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特許7232568空気経路と自動開封を伴うシール保証とを統合して具備する注液プラグを備えた液体用容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-22
(45)【発行日】2023-03-03
(54)【発明の名称】空気経路と自動開封を伴うシール保証とを統合して具備する注液プラグを備えた液体用容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/24 20060101AFI20230224BHJP
   B65D 50/00 20060101ALN20230224BHJP
【FI】
B65D47/24 120
B65D50/00
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019557484
(86)(22)【出願日】2018-02-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-27
(86)【国際出願番号】 IT2018000026
(87)【国際公開番号】W WO2018211536
(87)【国際公開日】2018-11-22
【審査請求日】2021-01-28
(31)【優先権主張番号】102017000053123
(32)【優先日】2017-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】513319981
【氏名又は名称】ヴィトップ モウルディング エス. アール. エル.
【氏名又は名称原語表記】VITOP MOULDING S.R.L.
【住所又は居所原語表記】Via Enzo Ferrari 39, I-15100 Alessandria, Italia
(74)【代理人】
【識別番号】100095577
【弁理士】
【氏名又は名称】小西 富雅
(72)【発明者】
【氏名】ニニ, ディエゴ
【審査官】加藤 信秀
(56)【参考文献】
【文献】実開平06-067357(JP,U)
【文献】実開昭52-125547(JP,U)
【文献】特表2008-531403(JP,A)
【文献】米国特許第04691836(US,A)
【文献】特開2002-165707(JP,A)
【文献】特開2007-276786(JP,A)
【文献】特表2009-526189(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0250461(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2002/0121525(US,A1)
【文献】英国特許出願公告第01316162(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/24
B65D 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
注液プラグ(1)を備えた液体用容器(5、6)であって、
前記注液プラグ(1)は、
前記容器(5、6)の注液端に配置された主本体(3、7)と、
前記容器(5、6)の内側へ方向付けられた側から前記主本体(3、7)の内部の下部封止ピストン(4)と、
前記容器(5、6)の外側へ方向付けられた側から前記主本体(3、7)の内部に配置された折り畳み式膜/押ボタン(2.1,2.7)を有する上蓋(2)とを備え、
前記主本体(3、7)に固定された前記折り畳み式膜/押ボタン(2.1,2.7)を有する上蓋(2)は、内部溝(2.2)及び内部溝(2.3)を有する中央押ボタン(2.1)を備え、該中央押ボタン(2.1)を押し下げることで、前記下部封止ピストン(4)を封止位置から使用/開封位置まで移動させ、このとき前記内部溝(2.2)及び前記内部溝(2.3)によって制御された変形を生じさせて、該使用/開封位置において前記下部開封ピストン(4)は開いたままとなり、前記下部封止ピストン(4)及び前記中央押ボタン(2.1)は元には戻らないものであり、
前記主本体(3、7)は、前記容器(5、6)が液体を注液するためにどのように傾けられるかに応じて液体出口及び/又は空気入口として機能するよう適合された2つの細長い端部(3.8、7.6)を備え、
前記主本体(3、7)は、折り畳み式膜/押ボタン(2.1,2.7)を有する前記上蓋(2)の傾斜部(2.5)と協働して液体シール動作を行うように適合されたシーリングリング(3.7、7.7)を備え、
前記折り畳み式膜/押ボタン(2.1,2.7)を有する前記上蓋(2)は、形状(2.6)によって液体出口及び空気入口として方向付けられて配置された前記主本体(3、7)に、溶接されており、
前記上蓋(2)の内部平面(2.9)は、小形要素(3.6、7.5)に溶接エネルギー又は溶接熱が正確に印加可能で、かつ、超音波溶接の場合は、最終的に取り外すことのできない機能的な溶接及び液体シーリングとなるエネルギー誘導要素として機能することを特徴とする注液プラグ(1)を備えた液体用容器(5、6)。
【請求項2】
前記下部封止ピストン(4)は、前記主本体(3、7)の端部(3.3、7.3)に隣接する段(4.2)を備え、
前記下部封止ピストン(4)をそれぞれの干渉縦断面(4.1)及び(3.4、7.4)によって前記主本体(3、7)に対する適切なシール位置へ配置できるようにすることを特徴とする請求項1記載の注液プラグ(1)を備えた液体用容器(5、6)。
【請求項3】
前記下部封止ピストン(4)は、前記折り畳み式膜/押ボタン(2.1,2.7)を備えた前記上蓋(2)の下部パーツ(2.4)を収容するように適合された、使用位置での変位/開封を可能にする誘導シリンダー(4.3)を備えることを特徴とする請求項1記載の注液プラグ(1)を備えた液体用容器(5、6)。
【請求項4】
前記主本体(3、7)は、前記容器(5、6)の首部の取り外し防止形状(5.1)に安定的かつ作動的に接続された固定歯(3.1)を具備することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の注液プラグ(1)を備えた液体用容器(5、6)。
【請求項5】
前記主本体(3、7)は、シーリング機能位置において瓶(5、6)の首部の内径(5.5、6.3)と協働して、追加のOリングなしで液体シーリングをもたらすことができるよう適合されている主内部シーリングコーン(3.2、7.2)を具備することを特徴とする請求項4記載の注液プラグ(1)を備えた液体用容器(5、6)。
【請求項6】
前記容器(5)は、シーリング径(5.5、6.3)の安全対策として内径の壁薄部5.4を内部に具備することを特徴とする請求項5記載の注液プラグ(1)を備えた液体用容器(5)。
【請求項7】
前記容器(5)は、刃を持つ少なくとも2つの外歯(5.1)及び(5.2)を備え、
前記歯(5.2)は、前記プラグ(1)を所定の位置及び軸方向に保持する機能を有し、
前記歯(5.1)は、前記主本体(3)の内歯(3.1)と協働して用いられ、
前記注液プラグ(1)のシールと取り外し防止機能を保証することを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の注液プラグ(1)を備えた液体用容器(5)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲用又は非飲用の、注液プラグを備えた液体用容器に関する。上記の容器は、剛性又は(好ましくは)半剛性又は可撓性のあるタイプのものである。特に、本発明は、空気経路と自動開封を伴うシール保証とを統合して具備する注液プラグを備えた飲用液体用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の目的は、完全にプラスチック材料で作られ(したがって、容易にリサイクル可能である)、既に市場に存在する容器に適合でき、現在市販されている古いバージョンのプラグに現実的に置き換わる「不正開封防止」システムを備えた自動開封を伴う注液プラグを作り出すことである。
特に、キッコーマン社から市販された醤油用容器については、美的レベルと製造サイクル内でのプラグの管理の両方で特殊な統合が求められる。キッコーマン社は、他の全ての醤油製造者の「基準」となり牽引する存在となっている容器を数年前に市場に投入し、1961年の開発以来3億本もの売り上げを記録している。したがって、本発明のプラグは、美的レベルを棄損/変更することなく上記のキッコーマン社のディスペンサーに統合されるものである。
【0003】
したがって、本発明は、新しい概念を既存のシステムに統合する必要があり、最も複雑な例であるため、新しい概念の注液プラグをキッコーマン社醤油用ディスペンサーに統合/適合する例として説明する。しかしながら、上記解決策は一例にすぎず、本出願の発明概念を制限するものではない。
【0004】
上記発明概念は市場に存在するあらゆるタイプの容器/製品に適合されうるものである。
したがって、図16、17及び18に参照されるような、キッコーマン社によって製造及び販売されているプラグに関しては、最初に開封する際にエンドユーザーによってこのタイプの規定の操作/作動原理が行われる。
‐ ステップ1:プラグ全体を覆う外部熱収縮スリーブ(図示せず)を取り外す。
‐ ステップ2:プラグ0.1を取り外す。
‐ ステップ3:プラグ0.5を取り外す。プラグ0.5は輸送及び保管時における主要シールである。
‐ ステップ4:Oリング(OR-ring)0.6があることを確認する。
‐ ステップ5:プラグを瓶にねじ締め直し、使用する。
【0005】
しかしながら、図16を観察すると、5つの部品(外部熱収縮スリーブ、上部プラグ0.1、主本体0.3、ワッシャー/Oリング(OR-ring)0.6及び下部シーリングプラグ0.5)で形成される上記プラグは、いくつかの欠点を有する。
‐ 複数のパーツ/部品によって形成された大変コストの掛かるプラグである。
‐ 成形コストについては、主本体0.3のようにいくつかのパーツが、使用されたプラスチックのレベルに関して幾何学的に面が多すぎる。実際に、部品は重量を最適化し、その結果使用プラスチックが少なくなるため非常に迅速かつそれゆえ低コストの射出成形によって生産サイクルも最適化するよう、発展させることができる(そしてこれが本発明の注液プラグで行われている内容である。)。
‐ その結果、生産及び組み立てコストは非常に高くなる。
‐ 外部熱収縮スリーブの存在及び必要性は、製品が未開封であり偽造品でないことの唯一の保証のためであり、保証されるのは最初の開封時にのみである。さらに、そのスリーブは瓶に液体が充填されプラグをねじ締めされたあとでなければ装着できない。この追加のステップにより生産プロセスは複雑で遅いものとなる。
‐ さらに、そのスリーブは一旦取り外されると、取り出す(dispensed of)ために最終顧客/エンドユーザーが追加の操作を行う必要がある。
【0006】
キッコーマン社から製造及び販売されているプラグは、シールを保証する多様なパーツが組み立てられているため、簡単に使用することができず、使い方を即座に理解することもできない。
そのプラグは、それを使用(最初に使用)する前に、準備作業を行わなければならない。より理解してもらうため説明を加えると、製品の注液を開始するにはプラグをねじ外し、パーツ0.5を取り外す必要がある(図16、17及び18)。
この場合にもまた、エンドユーザーは取り外したプラグの廃棄を管理するために追加の作業を行う必要がある。
【0007】
時には、最初に使用する際に必要な作業であるプラグの取り外しの際にワッシャー/Oリング(OR-ring)0.6を紛失し、そのため内部シーリング要素0.6がもはやないまま瓶に再びねじ締めされたプラグは、瓶と残りのプラグアセンブリの間から液漏れが発生する原因となる。
さらに、エンドユーザーへの真正の保証が何らない偽造された液体を容器に再び充填させることによって、その容器を再利用することが可能となる(i twill)。
【0008】
上記のようなプラグには偽造や単純に開封されたことを指摘することができる本当の意味でのシール保証があるとはいえず、瓶に入れられた製品を埃や汚れから保護することを目的とする小さな「埃防止」プラグがあるのみである。したがって、現在のところ、エンドユーザーが気付かないうちに小さなプラグを簡単に取り外して再挿入できるため、瓶に入れられた製品の偽造に対する保証はない(熱収縮スリーブがあるため、最初の使用時を除く)。そのため、難なく、とりわけエンドユーザーに感知されることなく、偽造された製品を流通させることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
米国特許出願公開第2007/0181615号明細書、米国特許第5299718号、米国特許出願公開第2009/0250461号明細書及び米国特許出願公開第2011/0174842号明細書の文献は、請求項1のプリアンブルに該当するプラグを備えた液体用容器について開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、エンドユーザーが即座に使用でき、環境適合性があり、顧客が製品の偽造を指摘できるシステムを有するが、美的レベルや製造プロセスを修正する必要なく市場(marked)に存在する容器に適合させることができる、革新的で単純なプラグを提供することである。
【0011】
本発明の更なる目的は、プラグをねじ外したりプラグから構成要素を取り外したりすることなく、輸送/保管位置から製品を注液するための「開封」位置までの自動開封を伴うプラグを提供することである。プラグをねじ外したりプラグから構成要素を取り外したりすることは、現在市販されているオリジナルプラグで生じていることである。
本発明の別の目的は、プラグが開かれたかどうかをエンドユーザーが目視できる統合されたシステムを提供し、その結果、新しいプラグに統合された「不正開封防止」システムを提供することである。現在の市販バージョンでは、プラグは、一旦開封位置に設定された後は(最初の開封でスリーブと下部プラグは取り外される)、容器に入れられた食品がなくなった後、再び開封し、偽造品の可能性がある製品でさえ充填することが可能となっている。
本発明の更なる目的は、プラグを取り外すことを可能にしない(したがって、可能性のあった製品偽造を不可能にする)、瓶の上に固定されたシステムを提供することである。
本発明の別の目的は、既存のシステムに適合し、したがって、プラグを既存の容器にねじ締めることができ、美的及び機能的レベルの両方で既存の解決策に完全に適するプラグを提供することである。
【0012】
本発明の更なる目的は、プラグに統合された、液体をシーリングする進化したシステムを提供し、紛失の可能性がある追加の構成要素(現在市販されているプラグのようなOリング(OR-ring))を使用するリスクを取り除くことである。
本発明の別の目的は、機能的特徴を変更することなく、プラグを形成する構成要素を最小限まで削減することである。
本発明の更なる目的は、2つ以上の出口を備え、一方を液体出口として使用し、他方を空気入口として使用して、剛性又は半剛性容器から取り出された液体の連続的な注液を可能とするプラグを提供することである。
本発明の別の目的は、容易に管理することができ、管理及び廃棄されるパーツの数を最小限にするプラグ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の上記及び他の目的及び効果は、以下の説明の結果として、請求項1に記載の注液プラグによって得られる。本発明の好ましい実施形態及び非自明の変形は、従属請求項の主題である。
【0014】
添付の特許請求の範囲のすべては、本説明の不可欠な部分であることが意図されている。
酸素に対して高い遮蔽性がある発明性のあるプラグは、無菌用途にも適している。
本発明は、添付の図面を参照しながら、非限定的な例として提供されるその好ましい実施形態によってよりよく説明されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、発明性のある注液プラグ及び本発明に係る取り外し防止システムを備えた容器の実施形態の斜視図である。
図2図2は、発明性のある注液プラグ並びに本発明に係る取り外し防止及び偽造防止システムを備えた容器の実施形態の側面図である。
図3図3は、図1の組み立てられた注液プラグの断面図である。
図4図4は、図1の発明性のある注液プラグ及び取り外し防止システムを備えた容器及び取り外し防止システムを備えた容器の分解図である。
図5図5は、図1の発明性のある注液プラグアセンブリ及び取り外し防止システムを備えた容器の分解断面図である。
図6図6は、図1の発明性のあるプラグ及び取り外し防止システムを備えた容器の封止/保管/輸送位置における詳細断面図である。
図7図7は、図1の発明性のある注液プラグ及び開封位置にある取り外し防止システムを備えた容器の側面断面図である。
図8図8は、図1の発明性のあるプラグ及び取り外し防止システムを備えた容器の開封位置における詳細断面図である。
図9図9は、プラグの取り外し防止のエッジタイプ形状が存在する瓶首部(bottle beck)上の嵌合構造における発明性のあるプラグ1の主本体の平面図、断面図及び側面図である。
図10図10は、「不正開封防止」のための可撓性のある折り畳み式膜を備えた特殊な形状を有する上部プラグの平面図、断面図及び正面図である。
図11図11は、発明性のあるプラグの主封止バルブの平面図、断面図及び正面図である。
図12図12は、アセンブリが発明性のあるプラグの偽造防止及び取り外し防止機能を備えることを可能にする、刃を持つ形状を有する発明性のある容器の上部詳細断面図及び正面図である。
図13図13は、キッコーマン容器の市販バージョンのようなねじ山形状を有する発明性のある容器の上部詳細断面図及び正面図である。
図14図14は、封止/輸送/保管位置にある、ねじ締めされたバージョンの発明性のあるプラグの一連の図である。
図15図15は、ねじ(ねじ山)に有用な形状を有する瓶首部上のねじ締め構造における発明性のあるプラグの主本体の詳細図、断面図、平面図及び正面図である。
図16図16は、封止/輸送/保管位置にある、ねじ締めされたバージョンの発明性のあるプラグの一連の図である。
図17図17は、現在市販されているプラグ及び容器の分解及び断面図である。
図18図18は、開封位置にあるねじ締めされたバージョンの市販プラグの一連の図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図面を参照して、本発明の注液プラグ1の実施形態の非限定的な例が示され、説明されている。説明された注液プラグは、同等の形状、サイズ及びパーツで作成でき、剛性、半剛性又はその他のものといった様々なタイプの容器に使用でき、常に本発明の範囲内であることは当業者には明らかであろう。
【0017】
図面、特に図1、2及び3を参照すると、本発明の注液プラグ1は、取り外し防止/偽造防止の形状を有する容器5に係る、圧力固定された構成であり、容器から液体を注液するために使用されるもので、概ね以下のものを備える。:
‐ 容器5の注液端に配置された主本体3、
‐ 容器5の内側へ方向付けられた側から主本体3の内側に配置された下部封止ピストン4、及び
‐ 容器5の外側へ方向付けられた側から主本体3の内部に配置された、中央パーツで制御される折り畳み式膜/押ボタン2.1,2.7
【0018】
図6を参照すると、いくつかの詳細断面図を見ることができる。これらは、容器5の首部上にあるフィッティング構成3.1(図6)を有する主本体3(図9)を備え、取り外し防止形状5.1及びプラグセンタリング形状5.2(図6)が組み合わされた状態で封止/輸送を機能する動作位置にある、主本体3を備える発明性のあるプラグ1の構成を明確に図示している。
【0019】
主本体3は、作動的に結合された形状3.2及び5.5により、容器5の首部でシーリング位置にある。形状5.3は、ディスペンサーの現在の生産サイクル内で瓶の取り扱いレベルを何ら変更しないよう使用され、そのため、以下に説明するように、そのような形状はオリジナル容器のサイズと位置に完全に従う。
本体3の小口縁3.3と衝突する段4.2により正しいシーリング位置に配置された形状4.1及び3.4の干渉により、下部封止ピストン4は本体3の動作位置に配置される。
【0020】
ピストン4の上部パーツについては、以下で説明するように、折り畳み式膜/押ボタン2.1,2.7を有する上蓋の下部パーツ2.4の台座として機能し、使用位置での変位/開封を可能にし、誘導する誘導シリンダー4.3がある。
「不正開封防止」として機能する中央折り畳み式膜/押ボタン2.1,2.7を有する上蓋は、適切な位置を決定する形状2.6によって方向を決められて、主本体3の上に配置され、それから主本体3に安定して溶接される(熱溶接又は超音波溶接)。上蓋は中央押ボタン2.1を有し、これは内部脆弱点2.3及び2.2により、エンドユーザー/顧客が中央に圧力を加えることで、図6に示す封止位置から図8に示す使用/開封位置まで動くことができ、この構成を維持し、それによって下部封止ピストン4を開いたままにする。
【0021】
図7及び図8は、上部の不正開封防止要素(中央折り畳み式押ボタン2.1,2.7)が開封位置にあり、開封が行われた(エンドユーザー向けの)証拠を伴う動作位置の発明性のあるプラグのアセンブリの断面を示している。
図8を参照すると、上蓋2の中央押ボタン2.7に加えられた圧力が、制御された対称的な方法でそれを崩壊することに注目することができる。ステムの形状4.3と中央押ボタンの形状2.4との干渉接触により、脆弱要素2.2及び2.3は、下部封止ピストン4の容易かつ制御された降下を可能にする。押ボタンは、一旦開封位置に崩壊すると、その開封位置で安定したままになり、次の3つの主な利点をもたらす。
1.当技術分野(図16、17及び18を参照して以下に説明される)で生じているような内部保護を取り除くためにプラグを取り外す作業はもはや不要となる。その結果、上蓋2の上部膜の制御された崩壊により及びそれに誘導されるディスペンサーの即座かつ自動的な開封がなされる。
2.中央押ボタン2.7は、開封位置に安定して留まり、追加の操作を行う必要なく、プラグを常に開封された状態に保つ。
3.ユーザーは、特に、注液プラグシステム1が取り外し防止/偽造防止形状5.1を備えた特別な容器5に固定されているこのバージョンでは、開封された証拠と、注液された製品が新鮮でオリジナル状態であることの保証を得る。
【0022】
図9を参照して、プラグ1の主本体の第1の実施形態を説明する。この第1の実施形態は、取り外し防止/偽造防止首部を備えた容器5上に安定かつ取り外しできないように組み立てられており、安全なプラグ1/容器5のシステムを構築し、消費者を保護する。
注目されるように、2つの細長い端部3.8があり、これらは液体注液容器5がどのように傾けられるかに応じて液体出口及び/又は空気入口としてそれぞれ機能する。主本体3の上部パーツにはシーリングリング3.7があり、これは一旦プラグ1を組み立てると、折り畳み式膜を有する上蓋2の斜面部2.5と協働し、2つの構成要素間で液体シール動作を行う。
【0023】
小型縦断面(A bit-type profile)3.6も示されており、これはエネルギー誘導要素として機能し、折り畳み式膜を有する上蓋2の内部平面2.9での超音波溶接を可能にする。内部には、中央開封部3.5が観察でき、これは形状4.1及び3.4により、下部ピストン4とのシール機能で協働する。
下側には、容器(瓶)5の特殊な首部に作り出された取り外し防止形状5.1に安定的にかつ作動的に接続された固定歯3.1を確認できる。さらに、主内部シーリングコーン3.2にも注目でき、これはシールを機能させる位置において、瓶5の首部の内径5.5と協働して、追加のOリング(OR-rings)を使用することなく液体シールをもたらす。追加のOリングの使用は、現在の市販バージョン(図16、17及び18)で生じていることである。
【0024】
図10を参照して、注液プラグの革新的なパーツについて、説明する。すなわち、制御された変形を伴う可撓性膜を有する上蓋2について説明する。注目されるように、それは、平面形状2.9を備え、その上に中央押ボタン2.7の座面が設けられており、これは、この場合、2つの内部脆弱点2.2及び2.3を備えた制御された状態で崩壊する非限定的な形状によって与えられる。しかしながら、押ボタンは他の方法で成形することもでき、同じ結果が得られ、本発明の範囲内に常に収まる。例としてドーム型(図示せず)が挙げられ、この場合、内部的には斜面部2.5と、本体3上に設けられているシーリングリング、より正確には形状3.7とで形成される液体シーリング領域と一致し、さらに押ボタンを偶発的な開封から保護する領域とも一致する。上記の保護は、シール(図示せず)と呼ばれる追加の(オプションの)部品と統合させることもでき、追加の部品は折り畳み式膜/押ボタン2.1,2.7を偶発的な開封からさらに保護し、同時に2つの液体出口/空気入口孔を埃から保護するものであり、注液プラグの作動/開封前の最初の操作として取り除く必要があるものである。あるいは、オプションであり図示されていない上記で説明されたシールの代わりに、熱収縮スリーブ(図示せず)も使用できる。
【0025】
図6及び図8を参照すると、折り畳み式膜/押ボタン2.7及び2.1は、内部溝(放出/脆弱要素)2.2及び2.3によって制御された状態で崩壊するドームとして成形されることが好ましい。可撓性のあるドームの下には、その内部にあるステム4の上部シリンダー4.3との干渉によって作動的に接続されているステム(上蓋の下部パーツ)2.4がある。
【0026】
容器を最初に開くときに指で押ボタンを押すと、押ボタン2.7の第1のパーツは、その下にある、ステムの内部シリンダー4.3と作動的に接続されたステム2.4と共に、内部破壊2.2を利用して下降する。一旦曲げ限界に達すると、第2のエッジ2.1も移動し、内部破壊2.3により、それもまた曲げ限界に達するまでたわめられる。この動作は、順番に、下部封止ピストン4のシリンダー4.3と作動的に接続されている内部ステム2.4の変位量を決定し、下部封止ピストン4の開封し安定した最終位置を決定し、注液を可能にする。
【0027】
この自動的に進む手順は、退屈な機械的操作を行わずにディスペンサーを自動的に開くことができるため、エンドユーザーにとってのいくつかの利点をもたらす。さらに、管理対象の廃棄物が発生しない。管理対象の廃棄物は、開封前はスリーブの廃棄物を、開封後は下部シーリングプラグ0.5(図16及び17)の廃棄物を管理する必要があるので、オリジナルプラグでは生じていることである。さらに、これは顧客に対して開封の証拠を提供し、とりわけ、プラグ5.1の取り外し防止/偽造防止形状を備えた容器5を使用する機会を提供する。
【0028】
下部パーツには、主本体3の平面形状3.9に隣接する別の小形(but-shaped)エネルギー誘導要素2.8もある。2つの壁2.8があり、これらはプラグ3の液体出口/空気入口領域3.8と結合し、主本体3上の上蓋2の液体シールを完全なものに決定づけ、とりわけ2つの組み立てられた構成要素の正しい向きを決定付け、それらの組み立てを容易にする。
【0029】
図11を参照して、注液プラグ1の封止及び開封を決定する下部封止ピストンについて説明する。中央には、上記で説明したように、中央ステムと共に機能する誘導シリンダー4.3があり、これは可撓性のある折り畳み式膜/押ボタン2.1,2.7の下部パーツにあり、内径4.5と干渉する。
続いて、主本体3の内部可撓性口縁3.4と協働するシーリング領域4.1がある。主本体3の可撓性口縁3.5の内側の領域4.1の適切なシール量を決定し、形状3.3とぶつかる「停止」板4.2がある。下部領域の内部では、部品の堅固形状4.6に注目することができ、その目的は、上蓋2の中央にあり、最初の操作での開封を可能にする、制御された変形を伴う可撓性のある折り畳み式膜/押ボタン2.1,2.7によって押下される力(及びそれによる動き)をより良く伝達することである。
【0030】
図12を参照すると、注液プラグ1の特殊な取り外し防止/偽造防止首部を備えた瓶5に注目することができる。図12の詳細を観察すると、刃を持つ2つの外歯5.1及び5.2と、球形の断面を持つ1つの歯5.3があることに注目でき、1つの歯5.3は、サイズ、形状及び位置に関しては、市販されている瓶に現在見られるものと同一であり、既存の生産サイクルを何ら修正することなく使用される。歯5.2は、注液プラグ1を所定の位置及び軸方向に保持するために使用され、一方、歯5.1は、主本体3の内歯3.1と協働し、そのシールを保証し、とりわけ注液プラグ1自体の取り外し防止機能を保証する。
【0031】
内側では、シーリング径5.5の安全対策として、内径の壁薄部5.4に注目することができる。瓶首部の起こりうる欠陥は、内部領域5.4で止まり、瓶5のための注液プラグ1のシーリング領域5.5まで入らない。
環境適合性の理由により、ディスペンサーを完全にプラスチック製としリサイクルを可能とするため、瓶5はPET製が望ましい。しかしながら、そのような瓶5は、他の材料(例えばガラス)でも生産することができ、常に本発明の範囲内に入る。
【0032】
図13を参照すると、瓶6は、ねじ締め(図14)に有用な雌ねじ7.1を有する本体を備えた注液プラグ1の特殊なねじ締めタイプの首部と共に図示されている。図13の詳細を観察すると、雄ねじ6.1と、球形の断面を持つ歯6.2とがあり、歯6.2は歯5.3と同じもので、市販されている瓶で現在見られるものとサイズ、形状及び位置が同一であり、既存の生産サイクルを何ら修正する必要なく使用される。内径6.3は、ねじ締め形状7.2(図14)を有する主本体7の形状と共に、シールを発揮する。この場合、現在市販されている瓶の形状は完全に模倣されているので、プラグ1の取り外し防止は保証されない。したがって、最初の開封前にプラグが取り除かれていないことを顧客に保証するためには、オプションであり図示されていない熱収縮スリーブとシステムとを可能であれば統合する必要がある。主本体7を有するこのバージョンの大きな利点は、生産サイクルに簡単に適合でき、現在の、管理レベルが複雑で面倒なプラグに置き換わることができることにある(図16、17及び18)。したがって、修正を必要とせずに現在の生産サイクルに適合する準備が既にできている、上で説明されたオリジナルプラグ0.1(図16、17及び18)の欠点の大部分を克服する、自動開封を伴う「不正開封防止」プラグが提供できる。
【0033】
図14を参照すると、注液プラグの別の実施形態が示されており、これはキッコーマン社によって販売されている容器に即座に適合する。この場合、本体7(図15)は、既存の瓶6にあるねじ山と、より具体的には形状6.1と安定して結合されるように適合されたねじ山7.1をその中に有する。この場合、注液プラグ1は、顧客や製造業者に何らの修正を必要とせず、部品の重心や重さの変更に伴う技術的な調整のみで、既存の生産ステップに即座に適することができるように、(全体的なサイズに関して)外面は正確なコピーとなる。
この場合、必要な形状を持たない既存の容器にプラグを適合させる必要があるため、瓶からプラグの取り外しを防止することは別として、前述の実施形態について説明したすべての利点がある。この実施形態には、瓶6の内部首部6.3と注液プラグ1との間に、可撓性がありかつシーリング口縁を備えた別のシステム7.2もあり、これは図9に示す本体3にも製造することができる。このように、追加のOリング(OR-Ring)は回避できる。追加のOリングは、図16、17及び18に図示されるような標準的なアセンブリ0.1で生じていることである。
【0034】
可撓性があるシーリング膜を備えた開封システムは、既に上で説明したものと同様である。したがって、簡潔にいうと、本体7の小口縁7.3と衝突する段4.2により正しいシーリング位置に配置された形状4.1及び7.4の干渉により、下部ピストン4は本体7の動作位置に配置される。注目されるように、ピストン4の上部パーツには、以下で説明するように、折り畳み式膜/押ボタン2.1,2.7を有する上蓋の下部パーツ2.4の台座として機能し、使用位置での変位/開封を可能にする誘導シリンダー4.3がある。「不正開封防止」要素として機能する中央折り畳み式膜/押ボタン2.1,2.7を有する上蓋は、適切な位置を決定する形状2.6によって方向付けられた主本体7の上に配置され、それからその上に安定して溶接される(熱溶接又は超音波溶接)。
【0035】
上蓋は、中央押ボタン2.1を有し、これは内部脆弱点2.3及び2.2により、エンドユーザー/顧客が中央に加える圧力のおかげで、図14に示す封止位置から使用/開封位置(図示せず)まで動くことができ、この構成を維持し、それによってその後下部封止ピストン4を開いたままにする。
【0036】
ねじ締め本体を有する注液プラグ7は、上部不正開封防止要素(中央押ボタン2.1)が開封位置にあるという動作位置(図示せず)のとき、開封が行われた証拠(エンドユーザーにとっては利点)を提供する。上蓋2(図10)の中央押ボタン2.1に加えられた圧力は、制御されかつ対称的な方法でそれを崩壊する。ステムの形状4.3と中央押ボタンの形状2.4との干渉接触により、脆弱要素2.2及び2.3は、下部封止ピストン4の容易かつ制御された下降を可能にする。押ボタンは、一旦開封位置に崩壊させられると、その位置で安定したままになり、次の3つの主な利点をもたらす。
【0037】
1.当技術分野(図16、17及び18を参照して以下に説明される)で生じているような、内部保護0.5(図16及び17)を取り外すためにプラグを取り外す作業はもはや不要となる。その結果、上蓋2の上部膜の制御された崩壊により及びそれに誘導されるディスペンサーの即座かつ自動的な開封がなされる。
2.中央押ボタンは、開封位置に安定して留まり、追加の操作を行う必要なく、プラグを常に開封された状態に保つ。
3.ユーザーは、物品や廃棄物を管理する必要がなくなる。物品や廃棄物の管理は、オリジナルバージョンで最初の開封の際に、輸送及び保管のため(図16及び17)の熱収縮スリーブとシーリングプラグが取り外され廃棄され(廃棄物の発生)なければならない場合に生じていることである。
【0038】
図14を参照して、発明性のあるプラグの主本体の第2の実施形態を詳細に説明する。先に説明したように、この第2の実施形態7は、容器の首部6.1と本体7の内側に、正確に言うと形状7.1に存在するねじ山の手段によって安定的に組み立てられる。注目されるように、容器が液体を注液するためにどのように傾けられるかに応じて液体出口及び/又は空気入口としてそれぞれ機能する2つの細長い端部7.6がある。
【0039】
主本体7の上部パーツにはシーリングリング7.7があり、これは一旦プラグを組み立てると、折り畳み式膜を有する上部プラグ2の斜面部2.5と協働して、液体シーリングとしての機能を果たす。小形縦断面(a bit-shaped profile)7.5があることにも注目でき、これは、エネルギー誘導要素として機能し、折り畳み式膜を有する上蓋2の内部平面2.9での超音波溶接を可能にする。
【0040】
内部には、中央開封部7.4があり、これは、形状4.1及び7.4により、下部ピストン4と共に協働してシーリングとして機能する。下部パーツには、市場にある標準的な瓶6の首部6.1上にあるねじ山に安定して作動的に接続されたねじ山7.1がある。
【0041】
さらに、主内部シーリングコーン7.2があり、これはシーリングを機能させる位置において、瓶6の首部6.1の内径6.3と協働して、追加のOリング(OR-rings)の使用を必要とすることなく液体シールをもたらす。追加のOリングの使用は、今日の市販バージョン(図16、17及び18)で生じていることである。
【0042】
図16、17を参照すると、現在販売されているキッコーマンシステムが図示されている。これは、上で説明したように、実用的とは言い難く、即座に使えるものではなく、安全とは言い難いシステム0.1であり、これは、ガラス容器6を塞いでいる。5つの部品、すなわち熱収縮スリーブ(図示せず)、単純な上部プラグ0.1、主本体0.3、シーリングワッシャー/Oリング(OR-ring)0.6並びに輸送及び保管のためのシーリングプラグ0.5から構成されている。
【0043】
図18を参照すると、顧客によって(最初の注液用に)準備されたプラグ0.1は、開封位置にあることが観察できる。顧客によって手作業で、(図16及び図17で先に示したアセンブリを分解することにより)アセンブリから下部プラグ0.5と熱収縮スリーブが取り外されていることに注目できる。これにより、最終顧客は廃棄物を生み出し管理する必要に迫られる。さらに、プラグは、開封の証拠がなく、容器に偽造液体を充填し、消費者及び製造業者に損害を与えることにより、何度も使用することが可能となる。さらに、すでに使用されているプラグと容器を再度使用することは衛生的に正しくない。
【0044】
最後に、発明性のあるプラグ1の両方の実施形態について、上で説明した注液プラグ1(両実施形態において瓶上に取り外し防止/偽造防止嵌合を備えた、第2の実施形態において市販瓶のねじ締めタイプのプラグを備えた)の上部パーツの上にシールタイプのプラグ(図示せず)を追加することが可能であり、そのようなシールプラグは、折り畳み式膜/押ボタンを偶発的な開封から保護し、同時に2つの液体出口/空気入口孔を埃から保護し、注液プラグ1を作動/開封する前の最初の操作として取り外される必要がある。また、現在市販されているプラグのように、熱収縮スリーブを適用することも可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18