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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-20
(45)【発行日】2023-03-01
(54)【発明の名称】コンテンツ表示システム及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/458 20110101AFI20230221BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20230221BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20230221BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20230221BHJP
【FI】
H04N21/458
G06F3/01 510
G06F3/16 630
G06F3/16 650
H04L67/02
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018129714
(22)【出願日】2018-07-09
(65)【公開番号】P2020010189
(43)【公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-03-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】粂谷 幸司
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-253573(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0047386(US,A1)
【文献】特開2009-253878(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
G06F 3/16
G06F 3/01
H04L 67/00 - 67/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを表示装置に表示するコンテンツ再生部と、
音声を受け付ける音声受付部と、
前記音声受付部により受け付けられた前記音声に対応するコマンドを生成するコマンド生成部と、
前記コマンド生成部により生成された前記コマンドが前記表示装置に表示中の第1コンテンツを変更する変更コマンドであるか否かを判定するコマンド判定部と、
前記コマンド判定部により前記コマンドが前記変更コマンドであると判定された場合に、前記変更コマンドに対応する第2コンテンツが前記表示装置に記憶されているか否かを判定するコンテンツ判定部と、
前記第2コンテンツが前記表示装置に記憶されていない場合に、コンテンツを記憶する管理サーバから前記第2コンテンツを前記コンテンツ再生部に配信するコンテンツ配信部と、
コンテンツの再生スケジュールを規定するタイムテーブルを作成するタイムテーブル管理部と、
を備え、
前記コンテンツ再生部は、前記第2コンテンツが前記表示装置に記憶されている場合に、前記表示装置の表示内容を前記第1コンテンツから、前記表示装置に記憶された前記第2コンテンツに変更し、前記第2コンテンツが前記表示装置に記憶されていない場合に、前記表示装置の表示内容を前記第1コンテンツから、前記コンテンツ配信部により配信される前記第2コンテンツに変更
前記タイムテーブル管理部は、前記第2コンテンツが前記表示装置に記憶されていない場合に、前記第1コンテンツを再生するための第1タイムテーブルを、前記第2コンテンツを再生するための第2タイムテーブルに変更し、
前記コンテンツ再生部は、前記第2コンテンツが前記表示装置に記憶されていない場合に、前記コンテンツ配信部により配信される前記第2コンテンツを、前記第2タイムテーブルに従って表示する、
コンテンツ表示システム。
【請求項2】
前記コマンド生成部により生成された前記コマンドを記憶部に登録するコマンド管理部と、
前記コマンド管理部に対して、前記記憶部に前記コマンドが登録されているか否かを問い合わせる問い合わせ部と、
を備え、
前記コマンド判定部は、前記問い合わせ部による問い合わせの結果に基づいて、前記記憶部に登録された前記コマンドが前記変更コマンドであるか否かを判定する、
請求項1に記載のコンテンツ表示システム。
【請求項3】
前記記憶部に登録された前記コマンドが前記変更コマンドである場合、かつ前記第2コンテンツが前記表示装置に記憶されていない場合に、前記コンテンツ配信部に前記第2コンテンツの配信を要求するコンテンツ要求部をさらに備え、
前記コンテンツ配信部は、前記コンテンツ要求部から前記要求を受信した場合に、前記第2コンテンツを前記コンテンツ要求部に配信する、
請求項2に記載のコンテンツ表示システム。
【請求項4】
前記コマンド生成部は、前記音声受付部により受け付けられた前記音声に利用者を認証する認証情報が含まれる場合に、当該音声に対応して生成した前記変更コマンドに前記認証情報を付加する、
請求項1から請求項の何れか1項に記載のコンテンツ表示システム。
【請求項5】
記変更コマンドに前記認証情報が付加されていない場合において、前記コンテンツ再生部は、一定期間だけ前記第2コンテンツを表示し、当該一定期間が終了すると前記第1タイムテーブルに従って再び前記第1コンテンツを表示する、
請求項に記載のコンテンツ表示システム。
【請求項6】
前記コンテンツ再生部を備える前記表示装置と、
前記音声受付部を備えるスピーカ装置と、
前記コマンド生成部を備えるクラウドサーバと、
前記コンテンツ配信部を備える前記管理サーバと、
を含み、
前記表示装置と前記スピーカ装置と前記クラウドサーバと前記管理サーバとはネットワークを介して接続されている、
請求項1から請求項の何れか1項に記載のコンテンツ表示システム。
【請求項7】
コンテンツを表示装置に表示するコンテンツ再生部と、
音声を受け付ける音声受付部と、
前記音声受付部により受け付けられた前記音声に対応するコマンドを生成するコマンド生成部と、
前記コマンド生成部により生成された前記コマンドが前記表示装置に表示中の第1コンテンツを変更する変更コマンドであるか否かを判定するコマンド判定部と、
前記コマンド判定部により前記コマンドが前記変更コマンドであると判定された場合に、前記変更コマンドに対応する第2コンテンツが前記表示装置に記憶されているか否かを判定するコンテンツ判定部と、
前記第2コンテンツが前記表示装置に記憶されていない場合に、コンテンツを記憶する管理サーバから前記第2コンテンツを前記コンテンツ再生部に配信するコンテンツ配信部と、
コンテンツの再生スケジュールを規定するタイムテーブルを作成するタイムテーブル管理部と、
を備え、
前記コンテンツ再生部は、前記第2コンテンツが前記表示装置に記憶されている場合に、前記表示装置の表示内容を前記第1コンテンツから、前記表示装置に記憶された前記第2コンテンツに変更し、前記第2コンテンツが前記表示装置に記憶されていない場合に、前記表示装置の表示内容を前記第1コンテンツから、前記コンテンツ配信部により配信される前記第2コンテンツに変更
前記コマンド生成部は、前記音声受付部により受け付けられた前記音声に利用者を認証する認証情報が含まれる場合に、当該音声に対応して生成した前記変更コマンドに前記認証情報を付加し、
前記変更コマンドに前記認証情報が付加されていない場合において、前記コンテンツ再生部は、一定期間だけ前記第2コンテンツを表示し、当該一定期間が終了すると、前記第1コンテンツの再生スケジュールを規定する第1タイムテーブルに従って再び前記第1コンテンツを表示する、
コンテンツ表示システム。
【請求項8】
コンテンツを表示する表示装置であって、
音声に対応するコマンドに基づいてコンテンツを表示させるコンテンツ再生部
コンテンツの再生スケジュールを規定するタイムテーブルを管理するタイムテーブル管理部と、
を備え、
前記コンテンツ再生部は、
前記音声に対応する前記コマンドが前記表示装置に表示中の第1コンテンツを変更する変更コマンドである場合であって、前記変更コマンドに対応する第2コンテンツが前記表示装置に記憶されている場合に、前記表示装置の表示内容を前記表示装置に記憶された前記第2コンテンツに変更し、
前記音声に対応する前記コマンドが前記表示装置に表示中の第1コンテンツを変更する変更コマンドである場合であって、前記変更コマンドに対応する第2コンテンツが前記表示装置に記憶されていない場合に、前記表示装置の表示内容を前記第1コンテンツから、コンテンツを記憶する管理サーバから配信される前記第2コンテンツに変更
前記タイムテーブル管理部は、前記第2コンテンツが前記表示装置に記憶されていない場合に、前記第1コンテンツを再生するための第1タイムテーブルを、前記第2コンテンツを再生するための第2タイムテーブルに変更し、
前記コンテンツ再生部は、前記第2コンテンツが前記表示装置に記憶されていない場合に、前記管理サーバから配信される前記第2コンテンツを、前記第2タイムテーブルに従って表示する、
表示装置。
【請求項9】
コンテンツを表示する表示装置であって、
音声に対応するコマンドに基づいてコンテンツを表示させるコンテンツ再生部
コンテンツの再生スケジュールを規定するタイムテーブルを管理するタイムテーブル管理部と、
を備え、
前記コンテンツ再生部は、
前記音声に対応する前記コマンドが前記表示装置に表示中の第1コンテンツを変更する変更コマンドである場合であって、前記変更コマンドに対応する第2コンテンツが前記表示装置に記憶されている場合に、前記表示装置の表示内容を前記表示装置に記憶された前記第2コンテンツに変更し、
前記音声に対応する前記コマンドが前記表示装置に表示中の第1コンテンツを変更する変更コマンドである場合であって、前記変更コマンドに対応する第2コンテンツが前記表示装置に記憶されていない場合に、前記表示装置の表示内容を前記第1コンテンツから、コンテンツを記憶する管理サーバから配信される前記第2コンテンツに変更
前記音声に利用者を認証する認証情報が含まれる場合に、当該音声に対応して生成された前記変更コマンドに前記認証情報が付加されており、
前記変更コマンドに前記認証情報が付加されていない場合において、前記コンテンツ再生部は、一定期間だけ前記第2コンテンツを表示し、当該一定期間が終了すると、前記第1コンテンツの再生スケジュールを規定する第1タイムテーブルに従って再び前記第1コンテンツを表示する、
表示装置。
【請求項10】
コンテンツを表示部に表示するコンテンツ再生部と、
音声を受け付ける音声受付部と、
前記音声受付部により受け付けられた前記音声に対応するコマンドを生成するコマンド生成部と、
前記コマンド生成部により生成された前記コマンドが前記表示部に表示中の第1コンテンツを変更する変更コマンドであるか否かを判定するコマンド判定部と、
前記コマンド判定部により前記コマンドが前記変更コマンドであると判定された場合に、前記変更コマンドに対応する第2コンテンツを前記コンテンツ再生部に配信するコンテンツ配信部と、
前記第1コンテンツの再生スケジュールを規定する第1タイムテーブルを作成するタイムテーブル管理部と、
を備え、
前記コンテンツ再生部は、前記表示部の表示内容を前記第1コンテンツから前記コンテンツ配信部により配信される前記第2コンテンツに変更し、
前記コマンド生成部は、前記音声受付部により受け付けられた前記音声に利用者を認証する認証情報が含まれる場合に、当該音声に対応して生成した前記変更コマンドに前記認証情報を付加し、
前記変更コマンドに前記認証情報が付加されていない場合において、前記コンテンツ再生部は、一定期間だけ前記第2コンテンツを表示し、当該一定期間が終了すると前記第1タイムテーブルに従って再び前記第1コンテンツを表示する、
コンテンツ表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルサイネージシステムなどのコンテンツ表示システム及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
公共施設などにおいて不特定多数の人を対象として広告などのコンテンツをディスプレイ(表示装置)に表示するデジタルサイネージが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
一般的にデジタルサイネージは、デジタルサイネージシステムの管理者が配信するコンテンツを設定し、設定されたコンテンツが管理サーバから各クライアントとなる表示装置に配信されるシステムとなっている。管理者は、広告の依頼主からの要求に応じて、管理サーバにおいてコンテンツを決定したり、表示中のコンテンツを変更したりする操作を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-152277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、管理サーバが多数の表示装置を管理するデジタルサイネージシステムの場合、各表示装置は多数の異なる場所に配置される。このような場合、各表示装置が配置される場所の状況(天候、施設を利用する利用者の動線及び属性など)は様々であるため、その場所に応じてコンテンツを決定したり変更したりすることが望ましい。この点、従来のシステムでは、管理者が管理サーバにおいてコンテンツを決定及び変更する構成であるため、例えば表示中のコンテンツを場所に応じて容易に変更することが困難である。
【0006】
本発明の目的は、コンテンツを表示するコンテンツ表示システムであって、表示中のコンテンツを容易に変更することが可能なコンテンツ表示システム及び表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の態様に係るコンテンツ表示システムは、コンテンツを表示するコンテンツ再生部と、音声を受け付ける音声受付部と、前記音声受付部により受け付けられた前記音声に対応するコマンドを生成するコマンド生成部と、前記コマンド生成部により生成された前記コマンドが前記表示部に表示中の第1コンテンツを変更する変更コマンドであるか否かを判定するコマンド判定部と、前記コマンド判定部により前記コマンドが前記変更コマンドであると判定された場合に、前記変更コマンドに対応する第2コンテンツを前記コンテンツ再生部に配信するコンテンツ配信部と、を備え、前記コンテンツ再生部は、前記表示部の表示内容を前記第1コンテンツから前記コンテンツ配信部により配信される前記第2コンテンツに変更する。
【0008】
本発明の他の態様に係る表示装置は、コンテンツを表示する表示装置であって、音声に対応するコマンドに基づいてコンテンツを表示させるコンテンツ再生部を備え、前記コンテンツ再生部は、前記音声に対応する前記コマンドが前記表示装置に表示中の第1コンテンツを変更する変更コマンドである場合に、前記表示装置の表示内容を前記第1コンテンツから第2コンテンツに変更する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コンテンツを表示するコンテンツ表示システムにおいて、表示中のコンテンツを容易に変更することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施形態に係るコンテンツ表示システムの概略構成を示す図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係るコンテンツ表示システムの構成を示す機能ブロック図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係るコンテンツ表示システムにおけるタイムテーブルの一例を示す図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係るコンテンツ表示システムにおけるコマンド情報データベースの一例を示す図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係るコンテンツ表示システムの処理の手順の一例を模式的に示す図である。
図6図6は、本発明の実施形態に係るコンテンツ表示システムにおける音声受付処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図7図7は、本発明の実施形態に係るコンテンツ表示システムにおけるコマンド登録処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図8図8は、本発明の実施形態に係るコンテンツ表示システムにおけるコンテンツ配信処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図9図9は、本発明の実施形態に係るコンテンツ表示システムにおけるコンテンツ再生処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図10図10は、本発明の実施形態に係るコンテンツ表示システムにおける一般配信処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図11図11は、本発明の実施形態に係るコンテンツ表示システムにおけるコンテンツ変更処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図12図12は、本発明の実施形態に係るコンテンツ表示システムにおけるコンテンツ選択処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
【0012】
本発明に係るコンテンツ表示システムは、店舗、駅、街頭、オフィスなど様々な場所において、広告などのコンテンツを表示装置(ディスプレイ)に表示するデジタルサイネージシステムに適用される。前記コンテンツには、静止画像、動画像、音楽などが含まれる。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係るコンテンツ表示システムの概略構成を示す図である。コンテンツ表示システム100は、管理サーバ1と、複数の表示装置2と、複数のスピーカ装置3(例えばAIスピーカ、スマートスピーカなど)と、クラウドサーバ4とを含んでいる。管理サーバ1と各表示装置2と各スピーカ装置3とクラウドサーバ4とは、互いにネットワークN1を介して接続されている。ネットワークN1は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網である。スピーカ装置3は、表示装置2に関連付けられて、表示装置2の近傍に配置される。各表示装置2及び各スピーカ装置3は、コンテンツを表示(再生)する場所に1台ずつ配置される。例えば、表示装置2Aと表示装置2Aに関連付けられたスピーカ装置3Aとは場所Aに配置され、表示装置2Bと表示装置2Bに関連付けられたスピーカ装置3Bとは場所Bに配置され、表示装置2Cと表示装置2Cに関連付けられたスピーカ装置3Cとは場所Cに配置される。管理サーバ1は、例えば複数の表示装置2を統括する事業者に配置され、複数の表示装置2を管理及び制御する。管理サーバ1は、1台であってもよいし複数台であってもよい。また1台の管理サーバ1が管理する表示装置2の台数は限定されない。クラウドサーバ4は、例えば複数台のデータサーバ(仮想サーバ)で構築される。
【0014】
以下、コンテンツ表示システム100の具体的な構成について説明する。尚、以下の説明では、表示装置2A、2B、2Cを区別しない場合は表示装置2と称し、スピーカ装置3A、3B、3Cを区別しない場合はスピーカ装置3と称す。また、クラウドサーバ4は、1台の仮想サーバとして説明する。尚、クラウドサーバ4は、1台の物理サーバに置き換えられてもよい。
【0015】
[管理サーバ1]
図2に示すように、管理サーバ1は、制御部11、記憶部12、操作表示部13、及び通信インターフェース14などを備える。管理サーバ1は、例えばパーソナルコンピュータのような情報処理装置であってもよい。操作表示部13は本発明の表示部の一例である。
【0016】
通信インターフェース14は、管理サーバ1を有線又は無線でネットワークN1に接続し、ネットワークN1を介して他の機器(例えば表示装置2)との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0017】
操作表示部13は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0018】
記憶部12は、各種の情報を記憶するHDD、SSD、フラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部12には、制御部11により実行される制御プログラムが記憶されている。例えば、コンテンツ、前記制御プログラムなどは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、管理サーバ1に電気的に接続されるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部12に記憶される。
【0019】
また、記憶部12には、前記制御プログラムとして、サイネージソフトウェアがインストールされている。管理サーバ1が起動しているときに、管理者の操作によりサイネージソフトウェアの起動が指示された場合、制御部11は、記憶部12からサイネージソフトウェアを読み出して実行する。これにより、サイネージソフトウェアが管理サーバ1上で起動する。
【0020】
また、記憶部12には、表示装置2に配信されるコンテンツと、コンテンツを表示(再生)するための再生スケジュールを規定するタイムテーブルとが記憶されている。前記コンテンツは、静止画像、動画像、音楽などを含む。前記コンテンツは、管理サーバ1を操作する管理者の操作に基づいて、ネットワークN1を介して管理サーバ1にダウンロードされてもよいし、コンテンツが記録された記録媒体から管理サーバ1に転送されてもよい。管理者は、コンテンツに対応するタイムテーブルT1を作成する。図3には、タイムテーブルT1の一例を示している。図3に示すタイムテーブルT1には、時刻「9:00」に表示装置2Aの電源をONしてコンテンツAの再生を開始し、時刻「17:00」にコンテンツAの再生を停止してコンテンツBの再生を開始し、時刻「21:00」にコンテンツBの再生を停止して表示装置2Aの電源をOFFする再生スケジュールが設定されている。記憶部12には、表示装置2ごとに、コンテンツ及びタイムテーブルT1が記憶される。
【0021】
制御部11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより管理サーバ1を制御する。
【0022】
具体的に、制御部11は、受付処理部111、コンテンツ決定部112、タイムテーブル管理部113、コンテンツ配信部114などの各種の処理部を含む。コンテンツ配信部114は、本発明のコンテンツ配信部の一例である。なお、制御部11は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部11に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0023】
受付処理部111は、管理者が操作表示部13において操作した内容に応じた操作情報を受け付ける。また、受付処理部111は、表示装置2から後述する各種の情報、例えばタイムテーブルT1(図3参照)の変更情報、コンテンツの配信要求、コンテンツメニューの配信要求などを受け付ける。
【0024】
コンテンツ決定部112は、表示装置2に配信(送信)するコンテンツを決定する。具体的には、コンテンツ決定部112は、管理者の指示、表示装置2からの要求などに基づいてコンテンツを決定する。
【0025】
タイムテーブル管理部113は、コンテンツ決定部112により決定されるコンテンツに基づいて、タイムテーブルT1(図3参照)を作成する。タイムテーブル管理部113は、作成したタイムテーブルT1を記憶部12に記憶する。またタイムテーブル管理部113は、表示装置2からの要求に基づいてタイムテーブルT1を変更する。例えば、タイムテーブル管理部113は、コンテンツが変更された場合にタイムテーブルT1を変更する。また例えば、タイムテーブル管理部113は、表示装置2においてタイムテーブルT1が変更された場合に、表示装置2から変更済みのタイムテーブルT1を受信して記憶部12に記憶(更新)する。
【0026】
コンテンツ配信部114は、コンテンツ決定部112により決定されたコンテンツと、タイムテーブル管理部113により作成又は変更されたタイムテーブルT1とを表示装置2に送信する。また、コンテンツ配信部114は、表示装置2からコンテンツメニューの配信要求を受信した場合に、当該コンテンツメニューを表示装置2に送信する。
【0027】
[スピーカ装置3]
図2に示すように、スピーカ装置3は、制御部31、記憶部32、スピーカ33、マイク34、及び通信インターフェース35などを備える。スピーカ装置3は、例えばAIスピーカ、スマートスピーカなどの機器であってもよい。スピーカ装置3は、表示装置2の近傍に配置され、表示装置2を利用する利用者の音声をマイク34を介して取得したり、当該利用者に向かってスピーカ33から音声を出力(報知)したりする。前記利用者には、表示装置2を操作する権限を有する操作者と、表示装置2に表示されるコンテンツを視聴する視聴者とが含まれる。
【0028】
通信インターフェース35は、スピーカ装置3を有線又は無線でネットワークN1に接続し、ネットワークN1を介して他の機器(例えばクラウドサーバ4)との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0029】
記憶部32は、各種の情報を記憶するフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、制御部31により実行される制御プログラムが記憶されている。例えば、前記制御プログラムは、管理サーバ1又はクラウドサーバから配信されて記録される。また前記制御プログラムは、USB(登録商標)メモリなどの記録媒体から記録されてもよい。
【0030】
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することによりスピーカ装置3を制御する。
【0031】
具体的に、制御部31は、音声受付部311、音声認識部312、コマンド判定部313、音声データ送信部314、報知部315などの各種の処理部を含む。音声受付部311は本発明の音声受付部の一例である。なお、制御部31は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部31に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0032】
音声受付部311は、表示装置2を利用する利用者(操作者又は視聴者)が発話した音声を受け付ける。利用者は、例えば、スピーカ装置3の起動を指示する起動コマンド(ウェイクアップコマンド)、コンテンツの再生を指示する再生コマンド、再生中のコンテンツの変更を指示する変更コマンド、コンテンツメニューの表示を指示するメニューコマンド、所望のキーワードの検索を指示する検索コマンドなど、それぞれのコマンドに対応する音声を発話する。
【0033】
音声認識部312は、音声受付部311により受け付けられた音声に対して音声認識処理を実行する。例えば音声認識部312は、前記音声に対応する音声データをテキストデータに変換する。音声認識処理は、周知の技術を適用することができる。
【0034】
コマンド判定部313は、前記テキストデータに基づいて、音声受付部311により受け付けられた前記音声が起動コマンドであるか否かを判定する。
【0035】
制御部31は、前記音声が起動コマンドである場合、その後に音声受付部311により受け付けられた前記音声に対応する音声データを取得する。例えば、利用者が所定のコマンドに対応する音声を発話した場合、制御部31は、前記音声に対応する音声データを取得する。また例えば、表示装置2の操作権限を有する操作者が認証情報を示す所定のパスワードを発話した場合、制御部31は、当該パスワードを取得する。このように、制御部31は、起動コマンドを受け付けた場合に音声データの取得を開始する。すなわち、スピーカ装置3は、起動コマンドを受け付けるまではスリープモードを維持し、起動コマンドを受け付けると通常モードに移行する。
【0036】
音声データ送信部314は、通常モードで取得された前記音声データをクラウドサーバ4に送信する。クラウドサーバ4は、スピーカ装置3から受信する前記音声データに対応する音声が適切なコマンドか否か(「適切」又は「エラー」(不適切))を判定し、判定結果をスピーカ装置3に通知する。
【0037】
報知部315は、クラウドサーバ4から受信する前記判定結果が「エラー」の場合に、スピーカ33からエラーメッセージを出力(報知)する。
【0038】
[クラウドサーバ4]
図2に示すように、クラウドサーバ4は、制御部41、記憶部42、通信インターフェース43などを備える。
【0039】
通信インターフェース43は、クラウドサーバ4を有線又は無線でネットワークN1に接続し、ネットワークN1を介して他の機器(例えばスピーカ装置3、表示装置2)との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0040】
記憶部42は、各種の情報を記憶するフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部42には、制御部41により実行される制御プログラムが記憶されている。例えば、前記制御プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、クラウドサーバ4に電気的に接続されるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部42に記憶される。
【0041】
また記憶部42には、スピーカ装置3から受信する音声データに対応するコマンドが記憶される。図4は、前記コマンドの情報が登録されるコマンド情報データベースDB1の一例を示す図である。コマンド情報データベースDB1には、前記音声データの送信元のスピーカ装置3の識別情報(スピーカID)と、前記音声データに対応するコマンドの内容とが登録される。コマンド情報データベースDB1は、キュー(queue)構造から成るキューデータベースであってもよい。また、コマンド情報データベースDB1は、各スピーカ装置3に対応して個別に設けられてもよい。
【0042】
制御部41は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部41は、前記ROM又は記憶部42に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することによりクラウドサーバ4を制御する。
【0043】
具体的に、制御部41は、音声データ受信部411、音声認識部412、コマンド判定部413、コマンド管理部414、問い合わせ受信部415などの各種の処理部を含む。コマンド管理部414は、本発明のコマンド生成部及びコマンド管理部の一例である。なお、制御部41は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部41に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0044】
音声データ受信部411は、スピーカ装置3が通常モードのときにスピーカ装置3から送信される前記音声データを受信する。尚、スピーカ装置3がスリープモードのときは、前記音声データはクラウドサーバ4に送信されないため、不要なデータ通信を抑えることができる。
【0045】
音声認識部412は、音声データ受信部411により受信された音声データに対して音声認識処理を実行する。例えば音声認識部412は、前記音声データをテキストデータに変換する。
【0046】
コマンド判定部413は、音声認識部412により変換されたテキストデータに基づいて、前記音声データに対応する音声が適切なコマンドであるか否か(「適切」又は「エラー」(不適切))を判定する。例えば、前記テキストデータが“コンテンツAを再生して”の場合、コンテンツAの再生を指示する内容であるため、コマンド判定部413は適切なコマンド(再生コマンド)であると判定する。また例えば、前記テキストデータが“コンテンツBに変更して”の場合、表示中のコンテンツを別のコンテンツBに変更する指示を表す内容であるため、コマンド判定部413は適切なコマンド(変更コマンド)であると判定する。また例えば、前記テキストデータが“コンテンツメニューを表示して”の場合、コンテンツメニューの表示を指示する内容であるため、コマンド判定部413は適切なコマンド(メニューコマンド)であると判定する。前記テキストデータが所定の指示を表す内容でない場合、コマンド判定部413は、適切なコマンドではないとして「エラー」と判定する。コマンド判定部413は、判定結果をスピーカ装置3に通知する。
【0047】
また、コマンド判定部413は、音声認識部412により変換された前記パスワードに対応するテキストデータに基づいて、利用者に操作権限があるか否かを判定する(認証処理)。
【0048】
コマンド管理部414は、コマンド判定部413により適切なコマンドであると判定された前記テキストデータに基づいて、所定の形式に応じたコマンドを生成する。コマンド管理部414は、生成したコマンドをコマンド情報データベースDB1(図4参照)に登録する。コマンド管理部414は、“コンテンツAを再生して”のテキストデータに対して、「コンテンツAの再生」のコマンドを生成し、“コンテンツBに変更して”のテキストデータに対して、「コンテンツBに変更」のコマンドを生成し、“コンテンツメニューを表示して”のテキストデータに対して、「コンテンツメニューの表示」のコマンドを生成する。
【0049】
また、コマンド管理部414は、前記認証処理により利用者に操作権限がある場合、生成したコマンドにパスワードを設定する。すなわち、コマンド管理部414は、スピーカ装置3の音声受付部311により受け付けられた音声に利用者(操作者)を認証する認証情報(パスワード)が含まれる場合に、当該音声に対応して生成した前記コマンドに前記認証情報を付加する。
【0050】
問い合わせ受信部415は、表示装置2からコマンド情報データベースDB1にコマンドが登録されているか否かを問い合わせる問い合わせ情報を受信する。表示装置2は、クラウドサーバ4に対して一定間隔で問い合わせ情報を送信してコマンド情報データベースDB1にコマンドが登録されているか否かを問い合わせるポーリング処理を実行する。
【0051】
[表示装置2]
図2に示すように、表示装置2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信インターフェース24などを備える。表示装置2は、デジタルサイネージに適用される表示機器である。
【0052】
通信インターフェース24は、表示装置2を有線又は無線でネットワークN1に接続し、ネットワークN1を介して他の機器(例えば管理サーバ1、クラウドサーバ4)との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0053】
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。操作表示部23の表示部は、コンテンツを表示する。
【0054】
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD、SSD、フラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部22には、制御部21により実行される制御プログラム、コンテンツなどが記憶されている。例えば、コンテンツは、管理サーバ1から配信される。例えば、前記制御プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、表示装置2に電気的に接続されるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。
また、記憶部22には、前記制御プログラムとして、サイネージソフトウェアがインストールされている。表示装置2が起動しているときに、利用者(操作者)の操作によりサイネージソフトウェアの起動が指示された場合、制御部21は、記憶部22からサイネージソフトウェアを読み出して実行する。これにより、サイネージソフトウェアが表示装置2上で起動する。
【0055】
また記憶部22には、表示装置2において表示(再生)されるコンテンツと、コンテンツを表示するためのタイムテーブルとが記憶される。前記コンテンツには、管理サーバ1から配信されるコンテンツ、利用者の操作に基づいてネットワークN1を介して表示装置2にダウンロードされるコンテンツ、コンテンツが記録された記録媒体から入力されるコンテンツなどが含まれる。
【0056】
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより表示装置2を制御する。
【0057】
具体的に、制御部21は、受付処理部211、コンテンツ取得部212、コンテンツ再生部213、コマンド問い合わせ部214、コンテンツ要求部215、タイムテーブル管理部216などの各種の処理部を含む。コンテンツ再生部213は本発明のコンテンツ再生部の一例であり、コンテンツ要求部215は本発明のコンテンツ要求部の一例であり、タイムテーブル管理部216は、本発明のタイムテーブル管理部の一例である。なお、制御部21は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部21に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0058】
受付処理部211は、利用者(操作者、視聴者)が操作表示部13において操作した内容に応じた操作情報を受け付ける。例えば、操作者がタイムテーブルT1を変更する操作を行った場合に、当該操作情報を受け付ける。
【0059】
コンテンツ取得部212は、管理サーバ1から配信されるコンテンツデータと当該コンテンツデータに対応するタイムテーブルT1とを取得する。コンテンツ取得部212は、取得したコンテンツデータとタイムテーブルT1とを記憶部22に記憶する。
【0060】
コンテンツ再生部213は、コンテンツ取得部212により取得される前記コンテンツを、前記タイムテーブルT1に従って操作表示部23の表示部に表示(再生)する。例えば、コンテンツ再生部213は、再生コマンドに基づいて所定のコンテンツを再生し、変更コマンドに基づいて表示内容を変更後のコンテンツに変更し、メニューコマンドに基づいてコンテンツメニューを表示し、検索コマンドに基づいて検索結果を表示する。
【0061】
コマンド問い合わせ部214は、クラウドサーバ4のコマンド情報データベースDB1(図4参照)にコマンドが登録されているか否かを問い合わせる問い合わせ情報を送信する。例えばコマンド問い合わせ部214は、クラウドサーバ4に対して一定間隔で問い合わせ情報を送信してコマンド情報データベースDB1にコマンドが登録されているか否かを問い合わせるポーリング処理を実行する。コマンド問い合わせ部214は、前記問い合わせに対する結果に基づいて、登録されたコマンド(再生コマンド、変更コマンド、メニューコマンド、検索コマンドなど)を判定する。コマンド問い合わせ部214は、本発明のコマンド判定部及び問い合わせ部の一例である。
【0062】
コンテンツ要求部215は、コマンド情報データベースDB1に登録されたコマンドに基づいて、管理サーバ1にコンテンツに関する各種の要求を行う。例えば、コマンド情報データベースDB1に「コンテンツAの再生」のコマンド(再生コマンド)が登録された場合、コンテンツ要求部215は、管理サーバ1にコンテンツA及びタイムテーブルT1の配信を要求する。また例えば、コマンド情報データベースDB1に「コンテンツBの再生」のコマンド(変更コマンド)が登録された場合、コンテンツ要求部215は、管理サーバ1にコンテンツBの配信を要求する。例えば、コマンド情報データベースDB1に「コンテンツメニューの表示」のコマンド(メニューコマンド)が登録された場合、コンテンツ要求部215は、管理サーバ1にコンテンツメニューの配信を要求する。尚、コマンド情報データベースDB1に「キーワードの検索」のコマンド(検索コマンド)が登録された場合、コンテンツ要求部215は、管理サーバ1にキーワード検索の結果の配信を要求してもよいし、表示装置2自身がキーワード検索処理を実行してもよい。
【0063】
タイムテーブル管理部216は、管理サーバ1から配信されるタイムテーブルT1を管理する。また例えば前記変更コマンドに基づいて管理サーバ1からコンテンツBのコンテンツデータが配信された場合に、タイムテーブル管理部216は、コンテンツBに基づいてタイムテーブルT1を変更する(図3参照)。タイムテーブルT1を変更した場合、タイムテーブル管理部216は、変更済みのタイムテーブルT2を管理サーバ1に送信する。
【0064】
本発明に係るコンテンツ表示システム100は、例えば図5に示すように、利用者が発話した音声をスピーカ装置3が受け付ける音声受付処理、当該音声に基づいてクラウドサーバ4がコマンドを登録するコマンド登録処理、当該コマンドに基づいて管理サーバ1が表示装置2にコンテンツを配信するコンテンツ配信処理、及び、当該コンテンツを表示装置2が表示(再生)するコンテンツ再生処理をこの順に実行する。以下、各処理の手順の一例について説明する。
【0065】
[音声受付処理]
以下、図6を参照しつつ、スピーカ装置3の制御部31によって実行される音声受付処理の手順の一例について説明する。
【0066】
ステップS31において、制御部31(音声受付部311)は、利用者が発話した音声を受け付ける。ステップS32において、制御部31(コマンド判定部313)は、音声受付部311により受け付けられた前記音声が起動コマンドであるか否かを判定する。前記音声が起動コマンドである場合(S32:YES)、処理はS33に移行し、前記音声が起動コマンドでない場合(S32:NO)、処理はS31に戻る。
【0067】
起動コマンドを取得して通常モードに移行した後に制御部31(音声受付部311)が音声を受け付けた場合(S33:YES)、ステップS34において、制御部31は、音声受付部311により受け付けられた前記音声に対応する音声データを取得する。ステップS35において、音声データ送信部314は、取得された前記音声データをクラウドサーバ4に送信する。
【0068】
クラウドサーバ4は、スピーカ装置3から受信する前記音声データに対応する音声が適切なコマンドであるか否か(「適切」又は「エラー」(不適切))を判定し、判定結果をスピーカ装置3に通知する。
【0069】
ステップS36において、制御部31は、クラウドサーバ4から「エラー」を受信したか否かを判定する。クラウドサーバ4から「エラー」を受信した場合(S36:YES)、処理はS37に移行し、クラウドサーバ4から「エラー」を受信しなかった(「適切」を受信した場合)、処理はS31に戻る。
【0070】
ステップS37において、制御部31(報知部315)は、スピーカ33からエラーメッセージを出力(報知)する。スピーカ装置3は上述の処理を繰り返す。
【0071】
[コマンド登録処理]
以下、図7を参照しつつ、クラウドサーバ4の制御部41によって実行されるコマンド登録処理の手順の一例について説明する。
【0072】
ステップS41において、制御部41(音声データ受信部411)は、スピーカ装置3から送信された前記音声データを受信する。ステップS42において、制御部41(音声認識部412)は、音声データ受信部411により受信された音声データに対して音声認識処理を実行する。
【0073】
ステップS43において、制御部41(コマンド判定部413)は、音声認識部412により変換されたテキストデータに基づいて、前記音声データに対応する音声が適切なコマンドであるか否か(「適切」又は「エラー」(不適切))を判定する。
【0074】
前記音声データに対応する音声が適切なコマンドでない場合(S43:NO)、コマンド判定部413は、「エラー」をスピーカ装置3に通知する(S46)。
【0075】
前記音声データに対応する音声が適切なコマンドである場合(S43:YES)、制御部41(コマンド管理部414)は、前記テキストデータに基づいて所定の形式に応じたコマンドを生成して、コマンド情報データベースDB1(図4参照)に登録する(S44)。
【0076】
ステップS45において、制御部41(問い合わせ受信部415)は、表示装置2からコマンド情報データベースDB1にコマンドが登録されているか否かを問い合わせる問い合わせ情報を受信する。クラウドサーバ4は上述の処理を繰り返す。
【0077】
[コンテンツ配信処理]
以下、図8を参照しつつ、管理サーバ1の制御部11によって実行されるコンテンツ配信処理の手順の一例について説明する。
【0078】
ステップS11において、制御部11(コンテンツ決定部112)は、管理者の指示、表示装置2からの要求などに基づいて、表示装置2に配信するコンテンツを決定する。
【0079】
ステップS12において、制御部11(タイムテーブル管理部113)は、コンテンツ決定部112により決定されたコンテンツに基づいて、タイムテーブルT1(図3参照)を作成する。
【0080】
ステップS13において、制御部11(コンテンツ配信部114)は、コンテンツ決定部112により決定されたコンテンツと、タイムテーブル管理部113により作成されたタイムテーブルT1とを表示装置2に送信する。表示装置2は、管理サーバ1から前記コンテンツ及び前記タイムテーブルT1を受信すると、前記コンテンツを前記タイムテーブルに従って表示部に表示する。
【0081】
表示装置2においてタイムテーブルT1が変更された場合(S14:YES)、制御部11(タイムテーブル管理部113)は、表示装置2から変更済みのタイムテーブルT2を受信して記憶部12に記憶(更新)する(S15)。
【0082】
また、表示装置2からコンテンツメニューの配信要求を受信した場合(S16:YES)、制御部11(コンテンツ配信部114)は、当該コンテンツメニューを表示装置2に送信する(S17)。
【0083】
また、表示装置2からコンテンツの配信要求を受信した場合(S18:YES)、制御部11(コンテンツ配信部114)は、当該コンテンツに対応するコンテンツデータを表示装置2に配信する(S19)。管理サーバ1は上述の処理を繰り返す。
【0084】
[コンテンツ再生処理]
以下、図9を参照しつつ、表示装置2の制御部21によって実行されるコンテンツ再生(表示)処理の手順の一例について説明する。
【0085】
ステップS21において、制御部21(コンテンツ取得部212)は、管理サーバ1から配信されるコンテンツデータと当該コンテンツデータに対応するタイムテーブルT1とを取得する。
【0086】
ステップS22において、制御部21(コンテンツ再生部213)は、コンテンツ取得部212により取得される前記コンテンツを、タイムテーブルT1に従って操作表示部23の表示部に表示(再生)する。
【0087】
ステップS23において、制御部21(コマンド問い合わせ部214)は、クラウドサーバ4のコマンド情報データベースDB1(図4参照)にコマンドが登録されているか否かを問い合わせる問い合わせ情報を送信する(ポーリング処理)。
【0088】
ステップS24において、コマンド情報データベースDB1に登録されたコマンドにパスワードが設定されている場合、すなわちパスワード付きコマンドである場合(S24:YES)、処理はステップS26に移行し、前記コマンドがパスワード付きコマンドでない場合(S24:NO)、処理はステップS25に移行する。ステップS25では、後述する一般配信処理(図10参照)が実行される。
【0089】
ステップS26において、前記コマンドが変更コマンドである場合(S26:YES)、処理はステップS27に移行し、後述するコンテンツ変更処理(図11参照)が実行される。前記コマンドが変更コマンドでない場合(S26:NO)、処理はステップS28に移行する。
【0090】
ステップS28において、前記コマンドがメニューコマンドである場合(S28:YES)、処理はステップS29に移行し、後述するコンテンツ選択処理(図12参照)が実行される。表示装置2は上述の処理を繰り返す。
【0091】
[一般配信処理]
以下、図10を参照しつつ、表示装置2の制御部21によって実行される一般配信処理の手順の一例について説明する。一般配信処理は、表示装置2の操作権限を有しない一般利用者である視聴者の発話に基づいてコンテンツを表示する場合の処理である。ここでは、コマンド情報データベースDB1に、パスワードが設定されていない再生コマンドが登録されているものとする。
【0092】
ステップS211において、制御部21(コンテンツ要求部215)は、表示装置2が視聴者から指定された前記再生コマンドに対応するコンテンツを保有(記憶)しているか否かを判定する。表示装置2が当該コンテンツを保有していない場合(S211:NO)、処理はステップS212に移行し、表示装置2が当該コンテンツを保有している場合(S211:YES)、処理はステップS214に移行する。
【0093】
ステップS212において、制御部21(コンテンツ要求部215)は、管理サーバ1に前記コンテンツの配信を要求する。尚、表示装置2が前記コンテンツの一部を保有している場合は、制御部21(コンテンツ要求部215)は、管理サーバ1に不足分の前記コンテンツの配信を要求する。
【0094】
ステップS213において、制御部21(コンテンツ取得部212)は、管理サーバ1から前記コンテンツデータを取得する。
【0095】
ステップS214において、制御部21(コンテンツ再生部213)は、取得した前記コンテンツを、一定期間だけ表示部に表示(再生)する。例えば、制御部21(コンテンツ再生部213)は、タイムテーブルT1に従ってコンテンツAを表示中に視聴者によりコンテンツCの表示を指示された場合、コンテンツAの表示を中断して、一定期間コンテンツCの表示を行う。一定期間が終了すると、制御部21(コンテンツ再生部213)は、タイムテーブルT1に従って再びコンテンツAの表示を行う。
【0096】
尚、一般配信処理では、コマンド情報データベースDB1に登録されている前記コマンドが、所望のキーワードに関する検索コマンドである場合、制御部21(コンテンツ再生部213)は、キーワード検索した結果を表すコンテンツを一定期間だけ表示部に表示する。
【0097】
[コンテンツ変更処理]
以下、図11を参照しつつ、表示装置2の制御部21によって実行されるコンテンツ変更処理の手順の一例について説明する。コンテンツ変更処理は、表示装置2の操作権限を有する操作者の発話に基づいて表示中のコンテンツA(本発明の第1コンテンツの一例)をコンテンツB(本発明の第2コンテンツの一例)に変更する場合の処理である。ここでは、コマンド情報データベースDB1に、パスワード付きの変更コマンドが登録されているものとする。
【0098】
ステップS221において、制御部21(コンテンツ要求部215)は、表示装置2が操作者から指定された前記変更コマンドに対応するコンテンツBを保有しているか否かを判定する。表示装置2が当該コンテンツBを保有していない場合(S221:NO)、処理はステップS222に移行し、表示装置2が当該コンテンツBを保有している場合(S221:YES)、処理はステップS226に移行する。
【0099】
ステップS222において、制御部21(コンテンツ要求部215)は、管理サーバ1に前記コンテンツBの配信を要求する。尚、表示装置2が前記コンテンツBの一部を保有している場合は、制御部21(コンテンツ要求部215)は、管理サーバ1に不足分の前記コンテンツBの配信を要求する。
【0100】
ステップS223において、制御部21(コンテンツ取得部212)は、管理サーバ1からコンテンツBのコンテンツデータを取得する。
【0101】
ステップS224において、制御部21(タイムテーブル管理部216)は、コンテンツAに対応するタイムテーブルT1(本発明の第1タイムテーブルの一例)をコンテンツBに対応するタイムテーブルT2(本発明の第2タイムテーブルの一例)に変更する。ステップS225において、制御部21(タイムテーブル管理部216)は、変更したタイムテーブルT2を管理サーバ1に送信する。
【0102】
ステップS226において、制御部21(コンテンツ再生部213)は、取得した前記コンテンツBを、変更したタイムテーブルT2に従って表示部に表示(再生)する。
【0103】
[コンテンツ選択処理]
以下、図12を参照しつつ、表示装置2の制御部21によって実行されるコンテンツ選択処理の手順の一例について説明する。コンテンツ選択処理は、表示装置2の操作権限を有する操作者の発話に基づいてコンテンツのメニューを表示し、操作者が当該メニューからコンテンツを選択する場合の処理である。ここでは、コマンド情報データベースDB1に、パスワード付きのメニューコマンドが登録されているものとする。
【0104】
ステップS231において、コマンド情報データベースDB1に登録されたコマンドがメニューコマンドである場合(S231:YES)に、処理はステップS232に移行し、前記コマンドがメニューコマンドでない場合(S231:NO)に、処理はステップS233に移行する。
【0105】
ステップS232において、制御部21(コンテンツ要求部215)は、管理サーバ1にコンテンツメニューの配信を要求する。ここで、表示装置2に表示されたコンテンツメニューにおいて、操作者がコンテンツを選択する指示を発話した場合、パスワード付きの選択コマンドがコマンド情報データベースDB1に登録される。尚、操作者は、コンテンツメニューにおいてコンテンツに付された番号を発話することにより所望のコンテンツを指定してもよい。
【0106】
ステップS233において、コマンド情報データベースDB1に登録されたコマンドが選択コマンドである場合(S233:YES)に、処理はステップS234に移行する。
【0107】
ステップS234において、制御部21(コンテンツ要求部215)は、表示装置2が操作者に指定された前記選択コマンドに対応するコンテンツを保有しているか否かを判定する。表示装置2が前記コンテンツを保有していない場合(S234:NO)、処理はステップS235に移行し、表示装置2が当該コンテンツを保有している場合(S234:YES)、処理はステップS237に移行する。
【0108】
ステップS235において、制御部21(コンテンツ要求部215)は、管理サーバ1に前記コンテンツの配信を要求する。尚、表示装置2が前記コンテンツの一部を保有している場合は、制御部21(コンテンツ要求部215)は、管理サーバ1に不足分の前記コンテンツの配信を要求する。
【0109】
ステップS236において、制御部21(コンテンツ取得部212)は、管理サーバ1から前記コンテンツのコンテンツデータを取得する。
【0110】
ステップS237において、制御部21(タイムテーブル管理部216)は、前記コンテンツに基づいてタイムテーブルT1を変更する。ステップS238において、制御部21(タイムテーブル管理部216)は、変更したタイムテーブルT2を管理サーバ1に送信する。
【0111】
ステップS239において、制御部21(コンテンツ再生部213)は、取得した前記コンテンツを、変更したタイムテーブルT2に従って表示部に表示(再生)する。
【0112】
以上の各処理によりコンテンツの表示が行われる。本発明の実施形態に係るコンテンツ表示システム100によれば、コンテンツを表示する場所(表示装置)において、所望のコンテンツを表示させたり、表示中のコンテンツを変更させたりすることができる。例えば、店舗等において、ユーザの動線、店舗の実売状況など現場環境を熟知する店員などの現場担当者(操作者)によって、コンテンツを容易に変更することが可能となる。また、店員はデジタルサイネージシステムに関する特別な知識を必要とせず、また設定などを行う必要もなく、発話の音声によりコンテンツの選択を行うことができるため、デジタルサイネージの利便性が向上する。また、音声に基づいてコンテンツの配信を行うため、店舗の来店者(視聴者)も容易に利用することが可能となる。また、コンテンツ表示システム100では、スピーカ装置3をデジタルサイネージシステムに連動させることにより、現場にて機動的なコンテンツの変更が可能となる。また、コンテンツ表示システム100が周知の学習機能を備えることにより、取得した音声に基づいてより適切なコマンドを生成することが可能となるため、利用者が望む有益な情報(コンテンツ)を提示することが可能となる。
【0113】
ここで、スピーカ装置3は公共の場所に配置され、不特定多数の発話を受け付ける。このため、悪意のある利用者が不正にコンテンツの変更等を指示する不正利用の恐れがある。この点、コンテンツ表示システム100では、コマンドにパスワードを設定して利用者の認証を行う構成を備えるため、前記不正利用を防止することができる。
【0114】
本発明のコンテンツ表示システムは上述の構成に限定されない。例えば、管理サーバ1が各表示装置2を判別するための識別情報(IPアドレス)を保持している場合には、管理サーバ1がクラウドサーバ4に対して前記ポーリング処理を実行し、管理サーバ1がコマンドを取得した場合に、当該コマンドに応じた処理、例えばコンテンツデータ又はコンテンツメニューを表示装置2に配信する構成であってもよい。
【0115】
また、各表示装置2は、スピーカ装置3が内蔵された構成であってもよい。また、コンテンツ表示システム100は、管理サーバ1、表示装置2、スピーカ装置3、及びクラウドサーバ4における上述の各機能を備える1台の情報処理装置により実現されてもよい。
【0116】
ここで、コンテンツ表示システム100の利用シーンの一例を示す。例えば、利用者(操作者)がスピーカ装置3に対して、「コンテンツ再生」、「商品名(例えばテレビ)」、及び「パスワード」を発話した場合、表示装置2に、テレビに関する広告コンテンツが表示される。前記「商品名」は、具体的な商品名に限定されず、コード化された番号情報でもよいし、「S社製品」のようにメーカーの情報でもよいし、「液晶テレビ」のように製品ジャンルの情報でもよいし、「雨の日のコンテンツ表示」のように現時点の気象情報を連動させた情報でもよいし、「大阪店のエレベータ前のコンテンツ」のように設置場所に関連した情報でもよいし、「新着情報」のように新着コンテンツを示す情報でもよい。また、「売れ残り商品の中心のコンテンツ表示」のような勘定系データと連動した情報でもよい。またコマンドには、現状のコンテンツの差し替えを指定する“差し替え”が含まれてもよいし、コンテンツの追加を指定する“追加”が含まれてもよい。
【0117】
また前記コマンドは、表示装置2及びスピーカ装置3における、音量調整、輝度調整などコンテンツの再生及び変更以外の内容であってもよい。
【符号の説明】
【0118】
1 :管理サーバ
2 :表示装置
3 :スピーカ装置
4 :クラウドサーバ
11 :制御部
12 :記憶部
13 :操作表示部
14 :通信インターフェース
21 :制御部
22 :記憶部
23 :操作表示部
24 :通信インターフェース
31 :制御部
32 :記憶部
33 :スピーカ
34 :マイク
35 :通信インターフェース
41 :制御部
42 :記憶部
43 :通信インターフェース
100 :コンテンツ表示システム
111 :受付処理部
112 :コンテンツ決定部
113 :タイムテーブル管理部
114 :コンテンツ配信部
211 :受付処理部
212 :コンテンツ取得部
213 :コンテンツ再生部
214 :問い合わせ部
215 :コンテンツ要求部
216 :タイムテーブル管理部
311 :音声受付部
312 :音声認識部
313 :コマンド判定部
314 :音声データ送信部
315 :報知部
411 :音声データ受信部
412 :音声認識部
413 :コマンド判定部
414 :コマンド管理部
415 :問い合わせ受信部
DB1 :コマンド情報データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12