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  • 特許-塗料および被照射体の検知方法 図1
  • 特許-塗料および被照射体の検知方法 図2
  • 特許-塗料および被照射体の検知方法 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-24
(45)【発行日】2023-03-06
(54)【発明の名称】塗料および被照射体の検知方法
(51)【国際特許分類】
   C09D 5/33 20060101AFI20230227BHJP
   C09D 7/40 20180101ALI20230227BHJP
   C09D 201/00 20060101ALI20230227BHJP
   E01F 9/524 20160101ALI20230227BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20230227BHJP
【FI】
C09D5/33
C09D7/40
C09D201/00
E01F9/524
G06T7/00 650A
G06T7/00 300F
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019026710
(22)【出願日】2019-02-18
(65)【公開番号】P2020132738
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2022-01-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100109047
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 雄祐
(74)【代理人】
【識別番号】100109081
【弁理士】
【氏名又は名称】三木 友由
(72)【発明者】
【氏名】井上 宙
【審査官】福山 駿
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-535560(JP,A)
【文献】特開2003-272087(JP,A)
【文献】特表2018-508064(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09D 1/00-201/10
E01F 9/524
G06T 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両から照射される光を受ける被照射体に塗布されるか、または前記被照射体を構成する塗料であって、
840nm以上1550nm以下の波長域内に反射光のピーク波長を有する反射材を含有し、
前記反射材は、Cr層、Ni層およびAu層がこの順に積層された金属膜で構成される反射層を有し、
前記反射層は、840nm以上1550nm以下の波長域内に反射光のピーク波長を有することを特徴とする塗料。
【請求項2】
前記被照射体は、路面標示、道路標識および車体からなる群から選択される少なくとも一種である請求項1に記載の塗料。
【請求項3】
前記反射材は、第1基材と、前記第1基材の表面に積層される前記反射層と、を有する請求項1または2に記載の塗料。
【請求項4】
前記反射材は、第2基材を有し、
前記反射層は、前記第1基材と前記第2基材とで挟まれる請求項3に記載の塗料。
【請求項5】
反射光のピーク波長が異なる複数種の前記反射材を含有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の塗料。
【請求項6】
840nm以上1550nm以下の波長域内にピーク波長を有する光を車両から照射し、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の塗料が塗布されたか、または前記塗料で構成される被照射体から反射される前記反射光を受光して、前記被照射体を検知することを特徴とする被照射体の検知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗料および被照射体の検知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、道路上を走行する車両に搭載されているカメラの撮像画像から白線を検知する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。白線を検知することで、運転者の異常状態の検出や車線逸脱の検出といった運転支援が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-18148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
より高精度な運転支援を実現するためには、白線等の路面標示を高精度に検知できることが望ましい。また、車両の運転支援をさらに充実させるためには、路面標示に限らず、自車両の周囲に存在する他の物標についても高精度に検知できることが望ましい。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、自車両の周囲に存在する物標の検知精度を高める技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様は塗料である。この塗料は、車両から照射される光を受ける被照射体に塗布されるか、または被照射体を構成する塗料であって、840nm以上1550nm以下の波長域内に反射光のピーク波長を有する反射材を含有する。この態様によれば、自車両の周囲に存在する物標の検知精度を高めることができる。
【0007】
上記態様において、被照射体は、路面標示、道路標識および車体からなる群から選択される少なくとも一種であってもよい。また、上記いずれかの態様において、反射材は、第1基材と、第1基材の表面に積層される反射層と、を有し、反射層は、840nm以上1550nm以下の波長域内に反射光のピーク波長を有してもよい。また、上記態様において、反射材は、第2基材を有し、反射層は、第1基材と第2基材とで挟まれてもよい。また、上記いずれかの態様において、塗料は、反射光のピーク波長が異なる複数種の反射材を含有してもよい。
【0008】
本発明の他の態様は、被照射体の検知方法である。この検知方法は、840nm以上1550nm以下の波長域内にピーク波長を有する光を車両から照射し、上記いずれかの態様の塗料が塗布されたか、または当該塗料で構成される被照射体から反射される反射光を受光して、被照射体を検知することを含む。
【0009】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム等の間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、自車両の周囲に存在する物標の検知精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態に係る被照射体の検知方法を実行する被照射体検知システムの概略構成図である。
図2】実施の形態に係る塗料の模式図である。
図3図3(A)~図3(E)は、実施の形態に係る塗料の製造工程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図に示す各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。また、本明細書または請求項中に「第1」、「第2」等の用語が用いられる場合には、特に言及がない限りこの用語はいかなる順序や重要度を表すものでもなく、ある構成と他の構成とを区別するためのものである。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
【0013】
図1は、実施の形態に係る被照射体の検知方法を実行する被照射体検知システムの概略構成図である。図1では、被照射体検知システム1の構成要素の一部を機能ブロックとして描いている。これらの機能ブロックは、ハードウェア構成としてはコンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や回路で実現され、ソフトウェア構成としてはコンピュータプログラム等によって実現される。これらの機能ブロックがハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0014】
被照射体検知システム1は、車両100に搭載される。被照射体検知システム1は、光源2と、撮像部4と、検知装置6と、を備える。
【0015】
光源2は、840nm以上1550nm以下の波長域内にピーク波長を有する光を照射する。以下では適宜、この光を近赤外光Lという。光源2は、近赤外光Lを出射可能なものであれば特に限定されず、LED(Light emitting diode)、LD(Laser diode)等の半導体発光素子や、電球、白熱灯(ハロゲンランプ)等を用いることができる。光源2は、検知すべき被照射体に近赤外光Lを照射可能な位置であれば、車両100の任意の位置に設置することができる。本実施の形態では、光源2は車両100の前照灯装置3の内部に設置されている。
【0016】
撮像部4は、車両100の周囲を撮像する装置である。撮像部4は、近赤外光Lのスペクトル領域に感度を有するカメラ等で構成される。本実施の形態の撮像部4は、近赤外光カメラで構成される。撮像部4は、検知すべき被照射体を撮像可能な位置であれば、車両100の任意の位置に設置することができる。本実施の形態では、撮像部4は車両100の室内に設置され、主に車両100の前方領域を撮像するように姿勢が定められている。撮像部4は、画像情報を生成し、生成した画像情報を検知装置6に送る。
【0017】
検知装置6は、光源2の点消灯や被照射体の検知処理を実行する。検知装置6は、例えば車両100のダッシュボード内やトランク内に設置される。検知装置6は、LIN(Local Interconnect Network)やCAN(Controller Area Network)等の車載ネットワーク用のバス14を介して、車両ECU16と接続される。検知装置6には、被照射体検知処理の実行を指示する信号が車両ECU16から送信される。
【0018】
検知装置6は、光源制御部8と、画像処理部10と、被照射体検知部12と、を有する。光源制御部8は、光源2の点消灯を制御する。光源制御部8は、被照射体検知処理の実行を指示する信号を受信すると、光源2を点灯させる。これにより、光源2から近赤外光Lが照射される。近赤外光Lが照射された状態で撮像部4によって生成される画像情報は、画像処理部10に送られる。
【0019】
画像処理部10は、撮像部4が生成した画像情報に対してエッジ検出や二値化等の公知の画像処理を施して、処理画像情報を生成する。画像処理部10は、処理画像情報を被照射体検知部12に送る。
【0020】
被照射体検知部12は、画像処理部10が生成した処理画像情報に基づいて、所定の被照射体を検知する。被照射体検知部12は、公知の画像解析技術を用いて所定の被照射体18を検知することができる。被照射体検知部12によって検知されることが特に望まれる被照射体18は、自車両の走行に影響を与える物標である。このような被照射体18としては、路面標示、道路標識および車体からなる群から選択される少なくとも一種が挙げられる。車体は、他車両の車体である。図1には、被照射体18の一例として路面標示、より具体的には車両通行帯境界線(白線)が図示されている。
【0021】
被照射体検知部12は、検知結果を車両ECU16に送る。車両ECU16は、被照射体検知部12の検知結果に基づいて、被照射体18の存在や位置、移動等に関する情報を生成する。そして、生成した情報に基づいて運転者の異常状態の検出や車線逸脱の検出といった運転支援を実行する。
【0022】
本実施の形態に係る被照射体の検知方法は、840nm以上1550nm以下の波長域内にピーク波長を有する近赤外光Lを車両100に搭載した光源2から照射し、所定の塗料が塗布されたか、または当該塗料で構成される被照射体18から反射される反射光を撮像部4により受光して、被照射体18を検知することを含む。
【0023】
図2は、実施の形態に係る塗料の模式図である。本実施の形態に係る塗料20は、公知の溶媒21と反射材22とを含有する。塗料20は、近赤外光Lを受ける被照射体18に塗布される。あるいは、塗料20自体が被照射体18の少なくとも一部を構成する。
【0024】
例えば、被照射体18が路面標示である場合において、路面標示を描くための顔料入り塗料と反射材22を含有する塗料20とが別である場合、路面に塗布されて路面標示を形作っている塗料が被照射体18を構成し、この被照射体18に塗料20が塗布される。また、反射材22を含有する塗料20が路面標示を描く塗料を兼ねる場合、路面における路面標示の形成予定領域に塗布された塗料20が被照射体18の全体を構成する。この場合、塗料20は、反射材22に加えて公知の顔料等を含有する。
【0025】
なお、路面標示を描くための塗料と反射材22を含有する塗料20とが別である場合、路面標示を形作っている塗料の表面を被覆する塗料20は被照射体18の一部を構成すると解釈することもできる。また、反射材22を含有する塗料20が路面標示を描く塗料を兼ねる場合、路面標示の形成予定領域が被照射体18を構成し、この被照射体18に塗料20が塗布されると解釈することもできる。被照射体18が道路標識や車体である場合も同様に、塗料20が被照射体18に塗布されると解釈することも、塗料20が被照射体18の一部を構成すると解釈することもできる。
【0026】
反射材22は、840nm以上1550nm以下の波長域内に反射光のピーク波長を有する部材である。本実施の形態の反射材22は、第1基材24と、反射層26と、第2基材28と、を有する。反射材22は、第1基材24、反射層26および第2基材28がこの順に積層された構造を有する。
【0027】
第1基材24は、反射層26の支持体として機能する。反射層26を第1基材24で支持することで、反射層26の変形や破損を抑制することができる。第1基材24は、反射層26を支持可能であればその材質は特に限定されない。第1基材24を構成する物質としては、金属、ガラス、プラスチック等が例示される。
【0028】
反射層26は、第1基材24の表面に積層される。反射層26は、840nm以上1550nm以下の波長域内に反射光のピーク波長を有する。つまり、反射層26は、近赤外光Lを反射する。反射層26は、光の反射についてこのような特性を有するエッジフィルタ、バンドパスフィルタ、金属膜等で構成することができる。反射層26が金属膜で構成される場合、例えば金属膜は、30~40nm厚のCr層、50nm厚のNi層、150nm厚のAu層がこの順に積層された構造を有する。なお、Au層の表面に、SiOやHfOで構成される保護膜が積層されてもよい。
【0029】
第2基材28は、第1基材24と同様に反射層26の支持体として機能し、反射層26の第1基材24とは反対側の表面に積層される。つまり、反射層26は、第1基材24と第2基材28とで挟まれる。これにより、反射層26の変形や破損等をより抑制することができる。第2基材28は、第1基材24と同様の物質で構成される。
【0030】
なお、反射材22が第1基材24と第2基材28とで反射層26を挟む構造を有する場合、第1基材24および第2基材28は、少なくとも一方が近赤外光Lを透過できる材料で構成されることが好ましい。また、第1基材24および第2基材28の両方が近赤外光Lを透過できる材料で構成されることがより好ましい。
【0031】
光源2からの近赤外光Lが被照射体18に照射されると、塗料20中の反射材22に近赤外光Lが当たる。反射材22に照射された近赤外光Lは、第1基材24および/または第2基材28を透過して反射層26に当たり、反射層26によって反射される。そして、この反射された近赤外光Lが撮像部4によって撮像される。これにより、検知装置6による被照射体18の検知精度を高めることができる。
【0032】
好ましくは、塗料20は反射光のピーク波長が異なる複数種の反射材22を含有する。つまり、塗料20には少なくとも、反射光が第1ピーク波長を有する第1の反射材22と、反射光が第1ピーク波長とは異なる第2ピーク波長を有する第2の反射材22とが含有される。第1ピーク波長および第2ピーク波長の波長域は、ともに840nm以上1550nm以下である。
【0033】
図3(A)~図3(E)は、実施の形態に係る塗料20の製造工程を示す図である。まず図3(A)に示すように、第1基材24を用意する。図3(A)において(I)は第1基材24の平面図であり、(II)は第1基材24の側面図である。次に、図3(B)に示すように、第1基材24の一方の主表面に反射層26を積層する。反射層26は、接着や蒸着等の公知の方法で第1基材24の表面に積層される。
【0034】
続いて、図3(C)に示すように、反射層26の第1基材24とは反対側の主表面に第2基材28を積層する。第2基材28は、例えば反射層26の表面に接着により固定される。第1基材24、反射層26および第2基材28は、最終的に得られる反射材22よりも面積(積層方向と直交する方向の大きさ)が大きい。したがって、第1基材24、反射層26および第2基材28の積層によって、反射材22の集合体30が得られる。
【0035】
続いて、図3(D)に示すように、集合体30をダイシングして個片化し、複数の反射材22を作製する。そして、図3(E)に示すように、得られた反射材22を溶媒21に添加する。これにより、塗料20が得られる。このように、最終的に得られる反射材22よりも大きい集合体30を作製し、集合体30をダイシングして複数の反射材22を製造することで、大量の反射材22をより簡単に製造することができる。
【0036】
以上説明したように、本実施の形態に係る塗料20は、車両100から照射される光を受ける被照射体18に塗布されるか、または被照射体18を構成する塗料であって、840nm以上1550nm以下の波長域内に反射光のピーク波長を有する反射材22を含有する。また、本実施の形態に係る被照射体18の検知方法は、840nm以上1550nm以下の波長域内にピーク波長を有する近赤外光Lを車両100から照射し、本実施の形態に係る塗料20が塗布されたか、または塗料20で構成される被照射体18から反射される反射光を受光して、被照射体18を検知することを含む。
【0037】
このように、被照射体18に本実施の形態の塗料20を塗布または具備させることで、車両100から近赤外光Lを照射した際に、被照射体18をより高精度に検知することができる。特に悪天候時などの視認性が低下する状況において、被照射体18を高精度に検知することができる。この結果、自車両の周囲に存在する物標の検知精度を高めることができ、より高精度な運転支援を実現することができる。また、車両運転の安全性を向上させることができる。
【0038】
また、本実施の形態における被照射体18は、路面標示、道路標識および車体からなる群から選択される少なくとも一種である。これにより、自車両の走行に影響を与える物標の検知精度を高めることができる。よって、車両運転の安全性をより向上させることができる。
【0039】
また、本実施の形態の反射材22は、第1基材24と、第1基材24の表面に積層される反射層26と、を有する。そして、反射層26が840nm以上1550nm以下の波長域内に反射光のピーク波長を有する。第1基材24によって反射層26を支持することで、反射層26の変形や損傷を抑制することができる。このため、被照射体18を高精度に検知できる状態をより持続させることができる。
【0040】
また、本実施の形態の反射材22は、さらに第2基材28を有し、反射層26は第1基材24と第2基材28とで挟まれる。これにより、反射層26の変形や損傷をより一層抑制することができる。
【0041】
また、好ましくは、塗料20は反射光のピーク波長が異なる複数種の反射材22を含有する。これにより、被照射体18の検知精度をより一層高めることができ、さらに高精度な運転支援を実現することができる。また、車両運転の安全性をさらに向上させることができる。
【0042】
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明した。前述した実施の形態は、本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施の形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。設計変更が加えられた新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形それぞれの効果をあわせもつ。前述の実施の形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「本実施の形態の」、「本実施の形態では」等の表記を付して強調しているが、そのような表記のない内容でも設計変更が許容される。以上の構成要素の任意の組み合わせも、本発明の態様として有効である。図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
【0043】
実施の形態の反射材22は、第1基材24、反射層26および第2基材28を備えるが、反射材22は第2基材28を有しなくてもよい。これにより、反射材22の製造に必要な材料を削減することができ、塗料20の低コスト化を図ることができる。第2基材28を有しない反射材22は、図3(C)の工程を省略することで製造することができる。
【符号の説明】
【0044】
18 被照射体、 20 塗料、 22 反射材、 24 第1基材、 26 反射層、 28 第2基材、 100 車両。
図1
図2
図3