(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-24
(45)【発行日】2023-03-06
(54)【発明の名称】車輪付搬送装置
(51)【国際特許分類】
B62B 5/00 20060101AFI20230227BHJP
B62B 5/06 20060101ALI20230227BHJP
B62B 7/08 20060101ALI20230227BHJP
B62B 7/00 20060101ALI20230227BHJP
B60B 33/02 20060101ALI20230227BHJP
【FI】
B62B5/00 K
B62B5/06 B
B62B7/08
B62B7/00 Z
B60B33/02
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020102214
(22)【出願日】2020-06-12
【審査請求日】2020-09-18
(31)【優先権主張番号】201910514627.1
(32)【優先日】2019-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910787608.6
(32)【優先日】2019-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910858955.3
(32)【優先日】2019-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201911336477.6
(32)【優先日】2019-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010370191.6
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】鄭 雷雷
(72)【発明者】
【氏名】郭 征文
(72)【発明者】
【氏名】汪 爾學
(72)【発明者】
【氏名】孫 明星
(72)【発明者】
【氏名】胡 守鋒
(72)【発明者】
【氏名】朱 萬權
【審査官】姫島 卓弥
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-067255(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0071452(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第108820029(CN,A)
【文献】特開2003-054209(JP,A)
【文献】特開2019-077268(JP,A)
【文献】特開平09-109604(JP,A)
【文献】登録実用新案第3196047(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 5/00
B62B 5/06
B62B 7/08
B62B 7/00
B60B 33/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタンディングフレームを有するフレーム構造体と、
前記スタンディングフレームに回動式に接続された第1車輪を支える第1車輪装着体であって、前記第1車輪が、第1車輪軸回りで当該第1車輪装着体に対して回転可能である、第1車輪装着体と、
前記スタンディングフレームと移動可能に接続された第1車輪装着体ラッチを有するロック組立体であって、前記第1車輪装着体ラッチが、
前記スタンディングフレームに形成されたキャビティ内で長手方向にスライド可能な細長い形状を有しており、前記第1車輪装着体に係合して前記第1車輪装着体を前記スタンディングフレームに関して回転式にロックするように構成され、かつ、前記第1車輪装着体から係合解除して前記第1車輪装着体をロック解除するように構成され、それにより、前記第1車輪装着体が、前記第1車輪軸の方向付けを変更するために前記スタンディングフレームに対して回転可能である、ロック組立体と、
前記第1車輪装着体ラッチに連結された作動組立体と、
前記第1車輪装着体ラッチから距離をあけた場所において前記フレーム構造体に設けられた動作部品を有する解放機構であって、当該解放機構が、前記作動組立体が前記第1車輪装着体ラッチを作動させるように動作可能であり、それにより、前記第1車輪装着体ラッチが、前記第1車輪装着体から係合解除する、解放機構と、
を備えることを特徴とする車輪付搬送装置。
【請求項2】
前記解放機構が、前記作動組立体が前記第1車輪装着体ラッチを押させるまたは引っ張らせるように動作可能であり、それにより、前記第1車輪装着体ラッチが、前記第1車輪装着体から係合解除することを特徴とする請求項1に記載の車輪付搬送装置。
【請求項3】
前記ロック組立体が、前記第1車輪装着体ラッチと接続されたロックバネを有し、
前記ロックバネが、前記第1車輪装着体ラッチを前記第1車輪装着体と係合するために付勢力をかけるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車輪付搬送装置。
【請求項4】
前記フレーム構造体が、前記スタンディングフレームに連結されたハンドルフレームをさらに有し、
前記動作部品が、前記ハンドルフレームに選択的に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車輪付搬送装置。
【請求項5】
前記動作部品が、前記フレーム構造体とスライド可能にまたは回動式に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の車輪付搬送装置。
【請求項6】
前記作動組立体が、リンクアクチュエータと、リンク部品と、を有し、
前記リンクアクチュエータが、前記フレーム構造体と移動可能に接続されており、
前記リンク部品が、前記第1車輪装着体ラッチを前記リンクアクチュエータに連結していることを特徴とする請求項1に記載の車輪付搬送装置。
【請求項7】
前記リンクアクチュエータが、前記リンク部品を作動させるように、かつ、前記第1車輪装着体ラッチを前記第1車輪装着体から係合解除させるように、移動可能であることを特徴とする請求項6に記載の車輪付搬送装置。
【請求項8】
前記リンク部品が、ケーブルを有することを特徴とする請求項6または7に記載の車輪付搬送装置。
【請求項9】
前記動作部品が、ケーブルを介して前記リンクアクチュエータに連結されていることを特徴とする請求項8に記載の車輪付搬送装置。
【請求項10】
前記作動組立体が、リンクアクチュエータを有し、
前記フレーム構造体が、バーリンクを介して前記スタンディングフレームに連結されたハンドルフレームをさらに有し、
前記リンクアクチュエータが、前記バーリンクと移動可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の車輪付搬送装置。
【請求項11】
前記バーリンクが、前記ハンドルフレーム及び前記スタンディングフレームと各別に回動式に接続された2つの端部を有するバーを有し、
前記リンクアクチュエータが、前記バーとスライド可能に接続されていることを特徴とする請求項10に記載の車輪付搬送装置。
【請求項12】
前記動作部品が、前記ハンドルフレームに配置されていることを特徴とする請求項10に記載の車輪付搬送装置。
【請求項13】
前記作動組立体が、リンクアクチュエータを有し、
前記リンクアクチュエータが、前記フレーム構造体とスライド可能に組み立てられており、
前記動作部品が、傾斜面を有し、
前記解放機構が、前記傾斜面と前記リンクアクチュエータとの間のスライド接触を介して前記第1車輪装着体ラッチが前記第1車輪装着体をロック解除させるように動作可能であることを特徴とする請求項1に記載の車輪付搬送装置。
【請求項14】
前記動作部品が、前記フレーム構造体と回動式に接続されたバレルを有し、
前記作動組立体が、リンク部品を有し、
前記リンク部品が、前記バレルに固定された端部を有するケーブルを有し、
前記バレルが、前記ケーブルを少なくとも部分的に巻回するように回転可能であり、それにより、前記第1車輪装着体ラッチが、前記作動組立体によって作動されて動き、前記第1車輪装着体から係合解除することを特徴とする請求項1に記載の車輪付搬送装置。
【請求項15】
前記動作部品が、前記フレーム構造体と回動式に接続されたバレルと、前記フレーム構造体とスライド可能に接続されたボタンと、を有し、
前記作動組立体が、リンク部品を有し、
前記リンク部品が、前記バレルに固定された端部を有するケーブルを有し、
前記ボタンが、前記ケーブルを動作させるためにバレルを回転させるように動作可能であり、それにより、前記第1車輪装着体ラッチが、前記作動組立体によって作動されて動き、それにより、前記第1車輪装着体ラッチが、前記作動組立体によって引っ張られて動き、前記第1車輪装着体から係合解除することを特徴とする請求項1に記載の車輪付搬送装置。
【請求項16】
前記スタンディングフレームが、脚フレームを有し、
前記動作部品が、前記脚フレームに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車輪付搬送装置。
【請求項17】
前記脚フレームが、互いに固定式に接続された側部セグメント及び横方向セグメントを有し、
前記動作部品が、前記側部セグメントまたは前記横方向セグメントに配置されていることを特徴とする請求項16に記載の車輪付搬送装置。
【請求項18】
前記作動組立体が、前記動作部品及び前記第1車輪装着体ラッチと各別に接続された2つの反対側の端部を有する単一のケーブルを有することを特徴とする請求項1に記載の車輪付搬送装置。
【請求項19】
第2車輪を支え、前記スタンディングフレームと回動式に接続された第2車輪装着体であって、前記第2車輪が、第2車輪軸回りに前記第2車輪装着体に対して回転可能であり、前記第1及び第2車輪装着体が、当該車輪付搬送装置の長手方向軸であって当該車輪付搬送装置の後方から前方まで延在する長手方向軸に沿って互いから間隔をあけている、第2車輪装着体と、
前記スタンディングフレームと移動可能に接続された第2車輪装着体ラッチを有する第2ロック組立体であって、当該第2車輪装着体ラッチが、前記第2車輪装着体と係合されて前記第2車輪装着体を前記スタンディングフレームに関して回転式にロックするように構成され、かつ、前記第2車輪装着体から係合解除され、前記第2車輪軸の方向付けを変更するために前記第2車輪装着体が前記スタンディングフレームに対して回転可能であるように前記第2車輪装着体をロック解除するように構成された、第2ロック組立体と、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の車輪付搬送装置。
【請求項20】
前記フレーム構造体が、ハンドルフレームをさらに有し、前記ハンドルフレームが、前記スタンディングフレームに連結され、第1位置と第2位置との間で前記スタンディングフレームに対して回転可能であり、
前記解放機構が、前記ハンドルフレームの前記第1及び第2位置のいずれかにおいて動作可能であり、前記第1車輪装着体及び前記第2車輪装着体を同時にロック解除させるように構成されていることを特徴とする請求項19に記載の車輪付搬送装置。
【請求項21】
前記フレーム構造体が、ハンドルフレームをさらに有し、前記ハンドルフレームが、前記スタンディングフレームに連結され、第1位置と第2位置との間で前記スタンディングフレームに対して回転可能であり、
前記作動組立体が、
前記フレーム構造体と移動可能に接続されたリンクアクチュエータと、
前記第1車輪装着体ラッチを前記リンクアクチュエータに連結する第1リンク部品、及び、前記第2車輪装着体ラッチを前記リンクアクチュエータに連結する第2リンク部品と、
を有し、
前記リンクアクチュエータが、第1方向で移動可能であり、前記第2リンク部品を作動させ、前記第2車輪装着体ラッチを前記第2車輪装着体から係合解除させ、同時に、前記第1車輪装着体が前記第1車輪装着体と係合することを可能とするように前記第1リンク部品を弛緩させ、
前記リンクアクチュエータが、前記第1方向とは反対側の第2方向で移動可能であり、前記第1リンク部品を作動させ、前記第1車輪装着体ラッチを前記第1車輪装着体から係合解除し、同時に、前記第2車輪装着体ラッチが前記第2車輪装着体と係合することを可能とするように前記第2リンク部品を弛緩させることを特徴とする請求項19に記載の車輪付搬送装置。
【請求項22】
前記リンクアクチュエータが、前記第1位置と前記第2位置との間で前記ハンドルフレームが回転することに応じて前記第1方向または前記第2方向で移動可能であることを特徴とする請求項21に記載の車輪付搬送装置。
【請求項23】
前記第1リンク部品及び前記第2リンク部品のうちのいずれかが、ケーブルを有することを特徴とする請求項22に記載の車輪付搬送装置。
【請求項24】
前記ハンドルフレームが、前記第1位置と前記第2位置との間で前記スタンディングフレームに対して回動軸回りに回動可能であり、
前記リンクアクチュエータが、同じ前記回動軸回りに回動式に前記スタンディングフレームと接続されていることを特徴とする請求項21に記載の車輪付搬送装置。
【請求項25】
前記解放機構が、前記動作部品と動作式に接続された連結部品をさらに有し、
前記連結部品が、第1状態と第2状態との間で前記リンクアクチュエータに対して移動可能であり、
前記リンクアクチュエータが、前記連結部品が前記第2状態にありかつ前記ハンドルフレームが前記第1位置にあると、前記ハンドルフレームまたは前記スタンディングフレームに対して第1方向で回転可能であり、前記第2車輪装着体ラッチを前記第2車輪装着体から係合解除させることを特徴とする請求項21に記載の車輪付搬送装置。
【請求項26】
前記リンクアクチュエータが、前記連結部品が前記第2状態にありかつ前記ハンドルフレームが前記第2位置にあると、前記ハンドルフレームまたは前記スタンディングフレームに対して回転可能であり、第2方向で前記第1車輪装着体ラッチを前記第1車輪装着体から係合解除させることを特徴とする請求項25に記載の車輪付搬送装置。
【請求項27】
前記連結部品が、前記ハンドルフレームで支えられており、前記ハンドルフレームに対して移動可能であり、
前記リンクアクチュエータ及び前記ハンドルフレームが、互いに連結され、それにより、前記連結部品が前記第1状態にあると一体で回転可能であることを特徴とする請求項25に記載の車輪付搬送装置。
【請求項28】
前記作動組立体が、
前記リンクアクチュエータに接続された第1バネであって、当該第1バネが、前記リンクアクチュエータを付勢して前記スタンディングフレーム及び前記ハンドルフレームに対して前記第1方向で回転させるように動作可能である、第1バネと、
前記リンクアクチュエータに接続された第2バネであって、当該第2バネが、前記リンクアクチュエータを付勢して前記スタンディングフレーム及び前記ハンドルフレームに対して前記第2方向で回転させるように動作可能である、第2バネと、
をさらに有することを特徴とする請求項25に記載の車輪付搬送装置。
【請求項29】
前記連結部品が、前記第1状態にある前記リンクアクチュエータと係合されており、それにより、前記ハンドルフレームに対する前記リンクアクチュエータの回転を防止し、
前記リンクアクチュエータが、前記連結部品が前記第2状態にあるときに、前記第1バネまたは前記第2バネの付勢力を受けて前記ハンドルフレーム及び前記スタンディングフレームに対して回転可能であることを特徴とする請求項28に記載の車輪付搬送装置。
【請求項30】
前記ハンドルフレームが、前記連結部品が前記第1状態にある状態で、前記第1位置と前記第2位置との間で回転可能であり、それにより、前記リンクアクチュエータが、前記ハンドルフレームが前記第2位置から前記第1位置まで回転するときに、前記ハンドルフレームと共に前記第1方向で回転可能であり、前記リンクアクチュエータが、前記ハンドルフレームが前記第1位置から前記第2位置まで回転するときに、前記ハンドルフレームと共に前記第2方向で回転可能であることを特徴とする請求項29に記載の車輪付搬送装置。
【請求項31】
前記動作部品が、前記ハンドルフレームが前記第1位置にある間に、前記第1状態から前記第2状態まで前記連結部品を前記ハンドルフレームに対して移動させるように動作可能であり、それにより、前記第2バネによって付勢された前記リンクアクチュエータが、前記第2方向で回転し、前記第1車輪装着体ラッチを前記第1車輪装着体から係合解除するために前記第1リンク部品を引っ張り、
前記動作部品が、前記ハンドルフレームが前記第2位置にある間に、前記第1状態から前記第2状態まで前記連結部品を前記ハンドルフレームに対して移動させるように動作可能であり、それにより、前記第1バネによって付勢された前記リンクアクチュエータが、前記第1方向で回転し、前記第2車輪装着体ラッチを前記第2車輪装着体から係合解除するために前記第2リンク部品を引っ張ることを特徴とする請求項29に記載の車輪付搬送装置。
【請求項32】
前記リンクアクチュエータが、ほぼV字状のスロットと、前記スロットの底部にある切欠部と、を有し、
前記連結部品が、前記第1状態で前記切欠部と係合され、前記第2状態で前記切欠部から係合解除されることを特徴とする請求項29に記載の車輪付搬送装置。
【請求項33】
前記動作部品が、ケーブルを介して前記連結部品と接続されていることを特徴とする請求項29に記載の車輪付搬送装置。
【請求項34】
前記作動組立体が、ケーブル組立体をさらに有し、
前記ケーブル組立体が、前記動作部品を前記第1及び前記第2車輪装着体に動作式に連結し、前記リンクアクチュエータから動作式に連結解除され、
前記動作部品が、前記ケーブル組立体を作動させるように動作可能であり、それにより、前記第1及び第2車輪装着体ラッチが、前記第1及び第2車輪装着体から各別に係合解除されることを特徴とする請求項21に記載の車輪付搬送装置。
【請求項35】
前記ケーブル組立体が、スライド部品と、前記スライド部品と接続された第1及び第2ケーブル部分と、前記スライド部品及び前記動作部品と接続された第3ケーブルと、を有し、
前記第1ケーブル部分が、前記第1リンク部品または前記第1車輪装着体ラッチとさらに接続されており、前記第2ケーブル部分が、前記第2リンク部品または前記第2車輪装着体ラッチとさらに接続されていることを特徴とする請求項34に記載の車輪付搬送装置。
【請求項36】
前記作動組立体が、回転式の連結機構をさらに有し、
前記連結機構が、前記ハンドルフレームが前記第1位置と前記第2位置との間で回転している間に前記リンクアクチュエータを前記ハンドルフレームに回転式に連結するように、かつ、前記ハンドルフレームが当該車輪付搬送装置を折り畳むために回転しているときに前記リンクアクチュエータを前記ハンドルフレームから回転式に連結解除するように、構成されていることを特徴とする請求項24に記載の車輪付搬送装置。
【請求項37】
前記スタンディングフレームが、第1連結部品を有し、
前記ハンドルフレームが、前記第1連結部品と回動式に接続された第2連結部品を有し、
回転式の前記連結機構が、前記第1連結部品に設けられた案内スロットと、前記リンクアクチュエータで支えられたキャッチ部品と、を有し、
前記キャッチ部品が、前記案内スロット内に受けられた突出部を有し、
前記案内スロットが、第1スロット部分と、前記第1スロット部分に対して所定角度で傾いた第2スロット部分と、を有し、
前記キャッチ部品が、第1状態と第2状態との間で前記リンクアクチュエータに対して移動可能であり、
前記リンクアクチュエータを前記ハンドルフレームに回転式に連結するために、前記キャッチ部品が、前記第2連結部品と係合され、前記突出部が、前記第1状態において、前記第1スロット部分に受けられており、
前記リンクアクチュエータを前記ハンドルフレームから連結解除するために、前記キャッチ部品が、前記第2連結部品から係合解除されており、前記突出部が、前記第2スロット部分に受けられていることを特徴とする請求項36に記載の車輪付搬送装置。
【請求項38】
前記キャッチ部品の前記突出部が、前記ハンドルフレームが前記第1及び第2位置間で回転するときに、前記第1スロット部分に沿ってスライドするように構成されていることを特徴とする請求項37に記載の車輪付搬送装置。
【請求項39】
回転式の前記連結機構が、前記キャッチ部品及び前記リンクアクチュエータと各別に接続されたバネさらに有し、
前記バネが、前記キャッチ部品を前記第1状態に向けて付勢することを特徴とする請求項37に記載の車輪付搬送装置。
【請求項40】
前記作動組立体が、前記リンクアクチュエータと接続されたバネをさらに有し、
前記ハンドルフレームを前記第2位置から前記第1位置まで回転させることにより、前記ハンドルフレームを前記リンクアクチュエータに接触させて前記リンクアクチュエータを前記第1方向で移動させ、
前記ハンドルフレームを前記第1位置から前記第2位置まで回転させることにより、前記ハンドルフレームを前記リンクアクチュエータから離間移動させ、それにより、前記リンクアクチュエータが前記バネの付勢力を受けて前記第2方向で移動することを特徴とする請求項21に記載の車輪付搬送装置。
【請求項41】
前記第1リンク部品及び前記第2リンク部品が、単一のケーブルによって形成されていることを特徴とする請求項21に記載の車輪付搬送装置。
【請求項42】
前記作動組立体が、
前記ハンドルフレームまたは前記スタンディングフレームに隣接して配設されたリンクアクチュエータと、
前記第1車輪装着体ラッチで輪状にされた中間部分と、前記リンクアクチュエータ及び前記第2車輪装着体ラッチに各別に固定された第1及び第2端部と、を有するリンク部品と、
を有し、
前記リンクアクチュエータが、第1方向で前記ハンドルフレームまたは前記スタンディングフレームと共に回転可能であり、前記リンク部品の前記第2端部を作動させ、前記第2車輪装着体ラッチを前記第2車輪装着体から係合解除させ、そして、同時に、前記第1車輪装着体ラッチを前記第1車輪装着体と係合させるために前記リンク部品の前記中間部分を弛緩させ、
前記リンクアクチュエータが、前記第1方向とは反対側の第2方向で前記ハンドルフレームと共に回転可能であり、前記リンク部品の前記中間部分を作動させ、前記第1車輪装着体ラッチを前記第1車輪装着体から係合解除させ、同時に、前記第2車輪装着体ラッチを前記第2車輪装着体と係合させるために前記リンク部品の前記第2端部を弛緩させることを特徴とする請求項20に記載の車輪付搬送装置。
【請求項43】
前記ロック組立体が、前記第1車輪装着体ラッチと接続された第1ロックバネを有し、
前記第2ロック組立体が、前記第2車輪装着体ラッチと接続された第2ロックバネを有し、
前記第1ロックバネが、前記第1車輪装着体ラッチを前記第1車輪装着体と係合させるための付勢力をかけ、前記付勢力が、前記第2車輪装着体ラッチを前記第2車輪装着体と係合するために前記第2ロックバネがかける付勢力よりも大きいことを特徴とする請求項42に記載の車輪付搬送装置。
【請求項44】
前記動作部品が、前記ハンドルフレームが前記第1及び第2位置のいずれかにある間に、前記第1及び第2車輪装着体をロック解除するために前記リンクアクチュエータを第1及び第2方向のうちの同じ一方で回転させるように動作可能であることを特徴とする請求項42または43に記載の車輪付搬送装置。
【請求項45】
前記動作部品が、前記リンクアクチュエータまたは駆動素子であってケーブルを介して前記リンクアクチュエータに連結された駆動素子と接続され、それにより、前記動作部品が、前記リンクアクチュエータを回転させるように動作されることを特徴とする請求項44に記載の車輪付搬送装置。
【請求項46】
前記作動組立体が、
前記ハンドルフレームまたは前記スタンディングフレームに隣接して配設されたリンクアクチュエータと、
前記リンクアクチュエータにおいて輪状になった中間部分と、前記第1車輪装着体ラッチ及び前記第2車輪装着体に各別に固定された第1及び第2端部と、を有するリンク部品と、
を有し、
前記リンクアクチュエータが、第1方向で前記ハンドルフレームまたは前記スタンディングフレームと共に回転可能であり、前記リンク部品の前記第2端部を作動させ、前記第2車輪装着体ラッチを前記第2車輪装着体から係合解除させ、同時に、前記第1車輪装着体ラッチを前記第1車輪装着体と係合させるために前記リンク部品の前記中間部分を弛緩させ、
前記リンクアクチュエータが、前記第1方向とは反対側の第2方向で前記ハンドルフレームと共に回転可能であり、前記リンク部品の前記中間部分を作動させ、前記第1車輪装着体ラッチを前記第1車輪装着体から係合解除させ、同時に、前記第2車輪装着体ラッチを前記第2車輪装着体と係合するために前記リンク部品の前記第2端部を弛緩させることを特徴とする請求項20に記載の車輪付搬送装置。
【請求項47】
前記作動組立体が、前記動作部品を前記第1及び第2車輪装着体ラッチに動作式に連結しかつ前記リンクアクチュエータから動作式に連結解除するケーブル組立体をさらに有し、
前記動作部品が、前記ケーブル組立体を作動させるように動作可能であり、それにより、前記第1及び第2車輪装着体ラッチが、前記第1及び第2車輪装着体から各別に係合解除されることを特徴とする請求項46に記載の車輪付搬送装置。
【請求項48】
前記ケーブル組立体が、スライド部品と、前記スライド部品と接続された第1及び第2ケーブル部分と、前記スライド部品及び前記動作部品と接続された第3ケーブルと、を有し、
前記第1ケーブル部分が、前記第1車輪装着体ラッチまたは前記リンク部品の第1部分とさらに接続され、
前記第2ケーブル部分が、前記第2車輪装着体ラッチまたは前記リンク部品の第2部分とさらに接続され、
前記リンク部品の前記第1及び第2部分が、互いに対して折り畳まれることを特徴とする請求項47に記載の車輪付搬送装置。
【請求項49】
前記作動組立体が、
前記スタンディングフレームと移動可能に接続された第1及び第2リンクアクチュエータと、
前記第1車輪装着体ラッチを前記第1リンクアクチュエータに連結する第1連結部品、及び、前記第2車輪装着体ラッチを前記第2リンクアクチュエータに連結する第2リンク部品と、
前記ハンドルフレームに固定式に接続されかつ強制部分を有する連結部品と、
を有し、
前記ハンドルフレームを前記第2位置から前記第1位置まで回転させることにより、前記強制部分を前記第1リンクアクチュエータから離間移動させ、前記第2リンクアクチュエータの移動を生じさせ、それにより、前記第2リンクアクチュエータが、前記第2車輪装着体ラッチを作動させて前記第2車輪装着体から係合解除させ、
前記ハンドルフレームを前記第1位置から前記第2位置まで回転させることにより、前記強制部分を前記第2リンクアクチュエータから離間移動させ、前記第2リンクアクチュエータの移動を生じさせ、それにより、前記第1リンクアクチュエータが、前記第1車輪装着体を作動させて前記第1車輪装着体から係合解除させることを特徴とする請求項20に記載の車輪付搬送装置。
【請求項50】
前記解放機構が、前記ハンドルフレームで支えられた第1及び第2強制部品と、前記動作部品に連結されかつ前記第1及び第2強制部品と接続された解放アクチュエータと、をさらに有し、
前記ハンドルフレームが前記第1位置にあるときに、前記第1強制部品が、前記第1リンクアクチュエータに隣接しており、前記第2強制部品が、前記第2リンクアクチュエータから離間して配設されており、
前記ハンドルフレームが前記第2位置にあるときに、前記第2強制部品が、前記第2リンクアクチュエータに隣接しており、前記第1強制部品が、前記第1リンクアクチュエータから離間して配設されており、
前記ハンドルフレームが前記第1位置にある間に、前記動作部品が、前記第1強制部品が前記第1リンクアクチュエータに移動を生じさせるように動作可能であり、それにより、前記第1リンクアクチュエータが、前記第1車輪装着体ラッチを作動させて前記第1車輪装着体から係合解除し、
前記ハンドルフレームが前記第2位置にある間に、前記動作部品が、前記第2強制部品が前記第2リンクアクチュエータに移動を生じさせるように動作可能であり、それにより、前記第2リンクアクチュエータが、前記第2車輪装着体ラッチを作動させて前記第2車輪装着体から係合解除することを特徴とする請求項49に記載の車輪付搬送装置。
【請求項51】
チャイルドストローラ装置として実施されていることを特徴とする請求項1から50のいずれか1項に記載の車輪付搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2019年6月13日出願の中国特許出願第201910514627.1号、2019年8月23日出願の中国特許出願第201910787608.6号、2019年9月11日出願の中国特許出願第201910858955.3号、2019年12月23日出願の中国特許出願第201911336477.6号、及び、2020年4月30日出願の中国特許出願第202010370191.6号の優先権を各別に主張する。
【0002】
1.発明の分野
本発明は、車輪付搬送装置に関する。
【背景技術】
【0003】
2.従来技術の説明
世話人は、通常、ベビーカー装置を利用して幼児及び子供を移送する。ほとんどのベビーカー装置は、主として、車輪軸の方向付けを変更するためにベビーカーフレームに対して水平に回転自在であり得る前輪と、水平に回転不能であり横方向に方向付けられた固定車輪軸を有する後輪と、を有する。その結果、限られた空間の環境でベビーカー装置を方向転換することが容易ではないことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、より良好な操縦性を提供し得かつ少なくとも上述した問題に取り組み得る改善した設計への必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、水平方向付けで制御可能にロック・ロック解除し得かつより良好な操縦性を提供し得る車輪組立体を有する車輪付搬送装置を説明する。
【0006】
一形態によれば、車輪付搬送装置は、スタンディングフレームを有するフレーム構造体と、第1車輪を支えかつスタンディングフレームと回動式に接続された第1車輪装着体であって、第1車輪が、第1車輪軸回りに第1車輪装着体に対して回転可能である、第1車輪装着体と、スタンディングフレームと移動可能に接続された第1車輪装着体ラッチを有するロック組立体であって、第1車輪装着体ラッチが、第1車輪装着体と係合されて第1車輪装着体をスタンディングフレームに関して回転式にロックし、第1車輪装着体から係合解除されて第1車輪装着体をロック解除し、それにより、第1車輪装着体が第1車輪軸の方向付けを変更するためにスタンディングフレームに対して回転可能である、ロック組立体と、第1車輪装着体ラッチに連結されて1以上のリンク部品を有する作動組立体と、第1車輪装着体ラッチから距離をあけた場所においてフレーム構造体に設けられた動作部品を有する解放機構であって、解放機構が、作動組立体に第1車輪装着体ラッチを引っ張らせるように動作可能であり、それにより、第1車輪装着体ラッチが、第1車輪装着体から係合解除される、解放機構と、を有する。
【0007】
一形態によれば、解放機構は、作動組立体に第1車輪装着体ラッチを押させるまたは引っ張らせるように動作可能であり、それにより、第1車輪装着体ラッチは、第1車輪装着体から係合解除する。
【0008】
一形態によれば、ロック組立体は、第1車輪装着体ラッチと接続されたロックバネを有し、ロックバネは、第1車輪装着体ラッチを第1車輪装着体と係合するための付勢力をかけるように構成されている。
【0009】
一形態によれば、フレーム構造体は、スタンディングフレームに連結されたハンドルフレームをさらに有し、動作部品は、ハンドルフレームに選択的に配置されている。
【0010】
一形態によれば、動作部品は、フレーム構造体と、特にハンドルフレームとスライド可能にまたは回動式に接続されている。
【0011】
一形態によれば、作動組立体は、リンクアクチュエータ及びリンク部品を有し、リンクアクチュエータは、フレーム構造体と移動可能に接続されており、リンク部品は、第1車輪装着体ラッチをリンクアクチュエータに連結する。
【0012】
一形態によれば、リンクアクチュエータは、リンク部品を作動させる、特にリンク部品を押させるまたは引っ張らせるように、かつ、第1車輪装着体ラッチを第1車輪装着体から係合解除させるように、移動可能である。
【0013】
一形態によれば、リンク部品は、ケーブルを有する。
【0014】
一形態によれば、動作部品は、ケーブルを介してリンクアクチュエータに連結されている。
【0015】
一形態によれば、作動組立体は、リンクアクチュエータを有し、フレーム構造体は、バーリンクを介してスタンディングフレームに連結されたハンドルフレームを有し、リンクアクチュエータは、バーリンクと移動可能に接続されている。
【0016】
一形態によれば、バーリンクは、ハンドルフレーム及びスタンディングフレームと各別に回動式に接続された2つの端部を有するバーを有し、リンクアクチュエータは、バーとスライド可能に接続されている。
【0017】
一形態によれば、動作部品は、ハンドルフレームに配置されている。
【0018】
一形態によれば、作動組立体は、リンクアクチュエータを有し、リンクアクチュエータは、フレーム構造体とスライド可能に組み立てられており、動作部品は、傾斜面を有し、解放機構は、第1傾斜面とリンクアクチュエータとの間のスライド接触を介して、第1車輪装着体ラッチに第1車輪装着体をロック解除させるように動作可能である。
【0019】
一形態によれば、動作部品は、フレーム構造体と回動式に接続されたバレルを有し、作動組立体は、リンク部品を有し、リンク部品は、バレルに固定された端部を有するケーブルを有し、バレルは、ケーブルを少なくとも部分的に巻回するように回転可能であり、それにより、第1車輪装着体ラッチは、作動組立体によって作動されて動き、特に、作動組立体によって押されまたは引っ張られて動き、第1車輪装着体から係合解除する。
【0020】
一形態によれば、動作部品は、フレーム構造体と回動式に接続されたバレルと、フレーム構造体とスライド可能に接続されたボタンと、を有し、作動組立体は、リンク部品を有し、リンク部品は、バレルに固定された端部を有するケーブルを有し、ボタンは、ケーブルを動作させるためにバレルを回転させるように動作可能であり、それにより、第1車輪装着体ラッチは、特にケーブルを引っ張るために、作動組立体によって作動されて動き、それにより、第1車輪装着体ラッチは、作動組立体によって引っ張られて動き、第1車輪装着体から係合解除する。
【0021】
一形態によれば、スタンディングフレームは、脚フレームを有し、動作部品は、脚フレームに配置される。
【0022】
一形態によれば、脚フレームは、互いに固定式に接続された側部セグメント及び横方向セグメントを有し、動作部品が、側部セグメントまたは横方向セグメントに配置される。
【0023】
一形態によれば、作動組立体は、動作部品及び第1車輪装着体ラッチと各別に接続された2つの反対側にある端部を有する単一のケーブルを有する。
【0024】
一形態によれば、車輪付搬送装置は、第2車輪を支えかつスタンディングフレームと回動式に接続された第2車輪装着体であって、第2車輪装着体が第2車輪軸回りに第2車輪装着体に対して回転可能であり、第1及び第2車輪装着体が車輪付搬送装置の長手方向軸であって車輪付搬送装置の後方から前方まで延在する長手方向軸に沿って互いに離間している、第2車輪装着体と、スタンディングフレームと移動可能に接続された第2車輪装着体ラッチを有し、第2車輪装着体ラッチが、第2車輪装着体と係合されてスタンディングフレームに関して第2車輪装着体を回転式にロックするように構成され、かつ、第2車輪装着体から係合解除されて第2車輪軸の方向付けを変更するために第2車輪装着体がスタンディングフレームに対して回転可能であるように第2車輪装着体をロック解除するように構成された、第2車輪装着体ラッチと、をさらに有する。
【0025】
一形態によれば、フレーム構造体は、ハンドルフレームを有し、ハンドルフレームは、スタンディングフレームに連結され、第1位置と第2位置との間でスタンディングフレームに対して回転可能であり、解放機構は、ハンドルフレームの第1及び第2位置のいずれかにおいて、第1車輪装着体及び第2車輪装着体を同時にロックするように動作可能に構成されている。
【0026】
一形態によれば、作動組立体は、フレーム構造体と、特にスタンディングフレームまたはハンドルフレームと移動可能に接続されたリンクアクチュエータと、第1車輪装着体をリンクアクチュエータに連結する第1リンク部品、及び、第2車輪装着体をリンクアクチュエータに連結する第2リンク部品と、を有し、リンクアクチュエータは、第2リンク部品を作動させるように、特に第2リンク部品を押すまたは引っ張るように、同時に第1リンク部品を弛緩させるように、第1方向で移動可能であり、それにより、第1車輪装着体ラッチは、第1車輪装着体と係合することが可能とされ、リンクアクチュエータは、第1リンク部品を作動させるように、特に第1リンク部品を押すまたは引っ張って第1車輪装着体ラッチを第1車輪装着体から係合解除させるように、同時に第2リンク部品を弛緩させるように、第1方向とは反対側の第2方向で移動可能であり、それにより、第2車輪装着体ラッチは、第2車輪装着体と係合することが可能とされる。
【0027】
一形態によれば、リンクアクチュエータは、第1位置と第2位置との間でハンドルフレームを回転させることに応じて、第1方向または第2方向で移動可能である。
【0028】
一形態によれば、第1リンク部品及び第2リンク部品のいずれかは、ケーブルを有する。
【0029】
一形態によれば、ハンドルフレームは、第1位置と第2位置との間でスタンディングフレームに対して回動軸回りに回転可能であり、リンクアクチュエータは、同じ回動軸回りでスタンディングフレームと回動式に接続されている。
【0030】
一形態によれば、解放機構は、動作部品と動作式に接続された連結部品をさらに有し、連結部品は、第1状態と第2状態との間でリンクアクチュエータに対して移動可能であり、リンクアクチュエータは、連結部品が第2状態にありかつハンドルフレームが第1位置にあると、第1方向でハンドルフレームまたはスタンディングフレームに対して回転可能であり、第2車輪装着体ラッチを第2車輪装着体から係合解除させる。
【0031】
一形態によれば、リンクアクチュエータは、連結部品が第2状態にありかつハンドルフレームが第2位置にあると、第2方向でハンドルフレームまたはスタンディングフレームに対して回転可能であり、第1車輪装着体ラッチを第2方向で第1車輪装着体から係合解除させる。
【0032】
一形態によれば、連結部品は、ハンドルフレームで支えられており、ハンドルフレームに対して移動可能であり、リンクアクチュエータ及びハンドルフレームは、互いに連結され、それにより、連結部品が第1状態にあると一体で回転可能である。
【0033】
一形態によれば、作動組立体は、リンクアクチュエータと接続された第1バネであって、リンクアクチュエータを付勢するように動作可能であり、第1方向でスタンディングフレーム及びハンドルフレームに対して回転させる、第1バネ、及び/または、リンクアクチュエータと接続された第2バネであって、リンクアクチュエータを付勢するように動作可能であり、第2方向でスタンディングフレーム及びハンドルフレームに対して回転させる、第2バネ、をさらに有する。
【0034】
一形態によれば、解放機構は、連結部品をさらに有し、連結部品は、ハンドルフレームで支えられており、動作部品と動作式に接続され、連結部品は、第1状態と第2状態との間でハンドルフレーム及びリンクアクチュエータに対して移動可能であり、リンクアクチュエータ及びハンドルフレームは、互いに連結され、それにより、連結部品が第1状態にあると、一体で回転可能であり、リンクアクチュエータは、連結部品が第2状態にあると、ハンドルフレーム及びスタンディングフレームに対して回転可能である。
【0035】
一形態によれば、連結部品は、第1状態でリンクアクチュエータと係合され、それにより、リンクアクチュエータがハンドルフレームに対して回転することを防止し、リンクアクチュエータは、連結部品が第2状態にあると、第1及び第2バネの付勢力を受けてハンドルフレーム及びスタンディングフレームに対して回転可能である。
【0036】
一形態によれば、ハンドルフレームは、連結部品が第1状態にある状態で、第1位置と第2位置との間で回転可能であり、それにより、リンクアクチュエータは、ハンドルフレームが第2位置から第1位置まで回転すると、第1方向でハンドルフレームと共に回転可能であり、リンクアクチュエータは、ハンドルフレームが第1位置から第2位置まで回転すると、第2方向でハンドルフレームと共に回転可能である。
【0037】
一形態によれば、動作部品は、ハンドルフレームが第1位置にある間に、連結部品を第1状態から第2状態までハンドルフレームに対して移動させるように動作可能であり、それにより、第2バネで付勢されたリンクアクチュエータは、第2方向で回転し、第1車輪装着体ラッチを第1車輪装着体から係合解除させるために、第1リンク部品を作動させ、特に第1リンク部品を押すまたは引っ張り、そして、動作部品は、ハンドルフレームが第2位置にある間に、連結部品を第1状態から第2状態までハンドルフレームに対して移動させるように動作可能であり、それにより、第1バネによって付勢されたリンクアクチュエータは、第1方向で回転し、第2車輪装着体ラッチを第2車輪装着体から係合解除するために、第2リンク部品を作動させ、特に第2リンク部品を押すまたは引っ張る。
【0038】
一形態によれば、リンクアクチュエータは、ほぼV字状のスロットと、スロットの底部にある切欠部と、を有し、連結部品は、第1状態で切欠部と係合され、かつ、第2状態で切欠部から係合解除されるように構成されている。
【0039】
一形態によれば、動作部品は、ケーブルを介して連結部品と接続されている。
【0040】
一形態によれば、作動組立体は、ケーブル組立体を有し、ケーブル組立体は、動作部品を第1及び第2車輪装着体ラッチに連結し、リンクアクチュエータから動作式に連結解除され、動作部品は、ケーブル組立体を作動させるように、特にケーブル組立体を押すまたは引っ張るように動作可能であり、それにより、第1及び第2車輪装着体ラッチは、第1及び第2車輪装着体から各別に係合解除される。
【0041】
一形態によれば、ケーブル組立体は、スライド部品と、スライド部品と連結された第1及び第2ケーブル部分と、スライド部品及び動作部品と接続された第3ケーブルと、を有し、第1ケーブル部分は、第1リンク部品または第1車輪装着体ラッチとさらに接続されており、第2ケーブル部分は、第2リンク部品または第2車輪装着体ラッチとさらに接続されている。
【0042】
一形態によれば、作動組立体は、回転式連結機構を有し、この回転式連結機構は、第1位置と第2位置との間でハンドルフレームを回転させている間に、リンクアクチュエータをハンドルフレームに回転式に連結するように、かつ、ハンドルフレームが車輪付搬送装置を折り畳むために回転しているときに、リンクアクチュエータからハンドルフレームから回転式に連結解除するように構成されている。
【0043】
一形態によれば、スタンディングフレームは、第1連結部品を有し、ハンドルフレームは、第1連結部品と回動式に接続された第2連結部品を有し、回転式連結機構は、第1連結部品に設けられた案内スロットと、リンクアクチュエータで支えられたキャッチ部品と、を有し、キャッチ部品は、案内スロットに受けられた突出部を有し、案内スロットは、第1スロット部分と、第1スロット部分に対して所定角度で傾いた第2スロット部分と、を有し、キャッチ部品は、第1状態と第2状態との間でリンクアクチュエータに対して移動可能であり、リンクアクチュエータをハンドルフレームに回転式に連結するために、第1状態で、キャッチ部品は、第2連結部品と係合され、かつ、突出部は、第1スロット部分内に受けられ、リンクアクチュエータをハンドルフレームから回転式に連結解除するために、第2状態で、キャッチ部品は、第2連結部品から係合解除され、かつ、突出部は、第2スロット部分内に受けられている。
【0044】
一形態によれば、キャッチ部品の突出部は、ハンドルフレームが第1及び第2位置間で回転すると、第1スロット部分に沿ってスライドするように構成されている。
【0045】
一形態によれば、回転式連結機構は、キャッチ部品及びリンクアクチュエータと各別に接続されたバネをさらに有し、バネは、キャッチ部品を第1状態に向けて付勢する。
【0046】
一形態によれば、作動部材は、リンクアクチュエータと接続されたバネをさらに有し、ハンドルフレームを第2位置から第1位置まで回転させることにより、ハンドルフレームは、リンクアクチュエータに接触させられ、リンクアクチュエータを第1方向で移動させ、ハンドルフレームを第1位置から第2位置まで回転させることにより、ハンドルフレームは、リンクアクチュエータから離間移動させられ、それにより、リンクアクチュエータは、バネの付勢力を受けて第2方向で移動する。
【0047】
一形態によれば、第1リンク部品及び第2リンク部品は、単一のケーブルによって形成されている。
【0048】
一形態によれば、作動組立体は、ハンドルフレームに隣接して配設されたリンクアクチュエータと、第1車輪装着体ラッチにおいて輪状になった中間部分、並びに、リンクアクチュエータ及び第2車輪装着体ラッチに各別に固定された第1及び第2端部を有するリンク部品と、を有し、リンクアクチュエータは、第1方向でハンドルフレームと共に回転可能であり、リンク部品の第2端部を作動させる、特にリンク部品の第2端部を押すまたは引っ張り、第2車輪装着体ラッチを第2車輪装着体から係合解除させ、同時に、第1車輪装着体ラッチを第1車輪装着体と係合させるためにリンク部品の中間部分を弛緩させ、リンク部品は、第1方向とは反対側の第2方向でハンドルフレームと共に回転可能であり、リンク部品の中間部分を作動させる、特にリンク部品の中間部分を押すまたは引っ張り、第1車輪装着体ラッチを第1車輪装着体から係合解除させ、同時に、第2車輪装着体ラッチを第2車輪装着体と係合させるために第2端部を弛緩させる。
【0049】
一形態によれば、ロック組立体は、第1車輪装着体ラッチと接続された第1ロックバネを有し、第2ロック組立体は、第2車輪装着体ラッチと接続された第2ロックバネを有し、第1ロックバネは、第1車輪装着体ラッチを第1車輪装着体と係合するための付勢力をかけ、この付勢力は、第2車輪装着体ラッチを第2車輪装着体と係合させるために第2ロックバネがかけた付勢力よりも大きい。
【0050】
一形態によれば、動作部品は、ケーブルを介してリンクアクチュエータと接続されており、動作部品は、ハンドルフレームが第1及び第2位置のうちのいずれかにある間に、第1及び第2車輪装着体をロック解除するために第1及び第2方向のうちの同じ方向でリンクアクチュエータを回転させるように動作可能である。
【0051】
一形態によれば、動作部品は、リンクアクチュエータまたはケーブルを介してリンクアクチュエータに連結された駆動素子と接続されており、それにより、動作部品は、リンクアクチュエータを回転させるように動作されることができる。
【0052】
一形態によれば、作動組立体は、ハンドルフレームに隣接して配設されたリンクアクチュエータと、リンクアクチュエータにおいて輪状になった中間部分、並びに、第1車輪装着体ラッチ及び第2車輪装着体ラッチに各別に固定された第1及び第2端部を有するリンク部品と、を有し、リンクアクチュエータは、第1方向でハンドルフレームと共に回転可能であり、リンク部品の第2端部を作動させ、特にリンク部品の第2端部を押すまたは引っ張り、第2車輪装着体ラッチを第2車輪装着体ラッチから係合解除させ、同時に、第1車輪装着体ラッチを第1車輪装着体と係合させるためにリンク部品の中間部分を弛緩させ、リンクアクチュエータは、第2方向でハンドルフレームと共に回転可能であり、リンク部品の中間部分を作動させ、特にリンク部品の中間部分を押すまたは引っ張り、第1車輪装着体ラッチを第1車輪装着体から係合解除させ、同時に、第2車輪装着体ラッチを第2車輪装着体と係合するためにリンク部品の第2端部を弛緩させる。
【0053】
一形態によれば、作動組立体は、ケーブル組立体をさらに有し、ケーブル組立体は、動作部品を第1及び第2車輪装着体ラッチに動作式に連結し、リンクアクチュエータから動作式に連結解除され、動作部品は、ケーブル組立体を作動させるように、特にケーブル組立体を押すまたは引っ張るように動作可能であり、それにより、第1及び第2車輪装着体ラッチは、第1及び第2車輪装着体から各別に係合解除される。
【0054】
一形態によれば、ケーブル組立体は、スライド部品と、スライド部品と接続された第1及び第2ケーブル部分と、スライド部品及び動作部品と接続された第3ケーブルと、を有し、第1ケーブル部分は、第1車輪装着体ラッチまたはリンク部品の第1部分とさらに接続され、第2ケーブル部分は、第2車輪装着体ラッチまたはリンク部品の第2部分とさらに接続され、リンク部品の第1及び第2部分は、互いに対して折り畳まれる。
【0055】
一形態によれば、作動組立体は、スタンディングフレームと移動可能に接続された第1及び第2リンクアクチュエータと、第1車輪装着体ラッチを第1リンクアクチュエータに連結するための第1リンク部品と、第2車輪装着体ラッチを第2リンクアクチュエータに連結するための第2リンク部品と、ハンドルフレームと固定式に接続されかつ強制部分を有する連結部品と、を有し、ハンドルフレームを第2位置から第1位置まで回転させることにより、強制部分は、第1リンクアクチュエータから離間移動させられ、第2リンクアクチュエータに移動を生じさせ、特に第2リンクアクチュエータを押してまたは引っ張って動かし、それにより、第2リンクアクチュエータは、第2車輪装着体ラッチを作動させて第2車輪装着体から係合解除させ、特に第2車輪装着体ラッチを押してまたは引っ張って第2車輪装着体から係合解除し、ハンドルフレームを第1位置から第2位置まで回転させることにより、強制部分を第2リンクアクチュエータから離間移動させ、第2リンクアクチュエータに移動を生じさせ、特に第1リンクアクチュエータを押してまたは引っ張って動かし、それにより、第1リンクアクチュエータは、第1車輪装着体ラッチを作動させ、特に第1車輪装着体ラッチを押してまたは引っ張って第1車輪装着体から係合解除する。
【0056】
一形態によれば、解放機構は、ハンドルフレームで支えられた第1及び第2強制部品と、動作部品に連結されかつ第1及び第2強制部品と接続された解放アクチュエータと、をさらに有し、ハンドルフレームが第1位置にあると、第1強制部品は、第1リンクアクチュエータに隣接し、第2強制部品は、第2リンクアクチュエータから離間して配設されており、ハンドルフレームが第2位置にあると、第2強制部品は、第2リンクアクチュエータに隣接し、第1強制部品は、第1リンクアクチュエータから離間して配設されており、ハンドルフレームが第1位置にある間に、動作部品は、第1強制部品が第1リンクアクチュエータの移動を生じさせるように、特に第1リンクアクチュエータを押してまたは引っ張って動かすように動作可能であり、それにより、第1リンクアクチュエータは、第1車輪装着体ラッチを作動させ、特に第1車輪装着体ラッチを押しまたは引っ張り、第1車輪装着体ラッチから係合解除させ、ハンドルフレームが第2位置にある間に、動作部品は、第2強制部品に第2リンクアクチュエータの移動を生じさせるように、特に第2リンクアクチュエータを押してまたは引っ張って動かすように動作可能であり、それにより、第2リンクアクチュエータは、第2車輪装着体ラッチを作動させ、特に第2車輪装着体ラッチを押しまたは引っ張り、第2車輪装着体から係合解除させる。
【0057】
一形態によれば、車輪付搬送装置は、子供用ベビーカー装置として実施される。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【
図1】一実施形態にかかる車輪付搬送装置を示す斜視図である。
【
図2】
図1に示す車輪付搬送装置におけるリンクアクチュエータと組み合わされたバーリンクを示す拡大図である。
【
図3】
図1に示す車輪付搬送装置の車輪組立体を示す拡大図である。
【
図4】
図1に示す車輪付搬送装置に設けられた動作部品を示す部分断面図である。
【
図5】
図1に示す車輪付搬送装置に組み込まれた作動組立体及び解放機構を示す概略図である。
【
図6】
図1に示す車輪付搬送装置に組み込まれ得る解放機構の構成を示す部分横断面図である。
【
図7】
図1に示す車輪付搬送装置に組み込まれ得る解放機構の構成を示す部分横断面図である。
【
図8】
図1に示す車輪付搬送装置に組み込まれ得る解放機構の別の構成を示す部分横断面図である。
【
図9】
図1に示す車輪付搬送装置に組み込まれ得る解放機構の別の構成を示す部分横断面図である。
【
図10】別の作動組立体及び別の解放機構が設けられた
図1の車輪付搬送装置を示す斜視図である。
【
図11】
図10に示す車輪付搬送装置に設けられた作動組立体及び解放機構を示す分解図である。
【
図12】
図10に示す車輪付搬送装置に設けられた動作部品を示す斜視図である。
【
図13】動作部品と
図11に示す作動組立体のリンクアクチュエータとの間の相互作用を示す斜視図である。
【
図14】動作部品と
図11に示す作動組立体のリンクアクチュエータとの間の相互作用を示す斜視図である。
【
図15】
図10に示す車輪付搬送装置の車輪組立体であって直立フレームに対してロック状態にある車輪組立体を示す横断面図である。
【
図16】
図15の車輪組立体であって直立フレームに対してロック解除状態にある車輪組立体を示す横断面図である。
【
図17】
図1の車輪付搬送装置であって作動組立体及び解放機構の変形構成が設けられた車輪付搬送装置を示す斜視図である。
【
図18】
図17の車輪付搬送装置に設けられた解放機構の動作部品を示す斜視図である。
【
図19】
図17の車輪付搬送装置に設けられた作動組立体との動作部品の接続を示す斜視図である。
【
図20】車輪付搬送装置の解放機構で使用され得る動作部品の変形構成を示す概略図である。
【
図21】車輪付搬送装置の解放機構で使用され得る動作部品の変形構成を示す概略図である。
【
図22】別の実施形態にかかる車輪付搬送装置を示す斜視図である。
【
図23】
図22の車輪付搬送装置に設けられた車輪組立体を示す横断面図である。
【
図24】
図22の車輪付搬送装置に設けられた別の車輪組立体を示す横断面図である。
【
図25】
図22の車輪付搬送装置に設けられた作動組立体を示す概略図である。
【
図26】
図22の車輪付搬送装置に設けられた作動組立体のさらなる構成細部を示す概略図である。
【
図27】
図22の車輪付搬送装置に設けられた作動組立体のいくつかの他の構成細部を示す概略図である。
【
図28】
図22の車輪付搬送装置に設けられた解放機構の動作部品を示す概略図である。
【
図29】作動組立体の変形構成が設けられた
図22の車輪付搬送装置を示す概略図である。
【
図30】
図29の車輪付搬送装置に設けられた作動組立体のいくつかの構成細部を示す拡大図である。
【
図31】
図30に示す作動組立体に設けられたリンクアクチュエータを示す斜視図である。
【
図32】別の作動組立体及び解放機構が設けられた車輪付搬送装置を示す斜視図である。
【
図33】
図32の車輪付搬送装置に設けられた車輪組立体を示す横断面図である。
【
図34】
図32の車輪付搬送装置に設けられた別の車輪組立体を示す斜視図である。
【
図35】
図32の車輪付搬送装置に設けられた作動組立体を示す拡大図である。
【
図36】
図32の車輪付搬送装置のキャリアバーにある作動組立体の一部を示す斜視図である。
【
図37】
図32に示す車輪付搬送装置の作動組立体を示す斜視図である。
【
図38】
図37に示す作動組立体の変形構成を示す斜視図である。
【
図39】
図37に示す作動組立体の別の変形構成を示す斜視図である。
【
図40】別の作動組立体及び解放機構が設けられた車輪付搬送装置を示す側面図である。
【
図41】
図40の車輪付搬送装置に設けられた作動組立体のいくつかの構成細部を示す概略図である。
【
図42】
図40の車輪付搬送装置に設けられた作動組立体の一部及び解放機構の一部を示す概略図である。
【
図43】
図40の車輪付搬送装置に設けられた作動組立体の一部及び解放機構の一部を示す斜視図である。
【
図44】
図40の車輪付搬送装置に設けられた車輪組立体を示す拡大図である。
【
図45】
図40の車輪付搬送装置に設けられた別の車輪組立体を示す拡大図である。
【
図46】別の作動組立体が設けられた車輪付搬送装置を示す側面図である。
【
図47】
図46の車輪付搬送装置に設けられた作動組立体のいくつかの構成細部を示す斜視図である。
【
図48】
図46の車輪付搬送装置にある車輪組立体の車輪装着体ラッチに連結された作動組立体のリンク部品を示す横断面図である。
【
図49】
図46の車輪付搬送装置にある車輪組立体の車輪装着体ラッチに連結された作動組立体の別のリンク部品を示す横断面図である。
【
図50】別の実施形態にかかる車輪付搬送装置を示す側面図である。
【
図51】
図50の車輪付搬送装置に設けられた作動組立体を示す斜視図である。
【
図52】
図50の車輪付搬送装置にある車輪組立体の車輪装着体ラッチに連結された作動組立体のリンク部品を示す横断面図である。
【
図53】
図50の車輪付搬送装置にある別の車輪組立体の車輪装着体ラッチに連結された作動組立体の別のリンク部品を示す横断面図である。
【
図54】
図50の車輪付搬送装置に設けられた作動組立体の一部を示す平面図である。
【
図55】
図50の車輪付搬送装置に設けられた作動組立体の一部を示す斜視図である。
【
図56】
図50の車輪付搬送装置に設けられた作動組立体のリンクアクチュエータを示す斜視図である。
【
図57】
図50に示す車輪付搬送装置のハンドルフレームに固定的に接続された連結部品を示す斜視図である。
【
図58】
図50に示す車輪付搬送装置のスタンディングフレームに設けられた連結部品を示す斜視図である。
【
図59】
図50に示す車輪付搬送装置にあるハンドルフレームの連結部品とスタンディングフレームの連結部品との間に組み立てられたリンクアクチュエータを示す横断面図である。
【
図60】
図50に示す車輪付搬送装置に設けられた動作部品を示す部分横断面図である。
【
図61】
図60に示す車輪付搬送装置に設けられた動作部品に連結された作動組立体の一部を示す概略図である。
【
図62】
図50の車輪付搬送装置であって、別の作動組立体及び別の解放機構が設けられている車輪付搬送装置を示す側面図である。
【
図63】
図62に示す車輪付搬送装置にあるハンドルフレームに回動的に接続されたスタンディングフレームの一部を示す斜視図である。
【
図64】
図62に示す車輪付搬送装置に設けられた作動組立体のリンクアクチュエータ及びリンク部品を示す概略図である。
【
図65】
図64に示す連結部品であって車輪付搬送装置にある車輪装着体ラッチに連結された連結部品を示す概略図である。
【
図66】
図62に示す車輪搬送装置に設けられた作動組立体の別のリンクアクチュエータ及び別のリンク部品を示す概略図である。
【
図67】
図66に示すリンク部品であって車輪付搬送装置にある別の車輪装着体ラッチを示す概略図である。
【
図68】
図62に示す車輪付搬送装置のハンドルフレームと固定的に接続された連結部品に設けられた作動組立体の一部を示す斜視図である。
【
図69】
図62に示す車輪付搬送装置に設けられた作動組立体の一部を示す概略図であって、作動組立体が2つのリンクアクチュエータのうちの一方と相互作用する強制部分を有する、概略図である。
【
図70】
図69に示す位置から所定角度変位された作動組立体の強制位置を示す概略図である。
【
図71】
図62に示す車輪付搬送装置に設けられた動作部品を示す概略図である。
【
図72】
図62に示す車輪付搬送装置に設けられた解放機構の構成細部を示す斜視図である。
【
図73】
図62に示す車輪付搬送装置にあるハンドルフレームの連結部品に設けられた解放機構の一部を示す斜視図である。
【
図74】
図62に示す車輪付搬送装置に設けられた解放機構のさらなる構成細部を示す斜視図である。
【
図75】ハンドルフレーム及び解放機構を示す概略図であって、解放機構が
図62に示す車輪付搬送装置にある作動組立体の2つのリンクアクチュエータのうちの一方と相互作用するように構成された位置に配設されている、概略図である。
【
図76】
図62に示す車輪付搬送装置にある作動組立体の2つのリンクアクチュエータのうちの一方と相互作用するように構成された別の位置に配設された解放機構を示す横断面図である。
【
図77】
図75に示す位置に配設されかつ
図62に示す車輪付搬送装置にある作動組立体の2つのリンクアクチュエータのうちの一方と相互作用するように構成された解放機構を示す横断面図である。
【
図78】
図77の位置に配設されかつ連結された車輪装着体ラッチをロック解除するためにリンクアクチュエータを動かすように動作した解放機構を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
本願は、車輪付搬送装置を提供し、この車輪付搬送装置は、スタンディングフレームと、スタンディングフレームの底部に設けられた複数の車輪組立体と、を有する。車輪組立体は、スタンディングフレームに関して水平方向付けで制御可能にロック・ロック解除され得、ロック解除された車輪組立体は、車輪軸の水平方向付けを変更するためにスタンディングフレームに対して回転し得る。必要に応じて、一部の車輪組立体は、ロックされる一方、他の車輪組立体は、ロック解除されている、または、必要に応じて、全ての車輪組立体を同時にロック解除し得る。したがって、車輪付搬送装置は、使用時により順応性があり得、より良好な操縦性を有し得る。本明細書に記載された実施形態にかかる車輪付搬送装置は、チャイルドストローラ装置を有する。しかしながら、十分に理解されることは、本明細書に記載された構造及び機能を組み込み得る車輪付搬送装置には、限定することなく、チャイルドストローラ装置、トロリー、ショッピングカートなどが含まれ得ること、である。したがって、理解されることは、本明細書に記載された構造及び機能が、車輪を有する任意のタイプの製品に一般的に適用可能であり得、本願で説明されかつ特許請求されるように、車輪付搬送装置が以下に例示する実施例に限定されないこと、である。
【0060】
図1から
図5は、一実施形態にかかる車輪付搬送装置10を示す様々な概略図であり、この車輪付搬送装置は、例示的に、チャイルドストローラ装置である。
図1から
図5を参照すると、車輪付搬送装置10は、互いに連結されたスタンディングフレーム12及びハンドルフレーム14からなるフレーム構造体11と、スタンディングフレーム12の底部に設けられた複数の車輪組立体16及び18と、を有し得る。
【0061】
一例にかかる構成によれば、スタンディングフレーム12は、2つの脚フレーム20及び22と、2つの側部リンクバー24と、2つの側部支持バー26と、を有し得る。脚フレーム20は、例示的に、後脚フレームであり得、脚フレーム22は、例示的に、前脚フレームであり得る。脚フレーム20及び22それぞれは、スタンディングフレーム12の右側及び左側に対称に配設された2つの側部セグメントであって、例えば脚フレーム20のための2つの側部セグメント20A及び脚フレーム22のための2つの側部セグメント22Aなどである2つの側部セグメントと、2つの側部セグメントに固定的に接続された横方向セグメントであって、例えば脚フレーム20のための2つの側部セグメント20Aと固定的に接続された横方向セグメント20B及び脚フレーム22のために2つの側部セグメント22Aと固定的に接続された横方向セグメント22Bなどである横方向セグメントと、を各別に有し得る。右側及び左側それぞれにおいて、脚フレーム20の側部セグメント20A及び脚フレーム22の側部セグメント22Aは、一の側部リンクバー24に回動式に各別に連結されており、一の側部支持バー26は、側部セグメント20A及び22A間に延在し得、かつ、側部セグメント22Aに回動式に連結され得、それにより、脚フレーム20及び22、側部リンクバー24並びに側部支持バー26は、車輪付搬送装置10を折り畳む・展開する間に、互いに対して回転し得る。
【0062】
ハンドルフレーム14は、2つのバーリンク28を介して、スタンディングフレーム12に回動式に連結され得、バーリンク28それぞれは、スタンディングフレーム12及びハンドルフレーム14と各別に回動式に接続された2つの端部を有するバー28Aを有し得る。より具体的には、ハンドルフレーム14は、右側及び左側において対称に配設された2つの側部部分14Aと、2つの側部部分14Aに接続された把持部分14Bと、を有し得る。右側及び左側それぞれにおいて、ハンドルフレーム14の側部部分14Aは、側部リンクバー24に回動式に接続され得、側部支持バー26に回動式に接続され得、一のバー28Aを介して脚フレーム20の側部セグメント20Aに回動式に接続され得、バー28Aは、ハンドルフレーム14の側部部分14A及び脚フレーム20の側部セグメント20Aに各別に回動式に接続された2つの端部を有し得る。
【0063】
図1から
図5を参照すると、車輪組立体16及び18それぞれは、車輪装着体を有し得、この車輪装着体は、スタンディングフレーム12に回動式に接続され、ほぼ水平に延在する車輪軸回りに車輪装着体に対して回動可能に少なくとも1つの車輪を支えており、それにより、車輪装着体は、車輪軸の方向付けを変更するためにスタンディングフレーム12に対して回転可能である。例えば、2つの車輪組立体16は、脚フレーム20の側部セグメント20Aの下端部に設けられ得、2つの車輪組立体18は、脚フレーム22の2つの側部セグメント22Aの下端部に各別に設けられ得る。車輪組立体16それぞれは、車輪装着体30を有し得、この車輪装着体は、脚フレーム20に回動式に接続され、ほぼ水平に延在する車輪軸32A回りに車輪装着体30に対して回動可能に少なくとも1つの車輪32を支えており、それにより、車輪装着体30は、車輪軸32Aの水平方向付けを変更するために回転可能である。同様に、車輪組立体18それぞれは、車輪装着体34を有し得、この車輪装着体は、脚フレーム22に回動式に接続され、ほぼ水平に延在する車輪軸36A回りに車輪装着体34に対して回転可能に少なくとも1つの車輪36を支えており、それにより、車輪装着体34は、車輪軸36Aの水平方向付けを変更するために回転可能である。車輪装着体30は、車輪付搬送装置の後方から前方に延在する長手方向軸に沿って車輪装着体34から間隔をあけている。
【0064】
図3及び
図5を参照すると、2つの車輪組立体16は、同じ構成を有し得る。車輪組立体16それぞれにおいて、車輪装着体30は、回動軸体31回りに脚フレーム20と回動式に接続され得、それにより、車輪装着体30及び車輪装着体に支えられている車輪32は、回動軸体31回りに一体で回転し得る。一例にかかる構成によれば、車輪装着体30は、回動軸体31を介して脚フレーム20に回動式に接続された筐体33を有し得る。車輪軸32Aを画成する車輪軸体35は、車輪32の車輪装着体30に回動式に接続するために、筐体33を通して配設され得る。一例にかかる構成によれば、車輪軸体35は、垂直スライド移動のために、筐体33の内側に組み込まれたスライド部品37を通して配設され得、バネ38は、スライド部品37及び筐体33に各別に接続され得る。バネ38は、使用中の望まない衝撃エネルギーを消失させるために、車輪装着体30に対する車輪32の垂直変位を緩和し得る。
【0065】
図3及び
図5を参照すると、ロック組立体39は、スタンディングフレーム12に対して車輪装着体30を回転ロック・ロック解除するように設けられている。ロック組立体39は、スタンディングフレーム12に移動可能に接続された車輪装着体ラッチ40と、車輪装着体ラッチ40に接続されたロックバネ42と、を有し得る。一例にかかる構成によれば、車輪装着体ラッチ40は、脚フレーム20の側部セグメント20Aにスライド可能に接続され得る。より具体的には、側部セグメント20Aは、キャビティ44を有し得、車輪装着体ラッチ40は、キャビティ44内にスライド可能に受けられた細長い形状を有し得、それにより、車輪装着体ラッチ40は、スライドして、キャビティ44の外側へ突出し得るまたは内側へ後退し得る。キャビティ44は、キャビティ44の内部よりもサイズが狭い開口部44Aを有し得、車輪装着体ラッチ40は、車輪装着体ラッチのうちキャビティ44の開口部44Aを通して動く外側部分よりも大きい内側部分を有し得、それにより、車輪装着体ラッチ40は、キャビティ44から抜け出ることが防止され得る。
【0066】
ロックバネ42は、キャビティ44の内側に配設され得、側部セグメント20A及び車輪装着体ラッチ40に各別に接続された2つの端部を有し得る。ロックバネ42は、車輪装着体ラッチ40を付勢し、車輪装着体30と係合するために、キャビティ44の外側へ突出させ得る。
【0067】
ロック組立体39において、車輪装着体ラッチ40は、下方へスライドして車輪装着体30の筐体33内に設けられた開口部46と係合し、それにより、車輪装着体30をスタンディングフレーム12に対して回転ロックし得、また、上方へスライドして車輪装着体30の開口部46から係合解除し、車輪装着体30をロック解除し得、それにより、車輪装着体30は、スタンディングフレーム12に対して回転し得る。ロックバネ42は、車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30と係合させるための付勢力をかけ得る。上述した同じロック組立体39は、2つの車輪組立体16それぞれのために設けられ得る。
【0068】
図1から
図5を参照すると、車輪付搬送装置10は、車輪装着体ラッチ40に連結され1以上のリンク部品50を有する作動組立体48と、車輪装着体ラッチ40から離間した場所においてフレーム構造体11に設けられた動作部品54を有する解放機構52と、をさらに有し得る。一例にかかる構成によれば、作動組立体48は、フレーム構造体11に移動可能に接続されたリンクアクチュエータ56と、2つの車輪組立体16の車輪装着体ラッチ40それぞれをリンクアクチュエータ56に各別に連結するための2つのリンク部品50と、を有し得る。
【0069】
リンクアクチュエータ56は、例えば、スタンディングフレーム12、ハンドルフレーム14またはハンドルフレーム14をスタンディングフレーム12に連結するバーリンク28など、フレーム構造体11の任意の適切な部分に移動可能に接続され得る。一例にかかる構成によれば、リンクアクチュエータ56は、バーリンク28に移動可能に接続され得る。例えば、リンクアクチュエータ56は、バーリンク28のバー28Aにスライド可能に接続され得、一体部品としてバー28Aに対してスライドし得る。
【0070】
2つのリンク部品50は、ケーブル部分を有し得、フレーム構造体11の少なくとも一部に沿って引き回され得る。例えば、2つのリンク部品50は、2つの別個のケーブルとして設けられた2つのケーブル部分を有し得、これらケーブル部分それぞれは、対応する車輪装着体ラッチ40に固定された一端部と、リンクアクチュエータ56に固定された他端部と、を有する。別の例にかかる構成によれば、2つのリンク部品50は、単一のケーブルとして設けられた2つのケーブル部分を有し得、このケーブルは、2つの車輪装着体ラッチ40に各別に固定された2つの端部と、リンクアクチュエータ56に接続された中間部分と、を有する。このようにして、リンクアクチュエータ56は、第1方向で移動可能であり、リンク部品50それぞれを引っ張り、対応する車輪装着体ラッチ40を付勢して車輪装着体30から係合解除し、そして、第1方向とは反対側の第2方向で移動してリンク部品50それぞれを弛緩させ、それにより、対応する車輪装着体ラッチ40は、ロックバネ42の付勢力を受けて車輪装着体30と係合し得る。
【0071】
図1、
図4及び
図5を参照すると、解放機構52は、作動組立体48に車輪装着体ラッチ40を引っ張らせるように動作可能であり、それにより、車輪装着体ラッチ40は、車輪装着体30から係合解除する。一例にかかる構成によれば、解放機構52は、動作部品54を有し得、この動作部品は、ハンドルフレーム14に配置され、作動組立体48に連結されている。動作部品54は、
図1及び
図3に示すように、一の側部部分14Aに配置され得る、または、ハンドルフレーム14の把持部分14B(図示略)に配置され得る。動作部品54は、ハンドルフレーム14と移動可能に接続されており、ハンドルフレーム14に対して一部品として移動し得る。例えば、動作部品54は、ハンドルフレーム14にスライド可能に接続され得、ハンドルフレーム14の側部部分14Aの長手方向軸に沿ってスライドし得る。一例にかかる構成によれば、解放機構52は、リンク部品58を有し得、このリンク部品は、動作部品54を作動組立体48に連結する。例えば、リンク部品58は、動作部品54を作動組立体48のリンクアクチュエータ56に連結するケーブルを有し得、ケーブルは、例示的に、動作部品54及びリンクアクチュエータ56に各別に固定された2つの端部を有する。この構成によれば、世話人は、動作部品54をスライドしてリンクアクチュエータ56を動かし得、これにより、結果として車輪装着体ラッチ40それぞれを引っ張り、それにより、車輪装着体ラッチ40は、車輪装着体30から係合解除し、そのため、スタンディングフレーム12に対して車輪装着体30が回転することを可能とする。
【0072】
図1から
図5と併せて、
図6及び
図7は、解放機構52の変形構成を示す2つの部分横断面図である。
図6及び
図7を参照すると、解放機構52のリンク部品58は、ハンドルフレーム14にスライド可能に接続されたリンクアクチュエータ60に接続され得、リンク部品58は、上述と同様に、作動組立体48のリンクアクチュエータ56に連結されたケーブルを有し得る。リンクアクチュエータ60は、動作部品54に隣接して配設され得、ハンドルフレーム14の側部部分14Aの長手方向軸に沿ってスライドし得る。動作部品54は、ハンドルフレーム14にスライド可能にまたは回動可能に接続され得、動作中に、リンクアクチュエータ60とスライド接触し得る。例えば、リンクアクチュエータ60は、傾斜面62を有し得、動作部品54は、傾斜面62とスライド接触する突出部64を有し得る。
図7に示すように、世話人は、動作部品54を押し、傾斜面62と突出部64との間のスライド接触により、リンクアクチュエータ60を上方へスライドさせ得、それにより、リンクアクチュエータ60を動かし、これにより、結果として、車輪装着体ラッチ40それぞれを引っ張り、そのため、車輪装着体ラッチ40は、車輪装着体30から係合解除し、これにより、スタンディングフレーム12に対してロック解除した車輪装着体30が回転することを可能とする。
【0073】
図1から
図5と併せて、
図8及び
図9は、解放機構52の別の変形構成を示す2つの部分横断面図である。
図8及び
図9を参照すると、解放機構52の動作部品54は、ハンドルフレーム14に回動式に接続されたバレル66を有し得る。一例にかかる構成によれば、バレル66を有する動作部品54は、一体部品として設けられ得、それにより、動作部品54及びバレル66は、ハンドルフレーム14に対して一体で回転し得る。上述と同様に、動作部品54は、リンク部品58を介して作動組立体48に連結され得る。リンク部品58は、動作部品54を作動組立体48のリンクアクチュエータ56に連結するケーブルを有し得、ケーブルは、例示的に、動作部品54のバレル66とリンクアクチュエータ56とに各別に固定された2つの端部を有し得る。
図9に示すように、世話人は、動作部品54を動作し得、それにより、バレル66は、ハンドルフレーム14に対して回転し、リンク部品58を少なくとも部分的に巻回し、リンクアクチュエータ56を動かし、これにより、結果として、車輪装着体ラッチ40それぞれを引っ張り、それにより、車輪装着体ラッチ40は、車輪装着体30から係合解除し、そのため、スタンディングフレーム12に対して車輪装着体30が回転することを可能とする。
【0074】
図1から
図9を参照して車輪付搬送装置10の例示的な動作を以下に説明する。車輪付搬送装置10がスタンディングフレーム12に対する車輪装着体30の自由回転を必要とする場合、世話人は、動作部品54を動作し、それにより、車輪装着体ラッチ40それぞれを対応する車輪装着体30から係合解除し得、これにより、車輪装着体30は、ロック解除され、車輪軸32Aの水平方向付けを修正するためにスタンディングフレーム12に対して自由に回転し得る。車輪装着体30は、動作部品54を解放しない限り、ロック解除されたままであり得る。車輪装着体30及び34全てがスタンディングフレーム12に対して回転可能とすることによって、車輪付搬送装置10は、順応性を増加させて操縦され得る。
【0075】
通常使用モードを必要とする場合、車輪装着体30それぞれは、通常位置まで回転され得、この通常位置では、車輪軸32Aが、横方向に方向付けられ、かつ、車輪付搬送装置の後方から前方に延在する車輪付搬送装置10の長手方向軸にほぼ垂直である。そして、動作部品54を解放し得、車輪装着体ラッチ40は、ロックバネ42の付勢力を受けて車輪装着体30と係合し得る。これにより、車輪装着体30は、スタンディングフレーム12にロックされ得る。車輪装着体ラッチ40それぞれがロック状態へ移動するので、動作部品54は、リンク部品50及び58を介した駆動伝達により、初期位置へ移動し得る。
【0076】
図10から
図16は、一実施形態にかかる車輪付搬送装置10を示す様々な概略図であり、この車輪付搬送装置は、上述した作動組立体48及び解放機構52に各別に適し得る作動組立体68及び解放機構70を有する。
図10から
図15を参照すると、作動組立体68は、上述と同様に2つの車輪装着体ラッチ40と各別に接続された2つのリンク部品50と、フレーム構造体11と移動可能に接続された2つのリンクアクチュエータ72と、を有し得る。より具体的には、2つのリンクアクチュエータ72は、脚フレーム20の横方向セグメント20Bと移動可能に接続されており、リンク部品50それぞれは、一の車輪装着体ラッチ40を一のリンクアクチュエータ72に連結し得る。2つのリンク部品50は、ケーブル部分を有し得、2つの側部セグメント20Aに沿ってかつ脚フレーム20の横方向セグメント20Bを通して各別に引き回され得る。例えば、2つのリンク部品50は、2つの別個のケーブルとして設けられた2つのケーブル部分を有し得、これらケーブル部分それぞれは、車輪装着体ラッチ40(
図15に良好に示される)に固定された一端部と、リンクアクチュエータ72(
図11により良好に示される)に連結された別の端部と、を有する。
【0077】
図10及び
図11を参照すると、2つのリンクアクチュエータ72は、脚フレーム20の横方向セグメント20Bとスライド可能に接続され得る。例えば、脚フレーム20の横方向セグメント20Bは、ブラケット74と固定式に接続され得、2つのリンクアクチュエータ72は、横方向セグメント20Bに対してブラケット74の内側で横方向にスライドするように配設され得る。一例にかかる構成によれば、ブラケット74は、ベース部分74A及び2つの装着部分74Bを有し得、ベース部分74Aは、横方向セグメント20Bと固定式に接続されており、2つの装着部分74Bは、2つの装着部分74B間に間隙76を画成した状態で互いに対して平行にベース部分74Aから突出する。ベース部分74A及び装着部分74Bを有するブラケット74は、単一部品として一体的に形成され得る。2つの装着部分74Bは、カバー78で閉塞された中空内部74Cを有し得、2つのリンクアクチュエータ72は、2つの装着部分74Bの中空内部74C内に各別に受けられ、装着部分74Bに設けられた開口部74Dを通して間隙76内に延在し得る。
【0078】
2つのリンクアクチュエータ72は、同じ構成を有し得、対称な態様で2つの装着部分74Bに各別に配設され得る。一例にかかる構成によれば、リンクアクチュエータ72それぞれは柱状部分72A、固定部分72B及びピン72Cを有するように形成され得る。柱状部分72Aは、装着部分74Bにスライド可能に支持され得、固定部分72Bは、リンク部品50のうちカバー78に設けられた穴部を通して装着部分74Bの中空内部74Cを内に引き回され得る端部と固定式に接続され得、ピン72Cは、開口部74Dを通して装着部分74B内に延在し得る。このようにして、リンクアクチュエータ72は、第1方向で間隙76に向けて移動可能であり、リンク部品50を引っ張って対応する車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30から係合解除させ、また、第1方向とは反対側の第2方向で移動可能であり、リンク部品50を弛緩させ、それにより、対応する車輪装着体ラッチ40は、ロックバネ42の付勢力を受けて車輪装着体30と係合し得る。
【0079】
図10から
図14を参照すると、解放機構70は、脚フレーム20に配置された動作部品80を有し得る。例えば、動作部品80は、脚フレーム20の横方向セグメント20Bと回動式に接続され得る一例にかかる構成によれば、動作部品80は、間隙76内に少なくとも部分的に受けられ得、シャフト(図示略)回りにブラケット74と回動式に接続され得、このシャフトは、動作部品80に設けられた穴部80A及びブラケット74の2つの連結部分74Bに各別に設けられた2つの穴部74Eを通して配設されている。より具体的には、動作部品80は、連結部分80B及び作動部分80Cを有し得、連結部分80Bは、2つのリンクアクチュエータ72のピン72Cに隣接する間隙76内に配設されており、作動部分80Cは、間隙76の外側へ突出する。穴部80Aは、連結部分80Bに設けられ得、連結部分80Bの2つの反対側にある側部それぞれは、穴部80Aから偏心した傾斜面Aを有し得、この傾斜面は、一のリンクアクチュエータ72とスライド接触している。バネ82は、リンクアクチュエータ72を間隙76に向けて付勢するように設けられ得、それにより、リンクアクチュエータ72は、動作部品80の傾斜面Aとスライド接触したままであり得る。バネ82は、装着部分74Bに配設され得、例示的に、リンクアクチュエータ72及びカバー78が配設された2つの反対側の端部を有し得る。
【0080】
傾斜面Aとリンクアクチュエータ72との間のスライド接触により、リンクアクチュエータ72は、間隙76に向けてまたは間隙76から離間するようにスライドし得、動作部品80の回転方向に応じてリンク部品50を引っ張るまたは弛緩させる。したがって、動作部品80は、一方向に回転してロックバネ42の付勢力を受けて車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30に係合させてロックさせ、反対方向に回転して車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30から係合解除させてロック解除させる。
図15は、ロック状態にある車輪装着体30を示し、
図16は、ロック解除状態にある車輪装着体30を示す。動作部品80が2つのリンクアクチュエータ72それぞれに同様に連結しているので、動作部品80は、同時の態様で、脚フレーム20の2つの車輪装着体ラッチ40のロック解除及びロックを駆動し得る。
【0081】
図17から
図19は、変形構成にかかる作動組立体68’及び解放機構70’を示す様々な図であり、これら作動組立体及び解放機構は、上述した作動組立体及び解放機構に各別に適し得る。
図17から
図19を参照すると、作動組立体68’は、2つのリンク部品50を有し得、これらリンク部品は、上述と同様に、2つの車輪装着体ラッチ40と各別に接続されているが、2つのリンクアクチュエータ72を省略している。解放機構70’は、動作部品86を有し得、この動作部品は、脚フレーム20の2つの側部セグメント20Aのうちの一方に配置されており、リンク部品50と接続されている。より具体的には、動作部品86は、脚フレーム20の側部セグメント20Aと回動式に接続されたバレル88と、バレル88から突出する作動部分90と、を有し得る。一例にかかる構成によれば、バレル88及び作動部分90を有する動作部品86は、単一部品として一体的に形成され得る。動作部品86は、脚フレーム20の側部セグメント20Aとシャフト(図示略)回りに回動式に接続され得、このシャフトは、バレル88に設けられた穴部92を通して配設される。
【0082】
リンク部品50それぞれは、例示的に、(
図15及び
図16に示すように)動作部品86のバレル88に固定された一端部と、車輪装着体ラッチ40に固定された反対側の端部と、を有し得る。例えば、バレル88は、2つのリンク部品50の各別の端部を固定するための2つの切欠部88Aを有し得る。このようにして、バレル88は、一方向に回転し、リンク部品50を巻回解除して弛緩させ得、それにより、車輪装着体ラッチ40は、ロックバネ42の付勢力を受けて車輪装着体30に各別に係合してロックし得、反対方向に回転し、リンク部品50を少なくとも部分的に巻回し得、それにより、車輪装着体ラッチ40は、リンク部品50によって各別に引っ張られ、車輪装着体30から各別に係合解除される。
【0083】
図20及び
図21は、別の変形構成にかかる解放機構93を示す概略図であり、この解放機構は、上述した解放機構に適し得る。
図20及び
図21を参照すると、解放機構93は、車輪付搬送装置のフレーム構造体に配置された動作部品94を有し得る。動作部品94は、バレル96及びボタン98を有し得、これらバレル及びボタンは、フレーム構造体、例えばハンドルフレーム14の把持部分14Bに移動可能に接続されている。バレル96は、ハンドルフレーム14の把持部分14Bと回動軸体99回りに回動可能に接続され得る。上述と同様に、リンク部品50それぞれは、例示的に、ケーブルを有し得、このケーブルは、(
図15及び
図16に示すように)バレル96に固定された一端部と、車輪装着体ラッチ40に固定された反対側の端部と、を有し得る。例えば、バレル96は、2つのリンク部品50の各別の端部を固定するために2つの径方向反対側にある場所において2つの切欠部96Aを有し得る。このようにして、バレル96は、車輪装着体ラッチ40がロックバネ42の付勢力を受けて車輪装着体30に各別に係合して車輪装着体をロックし得るようにリンク部品50を弛緩させ得るように一方向で回転し得、また、車輪装着体ラッチ40がリンク部品50によって各別に引っ張られて車輪装着体30から各別に係合解除されるようにリンク部品50を引っ張り得るように反対側の方向で回転し得る。ボタン98は、把持部分14Bとスライド可能に接続され得、回動軸体99から偏心した場所でバレル96と回動可能に接続され得る。これにより、ボタン98は、回動軸体99にほぼ垂直である平面に沿ってスライドし得る。この構成によれば、ボタン98は、2つのリンク部品50を同時に引っ張るためにバレル96を回転させるように動作可能であり、それにより、車輪装着体ラッチ40は、リンク部品50によって各別に引っ張られ、車輪装着体30から各別に係合解除される。
【0084】
図22は、別の実施形態にかかる車輪付搬送装置100を示す斜視図であり、この車輪付搬送装置は、例示的に、チャイルドストローラ装置である。
図22を参照すると、車輪付搬送装置100は、フレーム構造体102を有し得、このフレーム構造体は、同様に、互いに連結されたスタンディングフレーム12及びハンドルフレーム14からなる。車輪付搬送装置100において、ハンドルフレーム14は、子供が前方または後方を向いている異なる方向で車輪付搬送装置100を押すために2つの異なる傾斜位置間でスタンディングフレーム12に対して回転可能である。例えば、ハンドルフレーム14は、一の位置において、脚フレーム20側に向けて傾斜し得、別の位置において、脚フレーム22の側に向けて傾斜し得る。
【0085】
車輪付搬送装置100において、ハンドルフレーム14の側部部分14Aは、側部リンクバー24と回動式に接続されておらず、それにより、ハンドルフレーム14は、ハンドルフレーム14を2つの異なる傾斜位置間で調整するために、側部リンクバー24を越えて回転し得る。車輪付搬送装置100のスタンディングフレーム12は、上述した車輪付搬送装置10のスタンディングフレームと同様であり、右側及び左側それぞれにおいてキャリアバー104をさらに有し得、ハンドルフレーム14は、同様に、バー28Aを有するバーリンク28を介して、右側及び左側それぞれにおいてスタンディングフレーム12に各別に連結され得る。キャリアバー104は、側部リンクバー24と回動式に接続された上側部分と、側部支持バー26、バー28A及びハンドルフレーム14の側部部分14Aと各別に共通回動軸R回りに回動式に接続された下側部分と、を有し得る。バー28Aは、脚フレーム20の側部セグメント20Aと、及び、ハンドルフレーム14の側部部分14Aと、回動軸R回りに回動式に各別に接続され得る。この構成によれば、車輪付搬送装置100のハンドルフレーム14は、2つの異なる傾斜位置間で調整するために、スタンディングフレーム12及びバーリンク28に対して回動軸R回りに回転し得る。
【0086】
図22を参照すると、車輪付搬送装置100のスタンディングフレーム12は、同様に、脚フレーム20に設けられた2つの車輪組立体16と、脚フレーム22に設けられた2つの車輪組立体18と、を有し得る。
図22と併せて、
図23は、一の車輪組立体16を示す横断面図である。
図22及び
図23を参照すると、車輪組立体16は、上述と同じ構成を有し得、脚フレーム20と回動式に接続された車輪装着体30を有し得、それにより、車輪装着体30及び車輪装着体に支えられた車輪32は、脚フレーム20に対して一体で回転し得る。上述と同じロック組立体39は、スタンディングフレーム12に対して車輪装着体30を各別にロック・ロック解除するように設けられ得、ロック組立体39は、スタンディングフレーム12と移動可能に接続された車輪装着体ラッチ40と、車輪装着体ラッチ40を付勢して車輪装着体30と係合するように動作可能なロックバネ42と、を有し得る。
【0087】
図22と併せて、
図24は、一の車輪組立体18を示す拡大斜視図である。
図22及び
図24を参照すると、車輪組立体18は、上述と同じ構成を有し得、脚フレーム22と回動式に接続され得、それにより、車輪装着体34及び車輪装着体に支えられた車輪36は、脚フレーム22に対して一体で回転し得る。さらに、ロック組立体110は、スタンディングフレーム12に対して車輪装着体34を回転式にロック・ロック解除するように設けられ得る。ロック組立体110は、車輪組立体16のロック組立体39と同様に構成を有し得る。一例にかかる構成によれば、ロック組立体110は、スタンディングフレーム12と移動可能に接続された車輪装着体ラッチ112と、車輪装着体ラッチ112と接続されたロックバネ114と、を有し得る。例えば、車輪装着体ラッチ112は、脚フレーム22の側部セグメント22Aとスライド可能に接続され得、ロックバネ114は、側部セグメント22A及び車輪装着体ラッチ112と各別に接続された2つの端部を有し得る。これにより、車輪装着体ラッチ112は、下方へスライドして車輪装着体34と係合しそれにより車輪装着体34をスタンディングフレーム12に対して回転式にロックし得、上方へスライドして車輪装着体34を係合解除しかつロック解除し得、それにより、車輪装着体34は、車輪軸36Aの水平方向付けを変更するためにスタンディングフレーム12に対して自由に回転し得る。ロックバネ114は、車輪装着体ラッチ112を付勢して車輪装着体34と係合し得る。
【0088】
図22から
図24と併せて、
図25から
図27は、車輪付搬送装置100のさらなる構成細部を示す概略図である。
図22から
図27を参照すると、車輪付搬送装置100は、車輪装着体ラッチ40及び112に連結された作動組立体120と、車輪装着体ラッチ40及び112から距離をあけた場所においてフレーム構造体102に設けられた動作部品124を有する解放機構122と、をさらに有し得る。
【0089】
作動組立体120は、スタンディングフレーム12と移動可能に接続されたリンクアクチュエータ126と、車輪装着体ラッチ40をリンクアクチュエータ126に連結するリンク部品128と、車輪装着体ラッチ40をリンクアクチュエータ126に連結するリンク部品130と、を有し得、車輪装着体ラッチ40及び112は、車輪付搬送装置100の同じ側(すなわち、左側または右側)に位置する車輪組立体16及び18と各別に関連付けられている。
【0090】
リンクアクチュエータ126は、第1方向で移動可能であり、リンク部品130を引っ張って車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34から係合解除させ、そして同時に、車輪装着体ラッチ40が車輪装着体30と係合し得るようにリンク部品128を弛緩させ、また、第1方向とは反対側の第2方向で移動可能であり、リンク部品128を引っ張って車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30から係合解除させ、車輪装着体ラッチ112が車輪装着体34と係合し得るように同時にリンク部品130を弛緩させように構成されており、リンクアクチュエータ126は、異なる第1傾斜位置と第2傾斜位置との間でスタンディングフレーム12に対してハンドルフレーム14の回転に応じて、第1方向または第2方向で移動可能である。一例にかかる構成によれば、リンクアクチュエータ126は、回動軸R回りに回動式にスタンディングフレーム12と接続され得、第1及び第2方向でスタンディングフレーム12に対して一体部品として回転し得る。例えば、リンクアクチュエータ126は、スタンディングフレーム12のキャリアバー104によって回動式に支持され得、ハンドルフレーム14の一の側部部分14Aまたはスタンディングフレーム12に隣接して配設され得る。リンクアクチュエータ126に適した構造体の例には、限定的でなく、レバーなどが含まれ得る。
【0091】
図22から
図27を参照すると、2つのリンク部品128及び130は、スタンディングフレーム12に沿って引き回され得る。一例にかかる構成によれば、2つのリンク部品128及び130は、車輪装着体ラッチ40及び112をリンクアクチュエータ126に各別に連結する2つの別個のケーブルとして設けられた2つのケーブル部分を各別に有し得る。例えば、リンク部品128は、車輪装着体ラッチ40に固定された一端部128Aとリンクアクチュエータ126に固定された別の端部128Bとを有するケーブルを有し得、リンク部品130は、車輪装着体ラッチ112に固定された一端部130Aとリンクアクチュエータ126に固定された別の端部130Bとを有するケーブルを有し得る。リンク部品128は、例示的に、脚フレーム20の側部セグメント20Aに沿って車輪装着体ラッチ40、側部リンクバー24及びキャリアバー104からリンクアクチュエータ126まで引き回され得る。このようにして、リンクアクチュエータ126は、第1方向で回転可能であり、リンク部品130を引っ張り、車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34から係合解除して車輪装着体をロック解除し、同時に、車輪装着体ラッチ40が車輪装着体30に係合してロックし得るようにリンク部品128を弛緩させ、また、第1方向と反対側の第2方向で回転可能であり、リンク部品128を引っ張り、車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30から係合解除して車輪装着体をロック解除し、同時に、車輪装着体ラッチ112が車輪装着体34に係合してロックし得るようにリンク部品130を弛緩させる。
【0092】
図22から
図27を参照すると、作動組立体120は、リンクアクチュエータ126と各別に接続された2つのバネ132及び134をさらに有し得る。より具体的には、2つのバネ132及び134それぞれは、リンクアクチュエータ126及びキャリアバー104と各別に接続された2つの端部を有し得、2つのバネ132及び134は、異なる方向で2つの付勢力を各別にかけ得る。例えば、バネ132は、リンクアクチュエータ126を付勢して、リンク部品128を弛緩させるために、リンク部品130を引っ張って第1方向でスタンディングフレーム12及びハンドルフレーム14に対して回転させ得、バネ134は、リンク部品128を引っ張ってリンク部品130を弛緩させるために、リンクアクチュエータ126を付勢して第2方向でスタンディングフレーム12及びハンドルフレーム14に対して回転させる。
【0093】
図22から
図27を参照すると、解放機構122は、動作可能でありつつ、ハンドルフレーム14は、第1及び第2位置のいずれかにあって車輪装着体30及び34を同時にロック解除させる。一例にかかる構成によれば、解放機構122は、ケーブル138を介して互いに動作式に接続された動作部品124及び連結部品136を有し得る。動作部品124は、ハンドルフレーム14の把持部分14Bに設けられ得、連結部品136は、ハンドルフレーム14の側部部分14Aで支えられ得る。連結部品136は、ハンドルフレーム14及びリンクアクチュエータ126に対して第1状態と第2状態との間で移動可能であり、リンクアクチュエータ126及びハンドルフレーム14は、互いに連結され、それにより、連結部品136が第1状態にあると回動軸R回りに一体で回転可能であり、リンクアクチュエータ126は、連結部品136が第2状態にあるとスタンディングフレーム12及びハンドルフレーム14に対して回動軸R回りに回転可能である。
【0094】
一例にかかる構成によれば、リンクアクチュエータ126は、ほぼV字状のスロット140と、スロット140の底部にある切欠部142と、を有し得る。2つのリンク部品128及び130は、スロット140の2つの側部においてリンクアクチュエータ126に各別に固定され得る。連結部品136は、第1状態において切欠部142と係合し得、第2状態において切欠部142から係合解除され得る。一例にかかる構成によれば、連結部品136は、ハンドルフレーム14とスライド可能に接続され得る。例えば、連結部品136は、ハンドルフレーム14の側部部分14Aとスライド可能に接続された柱部分144と、柱部分144と固定式に接続され柱部分144から側方に突出するピン146と、を有し得る。これにより、連結部品136は、ピン146が切欠部142と係合する第1状態とピン146が切欠部142から係合解除する第2状態との間でハンドルフレーム14に対してスライドし得る。第1状態において連結部品136をリンクアクチュエータ126と係合させることにより、リンクアクチュエータ126がハンドルフレーム14に対して回転することを防止し得る。連結部品136が切欠部142から係合解除された第2状態にあると、リンクアクチュエータ126は、バネ132または134の付勢力を受けて、スタンディングフレーム12及びハンドルフレーム14に対して回転し得る。
【0095】
図22から
図27を参照すると、解放機構122は、連結部品136をリンクアクチュエータ126と係合した第2状態に向けて付勢するためのバネ148をさらに有し得る。例えば、バネ148は、連結部品136の柱部分144及びハンドルフレーム14の側部部分14Aと各別に接続された2つの端部を有し得る。
【0096】
図22から
図27と併せて、
図28は、動作部品124の構成細部を示す拡大図である。
図22及び
図28を参照すると、動作部品124は、バレル150及びボタン152を有し得る。バレル150は、ハンドルフレーム14の把持部分14Bと回動式に接続され得、ケーブル138は、バレル150に固定された一端部を有し得る。ボタン152は、把持部分14Bとスライド可能に接続され得、バレル150と回動式に接続され得る。この構成によれば、ボタン152は、押圧され、ケーブル138を引っ張るためにバレル150を回転させ得、それにより、連結部品136は、バネ148の付勢力に抗して移動させられ、リンクアクチュエータ126から係合解除する。
【0097】
2つの車輪組立体16及び18が車輪付搬送装置100の右側及び左側それぞれに設けられているので、作動組立体120及び解放機構122は、右側及び左側に対称に配設され、動作部品124に連結され得る。
【0098】
上述した構成によれば、ハンドルフレーム14は、連結部品136が第1状態にある状態で、第1位置と第2位置との間で回転し得、ハンドルフレーム14は、第1位置において脚フレーム20側に向けて傾斜し、第2位置において脚フレーム22側に向けて傾斜し得る。したがって、リンクアクチュエータ126は、ハンドルフレーム14が第2位置から第1位置へ回転すると、リンク部品130を引っ張ってリンク部品128を弛緩させるために、第1方向でハンドルフレーム14と共に回転し得、これにより、車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34から係合解除させてロック解除させ得、車輪装着体ラッチ40を車輪装着体と係合させてロックさせ得る。反対に、リンクアクチュエータ126は、ハンドルフレーム14が第1位置から第2位置へ回転すると、リンク部品128を引っ張ってリンク部品130を弛緩させるために、第2方向でハンドルフレーム14と共に回転し得、これにより、車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30から係合解除させてロック解除させ得、車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34と係合させてロックさせ得る。
【0099】
ハンドルフレーム14が第1位置にあり動作部品124を解放すると、バネ148の付勢力は、リンクアクチュエータ126と係合した第1状態で連結部品136を維持し、車輪装着体ラッチ40は、車輪装着体30と係合し、車輪装着体30をスタンディングフレーム12にロックし、車輪装着体ラッチ112は、初期距離で車輪装着体34から係合解除されたままであり、それにより、車輪装着体34は、スタンディングフレーム12に対して自由に回転するためにロック解除される。ハンドルフレーム14の第1位置においてバネ134に蓄積された弾性エネルギーは、バネ132に蓄積された弾性エネルギーよりも高くなり得る。ハンドルフレーム14が第1位置にある間に車輪装着体30及び34をロック解除するため、世話人は、動作部品124を作動して連結部品136をハンドルフレーム14に対して第1状態から第2状態へ移動させ得、それにより、バネ134によって付勢されたリンクアクチュエータ126は、第2方向で回転し、車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30から係合解除するためにリンク部品128を引っ張る。車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30から係合解除するためにこのようにリンクアクチュエータ126を第2方向で角度変位させることにより、同様に、結果として、車輪装着体34に向けた車輪装着体ラッチ112の制限された変位であって初期距離よりも短い変位を引き起こし、それにより、車輪装着体ラッチ112は、依然として、車輪装着体34から係合解除されたままであり得る。したがって、すべての車輪装着体30及び34は、ハンドルフレーム14の第1位置において同時にロック解除され得る。
【0100】
ハンドルフレーム14が第2位置にあり動作部品124を解放する間、バネ148の付勢力は、連結部品136をリンクアクチュエータ126と係合した第1状態で維持し、車輪装着体ラッチ112は、車輪装着体34と係合し、車輪装着体34をスタンディングフレーム12にロックし、車輪装着体ラッチ40は、初期距離だけ車輪装着体30から係合解除されたままであり、それにより、車輪装着体30は、スタンディングフレーム12に対して自由に回転するためにロック解除される。ハンドルフレーム14の第2位置において、バネ132に蓄積された弾性エネルギーは、バネ134に蓄積された弾性エネルギーよりも高くなり得る。ハンドルフレーム14が第2位置にある間に車輪装着体30及び34をロック解除するため、世話人は、動作部品124を作動し、連結部品136をハンドルフレーム14に対して第1状態から第2状態へ移動させ得、それにより、バネ132によって付勢されたリンクアクチュエータ126は、第1方向で回転し、車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34から係合解除するためにリンク部品130を引っ張る。車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34から係合解除するためにこのようにリンクアクチュエータ126を角度変位させることにより、同様に、結果として、車輪装着体30に向けた車輪装着体ラッチ40の制限された変位であって初期距離よりも短い変位を引き起こし、それにより、車輪装着体ラッチ40は、依然として、車輪装着体30から係合解除されたままであり得る。したがって、すべての車輪装着体30及び34は、ハンドルフレーム14の第2位置において同時にロック解除され得る。
【0101】
図29から
図31は、上述した作動組立体120に適し得る作動組立体120’を用いた一実施形態を示す概略図である。
図29から
図31を参照すると、作動組立体120’は、リンクアクチュエータ126と、車輪装着体ラッチ40及び112をリンクアクチュエータ126に各別に連結する2つのリンク部品128と、リンクアクチュエータ126と各別に接続された2つのバネ132及び134と、を有し得る。作動組立体120’で使用されたリンクアクチュエータ126は、作動組立体120のリンクアクチュエータ126とほぼ同様であり得、回動軸Rを中心とした弧状形状を有する案内スロット160をさらに有する。さらに、作動組立体120’で使用された2つのリンク部品128及び130は、単一の連続的なケーブルによって形成され得、このケーブルは、車輪装着体ラッチ112とリンクアクチュエータ126に設けられた固定開口部162とに各別に固定された2つの端部と、車輪装着体ラッチ40において輪状になりかつ車輪装着体ラッチとスライド接触する中間部分と、を有する。上述と同様に、作動組立体120’のリンクアクチュエータ126は、連結部品136がリンクアクチュエータ126と係合した状態でハンドルフレーム14と共に回転し、2つの車輪装着体ラッチ40及び112間のロック状態を切り替え得、連結部品136は、リンクアクチュエータ126から係合解除され得、それにより、リンクアクチュエータ126は、車輪装着体ラッチ40及び112すべてを同時にロック解除するために、付勢力を受けて回転し得る。車輪付搬送装置100を格納するために折り畳むと、連結部品136のピン146は、案内スロット160に沿ってスライドし得る。
【0102】
リンクアクチュエータ126を作動させるのに適した機構の例は、バネ機構に限定され得ない。変形実施形態において、リンクアクチュエータ126は、第1状態及び第2状態を有する駆動部材(図示略)に動作式に接続されかつこの駆動部材によって駆動され得、駆動部材は、駆動素子が第2状態にあると、リンクアクチュエータ126を作動させて回転させる。この変形例において、単一のケーブル138は、動作部品124及び駆動部材と各別に接続された2つの反対側にある端部を有し得、それにより、世話人は、動作部品124を作動させ、駆動部材を回転させてハンドルフレーム14またはスタンディングフレーム12に対して第1状態から第2状態へ移動させ、それにより、駆動素子によって駆動されたリンクアクチュエータ126は、第2方向で移動し、車輪装着体ラッチを車輪装着体から係合解除するためにリンク部品128または130を引っ張る。
【0103】
図32から
図39は、チャイルドストローラ装置として実施された別の実施形態にかかる車輪付搬送装置200を示す概略図である。
図32から
図39を参照すると、車輪付搬送装置200は、
図22から
図24を参照して上述したフレーム構造体102と、車輪組立体16及び18と、ロック組立体39及び110と、を有し得、上述した実施形態の作動組立体120及び解放機構122に適した作動組立体220及び解放機構222をさらに有し得る。
【0104】
図32から
図39を参照すると、作動組立体220は、スタンディングフレーム12と移動可能に接続されたリンクアクチュエータ226と、車輪装着体ラッチ40をリンクアクチュエータ226に連結したリンク部品228と、車輪装着体ラッチ112をリンクアクチュエータ226に連結したリンク部品230と、を有し得、車輪装着体ラッチ40及び112は、車輪付搬送装置200の同じ側(すなわち、左側または右側)に位置する車輪組立体16及び18と各別に関連付けられている。リンクアクチュエータ226は、第1方向で移動し、リンク部品230を引っ張って車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34から係合解除させ、同時に、車輪装着体ラッチ40が車輪装着体30と係合し得るようにリンク部品228を弛緩させ得、そして、第1方向とは反対側の第2方向で移動し、リンク部品228を引っ張って車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30から係合解除させ、同時に、車輪装着体ラッチ112が車輪装着体34と係合し得るようにリンク部品230を弛緩させ得、リンクアクチュエータ226は、ハンドルフレーム14をスタンディングフレーム12に対して異なる第1傾斜位置及び第2傾斜位置間で回転させることに応じて、第1方向または第2方向で移動可能である。この実施形態において、リンクアクチュエータ226は、回動軸R回りでスタンディングフレーム12と回動式に接続され得、第1及び第2方向でスタンディングフレーム12に対して一体部品として回転し得る。一例にかかる構成によれば、ハンドルフレーム14の側部部分14Aは、回動軸Rに沿って延在するシャフト部分232と固定式に接続され得、リンクアクチュエータ226は、キャリアバー104に隣接して配設され、シャフト部分232をリンクアクチュエータ226に設けられた穴部226Aを通して係合させることによって、ハンドルフレーム14に対して回転式に連結され得、それにより、リンクアクチュエータ226及びハンドルフレーム14は、回動軸R回りに一体で回転し得る。リンクアクチュエータ226に適した例には、限定的ではなく、回転プレート、リングなどが挙げられ得る。
【0105】
図32から
図39を参照すると、2つのリンク部品228及び230は、別個のケーブルとして設けられたまたは単一のケーブルから画成されたケーブル部分を有し得、スタンディングフレーム12に沿って引き回され得る。一例にかかる構成によれば、2つのリンク部品228及び230は、車輪装着体ラッチ40及び112をリンクアクチュエータ226に各別に連結する2つのケーブル部分を各別に有し得る。例えば、リンク部品228は、ケーブル部分を有し得、このケーブル部分は、取付部品234を介してリンクアクチュエータ226に固定されており、車輪装着体ラッチ40に固定された端部を有し、リンク部品230は、ケーブル部分を有し得、このケーブル部分は、取付部品234を介してリンクアクチュエータ226に固定されており、車輪装着体ラッチ112に固定された端部を有する。リンク部品228は、例示的に、車輪装着体ラッチ40から脚フレーム20の側部セグメント20A、側部リンクバー24及びキャリアバー104に沿ってリンクアクチュエータ226まで引き回され得る。リンク部品230は、例示的に、車輪装着体ラッチ112から脚フレーム20の側部セグメント20A、側部リンクバー24及びキャリアバー104に沿ってリンクアクチュエータ226まで引き回され得る。リンク部品228及び230は、キャリアバー104に沿って互いにほぼ平行に延在し得る。一例にかかる構成によれば、2つのリンク部品228及び230は、単一のケーブルから画成され得、それにより、このケーブルは、単一体のリンク部品を形成し、このリンク部品は、リンクアクチュエータ226において輪状になる中間部分と、車輪装着体ラッチ40及び車輪装着体ラッチ112に各別に固定された第1及び第2端部と、を有し得る。このようにして、リンクアクチュエータ226は、第1方向でハンドルフレーム14と共に回転可能であり、車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34から係合解除させてロック解除させるようにリンク部品230を引っ張り、同時に、車輪装着体ラッチ40が車輪装着体30に係合してロックすることが可能となるようにリンク部品228を弛緩させ、そして、第1方向とは反対側の第2方向で移動可能であり、車輪装着体ラッチ40を車輪装着体ラッチ40から係合解除させてロック解除させるようにリンク部品228を引っ張り、同時に、車輪装着体ラッチ112が車輪装着体34から係合してロックすることが可能となるようにリンク部品230を引っ張る。
【0106】
図32から
図39を参照すると、解放機構222は、ハンドルフレーム14の把持部分14Bに設けられた動作部品224を有し得、この動作部品は、構成において上述した動作部品124と同様であり得る。解放機構222は、ハンドルフレーム14が第1及び第2位置のいずれかにある間に同様に動作可能であり、車輪装着体30及び34を同時にロック解除させる。このために、作動組立体220は、ケーブル組立体236をさらに有し得、このケーブル組立体は、動作部品224を車輪装着体ラッチ40に動作式に連結し、リンクアクチュエータ226から動作式に連結解除され、それにより、動作部品224は、ケーブル組立体236を引っ張るように動作可能であり、それにより、車輪装着体ラッチ40及び112は、車輪装着体30及び34から同時に各別に係合解除される。
【0107】
一例にかかる構成によれば、ケーブル組立体236は、スライド部品238と、スライド部品238と接続された2つのケーブル部分240及び242と、スライド部品238及び動作部品224と各別に接続されたケーブル244と、を有し得る。スライド部品238は、キャリアバー104に隣接して配設され得、キャリアバー104の長手方向軸に沿ってスライドし得る。2つのケーブル部分240及び242は、スライド部品238と各別に接続された2つの別個のケーブルとして設けられ得る、または、スライド部品238と接続されかつスライド部品において輪状になった単一ケーブルから画成され得る。ケーブル部分240は、リンク部品228または車輪装着体ラッチ40とさらに接続され得、ケーブル部分242は、リンク部品230または車輪装着体ラッチ112とさらに接続され得る。
図37は、2つのケーブル部分240及び242を2つの締結部材246を介してリンク部品228及び230に各別に取り付けた構造を示す。
図38は、2つのケーブル部分240及び242が2つの端部を各別に有し得る変形構成を示しており、これら2つの端部は、車輪装着体ラッチ40及び112とそしてリンク部品228及び230に各別に冗長的に接続されており、ケーブル部分240及びリンク部品228は、スリーブ248を介して互いに隣接して案内され得、ケーブル部分242及びリンク部品230は、別のスリーブ248を介して互いに隣接して案内され得る。
図39は、2つのケーブル部分240及び242が2つの端部を各別に有し得る別の変形構成を示しており、これら2つの端部は、車輪装着体ラッチ40及び112とそしてリンク部品228及び230に各別に冗長的に接続されており、2つのリンク部品228及び230と2つのケーブル部分240及び242とは、互いに分離した4つの別個のスリーブ250を介して各別に案内され得る。
【0108】
車輪付搬送装置200において、ハンドルフレーム14は、第1位置において脚フレーム20側に向けて、そして、第2位置において脚フレーム22側に向けて、傾き得る。リンクアクチュエータ226は、ハンドルフレーム14が第2位置から第1位置へ回転すると、リンク部品230を引っ張ってリンク部品228を弛緩させるために、第1方向でハンドルフレーム14と共に回転し得、これにより、車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34から係合解除させてロック解除させ、車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30に係合させてロックさせる。反対に、リンクアクチュエータ226は、ハンドルフレーム14が第1位置から第2位置へ回転すると、リンク部品228を引っ張ってリンク部品230を弛緩させるために、第2方向でハンドルフレーム14と共に回転し得、これにより、車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30から係合解除させてロック解除させ、車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34に係合させてロックさせる。
【0109】
2つの車輪組立体16及び18が車輪付搬送装置200の右側及び左側それぞれに設けられているので、作動組立体220は、右側及び左側に対称に配設され、動作部品224に同様に連結され得る。
【0110】
ハンドルフレーム14が第1位置にあり動作部品224を解放する間、車輪装着体ラッチ40は、車輪装着体30と係合し、車輪装着体30をスタンディングフレーム12にロックし、そして、車輪装着体ラッチ112は、初期距離で車輪装着体34から係合解除されたままであり、それにより、車輪装着体34は、スタンディングフレーム12に対して自由に回転するためにロック解除される。ハンドルフレーム14が第1位置にある間に車輪装着体30及び34をロック解除するために、世話人は、動作部品224を作動させてケーブル組立体236を引っ張り、そして、リンクアクチュエータ226の動作なく車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30から係合解除させ得る。ケーブル組立体236を通して加えられた引っ張り作用により、同様に、車輪装着体ラッチ112は、車輪装着体34からさらに離間移動され、それにより、車輪装着体ラッチ112は、依然として、車輪装着体34から係合解除したままである。したがって、車輪装着体30及び34全ては、ハンドルフレーム14の第1位置において、同時にロック解除され得る。
【0111】
ハンドルフレーム14が第2位置にあり動作部品224を解放する間、車輪装着体ラッチ112は、車輪装着体34と係合し、車輪装着体34をスタンディングフレーム12にロックし、そして、車輪装着体ラッチ40は、初期位置だけ車輪装着体30から係合解除されたままであり、それにより、車輪装着体30は、スタンディングフレーム12に対して自由に回転するためにロック解除される。ハンドルフレーム14が第2位置にある間に車輪装着体30及び34をロック解除するために、世話人は、動作部品224を作動させてケーブル組立体236を引っ張り、リンクアクチュエータ226の動作なく車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34から係合解除させ得る。ケーブル組立体236を通して加えられた引っ張り作用により、同様に、車輪装着体ラッチ40は、車輪装着体30からさらに離間移動さられ、それにより、車輪装着体ラッチ40は、依然として、車輪装着体30から係合解除したままである。したがって、車輪装着体30及び34全ては、ハンドルフレーム14の第1位置において、同時にロック解除され得る。
【0112】
図40から
図45は、チャイルドストローラ装置として実施された別の実施形態にかかる車輪付搬送装置300を示す概略図である。
図40から
図45を参照すると、車輪付搬送装置300は、
図22から
図24を参照して上述した、フレーム構造体102と、車輪組立体16及び18と、ロック組立体39及び110と、を有し得、上述した実施形態の作動組立体及び解放機構に適した作動組立体320及び解放機構322をさらに有し得る。
【0113】
図40から
図45を参照すると、作動組立体320は、リンクアクチュエータ326と、車輪装着体ラッチ40及び112をリンクアクチュエータ326に連結するリンク部品328と、を有し得、車輪装着体ラッチ40及び112は、車輪付搬送装置300の同じ側(すなわち、左側または右側)に位置する車輪組立体16及び18と各別に関連付けられている。リンクアクチュエータ326は、ハンドルフレーム14に隣接して配設されており、ハンドルフレーム14と共に、スタンディングフレーム12及びバーリンク28に対して回動軸R回りに回転可能である。一例にかかる構成によれば、リンクアクチュエータ326は、スタンディングフレーム12またはバーリンク28と回動軸R回りに回動可能に接続され得る。例えば、バーリンク28のバー28Aは、キャビティ330を有し得、リンクアクチュエータ326は、キャビティ330内に回動式に組み立てられており、それにより、回動軸R回りに一体部品として回転可能である。リンクアクチュエータ326に適した構造体の例には、限定でなく、回転プレート、レバーなどが挙げられ得る。
【0114】
上述と同様に、ハンドルフレーム14は、(
図40に示すように)脚フレーム20側に向けて傾斜した第1位置と脚フレーム22側に向けて傾斜した第2位置との間でスタンディングフレーム12及びバーリンク28に対して回動軸R回りに回転し得る。連結部品332は、ハンドルフレーム14に設けられ得、それにより、第1及び第2位置間でハンドルフレーム14が回転することにより、ハンドルフレーム14で支えられている連結部品332は、リンクアクチュエータ326に接触させられ、リンクアクチュエータをハンドルフレーム14と共に回転させ得る。一例にかかる構成によれば、連結部品332は、ピン部分を有し得、ハンドルフレーム14の側部部分14Aとスライド可能に接触し得る。連結部品332は、側部部分14Aの長手方向軸に沿ってハンドルフレーム14に対してスライド可能であり得る。リンクアクチュエータ326は、2つの側壁部334A及び334B間に画成された陥凹部334を有し得、連結部品332は、2つの側壁部334A及び334Bのいずれかとスライド式に接触し得る。一例にかかる構成によれば、バネ336は、連結部品332を陥凹部334の内部に向けて付勢するように設けられ得、バネ336は、連結部品332及びハンドルフレーム14の側部部分14Aと各別に接続された2つの端部を有し得る。バネ336がかけた付勢力は、連結部品332がリンクアクチュエータ326と接触したままとすることを補助し得る。
【0115】
図40から
図45を参照すると、リンク部品328は、脚フレーム20の車輪装着体ラッチ40において輪状になり得、リンクアクチュエータ326及び脚フレーム22の車輪装着体ラッチ112に各別に固定された2つの端部328A及び328Bを有し得る。一例にかかる構成によれば、リンク部品328は、連続的なケーブルを有し得、このケーブルは、車輪装着体ラッチにおいて輪状になった中間部分328Cを有し、脚フレーム20の側部セグメント20A及び脚フレーム22の側部セグメント22Aに沿って引き回され、リンクアクチュエータ326及び脚フレーム22の車輪装着体ラッチ112に各別に固定された2つの端部328A及び328Bを有する。
図44は、リンク部品328のうち車輪装着体ラッチ40に固定されたシャフト338を囲むように輪状になった中間部分328Cを示す。したがって、リンク部品328は、車輪装着体ラッチ40とスライド式に接触し得る。
【0116】
図44及び
図45を参照すると、車輪装着体ラッチ40と接続されたロックバネ42は、車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30と係合させるための付勢力をかけるように構成されている。ロックバネ42のこの付勢力は、車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34と係合させるためにロックバネ114が車輪装着体ラッチ112にかける付勢力よりも大きい。その結果、2つの異なる張力は、リンク部品328の端部328B及び中間部分328Cに各別にかけられ得る。これにより、リンクアクチュエータ326は、陥凹部334の側壁部334Aを連結部品332に向けて変位させる傾向を有する方向で回転付勢されることになる。
【0117】
上述の構成により、リンクアクチュエータ326は、ハンドルフレーム14と共に回転し、ハンドルフレーム14が脚フレーム20側に向けて傾斜した第1位置と脚フレーム22側に傾斜した第2位置との間で回転すると、車輪装着体30及び34間でロック状態を切り替え得る。例えば、ハンドルフレーム14が第2位置から第1位置まで回転すると、リンクアクチュエータ326は、第1方向でロックバネ42がかけた付勢力により、ハンドルフレーム14と共に回転し、リンク部品328の端部328Bを引っ張り、車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34から係合解除し、同時に、リンク部品328の中間部分328Cを弛緩させ得、それにより、車輪装着体ラッチ40は、車輪装着体30と係合し得る。第1方向でリンクアクチュエータ326が回転変位することは、リンクアクチュエータ326に設けられたリブ340とキャビティ330に設けられた停止突出部342との間で接触することによって停止され得、これは、ハンドルフレーム14の第1位置に対応する。このため、ハンドルフレーム14が第1位置にあると、車輪装着体30は、スタンディングフレーム12にロックされ得、車輪装着体34は、スタンディングフレーム12に対して回転自在となるためにロック解除され得る。
【0118】
逆に、ハンドルフレーム14が第1位置から第2位置まで回転すると、ハンドルフレーム14で支えられている連結部品332は、陥凹部334の側壁部334Aと接触し、リンクアクチュエータ326をロックバネ42の付勢力に抗して第1方向とは反対側の第2方向でハンドルフレーム14と共に回転させ得る。このように第2方向でリンクアクチュエータ326が回転変位することにより、リンク部品328の中間部分328Cを引っ張り、車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30から係合解除させ、同時に、リンク部品328の端部328Bを弛緩させ得、それにより、車輪装着体ラッチ112は、ロックバネ114の付勢力を受けて車輪装着体34と係合し得る。このため、ハンドルフレーム14が第2位置にあると、車輪装着体34は、スタンディングフレーム12にロックされ得、車輪装着体30は、スタンディングフレーム12に対して回転自在となるためにロック解除され得る。
【0119】
図40及び
図42を参照すると、解放機構322は、ハンドルフレーム14の把持部分14Bに設けられた動作部品324を有し得、この動作部品は、構成が上述した動作部品124と同様であり得る。解放機構322は、同様に、ハンドルフレーム14が第1及び第2位置のいずれにあっても動作可能であり、車輪装着体30及び34を同時にロック解除させる。一例にかかる構成によれば、動作部品324は、ケーブル344を介してリンクアクチュエータ326と接続され得る。これにより、動作部品324は、ハンドルフレーム14の第1及び第2位置のいずれにおいても動作可能であり、ケーブル344を引っ張り、車輪装着体30及び34を同時にロック解除するためにリンクアクチュエータ326を第1及び第2方向のうちの一方で回転させ、連結部品332は、動作部品324の作動によって引き起こされたリンクアクチュエータ326の回転中にリンクアクチュエータ326にある陥凹部334の側壁部334Bとスライド接触し得る。例えば、ハンドルフレーム14が第1位置にある間、動作部品324の作動により、リンクアクチュエータ326は、第2方向で回転させられ、リンク部品328を引っ張り得、それにより、車輪装着体ラッチ40は、移動して車輪装着体30から係合解除させられる。このような動作部品324の作動によって引き起こされたリンクアクチュエータ326の変位は、制限され、ハンドルフレーム14を第1位置から第2位置まで切り替えたときに発生するリンクアクチュエータ326の回転変位よりも小さく、そのため、車輪装着体ラッチ112は、車輪装着体34から係合解除されたままであり得る。したがって、車輪装着体30及び34全ては、ハンドルフレーム14が第1位置にある間に、同時にロック解除され得る。
【0120】
ハンドルフレーム14が第1位置にある間、動作部品324の作動により、同様に、リンクアクチュエータ326は、第2方向で回転させられ、リンク部品328を引っ張って、車輪装着体30から係合解除されたままである車輪装着体ラッチ40を通してスライドさせ、それにより、結果として、リンク部品328は、車輪装着体ラッチ112を引っ張って、車輪装着体34から係合解除し得る。したがって、車輪装着体30及び34全ては、ハンドルフレーム14が第2位置にある間に、同時にロック解除され得る。
【0121】
変形構成によれば、ケーブル344を介して動作部品324をリンクアクチュエータ326に連結するのではなく、作動組立体320は、
図37から
図39を参照して上述したケーブル組立体236を組み込み得、この作動組立体は、動作部品324を車輪装着体ラッチ40及び112に動作式に連結する一方でリンクアクチュエータ326から動作式に連結解除するように構成され得る。例えば、ケーブル組立体236のケーブル244は、スライド部品238及び動作部品324と各別に接続され得、ケーブル部分240は、車輪装着体ラッチ40またはリンク部品328のうち脚フレーム20の側部セグメント20Aに沿って延在する第1部分と接続され得、ケーブル部分242は、車輪装着体ラッチ112またはリンク部品328のうち脚フレーム22の側部セグメント22Aに沿って延在する第2部分と接続され得、第1及び第2部分は、互いに対して折り畳まれる。この変形構成によれば、動作部品324は、同様に、第1及び第2位置のいずれかにある間に作動され得、これにより、順に、車輪装着体ラッチ40及び112を引っ張って、リンクアクチュエータ326とは独立して車輪装着体30及び34から係合解除してロック解除し得る。
【0122】
2つの車輪組立体16及び18が車輪付搬送装置300の右側及び左側それぞれに設けられているので、作動組立体320は、右側及び左側に対称に配設され、同様に、動作部品324に連結され得る。
【0123】
図46から
図49は、チャイルドストローラ装置として実施された別の実施形態にかかる車輪付搬送装置400を示す概略図である。
図46から
図49を参照すると、車輪付搬送装置400は、
図22から
図24を参照して上述した、フレーム構造体102と、車輪組立体16及び18と、ロック組立体39及び110と、を有し得、上述した実施形態の作動組立体及び解放機構に適した作動組立体420及び解放機構422をさらに有し得る。
【0124】
図46から
図49を参照すると、作動組立体420は、スタンディングフレーム12と移動可能に接続されたリンクアクチュエータ426と、車輪装着体ラッチ112をリンクアクチュエータ426に連結するリンク部品430と、バネ432と車輪付搬送装置400の同じ側(すなわち、左側または右側に位置する車輪組立体16及び18と各別に関連付けられた車輪装着体ラッチ40及び112と、を有し得る。リンクアクチュエータ426は、第1方向で移動し、リンク部品430を引っ張って、車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34から係合解除させ得、同時に、リンク部品428を弛緩させ得、それにより、車輪装着体ラッチ40は、車輪装着体30と係合し、そして、第1方向とは反対側の第2方向でリンク部品428を引っ張って、車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30から係合解除させ得、同時に、リンク部品430を弛緩させ得、それにより、車輪装着体ラッチ112は、車輪装着体34と係合し得、リンクアクチュエータ426は、スタンディングフレーム12に対してハンドルフレーム14が異なる第1傾斜位置と第2傾斜位置との間で回転することに応じて、第1方向または第2方向で移動可能である。一例にかかる構成によれば、リンクアクチュエータ426は、スタンディングフレーム12とスライド可能に接続され得、第1及び第2方向でスタンディングフレーム12に対して一体部品としてスライドし得る。例えば、キャリアバー104は、案内スロット434を有し得、リンクアクチュエータ426は、案内スロット434に沿ってスライドするように案内され得る。さらに、リンクアクチュエータ426は、ハンドルフレーム14と動作式に相互作用するように、露出されてキャリアバー104から外方へ突出し得る。
【0125】
図47を参照すると、2つのリンク部品428及び430は、別個のケーブルとして設けられたまたは単一のケーブルとして画成されたケーブル部分を有し得、スタンディングフレーム12に沿って引き回され得る。一例にかかる構成によれば、2つのリンク部品428及び430は、単一の連続的なケーブルとして形成され得る。このケーブルは、キャリアバー104と接続された案内部材436の周りに輪状になり得、案内スロット434に沿って延在し得、リンクアクチュエータ426と固定式に接続され得る。ケーブルから画成された2つのリンク部品428及び430は、案内部材436の2つの側部に延在し得る。リンク部品428は、例示的に、側部リンクバー24及び脚フレーム20の側部セグメント20Aに沿ってキャリアバー104から延在し得、車輪装着体ラッチ40に固定された端部428Aを有し得る。リンク部品430は、例示的に、側部リンクバー24及び脚フレーム22の側部セグメント22Aに沿ってキャリアバー104から延在し得、車輪装着体ラッチ112に固定された端部430Aを有し得る。リンク部品428及び430は、キャリアバー104に沿って互いにほぼ平行に延在し得る。このようにして、リンクアクチュエータ426は、第1方向でスタンディングフレーム12に対して案内スロット434に沿ってスライド可能であり、リンク部品430を引っ張って、車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34から係合解除してロック解除させ、同時に、車輪装着体ラッチ40が車輪装着体30に係合してロックすることを可能とするようにリンク部品428を弛緩させ、そして、第1方向とは反対側の第2方向でスライド可能であり、リンク部品428を引っ張って、車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30から係合解除してロック解除させ、同時に、車輪装着体ラッチ112が車輪装着体34に係合してロックすることを可能とするようにリンク部品430を弛緩させる。
【0126】
バネ432は、リンクアクチュエータ426と接続され得、リンクアクチュエータ426を第2方向でスライドさせるために、リンクアクチュエータ426に付勢力をかけ得る。一例にかかる構成によれば、バネ432は、リンクアクチュエータ426及びキャリアバー104に設けられた固定構造体と各別に接続された2つの端部を有し得る。
【0127】
上述と同様に、車輪付搬送装置400のハンドルフレーム14は、スタンディングフレーム12及びバーリンク28に対して、脚フレーム20側に向けて傾斜した第1位置と脚フレーム22側に向けて傾斜した第2位置との間で、回動軸R回りに回転可能であり、第2位置から第1位置までハンドルフレーム13を回転させることにより、ハンドルフレーム14の側部部分14Aをリンクアクチュエータ426に接続させてリンクアクチュエータをバネ432の付勢力に抗して第1方向で移動させ得る。例えば、ハンドルフレーム14の側部部分14Aには、突出部(図示略)が設けられ得、この突出部は、ハンドルフレーム14が第1方向で回転させると、リンクアクチュエータ426に接触してリンクアクチュエータを第1方向で移動させ得る。このため、ハンドルフレーム14が第1位置にあると、車輪装着体30は、スタンディングフレーム12にロックされ得、車輪装着体34は、スタンディングフレーム12に対して回転自在となるためにロック解除され得る。
【0128】
逆に、ハンドルフレーム14を第1位置から第2位置まで回転させることにより、ハンドルフレーム14の側部部分14Aは、リンクアクチュエータ426との接触を解除するように離間移動され得、それにより、リンクアクチュエータ426は、バネ432の付勢力を受けて第2方向で移動し得る。このため、ハンドルフレーム14が第2位置にあると、車輪装着体34は、スタンディングフレーム12にロックされ得、車輪装着体30は、スタンディングフレーム12に対して回転自在となるためにロック解除され得る。
【0129】
図46を参照すると、解放機構422は、ハンドルフレーム14の把持部分14Bに設けられた動作部品424を有し得、この動作部品は、構成において上述した動作部品124と同様であり得る。解放機構422は、同様に、ハンドルフレーム14が第1及び第2位置のいずれかにある間に動作可能であり、車輪装着体30及び34を同時にロック解除させる。このために、作動組立体420は、
図37から
図39を参照して上述したケーブル組立体236とさらに協働し得、このケーブル組立体は、明確にする目的で
図46及び
図47に示されていない。車輪付搬送装置400で使用されたケーブル組立体236は、動作部品424を車輪装着体ラッチ40及び112に動作式に連結する一方でリンクアクチュエータ426から動作式に連結解除するように構成され得る。例えば、ケーブル組立体236のケーブル244は、スライド部品238及び動作部品424と各別に接続され得、ケーブル部分240は、車輪装着体ラッチ40またはリンク部品428と接続され得、ケーブル部分242は、車輪装着体ラッチ112またはリンク部品430と接続され得る。したがって、動作部品424は、ハンドルフレーム14が第1及び第2位置のいずれかにある間に同様に作動されてケーブル組立体236を引っ張り得、これにより、順に、車輪装着体ラッチ40及び112を引っ張って、車輪装着体30及び34をリンクアクチュエータ426から独立して係合解除してロック解除し得る。
【0130】
2つの車輪組立体16及び18が車輪付搬送装置400の右側及び左側それぞれに設けられているので、作動組立体420は、右側及び左側に対称に配設され、同様に動作部品424に連結され得る。
【0131】
変形実施形態によれば、車輪付搬送装置400に設けられた作動組立体は、ハンドルフレーム14またはスタンディングフレーム12に隣接して配設されたリンクアクチュエータと、リンクアクチュエータにおいて輪状になる中間部分と車輪装着体ラッチ40及び車輪装着体ラッチ112に各別に固定された第1及び第2端部とを有するリンク部品と、を有し得、リンクアクチュエータは、ハンドルフレーム14またはスタンディングフレーム12と共に第1方向で回転可能であり、リンク部品の第2端部を作動させ、そして、特に、リンク部品の第2端部を押しまたは引っ張り、車輪装着体ラッチ112を第2車輪装着体34から係合解除させ、同時に、車輪装着体ラッチ40を第1車輪装着体30と係合するためにリンク部品の中間部分を弛緩させ、そして、リンクアクチュエータは、ハンドルフレーム14と共に第1方向とは反対側の第2方向で回転可能であり、リンク部品の中間部分を作動させ、特に、リンク部品の中間部分を押しまたは引っ張り、車輪装着体ラッチ40を車輪装着体30から係合解除させ、同時に、車輪装着体ラッチ112を車輪装着体34に係合させるためにリンク部品の第2端部を弛緩させる。この変形実施形態において、作動組立体は、ケーブル組立体(例えば、
図37から
図39に示すケーブル組立体236のような)をさらに有し得、このケーブル組立体は、動作部品424を車輪装着体ラッチ40及び112に動作式に連結し、リンクアクチュエータから動作式に連結解除し、動作部品424は、ケーブル組立体を作動させるように、特にケーブル組立体を押すまたは引っ張るように動作可能であり、それにより、車輪装着体ラッチ40及び112は、車輪装着体30及び34から各別に係合解除される。この変形実施形態において、ケーブル組立体は、
図37から
図39を参照して上述したケーブル組立体236と同様であり得、スライド部品と、スライド部品と接続された第1及び第2ケーブル部分と、スライド部品及び動作部品424と接続された第3ケーブル部分と、を有し得、第1ケーブル部分は、車輪装着体ラッチ40またはリンク部品の第1部分とさらに接続され、第2ケーブル部分は、車輪装着体ラッチ112またはリンク部品の第2部分とさらに接続され、リンク部品の第1及び第2部分は、互いに対して折り畳まれている。
【0132】
図50から
図61は、チャイルドストローラ装置として実施された別の実施形態にかかる車輪付搬送装置500を示す概略図である。
図50から
図61を参照すると、車輪付搬送装置500は、互いに連結されたスタンディングフレーム512及びハンドルフレーム514を備えるフレーム構造体502と、スタンディングフレーム512の底部に設けられた複数の車輪組立体516及び518と、を有し得る。スタンディングフレーム512は、互いに回動式に接続された2つの脚フレーム520及び522を有し得る。脚フレーム520及び522それぞれは、スタンディングフレーム512の右側及び左側に対称に配設された2つの側部セグメント、例えば脚フレーム520に対する2つの側部セグメント520A及び脚フレーム522に対する2つの側部セグメント522Aと、2つの側部セグメントと固定式に接続された横方向セグメント、例えば脚フレーム520に関して2つの側部セグメント520Aと固定式に接続された横方向セグメント520B及び脚フレーム522に関して2つの側部セグメント522Aと固定式に接続された横方向セグメント522Bと、を各別に有し得る。右側及び左側それぞれにおいて、脚フレーム520の側部セグメント52A及び脚フレーム522の側部セグメント522Aは、互いに回動式に各別に接続され得、これにより、脚フレーム520及び522は、車輪付搬送装置500の折畳中及び展開中に、回動軸P回りに互いに対して回転し得る。
【0133】
ハンドルフレーム514は、スタンディングフレーム512に対して回動軸P回りに回動式に連結され得る。より具体的には、ハンドルフレーム514は、右側及び左側に対称に配設された2つの側部部分514Aと、2つの側部部分514Aと接続された把持部分514Bと、を有し得る。右側及び左側それぞれにおいて、ハンドルフレーム514の側部部分514Aは、スタンディングフレーム512と回動式に接続され得る。例えば、右側及び左側それぞれにおいて、スタンディングフレーム512は、連結部品524を有し得、ハンドルフレーム514は、回動軸P回りに連結部品524と回動式に接続された連結部品526と、を有し得る。連結部品524は、例示的に、脚フレーム520の側部セグメント520Aまたは脚フレーム522の側部セグメント522Aと固定式に接続された筐体であり得、連結部品526は、例示的に、ハンドルフレーム514の側部部分514Aと固定式に接続された外殻体であり得る。この構成によれば、ハンドルフレーム514は、脚フレーム520側に向けて傾斜した第1位置と脚フレーム522側に向けて傾斜した第2位置との間で、スタンディングフレーム512に対して回動軸O回りに回転可能である。
【0134】
図50及び
図51を参照すると、2つの車輪組立体516は、脚フレーム520の側部セグメント520Aの下端部に設けられ得、2つの車輪組立体518は、脚フレーム522の2つの側部セグメント522Aの下端部に各別に設けられ得る。車輪組立体516それぞれは、車輪装着体530を有し得、この車輪装着体は、脚フレーム520と回動式に接続され、ほぼ水平に延在する車輪軸532A回りに車輪装着体530に対して回転可能である車輪532を少なくとも支え、それにより、車輪装着体530は、車輪軸532Aの水平方向付けを変更するためにスタンディングフレーム512に対して回転可能である。同様に、車輪組立体518それぞれは、車輪装着体534を有し得、この車輪装着体は、脚フレーム522と回動式に接続され、ほぼ水平に延在する車輪軸536A回りに車輪装着体534に対して回転可能である車輪536を少なくとも支え、それにより、車輪装着体534は、車輪軸536Aの水平方向付けを変更するためにスタンディングフレーム512に対して回転可能である。車輪装着体530は、車輪付搬送装置500の長手方向軸であって車輪付搬送装置の後方から前方まで延在する長手方向軸に沿って車輪装着体534から間隔を空けている。
【0135】
図50から
図52を参照すると、2つの車輪組立体516は、同じ構成を有し得る。車輪組立体516それぞれにおいて、車輪装着体530は、回動軸体538回りで脚フレーム520の側部セグメント520Aと回動式に接続され得、それにより、車輪装着体530及び車輪装着体に支えられた車輪532は、回動軸体538回りに一体で回転し得る。さらに、ロック組立体539は、スタンディングフレーム512に関して車輪装着体530を回転式にロック、ロック解除するように設けられている。ロック組立体539は、スタンディングフレーム512と移動可能に接続された車輪装着体ラッチ540と、車輪装着体ラッチ540と接続されたロックバネ542と、を有し得る。車輪装着体ラッチ540は、下方へ移動して車輪装着体530と係合し得、それにより、スタンディングフレーム512に関して車輪装着体530を回転式にロックし、そして、上方へ移動して車輪装着体530から係合解除して車輪装着体をロック解除し得、それにより、車輪装着体530は、スタンディングフレーム512に対して回転し得る。ロックバネ542は、車輪装着体ラッチ540を車輪装着体530と係合させるための付勢力をかけ得る。
【0136】
図50、
図51及び
図53を参照すると、2つの車輪組立体518は、同じ構成を有し得る。車輪組立体518それぞれにおいて、車輪装着体534は、回動軸体544回りで脚フレーム522の側部セグメント522Aと回動式に接続され得、それにより、車輪装着体534及び車輪装着体に支えられた車輪536は、回動軸体544回りに一体で回転し得る。さらに、ロック組立体546は、スタンディングフレーム512に関して車輪装着体534を回転式にロック、ロック解除するように設けられている。ロック組立体546は、スタンディングフレーム512と移動可能に接続された車輪装着体ラッチ548と、車輪装着体ラッチ548と接続されたロックバネ550と、を有し得る。車輪装着体ラッチ548は、下方へ移動して車輪装着体534と係合し得、それにより、スタンディングフレーム512に関して車輪装着体534を回転式にロックし、そして、上方へ移動して車輪装着体534から係合解除して車輪装着体534をロック解除し、それにより、車輪装着体534は、スタンディングフレーム512に対して回転し得る。ロックバネ550は、車輪装着体ラッチ548を車輪装着体534と係合させるために付勢力をかけ得る。
【0137】
図50から
図61を参照すると、車輪付搬送装置500は、車輪装着体ラッチ540及び548に連結された作動組立体552と、ハンドルフレーム514に設けられた動作部品556を有する解放機構554と、をさらに有し得る。
【0138】
図52から
図55を参照すると、作動組立体552は、スタンディングフレーム512と移動可能に接続されたリンクアクチュエータ558と、車輪装着体ラッチ540をリンクアクチュエータ558に連結するリンク部品560と、車輪装着体ラッチ548をリンクアクチュエータ558に連結するリンク部品562と、を有し得、車輪装着体ラッチ540及び548は、車輪付搬送装置500の同じ側(すなわち、左側または右側)に位置する車輪組立体516及び518と各別に関連付けられている。
【0139】
リンクアクチュエータ558は、第1方向で移動可能に構成されており、リンク部品562を引っ張って、車輪装着体ラッチ548を車輪装着体534から係合解除させ、同時に、車輪装着体ラッチ540が車輪装着体530と係合し得るようにリンク部品560を弛緩させ、そして、第1方向とは反対側の第2方向で移動可能に構成されており、リンク部品560を引っ張って、車輪装着体ラッチ540を車輪装着体530から係合解除させ、同時に、車輪装着体ラッチ548が車輪装着体534と係合し得るようにリンク部品562を弛緩させ、リンクアクチュエータ558は、異なる第1傾斜位置及び第2傾斜位置間でスタンディングフレーム512に対してハンドルフレーム514が回転することに応じて、第1方向または第2方向で移動可能である。一例にかかる構成によれば、リンクアクチュエータ558は、回動軸P回りでスタンディングフレーム512と回動式に接続され得、第1及び第2方向でスタンディングフレーム512に対して一体部品として回転し得る。例えば、リンクアクチュエータ558は、連結部品524及び526間に画成されたキャビティ内に筒状体563の周りに回動可能に回動式に組み立てられ得、筒状体563は、連結部品524と固定式に接続されている。リンクアクチュエータ558に適した構造体の例には、限定でなく、回転プレート、リングなどが挙げられ得る。
【0140】
図52から
図54を参照すると、2つのリンク部品560及び562は、ケーブル部分を有し得、スタンディングフレーム512に沿って引き回され得る。一例にかかる構成によれば、2つのリンク部品560及び562は、2つの別個のケーブルとして設けられた2つのケーブル部分を各別に有し得、これらケーブルは、車輪装着体ラッチ540及び548をリンクアクチュエータ558に各別に連結する。例えば、リンク部品560は、車輪装着体ラッチ540に固定された端部560Aとリンクアクチュエータ558に固定された別の端部560Aとを有するケーブルを有し得、リンク部品562は、車輪装着体ラッチ548に固定された端部562Aとリンクアクチュエータ558に固定された別の端部562Aとを有するケーブルを有し得る。リンク部品560は、例示的に、脚フレーム520の側部セグメント520Aに沿って車輪装着体ラッチ540からリンクアクチュエータ558まで引き回され得る。リンク部品562は、例示的に、脚フレーム522の側部セグメント522Aに沿って車輪装着体ラッチ548からリンクアクチュエータ558まで引き回され得る。このようにして、リンクアクチュエータ558は、第1方向で回転可能であり、リンク部品562を引っ張って、車輪装着体ラッチ548を車輪装着体534から係合解除させてロック解除させ、同時に、車輪装着体ラッチ540が車輪装着体530に係合してロックし得るようにリンク部品560を弛緩させ、第1方向とは反対側の第2方向で回転可能であり、リンク部品560を引っ張って、車輪装着体ラッチ540を車輪装着体530から係合解除してロック解除させ、同時に、車輪装着体ラッチ548が車輪装着体538に係合してロックし得るようにリンク部品562を弛緩させる。
【0141】
図52に示すように、張力機構は、脚フレーム520の側部セグメント520Aにあるリンク部品560に連結され得、動作中にリンク部品560に適切に張力がかかることを保証する。張力機構は、リンク部品560に固定されたスライド部品564と、脚フレーム520の側部セグメント520Aと固定式に接続された案内部材565と、スライド部品564及び案内部材565と各別に接続されたバネ566と、を有し得る。リンク部品560は、案内部材565を通して動き得、スライド部品564は、案内部材565内でスライドするように制限されている。バネ566は、リンク部品560がリンクアクチュエータ558によって引っ張られると、スライド部品564によって負荷がかけられており、付勢力をかけ得、この付勢力は、スライド部品564を下方へスライドさせ得、リンクアクチュエータ558がリンク部品560を弛緩させると、リンク部品560に張力をかけることを容易にする。
【0142】
図54から
図59を参照すると、作動組立体552は、回転式連結機構568をさらに有し得、この連結機構は、異なる第1傾斜位置と第2傾斜位置との間でハンドルフレーム514が回転している間に、リンクアクチュエータ558をハンドルフレーム514に回転式に連結するように、そして、ハンドルフレーム514が車輪付搬送装置500を折り畳むために回転しているときに、リンクアクチュエータ558をハンドルフレーム514から回転式に連結解除するように、構成されている。回転式連結機構568は、スタンディングフレーム512の連結部品524に設けられた案内スロット570と、リンクアクチュエータ558で支えられたキャッチ部品572と、バネ574(
図59に示す)と、を有し得る。案内スロット570は、例示的に、連結部品524の筒状体563に形成され得、回動軸P回りに延在し得る。さらに、案内スロット570は、スロット部分570Aと、スロット部分の2つの両側部においてスロット部分570Aと接続されてスロット部分570Aに対して所定角度で傾いた2つのスロット部分570Bと、を有し得る。
【0143】
キャッチ部品572は、回動軸Pから偏心した場所でリンクアクチュエータ558と接続され得、リンクアクチュエータ558をハンドルフレーム514に回転式に連結するための第1状態とリンクアクチュエータ558をハンドルフレーム514から回転式に連結解除するための第2状態との間でリンクアクチュエータ558に対して移動可能である。一例にかかる構成によれば、キャッチ部品572は、回動軸Pに沿ってスライドするためにリンクアクチュエータ558と組み立てられ得る。これにより、キャッチ部品572は、キャッチ部品572がハンドルフレーム514の連結部品526と係合された第1状態とキャッチ部品572がハンドルフレーム514の連結部品526から係合解除された第2状態との間でリンクアクチュエータ558に対してスライドし得る。例えば、連結部品526は、開口部576を有し得、キャッチ部品572は、第1状態で開口部576と係合され得、第2状態で開口部576から係合解除され得る。バネ574は、キャッチ部品572及びリンクアクチュエータ558と各別に接続され得、キャッチ部品572を第1状態に向けて付勢し得る。
【0144】
図54から
図59を参照すると、キャッチ部品572は、突出部578を有し得、この突出部は、側方へ突出し、連結部品524の案内スロット570内に受けられている。キャッチ部品572は、連結部品526と係合されており、突出部578は、キャッチ部品572がリンクアクチュエータ558をハンドルフレーム514に回転式に連結するために第1状態にあると、スロット部分570Aに受けられる。ハンドルフレーム514が異なる第1及び第2傾斜位置間でスタンディングフレーム512に対して回転すると、リンクアクチュエータ558は、第1状態にあるキャッチ部品572を有するハンドルフレーム514と共に回転し得、キャッチ部品572の突出部578は、スロット部分570Aに沿って自在にスライドする。
【0145】
ハンドルフレーム514が車輪付搬送装置500を折り畳むために第1及び第2状態間の回転範囲を越えて回転すると、突出部578は、スロット部分570Aから2つのスロット部分570Bのうちの一方内へ動かされ、これにより、キャッチ部品572を第2状態へ移動させ、連結部品526から係合解除させる。そのため、リンクアクチュエータ558は、ハンドルフレーム514から回転式に連結解除され得る。これにより、リンクアクチュエータ558が異なる第1及び第2傾斜位置間でハンドルフレーム514の回転範囲内で適切に動作することを保証し得る。
【0146】
このため、上述した構成によれば、車輪装着体530は、スタンディングフレーム512にロックされ得、車輪装着体534は、ハンドルフレーム514が第1位置にあると、自由に回転するためにロック解除され、車輪装着体534は、スタンディングフレーム512にロックされ得、車輪装着体530は、ハンドルフレーム514が第2位置にあると、自由に回転するためにロック解除され得る。
【0147】
図50から
図54、
図60及び
図61を参照すると、解放機構554は、ハンドルフレーム514の把持部分514Bに設けられた動作部品556を有し得、ハンドルフレーム514が第1及び第2位置のうちのいずれかにある間に動作可能であり、車輪装着体530及び534を同時にロック解除させる。このために、作動組立体552は、ケーブル組立体580をさらに有し得、このケーブル組立体は、動作部品556を車輪装着体ラッチ540及び548に動作式に連結し、リンクアクチュエータ558から動作式に連結解除され、それにより、動作部品556は、動作可能であり、ケーブル組立体580を引っ張って、それにより、車輪装着体ラッチ540及び548は、車輪装着体530及び534から同時に各別に係合解除される。例えば、ケーブル組立体580は、車輪装着体ラッチ540と接続されたケーブル部分580Aと、車輪装着体ラッチ548と接続されたケーブル部分580Bと、動作部品556とケーブル部分580A及び508Bと各別に接続されたケーブル部分580Cと、を有し得る。
図60に示すように、動作部品556は、バレル582及びボタン584を有し得る。バレル582は、ハンドルフレーム514の把持部分514Bと回動式に接続され得、ケーブル部分580Cは、バレル582に固定された端部を有し得る。ボタン584は、把持部分514Bをスライド可能に接続され得、バレル582と回動式に接続され得る。この構成によれば、ボタン584は、押圧され、バレル582を回転させてケーブル組立体580を引っ張り、それにより、車輪装着体ラッチ540及び548は、同時にロック解除される。
【0148】
2つの車輪組立体516及び518が車輪付搬送装置500の右側及び左側それぞれに設けられているので、作動組立体552は、右側及び左側に対称に配設され得、同様に、動作部品556に連結され得る。
【0149】
図62から
図78は、チャイルドストローラ装置として実施された別の実施形態にかかる車輪付搬送装置600を示す概略図である。
図62から
図78を参照すると、車輪付搬送装置600は、
図50から
図53を参照して上述した、フレーム構造体502と、車輪組立体516及び518と、ロック組立体539及び546と、を有し得、上述した実施形態にかかる作動組立体552及び解放機構554に適し得る作動組立体620及び解放機構622をさらに有し得る。
【0150】
図62及び
図63を参照すると、右側及び左側それぞれにおいて、脚フレーム520の側部セグメント520Aは、連結部品624と固定式に接続され得、脚フレーム522の側部セグメント522Aは、連結部品626と固定式に接続され得、ハンドルフレーム514の側部部分514Aは、連結部品628と固定式に接続され得る。連結部品624、626及び628は、例示的に、筐体素子であり得、回動軸P回りに互いに回動式に接続され得、それにより、ハンドルフレーム514並びに脚フレーム520及び522は、車輪付搬送装置を折り畳み、展開するために、互いに対して回転し得る。さらに、ハンドルフレーム514は、脚フレーム520側に向けて傾斜した第1位置と脚フレーム522側に向けて傾斜した第2位置との間でスタンディングフレーム512に対して回動軸P回りに回転可能である。
【0151】
図64から
図69を参照すると、作動組立体620は、スタンディングフレーム512と移動可能に接続された2つのリンクアクチュエータ630及び632と、車輪装着体ラッチ540をリンクアクチュエータ630に連結するリンク部品634と、車輪装着体ラッチ548をリンクアクチュエータ632に連結するリンク部品636と、ハンドルフレーム514の連結部品628に設けられた強制部分638と、を有し得、車輪組立体516及び518は、車輪付搬送装置600の同じ側(例えば、左側または右側)に位置する。一例にかかる構成によれば、リンクアクチュエータ630は、脚フレーム520の連結部品624と移動可能に接続され得、リンクアクチュエータ632は、脚フレーム522の連結部品626と移動可能に接続され得る。例えば、リンクアクチュエータ630及び632は、連結部品624及び626と各別にスライド可能に接続され得、回動軸Pから径方向で離間して配設され得る。これにより、リンクアクチュエータ630及び632は、スタンディングフレーム512に対して異なる径方向距離でスライドし得る。
【0152】
強制部分638は、回動軸Pに対して偏心した場所でハンドルフレーム514の連結部品628に設けられ得る。一例にかかる構成によれば、強制部分638は、連結部品626と固定式に接続されており、内側に突出し得る。例えば、強制部分638は、連結部品628と一体的に形成され得る。強制部分638は、ハンドルフレーム514と共に移動可能であり、リンクアクチュエータ630または632と接触してこれを押し、回動軸Pに向けて径方向でスライドさせる。リンクアクチュエータ630または632は、強制部分638とリンクアクチュエータ630及び632とに各別に設けられた傾斜面間のスライド接触を介してリンク部品634または636を引っ張るために、移動させられ得る。例えば、強制部分638は、リンクアクチュエータ630を押して動かし得る傾斜面638Aと、リンクアクチュエータ632を押して動かし得る傾斜面638Bと、を有し得る。
【0153】
図64から
図67を参照すると、2つのリンク部品634及び636は、ケーブル部分を有し得、スタンディングフレーム512に沿って引き回され得る。一例にかかる構成によれば、2つのリンク部品634及び636は、2つの別個のケーブルとして設けられた2つのケーブル部分を各別に有し得、これらケーブル部分は、車輪装着体ラッチ540をリンクアクチュエータ630にそして車輪装着体ラッチ548をリンクアクチュエータ632に各別に連結する。リンク部品634は、例示的に、脚フレーム520の側部セグメント520Aに沿って車輪装着体ラッチ540からリンクアクチュエータ630まで引き回され得る。リンク部品636は、例示的に、脚フレーム522の側部セグメント522Aに沿って車輪装着体ラッチ548からリンクアクチュエータ632まで引き回され得る。
【0154】
ハンドルフレーム514の回転方向に応じて、強制部分638は、ハンドルフレーム514と共に移動し得、リンクアクチュエータ630または632を押し、対応する車輪装着体ラッチ540または548を引っ張ってロック解除するためにスライドさせる。例えば、ハンドルフレーム514が第2位置から第1位置まで回転することにより、強制部分638は、リンクアクチュエータ630から離間移動させられてリンクアクチュエータ632を押して動かされ得、それにより、リンクアクチュエータ632は、車輪装着体ラッチ548を引っ張って車輪装着体534から係合解除し、一方で、リンク部品634は、弛緩され得、それにより、車輪装着体ラッチ540は、ロックバネ543の付勢力を受けて車輪装着体530と係合し得る。逆に、ハンドルフレーム514が第1位置から第2位置まで回転することにより、強制部分638は、リンクアクチュエータ632から離間移動さられてリンクアクチュエータ630を押して動かされ得、それにより、リンクアクチュエータ630は、車輪装着体ラッチ540を引っ張って車輪装着体530から係合解除し、一方で、リンク部品636は、弛緩され得、それにより、車輪装着体ラッチ548は、ロックバネ550の付勢力を受けて車輪装着体534と係合し得る。したがって、ハンドルフレーム514が第1位置にあると、車輪装着体530は、スタンディングフレーム512にロックされ得、車輪装着体534は、自由に回転するためにロック解除され得、そして、ハンドルフレーム514が第2位置にあると、車輪装着体534は、スタンディングフレーム512にロックされ得、車輪装着体530は、自由に回転するためにロック解除され得る。
【0155】
図68及び
図71から
図78を参照すると、解放機構622は、ハンドルフレーム514が第1及び第2位置のいずれかにある間に動作可能であり、車輪装着体530及び534を同時にロック解除させる。したがって、一例にかかる構成によれば、解放機構622は、ハンドルフレーム514の把持部分514Bに配置された動作部品624と、ハンドルフレーム514で支えられた2つの強制部品640及び642と、動作部品624に連結されて2つの強制部品640及び642と動作式に接続された解放アクチュエータ644と、を有し得る。
【0156】
2つの強制部品640及び642は、ハンドルフレーム514の連結部品628に設けられた2つのキャビティ646及び648に各別に受けられ得、リンクアクチュエータ630及び632に向けてまたはこれらリンクアクチュエータから離間するように連結部品628に対して移動可能に構成され得る。例えば、2つの強制部品640及び642は、連結部品628とスライド可能に接続され得、リンクアクチュエータ630及び632に向けてまたはこれらリンクアクチュエータから離間するように回動軸Pと平行にスライドし得る。2つのバネ650及び652は、2つの強制部品640及び642をリンクアクチュエータ630及び632から離間するように各別に付勢するように設けられ得る。例えば、バネ650は、強制部品640及び連結部品628と各別に接続された2つの端部を有し得、バネ652は、強制部品642及び連結部品628と各別に接続された2つの端部を有し得る。
【0157】
強制部品640及び642がハンドルフレーム514で支えられているので、強制部品640及び642は、ハンドルフレーム514が異なる第1及び第2傾斜位置間で回転している間に回動軸P回りにハンドルフレーム514と共に移動し得る。より具体的には、ハンドルフレーム514が第1位置にあると、強制部品640は、リンクアクチュエータ630に隣接して位置付けられ得、強制部品642は、リンクアクチュエータ632から離間して配設され得、ハンドルフレーム514が第2位置にあると、強制部品642は、リンクアクチュエータ632に隣接して位置付けられ得、強制部品640は、リンクアクチュエータ630から離間して配設され得る。したがって、強制部品640は、移動可能であり、ハンドルフレーム514が第1位置にあると、リンクアクチュエータ630を押して動かし、車輪装着体ラッチ540を車輪装着体530から係合解除させ、強制部品642は、移動可能であり、ハンドルフレーム514が第2位置にあると、リンクアクチュエータ632を押して動かし、車輪装着体ラッチ548を車輪装着体534から係合解除させる。強制部品640及び642は、傾斜面640A及び642Aを各別に有し得、リンクアクチュエータ630及び632は、傾斜面640Aとリンクアクチュエータ630との間のスライド接触及び傾斜面642Aとリンクアクチュエータ632との間のスライド接触を介してリンク部品634及び636を引っ張るために、各別に移動させられ得る。
【0158】
図71から
図78を参照すると、解放アクチュエータ644は、ハンドルフレーム514で支えられており、ケーブル654を介して動作部品624に連結されている。解放アクチュエータ644は、移動可能であり、2つの強制部品640及び642を同時に押して動かし、それにより、強制部品640または642は、この強制部品に隣接するリンクアクチュエータ630または632を押して動かし、それにより、対応する車輪装着体ラッチ540または548をロック解除させる。一例にかかる構成によれば、解放アクチュエータ644は、ハンドルフレーム514の連結部品628とスライド可能に接続され得、強制部品640及び642の変位軸にほぼ直交する軸に沿って一体部品としてスライドし得る。強制部品640及び642は、リンクアクチュエータ630及び632を押して解放アクチュエータ644と強制部品640及び642との間のスライド接触を介して回動軸Pに向けて移動させるために、動かされ得る。
【0159】
図62及び
図71を参照すると、動作部品624は、バレル656及びボタン658を有し得る。バレル656は、ハンドルフレーム514の把持部分514Bと回動式に接続され得、ケーブル654は、バレル656に固定された端部を有し得る。ボタン658は、把持部分514Bとスライド可能に接続され得、バレル656と回動式に接続され得る。この構成によれば、ボタン658は、押圧され、ケーブル654を引っ張るために回転させられ得、それにより、解放アクチュエータ644は、移動し、リンクアクチュエータ630または632に接触して押すために、強制部品640及び642を押して動かし得る。
【0160】
ハンドルフレーム514が第1位置にある間、車輪装着体534は、強制部分638とリンクアクチュエータ632との間の相互作用によってロック解除されたままであり、強制部品640は、リンクアクチュエータ630に隣接して位置付けられており、強制部品642は、リンクアクチュエータ632から離間して位置付けられている。世話人が動作部品624を作動させる際、解放アクチュエータ644は、強制部品640を移動させて押して動かし、これにより、結果として、リンクアクチュエータ630を移動させて車輪装着体ラッチ540を引っ張らせ、車輪装着体530から係合解除させる。したがって、車輪装着体530及び534は、同時にロック解除され得る。
【0161】
ハンドルフレーム514が第2位置にある間、車輪装着体530は、強制部分638とリンクアクチュエータ630との間の相互作用によってロック解除されたままであり、強制部品642は、リンクアクチュエータ632に隣接して位置付けられており、強制部品640は、リンクアクチュエータ630から離間して位置付けられている。世話人が動作部品624を作動させる際、解放アクチュエータ644は、強制部品642を移動させて押して動かし、これにより、結果として、リンクアクチュエータ632を移動させて車輪装着体ラッチ548を引っ張らせ、車輪装着体534から係合解除させる。したがって、車輪装着体530及び534は、同時にロック解除され得る。
【0162】
2つの車輪組立体516及び518が車輪付搬送装置600の右側及び左側それぞれに設けられているので、作動組立体620及び解放機構622は、右側及び左側に対称に配設され得、動作部品624に連結され得る。
【0163】
本明細書で説明した車輪付搬送装置の利点には、順応性のある態様でスタンディングフレームに関して車輪組立体をロック、ロック解除する能力が挙げられる。必要に応じて、車輪組立体のうちのいくつかは、ロックされている一方、他の車輪組立体は、ロック解除されている、または、車輪組立体全ては、必要に応じて同時にロック解除される。したがって、車輪付搬送装置は、使用時により順応性があり得、より良好な操縦性を提供し得る。
【0164】
特有の実施形態との関連で車輪付搬送装置を実現することを説明した。これら実施形態が意味することは、例示的であり限定的ではない。多くの変形、改変、追加及び改良は、可能である。これら及び他の変形、改変、追加及び改良は、以下の特許請求の範囲に規定されている発明の範囲内にあり得る。
【符号の説明】
【0165】
10 車輪付搬送装置、11 フレーム構造体、12 スタンディングフレーム、13 ハンドルフレーム、14 ハンドルフレーム、14A 側部部分、14B 把持部分、16 車輪組立体、18 車輪組立体、20 脚フレーム、20A 側部セグメント、20B 横方向セグメント、22 脚フレーム、22A 側部セグメント、22B 横方向セグメント、24 側部リンクバー、26 側部支持バー、28 バーリンク、28A バー、30 第1車輪装着体、31 回動軸体、32 車輪、32A 車輪軸、33 筐体、34 第2車輪装着体、35 車輪軸体、36 車輪、36A 車輪軸、37 スライド部品、38 バネ、39 ロック組立体、40 車輪装着体ラッチ、42 ロックバネ、44 キャビティ、44A 開口部、46 開口部、48 作動組立体、50 リンク部品、52 解放機構、52A 側部セグメント、54 動作部品、56 リンクアクチュエータ、58 リンク部品、60 リンクアクチュエータ、62 傾斜面、64 突出部、66 バレル、68 作動組立体、68’ 作動組立体、70 解放機構、70’ 解放機構、72 リンクアクチュエータ、72A 柱状部分、72B 固定部分、72C ピン、74 ブラケット、74A ベース部分、74B 連結部分,装着部分、74C 中空内部、74D 開口部、74E 穴部、76 間隙、78 カバー、80 動作部品、80A 穴部、80B 連結部分、80C 作動部分、82 バネ、86 動作部品、88 バレル、88A 切欠部、90 作動部分、92 穴部、93 解放機構、94 動作部品、96 バレル、96A 切欠部、98 ボタン、99 回動軸体、100 車輪付搬送装置、102 フレーム構造体、104 キャリアバー、110 ロック組立体、112 車輪装着体ラッチ、114 ロックバネ、120 作動組立体、120’ 作動組立体、122 解放機構、124 動作部品、126 リンクアクチュエータ、128 リンク部品、128A 一端部、128B 端部、130 リンク部品、130A 一端部、130B 端部、132 バネ、134 バネ、136 連結部品、138 ケーブル、140 スロット、142 切欠部、144 柱部分、146 ピン、148 バネ、150 バレル、152 ボタン、160 案内スロット、162 固定開口部、200 車輪付搬送装置、220 作動組立体、222 解放機構、224 動作部品、226 リンクアクチュエータ、226A 穴部、228 リンク部品、230 リンク部品、232 シャフト部分、234 取付部品、236 ケーブル組立体、238 スライド部品、240 ケーブル部分、242 ケーブル部分、244 ケーブル、246 締結部材、248 スリーブ、250 スリーブ、300 車輪付搬送装置、320 作動組立体、322 解放機構、324 動作部品、326 リンクアクチュエータ、328 リンク部品、328A 端部、328B 端部、328C 中間部分、330 キャビティ、332 連結部品、334 陥凹部、334A 側壁部、334B 側壁部、336 バネ、338 シャフト、340 リブ、342 停止突出部、344 ケーブル、400 車輪付搬送装置、420 作動組立体、422 解放機構、424 動作部品、426 リンクアクチュエータ、428 リンク部品、428A 端部、430 リンク部品、430A 端部、432 バネ、434 案内スロット、436 案内部材、500 車輪付搬送装置、502 フレーム構造体、508B ケーブル部分、512 スタンディングフレーム、514 ハンドルフレーム、514A 側部部分、514B 把持部分、516 車輪組立体、518 車輪組立体、520 脚フレーム、520A 側部セグメント、520B 横方向セグメント、522 脚フレーム、522A 側部セグメント、522B 横方向セグメント、524 連結部品、526 連結部品、530 車輪装着体、532 車輪、532A 車輪軸、534 車輪装着体、536 車輪、536A 車輪軸、538 車輪装着体、539 ロック組立体、540 車輪装着体ラッチ、542 ロックバネ、543 ロックバネ、546 ロック組立体、548 車輪装着体ラッチ、550 ロックバネ、552 作動組立体、554 解放機構、556 動作部品、558 リンクアクチュエータ、560 リンク部品、560A 端部、562 リンク部品、562A 端部、563 筒状体、564 スライド部品、565 案内部材、566 バネ、568 回転式連結機構、570 案内スロット、570A スロット部分、570B スロット部分、572 キャッチ部品、574 バネ、576 開口部、578 突出部、580 ケーブル組立体、580A ケーブル部分、580B ケーブル部分、580C ケーブル部分、582 バレル、584 ボタン、600 車輪付搬送装置、620 作動組立体、622 解放機構、624 連結部品,動作部品、626 連結部品、628 連結部品、630 リンクアクチュエータ、632 リンクアクチュエータ、634 リンク部品、636 リンク部品、638 強制部分、638A 傾斜面、638B 傾斜面、640 強制部品、640A 傾斜面、642 強制部品、642A 傾斜面、644 解放アクチュエータ、646 キャビティ、648 キャビティ、650 バネ、652 バネ、654 ケーブル、656 バレル、658 ボタン、A 傾斜面、O 回動軸、P 回動軸、R 共通回動軸