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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-22
(45)【発行日】2023-03-03
(54)【発明の名称】給油装置のノズル掛け
(51)【国際特許分類】
   B67D 7/12 20100101AFI20230224BHJP
   B67D 7/06 20100101ALI20230224BHJP
【FI】
B67D7/12 A
B67D7/06 B
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021034053
(22)【出願日】2021-03-04
(65)【公開番号】P2022134712
(43)【公開日】2022-09-15
【審査請求日】2022-01-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000151346
【氏名又は名称】株式会社タツノ
(74)【代理人】
【識別番号】110000431
【氏名又は名称】弁理士法人高橋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高瀬 敦史
(72)【発明者】
【氏名】寺杣 友貴
【審査官】北村 一
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-034397(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 7/00- 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
給油ノズルの吐出管が保持されるノズル掛け本体と、給油ノズルのレバーガードを保持する受け部と、前記レバーガードによって作動するスイッチ部とを有する給油装置のノズル掛けにおいて、
前記給油ノズルをノズル掛けに掛ける際にレバーガードにより押圧されて回動する回転部材と、
ノズル掛け本体から離間した位置に配設され且つハウジング本体に取付けられたノズルスイッチを駆動する駆動部材と、
回転部材の回動を駆動部材に伝達する連結部材を含み、
連結部材は、回転部材及び駆動部材に接続され且つ可撓性を有する線状部材と、当該線状部材の張力を調整する調整部材を有することを特徴とする給油装置のノズル掛け。
【請求項2】
調整部材は線状部材の両端部近傍に設けられ、
一体に構成された中空円筒形状部分とネジ山部分を有し、
中空円筒形状部分及びネジ山部分に線状部材が貫通しており、中空円筒形状部分及び/又はネジ山部分で線状部材が固定されており、
ネジ山部分の外周部にはネジ山が形成されており、
ネジ山部分は2個の調整用ナットと螺合しており、
2個の調整用ナットの間の領域がワイヤー固定用ブラケットに形成された開口部を貫通しており、以て、2個の調整用ナットがワイヤー固定用ブラケットを挟み込んで配置されている請求項1の給油装置のノズル掛け。
【請求項3】
回転部材は、前記給油ノズルをノズル掛けに掛けるとレバーガードにより押圧され前記スイッチ部の裏面が当接する様に構成され、
前記レバーガードによって作動するスイッチ部の裏面に形成した凸部に押圧される押圧部と、
該押圧部からの力を受けて回動する第1の回動軸と、
該第1の回動軸から離間した位置に前記連結部材の一端を接続する第1の接続部を備えている請求項1、2の何れかの給油装置のノズル掛け。
【請求項4】
回転部材は、前記給油ノズルをノズル掛けに係止すると前記スイッチ部の裏面に形成された駆動歯車により前記スイッチ部の回動が伝達される従動歯車が形成されている請求項1、2の何れかの給油装置のノズル掛け。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給油所等に設置された給油装置において、給油ホースの先端に設けられた給油ノズルを係止し(給油ノズルが掛けられ)、車両の給油を行う際には給油ノズルとの係止を解除する(給油ノズルが掛け外される)ノズル掛けに関する。
【背景技術】
【0002】
給油所等で設置された給油装置では、給油ホースの先端に設けられた給油ノズルをノズル掛けから外し、車両の給油口に給油ノズルを差し込んで車両の燃料タンクに給油を行う。
係る給油装置において給油ノズルを係止するノズル掛けには、給油ノズルが掛け外された(係止解除された)ことを検出するノズルスイッチが設けられており、給油装置の制御部はノズルスイッチのオン・オフにより給油ポンプを起動または停止の制御を行っている。
従来技術に係るノズル掛けとしては、例えば、ノズルスイッチは給油装置のハウジング側に設けられ、給油ノズルの掛け外しに連動するスイッチ作動レバーの動きを、リンク機構を介してノズルスイッチに伝えるものが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
ここで、ノズルスイッチの設置位置としては、メンテナンス作業時等において、作業者がノズルスイッチに接触して怪我をすることがないような位置に設置することが好ましい。しかし、上述した従来技術(特許文献1)では、ノズル掛けに設けられたスイッチ作動レバーの動作は、リンク機構を介してノズルスイッチに伝達されるので、ノズルスイッチのレイアウトの自由度が低く、給油装置内の好適な位置にノズルスイッチを設けることは困難であった。
また、ノズルを係止或いは係止解除(ノズルの掛け外し)をノズルスイッチに正確に伝達する伝達系統は、使用を重ねることにより摩擦等により、伝達系統を構成する部材相互における相対位置関係が変位してしまう。同様に、給油装置のパネルの開閉を繰り返すことにより、ノズルスイッチの感知部とノズルスイッチに接触する部材との相対位置が変化してしまう。係る変位を放置した場合には、ノズルスイッチの正確なオン・オフ作動を困難にしてしまう恐れがある。そのため、摩擦等に起因して伝達系統の構成部材間の相対位置関係が変位した際には調整することが好ましい。しかし、伝達系統がリンク機構で構成されている前記従来技術においては、構成部材間の相対位置関係を調整することが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開WO/2018/025455A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、作業者が接触して怪我をすることがないような位置にノズルスイッチを設置することが出来て、しかも、摩擦等に起因して伝達系統の構成部材間の相対位置関係が変位した際にそれを調整することが出来る様な給油装置のノズル掛けの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の給油装置(100、100-1)のノズル掛け(1、1-1)は、
給油ノズルの吐出管が保持されるノズル掛け本体(2、2-1)と、給油ノズルのレバーガードを保持する受け部(3、3-1)と、前記レバーガードによって作動するスイッチ部(4、4-1)とを有する給油装置(100、100-1)のノズル掛け(1、1-1)において、
前記給油ノズルをノズル掛け(1、1-1)に掛ける(係止する)際にレバーガードにより押圧されて回動する回転部材(5、5-1)と、
ノズル掛け本体(2、2-1)から離間した位置に配設され且つハウジング本体(101、101-1)に取付けられたノズルスイッチ(10)を駆動する駆動部材(6)と、
回転部材(5、5-1)の回動を駆動部材(6)に伝達する連結部材(7)を含み、
連結部材(7)は、回転部材(5、5-1)及び駆動部材(6)に接続され且つ可撓性を有する線状部材(7A)と、当該線状部材(7A)の張力を調整する調整部材(8)を有することを特徴としている。
ここで、連結部材(7)は可撓性を有する線状の材料(例えばワイヤー)で構成されるのが好ましい。
【0007】
本発明において、前記調整部材(8)は線状部材(7A)の両端部近傍に設けられ、
一体に構成された中空円筒形状部分(8A)とネジ山部分(8B)を有し、
中空円筒形状部分(8A)及びネジ山部分(8B)に線状部材(7A)が貫通しており、中空円筒形状部分(8A)及び/又はネジ山部分(8B)で線状部材(7A)が固定されており、
ネジ山部分(8B)の外周部にはネジ山(S)が形成されており、
ネジ山部分(8B)は2個の調整用ナット(8C)と螺合しており、
2個の調整用ナット(8C)の間の領域がワイヤー固定用ブラケット(15、16)に形成された開口部(15A、16A:例えば溝)を貫通しており、以て、2個の調整用ナット(8C)がワイヤー固定用ブラケット(15、16)を挟み込んで配置されているのが好ましい。
【0008】
本発明の実施に際して、
前記回転部材(5)は、前記給油ノズルをノズル掛け(1)に掛けるとレバーガードにより押圧され前記スイッチ部(4)の裏面が当接する様に構成され、
前記レバーガードによって作動するスイッチ部(4)の裏面に形成した凸部(4B)に押圧される押圧部(5A)と、
該押圧部(5A)からの力を受けて回動する第1の回動軸(5B)と、
該第1の回動軸(5B)から離間した位置に前記連結部材(7)の一端(7C)を接続する第1の接続部(5C)を備えているのが好ましい。
その場合、第1の回転軸(5B)の水平方向延長線によって第1の接続部(5C)の軌跡である円弧が等分割される様に、前記凸部(4B)の押圧部(5A)側の面が形成されているのが好ましい。
そして、前記駆動部材(6)は、
前記連結部材(7)の他端(7D)を引っ張る方向に付勢するバネを備えた第2の回動軸(6D)と、
一端に設けられてノズルスイッチ(10)を作動する作動片(6C)と、
他端に設けられて前記連結部材(7)を接続する第2の接続部(6E)を備えているのが好ましい。
【0009】
或いは本発明の実施に際して、
前記回転部材(5-1)は、前記給油ノズルをノズル掛け(1-1)に係止すると前記スイッチ部(4-1)の裏面に形成された駆動歯車(4B-1)により前記スイッチ部(4-1)の回動が伝達される従動歯車(5A-1)が形成されているのが好ましい。
その場合、前記回転部材(5-1)は、
スイッチ部(4-1)の裏面に形成された駆動歯車(4B-1)で駆動される従動歯車(5A-1)と、
該従動歯車(5A-1)に駆動されて回転部材(5-1)が回動(回転)する際に回動中心となる第1の回動軸(5B-1)と、
該第1の回動軸(5B-1)から離間した位置に前記連結部材(7)の一端(7C)が接続されている第1の接続部(5C-1)を備えているのが好ましい。
そして前記駆動部材(6)には、ストッパーピン(9)に当接する切欠部(6F)が設けられているのが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
上述の構成を具備する本発明は、連結部材(7)は可撓性を有する線状部材(7A:例えばワイヤー)で構成されているので、メンテナンス作業時等において作業者がノズルスイッチ(10)に接触して怪我をすることがないような位置にノズルスイッチ(10)を設置しても、可撓性を有する線状部材(7A)によりスイッチ部(4、4-1)における作動が確実にノズルスイッチ(10)に伝達される。そのため、給油ノズルをノズル掛け(1、1-1)に係止或いは係止解除した際に、可撓性を有する線状部材(7A)を介してノズルスイッチ(10)が確実に作動(ON/OFF)する。
また本発明は、線状部材(7A)の張力を調整する調整部材(8)を有しているので、給油ノズルをノズル掛け(1)に係止或いは係止解除(ノズルの掛け外し)することを繰り返し(使用を重ね)、線状部材(7A)、スイッチ部(4、4-1)、その他の部品に摩耗が生じたとしても、調整部材(8)によって線状部材(7A)の張力を調整することが出来る。線状部材(7A)の張力を調整すれば、摩耗等により生じた部品相互における相対位置関係の変位を調整して(摩耗による変位を相殺して)、給油ノズルをノズル掛け(1、1-1)に係止或いは係止解除した際に、スイッチ部(4、4-1)の作動が確実にノズルスイッチ(10)に伝達され、ノズルスイッチ(10)の正確な作動(ON/OFF)が保持される。
【0011】
本発明において、前記調整部材(8)は線状部材(7A)の両端部近傍に設けられ、一体に構成された中空円筒形状部分(8A)とネジ山部分(8B)を有し、中空円筒形状部分(8A)及びネジ山部分(8B)に線状部材(7A)が貫通しており、中空円筒形状部分(8A)及び/又はネジ山部分(8B)で線状部材(7A)が固定されており、ネジ山部分(8B)の外周部にはネジ山(S)が形成されており、ネジ山部分(8B)は2個の調整用ナット(8C)と螺合しており、2個の調整用ナット(8C)の間の領域がワイヤー固定用ブラケット(15、16)に形成された開口部(15A、16A:例えば溝)を貫通しており、以て、2個の調整用ナット(8C)がワイヤー固定用ブラケット(15、16)を挟み込んで配置されていれば、2個の調整用ナット(8C)を回転するという極めて簡単な操作によって、摩耗等により生じた部品相互における相対位置関係の変位を調整して(摩耗による変位を相殺して)、給油ノズルをノズル掛け(1、-1)に係止或いは係止解除した際に、スイッチ部(4、4-1)の作動が確実にノズルスイッチ(10)に伝達することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態に係るノズル掛けに給油ノズルが係止されていない状態を示す説明断面図である。
図2図1の背面側(矢印1A矢視側)の斜視図である。
図3図2の矢印ACで示す部分の拡大説明図である。
図4】図示の実施形態で用いられる連結部材を示す説明図である。
図5図4の調整部材を示す拡大説明断面図である。
図6】第1実施形態において給油ノズルが係止されてスイッチ部が押圧された際に、スイッチ部が押圧された力と、回転部材を回動させる方向の相対的な関係を示す説明図である。
図7】図示の実施形態において、押圧部と、連結部材を引っ張る引張力の相対的な関係を示す説明図である。
図8】ノズル掛けに給油ノズルが係止されてもノズルスイッチが作動しない状態を示す説明図である。
図9】図示の実施形態において、給油ノズルが係止されてもノズルスイッチが作動しない事態を防止する板バネとノズルスイッチ感知部との相対位置関係を示す説明図である。
図10】本発明の第2実施形態に係るノズル掛けに給油ノズルが係止されていない状態を示す説明断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。添付図面において、本発明に係る給油装置は符号100のみで示されている。
最初に、図1図9を参照して、第1実施形態を説明する。
図1において、符号100のみで示す給油装置にはノズル掛け1が設けられており、ノズル掛け1に給油ノズル(図示せず)が掛け外しされる。給油ノズルは給油ホース(図示せず)の先端に設けられており、車両(図示せず)に給油するに際しては、給油ノズルをノズル掛け1から外し、車両の燃料タンクの給油口に給油ノズルを差し込み、給油する。図1はノズル掛け1に給油ノズルが係止されていない状態を示している。
図1において、ノズル掛け1は、フード部2Aを有するノズル掛け本体2と、受け部3と、スイッチ部4と、回転部材5と、駆動部材6と、回転部材5と駆動部材6とを連結する連結部材7と、調整部材8とを含んでいる。
【0014】
ノズル掛け本体2のフード部2Aには給油ノズルの吐出管(図示せず)が保持され、受け部3は給油ノズルのレバーガード(図示せず)を保持する。
スイッチ部4はノズル掛け本体2に固定された回動軸4Aにより回動自在に軸支されており、スイッチ部4の裏面側(給油ノズルのレバーガードにより押圧される側の反対側)には凸部4Bが形成されている。また、スイッチ部4は、付勢手段(図示せず)の反撥力により、ノズル掛け本体2の開口2Bからノズル掛け本体2の外方(矢印A1の反対方向:図1で左方向)に突出している。
給油ノズルをノズル掛け1に掛止すると、給油ノズルのレバーガードによりスイッチ部4は押圧され(図1の矢印A1)、スイッチ部4は回動軸4Aを中心に反時計方向に回動し、ノズル掛け本体2の内部に収納された状態(開口2Bから本体2の外方に突出していない状態)で停止する。
【0015】
図1において、スイッチ部4がレバーガードにより押圧される側の反対側(裏面側)には回転部材5が配置され、回転部材5は係止部材11を介してノズル掛け本体2に取り付けられている。回転部材5は、2つの矩形の板状部材を概略L字形状に接続した様な形状に構成されている。
回転部材5は、押圧部5Aと、第1の回動軸5Bと、第1の接続部5Cを備えている。
押圧部5Aは凸部4Bに当接して押圧される部材であり、凸部4Bはスイッチ部4がレバーガードにより押圧される側の反対側に形成されている。第1の回動軸5Bは押圧部5Aが凸部4Bに押圧された際に、押圧部5Aが係止部材11(ノズル掛け本体2)に対して回動する回動中心である。第1の接続部5Cは第1の回動軸5Bから離間した位置に設けられており、連結部材7の一端7Cと接続している。
押圧部5Aは円筒形状を有しており、スイッチ部4の凸部4Bが描く円弧と押圧部5Aが描く円弧とが異なり、凸部4Bによる押圧開始点と押圧終了点が異なるため、図6を参照して後述する様な調整が可能である。
ストッパー13がノズル掛け本体2に設けられており、ストッパー13は、給油ノズルをノズル掛け1に係止した時のスイッチ部4の回動を制限し、回転部材5の回転を制限する機能を有している。
【0016】
図1において、連結部材7は可撓性を有する線状部材であるワイヤー7Aとカバー部材であるシース7Bを含んでおり、連結部材7の一端7Cは回転部材5の第1の接続部5Cに接続され、連結部材7の他端7Dは駆動部材6の第2の接続部6Eに接続されている。接続部材7は、回転部材5の回動を駆動部材6に伝達する機能を有している。
連結部材7におけるワイヤー7A(線状部材)の両端部近傍には、ワイヤー7Aの張力を調整する調整部材8が設けられている。調整部材8については、図2図5を参照して後述する。
【0017】
図1において、駆動部材6は、矩形の板状部材である本体部6Aと、作動片取付部6Bと、作動片6C(板バネ)を有している。作動片取付部6Bは、本体部6Aの端部(連結部材7から離隔する側の端部)に接続されており、作動片6Cは、作動片取付部6Bの先端に固定手段6Gにより固定されている。作動片6Cによりノズルスイッチ10が作動する。
駆動部材6は、第2の回動軸6Dにより、ノズル掛け本体2の上方部に固定される取付ブラケット12に対して回動自在に支持されている。駆動部材6は、第2の接続部6Eにおいて連結部材7の他端7Dと接続されている。明確には図示されていないが、第2の回動軸6Dは、連結部材7の他端7Dを引っ張る方向に付勢する(図1の状態を維持する方向に付勢する)スプリングを備えている。
【0018】
駆動部材6の本体部6Aには切欠部6Fが形成されており、切欠部6F内にはストッパーピン9が位置している。ストッパーピン9は取付ブラケット12に固定されており、駆動部材6を取付ブラケット12に取り付けた時にストッパーピン9が切欠部6F内に位置する。切欠部6Fがストッパーピン9に当接することにより、作動片6Cに過大な力を作用させることを防止して、ノズルスイッチ10の損傷を防止している。
また、ストッパー14が取付ブラケット12に固定されており、ストッパー14は、給油ノズルをノズル掛け1から外した時に駆動部材6或いは作動片取付部6Bの回転を制限する機能を有している。
【0019】
図1において、給油ノズル(図示せず)がノズル掛け1に係止されると、スイッチ部4が矢印A1方向に押圧され、スイッチ部4は回動軸4Aを中心に反時計廻りに回動する。スイッチ部4が反時計廻りに回動するとスイッチ部4の凸部4Bは回転部材5の押圧部5Aを押圧し、回転部材5の押圧部5Aは第1の回転軸5Bを中心にして矢印A2で示す様に回動する。押圧部5Aは円筒形状を有しており、円弧状のスイッチ部4の凸部4Bと押圧部5Aが点接触する位置を移動しながら、(押圧部5Aは)滑らかに押圧される。
押圧部5Aが第1の回動軸5Bを中心にして矢印A2で示す様に回動すると、L字形状の回転部材5における第1の接続部5C側の部分は矢印A3方向に回動する。回転部材5が矢印A3方向に回動すると、連結部材7のワイヤー7Aは矢印A4方向に引っ張られ、ワイヤー7Aに作用する引張力は駆動部材6に伝達される。
ここで、給油ノズルのノズル掛け1への掛け外し(係合及び係合解除)をノズルスイッチ10(図1)によって高精度で検出するためには、回転部材5が第1の接続部5Cを介して連結部材のワイヤー7Aを引っ張る引張量が大きいことが望ましい。そのためには、回転部材5の押圧部5Aと第1の回動軸5Bとの距離を、第1の回動軸5Bと第1の接続部5Cとの距離よりも短くして、給油ノズルをノズル掛け1に掛けた際における第1の接続部5Cの移動量を大きくすることが望ましい。
【0020】
図1において、駆動部材6の第2の回転軸6Dは連結部材7の他端7Dを矢印A4と反対方向へ引っ張る様に付勢するスプリングを備えているので、当該スプリングの弾性反撥力により、図1で示す状態(ノズルが係止されていない状態)に付勢される。
給油ノズルがノズル掛け1に係止されて連結部材7のワイヤー7Aが矢印A4方向に引っ張られると、第2の接続部6Eで連結部材7のワイヤー7Aと接続した駆動部材6は、第2の回転軸6Dを中心に矢印A5方向に回動する。
駆動部材6が矢印A5方向に回動すると、駆動部材6の作動片取付部6B側は矢印A6方向に回動し、作動片取付部6Bに取り付けられた作動片6Cはノズルスイッチ10の感知部10Aと当接して押圧する。ここでノズルスイッチ10は、ハウジング本体101の上部パネル102に取り付けられている。
感知部10Aが押圧されることにより、ノズルスイッチ10は、給油装置100の制御装置(図示せず)にオフ信号(給油ノズルがノズル掛け1に係止された旨の信号)を発信する。
また、ノズルスイッチ10は、図1で示す様に作動片6Cと感知部10Aが接触していない状態では、給油装置100の制御装置(図示せず)に対して、給油ノズル(図示せず)がノズル掛け1から掛け外された旨の信号(オン信号)を発信する。
【0021】
給油ノズルをノズル掛け1から外した場合には、取付ブラケット12に設けられたストッパー14により、駆動部材6の作動片取付部6Bの回転は適正な範囲に制限される。
さらに、図示はされていないが、スイッチ部4の回動軸4Aに弾性体(スプリング)を設けており、当該スプリングは、給油ノズルがノズル掛け1に係止されていない状態において、連結部材7が図1で示す状態となる動作(戻り動作)を補助している。
【0022】
図1における背面側の斜視図である図2図1の矢印1A矢視斜視図)及び図2の部分ACの拡大図である図3において、ノズル掛け1には、連結部材7のワイヤー7A(線状部材)の張力を調整する調整部材8が設けられている。
図1図3において、調整部材8は連結部材7のワイヤー7A(線状部材)の両端部近傍に設けられている。換言すると、調整部材8は、第1の接続部5Cの近傍と第2の接続部6Eの近傍に配置されている。
図3において、調整部材8は、一体に構成された中空円筒形状部分8Aとネジ山部分8Bを有し、中空円筒形状部分8Aとネジ山部分8Bには調整用ナット8Cを有している。
【0023】
図2図3において、回転部材5の第1の接続部5Cの近傍においては、調整部材8は調整用ナット8C(図3参照)によりノズル掛け本体2側のワイヤー固定用ブラケット15に固定されており、駆動部材6の第2の接続部6Eの近傍においては、調整部材8は調整用ナット8Cによりワイヤー固定用ブラケット16(図2参照)に固定されている。
第1の接続部5Cの近傍及び第2の接続部6Eの近傍に配置される調整部材8は、それぞれ同様の構成、機能を有している。
【0024】
調整部材8について、図4図5を参照してさらに説明する。
連結部材7の説明図である図4において、連結部材7はワイヤー7A(線状部材)とシース7B(カバー部材)を有している。回転部材5側の中空円筒形部分8A(図4で左側の中空円筒形部分8A)と駆動部材6側の中空円筒形部分8A(図4で左側の中空円筒形部分8A)の間はシース7Bが示されており、シース7Bの内部にワイヤー7Aが配線されて延在している。
【0025】
図4及び図5において、構成する中空円筒形状部分8A及びネジ山部分8Bを、連結部材7のワイヤー7A(線状部材)が貫通している。そして中空円筒形状部分8A及びネジ山部分8Bによりワイヤー7Aが固定されている。但し、中空円筒形状部分8Aとネジ山部分8Bは一体的に形成されており、中空円筒形部分8Aとネジ山部分8Bの何方か一方によりワイヤー7Aを固定しても良い。
ネジ山部分8Bの外周部にはネジ山S(雄ネジ)が形成されており(図5)、ネジ山部分8Bのネジ山Sに2個の調整用ナット8Cと螺合している。ネジ山部分8Bのワイヤー7A方向の長さは、2個の調整用ナット8Cと螺合する長さに余裕代を加えた長さに設定されており、ネジ山部分8Bと2個の調整用ナット8Cを螺合可能にしている。
【0026】
図4図5において、回転部材5との接続部である第1の接続部5C(図4)の近傍に配置される調整部材8では、2個の調整用ナット8Cがワイヤー固定用ブラケット15を挟んで配置されている。そのため、調整部材8及び調整部材8で固定される連結部材7(ワイヤー7A)は、ワイヤー固定用ブラケット15を介してノズル掛け本体2に固定される。その際、固定用ブラケット15には開口部15A(溝:図5)が形成されており、2個の調整用ナット8Cの間のワイヤー7A、ネジ山部分8Bは開口部15Aを貫通している。図5において、ネジ山部分8Bの外径をD1、固定用ブラケット15の開口部15A(溝)の開口幅をH、調整用ナット8Cの二面幅をD2とすると、
D1<H<D2 の関係になる。
同様に、駆動部材6との接続部である第2の接続部6E(図4)の近傍に配置され調整部材8では、2個の調整用ナット8Cがワイヤー固定用ブラケット16を挟んで配置しており、調整部材8及び連結部材7(ワイヤー7A)はワイヤー固定用ブラケット16を介してノズル掛け本体2に固定される。固定用ブラケット16には開口部16A(溝:図5)が形成されており、2個の調整用ナット8Cの間のワイヤー7A、ネジ山部分8Bは開口部16Aを貫通している。
【0027】
回転部材5の第1の接続部5C近傍及び駆動部材6の第2の接続部6E近傍に配置された調整部材8において、調整用ナット8Cを回転してネジ山部分8Bと調整用ナット8Cとの相対位置を変更すると、ワイヤー固定用ブラケット15(16)とネジ山部分8Bとの相対位置も変更されるので、ネジ山部分8B及び/又は中空円筒形部分8Aに固定されたワイヤー7Aがワイヤー固定用ブラケット15(16)に対して引っ張られ、或いは、引張が緩和される。その結果、連結部材7のワイヤー7Aの張力が調整される。当該調整における調整代が図4において符号「R」で示されている。
給油ノズルをノズル掛け1に掛け外しすることを繰り返し、ワイヤー7A、スイッチ部4、その他の部品の摩耗等により部品相互における相対位置関係の変位が生じたとしても、ワイヤー7Aの張力を調整することにより、ノズルスイッチ10の正確な作動(ON/OFF)を保持することが出来る。
【0028】
図6(及び図1)を参照して、スイッチ部4の凸部4Bと回転部材5の押圧部5Aとの相対位置について説明する。
図示の第1実施形態では、ノズル掛け1に給油ノズルが係止され、スイッチ部4が押される際の力(図1の矢印A1の力)が、回転部材5の回転力(図1の矢印A3の力)として確実且つ効率良く伝達される様に、スイッチ部4の凸部4Bと回転部材5の押圧部5Aとの相対位置、具体的には凸部4Bの形状(押圧部5A側の形状)を設定している。
図6において、符号AR1は曲率半径L5の円弧であり、図1で回転部材5の第1の回動軸5Bを中心に回動する押圧部5Aにおけるスイッチ部4の凸部4Bとの接触点の軌跡を示している。また、一点鎖線で示す符号TLは、円弧AR1の接線である。
スイッチ部4が押され凸部4Bから回転部材5の押圧部5Aに作用する力は、円弧AR1の接線TLの方向に伝達されて押圧部5Aに作用するのが最も効率的である。
【0029】
しかし、ノズル掛け1のスイッチ部4が押されて、凸部4Bにより回転部材5の押圧部5Aが押圧される力(図6の矢印F、F1、F2:包括的に符号Fで示す場合がある)を、全て円弧AR1(半径L5の円)の接線TLの方向に作用させることは困難である。
スイッチ部4の凸部4Bが回転部材5の押圧部5Aを押圧し始める際の力の方向を矢印F1とし、凸部4Bが押圧部5Aを押圧するのが終了する際の力の方向を矢印F2とした場合に、図示の実施形態では、ノズル掛け1のスイッチ部4の凸部4Bが回転部材5の押圧部5Aを押圧する力Fの方向が、押圧し始めの時点における方向(矢印F1方向)と押圧終了時点の方向(矢印F2方向)の間の領域となる様に、凸部4Bの形状(押圧部5A側の形状)を設定している。以て、凸部4Bが押圧部5Aを押圧する力Fの作用する方向を、円弧AR1(半径L5の円)の接線TLの方向に近似させている。
図6において、凸部4Bが押圧部5Aを押圧する力Fの作用する方向を接線TLの方向に近似させるため、例えば、矢印F1と接線方向の角度が6.5°~8.5°、矢印F2と接線方向の角度が9°~11°であるのが好ましい。
凸部4Bの形状及び/又は押圧部5A側の形状をこの様に設定することにより、凸部4Bが押圧部5Aを押圧する力Fは全て円弧AR1の接線TLの方向に作用する訳ではないが、接線TL方向の近傍の範囲或いは領域に作用する。そのため、ノズル掛け1のスイッチ部4が押される際の力が、回転部材5の回転力として効果的に伝達される。
【0030】
次に図7(及び図1)を参照して、図示の実施形態において、回転部材5の回動を第1の接続部5Cを介して連結部材7の張力として効率的に伝達するための構成を説明する。
図7において、第1の回動軸5Bを中心に矢印AA方向に回動する第1の接続部5Cの軌跡を、円弧AR2で示している。回転部材5の第1の接続部5Cにおける回動方向は、連結部材7のワイヤー7Aが延在する方向(図7では直線L方向の下方)とするのが最も効率的である。すなわち図7において、回転部材5により、ワイヤー7Aを図7の下方へ真っ直ぐ引っ張るのが最も効率が良い。
しかし、回転部材5の第1の接続部5Cの軌跡は第1の回動軸5Bを中心とする円弧状なので、ワイヤー7Aを図7の下方へ真っ直ぐに引っ張ることは出来ない。
回転部材5によりワイヤー7Aを効率的に引っ張るためには、矢印AB方向の偏寄(ブレ)を出来る限り小さくする必要がある。
【0031】
そのため図示の実施形態では、図7で示す様に、第1の回転軸5Bの水平方向延長線(仮想的な半径k)により、円弧AR2が等分割されるように配置している。ここで、円弧AR2は、回転部材5によりワイヤー7Aを引っ張る当初(引張初め)から引っ張りが終了するまで(引張終わりまで)における第1の接続部5Cの軌跡である。
図7において、第1の回転軸5Bの水平方向延長線と第1の接続部5Cの軌跡である円弧AR2との交点は、図7において符号「B1」で示され、引張初めの時点における第1の接続部5Cの位置が符号「B2」、引張終わりの時点における第1の接続部5Cの位置が符号「B3」で示されている。
換言すれば、図示の実施形態では、仮想的な半径「k」と引張初めの第1の接続部5Cの位置B2の中心角「φ」と、仮想的な半径「k」と引張終わりの位置B3の中心角「φ」とが等しくなる様に設定している。或いは、仮想的な半径「k」によって第1の接続部5Cの軌跡である円弧AR2が等分割される様に、スイッチ部4の凸部4Aの回転部材5の押圧部5A側の面が形成されている。
【0032】
上述した様に設定すると、矢印AB方向の偏奇量「H」が最小になり、最も効率的に回転部材5の回動が連結部材7のワイヤー7Aの引張力に変換される。回転部材5の第1の接続部5Cにより連結部材7のワイヤー7Aを最も効率的に引っ張る引張方向は、連結部材7のワイヤー7Aが延在する方向(図7では直線Lで示す)であるが、偏奇量Hが大きいと、回転部材5の回転を連結部材7のワイヤー7Aの引張力に変換する効率が悪くなる。一方、偏奇量Hが最小であれば、回転部材5の回転を連結部材7のワイヤー7Aの引張力に変換する効率が最適となる。
回転部材5の回転が連結部材7のワイヤー7Aの引張力に効率的良く変換されるためには、引張初めの第1の接続部5Cの位置(B2)と引張終わりの位置(B3)による中心角2φを可能な限り小さくして、半径k(第1の回転軸5Bと第1の接続部5Cとを結ぶ仮想的な半径)を出来る限り大きくすれば良い。
【0033】
次に、板バネ6C(作動片)とノズルスイッチ10の感知部10Aとの相対位置に関して、説明する。
給油ノズルをノズル掛け1に係止した状態を示している図8では、給油ノズル(図示せず)をノズル掛け1に係止しているにも拘わらず、駆動部材6の作動片取付部6Bに取り付けられた板バネ6Cはノズルスイッチ10の感知部10Aに当接していない(いわゆる「もぐった」状態)。図8で示す状態(いわゆる「もぐった」状態)は、ノズル掛け1に給油ノズルを係止した状態でパネルを開閉することにより生じる場合がある。図8で示す「もぐった」状態になってしまうと、給油ノズルがノズル掛け1に係止しても板バネ6Cがノズルスイッチ10の感知部10Aと接触しないため、ノズルスイッチ10及び給油装置100の制御装置(図示せず)はノズル掛け1に給油ノズルが係止していないと判断してしまう。そして、給油ノズルをノズル掛け1から掛け外して、再度係止しても、板バネ6Cはノズルスイッチ10の感知部10Aに接触しない。
【0034】
図9において、給油ノズルをノズル掛け1に係止した際に、板バネC(作動片)はノズルスイッチ10に接触する状態が実線で示す位置P1であり、ノズルスイッチ10が存在しなかったと仮定した場合の板バネ6Cの位置が点線で示す位置P2である。発明者は種々研究の結果、図9で示す様に設定すれば、図8で示す状態(「もぐった」状態)になることを防止出来ることを見出した。
より具体的には、給油ノズルをノズル掛け1に係止していない図1において、矢印A10矢視(図9の矢印A9と同一の矢視方向)における板バネ6Cの投影位置と、図1の状態から給油ノズルをノズル掛け1に係止した場合の矢印A10矢視(図9の矢印A9と同一の矢視方向)における板バネ6Cの投影位置とが一致する様に設定すれば、図8で示す状態(「もぐった」状態)になることが防止できる。
ここで、矢印A10(図1)、矢印A9(図9)の方向は同一方向であり、何れもノズルスイッチ10を取り付けたハウジング本体101の上部パネル102において、ノズルスイッチ10とは反対側から水平方向に見た矢視の方向である。
【0035】
図1図9の示す本発明の第1実施形態によれば、連結部材7は可撓性を有するワイヤー7A(線状部材)で構成されているので、メンテナンス作業時等において作業者がノズルスイッチ10に接触して怪我をすることがないような位置にノズルスイッチ10を設置しても、可撓性を有するワイヤー7Aによりスイッチ部4における作動が確実にノズルスイッチ10に伝達され、そのため、給油ノズルをノズル掛け1に係止或いは係止解除した際に、可撓性を有するワイヤー7Aを介してノズルスイッチ10が確実に作動(ON/OFF)する。
図1において、給油ノズル(図示せず)をノズル掛け1に係止するとレバーガードによりスイッチ部4は矢印A1方向(図1)に押圧され、回動軸4Aを中心に反時計方向に回動し、その際、スイッチ部4の凸部4Bは回転部材5の押圧部5Aを押圧する。
そして、回転部材5の押圧部5Aは第1の回転軸5B廻りに矢印A2方向(図1)に回動し、回転部材5の第1の接続部5Cは矢印A3方向(図1)に回動する。その結果、連結部材7のワイヤー7Aは第1の接続部5Cを介して矢印A4方向(図1)に引っ張られ、当該引張力は第2の接続部6Eを介して駆動部材6に伝達される。駆動部材6は第2の回転軸6Dを中心に矢印A5方向(図1)に回動し、駆動部材6の作動片取付部6Bは矢印A6方向(図1)に回動し、作動片取付部6Bの端部に取り付けられた作動片6Cは上部パネル102に取り付けられたノズルスイッチ10の感知部10Aと当接して押圧し、ノズルスイッチ10を駆動する。
一方、給油ノズルがノズル掛け1から外される(係止解除される)と、スイッチ部4が矢印A1(図1)の逆方向に押圧され、回転部材5の押圧部5Aは矢印A2(図1)の逆方向に回動する。そして、回転部材5における第1の接続部5C側の部分は矢印A3(図1)の逆方向に回動し、連結部材7のワイヤー7Aは矢印A4方向(図1)の逆方向に移動する。そして、駆動部材6は矢印A5(図1)の逆方向に回動し、駆動部材6の作動片取付部6Bは矢印A6(図1)の逆方向に回動し、作動片6Cはノズルスイッチ10の感知部10Aと当接しなくなる。
そのため、給油ノズルの掛け外し(係合及び係合解除)により確実にノズルスイッチ10を作動させることができる。
【0036】
また、図示の第1実施形態は、連結部材7のワイヤー7A(線状部材)の両端部近傍であって、回転部材5との接続部である第1の接続部5Cの近傍と、駆動部材6との接続部である第2の接続部6Eの近傍に、ワイヤー7Aの張力を調整する調整部材8を有している。
それぞれの調整部材8は、一体に構成された中空円筒形状部分8Aとネジ山部分8Bを有し、さらに中空円筒形状部分8A、ネジ山部分8Bとは別体の調整用ナット8Cを有している。中空円筒形状部分8A及びネジ山部分8Bにはワイヤー7Aが貫通しており、中空円筒形状部分8A及びネジ山部分8Bでワイヤー7Aが固定されており、ネジ山部分8Bの外周部に形成されたネジ山Sは調整用ナット8Cと螺合している。調整用ナット8C(図示の実施形態では2個)の間の領域がワイヤー固定用ブラケット15に形成された開口部15A(溝)を貫通しており、以て、2個の調整用ナット8Cがワイヤー固定用ブラケット15を挟み込んで配置されている。
給油ノズルをノズル掛け1に係止或いは係止解除(ノズルの掛け外し)することを繰り返し、ワイヤー7A、スイッチ部4、その他の部品に摩耗が生じたとしても、調整部材8の2個の調整用ナット8Cを回転することにより、ワイヤー固定用ブラケット15(16)とネジ山部分8Bとの相対位置が変更し、ネジ山部分8B及び/又は中空円筒形部分8Aに固定されたワイヤー7Aがワイヤー固定用ブラケット15(16)に対して引っ張られ、或いは、引張が緩和され、ワイヤー7Aに作用する張力を調整することが出来る。そしてワイヤー7Aの張力を調整すれば、摩耗等により生じた部品相互における相対位置関係の変位を調整して(摩耗による変位を相殺して)、給油ノズルをノズル掛け1に係止或いは係止解除した際に、スイッチ部4の作動が確実にノズルスイッチ10に伝達することが出来る。
【0037】
また、図示の第1実施形態において、回転部材5はスイッチ部4の裏面に形成した凸部4Bに押圧される押圧部5Aと、押圧部5Aからの力を受けて回動する第1の回動軸5Bと、第1の回動軸5Bから離間した位置に連結部材7の一端7Cを接続する第1の接続部5Cとを備えており、回転部材5の回動量を第1の回動軸5Bと第1の接続部5Cとの距離に応じて設定することが出来る。それに加えて、連結部材7の変位量(移動量)を設定できる。
図示の実施形態では、図7において、第1の回転軸5Bの水平方向延長線(仮想的な半径k)によって第1の接続部5Cの軌跡である円弧AR2が等分割される様に、凸部4Bの押圧部5A側の面を形成している。そのため、図7における水平方向の偏奇量Hが最小になり、回転部材5の回動が最も効率的に連結部材7のワイヤー7Aの引張力に変換される。
【0038】
さらに、図示の第1実施形態において、図6で示す様に、スイッチ部4の凸部4Bが回転部材5の押圧部5Aを押し始める際の力の方向を矢印F1とし、凸部4Bが押圧部5Aを押圧するのが終わる際の力の方向矢印F2とした場合、凸部4B及び/又は押圧部5A側の形状を調整して、ノズル掛け1のスイッチ部4が押される際の力Fが、押し始めの方向(矢印F1方向)と押し終わりの方向(矢印F2方向)の間の領域に作用する様にせしめて、力Fの作用する方向を円弧AR1(半径L5の円)の接線TLの方向に近似させている。そのため、スイッチ部4の凸部4Bが回転部材5の押圧部5Aを押圧する力が円弧AR1の接線TLの方向の近傍に全て作用するので、ノズル掛け1のスイッチ部4が押される際の力が、回転部材5の回転力として効果的に伝達される。
【0039】
それに加えて、図示の第1実施形態において、ノズルスイッチ10はハウジング本体101の上部パネル102に取り付けられており、給油ノズル(図示せず)をノズル掛け1に係止した状態における作動片6C(板バネ)と、給油ノズルがノズル掛け1に係止されていない状態における作動片6C(板バネ)は、ノズルスイッチ10を取り付けた上部パネル102のノズルスイッチ10とは反対側からの水平方向矢視投影位置が一致している。そのため、給油ノズルをノズル掛け1に係止しても作動片6C(板バネ)がノズルスイッチ10に当接しない状態(図8参照:いわゆる「もぐった」状態)になることが防止出来る。
【0040】
さらに図示の実施形態において、駆動部材6には、ノズル掛け本体2側に固定されるストッパーピン9に当接する切欠部6Fが設けられているので、必要以上に作動片6Cに力を作用させてしまうことが防止され、ノズルスイッチ10の損傷を防止できる。
【0041】
次に、図10を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
図10において、第2実施形態に係る給油装置は符号100-1で表示されている。第2実施形態に係る給油装置100-1にはノズル掛け1-1が設けられ、ノズル掛け1-1には給油ノズル(図示せず)が掛け外しされる。図10はノズル掛け1-1に給油ノズルが係止されていない状態を示している。
図10において、ノズル掛け1-1は、フード部2A-1を有するノズル掛け本体2-1と、受け部3-1と、スイッチ部4-1と、回転部材5-1と、駆動部材6と、回転部材5-1と駆動部材6とを連結する連結部材7と、調整部材8とを含んでいる。
なお、第2実施形態で使用する符号に関して、第1実施形態と同様の構成、機能を有する駆動部材、連結部材、調整部材、ノズルスイッチ等については、それぞれ第1実施形態と同じ符号を使用し、第1実施形態と構成、機能が異なるスイッチ部、回転部材,ノズル掛け、給油装置等については、それぞれ第1実施形態で用いた符号に添字「-1」を付して使用している。
【0042】
ノズル掛け本体2-1のフード部2A-1には給油ノズルの吐出管(図示せず)が保持され、受け部3-1には給油ノズルのレバーガード(図示せず)を保持される。
スイッチ部4-1は、ノズル掛け本体2-1に固定された回動軸4A-1により回動自在に軸支されており、スイッチ部4-1と一体的に駆動歯車4B-1が形成されている。また、スイッチ部4-1は、図10で示す様に給油ノズルが係止されていない状態では、付勢手段(図示せず)の反撥力により、ノズル掛け本体2-1の開口2B-1からノズル掛け本体2-1の外方(矢印A11の反対方向:図10で左方向)に突出する。
給油ノズルをノズル掛け1-1に掛止すると、給油ノズルのレバーガードによりスイッチ部4-1は矢印A11方向に押圧され、スイッチ部4-1は回動軸4A-1を中心に矢印A21方向に回動し、ノズル掛け本体2-1の内部で停止する(開口2B-1から本体2-1の外方に突出していない状態となる)。
スイッチ部4-1における駆動歯車4B-1は、スイッチ部4-1と一体に構成されていても良く、或いは、駆動歯車4B-1はスイッチ部4-1と別体ではあるが一体的に回動する様に構成されていても良い。
【0043】
図10において、スイッチ部4-1の裏面側(レバーガードにより押圧されるのとは反対側:図10における右側)には回転部材5-1が配置され、回転部材5-1は係止部材11-1を介してノズル掛け本体2-1に取り付けられている。回転部材5-1は、径の異なる半円形の両端部を有する板状に構成されている。
回転部材5は、従動歯車5A-1と、第1の回動軸5B-1と、第1の接続部5C-1を備えている。従動歯車5A-1は、回転部材5-1の一方の端部(径の大きな方の端部:図10で左側の端部)に設けられ、スイッチ部4-1の駆動歯車4B-1と噛み合っている。従動歯車5A-1は回転部材5-1と一体的に構成されていても良く、或いは回転部材5-1と別体であるが一体的に回動する様に構成されていても良い。
【0044】
第1の回動軸5B-1は、従動歯車5A-1が形成されている側の端部(径の大きな方の端部:図10で左側の端部)の近傍に設けられ、従動歯車5A-1がスイッチ部4-1の駆動歯車4B-1により駆動されて回転部材5-1が係止部材11-1(ノズル掛け本体2-1)に対して回動する場合における回動中心である。第1の接続部5C-1は、他方の端部(径の小さな方の端部:図10で右側の端部)の近傍であって、第1の回動軸5B-1から離間した位置に設けられ、連結部材7の一端7Cと接続している。
図10において、符号13―1はストッパーを示し、ストッパー13-1は、給油ノズル(図示せず)をノズル掛け1-1に係止した時のスイッチ部4-1の回動を制限し、回転部材5-1の回転を制限する機能を有している。そしてストッパー13-1は、係止部材11-1或いはノズル掛け本体2-1に設けられている。
【0045】
図10において、連結部材7は、図1に示される第1実施形態の連結部材と同様な構成、機能を有している。連結部材7の一端7Cは回転部材5-1の第1の接続部5C-1に接続され、連結部材7の他端7Dは駆動部材6の第2の接続部6Eに接続されている。
連結部材7におけるワイヤー7A(線状部材)の両端部近傍にはワイヤー7Aの張力を調整する調整部材8が設けられており、調整部材については、図2図5を参照して第1実施形態に関して説明したのと同様な構成及び作用効果を有している。
【0046】
図10において、駆動部材6は、図1に示される第1実施形態の駆動部材と同様な構成、機能を有しており、矩形の板状部材である本体部6Aと、作動片取付部6Bと、作動片6C(板バネ)を有している。作動片取付部6Bは本体部6Aの端部(連結部材7から離隔する側の端部)に接続されており、作動片6Cは作動片取付部6Bの先端に固定手段6Gにより固定されている。作動片6Cによりノズルスイッチ10が作動(ON/OFF)する。
駆動部材6は、第2の回動軸6Dにより取付ブラケット12に対して回動自在に支持されており、第2の接続部6Eにおいて連結部材7の他端7Dと接続されている。第2の回動軸6Dは、連結部材7の他端7Dを引っ張る方向に付勢する(図10の状態を維持する方向に付勢する)スプリングを備えている。
【0047】
図10において、駆動部材6の本体部6Aには切欠部6Fが形成されており、取付ブラケット12に固定されたストッパーピン9が切欠部6F内に位置しており、切欠部6Fがストッパーピン9に当接することにより、板バネ6Cに過大な力を作用させることを防止して、ノズルスイッチ10の損傷を防止している。
ストッパー14が取付ブラケット12に固定されており、ストッパー14は、給油ノズルをノズル掛け1から外した時に駆動部材6或いは作動片取付部6Bの回転を適正な範囲に制限する機能を有している。
【0048】
図10において、給油ノズル(図示せず)がノズル掛け1-1に係止されると、スイッチ部4-1が矢印A11方向に押圧されて、スイッチ部4は回動軸4Aを中心に矢印A21方向に回動する。スイッチ部4-1の駆動歯車4B-1と回転部材5-1の従動歯車5A-1が螺合しているため、スイッチ部4-1(の駆動歯車4B-1)の矢印A21方向の回動は、螺合した従動歯車5A-1を介して回転部材5-1に伝達されて、回転部材5-1は第1の回動軸5B-1を中心に矢印A31方向に回動する。ここで、スイッチ部4-1の回動は駆動歯車4B-1と従動歯車5A-1との螺合により回転部材5-1の回動に変換されるため、変換の効率が高くなり、スイッチ部4-1の回動が連結部材7の引張力に高効率で変換される。
回転部材5-1の第1の接続部5C-1にワイヤー7Aの一端7Cが接続されているため、回転部材5-1が矢印A31方向に回動すると、連結部材7は矢印A41方向に引っ張られる。連結部材7のワイヤー7Aに作用する引張力は駆動部材6に伝達される。
給油ノズルがノズル掛け1-1に係止された状態から係止解除されると、スイッチ部4-1が矢印A11と逆方向に回動し、回転部材5-1は矢印A31と逆方向に回動し、連結部材7は矢印A41とは逆方向に移動する。
【0049】
ここで、スイッチ部4-1の駆動歯車4B-1(例えば歯数40)と回転部材5-1の従動歯車5A-1(例えば歯数30)との歯数比(増幅比)を適宜設定することにより、給油ノズル(図示せず)をノズル掛け1-1に係止或いは係止解除する際の、回転部材5-1における第1の接続部5C-1の移動量(連結部材7の引張り量)を変化させることが出来る。
例えば駆動歯車4B-1、従動歯車5A-1の歯数がそれぞれ例示した歯数40、30であれば、駆動歯車4B-1が回転(中心角度で15度回転)すると従動歯車5A-1がそれよりも大きく回転して(中心角度で20度)、連結部材7に接続された回転部材5-1の第1の接続部1C-1の矢印A41方向の移動量は、スイッチ部4-1の矢印A11方向の移動量よりも大きくなり、以て、ノズルスイッチ10の検出精度が向上する。
また、回転部材5-1の従動歯車5A-1における駆動歯車4B-1との噛合い部と第1の回動軸5B-1との距離を、第1の回動軸5B-1と第1の接続部5C-1との距離よりも短くすることにより、給油ノズル(図示せず)をノズル掛け1に係止或いは係止解除する際における第1の接続部5C-1の移動量を大きくことが出来る。
【0050】
図10において、給油ノズル(図示せず)がノズル掛け1-1に係止され、連結部材7のワイヤー7Aが矢印A41方向に引っ張られると、第2の接続部6Eで連結部材7のワイヤー7Aの他端7Dと接続した駆動部材6(本体部6A)は、第2の回動軸6Dを中心に矢印A51方向に回動する。駆動部材6が第2の回動軸6Dを中心に矢印A51方向に回動すると、駆動部材6の作動片取付部6B側は矢印A61方向に回動し、作動片取付部6Bに取り付けられた作動片6Cはノズルスイッチ10の感知部10Aと当接して押圧する。感知部10Aが押圧されることにより、ノズルスイッチ10は、給油装置(符号100-1)の制御装置(図示せず)にオフ信号(給油ノズルがノズル掛け1-1に係止された旨の信号)を発信する。
一方、給油ノズルがノズル掛け1-1に係止された状態から係止解除されると、上述した様に連結部材7のワイヤー7Aが矢印A41とは逆方向に移動するので、駆動部材6は矢印A51の逆方向に回動し、作動片取付部6B側は矢印A61の逆方向に回動し、作動片6Cはノズルスイッチ10の感知部10Aから離隔する。
【0051】
図示はされていないが、第2実施形態のノズル掛け1-1において、スイッチ部4-1の回動軸4A-1に弾性体(スプリング)を設け、当該弾性体は、給油ノズルがノズル掛け1-1に係止されていない状態では連結部材7が図10で示す状態となる様に付勢補助している。
また、第1実施形態の図7(及び図1)を参照して説明した構成、すなわち、図7において第1の回転軸5Bの水平方向延長線(仮想的な半径k)により、円弧AR2(ワイヤー7Aを引っ張る当初から引っ張りが終了まで第1の接続部5Cの軌跡)が等分割されるように配置する構成については、図10の第2実施形態のノズル掛け1-1においても同様に採用されている。
加えて、第1実施形態の図8図9で説明した板バネ6Cとノズルスイッチ感知部10Aとの相対位置関係についても、図10の第2実施形態で採用されている。
【0052】
図10を参照して説明した第2実施形態のノズル掛け1-1は、第1実施形態のノズル掛け1と比較して、スイッチ部4-1、回転部材5-1について相違点が存在する。
図10の第2実施形態において、スイッチ部4-1の駆動歯車4B-1における矢印A21方向の回動は、駆動歯車4B-1に螺合した従動歯車5A-1を介して回転部材5-1に伝達されて、回転部材5-1は第1の回動軸5B-1を中心に矢印A31方向(図10)に回動する。そして上述した様に、駆動部材6に伝達され、作動片6Cはノズルスイッチ10の感知部10Aと当接し或いは離隔して、ノズルスイッチ10を駆動或いは駆動解除する(ON/OFF作動する)。そのため、給油ノズルの係止或いは係止解除により確実にノズルスイッチ10を作動(ON/OFF作動)することができる。
スイッチ部4-1の回動は駆動歯車4B-1と従動歯車5A-1との螺合により回転部材5-1の回動に変換されるため、変換の効率が高くなり、スイッチ部4-1の回動が連結部材7の引張力に高効率で変換される。
【0053】
図10の第2実施形態において、第1の回動軸5B-1と第1の接続部5C-1との距離を適宜設定して、回転部材5-1の回転量(回動量)と連結部材7の変位量(移動量)に適宜設定することが出来る。
また第2実施形態において、スイッチ部4-1の駆動歯車4B-1と回転部材5-1の従動歯車5A-1との歯数比(増幅比)を適宜設定することにより、給油ノズルをノズル掛け1-1に係止或いは係止解除する際の、回転部材5-1における第1の接続部5C-1の移動量、すなわち連結部材7の引張り量を変化させることが出来る。
上述した様に、第2実施形態調においても第1実施形態と同様の調整部材8を有しているため、連結部材7のワイヤー7Aの張力を調整し、摩耗等により生じた部品相互における相対位置関係の変位を調整することが出来る。これにより、給油ノズルをノズル掛け1-1に係止或いは係止解除した際に、スイッチ部4-1の作動が確実にノズルスイッチ10に伝達することが出来る。
図10の第2実施形態におけるその他の構成、作用効果は、図1図9に示す第1実施形態と同様である。
【0054】
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
【符号の説明】
【0055】
1、1-1・・・ノズル掛け
2、2-1ノズル掛け本体
3、3-1・・・受け部
4、4-1・・・スイッチ部
4A、4A-1・・・回動軸
4B・・・凸部
4B-1・・・駆動歯車
5、5-1・・・回転部材
5A・・・押圧部
5A-1・・・従動歯車
5B、5B-1・・・第1の回動軸
5C、5C-1・・・第1の接続部
6・・・駆動部材
6C・・・作動片(板バネ)
6D・・・第2の回動軸
6E・・・第2の接続部
6F・・・切欠部
7・・・連結部材
7A・・・ワイヤー(線状部材)
7C・・・連結部材の一端
7D・・・連結部材7の他端
8・・・調整部材
8A・・・中空円筒形状部分
8B・・・ネジ山部分
8C・・・調整用ナット
9・・・ストッパーピン
10・・・ノズルスイッチ
15、16・・・ワイヤー固定用ブラケット
15A、16A・・・開口部(溝)
100、100-1・・・給油装置
101、101-1・・・ハウジング本体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10