IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ デジパーツ,インコーポレーテッドの特許一覧

特許7230228カーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム
<>
  • 特許-カーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム 図1
  • 特許-カーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム 図2
  • 特許-カーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム 図3
  • 特許-カーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-17
(45)【発行日】2023-02-28
(54)【発明の名称】カーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   E05B 49/00 20060101AFI20230220BHJP
   B60R 25/24 20130101ALI20230220BHJP
   E05B 19/00 20060101ALI20230220BHJP
【FI】
E05B49/00 K
B60R25/24
E05B19/00 J
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021548637
(86)(22)【出願日】2019-02-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-06
(86)【国際出願番号】 KR2019002301
(87)【国際公開番号】W WO2020175717
(87)【国際公開日】2020-09-03
【審査請求日】2021-08-25
(31)【優先権主張番号】10-2019-0021719
(32)【優先日】2019-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519413771
【氏名又は名称】アルティモビリティ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100104662
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 智司
(74)【代理人】
【識別番号】100184631
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 隆
(72)【発明者】
【氏名】鄭 盛日
(72)【発明者】
【氏名】禹 赫俊
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-16835(JP,A)
【文献】特開2019-12337(JP,A)
【文献】特開2018-92323(JP,A)
【文献】特開2004-131974(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0774716(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 49/00-49/04
E05B 77/00-85/28
B60R 25/00-25/40
H03J 9/00- 9/06
H04Q 9/00- 9/16
G06Q 50/00-50/20
G06Q 50/26-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両内に位置し、カーシェアリング使用者認証及びカーシェアリング動作に必要な指令信号を生成及び送受信するカーシェアリングメインシステムと、
前記カーシェアリングメインシステムにおける使用者認証の結果に合わせて、車両の内部信号に該当するLF信号を能動的に制御する車両スマートキー信号の制御装置と、
前記車両スマートキー信号の制御装置の信号により、正常又は非正常の車両キー動作を行うスマートキーとを含むことを特徴とするカーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム。
【請求項2】
前記車両スマートキー信号の制御装置は、1.0MHz以下の帯域で使用可能なLFアンテナと、前記LFアンテナから受信されたRFID信号を処理する回路部と、前記アンテナと回路部を制御する制御部とを含み、
前記回路部は、前記LFアンテナから受信された信号をスキャニングするRFIDチューナー部と、前記RFIDチューナー部でスキャニングされた信号を復調する復調部と、前記復調された信号がスマートキーを動作させるRFID信号であると判断されると、前記復調された信号を発振するオシレータとを含むことを特徴とする請求項1に記載のカーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム。
【請求項3】
前記制御部では、前記LFアンテナから受信された信号が、前記回路部のRFIDチューナー部とRFID復調部により、スマートキーを動作させるRFID信号であると判断されると、前記回路部のオシレータを10~400msの間発振して、前記復調された信号が一定の時間遅れるようにすることを特徴とする請求項2に記載のカーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム。
【請求項4】
前記オシレータが動作する間、RFIDチューナー部及びRFID復調部は、オフとなることを特徴とする請求項3に記載のカーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム。
【請求項5】
前記オシレータが動作する間、発振して一定の時間遅らせた信号により、スマートキーは、正常動作のためのRFID信号を認識することができなくなることを特徴とする請求項3に記載のカーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム。
【請求項6】
車両内に位置し、カーシェアリング使用者認証及びカーシェアリング動作に必要な指令信号を生成及び送受信するカーシェアリングメインシステムと、前記カーシェアリングメインシステムにおける使用者認証の結果に合わせて、車両の内部信号に該当するLF信号を能動的に制御する車両スマートキー信号の制御装置と、前記車両スマートキー信号の制御装置の信号によって、正常又は非正常の車両キー動作を行うスマートキーとを含むカーシェアリングスマートキー信号の制御装置及びシステムであって、
車両のLF送信機から、周期的にスマートキーの位置を確認するためのLF信号を含む車両情報の確認のための信号をブロードキャスティングするステップと、
前記車両のLF送信機の信号に合わせて、カーシェアリングメインシステムにおいて、カーシェアリングを利用しようとする使用者に対して、認可された使用者であるか否かに関する認証を行うステップと、
前記使用者認証の結果、認可された使用者であると、前記カーシェアリングメインシステムにより、前記スマートキー駆動のためのLF信号を送信するステップと、
前記使用者認証の結果、非認可の使用者であると、再度、車両のLF送信機から周期的にスマートキーの位置を確認するためのLF信号を含む車両情報確認のための信号をブロードキャスティングする常時モードに移るステップと、
前記認可された使用者の場合、前記カーシェアリングメインシステムにより、前記スマートキー駆動のためのLF信号を送信すると、前記車両スマートキー信号の制御装置のアンテナから信号を受信して、回路部のRFIDチューナー部及び復調部により、復調を行うステップと、
前記復調された信号が、スマートキーを駆動するRFID信号であると判断されると、回路部のオシレータを10~400msの間発振して、前記復調された信号を一定の時間遅らせるステップと、
前記発振信号により、スマートキーの応答信号に該当するRF信号が発しないことを確認する確認ステップと、
確認ステップの後に、スマートキーの応答信号に該当するRF信号が発しないと、前記スマートキー信号の制御装置の動作を中断させるステップと、
確認ステップの後に、スマートキーの応答信号に該当するRF信号が発すると、再度、前記車両スマートキー信号の制御装置のアンテナから信号を受信して、回路部で復調を行い、回路部のオシレータを10~400msの間発振して、前記復調された信号を一定の時間遅らせるステップを繰り返すステップとを含むことを特徴とするカーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステムの制御方法。
【請求項7】
前記オシレータが動作する間、RFIDチューナー部及びRFID復調部は、オフとなることを特徴とする請求項6に記載のカーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステムの制御方法。
【請求項8】
前記オシレータが動作する間、発振して一定の時間遅らせた信号により、スマートキーは、正常動作のためのRFID信号を認識することができなくなることを特徴とする請求項6に記載のカーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステムに関し、より詳しくは、カーシェアリング車両内のスマートキーを認識する通信を制御して、車両とスマートキーとの通信が認可された使用者にのみ許容されるカーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車を不特定多数が共有するカーシェアリングサービスが速い速度で拡散されており、カーシェアリング利用者及び対象車両も急増している。
【0003】
カーシェアリングは、所定の自動車を、不特定多数が必要な時間だけ賃貸して使用する一種のレンタカーサービスであって、利用者立場からすると、一般のレンタカーと最も大きな差は、車主又はカーシェアリングサービス事業者を対面することなく、スマートフォンアプリを用いて、利用車両を予約し、キーがなくても、スマートフォンで車両ドアを開いて始動をかけ、車両を利用することができる。
【0004】
前記のようなカーシェアリングの特性上、不特定多数の利用者がサービス事業者を対面することなく、車両を利用するため、スマートキーを授受することが不可であり、また、スマートフォンで車両ドアを制御するためには、車両内にドアロック、警音器、ライトなどを遠隔で制御するための車両制御装置を装着し、通常、車両用スマートキーは、該当車両制御装置に内蔵することになる。
【0005】
しかし、スマートキーが適用された車両は、常にスマートキーの位置を判断するために、通常、125kHzの電波でブロードキャスティングすることになり、該当電波を受信したスマートキーは、RFID方式で該当電波を受信することになり、自分の存在有無を報知するために、300~433MHzのRFを車両に送信する方式で動作する。
【0006】
これにより、カーシェアリング用車両のスマートキーが車両内に位置している場合は、外部から、車両ドアロックを解除又はロックできない状況が生じる。
【0007】
また、スマートキーを車両内に置くと、車両とスマートキーの間の持続的な通信作用により、スマートキーのバッテリーが容易に放電し、車両盗難の危険も高くなる。
【0008】
そこで、このような諸問題点を解決する装置及び方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、前記の問題点を解決するためになされたものであって、本発明が解決しようとする技術的課題は、カーシェアリング車両内のスマートキーを認識する通信信号を制御して、カーシェアリングサービスの認可された使用者にのみ、車両のドアロックが解除されるカーシェアリング車両用スマートキーの制御装置及びシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記本発明の目的を実現するための一実施例によるカーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステムは、車両内に位置し、カーシェアリング使用者認証及びカーシェアリング動作に必要な指令信号を生成及び送受信するカーシェアリングメインシステムと、前記カーシェアリングメインシステムにおける使用者認証の結果に合わせて、車両の内部信号に該当するLF信号を能動的に制御する車両スマートキー信号の制御装置と、前記車両スマートキー信号の制御装置の信号により、正常又は非正常の車両キー動作を行うスマートキーとを含むことを特徴とする。
【0011】
前記車両スマートキー信号の制御装置は、1.0MHz以下の帯域で使用可能なLFアンテナと、前記LFアンテナから受信されたRFID信号を処理する回路部と、前記アンテナと回路部を制御する制御部とを含み、前記回路部は、前記LFアンテナから受信された信号をスキャニングするRFIDチューナー部と、前記RFIDチューナー部でスキャニングされた信号を復調する復調部と、前記復調された信号がスマートキーを駆動するRFID信号であると判断されると、前記復調された信号を発振するオシレータとを含む。
【0012】
前記制御部では、前記LFアンテナから受信された信号が、前記回路部のRFIDチューナー部とRFID復調部により、スマートキーを駆動させるRFID信号であると判断されると、前記回路部のオシレータを10~400msの間発振して、前記復調された信号が一定の時間遅れるようにする。
【0013】
前記オシレータが動作する間、RFIDチューナー部及びRFID復調部は、オフとなる。
【0014】
前記オシレータが動作する間、発振して一定の時間遅らせた信号により、スマートキーは、正常動作のためのRFID信号を認識することができなくなる。
【0015】
前記本発明の目的を実現するための一実施例によるカーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステムは、車両内に位置し、カーシェアリング使用者認証及びカーシェアリング動作に必要な指令信号を生成及び送受信するカーシェアリングメインシステムと、前記カーシェアリングメインシステムにおける使用者認証の結果に合わせて、車両の内部信号に該当するLF信号を能動的に制御する車両スマートキー信号の制御装置と、前記車両スマートキー信号の制御装置の信号によって、正常又は非正常の車両キー動作を行うスマートキーとを含み、車両のLF送信機から、周期的に車両情報の確認のための信号をブロードキャスティングするステップと、前記車両のLF送信機の信号に合わせて、カーシェアリングメインシステムにおいて、カーシェアリングを利用しようとする使用者に対して、認可された使用者であるか否かに関する認証を行うステップと、前記使用者認証の結果、認可された使用者であると、前記カーシェアリングメインシステムにより、前記スマートキー駆動のためのLF信号を送信するステップと、前記使用者認証の結果、非認可の使用者であると、再度、車両のLF送信機から周期的に車両情報確認のための信号をブロードキャスティングする常時モードに移るステップと、前記認可された使用者の場合、前記カーシェアリングメインシステムにより、前記スマートキー駆動のためのLF信号を送信すると、前記車両スマートキー信号の制御装置のアンテナから信号を受信して、回路部のRFIDチューナー部及び復調部により、復調を行うステップと、前記復調された信号が、スマートキーを駆動するRFID信号であると判断されると、回路部のオシレータを10~400msの間発振して、信号を一定の時間遅らせるステップと、前記発振信号により、スマートキーの応答信号に該当するRF信号が発しないことを確認する確認ステップと、前確認ステップの後に、RF信号が発しないと、前記スマートキー信号の制御装置の動作を中断させるステップと、前確認ステップの後に、スマートキーの応答信号に該当するRF信号が発すると、再度、前記車両スマートキー信号の制御装置のアンテナから信号を受信して、回路部で復調を行い、回路部のオシレータを10~400msの間発振して、信号を一定の時間遅らせるステップを繰り返すステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
前記オシレータが動作する間、RFIDチューナー部及びRFID復調部は、オフとなる。
【0017】
前記オシレータが動作する間、発振して一定の時間遅らせた信号により、スマートキーは、正常動作のためのRFID信号を認識することができなくなる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によると、車両内にスマートキーが位置しても、車両内の制御システムを変えることなく、車両の制御が可能となる。
【0019】
すなわち、非認可のカーシェアリング利用者である場合、車両内にスマートキーが保管されている状況でも、ドアロックが解除されないようにし、これに対して、認可されたカーシェアリング利用者の場合、正しくドアロックを解除することができる。
【0020】
但し、本発明の効果は、前記効果に限定されるものではなく、本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲で、様々に拡張されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、車両のスマートキー駆動制御を説明するための概念図である。
図2図2は、本発明の一実施例によるカーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステムの概略的な構成図である。
図3図3は、カーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステムのうち、スマートキー信号の制御装置の内部構成図である。
図4図4は、カーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステムの制御方法に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施例をより詳しく説明することにする。
【0023】
本発明は、様々な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるところ、特定の実施例を図面に例示し、本文に詳しく説明する。しかし、これは、本発明を特定の開示形態について限定しようとすることではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むことと理解されるべきである。
【0024】
図1は、車両のスマートキー駆動制御を説明するための概念図である。
【0025】
まず、1)車両のLF(Low frequency)信号送信機から、20KHz、125KHz、又は134.2KHzのLF信号(RFIDに該当する)を、スマートキーに周期的に送出して、スマートキーが車両内に位置しているか否かを確認する。
【0026】
2)このとき、車両にスマートキーが位置し、車両のLF信号送信機から有効なLF信号を受信すると、これに対する応答として、315MHz又は433MHzのRF信号を出力する。
【0027】
3)車両のRF信号受信機から、315MHz又は433MHzのRF信号を受信することで、車両は、スマートキーが車両内に位置することが分かる。
【0028】
このような方式により、カーシェアリング用車両のスマートキーが車両内に位置している場合は、外部から車両ドアを解除又はロックできないように設定されている。
【0029】
図2は、本発明の一実施例によるカーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム1の概略的な構成図である。
【0030】
図2に示しているように、本発明の目的を実現するための一実施例によるカーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム1は、カーシェアリングメインシステム10と、車両スマートキー信号の制御装置20と、スマートキー30とを含む。
【0031】
前記カーシェアリングメインシステム10は、車両内に位置し、カーシェアリング使用者認証及びカーシェアリング動作に必要な指令信号を生成及び送受信する。
【0032】
前記車両スマートキー信号の制御装置20は、前記カーシェアリングメインシステム10における使用者認証の結果に合わせて、車両の内部信号に該当し、スマートキーの位置を確認するためのLF信号を能動的に制御する。
【0033】
前記スマートキー30は、車両スマートキー信号の制御装置20の信号によって、正常又は非正常の車両キー動作が行える。
【0034】
図3は、カーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム1のうち、車両スマートキー信号の制御装置20の内部構成図である。
【0035】
前記車両スマートキー信号の制御装置は、1.0MHz以下の帯域で使用可能なLFアンテナ21と、前記LFアンテナから受信されたRFID信号を処理するための回路部23と、前記アンテナと回路部を制御する制御部25とを含む。
【0036】
前記回路部23は、前記LFアンテナ21から受信された信号をスキャニングするRFIDチューナー部23-1と、前記RFIDチューナー部23-1でスキャニングされた信号を復調するRFID復調部23-3と、前記復調された信号がスマートキーを動作させる信号であると、前記復調された信号を発振するオシレータ23-5とを含む。
【0037】
前記制御部25では、前記LFアンテナ21から受信された信号が、前記回路部のRFIDチューナー部23-1とRFID復調部23-3により、スマートキー30を駆動するためのRFID信号であるか否かを判断することができる。
【0038】
前記判断結果、スマートキー30を駆動するためのRFID信号であると、前記回路部23のオシレータ23-5を10~400msの間発振して、前記復調された信号が一定の時間、遅れるようにすることができる。
【0039】
前記オシレータ23-5が動作する間、RFIDチューナー部23-1及びRFID復調部23-3は、オフすることができる。
【0040】
前記オシレータ23-5が動作する間、発振して一定の時間遅らせた信号により、前記スマートキー30は、スマートキー30を駆動するためのRFID正常信号を認識することができなくなる。
【0041】
これにより、車両のLF信号に対するスマートキーの応答となり得るRF信号を発しなくなり、もって、車両内に位置するスマートキー30を認識することができなくなる。
【0042】
本発明の目的を実現するための一実施例によるカーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム1の制御方法は、車両内に位置し、カーシェアリング使用者認証及びカーシェアリング動作に必要な指令信号を生成及び送受信するカーシェアリングメインシステム10と、前記カーシェアリングメインシステム10における使用者認証の結果に合わせて、車両の内部信号に該当するLF信号の周期を能動的に制御する車両スマートキー信号の制御装置20と、前記車両スマートキー信号の制御装置20の信号により、正常又は非正常の車両キー動作を行うスマートキー30とを含む。
【0043】
図4は、カーシェアリング車両用スマートキー信号の制御装置及びシステム1の制御方法に関するフローチャートである。
【0044】
車両のLF送信機から、周期的にスマートキーの位置を確認するためのLF信号を含む車両情報確認のための信号をブロードキャスティングしている(S400)。
【0045】
前記車両のLF送信機の信号に合わせて、カーシェアリングメインシステム10において、カーシェアリング車両を利用しようとする使用者に対して、認可された使用者であるか否かに関する認証を行う(S410)。
【0046】
前記使用者認証の結果、認可された使用者であると、前記カーシェアリングメインシステム10により、前記スマートキー駆動のためのLF信号を送信する(S420)。
【0047】
一方、前記使用者認証の結果、非認可の使用者であると、再度、車両のLF送信機において、周期的にスマートキーの位置を確認するためのLF信号を含む車両情報確認のための信号をブロードキャスティングする常時モードに戻る。
【0048】
前記認可された使用者である場合、前記カーシェアリングメインシステム10により、前記スマートキー駆動のためのLF信号を送信すると、前記車両スマートキー信号の制御装置20のアンテナ21から信号を受信して、回路部23のRFIDチューナー部23-1及び復調部23-3により復調を行う(S430)。
【0049】
復調された信号がスマートキー30を動作させるRFID信号であると解析されると、回路部のオシレータ23-5を10~400msの間発振して、信号を一定の時間、遅らせる(S440)。
【0050】
前記発振信号により、スマートキー30の応答信号に該当するRF信号が発していないかを確認する(S450)。
【0051】
これは、発振して一定の時間遅らせた信号により、スマートキーは、スマートキー30を動作させるためのRFID正常信号を認識できなくなるからである。
【0052】
前記確認のステップの後に、RF信号が発しないと、前記スマートキー信号の制御装置20の動作を中断させる(S460)。
【0053】
前記確認のステップの後に、スマートキーの応答信号に該当するRF信号が発すると(S450)、再度、前記車両スマートキー信号の制御装置20のアンテナ21から信号を受信して、回路部23で復調を行い、回路部のオシレータ23-5を10~400msの間発振して、信号を一定の時間遅らせるステップを繰返すことになる(S420~S450)。
【0054】
前オシレータ23-5が動作する間、RFIDチューナー部23-1及びRFID復調部23-3は、オフすることができる。
【0055】
前記制御方法により、車両のLF信号に対するスマートキーの応答となり得るRF信号を発しなくなり、これにより車両は、車両に位置するスマートキーを認識することができなくなる。
【0056】
本発明により、車両内にスマートキーが位置しても、車両内の制御システムを変えることなく、車両の制御が可能である。
【0057】
すなわち、非認可のカーシェアリング利用者である場合、車両内にスマートキーが保管されている状況でも、ドアロックが解除されないようにし、これに対して、認可されたカーシェアリング利用者である場合、正常にドアロックを解除することができる。
【0058】
以上、実施例を参照して説明したが、該当技術分野における熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で、本発明を様々に修正及び変更できることを理解するだろう。
【符号の説明】
【0059】
10:カーシェアリングメインシステム
20:車両スマートキー信号の制御装置
30:スマートキー
21:LFアンテナ
23:回路部
25:制御部
23-1:RFIDチューナー部
23-3:RFID復調部
23-5:オシレータ
図1
図2
図3
図4