(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-17
(45)【発行日】2023-02-28
(54)【発明の名称】クレーン
(51)【国際特許分類】
B66C 13/10 20060101AFI20230220BHJP
B66C 11/16 20060101ALI20230220BHJP
B66C 13/06 20060101ALI20230220BHJP
B66C 19/00 20060101ALN20230220BHJP
【FI】
B66C13/10 A
B66C11/16
B66C13/06 H
B66C19/00 B
(21)【出願番号】P 2020042596
(22)【出願日】2020-03-12
【審査請求日】2022-01-07
(73)【特許権者】
【識別番号】518126144
【氏名又は名称】株式会社三井E&Sマシナリー
(74)【代理人】
【識別番号】110001368
【氏名又は名称】清流国際弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100129252
【氏名又は名称】昼間 孝良
(74)【代理人】
【識別番号】100155033
【氏名又は名称】境澤 正夫
(72)【発明者】
【氏名】吉浦 慎一
【審査官】八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】実開昭55-063320(JP,U)
【文献】米国特許第05765981(US,A)
【文献】特開2012-201450(JP,A)
【文献】実開昭62-005186(JP,U)
【文献】実開昭63-110477(JP,U)
【文献】特公昭45-006653(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66C 9/00-19/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定桁と、前記固定桁の延在方向の一端に設けられた連結部と、前記連結部に軸支され上方に回動する可動桁と、前記固定桁及び前記可動桁に沿ってその下方を走行するトロリと、前記可動桁に沿ってその下方で前記トロリよりも前記固定桁から遠い位置を走行する第1カテナリサポートと、前記連結部から下方に張設され、前記第1カテナリサポートの第1サポートシーブを経由して前記トロリと前記連結部を連結する第1ロープを備えるクレーンであって、
前記トロリから前記第1カテナリサポートまでの前記第1ロープの部分であり前記トロリと共に走行する第1ランニングロープと、
前記連結部から前記第1カテナリサポートまでの前記第1ロープの部分であり前記トロリと共に走行しない第1デッドロープと、
前記延在方向に直交する水平方向を軸に前記連結部の下方に設けられ、前記第1デッドロープをガイドしてその向きを下方から前記第1カテナリサポートに向ける第1デッドシーブと、
前記第1ランニングロープと平面視で重なる位置で、かつ前記第1デッドロープと平面視で重ならない位置で、前記第1デッドシーブにその軸方向に隣接し独立回転可能に設けられ、前記可動桁が上方に回動した場合のみ前記第1ランニングロープをガイドする第1ガイドローラを備えることを特徴とするクレーン。
【請求項2】
前記トロリを挟んで前記第1カテナリサポートと対向し、前記固定桁に沿ってその下方を走行する第2カテナリサポートと、
前記連結部から下方に張設され、前記第2カテナリサポートの第2サポートシーブを経由して前記トロリと前記連結部を連結する第2ロープと、
前記連結部と前記第2カテナリサポート間の前記第2ロープであり前記トロリと共に走行しない第2デッドロープと、
前記延在方向に直交する水平方向を軸に前記連結部の下方に設けられ、前記第2デッドロープをガイドしてその向きを下方から前記第2カテナリサポートに向ける第2デッドシーブと、
前記第1ランニングロープと平面視で重なる位置で、かつ前記第2デッドロープと平面視で重ならない位置で、前記第2デッドシーブに、その軸方向に隣接して独立回転可能に設けられ、前記可動桁が上方に回動した状態のみ、前記第1ランニングロープをガイドする第2ガイドローラを備える請求項1に記載のクレーン。
【請求項3】
前記第2デッドロープと前記第1デッドロープとが前記第1ランニングロープに対し平面視で前記桁の幅方向に互いに逆向きに所定角傾斜する請求項2記載のクレーン。
【請求項4】
前記第1デッドシーブと前記第2デッドシーブは、前記第1ガイドローラ及び前記第2ガイドローラを挟んで前記固定桁の幅方向に対向配置される請求項3に記載のクレーン。
【請求項5】
前記第2デッドロープと前記第1デッドロープとが前記第1ランニングロープに対し平面視で前記桁の幅方向に互いに同じ向きに所定角傾斜する請求項2記載のクレーン。
【請求項6】
前記第1デッドシーブと前記第2デッドシーブは、前記第1ガイドローラ及び前記第2ガイドローラに対して前記固定桁の幅方向に同じ側に並列配置される請求項5に記載のクレーン。
【請求項7】
前記第1ガイドローラ又は前記第2ガイドローラの軸方向端部から下方に向け、軸方向に回転軸から離れる向きに傾斜して突設され、前記第1ランニングロープを前記第1ガイドローラ又は前記第2ガイドローラにガイドするガイド部を備える請求項2~6のいずれかに記載のクレーン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はクレーンに関する。
【背景技術】
【0002】
吊具を桁の延在方向に走行させるトロリを備えるクレーンは、トロリと吊具の移動にワイヤを用いる。ワイヤはクレーンの支持構造体に設けられたドラムから繰り出されて桁の延在方向に沿って張設され、トロリ及び吊具と結束される。
この構造では、桁が長くなるほど、桁の延在方向に沿って張設されたワイヤも長くなるため、ワイヤが自重で下方にたわんで吊具が揺れ、荷役効率が悪化する場合がある。
特許文献1のクレーンはワイヤのたわみを抑制するカテナリサポートを備える。カテナリサポートは、トロリの走行方向前後でワイヤの下方に配置され、ロープでトロリと連結される。ロープは一端が桁に固定され、デッドシーブと呼ばれるシーブでカテナリサポートに向けガイドされ、カテナリサポートに設けたガイドシーブでその向きをトロリに向けられ他端がトロリに固定される。トロリとガイドシーブ間のロープはランニングロープと呼ばれる。カテナリサポートはトロリの走行に追従しつつワイヤを下から支えて、たわみを抑制する。桁の一部が上方に回動する可動桁の場合、海側カテナリサポートが可動桁に保持されるため、可動桁を回動させるとランニングロープも回動して、桁等のクレーンを構成する他の部材に接触する。この状態でトロリを走行させると接触した部材とランニングロープが摺動して損傷するため、摺動を防止する構造を備えるクレーンが好ましい。
これに対して特許文献2は、カテナリサポート機構ではないが、桁を回動した状態で1対の横行用兼巻上用ワイヤ同士が接触して摺動するのを防止するため、桁を回動した状態でワイヤに接触してガイドするガイドローラを設けた構造が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-201450号公報
【文献】特開2017-178581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2の構造は桁を回動した状態でワイヤの摺動を抑制できる点で有用である。一方で特許文献1の構造は桁を回動するとランニングロープがデッドシーブにも接触するため、桁やワイヤだけでなくデッドシーブとの接触も防止できる構造が好ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、カテナリサポートを備えるクレーンにおいて、可動桁が傾動した状態でランニングロープを損傷させずにトロリが走行可能なクレーンの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した課題を解決するため、本発明は固定桁と、前記固定桁の延在方向の一端に設けられた連結部と、前記連結部に軸支され上方に回動する可動桁と、前記固定桁及び前記可動桁に沿ってその下方を走行するトロリと、前記可動桁に沿ってその下方で前記トロリよりも前記固定桁から遠い位置を走行する第1カテナリサポートと、前記連結部から下方に張設され、前記第1カテナリサポートの第1サポートシーブを経由して前記トロリと前記連結部を連結する第1ロープを備えるクレーンであって、前記トロリから前記第1カテナリサポートまでの前記第1ロープの部分であり前記トロリと共に走行する第1ランニングロープと、前記連結部から前記第1カテナリサポートまでの前記第1ロープの部分であり前記トロリと共に走行しない第1デッドロープと、前記延在方向に直交する水平方向を軸に前記連結部の下方に設けられ、前記第1デッドロープをガイドしてその向きを下方から前記第1カテナリサポートに向ける第1デッドシーブと、前記第1ランニングロープと平面視で重なる位置で、かつ前記第1デッドロープと平面視で重ならない位置で、前記第1デッドシーブにその軸方向に隣接し独立回転可能に設けられ、前記可動桁が上方に回動した場合のみ前記第1ランニングロープをガイドする第1ガイドローラを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明では可動桁が上方に回動した場合にランニングロープが固定桁、可動桁、第1デッドシーブ及び第1デッドロープに接触せずにガイドローラにガイドされる。
そのため、可動桁が上方に回動した状態でも、クレーンを構成する他の部材とロープが摺動して損傷せずにトロリを横行させられる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係るクレーンを示す側面図であって、(a)は可動桁と固定桁の延在方向を一致させた図、(b)は(a)から可動桁を上方に回動させた図である。
【
図2】
図1の連結部近傍を示す図であって(a)は上面図、(b)は(a)のA1-A1端面図である。
【
図3】
図1のカテナリサポート機構を示す斜視図であって、(a)は
図1(a)に対応した図、(b)は
図1(b)に対応した図である。
【
図4】
図3のA2方向矢視図であって、固定桁は記載を省略している。
【
図5】
図4の円板状ガイド部材の詳細図であって、(a)は
図4と同じ向きから見た図、(b)は(a)のA3方向矢視図、(c)は(a)のA4-A4断面図である。
【
図6】
図3(a)のインナーロープと円板状ガイド部材を示す平面図であって、(a)は
図4に対応する図、(b)は(a)の変形例である。
【
図7】
図6(a)の円板状ガイド部材の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づき本発明に好適な実施形態を詳細に説明する。まず
図1及び
図2を参照して本実施形態に係るクレーンの概略構成を説明する。ここではクレーン1として、コンテナ船48とコンテナ10の荷役を行う岸壁クレーンを例示する。
図1に示すクレーン1は、支持構造体3、走行装置7、固定桁9、連結部11、可動桁13、トロリ15、スプレッダ17、巻上ワイヤ19、及びカテナリサポート機構21を備える。
【0010】
支持構造体3はクレーン1の他の構造物を支持する支柱であり、
図1のX方向に対向して1対が配置される。走行装置7はクレーン1を走行方向としてのY方向に走行させる車輪とその駆動機構を備えた装置であり、支持構造体3の下端に設けられる。固定桁9は、支持構造体3の上部に支持され、走行方向に直交する一方向である横行方向としてのX方向に延在する桁である。連結部11は
図2に示すY方向に平行な軸12で固定桁9と可動桁13を連結する構造物であり、固定桁9の延在方向であるX方向海側の端部に設けられる。可動桁13は連結部11に連結され、軸12を中心にZ方向上方に回動する桁である。
図2の固定桁9及び可動桁13は1本の桁からなるモノボックス型である。なお連結部11は、
図2に示すように軸12及び、可動桁13と固定桁9の対向面に配置され、軸12を保持する軸保持板12a、12bを備える。
【0011】
トロリ15は、固定桁9及び可動桁13に支持されてその下方を図示しない走行ワイヤに引っ張られてX方向に走行する台車である。スプレッダ17は、トロリ15に巻上ワイヤ19で支持されてZ方向に移動してコンテナ10を吊り上げる吊具である。
巻上ワイヤ19はスプレッダ17を支持して上下動させる綱である。巻上ワイヤ19の一端は固定桁9の上部に設けられた機械室25に配置されたドラム27からX方向陸側に繰り出され、固定桁9のX方向陸側端部に設けられた陸側エンドシーブ9aでX方向海側に向きを変えられる。向きを変えられた巻上ワイヤ19はトロリ15に設けられた第1トロリシーブ15aを経由してスプレッダ17に設けられたスプレッダシーブ17aに至り、さらにトロリ15に設けられた第2トロリシーブ15bを介してX方向海側に向きを変えられる。巻上ワイヤ19の終端は可動桁13のX方向海側端部に固定される。この構成ではドラム27を回転させることで、スプレッダ17が上下する。
カテナリサポート機構21は、X方向に延在する走行ワイヤ及び巻上ワイヤ19を下から支えることで、これらのワイヤの下方へのたわみを抑制する機構である。
以上が本実施形態に係るクレーン1の概略構成の説明である。
【0012】
次に
図1~
図7を参照してカテナリサポート機構21の詳細を説明する。
図3に示すようにカテナリサポート機構21は、第1カテナリサポート31、第2カテナリサポート33、インナーロープ35、円板状ガイド機構37a、37b、及びアウターロープ39を備える。
【0013】
第1カテナリサポート31は可動桁13に沿う走行ワイヤ及び巻上ワイヤ19を下から支える走行体であり、
図3に示すように第1台車31a、第1車輪31b、及び第1サポートシーブ31cを備える。第1台車31aはX方向から見てU字形状を有する車両であり、U字の中途に設けられた図示しない支持ローラが走行ワイヤ及び巻上ワイヤ19を下から支えて、たわみを抑制する。第1車輪31bは
図2及び
図4に示す可動桁13の上面の幅方向両端に設けられたレール13a上を転動することで、第1カテナリサポート31を、可動桁13に沿ってその下方をX方向に移動させる車輪である。第1車輪31bは第1台車31aのU字の両端の内側に軸方向をY方向に向け対向配置される。第1サポートシーブ31cはインナーロープ35をガイドする滑車であり、
図3に示すようにY方向を軸方向としてU字の中途に設けられる。第1カテナリサポート31はトロリ15よりもX方向海側に配置され、トロリ15よりも固定桁9から遠い位置を走行する。
【0014】
第2カテナリサポート33は固定桁9に沿う走行ワイヤ及び巻上ワイヤ19を下から支える走行体であり、
図3に示すように第2台車33a、第2車輪33b、及び第2サポートシーブ33cを備える。第2台車33aはX方向から見てU字形状を有する車両であり、U字の中途に設けられた図示しない支持ローラが走行ワイヤ及び巻上ワイヤ19を下から支えて、たわみを抑制する。第2車輪33bは第1車輪31bと同じ形状であり、
図2に示す固定桁9の上面の幅方向両端に設けられたレール9b上を転動することで、第2カテナリサポート33をX方向に移動させる。第2サポートシーブ33cの機能は第1サポートシーブ31cと同様である。第2カテナリサポート33はトロリ15を挟んで第1カテナリサポート31と対向する位置に設けられており、トロリ15よりもX方向陸側を走行する。
【0015】
インナーロープ35は第1カテナリサポート31及び第2カテナリサポート33をトロリ15と連結することで、第1カテナリサポート31及び第2カテナリサポート33をトロリ15の移動に追従させるロープである。
図3に示すようにインナーロープ35は、第1ロープ35a及び第2ロープ35bを備える。
第1ロープ35aは連結部11から下方に張設され、第1カテナリサポート31の第1サポートシーブ31cを経由してトロリ15と連結部11を連結するロープである。第1ロープ35aの一端は
図2に示すように連結部11の固定部11aに固定され、他端は
図3に示すようにトロリ15のアンカー15cに固定される。
図2に示す可動桁13はモノボックス型であるため、固定部11aは、ここでは
図2(b)に示すように連結部11の軸保持板12aに設けられ、第1ロープ35aが固着するリングである。可動桁13が複数の梁で構成される場合、固定部11aは連結部11において、複数の梁を連結するタイビームに設けてもよい。
【0016】
図3に示す第1ロープ35aのうち、トロリ15のアンカー15cから第1カテナリサポート31の第1サポートシーブ31cまでの第1ロープ35aの部分を第1ランニングロープ38aと称す。第1ランニングロープ38aは走行体同士を連結するロープであるため、トロリ15及び第1カテナリサポート31と共に走行する。第1カテナリサポート31は第1サポートシーブ31cを介してトロリ15と連結されるため、トロリ15に対して動滑車となり、トロリ15の走行速度の1/2の速度で走行する。
図3に示す第1ロープ35aのうち、連結部11の固定部11aから第1カテナリサポート31の第1サポートシーブ31cまでの前記第1ロープ35aの部分を第1デッドロープ38bと称す。第1デッドロープ38bの一端は連結部11の固定部11aに固定されているため、トロリ15及び第1カテナリサポート31と共に走行しない。
図3では、第1デッドロープ38bが第1ランニングロープ38aより上方に位置する。
【0017】
第1カテナリサポート31は可動桁13に沿って走行するため、可動桁13の回動によって走行する向きが変わる。例えば
図1(a)及び
図3(a)に示す状態では、第1カテナリサポート31が移動する向きはX方向海側であるB1の向きである。
図1(b)及び
図3(b)に示す状態では、X方向海側から可動桁13の回動する角度α(
図1(b)参照)に応じて上方に傾斜したB2の向きが第1カテナリサポート31の移動する向きになる。これに伴い、第1ロープ35aの経路も上方に傾斜した経路になる。
【0018】
第2ロープ35bは連結部11から下方に張設され、第2カテナリサポート33の第2サポートシーブ33cを経由してトロリ15と連結部11を連結するロープである。第2ロープ35bの一端は
図2(b)に示す連結部11の固定部11bに固定され、他端は
図3に示すトロリ15のアンカー15cに固定される。
図2(b)ではモノボックス型の固定桁9を例示しているため、固定部11bは、連結部11の軸保持板12bに設けられたリングである。固定桁9が複数の梁で構成される場合、固定部11bは連結部11において、複数の梁を連結するタイビームに設けてもよい。
【0019】
図3に示す第2ロープ35bのうち、トロリ15から第2カテナリサポート33の第2サポートシーブ33cまでの第2ロープ35bの部分を第2ランニングロープ40aと称す。第2ランニングロープ40aは走行体同士を連結するロープであるため、トロリ15及び第2カテナリサポート33と共に走行する。第2カテナリサポート33は第1カテナリサポート31と同様にトロリ15の走行速度の1/2の速度で走行する。
図3に示す第2ロープ35bのうち、連結部11の固定部11bから第2カテナリサポート33の第2サポートシーブ33cまでの第2ロープ35bの部分を第2デッドロープ40bと称す。第2デッドロープ40bの一端は固定部11bに固定されているため、トロリ15と共に走行しない。第2カテナリサポート33は固定桁9に沿って走行するため、可動桁13が回動しても走行する向きが変わらない。よって第2ロープ35bの経路も可動桁13の回動で変わらない。
図3では、第2デッドロープ40bが第2ランニングロープ40aよりも上方に位置する。
【0020】
図5に示す円板状ガイド機構37aは第1ロープ35aをガイドする部材で、第1デッドシーブ45a、第1ガイドローラ47a、第1ガイド部49a、49b、及び第1補助ガイド部52aを備える。
第1デッドシーブ45aは連結部11の固定部11aから下方に張設された第1デッドロープ38bをガイドしてその向きを下方から第1カテナリサポート31に向ける円板状の部材である。第1デッドシーブ45aはX方向に直交する水平方向であるY方向に延在する第1固定軸81aを軸にして、連結部11の下方に設けられ、円板の円周面に第1デッドロープ38bが接触する。第1デッドロープ38bはトロリ15と共に走行しないので第1デッドシーブ45aに対して移動しない。そのため、第1デッドシーブ45aは回転不可能な構造でよい。
第1デッドシーブ45aの第1固定軸81aの両端は、Y方向に第1デッドシーブ45aを挟むように連結部11の軸保持板12aからX方向陸側に突設した板である第1デッドシーブ固定板83a及び第1両用固定板85aに固定される。
【0021】
第1ガイドローラ47aは
図1(b)に示す可動桁13が上方に回動した場合のみ第1ランニングロープ38aをガイドするローラである。
第1ガイドローラ47aは
図6(a)に示すように平面視で、第1ランニングロープ38aと平面視で重なり、第1デッドロープ38bと重ならない位置に配置される。具体的には第1ガイドローラ47aは、
図1(a)及び
図3(a)に示す、可動桁13と固定桁9の延在方向が一致した状態で、第1ランニングロープ38aの直上に配置される。
図5に示すように第1ガイドローラ47aは、第1デッドシーブ45aにその軸方向に隣接する自身の回転軸である第1可動軸87aを軸中心として独立回転可能に設けられる。
図5では、第1可動軸87aは、第1デッドシーブ45aの第1固定軸81aと同軸に配置される。第1可動軸87aの両端は第1両用固定板85a、及び連結部11の軸保持板12aから第1ガイドローラ47aを第1両用固定板85aと協同して挟むようにX方向陸側に突設した第1ランニングシーブ保持板89aに保持される。
【0022】
図1(b)に示すようにトロリ15が固定桁9の下方に位置する状態で可動桁13が上方に回動した場合、
図3(b)に示すように第1ランニングロープ38aはアンカー15cとの固定部は動かないが、第1サポートシーブ31cとの連結部は上方に回動する。そのため、第1ランニングロープ38aはアンカー15cとの固定部を中心に上方に回動して連結部11に近づく。しかしながら可動桁13が上方に回動した場合は、連結部11の下方に位置する第1ガイドローラ47aが第1ランニングロープ38aに、まず接触する。そのため第1ランニングロープ38aは、固定桁9、可動桁13、第1デッドシーブ45a及び第1デッドロープ38bに接触せずに第1ガイドローラ47aにガイドされる。この状態でトロリ15をX方向に移動させると、第1ランニングロープ38aはトロリ15と同じ向きに移動する。この際、第1ガイドローラ47aが第1デッドシーブ45aに対して独立回転して第1ランニングロープ38aをガイドする。よって、
図1(b)及び
図3(b)に示すように可動桁13が上方に回動した状態でも、クレーン1を構成する他の部材と第1ランニングロープ38aが摺動して損傷せずにトロリ15を横行させられる。
【0023】
トロリ15が固定桁9の下方に位置し、かつ可動桁13が上方に回動して本船荷役を行わない状態でトロリ15を横行させる必要がある場合として、以下の例を挙げる。
まずスプレッダ17を交換する場合がある。交換の際は、
図1(b)に示す、固定桁9のX方向陸側の延在領域であるバックリーチの下方の岸壁の領域R1までトロリ15でスプレッダ17を移動させる。
図1(b)に示す本船荷役を行わない時点でスプレッダ17を交換すれば、本船荷役中の交換が不要になり、荷役効率が向上する。
【0024】
次に、
図1(b)に示すバックリーチ下方の蔵置領域R2に蔵置されたコンテナ10の荷役にクレーン1を用いる場合がある。本船荷役を行わない状態でクレーン1をコンテナ10の荷役に利用できれば、本船荷役が行われない場合は本来使用されないクレーン1を活用でき、荷役効率が向上する。
【0025】
なお、円板状ガイド機構37aの第1ガイドローラ47aは第1デッドシーブ45aの軸と同軸に配置され、第1ガイドローラ47aが回転可能で、第1デッドシーブ45aは回転しない。そのため円板状ガイド機構37aは、既存のカテナリサポート用のデッドシーブを2つのシーブに分割して1方のシーブを回転可能にした構造に相当する。
そのため円板状ガイド機構37aは、既存のカテナリサポート機構を備えたクレーンにおいても、既存のデッドシーブと交換することで、クレーンの大幅な改造をせずに取り付けられる点も有利である。
【0026】
第1デッドシーブ45aと第1ガイドローラ47aの径及び軸方向の幅は適宜設定できる。ただし第1ランニングロープ38aは第1デッドシーブ45aに対して移動する。そのため、移動中に第1ランニングロープ38aがY方向に移動して第1デッドシーブ45aから外れ難くするため、
図5に示す第1ガイドローラ47aの軸方向の幅W1が、第1デッドシーブ45aの軸方向の幅W2よりも広いのが好ましい。
【0027】
第1ガイド部49a、49bは、第1ランニングロープ38aの第1ガイドローラ47aに対する平面上の位置がY方向にずれた状態で可動桁13が上方に回動した場合に、第1ランニングロープ38aを第1ガイドローラ47aにガイドする部材である。
第1ガイドローラ47aは
図6(a)に示すように第1ランニングロープ38aと平面視で重なる位置に設けられているが、風に煽られる等の理由でY方向に多少ずれる場合がある。この場合にズレを矯正して第1ランニングロープ38aの第1ガイドローラ47aの平面上の位置を合わせる構造が第1ガイド部49a、49bである。
【0028】
図5に示す第1ガイド部49a、49bは、第1ガイドローラ47aの軸方向端部から下方に向け、軸方向に回転軸である第1可動軸87aから離れる向きに傾斜して突設された板状部材である。第1ガイド部49a、49bは第1ガイドローラ47aの軸方向両端に各々設けられ、軸方向に拡幅して傾斜する。第1ガイド部49aは第1ランニングシーブ保持板89aの、第1ガイドローラ47aに対して反対側の面に設けられた連結板91aを介してボルト等で第1ランニングシーブ保持板89aに固定される。第1ガイド部49bは、第1ガイドローラ47aの軸方向の第1デッドシーブ45a側の端部から突設され、第1デッドシーブ45aを超える位置まで延在する。第1ガイド部49bの突設端は、第1デッドシーブ固定板83aの、第1ガイドローラ47aに対して反対側の面に設けられた連結板93aを介して第1デッドシーブ固定板83aにボルト等で固定される。第1補助ガイド部52aは、第1デッドシーブ45aの第1デッドシーブ固定板83a側の端部から第1固定軸81aから離れる向きに傾斜して突設された板状部材である。第1補助ガイド部52aは、第1デッドロープ38bを第1デッドシーブ45aにガイドする部材であり、中途が連結板93aに固定される。
この構造では、第1ランニングロープ38aの第1ガイドローラ47aに対する平面上の位置がY方向にずれた状態で可動桁13が上方に回動しても、第1ガイド部49a、49bと平面上の位置が重なっていれば、第1ランニングロープ38aが第1ガイド部49a、49bに接触する。接触した第1ランニングロープ38aは、接触面に沿って第1ガイドローラ47aに近づく向きに移動し、第1ガイドローラ47aに接触する。そのため、第1ランニングロープ38aの平面上の位置が第1ガイドローラ47aに対し多少ずれていても、第1ガイドローラ47aに保持される。
【0029】
第1ガイドローラ47aの軸方向であるY方向における第1ガイド部49aの長さは、想定される第1ランニングロープ38aの第1ガイドローラ47aに対するY方向のズレに応じて適宜設定する。具体的には、第1デッドシーブ45aの下方まで延在する長さが好ましい。この構成により、第1ランニングロープ38aが第1ガイドローラ47aに対してY方向にずれた場合に、第1ランニングロープ38aが第1デッドシーブ45aに接触するのも防げる。
Y方向における第1ガイド部49bの長さは、
図5(a)に示すように、第1デッドシーブ45aを超える位置まで延在するのが好ましい。この構成では、Y方向において第1デッドシーブ45aの下方に第1ガイド部49bが必ず位置するため、第1ランニングロープ38aが風に煽られて第1デッドシーブ45aの下方に移動しても、第1デッドシーブ45aよりも先に第1ガイド部49bに接触する。そのため、第1ランニングロープ38aが第1デッドシーブ45aに接触せず、第1ランニングロープ38aが第1デッドロープ38bと接触して損傷するのをより確実に防止できる。
【0030】
円板状ガイド機構37bは円板状ガイド機構37aよりX方向陸側に設けられ、第1ロープ35a及び第2ロープ35bをガイドする部材である。円板状ガイド機構37bは、
図7に示すように第2デッドシーブ45b、第2ガイドローラ47b、第2ガイド部50a、50b、及び第2補助ガイド部52bを備える。
第2デッドシーブ45bは連結部11の固定部11bから下方に張設された第2デッドロープ40bをガイドしてその向きを下方から第2カテナリサポート33に向ける円板状の部材である。第2デッドシーブ45bはX方向に直交する水平方向であるY方向を軸にして、連結部11の下方に設けられ、円板の円周面に第1デッドロープ38bが接触する。第1デッドロープ38bは、第1デッドシーブ45aと同様に回転不可能な構造でよい。第2デッドシーブ45bの第2固定軸81bの両端は、Y方向に第2デッドシーブ45bを挟むように連結部11の軸保持板12bからX方向海側に突設した板である第2デッドシーブ固定板83b及び第2両用固定板85bに固定される。
【0031】
第2ガイドローラ47bは
図1(b)に示す可動桁13が上方に回動した場合のみ第1ランニングロープ38aをガイドするローラである。
第2ガイドローラ47bは
図6(a)に示すように平面視で、第1ランニングロープ38aと平面視で重なり、第2デッドロープ40bと重ならない位置に配置される。具体的には第2ガイドローラ47bは、
図1(a)及び
図3(a)に示す、可動桁13と固定桁9の延在方向が一致した状態で、第1ランニングロープ38aの上方に配置される。
第2ガイドローラ47bは第1ガイドローラ47aと同様に、第2デッドシーブ45bの第2固定軸81bと軸方向に隣接し独立回転可能に設けられる。
図7では、第2固定軸81bと、自身の回転軸である第2可動軸87bが同軸に配置される。第2可動軸87bの両端は第2両用固定板85b、及び第2ガイドローラ47bを第2両用固定板85bと協同してY方向に挟むように、連結部11の軸保持板12bからX方向海側に突設した板である第2ランニングシーブ保持板89bに固定される。
【0032】
この構成では第2ガイドローラ47bは第2デッドシーブ45bと平面視で重ならない位置に配置される。また第2ガイドローラ47bは
図3(a)に示す状態で第1ランニングロープ38aの上方に配置され、
図3(b)に示す可動桁13が上方に回動した場合のみ第1ランニングロープ38aをガイドする。
そのため、可動桁13が上方に回動した場合に、第1ランニングロープ38aが第2デッドシーブ45b、及び第2デッドロープ40bに接触せずに第2ガイドローラ47bにガイドされる。この状態でトロリ15をX方向に移動させると、第1ランニングロープ38aはトロリ15と同じ向きに移動するが、第2ガイドローラ47bも第2デッドシーブ45bに対して独立回転しつつ、その移動をガイドする。
よって、
図1(b)及び
図3(b)に示すように可動桁13が上方に回動した状態でも、第1ランニングロープ38aがクレーン1を構成する他の部材と確実に摺動せずにトロリ15を横行させられる。
【0033】
円板状ガイド機構37bは、円板状ガイド機構37aと同様に既存のカテナリサポート用のデッドシーブを2つのシーブに分割して1方のシーブを回転可能にした構造に相当する。そのため円板状ガイド機構37bは、既存のカテナリサポート機構のデッドシーブと交換することで、既存のクレーンの大幅な改造をせずに取り付けられる。
【0034】
図7に示す第2ガイドローラ47bの軸方向の幅W3は第2デッドシーブ45bの軸方向の幅W4よりも広いのが好ましい。理由は第1ガイドローラ47a及び第1デッドシーブ45aと同様である。
【0035】
第2ガイド部50a、50bは、第1ランニングロープ38aの第2ガイドローラ47bに対する平面上の位置がY方向にずれた状態で可動桁13が上方に回動した場合に、第2ランニングロープ40aを第2ガイドローラ47bにガイドする部材である。
具体的な第2ガイド部50a、50bの構造は第1ガイド部49aと同様であり、第2ガイドローラ47bの軸方向端部から下方に向け、軸方向に回転軸から離れる向きに傾斜して突設された板状部材である。その効果も同様である。第2ガイド部50aは連結板91aと同じ形状の連結板91bを介して第2ランニングシーブ保持板89bに保持される。第2ガイド部50aは連結板91bと同じ形状の連結板93bを介して第2デッドシーブ固定板83bに固定される。
第2補助ガイド部52bは、第2デッドシーブ45bの第2デッドシーブ固定板83b側の端部から第2固定軸81bから離れる向きに傾斜して突設された板状部材である。第2補助ガイド部52bは、第2デッドロープ40bを第2デッドシーブ45bにガイドする部材であり、中途が連結板93bに固定される。
【0036】
第1デッドロープ38b及び第2デッドロープ40bは、第1ランニングロープ38a及び第2ランニングロープ40aと平面上の位置が重ならないように、
図6(a)に示すように、第1ランニングロープ38aに対し平面視で桁の幅方向であるY方向に互いに逆向きに所定角β傾斜するのが好ましい。
【0037】
この構成では、第1ランニングロープ38aが風でY方向に大きく移動しない限り、可動桁13が上方に回動しても第1ランニングロープ38aと第1デッドロープ38b及び第2デッドロープ40bが接触しない。また、第1デッドロープ38b及び第2デッドロープ40bの傾斜する向きをY方向に互いに逆向きとすることで、傾斜により第1ランニングロープ38aに加えられるY方向の応力を互いに打ち消すことができる。
【0038】
また
図6(a)では、第1デッドシーブ45aと第2デッドシーブ45bが、平面視で第1ガイドローラ47a及び第2ガイドローラ47bを挟んでY方向に対向配置される。固定部11aと固定部11bも、平面視で第1ガイドローラ47a及び第2ガイドローラ47bを挟んで第1デッドシーブ45a及び第2デッドシーブ45bと同じ向きに配置される。この構成では、第1ランニングロープ38aに対する第1デッドシーブ45aと第2デッドシーブ45bの平面上の位置関係が、第1デッドロープ38bと第2デッドロープ40bの平面上の位置関係と同じになる。
そのため、第1デッドシーブ45aと第2デッドシーブ45bが確実に第1デッドロープ38bと第2デッドロープ40bを各々ガイドする。
ただし第1デッドロープ38b及び第2デッドロープ40bが第1ランニングロープ38a及び第2ランニングロープ40aと平面上の位置が重ならない配置であれば、第1デッドシーブ45aと第2デッドシーブ45bの配置は、対向配置に限定されない。
例えば
図6(b)に示すように、第1デッドシーブ45aと第2デッドシーブ45bがY方向において第1ガイドローラ47a及び第2ガイドローラ47bに対して同じ側に並列配置されてもよい。この場合、第1デッドロープ38b及び第2デッドロープ40bが第1ランニングロープ38aに対し平面視でY方向に互いに同じ向きに所定角β傾斜する。
図6(b)に示す構成は、例えば
図6(a)に示す第1デッドロープ38bの経路に照明、電気品、電装等の他の設備81がY方向に隣接して配置されている場合に有用である。この場合、
図6(a)に示す第1デッドロープ38bの経路とすると、風で煽られた第1デッドロープ38bがY方向に移動して他の設備81に接触して、互いの動作の妨げとなる恐れがある。そこで、
図6(b)に示す配置とすることで、第1デッドロープ38bの経路を他の設備81と接触し難い位置にできる。
【0039】
アウターロープ39は、第1カテナリサポート31と第2カテナリサポート33がX方向に移動する際にインナーロープ35が弛まないようにX方向に互いに逆向きとなる2つの向きに引っ張るロープである。アウターロープ39は
図3ではインナーロープ35をY方向に挟む位置に1対が設けられる。アウターロープ39は一端が可動桁13の海側端部にある固定端である可動桁側固定部51に固定される。アウターロープ39は可動桁側固定部51からX方向陸側に向けて張設され、第1カテナリサポート31の第1台車31aに設けられた第1アウターシーブ53にガイドされてその向きをX方向海側に変えられる。向きを変えられたアウターロープ39は、可動桁13に設けられた可動桁側エンドシーブ55にガイドされてその向きをX方向陸側に変えられる。
向きを変えられたアウターロープ39は、固定桁9に設けられた固定桁側エンドシーブ57にガイドされてその向きをX方向海側に変えられる。アウターロープ39は、さらに第2カテナリサポート33の第2台車33aに設けられた第2アウターシーブ59にガイドされてその向きをX方向陸側に変えられ、固定桁9の陸側端部にある固定端である固定桁側固定部61に固定される。アウターロープ39の経路のうち、連結部11の下方には、
図3(b)に示すように、可動桁13が回動した場合にアウターロープ39をガイドするアウターロープガイドローラ63が設けられる。
【0040】
この構成では、インナーロープ35のX方向海側の端部が第1サポートシーブ31cを介してX方向海側にアウターロープ39に引っ張られる。インナーロープ35のX方向陸側の端部は第2サポートシーブ33cを介してX方向陸側にアウターロープ39に引っ張られる。よって、第1カテナリサポート31及び第2カテナリサポート33がX方向に移動する際にインナーロープ35が弛まない。
以上がカテナリサポート機構21の詳細の説明である。
【0041】
このように本実施形態では、クレーン1の円板状ガイド機構37aは、第1デッドシーブ45aの軸方向に隣接し独立回転可能に設けられ、可動桁13が上方に回動した場合のみ第1ランニングロープ38aをガイドする第1ガイドローラ47aを備える。
この構成では可動桁13が上方に回動した場合に第1ランニングロープ38aが固定桁9、可動桁13、第1デッドシーブ45a及び第1デッドロープ38bに接触せずに第1ガイドローラ47aにガイドされる。
そのため、可動桁13が上方に回動した状態でも、クレーン1を構成する他の部材と第1ランニングロープ38aが摺動して損傷せずにトロリ15を横行させられる。
【符号の説明】
【0042】
1 クレーン
3 支持構造体
7 走行装置
9 固定桁
9a 陸側エンドシーブ
9b レール
10 コンテナ
11 連結部
11a、11b 固定部
12 軸
12a、12b 軸保持板
13 可動桁
13a レール
15 トロリ
15a 第1トロリシーブ
15b 第2トロリシーブ
15c アンカー
17 スプレッダ
17a スプレッダシーブ
19 巻上ワイヤ
21 カテナリサポート機構
25 機械室
27 ドラム
31 第1カテナリサポート
31a 第1台車
31b 第1車輪
31c 第1サポートシーブ
33 第2カテナリサポート
33a 第2台車
33b 第2車輪
33c 第2サポートシーブ
35 インナーロープ
35a 第1ロープ
35b 第2ロープ
37a、37b 円板状ガイド機構
38a 第1ランニングロープ
38b 第1デッドロープ
39 アウターロープ
40a 第2ランニングロープ
40b 第2デッドロープ
45a 第1デッドシーブ
45b 第2デッドシーブ
47a 第1ガイドローラ
47b 第2ガイドローラ
48 コンテナ船
49a、49b 第1ガイド部
50a、50b 第2ガイド部
51 可動桁側固定部
52a 第1補助ガイド部
52b 第2補助ガイド部
53 第1アウターシーブ
55 可動桁側エンドシーブ
57 固定桁側エンドシーブ
59 第2アウターシーブ
61 固定桁側固定部
63 アウターロープガイドローラ
81 他の設備
81a 第1固定軸
81b 第2固定軸
83a 第1デッドシーブ固定板
83b 第2デッドシーブ固定板
85a 第1両用固定板
85b 第2両用固定板
87a 第1可動軸
87b 第2可動軸
89a 第1ランニングシーブ保持板
89b 第2ランニングシーブ保持板
91a、91b、93a、93b 連結板