(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-20
(45)【発行日】2023-03-01
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、および電子機器
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/00 20120101AFI20230221BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
(21)【出願番号】P 2020567207
(86)(22)【出願日】2018-06-04
(86)【国際出願番号】 KR2018006353
(87)【国際公開番号】W WO2019235653
(87)【国際公開日】2019-12-12
【審査請求日】2021-06-01
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ヒョクジェ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ドンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ヘヨン
(72)【発明者】
【氏名】アン,ジョンユン
【審査官】玉木 宏治
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-522917(JP,A)
【文献】特開2012-247841(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0042291(KR,A)
【文献】特開2017-033072(JP,A)
【文献】特開2016-118905(JP,A)
【文献】国際公開第2009/084187(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと通信する電子機器
によって実行されるプログラムであって、
前記電子機器とは異なる他の電子機器を識別するための機器識別子を
、一定の時間単位を周期として、前記電子機器の近距離無線通信により受信するステップと、
他の電子機器を識別するための機器識別子が受信された周期と同じ周期に前記他の電子機器によって受信された機器識別子を、前記他の電子機器から前記近距離無線通信によって受信するステップと、
周期ごとに受信された機器識別子を含む機器識別子リストと機器識別子が取得された時間情報とを関連付けて前記電子機器の記憶部に記憶するステップと、
前記機器識別子
リストのうちの少なくとも一部の機器識別子を
前記サーバ
に送信し、前記電子機器から送信された機器識別子に対応するSNSアカウント
に関するソーシャル識別子を
前記サーバから受信する
ステップと、
前記
受信されたソーシャル識別子を
、前記電子機器のインタフェース
によって提供する
ステップとが前記電子機器によって実行される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記機器識別子リスト
は、前記電子機器
の位置情報を
含む。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のプログラムであって、
前記電子機器のユーザが
入力した検索条件に基づき、前記機器識別子
リストのうち
、前記検索条件に対応する前記少なくとも一部の機器識別子を前記サーバに
送信するステップとが前記電子機器によって実行される。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記提供する
ステップは、前記取得したソーシャル識別子を、各ソーシャル識別子に対応する機器識別子が格納された時間を基準にグルーピングして表示する
ことを含む。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記提供する
ステップは、前記取得したソーシャル識別子を、各ソーシャル識別子に対応する機器識別子の統計情報を基準に整列して表示する
ことを含む。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記提供する
ステップは、前記インタフェースから選択された少なくとも1つのソーシャル識別子を利用してSNS内の機能やSNSと連係可能なサービスを提供する
ことを含む。
【請求項7】
サーバと通信する電子機器の情報処理方法であって、
前記電子機器とは異なる他の電子機器を識別するための機器識別子を、一定の時間単位を周期として、前記電子機器の近距離無線通信により受信することと、
他の電子機器を識別するための機器識別子が受信された周期と同じ周期に前記他の電子機器によって受信された機器識別子を、前記他の電子機器から前記近距離無線通信によって受信することと、
周期ごとに受信された機器識別子を含む機器識別子リストと機器識別子が取得された時間情報とを関連付けて前記電子機器の記憶部に記憶することと、
前記機器識別子リストのうちの少なくとも一部の機器識別子を前記サーバに送信し、前記電子機器から送信された機器識別子に対応するSNSアカウントに関するソーシャル識別子を前記サーバから受信することと、
前記受信されたソーシャル識別子を、前記電子機器のインタフェースによって提供することとを含む。
【請求項8】
サーバと通信する電子機器であって、
メモリと、
前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサとを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記電子機器とは異なる他の電子機器を識別するための機器識別子を、一定の時間単位を周期として、前記電子機器の近距離無線通信により受信するステップと、
他の電子機器を識別するための機器識別子が受信された周期と同じ周期に前記他の電子機器によって受信された機器識別子を、前記他の電子機器から前記近距離無線通信によって受信するステップと、
周期ごとに受信された機器識別子を含む機器識別子リストと機器識別子が取得された時間情報とを関連付けて前記電子機器の記憶部に記憶するステップと、
前記機器識別子リストのうちの少なくとも一部の機器識別子を前記サーバに送信し、前記電子機器から送信された機器識別子に対応するSNSアカウントに関するソーシャル識別子を前記サーバから受信するステップと、
前記受信されたソーシャル識別子を、前記電子機器のインタフェースによって提供するステップとを実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、近くの知人を探す技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なコミュニケーションツールであるインスタントメッセンジャー(instant messenger)は、メッセージやデータをリアルタイムで送受信することのできるソフトウェアであって、ユーザがメッセンジャー上に会話の相手を登録すると、会話リストに登録された相手とリアルタイムでメッセージをやり取りすることができる。
【0003】
このようなメッセンジャー機能は、PCはもちろん、移動通信端末のモバイル環境でもその使用が普遍化している。
【0004】
例えば、韓国公開特許第10-2002-0074304号公報(公開日2002年9月30日)には、携帯端末機にインストールされたモバイルメッセンジャー間にメッセンジャーサービスを提供することができるようにした、無線通信網を利用した携帯端末機のモバイルメッセンジャーサービスシステムおよび方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国公開特許第10-2002-0074304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近距離無線通信とSNS(social network service)関係を利用して近くの知人を把握し、これを利用して多様な機能やサービスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
電子機器が実行する方法であって、前記電子機器は、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、近距離無線通信を利用して他の電子機器を識別するための機器識別子を収集する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記収集された機器識別子のうちの少なくとも一部の機器識別子をサーバに伝達し、前記サーバから、前記伝達された機器識別子に対応するSNSアカウントであるソーシャル識別子を取得する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記取得したソーシャル識別子を前記電子機器のインタフェースで提供する段階を含む方法を提供する。
【0008】
一側面によると、前記収集する段階は、一定の時間単位を周期とし、周期ごとに収集された機器識別子リストを該当の周期の時間情報と関連付けて格納する段階を含んでよい。
【0009】
他の側面によると、前記収集する段階は、前記近距離無線通信を介して同じ周期に前記他の電子機器が収集した機器識別子を前記他の電子機器から追加で収集する段階を含んでよい。
【0010】
また他の側面によると、前記収集する段階は、前記周期ごとに収集された機器識別子リストに対し、前記電子機器で取得した位置情報をさらに含んで格納する段階をさらに含んでよい。
【0011】
また他の側面によると、前記取得する段階は、前記電子機器のユーザが特定した検索条件に基づき、前記収集された機器識別子のうちで前記検索条件に対応する前記少なくとも一部の機器識別子を前記サーバに伝達する段階を含んでよい。
【0012】
また他の側面によると、前記サーバでは、SNSを利用する各ユーザの機器識別子とソーシャル識別子とをマッチングした識別子ペアを含む識別子マッチングテーブルを維持し、前記識別子マッチングテーブルから、前記電子機器から伝達された機器識別子に対応するソーシャル識別子を検出して前記電子機器に提供してよい。
【0013】
また他の側面によると、前記サーバでは、前記検出されたソーシャル識別子のうちから前記電子機器のユーザのSNS関係に対応するソーシャル識別子を選別して前記電子機器に提供してよい。
【0014】
また他の側面によると、前記サーバでは、前記検出されたソーシャル識別子のうちから前記電子機器のユーザが設定した範囲のSNS関係に対応するソーシャル識別子を選別して前記電子機器に提供してよい。
【0015】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記取得したソーシャル識別子を、各ソーシャル識別子に対応する機器識別子が格納された時間を基準にグルーピングして表示する段階を含んでよい。
【0016】
また他の側面によると、前記方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記収集された機器識別子に関する統計情報を算出する段階をさらに含み、前記提供する段階は、前記取得したソーシャル識別子を、各ソーシャル識別子に対応する機器識別子の統計情報を基準に整列して表示する段階を含んでよい。
【0017】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記インタフェースから選択された少なくとも1つのソーシャル識別子を利用してSNS内の機能やSNSと連係可能なサービスを提供する段階を含んでよい。
【0018】
前記方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0019】
電子機器であって、メモリ、および前記メモリに接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、近距離無線通信を利用して他の電子機器を識別するための機器識別子を収集する機器識別子収集部、前記収集された機器識別子のうちの少なくとも一部の機器識別子をサーバに伝達し、前記サーバから、前記伝達された機器識別子に対応するSNSアカウントであるソーシャル識別子を取得するソーシャル識別子取得部、および前記取得したソーシャル識別子を前記電子機器のインタフェースで提供するソーシャル識別子取得部を備える、電子機器を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、機器識別子を収集する過程を説明するための例示図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、機器識別子を収集する過程を説明するための例示図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、識別子マッチングテーブルを示した例示図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、ソーシャル識別子を取得する過程を説明するための例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、ソーシャル識別子を取得する過程を説明するための例示図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、ソーシャル識別子を提供する過程を説明するための例示図である。
【
図11】本発明の一実施形態における、ソーシャル識別子を提供する過程を説明するための例示図である。
【
図12】本発明の一実施形態における、ソーシャル識別子を取得する過程を説明するための他の例示図である。
【
図13】本発明の一実施形態における、ソーシャル識別子を提供する過程を説明するための他の例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0022】
本発明の実施形態は、近くの知人を探す技術に関し、より詳細には、近距離無線通信とSNS関係を利用して近くの知人を把握する技術に関する。
【0023】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、近距離無線通信とSNS関係を利用して近くの知人を把握することができ、これにより、効率性、利便性、使用性、サービス拡張、費用節減などの側面において相当な長所を達成することができる。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0025】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0026】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0027】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、SNSなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0028】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図2では、電子機器に対する例として電子機器110の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0029】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや、特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされたアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピードライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0030】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0031】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュール213の制御にしたがってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0032】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0033】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、
図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。
【0034】
以下では、近距離無線通信に基づいて近くの知人を把握するための方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0035】
図3は、本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、
図4は、本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0036】
本実施形態に係る電子機器110には、コンピュータによって実現された近くの知人を把握するシステムが構成されてよい。一例として、近くの知人を把握するシステムは、独立的に動作するプログラム形態で実現されても、特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成され、前記特定のアプリケーション上で動作可能なように実現されてもよく、場合によっては、サーバ150との連動によってSNS(メッセンジャーなど)を提供してもよい。
【0037】
電子機器110にインストールされたアプリケーションが提供する命令に基づき、電子機器110に実現された近くの知人を把握するシステムは、
図4に示した近くの知人を把握する方法を実行してよい。
【0038】
図4に係る近くの知人を把握する方法を実行するために、電子機器110のプロセッサ212は、構成要素として、
図3に示すように、機器識別子収集部310、ソーシャル識別子取得部320、およびソーシャル識別子提供部330を備えてよい。実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、選択的にプロセッサ212に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、プロセッサ212の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0039】
このようなプロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、
図4の近くの知人把握方法が含む段階410~440を実行するように電子機器110を制御してよい。例えば、プロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、メモリ211が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0040】
ここで、プロセッサ212の構成要素は、電子機器110に記録されたプログラムコードが提供する命令(一例として、電子機器110で実行されたアプリケーションが提供する命令)にしたがってプロセッサ212によって実行される、プロセッサ212の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、電子機器110が他の電子機器120、130、140の識別子を収集するように上述した命令にしたがって電子機器110を制御するプロセッサ212の機能的表現として、機器識別子収集部310が利用されてよい。
【0041】
段階410で、プロセッサ212は、電子機器110の制御と関連する命令がロードされたメモリ211から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、以下で説明する段階420~440をプロセッサ212が実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0042】
段階420で、機器識別子収集部310は、近距離無線通信を利用して他の電子機器120、130、140を識別するための機器識別子を認識および収集してよい。近距離無線通信とは、近距離で互いに接触をせずに情報を伝達することのできる無線通信技術であって、ブルートゥース(Bluetooth)、Wi-Fi、ジグビー(Zigbee)、NFC(Near Field Communication)などが含まれる。例えば、ブルートゥースの場合は、一般属性プロファイル(GATT)によって電子機器110、120、130、140間のブルートゥースのデータを探索して交換する。機器識別子収集部310は、電子機器110にインストールされたアプリケーションが実行される間、近距離無線通信により、一定の周期ごとに周辺に位置する他の電子機器120、130、140の機器識別子を取得してよい。機器識別子とは、近距離無線通信過程で電子機器110、120、130、140を識別するための機器固有の識別情報であって、UUID(universally unique identifier)を利用するか、ユーザが直接設定したIDあるいはサーバ150が個別に付与した識別子を利用してよい。一例として、機器識別子収集部310は、一定の時間単位を周期とし、周期ごとに収集された機器識別子リストを該当の周期の時間情報と関連付けて格納してよい。このとき、機器識別子収集部310は、現在の周期に収集された機器識別子リストと予め格納された以前の周期の機器識別子リストとを比較し、機器識別子リストが同じ場合には格納せず、機器識別子リストが異なる場合には現在の周期に収集された機器識別子リストと該当の周期の時間情報を格納してよい。これは、連続する周期に収集された同じ機器識別子リストの重複格納を避けるためである。また、機器識別子収集部310は、周期ごとに収集された機器識別子リストに対し、電子機器110が取得した位置情報をさらに含んで格納することも可能である。
【0043】
段階430で、ソーシャル識別子取得部320は、電子機器110のユーザの要求にしたがい、段階420で収集された機器識別子のうちの少なくとも一部の機器識別子をサーバ150に伝達し、サーバ150から少なくとも一部の機器識別子に対応するソーシャル識別子を取得してよい。ソーシャル識別子とは、電子機器110、120、130、140のユーザがSNSを利用するために使用するサービスアカウントであって、SNSで電子機器110、120、130、140のユーザを識別するための固有情報を意味してよい。一例として、ソーシャル識別子取得部320は、電子機器110のユーザが特定した検索条件(例えば、日付、位置など)に基づき、該当の条件に対応する機器識別子をサーバ150に伝達することによってソーシャル識別子を要求してよい。サーバ150は、SNSを利用する各ユーザの機器識別子とソーシャル識別子とをマッチングした識別子ペアを含む識別子マッチングテーブルを事前に格納および維持することが可能であり、電子機器110から機器識別子が伝達されると、各機器識別子に対応するソーシャル識別子を識別子マッチングテーブルから検出して電子機器110に提供することが可能である。このとき、サーバ150は、SNSでユーザ間に形成されたソーシャル関係(以下、「SNS関係」とする)を利用し、電子機器110から伝達された機器識別子に対応するソーシャル識別子のうちから電子機器110のユーザのSNS関係に対応するソーシャル識別子を選別して提供してよい。SNS関係は、電子機器110のユーザと直接的な関係にある友達関係はもちろん、ユーザと直接的な友達関係ではない間接的な友達関係、例えば、ユーザの友達の友達、その人の友達、あるいはユーザが含まれたチャットルームに含まれた他のユーザなどを含んでよく、このとき、各ユーザのソーシャル識別子を検出するための友達範囲は、直接的な友達関係以上として事前に設定されてよい。サーバ150は、電子機器110から伝達された機器識別子に対応するソーシャル識別子のうちから事前に設定された範囲のSNS関係に対応するソーシャル識別子を選別して電子機器110に提供してよい。
【0044】
段階440で、ソーシャル識別子提供部330は、サーバ150から取得したソーシャル識別子に基づき、ソーシャル識別子をグルーピングすることのできるインタフェースを経て電子機器110のユーザに提供し、前記インタフェースから選択された少なくとも一部のソーシャル識別子を利用してSNS内の機能やSNSと連係可能なサービスを提供してよい。一例として、ソーシャル識別子提供部330は、サーバ150から取得したソーシャル識別子を、各ソーシャル識別子に対応する機器識別子が格納された時間単位を基準にグルーピングして表示してよく、グルーピングされたソーシャル識別子グループのうちから電子機器110のユーザが少なくとも1つのグループを選択する場合、該当のグループのソーシャル識別子を利用した機能やサービスを提供してよい。他の例として、ソーシャル識別子提供部330は、サーバ150から取得したソーシャル識別子に対し、各ソーシャル識別子に対応する機器識別子が格納された時間単位、または回数などに関する統計情報に基づいて少なくとも一部のソーシャル識別子を整列して表示してよく、電子機器110のユーザが選択した少なくとも1つのソーシャル識別子を利用した機能やサービスを提供してよい。例えば、ソーシャル識別子提供部330は、ソーシャル識別子のグルーピング結果または整列結果を利用してチャットルームを生成したり友達を追加したりしてよく、これによってチャットや送金などのサービスを提供してよい。
【0045】
以下では、近距離無線通信に基づいて過去に近くいた知人を把握する技術について具体的に説明する。
【0046】
図5~6は、本発明の一実施形態における、機器識別子を収集する過程を説明するための例示図である。
【0047】
図5を参照すると、特定の時点(例えば、2018年5月1日午前11時)に電子機器110、120、130のユーザが一緒にいたと仮定すると、機器識別子aに該当する電子機器110は機器識別子bとcを収集し、機器識別子bに該当する電子機器120は機器識別子aとcを収集し、機器識別子cに該当する電子機器130は機器識別子aとbを収集することになる。
【0048】
図6を参照すると、電子機器110と電子機器130との間の障害物などによって互いの認識が不可能であると仮定すると、機器識別子aに該当する電子機器110は機器識別子bを収集し、機器識別子bに該当する電子機器120は機器識別子aとcを収集し、機器識別子cに該当する電子機器130は機器識別子bを収集することになる。このとき、電子機器110、120、130は、近距離無線通信によって同じ周期に収集した機器識別子を互いに共有することができるので、電子機器110は電子機器120から機器識別子cを追加で収集することが可能になる一方、電子機器130も電子機器120から機器識別子aを追加で収集することが可能になる。
【0049】
機器識別子を共有する過程におけるセキュリティ問題は、次のような方法によって解決可能である。
【0050】
一例は、クライアント基盤のセキュリティ対策であって、電子機器110が電子機器120から機器識別子cを追加で収集する過程において、電子機器120が電子機器120のユーザと電子機器110のユーザとの関係を優先的に判断した後、機器識別子cに対する共有の可否を決定してよい。電子機器110、120、130は、ユーザとSNS関係にある他のユーザの機器識別子とソーシャル識別子とをマッチングした識別子ペアを含む識別子マッチングテーブルを事前に格納および維持してよく、これを利用して相手との関係(例えば、友達、友達の友達、知らない人など)を判断してよい。電子機器120は、電子機器110が機器識別子の共有を要求するときに(または、電子機器110への機器識別子の共有の可否を判断するときに)、識別子マッチングテーブルに基づいて電子機器120のユーザと電子機器110のユーザとの関係、または電子機器130のユーザと電子機器110のユーザとの関係を判断してよい。識別子マッチングテーブルに電子機器110の機器識別子aがない場合、または識別子マッチングテーブルから電子機器130のユーザと電子機器110のユーザとの間のSNS関係を確認することができない場合には、サーバ150に質問することでSNS関係を把握してもよい。電子機器120は、電子機器110のユーザとの関係または電子機器130のユーザと電子機器110のユーザとの関係により、自身が収集した機器識別子cを電子機器110に伝達するかを決定してよい。
【0051】
他の例は、基本的に、近距離無線通信を利用して機器間で機器識別子を互いに共有する方式ではなく、後処理サーバ基盤のセキュリティ対策である。サーバ150は、電子機器110から特定の時点に収集した機器識別子の伝達を受け、識別子マッチングテーブルから各機器識別子に対応するソーシャル識別子を検出して電子機器110に提供するようになるが、このとき、該当の時点の機器識別子リストにある機器、すなわち、電子機器120が収集した他の機器に関する識別子情報を追加で検出して電子機器110にともに提供してよい。
図6を参照すると、電子機器110が、2018年5月1日時点の11:00に収集した機器識別子bをサーバ150に伝達すれば、サーバ150は、機器識別子bに該当する電子機器120から伝達された同じ時点の11:00に機器識別子があるかを確認してよい。このとき、電子機器120から伝達された同じ時点の11:00に機器識別子がない場合にはこれを電子機器120に要求し、電子機器120が収集した他の機器に関する識別子情報を受信してよい。このように、電子機器120から伝達された同じ時点の11:00の機器識別子a、cにより、サーバ150は、機器識別子cに該当する電子機器130も電子機器110の近くに存在したことを認知することができる。このとき、サーバ150は、機器識別子とソーシャル識別子とをマッチングした識別子ペアを含む識別子マッチングテーブルによって機器識別子a、b、cに該当する電子機器110、120、130のSNS関係を把握し、電子機器120が収集した他の機器に関する識別子情報を電子機器110に伝達するかを決定してよい。
【0052】
したがって、近くに存在するが障害物によって認識が不可能な機器の場合は、近くの他の機器が認識および収集した機器識別子を共有することにより、近く機器を漏らすことなくすべて収集することができる。
【0053】
図7は、本発明の一実施形態における、識別子マッチングテーブル700の例を示した図である。
【0054】
図7を参照すると、サーバ150は、SNSを利用する各ユーザの機器識別子とソーシャル識別子とをマッチングして識別子マッチングテーブル700を事前に構築してよい。
【0055】
機器識別子とは、近距離無線通信過程で電子機器110、120、130、140を識別するための機器固有の識別情報であって、機器自体のUUIDを利用するか、ユーザが直接に設定したIDあるいはサーバ150が個別に付与した識別子を利用してよい。
【0056】
ソーシャル識別子とは、電子機器110、120、130、140のユーザがSNSを利用するために使用するサービスアカウントであって、SNSで電子機器110、120、130、140のユーザを識別するための固有情報を意味してよい。
【0057】
サーバ150は、識別子マッチングテーブル700を事前に構築してよく、サーバ150または電子機器110、120、130、140のユーザによって機器識別子および/またはソーシャル識別子が修正あるいはアップデートされてよい。
【0058】
図8~9は、本発明の一実施形態における、ソーシャル識別子を取得する過程を説明するための例示図である。
【0059】
図8を参照すると、ソーシャル識別子取得部320は、機器識別子収集部310によって収集されて電子機器110の格納空間800(例えば、メモリ211)に格納された機器識別子のうちから電子機器110のユーザが入力した検索条件に対応する機器識別子リスト810を抽出してよい。例えば、ユーザが「2018年5月1日」に収集された機器識別子を検索する場合、ソーシャル識別子取得部320は、格納空間800から、2018年5月1日に収集された機器識別子リスト810を選択してサーバ150に伝達してよい。時間を条件にして検索することの他にも、機器識別子が収集された場所を条件にして検索することも可能である。
【0060】
サーバ150は、電子機器110から機器識別子リスト810が伝達されると、識別子マッチングテーブル700から、機器識別子リスト810に含まれた各機器識別子に対応するソーシャル識別子を検出することができるようになる。このとき、サーバ150は、電子機器110のユーザのSNS関係に対応するソーシャル識別子を選別するようになるが、電子機器110のユーザが事前に設定した友達範囲に該当するソーシャル識別子を選別して電子機器110に提供してよい。
【0061】
図9に示すように、電子機器110から伝達された機器識別子リスト810がb~hであるとき、機器識別子リスト810に対応するソーシャル識別子リスト910からB~Hが検出される。このとき、ソーシャル識別子リスト910のうちのソーシャル識別子Gが、電子機器110のユーザが設定した友達範囲に含まれないものであると仮定すれば、機器識別子リスト810でソーシャル識別子Gを除いた残りのソーシャル識別子B~FとHが最終結果として電子機器110に伝達される。
【0062】
図10~11は、本発明の一実施形態における、ソーシャル識別子を提供する過程を説明するための例示図である。
【0063】
図10を参照すると、ソーシャル識別子提供部330は、電子機器110のユーザが検索した条件の機器識別子810に対し、電子機器110のユーザのSNS関係に基づいて取得したソーシャル識別子910を機器識別子が格納された時間単位でグルーピングした検索結果画面1000を提供してよい。言い換えれば、ソーシャル識別子提供部330は、電子機器110のユーザが検索した日付に電子機器110のユーザの近くにいた知人を検索結果画面1000に表示することができる。
【0064】
ソーシャル識別子提供部330は、電子機器110のユーザが検索結果画面1000から少なくとも1つのグループや少なくとも1つのソーシャル識別子を選択する場合、
図11に示すように、提供可能な機能やサービスを含んだメニューリスト1110を提供してよく、メニューリスト1110からのメニュー選択により、電子機器110のユーザが選択したソーシャル識別子をチャットルーム生成、友達追加、送金などに利用してよい。
【0065】
図12は、本発明の一実施形態における、ソーシャル識別子を取得する過程を説明するための他の例示図である。
【0066】
図12を参照すると、ソーシャル識別子取得部320は、機器識別子収集部310によって収集されて電子機器110上の格納空間800に格納された機器識別子のうちから電子機器110のユーザが入力した検索条件に対応する機器識別子リスト810を抽出した後、機器識別子リスト810に含まれた各機器識別子の格納回数を示す統計値1200を算出してよい。ソーシャル識別子取得部320は、機器識別子リスト810全体をサーバ150に伝達するか、あるいは統計値1200に基づいて機器識別子リスト810のうちの一定の条件(例えば、3回以上)に対応する少なくとも一部の機器識別子リストを伝達してよい。
【0067】
サーバ150は、識別子マッチングテーブル700から、電子機器110から伝達された機器識別子リストに含まれた各機器識別子に対応するソーシャル識別子を検出するが、電子機器110のユーザが事前に設定した友達範囲のSNS関係に対応するソーシャル識別子を選別して電子機器110に提供してよい。
【0068】
図13は、本発明の一実施形態における、ソーシャル識別子を提供する過程を説明するための他の例示図である。
【0069】
図13を参照すると、ソーシャル識別子提供部330は、サーバ150から取得したソーシャル識別子を、各ソーシャル識別子に対応する機器識別子に対する統計値1200を基準に整列した検索結果画面1300を提供してよい。ソーシャル識別子提供部330は、電子機器110のユーザが検索した条件に電子機器110のユーザの近くにいた知人に関する統計情報、例えば、特定の日付や場所に最も多く会った知人、日中時間に最も頻繁に会った知人などを検索結果画面1300に表示してよい。
【0070】
ソーシャル識別子提供部330は、電子機器110のユーザが検索結果画面1300から少なくとも1つのソーシャル識別子を選択する場合、
図13に示すように、提供可能な機能やサービスを含んだメニューリスト1310を提供してよく、メニューリスト1310からのメニュー選択により、電子機器110のユーザが選択したソーシャル識別子をチャットルーム生成、友達追加、送金などに利用してよい。
【0071】
このように、本発明の実施形態によると、近距離無線通信とSNS関係を利用して過去に近くにいた知人を把握することができ、これを利用して多様な機能やサービスを提供することができる。
【0072】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0073】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0074】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0075】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0076】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。