(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-16
(45)【発行日】2023-02-27
(54)【発明の名称】表示基板、表示パネル及び表示装置
(51)【国際特許分類】
H10K 59/35 20230101AFI20230217BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20230217BHJP
G09F 9/302 20060101ALI20230217BHJP
H05B 33/04 20060101ALI20230217BHJP
H10K 59/86 20230101ALI20230217BHJP
【FI】
H10K59/35
G09F9/30 309
G09F9/30 343
G09F9/30 349E
G09F9/30 365
G09F9/302 C
H05B33/04
H10K59/86
(21)【出願番号】P 2021534724
(86)(22)【出願日】2019-09-27
(86)【国際出願番号】 CN2019108644
(87)【国際公開番号】W WO2020199541
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-06-16
(31)【優先権主張番号】201910250700.9
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516189213
【氏名又は名称】クンシャン ゴー-ビシオノクス オプト-エレクトロニクス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Kunshan Go-Visionox Opto-Electronics Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Building 4, No. 1, Longteng Road, Development Zone, Kunshan, Jiangsu 215300, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リュー クヮン
(72)【発明者】
【氏名】シン シュ
(72)【発明者】
【氏名】ツァン ルー
(72)【発明者】
【氏名】チャン ミャオ
(72)【発明者】
【氏名】フー シミン
(72)【発明者】
【氏名】ハン ツェンツェン
【審査官】小川 亮
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107610635(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109143649(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第105632351(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107340660(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第1877407(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0286322(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 33/12
G09F 9/30
H10K 50/00
H05B 33/04
H10K 59/00
G09F 9/302
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域と、少なくとも前記表示領域の一部を囲むフレーム領域を含み、
前記表示領域は、第一表示領域と第二表示領域を含み、前記第一表示領域の透光率は、前記第二表示領域の透光率よりも大きく、
前記表示領域には、一つ以上のサブピクセルで構成され第一方向に沿って配列された複数のピクセル群が設置され、前記一つ以上のサブピクセルは、一つ以上の第一サブピクセルと一つ以上の第二サブピクセル、或いは一つ以上の第二サブピクセルを含み、
前記複数のピクセル群において、少なくとも一つは前記第一表示領域に配置された第一サブピクセル群と、前記第二表示領域に配置された第二サブピクセル群を含み、前記複数のピクセル群において、少なくとも他の一つは、前記第二表示領域に配置された第二サブピクセル群のみを含み、
前記第一サブピクセル群は、少なくとも一つの前記第一サブピクセルを含み、前記第二サブピクセル群は、少なくとも一つの前記第二サブピクセルを含み、
同じピクセル群の前記サブピクセルが複数である場合に、複数の前記サブピクセルは、第二方向に沿って間隔をおいて配列され、
前記表示領域には、前記サブピクセルを駆動するピクセル回路が設置され、
前記フレーム領域に一つ以上のEM信号制御回路が設置され、各前記EM信号制御回路において、出力端子の数は、2より大きい整数mであり、
各前記出力端子は、一つの前記ピクセル群における少なくとも一部の前記サブピクセルの前記ピクセル回路に電気的に接続され、
前記第二表示領域は第一領域と前記第一領域に隣接する第二領域を含み、前記第二領域は少なくとも一部の前記第一表示領域を囲み、前記第一サブピクセル群における前記第一サブピクセルに対応する前記ピクセル回路は前記第二領域に設置され
、
前記第二領域における前記第二サブピクセルの分布密度は、前記第一表示領域における前記第一サブピクセルの分布密度よりも大きく、前記第一領域における前記第二サブピクセルの分布密度よりも小さいことを特徴とする表示基板。
【請求項2】
前記第一サブピクセル群は二つの前記第一サブピクセルを含み、各前記第一サブピクセルは一つの前記ピクセル回路に対応し、
前記フレーム領域は、前記表示領域の対向する両側に位置するサブフレーム領域を含み、
二つの前記サブフレーム領域は、第三方向に延び、
二つの前記サブフレーム領域内に、それぞれ前記第一サブピクセル群に対応するEM信号制御回路が設置され、
前記第一サブピクセル群の各前記第一サブピクセルに対応する前記ピクセル回路は、対応する前記第一サブピクセルに距離が近い前記サブフレーム領域の前記EM信号制御回路に電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の表示基板。
【請求項3】
同じ前記ピクセル群における前記第一サブピクセル及び前記第二サブピクセルのうち、前記第一サブピクセルと前記第一サブピクセルに距離が近い前記サブフレーム領域との間に配置された前記第二サブピクセルに対応する前記ピクセル回路、および相応された前記第一サブピクセルに対応する前記ピクセル回路は、同じ前記EM信号制御回路の同じ出力端子に電気的に接続されることを特徴とする請求項2に記載の表示基板。
【請求項4】
二つのサブフレーム領域内にそれぞれで走査制御回路が設けられ、前記第一サブピクセル群の各前記第一サブピクセルに対応する前記ピクセル回路は、それぞれに相応された前記第一サブピクセルに距離が近い前記サブフレーム領域内の前記走査制御回路に電気的に接続され、
同じ前記ピクセル群の前記第一サブピクセル及び前記第二サブピクセルのうち、前記第一サブピクセルと前記第一サブピクセルに距離が近い前記サブフレーム領域との間に配置された前記第二サブピクセルに対応する前記ピクセル回路、および相応された前記第一サブピクセルに対応する前記ピクセル回路は、同じ前記走査制御回路に電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の表示基板。
【請求項5】
前記第一サブピクセル群は、一つの前記第一サブピクセルを含み、各前記第一サブピクセルは、一つの前記ピクセル回路に対応し、
前記フレーム領域は、前記表示領域の対向する両側に位置するサブフレーム領域を含み、
二つの前記サブフレーム領域は、第三方向に延び、
前記サブフレーム領域の一つに、前記第一サブピクセル群に対応する前記EM信号制御回路が設置され、
前記第一サブピクセル群における前記第一サブピクセルの前記ピクセル回路は、相応される前記EM信号制御回路の出力端子に電気的に接続され、
前記第一サブピクセル群は、一つの前記第一サブピクセルを含み、各前記第一サブピクセルは、二つの前記ピクセル回路に対応し、
前記フレーム領域は、前記表示領域の対向する両側に位置するサブフレーム領域を含み、
二つの前記サブフレーム領域は、第三方向に延び、
二つの前記サブフレーム領域内に、それぞれ前記第一サブピクセル群に対応するEM信号制御回路が設置され、
前記第一サブピクセル群の各前記第一サブピクセルに対応する二つの前記ピクセル回路は、それぞれに対応する二つの前記EM信号制御回路に電気的に接続され、
同じ前記ピクセル群において、前記第一表示領域と前記サブフレーム領域との間に配置された前記第二サブピクセルに対応する前記ピクセル回路、および前記第一サブピクセルに対応する前記サブフレーム領域に距離が近い前記ピクセル回路は、対応する前記サブフレーム領域内に配置された前記EM信号制御回路の同じ出力端子に電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の表示基板。
【請求項6】
前記第一サブピクセル群は、二つの前記第一サブピクセルを含み、
各前記第一サブピクセルは、一つの前記ピクセル回路に対応し、
各前記第一サブピクセルに対応する前記ピクセル回路は、前記第二領域で前記第一サブピクセルに距離がより近い領域に配置され、
或いは、
前記第一サブピクセル群は一つの前記第一サブピクセルを含み、
前記第一サブピクセルは一つの前記ピクセル回路に対応し、
前記第一サブピクセル群における前記第一サブピクセルに対応する前記ピクセル回路は、前記第二領域で前記第一サブピクセルの両側のいずれかの領域に設置され、
或いは、
前記第一サブピクセル群は一つの前記第一サブピクセルを含み、前記第一サブピクセルは二つの前記ピクセル回路に対応し、
前記第一サブピクセルに対応する二つの前記ピクセル回路は、前記第二領域で前記第一サブピクセルの両側の領域にそれぞれ配置され
、
或いは、
前記第一表示領域における前記第一サブピクセルの分布密度は、前記第二表示領域における前記第二サブピクセルの分布密度よりも小さく、
同じ前記ピクセル群において、前記第一方向で前記第一サブピクセルの前記第一方向のサイズは、前記第二サブピクセルの前記第一方向のサイズよりも大きく、
前記第二表示領域は、隣接する二つの第二サブピクセル群の間に配置された少なくとも一つの第三サブピクセル群をさらに含み、
前記第三サブピクセル群は、少なくとも一つの第二サブピクセルを含み、第三サブピクセル群が複数の第二サブピクセルを含む場合に、複数の第二サブピクセルは、前記第二方向に沿って前記第一サブピクセル群によって間隔を空けて二つの部分で配置されることを特徴とする請求項1に記載の表示基板。
【請求項7】
前記第一サブピクセルは、第一電極と、前記第一電極に配置された第一発光構造ブロックと、前記第一発光構造ブロックに配置された第二電極と、を備え、
各前記第一サブピクセルの前記第一電極は、二つ以上の第一電極ブロックと、隣り合う二つの前記第一電極ブロックの間に配置された接続部とを有し、
隣り合う二つの前記第一電極ブロックは、対応する前記接続部を介して電気的に接続され、
同じ前記第一サブピクセル群における前記第一サブピクセルに対応する前記第一電極ブロックのうち、隣り合う二つの前記第一電極ブロックは、前記第二方向にずれて配列され、前記第二方向は、前記第一方向と直交することを特徴とする請求項1に記載の表示基板。
【請求項8】
前記フレーム領域には、ローレベル電源信号線が設置され、前記第一サブピクセル群の各前記第一サブピクセルは、第一電極と、前記第一電極に配置された第一発光構造ブロックと、前記第一発光構造ブロックに配置された第二電極を含み、
前記第二サブピクセル群における前記第二サブピクセルは、第三電極と、前記第三電極に配置された第二発光構造ブロックと、前記第二発光構造ブロックに配置された第四電極とを有し、前記第一表示領域における前記第二電極と前記第二表示領域における前記第四電極とが平面電極を形成するように接続され、
前記第一表示領域は、前記フレーム領域に隣接し、前記ローレベル電源信号線は、前記表示領域の少なくとも一部を囲み、前記ローレベル電源信号線と前記平面電極とは、導電層によってブリッジ接続され、前記導電層で前記第一表示領域に隣接する一部の材料は、透明導電材料であり、或いは前記フレーム領域で前記第一表示領域に隣接する領域に前記ローレベル電源信号線が設置されないことを特徴とする請求項1に記載の表示基板。
【請求項9】
請求項1に記載の表示基板と、封止構造とを備え、
前記封止構造は、偏光子を含み、前記偏光子は少なくとも前記第二表示領域を被覆し、
前記偏光子は、前記第一表示領域を被覆しないことを特徴とする表示パネル。
【請求項10】
素子領域を有するデバイス本体と、
前記デバイス本体を被覆する請求項9に記載の表示パネルと、を含み、
前記素子領域は前記第一表示領域の下方に配置され、
前記素子領域には、前記第一表示領域に通過する光線を出射するか集光する感光素子が設けられることを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は表示技術の分野、特に、表示基板、表示パネル及び表示装置に関する。
【0002】
この出願は、2019年03月29日に中国特許庁に出願された201910250700.9という出願番号である「表示基板、表示パネル及び表示装置」の中国特許出願に基づいて優先権を主張し、その内容はすべて参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
電子機器の急速な発展に伴い、ユーザによるスクリーン占有率に対する要求がますます高くなり、電子機器のインフィニティディスプレイが業界の注目を集めている。例えば、従来の携帯電話、タブレットコンピュータ等の電子機器は、前面カメラ、イヤーピース、赤外線素子等を集積する必要があるので、その表示スクリーンにノッチ(Notch)を設け、そのノッチ領域にカメラ、イヤーピース、赤外線素子等を設置する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ノッチ領域は画像を表示することはできない。また、スクリーンに穴を設けることで、カメラ機能を実現する電子機器に対して、外部光線は、スクリーンの穴からスクリーンの下に配置された感光素子に入射する。しかし、これらの電子機器は、実際に、インフィニティディスプレイではなく、画面全体の各領域に画像を表示することができない。例えば、カメラが配置された領域で画面を表示することができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の第一態様によれば、表示基板が提供される。前記表示基板は、表示領域と、少なくとも前記表示領域の一部を囲むフレーム領域を含み、前記表示領域は、第一表示領域と第二表示領域を含み、前記第一表示領域の透光率は、前記第二表示領域の透光率よりも大きく、前記表示領域には、一つ以上のサブピクセルで構成され第一方向に沿って配列された複数のピクセル群が設置され、前記一つ以上のサブピクセルは、一つ以上の第一サブピクセルと一つ以上の第二サブピクセル、或いは一つ以上の第二サブピクセルを含み、前記複数のピクセル群において、少なくとも一つは前記第一表示領域に配置された第一サブピクセル群と、前記第二表示領域に配置された第二サブピクセル群を含み、前記複数のピクセル群において、少なくとも他の一つは、前記第二表示領域に配置された第二サブピクセル群のみを含み、前記第一サブピクセル群は、少なくとも一つの前記第一サブピクセルを含み、前記第二サブピクセル群は、少なくとも一つの前記第二サブピクセルを含み、同じピクセル群の前記サブピクセルが複数である場合に、複数の前記サブピクセルは、第二方向に沿って間隔をおいて配列され、前記表示領域には、前記サブピクセルを駆動するピクセル回路が設置され、前記フレーム領域に一つ以上のEM信号制御回路が設置され、各前記EM信号制御回路において、出力端子の数は、2より大きい整数mであり、各前記出力端子は、一つの前記ピクセル群における少なくとも一部の前記サブピクセルの前記ピクセル回路に電気的に接続される。
【0006】
一実施例では、前記第一サブピクセル群は二つの前記第一サブピクセルを含み、各前記第一サブピクセルは一つの前記ピクセル回路に対応し、前記フレーム領域は、前記表示領域の対向する両側に位置するサブフレーム領域を含み、二つの前記サブフレーム領域は、第三方向に延び、二つの前記サブフレーム領域内に、それぞれ前記第一サブピクセル群に対応するEM信号制御回路が設置され、前記第一サブピクセル群の各前記第一サブピクセルに対応する前記ピクセル回路は、対応する前記第一サブピクセルに距離が近い前記サブフレーム領域の前記EM信号制御回路に電気的に接続される。
【0007】
本願の実施例は、さらに、表示パネルを提供する。当該表示パネルは、上記表示基板と、封止構造とを備え、前記封止構造は、偏光子を含み、前記偏光子は少なくとも前記第二表示領域を被覆し、前記偏光子は、前記第一表示領域を被覆しない。
【0008】
本願の実施例は、さらに、表示装置を提供する。当該表示装置は、素子領域を有するデバイス本体と、前記デバイス本体を被覆する上記表示パネルと、を備え、前記素子領域は前記第一表示領域の下方に配置され、前記素子領域には、前記第一表示領域に通過する光線を出射するか集光する感光素子が設けられる。
【0009】
本願の実施例に記載の表示基板、表示パネル及び表示装置は、表示領域が第一表示領域と第二表示領域を含み、第一表示領域の透光率が第二表示領域の透光率よりも大きいことにより、第一表示領域の下方に感光素子を配置することができ、第一表示領域を介して外部の入射光を感光素子に入射させることができ、感光素子の正常な動作を確保しつつインフィニティディスプレイを実現することができる。
【0010】
フレーム領域に配置された各EM信号制御回路の出力端子の数は、2より大きい整数であるmであり、各出力端子は、一つのピクセル群の少なくとも一部のサブピクセルに対応するピクセル回路と電気的に接続可能である。即ち、一つのEM信号制御回路は、二つ以上のピクセル群のサブピクセルのピクセル回路を制御することができるので、フレーム領域のEM信号制御回路の数を減少させ、フレーム領域のサイズを減少させることができる。表示基板のサイズが一定である場合、表示領域を大きくすることができ、ユーザ体験を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】
図1に示す表示基板のサブピクセルの配置の一実施例の部分概略図である。
【
図3】
図1に示す表示基板においてピクセル回路とEM信号制御回路との接続を示した実施例の概略図である。
【
図4】
図1に示す表示基板においてピクセル回路とEM信号制御回路との接続を示した他の実施例の概略図である。
【
図5】
図1に示す表示基板においてピクセル回路とEM信号制御回路との接続を示した他の実施例の概略図である。
【
図6】
図1に示す表示基板において第一表示領域10の第一ピクセル、及び第一ピクセルに対応するピクセル回路の配置を示した実施例の概略図である。
【
図7】
図1に示す表示基板において第一表示領域10の第一ピクセル、及び第一ピクセルに対応するピクセル回路の配置を示した他の実施例の概要図である。
【
図8】
図1に示す表示基板において第一表示領域10の第一ピクセル、及び第一ピクセルに対応するピクセル回路の配置を示した他の実施例の概要図である。
【
図9】
図1に示す表示基板のサブピクセルの配置の他の実施例の部分概略図である。
【
図10】
図1に示す表示基板において第一電極が基盤への投影を示した一実施例の概略図である。
【
図11】
図1に示す表示基板において第一電極が基盤への投影を示した他の実施例の概要図である。
【
図12】
図1に示す表示基板において第一電極が基盤への投影を示した他の実施例の概要図である。
【
図13】
図1に示す表示基板において平面電極とローレベル電源信号線とが導電層を介して接続することを示した一実施例の概略図である。
【
図14】
図1に示す表示基板において第一表示領域の第一サブピクセルと第二表示領域の第二サブピクセルとの配置を示した実施例の部分概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここでは、図面に示される例示的な実施例について詳細に説明する。次の説明が添付図面に言及している場合は、別の説明がない限り、他の添付図面中の同じ数字が同一の又は類似の要素を示している。以下の例示的な実施例に記載された実施態様は、本願と一致する全ての実施例を表すものではない。むしろ、それらは、請求項に記載された本願のいくつかの点で一致する装置の例に過ぎない。
【0013】
背景技術に記載のように、従来の電子機器の表示画面にノッチ領域を設けることで、このノッチ領域にカメラ、イヤーピース、赤外線感知素子などの感光素子を配置することで、外部光線がノッチ領域を通過して感光素子に入射する。しかし、ノッチ領域には画像を表示することができないので、実際にインフィニティディスプレイではない。また、表示スクリーンを駆動する駆動回路とするEM信号制御回路、走査制御回路等は、表示領域を囲むフレーム領域に配置される。従来技術において、電子機器の駆動回路は比較的に複雑であるため、フレーム領域の幅が広くなり、電子機器のサイズが一定である場合に表示領域の面積が小さくなり、電子機器の見た目や体験に影響を与える。
【0014】
以下、図面を参照し、本願の実施例の表示基板、表示パネル及び表示装置について、詳細に説明する。矛盾がない場合に、以下の実施例および実施態様における特徴を相互に補完または結合することができる。
【0015】
本願の実施例は、表示基板を提供する。
図1を参照し、表示基板100は、表示領域1と、少なくとも表示領域1の一部を囲むフレーム領域2とを備える。表示領域1は、第一表示領域10と第二表示領域20を含む。第一表示領域10の透光率は、第二表示領域20の透光率よりも大きい。
【0016】
図2を参照し、表示領域1には、一つ以上のサブピクセルで構成され第一方向に沿って配列された複数のピクセル群30が設置される。前記一つ以上のサブピクセルは、一つ以上の第一サブピクセル311と一つ以上の第二サブピクセル321、或いは一つ以上の第二サブピクセル321を含む。前記複数のピクセル群30の少なくとも一つは、第一表示領域10に配置された第一サブピクセル群31と、第二表示領域20に配置された第二サブピクセル群32を含む。各前記ピクセル群30の少なくとも他のピクセル群は、第二表示領域20に配置された第二サブピクセル群32のみを含む。第一サブピクセル群31は、少なくとも一つの前記第一サブピクセル311を含み、第二サブピクセル群32は、少なくとも一つの前記第二サブピクセル321を含む。同じピクセル群30におけるサブピクセル(第一サブピクセル311と第二サブピクセル321を含む、或いは第二サブピクセル321のみを含む)の数が複数である場合に、複数のサブピクセルは、第二方向に沿って間隔をあけて配置される。第一サブピクセル311の第二方向のサイズは、同じピクセル群30における第二サブピクセル321の第二方向のサイズよりも大きくすることができる。第一サブピクセル311の第一方向のサイズは、同じピクセル群30における第二サブピクセル321の第一方向のサイズとほぼ等しくてもよい。複数のピクセル群30は、第一方向に沿って間隔を置いて配置される。
【0017】
図3-5を参照し、表示領域1には、表示領域1の各サブピクセルを駆動するピクセル回路50が設けられ、フレーム領域2には、一つ以上のEM信号制御回路40が設けられ、各EM信号制御回路40の出力端子数は、2より大きい整数m個である。各出力端子41は、一つのピクセル群30の少なくとも一部のサブピクセルのピクセル回路50に電気的に接続される。
【0018】
EM信号制御回路40は、ピクセル回路50に発光信号を提供するように構成され、ピクセル回路50は、EM信号制御回路40から提供された発光信号を受信した後、対応するサブピクセルを発光に制御する。フレーム領域2に配置されたEM信号制御回路40は、配線60を介して同じピクセル群30のサブピクセルに接続される。
【0019】
本願の実施例の表示基板100は、表示領域1が第一表示領域10と第二表示領域20を含み、第一表示領域10の透光率が第二表示領域20の透光率よりも大きいので、第一表示領域10の下方に感光素子を配置し、外部からの入射光が第一表示領域10を介して感光素子に入射することができ、感光素子の正常な動作を確保しつつインフィニティディスプレイを実現することができる。フレーム領域2に配置される各EM信号制御回路40の出力端子41の数は、2より大きい整数mであり、各出力端子41は、一つのピクセル群30の少なくとも一部サブピクセルに対応するピクセル回路と電気的に接続可能である。即ち、一つのEM信号制御回路40は、二つ以上(例えば、3、4、5等)のピクセル群のサブピクセルのピクセル回路を制御することが可能である。これにより、フレーム領域2のEM信号制御回路40の数を減らすことができ、フレーム領域2のサイズを小さくすることができる。表示基板100のサイズが一定である場合に、表示領域1を大きくすることができ、ユーザ体験は向上する。
【0020】
図3を参照し、フレーム領域2は、表示領域1で対向する両側に位置する二つのサブフレーム領域21を含む。二つのサブフレーム領域21は、第三方向に沿って延びることができる。EM信号制御回路40は、二つのサブフレーム領域21に配置する。前記第三方向は、第一方向と同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0021】
図3から5は、第一表示領域10の第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50が第一表示領域10に配置される場合を例にして実施例を説明する。他の実施例では、第一表示領域10の第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50を第二表示領域20に配置してもよい。
【0022】
一実施例では、
図1を参照し、第二表示領域20は、第一領域201と、第一領域201及び第一表示領域10に隣接する第二領域202を含み、第二領域202は、少なくとも第一表示領域10の一部を囲む。一実施例では、第一表示領域10の一辺は表示領域1の一辺と重合し、例えば表示領域1の頂部に重合し、第二領域202は第一表示領域10の他の三つの辺を囲んでいる。他の実施例では、第一表示領域10は表示領域1の内に配置され、第二領域202は第一表示領域10の四つの辺を囲んでいる。表示領域1の頂部にフレーム領域を設けてもよく、設けなくてもよい。
図6-8を参照し、第一サブピクセル群31の第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、第二領域202に配置される。第一サブピクセル311と相応されたピクセル回路50とは、配線70を介して電気的に接続可能である。
【0023】
このような構成により、第一表示領域10の構造複雑さが低減され、第一表示領域10の透光率も向上させることができるので、外部入射光が第一表示領域10を通過する際に生じる回折を低減することができる。さらに、第一サブピクセル群31の各第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、第二領域202で該第一サブピクセル311に隣接する領域に配置されるので、第一サブピクセル311と対応するピクセル回路50とを接続する配線が短くなる。
【0024】
一実施例では、
図6を参照し、第一サブピクセル群31は、二つの第一サブピクセル311を含み、各第一サブピクセル311は、一つのピクセル回路50に対応し、各第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、第二領域202で該第一サブピクセル311に隣接する領域内に配置される。
【0025】
他の実施例では、
図7を参照し、第一サブピクセル群31は、一つの第一サブピクセル311を含む。該第一サブピクセル311には、一つのピクセル回路50に対応し、該第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、第二領域202で第一サブピクセル311の両側のいずれかに位置する領域に配置される。
【0026】
他の実施例では、
図8を参照し、第一サブピクセル群31は、一つの第一サブピクセル311を含む。該第一サブピクセル311には、二つのピクセル回路50に対応し、該第一サブピクセル311に対応する二つのピクセル回路50は、第二領域202で該第一サブピクセル311の両側に位置する領域にそれぞれに配置される。
【0027】
一実施例では、
図2-3を参照し、第一サブピクセル群31は、二つの第一サブピクセル311を含む。各第一サブピクセル311は、一つのピクセル回路50に対応し、二つのサブフレーム領域21には、それぞれに該第一サブピクセル群31に対応するEM信号制御回路40が設けられている。各第一サブピクセル群31の各第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、それぞれに該第一サブピクセル311に近接するサブフレーム領域21のEM信号制御回路40に電気的に接続される。
図3に示すように、左側に位置する第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、表示領域1の左側に配置されたサブフレーム領域21のEM信号制御回路40に接続され、右側に位置する第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、表示領域1の右側に配置されたサブフレーム領域21のEM信号制御回路40に接続される。
【0028】
このような構成により、第一サブピクセル群31の第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50が、第二表示領域20で第一サブピクセル311に隣接する領域内に配置される場合、第一サブピクセル311で第二表示領域20に近接する端部と対応するピクセル回路50とが電気的に接続され、両者の間の接続線は相対的に短い。また、第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、第二表示領域20に配置された配線を介して相応されたEM信号制御回路40に電気的に接続することができ、第一表示領域10に配線を導入する必要がない。第一サブピクセル群31の第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50が該第一サブピクセル311の下に配置される場合に、第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、該第一サブピクセル311に隣接するサブフレーム領域21に配置されたEM信号制御回路40と電気的に接続されるので、第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50とEM信号制御回路40との間に接続される配線60が比較的に短い。上記の第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50の二つの構成モードにより、第一表示領域10における回線の複雑さを低減し、第一表示領域10の透光率を向上させることができ、外部入射光が第一表示領域10を通過する際に生じる回折を低減することができる。
【0029】
さらに、
図2-3を参照し、同じピクセル群30における第一サブピクセル311と第二サブピクセル321のうち、第一サブピクセル311と前記第一サブピクセル311に近接するサブフレーム領域21との間に配置された第二サブピクセル321に対応するピクセル回路50、および前記第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、同じEM信号制御回路40の同じ出力端子41に電気的に接続される。ここで、第一サブピクセル311に近接するサブフレーム領域21とは、二つのサブフレーム領域21で該第一サブピクセル311に距離が近いサブフレーム領域である。これにより、第一サブピクセル311と、該第一サブピクセル311に近接するサブフレーム領域21との間の第二サブピクセル321に対応するピクセル回路および該第一サブピクセル311に対応するピクセル回路とを、1本の配線を介して相応されたEM信号制御回路40の出力端子41に接続することができるので、配線の長さを短くし、表示領域1における配線を簡単化することができる。
【0030】
二つのサブフレーム領域21には、それぞれに走査制御回路を設ける。第一サブピクセル群31の各第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、前記第一サブピクセル311に距離が近いサブフレーム領域21に位置する走査制御回路に電気的に接続される。そのうち、走査制御回路は、ピクセル回路に走査信号を提供するように構成され、走査制御回路は、グリッド線を介してピクセル回路に電気的に接続される。
【0031】
このような構成により、第一サブピクセル群31の第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、第二表示領域20の領域で前記第一サブピクセル311に距離が近い領域に配置される場合には、第一サブピクセル311で第二領域202に距離が近い端部が対応するピクセル回路50に電気的に接続され、両者の接続線は短い。また、第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、第一表示領域10にグリッド線を導入することなく、第二表示領域20に配置されたグリッド線を介して対応する走査制御回路に電気的に接続することができる。第一サブピクセル群31における第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50が第一サブピクセル311の下に配置される場合、第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、該第一サブピクセル311に隣接するサブフレーム領域21内に配置された走査制御回路と電気的に接続されるので、第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50と走査制御回路との間のグリッド線が短い。第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50の上記二つの構成モードにより、第一表示領域10におけるグリッド線の配置の複雑さを低減することができるので、第一表示領域10の透光率を向上させることができ、外部入射光が第一表示領域10を通過する際に生じる回折を低減することができる。
【0032】
また、同じピクセル群30における第一サブピクセル311と第二サブピクセル321のうち、第一サブピクセル311と前記第一サブピクセル311に距離が近いサブフレーム領域21との間の第二サブピクセル321に対応するピクセル回路50および前記第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50とは、同じ走査制御回路に電気的に接続される。このような構成により、第一サブピクセル311と、前記第一サブピクセル311に距離が近いサブフレーム領域21との間の第二サブピクセル321のピクセル回路50および前記第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50とは、グリッド線を介して対応する走査制御回路に電気的に接続することができるので、グリッド線の長さを短くすることができ、表示領域1における配線は簡単化される。
【0033】
他の実施例では、
図5を参照し、第一サブピクセル群31は、一つの第一サブピクセル311を含む。各第一サブピクセルは、一つのピクセル回路50に対応する。二つのサブフレーム領域21の一方には、第一サブピクセル群31に対応するEM信号制御回路40が設けられている。第一サブピクセル群31における第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、対応するEM信号制御回路の出力端子に電気的に接続される。これにより、一つのサブフレーム領域21にEM信号制御回路40を配置するだけで、第一表示領域10における第一サブピクセルに対応するピクセル回路50を駆動することができるので、サブフレーム領域21におけるEM信号制御回路の数を簡略化することができ、サブフレーム領域21の幅を縮小する。
【0034】
さらに、
図5を参照し、同じピクセル群30における第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50と第二サブピクセル321に対応するピクセル回路50とが、同じEM信号制御回路40の同じ出力端子に接続される。これにより、同じピクセル群30における第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50と第二サブピクセル321に対応するピクセル回路50とは、1本の配線を介して相応されたEM信号制御回路40の出力端子41に接続することができ、配線複雑さを低減することができる。
【0035】
他の実施例では、
図8を参照し、第一サブピクセル群31は、一つの第一サブピクセル311を含む。該第一サブピクセル311は、二つのピクセル回路50に対応する。該第一サブピクセル群31に対応する二つのEM信号制御回路40は、それぞれに二つのサブフレーム領域21に設けられている。第一サブピクセル群31における第一サブピクセル311に対応する二つのピクセル回路50は、二つのEM信号制御回路40と1対1で電気的に接続される。
【0036】
このような構成により、第一サブピクセル群31における第一サブピクセル311に対応する二つのピクセル回路50は、第二表示領域20で第一サブピクセル311に隣接する領域に配置される場合、第一サブピクセル311の両端部を二つのピクセル回路50に1対1で電気的に接続することができ、両者の間の接続線が相対的に短い。また、第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50は、第一表示領域10に配線60を導入することなく、第二表示領域20に配置された配線60を介して対応するEM信号制御回路40に電気的に接続することができる。第一サブピクセル群31における第一サブピクセル311に対応する二つのピクセル回路50が第一サブピクセル311の下に配置される場合に、各ピクセル回路50は、対応するピクセル回路50に距離が近いサブフレーム領域21に配置されたEM信号制御回路40と電気的に接続することができるので、第一サブピクセル311に対応するピクセル回路とEM信号制御回路40との間の配線60は比較的短い。第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50の上記二つの構成モードにより、第一表示領域10における配線複雑さを低減することができるので、第一表示領域10の透光率を向上させることができ、外部入射光が第一表示領域10を通過する際に生じる回折を低減することができる。また、第一サブピクセル311には、二つのピクセル回路50が対応するので、制御信号の遅延を低減することができ、表示効果を向上させることができる。
【0037】
さらに、
図2-3を参照し、同じピクセル群30において第一表示領域10と各サブフレーム領域21との間の第二サブピクセル321に対応するピクセル回路50、および該ピクセル群30における第一サブピクセル311で相応されたサブフレーム領域21に距離が近いピクセル回路50は、対応するサブフレーム領域21に配置されたEM信号制御回路40の同じ出力端子41に接続される。これにより、同じピクセル群30において第一サブピクセル311に対応するピクセル回路50、および前記ピクセル回路50と前記ピクセル回路50に距離が近いサブフレーム領域21との間に位置する第二サブピクセル321に対応するピクセル回路50の2種類のピクセル回路は、同じ配線を介して、EM信号制御回路40の同じ出力端子に電気的に接続され、配線60のレイアウトを簡略化することができ、表示基板100を製造する工程フローを簡略化することができる。
【0038】
さらに、二つのサブフレーム領域21には、それぞれ走査制御回路が配置される。第一表示領域10と各サブフレーム領域21との間の全ての第二サブピクセル321に対応するピクセル回路50と、前記第一サブピクセル311で前記各サブフレーム領域21に距離が近いピクセル回路50とは、一本グリッド線を介して該サブフレーム領域の同じ走査制御回路に接続される。このように構成により、グリッド線のレイアウトを簡略化し、製造工程を簡略化することができる。
【0039】
図2に示す表示基板100において、各ピクセル群30における第一サブピクセル311の第一方向のサイズと第二サブピクセル321の第一方向のサイズとが略同じである。第一方向において、隣接する二つの第二サブピクセル群32の間に他の第二サブピクセルが配置されていない。ただし、表示基板100の第一サブピクセル311及び第二サブピクセル321の配置はこれに限定されず、
図9に示すように配置することもできる。
【0040】
図9を参照し、第一表示領域10における第一サブピクセル311の分布密度(すなわち、単位面積当たりのサブピクセル数)は、第二表示領域20における第二サブピクセル321の分布密度よりも小さい。同じピクセル群30において、第一サブピクセル311の第一方向サイズは、第二サブピクセル321の第一方向サイズよりも大きい。第二表示領域20は、隣接する二つの第二サブピクセル群32の間に配置された少なくとも一つの第三サブピクセル群90をさらに含み、第三サブピクセル群90は、少なくとも一つの第二サブピクセル321を含む。第三サブピクセル群90が複数の第二サブピクセル321を含む場合、複数の第二サブピクセル321は、第二方向に沿って第一サブピクセル群31に間隔をあけて配置される。
【0041】
図9に示す表示基板100において、第一方向において、隣り合う二つの第二サブピクセル群32の間に第三サブピクセル群90が配置されている。他の実施例では、隣接する二つの第二サブピクセル群32の間に、二つ以上の第三サブピクセル群90が第一方向に沿って設けられている。
【0042】
一実施例では、第三サブピクセル群90における第二サブピクセル321、および該第三サブピクセル群90に隣接する第二サブピクセル群32における第二サブピクセル321とのうち、サブフレーム領域21と第一表示領域10との間に配置された第二サブピクセル群32の第二サブピクセル321と第三サブピクセル群90の第二サブピクセル321とで各第二サブピクセル321に対応するピクセル回路50は、同じEM信号制御回路40の同じ出力端子に電気的に接続されるか、または同じEM信号制御回路40の異なる出力端子に接続される。たとえば、
図9に示すように、第一表示領域10の左側の第三サブピクセル群90における第二サブピクセル321に対応するピクセル回路50、および該第三サブピクセル群90に隣接する第二サブピクセル群32で第一表示領域10の左側の第二サブピクセル321に対応するピクセル回路50とは、同じEM信号制御回路40の同じ出力端子に接続するか、同じEM信号制御回路40の異なる出力端子に接続したりすることができる。第三サブピクセル群90に隣接する第二サブピクセル群32は、第三サブピクセル群90の上方に配置された第二サブピクセル群32であってもよく、第三サブピクセル群90の下方に配置された第二サブピクセル群32であってもよい。
【0043】
このような構成により、同じEM信号制御回路40により、複数のピクセル群のサブピクセルのピクセル回路50と、そのピクセル群に隣接する第三サブピクセル群90とを同時に駆動することができるので、フレーム領域のEM信号制御回路の数をさらに減らすことができ、フレーム領域のサイズを小さくすることができる。
【0044】
勿論、第三サブピクセル群90における第二サブピクセル321に対応するピクセル回路と、該第三サブピクセル群90に隣接する第二サブピクセル群32における第二サブピクセル321に対応するピクセル回路とは、異なるEM信号制御回路40に接続することができる。
【0045】
一実施例では、第二領域202における第二サブピクセル321の分布密度は、第一表示領域10における第一サブピクセルの分布密度よりも大きく、第一領域201における第二サブピクセル321の分布密度よりも小さい。このような構成により、表示基板100が表示を行う際に、第二領域202の輝度が、第一領域201の輝度と第一表示領域10の輝度との間にあるので、第一表示領域10と第二領域202とが隣接して配置される場合に両者の輝度差が大きくなることに起因する明確な境界線の問題を回避することができ、ユーザ体験の向上に寄与することができる。
【0046】
一つの実施例では、第二領域202における隣接する二つの第二サブピクセル321の間の距離は、第一表示領域10における隣接する二つの第一サブピクセル311の間の距離よりも小さく、及び/又は、第二領域202における第二サブピクセル321のサイズは、第一表示領域10における第一サブピクセル311のサイズよりも小さい。このような配置により、第二領域202における第二サブピクセル321の分布密度を、第一表示領域10における第一サブピクセル311の分布密度よりも大きくすることができる。
【0047】
一実施例では、各第一サブピクセル311及び各第二サブピクセル321に対応するピクセル回路は、3つのトランジスタと一つのキャパシタを含む回路か、3つのトランジスタと二つのキャパシタを含む回路か、7つのトランジスタと一つのキャパシタを含む回路か、又は7つのトランジスタと二つのキャパシタを含む回路かにすることができる。
【0048】
一実施例では、第二表示領域20における第二サブピクセル321の配置方式を、第一表示領域10における第一サブピクセル311の配置方式と同一にすることができるので、第二表示領域20の表示効果と第一表示領域10の表示効果とをより整合させることができる。
【0049】
一実施例では、第一サブピクセル群31における第一サブピクセル311は、第一電極と、第一電極に配置された第一発光構造ブロックと、第一発光構造ブロックに配置された第二電極を含む。各第一サブピクセルの第一電極は、少なくとも一つの第一電極ブロックを含む。
【0050】
一実施例では、
図10-12を参照し、一つの第一サブピクセル311に対応する第一電極301は、二つ以上の第一電極ブロック3011を含み、該第一電極301は、隣接する二つの第一電極ブロック3011の間に配置された接続部3012をさらに含み、隣接する二つの第一電極ブロック3011は、対応する接続部3012によって電気的に接続される。
【0051】
接続部3012と第一電極ブロック3011とを同一層に配置した場合に、接続部3012は表示基板100と平行な面においてその延在方向と直交する方向のサイズが3μmよりも大きく、第一電極ブロック3011の最大サイズの1/2未満である。接続部3012の延在方向と直交する方向のサイズを3μmよりも大きく構成することにより、接続部3012の抵抗を相対的に小さくすることができ、接続部3012のサイズを第一電極ブロック3011の最大サイズの1/2よりも小さく構成することにより、接続部3012の配置が第一電極ブロック3011のサイズに与える影響を小さくすることができ、接続部3012の相対的に大きなサイズによる第一電極ブロック3011のサイズの減少や第一表示領域10の有効発光領域の減少を回避することができる。
【0052】
一実施例では、第一方向は第二方向に垂直であり、第一方向は行方向または列方向である。複数の第一電極301は、1行で複数列に配置されてもよく、1列で複数行に配置されてもよく、2列で複数行に配置されてもよく、2行で複数列に配置されてもよく、複数行で複数列に配置されてもよく、複数行で複数列に配置されてもよい。
図10―12は、第一方向である列方向と第二方向である行方向とを例にして実施例を説明する。他の実施例では、第一方向は行方向であってもよく、第二方向は列方向であってもよい。
【0053】
一実施例では、同じ第一サブピクセル群31における第一サブピクセル311に対応する第一電極ブロック3011のうち、隣接する二つの第一電極ブロック3011が第二方向にずれて配置される。このような構成により、外部入射光が第一表示領域10を通過する際に生じる回折効果をさらに低減することができる。
【0054】
また、同じ第一サブピクセル群31における第一サブピクセル311に対応する第一電極ブロック3011のうち、一つの第一電極ブロック3011をおいて配置された二つの第一電極ブロック3011の第二方向の中心軸が一致している。このような配置により、第一サブピクセル群における複数の第一電極ブロック3011の配置がより規則的であるので、複数の第一電極ブロック3011に対応して配置される第一発光構造ブロックの配置がより規則的となり、発光構造ブロックの作製に用いられるマスクの開口の配置が比較的に規則的となる。また、発光構造体を蒸着する際に、表示基板100の第一表示領域と第二表示領域の第一発光構造体ブロックを同じマスクを用いて同一の蒸着工程で作製することができる。マスク上のパターンがより規則的であるので、ネットの折り目も減少する。
【0055】
一実施例において、表示基板100は、基盤を含み、第一電極ブロック3011は、基盤に配置され、第一電極ブロック3011の基盤への投影は、一つ以上の第一パタンユニットからなる。最初のパタンユニットは、円、楕円、ダンベル型、ひょうたん型、または矩形である。
【0056】
図10―11に示すように、各第一サブピクセル群は、二つの第一電極301を含み、各第一電極301は、同数の第一電極ブロック3011を含む。
図12に示す各サブピクセル群は、3つの第一電極301を含み、各第一電極301は同数の第一電極ブロック3011を含む。
図10に示すように、各第一電極ブロック3011の基盤への投影は、矩形である第一パタンユニットからなる。
図11に示すように、各第一電極ブロック3011の基盤への投影は、ひょうたん形の第一パタンユニットからなる。
図12に示すように、各第一電極ブロック3011の基盤への投影は、円である第一パタンユニットからなる。一実施例では、好ましくは、第一パタンユニットは、円形、楕円形、ダンベル形、又はひょうたん形である。このような構成により、第一電極301の第一方向のサイズが連続的又は不連続的に変化するので、第一方向における隣接する二つの第一電極301間の第一方向の距離が連続的又は不連続的に変化し、隣接する二つの第一電極301の回折が発生する位置が異なる。異なる位置での回折効果が互いに打ち消し合うことにより、回折効果が効果的に低減され、第一表示領域10の下方に配置されたカメラで撮影された画像が比較的に高い解析度を有する。
【0057】
一実施例では、発光構造は、各第一電極ブロック3011上に対応して配置された第一発光構造ブロックを含み、第一発光構造ブロックの基盤への投影は、一つ以上の第二パタンユニットからなる。第二パタンユニットは、円、楕円形、ダンベル形、ひょうたん形、または矩形である。第一パタンユニットと第二パタンユニットとは同じであってもよく、異なっていてもよい。一実施例では、第一パタンユニットと第二パタンユニットとが異なっており、光が第一表示領域10を通過する際に生じる回折効果をさらに低減する。
【0058】
一実施例では、第一表示領域10を透明な表示領域とし、第一表示領域10の下方にカメラ等の感光素子を配置する。第一表示領域10の透光率は、感光素子の照明要求を満たすために比較的大きく、例えば70%を超える。
【0059】
第一表示領域10の透光率を高めるために、第一表示領域10の各層の材料を透明材料とすることができる。これにより、第一表示領域10の下方に配置されたカメラ等の感光素子の照明効果を向上させることができる。
【0060】
一実施例では、第一表示領域10に配置される第一電極および/または第二電極の材料は、いずれも透明な材料である。さらに、第一表示領域10における第一電極及び/又は第二電極の透明材料の透光率が70%以上である。一実施例において、透明材料の透光率は90%以上であり、例えば、透明材料の透光率は90%、95%等であってもよい。このような構成により、第一表示領域10の透光率を相対的に大きくすることができるので、第一表示領域10の透光率が第一表示領域の下方に配置された感光素子の照明要求を満たすことができる。
【0061】
また、第一表示領域10に配置される第一電極および/または第二電極を作製するために用いられる透明材料は、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、銀でドープされたインジウム錫酸化物および銀でドープされたインジウム亜鉛酸化物の少なくとも一つを含む。一実施例において、第一表示領域10における第一電極及び/又は第二電極を形成するために用いられる透明材料は、銀でドープされたインジウム錫酸化物又は銀でドープされたインジウム亜鉛酸化物であり、第一表示領域10の高い光線透過率を確保する条件下で、第一電極及び/又は第二電極の抵抗を低減する。
【0062】
一実施例では、第二表示領域20の第二サブピクセル321は、第三電極と、第三電極に配置された第二発光構造ブロックと、第二発光構造ブロックに配置された第四電極を含む。
図13を参照し、第一表示領域10の各第一サブピクセルの第二電極と、第二表示領域20の各第二サブピクセルの第四電極とは、平面電極81として接続される。
【0063】
図13を参照し、ローレベル電源信号線23はフレーム領域2内に配置され、表示領域を囲んでいる。ローレベル電源信号線23は、表示領域1の平面電極81に電気的に接続され、表示領域1の第一サブピクセル及び第二サブピクセルに電源信号を供給する。
【0064】
表示基板100は、導電層82をさらに備える。第一表示領域10はフレーム領域2に隣接し、ローレベル電源信号線23と平面電極81とは導電層82によってブリッジ接続され、ローレベル電源信号線23と平面電極81との電気的な接続が実現される。第一表示領域10に隣接する導電層82の領域821の材料は、透明な導電材料である。または、第一表示領域に隣接するフレーム領域の領域には、ローレベル電源信号線が配置されていない。
【0065】
このような構成により、透明導電材料は、光透過性が良好であるので、第一表示領域10に隣接する領域821の材料が金属材料に比べて透明材料である場合に、第一表示領域10に近接する導電層82の領域821の材料を反射光から保護することができ、第一表示領域10の表示効果の低下や、第一表示領域10の下に配置されたカメラの撮像効果の低下を防止することができる。フレーム領域2で第一表示領域10に距離が近い領域にローレベル電源信号線23が配置されていない場合には、この領域にローレベル電源信号線23と平面電極81とをブリッジ接続する導電層を設ける必要がない。このため、外部の光線が入射したときに反射光が発生せず、第一表示領域10に近接する導電層82の領域821が光を反射することによる第一表示領域10の表示効果不良や、第一表示領域10の下方に配置されたカメラの撮像効果不良を防止できる。
【0066】
また、導電層の材料は、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、銀ドープインジウム錫酸化物、銀ドープインジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛、アルミニウムドープ亜鉛酸化物、ガリウムドープ亜鉛酸化物のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0067】
一実施例では、
図14を参照し、第一表示領域10に設けられた第一サブピクセル311の色数がnであり、第二表示領域20に設けられた第二サブピクセル321の色数がn(nは3以上の自然数)である。第一表示領域10における第一サブピクセル311の分布密度は、第二表示領域20における第二サブピクセル321の分布密度よりも小さい。
【0068】
ここで、第一表示領域10における第二表示領域20に隣接する第一色群の第一サブピクセル311と、第二表示領域20における該第一色群の第一サブピクセル311に隣接する第二色群の第二サブピクセル321とは、遷移ピクセルユニット13を構成する。第一色群に含まれる色の数はm1∈[1、n-1]である。第二色群に含まれる色数はm2=n-m1である。第一色群の色の種類は、第二色群の色の種類と異なる。
【0069】
一実施例では、第一色群は一つ以上の色を含むことができ、第二色群は一つ以上の色を含むことができる。
【0070】
図13に示す表示基板の表示結果において、第一色群は一つの色を含み、その色は緑色であり、第二色群は二つの色を含み、その色は赤と青である。第一表示領域10における第二表示領域20に隣接する第一色群の第一サブピクセル311と、第二表示領域20における第二色群の第二サブピクセル321とが遷移ピクセルユニット13を構成し、遷移ピクセルユニット13における第一サブピクセル311と第二サブピクセル321とが一つのピクセルユニットとなって発光する。この場合、遷移ピクセルユニット13の発光を制御すると、遷移ピクセルユニット13における第一サブピクセル311と第二サブピクセル321とを共に発光させることができるので、第一表示領域10と第二表示領域20との境界部における輝度を高くすることができ、境界部に形成される黒線を見にくくし、ユーザの視認効果を向上させることができる。表示基板100が白い画像を表示する際に、第一表示領域10と第二表示領域20とで隣接するサブピクセルの色が同じであることによって両者の境界で同色の光が出射されるので、両者の境界の領域に白い画像を表示することができないという問題が生じる。本願によれば、この問題をさらに回避することができ、ユーザ体験を向上させることができる。
【0071】
図14に示す実施例と異なるピクセル配置により、第一表示領域10における第二表示領域20に隣接する第一色群の第一サブピクセルは、1種類の第一サブピクセルでなくてもよいので、遷移ピクセルユニットは、
図14に示す状況以外で複数の第一サブピクセルを含んでもよく、複数の第一サブピクセルを含んでもよい。勿論、遷移ピクセルユニットは、
図14に示す状況以外で複数の第二サブピクセルを含んでもよく、一つの第二サブピクセルを含んでもよい。なお、複数の色は、上記の赤、緑、青の他に、シアン、マゼンタ、イエローであってもよく、赤、緑、青、白であってもよい。本願の実施例では、複数の色における色の種類及び数は限定されず、具体的に必要に応じて選択することができる。
【0072】
遷移ピクセルユニットにおける第一サブピクセルは、遷移ピクセルユニットと第一ピクセルユニットとの複用サブピクセルである。一実施例では、遷移ピクセルユニットによる表示の際に、遷移ピクセルユニットにおける第一サブピクセル及び第二サブピクセルをオンに制御する。第一ピクセルユニットによる表示の際に、遷移ピクセルユニットにおける第一サブピクセル、及び第一ピクセルユニットにおける第二色群の第一サブピクセルをオンに制御することによって、遷移ピクセルユニットと第一ピクセルユニットで表示中にサブピクセルを複用することができる。
【0073】
また、遷移ピクセルユニットにおける第一サブピクセルと、第一表示領域において該第一サブピクセルに隣接する第二色群の第一サブピクセルとは、一つ以上の第一ピクセルユニットを形成する。このような構成により、単位面積当たりのピクセルユニット数をある程度で増加させることができ、表示効果を向上する。
【0074】
ここで、遷移ピクセルユニットにおける第一サブピクセルは、遷移ピクセルユニットと第一表示領域のピクセルユニットによる表示の際に使用される複用サブピクセルである。または、遷移ピクセルユニットにおける第一サブピクセルは、第一表示領域で孤立したサブピクセルであり、孤立したサブピクセルおよび第一表示領域における他の第一サブピクセルは、完全な第一ピクセルユニットを形成することができない。
【0075】
本願の実施例は、さらに、上記表示基板および封止構造を含む表示パネルを提供する。
【0076】
一実施例では、封止構造は偏光子を含み、偏光子は少なくとも第二表示領域を覆う。一つの実施例では、偏光子は第一表示領域を覆わず、第一表示領域を介して光を放射または集光する感光素子を第一表示領域の下に配置することができる。偏光子は、表示パネルの表面で反射光を消散させることができ、ユーザの体感は向上する。第一表示領域には偏光子が設けなく、第一表示領域の透光率を高めることができ、第一表示領域の下に配置された感光素子を正常に動作させることができる。
【0077】
本願の実施例は、さらに、表示装置を提供し、表示は、デバイス本体と、上記表示パネルを含む。デバイス本体は素子領域を有し、表示パネルはデバイス本体を覆う。素子領域は、第一表示領域の下方に配置され、素子領域に第一表示領域を通過して光を集光する感光素子が配置される。
【0078】
感光素子は、カメラおよび/または光センサを含むことができる。素子領域は、ジャイロスコープ又はイヤーピースのような感光素子以外の他の素子を備えることもできる。素子領域は、ノッチ領域であってもよく、表示パネルの第一表示領域は、ノッチ領域に対応して貼り合わせて配置されることができるので、感光素子は第一表示領域を介して発光または集光することができる。
【0079】
上記表示装置は、携帯電話、タブレット、パームコンピュータ、iPod(登録商標)などのデジタル機器であってもよい。
【0080】
なお、付属図面においては、レイヤー及び領域のサイズを拡大して図示することができる。ある要素または層が他の要素または層の上にあると呼ばれる場合、それは他の要素または中間層の上に直接に存在することができる。さらに、ある要素または層が他の要素または層の下と呼ばれる場合には、他の要素または層の下にあるか、または一つ以上の中間層または要素が存在していてもよい。また、層または要素が二つの層または二つの要素の間と呼ばれる場合、それは二つの層または二つの要素の間の唯一の層であってもよく、あるいは一つ以上の中間層または要素が存在していてもよい。同一の参照番号は同一の要素を示す。
【0081】
本願において、「第一」及び「第二」という用語は、説明を目的とするだけで使用され、相対的な重要性を示すもの又は暗示するものとして理解することはできない。「複数」とは、特に別の定義がない限り、二つ以上を指す。
【0082】
当業者は、明細書を検討し、ここに開示された技術案を実施した後、本願の他の実施例を容易に考えることができる。本願は、本願の変更、目的又は適応的変更を対象とする。これらの変化、目的又は適応的変化は、本願の一般原則に従っており、本願によって開示されない技術分野における共通の知識又は従来の技術手段を含む。明細書及び実施例は、単に例示的であり、本願の範囲は、請求項により請求される。
【0083】
なお、本願は、図面に記載された上記の精密な構造に限定されるものではなく、本願の範囲を逸脱することなく、種々の変更を追加することができるものである。本願の範囲は、請求項により限定される。