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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-20
(45)【発行日】2023-03-01
(54)【発明の名称】ウェルプレートアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   C12M 1/00 20060101AFI20230221BHJP
   C12M 1/32 20060101ALI20230221BHJP
【FI】
C12M1/00 A
C12M1/32
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020515848
(86)(22)【出願日】2018-09-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-26
(86)【国際出願番号】 US2018051675
(87)【国際公開番号】W WO2019060370
(87)【国際公開日】2019-03-28
【審査請求日】2021-08-26
(31)【優先権主張番号】62/560,324
(32)【優先日】2017-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516107756
【氏名又は名称】アドバンスト・ソリューションズ・ライフ・サイエンシズ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100117640
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 達己
(72)【発明者】
【氏名】カムブロン,スコット・ダグラス
【審査官】竹内 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-513013(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0112690(US,A1)
【文献】特表2013-520975(JP,A)
【文献】国際公開第2014/041593(WO,A1)
【文献】特表2005-528582(JP,A)
【文献】特開2004-004074(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0248583(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12M 1/00-3/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェルプレートアセンブリにおいて、
ウェルのアレイを画定するウェルプレートと、
前記ウェルプレートの各々の前記ウェル内に懸架されたトランスウェルであって、通過可能な膜を備えた底面を有し、前記底面と前記ウェルのベースとの間に空間が存在するように配置された、トランスウェルと、
前記ウェルの前記アレイに取り付けられ、流体を前記ウェルプレートの各々の前記ウェルに導くように構成された流体マニホールドアセンブリとを備え、
前記流体マニホールドアセンブリは、
入口流体流路および出口流体流路を含む複数の流体流路と、
複数のチューブであって、ブリッジ部材と、前記入口流体流路に流体的に連結された入口チューブと、前記出口流体流路に流体的に連結された出口チューブとを含む、複数のチューブとを備え、
前記入口チューブ及び前記出口チューブは前記ブリッジ部材に連結され、前記入口チューブは前記流体を前記トランスウェル内に導き、前記出口チューブは前記トランスウェルを通過して前記ウェルプレートの前記ウェル内に入る前記液体を除去する、ウェルプレートアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記流体マニホールドアセンブリは、複数の流体入口および複数の流体出口を備えた、ウェルプレートアセンブリ。
【請求項3】
請求項2に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記複数の流体入口の内の1つの流体入口と前記複数の流体出口の内の1つの流体出口とが各々の前記ウェル内に配向されている、ウェルプレートアセンブリ。
【請求項4】
請求項に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記流体マニホールドアセンブリは、複数のフィッティングであって、前記複数の流体流路に結合され、前記入口流体流路および前記出口流体流路をそれぞれ流体源および収集位置に流体的に連結するように構成された複数のフィッティングを備えた、ウェルプレートアセンブリ。
【請求項5】
請求項1に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記流体マニホールドアセンブリは、前記ウェルの各々から離れるように前記流体を導くように構成された、ウェルプレートアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェルプレートおよび流体マニホールドのアセンブリおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関連アプリケーションの相互参照
[0001] この出願は、2017年9月19日に出願され、「ウェルプレート内のかん流ネットワークの自動統合のための流体マニホールド」と題された米国仮出願シリアル番号62/560,324に基づく優先権の利益を主張し、その全体が参照により本出願に組み込まれる。
【0003】
技術分野
[0002] 本明細書は、概して、ウェルプレートおよび流体マニホールドのアセンブリおよび方法に関し、より具体的には、ウェルプレートのウェル内の構造物を流体でかん流させるためのウェルプレートおよび流体マニホールドのアセンブリおよび方法に関する。
【0004】
バックグラウンド
[0003] ウェルプレートは、複数の別個のウェルが形成された平板である。個々のウェルはさまざまな容量で使用されることができる。例えば、各ウェルは、生物学的構造を成長および/またはプリントするためのペトリ皿として使用されていてもよい。多くの場合、ウェルプレートのさまざまなウェルにおいて流体が追加および/または除去される。例えば、いくつかの場合では、ウェルプレートのウェル内の構造物を流体でかん流させることが有利な場合がある。従来、流体は、ピペット、シリンジ、または同様の構造を使用してウェルプレートに追加されることができる。しかしながら、ウェルプレートは96ウェルよりも大きなウェルのアレイを画定することがあるので、個々のウェルのそのようなかん流は面倒であることがわかる。さらに、様々なウェルまたはその一部のみについて、流体の圧力および/または流量を標準化することは難しい。
【0005】
[0004] したがって、ウェルプレートのウェルから流体を追加および/または除去するための代替のウェルプレートおよび流体マニホールドのアセンブリの必要性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0005] 一実施形態では、ウェルプレートアセンブリは、ウェルのアレイを画定するウェルプレートと、ウェルのアレイに取り付けられ、流体をウェルプレートの各ウェルに導くように構成された流体マニホールドアセンブリとを含んでいる。
【0007】
[0006] 別の実施形態では、ウェルプレート用の流体マニホールドアセンブリは、マニホールド蓋、マニホールドインサート、およびマニホールドベースを含んでいる。マニホールドインサートは、複数の流体流路を画定する。マニホールドインサートは、マニホールド蓋とマニホールドベースとの間に配置されている。流体マニホールドアセンブリは、ウェルプレートに取り付けられるように構成され、ウェルプレートはウェルのアレイを有している。マニホールドインサートの複数の流体流路は、ウェルプレートの各ウェルに流体を導くように構成されている。
【0008】
[0007] さらに別の実施形態では、ウェルプレートのウェル内の構成物を流体でかん流させる方法は、流体マニホールドアセンブリをウェルプレートに取り付けることを含み、構成物はウェルプレートのウェル内に配置され、流体マニホールドアセンブリを流体源に流体的に連結し、流体マニホールドアセンブリの流体入口を流体でプライミングして、構造物をかん流させる。
【0009】
[0008] 本明細書で説明される実施形態によって提供されるこれらのおよび追加の特徴は、図面と併せて、以下の詳細な説明を参照してより完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
[0009] 図面に示される実施形態は、本質的に理解を助ける例示的なものであり、特許請求の範囲によって定義される主題を限定することを意図していない。以下の例示的な実施形態の詳細な説明は、同様の構成が同様の符号で示されている以下の図面と併せて読むと理解することができる。
図1】[0010] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、ウェルプレートアセンブリの斜視図を示す。
図2】[0011] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、図1のウェルプレートアセンブリの分解図を示す。
図3A】[0012] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、マニホールドプレートの下面図を示す。
図3B】[0013] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、図3Aのマニホールドプレートの透明なレンダリングを示す。
図4】[0014] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、ウェルプレート上に配置された、図3のマニホールドプレートの側面図を示す。
図5】[0015] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、ウェルプレートアセンブリの斜視図を示す。
図6】[0016] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、図5のウェルプレートアセンブリの分解図を示す。
図7】[0017] 本明細書に図示または説明される1つまたは複数の実施形態による、内部特徴が示されている、図6のウェルプレートアセンブリの上面図を示す。
図8】[0018] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、図5のウェルプレートアセンブリの断面を示す。
図9】[0019] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、マニホールドアセンブリを示す。
図10】[0020] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、流体マニホールドアセンブリを組み込んだウェルプレートアセンブリを分解図で示す。
図11】[0021] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、ロボットアセンブリを示す。
図12】[0022] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、ロボットアセンブリを概略的に示す。
図13A】[0023] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、ウェルプレートのウェル内の犠牲プリント構成物を示す。
図13B】[0024] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、図13Aのウェルに付加された組織構成物材料を示す。
図13C】[0025] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、図13Aのウェルに付加された培地溶液を示す。
図13D】[0026] 本明細書に図示および記載される1つまたは複数の実施形態による、統合されたチャネルを有する組織構成物を残して溶解された犠牲プリント構成物を示す。
図13E】[0027] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、図13Dのウェルプレート上に配置されたマニホールドアセンブリを示す。
図13F】[0028] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、組織構造体を介したウェルの底部への流体の浸透を示す。
図13G】[0029] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、ウェル内の流体の均衡位置を示す。
図13H】[0030] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、予想される静水圧を達成するためにウェルに付加される付加流体を示す。
図14】[0031] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、マニホールドアセンブリを用いて構造物をかん流させる方法を表すフローチャートを示す。
図15】[0032] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、マニホールドアセンブリを用いて構造体をかん流させる方法を表すフローチャートを示す。
図16】[0033] 本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態による、マニホールドアセンブリを用いて構造物をかん流させる方法を表すフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0034] 本明細書で説明される実施形態は、ウェルプレートおよび流体マニホールドのアセンブリおよび方法を対象とする。ウェルプレートアセンブリは、ウェルのアレイを画定するウェルプレートと、ウェルのアレイに取り付けられ、流体を各ウェルに導くように構成された流体マニホールドアセンブリとを含んでいる。実施形態では、流体マニホールドアセンブリは、流体、例えば、細胞培地を、プリント済みの生物学的構造または、様々な容量のウェルプレートを用いて研究室でプリントまたは成長させられた生物学的構造に分配する。流体マニホールドアセンブリは、ウェルプレート内の生物学的構造を介して所望の溶液をかん流し、副産物の廃棄または分析評価用の容器(例えば、収集および/または廃棄位置)に排出するために使用可能な外部ハードウェアとインターフェースするように構成された流体の入口および出口のアレイを含んでいてもよい。ここでより詳細に説明するように、ベンチトップ操作または自動化プロセスで様々な実施形態を採用することができる。
【0012】
[0035] 次に、図1を参照すると、本明細書に示されて説明される1つまたは複数の実施形態によるウェルプレートアセンブリ100の斜視図が示されている。ウェルプレートアセンブリ100は、ウェルプレート102と、ウェルプレート102に取り付けられた流体マニホールドアセンブリ120とを含んでいる。本明細書でより詳細に説明するように、流体マニホールドアセンブリ120は、ウェルプレート102の各ウェル108(図2に示す)に流体を導くように構成されている。いくつかの実施形態では、流体マニホールドアセンブリ120はまた、ウェルプレート102の各ウェル108から離れるように流体を導くように構成されていてもよい。様々な実施形態では、本明細書で説明される様々なマニホールドアセンブリは、そこを通る流体の流れを提供するのに適した任意の材料から製造されてもよい。例えば、限定するわけではないが、様々なマニホールドアセンブリは、生体適合性のある歯科グレードの3Dプリント可能樹脂等から作製されていてもよい。別の実施形態では、製造材料は、ポリプロピレン、ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、ポリエチレン、医療グレードのシリコーンゴム、樹脂、およびそれらの組み合わせを含んでいてもよいが、これらに限定されない。
【0013】
[0036] 流体マニホールドアセンブリ120は、ウェルプレートのウェルのアレイ104の上に配置されるように示されているが、様々な実施形態では、流体マニホールドアセンブリは、ウェルプレートの下に取り付けられていてもよいことに留意されたい。例えば、各ウェルの底部内に開口を有するウェルプレートを製造してもよい。したがって、流体マニホールドアセンブリは、ウェルの底部の開口を通して流体をウェル内におよび/またはウェルから遠ざけることができる。
【0014】
[0037] 次に図2を参照すると、ウェルプレートアセンブリ100の分解図が示されている。この観点から、ウェルプレート102はウェル104のアレイを画定することが分かる。本実施形態では、ウェルプレート102は、12個の個別のウェル108を示す。しかしながら、ウェルプレートは、任意の数のウェルを有していてもよいと考えられる。例えば、本開示によるウェルプレートは、6個以上のウェル、12個以上のウェル、24個以上のウェル、48個以上のウェル、96個以上のウェル等を有していてもよい。各ウェル108は、ウェル開口部110を含み、ウェルプレート102の本体106内に延在してその中で終端する。すなわち、ウェル108は、その中に材料を保持するために一端が閉じられている。
【0015】
[0038] ウェルプレート102の本体106は、一般に、ウェルプレート102の外寸を画定していてもよい。例えば、ウェルプレートは標準化された大きさで提供されることが多く、唯一の変化はウェルプレートに形成されたウェルの数である。すなわち、ウェルの数が増えると、ウェルの大きさまたは直径が減少し得る。例えば、ウェルプレートは、約85mm×約125mmであってもよいが、他の大きさも考えられ、可能である。
【0016】
[0039] ウェルプレート102の本体106は、本体106の最外周に沿って延びる外壁107を含んでいる。本体106は、棚111が外壁107と挿入壁109との間に延びるように、外壁107から挿入された挿入壁109を含んでいてもよい。本明細書でより詳細に説明するように、流体マニホールドアセンブリ120は、挿入壁109を越えてレッジ111に向かって延在して、流体マニホールドアセンブリ100をウェルプレート102に接続することができる。いくつかの実施形態では、流体マニホールドアセンブリ120は、レッジ111と接触するように挿入壁109を越えて延在していてもよい。別の実施形態では、流体マニホールドアセンブリ120は、挿入壁109を越えて延びることができるが、棚部111から間隔を空けて維持される。
【0017】
[0040] いくつかの実施形態では、ウェルプレート102の本体106は、ウェルのアレイ104が通って延在する上面112を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、各ウェル108は、上面112の上を延在するリップ113を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、挿入壁109はまた、ウェルプレート102の本体106の上面112の上を延在していてもよい。挿入壁109およびリップ113がウェルプレート102の上面112の上に延在する距離は、互いに対して実質的に等しいか、または互いに対して異なっていてもよい。
【0018】
[0041] 上述したように、流体マニホールドアセンブリ120は、ウェルプレート102のウェルのアレイ104に嵌め込まれるように構成され、流体を各ウェル108に導くように構成されている。図1および2に示す実施形態では、流体マニホールドアセンブリ120は、流体マニホールドプレート122を含んでいる。流体マニホールドプレート122は、複数の流体入口124および複数の流体出口126を画定することができる。本実施形態では、複数の流体入口124および流体出口126は、流体マニホールドプレート122の上面125に配置され、そこを通って延びる。ウェルプレート102のウェル104のアレイ上に嵌め込まれると、各ウェル108は、流体が各ウェル108に追加され、また各ウェル108から除去されるように、流体入口124および流体出口126と配列されていてもよい。
【0019】
[0042] 流体マニホールドプレート122は、複数のアクセス開口をさらに含んでいてもよい。例えば、各流体入口124と流体出口126との間には、流体マニホールドプレート122を通って延在するアクセス開口128を有していてもよい。アクセス開口128は、オペレータが、例えば、ピペット、シリンジ、または同様のツールを用いて、流体または他の材料を手動で追加または除去可能であってもよい。いくつかの実施形態では、アクセス開口128を有していなくてもよい。
【0020】
[0043] 側壁127は、流体マニホールドプレート122の上面125の周囲に沿って延在していてもよい。図示されるように、側壁127は、上面125の周囲全体に沿って延在していてもよい。ウェルプレート102に組み付けられると、側壁127は、図1に主に示すように、挿入壁109に沿って延在してリップ113の上に載ることができる。
【0021】
[0044] 流体マニホールドアセンブリ120は、複数の流体入口および流体出口124、126を個別に配管するために用いられ得る複数のフィッティング130を含んでいてもよい。例えば、入口フィッティング131は流体入口124に挿入されることができ、出口フィッティング132は流体出口126に挿入されることができる。いくつかの実施形態では、流体入口124および流体出口126は、ねじ係合により互いに結合されていてもよい。複数のフィッティング130は、複数の流体入口124を流体源(図示せず)に、および複数の流体出口126を所望の収集位置および/または廃棄位置に、流体的に連結するように構成されていてもよい。したがって、複数のフィッティング130は、流体が複数のフィッティング130を通って、流体マニホールドプレート122の流体出口126および/または流体入口124を通って流れることを可能にするように、それを通って延びる流体通路134を有することができる。例えば、流体源(図示せず)からの管は、入口フィッティング131の露出端135で流体通路134に挿入されて、流体入口124を流体源に流体的に連結されることができる。同様に、収集/廃棄位置(図示せず)からの管を出口フィッティング132の露出端137で流体通路134に挿入して、流体出口126を収集/廃棄位置に流体的に連結させることができる。複数のフィッティング130に接続する前に、配管を必ずしも流体源または収集/廃棄位置のいずれかに取り付ける必要はないと考えられる。代わりに、以下の例で説明するように、管は、複数のフィッティング130への取り付け後に、流体源および/または収集/廃棄位置に配管されていてもよい。
【0022】
[0045] 図2に示すように、ウェルプレート108のウェル104のアレイの上には、流体マニホールドアセンブリ120によって流体でかん流される構造物180(例えば、プリントされた生物組織構造物)がある。プリントされた構造物および製造方法は、「血管化された体外かん流装置、製造方法、およびその適用」という名称の、2016年7月6日に提出された米国特許出願第15/202,675号にさらに記載されており、その全体は参照により本明細書に組み込まれる。そのような構成物は、ウェルプレート102のウェル108内に直接的に形成されていてもよい。例えば、3Dプリンタ(例えば、BioAssmblyBot(登録商標)3Dプリントおよびロボットシステム、例えば、「ロボットの作成および組立プラットフォームにおけるクイックチェンジマテリアルタレットのシステムおよび方法」という名称の、2017年10月6日に出願された米国特許出願第15/726,617号に記載されており、参照によりその全体が本明細書に組み込まれ、ケンタッキー州ルイビルのAdvanced Solutions Life Sciences、LLCから入手可能)が、ウェルプレート102の各ウェル108内の犠牲チャネル構造(例えば、限定されないがプルロニック等のヒドロゲル)のプリントに用いられることができる。チャネル構造は、構造物180内で相互接続された流体チャネル入口182および流体チャネル出口184を含むことができる。プリント後、ウェル108は生物学的材料186(例えば、コラーゲン)で満たされていてもよく、これは次に培養およびゲル化することができる。いくつかの実施形態では、構造180は、流体マニホールドアセンブリ120の流体入口124が流体チャネル入口182と配列され、流体入口124の端部133上の生物学的物質を充填することによってそこに封止できるように、ウェルプレート102に結合された流体マニホールドアセンブリ120と一緒に培養できるようになっていてもよい。一旦培養されると、培養培地または類似の物質は、流体入口124を通って流れ、流体チャネル入口182に送られて犠牲チャネル構造を溶解し、構造物180内にチャネルのネットワークを残す。次に、構造物180に対して様々な試験を行うことができる。ウェルプレートアセンブリ100および流体マニホールドアセンブリ120を用いて構成物180をかん流させる例示的な試験方法を以下に説明する。そのような方法は、本明細書に記載される他のウェルプレートおよび流体マニホールドアセンブリに同様に適用可能であることに留意されたい。
【0023】
[0046] 例1
[0047] 図14を参照すると、図1および図2のウェルプレートアセンブリ100を用いる方法1000を示すフローチャートが示されている。ステップ1001は、組み立てられた流体マニホールドアセンブリ120を提供する(例えば、複数のフィッティング130は、それぞれの流体入口および出口124、126にねじ込まれ、管は複数のフィッティング130に落とされる)。ステップ1001は、流体マニホールドアセンブリを組み立てることを含んでいてもよいことに留意されたい。ステップ1002は、流体入口124に連結された管を流体源(例えば、流体源に連結されたポンプ)に取り付け、流体出口126に連結された管を収集および/または廃棄容器に取り付ける。ステップ1003は、犠牲的な3Dプリントされた構成物(本明細書でより詳細に説明される)を封入する生物学的材料(例えば、コラーゲン)でウェルを充填する。いくつかの実施形態では、ウェルプレート内にプリントされた構成物をプリントする別個のステップが含まれていてもよい。ステップ1004は、流体入口ライン(例えば、チューブ、入口フィッティング、流体入口)に所望の流体を入れ、以前にステップ1003で生物学的材料内に埋め込まれた犠牲的な3Dプリント構成物を最初に洗い流す。ステップ1005は、犠牲的な3Dプリントされた構造物が完全に洗い流されたら、流体入口ラインに所望の流体/溶液を入れ、望ましい流体/溶液で構造物をかん流して、所望の実験手順(例えば、生物学的構成物の栄養必要量/廃棄物の除去、組織の機械的条件付け、バイオリアクタ実験、生きたプリント/実験室で成長した構成物への薬物供給、生きたプリント/実験室で成長した構成物が駆動流体内のさまざまな化合物を代謝および処理する方法のバイオ分析等)を実行する。そのような方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、より少ないまたはより多い数のステップを含んでいてもよいことに留意されたい。さらに、ステップは特定の順序で示されているが、そのようなステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、異なる順序で実行されていてもよい。このようなプロセスは、ウェルプレートアセンブリを組み立てるためのロボットの支援および様々な流体流路を通る流体の流れを制御するための電子コントローラ(例えば、コンピュータ)を用いて手動で達成または自動化できると考えられる。
【0024】
[0048] 図3Aおよび3Bは、流体マニホールドプレート122’の下面129’を示す。この実施形態では、流体マニホールドプレート122’は、複数の流体入口124’のみを含むものとして示されている。複数の流体入口124’は、流体マニホールドプレート122’の下面129’から延びている。したがって、ウェルプレート102に組み付けられると、図4に示すように、複数の流体入口124’は、ウェルプレート102の各ウェル108内に延びる。そのような実施形態では、流体の除去は、ピペット、シリンジ等を用いて、アクセス開口128’を介して達成することができる。上記のような流体入口および流体出口の両方を有する実施形態では、流体出口126はまた、複数の流体入口124’について示されるように、流体マニホールドプレート122’の下側面129’から延びていてもよいことに留意されたい。
【0025】
[0049] 図3Bは、図3Aに示す流体マニホールドプレート122’の透明な図である。この観点から、流体通路134が視認可能である。図示するように、流体通路134は、流体通路134を図1および2に示すようなフィッティング130に結合するためのねじ部135を含んでいる。複数の流体出口126を含む実施形態は、複数の流体出口126は同様の構造を含んでいてもよいことに留意されたい。
【0026】
[0050] 図5は、ウェルプレートアセンブリ200の別の実施形態を示す。このような実施形態では、ウェルプレートアセンブリ200は、図1および図2に関して上記で説明したようなウェルプレート102と、流体マニホールドアセンブリ202とを含んでいる。図6は、ウェルプレートアセンブリ200の分解図を示し、ウェルプレートアセンブリ200および流体マニホールドアセンブリ202のさらなる詳細を示す。本明細書でより詳細に説明するように、流体マニホールドアセンブリ202は、マニホールド蓋204、マニホールドベース220、およびマニホールドインサート240を含んでいてもよい。マニホールドベース220およびマニホールド蓋204は、マニホールドインサート240の周りに外側クラムシェルハウジングを形成することができる。したがって、マニホールドベース220およびマニホールド蓋204は、マニホールドインサート240を封入することができる。本明細書でより詳細に説明されるように、マニホールドインサート240は、その中に形成される複数の流体流路を画定する。流体マニホールドアセンブリ202は、ウェルプレート102に嵌め込まれるように構成され、マニホールドインサート240の複数の流体流路は、流体をウェルプレート102の各ウェル108に導くように構成される。以下でより詳細に説明されるように、複数の流体流路はまた、ウェルプレート102の各ウェル108から離れるように、または出るように、流体を導くように構成されていてもよい。
【0027】
[0051]
図1および2を合わせて示すように、マニホールドベース220は、流体マニホールドプレート122に関して上記で説明したものと構造が類似している。特に、マニホールドベース220は、複数の流体入口224および複数の流体出口226を画定することができる。本実施形態では、複数の流体入口および出口224、226は、マニホールドベース220の上面225に配置され、そこを通って延びる。ウェルプレート102のウェル104のアレイに取り付けられると、各ウェル108は、流体が各ウェル108に追加され、各ウェル108から除去されるように、流体入口224および流体出口226と配列されていてもよい。図8は、マニホールドインサート240、マニホールドベース220、およびウェルプレート102の単一のウェル108の断面を示している。図示のように、流体入口224および流体出口226は、マニホールドベース220の下面229から、ウェルプレート102のウェル108内に延びることができる。いくつかの実施形態では、流体入口224は、流体出口226よりもウェル108内にさらに延びることができ、逆もまた同様である。いくつかの実施形態では、流体入口224は、流体入口224の遠位端にノズル形状部232を有していてもよい。いくつかの実施形態では、流体入口224および流体出口226は、実質的に同一であっていてもよい。いくつかの実施形態では、流体入口224および流体出口226は、マニホールドベース220の下面229と実質的に面一であり得、そこから延びていない。
【0028】
[0052] 図7は、流体マニホールドアセンブリ202の様々な内部特徴を示すために流体マニホールドアセンブリ202を透過的に示す。図6および7を合わせて示されるように、各流体入口224と流体出口226との間には、マニホールドベース220を通って延びるアクセス開口228があってもよい。アクセス開口228により、オペレータは、例えば、ピペット、シリンジ、または類似のツールを用いて、ウェル108から手動で流体または他の材料を追加または除去することができる。いくつかの実施形態では、アクセス開口228が無くてもよい。
【0029】
[0053] 再び図5および6に示すように、マニホールドベース220の上面225の周囲に沿って延びるのは、側壁227であってもよい。図示されるように、側壁227は、上面225の全周囲に沿って延在していてもよい。側壁227は、ウェルプレート102に組み付けられると、図1に一般的に示されるように、ウェルプレート102の挿入壁109に沿ってレッジ111に向かって延びていてもよい。側壁227は棚部111の真上に直接的に、またはそこから垂直に間隔を置いて配置されていてもよいと考えられる(例えば、図8を参照)。
【0030】
[0054] 引き続き図6に示すように、マニホールドベース220の上面225から延在するのは、マニホールドベース220の周囲に棚235を形成するように側壁227から内側にオフセットされた段付き壁230であってもよい。段付き壁230は、マニホールドインサート240を配置することができるドック231を形成していてもよい。段付き壁230内に形成されるのは、本明細書でより詳細に説明するように、マニホールドインサート240への配管アクセスを提供してマニホールドインサート240を流体源および/または流体収集/廃棄位置に流体的に連結する第1の配管開口234であってもよい。第1の配管開口部234は、マニホールドインサート240の流体入口ポート242および流体出口ポート244と配列するように、段付き壁230内のどこにでも配置されていてもよい。「上」、「下」、「下側」、「上側」、および「下方」等の方向を示す用語は、特定のピースの方向を限定しない非限定的な用語であることに留意されたい。例えば、マニホールドベース220は、本開示の範囲から逸脱することなく、上面225が図8に示される下面229よりも空間的に下にあるように反転されていてもよい。
【0031】
[0055] マニホールドベース220の上面225から延びるのは、1つ以上の位置合わせ突起236であってもよい。1つ以上の位置合わせ突起236は、マニホールドインサート240をマニホールドベース220と位置合わせするために、マニホールドインサート240内に形成された1つ以上の位置合わせ凹部256内に配置されるように構成されていてもよい。流体マニホールドアセンブリ202が組み立てられるとき、図5に示すように、締結具、ピン等は、マニホールド蓋204を通り、マニホールドベース220の位置合わせ突起236に通されて、マニホールド蓋204、マニホールドインサート240、およびマニホールドベース220に互いに対して固定的に結合されていてもよい。
【0032】
[0056] マニホールド蓋204は、流体マニホールドアセンブリ202の上部筐体を形成している。マニホールド蓋204は、上壁206と、上壁206から上壁206の周囲に延びる周囲壁208とを含んでいる。マニホールドベース220に組み立てられると、周囲壁208は、マニホールドベース220の段付き壁230に沿ってレッジ235に向かって延びていてもよい。実施形態では、周壁208は、棚235に直接的に係合している、または棚235から離間していてもよい。マニホールドインサート240への配管アクセスを提供してマニホールドインサート240を流体源におよび/または液体の収集/廃棄位置に流体的に連結するように、マニホールドインサート240の第1の配管開口234と配列するように構成された第2の配管開口210が周壁208内に形成されていてもよい。
【0033】
[0057] 図6および7に合わせて示すように、および本明細書に記載されるように、マニホールドインサート240は、段付き壁230によって画定されたドック231内に嵌合するように構成されていてもよい。特に図7に示すように、マニホールドインサート240は、複数の流体流路260を画定する。複数の流体流路260は、入口流体流路262および出口流体流路264を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、図に示すように、マニホールドインサート240は、複数の入口流体流路262および複数の出口流体流路264を含んでいてもよい。
【0034】
[0058] 例えば、図示の実施形態では、マニホールドベース220の流体入口224の各列は共通の入口流体流路262を含み、流体出口226の各列は、共通の出口流体流路264を含んでいる。すなわち、各入口流体流路262は、マニホールドベース220の複数の流体入口224に向けられていてもよく、各出口流体流路264は、マニホールドベース220の複数の流体出口226に向けられていてもよい。実施形態は、4つの入口流体流路および4つの出口流体流路を示すが、ウェルプレートアセンブリ100に含まれるウェルプレート102のウェルの数に応じて、より多いまたはより少ない数が考えられ、可能である。いくつかの実施形態では、出口流体流路がない場合もあると考えられる。
【0035】
[0059] いくつかの実施形態では、マニホールドインサート240の流体入口および流体出口ポート242、244は、図に示すように、マニホールドインサート240の側壁243に沿ってではなく、マニホールドインサート240の上面246内に形成されていてもよい。そのような実施形態では、マニホールドベース220およびマニホールド蓋204は、第1および第2の配管開口部234、210を含まなくてもよい。代わりに、配管開口がマニホールド蓋204の上壁206を通して提供されていてもよく、またはマニホールド蓋204がなくてもよく、マニホールドインサート240の入口および出口ポート244が直接的にアクセス可能であってもよい。
【0036】
[0060] 図6および7に合わせて示されるように、マニホールドインサート240は、段付き壁230によって画定されるドック231内に嵌合するように構成されていてもよい。マニホールドインサート240は、本体241を含み、それを通って複数の流体流路260が延びる。本体241は、上面246、下面247、および上面246と下面247との間に延びる側壁243を画定することができる。上部および下部という用語が使用されているが、そのような用語は、図に示されている構成を参照するためにのみ使用されており、マニホールドインサート240の向きを限定することを意図していないことに留意されたい。
【0037】
[0061] 特に図7に示すように、マニホールドインサート240は、複数の流体流路260を画定する。複数の流体流路260は、入口流体流路262および出口流体流路264を含んでいてもよい。図に示す実施形態では、マニホールドベース220の流体入口の各列は、共通の入口流体流路を含み、流体出口の各列は、共通の出口流体流路を含んでいる。すなわち、各入口流体流路262は、マニホールドベース220の複数の流体入口224に向けられていてもよく、各出口流体流路264は、マニホールドベース220の複数の流体出口226に向けられていてもよい。実施形態は、4つの入口流体流路262および4つの出口流体流路264を示すが、ウェルプレートアセンブリに含まれるウェルプレートのウェルの数に応じて、より多いまたはより少ない数が考えられ、可能である。いくつかの実施形態では、出口流体流路がない場合もあると考えられる。
【0038】
[0062] 流体は、専用の入口ポート242を通じて各入口流体流路262に提供されていてもよい。同様に、流体は、専用の流体出口ポート244を介して出口流体流路から除去されていてもよい。入口ポート242および出口ポート244は、側壁243内に配置されるように示されている。したがって、流体マニホールドアセンブリ202が組立体であるとき、図5に示されるように、入口ポート242および出口ポート244は、それぞれ、マニホールドベース220およびマニホールド蓋204の重なり合う第1および第2の配管開口部234、210を介してアクセス可能であってもよい。ハイポチューブ等を用いて、入口ポート242を流体源に、出口ポート244を収集/廃棄位置に配管することができる。いくつかの実施形態では、複数の流体流路260は、マニホールドインサート240内の流れを停止および/または方向変更するための統合された弁を含んでいてもよいと考えられる。
【0039】
[0063] いくつかの実施形態では、特定の所望の流れのために変化する流体ネットワークを有する複数のマニホールドインサートがあってもよいことに留意されたい。つまり、様々なマニホールドインサートを様々なタイミングで様々な所望のフローパターンに交換されることができる。マニホールドインサート240は、例えば、医療グレードのシリコーンゴムまたは同様の材料から製造され得ることが考えられる。
【0040】
[0064] 再び図8に示すように、ウェルプレートの各ウェル内に流体を導くために、マニホールドインサート240は、マニホールドベース220内に形成されたインサート開口238内に嵌合するように構成されたインサート突起250を含んでいてもよい。インサート突起250は、複数の流体流路をマニホールドベース220の流体入口および出口224、226と流体的に連結するように構成されている。例えば、各ウェル108に対応して、マニホールドインサート240は、入口インサート突起251および出口インサート突起252を含んでいてもよい。入口インサート突起251は、マニホールドベース220の流体入口224に対応するインサート開口238に挿入され、出口インサート突起252は、マニホールドベース220の流体出口226に対応するインサート開口238内に挿入されている。したがって、マニホールドインサート240の入口流体流路262は、マニホールドベース220の流体入口224に流体的に連結されていてもよく、マニホールドインサート240の出口流体流路264は、マニホールドベース220の流体出口226に流体的に連結されていてもよい。
【0041】
[0065] ウェルプレートアセンブリ200および流体マニホールドアセンブリ202を用いて構成物(例えば、図2に示す構成物180)をかん流させる例示的な試験方法を以下に説明する。そのような方法は、本明細書に記載される別のウェルプレートおよび流体マニホールドアセンブリに同様に適用可能であってもよいことに留意されたい。
【0042】
[0066] 例2
[0067] 図15に示すように、ウェルプレートアセンブリ200を用いた方法2000を表すフローチャートについて説明する。ステップ2001は、空のウェルプレート102(例えば、摘まんで配置するロボットツールを用いて)を3Dバイオプリンタに対する所望の位置に配置する。ステップ2002は、ウェルプレートのウェルを使用して所望の構造物をプリントする。ステップ2003は、マニホールドアセンブリをウェルプレート上に(例えば、図11に示されるような、摘まんで配置するロボットツールを用いて)配置する。ステップ2004は、プリントされた構造を格納する所望の生物学的材料(例えば、コラーゲン)で各ウェルを満たす(ここでより詳細に説明する)。ステップ2005は、ウェルプレートアセンブリ全体を(例えば、摘まんで配置するロボットツールを用いて)摘まみ上げて、バイオストレージ、インキュベーション、および/またはかん流ユニット内に配置する。ステップ2006は、プログラムで(例えば、ロボットツールを用いて)流体の入口および出口をそれぞれの流体源および/または流体収集/廃棄位置にチューブ(例えば、ハイポチューブ)で連結する。ステップ2007は、流体入口ライン(例えば、チューブ、入口フィッティング、流体入口)を所望の流体でプライミングし、ステップ2004で前もって生物学的材料内に埋め込まれていた犠牲3Dプリント構造物を最初に洗い流す。ステップ2008は、犠牲3Dプリント構成物が完全に洗い流されると、流体入口ラインに所望の流体/溶液を入れ、望ましい実験手順(例えば、栄養必要量/生物学的構成物の廃棄物除去、組織の機械的状態、バイオリアクタ、プリントされた/実験室で成長した生きた構成物へのドラッグデリバリー、プリントされた/実験室で成長した生きた構成物が駆動流体内の様々な化合物を代謝および処理する方法のバイオ分析等)のために構成物を望ましい流体/溶液でかん流させる。そのような方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、より少ないまたはより多い数のステップを含んでいてもよいことに留意されたい。さらに、ステップは特定の順序で示されているが、そのようなステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、異なる順序で実行されていてもよい。上述のように、そのようなプロセスは、手動で達成またはロボット支援を用いて自動化してウェルプレートアセンブリを組み立てることができ、電子コントローラ(例えば、コンピュータ)を使用して様々な流体流路を通る流体の流れを制御できると考えられる。
【0043】
[0068] 上記の方法2000は犠牲構成物に言及しているが、いくつかの実施形態では、構成物は、任意の犠牲材料を洗い流す必要なく、チャネルがプリントされた構成物内に直接形成されるのに望ましい材料を用いてプリントされていてもよい。
【0044】
[0069] 図9および10は、代替的な流体マニホールドアセンブリ300を示している。図10は、流体マニホールドアセンブリ300を組み込んだウェルプレートアセンブリ400の分解図である。流体マニホールドアセンブリ300は、上述の流体マニホールドアセンブリ202と構造が類似している。特に、流体マニホールドアセンブリ300は、上述のように、マニホールド蓋204およびマニホールドインサート240を含んでいる。したがって、マニホールド蓋204およびマニホールドインサート240の特徴に関して、そのようなものは上記でより詳細に説明されている。流体マニホールドアセンブリ300と流体マニホールドアセンブリとの間の違いは、以下でより詳細に説明される。特に、流体マニホールドアセンブリ300は、構造が上記のマニホールドベース220に類似するマニホールドベース320をさらに含み、いくつかの違いは以下でより詳細に説明される。
【0045】
[0070] マニホールドベース320は、マニホールドベース320を通って延びる流体流れ開口322を画定することができる。複数の流体フローアパーチャ322は、図10に示されるウェルプレートアセンブリ200のウェルプレート102のウェル104のアレイと配列されるように構成されていてもよい。流体流アパーチャ322は、任意の形状を有することができ、図9および10に示される形状に限定されない。この実施形態では、複数の流体流れ開口322が、マニホールドベース220の上記の流体入口および出口224、226を置き換える。代わりに、流体マニホールドアセンブリ300は、複数のハイポチューブ330を含んでいてもよい。
【0046】
[0071] 図9は、流体マニホールドアセンブリ300の一部としての複数のハイポチューブ330を示す。実施形態では、複数のハイポチューブ330は、それぞれ入口ハイポチューブ331および出口ハイポチューブ332を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、および図13A~13Hに示すように、出口ハイポチューブ332は、入口ハイポチューブ331よりも長くてもよい。入口ハイポチューブ331および出口ハイポチューブ332は、ブリッジ部材334によって互いに対して連結されていてもよい。図示の実施形態では、ブリッジ部材は、マニホールドベース320の流体流れ開口322を補完するように湾曲している。ハイポチューブを用いることにより、流体マニホールドアセンブリ300をよりモジュール化した構成にできるため、入口/出口の位置を簡単に変更でき、流体マニホールドアセンブリ300の他の部分(例えば、マニホールドベース320およびマニホールド蓋204)への影響(例えば、変更の必要性)を最小限に抑えることができる。つまり、流体流路の構造が異なるマニホールドインサートにマニホールドインサートを変更すると、異なるマニホールドベースを必要とする代わりに、容易に交換可能なハイポチューブを使用して、特定の実験用セットアップに必要な流体入口および/または出口を提供できる。
【0047】
[0072] 図13Eに示すように、組み立てられたウェルプレートアセンブリ400の単一のウェルの断面が一般的に示されている。そのような実施形態では、マニホールドインサートのインサート突出部は、マニホールドベース320の流体流れ開口322を通って延びる。入口ハイポチューブ331および出口ハイポチューブ332は、マニホールドインサート240の入口および出口流体流路262、264をそれぞれ入口および出口ハイポチューブ331、332に流体的に連結するために、インサート突起250内に延びることができる。組み立てられたときに、ブリッジ部材334は、マニホールドベース320の下面329と直接的に結合されることができる。
【0048】
[0073] 再び図10を参照すると、本実施形態に係るウェルプレートアセンブリ400は、ウェルプレートアセンブリ400が、ウェルプレート102のウェル104のアレイの各ウェル108に挿入可能なトランスウェル350をさらに含んでいてもよいという点で、前述のウェルプレートアセンブリ(例えば、ウェルプレートアセンブリ200)とはさらに異なる。図13Eを簡単に参照すると、組み立てられたウェルプレートアセンブリ400の単一のウェル108の断面が一般的に示されている。図示の実施形態では、トランスウェル350は、ウェル108内に配置され、トランスウェル350の底面とウェル108のベース105との間に空間が存在するように、ウェル108のベース105の上に懸架されている。トランスウェル350の底面は、流体が所定の速度でそこを通過することを可能にするトランスウェル膜352であってもよい。本実施形態で説明するように、上記のような統合流路188を備えた構造180は、上記の例で説明したようにウェル108のベース105上ではなく、トランスウェル350のトランスウェル膜352に形成されていてもよい。
【0049】
[0074] 次に図11を参照すると、ウェルプレートアセンブリ200/400は、摘まんで配置するロボットツール500と共に示されている。摘まんで配置するロボットツール500は、ウェルプレートアセンブリ200/400、および/または、流体マニホールドアセンブリ202/300と相互作用して、ウェルプレートアセンブリ200/400を輸送し、および/または、流体マニホールドアセンブリ202/300を取り外し/流体マニホールドアセンブリ202/300をウェルプレート102に取り付けるように構成されていてもよい。例えば、マニホールドベース220/320は、スロットまたは取扱凹部512等の把持機構510を含んでいてもよい。摘まんで配置するロボットツール500は、マニホールドベース227/327の把持機構510を掴む/および/または解放するように示されたように互いに対して動く把持部502を含んでいてもよい。
【0050】
[0075]
図12は、本明細書に記載される様々な実施形態による、ウェルプレートアセンブリ内で構造物をかん流させるためのシステム600を概略的に示す。特に、システム600は、通信経路602、電子コントローラ604、摘まんで配置するロボットツール500、上述のように構成物をプリントするための3Dプリンタ606、流体源608、および1つまたは複数の流量センサ610を含んでいる。
【0051】
[0076]
電子コントローラ604は、プロセッサ605およびメモリ607を含んでいてもよい。プロセッサ605は、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶された機械可読命令を実行することが可能な任意のデバイスを含んでいてもよい。したがって、プロセッサ605は、コントローラ、集積回路、マイクロチップ、コンピュータ、および/または任意の他のコンピューティングデバイスを含んでいてもよい。メモリ607は、通信経路602を介してプロセッサ605に通信可能に結合される。メモリ607は、揮発性および/または不揮発性メモリとして構成されることができ、したがって、(SRAM、DRAM、および/または他のタイプのRAMを含む)ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、セキュアデジタル(SD)メモリ、レジスタ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、および/またはその他の種類の非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体を含むことができる。特定の実施形態に応じて、これらの非一時的なコンピュータ可読媒体は、システム600内におよび/またはシステム600の外部に存在していてもよい。メモリ600は、システム600の様々な構成要素を制御するための1つまたは複数のロジックを格納するように構成されていてもよい。ここで説明される実施形態は、分散コンピューティング構成を利用して、ここで説明される論理の任意の部分を実行することができる。したがって、各プロセッサ605は、コントローラ、集積回路、マイクロチップ、コンピュータ、および/または他のコンピューティングデバイスを含んでいてもよい。
【0052】
[0077]
したがって、電子コントローラ604は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット等を含むがこれらに限定されない任意のコンピューティングデバイスであってもよい。電子コントローラ604は、システム600の様々な構成要素間の信号相互接続性を提供する通信経路602を介してシステム600の他の構成要素に通信可能に結合されていてもよい。ここで使用する場合、「通信可能に結合された」という用語は、結合された構成要素が、例えば、導電性媒体を介した電気信号、空気を介した電磁信号、光導波路を介した光信号等、データ信号を交換可能であることを意味する。
【0053】
[0078]
したがって、通信経路602は、例えば、導電性ワイヤ、導電性トレース、光導波路等の信号を送信することができる任意の媒体から形成されることができる。いくつかの実施形態では、通信経路602は、WiFi、Bluetooth等の無線信号の送信を容易にすることができる。さらに、通信経路602は、信号を送信することができる媒体の組み合わせから形成されていてもよい。一実施形態では、通信経路602は、プロセッサ、メモリ、センサ、入力装置、出力装置、通信装置等の構成要素への電気データ信号の送信を可能にするように協働する、導電トレース、導電ワイヤ、コネクタ、およびバスの組み合わせを含んでいる。デバイス。したがって、通信経路602は、例えば、LINバス、CANバス、VANバス等の車両バスを含んでいてもよい。また、「信号」という用語は、直流、交流、正弦波、三角波、方形波、振動等、媒体を介して移動することができる、(例えば、電気的、光学的、磁気的、機械的、または電磁的な)波形を意味することに留意願いたい。
【0054】
[0079]
電子コントローラ604は、摘まんで配置するロボットツール500、3Dプリンタ606、および流体源608の動作を制御して、様々な動作を実行させることができる。例示的な動作を以下に示す。特定のロジックまたはプログラムのセットに従ってそれぞれを操作するために、例えば、電子コントローラ604は、ここで記載されているウェルプレートおよび/または流体マニホールドアセンブリを移動させるために、摘まんで配置するロボットツール500を制御してもよい。さらに、電子コントローラ604は、3-Dプリンタ606を制御して、所望の構造(例えば、生物学的構成物のための犠牲構成物)をプリントすることができる。電子コントローラ604はまた、流体源608を制御して、流体源からのウェルプレート/流体マニホールドアセンブリを通る流体の流れを停止、減少、および/または増加させることができる。
【0055】
[0080]
上記のように、システム600は、1つまたは複数の流れセンサ610を含んでいてもよい。1つまたは複数の流れセンサ610は、上述のように、ウェルプレートおよび/または流体マニホールドアセンブリを通って流れる流体の流れの特性を示す信号を出力することのできる任意のセンサを含んでいてもよい。例えば、1つまたは複数の流れセンサ610は、流量センサ、圧力センサ、トランスウェル350および/またはウェルプレートのウェル内の流体高さレベルを検出するための流体レベルセンサ等を含んでいてもよい。1つまたは複数の流れセンサ610(例えば、流量センサ、圧力センサ、流体高さレベルセンサ等)によって出力される流れ信号に基づいて、電子コントローラ604は、流体源608からの流体の流れを調節することにより、ウェルプレートアセンブリを通って移動する流体の流れを調節することができる。
【0056】
[0081]
したがって、流体源608は、電子コントローラ604がウェルプレート/流体マニホールドアセンブリを通る流体の流れを制御することを可能にする電子コントローラ604に通信可能に結合される弁、ポンプ等を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、上記のように、流体マニホールドアセンブリは、電子マニホールド604によって制御されて、流体マニホールドアセンブリを通る流体の流れを停止または制限することのできる統合弁を有していてもよい。
【0057】
[0082]
ウェルプレートアセンブリ400および流体マニホールドアセンブリ300を利用して構造体180をかん流させる例示的な試験方法を以下に説明する。そのような方法は、本明細書に記載される他のウェルプレートおよび流体マニホールドアセンブリに同様に適用可能であってもよいことに留意されたい。
【0058】
[0083]
例3
[0084]
図16を参照すると、ウェルプレートアセンブリ400を利用する方法3000を示すフローチャートが、流体マニホールドアセンブリ300の使用例として、プリントされた構成物を生成およびかん流させる方法3000を示す図13A~13Hに関連して示されている。図16および13Aを参照すると、ステップ3001は、ウェル108に挿入されたトランスウェル350を有するウェルプレート102を、3Dプリンタ(例えば、BioassmblyBot)のプリントステージ上に配置することを含んでいる。ステップ3002では、例えば、プルロニック等であるがこれに限定されない可溶性ヒドロゲルを用いて、トランスウェル膜352上に所望の構造をプリントして、プリント構造360を提供することができる。図13Bを参照すると、ステップ3003で、組織構成物材料186(例えば、コラーゲン)をトランスウェル350内に分配して、プリントされた構成物360をカプセル化している。示するように、プリントされた構成物は、依然として組織構成物材料186の上に見える。次に、組織構成物材料186を硬化/ゲル化させることができる。ステップ3004では、図13Cに示すように、トランスウェル350は、その中に形成された図13Dに示す組織構成物チャネルネットワーク364を残して、犠牲プリント構成物360を溶解するように構成された培地溶液363で満たされる。図13Eを参照すると、ステップ3005では、流体マニホールドアセンブリ300は、入口ハイポチューブ331がトランスウェル350内に延在し、出口ハイポチューブ332がトランスウェル350の外側に延在するように、ウェルプレート102に取り付けられる。流体マニホールドアセンブリ300は、上述の、摘まんで配置するロボットツール500(図11に示す)を用いて適所に設定される、または、流体マニホールドアセンブリ300は手動で適所に設定されてもよい。ステップ3006では、流体マニホールドアセンブリ300は、流体マニホールドアセンブリ300の入口流体流路262が配管を介して流体源と流体連通するように、流体源(図示せず)に流体的に連結されていてもよい。同様に、流体マニホールドアセンブリ300は、流体マニホールドアセンブリ300の流体出口流体流路264が配管を介して収集/廃棄位置に流体的に連結されるように、収集/廃棄位置に流体的に連結されていてもよい。そのような接続は、上述の特定の実施形態に関して上記でより完全に説明されている。
【0059】
[0085]
流体源に流体的に接続されると、ステップ3007では、図13Eに示すように、トランスウェル350は、流体370(例えば、培養培地または他の所望の流体)で入口ハイポチューブ331を介して所望のレベルまで満たして、組織構成物180の上部で流体370の予想静水圧を達成することができる。静水圧は、組織構成物チャネルネットワーク364を通し、次に組織構成物180が載っているトランスウェル350のトランスウェル膜352を通して、既知の流体流量で流体370を駆動することができる。図13Fに示すように、流体370は、組織構成物180内の組織構成物チャネルネットワーク364を通って自然に流れることが可能になっていてもよい。図13Fに示すように、仮に入口ハイポチューブ331を通る流入が止まると、組織構成物180の上の流体レベルが時間とともに減少し、残りの培養培地がウェルプレートウェルの底に集まる。この重力によって誘発される流れは、図13Gに示すように、組織構造180の上の流体レベルが、トランスウェル膜352を出てウェル108に集まる流体の液体レベルと同じ高さに近くなるまで続く。
【0060】
[0086]
しかしながら、所望の静水圧を維持するために、ステップ3008では、図12に示す、電子制御装置604は、図13Hに示すように、トランスウェル液面372とウェル液面374との間の高さの差に基づいて固定静水圧を効果的に維持するために流入および流出を制御するロジックを実行することができる。例えば、いくつかの実施形態では、上述のように、液位センサを使用して、トランスウェルおよびウェルプレート内の液位のアクティブフィードバックを電子コントローラ604に提供してもよい。したがって、組織構成物180を通して所望の流量を達成することができる。そのような方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、より少ないまたはより多い数のステップを含んでいてもよいことに留意されたい。さらに、ステップは特定の順序で示されているが、そのようなステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、異なる順序で実行されていてもよい。
【0061】
[0087]
静水圧に依存しない他の可能な試験が行われるかもしれないことに留意されたい。他の実施形態では、ウェルプレートアセンブリ400内の圧力は、ポンプを介して維持されていてもよい。
【0062】
[0088]
実施形態は、従属節に配置された好ましい特徴と共に、以下の番号付き項目を参照して説明することができる。
【0063】
[0089]
項目1. ウェルプレートアセンブリにおいて、ウェルのアレイを画定するウェルプレートと、ウェルの前記アレイに取り付けられ、流体を前記ウェルプレートの各ウェルに導くように構成された流体マニホールドアセンブリとを備えた、ウェルプレートアセンブリ。
【0064】
[0090]
項目2. 項目1に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記流体マニホールドアセンブリは、複数の流体入口および複数の流体出口を備えた、ウェルプレートアセンブリ。
【0065】
[0091]
項目3. 項目2に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記複数の流体入口の内の1つの流体入口と前記複数の流体出口の内の1つの流体出口とが各ウェル内に導かれている、ウェルプレートアセンブリ。
【0066】
[0092]
項目4. 項目2に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記流体マニホールドアセンブリは、前記複数の流体入口および前記複数の流体出口に結合され、前記複数の流体入口および前記複数の流体出口をそれぞれ流体源および収集位置に流体的に連結するように構成された複数のフィッティングを備えた、ウェルプレートアセンブリ。
【0067】
[0093]
項目5.項目1に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記流体マニホールドアセンブリは、マニホールド蓋と、複数の流体流路を画定するマニホールドインサートと、マニホールドベースであって、前記マニホールドインサートは前記マニホールド蓋と前記マニホールドベースとの間に配置された、ウェルプレートアセンブリ。
【0068】
[0094]
項目6. 項目5に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記マニホールドインサートは、1つ以上の位置合わせ凹部を備え、前記マニホールドベースは、前記マニホールドインサートを前記マニホールドベースに位置合わせするために前記マニホールドインサートの1つ以上の位置合わせ凹部内に配置されるように構成された1つ以上の位置合わせ凸部を備えた、ウェルプレートアセンブリ。
【0069】
[0095]
項目7. 項目5に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記マニホールドベースは、複数のアクセス開口を確定する、ウェルプレートアセンブリ。
【0070】
[0096]
項目8. 項目1に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記ウェルプレートの前記ウェル内に配置されたトランスウェルをさらに備え、前記流体マニホールドアセンブリは、入口流体流路および出口流体流路を含む複数の流体流路と、複数のハイポチューブであって、前記入口流体流路に流体的に連結された入口ハイポチューブと、前記出口流体流路に流体的に連結された出口ハイポチューブとを含み、前記入口ハイポチューブは、前記流体を前記トランスウェル内に導き、前記出口ハイポチューブは、前記トランスウェルを通過して前記ウェルプレートの前記ウェル内に入る前記液体を取り除く、複数のハイポチューブとを備えた、ウェルプレートアセンブリ。
【0071】
[0097]
項目9. ウェルプレート用の流体マニホールドアセンブリにおいて、マニホールド蓋と、複数の流体流路を画定するマニホールドインサートと、マニホールドベースであって、前記マニホールドインサートは、前記マニホールド蓋と前記マニホールドベースとの間に配置され、前記流体マニホールドアセンブリは、アレイを有する前記ウェルプレートに嵌るように構成され、前記マニホールドインサートの複数の前記流体流路は、前記ウェルプレートの各ウェルに流体を導くように構成された、流体マニホールドアセンブリ。
【0072】
[0098]
項目10. 項目9に記載の流体マニホールドアセンブリにおいて、複数の前記流体流路は、入口流体流路および出口流体流路を備えた、流体マニホールドアセンブリ。
【0073】
[0099]
項目11. 項目10に記載の流体マニホールドアセンブリにおいて、前記マニホールドインサートは、上面、下面、および前記上面と前記下面との間に延びる側壁を備えた本体を含み、前記入口流体流路は、前記側壁で入口ポートから延び、前記マニホールドベースの流体入口に流体的に連結されており、前記出口流体流路は、前記入口ポートの反対側の前記側壁の出口ポートから延在し、前記マニホールドベースの流体出口に流体的に連結された、流体マニホールドアセンブリ。
【0074】
[00100]
項目12. 項目9に記載の流体マニホールドアセンブリにおいて、前記複数の流体流路は、複数の入口流体流路および複数の出口流体流路を備えた、流体マニホールドアセンブリ。
【0075】
[00101]
項目13. 項目9に記載の流体マニホールドアセンブリにおいて、前記マニホールドベースは、摘まんで配置するロボットツールによって把持されるように構成された把持機構を画定する、流体マニホールドアセンブリ。
【0076】
[00102]
項目14. 項目9に記載の流体マニホールドアセンブリにおいて、前記マニホールドインサートは、1つ以上の位置合わせ凹部を備え、前記マニホールドベースは、前記マニホールドベースを前記マニホールドインサートと配列させるために、前記マニホールドインサートの1つ以上の前記位置合わせ凹部内に配置されるように構成された1つ以上の位置合わせ突起を備えた、流体マニホールドアセンブリ。
【0077】
[00103]
項目15. 項目9に記載の流体マニホールドアセンブリにおいて、前記複数の流体流路に流体的に連結された複数のハイポチューブをさらに備えた、流体マニホールドアセンブリ。
【0078】
[00104]
項目16. ウェルプレートアセンブリにおいて、ウェルのアレイを画定するウェルプレートと、前記ウェルプレートのウェル内に配置されたトランスウェルと、前記ウェルの前記アレイに嵌められて流体を前記ウェルプレートの各ウェルに導くように構成された流体マニホールドアセンブリを備えた、ウェルプレートアセンブリ。
【0079】
[00105]
項目17. 項目16に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記流体マニホールドアセンブリは、マニホールド蓋と、複数の流体流路を確定するマニホールドインサートと、マニホールドベースとを備え、前記マニホールドインサートは、前記マニホールド蓋と前記マニホールドベースとの間に配置された、ウェルプレートアセンブリ。
【0080】
[00106]
項目18. 項目17に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記流体マニホールドアセンブリは、複数の前記流体流路に流体的に連結された複数のハイポチューブをさらに備えた、ウェルプレートアセンブリ。
【0081】
[00107]
項目19. 項目18に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記流体マニホールドアセンブリの複数の前記流体流路は、入口流体流路および出口流体流路を含み、複数の前記ハイポチューブの各々は、前記入口流体流路に流体的に連結された入口ハイポチューブと、前記出口流体流路に流体的に連結された出口ハイポチューブとを備えた、ウェルプレートアセンブリ。
【0082】
[00108]
項目20. 項目18に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記流体マニホールドアセンブリの複数の前記流体流路は、入口流体流路および出口流体流路を含み、複数の前記ハイポチューブの1つの前記ハイポチューブは、前記入口流体流路に流体的に連結された入口ハイポチューブと、前記出口流体流路に流体的に連結された出口ハイポチューブとを含み、前記入口ハイポチューブは、前記流体を前記トランスウェルに導き、前記出口ハイポチューブは、前記トランスウェルを通過して前記ウェルプレート内の前記ウェルに入る前記流体を除去する、ウェルプレートアセンブリ。
【0083】
[00109]
項目21. ウェルプレートのウェル内の構成物を流体でかん流させる方法において、流体マニホールドアセンブリを前記ウェルプレートに取り付けるステップであって、前記構成物は前記ウェルプレートの前記ウェル内に配置される、ステップと、前記流体マニホールドアセンブリを前記流体源に流体的に連結するステップと、前記流体マニホールドアセンブリの流体入口を前記流体でプライミングして、前記構造物をかん流させるステップとを備えた、方法。
【0084】
[00110]
項目22. 項目21に記載の方法において、前記ウェルプレートの前記ウェル内に形成されたチャネル構造を有する構成物を形成するステップをさらに備えた、方法。
【0085】
[00111]
項目23. 項目21に記載の方法において、前記ウェルプレートは前記ウェルプレートの前記ウェル内に配置されたトランスウェルを備え、前記構成物は前記トランスウェル内に配置された、方法。
【0086】
[00112]
項目24. 項目21に記載の方法において、前記ウェルプレートの前記ウェル内の静水圧を維持するステップをさらに備えた、方法。
【0087】
[00113]
項目25. 項目22に記載の方法において、前記流体マニホールドアセンブリを収集位置に流体的に連結するステップをさらに備えた、方法。
【0088】
[00114]
ここで開示される実施形態は、様々なウェルプレートおよび流体マニホールドアセンブリおよび方法を含むことを理解されたい。実施形態では、流体マニホールドアセンブリは、流体、例えば、細胞培地を、様々な容量のウェルプレートを用いて研究室でプリントまたは成長されたプリントされた生物学的構造または生物学的構造に分配する。流体マニホールドアセンブリは、ウェルプレートの生物学的構造を通して所望の溶液をかん流し、廃棄または副産物の分析評価のために容器に出すために使用され得る外部ハードウェアに接続されるように構成された、流体入口および出口のアレイを含んでいてもよい。ここで説明されるような流体マニホールドアセンブリは、様々な構成物を試験するために使用されていてもよく、より大規模1においてより正確でかつ現可能な実験を提供していてもよい。
【0089】
[00115]
「実質的に」および「約」という用語は、ここでは、任意の定量的な比較、値、測定、または他の表現に起因する、固有の不確実性の程度を表すために用いられてもよいことに留意されたい。これらの用語はまた、課題の主題における基本的な機能を変更することなく、定量的な表現が述べられた規定された言及から変化していてもよい、程度を表すために本明細書で用いられている。
【0090】
[00116]
ここでは特定の実施形態を図示し説明してきたが、請求される主題および範囲から逸脱することなく、他の様々な変更および修正を加えられてもよいことを理解されたい。さらに、請求される主題の様々な態様が本明細書で説明されたが、そのような態様は組み合わせにより用いられる必要はない。したがって、添付の特許請求の範囲は、請求される主題の範囲内にあるそのようなすべての変更および修正を包含することが意図されている。
(項目1)
ウェルプレートアセンブリにおいて、
ウェルのアレイを画定するウェルプレートと、
ウェルの前記アレイに取り付けられ、流体を前記ウェルプレートの各ウェルに導くように構成された流体マニホールドアセンブリとを備えた、ウェルプレートアセンブリ。
(項目2)
項目1に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記流体マニホールドアセンブリは、複数の流体入口および複数の流体出口を備えた、ウェルプレートアセンブリ。
(項目3)
項目2に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記複数の流体入口の内の1つの流体入口と前記複数の流体出口の内の1つの流体出口とが各ウェル内に配向されている、ウェルプレートアセンブリ。
(項目4)
項目2に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記流体マニホールドアセンブリは、前記複数の流体入口および前記複数の流体出口に結合され、前記複数の流体入口および前記複数の流体出口をそれぞれ流体源および収集位置に流体的に連結するように構成された複数のフィッティングを備えた、ウェルプレートアセンブリ。
(項目5)
項目1に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記流体マニホールドアセンブリは、
マニホールド蓋と、
複数の流体流路を画定するマニホールドインサートと、
マニホールドベースであって、前記マニホールドインサートは前記マニホールド蓋と前記マニホールドベースとの間に配置された、ウェルプレートアセンブリ。
(項目6)
項目5に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、
前記マニホールドインサートは、1つ以上の位置合わせ凹部を備え、
前記マニホールドベースは、前記マニホールドインサートを前記マニホールドベースに位置合わせするために前記マニホールドインサートの1つ以上の前記位置合わせ凹部内に配置されるように構成された1つ以上の位置合わせ凸部を備えた、ウェルプレートアセンブリ。
(項目7)
項目1に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記流体マニホールドアセンブリは、前記ウェルの各々から離れるように前記流体を導くように構成された、ウェルプレートアセンブリ。
(項目8)
項目1に記載のウェルプレートアセンブリにおいて、前記ウェルプレートの前記ウェル内に配置されたトランスウェルをさらに備え、
前記流体マニホールドアセンブリは、
入口流体流路および出口流体流路を含む複数の流体流路と、
複数のハイポチューブであって、前記入口流体流路に流体的に連結された入口ハイポチューブと、前記出口流体流路に流体的に連結された出口ハイポチューブとを含み、前記入口ハイポチューブは、前記流体を前記トランスウェル内に導き、前記出口ハイポチューブは、前記トランスウェルを通過して前記ウェルプレートの前記ウェル内に入る前記液体を除去する、複数のハイポチューブとを備えた、ウェルプレートアセンブリ。
(項目9)
ウェルプレート用の流体マニホールドアセンブリにおいて、
マニホールド蓋と、
複数の流体流路を画定するマニホールドインサートと、
マニホールドベースであって、前記マニホールドインサートは、前記マニホールド蓋と前記マニホールドベースとの間に配置され、前記流体マニホールドアセンブリは、前記ウェルプレートになるように構成され、前記ウェルプレートは前記ウェルのアレイを有し、前記マニホールドインサートの複数の前記流体流路は、前記ウェルプレートの各ウェルに流体を導くように構成された、流体マニホールドアセンブリ。
(項目10)
項目9に記載の流体マニホールドアセンブリにおいて、複数の前記流体流路は、入口流体流路および出口流体流路を備えた、流体マニホールドアセンブリ。
(項目11)
項目10に記載の流体マニホールドアセンブリにおいて、前記マニホールドインサートは、
上面、下面、および前記上面と前記下面との間に延びる側壁を備えた本体を含み、
前記入口流体流路は、前記側壁で入口ポートから延び、前記マニホールドベースの流体入口に流体的に連結されており、
前記出口流体流路は、前記入口ポートの反対側の前記側壁の出口ポートから延在し、前記マニホールドベースの流体出口に流体的に連結された、流体マニホールドアセンブリ。
(項目12)
項目9に記載の流体マニホールドアセンブリにおいて、前記複数の流体流路は、複数の入口流体流路および複数の出口流体流路を備えた、流体マニホールドアセンブリ。
(項目13)
項目9に記載の流体マニホールドアセンブリにおいて、前記マニホールドベースは、摘まんで配置するロボットツールによって把持されるように構成された把持機構を画定する、流体マニホールドアセンブリ。
(項目14)
項目9に記載の流体マニホールドアセンブリにおいて、
前記マニホールドインサートは、1つ以上の位置合わせ凹部を備え、
前記マニホールドベースは、前記マニホールドベースを前記マニホールドインサートと配列させるために、前記マニホールドインサートの1つ以上の前記位置合わせ凹部内に配置されるように構成された1つ以上の位置合わせ突起を備えた、流体マニホールドアセンブリ。
(項目15)
項目9に記載の流体マニホールドアセンブリにおいて、前記複数の流体流路に流体的に連結された複数のハイポチューブをさらに備えた、流体マニホールドアセンブリ。
(項目16)
ウェルプレートのウェル内の構成物を流体でかん流させる方法において、
流体マニホールドアセンブリを前記ウェルプレートに取り付けるステップであって、前記構成物は前記ウェルプレートの前記ウェル内に配置される、ステップと、
前記流体マニホールドアセンブリを前記流体源に流体的に連結するステップと、
前記流体マニホールドアセンブリの流体入口を前記流体でプライミングして、前記構造物をかん流させるステップとを備えた、方法。
(項目17)
項目16に記載の方法において、前記ウェルプレートの前記ウェル内に形成されたチャネル構造を有する構成物を形成するステップをさらに備えた、方法。
(項目18)
項目16に記載の方法において、前記ウェルプレートは前記ウェルプレートの前記ウェル内に配置されたトランスウェルを備え、前記構成物は前記トランスウェル内に配置された、方法。
(項目19)
項目16に記載の方法において、前記ウェルプレートの前記ウェル内の静水圧を維持するステップをさらに備えた、方法。
(項目20)
項目16に記載の方法において、前記流体マニホールドアセンブリを収集位置に流体的に連結するステップをさらに備えた、方法。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図13F
図13G
図13H
図14
図15
図16