または特徴および構成要素をデバイスのいずれからも省略してもよい。一実施形態のコンテキストで説明される構造の特徴は、任意の実施形態に適用可能である。従って、本発明の範囲は、例示および説明される特定の実施形態に限定することを意図するものではない。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図3
図4