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特許7233223調整可能なエルボーを備える呼吸管アセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-24
(45)【発行日】2023-03-06
(54)【発明の名称】調整可能なエルボーを備える呼吸管アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A61M 16/08 20060101AFI20230227BHJP
   A61M 16/00 20060101ALI20230227BHJP
【FI】
A61M16/08 330
A61M16/00 305A
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019000092
(22)【出願日】2019-01-04
(62)【分割の表示】P 2015526495の分割
【原出願日】2013-08-08
(65)【公開番号】P2019088809
(43)【公開日】2019-06-13
【審査請求日】2019-02-01
【審判番号】
【審判請求日】2022-01-07
(31)【優先権主張番号】61/681,083
(32)【優先日】2012-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513259285
【氏名又は名称】フィッシャー アンド ペイケル ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100171675
【弁理士】
【氏名又は名称】丹澤 一成
(72)【発明者】
【氏名】ミラー ジェレミー リヴィングストン
(72)【発明者】
【氏名】ダンドレア ドミニク リチャード
【合議体】
【審判長】佐々木 一浩
【審判官】倉橋 紀夫
【審判官】村上 哲
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-529378(JP,A)
【文献】特表2005-525145(JP,A)
【文献】特開昭61-232864(JP,A)
【文献】特開2010-42307(JP,A)
【文献】登録実用新案第3161849(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 16/00
A61M 16/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
呼吸管と、
前記呼吸管に結合されたコネクタであって、前記呼吸管を流れ発生器の出口に非回転可能に結合するように配置されたコネクタと、
前記コネクタに回転可能に結合されたスイベルエルボーであって、
前記コネクタの外周と係合するコネクタバンドを含むコネクタ係合部分と、
前記呼吸管の外周と係合する管バンドを含む管係合部分と、
前記コネクタ係合部分と前記管係合部分との間に延在する管ガイド部分であって、該管ガイド部分は前記呼吸管よりも剛性の高い材料から構成される、管ガイド部分と、
を備えるスイベルエルボーと、
を備え、
前記呼吸管は可撓性であり、
前記スイベルエルボーは、前記流れ発生器に対して回転可能であり、また前記コネクタに結合する前記呼吸管の第1の端部に対して回転可能であって、前記流れ発生器に対して前記呼吸管が延在する方向を変化させるように前記スイベルエルボーが前記流れ発生器に対して回転可能である、呼吸管アセンブリ。
【請求項2】
前記第1の端部は、永久的にそして実質的に非回転可能に前記コネクタに結合される、請求項1に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項3】
前記呼吸管は、患者インターフェースに取り付けられるように構成された第2の端部を有する、請求項1又は請求項2に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項4】
前記呼吸管は、統合電気回路を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項5】
前記コネクタバンドは、前記コネクタの外周全体を取り囲む、請求項1~4のいずれか一項に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項6】
前記コネクタバンドは、コネクタバンドスリットを含み、前記コネクタバンドは、前記コネクタの前記外周を完全には取り囲まないようにする、請求項1~4のいずれか一項に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項7】
前記管バンドは、前記呼吸管の外周全体を取り囲む、請求項1~6のいずれか一項に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項8】
前記管バンドは、管バンドスリットを含み、前記管バンドは、前記呼吸管の前記外周を完全には取り囲まないようにする、請求項1~6のいずれか一項に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項9】
前記管ガイド部分は、前記呼吸管を湾曲した向きに案内するように湾曲している請求項1~8のいずれか一項に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項10】
前記コネクタ係合部分の軸は、前記管係合部分の軸に対して、ある角度でオフセットしている、請求項1~9のいずれか一項に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項11】
前記角度は約45度~約180度の範囲内にある、請求項10に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項12】
前記コネクタ係合部分と、前記管係合部分と、前記管ガイド部分は、前記呼吸管の外部にある、請求項1~11のいずれか一項に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項13】
前記スイベルエルボー、または少なくとも前記管ガイド部分は、前記呼吸管よりも剛性の高いまたは前記呼吸管と比較して曲げに対する抵抗が大きい材料から構成される、請求項1~12のいずれか一項に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項14】
前記スイベルエルボー、または少なくとも前記管ガイド部分は、プラスチックまたは金属から構成される、請求項1~13のいずれか一項に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項15】
前記管ガイド部分は、前記呼吸管の外周を取り囲む、請求項1~14のいずれか一項に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項16】
前記管ガイド部分は、前記呼吸管の外周のおよそまたはちょうど半分を取り囲む、請求項1~15のいずれか一項に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項17】
前記コネクタは、
フランジと、
前記フランジから延在するシャフトであって、前記呼吸管の内部通路と連通するコネクタ内部通路を規定する、シャフトと、
を備える、請求項1~16のいずれか一項に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項18】
前記コネクタは、前記フランジから延在する電気端子を有し、前記電気端子は前記統合電気回路に接続される、請求項4を引用する請求項17に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項19】
前記スイベルエルボーは、タブを有し、前記タブは前記スイベルエルボーの曲げ部の外側に位置決めされる、請求項9に記載の呼吸管アセンブリ。
【請求項20】
使用者に呼吸療法を提供する呼吸療法システムであって、
呼吸ガスの流れを発生させる流れ発生器と、
請求項1~19のいずれか一項に記載の呼吸管アセンブリを備え、
前記呼吸管アセンブリは、患者インターフェースへ呼吸ガスの流れを送達できるように配置される、呼吸療法システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、呼吸療法システム、および呼吸療法システムと共に使用できる呼吸管アセンブリに関する。特に、本発明は、付随する療法装置に対して呼吸管アセンブリの調整を可能にする呼吸管アセンブリ用のエルボーに関する。
【背景技術】
【0002】
持続気道陽圧(CPAP)システムおよび装置、フローセラピーシステムおよび装置、およびそのような装置と共に使用するための呼吸管アセンブリを含む呼吸療法システムおよび装置は、当業界でよく知られている。さらに、呼吸療法装置に対して呼吸管の位置を調整できる呼吸管アセンブリが、当業界で公知である。しかしながら、既存の調整可能な呼吸管アセンブリは、製造が複雑であることが多く、そのためコストが高く、非調整可能なアセンブリよりも耐用年数が短いことが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
その結果、従来技術の1つ以上の欠点に対処する呼吸療法システムおよび呼吸管アセンブリに対するニーズが存在する。特に、本発明の1つ以上の実施形態は、コスト効率よく製造でき、かつ非調整可能なまたは従来技術の調整可能なアセンブリと比較して同様のまたはそれよりも長い耐用年数をもたらすアセンブリにおいて、呼吸療法装置に対する呼吸管アセンブリの調整をもたらす。
【課題を解決するための手段】
【0004】
好ましい実施形態の、CPAPシステムなどの呼吸療法システムと共に使用するための呼吸療法システムおよび呼吸管アセンブリがエルボーを含み、そのエルボーにより、呼吸療法装置に対する呼吸管アセンブリの位置の調整を可能にする。一部の配置構成例では、呼吸管アセンブリは呼吸管およびスイベルエルボーを含む。呼吸管は、呼吸療法装置に対して回転式に固定され、およびスイベルエルボーは呼吸管に対して回転可能である。他の配置構成例では、呼吸管アセンブリは、いくつかの考えられる位置のうちの1つにおいて呼吸療法装置に結合できるエルボーを含む。
【0005】
好ましい実施形態は、流れ発生器、可撓性呼吸管アセンブリ、患者インターフェースおよびスイベルエルボーを含む呼吸療法システムに関する。流れ発生器は、呼吸ガスの流れを発生させ、かつ呼吸ガスの流れのための出口を含む。可撓性呼吸管アセンブリは、コネクタと、第1の端部および第2の端部を有する管とを含む。第1の端部は、実質的に非回転可能にコネクタに結合される。コネクタは、呼吸管を流れ発生器の出口に結合する。患者インターフェースは呼吸管の第2の端部に結合されて、呼吸管が流れ発生器から患者インターフェースへ呼吸ガスの流れを送達できるようにする。スイベルエルボーは、呼吸管のコネクタに回転可能に結合される。スイベルエルボーは、スイベルエルボーを呼吸管に結合するために、呼吸管を少なくとも部分的に取り囲む係合部分を含む。スイベルエルボーは、さらに、呼吸管の第1の部分を湾曲形状に導く曲面部分を含む。呼吸管は、スイベルエルボーの係合部分に対して回転可能であり、スイベルエルボーをコネクタに対して回転可能にして、流れ発生器に対して呼吸管が延在する方向を変化させる。
【0006】
一部の配置構成例では、スイベルエルボーは、呼吸管よりも、変形に対する抵抗が大きく、使用時、スイベルエルボーは、外力により圧潰される結果として生じる呼吸管の閉塞を、阻止する。係合部分は、呼吸管を完全に取り囲み得る。係合部分は、呼吸管を部分的にのみ取り囲み、それにより、係合部分にスリットを規定し得る。
【0007】
一部の配置構成例では、曲面部分は、コネクタに結合されたスイベルエルボーの部分と係合部分との間に延在する。曲面部分は、呼吸管の長さ方向において約90度の角度に対し得る。曲面部分は、円周方向において呼吸管のおよそ半分を取り囲み得る。曲面部分は、湾曲形状の内側部分または外側部分に配置され得る。スイベルエルボーはまた、使用者による把持を容易にするようなサイズおよび形状にされたタブを含み得る。タブは、曲面部分または係合部分にほぼ対向して配置され得る。スイベルエルボーは、一対のインターロッキング半体から構成され得る。
【0008】
一部の配置構成例では、コネクタは第1の干渉面部分を含み、および流れ発生器は第2の干渉面部分を含んで、呼吸管が流れ発生器に結合されると、第2の干渉面部分は第1の干渉面部分に係合して呼吸管を流れ発生器に固定する。第2の干渉面部分は、流れ発生器の出口によって規定され、および第1の干渉面部分は、出口内に収容されるコネクタの部分によって規定される。第2の干渉面部分は流れ発生器の出口に隣接でき、および第1の干渉面部分は、出口に隣接するコネクタの部分によって規定され得る。第1の干渉面部分は、コネクタのタブによって規定され、このタブは、流れ発生器の対応する凹部に係合し得る。第2の干渉面部分は、流れ発生器の少なくとも1つのタブによって規定されて、このタブは、第1の干渉面部分を規定するスイベルエルボーの外部肩部に係合し得る。
【0009】
一部の配置構成例では、コネクタは第1の電気端子を含み、この第1の電気端子は、流れ発生器にある第2の電気端子に接続するように構成されている。第1および第2の電気端子は、流れ発生器の熱源を呼吸管の加熱コイルに接続できる。その代わりにまたはそれに加えて、第1および第2の電気端子は、呼吸管と流れ発生器との間のデータ通信を提供する。
【0010】
実施形態は、可撓性呼吸管を含む呼吸管アセンブリに関し、この可撓性呼吸管は、流れ発生器に結合されて、流れ発生器から呼吸ガスの流れを受け取り、かつ患者インターフェースに結合されて、患者インターフェースに呼吸ガスの流れを送達し得る。スイベルエルボーが、呼吸管の一部分に係合する。スイベルエルボーは、呼吸管の一部分を湾曲形状に導く曲面部分を含む。スイベルエルボーは、流れ発生器に対して回転可能であり、かつまた、呼吸管の一部分に対して回転可能であって、スイベルエルボーを流れ発生器に対して回転させて、呼吸管が流れ発生器に対して延在する方向を変化させ得る。
【0011】
一部の配置構成例では、スイベルエルボーの曲面部分は、呼吸管の外面に接触する。曲面部分は、呼吸管の長さ方向において約90度の角度に対し得る。曲面部分は、円周方向において呼吸管のおよそ半分を取り囲み得る。曲面部分は、湾曲形状の内側部分または外側部分に配置され得る。スイベルエルボーはまた、使用者による把持を容易にするようなサイズおよび形状にされたタブを含み得る。タブは、曲面部分、または呼吸管を少なくとも部分的に取り囲むスイベルエルボーの部分にほぼ対向して配置され得る。スイベルエルボーは、一対のインターロッキング半体から構成され得る。
【0012】
一部の配置構成例では、コネクタは第1の干渉面部分を含み、および流れ発生器は第2の干渉面部分を含んで、呼吸管が流れ発生器に結合されると、第2の干渉面部分は第1の干渉面部分に係合して呼吸管を流れ発生器に固定する。第2の干渉面部分は、流れ発生器の出口によって規定され、および第1の干渉面部分は、出口内に収容されるコネクタの部分によって規定され得る。第2の干渉面部分は流れ発生器の出口に隣接でき、および第1の干渉面部分は、出口に隣接するコネクタの部分によって規定され得る。第1の干渉面部分はコネクタのタブによって規定され、このタブが、流れ発生器の対応する凹部に係合し得る。第2の干渉面部分は、流れ発生器の少なくとも1つのタブによって規定され、このタブが、第1の干渉面部分を規定するスイベルエルボーの外部肩に係合し得る。
【0013】
一部の配置構成例では、コネクタは第1の電気端子を含み、この第1の電気端子は、流れ発生器にある第2の電気端子に接続するように構成される。第1および第2の電気端子は、流れ発生器の熱源を呼吸管の加熱コイルに接続できる。その代わりにまたはそれに加えて、第1および第2の電気端子は、呼吸管と流れ発生器との間のデータ通信を提供できる。
【0014】
実施形態は、流れ発生器、可撓性呼吸管アセンブリおよび患者インターフェースを含む呼吸療法システムに関する。流れ発生器は、呼吸ガスの流れを発生させ、かつ呼吸ガスの流れのための出口を含む。流れ発生器はまた、第1の電気端子および第2の電気端子を含む。可撓性呼吸管アセンブリは、管およびコネクタを含む。管は第1の端部および第2の端部を有する。管の第1の端部はコネクタに結合される。コネクタは呼吸管アセンブリを流れ発生器の出口に結合する。コネクタは、流れ発生器の第1の電気端子または第2の電気端子のいずれかに接続可能な管の電気端子を有する。患者インターフェースは管の第2の端部に結合されて、呼吸管アセンブリが流れ発生器から患者インターフェースへ呼吸ガスの流れを送達できるようにする。呼吸管アセンブリは、管の電気端子が流れ発生器の第1の電気端子に結合される第1の位置において流れ発生器に接続でき、および管の電気端子が流れ発生器の第2の電気端子に結合される第2の位置において流れ発生器に接続できる。
【0015】
一部の配置構成例では、流れ発生器の出口は出口軸を規定し、および管の第1の端部は管軸を規定し、およびコネクタは、管軸を、第1の位置および第2の位置のそれぞれにおいて、出口軸に対してある角度に方向付ける。この角度は約90度とし得る。管は、呼吸管アセンブリが第1の位置にあるとき、第1の方向に延在でき、かつ呼吸管アセンブリが第2の位置にあるとき、第2の方向に延在でき、第2の方向は第1の方向とは反対方向である。
【0016】
一部の配置構成例では、コネクタは第1の干渉面部分を含み、および流れ発生器は第2の干渉面部分を含んで、呼吸管が流れ発生器に結合されると、第2の干渉面部分は第1の干渉面部分に係合して呼吸管を流れ発生器に固定する。第2の干渉面部分は、流れ発生器の出口によって規定され、および第1の干渉面部分は、出口内に収容されるコネクタの部分によって規定され得る。第1の干渉面部分は、コネクタのタブによって規定されて、このタブは、流れ発生器の対応する凹部に係合し得る。
【0017】
一部の配置構成例では、第1および第2の電気端子および管の電気端子は、流れ発生器の熱源を呼吸管の加熱コイルに接続する。その代わりにまたはそれに加えて、第1および第2の電気端子および管の電気端子は、呼吸管と流れ発生器との間のデータ通信を提供できる。
【0018】
エルボーを備える呼吸管アセンブリのこれらのおよび他の特徴、態様および利点を、好ましい実施形態の図面を参照して本明細書に開示し、これら図面は、限定ではなく説明のために提供される。図面は30枚の図含む。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】流れ発生器と、管、コネクタおよびスイベルエルボーを含む呼吸管アセンブリとの斜視図である。
図2】流れ発生器から分離された、図1の呼吸管アセンブリの斜視図である。
図3】スイベルエルボーが管およびコネクタから分離された、図2の呼吸管アセンブリの斜視図である。
図4図1の線4-4に沿って取った、図1の流れ発生器および呼吸管アセンブリの断面図である。
図5】流れ発生器と、管、コネクタおよびスイベルエルボーを含む代替的な呼吸管アセンブリとの斜視図である。
図6】流れ発生器から分離された、図5の呼吸管アセンブリの斜視図である。
図7】スイベルエルボーが管およびコネクタから分離された、図6の呼吸管アセンブリの斜視図である。
図8図5の線8-8に沿って取った、図5の流れ発生器および呼吸管アセンブリの断面図である。
図9】流れ発生器と、管、コネクタおよびスイベルエルボーを含むさらに別の代替的な呼吸管アセンブリとの斜視図である。
図10】流れ発生器から分離された、図9の呼吸管アセンブリの斜視図である。
図11】スイベルエルボーが管およびコネクタから分離された、図10の呼吸管アセンブリの斜視図である。
図12図9の線12-12に沿って取った、図9の流れ発生器および呼吸管アセンブリの断面図である。
図13】エルボーの各端部において縦方向に延在する比較的小さいスリットを含む、代替的なスイベルエルボーの斜視図である。
図14図13のスイベルエルボーと比較して大きなスリットを含む、さらに別の代替的なスイベルエルボーの斜視図である。
図15】前のスイベルエルボーのループ端部部分の1つを省略した、別の代替的なスイベルエルボーの斜視図である。
図16】流れ発生器と、管およびエルボーコネクタを含む代替的な呼吸管アセンブリとの斜視図である。流れ発生器は第1の電気端子および第2の電気端子を含む。呼吸管アセンブリは、呼吸管アセンブリの第1の位置において第1の電気端子に接続しかつ呼吸管アセンブリの第2の位置において第2の電気端子に接続する、管の電気端子を含む。エルボーコネクタはインターロッキング構成を含み、呼吸管アセンブリを流れ発生器に選択的に固定する。
図17】流れ発生器から分離された、図16の呼吸管アセンブリの斜視図である。
図18図16の線18-18に沿って取った、図16の流れ発生器および呼吸管アセンブリの断面図である。
図19図16~18のアセンブリに関する、流れ発生器および代替的な呼吸管アセンブリの斜視図である。
図20】流れ発生器から分離された、図19の呼吸管アセンブリの斜視図である。
図21図19の線21-21に沿って取った、図19の流れ発生器および呼吸管アセンブリの断面図である。
図22図16~21のアセンブリに関する、流れ発生器および別の代替的な呼吸管アセンブリの斜視図である。
図23】流れ発生器から分離された、図22の呼吸管アセンブリの斜視図である。
図24図22の線24-24に沿って取った、図22の流れ発生器および呼吸管アセンブリの断面図である。
図25図16~24のアセンブリに関する、流れ発生器およびさらに別の代替的な呼吸管アセンブリの斜視図である。
図26】流れ発生器から分離された、図25の呼吸管アセンブリの斜視図である。
図27図25の線27-27に沿って取った、図25の流れ発生器および呼吸管アセンブリの断面図である。
図28図1~15の呼吸管アセンブリと同様の、流れ発生器および代替的な呼吸管アセンブリの斜視図である。図28の呼吸管アセンブリは、管、コネクタおよびスイベルエルボーを含む。
図29】流れ発生器から分離された、図28の呼吸管アセンブリの内側の斜視図である。
図30】流れ発生器から分離された、図28の呼吸管アセンブリの外側の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本明細書では、呼吸療法システム、呼吸管アセンブリおよび関連の構成要素を、好ましくは大気圧と比較して上昇した圧力である最小の圧力または流れのまたはそれを上回る呼吸ガスをもたらすヘルスケア用の呼吸装置との関連で、説明する。特に、図示の呼吸療法システムは、最小の圧力のまたはそれを上回る呼吸ガス(例えば、空気)をもたらす持続気道陽圧(CPAP)装置である。圧力レベルは、一定であっても、可変であってもよい。好適なCPAP装置の例は、Fisher & Paykel Healthcareによって販売されているICON(商標)SeriesまたはSleepStyle(商標)SeriesのCPAP装置を含む。しかしながら、開示のシステム、呼吸管アセンブリおよび関連の構成要素はまた、他の関連または適用例でも使用できる。例えば、システム、呼吸管アセンブリおよび関連の構成要素は、特に、大人、小児または乳児の呼吸器系、および外科的加湿システムにおいて使用できる。それゆえ、本明細書では、用語「加湿器」、「加湿装置」、または「CPAP装置」は、他のタイプの流れ発生器(加湿されたまたは加湿されていない)も網羅するものである。
【0021】
図1~4は、呼吸療法システム100を示し、この呼吸療法システムは、好ましくは患者インターフェース102に陽圧の呼吸ガス(例えば、空気)の流れをもたらして、いくつかある使用例の中でも特に、閉塞性睡眠時無呼吸を治療する。システム100は、上述した通り、好ましくはCPAP装置である流れ発生器104を含み、流れ発生器は、加湿された呼吸ガス、例えば空気の流れを発生させる。CPAP装置104は、好ましくは、内部貯水器(図示せず)と、貯水器内の水を加熱する加熱装置と、空気に流れを発生させる送風機またはポンプ(図示せず)とを含む。空気の流れは貯水器を通過して、空気の流れの湿度を上げ、および加湿された空気の流れは出口106(図4)まで送達される。他の配置構成例では、流れ発生器104は、空気または他の好適なガスとし得る、加湿されていない呼吸ガスの流れをもたらすことができる。
【0022】
導管または呼吸管アセンブリ110は、その一方の端部が出口106に結合され、かつ他方の端部が患者インターフェース102に結合されて、加湿された空気の流れを出口106から患者インターフェース102まで送達する。患者インターフェース102は、患者の呼吸器系まで空気の流れを送達できる任意の好適なタイプのインターフェースとし得る。図示の患者インターフェース102は、患者の鼻を覆うが患者の口は覆わない鼻マスクである。他の好適な患者インターフェースは、例えば、限定されるものではないが、フルフェイスマスク、鼻カニューレ、気管内または気管切開インターフェースを含む。
【0023】
呼吸管アセンブリ110は、好ましくは、管部分または管112、コネクタ114およびスイベルエルボー116を含む。管112は、CPAP装置104に対して患者インターフェース102に運動の自由度をもたらす可撓管である。すなわち、好ましくは、管112は、大きな抵抗力を受けずに、その長さに沿って曲がることができ、呼吸管アセンブリ110の動きの範囲内のシステム100の使用者の運動に適合するようにする。管112は、任意の好適な配置構成例、例えば、限定されるものではないが、インターロッキングまたは摩擦嵌合(friction-fit)構成などによって、患者インターフェース102に接続可能とし得る。好ましくは、管112は、統合電気素子または回路120を含み、これは、加熱回路または加熱コイル、データ回路、任意の他のタイプの電気素子または回路、またはそれらの任意の組み合わせとし得る。図示の管112では、電気素子120は、管112の壁内に閉じ込められる渦巻き形の加熱コイルである。
【0024】
コネクタ114は、管112の、患者インターフェース102と反対側の端部に結合され、および呼吸管アセンブリ110をCPAP装置104に接続できるようにする。コネクタ114は、任意の好適な方法で管112の端部に結合され、それらの間に気密のまたは実質的に気密の接続を生じ得る。コネクタ114は、好ましくは、管112に永久的に結合されるが、同様に、必要に応じて、管112に取り外し可能に結合され得る。コネクタ114は、CPAP装置104の出口106内に収容されるように構成されている。特に、好ましくは、コネクタ114は、フランジ部分またはフランジ122と、フランジ122から管112とは反対方向に延在するシャフト部分またはシャフト124とを含む。シャフト124は中空であり、かつ管112の内部通路と連通する内部通路126を規定する。図示の配置構成例では、コネクタ114のシャフト124は、CPAP装置104の出口106内に収容される;しかしながら、他の配置構成例では、コネクタ114は接続部の雌型部分を規定し、かつ出口106は雄型部分を規定し得る。
【0025】
好ましくは、呼吸管アセンブリ110がCPAP装置104に組み立てられると、フランジ122はCPAP装置104の外面に当接する。フランジ122はまた、CPAP装置104の相補的な電気端子に係合する電気端子を有し、電気信号または電気エネルギーをCPAP装置104と呼吸管アセンブリ110との間で伝達できるようにする。図示の配置構成例では、コネクタ114の電気端子はプラグ130であり、およびCPAP装置104の電気端子はコンセントまたはポート132(図8)である。しかしながら、この配置構成例はまた、必要に応じて逆にできる。プラグ130は、加熱コイル120および/または呼吸管アセンブリ110の他の電気素子に電気的に接続される。ポート132は、CPAP装置104の加熱回路および/または他の電気回路に電気的に接続される。好ましくは、CPAP装置104の加熱回路は、呼吸管アセンブリ110の加熱コイル120に電気エネルギーをもたらすため、加熱コイル120は、呼吸管アセンブリ110を通過する加湿空気の流れに熱エネルギーをもたらし得る。公知のように、そのような配置構成例は、呼吸管アセンブリ110内での凝縮を防止または制限し得る。それに加えて、またはその代わりに、プラグ130およびポート132は、CPAP装置104と呼吸管アセンブリ110との間で通信される他の電気信号、例えばデータ信号を提供し得る。例えば、呼吸管アセンブリ110の患者インターフェース端部にあるセンサーが、CPAP機の制御システムによって使用するための、空気の流れの1つ以上のパラメータ(例えば、温度、湿度レベル)に関するデータを提供し得る。任意の他の所望の電気信号も伝達され得る。
【0026】
好ましくは、コネクタ114は、CPAP装置104の出口106へのコネクタ114の挿入および/またはその出口内でのコネクタ114の保持を容易にする特徴を含む。例えば、コネクタ114のシャフト124は、シャフト124の縦方向に延在するガイドリブ134を含み得る。ガイドリブ134は、出口106の相補的な溝(図示せず)に係合して、プラグ130とポート132とを適切に位置合わせすることで、出口106へのコネクタ114の挿入を支援する。それに加えて、またはその代わりに、ガイドリブ134、プラグ130の長さは、図1~4に示す配置構成例と比較して長くし得る。例えば、プラグ130の長さは、シャフト124の長さの約3/4と、シャフト124とほぼ同じ長さとの間とし得るか、またはそれよりも長くし得る。そのような配置構成例では、プラグ130はすぐにポート132に係合し、および出口106へのコネクタ114の適切な位置合わせおよび挿入を支援する。図示の配置構成例では、ガイドリブ134は、プラグ130と対向して配置される。
【0027】
コネクタ114はまた、好ましくは、CPAP装置104へのコネクタ114の保持を容易にする特徴を含む。一部の配置構成例では、コネクタ114とCPAP装置104との間のインターロッキング構成に特徴がある。図示の配置構成例では、シャフト124は、干渉面またはインターロッキング面を規定する突起136を含む。出口106は、同様に干渉面またはインターロッキング面を規定する相補的な凹部140を含む。コネクタ114をCPAP装置104に結合するとき、突起136は凹部140内に収容され、かつそれらそれぞれの干渉面間の相互作用によって、CPAP装置104からのコネクタ114の不要な分離を阻止しようとする保持力を生じる。一部の配置構成例では、突起136および凹部140の位置を逆にし得る。図示の突起136および凹部138は細長く、かつシャフト124および出口106それぞれの円周方向に延在する。さらに、好ましくは、2つ以上の突起/凹部の対136/140が設けられる。図示の配置構成例では、2つの対の対応する突起136および凹部140が設けられ、かつシャフト124の外周に等間隔に置かれている。突起136および凹部140の配置構成が好ましいが、他の好適なタイプのインターロッキングまたは干渉構成も使用し得る。
【0028】
好ましくは、呼吸管アセンブリ110は、呼吸管112の一部分を曲がった形状へと向かわせるおよび/または呼吸管112の一部分に圧潰防止機能を与えるなどの1つ以上の特徴を含む。また、好ましくは、呼吸管112はCPAP装置104に対して相対的に移動されて、呼吸管112が、少なくとも2つの異なる位置において、好ましくは考えられる位置範囲内の任意の位置に向けられるようにし得る。一部の配置構成例では、曲がった形状に向けられるおよび/または圧潰防止機能が与えられる呼吸管112の部分は、コネクタ114に隣接する管112の一部分である。場合によっては、出口106は、CPAP装置104の後方面に位置決めされる(例えば、使用者インターフェースまたは他の方法で規定された前方面に対して)。それゆえ、呼吸管112を、コネクタ114/出口106でまたはその近くで曲げて、CPAP装置104の出口側(例えば、後方面)に呼吸管112を収容するために必要な場所を減らすことが望ましいことが多い。さらに、出口106を後方に(または他に)位置決めすることは、呼吸管112が壁または他の物体に押しつぶされるまでCPAP装置104が壁またはその物体の方へ押されるリスクを生じ、これは、呼吸管112の部分的なまたは完全な閉塞を生じさせるおよび/または呼吸管112を損傷させる原因となり得る。それゆえ、多くの場合、呼吸管112を、特に出口106にあるまたはその付近にある呼吸管112の部分を、ある程度保護することが望ましい。CPAP装置104はまた、患者/使用者のどちら側にも配置され得る。それゆえ、同様に、CPAP装置104に対して呼吸管112を調整可能(例えば、回転可能)にできることが望ましいことが多い。図示の配置構成例では、スイベルエルボー116は、上述の特徴のそれぞれをもたらす。すなわち、図示のスイベルエルボー116は、管112を曲がった形状に強制し、圧潰防止機能をもたらし、かつCPAP装置104に対する管112の位置を変更できるようにする。しかしながら、他の配置構成例では、スイベルエルボー116は、これらの特徴の全てを提供するわけではない。例えば、スイベルエルボー116は、上述の特徴の任意の1つまたは組み合わせを提供し得る。
【0029】
好ましくは、スイベルエルボー116は、管112の一部分を曲がった形状または湾曲した向きに強制し、導き、拘束し、または別の方法で方向付ける。好ましくは、管112の湾曲部分は、コネクタ114に近いまたは隣接している。図示のスイベルエルボー116は、コネクタ114に接触するおよび好ましくはそれに係合する第1の部分またはコネクタ係合部分142を含む。スイベルエルボー116はまた、管112に接触するおよび好ましくはそれに係合する第2の部分または管係合部分144を含む。図示の配置構成例では、コネクタ係合部分142および管係合部分144は、帯状の形態であり、コネクタ114および/または管112の外周を実質的にまたは全体的に取り囲む。代替的な配置構成例では、その代わりに、スイベルエルボー116はCPAP装置104に結合され得るが、本明細書で説明する機能のいくつかまたは全てを保持する。
【0030】
スイベルエルボー116は、さらに、コネクタ係合部分142と管係合部分144との間に延在する管ガイド部分146を含む。好ましくは、管ガイド部分146は曲面150を規定し、管112を湾曲した状態に導く。その結果、コネクタ係合部分142の軸は、管係合部分144の軸に対して、ある角度でオフセットしている。図示の配置構成例では、その角度は、約90度である。しかしながら、他の配置構成例では、その角度は、約45度~約180度の範囲内の任意の角度とし得る。また、必要に応じて、この角度は、この範囲外とし得る。一部の配置構成例では、角度は、例えば、スイベルエルボー116にピボットを設けることによって、調整可能とし得る。好ましくは、曲面150の少なくとも一部分は管112に接触する;しかしながら、管ガイド部分146はまた、コネクタ係合部分142と管係合部分144を単に相互接続するように構成され、それにより、管112と管ガイド部分146との間にほとんどまたは全く接触がない状態で、管112を曲がった形状に向かわせ得る。さらに、コネクタ係合部分142、管係合部分144および管ガイド部分146は管112の外部にあるが、代替的な配置構成例では、これらの構造の1つ以上は管112の内部にあるとし得る。
【0031】
また、好ましくは、スイベルエルボー116は、管112に少なくともある程度の圧潰防止機能をもたらす。それゆえ、好ましくは、スイベルエルボー116、または少なくとも管ガイド部分146は、管112よりも剛性の高いまたは管112と比較して曲げに対する抵抗が大きい材料から構成される。比較的剛性のプラスチック、金属または他の材料を使用し得るが、好ましい一実施形態は、プラスチックから構成される。好ましくは、管ガイド部分146は、システム100の通常の使用で予期される破砕力に応答して、その形状を維持し得る。管ガイド部分146は、管112の外周を完全に取り囲み得る;しかしながら、図示の配置構成例では、管ガイド部分146は管112を部分的にのみ取り囲む。特に、図示の管ガイド部分146は、管112の外周のおよそまたはちょうど半分を取り囲む。好ましくは、管ガイド部分146は、曲げ部(例えば、曲げ半径の中心点)に対して管112の外側に位置決めされ、管ガイド部分146が、管112の代わりに、壁または他の物体に接触するように位置決めされ、それにより、管112が部分的にまたは完全に閉塞される可能性を低下させる。上述の通り、管ガイド部分146は、管112の内部または外部にあるとし得る。
【0032】
好ましくは、スイベルエルボー116は、CPAP装置104の出口106の少なくとも縦軸の周りで回転可能であり、CPAP装置104に対して管112の位置を変更させることができるようにする。図示の配置構成例では、スイベルエルボー116は、出口106の軸の周りで360度以上回転され得る。すなわち、スイベルエルボー116は、複数の回転に対し、一方向に回転され得る。しかしながら、他の配置構成例では、スイベルエルボー116の回転は、エルボー116の構造の結果、または他の構成要素/物体との干渉の結果のいずれかによって、制限され得る。例えば、スイベルエルボー116の回転は、いくつかある可能性の中でも特に、45度未満、45度以上、180度以上、または270度以上とし得る。
【0033】
上述の通り、スイベルエルボー116はコネクタ114に結合され得る。図示の配置構成例では、コネクタ係合部分142は、シャフト124とは反対方向にフランジ122から延出するコネクタ114のボス152を収容する。しかしながら、この配置構成は逆にでき、および考えられる接続配置構成の中でも特に、コネクタ係合部分142がボス152内に収容され得る。好ましくは、インターロッキング構成は、コネクタ係合部分142を軸方向においてボス152に固定するが、それらの間の回転は可能にする。図示のインターロッキング構成は、コネクタ係合部分142およびボス152の一方によって規定される円周突起154と、コネクタ係合部分142およびボス152の他方によって規定される相補的な円周溝156とを含む。図示の配置構成例では、突起154はボス152によって規定され、および溝156はコネクタ係合部分142によって規定される;しかしながら、この配置構成は逆にできる。さらに、図示の突起154は、ボス152の全周にわたって連続的ではない。特に、図示の突起154は、ボス152の外周で等間隔な、少なくとも一対の、および好ましくは正確に一対の突起部分154を含む。さらに、他のタイプのインターロッキング構成も使用できる。
【0034】
好ましくは、スイベルエルボー116は管112に結合されず、かつ管112をきつく取り囲まないため、スイベルエルボー116と管112との間の相対的回転が可能になる。好ましくは、管112は、スイベルエルボー116内に比較的緩く収容され、スイベルエルボー116に対して管112を中心に置くと間隙が存在するようにするか、または存在し得るようにし、それらの間の相対的回転を容易にする。すなわち、管112は、好ましくはCPAP装置104の出口106に対して回転しないが、単に、管112の可撓性に依存して位置を変更する。一部の配置構成例では、管112とスイベルエルボー116の内面との間の間隙は、約0.05~0.1ミリメートルの範囲内とし得る。しかしながら、間隙はまた、この範囲を下回るまたはこの範囲を上回るとし得る。スイベルエルボー116はコネクタ114に対して回転でき、かつ管112はスイベルエルボー116内で摺動または回転できるため、スイベルエルボー116が管112を所望の方向に方向付けることができる状態で、CPAP装置104に対する管112の位置の調整が可能にされる。有利には、そのような配置構成は、CPAP装置104に対する管112の位置の調整をもたらす一方、製造に関しコスト効率の高い比較的単純な構造を用いて、電気端子130と132との間の電気的接続を維持し、かつ耐用年数を長くする。代替的な配置構成例では、スイベルエルボー116は、さらに運動の自由度をもたらす。例えば、スイベルエルボー116を、出口106、シャフト124および/またはボス152の軸に垂直なまたは実質的に垂直な1つ以上の軸の周りで(例えば、玉継ぎ手を介して)、回転させることができる。
【0035】
使用時、CPAP装置104は、貯水器が満たされ(妥当な場合)、装置104がプラグ接続され、かつ動作モードまたはパラメータが適切に設定された状態で、いつものように構成され得る。必要ならば、スイベルエルボー116は、管112およびコネクタ114に組み立てられ得る。例えば、スイベルエルボー116は、管112の患者インターフェース端部から、管112のコネクタ端部まで摺動され、かつインターロッキング構成を介してコネクタ114に結合され得る。患者インターフェース102は管112に結合され、かつ呼吸管アセンブリ110は、コネクタ114を出口106に結合することによって、CPAP装置104に結合され得る。スイベルエルボー116を回転させて(直接、または管112を移動させることによって間接的に)、管112および患者インターフェース102を、CPAP装置104に対して所望の位置(例えば、右へ、左へ、上または下)に向け得る一方、電気端子130と132との間の接続を維持する。その後、所望のプロトコールに従ってCPAP装置104を使用し得る。
【0036】
図5~8は、図1~4のシステム100と同様に、呼吸管アセンブリ110を含む別の呼吸療法システム100を示す。その結果、同じ参照符号を使用して、対応するまたは同様の構成要素を示し、およびシステム100との違いのみを説明する。具体的に説明されない構成要素、アセンブリまたは特徴は、図1~4のシステム100の同じ構成要素、アセンブリまたは特徴と同じまたは同様であるとみなし得る。
【0037】
図5~8のシステム100では、コネクタ114は、コネクタ114をCPAP装置104に固定する代替的なインターロッキング構成を含む。特に、図示のインターロッキング構成では、コネクタ114のフランジ122は弾性タブ200を含み、この弾性タブは、CPAP装置104の対応する凹部202に係合する。好ましくは、タブ200は、電気用プラグ130に対向して配置される;しかしながら、他の位置も可能である。タブ200の長さはプラグ130の長さとほぼ同じか、またはそれよりも幾分長い。好ましくは、タブ200は、ガイドリブ134(存在する場合)よりも短く、これは、好ましくは、タブ200とプラグ130との間の中間に配置される。
【0038】
タブ200は、好ましくは全体的にU字形状であり、およびフランジ122にまたはコネクタ114の他の部分に結合される自由端部204および固定端部206を有する。好ましくは、タブ200は、コネクタ114および/またはフランジ122と一体的構成である。U字形状のタブ200の閉鎖端部は、好ましくは、シャフト124と同じ方向に、フランジ122から離れるように延在する。U字形状のタブ200の脚部に配置された突起136によって干渉面が規定され、その脚部は、図示の配置構成例において自由端部204を規定する脚部である。しかしながら、一部の配置構成例では、突起136は、他方の脚部または両脚部に位置決めできる。自由端部204は、突起136が凹部202に入り、その後、凹部202から延在する空間、開口部または凹部140によって規定された対応する干渉面に係合できるように、可動である。図示の配置構成例では、干渉面は、CPAP装置104の外側ハウジングによって規定され、かつ突起は、ハウジングの後ろ側(CPAP装置104の内部)で空間内に収容される。U字形状のタブ200の弾性は、干渉面との係合を解除させかつ出口106からコネクタ114を分離できるように自由端部204が動かされるまで、干渉面との接触を維持する。好ましくは、フランジ122は一対のプロング210を規定してそれらの間にタブ200を収容し、タブ200を保護し、かつタブ200の面外の移動を阻止する。他の点では、図5~8のシステム100および呼吸管アセンブリ110は、図1~4のシステム100および管アセンブリ110と構造および動作が同様である。
【0039】
図9~12は、図1~4および図5~8のシステム100と同様である呼吸管アセンブリ110を含む別の呼吸療法システム100を示す。その結果、同じ参照符号を使用して、対応するまたは同様の構成要素を示し、かつシステム100との違いのみを説明する。具体的に説明しない構成要素、アセンブリまたは特徴は、図1~4または図5~8のシステム100の同じ構成要素、アセンブリまたは特徴と同じまたは同様であるとみなし得る。
【0040】
図9~12のシステム100では、コネクタ114をCPAP装置104に固定するための代替的なインターロッキング構成が設けられる。特に、図示のインターロッキング構成では、スイベルエルボー116は、コネクタ114のフランジ122の全てまたは一部分を取り囲む環状部分220を含む。コネクタ係合部分142と環状部分220との間の移行部分が、肩部222または干渉面を規定する。CPAP装置104は、スイベルエルボー116の環状部分220に係合する少なくとも1つのおよび好ましくは一対の弾性タブ224を含み、コネクタ114およびスイベルエルボー116を軸方向にCPAP装置104に固定するが、スイベルエルボー116とCPAP装置104との間の回転は可能にする。コネクタ114は、好ましくは、プラグ130および/または他の構造(例えば、ガイドリブ134)によって、CPAP装置104に対する回転を防止される。タブ224は、干渉面を規定するフック部分226を含み、この部分は、スイベルエルボー116の1つまたは複数の干渉面と接触する。他の点では、図9~12のシステム100および呼吸管アセンブリ110は、図1~4または図5~8のシステム100および管アセンブリ110と構造および動作が同様である。
【0041】
図13~15は、図1~4、図5~8および図9~12のスイベルエルボー116と同様のスイベルエルボー116を示す。その結果、同じ参照符号を使用して、対応するまたは同様の構成要素を示し、およびスイベルエルボー116との違いのみを説明する。具体的に説明しない特徴は、図1~4、図5~8または図9~12のスイベルエルボー116の同じまたは対応する特徴と同じまたは同様であるとみなし得る。
【0042】
図13のスイベルエルボー116は、コネクタ係合部分142または管係合部分144の少なくとも一方にスリット230を含み、好ましくはそれぞれにスリット230を含む。その結果、部分142および/または144は、組み立て時に、コネクタ114または管112の外周を全体的に取り囲まない。好ましくは、スリット230は、部分142および/または144を完全に貫通して縦方向に延在する。部分142、144が外側に曲げられるとき、部分142、144は、コネクタ114または管112がスリット230を通過できるような十分な可撓性を有し得る。しかしながら、好ましくは、部分142、144によってもたらされた柔軟性は、部分142、144をコネクタ114または管112へ組み立てるのを単純に簡単にするのに十分である。
【0043】
図14のスイベルエルボー116は、図13のスイベルエルボー116のスリット230よりも幅広であるかまたは周方向に長いスリット230を含む。図14のスリット230は、部分142および/または144の外周の約1/4以上延在し得る。好ましくは、図14のエルボー116のスリット230は、管112またはコネクタ114がスリット230を通過できるようにし得る。
【0044】
図15のスイベルエルボー116は、先端を切った(truncated)管係合部分144を含む。すなわち、管係合部分144は、組み立て時に、管112の全周に延在しない。好ましくは、管係合部分144は、管ガイド部分146と、円周方向にほぼ同一の広がりをもつ。場合によっては、これは、管112の外周の約半分とし得る。別の場合では、これは、管112の外周の約半分と4分の3との間、または管112の外周の約8分の5とおよび4分の3との間とし得る。
【0045】
上述のスイベルエルボー116のいずれかは、材料の単一部片で、または任意の好適な方法で接続された材料の複数の部片(同じまたは異なる材料)で構成し得る。例えば、場合によっては、エルボー116は、縦方向に分離した2つの半体を結合することにより、構成できる(例えば、クラムシェル配置構成)。これは、管112全体をエルボー116に通過させることのない、コネクタ114および管112上への容易な組み立てを可能にし得る。
【0046】
図16~27は、呼吸管アセンブリ110とCPAP装置104との間の代替的な接続部を含む代替的なシステム100を示す。その結果、同じ参照符号を使用して、対応するまたは同様の構成要素を示し、かつ図16~27のシステム100および前のシステムとの違いのみを説明する。具体的に説明しない特徴は、図1~12のシステムの同じまたは対応する特徴と同じまたは同様であるとみなし得る。
【0047】
図16~27のシステムでは、固定されたエルボーコネクタ114が設けられて、管112をCPAP装置104に結合する。すなわち、少なくとも一部の配置構成例では、エルボーコネクタ114は、CPAP装置104に対して回転できないが、CPAP装置104に接続されたままとなる。その代わりに、好ましくは、エルボーコネクタ114は、少なくとも2つの別個の向きまたは位置でCPAP装置104に接続可能であり、かつそれら別個の位置の各々において、呼吸管アセンブリ110および/または患者インターフェース102とCPAP装置104との間に電気的接続をもたらすように構成される。図示の配置構成例では、CPAP装置104は、2つの電気端子132aおよび132bを含み、それらは、電気ポートまたはコンセントの形態にあるとし得る。コネクタ114は単一の電気端子130を含み、これは、プラグの形態にあるとしてもよく、かつCPAP装置104の電気端子132a、132bのいずれかに接続し得る。他の配置構成例では、これらの構造は逆にでき、およびポートはコネクタ114に、およびプラグはCPAP装置104に設けられ得る。図16~27の配置構成例は、有利には、CPAP装置104に対する使用者または患者の位置に基づいて選択し得る少なくとも2つの位置で呼吸管アセンブリ110をCPAP装置104に結合できるようにし得る一方、いずれかの位置における電気的接続をもたらす。図示の配置構成例では、これら位置は、互いに実質的に対向している(すなわち、管112は左に延在し、および管112は右に延在する)。他の配置構成例では、これら位置は、互いに対向したままとなるように(例えば、上および下)、または、互いに対向しない2つのオプションを提供するように(例えば、水平および垂直)、変更し得る。さらに、3つ以上のオプションが提供され得る(例えば、左、右、上および下)。図示の配置構成例では、コネクタ114は、呼吸管112の軸(例えば、コネクタ114に結合された端部における)と、CPAP装置104の出口106の軸との間に、およそまたは実質的に90度の角度を規定し、比較的小型の配置構成をもたらす。しかしながら、他の配置構成例では、この角度を変更し得る。図16~27の代替的なコネクタ114は、主に、CPAP装置とコネクタ114との相互接続の方法において、互いに異なる。それゆえ、異なる相互接続構造のみを下記で詳細に説明する。
【0048】
図16~18の配置構成例では、コネクタ114は、コネクタ114の本体252に対して可動な、少なくとも1つのおよび好ましくは一対の弾性部分または弾性アーム250を含む。各アーム250は、本体252に接続された固定端部254と、本体252の方へおよびそこから離れるように可動な自由端部256とし得る可動端部とを含む。アーム250は、本体252の対向する側に配置される。図示の配置構成例では、アーム250は、本体252と一体的に形成される;しかしながら、他の配置構成例では、アーム250は、本体252から分離した別個の部材とし得る。好ましくは、アーム250は、固定端部254からアーム250の自由端部256までの出口106の軸に対応する方向に延在し、かつコネクタ114の本体252の長さの約半分以上の長さを有する。
【0049】
各アーム250の固定端部254は、アーム250の可撓性の大部分または全てをもたらし得る一対の離間した接続部分260の形態にある。アーム250の自由端部256は、好ましくは、CPAP装置104の対応する凹部または開口部264に選択的に係合するように構成されたタブ262を含み、コネクタ114(および呼吸管112)をCPAP装置104に固定する。タブ262および凹部または開口部264は、タブ262が凹部または開口部264に存在するとき、互いに接触して協働する干渉面を規定し、CPAP装置104からのコネクタ114の除去を阻止または防止する。他の配置構成例では、タブ262および凹部または開口部264の位置を逆にできるか、または他の好適なインターロッキング構造を設けることができる。好ましくは、アーム250はつまみすなわちフィンガーグリップ部分266も規定し、このつまみ部分は、リッジまたは他の把持強化特徴部を含み、これを使用して、アーム250を本体252の方へ、および互いの方へ押し込み(一対のアーム250であるとみなす)、凹部または開口部264からタブ262を解放する。
【0050】
図19~21のコネクタ114は、コネクタ114の本体252の片側に沿って延在する単一の弾性アーム250を含む。好ましくは、アーム250は、管112に対して本体252の反対側に沿って延在する。図示の配置構成例では、アーム250の固定端部254は、本体252の後方端部からまたはその付近から始まり、および本体252の長さの少なくとも約半分の長さを有する。好ましくは、アーム250は、つまみ部分266を除いて幅が比較的細く、つまみ部分は、アーム250の残りの部分よりも幅広であり、円形または全体的に円形形状にでき、かつ固定端部254と、自由端部256に配置されたタブ262との間のほぼ中間点に配置され得る。
【0051】
図22~24のコネクタ114は、本体252の対向する側に少なくとも1つの、および好ましくは一対の弾性アーム250を含む。好ましくは、アーム250は、凹状中心部分270内に位置決めされて、アーム250が、本体252の周囲部分内で全体的にまたは実質的に平らとなるか、または凹状にされる。固定端部254は、本体252の後方端部の方に配置される自由端部256と比較して、コネクタ114の開放端部の近くに配置される。各アーム250のタブ262は、固定端部254と自由端部256との間に配置される。好ましくは、つまみ部分266は、アーム250の自由端部256にまたはその近くに配置される。このコネクタ114におけるアーム250の「自由」端部256は、本体252から完全には分離されないことに留意されたい。むしろ、自由端部256は、壁の厚さが薄い部分272(図24)によって本体252に接続され、それにより、自由端部256の移動を可能にする。また、図示の配置構成例では、壁の厚さが薄い部分272は、アーム250の側面に沿って延在する。それゆえ、本明細書では、用語「自由端部」は、可撓性アームの可動端部に当てはまり、これは、周囲の構造から完全に分離できるか、または周囲の構造に対して「自由端部」を十分に動かすことができるように配置でき、可撓性アームの指定のタスクを完了するようにする(例えば、凹部または開口部264からのタブ262の分離)。さらに、可撓性アームは、指定のタスクを完了するために、周囲の構造に対して可動であるにすぎない。
【0052】
図25~27のコネクタ114は、図22~24のコネクタ114の弾性アーム250と同様に動作する弾性部分280を含む。図25~27のコネクタ114では、弾性部分280はタブ262を有し、かつコネクタ114の本体252に対して可動である。特に、弾性部分280は、壁の厚さが薄い部分272によって部分的にまたは完全に囲まれており、これにより、弾性部分280の移動を制限でき、これは、好ましくは、凹部または開口部264からのタブ262の分離を可能にするためには十分な移動である。弾性部分280は、コネクタ114の本体252内の中心に配置することができ、弾性部分280が本体252によって完全に取り囲まれるようにする。好ましくは、2つの弾性部分280は、コネクタ114の本体252の対向する側(例えば、上部および底部)に設けられる。
【0053】
図28~30は、流れ発生器104(例えば、CPAP装置)および呼吸管アセンブリ110を含む別の呼吸療法システム100を示す。図28~30のシステム100は図1~15のシステム100と同様であるため、同じ参照符号を使用して、対応するまたは同様の構成要素を示し、かつ前述のシステム100との著しい違いのみを詳細に説明する。詳細に説明しない任意の構成要素、アセンブリまたは特徴は、前のシステム100のいずれかの対応する構成要素、アセンブリまたは特徴と同一または同様とみなし得るか、または任意の他の好適な配置構成とし得る。さらに、システム100は、図28~30に示す実施形態において図示または説明しない図1~15のシステム100の任意選択的な特徴(例えば、タブ200)のいずれかを含み得る。
【0054】
図1~15の先のシステム100にあるように、図示のスイベルエルボー116は、管112の一部分を曲がった形状に強制し、導き、拘束し、または別の方法で方向付け、圧潰防止機能をもたらし、かつCPAP装置104に対して管112の位置を変更できるようにする。好ましくは、管112の湾曲部分は、コネクタ114の近くにあるかまたはそれに隣接している。図示のスイベルエルボー116のコネクタ係合部分142はコネクタ114に係合し、およびスイベルエルボー116の管係合部分144は管112に係合する。図示の配置構成例では、コネクタ係合部分142および管係合部分144は、コネクタ114および/または管112の外周を実質的にまたは全体的に取り囲む帯状の形態にある。
【0055】
管ガイド部分146は、コネクタ係合部分142と管係合部分144との間に延在する。好ましくは、管ガイド部分146は曲面150を規定し、この曲面が、管112を湾曲した向きに案内する。前述の通り、コネクタ係合部分142の軸と管係合部分144の軸との間の角度オフセットは、約90度、または図1~15のエルボー116に対して前述した角度のいずれかとし得る。
【0056】
図示の配置構成例では、図1~15に示すエルボー116と同様に、管ガイド部分146は、管112を部分的にのみ取り囲む。特に、図示の管ガイド部分146は、管112の外周のほぼ半分または正確に半分を取り囲む。好ましくは、図1~15のエルボー116とは異なり、図28~30の管ガイド部分146は、少なくとも部分的に、曲げ部(例えば、曲げ半径の中心点)に対して管112の内側に位置決めされ、管ガイド部分146が、管112の内側曲げ面の少なくとも一部分を支持するように位置決めされるようにする。そのような配置構成は、管112に好都合な支持および圧潰防止機能をもたらし、およびCPAP装置104に対する管112の回転調整を可能にする一方、エルボー116を簡単に製造できるようにする。好ましくは、管ガイド部分146は、管112の内側半分の全体にわたって円周方向(管112に対して)に延在する。図示の管ガイド部分146は、その対向する(上部および下部)縁部間に固体壁を有する;しかしながら、ガイド部分146は、材料を減らすためにまたは管の可撓性を調整するために、1つ以上の開口部または窓を含み得る(または、1つ以上の軸方向部分から構成され得る)。上述の通り、管ガイド部分146は、管112の外部にあるとして示すが、他の配置構成例では内部にあってもよい。
【0057】
上述の通り、好ましくは、スイベルエルボー116は、CPAP装置104の出口106の少なくとも縦軸の周りで回転可能であり、CPAP装置104に対して管112の位置を変更できるようにする。図示の配置構成例では、スイベルエルボー116は、出口106の軸の周りで360度以上回転できる。すなわち、スイベルエルボー116は、複数の回転に対し、一方向に回転できる。しかしながら、他の配置構成例では、上述の通り、スイベルエルボー116の回転は制限される。
【0058】
図28~30のスイベルエルボー116はまた、好ましくは、CPAP装置104への呼吸管アセンブリ110の組み立ておよび/またはCPAP装置からの呼吸管アセンブリの分解を容易にする1つまたは複数の特徴を含む。例えば、図示のスイベルエルボー116は、好適なサイズおよび形状のタブ290を含み、使用者がタブ290を把持して、呼吸管アセンブリ110をCPAP装置104に組み立てるのを容易できる、またはCPAP装置104から呼吸管アセンブリ110を取り外すのを容易にできるようにする。好ましくは、タブ290は、スイベルエルボー116のコネクタ係合部分142にまたはその近くに配置されるか、またはそうでなければ、CPAP装置104の出口106に隣接した呼吸管アセンブリ110の接続部分の縦軸にほぼ垂直に向けられる。好ましくは、タブ290は、出口106の軸に対しておよび/または出口106を取り囲むまたはそれに隣接するCPAP装置104の外面にほぼ垂直に向けられる。
【0059】
図示の配置構成例では、タブ290は、スイベルエルボー116の外側(曲げ部の外側)および/または管係合部分144に対向するエルボー116の側面に位置決めされる。有利には、そのような配置構成を用いて、使用者は、スイベルエルボー116のタブ290および管係合部分144の双方を把持でき、コネクタ114の軸および/または出口106に実質的に位置合わせされる管アセンブリ110に均一なまたは均衡した力を加え、CPAP装置104へのまたはそこからの呼吸管アセンブリ110の組み立てまたは分解を容易にする。呼吸管110の製造および組立、CPAP(または他の)装置104への管110の組み立て、およびシステム100の動作は、好ましくは、図1~15を参照して上記で説明したものと実質的に同様または同一である。
【0060】
文脈上明白に他の意味に解釈すべき場合を除いて、説明および特許請求の範囲を通して、語「含む(comprise)」、「含む(comprising)」などは、排他的または網羅的であるのとは反対に、包括的である、すなわち、「含むが、それらに限定されない」と解釈される。
【0061】
本明細書のいずれかの従来技術の参照は、従来技術が世界中のいずれかの国の努力傾注分野における共通の一般知識の一部を形成するということの、承認、または何らかの形態の提案とはみなされないし、そのようにみなされるべきではない。
【0062】
本発明はまた、本出願の明細書で述べたまたは示した部分、要素および特徴の2つ以上のいずれかのまたは全ての組み合わせにおいて、個別にまたはまとめて、前記部分、要素または特徴にあると、概して言われ得る。
【0063】
上述の説明において、その公知の等価物を有する整数(integers)または構成要素を述べた場合、それらの整数は、個別に説明されたかのように、本書に援用される。
【0064】
本明細書で説明した現在のところ好ましい実施形態に対する様々な変更および修正が当業者には明らかであることに留意されたい。そのような変更および修正は、本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに、およびそれに付属する利点を減少することなく、なされ得る。それゆえ、そのような変更および修正は、本発明の範囲内に含まれるものとする。
図1
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