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特許7232777移動端末の充電方法、装置、端末、プログラム及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-22
(45)【発行日】2023-03-03
(54)【発明の名称】移動端末の充電方法、装置、端末、プログラム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/10 20060101AFI20230224BHJP
【FI】
H02J7/10 A
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019565326
(86)(22)【出願日】2019-10-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-11
(86)【国際出願番号】 CN2019110667
(87)【国際公開番号】W WO2021035889
(87)【国際公開日】2021-03-04
【審査請求日】2019-11-25
(31)【優先権主張番号】201910814859.9
(32)【優先日】2019-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ ▲長▼宇
(72)【発明者】
【氏名】王 彦▲騰▼
【審査官】鈴木 圭一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-099060(JP,A)
【文献】国際公開第2017/141641(WO,A1)
【文献】特開2010-200530(JP,A)
【文献】特開平08-163786(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動端末の充電方法であって、
定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップを含み、
前記定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップは、
充電器の最大出力電力が前記移動端末にサポートされる平均充電電力以上である場合、前記平均充電電力により確定される第1定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップと、
前記充電器の最大出力電力が前記移動端末にサポートされる平均充電電力よりも小さい場合、前記最大出力電力により確定される第2定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップと、含むことを特徴とする移動端末の充電方法。
【請求項2】
定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップは、
充電電圧を徐々に増加させ、且つ充電電流を徐々に低下させる方式を利用して、前記移動端末の充電池を充電するステップを含み、
同一時点における前記充電電圧と前記充電電流の積は、一定値または一定範囲であることを特徴とする請求項1に記載の移動端末の充電方法。
【請求項3】
定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップは、
充電過程における目標期間内において、定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップを含み、
前記目標期間は、定電流充電段階を切り換えるための期間、前記定電流充電段階の前の期間、前記定電流充電段階の後の期間のいずれか1つであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動端末の充電方法。
【請求項4】
移動端末の充電装置であって、
定電力で前記移動端末の充電池を充電するための定電力充電モジュールを含み、
定電力充電モジュールは、
充電器の最大出力電力が前記移動端末にサポートされる平均充電電力以上である場合、前記平均充電電力により確定される第1定電力で前記移動端末の充電池を充電し、
前記充電器の最大出力電力が前記移動端末にサポートされる平均充電電力よりも小さい場合、前記最大出力電力により確定される第2定電力で前記移動端末の充電池を充電することを特徴とする移動端末の充電装置。
【請求項5】
前記定電力充電モジュールは、
充電電圧を徐々に増加させ且つ充電電流を徐々に低下させる方式を利用して、前記移動端末の充電池を充電し、
同一時点における前記充電電圧と前記充電電流の積は、一定値または一定範囲であることを特徴とする請求項4に記載の移動端末の充電装置。
【請求項6】
前記定電力充電モジュールは、
充電過程における目標期間内において、定電力で前記移動端末の充電池を充電し、
前記目標期間は、定電流充電段階を切り換えるための期間、前記定電流充電段階の前の期間、前記定電流充電段階の後の期間のいずれか1つであることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の移動端末の充電装置。
【請求項7】
移動端末であって、
プロセッサーと、メモリと、を含み、
前記メモリには、コンピュータプログラムが記憶され、
前記プロセッサーは、
前記コンピュータプログラムを実行することによって、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の移動端末の充電方法を実現することを特徴とする移動端末。
【請求項8】
プログラマブルロジック回路及び/又はプログラム命令を含むチップであって、
前記チップが動作する場合、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の移動端末の充電方法が実現されることを特徴とするチップ。
【請求項9】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の移動端末の充電方法を実現するための充電回路を含むことを特徴とする充電アダプタ。
【請求項10】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサーにより実行される場合、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の移動端末の充電方法を実現することを特徴とする記録媒体。
【請求項11】
非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されているプログラムであって、
プロセッサーに実行されることにより、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の移動端末の充電方法を実現することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電池分野に関し、特に、移動端末の充電方法、装置、端末、プログラム及び記憶媒体に関する。
本願は、2019年8月30日に出願され、出願番号が201910814859.9であって、発明名称が「移動端末の充電方法、装置、端末及び記憶媒体」である中国特許出願に基いて優先権を主張し、当該中国特許出願の内容の全てを本願に援用する。
【背景技術】
【0002】
例えば、スマートフォン或いはタブレットPCのような移動端末には、充電池が設置されている。移動端末における充電池が切れた場合、充電器を使用して充電する必要がある。典型的な充電過程は、定電流(Constant Current、CC)充電段階及び定電圧(Constant Voltage、CV)充電段階を含む。定電流充電段階は、充電電流を一定に保って充電電圧を徐々に増加させる段階であり、定電圧充電段階は、充電電圧を一定に保って充電電流を徐々に低下させる充電段階である。
CC充電段階において、充電電流が最大となる。移動端末に温度保護メカニズムが設置されている場合、一旦充電池(又は、移動端末)の表面温度が温度閾値に達すると、充電電流が大幅に低減されるので、充電時間が長くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施例は、充電池(又は、移動端末)の表面温度が温度閾値に達した後、充電電流が大幅に低減されることにより全体的な充電時間が長くなるという課題を解決できる移動端末の充電方法、装置、端末、プログラム及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様によれば、移動端末の充電方法を提供する。前記移動端末の充電方法は、定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップを含む。
【0005】
一つの可能な実施例において、定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップは、充電電圧を徐々に増加させ、且つ充電電流を徐々に低下させる方式を利用して、前記移動端末の充電池を充電するステップを含む。
ここで、同一時点における前記充電電圧と前記充電電流の積は、一定値または一定範囲である。
【0006】
一つの可能な実施例において、定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップは、充電器の最大出力電力が前記移動端末にサポートされる最大充電電力よりも小さい場合、充電過程における目標期間内において、前記最大出力電力により確定される定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップを含む。
【0007】
一つの可能な実施例において、定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップは、充電器の最大出力電力が前記移動端末にサポートされる平均充電電力以上である場合、前記平均充電電力により確定される第1定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップと、前記充電器の最大出力電力が前記移動端末にサポートされる平均充電電力よりも小さい場合、前記最大出力電力により確定される第2定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップと、含む。
【0008】
一つの可能な実施例において、定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップは、充電過程における目標期間内において、定電力で前記移動端末の充電池を充電するステップを含む。
ここで、前記目標期間は、定電流充電段階を切り換えるための期間、前記定電流充電段階の前の期間、前記定電流充電段階の後の期間のいずれか1つである。
【0009】
本発明の他の態様によれば、移動端末の充電装置を提供する。前記移動端末の充電装置は、定電力で前記移動端末の充電池を充電する定電力充電モジュールを含む。
【0010】
一つの可能な実施例において、前記定電力充電モジュールは、充電電圧を徐々に増加させ、且つ充電電流を徐々に低下させる方式を利用して、前記移動端末の充電池を充電する。
ここで、同一時点における前記充電電圧と前記充電電流の積は、一定値または一定範囲である。
【0011】
一つの可能な実施例において、前記定電力充電モジュールは、充電器の最大出力電力が前記移動端末にサポートされる最大充電電力よりも小さい場合前記最大出力電力により確定される定電力で前記移動端末の充電池を充電する。
【0012】
一つの可能な実施例において、前記定電力充電モジュールは、充電器の最大出力電力が前記移動端末にサポートされる平均充電電力以上である場合、前記平均充電電力により確定される第1定電力で前記移動端末の充電池を充電し、前記充電器の最大出力電力が前記移動端末にサポートされる平均充電電力よりも小さい場合、前記最大出力電力により確定される第2定電力で前記移動端末の充電池を充電する。
【0013】
一つの可能な実施例において、前記定電力充電モジュールは、充電過程における目標期間内において、定電力で前記移動端末の充電池を充電する。
ここで、前記目標期間は、定電流充電段階を切り換えるための期間、前記定電流充電段階の前の期間、前記定電流充電段階の後の期間のいずれか1つである。
【0014】
本発明の他の態様によれば、プロセッサーと、メモリと、を含む移動端末を提供する。
【0015】
前記メモリには、コンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサーは、前記コンピュータプログラムを実行することによって、上述のような移動端末の充電方法を実現するためのものである。
【0016】
本発明の他の態様によれば、プログラマブルロジック回路及び/又はプログラム命令を含むチップを提供する。前記チップを動作させる場合、上述したような移動端末の充電方法が実現される。
【0017】
本発明の他の態様によれば、上述したような移動端末の充電方法を実現するための充電回路を含む充電アダプタ(単に、充電器と称する。)を提供する。
【0018】
本発明の他の態様によれば、コンピュータプログラムが記憶されている非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。前記コンピュータプログラムがプロセッサーにより実行される場合、上述したような移動端末の充電方法を実現する。
本発明の他の態様によれば、非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されているプログラムを提供する。前記プログラムは、プロセッサーに実行されることにより、前記の態様における前記移動端末の充電方法を実現する。
【発明の効果】
【0019】
本発明の実施例の技術案によれば、次の有益な効果を含むことができる。
定電力で移動端末の充電池を充電することによって、温度保護メカニズムがトリガーされることなく、安定な一定の温度を保つことができるので、温度保護メカニズムをトリガーすることなく、充電ができるだけ速く完成されることができる。
なお、前記一般的な記載及び後述の詳細な記載は、単なる例示的で解釈的な記載であり、本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
以下の図面は、明細書に組み入れて本明細書の一部分を構成し、本発明に該当する実施例を例示するとともに、明細書とともに本発明の原理を解釈する。
図1】本発明の一例示的な実施例に係る充電システムの模式図である。
図2】関連技術に係る移動端末の充電方法による電流の模式図である。
図3】関連技術に係る移動端末の充電方法による温度の模式図である。
図4】一例示的な実施例に係る移動端末の充電方法のフローチャートである。
図5】関連技術に係る27Wの定電流充電方式による充電電流の模式図である。
図6】本発明の実施例に係る24Wの定電力充電方式による充電電流の模式図である。
図7】一例示的な実施例に係る27Wの定電流充電方式と24Wの定電力充電方式による充電電力の対比図である。
図8】一例示的な実施例に係る移動端末の充電方法のフローチャートである。
図9】一例示的な実施例に係る移動端末の充電方法のフローチャートである。
図10】一例示的な実施例に係る移動端末の充電装置のブロック図である。
図11】一例示的な実施例に係る移動端末のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、例示的な実施例を詳しく説明し、その一例を図面に示す。図面について説明するとき、別の説明がない場合、異なる図面での同じ数は同一な又は類似する要素を示す。以下、例示的な実施例で説明する実施方式は、本発明と一致するすべての実施方式を代表するものではない。逆に、それらは、添付の特許請求の範囲に記載されているように、本発明の一部の側面に一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0022】
移動端末には、充電池が設置されている。充電池が切れた場合、充電器(又は、充電アダプタとも称する。)を移動端末に接続した後、充電池に対して充電を行う。例示的に、充電過程は、予備充電(precharge)段階(トリクル充電とも称する。)、定電流(Constant Current、CC)充電段階、定電圧(Constant Voltage、CV)充電段階及び充電終了段階を含む。
【0023】
予備充電段階とは、充電池の電圧が低い場合、直接の急速充電による充電池への損傷を避けるために、まず低い充電電流で充電を行って、充電池を活性化させる段階を意味する。
【0024】
CC充電段階とは、大きい且つ一定の充電電流で充電池を急速に充電し、当該CC充電過程において、充電電圧が連続的に増加することを意味する。
【0025】
CV充電段階とは、電池がほぼ満充電になった場合、満充電後の電圧を定電圧として充電し続け、当該CV充電過程において、充電電流が連続的に低下することを意味する。
【0026】
図1は、本発明の一例示的な実施例に係る充電システムを示す構造ブロック図である。上記充電システムは、移動端末120と、充電器140と、を含む。
【0027】
移動端末120は、アプリケーションプロセッサー(AP)122と、充電管理チップ(charge IC)124と、充電池126と、サーミスタ128と、を含む。アプリケーションプロセッサー122は、充電管理チップ124に接続される。充電管理チップ124は、充電池126に接続される。サーミスタ128は、充電管理チップ124に接続される。ここで、アプリケーションプロセッサー122と充電管理チップ124は、移動端末120における充電インターフェースにも接続される。サーミスタ128の設置位置は、充電池126の電池表面、移動端末120の本体の内部、移動端末120の本体の表面、移動端末120の中間フレームの位置の少なくとも1つを含むことができるが、本発明は、これらに限定されない。ここで、サーミスタ128は、選択的なユニットである。
【0028】
充電器140は、電源プラグ端142と、充電回路144と、端末プラグ端146と、を含む。電源プラグ端142は、商用電源(例えば、220V又は110V)のソケットと接続するためのものである。充電回路144は、商用電源を充電電流及び充電電圧に変換するためのものである。端末プラグ端146は、移動端末120に接続するためのものである。端末プラグ端146は、例えば、タイプ-CのUSBインターフェースなどの様々なバージョンのUSBインターフェース又はlightingインターフェースであってもよい。
【0029】
充電過程において、充電池126が発熱するので、いくつかの実施例において、移動端末120における充電管理チップ124には、発熱量が高くなりすぎないように移動端末120を保護するための温度保護メカニズムが設置されている。
【0030】
図2及び図3は、それぞれ温度保護メカニズムがトリガーされた後の充電電流図及び電池温度図を示す模式図である。サーミスタ128は、所定の時間間隔を置いて充電池126の表面温度を測定するためのものである。表面温度が温度閾値(例えば、40度)に達すると、充電電流をL(Lの値が比較的大きく、例えば2A)低減させる。Lは、温度保護電流調整値である。表面温度が他の温度閾値(例えば、38.5度)まで低下された場合、充電電流を低減する前の電流値に復帰させ、温度が高くなりすぎないように上記の手順を繰り返す。
【0031】
関連技術において、CC充電段階における充電電流が比較的に大きいので、充電池の温度が急速に上昇する。アプリケーションプロセッサー122は、温度保護機構が充電池の表面温度によりトリガーされた場合、パルス電流を発生することによって、充電電流の電流値が低下されるように充電管理チップ124をトリガーする。パルストリガー方式は、充電電流の電流値を簡単且つ無作法に低減させるので、全体的の充電時間が遅延されてしまう。
【0032】
また、充電器の最大出力電力がCC充電段階の最大充電電力により決定されるので、充電器の最大出力電力が大きいほど、コストが高くなる。
【0033】
ユーザーが異なるブランドや異なるモデルの充電器を混用する可能性があるので、減定格充電を利用する時(例えば、27Wの最大充電電力をサポートする携帯電話の場合、最大出力電力が18Wである充電器を使用する。)、CC充電方式を利用するほとんどの期間においては、最大出力電力である18Wよりも低いので、充電器の電力が無駄になる。
【0034】
本発明の1つの目的は、新しい充電段階のモードである定電力(Constant Power,CP)充電モードを設計することである。充電過程全体における一定の期間において、充電電力を一定に保つために、温度保護メカニズム(又は、最大発熱時点)がトリガーされることなく、スムーズに充電するとともに、充電器の最大出力電力に対する要求を低減することができる。
【0035】
図4は、本発明の一例示的な実施例に係る移動端末の充電方法を示すフローチャートである。上記移動端末の充電方法は、アプリケーションプロセッサー122、充電管理チップ124又は充電器140により実行されることができる。上記移動端末の充電方法は、以下のステップを含む。
【0036】
ステップ402において、定電力で移動端末の充電池を充電する。
【0037】
充電過程における一定期間内において、充電管理チップ124は、定電力で移動端末の充電池を充電する。
【0038】
例示的に、充電管理チップ124は、充電電圧を徐々に増加させ、且つ充電電流を徐々に低下させる方式を利用して、前記移動端末の充電池を充電する。ここで、同一時点における充電電圧と充電電流の積(即ち、充電電力)は、一定値または一定範囲である。
【0039】
一定範囲は、相対的に小さい電力範囲である。充電電力は、上記一定範囲内においてわずかに変動することが許容される。一例において、27Wの充電電力を基準とする場合、±1Wの範囲内の変動が許容される。
【0040】
つまり、本実施例に係る移動端末の充電方法によれば、定電力で移動端末の充電池を充電することによって、温度保護メカニズムがトリガーされることなく、充電過程において安定な一定の温度を保つことができるので、温度保護メカニズムをトリガーすることなく、充電をできるだけ速く完成させることができる。
【0041】
図5は、27Wの直接充電方式による充電曲線を示す模式図である。上記直接充電方式は、CC充電方式を利用し、電源電圧が電池の2倍ぐらいの2:1直接充電方式である。図6は、本発明の一例示的な実施例に係る24Wの定電力充電方式による充電曲線示す模式図である。図7は、27Wの直接充電方式と24Wの定電力充電方式による充電電力曲線を示す対比図である。図7からわかるように、2つの充電方式による充電電力曲線の積分面積(総電力)が同じであり、2つの充電方式の充電終止時間が同じであり、即ち、充電速度が同じである。しかしながら、充電過程全体において、24Wの定電力充電方式の最大電力点は、27Wの直接充電方式(CC充電モード)よりも小さい。従って、本発明の実施例により提供されるCP充電モードは、少なくとも以下の有益な効果を有する。
(1)移動端末の放熱構造設計に対する要求が小さく、昇温速度がCC充電モードよりも小さくなる上で、温度保護メカニズムをトリガーする必要がないので、充電電流を低減させたり、CPU周波数を制限したりする現象を回避することができる。
(2)充電器の最大電力出力に対する要求が小さくなるので、充電器のコストを削減することができる。
(3)より小さい出力電力を有する充電器を使用しても、同じ充電速度の効果を達成することができる。
【0042】
移動端末の充電電力は、セル自体の許容電流の大きさ、電池保護ボードの許容電流の大きさ、充電管理チップの電流の大きさ及び熱昇温限界などの要因により決定される。通常、あるタイプの移動端末は、設計された後、その充電電力の上限が知られている。
【0043】
ユーザーが異なるタイプの充電器を混用する可能性があるので、最大出力電力が18Wであるの充電器を最大充電電力が27Wである移動端末に使用する場合、関連技術において、最大充電電力が27Wである移動端末を、最大充電電力が18Wである移動端末として充電を行う。つまり、充電過程の全体において最大電力が18W(ほとんどの期間において、充電電力が18W未満である。)である。本発明の実施例により提供されるCP充電モードを利用することにより、CC充電過程の代わりに、最大充電電力が18WであるCP充電モードを利用することで、充電の速度を大幅に向上させることができる。
【0044】
本発明は、ユーザーが減定格された充電器を利用する状況(充電器の最大出力電力が移動端末にサポートされる最大充電電力よりも小さい。)に対して、以下の2つの実施例を提供する。
【0045】
第1の実施例:移動端末と充電器との間にハンドシェイクプロトコルが実行される場合(充電器に接続された後の初期化段階)、電力ネゴシエーションの結果に応じて充電モードを確定する。
(1)充電器の最大出力電力>=移動端末にサポートされる最大充電電力である場合、従来のCC充電モードを利用する。この時、移動端末がボトルネック(セル又は昇温)になり、充電池が許容する最大電流が一定である。
(2)充電器の最大出力電力<移動端末にサポートされる最大充電電力である場合、CP(定電力)充電モードを利用する。この時、充電器がボトルネックになり、充電電流が充電器の最大電力に対応する最大電流よりも大きい。
【0046】
第2の実施例:移動端末と充電器との間にハンドシェイクプロトコルが実行される場合(充電器に接続された後の初期化段階)、移動端末は、その自身の平均電力を充電器に公称し、電力ネゴシエーションの結果に応じて充電モードを確定する。
(1)充電器の最大出力電力>=移動端末にサポートされる平均充電電力である場合、従来のCC充電モードを利用する。この時、移動端末がボトルネック(セル又は昇温)になり、充電池が許容する最大電流が一定である。
(2)充電器の最大出力電力<=移動端末にサポートされる平均充電電力である場合、減定格したCP(定電力)充電モード又は減定格したCC(定電流)充電モードを利用して充電を行う。
【0047】
以下、図8を用いて第1の実施例を説明する。
図8は、本発明の一例示的な実施例に係る移動端末の充電方法を示すフローチャートである。上記移動端末の充電方法は、アプリケーションプロセッサー又は充電器により実行されることができる。上記移動端末の充電方法は、以下のステップを含む。
【0048】
ステップ801において、充電器の最大出力電力及び移動端末にサポートされる最大充電電力を取得する。
【0049】
移動端末と充電器が電気的に接続された後、移動端末におけるアプリケーションプロセッサーと充電器の充電回路との間にはハンドシェイクプロトコルが実行される。アプリケーションプロセッサーと充電回路は、両方とも充電器の最大出力電力及び移動端末にサポートされる最大充電電力を取得することができる。
【0050】
ステップ802において、最大出力電力が最大充電電力より大きいか否かを判断する。
【0051】
最大出力電力が最大充電電力以上である場合、ステップ803に進み、最大出力電力が最大充電電力未満である場合、ステップ804に進む。
【0052】
ステップ803において、定電流充電モードを利用して充電する。
【0053】
ステップ804において、最大出力電力により確定される定電力で移動端末の充電池を充電する。
【0054】
例示的に、上記定電力は、充電器の最大出力電力に等しいか、又は、充電器の最大出力電力よりも僅かに小さいことができる。
【0055】
アプリケーションプロセッサーは、上記移動端末の充電方法が充電器により実行される場合、充電器がCP充電モードを利用するように指示するための制御命令を充電器に送信する。充電器は、上記制御命令を受信した後、CP充電モードを利用し、自身の最大出力電力に応じて定電力を確定し、充電過程における目標期間内において移動端末の充電池を充電する。
【0056】
上記移動端末の充電方法がアプリケーションプロセッサーにより実行される場合、アプリケーションプロセッサーは、充電器と継続的に(周期的に又はトリガー的に)通信し、充電器の充電電流及び充電電圧に応じて、充電器の充電電流及び充電電圧の少なくとも1つを調整するための制御命令を生成することによって、充電器の充電電力を定電力(又は定電力の範囲)に保つように制御する。
【0057】
選択的に、上記目標期間は、定電流充電段階を切り換えるための期間、又は、前記定電流充電段階の前の期間、又は、前記定電流充電の後の期間である。
【0058】
つまり、本実施例により提供される移動端末の充電方法によれば、定電力で移動端末の充電池を充電することによって、温度保護メカニズムがトリガーされることなく、より安定な一定の温度を保つことができるので、温度保護メカニズムをトリガーすることなく、充電ができるだけ速く完成されることができる。
【0059】
本実施例により提供される移動端末の充電方法は、充電器の最大出力電力が移動端末にサポートされる最大充電電力よりも小さい場合、最大出力電力により確定される定電力で移動端末の充電池を充電するので、充電器の最大出力電力を最大限に利用して充電し、充電効率及び充電速度を向上させることができる。
【0060】
以下、図9を用いて第2の実施例を説明する。
図9は、本発明の一例示的な実施例に係る移動端末の充電方法を示すフローチャートである。上記移動端末の充電方法は、アプリケーションプロセッサー又は充電器により実行されることができる。上記移動端末の充電方法は、以下のステップを含む。
【0061】
ステップ901において、充電器の最大出力電力及び移動端末にサポートされる最大充電電力を取得する。
【0062】
移動端末が充電器に電気的に接続された後、移動端末におけるアプリケーションプロセッサーと充電器の充電回路との間にはハンドシェイクプロトコルが実行される。アプリケーションプロセッサーと充電回路は、両方とも充電器の最大出力電力及び移動端末にサポートされる最大充電電力を取得することができる。
【0063】
ステップ902において、最大出力電力が最大充電電力より大きいか否かを判断する。
【0064】
最大出力電力が最大充電電力以上である場合、ステップ903に進み、最大出力電力が最大充電電力未満である場合、ステップ904に進む。
【0065】
ステップ903において、充電器の最大出力電力が移動端末にサポートされる平均充電電力以上である場合、平均充電電力により確定される第1定電力で移動端末の充電池を充電する。
【0066】
例示的に、上記定電力は、移動端末にサポートされる最大出力電力に等しいか、又は、移動端末にサポートされる最大出力電力よりも僅かに小さいことができる。
【0067】
ステップ904において、充電器の最大出力電力が移動端末にサポートされる平均充電電力よりも小さい場合、最大出力電力により確定される第2定電力で移動端末の充電池を充電する。
【0068】
例示的に、上記定電力は、充電器の最大出力電力に等しいか、又は、充電器の最大出力電力よりも僅かに小さいことができる。
【0069】
アプリケーションプロセッサーは、上記移動端末の充電方法が充電器により実行される場合、充電器がCP充電モードを利用するように指示するための制御コマンドを充電器に送信する。充電器は、上記制御命令を受信した後、CP充電モードを利用して、自身の最大出力電力に応じて定電力を確定し、充電過程における目標期間内において移動端末の充電池を充電する。
【0070】
アプリケーションプロセッサーは、上記移動端末の充電方法がアプリケーションプロセッサーにより実行される場合、充電器と継続的に(周期的に又はトリガー的に)通信し、充電器の充電電流及び充電電圧に応じて、充電器の充電電流及び充電電圧の少なくとも1つを調整するための制御命令を生成することによって、充電器の充電電力を定電力に保つように制御する。
【0071】
選択的に、上記目標期間は、CC充電段階を切り換えるための期間、又は、CC充電段階の前の期間、又は、CC充電段階の後の期間である。
【0072】
つまり、本実施例により提供される移動端末の充電方法によれば、定電力で移動端末の充電池を充電することによって、温度保護メカニズムがトリガーされることなく、より安定な一定の温度を保つことができるので、温度保護メカニズムをトリガーすることなく、充電ができるだけ速く完成されることができる。
【0073】
本実施例により提供される移動端末の充電方法は、充電器の最大出力電力が移動端末にサポートされる最大充電電力よりも大きい場合、最大出力電力により確定される定電力で移動端末の充電池を充電するので、充電器の最大出力電力を最大限に利用して充電し、充電効率及び充電速度を向上させることができる。
【0074】
本実施例により提供される移動端末の充電方法は、充電器の最大出力電力が移動端末にサポートされる最大充電電力よりも小さい場合、最大出力電力により確定される定電力で移動端末の充電池を充電するので、充電器の最大出力電力を最大限に利用して充電し、充電効率及び充電速度を向上させることができる。
【0075】
なお、CP充電モードとCC充電モードとを混用することができる。例えば、まず、CC充電モードを利用してからCP充電モードを利用し、或いは、まず、CP充電モードを利用してからCC充電モードを利用してもよいが、その両者の間の関係は、単純な相互置換するものではない。ここで、具体的な充電方式及び昇温の問題と組み合わせることができる。
【0076】
なお、本発明は、CP充電モードをCC充電モードの代わりにしたり、CC充電モードと混用する方案を提供することに過ぎない。しかしながら、実際の充電過程において、単純なCC充電モード、CV充電モードだけではなく、段階式定電圧(stepCC)充電モード、段階式定電圧(stepCV)充電モードなどの段階式充電過程を含むこともできる。本発明の実施例は、CP充電モード、ステップCP充電モード及び他のモードとを組み合わせたものを含むことができる。
【0077】
図10は、本発明の一例示的な実施例に係る移動端末の充電装置を示すブロック図である。前記移動端末の充電装置は、定電力充電モジュール1020を含む。
【0078】
定電力充電モジュール1020は、定電力で前記移動端末の充電池を充電する。
【0079】
選択的な一例において、前記定電力充電モジュール1020は、充電電圧を徐々に増加させ且つ充電電流を徐々に低下させる方式を利用して、前記移動端末の充電池を充電する。
ここで、同一時点における前記充電電圧と前記充電電流の積は、一定値または一定範囲である。
【0080】
選択的な一例において、前記定電力充電モジュール1020は、充電器の最大出力電力が前記移動端末にサポートされる最大充電電力よりも小さい場合、前記最大出力電力により確定される定電力で前記移動端末の充電池を充電する。
【0081】
選択的な一例において、前記定電力充電モジュール1020は、充電器の最大出力電力が前記移動端末にサポートされる平均充電電力以上である場合、前記平均充電電力により確定される第1定電力で前記移動端末の充電池を充電する。前記充電器の最大出力電力が前記移動端末にサポートされる平均充電電力よりも小さい場合、前記最大出力電力により確定される第2定電力で前記移動端末の充電池を充電する。
【0082】
選択的な一例において、前記定電力充電モジュール1020は、充電過程における目標期間内において、定電力で前記移動端末の充電池を充電する。ここで、前記目標期間は、定電流充電段階を切り換えるための期間、前記定電流充電段階の前の期間、前記定電流充電段階の後の期間のいずれか1つである。
【0083】
図11は、一例示的な実施例に係る移動端末の充電装置1100のブロック図である。例えば、移動端末の充電装置1100は、携帯電話、デジタルブロードキャスト端末、メッセージ送受信機器、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、個人向け携帯型情報端末機器などであってもよい。
【0084】
図11を参照すると、装置1100は、処理ユニット1102、メモリ1104、電源ユニット1106、マルチメディアユニット1108、オーディオユニット1111、入力/出力(I/O)インターフェース1112、センサーユニット1114、及び通信ユニット1116からなる群から選ばれる少なくとも1つを備えてもよい。
【0085】
処理ユニット1102は、一般的には、装置1100の全体の操作、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作を制御する。処理ユニット1102は、上述した方法におけるステップの一部又は全部を実現できるように、命令を実行する少なくとも1つのプロセッサー1120を備えてもよい。また、処理ユニット1102は、他のユニットとのインタラクションを便利にさせるように、少なくとも1つのモジュールを備えてもよい。例えば、処理ユニット1102は、マルチメディアユニット1108とのインタラクションを便利にさせるように、マルチメディアモジュールを備えてもよい。
【0086】
メモリ1104は、装置1100での操作をサポートするように、各種のデータを記憶するように構成される。これらのデータは、例えば、装置1100で何れのアプリケーション又は方法を操作するための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ1104は、何れの種類の揮発性又は不揮発性メモリ、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、ROM(Read Only Member)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、或いは光ディスクにより、或いはそれらの組み合わせにより実現することができる。
【0087】
電源ユニット1106は、装置1100の各種ユニットに電力を供給するためのものであり、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び装置1100のために電力を生成、管理及び分配することに関連する他のユニットを備えてもよい。
【0088】
マルチメディアユニット1108は、前記装置1100とユーザーとの間に出力インターフェースを提供するスクリーンを備えてもよい。スクリーンは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)やタッチパネル(TP)を備えてもよい。スクリーンは、タッチパネルを備える場合、ユーザーからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンになることができる。また、タッチパネルは、タッチや、スライドや、タッチパネル上の手振りを感知するように、少なくとも1つのタッチセンサーを有する。前記タッチセンサーは、タッチやスライド動作の境界を感知できるだけではなく、タッチやスライド操作と関連する持続時間や圧力も感知できる。一実施例では、マルチメディアユニット1108は、フロントカメラ及び/又はバックカメラを有してもよい。装置1100、例えば、撮影モードやビデオモードのような操作モードにある時、フロントカメラ及び/又はバックカメラが外部のマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラ及びバックカメラのそれぞれは、固定の光学レンズ系であってもよいし、焦点距離及び光学ズーム能力を有するものであってもよい。
【0089】
オーディオユニット1111は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオユニット1111は、マイクロフォン(MIC)を有してもよい。装置1100が、例えば、呼び出しモード、記録モード、又は音声認識モードのような操作モードにある時、マイクロフォンは、外部のオーディオ信号を受信するように配置される。受信したオーディオ信号は、メモリ1104にさらに記憶されてもよいし、通信ユニット1116を介して送信されてもよい。一実施例では、オーディオユニット1111は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに備えてもよい。
【0090】
I/Oインターフェース1112は、処理ユニット1102と外部のインタフェースモジュールとの間にインターフェースを提供するためのものである。上記外部のインタフェースモジュールは、キーボードや、クリックホイールや、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタンや、音量ボタンや、スタートボタンや、ロックボタンであってもよいが、それらに限らない。
【0091】
センサーユニット1114は、装置1100のために各方面の状態を評価する少なくとも1つのセンサーを備えてもよい。例えば、センサーユニット1114は、装置1100のオン/オフ状態や、ユニットの相対的な位置を検出することができる。例えば、前記ユニットは、装置1100のディスプレイ及びキーパッドである。センサーユニット1114は、装置1100又は装置1100の1つのユニットの位置の変化、ユーザーによる装置1100への接触の有無、装置1100の方向又は加速/減速、装置1100の温度変化などを検出することができる。センサーユニット1114は、何れの物理的な接触もない場合に付近の物体を検出するように構成される近接センサーを有してもよい。センサーユニット1114は、イメージングアプリケーションに用いるための光センサー、例えば、CMOS又はCCD画像センサーを有してもよい。一実施例では、当該センサーユニット1114は、加速度センサー、ジャイロスコープセンサー、磁気センサー、圧力センサー又は温度センサーをさらに備えてもよい。
【0092】
通信ユニット1116は、装置1100と他の設備の間との無線又は有線通信を便利にさせるように構成される。装置1100は、通信標準に基づく無線ネットワーク、例えば、WiFi、2G又は3G、又はそれらの組み合わせにアクセスできる。一つの例示的な実施例では、通信ユニット1116は、ブロードキャストチャンネルを介して外部のブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号又はブロードキャストに関する情報を受信する。一つの例示的な実施例では、前記通信ユニット1116は、近距離通信を促進するために近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに備えてもよい。
【0093】
例示的な実施例では、装置1100は、上述した方法を実行するために、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、デジタル信号プロセッサー(DSP:Digital Signal Processor)、デジタル信号処理デバイス(DSPD:Digital Signal Processing Device)、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)、書替え可能ゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサー、又は他の電子機器により実現されてもよい。
【0094】
例示的な実施例では、命令を有する非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、命令を有するメモリ1104をさらに提供する。前記命令は、装置1100のプロセッサー1120により実行されて上述した方法を実現する。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク及び光データメモリなどであってもよい。
【0095】
非一時的コンピュータ可読記録媒体は、前記記録媒体における命令が端末のプロセッサーにより実行される場合、端末が上記の方法実施例により提供される上記の移動端末の充電方法を実行する。
【0096】
本発明の実施例は、プログラマブルロジック回路及び/又はプログラム命令を含むチップをさらに提供し、前記チップを動作させる場合、上述したような移動端末の充電方法を実現する。
【0097】
本発明の実施例は、上記の移動端末の充電方法を実行するための充電回路を含む充電アダプタをさらに提供する。
【0098】
理解すべきことは、本文に記載されている「複数個」は、2つ又は2つ以上を指す。「及び/又は」は、関連付けられた対象の関連関係を表現し、3つの関係が存在し得ることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在し、AとBが同時に存在し、Bのみが存在するという3つの状況を表すことが可能である。符号「/」は、前後の関連対象が「又は」との関係を指す。
【0099】
当業者は、明細書に対する理解、及び明細書に記載された発明に対する実施を介して、本発明の他の実施形態を容易に取得することができる。本発明は、本発明に対する任意の変形、用途、又は適応的な変化を含み、このような変形、用途、又は適応的な変化は、本発明の一般的な原理に従い、本発明では開表していない本技術分野の公知知識、又は通常の技術手段を含む。明細書及び実施例は、単に例示的なものであって、本発明の本当の範囲と主旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0100】
理解すべきことは、本発明は、上記の内容及び図面に示された構造に限定されず、その範囲を逸脱しない限り、各種の変更及び変更を行うことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図9
図10
図11