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特許7230150バックライトユニット及びディスプレイ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-17
(45)【発行日】2023-02-28
(54)【発明の名称】バックライトユニット及びディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20230220BHJP
   F21V 9/32 20180101ALI20230220BHJP
   F21V 9/38 20180101ALI20230220BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20230220BHJP
   F21Y 105/10 20160101ALN20230220BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230220BHJP
【FI】
F21S2/00 415
F21S2/00 413
F21S2/00 421
F21S2/00 414
F21S2/00 418
F21V9/32
F21V9/38
G02F1/13357
F21Y105:10
F21Y115:10 500
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021169720
(22)【出願日】2021-10-15
(65)【公開番号】P2022093266
(43)【公開日】2022-06-23
【審査請求日】2021-10-18
(31)【優先権主張番号】10-2020-0173378
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イム, キスン
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0170303(US,A1)
【文献】特開2016-110702(JP,A)
【文献】特開2007-200877(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 9/32
F21V 9/38
G02F 1/13357
F21Y 105/10
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷回路基板;
前記印刷回路基板上に配置された複数の光源;
前記印刷回路基板上で前記複数の光源が位置していない領域の少なくとも一部の領域に配置された反射層;
前記複数の光源上に位置する色変換導光層;
前記複数の光源上において、前記色変換導光層の上面又は下面の少なくとも一方に位置する非色変換導光層;
前記色変換導光層及び前記非色変換導光層の上部において、前記複数の光源及び前記反射層と離隔して位置する透明フィルム;及び
前記色変換導光層及び前記非色変換導光層の上部において、前記透明フィルムの上又は下の少なくとも一方の一面に形成され、前記複数の光源のそれぞれに対応する複数の光拡散パターンを含む、バックライトユニット。
【請求項2】
前記色変換導光層の屈折率は、前記非色変換導光層の屈折率と異なる、請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項3】
前記複数の光源から放出された光の少なくとも一部は、前記色変換導光層と前記非色変換導光層との間の境界面で全反射される、請求項2に記載のバックライトユニット。
【請求項4】
前記色変換導光層は、第1屈折率を有する樹脂で形成されており、
前記非色変換導光層は前記複数の光源を覆い、前記色変換導光層の下部に位置し、前記第1屈折率よりも小さい第2屈折率を有する樹脂で形成されている、請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項5】
前記印刷回路基板上の前記複数の光源は、フリップチップ(Flip Chip)構造で配置されており、
前記非色変換導光層は、前記複数の光源を覆い、
前記色変換導光層は、前記非色変換導光層の上面に位置する、請求項4に記載のバックライトユニット。
【請求項6】
前記色変換導光層の厚さは、前記非色変換導光層の厚さよりも大きい、請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項7】
前記色変換導光層は前記複数の光源を覆い、第3屈折率を有する樹脂で形成されており、
前記非色変換導光層は前記色変換導光層の上部に位置し、前記第3屈折率よりも大きい第4屈折率を有する樹脂で形成されている、請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項8】
前記色変換導光層は、複数の色変換蛍光体が混合された樹脂で形成されている、請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項9】
前記色変換導光層又は非色変換導光層のいずれか一つは、前記複数の光源及び前記反射層と離隔して位置する、請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項10】
印刷回路基板;
前記印刷回路基板上に配置された複数の光源;
前記印刷回路基板上で前記複数の光源が位置していない領域の少なくとも一部の領域に配置された反射層;
前記複数の光源上に位置する色変換導光層;
前記色変換導光層の上部で前記複数の光源及び前記反射層と離隔して位置する透明フィルム;及び
前記色変換導光層の上部で前記透明フィルムの上又は下の少なくとも一方の一面に形成され、前記複数の光源のそれぞれに対応する複数の光拡散パターンを含むバックライトユニット。
【請求項11】
表示パネル;及び
前記表示パネルに光を供給するバックライトユニットを含み、
前記バックライトユニットは、
印刷回路基板;
前記印刷回路基板上に配置された複数の光源;
前記印刷回路基板上で前記複数の光源が位置していない領域の少なくとも一部の領域に配置された反射層;
前記複数の光源上に位置する色変換導光層;
前記色変換導光層の上部で前記複数の光源及び前記反射層と離隔して位置する透明フィルム;及び
前記色変換導光層の上部で前記透明フィルムの上又は下の少なくとも一方の一面に形成され、前記複数の光源のそれぞれに対応する複数の光拡散パターンを含むディスプレイ装置。
【請求項12】
前記バックライトユニットは、前記複数の光源上において、前記色変換導光層の上面又は下面の少なくとも一方に位置する非色変換導光層をさらに含み、
前記透明フィルムは、前記色変換導光層及び前記非色変換導光層の上部で前記複数の光源及び前記反射層と離隔して位置する、請求項11に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記色変換導光層の屈折率は、前記非色変換導光層の屈折率と異なる、請求項12に記載のディスプレイ装置
【請求項14】
前記複数の光源から放出された光の少なくとも一部は、前記色変換導光層と前記非色変換導光層との間の境界面で全反射される、請求項13に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記色変換導光層は、第1屈折率を有する樹脂で形成されており、
前記非色変換導光層は前記複数の光源を覆い、前記色変換導光層の下部に位置し、前記第1屈折率よりも小さい第2屈折率を有する樹脂で形成されている、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記印刷回路基板上の前記複数の光源は、フリップチップ(Flip Chip)構造で配置されており、
前記非色変換導光層は、前記複数の光源を覆い、
前記色変換導光層は、前記非色変換導光層の上面に位置する、請求項15に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記色変換導光層の厚さは、前記非色変換導光層の厚さよりも大きい、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記色変換導光層は前記複数の光源を覆い、第3屈折率を有する樹脂で形成されており、
前記非色変換導光層は前記色変換導光層の上部に位置し、前記第3屈折率よりも大きい第4屈折率を有する樹脂で形成されている、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項19】
前記色変換導光層は、複数の色変換蛍光体が混合された樹脂で形成されている、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項20】
前記色変換導光層又は非色変換導光層のいずれか一つは、前記複数の光源及び前記反射層と離隔して位置する、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、バックライトユニット及びディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報化社会の発展に伴い、画像を表示するディスプレイ装置への様々な要求が増大しつつあり、液晶ディスプレイ装置、有機発光ディスプレイ装置などのような様々な類型のディスプレイ装置が活用されている。
【0003】
かかるディスプレイ装置のうち、液晶ディスプレイ装置は、ディスプレイパネルと、ディスプレイパネルに光を供給するバックライトユニットを含むことができる。そして、バックライトユニットから光が供給されたディスプレイパネルは、ディスプレイパネルに配置されたサブピクセルの明るさを調節し、映像データに対応するイメージを表示することができる。
【0004】
最近では、薄型のディスプレイ装置が要求される中、液晶ディスプレイ装置に含まれるバックライトユニットの厚さも薄くなりつつある。バックライトユニットの上面に白色光を均一に出射するために光源をより稠密に配置する方案が提案されているが、部品コストが増加する副作用がある。このため、光源から出射した光が内部に閉じ込められることを防ぎ、出射した光をより広く拡散させることにより、バックライトユニットに必要な光源の個数を減らす方案が望まれる。
【0005】
また、光源から出射した特定波長帯域の光の波長を変換させる過程で、波長を変換させるための色変換蛍光体間の距離が近すぎると、一部の蛍光体が他の蛍光体に遮られることがある。この場合、色変換効率が低下する問題がある。このような問題は、大きさの相対的に大きい蛍光体と大きさの相対的に小さい蛍光体とが、狭い領域に混在している場合に、より深刻になり得る。
【発明の概要】
【0006】
本発明の実施例は、バックライトユニットに配置される光源の個数を増加させなくとも、バックライトユニットの上面に白色光を均一に供給できる薄型のバックライトユニット及びディスプレイ装置を提供することができる。
【0007】
本発明の実施例は、色変換効率が改善されたバックライトユニット及びディスプレイ装置を提供することができる。
【0008】
一側面において、本発明の実施例は、印刷回路基板、印刷回路基板上に配置された複数の光源、印刷回路基板上において複数の光源が位置していない領域の少なくとも一部の領域に配置された反射層、及び複数の光源上に位置する色変換導光層を含むバックライトユニットを提供することができる。
【0009】
前述したバックライトユニットは、色変換導光層の上面又は下面の少なくとも一面に位置する非色変換導光層を含み、色変換導光層及び非色変換導光層の上部で複数の光源及び反射層と離隔して位置する透明フィルムと、透明フィルムの上又は下の少なくとも一方に位置し、複数の光源のそれぞれに対応する複数の光拡散パターンを含むバックライトユニットを提供することができる。
【0010】
他の側面において、本発明の実施例は、前述したバックライトユニットと、バックライトユニットから光が供給されるディスプレイパネルを含むディスプレイ装置を提供することができる。
【0011】
本発明の実施例によれば、バックライトユニットに配置される光源の個数を増加させなくとも、バックライトユニットの上面に白色光を均一に供給することができる薄型のバックライトユニット及びディスプレイ装置を提供することができる。
【0012】
また、本発明の実施例によれば、色変換効率が改善されたバックライトユニット及びディスプレイ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施例によるディスプレイ装置を示す概略図である。
【0014】
図2】本発明の実施例によるディスプレイ装置に含まれたバックライトユニットの構成の一部を示す図である。
【0015】
図3】本発明の実施例によるバックライトユニットの一例示を示す図である。
【0016】
図4図3における色変換導光層と非色変換導光層との間において光が進行する様子を例示する図である。
【0017】
図5図4における色変換導光層において全反射が起きる場合をより具体的に示す図である。
【0018】
図6図3におけるA領域の拡大図である。
【0019】
図7】本発明の他の実施例によるバックライトユニットの部分断面図である。
【0020】
図8】本発明のさらに他の実施例によるバックライトユニットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一部の実施例を、例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図の構成要素に参照符号を付加するとき、同一の構成要素には、たとえ異なる図面上に表示されていても、可能なかぎり同一の符号を付することができる。また、本発明を説明するとき、関連する公知構成又は機能に関する具体的な説明が、本発明の要旨を曖昧にし得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略し得る。本明細書において“含む”、“有する”、“からなる”などが使われる場合、“~だけ(のみ)”が使われない限り、他の部分が追加されてもよい。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合も含むことができる。
【0022】
また、本発明の構成要素を説明するとき、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使うことができる。このような用語は、ある構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、これらの用語によって当該構成要素の本質、順番、順序又は個数などが限定されない。
【0023】
構成要素の位置関係に関する説明において、2つ以上の構成要素が“連結”、“結合”又は“接続”などされるとした場合、2つ以上の構成要素が直接“連結”、“結合”又は“接続”されてもよいが、2つ以上の構成要素の間に他の構成要素がさらに“介在”して“連結”、“結合”又は“接続”されてもよいと理解されるべきである。ここで、他の構成要素は、互いに“連結”、“結合”又は“接続”される2つ以上の構成要素のいずれか一つ以上に含まれてもよい。
【0024】
構成要素、動作方法又は製作方法などに関連した時間的流れの関係に関する説明において、例えば、“~後に”、“~に続いて”、“~次に”、“~前に”などで時間的前後関係又はフロー上の前後関係が説明される場合、“直ちに”又は“直接”が使われない限り、連続しない場合も含むことができる。
【0025】
一方、構成要素に対する数値又はその対応情報(例えば、レベルなど)が言及された場合、特に明示的な記載がなくても、数値又はその対応情報は、各種の要因(例えば、工程上の要因、内部又は外部の衝撃、ノイズなど)によって発生し得る誤差範囲を含むものと解釈されてよい。
【0026】
以下、図面を参照して実施例を詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施例によるディスプレイ装置を示す概略図である。
【0028】
図1を参照すると、本発明の実施例によるディスプレイ装置100は、アクティブ領域AA及び非アクティブ領域NAを含むディスプレイパネル110、ディスプレイパネル110を駆動するためのゲート駆動回路120、データ駆動回路130、及びコントローラ140などを含むことができる。
【0029】
ディスプレイパネル110には、複数のゲートラインGLと複数のデータラインDLが配置され、ゲートラインGLとデータラインDLとが交差する領域にサブピクセルSPが配置されてよい。
【0030】
ゲート駆動回路120は、コントローラ140によって制御され、ディスプレイパネル110に配置された複数のゲートラインGLにスキャン信号を順次に出力して複数のサブピクセルSPの駆動タイミングを制御する。
【0031】
ゲート駆動回路120は、一つ以上のゲートドライバー集積回路(GDIC:Gate Driver Integrated Circuit)を含むことができ、駆動方式に応じて、ディスプレイパネル110の片側にのみ位置してもよく、両側に位置してもよい。
【0032】
各ゲートドライバー集積回路(GDIC)は、テープオートメイテッドボンディング(TAB:Tape Automated Bonding)方式又はチップオングラス(COG:Chip On Glass)方式でディスプレイパネル110のボンディングパッドに直接連結されたり、或いはGIP(Gate In Panel)タイプとして具現されてディスプレイパネル110に直接配置されてもよく、場合によって、ディスプレイパネル110に集積化して配置されてもよい。また、各ゲートドライバー集積回路(GDIC)は、ディスプレイパネル110と連結されたフィルム上に実装されるチップオンフィルム(COF:Chip On Film)方式として具現されてもよい。
【0033】
データ駆動回路130は、コントローラ140から映像データを受信し、映像データをアナログ形態のデータ電圧に変換する。そして、ゲートラインGLを通じてスキャン信号が印加されるタイミングに合わせてデータ電圧をそれぞれのデータラインDLに出力し、それぞれのサブピクセルSPが映像データに基づく明るさを表現できるようにする。
【0034】
データ駆動回路130は、一つ以上のソースドライバー集積回路(SDIC:Source Driver Integrated Circuit)を含むことができる。
【0035】
各ソースドライバー集積回路(SDIC)は、シフトレジスター、ラッチ回路、デジタルアナログコンバーター、出力バッファーなどを含むことができる。
【0036】
各ソースドライバー集積回路(SDIC)は、テープオートメイテッドボンディング(TAB)方式又はチップオングラス(COG)方式でディスプレイパネル110のボンディングパッドに直接連結されたり、或いはディスプレイパネル110に直接配置されてもよく、場合によって、ディスプレイパネル110に集積化して配置されてもよい。また、各ソースドライバー集積回路(SDIC)は、チップオンフィルム(COF)方式として具現されてもよく、この場合、各ソースドライバー集積回路(SDIC)は、ディスプレイパネル110に連結されたフィルム上に実装され、フィルム上の配線を介してディスプレイパネル110と電気的に連結されてよい。
【0037】
コントローラ140は、ゲート駆動回路120とデータ駆動回路130に各種制御信号を供給し、ゲート駆動回路120とデータ駆動回路130の動作を制御する。
【0038】
コントローラ140は、印刷回路基板、可撓性印刷回路などの上に実装され、印刷回路基板、可撓性印刷回路などを通じてゲート駆動回路120及びデータ駆動回路130と電気的に連結されてよい。
【0039】
コントローラ140は、各フレームにおいて具現するタイミングによってゲート駆動回路120がスキャン信号を出力するようにし、外部から受信した映像データをデータ駆動回路130において用いるデータ信号形式に合わせて変換し、変換された映像データをデータ駆動回路130に出力する。
【0040】
コントローラ140は、映像データと共に、垂直同期信号(VSYNC)、水平同期信号(HSYNC)、入力データイネーブル信号(DE:Data Enable)、クロック信号(CLK)などを含む各種タイミング信号を外部(例えば、ホストシステム)から受信する。
【0041】
コントローラ140は、外部から受信した各種タイミング信号を用いて各種制御信号を生成し、ゲート駆動回路120及びデータ駆動回路130に出力することができる。
【0042】
一例として、コントローラ140は、ゲート駆動回路120を制御するために、ゲートスタートパルス(GSP:Gate Start Pulse)、ゲートシフトクロック(GSC:Gate Shift Clock)、ゲート出力イネーブル信号(GOE:Gate Output Enable)などを含む各種ゲート制御信号(GCS)を出力する。
【0043】
ここで、ゲートスタートパルス(GSP)は、ゲート駆動回路120を構成する一つ以上のゲートドライバー集積回路(GDIC)の動作スタートタイミングを制御する。ゲートシフトクロック(GSC)は、一つ以上のゲートドライバー集積回路(GDIC)に共通に入力されるクロック信号であって、スキャン信号のシフトタイミングを制御する。ゲート出力イネーブル信号(GOE)は、一つ以上のゲートドライバー集積回路(GDIC)のタイミング情報を指定している。
【0044】
また、コントローラ140は、データ駆動回路130を制御するために、ソーススタートパルス(SSP:Source Start Pulse)、ソースサンプリングクロック(SSC:Source Sampling Clock)、ソース出力イネーブル信号(SOE:Source Output Enable)などを含む各種データ制御信号(DCS)を出力する。
【0045】
それぞれのサブピクセルSPは、ゲートラインGLとデータラインDLとの交差によって定義される領域であってよく、ディスプレイ装置100の類型によって液晶或いは発光素子が配置されてもよい。
【0046】
一例として、ディスプレイ装置100が液晶ディスプレイ装置である場合、ディスプレイパネル110に光を照射するバックライトユニット150のような光源装置を含み、ディスプレイパネル110のサブピクセルSPには液晶が配置される。そして、それぞれのサブピクセルSPにデータ電圧が印加されて形成される電界によって液晶の配列を調整することにより、映像データによる明るさを示し、イメージを表示できる。
【0047】
図2は、本発明の実施例によるディスプレイ装置に含まれたバックライトユニットの構成の一部を示す図である。
【0048】
図2を参照すると、バックライトユニット150は、上面に白色光を供給するために、印刷回路基板210上に配置された複数の光源220と、複数の光源220から放出された光の波長を変換させるための色変換シート230を含むことができる。
【0049】
前記バックライトユニット150の色変換シート230は、光源220から離隔して位置する。光源220と色変換シート230との間には、樹脂層、光拡散フィルム、導光板などが位置してよい。
【0050】
上の実施例によるバックライトユニット150は、前記樹脂層、光拡散フィルム、導光板などにより、光源220と色変換シート230との間の距離が長く、一例として、2,315μmに達し得る。
【0051】
色変換シート230は、バックライトユニット150に配置されるとき、色変換層(たとえば蛍光体層)250の上面及び下面にPETフィルム240が付着した状態でバックライトユニット150に配置されてよい。
【0052】
色変換シート230のPETフィルム240が色変換層250の上面及び下面に付着し、色変換シート230がバックライトユニット150に安定して配置され得るようにするとともに、色変換層250を保護する機能を有することができる。
【0053】
一方、印刷回路基板210上に配置された光源220は、第1波長の光を放出する光源220であり、前記第1波長は青色光の波長であってよい。
【0054】
色変換層250は、前記第1波長の光によって励起されて第2波長の光を放出する蛍光体と、前記第1波長の光によって励起されて第3波長の光を放出する蛍光体を含むことができる。
【0055】
場合によって、第2波長は、赤色光又は緑色光の波長であってよく、第3波長は、緑色光又は赤色光の波長であってよい。下記では、説明の便宜のために、第2波長は赤色光の波長であり、第3波長は緑色光の波長であるとして説明する。
【0056】
すなわち、色変換シート230の色変換層250は、複数の赤色蛍光体252及び複数の緑色蛍光体254を含むことができ、それらの蛍光体は、光源220から放出された青色光によって励起されてそれぞれ赤色光又は緑色光を放出することができる。
【0057】
光源220から放出された青色光の少なくとも一部は、色変換シート230の色変換層250を通過しながら赤色光及び緑色光に変換されてバックライトユニット150の上面に出射してよい。光源220から放出された青色光の他の一部は色変換層250をそのまま通過して色変換なしでバックライトユニット150の上面に出射してよい。
【0058】
また、光源220から出光された青色光を赤色光及び緑色光に十分に変換させるために、色変換層250には複数の赤色蛍光体252及び緑色蛍光体254が含まれてもよい。
【0059】
PETフィルム240及び色変換層250を含む色変換シート230の厚さは、適用される製品によってやや異なってもよいが、一例として、220μmになり得る。この場合、実際に波長の変換がなされる色変換層250の厚さは、約70μmに過ぎないことがある。
【0060】
薄型のバックライトユニット150を提供するために、色変換シート230の厚さは可能な限り薄い厚さを有することが有利であり、そのために、色変換層250の厚さも薄いことが好ましい。
【0061】
ただし、色変換層250の厚さが薄くなることにより、色変換層250に複数の赤色蛍光体252と緑色蛍光体254が密集して蛍光体252,254間の平均距離が小さくなり、色変換効率が低下する問題がある。
【0062】
特に、赤色蛍光体252と緑色蛍光体254のサイズが異なる場合、サイズが相対的に小さい蛍光体の光変換効率がより低下することがある。例えば、赤色蛍光体252の平均サイズが緑色蛍光体254の平均サイズよりも大きい場合、サイズのより小さい緑色蛍光体254が赤色蛍光体252に遮られ、緑色蛍光体254の光変換効率が低下することがある。
【0063】
さらに、赤色蛍光体252と緑色蛍光体254との間の平均距離が近づくことにより、緑色蛍光体254から放出された緑色光の少なくとも一部が赤色蛍光体252を励起させ、赤色光が放出されることがある。このため、緑色光の光量が意図した量よりも少なくなることがある。
【0064】
すなわち、薄膜の色変換シート230を含むバックライトユニット150では、バックライトユニット150の上面に放出される緑色光の光量がより一層減少することがある。以下、バックライトユニットの上面に放出される緑色光の光量を増加させることができる実施例を説明する。
【0065】
図3は、本発明の実施例によるバックライトユニットの部分断面図である。
【0066】
図3を参照すると、バックライトユニット150は、印刷回路基板310、印刷回路基板310上に配置された複数の光源320、反射層330、色変換導光層400、非色変換導光層500、透明フィルム340、光拡散パターン350などを含むことができる。
【0067】
反射層330は、印刷回路基板310上で複数の光源320が位置していない領域の少なくとも一部の領域に配置されてよい。反射層330は、入射する光を反射させ、バックライトユニット150の光効率を上げることができる。
【0068】
複数の光源320上には、色変換導光層400及び非色変換導光層500が位置してよい。
【0069】
図3に示すように、非色変換導光層500が光源320及び反射層330を覆い、色変換導光層400が非色変換導光層500上に位置してよい。これと違い、色変換導光層400が光源320及び反射層330を覆い、非色変換導光層500が色変換導光層400上に位置してもよい。
【0070】
このような構造において、色変換導光層400及び非色変換導光層500のいずれか一つの導光層は、印刷回路基板310上の複数の光源320及び反射層330と離隔して位置する。
【0071】
透明フィルム340は、色変換導光層400及び非色変換導光層500上に、複数の光源320及び反射層330と離隔して位置する。複数の光拡散パターン350が透明フィルム340の少なくとも一面に形成されてよい。下記では、透明フィルム340及び光拡散パターン350を併せて光拡散フィルム345と呼ぶこともできる。
【0072】
複数の光拡散パターン350は、光源320から放出された光の少なくとも一部を回折、反射、屈折させることによって、バックライトユニット150の上面に光が不均一に出射するホットスポット現象を緩和する。これにより、複数の光拡散パターン350によって経路の変わった光は印刷回路基板310の方向に向かい得る。
【0073】
光拡散フィルム345の少なくとも一面には、光拡散フィルム345を安定して配置するための接着剤360が配置されてよい。接着剤360は、透明な接着部材であってよい。
【0074】
光拡散フィルム345上には導光板370が位置してよい。複数の光拡散パターン350の形成されている光拡散フィルム345を通過した光は導光板370で拡散され、バックライトユニット150の上面に均一な白色光が放出され得る。
【0075】
色変換導光層400は、複数の光源320と光拡散フィルム345との間に位置し、複数の光源320から放出された光の一部の波長を変換させることができる。色変換導光層400は、樹脂のような特定物質からなってよく、色変換機能を提供するための複数の色変換蛍光体652,654を含むことができる。
【0076】
そして、色変換導光層400の上面又は下面の少なくとも一面に、光拡散機能を提供する非色変換導光層500が位置してよい。非色変換導光層500は樹脂からなってよく、非色変換導光層500をなす樹脂の第1屈折率(n1)は、色変換導光層400をなす樹脂の第2屈折率(n2)と異なってよい。
【0077】
すなわち、色変換導光層400の屈折率と非色変換導光層500の屈折率とが異なる。
【0078】
前述したように、色変換導光層400の上面に非色変換導光層500が位置してもよく、非色変換導光層500の上面に色変換導光層400が位置してもよい。下記では、説明の便宜のために、非色変換導光層500の上面に色変換導光層400が位置する実施例を挙げて説明する。
【0079】
非色変換導光層500の上面に色変換導光層400が位置する場合、非色変換導光層500は複数の光源320を覆いながら位置してよい。色変換導光層400又は非色変換導光層500が複数の光源320を覆いながら位置することによって、複数の光源320を外部の衝撃から保護することができる。
【0080】
そして、場合によって、複数の光源320を覆う非色変換導光層500は、反射層330の上面を覆い、側面の一部と接触してもよい。
【0081】
光源320から出射した光の少なくとも一部は、色変換導光層400を通過しながら波長が変換されてよい。例えば、光源320から出射した青色光L1の少なくとも一部が色変換導光層400中の蛍光体を励起させ、赤色光L2又は緑色光L3が放出され得る。
【0082】
このような青色光L1、赤色光L2、緑色光L3は、導光板370を通りながら混合され、バックライトユニット150の上面には高品質の白色光が供給され得る。
【0083】
図4は、図3における色変換導光層と非色変換導光層との間において光の進行する様子を例示する図である。
【0084】
図4を参照すると、色変換導光層400と非色変換導光層500の屈折率は、互いに異なってよい。
【0085】
色変換導光層400の第2屈折率を絶対屈折率n2と表示し、非色変換導光層の第1屈折率を絶対屈折率n1と表示できる。
【0086】
色変換導光層400の絶対屈折率n2は非色変換導光層500の絶対屈折率n1と異なるので、色変換導光層400から非色変換導光層500に入射する光又は非色変換導光層500から色変換導光層400に入射する光は、色変換導光層400と非色変換導光層500との境界面で屈折し得る。
【0087】
一方、絶対屈折率n2である色変換導光層400から絶対屈折率n1である非色変換導光層500に光が進行する時、絶対屈折率n1、n2と入射角i及び屈折角rとの間には、次のようなスネルの法則(Snell’s Law)が成立する。
【0088】
【0089】
入射角iは、色変換導光層400から非色変換導光層500に入射する光が境界面の法線となす角をいい、屈折角rは、非色変換導光層500に出射する光が境界面の法線となす角をいう。
【0090】
スネルの法則によれば、光の入射する色変換導光層400の絶対屈折率n2が、光の出射する非色変換導光層500の絶対屈折率n1よりも大きい場合、第1媒質から入射した光の全部が境界面で反射され得る。このような現象を全反射と称することができる。
【0091】
全反射は、入射する光の入射角iが臨界角i’を超える場合に発生する。臨界角i’は、屈折角rが90゜の時の入射角iのサイズと定義されてよい。
【0092】
すなわち、入射角iのサイズが臨界角i’を超える場合に全反射が起き、臨界角i’は、スネルの法則で計算できる。
【0093】
具体的に、屈折角rが90゜のとき、入射角iに対して、sin(i)の値がn1/n2を有する入射角iは、臨界角i’に該当する。すなわち、臨界角i’は、arcsin(n1/n2)で計算できる。
【0094】
図4を参照すると、色変換導光層400から非色変換導光層500に進行する光の入射角θ1が臨界角i’よりも大きい場合、色変換導光層400から非色変換導光層500の方向に進行する光は、非色変換導光層500の境界面で全反射される。この時、反射角は、入射角と同じθ1である。
【0095】
色変換導光層400から非色変換導光層500に進行する光の入射角θ2が臨界角i’よりも小さい場合、この光はθ3の屈折角で非色変換導光層500に入射する。この時、屈折角θ3は入射角θ2よりも小さい。
【0096】
図5は、図4の色変換導光層において全反射が起きる場合をより具体的に示す図である。
【0097】
図5を参照すると、印刷回路基板310上に複数の光源320から出射した光の一部は、複数の光拡散パターン350によって反射、屈折して隣接の他の光源320に向かい得る。
【0098】
複数の光拡散パターン350によって反射、屈折した光が隣接の他の光源320に入射しながら入射角θ1が臨界角i’よりも大きい場合、前記光を色変換導光層400と非色変換導光層500との境界面で全反射させることができる。
【0099】
したがって、バックライトユニット150は、光源の上面又は印刷回路基板310上で反射層330以外の領域、例えば、光源320の上面に向かう光の一部を全反射させることにより、光効率を上げることができる。すなわち、本実施例によるバックライトユニット150は、光源320から放出された光をバックライトユニット150の上面にさらに多く出射させることによって、光効率を改善させることができる。
【0100】
さらに、複数の光源320から放出された光が反射及び屈折によって色変換導光層400を通過する平均時間が伸びるので、光源320から放出された光の色変換効率が向上し得る。
【0101】
したがって、より少ない数の色変換蛍光体652,654を使用しても高品質の白色光を供給するバックライトユニット150が提供でき、コストが低減し得る。
【0102】
図6は、図3のA領域の拡大図である。
【0103】
図6を参照すると、本発明の色変換導光層400は、複数の色変換蛍光体652,654を含むことができる。
【0104】
色変換導光層400に含まれた複数の色変換蛍光体652,654は、光源320から放出された第1波長の光によって励起されて第2波長の光を放出する蛍光体であるか、或いは第1波長の光によって励起されて第3波長の光を放出する蛍光体であってよい。
【0105】
そして、前記第1波長は青色光の波長であってよく、第2波長は赤色光の波長であってよく、第3波長は緑色光の波長であってよい。第2波長の光を放出する蛍光体は、赤色蛍光体652であり、第3波長の光を放出する蛍光体は緑色蛍光体654であってよい。
【0106】
色変換導光層400に含まれた赤色蛍光体652及び緑色蛍光体654によって、光源320から出光された光は色変換され、バックライトユニット150の上面に白色光が供給され得る。
【0107】
一方、色変換導光層400に含まれた赤色蛍光体652及び緑色蛍光体654は、前述した色変換シート230に含まれる赤色蛍光体252及び緑色蛍光体254と同じ物質であってよい。
【0108】
本発明に係るバックライトユニット150の色変換導光層400には複数の赤色蛍光体652及び緑色蛍光体654が含まれるが、各蛍光体652,654間の距離は、色変換シート230の色変換層250における赤色蛍光体252と緑色蛍光体254との間の距離よりも遠くてよい。
【0109】
言い換えると、本発明に係るバックライトユニット150の色変換導光層400の厚さは、色変換シート230の色変換層250の厚さよりも厚くてよい。
【0110】
バックライトユニット150から色変換シート230を除去しても、光源320と光拡散パターン350との間に、蛍光体を含む色変換導光層400を配置することによって、バックライトユニット150の厚さが薄くなり得る。そして、屈折率の異なる色変換導光層400と非色変換導光層500とを含むことによって、光拡散パターン350によって下面に反射された光が全反射され、再びバックライトユニット150の上面に向かうことができる。これにより、必要な光源320の数を減らすことができる。
【0111】
複数の色変換蛍光体652,654が含まれた色変換導光層400の厚さが厚くなることにより、複数の色変換蛍光体652,654間の距離も遠くなり、色変換効率が向上し得る。
【0112】
また、複数の色変換蛍光体652,654間の距離が遠くなることにより、赤色蛍光体652に比べて相対的にサイズの小さい緑色蛍光体654の色変換効率が向上し得る。これにより、バックライトユニット150の上面へより均一な白色光が供給でき、品質の改善されたバックライトユニット150を提供することができる。
【0113】
一方、色変換導光層400の厚さは、非色変換導光層500の厚さよりも大きくてよい。色変換導光層400の厚さが非色変換導光層500の厚さよりも厚く形成されることにより、光源320から放出された光が色変換導光層400を相対的に長い時間にわたって通過できる。これにより、光源320から放出された光の色変換効率が増加し、バックライトユニット150の上面に均一な白色光を供給することができる。
【0114】
図7は、本発明の他の実施例によるバックライトユニットの部分断面図である。
【0115】
図7を参照すると、本発明に係る実施例は、色変換導光層400が印刷回路基板310上で複数の光源320を覆いながら配置され、色変換導光層400の上面には非色変換導光層500が配置されたバックライトユニット150を提供することができる。
【0116】
その他の構成については、前述した構成に関する説明と同一であり、その説明を省略する。
【0117】
この場合、色変換導光層400の屈折率は、第3屈折率(n3)であり、色変換導光層400の上部に位置する非色変換導光層500の屈折率は、第4屈折率(n4)であり、n3とn4にはn4>n3の関係が成立してよい。
【0118】
言い換えると、バックライトユニット150は、非色変換導光層500の屈折率が色変換導光層400の屈折率よりも大きくてよい。
【0119】
したがって、上部に位置した非色変換導光層500において色変換導光層400に入射する光の一部は全反射され、再びバックライトユニット150の上面に向かうことができる。これにより、印刷回路基板310上の反射層330が位置していない領域に向かう光の量が低減し、バックライトユニット150の上面に放出される光の光量が増加し得る。
【0120】
一方、色変換導光層400と非色変換導光層500との屈折率差によって、下から上に入射する光は、光源320から水平方向に遠ざかるように拡散される効果がある。
【0121】
前述した拡散効果を、図7に示すL1光の経路を参照して説明する。前記L1光は、光源320から放出されて反射層330の側面で反射され、色変換導光層400と非色変換導光層500との境界面で屈折し得る。
【0122】
特に、印刷回路基板310上で複数の光源320がフリップチップ(Flip chip)構造で配置された場合、光源320の下面又は側面に出光される光が多いので、反射層330の側面で反射された光が色変換導光層400と非色変換導光層500との境界面で屈折してより拡散しやすくなる。
【0123】
複数の光源320のフリップチップ構造は、色変換導光層400が複数の光源320を覆う場合と、非色変換導光層500が複数の光源320を覆う場合のいずれにも適用可能である。
【0124】
要するに、光が屈折率の小さい媒質から屈折率の大きい媒質に進行して屈折角が入射角よりも大きくなることにより、光源320から放出された光はバックライトユニット150の上面に進行しながら拡散される。
【0125】
これにより、バックライトユニット150に対して、光源320の垂直方向の上面に出射する光の量が相対的に低減し、複数の光源320の間の領域の上面に出射する光の量が相対的に増加し得る。
【0126】
したがって、本発明の実施例によるバックライトユニット150は、バックライトユニット150の上面において領域間の輝度差が減り、ホットスポット現象を緩和することができる。
【0127】
図8は、本願発明のさらに他の実施例によるバックライトユニットを示す図である。
【0128】
図8を参照すると、さらに他の実施例によるバックライトユニット150は、印刷回路基板310上の複数の光源320及び反射層330を覆う色変換導光層400と、色変換導光層400の上面に位置する複数の光拡散パターン350を含む光拡散フィルム345を含む。
【0129】
本発明に係る実施例は、反射層330の上面から複数の光拡散パターン350を含む光拡散フィルム345までの距離hが500μmになり得、該距離hは、前記色変換導光層400が適用される製品によって変わってもよい。
【0130】
したがって、複数の光源320から放出された光は、色変換導光層400を通過しながら他の波長の光に変換され得る。例えば、複数の光源320から放出された青色光L1は、色変換導光層400を通過しながら赤色光L2及び緑色光L3へと波長が変換され得る。
【0131】
そして、本発明に係るバックライトユニット150は、色変換導光層400に含まれた複数の色変換蛍光体652,654間の距離が遠ざかり、色変換効率が向上し得る。
【0132】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能であろう。また、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであるため、それらの実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されない。本発明の保護範囲は、添付する特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと均等な範囲内における技術思想はいずれも本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきであろう。
【符号の説明】
【0133】
100:ディスプレイ装置 110:ディスプレイパネル
120:ゲート駆動回路 130:データ駆動回路
140:コントローラ 210,310:印刷回路基板
220,320:光源 230:色変換シート
240:PETフィルム 250:色変換層
252,652:赤色蛍光体 254,654:緑色蛍光体
330:反射層 340:透明フィルム
350:光拡散パターン 360:接着剤
370:導光板 400:色変換導光層
500:非色変換導光層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8