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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-20
(45)【発行日】2023-03-01
(54)【発明の名称】トルク構造
(51)【国際特許分類】
   B25B 23/143 20060101AFI20230221BHJP
【FI】
B25B23/143
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021113877
(22)【出願日】2021-07-08
(65)【公開番号】P2023010070
(43)【公開日】2023-01-20
【審査請求日】2021-07-08
(73)【特許権者】
【識別番号】517380134
【氏名又は名称】和嘉興精密股▲フン▼有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】521297901
【氏名又は名称】郭 文進
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(72)【発明者】
【氏名】郭 文進
【審査官】山内 康明
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-194764(JP,A)
【文献】米国特許第08863624(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25B 23/143
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1本体(10)と、前記第1本体(10)と互いに組み付けられる第2本体(20)と、第1弾性部材(27)と、前記第2本体(20)と互いに枢設される第3本体(60)と、枢軸(70)と、規制組立体(80)を備え
第3本体(60)の駆動部(61)から対象物に掛けるトルクを調整できるトルク構造であって、
前記第2本体(20)に第2収容スリット(21)が内設され、前記第2収容スリット(21)は、前記第2本体(20)の長さ方向に沿って前記第2本体(20)を貫通し、前記第2本体(20)の一端には、第1枢支部(22)と、2つの規制溝(23)と、第1凹溝(24)とが設けられ、前記第1枢支部(22)と前記第2収容スリット(21)とは相連通状を呈し、該規制溝(23)と前記第2収容スリット(21)とは相連通状を呈し、円環凹溝状を呈する前記第1凹溝(24)は、前記第1枢支部(22)と前記第1凹溝(24)との間に設けられる該規制溝(23)の近傍に設けられ、前記第1凹溝(24)上に少なくとも1つの第1位置決め部(241)と、少なくとも1つの第2位置決め部(242)とが設けられ、凹弧形溝状を呈する該第1位置決め部(241)及び該第2位置決め部(242)の深さは前記第1凹溝(24)より略大きく、該第1位置決め部(241)及び該第2位置決め部(242)の個数がそれぞれ2個であるか、または該第1位置決め部(241)及び該第2位置決め部(242)の個数が複数個であり、該第1位置決め部(241)と該第2位置決め部(242)とは、前記第2収容スリット(21)の軸心から間隔を隔てて円周配列状を呈し、
前記第1弾性部材(27)は前記第2収容スリット(21)内に納設され、
前記第3本体(60)の一端に駆動部(61)が設けられ、前記駆動部(61)は前記第2本体(20)外から凸状に露出され、前記第3本体(60)には、円球体状を呈する枢設台座(62)と、第1規制部(64)とが設けられ、前記枢設台座(62)は前記第2収容スリット(21)内に枢設され、前記枢設台座(62)上には円穿孔状を呈する第2枢支部(63)が設けられ、前記第2枢支部(63)は前記第1枢支部(22)と互いに枢設され、前記第1規制部(64)と該規制溝(23)とが互いに正対するように構成され、前記第1規制部(64)は、前記駆動部(61)と前記第1規制部(64)との間に設けられる前記枢設台座(62)の一端に設けられ、円環面状または凹環溝状を呈する前記第1規制部(64)は、前記枢設台座(62)の前記駆動部(61)とは反対の一側に設けられ、
円ピン体状を呈する前記枢軸(70)が前記第1枢支部(22)及び前記第2枢支部(63)の箇所を貫通して枢設され、前記第2本体(20)と前記第3本体(60)とを互いに枢設させ、
前記規制組立体(80)と前記第2本体(20)及び前記第3本体(60)とが互いに組み付けられ、前記規制組立体(80)は、前記第2本体(20)上に非規制位置または規制位置に回動可能とされ、前記第3本体(60)を前記第2本体(20)に相対して非規制状を呈させてトルク解放機能を有するか、または前記第3本体(60)を前記第2本体(20)に相対して規制状を呈させてトルク解放機能を有さず、前記規制組立体(80)は、前記第2本体(20)上に枢設される第1規制部材(81)と、2つの第2規制部材(82)と、少なくとも1つの位置決め玉(83)と、弾性体(84)とを含み、前記第1規制部材(81)は、前記第2本体(20)上に360度回動したり、あるいはある角度回動したりするように回動可能とされ、前記第1規制部材(81)の内周面の前側に少なくとも1つの第2規制部(811)と、少なくとも1つの第3規制部(812)とが設けられ、該第2規制部(811)の深さは該第3規制部(812)より大きく、該第2規制部(811)と該第3規制部(812)とは相連通状を呈し、該第2規制部(811)及び該第3規制部(812)の個数は該第1位置決め部(241)の個数に合致し、該第2規制部(811)及び該第3規制部(812)の個数が複数個であり、該第2規制部(811)と該第3規制部(812)とは、前記第1規制部材(81)の軸心から間隔を隔てて円周配列状を呈し、該第2規制部(811)及び該第3規制部(812)の個数が2個であるとき、互いに正対状態にある2つの該第2規制部(811)は、凹弧面状を呈し、互いに正対状態にある2つの該第3規制部(812)は、弧面状を呈し、前記第1規制部材(81)の外周面に第2凹溝(813)が設けられ、円環凹溝状を呈する前記第2凹溝(813)の範囲箇所に少なくとも1つの第1穿孔(814)が設けられ、該第1穿孔(814)は、それぞれ該第1位置決め部(241)または該第2位置決め部(242)と互いに正対するように構成され、該第1穿孔(814)の個数は該第1位置決め部(241)及び該第2位置決め部(242)の個数と互いに合致するか、または該第1穿孔(814)の個数が2個であり、該第1穿孔(814)の軸心と前記第1規制部材(81)の軸心は互いに垂直状であり、該第1穿孔(814)は貫通する円孔状を呈し、前記第1規制部材(81)の外部には手動による回動を便利にするテクスチャが施されており、
該第2規制部材(82)は該規制溝(23)の箇所に納設され、該第2規制部材(82)は前記第1規制部材(81)内に隠れ、互いに対称に設置される前記2つの第2規制部材(82)は前記第1規制部(64)の相対する両側辺に設けられ、前記第1規制部材(81)は前記第2本体(20)上に回動可能とされ、該第2規制部材(82)を該第2規制部(811)または該第3規制部(812)の箇所に正対させるように構成し、該第2規制部材(82)を前記第1規制部(64)の箇所に係止させないか、または係止させ、前記第3本体(60)を前記第2本体(20)に相対して非規制状または規制状を呈させ、該第2規制部材(82)は丸玉体状であり、
該位置決め玉(83)は前記第1凹溝(24)及び該第1穿孔(814)の箇所に納設され、前記第1規制部材(81)が前記第2本体(20)上に回動するとき、該位置決め玉(83)が前記第1凹溝(24)上に転動するか、または該位置決め玉(83)が前記第1凹溝(24)上に移動し、該第1穿孔(814)は、該第1位置決め部(241)または該第2位置決め部(242)と互いに正対するように構成され、該位置決め玉(83)は、つまり該第1位置決め部(241)または該第2位置決め部(242)の箇所に位置決めされ、前記第1規制部材(81)を非規制位置または規制位置に位置決めさせ、該位置決め玉(83)の個数は該第1穿孔(814)と互いに合致し、
前記弾性体(84)は前記第2凹溝(813)の箇所に納設され、前記弾性体(84)が該位置決め玉(83)上に押圧当接し、該位置決め玉(83)を前記第1規制部材(81)内に隠させ、該位置決め玉(83)が前記弾性体(84)によって局限されて前記第1規制部材(81)外へ脱出することができず、前記弾性体(84)は弾性を持つ円環体状であり、該位置決め玉(83)が前記第1凹溝(24)に位置するとき、該位置決め玉(83)によって前記弾性体(84)が略引っ張られ、前記弾性体(84)を介して該位置決め玉(83)を前記第1凹溝(24)上に転動及び変位させるとき、弾性抵抗力を有し、
前記第1規制部材(81)が前記第2本体(20)上に回動して非規制位置に位置するとき、該第2規制部(811)と該規制溝(23)とが互いに正対するように構成され、該第2規制部材(82)は該第2規制部(811)の箇所に正対し、前記第1規制部(64)の左右両側は該第2規制部材(82)による規制を受けず、前記第3本体(60)は、つまり前記規制組立体(80)に局限されることなく、前記第2本体(20)に相対して非規制状を呈し、非規制状態の時に、該第1穿孔(814)と該第1位置決め部(241)とが互いに正対するように構成され、前記弾性体(84)の弾性押圧当接を受ける該位置決め玉(83)は、該第1位置決め部(241)の箇所に位置決めされ、前記第1規制部材(81)を非規制位置に位置決めさせ、前記第3本体(60)は、前記第1枢支部(22)を軸心としてある角度揺動し、前記第2本体(20)に相対してトルク解放機能を有し、
前記第1規制部材(81)が前記第2本体(20)上に回動して規制位置に位置するとき、該第3規制部(812)と該規制溝(23)とが互いに正対するように構成され、前記2つの第2規制部材(82)は、該第3規制部(812)の押圧当接を受けて前記第1規制部(64)の左右両側の箇所に近づけ当接し、前記第3本体(60)を前記規制組立体(80)に局限させ、突き当て部(65)が揺動して位置をずらすことができず、前記第3本体(60)は前記第2本体(20)に相対して規制状を呈し、該第1穿孔(814)と該第2位置決め部(242)とが互いに正対するように構成され、該位置決め玉(83)は、該第2位置決め部(242)の箇所に位置決めされ、前記第1規制部材(81)を規制位置に位置決めさせ、前記第3本体(60)は前記第2本体(20)に相対してトルク解放機能を有さず、前記トルク構造はレンチ構造である
ことを特徴とするトルク構造。
【請求項2】
請求項1に記載のトルク構造において、
丸棒体状である前記第1本体(10)の一端にグリップが嵌装され、前記第1本体(10)の内部には円溝状を呈する第1収容スリット(11)が設けられ、前記第1本体(10)上に第1穿溝(12)が設けられ、長孔溝状を呈する前記第1穿溝(12)と前記第1収容スリット(11)とは相連通状を呈し、前記第1本体(10)には、円環凹溝状を呈する第1環状溝(14)と、前記第1穿溝(12)に相対して互いに対称状を呈する2つの納置溝(15)と、玉納溝(16)と、前記第1環状溝(14)と前記第1穿溝(12)との間に設けられる第1当接縁(17)とが設けられ、前記玉納溝(16)と前記第1収容スリット(11)とは相連通状を呈し、前記第1本体(10)の軸心から前記玉納溝(16)と前記第1穿溝(12)との間で間隔を隔てて90度をなし、円穿孔状を呈する前記玉納溝(16)は、そのうちの1つの該納置溝(15)の一側に設けられる
ことを特徴とするトルク構造。
【請求項3】
請求項1に記載のトルク構造において、
前記第1本体(10)と互いに枢設または固設される前記第2本体(20)は、丸棒体状または各種の棒体状であり、前記第2収容スリット(21)は中空の円溝状または各種の溝状を呈し、前記第1枢支部(22)は、前記第1本体(10)と互いに離間し、前記第2収容スリット(21)の一端の開口近傍に設けられ、貫通する円孔状または各種の孔状を呈し、前記第1枢支部(22)の軸心と前記第2収容スリット(21)の軸心は互いに垂直状であり、該規制溝(23)の軸心と前記第2収容スリット(21)の軸心は互いに垂直状であり、前記第2収容スリット(21)の軸心から該規制溝(23)と前記第1枢支部(22)との間で間隔を隔てて90度をなし、円穿孔状を呈する該規制溝(23)は前記第1枢支部(22)に接近する箇所に設けられ、前記2つの規制溝(23)は互いに対称状を呈し、前記第2本体(20)の他端に複数の位置決め溝(25)が設けられ、前記複数の位置決め溝(25)は前記第1収容スリット(11)内に隠れ、前記第1本体(10)は、前記第2本体(20)に相対して回動可能とされ、前記第1穿溝(12)を各該位置決め溝(25)にそれぞれ互いに正対させるように構成し、前記複数の位置決め溝(25)は、前記第2本体(20)の軸心から円周配列状を呈し、該位置決め溝(25)は凹弧形溝状を呈し、前記複数の位置決め溝(25)は、前記第1枢支部(22)、該規制溝(23)及び前記第1凹溝(24)と互いに離間する
ことを特徴とするトルク構造。
【請求項4】
請求項1に記載のトルク構造において、
前記駆動部(61)は、ラチェットレンチ構造、双方向ラチェットレンチ構造、単方向ラチェットレンチ構造、メガネレンチ構造またはオープンエンドレンチ構造であり、前記第3本体(60)の他端部の箇所には、前記第1弾性部材(27)の他端に弾力当接するための突き当て部(65)が設けられ、前記第3本体(60)に前記第2本体(20)に相対してトルク解放機能を有させ、前記突き当て部(65)は前記駆動部(61)と互いに離間する
ことを特徴とするトルク構造。
【請求項5】
請求項1に記載のトルク構造において、
前記第1本体(10)上に嵌装される制御組立体(30)が設けられ、前記制御組立体(30)は、ロック固定位置及び非ロック固定位置に作動されて前記第1本体(10)が前記第2本体(20)に相対して不回動状または回動状を呈するように制御し、前記制御組立体(30)は、トルクを調整不能な状態またはトルクを調整可能な状態を呈するように制御される
ことを特徴とするトルク構造。
【請求項6】
請求項5に記載のトルク構造において、
前記制御組立体(30)は、制御スリーブカラー(31)と、第2弾性部材(32)と、第1環状体(33)と、位置決め部材(34)と、第2環状体(35)と、第1玉体(36)とを含み、金属製の円環体状である前記制御スリーブカラー(31)は、前記第1本体(10)上に嵌装され、前記第1本体(10)上にロック固定位置及び非ロック固定位置に軸方向移動され、前記制御スリーブカラー(31)の内周面の後側にバネ溝(311)が設けられ、前記バネ溝(311)は、前記制御スリーブカラー(31)の後端面に延設されて開口状を呈し、前記バネ溝(311)の開口箇所は、前記第1本体(10)の前記グリップに対向して配置され、前記バネ溝(311)の底部には第2当接縁(312)が設けられ、前記制御スリーブカラー(31)には、第1周面(313)と、第2周面(314)と、前記バネ溝(311)の範囲内に設けられる第2錐形溝(316)とが設けられ、前記第2当接縁(312)は、前記バネ溝(311)と前記第1周面(313)との間に設けられ、前記第1周面(313)の直径は前記バネ溝(311)の直径より小さく、前記第2当接縁(312)と前記第2周面(314)との間に設けられる前記第1周面(313)は最小の内直径を有し、前記第2周面(314)の直径は前記第1周面(313)の直径より大きく、前記第1周面(313)と前記第2周面(314)との間に第1錐形溝(315)が設けられ、前記第1錐形溝(315)は、前記第1周面(313)から前記第2周面(314)に向かって拡大状を呈し、前記第1周面(313)は、前記第2当接縁(312)と前記第1錐形溝(315)との間に設けられ、前記第2錐形溝(316)は、前記バネ溝(311)の開口から前記第2当接縁(312)に向かって拡大状を呈し、前記第2当接縁(312)は、前記第1周面(313)と前記第2錐形溝(316)との間に設けられ、前記制御スリーブカラー(31)に前記バネ溝(311)と、前記第2錐形溝(316)と、前記第2当接縁(312)と、前記第1周面(313)と、前記第1錐形溝(315)と、前記第2周面(314)とが順次に設けられ、前記第1本体(10)上に嵌装される前記第2弾性部材(32)は、前記制御スリーブカラー(31)上に弾力当接し、前記第2弾性部材(32)を介して前記制御スリーブカラー(31)を非ロック固定位置からロック固定位置に移動させる彈力突き当接効果をもたらし、前記バネ溝(311)中に納設される前記第2弾性部材(32)には、前記第1当接縁(17)上に弾力当接する第1端(321)と、前記第2当接縁(312)箇所に弾力当接する第2端(322)とが設けられ、前記第1環状溝(14)の箇所に嵌装される前記第1環状体(33)は、前記制御スリーブカラー(31)内に隠れ、前記第1環状体(33)は外拡弾性を略有し、前記制御スリーブカラー(31)がロック固定位置に軸方向移動されるとき、前記第1環状体(33)は前記バネ溝(311)の内周面に当接し、前記制御スリーブカラー(31)が非ロック固定位置に軸方向移動されるとき、前記第1環状体(33)は前記第2錐形溝(316)の箇所に外拡当接し、金属材質からなる円柱体状を呈する前記位置決め部材(34)は、前記第1穿溝(12)の箇所に納設され、前記制御スリーブカラー(31)内に隠れる前記位置決め部材(34)は、該位置決め溝(25)の箇所に係止可能または係止不能とされ、前記位置決め部材(34)の一端には凹環溝状を呈する第2環状溝(341)が設けられ、前記位置決め部材(34)の一端に錐形体状を有し、前記位置決め部材(34)の錐形体が設けられる一端は、前記第2弾性部材(32)に対向して配置され、前記第2環状体(35)は、前記第1本体(10)及び前記第2環状溝(341)上に嵌装され、前記第2環状体(35)の両端部の箇所にそれぞれ納置部(351)が設けられ、前記納置部(351)は該納置溝(15)の箇所に納設され、前記第2環状体(35)を前記第1本体(10)と互いに脱着させないようにし、かつ前記位置決め部材(34)が前記第2環状体(35)によって局限されて前記第1穿溝(12)外へ脱出せず、前記第2環状体(35)は弾性復元力を有し、前記制御スリーブカラー(31)内に隠れる前記第1玉体(36)は、前記玉納溝(16)の箇所に納設され、前記制御スリーブカラー(31)の前記第1錐形溝(315)の箇所に近づけ当接し、前記制御スリーブカラー(31)は前記第1玉体(36)によって局限され、前記制御スリーブカラー(31)を前記第1本体(10)外へ脱出させないようにする
ことを特徴とするトルク構造。
【請求項7】
請求項6に記載のトルク構造において、
前記制御スリーブカラー(31)がロック固定位置に位置するとき、前記第2弾性部材(32)は、前記制御スリーブカラー(31)を前記第1枢支部(22)の方向に向かって押し付け、前記第1環状体(33)は、前記バネ溝(311)の内周面上に当接し、前記位置決め部材(34)の一端が、つまり前記第1周面(313)の突き当接を受けて前記第1穿溝(12)内に略隠れ、前記位置決め部材(34)を任意の1つの該位置決め溝(25)の箇所に位置決めさせて突き当接させて位置をずらすことができず、前記第1本体(10)及び前記第2本体(20)の間は前記位置決め部材(34)によって局限され、前記第1本体(10)は、つまり前記第2本体(20)に相対して回動することができず、前記位置決め部材(34)の他端が、つまり前記第2周面(314)と前記第1錐形溝(315)の箇所に正対し、前記第1玉体(36)は、前記玉納溝(16)外から略凸状に露出されて前記第1錐形溝(315)の箇所に突き当接し、前記制御スリーブカラー(31)が前記第1本体(10)上に前記第2本体(20)の逆方向に向かって変位して非ロック固定位置に位置するとき、前記第2弾性部材(32)は、前記第2当接縁(312)の押圧当接を受けて圧縮状を呈し、外拡自在な前記第1環状体(33)は、前記第2錐形溝(316)の箇所に当接し、前記制御スリーブカラー(31)は、前記第1環状体(33)によって非ロック固定位置に位置決めされ、前記位置決め部材(34)の一端が、つまり前記第1周面(313)と互いに脱着され、前記位置決め部材(34)は前記第2環状体(35)による規制のみを受け、前記第1玉体(36)は前記第1錐形溝(315)と互いに離間し、前記第1本体(10)は、つまり前記第2本体(20)に相対して回動可能とされ、前記位置決め部材(34)を前記第2本体(20)上に位置をずらせることができるように任意の1つの該位置決め溝(25)の箇所に位置決めさせ、前記位置決め部材(34)は、前記第2本体(20)の壁面による押込当接を受けて前記第2環状体(35)を引っ張り、前記位置決め部材(34)がそのうちの1つの該位置決め溝(25)から次の1つの該位置決め溝(25)の箇所に移動するとき、前記位置決め部材(34)は、前記第2環状体(35)の弾性復元力を受けて再び各該位置決め溝(25)に納設されると音が発生し、前記第1本体(10)の回転状態を知るために、前記位置決め部材(34)と各該位置決め溝(25)との間で、つまり指示音が生じ、前記位置決め部材(34)から生じる指示音に基づいて前記位置決め部材(34)が既にそのうちの1つの該位置決め溝(25)に正対したことも知らせる
ことを特徴とするトルク構造。
【請求項8】
請求項1に記載のトルク構造において、
前記第2収容スリット(21)内に固設される固定台座組立体(40)が設けられ、前記固定台座組立体(40)は、前記第2収容スリット(21)の開口近傍に設けられ、前記固定台座組立体(40)は前記第1枢支部(22)と互いに離間する
ことを特徴とするトルク構造。
【請求項9】
請求項8に記載のトルク構造において、
前記第1本体(10)、前記第2本体(20)及び前記固定台座組立体(40)と互いに組み付けられる調整組立体(50)が設けられ、前記調整組立体(50)の一端が前記第1収容スリット(11)の端部の箇所に組み付けられ、前記調整組立体(50)と前記第1本体(10)とを互いに組み付けさせ、前記調整組立体(50)の他端が前記第1弾性部材(27)上に突き当接し、前記調整組立体(50)と前記固定台座組立体(40)とが互いに組み付けられ、前記調整組立体(50)は、前記固定台座組立体(40)内に螺接され、かつ位置をずらすことができ、前記第1本体(10)が回動してそれを前記第2本体(20)に相対して回動させ及び位置をずらせるとき、前記第1本体(10)を介して前記調整組立体(50)が前記固定台座組立体(40)内に回動し及び位置をずらすように連動し、前記調整組立体(50)を前記第2収容スリット(21)内に螺接させ、かつ位置をずらせて前記第1弾性部材(27)の長さを調整する
ことを特徴とするトルク構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トルク構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のトルク構造としては、例えば、米国特許第8863624(B2)号(特許文献1)(台湾登録実用新案第M492808U号(特許文献2))で開示された「ロック固定装置を備えたトルクレンチ」と題する出願が知られており、これらの先行技術文献の構造においては、かかるロック固定装置を備えたトルクレンチは、中空の主軸体10と、工具部材20と、調整グリップ30と、トルク調整弾性部材40と、クラッチ組立部材50と、ロック固定装置60とを含み、その内、ロック固定位置にあるとき、前記調整グリップ30の前記主軸体10に相対する回転を規制するために、位置決め玉65は、前記当接押し面612による突き押しを受けて該位置決め溝13に緊密に締め付けられ、非ロック固定位置にあるとき、C形止め輪63が前記環状溝614に係合されることで、該位置決め玉65を該納置溝611と該位置決め溝13との間で可動させることにより、前記調整グリップ30を前記主軸体10に相対して回転可能とさせ、かつロック固定リング61は、前記ロック固定位置と前記非ロック固定位置の間での切り換えを調整するとき、音声を発生することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許第8863624(B2)号明細書
【文献】台湾登録実用新案第M492808U号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の如き従来のロック固定装置を備えたトルクレンチの欠点については、以下の通り指摘されている。
先行技術文献の図3を伴って説明すると、前記ロック固定装置60がロック固定位置に位置するとき、前記調整グリップ30は、自身の軸心を中心として回動して前記主軸体10及び前記工具部材20を駆動し、前記主軸体10及び前記工具部材20自体を軸心として回動させるとき、前記クラッチ組立部材50を介して前記工具部材20を前記主軸体10に相対してトルク解放の機能を有させるが、前記トルクレンチ構造には、前記クラッチ組立部材50の作用を規制するために、任意の1つの制御構造が設けられておらず、前記トルクレンチ構造にトルク機能のみを有させ、その拡張性が不足している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、トルク構造に係り、それは、第1本体と、第2本体と、第1弾性部材と、第3本体と、規制組立体とを備え、第2本体に第2収容スリットと、第1枢支部と、2つの規制溝と、第1凹溝と、少なくとも1つの第1位置決め部と、少なくとも1つの第2位置決め部とが設けられ、第1弾性部材は前記第2収容スリット内に納設され、第3本体に駆動部と、枢設台座と、第2枢支部と、第1規制部とが設けられ、規制組立体は、前記第2本体及び前記第3本体と互いに組み付けられ、かつ非規制位置または規制位置に回動可能とされ、前記第3本体を前記第2本体に相対して非規制状を呈させてトルク解放機能を有するか、または前記第3本体を前記第2本体に相対して規制状を呈させてトルク解放機能を有さない。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、前記規制組立体は、前記第2本体上に非規制位置または規制位置に回動可能とされ、前記第3本体を前記第2本体に相対して非規制状または規制状を呈させて前記第3本体の前記第2本体と相対する間でトルク解放の機能を有するか否かを制御し、前記規制組立体は非規制位置に位置し、前記トルク構造はトルクレンチ機能を有し、前記規制組立体が規制位置に位置するとき、前記第3本体は前記規制組立体に局限され、前記第3本体の前記第2本体と相対する間でトルク解放機能を有さず、前記トルク構造は、つまり一般のレンチ構造として操作でき、前記トルク構造は、2種の異なる機能を有することで、操作拡張性を持たせることが可能である。
また、前記規制組立体は、前記第2本体上に非規制位置または規制位置に回動可能とされ、前記第3本体を前記第2本体に相対して非規制状または規制状を呈させて前記第3本体の前記第2本体と相対する間でトルク解放の機能を有するか否かを制御することで、拡張性を持たせることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明のトルク構造の分解斜視図である。
図2】本発明のトルク構造の制御組立体の分解斜視図である。
図3】本発明のトルク構造の制御スリーブカラーの側面図である。
図4】本発明の図3のA-A部位の断面図である。
図5】本発明のトルク構造の位置決め部材の斜視図である。
図6】本発明のトルク構造の一部構成部品の分解斜視図である。
図7】本発明の図6のB部位の拡大図である。
図8】本発明のトルク構造の第1規制部材の斜視図である。
図9】本発明のトルク構造の第1規制部材の前面図である。
図10】本発明のトルク構造の組合せ斜視図である。
図11】本発明のトルク構造の一部構成部品の側面図である。
図12】本発明の図11のC-C部位の断面図である。
図13】本発明の図12のD部位の拡大図である。
図14】本発明のトルク構造の一部構成部品の側面図である。
図15】本発明の図14のE-E部位の断面図である。
図16】本発明の図14のF-F部位の断面図である。
図17】本発明のトルク構造の一部構成部品の別の操作状態の側面図である。
図18】本発明の図17のE-E部位の断面図である。
図19】本発明の図17のF-F部位の断面図である。
図20】本発明の第2実施例の第1規制部材の斜視図である。
図21】本発明の第2実施例の第1規制部材の前面図である。
【発明を実施するための形態】
【第1実施例】
【0008】
図1図9に示すように、本発明に係るトルク構造は、第1本体10と、前記第1本体10と互いに組み付けられる第2本体20と、第1弾性部材27と、制御組立体30と、固定台座組立体40と、調整組立体50と、第3本体60と、枢軸70と、規制組立体80とを備える。
【0009】
前記第1本体10は丸棒体状であり、前記第1本体10の一端にグリップが嵌装され、前記第1本体10の内部に第1収容スリット11が設けられ、前記第1収容スリット11は円溝状を呈し、前記第1本体10上に第1穿溝12が設けられ、前記第1穿溝12と前記第1収容スリット11とは相連通状を呈し、前記第1穿溝12は長孔溝状を呈し、前記第1本体10に第1環状溝14が設けられ、前記第1環状溝14は円環凹溝状を呈し、前記第1本体10に2つの納置溝15が設けられ、前記2つの納置溝15は、前記第1穿溝12に相対して互いに対称状を呈し、前記第1本体10に玉納溝16が設けられ、前記玉納溝16と前記第1収容スリット11とは相連通状を呈し、前記第1本体10の軸心から前記玉納溝16と前記第1穿溝12との間で間隔を隔てて90度をなし、前記玉納溝16は、そのうちの1つの納置溝15の一側に設けられ、前記玉納溝16は円穿孔状を呈し、前記第1本体10に第1当接縁17が設けられ、前記第1当接縁17は、前記第1環状溝14と前記第1穿溝12との間に設けられる。
【0010】
前記第2本体20は前記第1本体10と互いに枢設または固設され、前記第2本体20は丸棒体状または各種の棒体状であり、図6を伴って説明すると、前記第2本体20に第2収容スリット21が内設され、前記第2収容スリット21は、前記第2本体20の長さ方向に沿って前記第2本体20を貫通し、前記第2収容スリット21は中空の円溝状または各種の溝状を呈し、前記第2本体20の一端に第1枢支部22が設けられ、前記第1枢支部22と前記第2収容スリット21とは相連通状を呈し、前記第1枢支部22は、前記第1本体10と互いに離間し、前記第1枢支部22は、前記第2収容スリット21の一端の開口近傍に設けられ、前記第1枢支部22は、貫通する円孔状または各種の孔状を呈し、前記第1枢支部22の軸心と前記第2収容スリット21の軸心は互いに垂直状であり、前記第2本体20の一端に2つの規制溝23が設けられ、該規制溝23と前記第2収容スリット21とは相連通状を呈し、該規制溝23の軸心と前記第2収容スリット21の軸心は互いに垂直状であり、前記第2収容スリット21の軸心から該規制溝23と前記第1枢支部22との間で間隔を隔てて90度をなし、該規制溝23は前記第1枢支部22に接近する箇所に設けられ、前記2つの規制溝23は互いに対称状を呈し、該規制溝23は円穿孔状を呈し、図7に示すように、前記第2本体20の一端に第1凹溝24が設けられ、前記第1凹溝24は円環凹溝状を呈し、前記第1凹溝24は該規制溝23の近傍に設けられ、該規制溝23は、前記第1枢支部22と前記第1凹溝24との間に設けられ、前記第1凹溝24上に少なくとも1つの第1位置決め部241と、少なくとも1つの第2位置決め部242とが設けられ、該第1位置決め部241及び該第2位置決め部242の深さは前記第1凹溝24より略大きく、該第1位置決め部241及び該第2位置決め部242は凹弧形溝状を呈し、該第1位置決め部241及び該第2位置決め部242の個数がそれぞれ2個であるか、または該第1位置決め部241及び該第2位置決め部242の個数が複数個であり、該第1位置決め部241と該第2位置決め部242とは、前記第2収容スリット21の軸心から間隔を隔てて円周配列状を呈し、前記第2本体20の他端に複数の位置決め溝25が設けられ、前記複数の位置決め溝25は前記第1収容スリット11内に隠れ、前記第1本体10は、前記第2本体20に相対して回動可能とされ、前記第1穿溝12を各位置決め溝25にそれぞれ互いに正対させるように構成し、前記複数の位置決め溝25は、前記第2本体20の軸心から円周配列状を呈し、該位置決め溝25は凹弧形溝状を呈し、前記複数の位置決め溝25は、前記第1枢支部22、該規制溝23及び前記第1凹溝24と互いに離間する。
【0011】
前記第1弾性部材27は、前記第2収容スリット21内に納設される。
【0012】
図2に示すように、前記制御組立体30は前記第1本体10上に嵌装され、前記制御組立体30は、ロック固定位置及び非ロック固定位置に作動されて前記第1本体10が前記第2本体20に相対して不回動状または回動状を呈するように制御し、前記制御組立体30は、トルクを調整不能な状態またはトルクを調整可能な状態を呈するように制御され、前記制御組立体30は、制御スリーブカラー31と、第2弾性部材32と、第1環状体33と、位置決め部材34と、第2環状体35と、第1玉体36とを含む。
【0013】
図3及び図4に示すように、前記制御スリーブカラー31は金属製の円環体状であり、前記制御スリーブカラー31は前記第1本体10上に嵌装され、前記制御スリーブカラー31は、前記第1本体10上にロック固定位置及び非ロック固定位置に軸方向移動され、前記制御スリーブカラー31の内周面の後側にバネ溝311が設けられ、前記バネ溝311は、前記制御スリーブカラー31の後端面に延設されて開口状を呈し、前記バネ溝311の開口箇所は、前記第1本体10の前記グリップに対向して配置され、前記バネ溝311の底部に第2当接縁312が設けられ、前記制御スリーブカラー31に第1周面313が設けられ、前記第2当接縁312は、前記バネ溝311と前記第1周面313との間に設けられ、前記第1周面313の直径は前記バネ溝311の直径より小さく、前記第1周面313は最小の内直径を有し、前記制御スリーブカラー31に第2周面314が設けられ、前記第1周面313は、前記第2当接縁312と前記第2周面314との間に設けられ、前記第2周面314の直径は前記第1周面313の直径より大きく、前記第1周面313と前記第2周面314との間に第1錐形溝315が設けられ、前記第1錐形溝315は、前記第1周面313から前記第2周面314に向かって拡大状を呈し、前記第1周面313は、前記第2当接縁312と前記第1錐形溝315との間に設けられ、前記制御スリーブカラー31に第2錐形溝316が設けられ、前記第2錐形溝316は前記バネ溝311の範囲内に設けられ、前記第2錐形溝316は、前記バネ溝311の開口から前記第2当接縁312に向かって拡大状を呈し、前記第2当接縁312は、前記第1周面313と前記第2錐形溝316との間に設けられ、前記制御スリーブカラー31に前記バネ溝311と、前記第2錐形溝316と、前記第2当接縁312と、前記第1周面313と、前記第1錐形溝315と、前記第2周面314とが順次に設けられる。
【0014】
前記第2弾性部材32は前記第1本体10上に嵌装され、前記第2弾性部材32は、前記制御スリーブカラー31上に弾力当接し、前記第2弾性部材32を介して前記制御スリーブカラー31を非ロック固定位置からロック固定位置に移動させる彈力突き当接効果をもたらし、前記第2弾性部材32は前記バネ溝311中に納設され、前記第2弾性部材32に第1端321が設けられ、前記第1端321は前記第1当接縁17上に弾力当接し、前記第2弾性部材32に第2端322が設けられ、前記第2端322は前記第2当接縁312箇所に弾力当接する。
【0015】
前記第1環状体33は前記第1環状溝14の箇所に嵌装され、前記第1環状体33は前記制御スリーブカラー31内に隠れ、前記第1環状体33は外拡弾性を略有し、前記制御スリーブカラー31が前記ロック固定位置に軸方向移動されるとき、前記第1環状体33は前記バネ溝311の内周面に当接し、前記制御スリーブカラー31が前記非ロック固定位置に軸方向移動されるとき、前記第1環状体33は前記第2錐形溝316の箇所に外拡当接する。
【0016】
図5に示すように、前記位置決め部材34は金属材質からなり、前記位置決め部材34は円柱体状を呈し、前記位置決め部材34は前記第1穿溝12の箇所に納設され、前記位置決め部材34は前記制御スリーブカラー31内に隠れ、前記位置決め部材34は、該位置決め溝25の箇所に係止可能または係止不能とされ、前記位置決め部材34の一端に第2環状溝341が設けられ、前記第2環状溝341は凹環溝状を呈し、前記位置決め部材34の一端に錐形体状を有し、前記位置決め部材34の錐形体が設けられる一端は、前記第2弾性部材32に対向して配置される。
【0017】
前記第2環状体35は、前記第1本体10及び前記第2環状溝341上に嵌装され、前記第2環状体35の両端部の箇所にそれぞれ納置部351が設けられ、前記納置部351は該納置溝15の箇所に納設され、前記第2環状体35を前記第1本体10と互いに脱着させないようにし、かつ前記位置決め部材34が前記第2環状体35によって局限されて前記第1穿溝12外へ脱出せず、前記第2環状体35は弾性復元力を有する。
【0018】
前記第1玉体36は前記玉納溝16の箇所に納設され、前記第1玉体36は前記制御スリーブカラー31内に隠れ、前記第1玉体36は、前記制御スリーブカラー31の前記第1錐形溝315の箇所に近づけ当接し、前記制御スリーブカラー31は前記第1玉体36によって局限され、前記制御スリーブカラー31を前記第1本体10外へ脱出させないようにする。
【0019】
前記制御スリーブカラー31がロック固定位置に位置するとき、前記第2弾性部材32は、前記制御スリーブカラー31を前記第1枢支部22の方向に向かって押し付け、前記第1環状体33は、前記バネ溝311の内周面上に当接し、前記位置決め部材34の一端が、つまり前記第1周面313の突き当接を受けて前記第1穿溝12内に略隠れ、前記位置決め部材34を任意の1つの位置決め溝25の箇所に位置決めさせて突き当接させて位置をずらすことができず、前記第1本体10及び前記第2本体20の間は前記位置決め部材34によって局限され、前記第1本体10は、つまり前記第2本体20に相対して回動することができず、前記位置決め部材34の他端が、つまり前記第2周面314と前記第1錐形溝315の箇所に正対し、前記第1玉体36は、前記玉納溝16外から略凸状に露出されて前記第1錐形溝315の箇所に突き当接する。
【0020】
前記制御スリーブカラー31が前記第1本体10上に前記第2本体20の逆方向に向かって変位して非ロック固定位置に位置するとき、前記第2弾性部材32は、前記第2当接縁312の押圧当接を受けて圧縮状を呈し、前記第1環状体33は外拡自在に形成され、前記第1環状体33は前記第2錐形溝316の箇所に当接し、前記制御スリーブカラー31は、前記第1環状体33によって非ロック固定位置に位置決めされ、前記位置決め部材34の一端が、つまり前記第1周面313と互いに脱着され、前記位置決め部材34は前記第2環状体35による規制のみを受け、前記第1玉体36は前記第1錐形溝315と互いに離間し、前記第1本体10は、つまり前記第2本体20に相対して回動可能とされ、前記位置決め部材34を前記第2本体20上に位置をずらせることができるように任意の1つの位置決め溝25の箇所に位置決めさせ、前記位置決め部材34は、前記第2本体20の壁面による押込当接を受けて前記第2環状体35を引っ張り、前記位置決め部材34がそのうちの1つの位置決め溝25から次の1つの位置決め溝25の箇所に移動するとき、前記位置決め部材34は、前記第2環状体35の弾性復元力を受けて再び各位置決め溝25に納設されると音が発生し、前記第1本体10の回転状態を知るために、前記位置決め部材34と各位置決め溝25との間で、つまり指示音が生じ、前記位置決め部材34から生じる指示音に基づいて前記位置決め部材34が既にそのうちの1つの位置決め溝25に正対したことも知らせる。
【0021】
前記固定台座組立体40は前記第2収容スリット21内に固設され、前記固定台座組立体40は、前記第2収容スリット21の開口近傍に設けられ、前記固定台座組立体40は前記第1枢支部22と互いに離間する。
【0022】
前記調整組立体50は、前記第1本体10、前記第2本体20及び前記固定台座組立体40と互いに組み付けられ、前記調整組立体50の一端が前記第1収容スリット11の端部の箇所に組み付けられ、前記調整組立体50と前記第1本体10とを互いに組み付けさせ、前記調整組立体50の他端が前記第1弾性部材27上に突き当接し、前記調整組立体50と前記固定台座組立体40とが互いに組み付けられ、前記調整組立体50は、前記固定台座組立体40内に螺接され、かつ位置をずらすことができ、前記第1本体10が回動してそれを前記第2本体20に相対して回動させ及び位置をずらせるとき、前記第1本体10を介して前記調整組立体50が前記固定台座組立体40内に回動し及び位置をずらすように連動し、前記調整組立体50を前記第2収容スリット21内に螺接させ、かつ位置をずらせて前記第1弾性部材27の長さを調整する。
【0023】
図6に示すように、前記第3本体60は前記第2本体20と互いに枢設され、前記第3本体60の一端に駆動部61が設けられ、前記駆動部61は前記第2本体20外から凸状に露出され、前記駆動部61は、ラチェットレンチ構造、双方向ラチェットレンチ構造、単方向ラチェットレンチ構造、メガネレンチ構造、オープンエンドレンチ構造または任意の旋回可能な構造であり、前記第3本体60に枢設台座62が設けられ、前記枢設台座62は前記第2収容スリット21内に枢設され、前記枢設台座62は円球体状を呈し、前記枢設台座62上に第2枢支部63が設けられ、前記第2枢支部63は前記第1枢支部22と互いに枢設され、前記第2枢支部63は円穿孔状を呈し、前記第3本体60に第1規制部64が設けられ、前記第1規制部64と該規制溝23とが互いに正対するように構成され、前記第1規制部64は前記枢設台座62の一端に設けられ、前記枢設台座62は、前記駆動部61と前記第1規制部64との間に設けられ、前記第1規制部64は、前記枢設台座62の前記駆動部61とは反対の一側に設けられ、前記第1規制部64は円環面状または凹環溝状を呈し、前記第3本体60の他端部の箇所に突き当て部65が設けられ、前記突き当て部65は、前記第1弾性部材27の他端に弾力当接するために供され、前記第3本体60に前記第2本体20に相対してトルク解放機能を有させ、前記突き当て部65は前記駆動部61と互いに離間する。
【0024】
前記枢軸70が前記第1枢支部22及び前記第2枢支部63の箇所を貫通して枢設され、前記第2本体20と前記第3本体60とを互いに枢設させ、前記枢軸70は円ピン体状を呈する。
【0025】
図6に示すように、前記規制組立体80は、前記第2本体20及び前記第3本体60と互いに組み付けられ、前記規制組立体80は、前記第2本体20上に非規制位置または規制位置に回動可能とされ、前記第3本体60を前記第2本体20に相対して非規制状を呈させてトルク解放機能を有するか、または前記第3本体60を前記第2本体20に相対して規制状を呈させてトルク解放機能を有さず、前記第3本体60と前記第2本体20との間は、つまり一般のレンチ構造を呈し、前記規制組立体80は、第1規制部材81と、2つの第2規制部材82と、少なくとも1つの位置決め玉83と、弾性体84とを含む。
【0026】
図8及び図9に示すように、前記第1規制部材81は前記第2本体20上に枢設され、前記第1規制部材81は前記第2本体20上に回動可能とされ、前記第1規制部材81は、前記第2本体20上に360度回動したり、あるいはある角度回動したりするように回動可能とされ、前記第1規制部材81の内周面の前側に少なくとも1つの第2規制部811と、少なくとも1つの第3規制部812とが設けられ、該第2規制部811の深さは該第3規制部812より大きく、該第2規制部811と該第3規制部812とは相連通状を呈し、該第2規制部811及び該第3規制部812の個数は該第1位置決め部241の個数に合致し、該第2規制部811及び該第3規制部812の個数が複数個であり、該第2規制部811と該第3規制部812とは、前記第1規制部材81の軸心から間隔を隔てて円周配列状を呈し、該第2規制部811及び該第3規制部812の個数が2個であるとき、2つの該第2規制部811は互いに正対状態にあり、2つの該第3規制部812は互いに正対状態にあり、該第2規制部811は凹弧面状を呈し、該第3規制部812は弧面状を呈し、前記第1規制部材81の外周面に第2凹溝813が設けられ、前記第2凹溝813は円環凹溝状を呈し、前記第2凹溝813の範囲箇所に少なくとも1つの第1穿孔814が設けられ、該第1穿孔814は、それぞれ該第1位置決め部241または該第2位置決め部242と互いに正対するように構成され、該第1穿孔814の個数は該第1位置決め部241及び該第2位置決め部242の個数と互いに合致し、該第1穿孔814の個数が2個であり、該第1穿孔814の軸心と前記第1規制部材81の軸心は互いに垂直状であり、該第1穿孔814は貫通する円孔状を呈し、前記第1規制部材81の外部には回動を便利にするテクスチャが施されていてよい。
【0027】
該第2規制部材82は該規制溝23の箇所に納設され、該第2規制部材82は前記第1規制部材81内に隠れ、前記2つの第2規制部材82は前記第1規制部64の相対する両側辺に設けられ、前記2つの第2規制部材82は互いに対称に設置され、前記第1規制部材81は前記第2本体20上に回動可能とされ、該第2規制部材82を該第2規制部811または該第3規制部812の箇所に正対させるように構成し、該第2規制部材82を前記第1規制部64の箇所に係止させないか、または係止させ、前記第3本体60を前記第2本体20に相対して非規制状または規制状を呈させ、該第2規制部材82は丸玉体状である。
【0028】
該位置決め玉83は前記第1凹溝24及び該第1穿孔814の箇所に納設され、前記第1規制部材81が前記第2本体20上に回動するとき、該位置決め玉83は前記第1凹溝24上に転動し、該第1穿孔814は、該第1位置決め部241または該第2位置決め部242と互いに正対するように構成され、該位置決め玉83は、つまり該第1位置決め部241または該第2位置決め部242の箇所に位置決めされ、前記第1規制部材81を非規制位置または規制位置に位置決めさせ、該位置決め玉83の個数は該第1穿孔814と互いに合致する。
【0029】
前記弾性体84は前記第2凹溝813の箇所に納設され、前記弾性体84が該位置決め玉83上に押圧当接し、該位置決め玉83を前記第1規制部材81内に隠させ、該位置決め玉83が前記弾性体84によって局限されて前記第1規制部材81外へ脱出することができず、前記弾性体84は弾性を持つ円環体状であり、該位置決め玉83が前記第1凹溝24に位置するとき、該位置決め玉83によって前記弾性体84が略引っ張られ、前記弾性体84を介して該位置決め玉83を前記第1凹溝24上に転動及び変位させるとき、弾性抵抗力を有する。
【0030】
前記第1規制部材81が前記第2本体20上に回動して非規制位置に位置するとき、該第2規制部811と該規制溝23とが互いに正対するように構成され、該第2規制部材82は該第2規制部811の箇所に正対し、前記第1規制部64の左右両側は該第2規制部材82による規制を受けず、前記第3本体60は、つまり前記規制組立体80に局限されることなく、前記第3本体60は、前記第2本体20に相対して非規制状を呈し、非規制状態の時に、該第1穿孔814と該第1位置決め部241とが互いに正対するように構成され、該位置決め玉83は、前記弾性体84の弾性押圧当接を受け、該位置決め玉83は、該第1位置決め部241の箇所に位置決めされ、前記第1規制部材81を非規制位置に位置決めさせ、前記第3本体60は、前記第1枢支部22を軸心としてある角度揺動し、前記第3本体60は、前記第2本体20に相対してトルク解放機能を有する。
【0031】
前記第1規制部材81が前記第2本体20上に回動して規制位置に位置するとき、該第3規制部812と該規制溝23とが互いに正対するように構成され、前記2つの第2規制部材82は、該第3規制部812の押圧当接を受けて前記第1規制部64の左右両側の箇所に近づけ当接し、前記第3本体60を前記規制組立体80に局限させ、前記突き当て部65が揺動して位置をずらすことができず、前記第3本体60は前記第2本体20に相対して規制状を呈し、該第1穿孔814と該第2位置決め部242とが互いに正対するように構成され、該位置決め玉83は、該第2位置決め部242の箇所に位置決めされ、前記第1規制部材81を規制位置に位置決めさせ、前記第3本体60は前記第2本体20に相対してトルク解放機能を有さず、前記トルク構造はレンチ構造である。
【0032】
図10に示すように、前記第2本体20は前記第1本体10と互いに枢設され、前記第1弾性部材27は前記第2収容スリット21内に納設され、前記制御組立体30は前記第1本体10上に嵌装され、前記制御組立体30は、ロック固定位置及び非ロック固定位置に作動されて前記第1本体10が前記第2本体20に相対して不回動状または回動状を呈するように制御し、前記固定台座組立体40は、前記第2収容スリット21の開口端部の箇所に納設され、前記調整組立体50は、前記第1収容スリット11、前記第2収容スリット21及び前記固定台座組立体40の箇所を通して設けられ、前記調整組立体50の一端が前記第1収容スリット11の端部の箇所に組み付けられ、他端が前記第1弾性部材27上に突き当接し、前記第1本体10が前記第2本体20に相対して回動し、かつ位置をずらすとき、前記調整組立体50は、回動し及び位置をずらすように連動することにより、前記第1弾性部材27の総長さを調整することで、トルク値を調整し、前記第3本体60は前記第2本体20と互いに枢設され、前記駆動部61は前記第2本体20外から凸状に露出される。
【0033】
次に、図11図16に示すように、前記第3本体60は前記第2本体20と互いに組み付けられ、前記第2枢支部63は前記第1枢支部22と互いに枢設され、前記突き当て部65は、前記第1弾性部材27に弾力当接するために供され、前記第3本体60に前記第2本体20に相対してトルク解放機能を有させ、前記枢軸70は、前記第1枢支部22及び前記第2枢支部63の箇所を通して設けられ、前記第2本体20と前記第3本体60とを互いに枢設させ、前記規制組立体80は、前記第2本体20及び前記第3本体60と互いに組み付けられ、前記第1規制部材81は前記第2本体20上に枢設され、該第2規制部材82は該規制溝23の箇所に納設され、該位置決め玉83は該第1穿孔814の箇所に納設され、前記弾性体84は前記第2凹溝813の箇所に納設され、前記弾性体84は該位置決め玉83上に押圧当接し、該位置決め玉83を前記第1規制部材81内に隠させ、前記第1規制部材81が前記第2本体20上に回動して非規制位置に至るとき、該第2規制部811と該規制溝23とが互いに正対するように構成され、該第2規制部材82は該第2規制部811の箇所に正対し、前記第1規制部64は該第2規制部材82による規制を受けず、前記第3本体60は、つまり前記規制組立体80に局限されることなく、前記第3本体60は、前記第2本体20に相対して非規制状を呈し、すなわち、図13及び図15に示すように、この状態において、該第1穿孔814と該第1位置決め部241とが互いに正対するように構成され、該位置決め玉83は、前記弾性体84の弾性押圧当接を受け、該位置決め玉83は、該第1位置決め部241の箇所に位置決めされて納設され、前記第1規制部材81を非規制位置に位置決めさせ、すなわち、図16に示すように、前記第3本体60は、前記第2本体20に相対してトルク解放機能を有し、前記トルク構造は、トルクレンチ構造として使用できる。
【0034】
図17図19に示すように、前記第1規制部材81が前記第2本体20上に回動して規制位置に至るとき、該第3規制部812と該規制溝23とが互いに正対するように構成され、該第2規制部材82は、該第3規制部812の押圧当接を受けて前記第1規制部64上に近づけ当接し、前記第3本体60を前記規制組立体80に局限させ、すなわち、図18に示すように、前記突き当て部65が揺動して位置をずらすことができず、前記第3本体60は前記第2本体20に相対して規制状を呈し、該第1穿孔814と該第2位置決め部242とが互いに正対するように構成され、該位置決め玉83は、該第2位置決め部242の箇所に位置決めされて納設され、前記第1規制部材81を規制位置に位置決めさせ、すなわち、図19に示すように、前記第3本体60は、前記第2本体20と相対する間で、つまりトルク解放機能を有さず、前記トルク構造は、一般のレンチ構造として使用できる。
【第2実施例】
【0035】
また、図20及び図21に示すように、前記第1規制部材81は、前記第2本体20上にある角度回動可能とされ、該第2規制部811または該第3規制部812を該規制溝23及び該第2規制部材82と互いに正対させるように構成し、前記第1規制部64を該第2規制部材82によって局限させないか、または局限させ、前記第3本体60は、つまり前記規制組立体80に局限されることなく、または局限され、前記第3本体60は、前記第2本体20に相対して非規制状または規制状を呈し、図9を伴って説明して比較すると、図9の前記第1規制部材81は、360度回動可能とされ、図21の前記第1規制部材81は、ある角度のみ回動可能とされ、これがつまり2個の実施例の間の相違点である。
【0036】
本発明の別の実施例において、本発明では、前記第1本体10が前記第2本体20に相対して回動及び変位してトルクを調整することが列挙される一方、前記第1本体10と前記第2本体20との間は互いに固設される構造を呈し、前記第1本体10の後端に調整構造が設けられてトルクを調整することもあり、前記トルク構造の基本的構造に関しては様々な種類が存在するので、いちいち詳細に説明する必要がないため、ただ前記第2本体20と前記第3本体60との間に前記第1規制部材81及び該第2規制部材82を設けるだけでよい。
【0037】
本発明のトルク構造の利点は次の通りである。
【0038】
1.前記規制組立体80は、前記第2本体20上に非規制位置または規制位置に回動可能とされ、前記第3本体60を前記第2本体20に相対して非規制状または規制状を呈させて前記第3本体60の前記第2本体20と相対する間でトルク解放の機能を有するか否かを制御し、前記規制組立体80は非規制位置に位置し、前記トルク構造はトルクレンチ機能を有し、前記規制組立体80が規制位置に位置するとき、前記第3本体60は前記規制組立体80に局限され、前記突き当て部65が揺動して位置をずらすことができず、前記第3本体60の前記第2本体20と相対する間でトルク解放機能を有さず、前記トルク構造は、つまり一般のレンチ構造として操作でき、前記トルク構造は、2種の異なる機能を有することで、操作拡張性を持たせることが可能である。
【0039】
2.前記規制組立体80は、前記第2本体20上に非規制位置または規制位置に回動可能とされ、前記第3本体60を前記第2本体20に相対して非規制状または規制状を呈させて前記第3本体60の前記第2本体20と相対する間でトルク解放の機能を有するか否かを制御することで、拡張性を持たせることが可能である。
【0040】
3.前記第1規制部材81は前記第2本体20上に回動可能とされ、該第2規制部材82を該第2規制部811または該第3規制部812の箇所に正対させるように構成し、該第2規制部材82を前記第1規制部64の箇所に係止させないか、または係止させ、前記第3本体60を前記第2本体20に相対して非規制状または規制状を呈させ、前記トルク構造は、つまりトルクレンチ構造、あるいは一般のレンチ構造として操作使用される。
【0041】
4.前記規制組立体80は、前記第2本体20上に非規制位置または規制位置に回動可能とされ、前記第3本体60を前記第2本体20に相対して非規制状または規制状を呈させて、前記第1規制部材81は前記第2本体20上に回動し、該第2規制部811及び該第3規制部812をそれぞれ該規制溝23と互いに正対させるように構成し、該第2規制部材82を該第2規制部811または該第3規制部812の箇所に近づけ当接させ、該第2規制部材82を前記第1規制部64の箇所に係止させないか、または係止させる。
【0042】
5.該位置決め玉83は前記第1凹溝24及び該第1穿孔814の箇所に納設され、前記第1規制部材81が前記第2本体20上に回動するとき、該位置決め玉83は前記第1凹溝24上に転動し、該第1穿孔814は、該第1位置決め部241または該第2位置決め部242と互いに正対するように構成され、該位置決め玉83は、つまり該第1位置決め部241または該第2位置決め部242の箇所に位置決めされて納設され、前記第1規制部材81を非規制位置または規制位置に位置決めさせ、該位置決め玉83は、前記第1規制部材81を位置決めする機能を有する。
【0043】
6.前記弾性体84は弾性を持つ円環体状であり、前記弾性体84は前記第2凹溝813の箇所に納設され、前記弾性体84が該位置決め玉83上に押圧当接し、該位置決め玉83を前記第1規制部材81内に隠させ、前記弾性体84を介して該位置決め玉83を前記第1凹溝24上に転動させるとき、弾性抵抗力を有する。
【0044】
7.前記規制組立体80は、単に前記第1規制部材81と、前記2つの第2規制部材82と、少なくとも1つの位置決め玉83と、前記弾性体84とからなり、前記規制組立体80は、構造が簡単で、かつ非規制状または規制状を呈するように位置決め機能を有する。
【0045】
8.前記第1規制部材81が前記第2本体20上に回動して非規制位置に至るとき、該第2規制部811と該規制溝23とが互いに正対するように構成され、該第2規制部材82は、凸状に露出されて該第2規制部811の箇所に近づけ当接し、前記第1規制部64は該第2規制部材82による規制を受けず、前記第3本体60は、つまり前記規制組立体80に局限されることなく、前記第3本体60は、前記第2本体20に相対して非規制状を呈し、該第1穿孔814と該第1位置決め部241とが互いに正対するように構成され、該位置決め玉83は、該第1位置決め部241の箇所に位置決めされて納設され、前記第1規制部材81を非規制位置に位置決めさせることで、トルク解放の機能を有する。
【0046】
9.前記第1規制部材81が前記第2本体20上に回動して規制位置に至るとき、該第3規制部812と該規制溝23とが互いに正対するように構成され、該第2規制部材82は、該第3規制部812の押圧当接を受けて前記第1規制部64上に近づけ当接し、前記第3本体60を前記規制組立体80に局限させ、前記第3本体60は前記第2本体20に相対して規制状を呈し、該第1穿孔814と該第2位置決め部242とが互いに正対するように構成され、該位置決め玉83は、該第2位置決め部242の箇所に位置決めされて納設され、前記第1規制部材81を規制位置に位置決めさせ、前記第3本体60は前記第2本体20に相対して、つまりトルク解放機能を有さない。
【0047】
10.前記制御スリーブカラー31が非ロック固定位置に位置するとき、前記第1本体10は前記第2本体20に相対して回動可能とされ、前記位置決め部材34を前記第2本体20上に位置をずらせることができるように任意の1つの位置決め溝25の箇所に位置決めさせ、前記位置決め部材34がそのうちの1つの位置決め溝25から次の1つの位置決め溝25の箇所に移動するとき、前記位置決め部材34は、前記第2本体20の壁面による押込当接を受けて前記第2環状体35を引っ張り、前記位置決め部材34が再び次の1つの位置決め溝25に正対するとき、前記位置決め部材34は、前記第2環状体35の弾性復元力を受けて再び次の1つの位置決め溝25に納設されると該位置決め溝25に進入する音が発生し、前記位置決め部材34と各位置決め溝25との間の再納設に応じて、前記調整組立体50の調整したトルク値に基づく回転状態を知るために、位置決めの指示音が生じ、前記位置決め部材34が既にそのうちの1つの位置決め溝25に納設されたことも知らせられ、もし前記トルク構造が既に所要のトルク値に調整されたときには、つまり再び前記制御スリーブカラー31をロック固定位置に復帰すことが容易となる。
【0048】
11.前記位置決め部材34が再び該位置決め溝25に納設されるときは、前記第2環状体35の弾性復元力による規制を有して納設されるときであり、前記位置決め部材34の変位経路は、つまり該位置決め溝25の弧面に沿って進行する経路であるので、前記位置決め部材34の再納設の音が比較的確実に出て、前記位置決め部材34の変位時に前記第2環状体35による規制を受けて前記音も比較的円滑に出ることができる。
【0049】
12.該位置決め溝25が前記第1本体10内に隠れるので、音によれば、前記位置決め部材34が既に所要のトルク値に応じる該位置決め溝25内に納設されたことが知らせられ、操作時に音によって判断することが比較的実用性がある。
【0050】
13.前記制御スリーブカラー31が前記第1本体10上に前記第2本体20の逆方向に向かって移動して非ロック固定位置に至るとき、前記第2弾性部材32は、前記第2当接縁312の押圧当接を受けて圧縮状を呈し、前記第1環状体33が外拡して前記第2錐形溝316の箇所に突き当接し、前記制御スリーブカラー31を非ロック固定位置上に位置決めさせ、つまり手で前記制御スリーブカラー31を押込当接し続ける必要がなく、前記第1本体10を手で旋回させることが便利であり、前記第1環状体33が外拡して前記第2錐形溝316の箇所に突き当接するとき、前記第1環状体33が外拡すると音が出て、しかもその前記第1環状体33が既に音を発したかによって前記制御スリーブカラー31が非ロック固定位置に位置することを確認できる。
【0051】
14.前記第1本体10が前記第2本体20に相対して回転されると音が出て、前記制御スリーブカラー31が非ロック固定位置に位置するときでも音が出て、トルクを調整する2種の動作時には、いずれも音が出る指示音が生じる。
【符号の説明】
【0052】
10第1本体
11第1収容スリット
12第1穿溝
14第1環状溝
15納置溝
16玉納溝
17第1当接縁
20第2本体
21第2収容スリット
22第1枢支部
23規制溝
24第1凹溝
241第1位置決め部
242第2位置決め部
25位置決め溝
27第1弾性部材
30制御組立体
31制御スリーブカラー
311バネ溝
312第2当接縁
313第1周面
314第2周面
315第1錐形溝
316第2錐形溝
32第2弾性部材
321第1端
322第2端
33第1環状体
34位置決め部材
341第2環状溝
35第2環状体
351納置部
36第1玉体
40固定台座組立体
50調整組立体
60第3本体
61駆動部
62枢設台座
63第2枢支部
64第1規制部
65突き当て部
70枢軸
80規制組立体
81第1規制部材
811第2規制部
812第3規制部
813第2凹溝
814第1穿孔
82第2規制部材
83位置決め玉
84弾性体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21