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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-20
(45)【発行日】2023-03-01
(54)【発明の名称】アンテナ
(51)【国際特許分類】
   H01Q 21/22 20060101AFI20230221BHJP
   H01Q 21/06 20060101ALI20230221BHJP
【FI】
H01Q21/22
H01Q21/06
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020212931
(22)【出願日】2020-12-22
(65)【公開番号】P2022036886
(43)【公開日】2022-03-08
【審査請求日】2020-12-22
(31)【優先権主張番号】109128818
(32)【優先日】2020-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】517396113
【氏名又は名称】智易科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100142804
【弁理士】
【氏名又は名称】大上 寛
(72)【発明者】
【氏名】郭信郎
(72)【発明者】
【氏名】陳宥竹
【審査官】佐藤 当秀
(56)【参考文献】
【文献】特開昭52-134350(JP,A)
【文献】特開2000-022426(JP,A)
【文献】国際公開第2020/090681(WO,A1)
【文献】特開昭57-154908(JP,A)
【文献】特開昭61-174803(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 21/22
H01Q 21/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドローブの利得を低減するためのアンテナであって、
基板と、複数の直列アンテナユニットと、電力分配器とを有し、
前記複数の直列アンテナユニットは、前記基板に間隔をあけて設けられ、それぞれ第1給電線と複数の放射素子とを有し、
前記放射素子は、前記第1給電線に間隔をあけて設けられ、それぞれ矩形に形成され、その幅が前記第1給電線の中央から前記第1給電線の両端に向かって漸減され、
前記電力分配器は、前記基板に設けられ、給電ポートと、第2給電線と、複数の伝送線路とを有し、
前記第2給電線の中央は、前記給電ポートに接続され、
前記伝送線路は、それぞれ前記第2給電線に接続され、互いに間隔をあけて設けられ、
前記第2給電線は、複数の抵抗分配変換器を有し、
前記抵抗分配変換器は、それぞれ前記伝送線路に接続され、
前記抵抗分配変換器及びそれに接続される伝送線路の線幅比を調整することで、前記伝送線路の出力が前記第2給電線の中央から前記第2給電線の両端に向かって漸減され、前記伝送線路は、それぞれ前記第1給電線に接続されることを特徴とする、
アンテナ。
【請求項2】
前記放射素子は、前記第1給電線の中央から前記第1給電線の両端に向かって2つの放射アセンブリが形成され、
各放射アセンブリは、少なくとも6つの放射素子を有し、
各放射アセンブリの前記少なくとも6つの放射素子の幅は、前記第1給電線の中央から前記第1給電線の一端に向かって漸減されることを特徴とする、
請求項1に記載のアンテナ。
【請求項3】
各放射アセンブリの前記少なくとも6つの放射素子は、前記第1給電線の中央から前記第1給電線の一端に向かって順に第1放射素子、第2放射素子、第3放射素子、第4放射素子、第5放射素子、及び第6放射素子とし、
各放射アセンブリの前記第1放射素子、前記第2放射素子、前記第3放射素子、前記第4放射素子、前記第5放射素子、及び前記第6放射素子の幅の比は、1.45:1.4:1.23:1.03:0.8:0.7であることを特徴とする、
請求項2に記載のアンテナ。
【請求項4】
各放射アセンブリの前記少なくとも6つの放射素子は、前記第1給電線の中央から前記第1給電線の一端に向かって順に第1放射素子、第2放射素子、第3放射素子、第4放射素子、第5放射素子、及び第6放射素子とし、
前記第1放射素子の幅が等しく、前記第2放射素子の幅が等しく、前記第3放射素子の幅が等しく、前記第4放射素子の幅が等しく、前記第5放射素子の幅が等しく、前記第6放射素子の幅が等しく、各前記直列アンテナユニットのすべての放射素子の長さが等しいことを特徴とする、
請求項に記載のアンテナ。
【請求項5】
前記伝送線路は、前記第2給電線の中央から前記第2給電線の両端に向かって2つの出力アセンブリが形成され、
各出力アセンブリは、少なくとも4本の伝送線路を有し、
各出力アセンブリの少なくとも4本の伝送線路の出力は、前記第2給電線の中央から前記第2給電線の一端に向かって漸減されることを特徴とする、
請求項1に記載のアンテナ。
【請求項6】
各出力アセンブリの前記少なくとも4本の伝送線路は、前記第2給電線の中央から前記第2給電線の一端に向かって順に第1伝送線路、第2伝送線路、第3伝送線路、及び第4伝送線路とし、
各出力アセンブリの前記第1伝送線路、前記第2伝送線路、前記第3伝送線路、及び前記第4伝送線路の出力の比は、1:0.75:0.39:0.24であることを特徴とする、
請求項5に記載のアンテナ。
【請求項7】
サイドローブの利得を低減するためのアンテナであって、
基板と、複数の直列アンテナユニットと、電力分配器とを有し、
前記複数の直列アンテナユニットは、前記基板に間隔をあけて設けられ、それぞれ第1給電線と複数の放射素子とを有し、
前記放射素子は、前記第1給電線に間隔をあけて設けられ、それぞれ矩形に形成され、前記第1給電線の中央から前記第1給電線の両端に向かって2つの放射アセンブリが形成され、
各放射アセンブリは、少なくとも6つの放射素子を有し、
各放射アセンブリの前記少なくとも6つの放射素子は、前記第1給電線の中央から前記第1給電線の一端に向かって順に第1放射素子、第2放射素子、第3放射素子、第4放射素子、第5放射素子、及び第6放射素子とし、
各放射アセンブリの前記第1放射素子、前記第2放射素子、前記第3放射素子、前記第4放射素子、前記第5放射素子、及び前記第6放射素子の幅の比は、1.45:1.4:1.23:1.03:0.8:0.7であり、
前記電力分配器は、前記基板に設けられ、給電ポートと、第2給電線と、複数の伝送線路とを有し、
前記第2給電線の中央は、前記給電ポートに接続され、
前記伝送線路は、それぞれ前記第2給電線に接続され、互いに間隔をあけて設けられ、前記第2給電線の中央から前記第2給電線の両端に向かって2つの出力アセンブリが形成され、
各出力アセンブリは、少なくとも4本の伝送線路を有し、
各出力アセンブリの前記少なくとも4本の伝送線路は、前記第2給電線の中央から前記第2給電線の一端に向かって順に第1伝送線路、第2伝送線路、第3伝送線路、及び第4伝送線路とし、
前記第2給電線は、複数の抵抗分配変換器に分けられ、
前記抵抗分配変換器は、それぞれ前記伝送線路に接続され、
前記抵抗分配変換器及びそれに接続される伝送線路の線幅比を調整することで、
各出力アセンブリの前記第1伝送線路、前記第2伝送線路、前記第3伝送線路、及び前記第4伝送線路の出力の比は、1:0.75:0.39:0.24であり、
前記伝送線路は、それぞれ前記第1給電線に接続されることを特徴とする、
アンテナ。
【請求項8】
前記第1放射素子の幅が等しく、前記第2放射素子の幅が等しく、前記第3放射素子の幅が等しく、前記第4放射素子の幅が等しく、前記第5放射素子の幅が等しく、前記第6放射素子の幅が等しく、各前記直列アンテナユニットのすべての放射素子の長さが等しいことを特徴とする、
請求項7に記載のアンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ、特にサイドローブの利得を低減するためのアンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
運転の安全性を向上するために、昨今の車両には、ブラインドスポットモニター、車線変更アシスト、アダプティブクルーズコントロール、駐車アシスト、自動ブレーキ、追突警告、車線逸脱防止支援システム等のシステムが搭載される。一般的には、上記システムは、車載レーダーが設けられる。車載レーダーは、アンテナを有し、あらゆる環境で正確且つ高信頼性に周りの目標を検出、測位できる。一般的には、アンテナは、周波数変調連続波(FMCW)の原理によって目標との距離及び速度を検出することで、車載レーダーの周波数帯域を支援できる。
【0003】
レーダーにおけるアレイアンテナのビームが狭いほど出力が高くなり、検知距離が長くなる。アレイアンテナによって合成された放射パターンにおいて、メインローブ(main lobe)及びサイドローブ(side lobe)を含む。メインローブは、最大放射方向の周りの領域であり、一般的には、メインビームのピーク±3dBの領域であり、レーダーの主な測定方向である。サイドローブは、メインビームの周りの放射が弱いビームであり、一般的には望ましくない放射方向にあり、ノイズ干渉及び誤検出であるゴーストポイント等の問題を生じる。
【0004】
一般的な車載レーダーのアンテナは、複数の給電ユニット及び複数のアンテナユニットを有する。各アンテナユニットは、給電線及び複数の放射素子を有する。前記放射素子は、給電線に間隔をあけて設けられ、矩形(即ち、パッチ状)に形成される。各給電ユニットは、給電ポート及び伝送線路を有する。伝送線路の一端が給電ポートに接続され、伝送線路のもう一端がその中の1つの給電線に接続される。複数の給電ユニットによって同時に電流を前記給電線に入力し、前記給電線によって電流を前記放射素子に分配する。それによって、前記放射素子が同期に電磁波を放出し、車載レーダーのアンテナの放出強度は、必要な距離、例えば、150mに到達できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記放射素子の幅及び長さが等しいため、前記放射素子の放射エネルギーが等しい。そのため、合成された放射パターンにおいて、レーダーのYZ平面(即ち、垂直面)におけるサイドローブの利得が大きくなって、目標の鉛直方向以外の物体、例えば地面上の物体を検出し易くなってしまい、目標を検出する分解能が悪くなってしまう。
【0006】
なお、電流が前記給電ポートから前記伝送線路を通って前記給電線までの流れ経路の長さが等しく、且つ前記伝送線路の線幅が等しいため、前記アンテナユニットへの出力が等しい。そのため、合成された放射パターンにおいて、レーダーのXZ平面(即ち、方位角の平面)におけるサイドローブの利得が大きくなって、目標の水平方向以外の物体、例えば道路の木又は電柱を検出し易くなってしまい、目標を検出する分解能が悪くなってしまう。
【0007】
また、従来のアンテナの構造が複雑で製造コストが高い。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の主な目的は、YZ平面(即ち、垂直面)におけるサイドローブの利得、及びXZ平面(即ち、方位角の平面)におけるサイドローブの利得を共に低減し、目標を検出する分解能を向上できる、サイドローブの利得を低減するアンテナを提供する。
【0009】
本発明の他の目的は、構造が簡単で製造コストが低い、サイドローブの利得を低減するためのアンテナを提供する。
【0010】
上記目的を達成するために、本発明のアンテナは、サイドローブの利得を低減するためのアンテナであって、基板と、複数の直列アンテナユニットと、電力分配器とを有し、前記複数の直列アンテナユニットは、前記基板に間隔をあけて設けられ、それぞれ第1給電線と複数の放射素子とを有し、前記放射素子は、前記第1給電線に間隔をあけて設けられ、それぞれ矩形に形成され、その幅が前記第1給電線の中央から前記第1給電線の両端に向かって漸減され、前記電力分配器は、前記基板に設けられ、給電ポートと、第2給電線と、複数の伝送線路とを有し、前記第2給電線の中央は、前記給電ポートに接続され、前記伝送線路は、それぞれ前記第2給電線に接続され、互いに間隔をあけて設けられ、その出力が前記第2給電線の中央から前記第2給電線の両端に向かって漸減され、前記伝送線路は、それぞれ前記第1給電線に接続される。
【0011】
好ましくは、前記放射素子は、前記第1給電線の中央から前記第1給電線の両端に向かって2つの放射アセンブリが形成され、各放射アセンブリは、少なくとも6つの放射素子を有し、各放射アセンブリの前記少なくとも6つの放射素子の幅は、前記第1給電線の中央から前記第1給電線の一端に向かって漸減される。
【0012】
好ましくは、各放射アセンブリの前記少なくとも6つの放射素子は、前記第1給電線の中央から前記第1給電線の一端に向かって順に第1放射素子、第2放射素子、第3放射素子、第4放射素子、第5放射素子、及び第6放射素子とし、各放射アセンブリの前記第1放射素子、前記第2放射素子、前記第3放射素子、前記第4放射素子、前記第5放射素子、及び前記第6放射素子の幅の比は、1.45:1.4:1.23:1.03:0.8:0.7である。
【0013】
好ましくは、各放射アセンブリの前記少なくとも6つの放射素子は、前記第1給電線の中央から前記第1給電線の一端に向かって順に第1放射素子、第2放射素子、第3放射素子、第4放射素子、第5放射素子、及び第6放射素子とし、前記第1放射素子の幅が等しく、前記第2放射素子の幅が等しく、前記第3放射素子の幅が等しく、前記第4放射素子の幅が等しく、前記第5放射素子の幅が等しく、前記第6放射素子の幅が等しく、各前記直列アンテナユニットのすべての放射素子の長さが等しい。
【0014】
好ましくは、前記伝送線路は、前記第2給電線の中央から前記第2給電線の両端に向かって2つの出力アセンブリが形成され、各出力アセンブリは、少なくとも4本の伝送線路を有し、各出力アセンブリの少なくとも4本の伝送線路の出力は、前記第2給電線の中央から前記第2給電線の一端に向かって漸減される。
【0015】
好ましくは、各出力アセンブリの前記少なくとも4本の伝送線路は、前記第2給電線の中央から前記第2給電線の一端に向かって順に第1伝送線路、第2伝送線路、第3伝送線路、及び第4伝送線路とし、各出力アセンブリの前記第1伝送線路、前記第2伝送線路、前記第3伝送線路、及び前記第4伝送線路の出力の比は、1:0.75:0.39:0.24である。
【0016】
好ましくは、前記第2給電線は、複数の抵抗分配変換器を有し、前記抵抗分配変換器は、それぞれ前記伝送線路に接続され、前記抵抗分配変換器及びそれに接続される伝送線路の線幅比を調整することで、前記伝送線路の出力が前記第2給電線の中央から前記第2給電線の両端に向かって漸減される。
【0017】
上記目的を達成するために、本発明のアンテナは、サイドローブの利得を低減するためのアンテナであって、基板と、複数の直列アンテナユニットと、電力分配器とを有し、前記複数の直列アンテナユニットは、前記基板に間隔をあけて設けられ、それぞれ第1給電線と複数の放射素子とを有し、前記放射素子は、前記第1給電線に間隔をあけて設けられ、それぞれ矩形に形成され、前記第1給電線の中央から前記第1給電線の両端に向かって2つの放射アセンブリが形成され、各放射アセンブリは、少なくとも6つの放射素子を有し、各放射アセンブリの前記少なくとも6つの放射素子は、前記第1給電線の中央から前記第1給電線の一端に向かって順に第1放射素子、第2放射素子、第3放射素子、第4放射素子、第5放射素子、及び第6放射素子とし、各放射アセンブリの前記第1放射素子、前記第2放射素子、前記第3放射素子、前記第4放射素子、前記第5放射素子、及び前記第6放射素子の幅の比は、1.45:1.4:1.23:1.03:0.8:0.7であり、前記電力分配器は、前記基板に設けられ、給電ポートと、第2給電線と、複数の伝送線路とを有し、前記第2給電線の中央は、前記給電ポートに接続され、前記伝送線路は、それぞれ前記第2給電線に接続され、互いに間隔をあけて設けられ、前記第2給電線の中央から前記第2給電線の両端に向かって2つの出力アセンブリが形成され、各出力アセンブリは、少なくとも4本の伝送線路を有し、各出力アセンブリの前記少なくとも4本の伝送線路は、前記第2給電線の中央から前記第2給電線の一端に向かって順に第1伝送線路、第2伝送線路、第3伝送線路、及び第4伝送線路とし、各出力アセンブリの前記第1伝送線路、前記第2伝送線路、前記第3伝送線路、及び前記第4伝送線路の出力の比は、1:0.75:0.39:0.24であり、前記伝送線路は、それぞれ前記第1給電線に接続される。
【0018】
好ましくは、前記第1放射素子の幅が等しく、前記第2放射素子の幅が等しく、前記第3放射素子の幅が等しく、前記第4放射素子の幅が等しく、前記第5放射素子の幅が等しく、前記第6放射素子の幅が等しく、各前記直列アンテナユニットのすべての放射素子の長さが等しい。
【0019】
好ましくは、前記第2給電線は、複数の抵抗分配変換器に分けられ、前記抵抗分配変換器は、それぞれ前記伝送線路に接続され、前記抵抗分配変換器及びそれに接続される伝送線路の線幅比を調整することで、前記伝送線路の出力が前記第2給電線の中央から前記第2給電線の両端に向かって漸減される。
【発明の効果】
【0020】
本発明の効果としては、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナは、YZ平面(即ち、垂直面)におけるサイドローブの利得、及びXZ平面(即ち、方位角の平面)におけるサイドローブの利得を共に低減し、目標を検出する分解能を向上できる。
【0021】
なお、電力分配器は、1つの給電ポートだけで複数の直列アンテナユニットを統合できるため、構造が簡単で製造コストが低い。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナを示す模式図である。
図2】本発明における直列アンテナユニットを示す模式図である。
図3】本発明における電力分配器を示す模式図である。
図4】本発明における電力分配器の第2給電線の第1抵抗分配変換器が第1伝送線路に接続される箇所を示す模式図である。
図5】本発明における電力分配器の第2給電線の第2抵抗分配変換器が第2伝送線路に接続される箇所を示す模式図である。
図6】本発明における電力分配器の第2給電線の第3抵抗分配変換器が第3伝送線路に接続される箇所を示す模式図である。
図7】本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナと従来のアンテナとのYZ平面の放射パターンの比較図である。
図8】本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナと従来のアンテナとのXZ平面の放射パターンの比較図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面及び部品符号を参照しながら本発明の実施形態を詳しく説明する。
【0024】
図1を参照しながら説明する。図1は、本発明のサイドローブの利得を低減するためのアンテナを示す模式図である。図1に示すように、本発明は、サイドローブの利得を低減するためのアンテナであって、基板10と、複数の直列アンテナユニット20と、電力分配器30とを有するアンテナである。
【0025】
基板10において、Z軸方向における2つの表面をそれぞれ第1表面11及び第2表面(図示せず)とする。基板10において、Y軸方向における2つの側面をそれぞれ第1側面13及び第2側面14とする。基板10において、X軸方向における2つの側面をそれぞれ第3側面15及び第4側面16とする。より明確に言うと、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナをセンサ(図示せず)に設けた場合、基板10の第1表面11及び第2表面がそれぞれセンサの表面及び裏面に向かって、基板10の第1側面13及び第2側面14がそれぞれセンサの底端及び頂端に向かって、基板10の第3側面15及び第4側面16がそれぞれセンサの左側及び右側に向かう。基板10は、テフロン(登録商標)からなる複合材料であるが、それに限定されない。アンテナの基板10として適切な材質は、いずれも本発明に適用できる。
【0026】
前記直列アンテナユニット20は、基板10の第1表面11に間隔をあけて設けられる。電力分配器30は、基板10の第1表面11に設けられる。
【0027】
図2を参照しながら説明する。図2は、本発明における直列アンテナユニット20を示す模式図である。図2に示すように、各直列アンテナユニット20は、第1給電線21と複数の放射素子22とを有する。前記放射素子22は、第1給電線21に間隔をあけて設けられ、矩形(即ち、パッチ状)に形成され、その幅が第1給電線21の中央から第1給電線21の両端に向かって漸減される。
【0028】
図3を参照しながら説明する。図3は、本発明における電力分配器30を示す模式図である。図3に示すように、電力分配器30は、給電ポート31と、第2給電線32と、複数の伝送線路33とを有する。第2給電線32の中央は、給電ポート31に接続される。前記伝送線路33は、それぞれ第2給電線32に接続され、互いに間隔をあけて設けられ、その出力が第2給電線32の中央から第2給電線32の両端に向かって漸減される。図1に示すように、前記伝送線路33は、それぞれ前記第1給電線21に接続される。
【0029】
図2に示すように、好ましい実施例において、前記放射素子22は、第1給電線21の中央から第1給電線21の両端に向かって2つの放射アセンブリ201、202が形成される。各放射アセンブリ201、202は、6つの放射素子22を有する。各放射アセンブリ201、202の6つの放射素子22の幅は、第1給電線21の中央から第1給電線21の一端に向かって漸減される。具体的には、各放射アセンブリ201、202の6つの放射素子22は、第1給電線21の中央から第1給電線21の一端に向かって順に第1放射素子221、第2放射素子222、第3放射素子223、第4放射素子224、第5放射素子225、及び第6放射素子226とする。ドルフ・チェビシェフアレー出力の比(Dolph-Tschebyscheff array power ratio)に基づいて、各放射アセンブリ201、202の第1放射素子221、第2放射素子222、第3放射素子223、第4放射素子224、第5放射素子225、及び第6放射素子226の幅の比は、1.45:1.37:1.23:1.03:0.8:1.03である。上記幅の比を参照しながら各放射アセンブリ201、202の第2放射素子222の幅を増加し、各放射アセンブリ201、202の第6放射素子226の幅を減少した後、微調整を行うことで、各放射アセンブリ201、202の第1放射素子221、第2放射素子222、第3放射素子223、第4放射素子224、第5放射素子225、及び第6放射素子226の最適な幅の比は、1.45:1.4:1.23:1.03:0.8:0.7である。しかしながら、使用されるアルゴリズムがドルフ・チェビシェフアレー出力の比に限定されず、サイドローブを少なくとも15dB以上を減少できる最適な幅の比のアルゴリズムは、いずれも本発明に適用できる。
【0030】
図2に示すように、好ましい実施例において、前記第1放射素子221の幅W1が等しく、前記第2放射素子222の幅W2が等しく、前記第3放射素子223の幅W3が等しく、前記第4放射素子224の幅W4が等しく、前記第5放射素子225の幅W5が等しく、前記第6放射素子226の幅W6が等しく、各直列アンテナユニット20のすべての放射素子22の長さLが等しい。言い換えると、各直列アンテナユニット20の前記放射素子22は、幅の比に基づいて各直列アンテナユニット20の第1給電線21に対称的に分布される。
【0031】
一般的には、前記放射素子22の幅の単位がmmであるため、好ましい実施例において、前記第1放射素子221の最適な幅W1が実質上1.45mmであり、前記第2放射素子222の最適な幅W2が実質上1.4mmであり、前記第3放射素子223の最適な幅W3が実質上1.23mmであり、前記第4放射素子224の最適な幅W4が実質上1.03mmであり、前記第5放射素子225の最適な幅W5が実質上0.8mmであり、前記第6放射素子226の最適な幅W6が実質上0.7mmである。
【0032】
図3に示すように、好ましい実施例において、前記伝送線路33は、第2給電線32の中央から第2給電線32の両端に向かって2つの出力アセンブリ301、302が形成される。各出力アセンブリ301、302は、4本の伝送線路33を有する。言い換えると、図1に示すように、電力分配器30は、8本の伝送線路33を有する。本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナは、8つの直列アンテナユニット20を有する。8本の伝送線路33は、それぞれ8本の第1給電線21に接続される。各出力アセンブリ301、302の4本の伝送線路33の出力は、第2給電線32の中央から第2給電線32の一端に向かって漸減される。具体的には、各出力アセンブリ301、302の4本の伝送線路33は、第2給電線32の中央から第2給電線32の一端に向かって順に第1伝送線路331、第2伝送線路332、第3伝送線路333、及び第4伝送線路334とする。ドルフ・チェビシェフアレー出力の比(Dolph-Tschebyscheff array power ratio)に基づいて、各出力アセンブリ301、302の第1伝送線路331、第2伝送線路332、第3伝送線路333、及び第4伝送線路334の出力の比は、1:0.77:0.44:0.34である。上記出力の比を参照しながら各出力アセンブリ301、302の第2伝送線路332、第3伝送線路333、及び第4伝送線路334の出力を減少した後、微調整を行うことで、各出力アセンブリ301、302の第1伝送線路331、第2伝送線路332、第3伝送線路333、及び第4伝送線路334の最適な出力の比は、1:0.75:0.39:0.24である。しかしながら、使用されるアルゴリズムがドルフ・チェビシェフアレー出力の比に限定されず、サイドローブを少なくとも15dB以上を減少できる最適な出力の比のアルゴリズムは、いずれも本発明に適用できる。
【0033】
図3~6を参照しながら説明する。図3は、本発明における電力分配器30を示す模式図である。図4は、本発明における電力分配器30の第2給電線32の第1抵抗分配変換器3211が第1伝送線路331に接続される箇所を示す模式図である。図5は、本発明における電力分配器30の第2給電線32の第2抵抗分配変換器3212が第2伝送線路332に接続される箇所を示す模式図である。図6は、本発明における電力分配器30の第2給電線32の第3抵抗分配変換器3213が第3伝送線路333に接続される箇所を示す模式図である。図3~6に示すように、好ましい実施例において、第2給電線32は、複数の抵抗分配変換器321を有する。前記抵抗分配変換器321は、それぞれ前記伝送線路33に接続される。前記抵抗分配変換器321及びそれに接続される伝送線路33の線幅比を調整することで、前記伝送線路33の出力が前記第2給電線32の中央から前記第2給電線32の両端に向かって漸減される。
【0034】
より詳しく言うと、図3~6に示すように、第2給電線32は、6つの抵抗分配変換器321に分けられる。前記第1伝送線路331に接続される2つの抵抗分配変換器321を2つの第1抵抗分配変換器3211とし、前記第2伝送線路332に接続される2つの抵抗分配変換器321を2つの第2抵抗分配変換器3212とし、前記第3伝送線路333に接続される2つの抵抗分配変換器321を2つの第3抵抗分配変換器3213とする。
【0035】
各第1抵抗分配変換器3211の線幅D1及び各第1伝送線路331の線幅D2の線幅比を調整することで、第1伝送線路331、第2伝送線路332、第3伝送線路333、及び第4伝送線路334の出力を調整できる。各第2抵抗分配変換器3212の線幅D3及び各第1伝送線路331の線幅D4の線幅比を調整することで、第2伝送線路332、第3伝送線路333、及び第4伝送線路334の出力を調整できる。各第3抵抗分配変換器3213の線幅D5及び各第1伝送線路331の線幅D6の線幅比を調整することで、第3伝送線路333及び第4伝送線路334の出力を調整できる。Sパラメータ(Scattering parameters)によって電力分配器30を評価すると、
S21=10*log(p2/p1)、
S31=10*log(p3/p1)、
S41=10*log(p4/p1)、
S51=10*log(p5/p1)となる。
p1が入力ポート31の入力を示し、p2が第1伝送線路331の出力を示し、p3が第2伝送線路332の出力を示し、p4が第3伝送線路333の出力を示し、p5が第4伝送線路334の出力を示す。p1=1とすると、
p2=10^(S21/10)=0.159、
p3=10^(S31/10)=0.120、
p4=10^(S41/10)=0.062、
p5=10^(S51/10)=0.039となる。
そのため、S21、S31、S41、S51に基づいて、p2:p3:p4:p5=1:0.75:0.39:0.24との結果を得る。以下、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナをセンサに設置する場合を説明する。
【0036】
まず、電流が給電ポート31を通って第2給電線32に流れる。そして、第2給電線32を通った電流は、流れ経路の長さに基づいて、前記抵抗分配変換器321及びそれに接続される伝送線路33の線幅比を調整することで、異なる出力で前記伝送線路33に分配される。前記流れ経路の長さは、電流が給電ポート31から第2給電線32の前記抵抗分配変換器321を通って前記伝送線路33までの長さである。前記線幅比は、前記抵抗分配変換器321の線幅及び前記伝送線路33の線幅の線幅比である。そして、前記伝送線路33を通った電流が前記第1給電線21に出力される。その後、前記第1給電線21を通った電流は、前記放射素子22の幅の比に基づいて、前記放射素子22に分配される。最後に、前記放射素子22は、異なる幅の比に基づいて、異なる共振電流を生じ、異なる強さを有する放射エネルギーを生じる。
【0037】
本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナを設置されるセンサは、電磁波を利用して目標との距離及び速度を測定できる。前記センサは、車載レーダーであってもよい。そのため、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナは、周波数変調連続波(FMCW)の原理によって目標との距離及び速度を検出できる。
【0038】
以下、図面を参照しながら本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナと従来のアンテナの放射パターンとの比較結果を説明する。
【0039】
図7を参照しながら説明する。図7は、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナと従来のアンテナのYZ平面との放射パターンの比較図である。X軸は、方向角の角度であり、単位が「度」である。Y軸は利得であり、単位が「dBi」である。最大利得は、方位角0度に現れる。方向角0度を通った波形がメインローブであり、メインローブに隣接する2つの波形がサイドローブである。そのうち、1つのサイドローブが負の方向角に位置し、もう1つのサイドローブが正の方向角に位置する。
【0040】
図7に示すように、従来のアンテナのYZ平面の放射パターンにおけるメインローブの利得は約25.41dBiであるが、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナのYZ平面の放射パターンにおけるメインローブの利得は約24.17dBiである。従来のアンテナのYZ平面の放射パターンにおけるメインローブの利得と比べて、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナのYZ平面の放射パターンにおけるメインローブの利得は、約1.24dBi低減される。
【0041】
図7に示すように、従来のアンテナのYZ平面の放射パターンにおける負の方向角のサイドローブの利得は約13.11dBiであるが、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナのYZ平面の放射パターンにおける負の方向角のサイドローブの利得は約3.18dBiである。従来のアンテナのYZ平面の放射パターンにおける負の方向角のサイドローブの利得と比べて、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナのYZ平面の放射パターンにおける負の方向角のサイドローブの利得は、約9.93dBi低減される。
【0042】
図7に示すように、従来のアンテナのYZ平面の放射パターンにおける正の方向角のサイドローブの利得は約11.98dBiであるが、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナのYZ平面の放射パターンにおける正の方向角のサイドローブの利得は約2.38dBiである。従来のアンテナのYZ平面の放射パターンにおける正の方向角のサイドローブの利得と比べて、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナのYZ平面の放射パターンにおける正の方向角のサイドローブの利得は、約9.6dBi低減される。
【0043】
図7の比較結果から分かるように、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナ及び従来のアンテナは、YZ平面におけるメインローブの最大放射方向の周りの領域の範囲がほとんど同じである。しかしながら、従来のアンテナと比べて、本発明のサイドローブの利得を低減するアンテナは、YZ平面(即ち、垂直面)におけるサイドローブの利得を低減できる。その原因としては、前記放射素子22の幅が第1給電線21の中央から第1給電線21の両端に向かって漸減されることにある。前記放射素子22の幅が広いほど放射エネルギーが強くなり、前記放射素子22の幅が狭いほど放射エネルギーが弱くなるため、前記直列アンテナユニット20による電磁波が中央から両端に漸減される。よって、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナは、YZ平面(即ち、垂直面)におけるサイドローブの利得を低減できる。
【0044】
図8を参照しながら説明する。図8は、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナと従来のアンテナのXZ平面との放射パターンの比較図である。X軸は、方向角の角度であり、単位が「度」である。Y軸は利得であり、単位が「dBi」である。最大利得は、方位角0度に現れる。方向角00度を通った波形がメインローブであり、メインローブに隣接する2つの波形がサイドローブである。そのうち、1つのサイドローブが負の方向角に位置し、もう1つのサイドローブが正の方向角に位置する。
【0045】
図8に示すように、従来のアンテナのXZ平面の放射パターンにおけるメインローブの利得は約25.41dBiであるが、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナのXZ平面の放射パターンにおけるメインローブの利得は約24.17dBiである。従来のアンテナのXZ平面の放射パターンにおけるメインローブの利得と比べて、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナのXZ平面の放射パターンにおけるメインローブの利得は、約1.24dBi低減される。
【0046】
図8に示すように、従来のアンテナのXZ平面の放射パターンにおける負の方向角のサイドローブの利得は約12.13dBiであるが、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナのXZ平面の放射パターンにおける負の方向角のサイドローブの利得は約4.25dBiである。従来のアンテナのXZ平面の放射パターンにおける負の方向角のサイドローブの利得と比べて、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナのXZ平面の放射パターンにおける負の方向角のサイドローブの利得は、約7.88dBi低減される。
【0047】
図8に示すように、従来のアンテナのXZ平面の放射パターンにおける正の方向角のサイドローブの利得は約12.15dBiであるが、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナのXZ平面の放射パターンにおける正の方向角のサイドローブの利得は約4.19dBiである。従来のアンテナのXZ平面の放射パターンにおける正の方向角のサイドローブの利得と比べて、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナのXZ平面の放射パターンにおける正の方向角のサイドローブの利得は、約7.96dBi低減される。
【0048】
図8の比較から分かるように、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナ及び従来のアンテナは、XZ平面におけるメインローブの最大放射方向の周りの領域の範囲がほとんど同じである。しかしながら、従来のアンテナと比べて、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナは、XZ平面(即ち、方位角の平面)におけるサイドローブの利得を低減できる。その原因としては、前記伝送線路33の出力が第2給電線32の中央から第2給電線32の両端に向かって漸減されることにある。電流の流れ経路が短いほど第2給電線32の前記抵抗分配変換器321と前記伝送線路33との線幅比が大きくなり、前記伝送線路33への出力が大きくなる。電流の流れ経路が長いほど第2給電線32の前記抵抗分配変換器321と前記伝送線路33との線幅比が小さくなり、前記伝送線路33への出力が小さくなる。そのため、電力分配器30の出力が中央からその両端に漸減されるように分配される。よって、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナは、XZ平面(即ち、方位角の平面)におけるサイドローブの利得を低減できる。
【0049】
上記をまとめると、本発明におけるサイドローブの利得を低減するためのアンテナは、YZ平面(即ち、垂直面)におけるサイドローブの利得、及びXZ平面(即ち、方位角の平面)におけるサイドローブの利得を共に低減し、目標を検出する分解能を向上できる。
【0050】
なお、電力分配器30は、1つの給電ポート31だけで複数の直列アンテナユニット20を統合できるため、構造が簡単で製造コストが低い。
【0051】
本発明は、上記好ましい実施例に限定されない。本発明の精神に基づいてなされた変更、改良は、いずれも本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0052】
10 基板
11 第1表面
13 第1側面
14 第2側面
15 第3側面
16 第4側面
20 直列アンテナユニット
201、202 放射アセンブリ
21 第1給電線
22 放射素子
221 第1放射素子
222 第2放射素子
223 第3放射素子
224 第4放射素子
225 第5放射素子
226 第6放射素子
30 電力分配器
301、302 出力アセンブリ
31 給電ポート
32 第2給電線
321 抵抗分配変換器
3211 第1抵抗分配変換器
3212 第2抵抗分配変換器
3213 第3抵抗分配変換器
33 伝送線路
331 第1伝送線路
332 第2伝送線路
333 第3伝送線路
334 第4伝送線路
D1~D6 線幅
W1~W6 幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8