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  • 特許-信号構成方法、装置および記憶媒体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-17
(45)【発行日】2023-02-28
(54)【発明の名称】信号構成方法、装置および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20230220BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20230220BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20230220BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20230220BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04W72/0446
H04W72/0453
H04W72/20
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021105033
(22)【出願日】2021-06-24
(62)【分割の表示】P 2019536921の分割
【原出願日】2018-01-05
(65)【公開番号】P2021168487
(43)【公開日】2021-10-21
【審査請求日】2021-06-24
(31)【優先権主張番号】201710008062.0
(32)【優先日】2017-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(73)【特許権者】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲鐘▼科
(72)【発明者】
【氏名】童▲輝▼
【審査官】原田 聖子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/059094(WO,A1)
【文献】CATT,Discussion on phase tracking RS for NR[online],3GPP TSG RAN WG1 #87 R1-1611382,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1-1611382.zip>,2016年11月05日
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Views on RS for phase tracking[online],3GPP TSG RAN WG1 #87 R1-1612720,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1-1612720.zip>,2016年11月05日
【文献】Samsung,Frequency domain pattern for RS for phase tracking[online],3GPP TSG RAN WG1 #87 R1-1612499,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1-1612499.zip>,2016年11月04日
【文献】CMCC,Phase Noise Reference Signal Design for High Frequency Systems[online],3GPP TSG RAN WG1 #87 R1-1612186,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1-1612186.zip>,2016年11月05日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 72/0446
H04W 72/0453
H04W 72/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークの構成を表すための参照情報の少なくとも1種類を取得することと、
前記少なくとも1種類の参照情報に基づいて、位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成し、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの構成情報であって、時間領域および/または周波数領域のリソースに対応する密度またはパターンが含まれる構成情報を得ることとを含み、
前記少なくとも1種類の参照情報は、
位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度、サブキャリア間隔、スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数、通信波形の少なくとも一つを含み、
それに応じて、前記少なくとも1種類の参照情報に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成することは、
少なくとも周波数偏移の増加に対応する前記位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること
なくともスケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、
少なくとも通信波形に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、の少なくとも一つを含み、
ここで、前記の少なくとも周波数偏移の増加に対応する前記位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成することは、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が増加するのであれば、第1密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が遅くなるのであれば、第2密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、ここで、前記第1密度閾値範囲内の数値が第2密度閾値範囲内の数値より小さいことを含み
記の少なくともスケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成することは、
スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数に基づいて、前記位相追跡参照信号の周波数領域のリソースに対して、割当可能な上限値および割当可能な下限値を設定することを含み、
前記の少なくとも通信波形に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成することは、
通信波形がシングルキャリアであると、第1密度で時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、通信波形がOFDMであると、前記第1密度より大きい第2密度で時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成することを含む信号構成方法。
【請求項2】
前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの構成情報を得た後に、
ダウンリンク制御情報DCI、無線リソース制御RRC情報、アップリンクグラント(UL grant)のうちの少なくとも一つによって構成情報を受信側に送信すること、または、
アップリンク制御情報UCIによって構成情報を受信側に送信することをさらに含み、
或いは、
前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの構成情報を得た後に、
前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域の構成が少なくとも一つの参照情報に関係することを指示するための指示情報を、DCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つによって受信側に送信すること、または、
前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域の構成が少なくとも一つの参照情報に関係することを指示するための指示情報を、UCIによって受信側に送信することをさらに含み、
或いは、
前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの構成情報を得た後に、
前記位相追跡参照信号とは異なる少なくとも1種類の参照信号が、前記時間領域および周波数領域のパターンに対応するリソースの位置に構成されているかを判断することと、
少なくとも1種類の参照信号が構成されているのであれば、前記位相追跡参照信号と、構成されている少なくとも1種類の参照信号を多重化することとをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの構成情報を得た後に、
前記位相追跡参照信号とは異なる少なくとも1種類の参照信号が、前記時間領域および周波数領域のパターンに対応するリソースの位置に構成されているかを判断することと、
少なくとも1種類の参照信号が構成されているのであれば、前記少なくとも1種類の参照信号が、前記位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンに対応するリソースの位置をすべて占用したかを判断することと、
占用されない時間領域および周波数領域のリソースの位置が少なくとも1つあれば、前記少なくとも1つの占用されない時間領域および周波数領域のリソースの位置に前記位相追跡参照信号を構成することとをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
通信ネットワークの構成を表すための参照情報の少なくとも1種類を取得する参照情報取得ユニットと、
前記少なくとも1種類の参照情報に基づいて、位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成し、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの構成情報であって、時間領域および/または周波数領域のリソースに対応する密度またはパターンが含まれる構成情報を得る構成ユニットとを含み、
前記少なくとも1種類の参照情報は、
位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度、サブキャリア間隔、スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数、通信波形の少なくとも一つを含み、
それに応じて、前記構成ユニットは、
少なくとも周波数偏移の増加に対応する前記位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること
なくとも前記スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、
少なくとも通信波形に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、の少なくとも一つを実行するように構成され、
前記の少なくとも周波数偏移の増加に対応する前記位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成することは、
周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が増加するのであれば、第1密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が遅くなるのであれば、第2密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、ここで、前記第1密度閾値範囲内の数値が第2密度閾値範囲内の数値より小さいことを含み
記の少なくとも前記スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成することは、
スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数に基づいて、前記位相追跡参照信号の周波数領域のリソースに対して、割当可能な上限値および割当可能な下限値を設定することを含み、
前記の少なくとも通信波形に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成することは、
通信波形がシングルキャリアであると、第1密度で時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、通信波形がOFDMであると、前記第1密度より大きい第2密度で時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成することを含む信号構成装置。
【請求項5】
DCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つによって構成情報を受信側に送信し、または、アップリンク制御情報UCIによって構成情報を受信側に送信する通信ユニットをさらに含み、
或いは、
前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域の構成が少なくとも一つの参照情報に関係することを指示するための指示情報を、DCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つによって受信側に送信し、または、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域の構成が少なくとも一つの参照情報に関係することを指示するための指示情報を、UCIによって受信側に送信する通信ユニットをさらに含み、
或いは、
前記構成ユニットは、
前記位相追跡参照信号とは異なる少なくとも1種類の参照信号が、前記時間領域および周波数領域のパターンに対応するリソースの位置に構成されているかを判断し、
少なくとも1種類の参照信号が構成されているのであれば、前記位相追跡参照信号と、構成されている少なくとも1種類の参照信号を多重化するように構成される請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記構成ユニットは、
前記位相追跡参照信号とは異なる少なくとも1種類の参照信号が、前記時間領域および周波数領域のパターンに対応するリソースの位置に構成されているかを判断し、
少なくとも1種類の参照信号が構成されているのであれば、前記少なくとも1種類の参照信号が、前記位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンに対応するリソースの位置をすべて占用したかを判断し、
占用されない時間領域および周波数領域のリソースの位置が少なくとも1つあれば、前記少なくとも1つの占用されない時間領域および周波数領域のリソースの位置に前記位相追跡参照信号を構成するように構成される請求項4に記載の装置。
【請求項7】
通信ネットワークの構成を表すための参照情報の少なくとも1種類を取得し、
前記少なくとも1種類の参照情報に基づいて、位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成し、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの構成情報であって、時間領域および/または周波数領域のリソースに対応する密度またはパターンが含まれる構成情報を得るプロセッサを含み、
前記少なくとも1種類の参照情報は、
位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度、サブキャリア間隔、スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数、通信波形の少なくとも一つを含み、
それに応じて、前記プロセッサは、
少なくとも周波数偏移の増加に対応する前記位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること
なくとも前記スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、
少なくとも通信波形に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、の少なくとも一つを実行し、
ここで、前記の少なくとも周波数偏移の増加に対応する前記位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成することは、
周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が増加するのであれば、第1密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が遅くなるのであれば、第2密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、ここで、前記第1密度閾値範囲内の数値が第2密度閾値範囲内の数値より小さいことを含み
記の少なくとも前記スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成することは、
スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数に基づいて、前記位相追跡参照信号の周波数領域のリソースに対して、割当可能な上限値および割当可能な下限値を設定することを含み、
前記の少なくとも通信波形に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成することは、
通信波形がシングルキャリアであると、第1密度で時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、通信波形がOFDMであると、前記第1密度より大きい第2密度で時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成することを含む信号構成装置。
【請求項8】
DCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つによって構成情報を受信側に送信し、または、アップリンク制御情報UCIによって構成情報を受信側に送信する通信インタフェースをさらに含み、
或いは、
前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域の構成が少なくとも一つの参照情報に関係することを指示するための指示情報を、DCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つによって受信側に送信し、または、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域の構成が少なくとも一つの参照情報に関係することを指示するための指示情報を、UCIによって受信側に送信する通信インタフェースをさらに含む請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記位相追跡参照信号とは異なる少なくとも1種類の参照信号が、前記時間領域および周波数領域のパターンに対応するリソースの位置に構成されているかを判断し、
少なくとも1種類の参照信号が構成されているのであれば、前記位相追跡参照信号と、構成されている少なくとも1種類の参照信号を多重化し、
或いは、
前記プロセッサは、
前記位相追跡参照信号とは異なる少なくとも1種類の参照信号が、前記時間領域および周波数領域のパターンに対応するリソースの位置に構成されているかを判断し、
少なくとも1種類の参照信号が構成されているのであれば、前記少なくとも1種類の参照信号が、前記位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンに対応するリソースの位置をすべて占用したかを判断し、
占用されない時間領域および周波数領域のリソースの位置が少なくとも1つあれば、前記少なくとも1つの占用されない時間領域および周波数領域のリソースの位置に前記位相追跡参照信号を構成する請求項7に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年01月05日に中国特許庁に提出された中国特許出願201710008062.0の優先権を主張し、その全ての内容が参考としてここに取り込まれる。
【0002】
本願は、通信分野のリソース管理技術に係り、特に信号構成方法、装置および記憶媒体に係る。
【背景技術】
【0003】
5G NRにおいて、低周波(6GHzより小さい周波数帯域)から高周波(6GHz~100GHz)までの全周波数帯域のアクセスがサポートされる。高周波数帯域において、局部発振器の非理想性による位相雑音の問題が非常に深刻である。6GHzより小さい低周波数帯域の通信システムより、6GHz~100GHzの高周波数帯域の通信システムは、参照クロックソースの周波数倍増回数が大幅に増加するため、その位相雑音も対応的に大幅に増加する。位相雑音によって、受信側のSNRまたはEVMが悪化し、大量のエラーコードが生じてしまい、直接的に高次コンステレーション変調の使用を制限し、システム容量に深刻に影響する。
【0004】
現在、一定の時間領域、連続の周波数領域で一定の密度で位相追跡参照信号が構成される。このような一定方式で構成される位相追跡参照信号は、位相追跡の性能上優れるものの、時間領域の連続性および周波数領域の密度の一定性によって、参照信号のコストが非常に大きく、スペクトル効率が非常に低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の主要な目的として、従来技術に存在する上記問題を解決するために、信号構成方法、装置および記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を実現するために、本願は、信号構成方法を提供する。当該方法において、通信ネットワークの構成を表すための参照情報の少なくとも1種類を取得することと、前記少なくとも1種類の参照情報に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成し、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの構成情報であって、時間領域および/または周波数領域のリソースに対応する密度またはパターンが含まれる構成情報を得ることとを含む。
【0007】
本願は、信号構成装置を提供する。当該装置は、通信ネットワークの構成を表すための参照情報の少なくとも1種類を取得する参照情報取得ユニットと、前記少なくとも1種類の参照情報に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成し、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの構成情報であって、時間領域および/または周波数領域のリソースに対応する密度またはパターンが含まれる構成情報を得る構成ユニットとを含む。
【0008】
本願は、信号構成装置を提供する。当該装置は、プロセッサを含む。当該プロセッサは、通信ネットワークの構成を表すための参照情報の少なくとも1種類を取得し、前記少なくとも1種類の参照情報に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成し、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの構成情報であって、時間領域および/または周波数領域のリソースに対応する密度またはパターンが含まれる構成情報を得る。
【0009】
本願は、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するメモリを含む信号構成装置を提供し、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行すると、上記方法のステップを実行する。
【0010】
本願は、コンピュータ実行可能な指令が記憶されている記憶媒体を提供し、前記コンピュータ実行可能な指令が実行されると、上記方法のステップが実現される。
【発明の効果】
【0011】
本願の信号構成方法、装置および記憶媒体は、参照情報に基づいて、位相追跡信号に対し時間領域および周波数領域のリソースの関連構成を行う。このように、位相追跡信号の一定構成方式によって信号コストが大きいという問題が避けられ、位相追跡参照信号のスペクトル効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本願の実施例における信号構成方法のフローチャートである。
図2-1】本願の実施例における信号構成装置の構造図その1である。
図2-2】本願の実施例における信号構成装置の構造図その2である。
図3】従来技術における位相追跡参照信号のリソース構成のパターン概略図である。
図4】本願の実施例における信号構成装置の構造図その3である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面および具体的な実施例を通じて本願をさらに詳細に説明する。
【0014】
<実施例1>
本願の実施例における信号構成方法は、図1に示すように、通信ネットワークの構成を表すための参照情報の少なくとも1種類を取得するステップ101と、前記少なくとも1種類の参照情報に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成し、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの構成情報であって、時間領域および/または周波数領域のリソースに対応する密度またはパターンが含まれる構成情報を得るステップ102とを含む。
【0015】
さらに、前記少なくとも1種類の参照情報は、位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度、変調・符号化スキームMCS、サブキャリア間隔、スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数、通信波形の少なくとも一つを含む。
【0016】
ここで、前記位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度は、位相雑音モデルから取得されるが、ほかの方法によっても取得可能であり、本実施例ではその取得方法を枚挙しない。位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度は、その形状が主に局部発振器のコスト、周波数帯域、工程および電力損失に関係するが、ここでは贅言しない。
【0017】
MCSは、変調と符号化のスキームであり、システムで異なる通信スキームが呼び出されるよう、異なる変調、符号化方式に番号が振られる。たとえば、802.11通信において、異なる通信環境に対応するよう、MCS index(MCSのインデックス)を用いて無線通信のレート構成を行う。
【0018】
対応的に、前記の前記少なくとも1種類の参照情報に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成することは、少なくとも周波数偏移の増加に対応する前記位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、少なくとも前記MCSに基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、少なくとも前記サブキャリア間隔に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、少なくとも前記スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、少なくとも通信波形に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、の少なくとも一つを含む。
【0019】
具体的に、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が増加するのであれば、第1密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成するが、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が遅くなるのであれば、第2密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成する。ここで、前記第1密度閾値範囲内の数値は、第2密度閾値範囲内の数値より小さく、前記第1密度閾値範囲または第2密度閾値範囲には、それぞれ、互いに交差しまたは交差しない密度閾値サブセットを含む。
【0020】
すなわち、位相雑音モデルと位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成の関係として、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が遅いほど、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が高く必要されるが、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が速いほど、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が低く必要される。
【0021】
なお、上記第1密度閾値範囲および第2密度閾値範囲では、連続の時間領域、10%より小さい周波数領域に対応する密度を上限とする。
【0022】
前記MCSが第1所定範囲内にあると、第1密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、前記MCSが第2所定範囲内にあると、第2密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成する。ここで、前記第1所定範囲内の数値は、第2所定範囲内の数値より小さく、前記第1密度閾値範囲内の数値は、第2密度閾値範囲内の数値より小さい。前記第1所定範囲または第2所定範囲には、それぞれ、互いに交差しまたは交差しない所定サブセットを含む。
【0023】
すなわち、MCSと位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成の関係として、低MCSには、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が低く必要されるが、高MCSには、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が高く必要される。
【0024】
さらに、サブキャリア間隔と位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成の関係として、前記サブキャリア間隔が第3所定範囲内にあると、第1密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、前記サブキャリア間隔が第4所定範囲内にあると、第2密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成する。ここで、前記第3所定範囲内の数値は、第4所定範囲内の数値より大きい。ここで、前記第3所定範囲または第4所定範囲には、それぞれ、少なくとも1つの所定範囲サブセットを含み、ここでは贅言しない。
【0025】
具体的に、サブキャリア間隔が大きいほど、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が低く必要されるが、サブキャリア間隔が小さいほど、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が高く必要される。なお、異なるサブキャリア間隔と、それに対応する時間領域および周波数領域の密度には、予め設定された対応テーブルを有する。当該対応テーブルのルールとして、サブキャリア間隔が大きいほど、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が低く必要されるが、サブキャリア間隔が小さいほど、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が高く必要される。または、複数のレベルを有してもよい。サブキャリア間隔が第1レベルの範囲にあると、第1密度で時間領域および周波数領域の密度を構成し、それに準じて類推する。ここで、各レベルの範囲の数値は、それぞれ異なる。
【0026】
前記スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数と位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成の関係として、スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースに対して、割当可能な上限値および割当可能な下限値を設定する。すなわち、位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域は、スケジューリングされるRBの増加につれて比例的に増加するように構成される必要がなく、その時間領域および/または周波数領域の構成数に最大の割当可能な上限値および最小の割当可能な下限値を有する。
【0027】
通信波形がシングルキャリアであると、第1密度で時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、通信波形がOFDMであると、前記第1密度より大きい第2密度で時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成する。通信波形に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースに対応する密度を特定することは、具体的に、波形と位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成の関係として、OFDMで通信するシステムより、シングルキャリアで通信するシステムのほうの位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が低い。
【0028】
位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンの構成が完成されると、パターンの構成情報を明示的または暗示的なシグナリング指示方式で受信側に通知する。
【0029】
まず、明示的なシグナリング指示方式で受信側に通知する処理を紹介する。
前記位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンを得た後に、前記方法において、前記位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンをDCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つによって受信側に送信すること、または、前記位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンをUCIなどの情報によって受信側に送信することをさらに含む。
【0030】
すなわち、基地局で構成して端末で受信する場合、ダウンリンクシグナリングで送信する。具体的に、DCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つのシグナリング指示方式で端末に通知する。端末で構成して基地局で受信する場合、アップリンクシグナリングで送信する。具体的に、UCIなどのシグナリング指示方式で基地局に通知する。
【0031】
次に、暗示的なシグナリング指示方式で受信側に通知する方式を紹介する。
前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域の構成が少なくとも一つの参照情報に関係することを指示するための指示情報を、DCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つによって受信側に送信し、または、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域の構成が少なくとも一つの参照情報に関係することを指示するための指示情報を、UCIなどの情報によって受信側に送信する。
【0032】
具体的に、基地局から関連構成を端末に通知する場合、ダウンリンクにおいて、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成が位相雑音モデルまたはMCSまたはサブキャリア間隔またはスケジューリングされるRBまたは波形に関係することを、DCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つのシグナリング指示方式で端末に通知する。端末は、これらの情報に基づいて、テーブルを検索するなどの方式によって、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成を得る。
【0033】
端末から関連構成を基地局に通知する場合、アップリンクにおいて、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成が位相雑音モデルまたはMCSまたはサブキャリア間隔またはスケジューリングされるRBまたは波形に関係することを、UCIなどのシグナリング指示方式で基地局に通知する。基地局は、これらの情報に基づいて、テーブルを検索するなどの方式によって、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成を得る。
【0034】
前記位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンを得た後に、前記方法において、前記位相追跡参照信号とは異なるほかの少なくとも1種類の参照信号が、前記時間領域および周波数領域のパターンに対応するリソースの位置に構成されているかを判断することと、少なくとも1種類の参照信号が構成されているのであれば、前記位相追跡参照信号と、構成されている少なくとも1種類の参照信号を多重化することとをさらに含む。
【0035】
ここで、前記ほかの参照信号は、アップリンクやダウンリンクにおいてチャネルの推定や測定または同期などの機能に用いられる既知の信号であり、DMRS、CSI-RSまたはSRSなどである。具体的に、位相追跡参照信号は、すでに存在しているほかの参照信号と十分に多重化される。多重化とは、ほかの参照信号が対応する時間領域および周波数領域のリソースに存在しているのであれば、前記位相追跡参照信号を構成する必要がない。ほかの参照信号の役割は、チャネルの推定や測定または同期などの機能に用いられ、具体的に送信される情報についてここでは贅言しない。
【0036】
さらに、少なくとも1種類の参照信号が構成されているのであれば、前記少なくとも1種類の参照信号が、前記位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンに対応するリソースの位置をすべて占用したかを判断する。占用されない時間領域および周波数領域のリソースの位置が少なくとも1つあれば、前記少なくとも1つの占用されない時間領域および周波数領域のリソースの位置に前記位相追跡参照信号を構成する。
【0037】
すなわち、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の所要数は、位相雑音モデル、MCS、サブキャリア間隔、スケジューリングされるRBおよび波形に関係する。現在の時間領域および周波数領域でほかの参照信号の数が足りない場合、得られた前記位相追跡参照信号の構成に基づいて対応的に補充する必要がある。
【0038】
上記技術手段によれば、参照情報に基づいて、位相追跡信号に対し時間領域および周波数領域のリソースの関連構成を行うことができる。このように、位相追跡信号の一定構成方式によって信号コストが大きいという問題が避けられ、位相追跡参照信号のスペクトル効率が向上する。
【0039】
<実施例2>
本願の実施例における信号構成装置は、図2-1に示すように、通信ネットワークの構成を表すための参照情報の少なくとも1種類を取得する参照情報取得ユニット21と、前記少なくとも1種類の参照情報に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成し、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの構成情報であって、時間領域および/または周波数領域のリソースに対応する密度またはパターンが含まれる構成情報を得る構成ユニット22とを含む。
【0040】
さらに、前記少なくとも1種類の参照情報は、位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度、変調・符号化スキームMCS、サブキャリア間隔、スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数、通信波形の少なくとも一つを含む。
【0041】
ここで、前記位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度は、位相雑音モデルから取得されるが、ほかの方法によっても取得可能であり、本実施例ではその取得方法を枚挙しない。位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度は、その形状が主に局部発振器のコスト、周波数帯域、工程および電力損失に関係するが、ここでは贅言しない。
【0042】
MCSは、変調と符号化のスキームであり、システムで異なる通信スキームが呼び出されるよう、異なる変調、符号化方式に番号が振られる。たとえば、802.11通信において、異なる通信環境に対応するよう、MCS index(MCSのインデックス)を用いて無線通信のレート構成を行う。
【0043】
対応的に、前記構成ユニットは、少なくとも周波数偏移の増加に対応する前記位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、少なくとも前記MCSに基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、少なくとも前記サブキャリア間隔に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、少なくとも前記スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、少なくとも通信波形に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、の少なくとも一つを実行する。
【0044】
具体的に、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が増加するのであれば、第1密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が遅くなるのであれば、第2密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成する。ここで、前記第1密度閾値範囲内の数値は、第2密度閾値範囲内の数値より小さく、前記第1密度閾値範囲または第2密度閾値範囲には、それぞれ、互いに交差しまたは交差しない密度閾値サブセットを含む。
【0045】
すなわち、位相雑音モデルと位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成の関係として、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が遅いほど、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が高く必要されるが、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が速いほど、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が低く必要される。
【0046】
なお、上記第1密度閾値範囲および第2密度閾値範囲では、連続の時間領域、10%より小さい周波数領域に対応する密度を上限とする。
【0047】
前記MCSが第1所定範囲内にあると、第1密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、前記MCSが第2所定範囲内にあると、第2密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成する。ここで、前記第1所定範囲内の数値は、第2所定範囲内の数値より小さく、前記第1密度閾値範囲内の数値は、第2密度閾値範囲内の数値より小さい。前記第1所定範囲または第2所定範囲には、それぞれ、互いに交差しまたは交差しない所定サブセットを含む。
【0048】
すなわち、MCSと位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成の関係として、低MCSには、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が低く必要されるが、高MCSには、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が高く必要される。
【0049】
さらに、サブキャリア間隔と位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成の関係として、前記サブキャリア間隔が第3所定範囲内にあると、第1密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、前記サブキャリア間隔が第4所定範囲内にあると、第2密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成する。ここで、前記第3所定範囲内の数値は、第4所定範囲内の数値より大きい。ここで、前記第3所定範囲または第4所定範囲には、それぞれ、少なくとも1つの所定範囲サブセットを含み、ここでは贅言しない。
【0050】
スケジューリングされるRBと位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成の関係として、スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースに対して、割当可能な上限値および割当可能な下限値を設定する。すなわち、位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域は、スケジューリングされるRBの増加につれて比例的に増加するように構成される必要がなく、その時間領域および/または周波数領域の構成数に最大の割当可能な上限値および最小の割当可能な下限値を有する。
【0051】
通信波形がシングルキャリアであると、第1密度で時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、通信波形がOFDMであると、前記第1密度より大きい第2密度で時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成する。通信波形に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースに対応する密度を特定することは、具体的に、波形と位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成の関係として、OFDMで通信するシステムより、シングルキャリアで通信するシステムのほうの位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が低い。
【0052】
位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンの構成が完成されると、パターンの構成情報を明示的または暗示的なシグナリング指示方式で受信側に通知する。
【0053】
まず、明示的なシグナリング指示方式で受信側に通知する処理を紹介する。
図2-1を基に、図2-2に示すように、前記装置は、前記位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンをDCIまたはRRCによって受信側に送信し、または、前記位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンをUCIなどの情報によって受信側に送信する通信ユニット23をさらに含む。
【0054】
すなわち、基地局で構成して端末で受信する場合、ダウンリンクシグナリングで送信する。具体的に、DCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つのシグナリング指示方式で端末に通知する。端末で構成して基地局で受信する場合、アップリンクシグナリングで送信する。具体的に、UCIなどのシグナリング指示方式で基地局に通知する。
【0055】
次に、暗示的なシグナリング指示方式で受信側に通知する方式を紹介する。
通信ユニット23は、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域の構成が少なくとも一つの参照情報に関係することを指示するための指示情報を、DCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つによって受信側に送信し、または、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域の構成が少なくとも一つの参照情報に関係することを指示するための指示情報を、UCIなどの情報によって受信側に送信する。
【0056】
具体的に、基地局から関連構成を端末に通知する場合、ダウンリンクにおいて、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成が位相雑音モデルまたはMCSまたはサブキャリア間隔またはスケジューリングされるRBまたは波形に関係することを、DCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つのシグナリング指示方式で端末に通知する。端末は、これらの情報に基づいて、テーブルを検索するなどの方式によって、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成を得る。
【0057】
端末から関連構成を基地局に通知する場合、アップリンクにおいて、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成が位相雑音モデルまたはMCSまたはサブキャリア間隔またはスケジューリングされるRBまたは波形に関係することを、UCIなどのシグナリング指示方式で基地局に通知する。基地局は、これらの情報に基づいて、テーブルを検索するなどの方式によって、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成を得る。
【0058】
前記構成ユニットは、前記位相追跡参照信号とは異なるほかの少なくとも1種類の参照信号が、前記時間領域および周波数領域のパターンに対応するリソースの位置に構成されているかを判断し、少なくとも1種類の参照信号が構成されているのであれば、前記位相追跡参照信号と、構成されている少なくとも1種類の参照信号を多重化する。
【0059】
ここで、前記ほかの参照信号は、アップリンクやダウンリンクにおいてチャネルの推定や測定または同期などの機能に用いられる既知の信号であり、DMRS、CSI-RSまたはSRSなどである。具体的に、位相追跡参照信号は、すでに存在しているほかの参照信号と十分に多重化される。
【0060】
さらに、前記構成ユニットは、少なくとも1種類の参照信号が構成されているのであれば、前記少なくとも1種類の参照信号が、前記位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンに対応するリソースの位置をすべて占用したかを判断し、占用されない時間領域および周波数領域のリソースの位置が少なくとも1つあれば、前記少なくとも1つの占用されない時間領域および周波数領域のリソースの位置に前記位相追跡参照信号を構成する。
【0061】
すなわち、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の所要数は、位相雑音モデル、MCS、サブキャリア間隔、スケジューリングされるRBおよび波形に関係する。現在の時間領域および周波数領域でほかの参照信号の数が足りない場合、得られた前記位相追跡参照信号の構成に基づいて対応的に補充する必要がある。
【0062】
従来技術の図3に示す位相追跡参照信号を一定的に構成する方式において、図示の淡い色のブロックに対応する時間周波数リソースは、位相追跡参照信号に割り当てられた一定の時間領域および周波数領域のリソースの位置を表す。本願の技術手段によれば、より柔軟に位相追跡参照信号に対し構成を行い、位相追跡信号の一定構成方式によって信号コストが大きいという問題が避けられ、位相追跡参照信号のスペクトル効率が向上する。
【0063】
<実施例3>
本願の実施例における信号構成装置は、図4に示すように、プロセッサ41を含む。プロセッサ41は、通信ネットワークの構成を表すための参照情報の少なくとも1種類を取得し、前記少なくとも1種類の参照情報に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成し、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの構成情報であって、時間領域および/または周波数領域のリソースに対応する密度またはパターンが含まれる構成情報を得る。
【0064】
さらに、前記少なくとも1種類の参照情報は、位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度、変調・符号化スキームMCS、サブキャリア間隔、スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数、通信波形の少なくとも一つを含む。
【0065】
ここで、前記位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度は、位相雑音モデルから取得されるが、ほかの方法によっても取得可能であり、本実施例ではその取得方法を枚挙しない。位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度は、その形状が主に局部発振器のコスト、周波数帯域、工程および電力損失に関係するが、ここでは贅言しない。
【0066】
MCSは、変調と符号化のスキームであり、システムで異なる通信スキームが呼び出されるよう、異なる変調、符号化方式に番号が振られる。たとえば、802.11通信において、異なる通信環境に対応するよう、MCS index(MCSのインデックス)を用いて無線通信のレート構成を行う。
【0067】
対応的に、前記プロセッサ41は、少なくとも周波数偏移の増加に対応する前記位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、少なくとも前記MCSに基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、少なくとも前記サブキャリア間隔に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、少なくとも前記スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、少なくとも通信波形に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースを構成すること、の少なくとも一つを実行する。
【0068】
具体的に、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が増加するのであれば、第1密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が遅くなるのであれば、第2密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成する。ここで、前記第1密度閾値範囲内の数値は、第2密度閾値範囲内の数値より小さく、前記第1密度閾値範囲または第2密度閾値範囲には、それぞれ、互いに交差しまたは交差しない密度閾値サブセットを含む。
【0069】
すなわち、位相雑音モデルと位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成の関係として、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が遅いほど、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が高く必要されるが、周波数偏移の増加につれて位相雑音の単側波帯の電力スペクトル密度の低下速度が速いほど、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が低く必要される。
【0070】
なお、上記第1密度閾値範囲および第2密度閾値範囲では、連続の時間領域、10%より小さい周波数領域に対応する密度を上限とする。
【0071】
前記MCSが第1所定範囲内にあると、第1密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、前記MCSが第2所定範囲内にあると、第2密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成する。ここで、前記第1所定範囲内の数値は、第2所定範囲内の数値より小さく、前記第1密度閾値範囲内の数値は、第2密度閾値範囲内の数値より小さい。前記第1所定範囲または第2所定範囲には、それぞれ、互いに交差しまたは交差しない所定サブセットを含む。
【0072】
すなわち、MCSと位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成の関係として、低MCSには、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が低く必要されるが、高MCSには、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が高く必要される。
【0073】
さらに、サブキャリア間隔と位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成の関係として、前記サブキャリア間隔が第3所定範囲内にあると、第1密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、前記サブキャリア間隔が第4所定範囲内にあると、第2密度閾値範囲で前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成する。ここで、前記第3所定範囲内の数値は、第4所定範囲内の数値より大きい。ここで、前記第3所定範囲または第4所定範囲には、それぞれ、少なくとも1つの所定範囲サブセットを含み、ここでは贅言しない。
【0074】
スケジューリングされるRBと位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成の関係として、スケジューリングすべき時間領域および/または周波数領域のリソースブロックの数に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースに対して、割当可能な上限値および割当可能な下限値を設定する。すなわち、位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域は、スケジューリングされるRBの増加につれて比例的に増加するように構成される必要がなく、その時間領域および/または周波数領域の構成数に最大の割当可能な上限値および最小の割当可能な下限値を有する。
【0075】
通信波形がシングルキャリアであると、第1密度で時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成し、通信波形がOFDMであると、前記第1密度より大きい第2密度で時間領域および/または周波数領域のリソースの密度を構成する。通信波形に基づいて、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域のリソースに対応する密度を特定することは、具体的に、波形と位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成の関係として、OFDMで通信するシステムより、シングルキャリアで通信するシステムのほうの位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の密度が低い。
【0076】
位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンの構成が完成されると、パターンの構成情報を明示的または暗示的なシグナリング指示方式で受信側に通知する。
【0077】
まず、明示的なシグナリング指示方式で受信側に通知する処理を紹介する。
前記装置は、前記位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンを、DCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つによって受信側に送信し、または、前記位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンを、UCIなどの情報によって受信側に送信する通信インタフェース42をさらに含む。
【0078】
すなわち、基地局で構成して端末で受信する場合、ダウンリンクシグナリングで送信する。具体的に、DCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つのシグナリング指示方式で端末に通知する。端末で構成して基地局で受信する場合、アップリンクシグナリングで送信する。具体的に、UCIなどのシグナリング指示方式で基地局に通知する。
【0079】
次に、暗示的なシグナリング指示方式で受信側に通知する方式を紹介する。
通信インタフェース42は、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域の構成が少なくとも一つの参照情報に関係することを指示するための指示情報を、DCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つによって受信側に送信し、または、前記位相追跡参照信号の時間領域および/または周波数領域の構成が少なくとも一つの参照情報に関係することを指示するための指示情報を、UCIなどの情報によって受信側に送信する。
【0080】
具体的に、基地局から関連構成を端末に通知する場合、ダウンリンクにおいて、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成が位相雑音モデルまたはMCSまたはサブキャリア間隔またはスケジューリングされるRBまたは波形に関係することを、DCI、RRC、UL grantのうちの少なくとも一つのシグナリング指示方式で端末に通知する。端末は、これらの情報に基づいて、テーブルを検索するなどの方式によって、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成を得る。
【0081】
端末から関連構成を基地局に通知する場合、アップリンクにおいて、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成が位相雑音モデルまたはMCSまたはサブキャリア間隔またはスケジューリングされるRBまたは波形に関係することを、UCIなどのシグナリング指示方式で基地局に通知する。基地局は、これらの情報に基づいて、テーブルを検索するなどの方式によって、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の構成を得る。
【0082】
前記プロセッサ41は、前記位相追跡参照信号とは異なるほかの少なくとも1種類の参照信号が、前記時間領域および周波数領域のパターンに対応するリソースの位置に構成されているかを判断し、少なくとも1種類の参照信号が構成されているのであれば、前記位相追跡参照信号と、構成されている少なくとも1種類の参照信号を多重化する。
【0083】
ここで、前記ほかの参照信号は、アップリンクやダウンリンクにおいてチャネルの推定や測定または同期などの機能に用いられる既知の信号であり、DMRS、CSI-RSまたはSRSなどである。具体的に、位相追跡参照信号は、すでに存在しているほかの参照信号と十分に多重化される。
【0084】
さらに、前記構成ユニットは、少なくとも1種類の参照信号が構成されているのであれば、前記少なくとも1種類の参照信号が、前記位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域のパターンに対応するリソースの位置をすべて占用したかを判断し、占用されない時間領域および周波数領域のリソースの位置が少なくとも1つあれば、前記少なくとも1つの占用されない時間領域および周波数領域のリソースの位置に前記位相追跡参照信号を構成する。
【0085】
すなわち、位相追跡参照信号の時間領域および周波数領域の所要数は、位相雑音モデル、MCS、サブキャリア間隔、スケジューリングされるRBおよび波形に関係する。現在の時間領域および周波数領域でほかの参照信号の数が足りない場合、得られた前記位相追跡参照信号の構成に基づいて対応的に補充する必要がある。
【0086】
従来技術の図3に示す位相追跡参照信号を一定的に構成する方式において、図示の淡い色のブロックに対応する時間周波数リソースは、位相追跡参照信号に割り当てられた一定の時間領域および周波数領域のリソースの位置を表す。本願の技術手段によれば、より柔軟に位相追跡参照信号に対し構成を行い、位相追跡信号の一定構成方式によって信号コストが大きいという問題が避けられ、位相追跡参照信号のスペクトル効率が向上する。
【0087】
本発明の実施例は、少なくとも1つのプロセッサと、メモリと、少なくとも1つのネットワークインタフェースを含む信号構成装置を提供する。各構成要素は、バスシステムによって結合される。本発明の実施例のメモリは、揮発性メモリまたは非揮発性メモリであり、または、揮発性メモリと非揮発性メモリの両方を含む。
【0088】
一部の実施例において、メモリには、実行可能なモジュールまたはデータ構造、またはそれらのサブセット、またはそれらの拡張セットであるオペレーティングシステムとアプリケーションプログラムが記憶されている。
【0089】
ここで、前記プロセッサは、前記実施例1の方法のステップを処理可能に構成されるが、ここでは贅言しない。
【0090】
本発明の実施例は、コンピュータ実行可能な指令が記憶されている記憶媒体を提供し、前記コンピュータ実行可能な指令が実行されると、前記実施例1の方法のステップが実施される。
【0091】
なお、本明細書において、「含む」や「含有する」またはそれ以外のあらゆる変形用語は、非排他的に含むことを意味する。よって、一連の要素を含むプロセス、方法、モノまたは装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確に列挙されていない他の要素をさらに含み、またはこのようなプロセス、方法、モノまたは装置に固有の要素をさらに含む。特に限定されない限り、「…を1つ含む」の表現によって限定される要素について、当該要素を含むプロセス、方法、モノまたは装置に他の同一要素の存在を除外しない。
【0092】
上述した本発明の実施例の番号は、単に記載用のものであり、実施例の優劣を代表しない。
【0093】
以上の実施形態の記載によれば、上記実施例の方法を、ソフトウェアに必須で汎用のハードウェアプラットフォームを併用した形式で実現することができ、もちろんハードウェアによっても実現できるが、多くの場合、前者がより好適な実施形態であることは、当業者が分かる。このような理解に基づき、本願の技術手段の実質的または従来技術に貢献した部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、本願の各実施例に記載の方法を一台の端末機器(携帯電話、コンピュータ、装置、空調機またはネットワーク機器など)に実行させるいくつかの指令を含む記憶媒体(たとえばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶される。
【0094】
以上の記載は、単に本発明の好適な実施例であり、それによって本発明の特許範囲を限定するのではない。本発明の明細書および添付図面の内容を利用して為した均等な構造や均等なフローの差し替え、または、ほかの関連する技術分野への直接または間接的な運用であれば、いずれも同一理由によって本発明の特許保護範囲内に含まれる。
図1
図2-1】
図2-2】
図3
図4