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特許7232226無線通信システムにおいてサイドリンク受信を処理する方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-21
(45)【発行日】2023-03-02
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてサイドリンク受信を処理する方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 92/18 20090101AFI20230222BHJP
   H04W 80/02 20090101ALI20230222BHJP
   H04W 76/14 20180101ALI20230222BHJP
【FI】
H04W92/18
H04W80/02
H04W76/14
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020170742
(22)【出願日】2020-10-08
(62)【分割の表示】P 2019118238の分割
【原出願日】2019-06-26
(65)【公開番号】P2021007257
(43)【公開日】2021-01-21
【審査請求日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】62/692,540
(32)【優先日】2018-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517114621
【氏名又は名称】華碩電腦股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】潘 立▲徳▼
(72)【発明者】
【氏名】曾 立至
(72)【発明者】
【氏名】陳 威宇
(72)【発明者】
【氏名】李 名哲
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】特許第6779343(JP,B2)
【文献】特表2017-518668(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
UE(ユーザ機器)がサイドリンク無線ベアラでサイドリンク送信を実行するための方法であって、
前記サイドリンク無線ベアラのためのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)エンティティが確立される場合、前記サイドリンク送信に使用される状態変数を0より大きい数に設定することであって、前記状態変数はNext_PDCP_TX_SNである、設定することと、
前記サイドリンク無線ベアラでの前記PDCPエンティティの真に最初のデータユニットのための前記サイドリンク送信を実行することであって、該真に最初のデータユニットのシーケンス番号が前記状態変数に設定される、実行することと、を含む方法。
【請求項2】
重複が前記サイドリンク無線ベアラで有効である場合、前記状態変数を1に設定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
重複が前記サイドリンク無線ベアラで無効である場合、前記状態変数を0に設定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第1の論理チャネルおよび第2の論理チャネルを確立することであって、該第1の論理チャネルおよび該第2の論理チャネルは、前記サイドリンク無線ベアラに関連付けられる、確立することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
重複データユニットを生成することであって、該重複データユニットは、前記真に最初のデータユニットの重複である、生成することと、
前記サイドリンク送信のために、前記真に最初のデータユニットを前記第1の論理チャネルに、前記重複データユニットを前記第2の論理チャネルに引き渡すことと、をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記重複データユニットはPDCP PDU(Protocol Data Unit)である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記シーケンス番号はPDCPシーケンス番号である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記データユニットはPDCP PDU(Protocol Data Unit)である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
サイドリンク無線ベアラでサイドリンク送信を実行するUE(ユーザ機器)であって、
制御回路と、
前記制御回路に設けられたプロセッサと、
前記制御回路内に設置され、前記プロセッサに動作可能に結合されたメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを実行して、
前記サイドリンク無線ベアラのためのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)エンティティが確立される場合、前記サイドリンク送信に使用される状態変数を0より大きい数に設定することであって、前記状態変数はNext_PDCP_TX_SNである、設定することと、
前記サイドリンク無線ベアラでの前記PDCPエンティティの真に最初のデータユニットのための前記サイドリンク送信を実行することであって、該真に最初のデータユニットのシーケンス番号が前記状態変数に設定される、実行することと、
を行うように構成されている、UE。
【請求項10】
前記プロセッサは前記メモリに記憶されているプログラムコードを実行して、
重複が前記サイドリンク無線ベアラで有効である場合、前記状態変数を1に設定することを行うように構成されている、請求項に記載のUE。
【請求項11】
前記プロセッサは前記メモリに記憶されているプログラムコードを実行して、
重複が前記サイドリンク無線ベアラで無効である場合、前記状態変数を0に設定することを行うように構成されている、請求項に記載のUE。
【請求項12】
前記プロセッサは前記メモリに記憶されているプログラムコードを実行して、
第1の論理チャネルおよび第2の論理チャネルを確立することであって、該第1の論理チャネルおよび該第2の論理チャネルは、前記サイドリンク無線ベアラに関連付けられる、確立することを行うように構成されている、請求項に記載のUE。
【請求項13】
前記プロセッサは前記メモリに記憶されているプログラムコードを実行して、
重複データユニットを生成することであって、該重複データユニットは、前記真に最初のデータユニットの重複である、生成することと、
前記サイドリンク送信のために、前記真に最初のデータユニットを前記第1の論理チャネルに、前記重複データユニットを前記第2の論理チャネルに引き渡すことと、を行うように構成されている、請求項12に記載のUE。
【請求項14】
前記重複データユニットはPDCP PDU(Protocol Data Unit)である、請求項13に記載のUE。
【請求項15】
前記シーケンス番号はPDCPシーケンス番号である、請求項に記載のUE。
【請求項16】
前記データユニットはPDCP PDU(Protocol Data Unit)である、請求項に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年6月29日に出願された米国仮特許出願第62/692,540号の利益を主張するものであり、そのすべての開示は全体として参照により本明細書に援用される。
【0002】
この開示は、概して、無線通信ネットワークに関連し、より詳細には、無線通信システムにおいてサイドリンク受信を処理する方法および装置に関連する。
に関連する。
【背景技術】
【0003】
移動体通信デバイスとの大量データの通信に対する要求が急速に高まる中、従来の移動体音声通信ネットワークは、インターネットプロトコル(IP)データパケットをやり取りするネットワークへと発展している。そのようなIPデータパケット通信は、移動体通信デバイスのユーザに、ボイスオーバIP、マルチメディア、マルチキャスト、およびオンデマンド通信サービスを提供可能である。
【0004】
例示的なネットワーク構造は、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)である。E-UTRANシステムは、上記のボイスオーバIPおよびマルチメディアサービスを実現するために、高いデータスループットを提供可能である。現在、次世代(例えば、5G)の新しい無線技術が3GPP標準化機構によって論じられている。このため、現行の3GPP標準内容に対する変更が現在提出され、3GPP標準の発展および確定に向けて検討されている。
【発明の概要】
【0005】
方法および装置は、UE(ユーザ機器)の観点から開示される。一実施形態では、本方法は、サイドリンク無線ベアラのためのPDCP(Packet Data Convergenece Protocol)エンティティが確立される場合、サイドリンク送信に使用される状態変数を1に設定することを含む。本方法はまた、サイドリンク無線ベアラでのPDCPエンティティの真に最初のデータユニットのためのサイドリンク送信を実行することを含み、真に最初のデータユニットのシーケンス番号は状態変数に設定される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】例示的な一実施形態による無線通信システムの図を示す。
図2】例示的な一実施形態による送信機システム(アクセスネットワークとしても知られている)および受信機システム(ユーザ機器またはUEとしても知られている)のブロック図である。
図3】例示的な一実施形態による通信デバイスの機能ブロック図である。
図4】例示的な一実施形態による図3のプログラムコードの機能ブロック図である。
図5】3GPP TS 36.300 v15.1.0の図6-3の複製である。
図6】3GPP TS 36.300 v15.1.0の図23.10.2.1-1の複製である。
図7】3GPP TS 36.300 v15.1.0の図23.10.2.2-1の複製である。
図8】3GPP TS 36.300 v15.1.0の図23.10.2.2-2の複製である。
図9】3GPP R2-1809265の図6.4-xの複製である。
図10】3GPP R2-1808916の表6.2.4-1の複製である。
図11】3GPP R2-1808916の表6.2.4-2の複製である。
図12】例示的な一実施形態による図である。
図13】例示的な一実施形態による図である。
図14】例示的な一実施形態による図である。
図15】例示的な一実施形態による図である。
図16】例示的な一実施形態による図である。
図17】例示的な一実施形態による図である。
図18】例示的な一実施形態によるフローチャートである。
図19】例示的な一実施形態によるフローチャートである。
図20】例示的な一実施形態によるフローチャートである。
図21】例示的な一実施形態によるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に説明する例示的な無線通信システムおよびデバイスは、無線通信システムを採用し、ブロードキャストサービスをサポートする。無線通信システムは、音声、データ等の様々なタイプの通信を提供するように広く展開されている。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、3GPP LTE(ロングタームエボリューション)無線アクセス、3GPP LTE-A若しくはLTE-アドバンスト(ロングタームエボリューションアドバンスト)、3GPP2 UMB(Ultra Mobile Broadband:超モバイル広帯域)、WiMax、3GPP NR(New Radio)またはその他何らかの変調技術に基づいてよい。
【0008】
特に、以下に説明する例示的な無線通信システムおよびデバイスは、本明細書において3GPPと呼ばれる「第3世代パートナーシッププロジェクト」という名称のコンソーシアムにより提示される標準などの1つ以上の標準をサポートするように設計されてよく、その標準は、TS 36.300 v15.1.0, “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Overall description; Stage 2”; TS 36.323 v14.5.0, “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Packet Data Convergence Protocol (PDCP) specification”; R2-1809265, “Introduction of eV2X in TS 36.300”; R2-1808916, “Introduction of eV2X in 36.321”; R2-1808921, “Introduction of V2X duplication to TS 36.323”; およびR2-1808917, “Introduction of eV2X in TS 36.331”を含む。上記に挙げた標準および文書は、全体として参照により本明細書に明示的に援用される。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る多重アクセス無線通信システムを示している。アクセスネットワーク100(AN)は、複数のアンテナグループを含み、あるグループは104および106、別のグループは108および110、また別のグループは112および114を含む。図1においては、各アンテナグループに対して、アンテナが2つしか示されていないが、より多くのあるいはより少ないアンテナが各アンテナグループに利用されてよい。アクセス端末116(AT)は、アンテナ112および114と通信しており、アンテナ112および114は、順方向リンク120を介して情報をアクセス端末116に送信すると共に、逆方向リンク118を介して情報をアクセス端末116から受信している。アクセス端末(AT)122は、アンテナ106および108と通信しており、アンテナ106および108は、順方向リンク126を介して情報をアクセス端末(AT)122に送信すると共に、逆方向リンク124を介して情報をアクセス端末(AT)122から受信している。FDDシステムにおいては、通信リンク118、120、124、および126は通信に異なる周波数を使用してよい。例えば、順方向リンク120では、逆方向リンク118によって使用される周波数とは異なる周波数を使用してよい。
【0010】
アンテナの各グループおよび/またはアンテナが通信するように設計されたエリアは、アクセスネットワークのセクターと称することが多い。本実施形態において、アンテナグループはそれぞれ、アクセスネットワーク100によってカバーされるエリアのセクターにおいて、アクセス端末と通信するように設計されている。
【0011】
順方向リンク120および126を介した通信において、アクセスネットワーク100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116および122に対する順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用してよい。また、カバレッジにランダムに分散したアクセス端末への送信にビームフォーミングを使用するアクセスネットワークは、1つのアンテナからすべてのそのアクセス端末に送信を行うアクセスネットワークよりも、隣接セルのアクセス端末への干渉が少ない。
【0012】
アクセスネットワーク(AN)は、端末と通信するのに使用される固定局または基地局でよく、アクセスポイント、ノードB、基地局、拡張型基地局、進化型ノードB(eNB)、またはその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。アクセス端末(AT)は、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、またはその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。
【0013】
図2は、MIMOシステム200における送信機システム210(アクセスネットワークとしても知られている)および受信機システム250(アクセス端末(AT)またはユーザ機器(UE)としても知られている)の実施形態の簡易ブロック図である。送信機システム210では、多くのデータストリームのトラフィックデータがデータ源212から送信(TX)データプロセッサ214に提供される。
【0014】
一実施形態において、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ214は、データストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づいて、各データストリームについてのトラフィックデータをフォーマット、符号化、およびインターリーブして、符号化データを提供する。
【0015】
各データストリームについての符号化データを、OFDM技術を使用してパイロットデータと多重化してよい。パイロットデータは、代表的には、既知の様態で処理される既知のデータパターンであり、受信機システムでチャネル応答を推定するのに使用されてよい。そして、各データストリームについての多重化パイロットおよび符号化データは、データストリームに対して選択された特定の変調方式(例えば、BPSK、QPSK、M-PSK、またはM-QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)されて、変調シンボルを提供する。各データストリームについてのデータレート、符号化、および変調は、プロセッサ230により実行される命令によって決定されてよい。
【0016】
そして、すべてのデータストリームについての変調シンボルはTX MIMOプロセッサ220に与えられ、これが(例えば、OFDMの場合に)変調シンボルをさらに処理してよい。そして、TX MIMOプロセッサ220は、N個の変調シンボルストリームをN個の送信機(TMTR)222a~222tに提供する。特定の実施形態において、TX MIMOプロセッサ220は、ビームフォーミング加重をデータストリームのシンボルおよびシンボルが送信されているアンテナに適用する。
【0017】
各送信機222は、各シンボルストリームを受信および処理して1つ以上のアナログ信号を提供し、さらに、アナログ信号を調節(例えば、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介した送信に適した変調信号を提供する。そして、送信機222a~222tからのN個の変調信号がそれぞれ、N個のアンテナ224a~224tから送信される。
【0018】
受信機システム250においては、送信された変調信号はN個のアンテナ252a~252rによって受信され、各アンテナ252からの受信信号は、各受信機(RCVR)254a~254rに提供される。各受信機254は、それぞれの受信信号を調節(例えば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)して、調節された信号をディジタル化してサンプルを与え、さらに、これらのサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
【0019】
そして、RXデータプロセッサ260は、特定の受信機処理技術に基づいて、N個の受信機254からのN個の受信シンボルストリームを受信および処理して、N個の「検出」シンボルストリームを提供する。そして、RXデータプロセッサ260は、各検出シンボルストリームを復調、デインターリーブ、および復号して、データストリームについてのトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210でのTX MIMOプロセッサ220およびTXデータプロセッサ214により実行される処理と相補的である。
【0020】
プロセッサ270は、どのプリコーディングマトリクス(後述)使用するかを定期的に決定する。プロセッサ270は、マトリクス指標部およびランク値部を含む逆方向リンクメッセージを構築する。
【0021】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含んでよい。そして、逆方向リンクメッセージは、データ源236からの多くのデータストリームについてのトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ238により処理され、変調器280により変調され、送信機254a~254rにより調節され、送信機システム210に送り戻される。
【0022】
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号がアンテナ224により受信され、受信機222により調節され、復調器240により復調され、RXデータプロセッサ242により処理されて、受信機システム250により送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。そして、プロセッサ230は、ビームフォーミング加重を決定するのにどのプリコーディングマトリクスを使用するかを決定し、そして、抽出されたメッセージを処理する。
【0023】
図3を参照すると、この図は、本発明の一実施形態による通信デバイスの代替的な簡易機能ブロック図を示している。図3に示されるように、無線通信システムにおける通信デバイスは、図1のUE(若しくはAT)116および122または図1の基地局(若しくはAN)100を実現するのに利用可能であり、無線通信システムは、好ましくはNRシステムである。通信デバイスは、入力デバイス302、出力デバイス304、制御回路306、中央演算処理装置(CPU)308、メモリ310、プログラムコード312、およびトランシーバ314を含んでよい。制御回路306は、CPU308を介してメモリ310内のプログラムコード312を実行することにより、通信デバイスの動作を制御する。通信デバイス300は、キーボード、キーパッド等の入力デバイス302を介してユーザにより入力された信号を受信することができ、モニタ、スピーカ等の出力デバイス304を介して画像および音声を出力することができる。トランシーバ314は、無線信号を受信および送信するのに使用され、受信信号を制御回路306に伝達すると共に、制御回路306により生成された信号を無線で出力する。無線通信システムにおける通信デバイス300は、図1のAN100を実現するのにも利用可能である。
【0024】
図4は、本発明の一実施形態による図3に示すプログラムコード312の簡易ブロック図である。本実施形態において、プログラムコード312は、アプリケーションレイヤ400、レイヤ3部402、およびレイヤ2部404を含み、レイヤ1部406に結合されている。レイヤ3部402は一般的に、無線リソース制御を実行する。レイヤ2部404は一般的に、リンク制御を実行する。レイヤ1部406は一般的に、物理的接続を実行する。
【0025】
3GPP TS 36.300は、関連するサイドリンク動作を以下のように記載している:
[外1]
["Layer 2 Structure for DL"と題する図6-1は省略]
["Layer 2 Structure for UL"と題する図6-2は省略]
[外2]
["Layer 2 Structure for Sidelink"と題する、3GPP TS 36.300 v15.1.0の図6-3は図5として複製]
[外3]
["User-Plane protocol stack for sidelink communication"と題する、3GPP TS 36.300 v15.1.0の図23.10.2.1-1は図6として複製]
[外4]
["Control-Plane protocol stack for SBCCH"と題する、3GPP TS 36.300 v15.1.0の図23.10.2.2-1は図7として複製]
[外5]
["Control-Plane protocol stack for one-to-one sidelink communication"と題する、3GPP TS 36.300 v15.1.0の図23.10.2.2-2は図8として複製]
[外6]
【0026】
3GPP R2-1809265は、以下の説明及び概念を導入している:
[外7]
["Layer 2 Structure for DL with CA configured"と題する、3GPP R2-1809265の図6.4-1は省略]
["Layer 2 Structure for UL with CA configured"と題する、3GPP R2-1809265の図6.4-2は省略]
[外8]
["Layer 2 Structure for Sidelink with CA configured"と題する、3GPP R2-1809265の図6.4-xは図9として複製]
[外9]
【0027】
3GPP R2-1808916は、以下の説明及び概念を導入している。
[外10]
["Values of LCID for SL-SCH"と題する、3GPP R2-1808916の表6.2.4-1は図10として複製]
["Values of F field"と題する、3GPP R2-1808916の表6.2.4-2は図11として複製]
【0028】
3GPP R2-1808921は、以下の説明及び概念を導入している:
[外11]
【0029】
3GPP R2-1809265によると、サイドリンクにおけるキャリアアグリゲーション(CA)は、V2X(Vehicle-to-Everyting)サイドリンク通信についてサポートされている。これは、カバレッジ内UEとカバレッジ外UEの両方に適用される。追加的に、サイドリンクパケット重複(sidelink packet duplication)は、V2Xサイドリンク通信についてサポートされ、UEのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤで実行され得る。送信についてのサイドリンクパケット重複の場合、PDCP PDU(Protocol Data Unit)がPDCPエンティティで重複される。同じPDCPエンティティの重複PDCP PDUは、2つの異なるRLC(Radio Link Control)エンティティに送信または引き渡され(delivered)、それぞれ2つの異なるサイドリンク論理チャネルに関連付けられる。同じPDCPエンティティの重複PDCP PDUは、異なるサイドリンクキャリアでのみ送信が許可される。UEは、(事前)設定に基づいて、サイドリンクパケット重複を有効(activate)または無効(deactivate)にすることができます。サイドリンクパケット重複がサポートされるPPPR(ProSe Per-Packet Reliability)値は、PPPRしきい値を介して(事前)設定され得る。
【0030】
UE自律リソース選択およびスケジューリングされたリソース割り当てのために、UEは、設定されたPPPR値を有するデータに対して、パケット重複がこれらのPPPR値に対して設定解除されるまで、サイドリンクパケット重複を実行するものとする。スケジューリングされたリソース割り当てのために、UEは、1つ以上のPPPR値に関連付けられたデータ量と、データが属する宛先を、サイドリンクBSR(Buffer Status Report)を介して報告する。PPPR値の論理チャネルグループへのマッピングは、eNBによって設定されることができ、PPPR値は、サイドリンクBSRに含まれる関連付けられた論理チャネルグループIDによって反映される。PPPR値のリストは、RRC_CONNECTED UEによってSidelink UE情報で報告される。
【0031】
UEがスケジューリングされたリソース割り当てを使用するために、2つの重複しないキャリアセットが、UEからネットワークに報告される宛先ごとにeNBによって設定され、それらは、サイドリンクパケット重複に対して設定されるすべてのPPPRに適用される。次いで、UEは、同じPDCPエンティティに対応する2つの重複したサイドリンク論理チャネルを、それぞれ、2つのサイドリンク論理チャネルの宛先に設定された2つのキャリアセットに関連付ける。宛先は、(送信)UEがサイドリンク通信送信を行う1つ以上の(受信)UEに対応する識別子とすることができる。重複したサイドリンク論理チャネルとキャリアセットの間の関連付けは、UE実装次第である。重複サイドリンク論理チャネルのデータは、関連付けられたキャリアセット内のキャリアでのみ送信され得る。
【0032】
図12は、サイドリンクパケット重複の場合の送信動作の例を示す。(送信)UEは、サイドリンク無線ベアラ(SLRB)で(宛先に対する)送信に可能なデータを有してよい。SLRBは、信頼性(例えば、PPPR)と関連付けられ得る。信頼性はしきい値よりも低くてよい。UEは、SLRBでサイドリンクパケット重複を実行してよい。UEはPDCP PDUを複製することができる。UEは、PDCP PDUとPDCP PDUの複製を、SLRBに関連付けられた2つの異なるRLCエンティティ/レイヤに引き渡すことができる。UEはまた、PDCP PDUをSLRBに関連付けられた第1のRLCエンティティ/レイヤに引き渡すことができる。追加的に、UEは、PDCP PDUの複製をSLRBに関連付けられた第2のRLCエンティティ/レイヤに引き渡すことができる。UEは、SLRBでのサイドリンクパケット重複で設定されてよい。UEは、SLRBでのサイドリンク送信に使用されるパラメータを維持することができる。パラメータはNext_PDCP_TX_SNとすることができる。パラメータはTX_HFNとすることができる。
【0033】
サイドリンクパケット重複の場合、UEは第1の範囲(例えば、LCH1~LCH10、00001~01010など)から非重複論理チャネルを選択してよい。サイドリンクパケット重複の場合、UEは第2の範囲(例えば、LCH11~LCH20、01011~10100など)から重複論理チャネルを選択してよい。第1の範囲の値は、順番にそれぞれ第2の範囲のどの値の論理チャネルから、重複RLC(Radio Link Control)SDU(Service Data Unit)を送信するために使用される論理チャネルを識別することができる。この例では、UEは、サイドリンクパケット重複のために第1の論理チャネル(例えば、LCH1)および第2の論理チャネル(例えば、LCH11)を使用してよい。UEは、第1の論理チャネルにサービスするために第1のキャリア(例えば、キャリア1)を使用してよい。UEはまた、第2の論理チャネルにサービスするために第2のキャリア(例えば、キャリア2)を使用してよい。
【0034】
図13は、サイドリンクパケット重複の場合の受信動作の例を示す。3GPP R2-1808921によれば、(サイドリンク重複受信可能な)UEは、重複論理チャネルでトラフィックを受信すること、または非重複論理チャネルから0ではないPDCP SNに関連付けられたトラフィックを受信すること基づいて、PDCP重複受信を検出することができる。トラフィックは、PDCP PDUまたはPDCP SDUとすることができる。UEは、非重複論理チャネルにサービスするために、第1のキャリア(例えば、キャリア1)を使用してよい。UEはまた、重複論理チャネルにサービスするために第2のキャリア(例えば、キャリア2)を使用してよい。
【0035】
例えば、UEは、(最初に)第1の論理チャネル(例えば、LCH1)で第1のトラフィックを受信してよい。第1のトラフィックは、PDCP SN=1と関連付けられてよい。この状況では、UEは、サイドリンクパケット重複が実行されるSLRBに第1の論理チャネルを関連付けることを理解するか、あるいは決定することができる。UEは、第2の論理チャネル(例えば、LCH11)で第1のトラフィックを受信してよい。この状況では、UEは、SLRBおよび/または(例えば、LCIDペアに基づいて)第1の論理チャネルに第2の論理チャネルを関連付けることを理解するか、あるいは決定することができる。第1の論理チャネルでの第1のトラフィックの内容は、第2の論理チャネルでの第1のトラフィックの内容と同じでよい。第2の論理チャネルでの第1のトラフィックは、第1の論理チャネルでの第1のトラフィックの複製(duplicate)とすることができる。
【0036】
別の例として、(受信)UEは、第2の論理チャネルで第2のトラフィックを受信してよい。この状況では、UEは、サイドリンクパケット重複が実行されるSLRBに第2の論理チャネルを関連付けることを理解するか、あるいは決定することができる。UEは、第1の論理チャネルで第2のトラフィックを受信してよい。この状況では、UEは、SLRBに第1の論理チャネルを関連付けるか、かつ/あるいは(例えば、LCIDペアに基づいて)第2の論理チャネルに第1の論理チャネルを関連付けることを理解するか、あるいは決定することができる。第1の論理チャネルでの第2のトラフィックの内容は、第2の論理チャネルでの第2のトラフィックの内容と同じでよい。第2の論理チャネルでの第2のトラフィックは、第1の論理チャネルでの第2のトラフィックの複製とすることができる。
【0037】
UEは、(PDCP重複受信が検出される場合)SLRBでのサイドリンク受信に使用されるパラメータを維持することができる。パラメータはNext_PDCP_RX_SNとすることができる。パラメータは、RX_HFNとすることができる。UEは、(PDCP重複受信が検出される場合)SLRBでのサイドリンク受信のためのリオーダリング手順(re-ordering procedure)を実行することができる。
【0038】
一実施形態では、UEは、最初に、第1の論理チャネルでSN=0を有するPDCP PDUを受信してよい。3GPP R2-1808921に基づいて、UEは、このPDCP PDUの結果として生じるPDCP SDUを上位レイヤに引き渡すが、SLRBでのサイドリンク受信に使用されるパラメータ(例えば、Next_PDCP_RX_SNおよび/またはRX_HFN)を維持しない。これは、(i)UEが、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUがPDCP PDUの複製であると理解する(、決定する、あるいは知る)ことができないか、あるいは(ii)第1の論理チャネルから受信したSN=0を有するPDCP PDUが、ゼロではないSNを有するPDCP PDUではなく、重複論理チャネルから受信したPDCP PDUでもないからであり得る。UEは、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUの結果として生じるPDCP SDUを記憶することができない。
【0039】
UEが第2の論理チャネルでSN=0を有するPDCP PDUを受信する場合、UEは、第2の論理チャネルで受信したPDCP PDUが、第1の論理チャネルで受信した(SN=0を有する)PDCP PDUの複製であることを理解する(、決定する、あるいは知る)ことができ、SLRBでのサイドリンク受信に使用されるパラメータを維持する。この状況では、(現状)維持されたパラメータに基づいて、SLRBのための複製の結果として生じる記憶されたPDCP SDUがないため、UEは、PDCP PDUの複製の結果として生じるPDCP SDUを上位レイヤに引き渡す。
【0040】
例えば、UEは、SN=0を有するPDCP PDUが第1の論理チャネルで受信される場合、SLRBでのNext_PDCP_RX_SNおよび/またはRX_HFNを維持することができない。UEは、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUのPDCP SDUを上位レイヤに引き渡すことができる。UEは、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUのPDCP SDUを記憶することができない。SN=0を有するPDCP PDUが第2の論チャネルで受信される場合、UEは、SLRBでのNext_PDCP_RX_SNおよび/またはRX_HFNを維持(することを開始)することができる。Next_PDCP_RX_SNは0とすることができる。RX_HFNは0とすることができる。第2の論理チャネルで受信したPDCP PDUのSN(=0)がNext_PDCP_RX_SN(=0)に等しいため、UEは第2の論理チャネルで受信したPDCP PDUの記憶されたPDCP SDUがないとみなすことができる。UEは、第2の論理チャネルで受信したPDCP PDUのPDCP SDUを記憶することができる。UEは、第2の論理チャネルで受信したPDCP PDUのPDCP SDUを上位レイヤに引き渡すことができる。実際には、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUのPDCP SDUは上位レイヤに引き渡されており、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUのPDCP SDUの引き渡しは必要ないと思われる。この問題を図14および15に示すことができる。
【0041】
サイドリンクパケット重複は、V2Xサイドリンク通信に使用され得るため、この状況は、上位レイヤ(例えば、V2Xアプリケーション)の観点から、同じV2Xサービス情報の重複を受信することに対して予期しないUE挙動を引き起こす。その不利益を回避するために、いくつかの選択肢を取り上げてよい。
【0042】
一つの選択肢では、サイドリンクパケット重複を伴う送信のための(真に最初の)PDCP SDUのSNが、特定の数から開始され得る。特定の数は0より大きくすることができる(あるいは0とすることができない)。たとえば、特定の数は1とすることができる。SNはPDCP SNとすることができる。
【0043】
一実施形態では、(送信)UEは、SNが1から開始する(真に最初の)PDCP SDUを送信することができる。(送信)UEは、Next_PDCP_TX_SNに対応するSNを(その真に最初の)PDCP SDUに関連付ける前に、1だけ(あるいは、0より大きい数だけ)Next_PDCP_TX_SNをインクリメントすることができる。(送信)UEはまた、SLRBのためのPDCPエンティティが確立される場合、Next_PDCP_TX_SNを非ゼロ(例えば0より大きい数)に設定することができる。
【表1】
【表2】
【表3】
【0044】
別の代替案では、(受信)UEは、SN=0を有するDCP PDUが第1の論理チャネルで受信された場合、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUのPDCP SDUを上位レイヤに引き渡すことができない。第1の論理チャネルは、非重複論理チャネルとすることができる。第2の論理チャネルは、重複論理チャネルとすることができる。重複論理チャネルは、非重複論理チャネルに関連付けられ得る。第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUは、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有する真に最初のPDCP PDUとすることができる。第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUは、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有する真に最初のPDCP PDUとすることができる。しかし、第2の論理チャネルで受信されたSN=0を有する真に最初のPDCP PDUは、SNがラップアラウンドし得るSN=0を有するPDCP PDUとすることができる。UEがこの原理に従う場合、UEは、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有する真に最初のPDCP PDUを引き渡すことができない。この状況を図16に示すことができる。
【0045】
一実施形態では、UEは、第1の論理チャネルでSN=0を有するPDCP PDUを受信した後は、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持することができない。例えば、UEは、第1の論理チャネルでSN=0を有するPDCP PDUを受信する前は、サイドリンク受信に使用されるパラメータを0に設定することができない。さらに、UEは、第1の論理チャネルでSN=0を有するPDCP PDUを受信した後は、PDCP PDUのSNに基づいて、サイドリンク受信に使用されるパラメータを設定することができない。
【0046】
一実施形態では、UEは、第1の論理チャネルでこのPDCP PDUを受信した後、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUのPDCP SDUを記憶することができる。UEは、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを上位レイヤに引き渡すことができる。
【0047】
一実施形態では、UEは、第1の論理チャネルでSN=0を有するPDCP PDUを受信すると、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持することができない。例えば、UEは、第1の論理チャネルでSN=0を有するPDCP PDUを受信すると、PDCP PDUのSNに基づいて、サイドリンク受信に使用されるパラメータを設定することができない。
【0048】
一実施形態では、UEは、第1の論理チャネルでこのPDCP PDUを受信すると、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUのPDCP SDUを記憶することができる。UEは、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを上位レイヤに引き渡すことができる。
【0049】
一実施形態では、UEは、SN=0を有するPDCP PDUが第1の論理チャネルで受信される場合、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持することができない。例えば、UEは、SN=0を有するPDCP PDUが第1の論理チャネルで受信される場合、PDCP PDUのSNに基づいてサイドリンク受信に使用されるパラメータを設定することができない。
【0050】
一実施形態では、UEは、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUのPDCP SDUを、このPDCP PDUが第1の論理チャネルで受信される場合、記憶することができる。UEは、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを上位レイヤに引き渡すことができる。
【0051】
一実施形態では、UEは、第2の論理チャネルでSN=0を有するPDCP PDUを受信する前は、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持することができない。例えば、UEは、第2の論理チャネルでSN=0を有するPDCP PDUを受信する前は、PDCP PDUのSNに基づいてサイドリンク受信に使用されるパラメータを設定することができない。
【0052】
一実施形態では、UEは、第2の論理チャネルでSN=0を有するPDCP PDUを受信した後は、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持することができる。例えば、UEは、第2の論理チャネルでSN=0を有するPDCP PDUを受信した後は、PDCP PDUのSNに基づいて、サイドリンク受信に使用されるパラメータを設定することができる。
【0053】
一実施形態では、UEは、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUのPDCP SDUを、第2の論理チャネルでこのPDCP PDUを受信した後は、記憶することができない。SN=0を有するPDCP SDUを除くPDCP SDUが第1の論理チャネル(および/または第2の論理チャネル)で受信されていないか、あるいは(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)上位レイヤに引き渡されていない場合、UEは、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを破棄することができる。また、SN=0を有するPDCP PDUを除くPDCP PDUが(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第1の論理チャネル(および/または第2の論理チャネル)で受信されていない場合、UEは、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを含むPDCP PDUを破棄することができる。追加的に、このPDCP SDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有する真に最初のPDCP SDUであり、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)上位レイヤに引き渡されている場合、UEは、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを廃棄することができる。さらに、UEは、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUを、このPDCP PDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有する真に最初のPDCP PDUであり、SN=0を有するPDCP PDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第1の論理チャネルで受信されている場合、破棄することができる。
【0054】
一実施形態では、UEは、第2の論理チャネルでSN=0を有するPDCP PDUを受信したら、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持することができる。例えば、UEは、第2の論理チャネルでSN=0を有するPDCP PDUを受信したら、PDCP PDUのSNに基づいて、サイドリンク受信に使用されるパラメータを設定することができる。
【0055】
一実施形態では、UEは、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUのPDCP SDUを、第2の論理チャネルでこのPDCP PDUを受信したら、記憶することができない。SN=0を有するPDCP SDUを除くPDCP SDUが第1の論理チャネル(および/または第2の論理チャネル)で受信されていないか、あるいは(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)上位レイヤに引き渡されていない場合、UEは、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを破棄することができる。また、SN=0を有するPDCP PDUを除くPDCP PDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第1の論理チャネル(および/または第2の論理チャネル)で受信されていない場合、UEは、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを含むPDCP PDUを破棄することができる。さらに、UEは、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを、このPDCP SDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有する真に最初のPDCP SDUであり、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)上位レイヤに引き渡されている場合、破棄することができる。追加的に、UEは、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUを、このPDCP PDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有する真に最初のPDCP PDUであり、SN=0を有するPDCP PDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第1の論理チャネルで受信されている場合、破棄することができる。
【0056】
一実施形態では、サイドリンク受信に使用されるパラメータは、Next_PDCP_RX_SNまたはRX_HFNとすることができる。
【0057】
別の選択肢では、(受信)UEは、SN=0を有するPDCP SDUが第1の論理チャネルで受信されている場合、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを上位レイヤに引き渡すことができない。第1の論理チャネルは、非重複論理チャネルとすることができる。第2の論理チャネルは、重複論理チャネルとすることができる。重複論理チャネルは、非重複論理チャネルに関連付けられ得る。第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUは、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有する真に最初のPDCP SDUとすることができる。第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUは、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有する真に最初のPDCP SDUとすることができる。しかし、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有する真に最初のPDCP PDUは、SNがラップアラウンドし得るSN=0を有するPDCP PDUとすることができる。UEがこの原理に従う場合、UEは、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有する真に最初のPDCP PDUを引き渡すことができない。この状況は、図16に示すことができる。
【0058】
一実施形態では、UEは、第1の論理チャネルでSN=0を有するPDCP SDUを受信した後は、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持することができない。例えば、UEは、第1の論理チャネルでSN=0を有するPDCP SDUを受信した後は、PDCP SDUのSNに基づいて、サイドリンク受信に使用されるパラメータを設定することができない。
【0059】
一実施形態では、UEは、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを、第1の論理チャネルでこのPDCP SDUを受信した後は、記憶することができる。UEは、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを上位レイヤに引き渡すことができる。
【0060】
一実施形態では、UEは、第1の論理チャネルでSN=0を有するPDCP SDUを受信したら、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持することができない。例えば、UEは、第1の論理チャネルでSN=0を有するPDCP SDUを受信したら、PDCP SDUのSNに基づいて、サイドリンク受信に使用されるパラメータを設定することができない。
【0061】
一実施形態では、UEは、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを、第1の論理チャネルでこのPDCP SDUを受信したら、記憶することができる。UEは、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを上位レイヤに引き渡すことができる。
【0062】
一実施形態では、UEは、第2の論理チャネルでSN=0を有するPDCP SDUを受信する前は、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持することができない。例えば、UEは、第2の論理チャネルでSN=0を有するPDCP SDUを受信する前は、PDCP SDUのSNに基づいて、サイドリンク受信に使用されるパラメータを設定することができない。
【0063】
一実施形態では、UEは、第2の論理チャネルでSN=0を有するPDCP SDUを受信した後は、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持することができる。例えば、UEは、第2の論理チャネルでSN=0を有するPDCP SDUを受信した後は、PDCP SDUのSNに基づいて、サイドリンク受信に使用されるパラメータを設定することができる。
【0064】
一実施形態では、UEは、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを、第2の論理チャネルでこのPDCP SDUを受信した後は、記憶することができない。SN=0を有するPDCP SDUを除くPDCP SDUが第1の論理チャネル(および/または第2の論理チャネル)で受信されていないか、あるいは(サイドリンク受信に使用されたパラメータがラップアラウンドし得る前に)上位レイヤに引き渡されていない場合、UEは、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを破棄することができる。また、SN=0を有するPDCP PDUを除くPDCP PDUが(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第1の論理チャネル(および/または第2の論理チャネル)で受信されていない場合、UEは、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを含むPDCP PDUを破棄することができる。さらに、UEは、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを、このPDCP SDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有する真に最初のPDCP SDUであり、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)上位レイヤに引き渡されている場合、破棄することができる。追加的に、UEは、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUを、このPDCP PDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有する真に最初のPDCP PDUであり、SN=0を有するPDCP PDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第1の論理チャネルで受信されている場合、破棄することができる。
【0065】
一実施形態では、UEは、第2の論理チャネルでSN=0を有するPDCP SDUを受信したら、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持することができる。例えば、UEは、第2の論理チャネルでSN=0を有するPDCP SDUを受信したら、PDCP SDUのSNに基づいて、サイドリンク受信に使用されるパラメータを設定することができる。
【0066】
一実施形態では、UEは、第2の論理チャネルで受信されたSN=0を有するPDCP SDUを、第2の論理チャネルでこのPDCP SDUを受信しても、記憶することができない。SN=0を有するPDCP SDUを除くPDCP SDUが第1の論理チャネル(および/または第2の論理チャネル)で受信されていないか、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)上位レイヤに引き渡されていない場合、UEは、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを破棄することができる。また、SN=0を有するPDCP PDUを除くPDCP PDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第1の論理チャネル(および/または第2の論理チャネル)で受信されていない場合、UEは、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを含むPDCP PDUを破棄することができる。さらに、UEは、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUを、このPDCP SDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有する真に最初のPDCP SDUであり、第1の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP SDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)上位レイヤに引き渡されている場合、破棄することができる。追加的に、UEは、第2の論理チャネルで受信したSN=0を有するPDCP PDUを、このPDCP PDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第2の論理チャネルで受信したSN=0を有する真に最初のPDCP PDUであり、SN=0を有するPDCP PDUが、(サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドし得る前に)第1の論理チャネルで受信されている場合、破棄することができる。
【0067】
一実施形態では、サイドリンク受信に使用されるパラメータは、Next_PDCP_RX_SN、RX_HFN、Last_Submitted_PDCP_RX_SN、またはCOUNTとすることができる。
【0068】
一実施形態では、サイドリンク受信に使用されるパラメータは、ウィンドウ内でSN=0を有するPDCP SDUを受信する第1の時間であるかどうかを決定するために使用されるウィンドウとすることができる。例えば、UEは、第1のウィンドウ内で第1の論理チャネルでSN=0を有するPDCP SDUを受信することができる。UEは、第2の論理チャネルでSN=0を有するPDCP SDUを受信することができる。SN=0を有するPDCP SDUが第1のウィンドウ内で第2の論理チャネルで受信される場合、UEは、このPDCP SDUを破棄することができる(このPDCP SDUを上位レイヤに引き渡さない)。SN=0を有するPDCP SDUが第2のウィンドウ内で第2の論理チャネルで受信される場合、UEはこのPDCP SDUを破棄することができない(このPDCP SDUを上位レイヤに引き渡す)。第1のウィンドウの後に、第2のウィンドウを続けることができる。第1/第2のウィンドウのサイズ/長さは、PDCP SNのサイズ、例えば、PDCP SNの半分のサイズに基づくことができる。第1/第2のウィンドウのサイズ/長さは、Reordering_Windowに基づくことができる。サイドリンクの受信に使用されるラッピングアラウンドするパラメータは、第1のウィンドウから第2のウィンドウに変更することを意味します。この解決策を図17に示すことができる。
【0069】
一実施形態では、サイドリンク受信に使用されるパラメータがラップアラウンドするとは、サイドリンク受信の値2-1(すなわち、2^X-1)に使用されるパラメータが、サイドリンク受信の値0に使用されるパラメータ未満とすることができ、Xはサイドリンク受信に使用されるパラメータのサイズ/長さとすることができることを意味することができる。
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【0070】
別の選択肢では、(受信)UEは、サイドリンク受信に使用されるパラメータを条件付きで維持することができる。UEは、第1の論理チャネルで(SN=0を有する)PDCP PDUを受信することができる。また、UEは、第2の論理チャネルで(SN=0を有する)PDCP PDUを受信することができる。第2の論理チャネルで受信した(SN=0を有する)PDCP PDUは、第1の論理チャネルで受信した(SN=0を有する)PDCP PDUの複製とすることができる。第2の論理チャネルで受信した(SN=0を有する)PDCP PDUのPDCP SDUは、第1の論理チャネルで受信した(SN=0を有する)PDCP PDUのPDCP SDUと同じとすることができる。第1の論理チャネルは、非重複論理チャネルとすることができる。第2の論理チャネルは、重複論理チャネルとすることができる。重複論理チャネルは、非重複論理チャネルに関連付けられ得る。
【0071】
一実施形態では、UEは、第1のPDCP PDUが第1の論理チャネルで受信される場合、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持する(ことを開始する)ことができる。第1のPDCP PDUのSNは0とすることができる。例えば、サイドリンク受信に使用されるパラメータの値は、第1の論理チャネルで第1のPDCP PDUを受信する前は、0にすることができる。例えば、UEは、第1のPDCP PDUが第1の論理チャネルで受信される場合に第1のPDCP PDUのSNに基づいて、あるいは第1のPDCP PDUを第1の論理チャネルで受信した後は第1のPDCP PDUのSNに基づいて、サイドリンク受信に使用されるパラメータを設定することができる。UEは、第1の論理チャネルで第1のPDCP PDUを受信したら、第1のPDCP PDUのSNに基づいて、サイドリンク受信に使用されるパラメータを設定することができる。サイドリンク受信に使用するパラメータは、第1のPDCP PDUのSN+1(=1)に設定することができる。UEは、(サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持して)下位レイヤから受信した第1のPDCP PDUを処理するために使用される手順(3GPP R2-1808921の第5.1.2.1.4.1項「Procedures when a PDCP PDU is received from the lower layers」に規定されるように)を実行する(ことを開始する)ことができる。
【0072】
一実施形態では、UEは、第2のPDCP PDUが第1の論理チャネルで受信される場合、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持することができる。第2のPDCP PDUのSNは、第1のPDCP PDUのSNと異なることができる。第2のPDCP PDUのSNは、1または第1のPDCP PDUのSNよりも大きくすることができる。例えば、サイドリンク受信に使用されるパラメータの値は、第1の論理チャネルで第2のPDCP PDUを受信する前は、1とすることができる。UEは、第1の論理チャネルで第2のPDCP PDUが受信される場合に第2のPDCP PDUのSNに基づいて、第1の論理チャネルで第2のPDCP PDUを受信した後は第2のPDCP PDUのSNに基づいて、あるいは第1の論理チャネルで第2のPDCP PDUを受信したら、第2のPDCP PDUのSNに基づいて、サイドリンク受信に使用されるパラメータを設定することができる。サイドリンク受信に使用するパラメータは、第2のPDCP PDUのSN+1(=2)に設定され得る。UEは、(サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持して)下位レイヤから受信した第2のPDCP PDUを処理するために使用される手順(3GPP R2-1808921の第5.1.2.1.4.1項「Procedures when a PDCP PDU is received from the lower layers」に規定されているように)を実行することができる。
【0073】
第2のPDCP PDUのSNが第1のPDCP PDUのSNと同じである場合、UEは、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持する(ことを開始する)ことができない。第2のPDCP PDUのSNは0とすることができる。例えば、サイドリンク受信に使用されるパラメータの値は、第1の論理チャネルで第2のPDCP PDUを受信する前は、1とすることができる。例えば、UEは、第1の論理チャネルで第2のPDCP PDUを受信する場合に第2のPDCP PDUのSNに基づいて、第1の論理チャネルで第2のPDCP PDUを受信した後は第2のPDCP PDUのSNに基づいて、あるいは第1の論理チャネルで第2のPDCP PDUを受信したら第2のPDCP PDUのSNに基づいて、サイドリンク受信に使用されるパラメータを設定することができない。サイドリンク受信に使用されるパラメータは、第1のPDCP PDUのSN+1(=1)(として維持)とすることができる。サイドリンク受信に使用されるパラメータを解放され得る。UEは、(サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持して)下位レイヤから受信した第2のPDCP PDUを処理するために使用される手順(3GPP R2-1808921の第5.1.2.1.4.1項「Procedures when a PDCP PDU is received from the lower layers」に規定されているように)を実行することができない。代替的には、UEは、(サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持せずに)下位レイヤから受信した第2のPDCP PDUを処理するために使用される別の手順(3GPP TS 36.323の第5.1.2.1.3項「Procedures for DRBs mapped on RLC UM」に規定されているように)を実行することができる。
【0074】
一実施形態では、UEは、第1のPDCP PDUが第2の論理チャネルで受信される場合、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持する(ことを開始する)ことができる。第1のPDCP PDUのSNは0とすることができる。
【0075】
一実施形態では、UEは、第2のPDCP PDUが第2の論理チャネルで受信される場合、サイドリンク受信に使用されるパラメータを維持することができる。第2の論理チャネルで受信した第2のPDCP PDUのSNは、第2の論理チャネルで受信した第1のPDCP PDUのSNと異なることができる。第2のPDCP PDUのSNは、1または第1のPDCP PDUのSNよりも大きくすることができる。
【0076】
一実施形態では、サイドリンク受信に使用されるパラメータは、Next_PDCP_RX_SNまたはRX_HFNとすることができる。
【0077】
図14図15図16および図17において、Tとは対応するイベントのタイミングを意味することができる。Tの数字が大きいほど、対応するイベントがより小さい数字を有するTのイベントよりも遅く、またはそれと同時に発生することを意味することができる。
【0078】
図18は、UEの観点からの例示的な一実施形態による、フローチャート1800である。ステップ1805では、UEは、サイドリンク無線ベアラのためのPDCPエンティティが確立される場合、サイドリンク送信に使用される状態変数を1に設定する。ステップ1810では、UEは、サイドリンク無線ベアラでPDCPエンティティの真に最初のデータユニットのためのサイドリンク送信を実行し、真に最初のデータユニットのシーケンス番号が状態変数に設定される。
【0079】
一実施形態では、UEは、重複がサイドリンク無線ベアラで有効である場合、状態変数を1に設定することができる。UEはまた、重複がサイドリンク無線ベアラで無効である場合、状態変数を0に設定することができる。
【0080】
一実施形態では、UEは、第1の論理チャネルおよび第2の論理チャネルを確立することができ、第1の論理チャネルおよび第2の論理チャネルは、サイドリンク無線ベアラに関連付けられる。
【0081】
一実施形態では、UEは、重複データユニットを生成することができ、重複データユニットは、真に最初のデータユニットの複製である。UEはまた、サイドリンク送信のために、真に最初のデータユニットを第1の論理チャネルに、重複データユニットを第2の論理チャネルに引き渡すことができる。一実施形態では、重複データユニットはPDCP PDUとすることができる。
【0082】
一実施形態では、状態変数は、Next_PDCP_TX_SNとすることができる。シーケンス番号はPDCPシーケンス番号とすることができる。データユニットはPDCP PDUとすることができる。
【0083】
図3および図4を参照すると、UEの例示的な一実施形態では、デバイス300は、メモリ310に記憶されているプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)サイドリンク無線ベアラのためのPDCPエンティティが確立される場合、サイドリンク送信に使用される状態変数を1に設定することと、(ii)サイドリンク無線ベアラでのPDCPエンティティの真に最初のデータユニットのためにサイドリンク送信を実行することであって、真に最初のデータユニットのシーケンス番号が状態変数に設定される、実行することと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述の説明した上述のアクションおよびステップまたは本明細書で説明した他のすべてを実行することができる。
【0084】
図19は、UEの観点からの例示的な一実施形態によるフローチャート1900である。ステップ1905では、UEは、無線ベアラで送信するためのデータユニットを生成し、そのデータユニットは、無線ベアラで送信される真に最初のデータユニットである。ステップ1910では、UEは、重複が無線ベアラで有効である場合に、データユニットのシーケンス番号を第1の値に設定する。ステップ1915では、UEは、重複が無線ベアラで無効である場合に、データユニットのシーケンス番号を第2の値に設定し、第2の値は第1の値とは異なる。
【0085】
一実施形態では、UEは、シーケンス番号を有するデータユニットを第2のUEに送信することができる。データユニットは、PDCP SDUとすることができる。無線ベアラはサイドリンク無線ベアラである。第1の値は1または0より大きい数とすることができる。第2の値は0とすることができる。
【0086】
一実施形態では、シーケンス番号はPDCP SNとすることができる。シーケンス番号は、Next_PDCP_TX_SNに基づいて設定することができる。Next_PDCP_TX_SNは、初期的に0に設定されることができ、シーケンス番号を設定する前は、1だけインクリメントすることができる。代替的には、Next_PDCP_TX_SNは、初期的に1に設定され得る。
【0087】
一実施形態では、PDCP重複送信が設定される場合、重複が無線ベアラで有効とすることができる。さらに、無線ベアラの信頼性がしきい値以上である場合、複製が無線ベアラで有効とすることができる。
【0088】
一実施形態では、PDCP重複送信が設定される場合、重複は無線ベアラで無効とすることができる。さらに、無線ベアラの信頼性がしきい値未満である場合、重複は無線ベアラで無効とすることができる。無線ベアラの信頼性はPPPRとすることができる。しきい値は、PDCP重複送信を設定するために使用される設定において提供され得る。
【0089】
一実施形態では、UEは、重複が無線ベアラで無効である場合に、データユニットの送信のためのPDCP PDUを生成することができる。PDCP PDUは、非重複論理チャネルで送信され得る。
【0090】
一実施形態では、UEは、重複が無線ベアラで有効である場合、データユニットの送信のための第1のPDCP PDUおよびそのデータの送信のための第2のPDCP PDUを生成することができる。第1のPDCP PDUは、非重複論理チャネルで送信され得る。第2のPDCP PDUは、重複論理チャネルで送信され得る。
【0091】
図3および図4に戻って参照すると、UEの例示的な一実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)無線ベアラで送信するためのデータユニットを生成することであって、データユニットは、無線ベアラで送信される真に最初のデータユニットである、生成することと、(ii)重複が無線ベアラで有効である場合、データユニットのシーケンス番号を第1の値に設定することと、(iii)重複が無線ベアラで重複が無効である場合、データユニットのシーケンス番号を第2の値に設定することであって、第2の値は第1の値と異なる、設定することと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述のアクションおよびステップまたは本明細書で説明する他のすべてを実行することができる。
【0092】
図20は、UEの観点からの例示的な一実施形態によるフローチャート2000である。ステップ2005では、UEは、重複論理チャネルでシーケンス番号を有する第2のデータユニットを受信する。ステップ2010では、そのシーケンス番号を有する第1のデータユニットが非重複論理チャネルで受信されていない場合、UEは、第2のデータユニットを上位レイヤに引き渡す。ステップ2015では、そのシーケンス番号を有する第1のデータユニットが非重複論理チャネルで受信されている場合、UEは、第2のデータユニットを上位レイヤに引き渡さない。
【0093】
一実施形態では、第1のデータユニットは第2のUEから受信されることができ、第2のデータユニットは第2のUEから受信されることができる。シーケンス番号は0とすることができる。また、シーケンス番号はPDCP SNとすることができる。第1のデータユニットは第1のPDCP SDUとすることができ、第2のデータユニットは第2のPDCP SDUとすることができる。一実施形態では、第1のデータユニットは、第2のデータユニットと同じとすることができる。
【0094】
一実施形態では、上位レイヤは、第1のUEのPDCPレイヤの上にあるレイヤとすることができる。上位レイヤは、IPレイヤまたはアプリケーションレイヤとすることができる。
【0095】
図3および図4に戻って参照すると、UEの例示的な一実施形態では、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)重複論理チャネルでシーケンス番号を有する第2のデータユニットを受信することと、(ii)そのシーケンス番号を有する第1のデータユニットが非重複論理チャネルで受信されていない場合、第2のデータユニットを上位レイヤに引き渡すことと、(iii)そのシーケンス番号を有する第1のデータユニットが非重複論理チャネルで受信されている場合、第2のデータユニットを上位レイヤに引き渡さないことと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述のアクションおよびステップまたは本明細書で説明する他のすべてを実行することができる。
【0096】
図21は、UEの観点からの例示的な一実施形態によるフローチャート2100である。ステップ2105では、UEは、第1のシーケンス番号を有する第1のデータユニットを受信する。ステップ2110では、UEは、第1のデータユニットを処理するための第1の手順を実行する。ステップ2115では、UEは、第2のシーケンス番号を有する第2のデータユニットを受信する。ステップ2120では、UEは、第2のシーケンス番号が第1のシーケンス番号と異なる場合、第2のデータユニットを処理するための第1の手順を実行する。ステップ2125では、UEは、第2のシーケンス番号が第1のシーケンス番号と同じである場合、第2のデータユニットを処理するための第2の手順を実行する。
【0097】
一実施形態では、第1のデータユニットを処理するために使用される第1の手順は、第1のシーケンス番号に基づいて受信に使用されるパラメータを更新することができる。第1のシーケンス番号はゼロ(0)とすることができる。第2のデータユニットを処理するために使用される第1の手順は、第2のシーケンス番号が第1のシーケンス番号と異なる場合、第2のシーケンス番号に基づいて受信に使用されるパラメータを更新することができる。第2のシーケンス番号はゼロ(0)より大きくすることができる。
【0098】
一実施形態では、第2のシーケンス番号が第1のシーケンス番号と同じである場合、第2のデータユニットを処理するために使用される第2の手順は、第2のシーケンス番号に基づいて受信に使用されるパラメータを更新しなくてもよい。第2のシーケンス番号はゼロ(0)とすることができる。
【0099】
一実施形態では、第1のデータユニットは、非重複論理チャネルで受信され得る。第2のデータユニットは、非重複論理チャネルで受信され得る。特に、第1のデータユニットは第2のUEから受信されることができ、第2のデータユニットは第2のUEから受信され得る。
【0100】
一実施形態では、第1のデータユニットはPDCP SDUとすることができ、第2のデータユニットはPDCP SDUとすることができる。第1のデータユニットは、非重複論理チャネルで受信された真に最初のデータユニットとすることができ、第2のデータユニットは、非重複論理チャネルで受信された真に最初のデータユニットとしなくてもよい。
【0101】
一実施形態では、第1のシーケンス番号はPDCP SNとすることができ、第2のシーケンス番号はPDCP SNとすることができる。受信に使用されるパラメータは、Next_PDCP_RX_SNとすることができる。
【0102】
一実施形態では、UEは、受信に使用されるパラメータを第1のシーケンス番号+1に設定することができる。代替的には、第2のシーケンス番号が第1のシーケンス番号と異なる場合、UEは受信に使用されるパラメータを第2のシーケンス番号+1に設定することができる。追加的に、第2のシーケンス番号が第1のシーケンス番号と同じである場合、UEは受信に使用されるパラメータを第2のシーケンス番号+1に設定しなくてもよい。
【0103】
一実施形態では、非重複論理チャネルは重複論理チャネルに関連付けられ得る。
【0104】
図3および図4に戻って参照すると、UEの例示的な一実施形態では、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)第1のシーケンス番号を有する第1のデータユニットを受信することと、(ii)第1のデータユニットを処理するための第1の手順を実行することと、(iii)第2のシーケンス番号を有する第2のデータユニットを受信することと、(iv)第2のシーケンス番号が第1のシーケンス番号と異なる場合、第2のデータユニットを処理するための第1の手順を実行することと、(v)第2のシーケンス番号が第1のシーケンス番号と同じである場合、第2のデータユニットを処理するための第2の手順を実行することと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述のアクションおよびステップまたは本明細書で説明する他のすべてを実行することができる。
【0105】
以上、本開示の種々の態様を説明した。当然のことながら、本明細書の教示内容を多種多様な形態で具現化することができ、本明細書に開示されている如何なる特定の構造、機能、または両者も代表的なものに過ぎない。本明細書の教示内容に基づいて、当業者には当然のことながら、本明細書に開示される態様は、他の如何なる態様からも独立に実装されることができ、これら態様のうちの2つ以上を種々組み合わせることができる。例えば、本明細書に記載された態様のうちの任意の数の態様を用いて、装置を実装することができ、方法を実現することができる。追加的に、本明細書に記載された態様のうちの1つ以上の追加または代替で、他の構造、機能、または構造と機能を用いて、このような装置を実装することができ、このような方法を実現することができる。上記概念の一部の一例として、いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数に基づいて、同時チャネルを確立することができる。いくつかの態様においては、パルス位置またはオフセットに基づいて、同時チャネルを確立することができる。いくつかの態様においては、時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルを確立することができる。いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数、パルス位置またはオフセットおよび時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルを確立することができる。
【0106】
当業者であれば、多様な異なるテクノロジおよび技術のいずれかを使用して、情報および信号を表わしてよいを理解するであろう。例えば、上記説明全体で言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子、またはこれらの任意の組み合わせによって表わしてよい。
【0107】
さらに、当業者には当然のことながら、本明細書に開示された態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップは、電子的ハードウェア(例えば、ソースコーディングまたはその他何らかの技術を用いて設計することがあるディジタル実装、アナログ実装、またはこれら2つの組み合わせ)、命令を含む種々の形態のプログラム若しくは設計コード(本明細書においては便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と称されることがある)、または両者の組み合わせとして実装されてよい。このハードウェアおよびソフトウェアの互換性を明確に示すため、種々の例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、概略的にそれぞれの機能の側面から上述した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定用途およびシステム全体に課される設計上の制約によって決まる。当業者であれば、特定各用途に対して、説明した機能を様々なやり方で実装してもよいが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱の原因として解釈されるべきではない。
【0108】
追加的に、本明細書に開示される態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、またはアクセスポイント内で実装される、あるいはこれらによって実行されてよい。ICとしては、汎用プロセッサ、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他プログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気部品、光学部品、機械部品、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせを含み、IC内、IC外、またはその両方に存在するコードまたは命令を実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとしてよいが、代替として、プロセッサは、従来の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械としてよい。また、プロセッサは、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサ、またはその他任意のこのような構成である、コンピュータデバイスの組み合わせとして実装されてよい。
【0109】
任意の開示プロセスにおけるステップの如何なる特定の順序または階層は、実例的な手法の一例であることが了解される。設計の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層を、本開示の範囲内に留まりつつ、再構成してよいことが了解される。添付の方法の請求項は、種々のステップの要素を実例的な順序で示しており、提示の特定順序または階層に限定されることを意図していない。
【0110】
本明細書に開示される態様に関連して記載された方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェアにおいて直接具現化してよく、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにおいて具現化してよく、これら2つの組み合わせにおいて具現化してよい。(例えば、実行可能な命令および関連するデータを含む)ソフトウェアモジュールおよび他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムバーブルディスク、CD-ROM等のデータメモリ、または当技術分野において知られているその他任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体に存在してよい。実例的な記憶媒体がコンピュータ/プロセッサ(本明細書においては便宜上、「プロセッサ」と称されることがある)等の機械に結合されてよい、このようなプロセッサは、記憶媒体からの情報(例えば、コード)の読み出しおよび記憶媒体への情報の書き込みが可能である。実例的な記憶媒体は、プロセッサと一体化されてよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在してよい。ASICは、ユーザ機器に存在していてもよい。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてユーザ機器に存在してよい。さらに、いくつかの態様においては、任意の適当なコンピュータプログラム製品が、本開示の態様のうちの1つ以上に関連するコードを含むコンピュータ可読媒体を含んでもよい。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含んでよい。
【0111】
以上、種々の態様に関連して本発明を説明したが、本発明は、さらに改良可能であることが了解される。本願は、概して本発明の原理に従うと共に、本発明が関係する技術分野における既知で慣習的な実施となるような本開示からの逸脱を含む本発明の任意の変形、使用、または適応を網羅することを意図している。
図1
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