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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-17
(45)【発行日】2023-02-28
(54)【発明の名称】バルーンタイプの薬液注入器
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/152 20060101AFI20230220BHJP
【FI】
A61M5/152
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020141035
(22)【出願日】2020-08-24
(65)【公開番号】P2021030083
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2020-10-01
(31)【優先権主張番号】10-2019-0103094
(32)【優先日】2019-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520322691
【氏名又は名称】リ ジヒ
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(72)【発明者】
【氏名】リ ジヒ
【審査官】鈴木 洋昭
(56)【参考文献】
【文献】実開平4-18541(JP,U)
【文献】特開2008-148887(JP,A)
【文献】特表2018-520825(JP,A)
【文献】国際公開第2015/136230(WO,A1)
【文献】特表2009-534111(JP,A)
【文献】米国特許第4227293(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/152
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルーン部10でなされるバルーンタイプの薬液注入器であって、
前記バルーン部10は、
貫通された状態で外壁に流路ホールが具備される固定管100と、
前記固定管100の長さより長く具備されるチューブ体200とで構成され、
前記チューブ体200は固定管100を膨張させながら囲むように結合された状態でチューブ体200の両端は固定管100の両端でさらに延長されて露出端210を構成し、
前記露出端210は固定管100の内側で畳まれながら内入されて固定管100の内壁101と密着された状態で固定管100の両端に注入手段300と栓手段400が装着され、
前記注入手段300と栓手段400が固定管100の両端に結合された状態で一つの絞り手段500を使ってケース20との固定とともに注入手段300と栓手段400を連結固定するようにしたバルーンタイプの薬液注入器。
【請求項2】
前記チューブ体200の両端の露出端210が固定管100の両端の内側に内入されて畳まれた状態で薬液の注入のための注入手段300や栓手段400が、内側で畳まれて固定管100の内壁101と密着された、チューブ体200の露出端210を加圧しながら結合されることで固定管100の両端に別途のパッキング使用が不必要で注入手段300や栓手段400が結合された状態で気密維持が可能にさせるようになることを特徴とする請求項1に記載のバルーンタイの薬液注入器。
【請求項3】
前記絞り手段500はフランジ510と絞り軸520で構成し、
絞り軸520の先端では螺旋部521を具備し、
ケース20の一端には前記絞り軸520が挿入可能な程度の挿入孔21を具備し、
前記挿入孔21を通じて絞り手段500の絞り軸520が挿入されて栓手段400を貫通して注入手段300に連結固定するようにして注入手段300と栓手段400の固定とともに、ケース20との固定も一度に可能にさせたことを特徴とする請求項に記載のバルーンタイプの薬液注入器。
【請求項4】
前記注入手段300と栓手段400が固定管100の両端に結合される場合に注入手段300や栓手段400が固定管100の両端に内入された状態での畳まれたチューブ体200との加圧密着が可能でありながら注入される薬液がチューブ体200に伝達することが容易であるように一定長さの内入管310、410を畳まれたチューブ体200の露出端210の長さより長く具備するようにして、
前記注入手段300の内入管310の内側では内入溝311を長く内入されるように具備してその先端では流路ホール312を具備するようにして固定管100に具備された流路ホール110と連通可能にさせたことを特徴とする請求項に記載のバルーンタイの薬液注入器。
【請求項5】
前記固定管100の流路ホール110と前記内入管310前記内入溝311の先端に具備される流路ホール312は同一線上に位置するようにして、
前記内入管310の先端に流路ホール312が具備される円周には内入溝枠313が具備されて薬液が注入されるか、または流出される場合に内入管310の流路ホール312と固定管100の流路ホール110がお互いに連通されない場合、すなわち、行き違う場合にも内入溝枠313を通じて固定管100の流路ホール110で流出が容易であるようにしたことを特徴とする請求項に記載のバルーンタイの薬液注入器。
【請求項6】
前記内入管310の先端では絞り手段500の絞り軸520の先端に具備された螺旋部521とかみ合わされるように内側で螺旋部321が具備される螺旋溝320が具備されるようにして絞り手段500の絞り軸520の先端に具備された螺旋部521とかみ合わされて固定するようにしたことを特徴とする請求項に記載のバルーンタイの薬液注入器。
【請求項7】
前記栓手段400にも内入管410を具備するようにして前記内入管410も畳まれた露出端210より長く具備するようにして内入管410の内側では貫通された貫通ホール411で具備するようにして絞り手段500の絞り軸520が貫通された状態で注入手段300の螺旋溝320に挿入されながら螺旋部321とかみ合わされながら栓手段400と注入手段300と連結結合されながら固定管100とチューブ体200の気密が維持されるように固定可能になることを特徴とする請求項に記載のバルーンタイの薬液注入器。
【請求項8】
前記注入手段300と栓手段400はそれぞれ一定長さの内入管310、410が具備された状態で固定管100の両端を塞ことができる覆い部330、420が具備されるものであり、
前記覆い部330、420の外径は固定管100を囲みながら結合されたチューブ体200が結合された状態での外径より大きく有するように具備するようにしてチューブ体が囲んでいる固定管100の両端を密閉可能にさせたことを特徴とする請求項に記載のバルーンタイの薬液注入器。
【請求項9】
前記チューブ体200の露出端210が固定管100の両端内側で畳まれて内壁101と密着される場合にチューブ体200の厚さによって固定管100の内壁101に突き出されるように段顎が生じて薬液の残留量が発生される場合をとり除くために固定管100の両端の内側で段顎面120を具備するようにしてチューブ体200の露出端210が内側で畳まれた状態で露出された前記段顎面120に安着されながら水平をなすようにしたことを特徴とする請求項1に記載のバルーンタイの薬液注入器。
【請求項10】
前記内入管310の先端に流路ホール312が内入溝枠313に具備された状態でその後端には射出成形時に内入管310の変形防止のために肉取り溝枠340が具備されて内入管310の変形を防止するようにしたことを特徴とする請求項に記載のバルーンタイの薬液注入器。
【請求項11】
前記肉取り溝枠340によって薬液の残留量が存在することを最小にするために一定間隔でリブ肉341を具備するようにして薬液の残留量を最小にしたことを特徴とする請求項10に記載のバルーンタイの薬液注入器。
【請求項12】
バルーン部10がケース20に挿入されて固定結合される場合にバルーン部10の固定管の注入手段300の覆い部330には外側に開かれるフンジ332を具備して、
前記フンジ332が安着されることができるようにケース20の一側には安着枠22を具備するようにして、
ケース20の他側では挿入孔21を具備した状態で絞り手段500によって絞るようにしたことを特徴とする請求項に記載のバルーンタイの薬液注入器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、微細な量の薬液が持続的に患者の身に注入されるようにするためのバルーンタイの薬液注入器に関するものであり、もう少し具体的に説明すれば組み立ての容易性と共に薬液が注入されて脹れた状態で不必要なデッドスペース(Dead Space)が生じないようにして小型化が可能にさせたものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、癌や白血病などのように緊急を要する手術を受けた患者らは手術後炎症除去はもちろん痛症を緩和させるために持続的に抗生剤や痛み止めのような薬液を投与するようになる。
【0003】
このような薬液は患者ごとに差があるが、患者によって適正量を超過する場合または適正量より少なく投与するようになる場合患者にまた他の危急な状況が発生されることになる。
【0004】
したがって、このような問題点を解消するために微細な量が持続的に注入されるようにするための別途の注入装置が使われるが、このような注入装置は相当な高価であり、多くの空間を占めるようになることはもちろん移動時に不便であり、このような注入装置を数多くのすべての患者ごとにいちいち提供することができなくなるものである。
【0005】
したがって、最近に個人タイプに使用可能で移動の容易性はもちろんチープで注入の持続性が可能なバルーンタイプの薬液注入器が使われるものである。
【0006】
現在使われるバルーンタイプの薬液注入器100は図1に示されたように薬液を充填すれば、脹れ上がって脹れ上がった状態で原位置になりながら注入された薬液が排出するためのチューブ体110と前記チューブ体の前記した作動のためには前記チューブ体の内側には特定位置に薬液の流路が形成される固定管が装着され、前記固定管を囲むチューブ体が収縮膨張される場合にチューブ体を固定するためには固定管を囲んでいるチューブ体の外側で固定手段を利用して固定管の上端と下端を固定手段で固定するようにすることで移動管とチューブ体との間に気密が維持されるようにチューブ体を固定するようになるものである。
【0007】
したがって、このような固定管の上端と下端に固定手段で固定する場合には固定手段の堅固な固定のために固定管や固定手段を特別な方法を使うようになるものである。
【0008】
例えば、固定手段によって固定された状態でチューブ体が膨張される場合に固定手段が滞ることを防止するために固定管の外壁に係止溝枠を具備するか、またはそれとも固定手段に押され防止のための手段が具備されるか、またはそれとも固定手段が固定管の上端と下端で一定距離が離隔するようにするとかする方式が使われるものである。
【0009】
したがって、このような使用方式は結局固定手段が固定される位置が固定管の上端と下端の一定距離が離隔された下部に位置されて固定するからチューブ体の保護のために使われるケースが結合された状態からこのような部分でデッドスペースが存在するようになるものである。
【0010】
また、前記チューブ体が固定手段に固定された状態で固定管の内部では薬液が注入されるが、このような場合に薬液の注入のための注入手段が固定管の一側端に装着され、また注入された薬液が前記固定管の流路だけに移動されながらチューブ体を風船のように脹らますか、または脹らました風船の圧力によって原位置されながら薬液が注入されることができるように他側端には気密維持のために栓手段を具備するようになるものである。
【0011】
しかし、このような注入手段や栓手段を固定管に固定するようにしながらも気密が維持されるためには、また他のパッキング手段などを使わなければならないし、このようなパッキング手段などの組み立て固定によってまた他の欠点発生やいろいろ難しさが存在するようになるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】大韓民国 KR10-1535947B1
【文献】大韓民国 KR10-1125478B1
【文献】大韓民国 KR10-1278492B1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって、本発明はこのようなデッドスペースをとり除くようにして小型化が可能にさせることはもちろん組み立ての容易性と組み立てされた以後に欠点発生をとり除くようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
このために本発明は、固定管外側にチューブ体を具備する場合にチューブ体の両端が固定管の両端の内側でそれぞれ畳まれながら内入するようにしてケースに内入された状態でのデッドスペースをとり除くようにしたものである。
【0015】
また、チューブ体の両端が固定管の両端の内側に内入されて畳まれた状態で薬液の注入のための注入手段や栓手段が内側で畳まれたチューブ体を加圧しながら結合されることで別途のパッキング使用が不必要で気密維持が可能にさせたものである。
【0016】
また、前記注入手段と栓手段が一つの絞り手段を使ってケースの外側で栓手段を貫通して注入手段に連結固定するようにして注入手段と栓手段の固定はもちろんケースとの固定も一度に可能にさせたものである。
【0017】
また、チューブ体が固定管の両端内側で畳まれて内入される場合にチューブ体の厚さによって段顎が生じて薬液の残留量が発生される場合をとり除くために固定管の両端の内側で段顎面を具備するようにしたものである。
【0018】
また、注入手段と栓手段が固定管の内側に内入される場合に内入された状態での畳まれたチューブ体との加圧密着が可能でありながら注入される薬液がチューブ体に伝達することが容易であるように内入管を畳まれたチューブ体の長さより長く具備するようにし、その内側では内入溝を長く具備し、その先端では流路ホールを具備するようにして固定管が具備された流路ホールと連通可能にさせたものである。
【0019】
また、前記内入管の先端では絞り手段と絞り可能に螺旋部を具備するようにして絞り手段の螺旋部とかみ合わされて固定するようにしたものである。
【0020】
また、内入管の流路ホールが具備される円 周には内入溝枠が具備されて薬液が注入されるか、または流出される場合に固定管の流路ホールと易しく連通可能にさせたものである。
【0021】
また、内入管の一端に具備される注入手段と栓手段は、できれば固定管にチューブ体が結合された状態での外径より大きく外径を有するように具備するようにして固定管の両端を密閉可能にさせたものである。
【0022】
また、注入手段にはフンジを具備してケースと結合される場合にフンジによって固定管がケースとの緊密な結合が可能にさせたものである。
【発明の効果】
【0023】
したがって、本発明は固定管の外側に位置したチューブ体が固定管の外径全体を囲みながらその先端が固定管内側へ畳まれるように装着されるものであり、薬液充填時チューブ体が固定管の外径全体を囲んだ状態で収縮または膨脹しながらケース内側に不必要なデッドスペースが生じなくなったし、これにより嵩と重さを最小化してコンパクトな薬液注入器を提供することができるようになった。
【0024】
併せて、本発明は装着ホール内側に形成された突出枠によって高価の薬液が残量されることが最小化になっただけでなく、連結管装着時あるいは組み立て時に固定管の流通ホールと連結ホールが連通されるように一致させなくても容易に組み立てされるようになった。また、本発明は連結管の内側に形成された流路と隔室をお互いに異なる大きさで形成しても外側に形成された内入枠によって射出成形時に冷却速度の差によって変形されなくなった。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】従来のバルーンタイの薬液注入器の外観状態図である。
図2】本発明の全体的な外観斜視図である。
図3】本発明のチューブ体が固定管に装着される一実施例である。
図4】本発明のチューブ体が固定管に装着されるまた他の一実施例である。
図5】本発明のチューブ体の露出面が畳まれた状態で注入手段と栓手段に固定される一実施例である。
図6】本発明の注入手段と栓手段の先端がお互いにかみ合う状態図である。
図7】本発明の注入手段に内入溝枠が具備された一実施例である。
図8】本発明の肉取り溝枠にリブ肉が具備された一実施例である。
図9】本発明が組み立てされた状態の断面図である。
図10】本発明の内入溝枠によって注入された薬液が固定管の流路ホールで流れ状態を示した一実施例である。
図11】同じく、本発明の内入溝枠によって注入された薬液が固定管の流路ホールで流れ状態を示した一実施例である。
図12】固定管及びチューブ体の多様なサイズを示した一実施例の断面図である。
図13】本発明が組み立てされた状態の断面斜視図である。
図14】本発明のチューブ体が固定管に組み立てされた状態で注入手段と栓手段に組み立てされた一実施例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
先ず、本発明の明細書及び請求範囲に使われる用語は辞書的な意味で限定解釈されてはいけないし、発明者は自分の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に即して、本発明の技術的な思想にかなう意味と概念に解釈されなければならないであろう。
【0027】
したがって、本明細書に記載した実施例及び図面に示された構成は本発明の望ましい実施例に過ぎないだけで、本発明の技術的思想をすべて表現するものではないので、出願時点においてこれらを取り替えることができる多様な均等物と変形例らが存在することができることを理解しなければならないであろう。
【0028】
以下、本発明を実施するための具体的な内容は添付された図面を参考して詳しく説明することにする。
【0029】
図2は、本発明の実施例による薬液注入器においてバルーン部を構成するチューブ体が固定管に装着された状態を示すものであり、図3はチューブ体が畳まれる両側端が畳まれた固定管の内側に形成された突出枠の状態を示すものであり、図4はバルーン及び薬液注入器の組み立て過程を示すものである。
【0030】
これを参考して説明すれば、本発明の実施例による薬液注入器1が貫通された状態で外壁に流路ホールが具備される固定管100と前記固定管の外側を緊密に密着されるように囲みながら結合される貫通されたチューブ体200が密着装着された状態で前記固定管の一端には栓手段によって詰まり構造でなされて、他端は薬液の注入が可能な注入手段が固定管の両端にそれぞれ気密が維持されるように装着された状態で注入手段を通じて薬液を入れ込めば、固定管の流路ホールを通じてチューブ体が膨脹して注入された薬液を注射する場合には膨張されたチューブ体が収縮されながら流路ホールを通じて薬液が注入されるバルーン部10と前記バルーン部10を全体的に収容するようにするケース20でなされるので、通常前記のバルーン部10を構成する固定管100とバルーン部10を囲むケース20は経済性や取り扱い性などを勘案してプラスチックで射出またはブロー成形されることができることで、チューブ体200は人体に無害なシリコンやプラスチックまたはゴム製などで成形されることができるものである。
【0031】
図4に示されたように本発明は前記チューブ体200を固定管100の長さより相対的に長く具備され、その状態でチューブ体200は固定管100を囲むように結合された状態でチューブ体200の両端は固定管100の両端でさらに延長されて露出端210を構成するようになるものである。
【0032】
この時、前記露出端210は固定管100の内側で畳まれながら内入されて固定管の内壁101と密着されるものである。
【0033】
また、チューブ体200の両端の露出端210が固定管100の両端の内側に内入されて畳まれた状態で薬液の注入のための注入手段300や栓手段400が、内側で畳まれて固定管の内壁と密着された、チューブ体の露出端を加圧しながら結合されることで固定管の両端に別途のパッキング使用が不必要で注入手段300や栓手段400が結合された状態で気密維持が可能にさせるようになるものである。
【0034】
したがって、固定管を囲むチューブ体が膨張される場合に固定管の両端の先端から脹れ上がるためケースに内入された状態でデッドスペースが存在しなくなることができるものである。
【0035】
また、前記注入手段と栓手段が固定管の両端に結合された状態で任意的な離脱防止のために一つの絞り手段500を使ってケース20との固定はもちろん注入手段300と栓手段400を連結固定するようにしたものである。
【0036】
このために絞り手段500はフランジ510と絞り軸520で構成するようにして、絞り軸520の先端では螺旋部521を具備するようにして、ケース20の一端には前記絞り軸520が挿入可能な程度の挿入孔21を具備するようにして前記挿入孔21を通じて絞り手段500の絞り軸520が挿入されて栓手段400を貫通して注入手段300に連結固定するようにして注入手段と栓手段の固定はもちろんケースとの固定も一度に可能にさせたものである。
【0037】
この時、前記注入手段300と栓手段400が固定管100の両端に結合される場合に注入手段や栓手段が固定管の両端に内入された状態での畳まれたチューブ体との加圧密着が可能で注入される薬液がチューブ体で伝達することが容易であるように一定長さの内入管310、410を畳まれたチューブ体の露出端210の長さより長く具備するようにして、前記注入手段の内入管310の内側では内入溝311を長く内入されるように具備してその先端では流路ホール312を具備するようにして固定管100に具備された流路ホール110と連通可能にさせたものである。
【0038】
この時、固定管の流路ホール110と内入管の内入溝の先端に具備される流路ホール312は同一線上に位置するようにすることが薬液の注入と流出が容易になることができる長所になるものである。
【0039】
また、前記内入管310の先端では絞り手段の絞り軸520の先端に具備された螺旋部521とかみ合わされるように内側で螺旋部321が具備される螺旋溝320が具備されるようにして絞り手段500の絞り軸520の先端に具備された螺旋部521とかみ合わされて固定するようにしたものである。
【0040】
この時、栓手段400にも内入管410を具備するようにして前記内入管410も畳まれた露出端210より長く具備するようにして内入管410の内側では貫通された貫通ホール411で具備し、貫通ホール411に絞り手段の絞り軸520が貫通された状態で注入手段300の螺旋溝320に挿入されながら螺旋部321とかみ合わされながら栓手段400と注入手段300と連結結合されながら固定管とチューブ体の気密が維持されるように固定も可能になるものである。
【0041】
また、前記注入手段と栓手段はそれぞれ一定長さの内入管310、410が具備された状態で固定管の両端を塞いでくれることができる覆い部330、420が具備されるものであり、前記覆い部330、420の外径は固定管100を囲みながら結合されたチューブ体200が結合された状態での外径より大きく有するように具備するようにしてチューブ体が囲んでいる固定管100の両端を密閉可能にさせたものである。
【0042】
すなわち、上述したように絞り手段500によって絞り固定するようにすることで畳まれて固定管の両端の内側に内入されて内壁と密着された状態で露出した露出端210のわく211を内入管310、410より直径が大きい覆い部330、420の押し枠331、421がそれぞれ加圧するようになりながら固定管とチューブ体の間に気密維持が可能になるものである。
【0043】
また、内入管310の先端に流路ホール312が具備される円周には内入溝枠313が具備されて薬液が注入されるか、または流出される場合に内入管の流路ホール312と固定管の流路ホール110がお互いに連通されない場合、すなわち、行き違う場合にも内入溝枠313を通じて固定管100の流路ホール110で流出が容易であるようにしたものである。
【0044】
また、チューブ体の露出端210が固定管100の両端内側で畳まれて内壁と密着される場合にチューブ体の厚さによって固定管の内壁に突き出されるように段顎が生じて薬液の残留量が発生される場合をとり除くために固定管100の両端の内側で段顎面120を具備するようにしてチューブ体の露出端210が内側で畳まれた状態で露出された前記段顎面120に安着されながら水平をなすようにしたものである。
【0045】
このために段顎面の深さは、露出端の厚さ程度なされるものである。
【0046】
また、内入管の先端に流路ホールが内入溝枠に具備された状態でその後端には射出成形時内入管の変形防止のために肉取り溝枠340が具備されて内入管の変形を防止するようにしたものであり、このような肉取り溝枠340によって残留量が存在することを最小にするために一定間隔でリブ肉341を具備するようにして残留量を最小にしたものである。
【0047】
また、前記バルーン部10がケース20に挿入されて固定結合される場合にバルーン部10の固定管の注入手段の覆い部330には外側で開かれるフンジ332を具備して、前記フンジ332が安着されることができるようにケースの一側では安着枠22を具備するようにし、ケースの他側では上述したように挿入孔21を具備した状態で絞り手段500によって絞るようにすれば、絞り手段のフンジが安着されるように安着部を具備するようにして結合された状態でケースの外側に係止される部分が存在しないものである。
【0048】
今まで本発明に対して添付された図面を参考して説明したが、これは例示的なものに過ぎなくて、当該技術が属する分野で通常の知識を有した者なら今後多様に変形及び均等理論によって容易に実施することができるであろう。したがって、本発明の真正な技術的保護範囲は特許請求範囲によって決められなければならないであろう。
【符号の説明】
【0049】
1 薬液注入器
10 バルーン部
20 ケース
21 挿入孔
22 安着枠
100 固定管
101 内壁
110 流路ホール
120 段顎面
200 チューブ体
210 露出端
211 わく
300 注入手段
310 内入管
311 内入溝
312 流路ホール
313 内入溝枠
320 螺旋溝
321 螺旋部
330 覆い部
331 押し枠
332 フンジ
340 肉取り溝枠
341 リブ肉
400 栓手段
410 内入管
411 貫通ホール
420 覆い部
421 押し枠
500 絞り手段
510 フランジ
520 絞り軸
521 螺旋部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14