(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-17
(45)【発行日】2023-02-28
(54)【発明の名称】搬送装置
(51)【国際特許分類】
B65G 17/06 20060101AFI20230220BHJP
B65G 17/42 20060101ALI20230220BHJP
【FI】
B65G17/06 C
B65G17/42
(21)【出願番号】P 2018243110
(22)【出願日】2018-12-26
【審査請求日】2021-10-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000103426
【氏名又は名称】オークラ輸送機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【氏名又は名称】樺澤 襄
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【氏名又は名称】山田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 亘平
【審査官】板澤 敏明
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-115005(JP,A)
【文献】特開2016-064881(JP,A)
【文献】特開2003-335408(JP,A)
【文献】特開2007-246200(JP,A)
【文献】特許第2585139(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 17/00-17/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主搬送路の主搬送方向と交差する両側に配設された左右一対の無端回動体と、
左右の前記無端回動体の間に位置して前記主搬送方向と交差する方向を長手方向とし、長手方向両端部に
それぞれ1つの開口部を有する複数の支持体と、
前記支持体の長手方向両端部の
それぞれ1つの前記開口部
内に
挿入され
た連結体と、
前記主搬送方向と交差する方向に延在し、一端側が前記無端回動体に保持され、他端側が前記連結体に保持される複数の接続体とを備え、
前記連結体は、前記接続体を差し込み保持する差込孔であって、前記接続体の径に応じて形成された第1差込孔と、この第1差込孔よりも前記主搬送方向に長く形成された第2差込孔とを有し、
1つの前記開口部内に挿入された前記連結体は、2以上の前記接続体を前記支持体の1つの前記開口部内に保持する
ことを特徴とする搬送装置
。
【請求項2】
前記連結体は、前記支持体の前記開口部内に挿入される胴部と、前記支持体の前記開口部の内周よりも大きい外周を有し前記支持体の前記開口部の外側に位置する頭部とを有し、
前記頭部は、前記支持体の外周に対して等しいまたは小さい第1縁部と、前記支持体の外周よりも外側に位置する第2縁部とを有する
ことを特徴とする請求項
1記載の搬送装置。
【請求項3】
前記連結体は、前記支持体の前記開口部内に挿入される胴部と、前記支持体の前記開口部の内周よりも大きい外周を有し前記支持体の前記開口部の外側に位置する頭部とを有し、
前記頭部は、前記支持体の左側と右側とでは左右勝手違いの形状に設けられている
ことを特徴とする請求項
1記載の搬送装置。
【請求項4】
主搬送路の主搬送方向と交差する両側に配設された左右一対の無端回動体と、
左右の前記無端回動体の間に位置して前記主搬送方向と交差する方向を長手方向とし、長手方向両端部に開口部を有する複数の支持体と、
前記支持体の長手方向両端部の前記開口部に装着される連結体と、
前記主搬送方向と交差する方向に延在し、一端側が前記無端回動体に保持され、他端側が前記連結体に保持される複数の接続体とを備え、
それぞれの前記連結体は、前記接続体のうちの一部でかつ2以上を保持し、
前記連結体は、前記支持体の前記開口部内に挿入される胴部と、前記支持体の前記開口部の内周よりも大きい外周を有し前記支持体の前記開口部の外側に位置する頭部とを有し、
前記頭部は、前記胴部が前記支持体の前記開口部に装着された状態で、前記支持体の左右方向を視認可能な方向表示部を有する
ことを特徴とす
る搬送装置。
【請求項5】
前記頭部の外周は、一方端が前記主搬送方向に位置し、他方端が前記主搬送方向と反対側に位置する第1辺部と、この第1辺部の一方端か
ら延在する第2辺部と、前記第1辺部の他方端か
ら延在し前記第2辺部と
は形状が異なる第3辺部とを有する
ことを特徴とする請求項
3または
4記載の搬送装置。
【請求項6】
前記第2辺部および前記第3辺部は、前記支持体の外周よりも外側に位置する
ことを特徴とする請求項
5記載の搬送装置。
【請求項7】
主搬送路の主搬送方向と交差する両側に配設された左右一対の無端回動体と、
左右の前記無端回動体の間に位置して前記主搬送方向と交差する方向を長手方向とし、長手方向両端部に開口部を有する複数の支持体と、
前記支持体の長手方向両端部の前記開口部に装着される連結体と、
前記主搬送方向と交差する方向に延在し、一端側が前記無端回動体に保持され、他端側が前記連結体に保持される複数の接続体とを備え、
それぞれの前記連結体は、前記接続体のうちの一部でかつ2以上を保持し、
前記無端回動体は、前記接続体を差し込み保持する差込孔を有し、
前記差込孔は、前記接続体の径に応じて形成された第1差込孔と、この第1差込孔よりも前記主搬送方向に長く形成された第2差込孔とを有する
ことを特徴とす
る搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送物を搬送する搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載された搬送装置が知られている。この搬送装置は、主搬送路の両側に配置された左右一対のチェーンと、これら左右のチェーンの間に位置して主搬送路の主搬送方向と交差する方向を長手方向とする複数の支持体であるローラと、これらローラの端部に装着されてチェーンと連結する連結体とを備えている。チェーンには複数のピンが突出され、ローラの連結体にはチェーンのピンが1本ずつ差し込まれている。
【0003】
このような搬送装置では、ローラがチェーンの1本のピンだけで支持されるため、ローラを支える強度不足の懸念があるとともに、1本のピンに対して連結体およびローラが回転し、ピンと連結体との間での摩擦によってこれらピンや連結体に摩耗が生じる懸念がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような搬送装置では、支持体を支える強度の向上や、摩耗の発生を防止することが求められる。
【0006】
本発明は、支持体を支える強度を向上できるとともに、支持体の回転を防ぎ、摩耗の発生を防止できる搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の搬送装置は、主搬送路の主搬送方向と交差する両側に配設された左右一対の無端回動体と、左右の前記無端回動体の間に位置して前記主搬送方向と交差する方向を長手方向とし、長手方向両端部にそれぞれ1つの開口部を有する複数の支持体と、前記支持体の長手方向両端部のそれぞれ1つの前記開口部内に挿入された連結体と、前記主搬送方向と交差する方向に延在し、一端側が前記無端回動体に保持され、他端側が前記連結体に保持される複数の接続体とを備え、前記連結体は、前記接続体を差し込み保持する差込孔であって、前記接続体の径に応じて形成された第1差込孔と、この第1差込孔よりも前記主搬送方向に長く形成された第2差込孔とを有し、1つの前記開口部内に挿入された前記連結体は、2以上の前記接続体を前記支持体の1つの前記開口部内に保持するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の搬送装置によれば、支持体を支える強度を向上できるとともに、支持体の回転を防ぎ、摩耗の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1の実施の形態を示す搬送装置の搬送体の斜視図である。
【
図12】第2の実施の形態の搬送装置の搬送体を示し、接続体が無端回動体に一体化された場合の側面図である。
【
図15】同上搬送体の接続体が連結体に一体化された場合の側面図である。
【
図18】第3の実施の形態の搬送装置を示し、連結体が無端回動体の内側に連結された場合の側面図である。
【
図21】同上搬送体の連結体が無端回動体の外側に連結された場合の一部の側面図である。
【
図23】第4の実施の形態の搬送装置を示し、(a)は連結体の一例を示す側面図、(b)は連結体の他の例を示す側面図である。
【
図24】第5の実施の形態の搬送装置を示し、(a)~(d)は搬送体の各例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の第1の実施の形態を、
図1ないし
図11を参照して説明する。
【0011】
図9ないし
図11に搬送装置10を示す。搬送装置10は、上面に、搬送物を搬送する主搬送路11を備えている。そして、搬送装置10は、主搬送路11の主搬送方向Fの上流側で主搬送方向Fに対して交差する左右方向である幅方向の中央1箇所に受け入れた搬送物を主搬送方向Fに搬送しながら、振分情報に基づいて主搬送方向Fの下流側の幅方向3箇所のいずれかに振り分けて送り出す振分装置である。なお、主搬送方向Fの上流側、下流側に対応した位置にある搬送装置10の各構成についても上流側、下流側として説明する。
【0012】
そして、搬送装置10は、フレーム12と、回動しながら搬送物を搬送する搬送体13と、搬送体13によって搬送物を振り分けさせる振分ユニット14とを備えている。
【0013】
フレーム12は、主搬送路11の両側に配設される左右一対のサイドフレーム17を有している。左右一対のサイドフレーム17の内側間に搬送体13が配設されている。左右のサイドフレーム17間の上流側位置と下流側位置とにはそれぞれ回転軸18が回転可能に支持され、これら回転軸18の軸方向の両端に搬送体13を支持して一体に回転する回転体であるスプロケット19が取り付けられている。左右のサイドフレーム17には、上流側のスプロケット19と下流側のスプロケット19との間に、主搬送路11を構成する搬送体13の上側回動領域を支えて案内するためのガイドレール(
図4参照)20が配設されている。
【0014】
フレーム12には、モータ21および制御盤22が取り付けられている。モータ21は、サイドフレーム17の下流側の回転軸18に回転駆動力を伝達し、主搬送路11を構成する搬送体13の上側回動領域が主搬送方向Fに移動するように、回転軸18およびスプロケット19と一体に搬送体13を回動させる。制御盤22は、上位機器から入力する振分情報や主搬送方向Fの上流側位置で搬送物を検知するセンサSからの検知情報に基づいて振分ユニット14を制御する。
【0015】
次に、
図1ないし
図4に搬送体13を示す。搬送体13は、無端状に設けられ、一体に回動するように構成されている。搬送体13は、主搬送路11の両側に配設される左右一対の無端回動体25と、左右の無端回動体25の間に位置して主搬送路11の主搬送方向Fと交差する方向を長手方向とする複数の支持体26と、この支持体26の長手方向両端部に装着される連結体(ブッシュ)27と、主搬送方向Fと交差する方向に延在し、一端側が無端回動体25に保持され、他端側が連結体27に保持される複数の接続体28と、支持体26に沿ってスライド移動する複数の移動体29とを備えている。
【0016】
無端回動体25は、チェーン31で構成されている。チェーン31は上流側のスプロケット19と下流側のスプロケット19とに掛け回されているとともに、上流側のスプロケット19と下流側のスプロケット19との間においてチェーン31の少なくとも主搬送路11を移動する上側回動領域がガイドレール20によって摺動可能に支えられている。そして、モータ21による駆動により、主搬送路11を構成する搬送体13の上側回動領域が主搬送方向Fに移動するように、チェーン31が回動する。
【0017】
チェーン31は、複数の一対の外プレート32と複数の一対の内プレート33とが複数のピン34によって連結されて構成されている。チェーン31は、主搬送路11の内側方向に突出する複数のピン34を有している。主搬送路11の内側方向に突出するピン34は、両プレート32,33を連結するピン34と一体であるが、別体でもよい。チェーン31の複数のピン34のうち、チェーン31の長手方向に隣り合う2本ずつのピン34が、1本のピン34の箇所を除いて主搬送路11の内側方向に突出されている。ピン34は、円柱状に形成されている。なお、無端回動体25は、チェーン31に限らず、タイミングベルト等のベルト等を用いてもよく、ベルトの場合にもベルトからピンが突出していればよい。
【0018】
また、支持体26は、ローラ37で構成されている。ローラ37は、例えば筒形状(詳しくは中空円筒状)のパイプが用いられている。ローラ37の長手方向の両端に連結体27が装着される開口部38が形成されている。そして、ローラ37の長手方向の両端が連結体27を介して左右のチェーン31に連結され、複数のローラ37が左右のチェーン31間に沿って配置されている。
【0019】
また、
図1ないし
図8に連結体27を示す。連結体27は、例えばポリアセタール樹脂などの樹脂材料によって一体に形成されている。連結体27は、ローラ37の開口部38内に挿入される胴部41と、ローラ37の開口部38の内周よりも大きい外周を有するとともにローラ37の開口部38の外側に位置する頭部42とを有している。
【0020】
胴部41は、頭部42に対して反対側に向けて内側が開口する円筒状に形成されている。胴部41の外径はローラ37の開口部38の内径よりも少し大きく、胴部41がローラ37の開口部38内に圧入またはかしめ加工がされることにより、連結体27がローラ37に固定されている。
【0021】
頭部42は、搬送体13の外周側と内周側とに対応して方向性を有しており、搬送体13の外周側に向けて配置される第1頭部域43と、搬送体13の内周側に向けて配置される第2頭部域44とを有している。
【0022】
頭部42は、胴部41に対して反対側である頭部42の外側面に開口し、チェーン31の複数のピン34が差し込まれる複数の差込孔45を有している。本実施の形態では、2本のピン34が差し込まれる2つの差込孔45を有している。すなわち、差込孔45は、ピン34の径に応じて丸孔状に形成された第1差込孔45aと、第1差込孔45aよりも主搬送方向Fに長い長孔状に形成された第2差込孔45bとを有している。第1差込孔45aは主搬送方向Fの下流側に位置され、第2差込孔45bは主搬送方向Fの上流側に位置され、第1差込孔45aと第2差込孔45bとが主搬送方向Fに並んで位置されている。第1差込孔45aおよび第2差込孔45bは頭部42の中心軸位置よりも第2頭部域44に寄った位置に配置されている。第1差込孔45aおよび第2差込孔45bは胴部41の内側に突出するボス部41a,41bに形成されている。そして、連結体27によってチェーン31とローラ37が連結された状態では、連結体27に差し込まれた複数のピン34がローラ37の開口部38の内側に位置される。なお、連結体27に差し込まれるピン34の数は3本以上でもよい。
【0023】
頭部42の外周には、ローラ37の外周に対して等しいかまたは小さい第1縁部46と、ローラ37の外周よりも外側に位置する第2縁部47とを有している。第1縁部46は頭部42の第1頭部域43に形成され、第2縁部47は頭部42の第2頭部域44に形成されている。
【0024】
第1縁部46は、ローラ37の外周に対して等しいかまたは小さい円弧形状に形成されている。
【0025】
第2縁部47は、ローラ37の外周から外側に突出し、主搬送方向Fに沿って位置する第1辺部48と、この第1辺部48の一方端から斜めに延在する第2辺部49と、第1辺部48の他方端から斜めに延在し第2辺部49と線形状または傾斜角が異なる第3辺部50とを有している。なお、第1辺部48は、主搬送方向Fに沿って平行に位置していてもよいし、主搬送方向Fに対して斜めに位置してもよく、いずれの場合にも、第1辺部48の一方端が主搬送方向Fに位置し、第1辺部48の他方端が主搬送方向Fと反対側に位置していればよい。第2辺部49は第1辺部48の一方端から第1縁部46の方向へ向けて円弧状に延在され、第3辺部50は第1辺部48の他方端から第1縁部46の方向へ向けて傾斜した直線状に延在されている。第2辺部49は連結体27の主搬送方向Fの下流側に位置され、第3辺部50は連結体27の主搬送方向Fの上流側に位置されている。そして、第2辺部49および第3辺部50は、ローラ37の外周よりも外側に位置されている。
【0026】
そして、連結体27は、
図4に示すように、ローラ37の長手方向の左側端部に装着される左側用連結体27aとローラ37の長手方向の右側端部に装着される右側用連結体27bとを有し、これら左側用連結体27aと右側用連結体27bとが左右勝手違いの形状に設けられている。したがって、ローラ37の左右の端部に装着される連結体27とも、主搬送方向Fの下流側に第1差込孔45aおよび第2辺部49が位置され、主搬送方向Fの上流側に第2差込孔45bおよび第3辺部50が位置される。
【0027】
頭部42は、胴部41がローラ37の開口部38に装着された状態で、ローラ37の左右方向を視認可能な方向表示部51を有している。方向表示部51は、頭部42の外側面でかつ第1頭部域43に表示され、主搬送方向Fを示す矢印によって構成されている。
【0028】
また、接続体28は、チェーン31から主搬送路11の内側方向に突出する複数のピン34によって構成されている。複数のピン34は、主搬送方向Fと交差する方向に延在し、一端側が無端回動体25に保持され、他端側が連結体27に保持され、チェーン31の長手方向に沿って複数配置されている。そして、それぞれの連結体27は、接続体28であるピン34のうちの一部でかつ2以上を保持しており、本実施の形態では2本のピン34を保持している。
【0029】
また、移動体29は、搬送物を載せて搬送するスラット54である。スラット54は、ローラ37の長手方向に沿って長く、隣り合う2本のローラ37間に配置される断面略I形のスラット本体55を有している。スラット本体55の長手方向に交差する両側には、ローラ37の外周面に長手方向に沿って摺動可能に嵌合する嵌合部56が設けられている。嵌合部56は、スラット本体55の長手方向の両端部およびこれら両端部間の複数箇所に設けられている。スラット本体55の上面に搬送物を搭載する搭載面57が形成され、スラット本体55の下面に移動ピン58が突出されている。
【0030】
また、
図9ないし
図11に示すように、振分ユニット14は、搬送体13の上側回動領域と下側回動領域との間でフレーム12に配設されている。振分ユニット14は、回動する搬送体13のスラット54の移動ピン58を介して、スラット54をローラ37の長手方向に振分移動させる。振分ユニット14は、搬送体13の回動に伴って移動するスラット54の移動ピン58の移動方向を案内する案内機構61を有している。案内機構61は、スラット54を主搬送方向Fに沿って直進方向に案内する第1ルートR1と、第1ルートR1からスラット54を右方向に案内する第2ルートR2と、第1ルートR1からスラット54を左方向に案内する第3ルートR3とを有している。第1ルートR1と第2ルートR2および第3ルートR3との各分岐位置には、移動ピン58が移動するルートを切り換える切換機構が配置されている。
【0031】
次に、搬送装置10の動作について説明する。
【0032】
搬送装置10では、搬送体13が主搬送方向Fに回動することにより、主搬送方向Fの上流側においてスラット54が搬送体13の下側回動領域から上側回動領域に回り込んでくる。このとき、振分ユニット14の案内機構61により、スラット54がローラ37の長手方向の中央に位置するように案内される。
【0033】
搬送装置10の上流側のコンベヤから送り込まれる搬送物を複数のスラット54上に受け入れて主搬送方向Fに搬送する。このとき、センサSにより搬送物の先端位置や長さなどを検知し、搬送物を載せている複数のスラット54を特定する。
【0034】
振分情報に基づいて、第1ルートR1に振り分ける場合には、振分ユニット14により搬送物を載せている複数のスラット54を第1ルートR1に沿って直進させ、主搬送方向Fの下流側の幅方向の中央位置から送り出す。また、搬送物を第2ルートR2に振り分ける場合には、振分ユニット14により搬送物を載せている複数のスラット54を第1ルートR1から第2ルートR2に分岐し、ローラ37の右側(
図9上側)へ向けて複数のスラット54とともに搬送物を移動させ、主搬送方向Fの下流側の幅方向の右側位置(
図9上側位置)から送り出す。また、搬送物を第3ルートR3に振り分ける場合には、振分ユニット14により搬送物を載せている複数のスラット54を第1ルートR1から第3ルートR3に分岐し、ローラ37の左側(
図9下側)へ向けて複数のスラット54とともに搬送物を移動させ、主搬送方向Fの下流側の幅方向の左側位置(
図9下側位置)から送り出す。
【0035】
主搬送方向Fの上流側において搬送体13の上側回動領域から下側回動領域に回り込んだスラット54のうち、ローラ37の右側または左側に移動したスラット54は、振分ユニット14によりローラ37の中央に戻され、搬送体13の上側回動領域に回り込んでいく。
【0036】
また、搬送装置10の搬送動作中において、チェーン31の2本のピン34がローラ37の連結体27に差し込まれ、これら2本のピン34によってローラ37が支持されているため、ローラ37に回転力が加わっても、ローラ37は回転することがない。
【0037】
搬送物の一部がローラ37上に載り、この搬送物がローラ37の右側または左側にスラット54とともに移動した場合、搬送物がローラ37の端部で連結体27の頭部42の位置に到達する可能性があるが、連結体27の頭部42の第1縁部46がローラ37の外周に対して等しいまたは小さいため、搬送物が連結体27の頭部42に引っ掛からずに乗り越え、搬送物を円滑に搬送することが可能となる。
【0038】
ローラ37の端部側に移動するスラット54の移動量が過大となった場合、スラット54がチェーン31に接触し、スラット54の油汚れが生じたり、スラット54でチェーン31を押してチェーン31がガイドレール20から外れる可能性があるが、連結体27の頭部42の第2縁部47がローラ37の外周よりも外側に位置するため、スラット54が連結体27の頭部42に当接して移動制限されることにより、スラット54がチェーン31に接触するのが防止される。
【0039】
また、チェーン31は使用に伴って伸びが生じるため、チェーン31の2本のピン34が連結体27に差し込まれていると、チェーン31の伸びに対応できずに連結体27が破損したり、複数のローラ37のピッチにばらつきが生じ、スラット54の移動にも影響が生じる可能性がある。チェーン31の2本のピン34が差し込まれる連結体27は、ピン34の径に応じて丸孔状に形成された第1差込孔45aと、第1差込孔45aよりも主搬送方向Fに長い長孔状に形成された第2差込孔45bとを有するため、チェーン31に対して第1差込孔45aを基準としてローラ37が位置決めされることで、主搬送方向Fの複数のローラ37のピッチが一定寸法に保たれながら、チェーン31の伸びが第2差込孔45bで吸収される。
【0040】
しかも、ローラ37の両端に装着される連結体27とも、第1差込孔45aは主搬送方向Fの下流側に位置され、第2差込孔45bは主搬送方向Fの上流側に位置されるように左右勝手違いになっていることにより、チェーン31が伸びても、主搬送方向Fの複数のローラ37のピッチが一定寸法に保たれる。
【0041】
また、主搬送方向Fに対して第1差込孔45aおよび第2差込孔45bの方向性を有する連結体27が両端に装着されるローラ37は、搬送体13の組立時において、ローラ37の左右の組立方向を間違えないように組み立てる必要がある。
【0042】
連結体27は、ローラ37の左側と右側とで左右勝手違いの形状に形成されているため、連結体27を確認することにより、ローラ37の左右の組立方向を把握し、ローラ37の左右の組立方向を間違えないように組み立てることが可能となる。
【0043】
すなわち、連結体27には、ローラ37の左右方向を視認可能な方向表示部51が表示されているため、ローラ37の左右の組立方向を容易に把握することが可能となる。
【0044】
さらに、連結体27の頭部42の外周は、主搬送方向Fに沿って位置する第1辺部48と、この第1辺部48の一方端から斜めに延在する第2辺部49と、第1辺部48の他方端から斜めに延在し第2辺部49と線形状または傾斜角が異なる第3辺部50とを有するため、連結体27の頭部42の形状からローラ37の左右の組立方向を容易に把握することが可能となる。なお、ローラ37に連結体27を取り付ける組立時に、ローラ37の左右の開口部38に対して異なる向きに連結体27を取り付けないように、左右いずれかの連結体27のみが一定の姿勢でセットされる左右夫々の取付用治具を製作でき、組立ミスの発生を防止できる。
【0045】
以上のように構成された本実施の形態の搬送装置10では、ローラ37に装着された連結体27がチェーン31の2以上のピン34を保持するため、ローラ37が回転するのを防ぎ、ピン34と連結体27との間での摩耗、およびローラ37とスラット54との間での摩耗の発生を防止できる。しかも、チェーン31に対して複数のピン34でローラ37を支えるため、強度を向上できる。
【0046】
また、連結体27は2以上のピン34をローラ37の開口部38の内側に保持できるため、ローラ37の支持に2以上のピン34を用いることができる。
【0047】
また、連結体27の差込孔45は、ピン34の径に応じて丸孔状に形成された第1差込孔45aと、第1差込孔45aよりも主搬送方向Fに長い長孔状に形成された第2差込孔45bとを有するため、チェーン31に対して第1差込孔45aを基準としてローラ37を位置決めすることで、主搬送方向Fの複数のローラ37のピッチを一定寸法に保ちながら、チェーン31の伸びを第2差込孔45bで吸収することができる。
【0048】
また、連結体27の頭部42がローラ37の外周に対して等しいまたは小さい第1縁部46を有するため、ローラ37の端部側に搬送物が移動した場合に、搬送物が連結体27の頭部42に引っ掛からずに乗り越えることが可能となり、搬送物を円滑に搬送できる。
【0049】
さらに、連結体27の頭部42がローラ37の外周よりも外側に位置する第2縁部47を有するため、ローラ37の端部側に移動するスラット54の移動位置を制限することができ、スラット54がチェーン31に接触して油汚れが生じてしまったり、スラット54でチェーン31を押してチェーン31がガイドレール20から外れてしまうのを防止することができる。
【0050】
また、連結体27は、ローラ37の左側と右側とでは左右勝手違いの形状に形成されているため、搬送体13の組立時において、ローラ37の組立方向を主搬送方向Fに対応させることができる。
【0051】
さらに、連結体27の頭部42は、胴部41がローラ37の開口部38に装着された状態で、ローラ37の左右方向を視認可能な方向表示部51を有するため、搬送体13の組立時において、ローラ37の組立方向を容易に把握できて組立作業性を向上でき、ローラ37の組立方向の間違いを防止できる。
【0052】
さらに、連結体27の頭部42の外周は、一方端が主搬送方向Fに位置し、他方端が主搬送方向Fと反対側に位置する第1辺部48と、この第1辺部48の一方端から斜めに延在する第2辺部49と、第1辺部48の他方端から斜めに延在し第2辺部49と線形状または傾斜角が異なる第3辺部50とを有するため、搬送体13の組立時において、連結体27の頭部42の形状からローラ37の組立方向を容易に把握でき、ローラ37の組立方向の間違いを防止できる。
【0053】
さらに、第2辺部49および第3辺部50は、ローラ37の外周よりも外側に位置されているため、連結体27の頭部42の形状を把握しやすくできる。それに加えて、第2辺部49および第3辺部50により、ローラ37の端部側に移動するスラット54の移動位置を制限することができ、スラット54がチェーン31に接触して油汚れが生じてしまったり、スラット54でチェーン31を押してチェーン31がガイドレール20から外れてしまうのを防止することができる。
【0054】
次に、第2の実施の形態を、
図12ないし
図17を参照して説明する。
【0055】
第2の実施の形態では、接続体28として、チェーン31の一対の外プレート32と一対の内プレート33とを連結するピン34とは別である接続専用の複数のピン70が用いられる。すなわち、接続体28であるピン70は、主搬送方向Fと交差する方向に延在し、一端側が無端回動体25であるチェーン31に保持され、他端側が連結体27に保持される。
【0056】
さらに、チェーン31は、ローラ37を支持するためのブラケット71を備えている。ブラケット71は、一対の外プレート32のうちの一方であって、主搬送路11の内側に位置する外プレート32に一体に設けられている。ブラケット71は、チェーン31の外周側に突出され、突出方向先端側に2本または1本のピン70の一端側を保持する。なお、ブラケット71は、主搬送路11の外側に位置する外プレート32と一体に設けてもよい。また、ブラケット71は、外プレート32とは別体に設け、外プレート32に重ねて複数のピン34によって取り付けるようにしてもよい。この場合、ブラケット71は、1つの外プレート32に取り付ける場合と、2つの外プレート32に跨って取り付ける場合とのいずれにも対応する。
【0057】
そして、ピン70は、
図12ないし
図14に示すように、予めチェーン31側に一体化される場合と、
図15ないし
図17に示すように、予めローラ37の連結体27に一体化される場合とがある。
【0058】
図12ないし
図14に示すように、ピン70が予めチェーン31側に一体化される場合には、チェーン31のブラケット71に設けられた2つの孔部のうち、両方の孔部に2本のピン70の一端側が固定されるか、一方の孔部のみに1本のピン70の一端側が固定される。
【0059】
ローラ37の連結体27は、1つのブラケット71の2本のピン70の他端側を保持する場合(
図12左側)と、隣り合う2つのブラケット71に跨って各ブラケット71の1本ずつのピン70を保持する場合(
図12右側)とがある。
【0060】
ローラ37の連結体27が、隣り合う2つのブラケット71に跨って各ブラケット71の各ピン70を保持する場合、主搬送方向Fの側に位置するブラケット71のピン70を第1差込孔45aに差し込み保持し、主搬送方向Fと反対側に位置するブラケット71のピン70を長孔状の第2差込孔45bに差し込み保持するため、長孔状の第2差込孔45bによってチェーン31の伸びを吸収できる。また、チェーン31がスプロケット19の外径部に沿って回動する際に、隣り合うブラケット71の間隔が広がるが、スプロケット19の外径を大きくすることで、隣り合うブラケット71の間隔の広がりを小さくすることが可能となって、その間隔の広がりを長孔状の第2差込孔45bで吸収可能とする。
【0061】
また、
図15ないし
図17に示すように、ピン70が予めローラ37の連結体27に一体化される場合、ブラケット71の突出方向先端側に2本のピン70が差し込まれる2つの差込孔72が主搬送方向Fに並んで設けられる。
【0062】
この場合、1つの連結体27から突出する2本のピン70は、1つのブラケット71の2つの差込孔72に差し込まれる場合と、隣り合うブラケット71の各一方の差込孔72に差し込まれる場合とのいずれにも対応する。
【0063】
1つの連結体27から突出する2本のピン70が1つのブラケット71の2つの差込孔72に差し込まれる場合、ブラケット71の差込孔72は、例えば、主搬送方向Fの側に位置する差込孔72をピン70の径に応じて丸孔状に形成された第1差込孔72aとし、主搬送方向Fと反対側に位置する差込孔72を第1差込孔72aよりも主搬送方向Fに長い長孔状に形成された第2差込孔72bとする。なお、この場合、1つの連結体27から突出する2本のピン70が1つのブラケット71に取り付けられるためにチェーン31の伸びが影響しないので、2つの差込孔72とも第1差込孔72aでもよく、あるいは、1つの連結体27から突出する2本のピン70が隣り合うブラケット71の各一方の差込孔72に差し込まれる場合と共通のブラケット71を用いてもよい。
【0064】
1つの連結体27から突出する2本のピン70が隣り合うブラケット71の各一方の差込孔72に差し込まれる場合、各ブラケット71の差込孔72は、主搬送方向Fの側に位置する差込孔72を長孔状の第2差込孔72bとし、主搬送方向Fと反対側に位置する差込孔72を丸孔状の第1差込孔72aとする。この場合、主搬送方向Fの側に位置する一方のブラケット71の第1差込孔72aは連結体27の一方のピン70を差し込み保持し、主搬送方向Fと反対側に位置する他方のブラケット71の第2差込孔72bは連結体27の他方のピン70を差し込み保持するため、長孔状の第2差込孔72bによってチェーン31の伸びを吸収できる。なお、チェーン31がスプロケット19の外径部に沿って回動する際に、隣り合うブラケット71の間隔が広がるが、スプロケット19の外径を大きくすることで、隣り合うブラケット71の間隔の広がりを小さくすることが可能となって、その間隔の広がりを長孔状の第2差込孔72bで吸収可能とする。
【0065】
次に、第3の実施の形態を、
図18ないし
図22を参照して説明する。
【0066】
連結体27は、チェーン31の2本のピン34をローラ37の開口部38の外側に配置して保持する。連結体27は、第1頭部域43に対して第2頭部域44を延長したブラケット部75が形成されている。このブラケット部75に、差込孔45である第1差込孔45aおよび第2差込孔45bが主搬送方向Fに並んで設けられている。
【0067】
この場合、
図18および
図19に示すように、ブラケット部75が、チェーン31に対して主搬送路11の内側に配置され、ピン34を保持する場合と、
図21および
図22に示すように、ブラケット部75が、チェーン31に対して主搬送路11の外側に配置され、ピン34を保持する場合とのいずれにも対応する。
【0068】
このように、連結体27がローラ37の開口部38の外で、チェーン31のピン34を保持する場合、連結体27によって保持するピン34の本数を2本よりも多くしやすくなり、強度の向上を図ることができる。
【0069】
次に、第4の実施の形態を、
図23(a)および
図23(d)を参照して説明する。
【0070】
連結体27は、チェーン31の2本のピン34のうちの一方のピン34をローラ37の開口部38の内側に配置して保持し、他方のピン34をローラ37の開口部38の外側に配置して保持する。
【0071】
連結体27には、主搬送方向Fと反対側に向けて第2縁部47を延長した延長部78が設けられる。連結体27には、ローラ37の開口部38の内側に配置される位置に第1差込孔45aが設けられ、延長部78に第2差込孔45bが設けられる。
【0072】
この場合、
図23(a)に示すように、延長部78に設けられる第2差込孔45bは長孔状の場合と、
図23(b)に示すように、延長部78に設けられる第2差込孔45bは主搬送方向Fに対して反対側が切り欠かれて開口された場合とが含まれる。
【0073】
次に、第5の実施の形態を、
図24(a)~(d)を参照して説明する。
【0074】
図24(a)に搬送体13の一例を示す。この例では、
図12ないし
図14に示したチェーン31を用いている。すなわち、チェーン31は、主搬送路11の内側に位置する外プレート32に一体に設けられたブラケット71を有し、このブラケット71にピン70の一端側を保持する。さらに、連結体27は、
図18ないし
図20に示す連結体27と同様に、ブラケット部75を有している。ただし、ブラケット部75は、連結体27の第1頭部域43を延長して形成されている。このブラケット部75にピン70の他端側を保持する。
【0075】
また、
図24(b)に搬送体13の他の例を示す。チェーン31は、主搬送路11の内側に位置する外プレート32に一体に設けられたブラケット71を有している。ブラケット71は、主搬送路11の内側に位置する外プレート32から主搬送路11の内側に向けて延長されるとともに外プレート32と対向するように垂直状の保持部71aが設けられ、この保持部71aにピン70の一端側を保持する。
【0076】
また、
図24(c)に搬送体13のさらに他の例を示す。チェーン31は、主搬送路11の内側に位置する外プレート32に一体に設けられたブラケット71を有している。ブラケット71は、主搬送路11の外側に位置する外プレート32から主搬送路11の内側に向けて延長されるとともに主搬送路11の内側に位置する外プレート32と対向するように垂直状の保持部71aが設けられ、この保持部71aにピン70の一端側を保持する。
【0077】
なお、
図24(a)、
図24(b)および
図24(c)の各例とも、ピン70の他端側を連結体27に固定し、ピン70の一端側をブラケット71の保持部71aに差し込んで保持してもよく、あるいは、ピン70の一端側をブラケット71の保持部71aに固定し、ピン70の他端側を連結体27に差し込んで保持してもよい。さらに、ブラケット71は、外プレート32とは別体に設け、主搬送路11の内側に位置する外プレート32の内側または主搬送路11の外側に位置する外プレート32の外側に配置してチェーン31に取り付けるようにしてもよい。
【0078】
また、
図24(d)に搬送体13のまたさらに他の例を示す。連結体27はブラケット部75を有している。ブラケット部75は、連結体27の第1頭部域43から主搬送路11の外側に向けて延長されるとともに主搬送路11の外側に位置するチェーン31の外プレート32に対向するように垂直状の保持部75aが設けられ、この保持部75aがチェーン31のピン34に保持されている。
【0079】
なお、搬送装置10は、主搬送方向Fに対して反対方向に搬送物を搬送することにより、上流側の3箇所から受け入れる搬送物を下流側の1箇所に集合させて送り出す集合装置として構成される。
【0080】
また、本実施の形態のチェーン31の複数のピン34を連結体27に差し込んでローラ37を支持する構造は、スラット54を備えず、主搬送方向Fのみに搬送物を搬送する搬送装置や、移動体29として押出シューを用いて支持体26上の搬送物を主搬送方向Fに交差する方向に押し出して仕分ける搬送装置にも適用できる。
【0081】
以上、本発明の実施の形態およびその変形例について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、前記実施の形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0082】
10 搬送装置
11 主搬送路
25 無端回動体
26 支持体
27 連結体
28 接続体
38 開口部
41 胴部
42 頭部
45 差込孔
45a 第1差込孔
45b 第2差込孔
46 第1縁部
47 第2縁部
48 第1辺部
49 第2辺部
50 第3辺部
51 方向表示部
72 差込孔
72a 第1差込孔
72b 第2差込孔
F 主搬送方向