(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-24
(45)【発行日】2023-03-06
(54)【発明の名称】処理装置、処理方法及び処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20230227BHJP
【FI】
G06Q30/0601 340
G06Q30/0601
(21)【出願番号】P 2021009180
(22)【出願日】2021-01-22
【審査請求日】2021-01-22
(73)【特許権者】
【識別番号】522470080
【氏名又は名称】株式会社NTTコノキュー
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】中村 俊允
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 美佐
(72)【発明者】
【氏名】河原 幸代
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-192026(JP,A)
【文献】特開2019-160112(JP,A)
【文献】特表2016-503538(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0214629(US,A1)
【文献】特開2002-109361(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが使用するユーザ端末と、ネットワークにより接続され、前記ユーザ端末との間で通信を行う処理装置であって、
前記処理装置が構築する仮想店舗及び仮想ショッピングモールの入場者として登録されている
前記ユーザによる商品の閲覧及び購買が可能である仮想店舗を有する仮想ショッピングモールを仮想空間に構築し、前記仮想店舗、及び、前記仮想店舗を有する仮想ショッピングモールを
、前記ユーザが使用するユーザ端末
の画面に
表示させる構築部と、
前記仮想ショッピングモールに入場するユーザのユーザ情報に対応させて、前記仮想ショッピングモールに配置する仮想店舗をユーザごとに変更する変更部と、
を有し、
前記ユーザ情報は、前記ユーザによる商品の購入履歴及び商品の閲覧履歴を含み、
前記変更部は、前記ユーザによる商品の購入履歴及び商品の閲覧履歴を基に、前記仮想ショッピングモールに配置する仮想店舗とその配置場所をユーザごとに変更し、
前記変更部は、前記ユーザが前記仮想ショッピングモールに入場した場合、前記ユーザが過去に商品を閲覧または購入した前記仮想店舗を、前記ユーザによる商品の閲覧回数及び前記ユーザによる商品の購入回数が多い順に手前から順に配置することを特徴とする処理装置。
【請求項2】
前記変更部は、前記仮想ショッピングモールに入場するユーザのユーザ情報に対応させて、前記仮想ショッピングモールに配置する広告、前記仮想店舗に配置する商品、及び、前記仮想店舗に配置する広告のいずれか一つまたは複数をユーザごとに変更することを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記変更部は、流行情報と、前記ユーザによる商品の購入履歴及び商品の閲覧履歴とを基に、前記仮想ショッピングモールに配置する広告に表示する商品、前記仮想店舗に配置する商品のラインナップと各商品の配置位置及び前記仮想店舗に配置する広告に表示する商品のいずれか一つまたは複数をユーザごとに変更することを特徴とする請求項1または2に記載の処理装置。
【請求項4】
前記変更部は、前記ユーザの視線情報を基に、前記仮想店舗に配置する商品の配置場所、及び、前記仮想店舗に配置する広告の配置場所のいずれか一つまたは複数をユーザごとに変更することを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の処理装置。
【請求項5】
前記変更部は、前記ユーザが過去に購入または閲覧した商品と特徴が類似する商品を、前記ユーザの視線情報を基に、前記ユーザの視線が向いている陳列棚の手前から配置することを特徴とする請求項4に記載の処理装置。
【請求項6】
前記変更部は、前記ユーザが過去に購入または閲覧した商品と特徴が類似する商品を、前記ユーザの視線情報を基に、前記ユーザの視線が向いている領域の広告に表示することを特徴とする請求項1~5のいずれか一つに記載の処理装置。
【請求項7】
前記変更部は、前記商品の在庫情報に応じて、前記仮想ショッピングモールに配置する広告に表示する商品、前記仮想店舗に配置する商品のラインナップ及び前記仮想店舗に配置する広告に表示する商品のいずれか一つまたは複数を変更することを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載の処理装置。
【請求項8】
ユーザが使用するユーザ端末と、ネットワークにより接続され、前記ユーザ端末との間で通信を行う処理装置が実行する処理方法であって、
前記処理装置が構築する仮想店舗及び仮想ショッピングモールの入場者として登録されている
前記ユーザによる商品の閲覧及び購買が可能である仮想店舗を有する仮想ショッピングモールを仮想空間に構築し、前記仮想店舗、及び、前記仮想店舗を有する仮想ショッピングモールを
、前記ユーザが使用するユーザ端末
の画面に
表示させる工程と、
前記仮想ショッピングモールに入場するユーザのユーザ情報に対応させて、前記仮想ショッピングモールに配置する仮想店舗をユーザごとに変更する工程と、
を含み、
前記ユーザ情報は、前記ユーザによる商品の購入履歴及び商品の閲覧履歴を含み、
前記変更する工程は、前記ユーザによる商品の購入履歴及び商品の閲覧履歴を基に、前記仮想ショッピングモールに配置する仮想店舗とその配置場所をユーザごとに変更し、
前記変更する工程は、前記ユーザが前記仮想ショッピングモールに入場した場合、前記ユーザが過去に商品を閲覧または購入した前記仮想店舗を、前記ユーザによる商品の閲覧回数及び前記ユーザによる商品の購入回数が多い順に手前から順に配置することを特徴とする処理方法。
【請求項9】
ユーザが使用するユーザ端末と、ネットワークにより接続され、前記ユーザ端末との間で通信を行う処理装置が構築する仮想店舗及び仮想ショッピングモールの入場者として登録されている
前記ユーザによる商品の閲覧及び購買が可能である仮想店舗を有する仮想ショッピングモールを仮想空間に構築し、前記仮想店舗、及び、前記仮想店舗を有する仮想ショッピングモールを
、前記ユーザが使用するユーザ端末
の画面に
表示させるステップと、
前記仮想ショッピングモールに入場するユーザのユーザ情報に対応させて、前記仮想ショッピングモールに配置する仮想店舗をユーザごとに変更するステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記ユーザ情報は、前記ユーザによる商品の購入履歴及び商品の閲覧履歴を含み、
前記変更するステップは、前記ユーザによる商品の購入履歴及び商品の閲覧履歴を基に、前記仮想ショッピングモールに配置する仮想店舗とその配置場所をユーザごとに変更し、
前記変更するステップは、前記ユーザが前記仮想ショッピングモールに入場した場合、前記ユーザが過去に商品を閲覧または購入した前記仮想店舗を、前記ユーザによる商品の閲覧回数及び前記ユーザによる商品の購入回数が多い順に手前から順に配置するための処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理装置、処理方法及び処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット上で商品を販売するWebサイト(ECサイト(Electronic Commerce site))を利用した商品の購入が一般化している。さらに、近年では、仮想空間上に店舗を再現し、ECサイトと連動することで、実店舗における商品の購買と同程度の購買体験をユーザに提供する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
仮想店舗で提供される商品は、例えば、その時の流行や売れ筋に応じて店舗ごとに設定される。しかしながら、その商品の中から、ユーザが、自身の嗜好に合う商品を探し出すまでに時間がかかる場合があった。実店舗では、店員に、ユーザ自身が好む色や形の商品を出してもらうことができるが、インターネット上では、その処理が煩雑である場合が多いためである。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザごとに、仮想空間における最適なショッピング環境を提供することができる処理装置、処理方法及び処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の処理装置は、ユーザによる商品の閲覧及び購買が可能である仮想店舗を有する仮想ショッピングモールを仮想空間に構築し、ユーザが使用するユーザ端末に提供する構築部と、仮想ショッピングモールに入場するユーザのユーザ情報に対応させて、仮想ショッピングモールに配置する仮想店舗、仮想ショッピングモールに配置する広告、仮想店舗に配置する商品、及び、仮想店舗に配置する広告のいずれか一つまたは複数をユーザごとに変更する変更部と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の処理装置は、ユーザによる商品の閲覧及び購買が可能である仮想店舗を仮想空間に構築し、ユーザが使用するユーザ端末に提供する構築部と、仮想店舗に入店するユーザのユーザ情報に対応させて、仮想店舗に配置する商品、または、仮想店舗に配置する広告をユーザごとに変更する変更部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザごとに、仮想空間における最適なショッピング環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施の形態における通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、
図1に示すサーバ装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、ユーザ情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、店舗及び商品情報123のデータ構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、ユーザが使用するユーザ端末に表示されるVR(Virtual Reality)ショッピングモールの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、ユーザが使用するユーザ端末に表示されるVRショッピングモールの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、ユーザが使用するユーザ端末に表示されるVRストアの内観の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施の形態に係る通信システムにおける通信処理の処理手順を示すシーケンス図である。
【
図9】
図9は、プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る処理装置、処理方法及び処理プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本願に係る処理装置、処理方法及び処理プログラムが限定されるものではない。
【0011】
以下の実施の形態では、実施の形態に係る処理装置、処理方法及び処理プログラムの処理の流れを順に説明し、最後に実施の形態による効果を説明する。
【0012】
[実施の形態]
まず、実施の形態について説明する。実施の形態では、仮想空間でのショッピング環境をユーザに提供するための通信システムについて説明する。
【0013】
実施の形態における通信システムでは、ショッピング環境をユーザに提供するVRストア提供事業者側のサーバ装置において、仮想空間上に仮想の街を再現し、その街の中に、複数の仮想店舗(VRストア)を含んだ仮想ショッピングモール(VRショッピングモール)を構築する。その際、サーバ装置は、VRショッピングモールに入場するユーザの嗜好に合うように、VRショッピングモールに配置するVRストアや広告、VRストアに配置する商品や広告を変更する。このため、ユーザは、自身の嗜好に合う店舗や商品を容易に認識することができ、仮想空間における最適なショッピング環境の提供を受けることができる。
【0014】
[通信システムの構成]
実施の形態に係る通信システムの構成を説明する。
図1は、実施の形態における通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すように、実施の形態に係る通信システムは、各ユーザが使用するユーザ端末20A,20Bと、VRストア提供事業者のサーバ装置10(処理装置)とを有する。また、サーバ装置10は、商品を販売する店舗P1,P2の店舗サーバ装置30P1,30P2と接続する。なお、
図1に示す構成は一例にすぎず、具体的な構成や各装置の数は特に限定されない。
【0016】
VRストア提供事業者のサーバ装置10(処理装置)は、商品を販売する店舗P1,P2の店舗サーバ装置30P1,30P2から、VRストアや広告に展示可能な商品の情報を受け、これらの商品を陳列したVRストアと、VRストアや街頭広告を含むVRショッピングモールをユーザに提供する。VRストアでは、ユーザが、商品を選択することによって、商品の種別、色、サイズ等の特徴情報を参照することができ、所定の処理を行うことによって、商品の購入処理まで進めることができる。サーバ装置は、ユーザへのVRショッピング提供の際、このユーザの嗜好に合うように、ユーザ情報を基に、VRショッピングモールに配置する店舗や広告、VRストアに配置する商品や広告をユーザごとに変更する。
【0017】
店舗サーバ装置30P1,30P2は、それぞれ保持する商品の在庫上DBを有する。店舗サーバ装置30P1,30P2は、それぞれ保持する商品のうち、VRストアや広告に展示可能な商品の情報を、ネットワーク等を介して、サーバ装置10に送信する。店舗サーバ装置30P1,30P2は、商品の情報として、商品の識別情報、名称、サイズ、色、価格、在庫情報を送信する。なお、店舗サーバ装置30P1,30P2を総称して店舗サーバ装置30と記載する。
【0018】
ユーザ端末20A,20Bは、ノートPC(Personal Computer)やデスクトップPC等の情報処理装置電子や、タブレット、スマートフォン等のスマートデバイスである。ユーザ端末20A,20Bは、ネットワークNを介して、サーバ装置10に接続し、VRショッピングモールの提供を受ける。ユーザ端末20A,20Bは、提供されたVRショッピングモール内で、ショッピングモール内での店舗や広告の閲覧、VRストア内での商品及び広告の閲覧や商品の購入を行う。
【0019】
このように、本実施の形態では、ユーザへのVRショッピング提供の際、このユーザの嗜好に合うように、VRショッピングモールに配置する店舗や広告、VRストアに配置する商品や広告をユーザごとに変更することで、各ユーザに、それぞれ最適な仮想空間上のショッピング環境を提供することができる。続いて、
図1に示すサーバ装置10について説明する。
【0020】
[サーバ装置]
図2は、
図1に示すサーバ装置10の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、このサーバ装置10は、各種情報に関する通信を制御する通信部11、制御部13による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する記憶部12、及び、種々の処理を実行する制御部13を有する。以下にサーバ装置10が有する各部の処理を説明する。
【0021】
通信部11は、ネットワーク等を介して接続された他の装置との間で、各種情報を送受信する通信インタフェースである。通信部11は、NIC(Network Interface Card)等で実現され、LAN(Local Area Network)やインターネットなどの電気通信回線を介した他の装置と制御部13(後述)との間の通信を行う。例えば、通信部11は、ネットワークを介して、店舗サーバ装置30から、展示可能な商品の情報を受信する。また、通信部11は、ネットワークNを介して、ユーザ端末20から、VRショッピングモールの入場要求、VRストアへの入店要求、商品の閲覧要求や購入要求を受信する。通信部11は、商品の購入手続き、商品購入後の在庫更新に関する情報を店舗サーバ装置30に送信する。
【0022】
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。なお、記憶部12は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、NVSRAM(Non Volatile Static Random Access Memory)等のデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。記憶部12は、サーバ装置10で実行されるOS(Operating System)や各種プログラムを記憶する。さらに、記憶部12は、プログラムの実行で用いられる各種情報を記憶する。記憶部12は、構築用情報121、ユーザ情報122、店舗及び商品情報123を記憶する。
【0023】
構築用情報121は、VRショッピングモール及びVRストアを仮想空間上で構築するために要する情報である。構築用情報121は、VRショッピングモール及びVRストアを仮想空間上で構築するための、画像処理条件や画像処理プログラムを含む。また、構築用情報121は、例えば、VRショッピングモール及びVRストアが、Photo VRや、360°の球体内の空間で商品を一望可能であるプラネッツで構築されている場合には、街並み、店舗外観、店舗内観及び商品を、定点或いは360°で撮影した写真、或いは、これらの写真を画像処理して構築したVRショッピングモール及びVRストアの画像を含む。構築用情報121は、例えば、VRショッピングモール及びVRストアが、CG(Computer Graphics)で構築されている場合には、街並み、店舗外観、店舗内観及び商品を再現した画像である。
【0024】
ユーザ情報122は、VRショッピングモールの入場者として登録されている各ユーザに関する情報である。
図3は、ユーザ情報122のデータ構成の一例を示す図である。
図3に示すように、ユーザ情報122は、例えば、ユーザのIDと、各ユーザIDに対応付けられた購入履歴、閲覧履歴を含む。例えば、購入履歴は、購入時間、商品を購入した店舗の名称、商品ID、商品名、サイズ、色、個数を項目として有する。例えば、閲覧履歴は、閲覧時間、商品を閲覧した店舗の名称、商品ID、商品名、サイズ、色、個数を項目として有する。例えば、ユーザAは、店舗P1,P2においてカトラリーや菓子を購入及び閲覧したことが履歴として示されており、ユーザBは、店舗P1,P3においてカップ、マスク、洗剤を購入及び閲覧したことが履歴として示されている。
【0025】
店舗及び商品情報123は、VRショッピングモールに配置される店舗及びVRストア内に展示される商品に関する情報である。
図4は、店舗及び商品情報123のデータ構成の一例を示す図である。
図4に示すように、店舗及び商品情報123は、店舗ID、店舗種別、各店舗が保持する商品のうちVRストアや広告に展示可能である商品の商品ID,商品名、サイズ、色、個数を項目として有する。例えば、店舗P1は、雑貨販売であり、展示可能である商品とカトラリーやカップが、これらの商品のサイズ、色等の特徴、在庫の個数とともに示されている。
【0026】
制御部13は、サーバ装置10全体を制御する。制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路である。また、制御部13は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、内部メモリを用いて各処理を実行する。また、制御部13は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。制御部13は、受付部131、構築部132、情報取得部133及び最適化部(変更部)134を有する。
【0027】
受付部131は、ユーザによる、VRショッピングモールへの入場、VRショッピングモール内のVRストアへの入店、商品の閲覧、商品の購入を受け付ける。
【0028】
構築部132は、Photo VR、プラネッツ或いはCGを用いて、VRショッピングモール、VRストアを仮想空間上に構築する。構築部132は、ユーザのVRショッピングモールへの入場を受け付けると、構築用情報121を取得して、VRショッピングモールを仮想空間上に構築する。そして、構築部132は、VRショッピングモールを、ユーザが使用するユーザ端末20に提供する。なお、構築部132は、シーズンごとに、VRショッピングモールの街並みの風景や、VRストアに展示する商品を変更してもよい。
【0029】
VRショッピングモールでは、実際の街並みに基づいて、各店舗の配置、各店舗の外観、道路、該当広告が構築される。VRショッピングモールでは、ユーザは、実際の街並みを歩くように、ユーザのアバターを移動させることができる。そして、VRショッピングモールでは、例えば、ユーザは、店舗外観に表示される店舗名や店舗の入り口をクリックまたはタップすることで、選択したVRストアに入店することができる。
【0030】
構築部132は、ユーザのVRストアへの入店を受け付けると、VRストアを仮想空間上に構築する。そして、構築部132は、構築したVRストアを、ユーザが使用するユーザ端末20に提供する。
【0031】
VRストアでは、実店舗に基づいて内観が構築され、実店舗が保持する商品のうち展示可能である商品が実際の店舗内での展示方法(陳列棚に一列に配置する等)で展示されるように表示される。そして、展示された商品については、商品情報(種別、色、形、サイズ、価格、在庫状況)が閲覧可能なように提供される。展示された商品については、購入も可能である。また、VRストアでは、店舗内の任意の領域に、該店舗において展示される商品等の広告の表示も可能である。
【0032】
なお、構築部132は、ユーザのVRショッピングモールへの入場を受け付けた際に、VRショッピングモールとともに、VRショッピングモールに配置される各VRストアも構築してもよい。
【0033】
情報取得部133は、ユーザ情報122に示される情報のうち、VRショッピングモールに入場要求を行ったユーザのユーザ情報を取得する。情報取得部133は、VRショッピングモールに配置する店舗、VRストアに展示される商品の情報を、店舗及び商品情報123から取得する。また、情報取得部133は、ネットワーク等を通じて、外部装置等から、今シーズンのトレンド、流行情報、売れ筋情報等を取得する。
【0034】
最適化部134は、VRショッピングモールに入場するユーザのユーザ情報に対応させて、VRショッピングモールに配置するVRストア、VRショッピングモールに配置する広告、VRストアに配置する商品、及び、VRストアに配置する広告のいずれか一つまたは複数を、ユーザごとに変更する。最適化部134は、VRショッピングモールに配置するVRストアとその配置位置、VRショッピングモールに配置する広告に表示する商品、VRストアに配置する商品のラインナップと各商品の配置位置、及び、VRストアに配置する広告のいずれか一つまたは複数に表示する商品を、ユーザごとに最適化する。以降、
図5~
図7を参照して、VRショッピングモール、VRストアにおけるユーザごとの最適化について説明する。
【0035】
[ユーザ最適化例]
まず、
図5及び
図6を参照して、VRショッピングモールにおけるユーザごとの最適化について説明する。
図5は、ユーザAが使用するユーザ端末20Aに表示されるVRショッピングモールの一例を示す図である。
図6は、ユーザBが使用するユーザ端末20Bに表示されるVRショッピングモールの一例を示す図である。
【0036】
図5及び
図6画面Va,Vbに示すように、最適化部134は、複数の店舗が並ぶ街並みを仮想空間上に再現した画面をVRショッピングモールとしてユーザに提供する。この画面Va,Vbに示すように、VRショッピングモールの画面には、地図及びユーザの現在や向いている方向を示す画像が右上に表示されており、右下には、VRショッピングモールの店舗の入店方法等を説明するアバターが表示されている。また、ユーザ自身のアバター(例えば、ユーザAのアバターA、ユーザBのアバターB)も表示される。
【0037】
そして、
図5に示すように、ユーザAがVRショッピングモールに入場した場合、ユーザAが過去に商品を閲覧または購入した店舗P1(雑貨販売店)及び店舗P2a(コンビニエンスストア)(
図3参照)が、閲覧回数及び購入回数が多い順に手前から順に配置される。また、ユーザAがVRショッピングモールに入場した場合、ユーザAが過去に商品を閲覧または購入した店舗P2aの商品D1a(コンビニ商品(例えば、チーズケーキ))が街頭広告L1に表示される。この商品D1aは、ユーザAが店舗P2aにおいて過去に閲覧または購入した商品と同一または特徴が類似する商品である。或いは、商品D1aは、ユーザAが店舗P2aにおいて過去に閲覧または購入した商品と特徴が類似する商品のうち、ユーザBのVRショッピングモール入場時に売れ筋である商品である。
【0038】
一方、ユーザBがVRショッピングモールに入場した場合、
図6の画面Vbに示すように、ユーザBが過去に商品を閲覧または購入した店舗P1(雑貨販売店)及び店舗P2b(ドラッグストア)(
図3参照)が、閲覧回数及び購入回数が多い順に手前から順に配置される。また、ユーザBがVRショッピングモールに入場した場合、ユーザBが過去に商品を閲覧または購入した店舗P2bの商品D1b(化粧品)が街頭広告L1に表示される。この商品D1bは、ユーザBが店舗P2bにおいて過去に閲覧または購入した商品と同一または特徴が類似する商品である。或いは、商品D1bは、ユーザBが店舗P2bにおいて過去に閲覧または購入した商品と特徴が類似する商品のうち、ユーザBのVRショッピングモール入場時にトレンドとなっている商品や、ユーザBが過去に閲覧または購入した商品のブランドの新商品である。
【0039】
このように、最適化部134は、ユーザがVRショッピングモールに入場したシーズンのトレンド、売れ筋、新商品等を含む流行情報と、ユーザによる商品の購入履歴及び商品の閲覧履歴とを基に、VRショッピングモールに配置するVRストアとその配置場所、及び、VRショッピングモールに配置する広告に表示する商品の少なくとも一方を、ユーザごとに変更する。すなわち、実施の形態では、ユーザごとにVRショッピングモールのVRストアの配置場所及び広告内容が最適化される。そして、最適化部134は、画面上で同時に表示するVRショッピングモールに配置するVRストアと、VRショッピングモールに配置する広告に表示する商品とに関連性を持たせて(
図5のラインL1参照)、ユーザに商品をPRする。
【0040】
このため、ユーザは、VRショッピングモールに入場すると、過去に商品を閲覧または購入したVRストアが順に配置されているため、自身の嗜好に合ったVRストアに迅速に入店できる。また、ユーザは、VRショッピングモールの広告によって、自身の嗜好に合った商品や売れ筋の商品を迅速に認識することができ、商品の閲覧や購入を円滑に実行できる。
【0041】
ここで、最適化部134は、例えば、VRショッピングモールに展示される商品を示す商品一覧テーブルと、ユーザAの閲覧履歴及び購入履歴とを照合し、ユーザAが過去に閲覧または購入した商品と、同一の商品、同シリーズの商品、特徴(種別、色、形、サイズ等)が類似する商品、特徴が類似する商品のうち売れ筋商品やトレンドに合う商品を選択する。
【0042】
また、最適化部134は、例えば、モデルを用いて、街頭広告L1に表示する商品を選択してもよい。モデルは、ユーザAの閲覧履歴及び購入履歴を参照し、ユーザAが1シーズンの間に閲覧または購入した商品と、商品を閲覧または購入したVRストアにおいて、同シーズンに展示されていた商品と、そのシーズンのトレンド、流行、売れ筋商品とを学習データとし、ユーザAが閲覧または購入した商品の特徴(種別、色、形、サイズ等)を、VRストアごとに学習する。最適化部134は、ユーザごとにモデルを構築し、各ユーザに対応するモデルを用いて、VRショッピングモールに配置する広告に表示する商品を選択する。
【0043】
次に、
図7を参照して、VRストアにおけるユーザごとの最適化について説明する。
図7は、ユーザCが使用するユーザ端末20に表示されるVRストアの内観の一例を示す図である。
【0044】
図7の画面Vcに示すように、ユーザCがVRストアに入店した場合、最適化部134は、ユーザCが過去に購入または閲覧した商品と特徴が類似する商品を、ユーザCの視線情報を基に、ユーザCの視線が向いている領域Raの陳列棚に配置する。或いは、最適化部134は、ユーザCが過去に閲覧または購入した商品と特徴が類似する商品のうち、ユーザCのVRショッピングモール入場時に売れ筋である商品を、ユーザCの視線が向いている領域Raの陳列棚に配置する。この際、最適化部134は、閲覧回数や購入回数が多い商品に類似する商品から順に、陳列棚の手前から配置する。
【0045】
そして、最適化部134は、ユーザCが過去に購入または閲覧した商品と特徴が類似する商品D2を、ユーザの視線情報を基に、ユーザの視線が向いている領域A~Cのいずれかの広告に表示する。或いは、最適化部134は、ユーザCが過去に閲覧または購入した商品と特徴が類似する商品のうち、ユーザCのVRショッピングモール入場時に売れ筋である商品を、領域A~Cのいずれかの広告に表示する。なお、視線情報は、例えば、画像の操作に基づいて推定される視線の角度、画像の拡大率、ポインターの場所等の、ユーザCの視線が向いている領域を推定する際に要する情報である。
【0046】
このように、最適化部134は、流行情報と、ユーザCによる商品の購入履歴及び商品の閲覧履歴とを基に、VRストアに配置する商品のラインナップ及びVRストアに配置する広告に表示する商品の少なくともいずれかをユーザごとに変更する。また、最適化部134は、ユーザの視線情報を基に、VRストアに配置する商品の配置場所、及び、VRストアに配置する広告の配置場所の少なくともいずれかをユーザごとに変更する。
【0047】
すなわち、実施の形態では、ユーザごとにVRストアの商品のラインナップやVRストア内の広告内容が最適化されるとともに、商品や広告の配置場所も最適化される。したがって、実施の形態では、ユーザの視線が向いている場所に、ユーザの嗜好やトレンドに合った商品、或いは、商品の広告を配置することで、ユーザは、自身の嗜好や流行に合った商品を迅速に認識することができ、商品の閲覧や購入を円滑に実行できる。
【0048】
ここで、領域Raの陳列棚に配置される商品及び領域A~Cの広告に表示される商品は、ユーザCが過去に閲覧または購入した商品と特徴が類似する商品である。或いは、領域Raの陳列棚に配置される商品は、ユーザが過去に閲覧または購入した商品と特徴が類似する商品のうち、ユーザのVRショッピングモール入場時にトレンドとなっている商品、売れ筋商品、ユーザが過去に閲覧または購入した商品のブランドの新商品である。
【0049】
最適化部134は、領域Raの陳列棚に配置される商品及び領域A~Cの広告に表示される商品として、例えば、このVRストアに展示される商品を示す商品一覧テーブルと、ユーザCの閲覧履歴及び購入履歴とを照合し、ユーザCが過去に閲覧または購入した商品と、同一の商品、同シリーズの商品、特徴(種別、色、形、サイズ等)が類似する商品、特徴が類似する商品のうち売れ筋商品やトレンドに合う商品を選択する。また、最適化部134は、領域Raの陳列棚に配置される商品及び領域A~Cの広告に表示される商品を、前述したユーザごとに構築したモデルを用いて選択してもよい。
【0050】
この際、最適化部134は、ユーザCが全身コーディネートできるように、複数の種別の商品を選択し、まとめて展示してもよい。例えば、最適化部134は、ユーザCが、このVRストアで、ベージュの靴を閲覧していた場合には、このベージュの靴と類似する、今シーズンの売れ筋のベージュの靴を陳列棚の最前列に配置するとともに、ベージュの靴に合わせやすい、ベージュのカバン、及び、今シーズンのトレンド色である茶系のカバンをベージュの靴と同じ列に配置してもよい。さらに、靴に合わせた色味のセーターを同じ陳列棚の上段に配置する。最適化部134は、ユーザCの嗜好に沿う商品とともに流行にも沿う各種商品を並べて配置することで、ユーザCが、流行及び自身の嗜好に沿う複数種類の商品を一度に認識できるようにしてもよい。
【0051】
また、最適化部134は、商品の在庫情報に応じて、VRショッピングモールに配置する広告に表示する商品、VRストアに配置する商品のラインナップ及びVRストアに配置する広告に表示する商品のいずれか一つまたは複数を変更する。最適化部134は、商品の在庫がある商品についてのみ、VRショッピングモールに配置する広告またはVRストアに配置する広告に表示するとともに、VRストアに配置する商品のラインナップに含める。これによって、在庫がない商品は、展示或いは表示されないため、ユーザは、在庫がない商品の閲覧や購入といった無駄な処理をせずともよくなる。
【0052】
[通信処理の処理手順]
図8は、実施の形態に係る通信システムにおける通信処理の処理手順を示すシーケンス図である。
【0053】
図8に示すように、サーバ装置10は、店舗サーバ装置30P1,30P2から商品情報及び在庫情報を受けると(ステップS1-1,S1-2)、店舗及び商品情報123を更新する(ステップS2)。
【0054】
サーバ装置10では、ユーザ端末20からVRショッピングモールの入場要求を受けると(ステップS4)、構築部132が、構築用情報121を取得して(ステップS5)、VRショッピングモールを仮想空間上に構築する(ステップS6)。サーバ装置10では、情報取得部133が、ショッピングモールに入場要求を行ったユーザのユーザ情報、VRショッピングモールに配置する店舗及びVRストアに展示される商品の情報、今シーズンの流行情報を取得する(ステップS7~ステップS8)。
【0055】
サーバ装置10では、最適化部134が、取得した、VRショッピングモールに入場するユーザのユーザ情報、店舗及び商品情報、流行情報に対応させて、VRショッピングモールに配置するVRストア、VRショッピングモールに配置する広告をユーザごとに変更して、最適化する(ステップS9)。そして、サーバ装置10は、入場要求を行ったユーザに最適化したVRショッピングモールをユーザ端末20に提供する(ステップS10)。
【0056】
続いて、サーバ装置10では、受付部131は、ユーザのVRストアへの入店を受け付けたか否かを判定する(ステップS11)。サーバ装置10では、ユーザのVRストアへの入店を受け付けた場合(ステップS11:Yes)、構築部132が、入店対象のVRストアを仮想空間上に構築する(ステップS12)。サーバ装置10では、情報取得部133が、VRストアに入店を要求したユーザのユーザ情報、入店対象のVRストアに展示される商品の情報、今シーズンの流行情報を取得する(ステップS13~ステップS14)。
【0057】
サーバ装置10では、最適化部134が、取得した、ユーザのユーザ情報、VRストアの商品情報、流行情報に対応させて、VRストアに配置する商品、VRストアに配置する広告を、ユーザごとに変更して、最適化する(ステップS15)。そして、サーバ装置10は、入店要求を行ったユーザに最適化したVRストアをユーザ端末20に提供する(ステップS16)。
【0058】
そして、サーバ装置10を介して、ユーザ端末20と店舗サーバ装置30P1,30P2の間で、商品の閲覧または購入処理が行われる(ステップS17,S18-1,S18-2)。購入処理に応じて、在庫情報は更新される。最適化部134は、最新の在庫情報に従って、商品の展示を変更する。最適化部134は、例えば、在庫が切れた商品は、展示せず、他の類似商品や売れ筋商品に変更する。
【0059】
[実施の形態の効果]
このように、実施の形態では、ユーザへのVRショッピング提供の際、このユーザの嗜好に合うように、VRストアに配置する商品や広告をユーザごとに変更することで、各ユーザにそれぞれ最適な仮想空間上のショッピング環境を提供することができる。
【0060】
さらに、実施の形態では、仮想空間上に仮想の街を再現し、その街の中に、複数のVRストアを含んだVRショッピングモールを構築し、このVRショッピングモールに配置するVRストア、VRショッピングモールに配置する広告をユーザごとに変更する。このため、実施の形態によれば、各ユーザに、実際に街を歩きながらのショッピングと遜色のないショッピング環境であり、かつ、各ユーザにそれぞれ最適なショッピング環境を、仮想空間上で提供することができる。
【0061】
[システム構成等]
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUやGPU及び当該CPUやGPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0062】
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0063】
[プログラム]
また、上記実施形態において説明したサーバ装置10及びが実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。例えば、実施形態におけるサーバ装置10が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがプログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。
【0064】
図9は、プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図9に例示するように、コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有し、これらの各部はバス1080によって接続される。
【0065】
メモリ1010は、
図9に例示するように、ROM(Read Only Memory)1011及びRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、
図9に例示するように、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1100に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ1100に挿入される。シリアルポートインタフェース1050は、例えばマウス1110、キーボード1120に接続される。ビデオアダプタ1060は、例えばディスプレイ1130に接続される。
【0066】
ここで、
図9に例示するように、ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093、プログラムデータ1094を記憶する。すなわち、上記の、プログラムは、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクドライブ1090に記憶される。
【0067】
また、上記実施形態で説明した各種データは、プログラムデータとして、例えばメモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020が、メモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出し、各種処理手順を実行する。
【0068】
なお、プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限られず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等)を介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
【0069】
上記の実施形態やその変形は、本願が開示する技術に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0070】
10 サーバ装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
20,20A,20B ユーザ端末
30P1,30P2 店舗サーバ装置
121 構築用情報
122 ユーザ情報
123 店舗及び商品情報
131 受付部
132 構築部
133 情報取得部
134 最適化部