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特許7232711電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-22
(45)【発行日】2023-03-03
(54)【発明の名称】電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01G 11/26 20130101AFI20230224BHJP
   H01G 11/52 20130101ALI20230224BHJP
   H01G 11/84 20130101ALI20230224BHJP
   H01G 13/02 20060101ALI20230224BHJP
   H01M 10/0587 20100101ALI20230224BHJP
   H01M 50/531 20210101ALI20230224BHJP
【FI】
H01G11/26
H01G11/52
H01G11/84
H01G13/02 301A
H01G13/02 301B
H01M10/0587
H01M50/531
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019100873
(22)【出願日】2019-05-30
(65)【公開番号】P2020194930
(43)【公開日】2020-12-03
【審査請求日】2022-03-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000002325
【氏名又は名称】セイコーインスツル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(72)【発明者】
【氏名】村上 吉広
【審査官】鈴木 駿平
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-303624(JP,A)
【文献】国際公開第2013/108372(WO,A1)
【文献】特開2017-162761(JP,A)
【文献】特開2002-246278(JP,A)
【文献】特開2001-126962(JP,A)
【文献】特開2000-182895(JP,A)
【文献】特開2003-242970(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 2/00-17/00
H01M 4/00-50/77
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺の金属箔に活物質が担持された第1電極体および第2電極体、並びに前記第1電極体および前記第2電極体を分離するセパレータを有し、前記第1電極体および前記第2電極体が前記セパレータを介して互いに重ね合わされて捲回された電極構造体と、
前記第2電極体に電気的に接続され、前記電極構造体から延出したリードと、
前記電極構造体を収容する収容部、および前記収容部の底面に前記リードが接合されるパッドを有する外装体と、
前記第2電極体と前記セパレータとを固定するテープと、
を備え、
前記第1電極体および前記第2電極体それぞれは、内端部同士を揃えた状態で、短手方向に沿う複数の折り曲げ部において折り曲げられることで扁平に捲回され、
前記セパレータは、前記第1電極体の両面を被覆するとともに、前記第1電極体の内端部よりも延びて前記第2電極体の内端部側に折り返された折り返し部を備え、
前記第2電極体の内端部は、前記第1電極体の内端部と前記折り返し部との間に配置され、
前記テープは、前記折り返し部および前記第2電極体に貼り付けられている、
ことを特徴とする電気化学セル。
【請求項2】
前記リードは、前記第2電極体の前記複数の折り曲げ部のうち最内周の前記折り曲げ部よりも前記第2電極体の内端部側で前記第2電極体に接合されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気化学セル。
【請求項3】
前記折り返し部は、前記第2電極体の前記複数の折り曲げ部のうち最内周の前記折り曲げ部よりも前記第2電極体の内端部側まで延びている、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気化学セル。
【請求項4】
前記第2電極体の内端部は、前記第1電極体の内端部よりも前記電極構造体の捲回中心側に配置されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気化学セル。
【請求項5】
前記折り返し部は、2層構造を有する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電気化学セル。
【請求項6】
電気化学セルの製造方法であって、
前記電気化学セルは、
長尺の金属箔に活物質が担持された第1電極体および第2電極体、並びに前記第1電極体および前記第2電極体を分離するセパレータを有する電極構造体と、
前記第2電極体に電気的に接続され、前記電極構造体から延出したリードと、
前記電極構造体を収容する収容部、および前記収容部の底面に前記リードが接合されるパッドを有する外装体と、
を備え、
前記第1電極体の両面を前記セパレータで被覆するとともに、前記セパレータの一部を前記第1電極体の長手方向で前記第1電極体の一端部よりも外側に延出させる工程と、
前記第1電極体の前記一端部と前記第2電極体の一端部とを揃えた状態で、前記第1電極体および前記第2電極体を前記セパレータを介して互いに重ね合わせる工程と、
前記セパレータの前記一部を折り返して前記第2電極体の前記一端部を挟む工程と、
前記第2電極体および前記セパレータの前記一部にテープを貼り付ける工程と、
前記第1電極体の前記一端部および前記第2電極体の前記一端部が最内周に位置するように、前記第1電極体の短手方向に沿う折り曲げ部において折り曲げることで前記第1電極体および前記第2電極体を扁平に捲回する工程と、
を備えることを特徴とする電気化学セルの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電気二重層キャパシタや非水電解質二次電池等の電気化学セルは、外装体の内部に発電要素の電極構造体を備えた構成となっている。電気化学セルの一例として、セラミックス等の凹状の容器の内部に電極構造体を収容するとともに、容器内部の底面のパッドに電極構造体から延出するリードを接合するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、電極構造体の一例として、金属箔の集電体に電極材料を担持させた一対の電極体を有し、一対の電極体をセパレータを介して重ね合わせた状態で捲回した捲回型のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-30750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、捲回型の電極構造体では、捲回時に一対の電極体の位置ずれが生じると、一対の電極体がショートする可能性がある。また、電極構造体を外装体に収容する際に、パッドに接合されたリードを介して電極体に力が加わると、一対の電極体が位置ずれしてショートする可能性がある。特に近年では電気化学セルの小型化が進み、一対の電極体の僅かな位置ずれでもショートが生じ得る。さらに、電気化学セルの小型化に併せてエネルギー密度の向上を図り、電極構造体を可能な限り大きくする場合がある。この場合には、電極構造体の配置スペースの寸法に余裕がなくなるため、電極構造体を外装体に収容する際に電極体に大きな力が加わりやすく、一対の電極体の位置ずれがより生じやすい。したがって、従来の捲回型の電極構造体を備えた電気化学セルにあっては、電極体の位置ずれによるショートを抑制するという課題がある。
【0005】
そこで本発明は、捲回型の電極構造体を備えた電気化学セル、およびその電気化学セルの製造方法において、電極体のショートを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電気化学セルは、長尺の金属箔に活物質が担持された第1電極体および第2電極体、並びに前記第1電極体および前記第2電極体を分離するセパレータを有し、前記第1電極体および前記第2電極体が前記セパレータを介して互いに重ね合わされて捲回された電極構造体と、前記第2電極体に電気的に接続され、前記電極構造体から延出したリードと、前記電極構造体を収容する収容部、および前記収容部の底面に前記リードが接合されるパッドを有する外装体と、前記第2電極体と前記セパレータとを固定するテープと、を備え、前記第1電極体および前記第2電極体それぞれは、内端部同士を揃えた状態で、短手方向に沿う複数の折り曲げ部において折り曲げられることで扁平に捲回され、前記セパレータは、前記第1電極体の両面を被覆するとともに、前記第1電極体の内端部よりも延びて前記第2電極体の内端部側に折り返された折り返し部を備え、前記第2電極体の内端部は、前記第1電極体の内端部と前記折り返し部との間に配置され、前記テープは、前記折り返し部および前記第2電極体に貼り付けられている、ことを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、折り返し部が第1電極体の内端部から延びるように設けられ、かつ第1電極体の内端部との間に第2電極体の内端部を挟んでいるので、折り返し部がテープによって第2電極体に固定されることで、折り返し部を介して第2電極体の内端部近傍を第1電極体の内端部に固定することができる。これにより、第1電極体および第2電極体は、それぞれの内端部を中心として捲回される際に、互いに位置ずれすることを抑制される。よって、第2電極体がセパレータからはみ出る等してセパレータに被覆された第1電極体に接触して、第1電極体および第2電極体がショートすることを抑制できる。したがって、電極体のショートが抑制された電気化学セルを提供できる。
【0008】
上記の電気化学セルにおいて、前記リードは、前記第2電極体の前記複数の折り曲げ部のうち最内周の前記折り曲げ部よりも前記第2電極体の内端部側で前記第2電極体に接合されていてもよい。
【0009】
上記構成では、リードが第2電極体の最内周の層に接合されるので、第2電極体の最内周の層にはリードを介して力が加わりやすくなる。このため、上述したように第2電極体の内端部近傍が第1電極体の内端部に固定されることで、第1電極体および第2電極体の位置ずれを効果的に抑制できる。
【0010】
上記の電気化学セルにおいて、前記折り返し部は、前記第2電極体の前記複数の折り曲げ部のうち最内周の前記折り曲げ部よりも前記第2電極体の内端部側まで延びていてもよい。
【0011】
上記構成によれば、第2電極体における最内周の折り曲げ部と内端部との間にテープを貼り付けることができる。これにより、第2電極体の全ての折り曲げ部が第2電極体におけるテープの貼り付け部よりも外端部側に位置するので、第1電極体および第2電極体を捲回するにあたり、最内周の折り曲げ部において第2電極体を折り曲げる際にも第1電極体および第2電極体が互いに位置ずれすることを抑制できる。したがって、電極体のショートをより確実に抑制できる。
【0012】
上記の電気化学セルにおいて、前記第2電極体の内端部は、前記第1電極体の内端部よりも前記電極構造体の捲回中心側に配置されていてもよい。
【0013】
上記構成によれば、第2電極体の最内周の層を挟んで第1電極体の最内周の層とは反対側に折り返し部を配置できる。これにより、折り返し部に貼り付けられたテープが第1電極体と第2電極体との間に配置されることを回避できるので、第1電極体および第2電極体の対向面積の減少を抑制できる。したがって、エネルギー密度の減少を抑制できる。
【0014】
上記の電気化学セルにおいて、前記折り返し部は、2層構造を有していてもよい。
【0015】
上記構成によれば、折り返し部が1層構造を有する構成と比較して、折り返し部の強度を向上させることができる。よって、折り返し部の破れ等を抑制でき、テープによって第2電極体と折り返し部とをより強固に固定できる。したがって、第1電極体および第2電極体の位置ずれをより確実に抑制できる。
【0016】
本発明の電気化学セルの製造方法は、電気化学セルの製造方法であって、前記電気化学セルは、長尺の金属箔に活物質が担持された第1電極体および第2電極体、並びに前記第1電極体および前記第2電極体を分離するセパレータを有する電極構造体と、前記第2電極体に電気的に接続され、前記電極構造体から延出したリードと、前記電極構造体を収容する収容部、および前記収容部の底面に前記リードが接合されるパッドを有する外装体と、を備え、前記第1電極体の両面を前記セパレータで被覆するとともに、前記セパレータの一部を前記第1電極体の長手方向で前記第1電極体の一端部よりも外側に延出させる工程と、前記第1電極体の前記一端部と前記第2電極体の一端部とを揃えた状態で、前記第1電極体および前記第2電極体を前記セパレータを介して互いに重ね合わせる工程と、前記セパレータの前記一部を折り返して前記第2電極体の前記一端部を挟む工程と、前記第2電極体および前記セパレータの前記一部にテープを貼り付ける工程と、前記第1電極体の前記一端部および前記第2電極体の前記一端部が最内周に位置するように、前記第1電極体の短手方向に沿う折り曲げ部において折り曲げることで前記第1電極体および前記第2電極体を扁平に捲回する工程と、を備えることを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、第1電極体を被覆するセパレータの一部に第2電極体をテープによって固定するので、セパレータの前記一部を介して第2電極体の一端部近傍を第1電極体の一端部に固定することができる。このため、第1電極体および第2電極体を捲回する際に、第1電極体および第2電極体が互いに位置ずれすることを抑制できる。よって、第2電極体がセパレータからはみ出る等してセパレータに被覆された第1電極体に接触して、第1電極体および第2電極体がショートすることを抑制できる。したがって、電極体のショートが抑制された電気化学セルを製造することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法によれば、電極体のショートを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】実施形態の電気化学セルの斜視図である。
図2図1のII-II断面を示す図である。
図3】実施形態の電極構造体を示す斜視図である。
図4】実施形態の電極構造体の中心部を示す展開図である。
図5】実施形態の電極構造体の分解斜視図である。
図6図3のVI-VI断面における電極構造体の中心部を示す図である。
図7】実施形態の電気化学セルの製造方法を示すフローチャートである。
図8】実施形態の電気化学セルの製造方法を示す工程図である。
図9】実施形態の電気化学セルの製造方法を示す工程図である。
図10】実施形態の電気化学セルの製造方法を示す工程図である。
図11】実施形態の電気化学セルの製造方法を示す工程図である。
図12】実施形態の電気化学セルの製造方法を示す工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、電気化学セルとして、電気二重層キャパシタを例に挙げて説明する。
【0021】
(電気化学セルの構成)
図1は、実施形態の電気化学セルの斜視図である。図2は、図1のII-II断面を示す図である。
図1および図2に示すように、電気化学セル1は、発電要素である捲回型の電極構造体2と、電極構造体2を電解液とともに収容する収容部4を有する外装体3と、電極構造体2に貼り付けられた内周側テープ51(図4参照)および外周側テープ52(図3参照)と、電極構造体2から延出する負極リード61および正極リード62と、を備える。
【0022】
外装体3は、全体として直方体状に形成されている。外装体3は、凹状に形成されたセラミックス製のベース5と、ベース5の開口端面上に設けられたシールリング6と、シールリング6上に重ねられたリッド7と、を備える。ベース5の内側は、収容部4とされ、リッド7によって気密に封止されている。収容部4の底面には、負極リード61および正極リード62の位置に合せて一対のパッド8が並設されている。各パッド8は、ベース5の底部を貫通する貫通孔内に充填された一対のビア配線9それぞれを介して、ベース5の外面上に形成された一対の接続端子10それぞれに接続している。
【0023】
図3は、実施形態の電極構造体を示す斜視図である。図4は、実施形態の電極構造体の中心部を示す展開図である。図5は、実施形態の電極構造体の分解斜視図である。なお、図5では、後述する活物質13の一部を剥した状態を図示している。
図3から図5に示すように、電極構造体2は、金属箔12に活物質13が担持された負極体20(第1電極体)および正極体30(第2電極体)と、負極体20および正極体30を分離するセパレータ40と、を有する。電極構造体2は、負極体20および正極体30がセパレータ40を介して互いに重ね合わされて捲回されることにより形成されている。
【0024】
図5に示すように、負極体20および正極体30は、長尺に形成されている。具体的に、負極体20および正極体30は、一定の幅で延びる帯状に形成されている。本実施形態では、負極体20の短手方向における寸法は、正極体30の短手方向における寸法に等しくなっている。負極体20および正極体30それぞれの金属箔12は、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金により形成されている。負極体20および正極体30それぞれの活物質13は、例えば活性炭や炭素等である。活物質13は、導電助剤やバインダ、分散剤等とともに混合されたペーストとして、金属箔12のうち負極体20と正極体30とが互いに対向する面に塗工されている。なお、活物質13は、金属箔12の両面に塗工されていてもよい。
【0025】
セパレータ40は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料で形成されている。セパレータ40は、負極体20の両面を被覆している。具体的に、セパレータ40は、負極体20の長手方向に沿う折り目Cで折られて重ねられ、負極体20の全体を覆うように負極体20を挟んでいる。これにより、セパレータ40は、負極体20を挟む2層が互いに直接連結されている。セパレータ40は、負極体20を挟む2層が互いに略同一形状になるように形成されている。
【0026】
電極構造体2は、セパレータ40によって両面が被覆された負極体20に正極体30を重ねた状態で負極体20および正極体30を捲回することで、負極体20および正極体30が1層のセパレータ40を介して互いに対向した状態になる。図4に示すように、正極体30は、対向するセパレータ40に対して正極体30の短手方向にはみ出さないように配置されている。例えば、負極体20および正極体30は、それぞれの短手方向で互いに完全に重なり合うように配置されている。
【0027】
図6は、図3のVI-VI断面における電極構造体の中心部を示す図である。
図6に示すように、負極体20は、負極体20の短手方向に沿う複数の負極体折り曲げ部21と、複数の負極体折り曲げ部21それぞれに隣接する複数の負極体平坦部22と、を備える。正極体30は、正極体30の短手方向に沿う複数の正極体折り曲げ部31と、複数の正極体折り曲げ部31のそれぞれに隣接する複数の正極体平坦部32と、を備える。負極体折り曲げ部21および正極体折り曲げ部31は、1層のセパレータ40を介して互いに対向している。負極体平坦部22および正極体平坦部32は、1層のセパレータ40を介して互いに対向している。
【0028】
負極体20および正極体30それぞれは、内端部20a,30a同士を揃えた状態で、負極体折り曲げ部21および正極体折り曲げ部31において折り曲げられることで扁平に捲回されている。本実施形態では、正極体30の内端部30aは、負極体20の内端部20aよりも電極構造体2の捲回中心側に配置されている。換言すると、正極体30の最内周の層は、負極体20の最内周の層よりも内側に配置されている。電極構造体2は、扁平に捲回されることで、電極構造体2の捲回中心を通る軸線方向から見て角丸長方形状に形成されている(図3参照)。なお、内端部20a,30a同士を揃えた状態とは、最内周の負極体平坦部22および正極体平坦部32がセパレータ40を介して対向し、かつ最内周の負極体折り曲げ部21および正極体折り曲げ部31がセパレータ40を介して対向した状態である。
【0029】
以下では、複数の負極体折り曲げ部21について、最内周の負極体折り曲げ部21から外周側に順に序数を付して説明する。換言すると、Nを自然数とし、最内周の負極体折り曲げ部21から外周側に数えてN番目の負極体折り曲げ部21を第N負極体折り曲げ部21と称する。例えば、最内周の負極体折り曲げ部21は、第1負極体折り曲げ部21である。複数の負極体平坦部22、並びに複数の正極体折り曲げ部31、および複数の正極体平坦部32についても同様である。
【0030】
図4および図6に示すように、セパレータ40は、負極体20の内端部20aよりも延びて正極体30の内端部30a側に折り返された折り返し部41を備える。折り返し部41は、セパレータ40が折り目Cにおいて折り曲げられているので、2層構造を有している。具体的に、折り返し部41は、第1負極体平坦部22を挟むセパレータ40の2層が延長することによって2層構造を有している。折り返し部41は、第1正極体平坦部32を挟んで第1負極体平坦部22とは反対側であって、第1正極体平坦部32と第2正極体平坦部32との間に位置している。正極体30の内端部30aは、負極体20の内端部20aと折り返し部41との間に配置されている。正極体30の内端部30aは、折り返し部41によって周囲を覆われている。折り返し部は41、第1正極体折り曲げ部31よりも正極体30の内端部30a側まで延び、第1正極体平坦部32の一部に重なっている。本実施形態では、折り返し部41は、第1正極体平坦部32と第2正極体平坦部32との間でさらに折り返されることなく、第1正極体平坦部32の中間位置まで延びている。
【0031】
内周側テープ51は、正極体30とセパレータ40とを固定している。内周側テープ51は、電気絶縁性を有する。内周側テープ51は、例えばポリイミドテープである。内周側テープ51は、セパレータ40の折り返し部41の端縁を跨り、第1正極体平坦部32における折り返し部41に重なっていない部分、および折り返し部41に貼り付けられて、第1正極体平坦部32と折り返し部41とを固定している。内周側テープ51は、第1正極体平坦部32と第2正極体平坦部32との間に配置されている。内周側テープ51は、正極体30の短手方向で正極体30よりも小さく形成され、第1正極体平坦部32における正極体30の短手方向の中間部に貼り付けられている。なお、内周側テープ51は、第1正極体平坦部32から第1正極体折り曲げ部31および第2正極体平坦部32にわたって貼り付けられていてもよい。
【0032】
図3に示すように、外周側テープ52は、捲回された電極構造体2の巻き解けを防止する。外周側テープ52は、電気絶縁性を有する。外周側テープ52は、例えばポリイミドテープである。外周側テープ52は、電極構造体2の外周面に貼り付けられている。外周側テープ52は、電極構造体2の外周面を形成する部材の端縁を跨ぐように電極構造体2の外周面に貼り付けられる。例えば、図示のように電極構造体2の最外周面にセパレータ40が位置している場合、外周側テープ52は、セパレータ40の端縁を跨ぐように電極構造体2の外周面に貼り付けられる。
【0033】
図4および図5に示すように、負極リード61は、負極体20に電気的に接続されている。負極リード61は、負極体20の短手方向に延びるタブ状に形成されている。負極リード61は、負極体20の第1負極体平坦部22に接合されるとともに、電極構造体2から負極体20の短手方向に延出している。負極リード61は、例えば超音波溶着等によって負極体20の金属箔12に接合されている。例えば、負極リード61は、第1負極体平坦部22に対して第1正極体平坦部32とは反対側で第1負極体平坦部22に接合されている。
【0034】
正極リード62は、正極体30に電気的に接続されている。正極リード62は、正極体30の短手方向に延びるタブ状に形成されている。正極リード62は、正極体30の第1正極体平坦部32に接合されるとともに、電極構造体2から正極体30の短手方向であって負極リード61と同じ側に延出している。正極リード62は、例えば超音波溶着等によって正極体30の金属箔12に接合されている。例えば、正極リード62は、第1正極体平坦部32に対する第1負極体平坦部22側で第1正極体平坦部32に接合されている。
【0035】
負極リード61および正極リード62は、互いに重ならないように並んで配置されている。本実施形態では、正極リード62は、負極リード61よりも第1正極体折り曲げ部31側に位置している。図3に示すように、負極リード61および正極リード62は、それぞれ電極構造体2の外側で同じ方向に折り返されて、電極構造体2の外周面に沿うように配置されている。図2に示すように、負極リード61および正極リード62は、電極構造体2と外装体3の収容部4の底面との間で外装体3のパッド8に接合されている。
【0036】
(電気化学セルの製造方法)
図7は、実施形態の電気化学セルの製造方法を示すフローチャートである。図8から図12は、実施形態の電気化学セルの製造方法を示す工程図である。
図7に示すように、本実施形態の電気化学セル1の製造方法は、セパレータ配置工程S10と、電極体配置工程S20と、セパレータ折り返し工程S30と、正極体固定工程S40と、捲回工程S50と、を備える。
【0037】
図8に示すように、セパレータ配置工程S10では、負極リード61が接合された負極体20の両面をセパレータ40で被覆する。具体的に、セパレータ40を負極体20の長手方向に沿う折り目Cに沿って折り曲げて、負極体20を挟む。この際、図9に示すように、セパレータ40の一部42を負極体20の長手方向で負極体20の一端部20aよりも外側に延出させる。なお、負極体20の前記一端部20aは、上述した内端部20aとなる。
【0038】
続いて図10に示すように、電極体配置工程S20では、負極体20を挟むセパレータ40上に、正極リード62が接合された正極体30を配置し、負極体20および正極体30をセパレータ40を介して互いに重ね合わせる。この際、負極体20の長手方向と正極体30の長手方向とを一致させるとともに、負極体20の前記一端部20aと正極体30の一端部30aとを揃えた状態とする。さらに、正極体30の全体がセパレータ40に重なるように正極体30をセパレータ40上に配置する。なお、正極体30の前記一端部30aは、上述した内端部30aとなる。
【0039】
続いて図11に示すように、セパレータ折り返し工程S30では、セパレータ40の前記一部42を折り返して、正極体30の前記一端部30aをセパレータ40で挟む。なお、セパレータ40の前記一部42は、折り返されることで上述した折り返し部41となる。
【0040】
続いて図12に示すように、正極体固定工程S40では、正極体30およびセパレータ40の折り返し部41に内周側テープ51を貼り付ける。具体的に、折り返し部41の端縁を跨ぐようにして、正極体30における負極体20とは反対側に面する主面、および折り返し部41に内周側テープ51を貼り付ける。
【0041】
続いて、捲回工程S50では、負極体20の前記一端部20aおよび正極体30の前記一端部30aが最内周に位置するように、負極体20および正極体30を扁平に捲回する。具体的に、図中の2点鎖線で示すように負極体20の短手方向に沿う折り曲げ部21,31において負極体20および正極体30を前記一端部20a,30a側から順次折り曲げることで、負極体20および正極体30を扁平に捲回する。この際、正極体30が負極体20よりも内層に位置するように、負極体20および正極体30を捲回する。負極体20および正極体30の全体を捲回して電極構造体2を形成し終えると、電極構造体2の外周面に外周側テープ52を貼り付ける。
【0042】
続いて、負極リード61および正極リード62を外装体3のベース5のパッド8に接合し、電極構造体2を外装体3のベース5の収容部4に収容する。その後、シールリング6およびリッド7により収容部4を封止して、電気化学セル1が完成する。
【0043】
(電気化学セルの作用)
次に、本実施形態の電気化学セル1の作用について、比較例と併せて説明する。実施例の電気化学セルは、実施形態の電気化学セル1に相当する。比較例の電気化学セルは、実施形態の内周側テープ51を有していない点を除き、実施例の電気化学セルと同様に形成されている。実施例の電気化学セルおよび比較例の電気化学セルについて不良率を評価した結果を表1に示す。実施例の電気化学セルおよび比較例の電気化学セルについて信頼性を評価した結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
表1において「開路電圧」は、常温環境下で電気化学セルを2.5Vで3分充電後、6分開放し、その後の測定電圧が2.35V以上で良品と判定した場合の不良率である。なお、実施例および比較例ともにサンプル数n=48とした。
【0046】
表1において「2.5V連続充電」は、上記開路電圧評価にて良品と判定した電気化学セルのリーク電流測定結果である。具体的に、電気化学セルを常温環境下で2.5Vで48時間連続充電し、充電完了時の充電電流が1μA以下に収束しているものを良品と判定した場合の不良率である。充電完了時の充電電流は、充電時間に対する充電電流の曲線から算出した。なお、実施例および比較例ともにサンプル数n=48とした。
【0047】
表1において「高温フロート試験7日後」は、上記2.5V連続充電評価にて良品と判定した電気化学セルの高温保存試験によるリーク電流測定結果である。具体的に、電気化学セルを70℃環境下で2.5Vで7日(168時間)連続充電し、その後電気化学セルを25℃環境下で2.5Vで24時間連続充電し、充電完了時の充電電流が1μA以下に収束しているものを良品と判定した場合の不良率である。充電完了時の充電電流は、充電時間に対する充電電流の曲線から算出した。なお、実施例および比較例ともにサンプル数n=48とした。
【0048】
表1に示すように、いずれの評価でも実施例の電気化学セルは、比較例の電気化学セルと比べてショートおよびリーク電流の不良発生を防止できることが明らかになった。
【0049】
【表2】
【0050】
表2において「初期容量」は、上記2.5V連続充電評価にてリーク電流を測定した後にショートさせた電気化学セルを、充電電圧2.5V、充電電流10mAで10分充電した後、放電電流10mA、終止電圧1.4Vまで放電したときの放電容量の測定結果である。リーク電流測定後のショートは、電気化学セルを6分短絡し、1分休止した後、再度6分短絡する操作を行った。なお、実施例および比較例ともにサンプル数n=48とし、それらの平均値を表2に示す。
【0051】
表2において「高温フロート試験7日後」は、上記高温フロート試験7日後評価にてリーク電流を測定した後にショートさせた電気化学セルを、充電電圧2.5V、充電電流10mAで10分充電した後、放電電流10mA、終止電圧1.4Vまで放電したときの放電容量の測定結果である。リーク電流測定後のショートは、電気化学セルを6分短絡し、1分休止した後、再度6分短絡する操作を行った。なお、実施例および比較例ともにサンプル数n=48とし、それらの平均値を表2に示す。
【0052】
表2に示すように、いずれの評価でも実施例の電気化学セルは、比較例の電気化学セルと比べて同等の放電容量を有している。すなわち、実施例の電気化学セルは、比較例の電気化学セルと比べて同等の信頼性を有していることが明らかになった。
【0053】
以上に説明したように、本実施形態の電気化学セル1は、負極体20および正極体30がセパレータ40を介して互いに重ね合わされて捲回された電極構造体2と、正極体30とセパレータ40とを固定する内周側テープ51と、を備える。セパレータ40は、負極体20の両面を被覆するとともに、負極体20の内端部20aよりも延びて正極体30の内端部30a側に折り返された折り返し部41を備える。正極体30の内端部30aは、負極体20の内端部20aとセパレータ40の折り返し部41との間に配置されている。内周側テープ51は、セパレータ40の折り返し部41および正極体30に貼り付けられている。
この構成によれば、折り返し部41が負極体20の内端部20aから延びるように設けられ、かつ負極体20の内端部20aとの間に正極体30の内端部30aを挟んでいるので、折り返し部41が内周側テープ51によって正極体30に固定されることで、折り返し部41を介して正極体30の内端部30a近傍を負極体20の内端部20aに固定することができる。これにより、負極体20および正極体30は、それぞれの内端部20a,30aを中心として捲回される際に、互いに位置ずれすることを抑制される。よって、正極体30がセパレータ40からはみ出る等してセパレータ40に被覆された負極体20に接触して、負極体20および正極体30がショートすることを抑制できる。したがって、負極体20および正極体30のショートが抑制された電気化学セル1を提供できる。
【0054】
また、正極リード62は、正極体30の第1正極体折り曲げ部31よりも正極体30の内端部30a側で正極体30に接合されている。
この構成では、正極リード62が正極体30の最内周の層に接合されるので、正極体30の最内周の層には正極リード62を介して力が加わりやすくなる。このため、上述したように正極体30の内端部30a近傍が負極体20の内端部20aに固定されることで、負極体20および正極体30の位置ずれを効果的に抑制できる。
【0055】
また、セパレータ40の折り返し部41は、正極体30の第1正極体折り曲げ部31よりも正極体30の内端部30a側まで延びている。
この構成によれば、正極体30における第1正極体折り曲げ部31と内端部30aとの間に内周側テープ51を貼り付けることができる。これにより、正極体30の全ての折り曲げ部31が正極体30における内周側テープ51の貼り付け部よりも外端部側に位置するので、負極体20および正極体30を捲回するにあたり、第1正極体折り曲げ部31において正極体30を折り曲げる際にも負極体20および正極体30が互いに位置ずれすることを抑制できる。したがって、負極体20および正極体30のショートをより確実に抑制できる。
【0056】
また、正極体30の内端部30aは、負極体20の内端部20aよりも電極構造体2の捲回中心側に配置されている。
この構成によれば、正極体30の最内周の層を挟んで負極体20の最内周の層とは反対側にセパレータ40の折り返し部41を配置できる。これにより、折り返し部41に貼り付けられた内周側テープ51が負極体20と正極体30との間に配置されることを回避できるので、負極体20および正極体30の対向面積の減少を抑制できる。したがって、エネルギー密度の減少を抑制できる。
【0057】
また、セパレータ40の折り返し部41は、2層構造を有する。
この構成によれば、折り返し部が1層構造を有する構成と比較して、折り返し部41の強度を向上させることができる。よって、折り返し部41の破れ等を抑制でき、内周側テープ51によって正極体30と折り返し部41とをより強固に固定できる。したがって、負極体20および正極体30の位置ずれをより確実に抑制できる。
【0058】
本実施形態の電気化学セル1の製造方法は、負極体20の両面を被覆するセパレータ40の前記一部42を折り返し、正極体30の前記一端部30aを挟むセパレータ折り返し工程S30と、正極体30およびセパレータ40の前記一部42に内周側テープ51を貼り付ける正極体固定工程S40と、負極体20の前記一端部20aおよび正極体30の前記一端部30aが最内周に位置するように負極体20および正極体30を扁平に捲回する捲回工程S50と、を備える。
この製造方法によれば、正極体固定工程S40において、負極体20を被覆するセパレータ40の前記一部42に正極体30を内周側テープ51によって固定するので、セパレータ40の前記一部42を介して正極体30の前記一端部30a近傍を負極体20の前記一端部20aに固定することができる。このため、負極体20および正極体30を捲回する際に、負極体20および正極体30が互いに位置ずれすることを抑制できる。よって、正極体30がセパレータ40からはみ出る等してセパレータ40に被覆された負極体20に接触して、負極体20および正極体30がショートすることを抑制できる。したがって、負極体20および正極体30のショートが抑制された電気化学セル1を製造することができる。
【0059】
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、電気化学セルとして電気二重層キャパシタを例に挙げているが、これに限定されない。本発明が適用される電気化学セルは、例えば非水電解質二次電池等の電池であってもよい。非水電解質二次電池の場合、電気化学セルは、銅や銅合金、ニッケル、ステンレス等の金属箔に、シリコン酸化物やグラファイト、ハードカーボン、チタン酸リチウム、LiAl等の負極活物質が担持された負極体と、アルミニウムやアルミニウム合金等の金属箔に、コバルト酸リチウムやチタン酸リチウム、マンガン酸リチウム等の正極活物質が担持された正極体と、を有する。
【0060】
また、上記実施形態では、折り曲げられたセパレータ40に負極体20が挟まれることで、負極体20の両面がセパレータ40によって被覆されている。しかしながら、負極体の両面をセパレータによって被覆する構造はこれに限定されず、例えば袋状に形成されたセパレータに負極体を収容してもよい。
【0061】
また、上記実施形態では、負極体20がセパレータ40に被覆されているが、正極体がセパレータに被覆されていてもよい。すなわち、上記実施形態における負極体20および正極体30を置き換えてもよい。なお、上記実施形態では負極体20の短手方向における寸法が正極体30の短手方向における寸法に等しくなっているが、いずれか一方の電極体の寸法が他方の電極体の寸法よりも大きい場合には、大きい方の電極体をセパレータによって被覆することが望ましい。
【0062】
また、上記実施形態では、正極リード62が正極体30とは別部材とされている。しかしながら、正極リードが正極体の金属箔と一体的に切り出され、正極体および正極リードが単一部材とされていてもよい。負極体および負極リードについても同様である。
【0063】
また、上記実施形態では、正極体30に接合されたタブ状の部材の全体を正極リード62としている。しかしながら、正極リードの範囲はこれに限定されず、正極リードは電極構造体2から延出した部分のみであってもよく、この場合にはタブ状の部材のうち正極体30の金属箔12に重なる部分は正極体30の構成部材としてもよい。負極リードおよび負極体についても同様である。
【0064】
また、上記実施形態では、負極体20および正極体30が一定の幅で延びている。しかしながら負極体および正極体の形状はこれに限定されず、例えば負極体平坦部および正極体平坦部が円形状や長円形状等の矩形状以外の形状に形成されていてもよい。また、負極体折り曲げ部が負極体平坦部よりも幅狭に形成され、正極体折り曲げ部が正極体平坦部よりも幅狭に形成されていてもよい。
【0065】
また、上記実施形態では、外装体3のベース5がセラミックス製であるが、これに限定されない。外装体は、例えばラミネートフィルムや金属缶により形成されていてもよい。また、外装体の形状は、直方体状に限定されず、例えばコイン形や円筒形等であってもよい。
【0066】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
【符号の説明】
【0067】
1…電気化学セル 2…電極構造体 8…パッド 12…金属箔 13…活物質 20…負極体(第1電極体) 20a…内端部(一端部) 21…負極体折り曲げ部(折り曲げ部) 30…正極体(第2電極体) 30a…内端部(一端部) 31…正極体折り曲げ部(折り曲げ部) 40…セパレータ 41…折り返し部 51…内周側テープ(テープ) 62…正極リード(リード) S10…セパレータ配置工程 S20…電極体配置工程 S30…セパレータ折り返し工程 S40…正極体固定工程 S50…捲回工程
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12