(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-20
(45)【発行日】2023-03-01
(54)【発明の名称】拭き取り化粧料
(51)【国際特許分類】
A61K 8/39 20060101AFI20230221BHJP
A61K 8/9794 20170101ALI20230221BHJP
A61Q 1/14 20060101ALI20230221BHJP
【FI】
A61K8/39
A61K8/9794
A61Q1/14
(21)【出願番号】P 2019179358
(22)【出願日】2019-09-30
【審査請求日】2022-01-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000004341
【氏名又は名称】日油株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124349
【氏名又は名称】米田 圭啓
(72)【発明者】
【氏名】永山 恵美
(72)【発明者】
【氏名】松藤 孝志
【審査官】佐久 敬
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-012318(JP,A)
【文献】特開平07-197087(JP,A)
【文献】特開2006-232717(JP,A)
【文献】特開2013-189392(JP,A)
【文献】特開2017-197449(JP,A)
【文献】特開平07-242531(JP,A)
【文献】特開2016-050185(JP,A)
【文献】特開2014-218437(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0101036(US,A1)
【文献】特開2017-222605(JP,A)
【文献】国際公開第2015/186582(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00-8/99
A61Q
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(A)成分、(B)成分
、(C)成分
および(D)成分を含有することを特徴とする拭き取り化粧料。
(A):式[I]で表されるアルキレンオキシド付加誘導体を0.1~15質量%
Gly-[O(PO)a(EO)b-(BO)c-H]
3 ・・・式[I]
(Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基、BOはオキシブチレン基を示し、a、bおよびcはそれぞれPO、EOおよびBOの平均付加モル数であり、a+bが1~30、cが1~5であり、POとEOの含有量比(PO/EO)が質量比で1/5~5/1である。)
(B):式[II]で表されるアルキレンオキシド付加誘導体を0. 1~10質量%
MG-[O(EO)x(PO)y-(BO)z-H]
4 ・・・式[II]
(MGはメチルグルコシドから水酸基を除いた残基、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を示し、xおよびyはそれぞれEOおよびPOの平均付加モル数であり、1≦x≦20、0≦y≦10である。yが0でない場合、EOとPOがランダム付加し、EOとPOとの合計質量に対するPOの質量比が10~45質量%である。BOはオキシブチレン基、zはBOの平均付加モル数であり、0≦z≦4である。)
(C):米ぬか抽出物を0.0001~1質量%
(D):炭素数7~9の分岐アルキルを有するグリセリルエーテルを0.01~5質量%
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コットン等を用いて肌に塗布して使用した際に、優れたメイク汚れの除去効果を有し、保湿効果が高く、繰り返し拭き取りしても良好な滑り性を有する拭き取り化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧水は、水分や保湿成分を肌に供給し、皮膚を健やか、かつ滑らかに保つスキンケア化粧品には欠かせないものの1つである。
近年、新たな化粧水として、スキンケア・メイク落とし・角質ケアが同時に行える拭き取り化粧料の開発が行われている。拭き取り化粧料とは、洗顔後の肌をコットン等で拭き取るようにして使用する化粧水であり、肌を保湿しながら、クレンジングや洗顔で落としきれなかったメイク汚れや角質などを取り除くことが目的である。
【0003】
従来から、エタノールを配合することで、メイク汚れ除去効果を高める検討がなされており、例えば特許文献1には、ノニオン界面活性剤と、エタノールやグリセリンが含まれたクレンジング化粧料及びシート製品が提案されている。しかし、エタノールを配合することで、メイク汚れ除去効果は向上するものの、保湿力が低下する場合があった。
【0004】
そこで、メイク汚れ除去効果と保湿力をともに向上させた化粧料として、特許文献2には、特定のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルと、HLBが10以上である特定の非イオン界面活性剤とを配合した皮脂汚れ除去剤が提案されている。
しかし、メイク汚れや角質などをしっかり除去したい時に、コットン等で繰り返し拭き取りすることがある。拭き取りを繰り返していると、コットン等の滑りが悪くなり、コットン等が縒れ、素材によっては毛羽立ち、使用性が悪くなってしまう場合がある。したがって、繰り返し拭き取りしてもコットン等の滑り性が良好なものが求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】国際公開第2015/186582号公報
【文献】特開2019-131496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑み、コットン等を用いて肌に塗布して使用した際に、優れたメイク汚れの除去効果を有し、保湿効果が高く、繰り返し拭き取りしても良好な滑り性を有する拭き取り化粧料の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、下記(A)~(C)の特定の成分を所定量組み合わせることによって、コットン等を用いて肌に塗布して使用した際に、優れたメイク汚れの除去効果が得られ、保湿効果が高く、コットン等で肌を繰り返し擦った際の滑り性が良好であることを見出した。
【0008】
すなわち本発明は、下記(A)成分、(B)成分、(C)成分および(D)成分を含有することを特徴とする拭き取り化粧料である。
(A):式[I]で表されるアルキレンオキシド付加誘導体を0.1~15質量%
Gly-[O(PO)a(EO)b-(BO)c-H]3 ・・・式[I]
(Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基、BOはオキシブチレン基を示し、a、bおよびcはそれぞれPO、EOおよびBOの平均付加モル数であり、a+bが1~30、cが1~5であり、POとEOの含有量比(PO/EO)が質量比で1/5~5/1である。)
(B):式[II]で表されるアルキレンオキシド付加誘導体を0. 1~10質量%
MG-[O(EO)x(PO)y-(BO)z-H]4 ・・・式[II]
(MGはメチルグルコシドから水酸基を除いた残基、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を示し、xおよびyはそれぞれEOおよびPOの平均付加モル数であり、1≦x≦20、0≦y≦10である。yが0でない場合、EOとPOがランダム付加し、EOとPOとの合計質量に対するPOの質量比が10~45質量%である。BOはオキシブチレン基、zはBOの平均付加モル数であり、0≦z≦4である。)
(C):米ぬか抽出物を0.0001~1質量%
(D):炭素数7~9の分岐アルキルを有するグリセリルエーテルを0.01~5質量%
【発明の効果】
【0009】
本発明の拭き取り化粧料によれば、コットン等を用いて肌に塗布して使用した際に、優れたメイク汚れの除去効果が得られ、保湿効果が高く、コットン等で肌を繰り返し擦った際の滑り性が良好であるという効果が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を説明する。
本発明の拭き取り化粧料は、下記の(A)成分、(B)成分、および(C)成分を少なくとも含有する。以下、各成分について説明する。本明細書において記号「~」を用いて規定された数値範囲は「~」の両端(上限および下限)の数値を含むものとする。例えば、「2~5」は2以上5以下を表す。
【0011】
〔(A)成分:式[I]で表されるアルキレンオキシド付加誘導体〕
本発明に用いられる(A)成分は、式[I]で表されるグリセリンのアルキレンオキシド付加誘導体であり、式[I]に包含される複数種の誘導体から選択される1種または2種以上の誘導体を(A)成分として用いることができる。
【0012】
式[I]中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基であり、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基、BOはオキシブチレン基を示す。
POで示されるオキシプロピレン基およびBOで示されるオキシブチレン基としては、直鎖または分岐鎖状のいずれでもよいが、プロピレンオキシド(1,2-エポキシプロパン)および1,2-ブチレンオキシドによりそれぞれ得られるオキシプロピレン基およびオキシブチレン基が好ましい。
【0013】
式[I]中、POで示されるオキシプロピレン基およびEOで示されるオキシエチレン基は、グリセリンの一水酸基あたりの各平均付加モル数の合計(a+b)が1~30であり、好ましくは2~20であり、さらに好ましくは3~10である。
BOで示されるオキシブチレン基は、グリセリンの一水酸基あたりの平均付加モル数cが1~5であり、好ましくは1~3であり、さらに好ましくは1~2である。
式[I]で表されるグリセリンのアルキレンオキシド付加誘導体において、POで示されるオキシプロピレン基とEOで示されるオキシエチレン基の含有量比(PO/EO)は質量比で1/5~5/1であり、好ましくは1/2~4/1であり、さらに好ましくは1/2~3/1である。
【0014】
オキシプロピレン基およびオキシエチレン基は、ランダム状、ブロック状のいずれの形態でグリセリンの水酸基に付加されていても良いが、高いメイク汚れ除去効果を得るには、ランダム状に付加されていることが好ましい。オキシブチレン基は、アルキレンオキシド鎖の末端に、ブロック状に付加される。
【0015】
式[I]で表されるグリセリンのアルキレンオキシド付加誘導体は、自体公知のアルキレンオキシド付加反応により適宜合成して製造することができる。また、日油株式会社より提供されている「WILBRIDE(登録商標)S-753」(式[I]中、a+b=4.3、c=1であり、POとEOとの含有量比(PO/EO)=4/5(質量比)である。)等の市販の製品を(A)成分として用いることもできる。
【0016】
本発明の拭き取り化粧料中における(A)成分の含有量は、0.1~15質量%であり、好ましくは0.5~12.5質量%であり、さらに好ましくは1~10質量%である。(A)成分の含有量が少なすぎると、メイク汚れの除去効果が低下することがあり、多すぎると、肌を繰り返し擦った際の滑り性が低下することがある。
【0017】
〔(B)成分:式[II]で表されるアルキレンオキシド付加誘導体〕
本発明に用いられる(B)成分は、式[II]で表されるアルキレンオキシド付加誘導体であり、式[II]に包含される複数種の誘導体から選択される1種または2種以上の誘導体を(A)成分として用いることができる。
【0018】
式[II]中、MGはメチルグルコシドから水酸基を除いた残基であり、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、BOはオキシブチレン基を示す。x、yおよびzは、それぞれEO、PO、BOの平均付加モル数であり、1≦x≦20、0≦y≦10、0≦z≦4であり、好ましくは、1≦x≦10、0≦y≦5、0≦z≦1、さらに好ましくは、2≦x≦5、y=0、z=0である。
なお、(B)成分の市販品としては、「マクビオブライドMG-10E」(日油株式会社製、式[II]中、x=2.5、y=0、z=0)や、「マクビオブライドMG-20P」(日油株式会社製、式[II]中、x=0、y=5、z=0)等が挙げられる。
【0019】
本発明の拭き取り化粧料中における(B)成分の含有量は、0.1~10質量%であり、好ましくは0.3~5質量%であり、さらに好ましくは0.5~3質量%である。(B)成分の含有量が少なすぎると、十分な保湿効果が得られないことがあり、多すぎると、肌を繰り返し擦った際の滑り性が低下することがある。
【0020】
〔(C)成分:米ぬか抽出物〕
本発明に用いられる(C)成分は、米ぬか抽出物であり、コメ(学名oryza sativa Linne (Gramineae))の種から抽出溶媒を用いて抽出された抽出物である。その調製法は特に限定されないが、例えば種々の適当な溶媒を用いて低温下または室温ないし加温下で抽出される。
抽出溶媒としては、例えば、水;メチルアルコール、エチルアルコール等の低級1価アルコール;グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール等の液状多価アルコール等が挙げられ、これら溶媒から選ばれる1種または2種以上を用いることができる。
なお、日油株式会社より提供されている「つや姫(登録商標)米ぬかエキス」(1,3-ブチレングリコール抽出物)等の市販の製品を(C)成分として用いることもできる。
【0021】
本発明の拭き取り化粧料中における(C)成分の含有量は、乾燥残留物質量として、0.0001~1質量%であり、好ましくは0.0003~0.1質量%であり、さらに好ましくは0.0005~0.01質量%である。(C)成分の含有量が少なすぎると、肌を繰り返し擦った際の滑り性が低下することがあり、多すぎると、メイク汚れ除去効果が低下することがある。
なお、「乾燥残留物質量」とは、各抽出物を乾固した際の残留物の質量をいう。
本発明の拭き取り化粧料は、上記(A)~(C)成分に加えて、さらに下記(D)成分を含有することが好ましく、それにより本発明の効果がさらに顕著なものとなる。
【0022】
〔(D)成分:分岐アルキルグリセリルエーテル〕
本発明に用いられる(D)成分は、炭素数7~9の分岐アルキルを有するグリセリルエーテルであり、例えば、グリセリンと炭素数7~9の分岐アルキルを有する1価アルコールとを反応させて製造することができる。また、かかるモノ分岐アルキルグリセリルエーテルとして、市販品を使用することができる。
かかるモノ分岐アルキルグリセリルエーテルとしては、例えば、エチルペンチルグリセリン、エチルヘキシルグリセリン、エチルヘプチルグリセリンなどが挙げられる。中でも、肌を繰り返し擦った際の滑り性の観点から、エチルヘキシルグリセリンが好ましい。
なお、エチルヘキシルグリセリンの市販品としては、Sch▲u▼lke&MayrGmbH社製の「sensiva SC 50 JP」を挙げることができる。
【0023】
本発明の拭き取り化粧料が(D)成分を含有する場合、その含有量は、拭き取り化粧料中、好ましくは0.01~5質量%であり、さらに好ましくは0.03~2.5質量%であり、特に好ましくは0.05~2質量%である。(D)成分の含有量が上記範囲内であると、肌を繰り返し擦った際の滑り性や保湿効果の点で好ましい。
【0024】
本発明の拭き取り化粧料は、上記(A)~(C)成分と水とを混合し、必要に応じてさらに(D)成分と混合して調製することができる。
本発明の拭き取り化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧料に常用されている他の成分を配合することも可能である。他の成分としては、例えば、ノニオン性界面活性剤、保湿剤、金属イオン封鎖剤、増粘剤、色素、防腐剤、香料などが挙げられる。また、溶媒としては、必要に応じて、水、エタノール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等を用いることができる。
【実施例】
【0025】
以下、実施例、参考例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
【0026】
〔実施例1~6、参考例1、比較例1~4〕
拭き取り化粧料として表1に示す組成物を調製し、下記の方法により評価を行った。その結果を表1に示す。
なお、各組成物はクエン酸、クエン酸ナトリウムによりpH5付近に調整した。また、表1中に示す各成分として、下記の原料を使用した。表1中の成分の数値は、下記原料中の有効成分の質量%であり、(C)成分と(C’)成分については原料中の乾燥残留物質の質量%である。
【0027】
※1:「ウィルブライドS-753」(日油株式会社)
※2:「マクビオブライドMG-10E」(日油株式会社)
※3:「マクビオブライドMG-20P」(日油株式会社)
※4:「つや姫(登録商標)米ぬかエキス」(日油株式会社)(米ぬか抽出物1質量%含有)
※5:「北のはとエキス-BG」(株式会社ヤマダ薬研)(ハトムギ種子抽出物0.25質量%含有)
※6:「sensiva SC 50 JP」(Sch▲u▼lke & Mayr GmbH社)
【0028】
(1)メイク汚れ除去効果
20名の女性(22才~40才)をパネラーとし、コットンに各拭き取り化粧水のサンプルを1g染み込ませ、メイク汚れを拭き取り、コットンの汚れの程度から下記の基準によりメイク汚れ除去効果を評価した。そして、その評点の合計によって、「◎」~「×」の下記4段階評価を行い、30点以上をメイク汚れ除去効果に優れる拭き取り化粧料と判定した。
2点:メイク汚れ除去効果が非常に良好と感じた場合。
1点:メイク汚れ除去効果が良好と感じた場合。
0点:メイク汚れ除去効果がやや悪いと感じた場合。
<評点の合計による4段階評価>
◎:評点の合計が35点以上
○:評点の合計が30点以上、34点以下
△:評点の合計が20点以上、29点以下
×:評点の合計が19点以下
【0029】
(2)保湿効果
上記(1)の試験後の肌について、下記の基準で評価し評点を付けた。そして、その評点の合計によって、「◎」~「×」の下記4段階評価を行い、30点以上を保湿効果に優れる拭き取り化粧料と判定した。
2点:肌の保湿効果が非常に良好であると感じた場合。
1点:肌の保湿効果が良好と感じた場合。
0点:肌の保湿効果がやや悪いと感じた場合。
<評点の合計による4段階評価>
◎:評点の合計が35点以上
○:評点の合計が30点以上、34点以下
△:評点の合計が20点以上、29点以下
×:評点の合計が19点以下
【0030】
(3)繰り返し拭き取りした際の滑り性
20名の女性(22才~40才)をパネラーとし、洗顔した後に拭き取り化粧料をサイドプレス処理なしのコットン(天然コットン100%)に1g塗布し、顔に塗布し、10往復させた際の滑り性を下記の基準で評価し評点を付けた。そして、その評点の合計によって、「◎」~「×」の下記4段階評価を行い、30点以上を繰り返し拭き取りしても良好な滑り性を有する拭き取り化粧料と判定した。
2点:滑り性が非常に良好と感じた場合。
1点:滑り性がやや良好と感じた場合。
0点:滑り性がやや悪いと感じた場合。
<評点の合計による4段階評価>
◎:評点の合計が35点以上
○:評点の合計が30点以上、34点以下
△:評点の合計が20点以上、29点以下
×:評点の合計が19点以下
【0031】
【0032】
本発明に係る実施例1~6の拭き取り化粧料は、コットン等を用いて肌に塗布して使用した際に、メイク汚れ除去効果、保湿効果、繰り返し拭き取りした際の滑り性において良好であった。
一方、比較例1~4では十分な性能が得られていない。
すなわち、比較例1では(C)成分が他の成分に置き換えられていることから、繰り返し拭き取りした際の滑り性が不十分であった。
比較例2では、(C)成分の含有量が多すぎるため、メイク汚れ除去効果が不十分であった。
比較例3では、(A)成分が配合されておらず、メイク汚れ除去効果、繰り返し拭き取りした際の滑り性が不十分であった。
比較例4では、(B)成分の含有量が0.1質量%に満たず、保湿効果が不十分であった。