(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-17
(45)【発行日】2023-02-28
(54)【発明の名称】資源ダンボール整理束ね機
(51)【国際特許分類】
B65B 67/00 20060101AFI20230220BHJP
【FI】
B65B67/00 A
(21)【出願番号】P 2022110076
(22)【出願日】2022-07-07
【審査請求日】2022-07-08
(31)【優先権主張番号】P 2021139451
(32)【優先日】2021-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】721006806
【氏名又は名称】片桐 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】片桐 秀樹
【審査官】佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3233379(JP,U)
【文献】登録実用新案第3205286(JP,U)
【文献】特開2013-129450(JP,A)
【文献】特開2010-116173(JP,A)
【文献】特開2002-284123(JP,A)
【文献】特開2001-180612(JP,A)
【文献】特開2005-186998(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 67/00
B65B 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
資源ダンボールを一時保管する間に資源ダンボールを整理して束ねるため
の固定具であって、ストッカー本体と
、ダンボール製ストッパーと、キャップ
とを有し、前記ストッカー本体の形状は細長い直方体で
一方の先端は尖って閉じており、
他方の先端は開口していて、
前記直方体の中は空洞であ
り、尖った先端部側にはキャップを装着するための爪が填まるキャップ固定用穴が両面に開いて
おり、前記他方の開口している先端の片面には固定ベルトが取付けられており、
前記片面と対向する開口している先端の面には面ファスナーが取付けられて
おり、前記固定ベルトの先端内側にも面ファスナーが取付けられており、
前記ストッカー本体に取付けられた面ファスナーに接着することができ
、整理
固定具として機能させるためには
、前記ストッカー本体に
前記キャップと
前記ダンボール製ストッパーを取付け
、前記ストッカー本体の尖った先端部分に被せる
前記キャップは横幅が広い方の開口部内側の中央部分に
前記ストッカー本体のキャップ固定用穴に填めるための爪を両内側に有して
おり、キャップの横幅が広い方の開口部外側には同じ幅のツバが両側に伸びて
おり、前記ツバは資源ダンボールを抑える役割と
前記キャップを
前記ストッカー本体から外す時に両方の
前記ツバを指で摘み引っ張ることで
前記ストッカー本体の
前記キャップ固定用穴から
前記キャップの
前記爪を外す役割があ
り、前記キャップの素材は弾力性のあるプラスチック
であり、固定具である
前記ダンボール製ストッパーのダンボールの材質は
、強度が強い丈夫なダンボールを用い、形状は一般家庭用の場合、幅3cm程度、高さ30cm程度、厚さ5mm程度の細長いダンボールの両端は、T字の様に左右其々横に幅5cm程度、高さ3cm程度伸びており、さらに左右其々横に幅3cm程度、高さ2cm程度に細くなり伸びて
おり、前記ダンボール製ストッパーの両端ともT字型の中心部分には、T字の様に横に伸びたダンボールの先端を挿入するための幅6mm高さ2cm程度の細い穴が開いて
おり、前記ダンボール製ストッパーの片方のT字型に左右横に伸びた部分を絡ませるように折畳み
前記ストッカー本体の開口部に挿入し格納すると
前記ダンボール製ストッパーの反対側のT字型の所が
前記ストッカー
本体の開口部にひっかかり止ま
り、ひっかかったT字型の部分を固定ベルトで包んで面ファスナーで留めることで
前記ダンボール製ストッパーを
前記ストッカー
本体に固定
し、固定した状態で資源ダンボールに突き刺して使用
し、資源ダンボールを適当な大きさに折りたたんで
前記ダンボール製ストッパーを格納したストッカー本体を資源ダンボールに突き刺し
前記キャップをはめることで資源ダンボールが
前記ストッカー
本体から抜けて外れることが無くなり、資源回収日に集積場所に出すまでの間、コンパクトに資源ダンボールを束ねて整理できる機能を持つ
ことを、特徴とする固定具。
【請求項2】
請求項1で記載の
固定具であって、コンパクトに束ねられ突き刺された資源ダンボールが一般家庭用の場合、厚さ20cm以上になったところで
前記固定ベルトの
前記面ファスナーを外し、反対側から
前記キャップごと
前記ストッカー本体を資源ダンボールから引き抜くと、
前記ストッカー本体の内部に絡ませるように折畳んで格納されていた
前記ダンボール製ストッパーの先端が現れ
、T字型に左右横に伸びた一端を折り曲げて
前記ダンボール製ストッパーの細い穴に差込
み、
該一端とは反対側の他端を逆の方向に折り曲げて
、同じ
前記細い穴に反対側から差込
み、同様に反対側の固定ベルトで固定されていたT字型の先端もT字型に左右横に伸びた一端を折り曲げて
前記ダンボール製ストッパーの細い穴に差込み、
該一端とは反対側の他端を逆の方向に折り曲げて同じ
該細い穴に差込むことで資源ダンボールを挟んで束ね
て整理できる機能を持つことを、特徴とする固定具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、資源ダンボールを自治体などの資源回収に出すために仮置きする資源ダンボールを整然と束ねて整理することができる整理収納機能と、簡単にダンボール製ストッパーで資源ダンボールを束ねられる固定具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、多くの自治体の定めるルールでは資源ダンボールを集積場所に出す際には資源ダンボールを重ねた高さが20cm程度に紐で束ねて出すことになっている。資源ダンボールを折りたたむと広がってしまい紐で縛ることは苦労する作業であった。紐はビニール紐が圧倒的に多く、回収、リサイクル作業で紐を取り外す手間が掛かってしまうが、本発明に含むストッパーはダンボール製であるため資源ダンボールと一緒に再生することができるため、再生処理の効率がよくなり、ビニール紐を使わないので環境問題にも貢献できる資源ダンボール束ね固定具である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3233379号公報
【文献】実用新案登録第3205286号公報
【文献】特開2013-129450号公報
【文献】特開2010-116173号公報
【文献】特開2002-284123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする課題は、資源回収日まで自宅内や物置に資源ダンボールを整理収納しておく場合、ダンボール箱を解体するだけで束ねる作業は後日行うことが多い。それは運び出し易い大きさに揃えて紐でしばる作業が面倒だからである。放置しておくと瞬く間に大量に資源ダンボールが溜まってしまい大仕事になってしまいやすい。そのために、容易で環境に優しい方法で資源ダンボールを整理し束ねることの実現を目的とするものである。
【0005】
資源ダンボールを資源回収に出す場合、多くの行政で推奨する出し方は、一辺を50センチメートル程度に折りたたみ、おおむね高さ20センチメートル以内に紐で十文字に束ねて出すことになっているが、多くの場合切れにくいビニール紐で束ねることが多い。再生処理をする時にそのビニール紐を取り外す作業が必要となるが、その作業を無くすること、そして、十文字に束ねても紐の間から資源ダンボールが外れ落ちることもあるので、外れ落ちないように、資源ダンボールを突き刺して固定することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
資源ダンボールを一時保管する間に資源ダンボールを整理して束ねるための固定具であって、ストッカー本体と、ダンボール製ストッパーと、キャップとを有し、前記ストッカー本体の形状は細長い直方体で一方の先端は尖って閉じており、他方の先端は開口していて、前記直方体の中は空洞であり、尖った先端部側にはキャップを装着するための爪が填まるキャップ固定用穴が両面に開いており、前記片面と対向する開口している先端の片面には固定ベルトが取付けられており、前記片面と対向する開口している先端の面には面ファスナーが取付けられており、前記固定ベルトの先端内側にも面ファスナーが取付けられており、前記ストッカー本体に取付けられた面ファスナーに接着することができ、整理固定具として機能させるためには、前記ストッカー本体に前記キャップと前記ダンボール製ストッパーを取付け、前記ストッカー本体の尖った先端部分に被せる前記キャップは横幅が広い方の開口部内側の中央部分に前記ストッカー本体のキャップ固定用穴に填めるための爪を両内側に有しており、キャップの横幅が広い方の開口部外側には同じ幅のツバが両側に伸びており、前記ツバは資源ダンボールを抑える役割と前記キャップを前記ストッカー本体から外す時に両方の前記ツバを指で摘み引っ張ることで前記ストッカー本体の前記キャップ固定用穴から前記キャップの前記爪を外す役割があり、前記キャップの素材は弾力性のあるプラスチックであり、固定具である前記ダンボール製ストッパーのダンボールの材質は、強度が強い丈夫なダンボールを用い、そのライナー紙の丈夫さがJIS規格LA級でライナー種別K6以上の強度のある材質のものを使用することが望ましい。
形状は一般家庭用の場合、幅3cm程度、高さ30cm程度、厚さ5mm程度の細長いダンボールの両端は、T字の様に左右其々横に幅5cm程度、高さ3cm程度伸びており、さらに左右其々横に幅3cm程度、高さ2cm程度に細くなり伸びており、前記ダンボール製ストッパーの両端ともT字型の中心部分には、T字の様に横に伸びたダンボールの先端を挿入するための幅6mm高さ2cm程度の細い穴が開いており、前記ダンボール製ストッパーの片方のT字型に左右横に伸びた部分を絡ませるように折畳み前記ストッカー本体の開口部に挿入し格納すると前記ダンボール製ストッパーの反対側のT字型の所が前記ストッカー本体の開口部にひっかかり止まり、ひっかかったT字型の部分を固定ベルトで包んで面ファスナーで留めることで前記ダンボール製ストッパーを前記ストッカー本体に固定し、固定した状態で資源ダンボールに突き刺して使用し、資源ダンボールを適当な大きさに折りたたんで前記ダンボール製ストッパーを格納したストッカー本体を資源ダンボールに突き刺し前記キャップをはめることで資源ダンボールが前記ストッカー本体から抜けて外れることが無くなり、資源回収日に集積場所に出すまでの間、コンパクトに資源ダンボールを束ねて整理できる機能を持つことを、特徴とする固定具であり、資源ダンボールに突き刺す素材として金属か硬質プラスチックを用い
ることが望ましい。請求項2に記載したダンボール製
ストッパーの片方を丸めて空洞の入り口であるストッカー開口部から挿入し、
ダンボール製ストッパーのもう片方は、開口部に閊えところで
図1のシリコンゴム等で作られたダンボールストッパー固定ベルトで包み
前記ストッカー本体に取付けられた
図1の面ファスナーで留めて固定する。その状態が
図11である。この先端を資源ダンボールの中心付近に突き刺したらキャップを填めて資源ダンボールが外れないように固定して仮置きする。その状態が
図17である。ストッカー本体の形状は直方体に限定するものでは無く、円筒状のものなどダンボール製ストッパーを格納でき、資源ダンボールに容易に突き刺すことができるものであれば良い。
また、請求項1で記載の固定具であって、コンパクトに束ねられ突き刺された資源ダンボールが一般家庭用の場合、厚さ20cm以上になったところで前記固定ベルトの前記面ファスナーを外し、反対側から前記キャップごと前記ストッカー本体を資源ダンボールから引き抜くと、前記ストッカー本体の内部に絡ませるように折畳んで格納されていた前記ダンボール製ストッパーの先端が現れ、T字型に左右横に伸びた一端を折り曲げて前記ダンボール製ストッパーの細い穴に差込み、該一端とは反対側の他端を逆の方向に折り曲げて、同じ前記細い穴に反対側から差込み、同様に反対側の固定ベルトで固定されていたT字型の先端もT字型に左右横に伸びた一端を折り曲げて前記ダンボール製ストッパーの細い穴に差込み、該一端とは反対側の他端を逆の方向に折り曲げて同じ該細い穴に差込むことで資源ダンボールを挟んで束ねて 整理できる機能を持つことを、特徴とする固定具であって、その状態が
図19である。
図19では
ダンボール製ストッパーの状態が分かりにくいので
ダンボール製ストッパーだけの状態が
図13である。
このように、容易に大きさを揃え、束ねることができれば資源回収日に楽々と運ぶことが可能となる。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、資源回収等のために資源ダンボールを簡単に束ねて仮置きすることができる。また、束ねるための手段としてダンボール製の固定具であるストッパーを使用することでビニール紐を取り外す手間が省け資源回収のコスト軽減にもつながり、ビニール紐を使用しないので環境にも優しい資源回収が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】本発明ストッカーキャップ正面図 寸法はイメージ
【
図4】本発明ストッカーキャップ側面図 寸法はイメージ
【
図9】本発明資源ダンボール整理束ね機一式 ストッパー格納イメージ
【
図10】本発明資源ダンボール整理束ね機一式 固定ベルト固定イメージ
【
図11】本発明資源ダンボール整理束ね機キャップなし 固定ベルト固定イメージ
【
図12】本発明ストッパー一端を丸めた状況イメージ
【
図13】本発明ストッパー両端を組み立てた状況イメージ
【
図14】本発明の実施例を示す外観斜視
図A 資源ダンボールにストッカー本体を突き刺した尖端側
【
図15】本発明の実施例を示す外観斜視
図B 資源ダンボールにストッカー本体を突き刺した固定ベルト側
【
図16】本発明の実施例を示す外観上面
図C 資源ダンボールにストッカー本体を突き刺しキャップ装着
【
図17】本発明の実施例を示す外観斜視
図D 資源ダンボールにストッカー本体を突き刺しキャップ装着
【
図18】本発明の実施例を示す外観斜視
図E 資源ダンボールをストッパーで固定した状態
【
図19】本発明の実施例を示す外観側面
図F 資源ダンボールをストッパーで固定した状態
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のストッカーにダンボール製ストッパーの片側を折畳み格納し、反対側を固定ベルトで固定し尖端のキャップを外します。資源ダンボールの中央付近にストッカーの尖端を突き刺し、資源ダンボールを次から次に突き刺す。キャップを被せると資源ダンボールがストッカーに固定でき、ストッカーから外れることは無く安定して部屋の壁際に立てかけて整理し、仮置きすることができる。幾重にも突き刺した資源ダンボールの厚さが20cmを超えたところでダンボール製ストッパーを固定していた固定ベルトを外し、ストッカー本体をキャップごと資源ダンボールから抜き取る。格納されていたダンボール製ストッパーの尖端側が現れるのでT字の様に横に伸びたダンボールの先端を丸く折り曲げ中央の細い穴に差し込み、T字の様に横に伸びたダンボールの反対側の先端を逆の方向に丸く折り曲げ同じ様に反対側から細い穴に差し込む。また、固定ベルトで留められていた側のストッパーもT字の様に横に伸びたダンボールの先端を丸く折り曲げ中央の細い穴に差し込み、T字の様に横に伸びたダンボールの反対側の先端を逆の方向に丸く折り曲げ同じ様に反対側から中央の細い穴に差し込むことで資源ダンボールを強力に挟み込み固定できる。
【実施例】
【0010】
【産業上の利用可能性】
【0011】
本発明は工業的に量産することが可能であるため、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0012】
図3のAはキャップを固定するための爪部分の拡大図を指す。
【要約】
【課題】物流業界の進歩により家庭内や企業内に溜まってしまう資源ダンボールの整理収納をすることは労力の掛かる作業である。また資源ダンボールを資源回収のために運び出すために束ねる作業も重労働である。
【解決手段】本発明ダンボール製ストッパーを格納した本発明ストッカーを資源ダンボールの中心付近を突き刺し資源ダンボールを幾重にも重ねて突き刺す、キャップを閉めることで整理収納できる状態になる。また、資源ダンボールが20cm以上の厚さになったらストッカーの固定ベルトを外してストッカーを抜き取ると、格納していたダンボール製ストッパーの尖端が現れ両側を折り組むことで資源ダンボールを挟み固定し束ねることができる。
【選択図】
図9