(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-17
(45)【発行日】2023-02-28
(54)【発明の名称】食品機械とその除菌方法
(51)【国際特許分類】
A61L 2/20 20060101AFI20230220BHJP
A61L 2/22 20060101ALI20230220BHJP
【FI】
A61L2/20
A61L2/22
(21)【出願番号】P 2019057521
(22)【出願日】2019-03-26
【審査請求日】2021-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000175272
【氏名又は名称】三浦工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110685
【氏名又は名称】小山 方宜
(72)【発明者】
【氏名】蔵野 雅夫
(72)【発明者】
【氏名】小原 裕孝
【審査官】上坊寺 宏枝
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-074535(JP,A)
【文献】特開2009-079738(JP,A)
【文献】特開平06-269605(JP,A)
【文献】特開2005-295961(JP,A)
【文献】登録実用新案第3091358(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 2/00-2/28
A23L 3/00-3/3598
F27D 1/00-9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理槽と、この処理槽内の気体を外部へ吸引排出する減圧手段と、減圧された前記処理槽内へ外気を導入する復圧手段と、前記各手段を制御する制御手段とを備え、
前記減圧手段として、前記処理槽内からの排気路に、一次弁、熱交換器、二次弁および真空ポンプを順に備え、
固体微粒子、液体微粒子または気体の除菌剤を、単独または混在した状態で、前記処理槽内の空気中に供給する除菌剤発生部が、前記処理槽に設けられる
食品機械であって、
前記処理槽内に食品が収容されず且つ前記処理槽のドアが閉じられた状態で、前記制御手段により除菌運転を実行可能とされ、
前記除菌運転では、
前記一次弁を閉じた状態で前記除菌剤発生部から発生させた除菌剤を前記処理槽内に供給する一方、前記真空ポンプにより前記一次弁よりも下流側を減圧した後、
前記二次弁が閉じられた状態で前記一次弁を開ける
ことを特徴とする食品機械。
【請求項2】
前記除菌運転では、前記二次弁が閉じられた状態で前記一次弁を開けて設定時間保持してから、前記減圧手段により前記処理槽内を減圧後、前記復圧手段により前記処理槽内を復圧する
ことを特徴とする
請求項1に記載の食品機械。
【請求項3】
前記処理槽には、前記除菌剤発生部としての除菌剤発生器が接続されている
ことを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の食品機械。
【請求項4】
除菌運転において、前記処理槽内には、前記除菌剤発生部として、燻煙剤または燻蒸剤が収容される
ことを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の食品機械。
【請求項5】
処理槽と、この処理槽内の気体を外部へ吸引排出する減圧手段と、減圧された前記処理槽内へ外気を導入する復圧手段と、前記各手段を制御する制御手段とを備え、
前記減圧手段として、前記処理槽内からの排気路に、一次弁、熱交換器、二次弁および真空ポンプを順に備え、
固体微粒子、液体微粒子または気体の除菌剤を、単独または混在した状態で、前記処理槽内の空気中に供給する除菌剤発生部が、前記処理槽に設けられる食品機械であって、
除菌運転において、前記処理槽内には、前記除菌剤発生部として、燻煙剤または燻蒸剤が収容される
ことを特徴とする食品機械。
【請求項6】
前記一次弁は、前記制御手段により開閉制御される弁であり、
前記二次弁は、前記真空ポンプの作動の有無に伴い開閉する逆止弁である
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の食品機械。
【請求項7】
処理槽内からの排気路に、一次弁、熱交換器、二次弁および真空ポンプが順に設けられる一方、前記処理槽内への給気路に真空解除弁が設けられた食品機械の除菌方法であって、
固体微粒子、液体微粒子および気体の内、いずれか一以上の状態の除菌剤、または当該除菌剤を含む空気を、前記一次弁を閉じた状態で、前記処理槽内の空気中に供給する一方、前記真空ポンプにより前記一次弁よりも下流側を減圧する第一工程と、
前記二次弁が閉じられた状態で、前記一次弁を開けて、前記処理槽内の除菌剤を前記熱交換器へ導入する第二工程と、
前記真空解除弁を開ける第三工程と
を順次に行うことを特徴とする食品機械の除菌方法。
【請求項8】
前記第三工程では、前記真空ポンプにより前記処理槽内を減圧後、前記真空解除弁を開ける
ことを特徴とする請求項7に記載の食品機械の除菌方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理槽内を減圧する減圧手段として熱交換器および真空ポンプを備えた各種食品機械と、その食品機械の除菌方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に開示されるように、減圧手段として熱交換器および真空ポンプを備えた食品機械が知られている。この食品機械では、処理槽内に食品を収容しない状態で、水蒸気を用いて、処理槽内および減圧系統の所定域(処理槽から熱交換器の二次側までの真空配管内)の殺菌が可能とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電化厨房の普及により、水蒸気を使用しない食品機械も増えてきている。水蒸気のない環境下では、前記特許文献1に開示されるような水蒸気を用いた殺菌ができない。また、水蒸気があっても、水蒸気以外で処理槽内や減圧系統の除菌を図りたい場合もある。除菌剤で除菌を図る場合でも、簡易な構成および制御で、減圧系統に除菌剤を導入して、容易に確実に除菌を図ることが望まれる。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、水蒸気を用いることなく、処理槽内や減圧系統の除菌を図ることができる食品機械とその除菌方法を提供することにある。また、簡易な構成および制御で、減圧系統に除菌剤を導入して、容易に確実に除菌を図ることができる食品機械とその除菌方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、処理槽と、この処理槽内の気体を外部へ吸引排出する減圧手段と、減圧された前記処理槽内へ外気を導入する復圧手段と、前記各手段を制御する制御手段とを備え、前記減圧手段として、前記処理槽内からの排気路に、一次弁、熱交換器、二次弁および真空ポンプを順に備え、固体微粒子、液体微粒子または気体の除菌剤を、単独または混在した状態で、前記処理槽内の空気中に供給する除菌剤発生部が、前記処理槽に設けられる食品機械であって、前記処理槽内に食品が収容されず且つ前記処理槽のドアが閉じられた状態で、前記制御手段により除菌運転を実行可能とされ、前記除菌運転では、前記一次弁を閉じた状態で前記除菌剤発生部から発生させた除菌剤を前記処理槽内に供給する一方、前記真空ポンプにより前記一次弁よりも下流側を減圧した後、前記二次弁が閉じられた状態で前記一次弁を開けることを特徴とする食品機械である。
【0007】
請求項1および請求項5に記載の発明によれば、減圧手段として、処理槽内からの排気路に、一次弁、熱交換器、二次弁および真空ポンプを順に備えた食品機械において、処理槽には除菌剤発生部が設けられる。この除菌剤発生部は、固体微粒子、液体微粒子または気体の除菌剤を、単独または混在した状態で、処理槽内の空気中に供給可能である。除菌剤発生部からの除菌剤により、処理槽内と減圧系統の除菌を図ることができる。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、除菌運転では、まず、一次弁を閉じた状態で除菌剤発生部から発生させた除菌剤を処理槽内に供給する一方、真空ポンプにより一次弁よりも下流側を減圧する。この場合、処理槽内は減圧されず、処理槽内の空気中に除菌剤が供給され、固体微粒子、液体微粒子または気体の除菌剤は、空気に浮遊および/または混合される。その後、二次弁が閉じられた状態で一次弁を開けることで、処理槽内の空気は、減圧系統の所定域(処理槽から熱交換器の二次側)に引き込まれる。この際、空気に浮遊および/または混合された除菌剤も、空気と共に、減圧系統の所定域に到達するので、熱交換器や配管内の除菌が図られる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記除菌運転では、前記二次弁が閉じられた状態で前記一次弁を開けて設定時間保持してから、前記減圧手段により前記処理槽内を減圧後、前記復圧手段により前記処理槽内を復圧することを特徴とする請求項1に記載の食品機械である。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、除菌運転では、二次弁が閉じられた状態で一次弁を開けて設定時間保持するので、減圧系統の除菌を確実に図ることができる。その後、減圧手段により処理槽内を減圧してから復圧手段により処理槽内を復圧するので、処理槽内や減圧系統から除菌剤を排出することができる。これにより、処理槽のドアを開けた際の除菌剤の放出を抑制して、安全性を高めることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、前記処理槽には、前記除菌剤発生部としての除菌剤発生器が接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の食品機械である。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、除菌運転では、処理槽に接続された除菌剤発生器を用いて、固体微粒子、液体微粒子または気体の除菌剤を、単独または混在した状態で、処理槽内の空気中に供給することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、除菌運転において、前記処理槽内には、前記除菌剤発生部として、燻煙剤または燻蒸剤が収容されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の食品機械である。
請求項5に記載の発明は、処理槽と、この処理槽内の気体を外部へ吸引排出する減圧手段と、減圧された前記処理槽内へ外気を導入する復圧手段と、前記各手段を制御する制御手段とを備え、前記減圧手段として、前記処理槽内からの排気路に、一次弁、熱交換器、二次弁および真空ポンプを順に備え、固体微粒子、液体微粒子または気体の除菌剤を、単独または混在した状態で、前記処理槽内の空気中に供給する除菌剤発生部が、前記処理槽に設けられる食品機械であって、除菌運転において、前記処理槽内には、前記除菌剤発生部として、燻煙剤または燻蒸剤が収容されることを特徴とする食品機械である。
【0015】
請求項4および請求項5に記載の発明によれば、除菌運転では、処理槽内に燻煙剤または燻蒸剤を収容することで、固体微粒子、液体微粒子または気体の除菌剤を、単独または混在した状態で、処理槽内の空気中に供給することができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、前記一次弁は、前記制御手段により開閉制御される弁であり、前記二次弁は、前記真空ポンプの作動の有無に伴い開閉する逆止弁であることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の食品機械である。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、二次弁は、真空ポンプの作動の有無に伴い開閉する逆止弁であるから、制御の必要がない。そのため、一次弁の開閉を制御しつつ、除菌運転を行うことができる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、処理槽内からの排気路に、一次弁、熱交換器、二次弁および真空ポンプが順に設けられる一方、前記処理槽内への給気路に真空解除弁が設けられた食品機械の除菌方法であって、固体微粒子、液体微粒子および気体の内、いずれか一以上の状態の除菌剤、または当該除菌剤を含む空気を、前記一次弁を閉じた状態で、前記処理槽内の空気中に供給する一方、前記真空ポンプにより前記一次弁よりも下流側を減圧する第一工程と、前記二次弁が閉じられた状態で、前記一次弁を開けて、前記処理槽内の除菌剤を前記熱交換器へ導入する第二工程と、前記真空解除弁を開ける第三工程とを順次に行うことを特徴とする食品機械の除菌方法である。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、処理槽内からの排気路に、一次弁、熱交換器、二次弁および真空ポンプが順に設けられる一方、処理槽内への給気路に真空解除弁が設けられた食品機械において、固体微粒子、液体微粒子および気体の内、いずれか一以上の状態の除菌剤、または当該除菌剤を含む空気を用いて、処理槽内と、減圧系統の所定域(処理槽から熱交換器の二次側)の除菌を図ることができる。具体的には、まず、第一工程として、一次弁を閉じた状態で除菌剤(または当該除菌剤を含む空気)を処理槽内に供給する一方、真空ポンプにより一次弁よりも下流側を減圧する。この場合、処理槽内は減圧されず、処理槽内の空気中に除菌剤(または当該除菌剤を含む空気)が供給され、固体微粒子、液体微粒子または気体の除菌剤は、空気に浮遊および/または混合される。その後、第二工程として、二次弁が閉じられた状態で一次弁を開けることで、処理槽内の除菌剤を熱交換器に導入する。空気に浮遊および/または混合された除菌剤を、空気と共に、減圧系統に引き込むことで、熱交換器や配管内の除菌を確実に図ることができる。その後、第三工程として、真空解除弁を開けて、処理槽内を大気圧まで復圧すればよい。
【0020】
さらに、請求項8に記載の発明は、前記第三工程では、前記真空ポンプにより前記処理槽内を減圧後、前記真空解除弁を開けることを特徴とする請求項7に記載の食品機械の除菌方法である。
【0021】
請求項8に記載の発明によれば、第三工程では、真空ポンプにより処理槽内を減圧後、真空解除弁を開けて処理槽内を復圧するので、処理槽内や減圧系統から除菌剤を排出することができる。これにより、処理槽のドアを開けた際の除菌剤の放出を抑制して、安全性を高めることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の食品機械とその除菌方法によれば、水蒸気を用いることなく、処理槽内や減圧系統の除菌を図ることができる。また、簡易な構成および制御で、減圧系統に除菌剤を導入して、容易に確実に除菌を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の一実施例の食品機械を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0025】
図1は、本発明の一実施例の食品機械1を示す概略図である。
【0026】
本実施例の食品機械1は、真空冷却装置であり、処理槽2と、この処理槽2内の気体を外部へ吸引排出して処理槽2内を減圧する減圧手段3と、減圧された処理槽2内へ外気を導入して処理槽2内を復圧する復圧手段4と、処理槽2内の空気中に除菌剤を供給する除菌剤発生器5と、前記各手段3,4および除菌剤発生器5などを制御する制御手段(図示省略)とを備える。
【0027】
処理槽2は、内部空間の減圧に耐える中空容器であり、ドアで開閉可能とされる。処理槽2は、典型的には略矩形の箱状に形成され、正面の開口部がドアで開閉可能とされる。ドアを開けることで、処理槽2に食品を出し入れすることができ、ドアを閉じることで、処理槽2の開口部を気密に閉じることができる。ドアは、処理槽2の正面および背面の双方に設けられてもよい。
【0028】
処理槽2には、所望により、圧力センサ、温度センサおよび品温センサの内、一または複数のセンサが設けられる。圧力センサは処理槽2内の圧力を検出し、温度センサは処理槽2内の温度を検出し、品温センサは処理槽2内の食品の温度を検出する。
【0029】
減圧手段3は、処理槽2内の気体を外部へ吸引排出して、処理槽2内を減圧する手段である。本実施例では、減圧手段3は、処理槽2内からの排気路6に、一次弁7、蒸気凝縮用の熱交換器8、二次弁9、および水封式の真空ポンプ10を順に備える。
【0030】
一次弁7は、制御手段により開閉を制御される弁である。一次弁7は、電磁弁でもよいが、排気路6の口径を考慮して、本実施例では電動弁(モータバルブ)から構成される。
【0031】
熱交換器8は、排気路6内の流体(熱交換器8を通過する排気流体)と、冷却水とを混ぜることなく熱交換する間接熱交換器である。熱交換器8において、排気流体中の蒸気を、冷却水により冷却し凝縮させることができる。熱交換器8に対する冷却水の通水の有無は、熱交給水弁11の開閉により切り替えられる。
【0032】
二次弁9は、制御手段による開閉制御を不要とするために、逆止弁から構成されるのが好ましい。二次弁9を逆止弁から構成した場合、二次弁9は、真空ポンプ10の発停と連動して自力で開閉される。つまり、真空ポンプ10の作動中、二次弁9は開放され、真空ポンプ10の停止中、二次弁9は閉鎖される。但し、後述するように、二次弁9も、制御手段により開閉を制御される弁から構成してもよい。
【0033】
真空ポンプ10は、水封式であり、周知のとおり、封水と呼ばれる水が供給されつつ運転される。そのために、真空ポンプ10には、封水給水弁(図示省略)を介して水が供給される。封水給水弁は、真空ポンプ10の発停と連動して開閉される。
【0034】
復圧手段4は、減圧された処理槽2内へ外気を導入して、処理槽2内を復圧する手段である。本実施例では、復圧手段4は、処理槽2内への給気路12に、エアフィルタ13および真空解除弁14を順に備える。処理槽2内が減圧された状態で、真空解除弁14を開けると、外気がエアフィルタ13を介して処理槽2内へ導入され、処理槽2内を復圧することができる。真空解除弁14は、好ましくは開度調整可能な弁から構成される。
【0035】
除菌剤発生器5は、固体微粒子、液体微粒子または気体の除菌剤を、単独または混在した状態で、処理槽2内の空気中に供給する。言い換えれば、除菌剤発生器5は、固体微粒子、液体微粒子および気体の内、いずれか一以上の状態の除菌剤を、処理槽2内の空気中に供給する。固体微粒子の場合、除菌剤は煙状となり、液体微粒子の場合、除菌剤はミスト状となり、気体の場合、除菌剤はガス状となる。なお、除菌剤発生器5は、上述のような状態の除菌剤だけでなく、そのような除菌剤を含む空気(またはその他の気体)を、処理槽2内の空気中に供給するようにしてもよい。
【0036】
除菌剤発生器5で発生させるのは、文字通り除菌剤である。そのため、たとえば、水蒸気発生器(ボイラ)は、除菌剤発生器ではない。つまり、水蒸気のみの気体は、除菌剤には含まれない。なお、除菌とは、増殖可能な菌数を対象物から有効数減少させることをいう。
【0037】
本実施例では、除菌剤発生器5は、処理槽2外に設けられ、処理槽2と除菌剤供給路15を介して接続される。除菌剤供給路15には、除菌剤供給弁16が設けられている。除菌剤供給弁16を開けることで、除菌剤発生器5からの除菌剤(または除菌剤を含む空気)を処理槽2内へ供給することができる。
【0038】
除菌剤発生器5と処理槽2とは、除菌剤供給路15で接続される以外に、
図1において破線で示すように、循環返送路17を介して接続されてもよい。たとえば、
図1では、除菌剤発生器5は、処理槽2の下部と除菌剤供給路15を介して接続されると共に、処理槽2の上部と循環返送路17を介して接続されている。そして、除菌剤発生器5には、ファン(図示省略)が設けられている。このファンを作動させることで、除菌剤発生器5と処理槽2との間で、空気を循環させることができる。
【0039】
具体的には、ファンを作動させることで、処理槽2内の空気を循環返送路17から除菌剤発生器5に戻しつつ、その空気に除菌剤を混入して、除菌剤供給路15から処理槽2内へ送り込むことができる。このようにして、処理槽2内の空気を除菌剤発生器5との間で循環させながら、処理槽2内の空気中の除菌剤濃度を高めていくことができる。
【0040】
循環返送路17には、循環返送弁(図示省略)を設けるのが好ましい。循環返送弁は、典型的には、除菌剤供給弁16と同様に開閉制御される。つまり、除菌剤供給弁16を開ける際、循環返送弁も開け、除菌剤供給弁16を閉じる際、循環返送弁も閉じるのがよい。
【0041】
なお、除菌剤供給路15および/または循環返送路17は、処理槽2側の端部が処理槽2に接続される以外に、真空解除弁14よりも処理槽2側の給気路12に接続されたり、一次弁7よりも処理槽2側の排気路6に接続されたりしてもよい。図示例の場合、循環返送路17は、給気路12から分岐するように設けられている。このようにすれば、処理槽2に除菌剤発生器5を容易に接続することができる。
【0042】
除菌剤発生器5は、固体微粒子、液体微粒子および気体の内、いずれか一以上の状態の除菌剤を発生させるのであれば、除菌剤の種類は特に問わない。たとえば、除菌剤として、次亜塩素酸のミスト(液体微粒子)もしくはガス(気体)、またはこれらの混合物を用いることができる。
【0043】
すなわち、除菌剤発生器5は、たとえば、次亜塩素酸のミストを生成して処理槽2内へ供給する。この場合、除菌剤発生器5は、たとえば超音波霧化器を備え、次亜塩素酸の水溶液を霧化して、次亜塩素酸を含むミストを生成する。あるいは、これに代えてまたは加えて、除菌剤発生器5は、たとえばヒータを備え、次亜塩素酸を含むガスを生成する。そして、生成した次亜塩素酸のミスト(および/またはガス)を、ファンにより処理槽2内へ送り込めばよい。この際、前述したとおり、除菌剤発生器5と処理槽2との間で、気体を循環させながら、処理槽2内の空気中の次亜塩素酸濃度を所定まで高めることができる。なお、次亜塩素酸は、水道水と塩(塩化ナトリウム)を電気分解して得ることもできる。
【0044】
また、除菌剤として、二酸化塩素を用いることもできる。この場合、除菌剤発生器5において、二酸化塩素のガスを発生させ、そのガスを処理槽2内へ供給する。この場合も、除菌剤発生器5と処理槽2との間で、気体を循環させながら、処理槽2内の空気中の二酸化塩素濃度を所定まで高めることができる。あるいは、除菌剤発生器5として、ガスボンベを備え、二酸化塩素などのガスを処理槽2内へ噴出させる構成としてもよい。除菌剤発生器5としてガスボンベを用いる場合、前記ファンや循環返送路17の設置は不要である。
【0045】
その他、後述する実施例2で用いる燻煙剤または燻蒸剤と同様に、除菌剤発生器5において、たとえば煙状(固体微粒子)の除菌剤を発生させてもよい。
【0046】
いずれにしても、除菌剤発生器5を用いて、固体微粒子、液体微粒子または気体の除菌剤を、単独または混在した状態で、処理槽2内の空気中に供給して、その除菌剤を処理槽2内の空気に浮遊および/または混合することができる。固体微粒子または液体微粒子の大きさは、空気に浮遊および/または混合できる程度の大きさということができる。
【0047】
制御手段は、減圧手段3および復圧手段4の他、除菌剤発生器5などを制御する制御器(図示省略)である。具体的には、一次弁7、真空ポンプ10、熱交給水弁11、封水給水弁(図示省略)、真空解除弁14、除菌剤発生器5、除菌剤供給弁16、循環返送弁(図示省略)の他、各種センサや操作盤(図示省略)などは、制御器に接続されている。そして、制御器は、以下に述べるように、所定の手順(プログラム)に従い、処理槽2内の食品の冷却運転の他、処理槽2内および減圧系統(処理槽2から熱交換器8の二次側までの区間)の除菌運転を実行可能(つまり本実施例の除菌方法を実施可能)とされる。
【0048】
≪冷却運転≫
冷却運転は、処理槽2内に食品を収容して、処理槽2のドアを気密に閉じた状態で実行される。冷却運転では、減圧手段3により処理槽2内を減圧して、処理槽2内の食品を所望温度まで冷却後、減圧手段3を停止して、復圧手段4により処理槽2内を大気圧まで復圧する。冷却運転では、減圧手段3により処理槽2内を減圧中、所望により真空解除弁14の開度を調整して、処理槽2内の減圧速度を調整してもよい。
【0049】
≪除菌運転≫
除菌運転は、処理槽2内に食品を収容せず、処理槽2のドアを気密に閉じた状態で実行される。ここでは、操作盤から除菌運転の開始を指示されると、下記に示すように、第一工程、第二工程および第三工程を順次に含んで実行する。
【0050】
第一工程では、一次弁7を閉じた状態で、除菌剤発生器5からの除菌剤を、処理槽2内の空気中に供給する。この際、好適には前述したとおり、除菌剤発生器5と処理槽2との間で空気を循環させながら、空気中に除菌剤を供給する。この循環を設定供給時間行うことで、処理槽2内の空気中の除菌剤濃度を設定濃度とすることができる。このようにして、固体微粒子、液体微粒子または気体の除菌剤は、空気に浮遊および/または混合される。たとえば、次亜塩素酸のミストが、処理槽2内の空気に浮遊および/または混合される。このような処理の終了後、除菌剤発生器5を停止すると共に、除菌剤供給弁16および循環返送弁を閉じる。
【0051】
なお、仮に、第一工程において、処理槽2内を減圧後(つまり空気排除後)に除菌剤を供給するのでは、除菌剤を空気に浮遊および/または混合することができない。特に固体微粒子または液体微粒子の除菌剤の場合には、媒体としての空気がなければ浮遊状態を保つことができない。気体の除菌剤としても、大気圧程度まで復圧するには、大量の除菌剤が必要となる。また、真空状態の処理槽2内に外部から空気を導入しつつ、固体微粒子、液体微粒子または気体の除菌剤を供給して、除菌剤を空気に浮遊および/または混合するにしても、一度の処理で供給できる除菌剤を含む空気の体積は処理槽2の容積に制限されるため、除菌剤が処理槽2内の壁面に吸着するなどにより、処理槽2内の除菌剤濃度は供給初期濃度より低下してしまう。本実施例では、第一工程において、好ましくは処理槽2内を減圧することなく(つまり処理槽2内から空気排除することなく)、処理槽2内の空気中に除菌剤を供給するので、壁面吸着などによる不都合を防止することができる。
【0052】
このような処理と並行して(または前後して)、第一工程では、一次弁7を閉じた状態で、真空ポンプ10を作動させて、排気路6の内、一次弁7よりも下流側を減圧する。この減圧時、典型的には、熱交給水弁11を閉じたままとすることで、熱交換器8に通水する必要はない。減圧開始から設定減圧時間が経過するか、または一次弁7よりも下流側の排気路6(好ましくは一次弁7と熱交換器8との間)に圧力センサを設けてその検出圧力が設定減圧圧力になると、真空ポンプ10を停止する。真空ポンプ10を停止することで、二次弁(逆止弁)9は閉鎖される。これにより、一次弁7と二次弁9との間の区間が、所定の減圧状態に保持されることになる。
【0053】
第二工程では、二次弁9が閉じられた状態のまま、一次弁7を開ける。これにより、処理槽2内の空気(除菌剤を含む空気)は、減圧系統の所定域(処理槽2から熱交換器8の二次側)まで導入される。空気に浮遊および/または混合された除菌剤を、空気と共に、減圧系統に引き込むことで、熱交換器8や配管(処理槽2から熱交換器8の二次側までの排気路6)内の除菌を確実に図ることができる。
【0054】
減圧下に気体の除菌剤を導入する場合、断熱膨張による温度低下により、除菌剤を凝縮液化させ、配管壁面や熱交換器8内面に有効に作用させることも期待される。なお、第二工程では、熱交給水弁11を開けて、熱交換器8に通水してもよい。これにより、熱交換器8への除菌剤の凝縮液化を一層効率的に図ることができる。一次弁7の開放後、好ましくは設定保持時間経過すると、次工程へ移行する。一次弁7の開放後、設定保持時間経過するまで待機することで、除菌剤による除菌効果を確実なものとすることができる。
【0055】
第三工程では、真空解除弁14を開けて、処理槽2内を大気圧まで復圧する。但し、第三工程では、真空解除弁14を開ける前に、まずは真空ポンプ10を作動させて、処理槽2内を所定時間または所定圧力まで減圧した後、真空ポンプ10を停止してから、真空解除弁14を開けてもよい。これにより、処理槽2内や減圧系統から除菌剤を排出できるから、処理槽2のドアを開けた際の除菌剤の放出を抑制して、安全性を高めることができる。なお、第三工程では、真空ポンプ10により処理槽2内を減圧後、大気圧未満の所定圧まで復圧し、再び、真空ポンプ10により所定まで減圧してから、大気圧まで復圧してもよい。
【0056】
以上説明したとおり、本実施例の食品機械1によれば、水蒸気を用いることなく、処理槽2内や減圧系統の除菌を図ることができる。また、簡易な構成および制御で、減圧系統(熱交換器8や真空配管内)に除菌剤を導入して、容易に確実に除菌を図ることができる。
【実施例2】
【0057】
次に、本発明の実施例2の食品機械1について説明する。本実施例2の食品機械1も、基本的には前記実施例1と同様である。そこで、以下においては、両者の異なる点を中心に説明し、同様の箇所については説明を省略する。
【0058】
処理槽2内の空気中に除菌剤を供給する除菌剤発生部として、前記実施例1では、除菌剤発生器5を処理槽2に接続したが、本実施例2では、除菌運転において処理槽2内に「燻煙剤または燻蒸剤」18が収容される。つまり、
図1において、除菌剤発生器5、除菌剤供給路15および循環返送路17の設置が省略される代わりに、除菌運転において、二点鎖線で示すように、処理槽2内に燻煙剤または燻蒸剤18が入れられる。
【0059】
燻煙剤18とは、典型的には、加熱によって有効成分を煙状の微粒子(固体微粒子の除菌剤)として空中に拡散させる薬剤である。除菌剤を拡散させる際、化学薬品類の分解熱を利用したり、電熱器などの熱源を利用したり、蒸散器を利用して加熱水蒸気で有効成分を飛散させたりすることができる。
【0060】
たとえば、石灰と水が化学反応する際に発生する熱と水蒸気を利用して、除菌成分である「銀イオン」を三次元構造を持つゼオライトに保持させた「銀ゼオライト」を煙とともに放出する燻煙剤18を用いることができる。あるいは、イソプロピルメチルフェノールを有効成分とする煙状の除菌剤を放出する燻煙剤18を用いることができる。
【0061】
燻蒸剤18とは、典型的には、常温で気体の状態で作用させて除菌する薬剤である。たとえば、所定濃度の二酸化塩素ガスを放出する燻蒸剤18を用いることができる。
【0062】
本実施例2の場合も、除菌運転(除菌方法)は、基本的には前記実施例1と同様であるが、以下の点で異なる。
【0063】
本実施例2でも、除菌運転では、処理槽2内に食品を収容しないが、処理槽2内には、燻煙剤または燻蒸剤18を収容した状態で、処理槽2のドアを気密に閉じる。この際、燻煙剤または燻蒸剤18から、直ちに(あるいはその後遅れて)、固体微粒子、液体微粒子または気体の除菌剤が、単独または混在した状態で、処理槽2内の空気中に放出されるように、所定の準備をしてから処理槽2内に収容する。たとえば、燻煙剤18の容器に所定量の水を入れると共に薬液缶を入れて、処理槽2内に収容すればよい。
【0064】
そして、処理槽2のドアを気密に閉じた状態で、操作盤から除菌運転の開始を指示すればよい。これにより、基本的には実施例1と同様に、第一工程、第二工程および第三工程を順次に実行する。
【0065】
第一工程では、一次弁7を閉じた状態で、真空ポンプ10を作動させて、排気路6の内、一次弁7よりも下流側を減圧する。この減圧時、典型的には、熱交給水弁11を閉じたままとすることで、熱交換器8に通水する必要はない。減圧開始から設定減圧時間が経過するか、または一次弁7の出口側などに設けた圧力センサの検出圧力が設定減圧圧力になると、真空ポンプ10を停止する。真空ポンプ10を停止することで、二次弁(逆止弁)9は閉鎖される。これにより、一次弁7と二次弁9との間の区間が、所定の減圧状態に保持されることになる。
【0066】
第一工程中(または除菌運転の開始時もしくはドア閉鎖時(燻煙剤等のセット時)から所定時間経過するまで)、処理槽2内では、固体微粒子、液体微粒子および気体の内、いずれか一以上の状態の除菌剤が、燻煙剤または燻蒸剤18から処理槽2内の空気中に放出される。つまり、燻煙剤または燻蒸剤18から、煙状、ミスト状またはガス状の除菌剤が放出される。
【0067】
上述のようにして、一次弁7よりも下流側を所定まで減圧すると共に、処理槽2内に所定まで除菌剤を充満させ終えると、次工程へ移行する。なお、第一工程において、燻煙剤または燻蒸剤18からの発熱や蒸気等によって処理槽2内の圧力が設定圧まで上昇した場合は、一次弁7を開いて除菌剤を減圧系統に導入してもよい(つまり第二工程へ移行してもよい)。いずれにしても、第一工程の終了後、第二工程および第三工程が順次に実行されるが、これら工程の内容は前記実施例1と同様のため、説明を省略する。
【0068】
本実施例2でも、第一工程において、空気に浮遊および/または混合された除菌剤を、第二工程において、空気と共に減圧系統の所定域に導入して、熱交換器8や配管内の除菌を容易に確実に図ることができる。
【0069】
本発明の食品機械1とその除菌方法は、前記各実施例(変形例を含む)の内容に限らず適宜変更可能である。
【0070】
特に、本発明の食品機械1は、(a)処理槽2と、この処理槽2内の気体を外部へ吸引排出する減圧手段3と、減圧された処理槽2内へ外気を導入する復圧手段4と、各手段3,4を制御する制御手段とを備え、(b)減圧手段3として、処理槽2内からの排気路6に、一次弁7、熱交換器8、二次弁9および真空ポンプ10を順に備え、(c)固体微粒子、液体微粒子または気体の除菌剤を、単独または混在した状態で、処理槽2内の空気中に供給する除菌剤発生部が、処理槽2に設けられるのであれば、その他の構成は適宜に変更可能である。
【0071】
また、本発明の食品機械1の除菌方法は、処理槽2内からの排気路6に、一次弁7、熱交換器8、二次弁9および真空ポンプ10が順に設けられる一方、処理槽2内への給気路12に真空解除弁14が設けられた食品機械1の除菌方法であって、(a)固体微粒子、液体微粒子および気体の内、いずれか一以上の状態の除菌剤、または当該除菌剤を含む空気を、一次弁7を閉じた状態で、処理槽2内の空気中に供給する一方、真空ポンプ10により一次弁7よりも下流側を減圧する第一工程と、(b)二次弁9が閉じられた状態で、一次弁7を開けて、処理槽2内の除菌剤を熱交換器8へ導入する第二工程と、(c)真空解除弁14を開ける第三工程とを順次に行うのであれば、その他の内容は適宜に変更可能である。
【0072】
たとえば、除菌剤発生部として、どのような除菌剤発生器5、燻煙剤または燻蒸剤18などを用いて、どのような除菌剤を発生させるかは、前記各実施例に限定されない。
【0073】
また、前記実施例1では、処理槽2に除菌剤発生器5が接続されたが、除菌剤発生器5は、処理槽2に対し着脱可能に設けられてもよい。
【0074】
また、前記各実施例では、処理槽2内を減圧することなく、除菌剤発生器5(ガスボンベを含む)、燻煙剤または燻蒸剤18などから処理槽2内の空気中に除菌剤を供給したが、場合により、処理槽2内を一旦減圧後、復圧しながら除菌剤を供給するようにしてもよい。たとえば、第一工程において、一次弁7を開けた状態で真空ポンプ10を作動させて、処理槽2内も減圧後、一次弁7を閉じた状態で、除菌剤または当該除菌剤を含む空気を処理槽2内に供給して復圧し、以後、前記各実施例と同様にして、一次弁7を開けて、熱交換器8などの除菌を図ればよい。第一工程において、真空ポンプ10による減圧途中で、一次弁7を閉じて(つまり処理槽2内に空気を多少残して)、一次弁7の上流側(処理槽2内)と下流側(熱交換器8内)との間に圧力差を設けてもよい。
【0075】
また、前記各実施例において、除菌運転では、第一工程、第二工程および第三工程を順次に実行したが、第一工程から第三工程までのセットを複数回繰り返してもよい。
【0076】
また、前記各実施例において、二次弁9は、逆止弁から構成されたが、遮断弁(電磁弁、電動弁の他、手動弁でもよい)から構成されてもよい。いずれの場合も、前記逆止弁の開閉と同様に、遮断弁を開閉(真空ポンプ10の発停と遮断弁の開閉を連動)させればよい。
【0077】
また、前記各実施例において、減圧手段3は、処理槽2内からの排気路6に、一次弁7、熱交換器8、二次弁9および真空ポンプ10を順に備えるのであれば、その他の構成は適宜に変更可能である。たとえば、前記各実施例において、場合により、蒸気エゼクタをさらに備えてもよい。
【0078】
さらに、前記各実施例では、真空冷却装置に適用した例について説明したが、減圧手段3を備えるのであれば、真空冷却装置以外の各種食品機械1にも同様に適用可能である。
【符号の説明】
【0079】
1 食品機械
2 処理槽
3 減圧手段
4 復圧手段
5 除菌剤発生器(除菌剤発生部)
6 排気路
7 一次弁
8 熱交換器
9 二次弁
10 真空ポンプ
11 熱交給水弁
12 給気路
13 エアフィルタ
14 真空解除弁
15 除菌剤供給路
16 除菌剤供給弁
17 循環返送路
18 燻煙剤・燻蒸剤(除菌剤発生部)