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特許7233992チェックアウトシステム及びレーンシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-27
(45)【発行日】2023-03-07
(54)【発明の名称】チェックアウトシステム及びレーンシステム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/00 20060101AFI20230228BHJP
【FI】
G07G1/00 311D
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019049929
(22)【出願日】2019-03-18
(65)【公開番号】P2020154419
(43)【公開日】2020-09-24
【審査請求日】2021-11-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】小林 徹
【審査官】上尾 敬彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-203091(JP,A)
【文献】特開2019-016403(JP,A)
【文献】特開2015-041157(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2のチェックアウトレーンにそれぞれ対応づけられる第1及び第2のレーンシステムを備え、
前記第1のレーンシステムは、
画像を取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により得られた画像に基づいて商品を判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段により判定された商品を前記第1のチェックアウトレーンに関す購買商品として登録する処理を行う第1の処理手段と、
前記第1の取得手段により得られた画像を前記第2のレーンシステムに送信する送信手段と、
を具備し、
前記第2のレーンシステムは、
画像を取得する第2の取得手段と、
前記第2の取得手段により得られた画像に基づいて商品を判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段により判定された商品を前記第2のチェックアウトレーンに関する購買商品として登録する処理を行う第2の処理手段と、
前記送信手段により送信された画像に基づいて商品を判定する第3の判定手段と、
前記第3の判定手段により判定された商品を、前記第1のレーンシステムに通知する通知手段と、
を具備し、
前記第1のレーンシステムはさらに、
前記通知手段により通知された商品を前記第1のチェックアウトレーンに関する購買商品として登録する処理を行う第3の処理手段、
を備える、
チェックアウトシステム。
【請求項2】
前記第1の判定手段は、前記第1の取得手段により取得された画像に映り込んだ光学的読み取り可能なコードパターンから商品を判定し、
前記第2及び第3の判定手段は、前記第2の取得手段により取得された画像及び前記送信手段により送信された画像に映り込んだ商品の外観の特徴から商品を判定する、
請求項1に記載のチェックアウトシステム。
【請求項3】
前記第1のレーンシステムは、第1のスキャナ装置及び第1の情報処理装置を備え、
前記第1のスキャナ装置は、前記第1の取得手段、前記第1の判定手段及び送信手段を備え、
前記第1の情報処理装置は、前記第1の処理手段及び前記第3の処理手段を備え、
前記第2のレーンシステムは、第2のスキャナ装置及び第2の情報処理装置を備え、
前記第2のスキャナ装置は、前記第2の取得手段、前記第2の判定手段、前記第3の判定手段及び通知手段を備え、
前記第2の情報処理装置は、前記第2の処理手段を備える、
請求項2に記載のチェックアウトシステム。
【請求項4】
1つのチェックアウトレーンに対応付けられ、他チェックアウトレーンに対応付けられた他レーンシステムとともにチェックアウトシステムを構成するレーンシステムであって、
画像を取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により得られた画像に基づいて商品を判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段により判定された商品を前記チェックアウトレーンに関する購買商品として登録する処理を行う第1の処理手段と、
前記第1の取得手段により得られた画像を前記他レーンシステムに送信する送信手段と、
前記送信手段により送信された画像に基づいて前記他レーンシステムで判定された商品を前記チェックアウトレーンに関する購買商品として登録する第3の処理手段と、
具備するレーンシステム。
【請求項5】
1つのチェックアウトレーンに対応付けられ、他チェックアウトレーンに対応付けられた他レーンシステムとともにチェックアウトシステムを構成するレーンシステムであって、
画像を取得する第2の取得手段と、
前記第2の取得手段により得られた画像に基づいて商品を判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段により判定された商品を前記チェックアウトレーンに関する購買商品として登録する処理を行う第2の処理手段と、
前記他レーンシステムより送信された画像に基づいて商品を判定する第3の判定手段と、
前記第3の判定手段により判定された商品を、前記他レーンシステムに通知する通知手段と、
を具備するレーンシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、チェックアウトシステム及びレーンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
オブジェクト認識技術を用いて、バーコードを用いることなしに商品を識別するPOS(point-of-sale)端末が知られている。
しかしながら、オブジェクト認識技術による商品の識別を、短時間に、精度良く行うためには高度な情報処理が必要であり、バーコードを読み取ることによって商品識別するタイプのPOS端末に比べて高価である。またPOS端末は、オプションで機器及び機能を追加できる場合もあり、機能レベル及び価格が多岐にわたる場合がある。
【0003】
スーパーマーケット等の大型店舗のように複数のチェックアウトレーンを設ける場合は、各レーンで同等な処理を行うことを可能とするべく、各レーンの機器を統一することが少なくない。このため、機能レベルの高い機器を導入する場合の店舗運営業者の費用負担は多大となる。
このような事情から、複数のチェックアウトレーンのそれぞれで共通の機能を用いることを可能としながらも、チェックアウトシステム全体としての費用を低く抑えられることが望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2014-102678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、複数のチェックアウトレーンのそれぞれで共通の機能を用いることを可能としながらも、チェックアウトシステム全体としての費用を低く抑えられるチェックアウトシステム及びレーンシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のチェックアウトシステムは、第1及び第2のレーンシステムを備え、第1のレーンシステムは、第1の取得手段、第1の判定手段、第1の処理手段、送信手段及び第3の判定手段を備え、第2のレーンシステムは、第2の取得手段、第2の判定手段、第2の処理手段、第3の判定手段及び通知手段を備える。第1の取得手段は、画像を取得する。第1の判定手段は、第1の取得手段により得られた画像に基づいて商品を判定する。第1の処理手段は、第1の判定手段により判定された商品を第1のチェックアウトレーンに関する購買商品として登録する処理を行う。送信手段は、第1の取得手段により得られた画像を第2のレーンシステムに送信する。第2の取得手段は、画像を取得する。第2の判定手段は、第2の取得手段により得られた画像に基づいて商品を判定する。第2の処理手段は、第2の判定手段により判定された商品を第2のチェックアウトレーンに関する購買商品として登録する処理を行う。第3の判定手段は、送信手段により送信された画像に基づいて商品を判定する。通知手段は、第3の判定手段により判定された商品を、第1のレーンシステムに通知する。第3の処理手段は、通知手段により通知された商品を第1のチェックアウトレーンに関する購買商品として登録する処理を行う。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一実施形態に係るチェックアウトシステムの概略構成を示すブロック図。
図2図1中のデータ処理ユニット、バーコード認識ユニット及びオブジェクト認識ユニットの要部回路構成を示すブロック図。
図3図2に示すデータ処理ユニット及びバーコード認識ユニットに備えられた補助記憶デバイスに記憶されるユニット管理レコードの構成を模式的に示す図。
図4図2に示すオブジェクトに認識ユニットに備えられた補助記憶デバイスに記憶されるユニット管理レコードの構成を模式的に示す図。
図5図2中のバーコード認識ユニットに設けられたプロセッサによるバーコード認識処理における処理手順を示すフローチャート。
図6図2中のデータ処理ユニットに設けられたプロセッサによる販売処理における処理手順を示すフローチャート。
図7図2中のオブジェクト認識ユニットに設けられたプロセッサによる商品認識処理における処理手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態の一例について図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係るチェックアウトシステム100の概略構成を示すブロック図である。
チェックアウトシステム100は、レーンシステム10,20を、通信ネットワーク30に接続することで構成される。レーンシステム10は第1のレーンシステムに相当し、レーンシステム20は第2のレーンシステムに相当する。なお、チェックアウトシステム100は、一般的にはレーンシステム10,20を複数ずつ含むが、図1においては1つずつのみを図示している。チェックアウトシステム100がレーンシステム10,20をそれぞれいくつ含むかは任意である。以下においては、複数ずつのレーンシステム10,20が、チェックアウトシステム100に含まれることとする。
【0009】
レーンシステム10,20は、それぞれ別々のチェックアウトレーンに設けられる。そしてレーンシステム10,20は、各チェックアウトレーンへと進入した買物客のチェックアウト手続きのための処理を行う。かくして、レーンシステム10,20が設けられたチェックアウトレーンは、第1及び第2のチェックアウトレーンにそれぞれ相当する。
通信ネットワーク30は、接続された通信デバイスどうしの間で授受されるデータを伝送する。通信ネットワーク30は、典型的には店舗内に設けられたLAN(local area network)である。しかしながら、通信ネットワーク30は、インターネット、VPN(virtual private network)、LAN、公衆通信網、移動体通信網、専用線などを、単独又は適宜に組み合わせて用いることができる。
【0010】
レーンシステム10は、データ処理ユニット11、バーコード認識ユニット12、ユーザインタフェースユニット13、リーダライタユニット14、プリントユニット15及び自動釣銭ユニット16を備える。データ処理ユニット11、バーコード認識ユニット12、リーダライタユニット14、ユーザインタフェースユニット13、プリントユニット15及び自動釣銭ユニット16は、それぞれ物理的に独立したユニットであって、個別に通信ネットワーク30に接続される。そしてデータ処理ユニット11、バーコード認識ユニット12、ユーザインタフェースユニット13、リーダライタユニット14、プリントユニット15及び自動釣銭ユニット16は、後述するように関連付けられてレーンシステム10を構成する。
【0011】
データ処理ユニット11は、買物客が購買しようとしている商品を購買商品として登録するため及び購買商品の会計のためのデータ処理を実行する。データ処理ユニット11は、第1の情報処理装置に相当する。
【0012】
バーコード認識ユニット12は、コードシンボルを光学的に読み取って、そのコードシンボルが表す商品を認識する。バーコード認識ユニット12は、例えば、商品を識別するための商品コードを判定する。商品コードは、例えばJAN(Japanese article number)コードなどである。バーコード認識ユニット12が読み取るコードシンボルは、典型的にはJANシンボル等のバーコードである。しかしながらバーコード認識ユニット12は、2次元コードなどの他の様々なコードシンボルを読み取り可能であってもよい。バーコード認識ユニット12は、第1のスキャナ装置に相当する。
【0013】
ユーザインタフェースユニット13は、データ処理ユニット11と操作者とをインタフェースする。ユーザインタフェースユニット13は、例えば出力デバイス及び入力デバイスを備える。出力デバイスは、操作者に対して通知する各種の情報を出力する。出力デバイスとしては、液晶表示デバイスなどの表示デバイス又は音声再生デバイスなどの音出力デバイスなどの周知のデバイスを、単独又は組み合わせて適用できる。入力デバイスは、操作者による各種の指示を入力する。入力デバイスとしては、タッチセンサ又はキーボードなどの周知のデバイスを、単独又は組み合わせて適用できる。
【0014】
リーダライタユニット14は、記録媒体に記録されたデータを読み取る。リーダライタユニット14は、書き込み可能な記録媒体にデータを書き込む。リーダライタユニット14としては、ICカードリーダライタ、磁気カードリーダライタ、近接通信式リーダライタなどの周知のデバイスを、単独又は組み合わせて適用できる。リーダライタユニット14は、決済のために支払メディアに関する情報を読み出すために利用可能である。リーダライタユニット14は、例えば、クレジットカードに記録されたクレジットデータを読み取る。リーダライタユニット14は例えば、電子マネーカードに記録された電子マネーデータを読み取る。
【0015】
プリントユニット15は、装填されたプリント用紙に対して、データ処理ユニット11からの指示の下に任意の画像をプリントする。プリントユニット15がプリントする画像は例えば、取引の内容及び会計の結果などを表したレシート画像である。
自動釣銭ユニット16は、投入される硬貨及び紙幣を収受し、収納庫に収納する。自動釣銭ユニット16は、収納庫に収納されている硬貨及び紙幣を、例えば釣銭として払い出す。
【0016】
レーンシステム20は、ユーザインタフェースユニット13、リーダライタユニット14、プリントユニット15、自動釣銭ユニット16、データ処理ユニット21及びオブジェクト認識ユニット22を備える。つまりレーンシステム20は、ユーザインタフェースユニット13、リーダライタユニット14、プリントユニット15及び自動釣銭ユニット16については、レーンシステム10と同様なユニットをそれぞれ備える。そこで、これらのユニットについての説明は省略する。そしてレーンシステム20は、データ処理ユニット11及びバーコード認識ユニット12に代えて、データ処理ユニット21及びオブジェクト認識ユニット22を備える点がレーンシステム10とは異なる。
【0017】
データ処理ユニット21は、買物客が購買しようとしている商品を購買商品として登録するため及び購買商品の会計のためのデータ処理を実行する。つまりデータ処理ユニット21は、基本的な機能はデータ処理ユニット11と同様である。しかしながらデータ処理ユニット11は、自らが属するレーンシステム10に備えられたバーコード認識ユニット12による認識結果及びユーザインタフェースユニット13での操作による指示に応じての他、レーンシステム20に備えられたオブジェクト認識ユニット22での認識結果に応じて購買商品を登録する。これに対してデータ処理ユニット21は、自らが属するレーンシステム20に備えられたユーザインタフェースユニット13での操作による指示及びオブジェクト認識ユニット22による認識結果に応じて購買商品を登録するが、他のレーンシステム10,20に備えられたバーコード認識ユニット12及びオブジェクト認識ユニット22による認識結果に応じた購買商品の登録は行わない。データ処理ユニット21は、第2の情報処理装置に相当する。
【0018】
オブジェクト認識ユニット22は、画像に映り込んだ商品の外観の特徴に基づき、商品を識別する。つまりオブジェクト認識ユニット22は、オブジェクト認識技術を用いた画像解析によって商品を識別する。オブジェクト認識ユニット22は、画像に映り込んだコードシンボルが表す商品を認識する機能も備える。オブジェクト認識ユニット22は、第2のスキャナ装置に相当する。
【0019】
図2はデータ処理ユニット11、バーコード認識ユニット12及びオブジェクト認識ユニット22の要部回路構成を示すブロック図である。
データ処理ユニット11は、プロセッサ11a、メイン記憶デバイス11b、補助記憶デバイス11c、通信デバイス11d及び伝送路11eを備える。
【0020】
データ処理ユニット11においては、プロセッサ11a、メイン記憶デバイス11b及び補助記憶デバイス11cを伝送路11eで接続することによって、データ処理ユニット11で実行すべき情報処理を行うコンピュータを構成する。
【0021】
プロセッサ11aは、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11aは、オペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラムなどの情報処理プログラムに従って、データ処理ユニット11としての各種の機能を実現するための情報処理を実行する。
【0022】
メイン記憶デバイス11bは、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メイン記憶デバイス11bは、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メイン記憶デバイス11bは、不揮発性のメモリ領域では上記の情報処理プログラムを記憶する。またメイン記憶デバイス11bは、プロセッサ11aが各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メイン記憶デバイス11bは、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11aによってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
【0023】
補助記憶デバイス11cは、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス11cは、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disc drive)、SSD(solid state drive)、あるいはその他の周知の各種の記憶デバイスを利用できる。補助記憶デバイス11cは、プロセッサ11aが各種の処理を行う上で使用するデータと、プロセッサ11aでの処理によって生成されたデータとを保存する。補助記憶デバイス11cは、上記の情報処理プログラムを記憶する場合もある。本実施形態において補助記憶デバイス11cは、後述する情報処理について記述したアプリケーションプログラム(以下、販売処理アプリと称する)AP1を記憶する。また補助記憶デバイス11cは、ユニット管理レコードRD1及びレーン管理テーブルTD1を記憶する。これらユニット管理レコードRD1及びレーン管理テーブルTD1については後述する。
【0024】
通信デバイス11dは、通信ネットワーク30を介したデータ通信を行う。通信デバイス11dとしては、例えばLANを介したデータ通信のための周知の処理を行うように構成された周知のデバイスを用いることができる。
伝送路11eは、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含み、接続されている上記の各部の間で授受されるデータや制御信号を伝送する。
【0025】
バーコード認識ユニット12は、プロセッサ12a、メイン記憶デバイス12b、補助記憶デバイス12c、カメラ12d、通信デバイス12e及び伝送路12fを備える。
バーコード認識ユニット12においては、プロセッサ12a、メイン記憶デバイス12b及び補助記憶デバイス12cを伝送路12fで接続することによって、バーコード認識ユニット12で実行すべき情報処理を行うコンピュータを構成する。なお、プロセッサ12a、メイン記憶デバイス12b、補助記憶デバイス12c、通信デバイス12e及び伝送路12fの機能の概略は、プロセッサ11a、メイン記憶デバイス11b、補助記憶デバイス11c、通信デバイス11d及び伝送路11eと同様であるので、その説明は省略する。
【0026】
ただし補助記憶デバイス12cは、後述する情報処理について記述したアプリケーションプログラム(以下、バーコード認識アプリと称する)AP2を記憶する。また補助記憶デバイス12cは、ユニット管理レコードRD1、レーン管理テーブルTD1及び依頼先テーブルTD2を記憶する。依頼先テーブルTD2については後述する。
【0027】
カメラ12dは、操作者によってカメラ12dの翳された前に物品を撮影する。そしてカメラ12dは、この撮影によって得た画像を表した画像データを出力する。なおカメラ12dは、例えばカラービデオカメラである。カメラ12dは、第1の取得手段の一例であり、画像が取得する情報の一例である。
【0028】
オブジェクト認識ユニット22は、プロセッサ22a、メイン記憶デバイス22b、補助記憶デバイス22c、カメラ22d、通信デバイス22e及び伝送路22fを備える。
オブジェクト認識ユニット22においては、プロセッサ22a、メイン記憶デバイス22b及び補助記憶デバイス22cを伝送路22fで接続することによって、オブジェクト認識ユニット22で実行すべき情報処理を行うコンピュータを構成する。なお、プロセッサ22a、メイン記憶デバイス22b、補助記憶デバイス22c、カメラ22d、通信デバイス22e及び伝送路22fの機能の概略は、プロセッサ11a、メイン記憶デバイス11b、補助記憶デバイス11c、カメラ21d、通信デバイス11d及び伝送路11eと同様であるので、その説明は省略する。なお、カメラ12dは、第2の取得手段の一例であり、画像が取得する情報の一例である。
【0029】
ただし補助記憶デバイス22cは、後述する情報処理について記述したアプリケーションプログラム(以下、オブジェクト認識アプリと称する)AP3を記憶する。また補助記憶デバイス22cは、ユニット管理レコードRD2、レーン管理テーブルTD1及び他ユニット管理テーブルTD3を記憶する。これらユニット管理レコードRD2及び他ユニット管理テーブルTD3については後述する。
【0030】
販売処理アプリAP1、バーコード認識アプリAP2及びオブジェクト認識アプリAP3は、各ユニットのハードウェアの譲渡の際に補助記憶デバイス11c,12c,22cに記憶されていてもよいし、上記のハードウェアとは別に譲渡されてもよい。後者の場合、各アプリケーションプログラムは、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介して譲渡される。また後者の場合、各アプリケーションプログラムはバージョンアッププログラムとして提供されて、補助記憶デバイス11c,12c、22cに既に記憶されている同種の別のアプリケーションプログラムに置き換えて使用されるケースが想定される。なお、各アプリケーションプログラムは、メイン記憶デバイス11b,12b、22bに記憶されてもよい。
【0031】
さて、レーンシステム10,20に含まれて、通信ネットワーク30に接続されている各ユニットはそれぞれ、内蔵する記憶デバイスにユニット管理レコードRD1又はユニット管理レコードRD2と、レーン管理テーブルTD1とを記憶する。ユニット管理レコードRD2は、他のレーンシステムからの要求に応じて当該他のレーンシステムでの処理を支援する機能(以下、支援機能と称する)を備えたユニットに関連付けられる。またユニット管理レコードRD1は、支援機能を備えていないユニットに関連付けられる。そしてユニット管理レコードRD1,RD2は、関連付けられたユニットに備えられている記憶デバイスに記憶される。つまり、データ処理ユニット11及びバーコード認識ユニット12は、支援機能を備えないために、補助記憶デバイス11c,12cにユニット管理レコードRD1を記憶している。またオブジェクト認識ユニット22は、支援機能を備えるために、補助記憶デバイス22cにユニット管理レコードRD2を記憶している。
【0032】
図3はユニット管理レコードRD1の構成を模式的に示す図である。
ユニット管理レコードRD1は、フィールドF11,F12を含んだレコードデータである。
フィールドF11には、当該ユニット管理レコードRD1が関連付けられたユニットを識別するために予め定められたユニットコードがセットされる。ユニットコードは、チェックアウトシステム100に含まれる全てのユニットを識別可能に定められる。
【0033】
フィールドF12には、当該ユニット管理レコードRD1が関連付けられたユニットの種別を識別するための種別コードがセットされる。本実施形態では種別コードは、データ処理ユニット、バーコード認識ユニット、ユーザインタフェースユニット、リーダライタユニット、プリントユニット、自動釣銭ユニット、及びオブジェクト認識ユニットを少なくとも区別できるように定められる。なお、チェックアウトシステム100には、上述した各ユニットとは異なる種別のユニットが含まれてもよい。そしてそのようなユニットが存在する場合は、そのユニットの種別も区別できるように種別コードが定められる。上述した各ユニットとは異なる種別のユニットは、例えばドロワユニットなどである。
【0034】
つまり、データ処理ユニット11の補助記憶デバイス11cに記憶されたユニット管理レコードRD1は、そのデータ処理ユニット11を他の各ユニットから識別するべく定められたユニットコードと、「データ処理ユニット」に対して定められた種別コードとが、フィールドF11,F12にそれぞれセットされている。またバーコード認識ユニット12の補助記憶デバイス12cに記憶されたユニット管理レコードRD1は、そのバーコード認識ユニット12を他の各ユニットから識別するべく定められたユニットコードと、「バーコード認識ユニット」に対して定められた種別コードとが、フィールドF11,F12にそれぞれセットされている。
【0035】
図4はユニット管理レコードRD2の構成を模式的に示す図である。
ユニット管理レコードRD2は、フィールドF21,F22,F23を含んだデータレコードである。フィールドF21,F22は、ユニット管理レコードRD1におけるフィールドF11,F12と同様に、ユニットコード及び種別コードがセットされる。フィールドF23には、チェックアウトシステム100に含まれる同種の別のユニットとの間で定められる優先度がセットされる。例えば、チェックアウトシステム100が3つのレーンシステム20を含むとすると、それらに含まれた3つのオブジェクト認識ユニット22に対して、「1」「2」「3」の優先度がそれぞれ定められていて、これがフィールドF13にセットされる。
【0036】
つまり、優先度が「2」に定められたオブジェクト認識ユニット22の補助記憶デバイス22cに記憶されたユニット管理レコードRD2は、そのオブジェクト認識ユニット22を他の各ユニットから識別するべく定められたユニットコードと、「オブジェクト認識ユニット」に対して定められた種別コードと、優先度「2」とが、フィールドF21,F22,F23にそれぞれセットされている。
【0037】
レーン管理テーブルTD1は、レーンシステム10,20の1つに含まれるユニットの関連付けを表したテーブルデータである。例えばレーン管理テーブルTD1は、それを記憶するユニットとともにレーンシステム10,20を構成する各ユニットに関連付けられたユニット管理レコードRD1,RD2の集合である。つまり、データ処理ユニット11の補助記憶デバイス11cに記憶されるレーン管理テーブルTD1は、そのデータ処理ユニット11と同じレーンシステム10に属するバーコード認識ユニット12、ユーザインタフェースユニット13、リーダライタユニット14、プリントユニット15及び自動釣銭ユニット16にそれぞれ関連付けられたユニット管理レコードRD1をそれぞれ含む。また、データ処理ユニット21の補助記憶デバイス21cに記憶されるレーン管理テーブルTD1は、そのデータ処理ユニット21と同じレーンシステム20に属するユーザインタフェースユニット13、リーダライタユニット14、プリントユニット15及び自動釣銭ユニット16にそれぞれ関連付けられたユニット管理レコードRD1と、オブジェクト認識ユニット22に関連付けられたユニット管理レコードRD2とをそれぞれ含む。かくして、各ユニットに記憶されるレーン管理テーブルTD1の内容はそれぞれ異なっている。ただし、レーン管理テーブルTD1を記憶するユニットに関するユニット管理レコードRD1をレーン管理テーブルTD1にも含めることとして、同じレーンシステム10,20に属する各ユニットに記憶されるレーン管理テーブルTD1の内容を統一してもよい。
【0038】
依頼先テーブルTD2は、後述するオブジェクト認識の依頼に関する依頼先の候補となるオブジェクト認識ユニット22を管理するためのテーブルデータである。例えば依頼先テーブルTD2は、チェックアウトシステム100に含まれたオブジェクト認識ユニット22に関連付けられたユニット管理レコードRD2の集合である。つまり、例えば3つレーンシステム20がチェックアウトシステム100に含まれる場合であれば、それら3つのレーンシステム20に設けられたオブジェクト認識ユニット22の補助記憶デバイス22cに記憶されたユニット管理レコードRD2をそれぞれ含んだ依頼先テーブルTD2が記憶される。
【0039】
なお、チェックアウトシステム100に含まれる全てのオブジェクト認識ユニット22に関連付けられたユニット管理レコードRD2の全てを依頼先テーブルTD2に含める必要はない。つまり、チェックアウトシステム100に含まれるオブジェクト認識ユニット22のうちの一部を依頼先としないのであれば、そのオブジェクト認識ユニット22に関するユニット管理レコードRD2は依頼先テーブルTD2に含めない。
【0040】
また、複数のレーンシステム10がチェックアウトシステム100に含まれる場合、それら複数のレーンシステム10に備えられたバーコード認識ユニット12にてそれぞれ記憶する依頼先テーブルTD2が共通である必要はない。すなわち、複数のバーコード認識ユニット12のそれぞれで、依頼先の候補を異ならせてもよい。
【0041】
他ユニット管理テーブルTD3は、同種の支援機能を備えた他のユニットを管理するためのテーブルデータである。従って他ユニット管理テーブルTD3は、オブジェクト認識ユニット22のような、支援機能を備えたユニットにて記憶される。例えば他ユニット管理テーブルTD3は、他のレーンシステム20に属した同種のユニットに関連付けられたユニット管理レコードRD2の集合である。つまり、例えば3つレーンシステム20がチェックアウトシステム100に含まれる場合であれば、それらレーンシステム20の1つに設けられたオブジェクト認識ユニット22の補助記憶デバイス22cに、他の2つのレーンシステム20に関連付けられたユニット管理レコードRD2をそれぞれ含んだ他ユニット管理テーブルTD3が記憶される。
【0042】
なお、以上の各テーブルは、チェックアウトシステム100の構築及びメンテナンスを行う作業者、あるいはチェックアウトシステム100の管理者などによる指示に応じて生成される。あるいは各テーブルは、各ユニットのプロセッサにより、他のユニットからユニット管理レコードRD1を収集して自動的に生成される。
【0043】
次に以上のように構成されたチェックアウトシステム100の動作について説明する。なお、以下に説明する各種の処理の内容は一例であって、一部の処理の順序の変更、一部の処理の省略、あるいは別の処理の追加などは適宜に可能である。
【0044】
バーコード認識ユニット12がバーコードの認識を行う動作モードに設定されると、プロセッサ12aは、バーコード認識アプリAP2に従って、以下に説明する情報処理(以下、バーコード認識処理と称する)を実行する。
図5はバーコード認識処理におけるプロセッサ12aの処理手順を示すフローチャートである。
【0045】
ACT1としてプロセッサ12aは、バーコード検出処理を行う。プロセッサ12aは例えば、カメラ12dが出力する画像データを処理対象とした画像処理により、バーコードが映り込んでいる領域の抽出を試みる。そしてプロセッサ12aは、該当の領域を抽出できたならば、その領域の画像から商品コードを表したバーコードの検出を試みる。
【0046】
ACT2としてプロセッサ12aは、ACT1にてバーコードの検出に成功したか否かを確認する。そしてプロセッサ12aは、商品コードを表したバーコードを検出できなかったならばNOと判定し、ACT3へと進む。
ACT3としてプロセッサ12aは、オブジェクト認識が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ12aは、該当の指示が確認できないならばNOと判定し、ACT1へと戻る。
かくしてプロセッサ12aはACT1乃至ACT3としては、商品コードを表したバーコードが検出できるか、オブジェクト認識が指示されるのを待ち受ける。
【0047】
操作者は、バーコードを用いて購買商品の登録を行う場合には、その商品の商品コードを表したバーコードをカメラ12dに翳す。これによりカメラ12dが撮影した画像にバーコードが映り込むと、プロセッサ12aはACT1にて商品コードを表したバーコードを検出できる。そしてプロセッサ12aは、ACT1にて該当のバーコードを検出したならば、ACT2にてYESと判定し、ACT4へと進む。
【0048】
ACT4としてプロセッサ12aは、検出したバーコードから商品コードを認識する。このようにしてプロセッサ12aは、カメラ12dでの撮影により得られた画像に基づいて、チェックアウトのための判定として商品の認識を行っている。かくしてバーコード認識アプリAP2に基づく情報処理をプロセッサ12aが実行することによって、プロセッサ12aを中枢部分とするコンピュータは第1の判定手段として機能する。
【0049】
ACT5としてプロセッサ12aは、ACT4にて認識した商品コードを同じレーンシステム10内で通知する。プロセッサ12aは例えば、レーン管理テーブルTD1から、「データ処理ユニット」を示す種別コードがフィールドF12にセットされているユニット管理レコードRD1を抽出する。またプロセッサ12aは、そのユニット管理レコードRD1のフィールドF11にセットされたユニットコードで識別されるユニット、すなわち同じレーンシステム10に属するデータ処理ユニット11を、通知先として決定する。そしてプロセッサ12aは、ACT4にて認識した商品コードを含み、通知先として決定したデータ処理ユニット11を宛先とする通知データを、通信デバイス12eから通信ネットワーク30へと送信する。そしてプロセッサ12aはこののち、ACT1乃至ACT3の待ち受け状態に戻る。
【0050】
さて、データ処理ユニット11が購買商品の登録及び会計のための処理を行う動作モードに設定されると、プロセッサ11aは、販売処理アプリAP1に従って、以下に説明する情報処理(以下、販売処理と称する)を実行する。
【0051】
図6は販売処理におけるプロセッサ11aの処理手順を示すフローチャートである。
ACT11としてプロセッサ11aは、商品テーブルをクリアする。商品テーブルは、購買商品のリストを表したテーブルデータであり、例えば補助記憶デバイス11cに保存される。
【0052】
ACT12としてプロセッサ11aは、商品コードが通知されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11aは、該当の通知を確認できないならばNOと判定し、ACT13へと進む。
ACT13としてプロセッサ11aは、オブジェクト認識が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11aは、該当の指示を確認できないならばNOと判定し、ACT14へと進む。
ACT14としてプロセッサ11aは、会計が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11aは、該当の指示を確認できないならばNOと判定し、ACT12へと戻る。
かくしてプロセッサ11aはACT12乃至ACT14としては、商品コードの通知、オブジェクト認識の指示又は会計の指示のいずれかを待ち受ける。
【0053】
プロセッサ11aは、前述のようにバーコード認識ユニット12から送信された通知データが通信デバイス11dにより受信されたならば、ACT12にてYESと判定し、ACT15へと進む。なお、ユーザインタフェースユニット13にて、購買商品を指定する操作を操作者が行うと、ユーザインタフェースユニット13が、その指定された購買商品の商品コード含んだ通知データを、同じレーンシステム10に属するデータ処理ユニット11に宛てて通信ネットワーク30に送信する。この通知データが通信デバイス11dにより受信された場合もプロセッサ11aは、ACT12にてYESと判定し、ACT15へと進む。
【0054】
ACT15としてプロセッサ11aは、商品テーブルを更新する。プロセッサ11aは例えば、受信された通知データに含まれている商品コードが商品テーブルにまだ含まれていないならば、当該商品コードを含むとともに、その数量を「1」とするように商品テーブルを更新する。またプロセッサ11aは例えば、受信された通知データに含まれている商品コードが商品テーブルに既に含まれているならば、当該商品コードに関連付けられた数量を1つ増加する。そしてプロセッサ11aは、商品テーブルを更新し終えたならば、ACT12乃至ACT14の待受状態に戻る。このようにプロセッサ11aが、バーコード認識の結果として識別された商品を購買商品として登録することは、チェックアウトに関する処理の一例である。かくして販売処理アプリAP1に基づく情報処理をプロセッサ11aが実行することによって、プロセッサ11aを中枢部分とするコンピュータは第1の処理手段として機能する。
【0055】
操作者は、購買商品として登録しようとしている商品のバーコードをバーコード認識ユニット12に読み取らせることができない場合には、前述のようにユーザインタフェースユニット13を操作して購買商品を指定する。あるいは操作者は、商品をカメラ12dに翳した状態で、ユーザインタフェースユニット13での予め定められた操作によって、オブジェクト認識を指示する。そうするとユーザインタフェースユニット13は、そのオブジェクト認識が指示された旨を通知するための予め定められた通知データを、同じレーンシステム10に属するデータ処理ユニット11に宛てて通信ネットワーク30に送信する。この通知データが通信デバイス11dにより受信されると、プロセッサ11aは、ACT13にてYESと判定してACT16へと進む。
【0056】
ACT16としてプロセッサ11aは、同じレーンシステム10に属するバーコード認識ユニット12に対して画像の転送を指示するための予め定められた指示データを、通信デバイス11dから通信ネットワーク30へと送信する。
この指示データが通信デバイス12eにより受信されると、プロセッサ12aは図5中のACT3にてYESと判定し、ACT6へと進む。
【0057】
ACT6としてプロセッサ12aは、オブジェクト認識をオブジェクト認識ユニット22に対して依頼する。プロセッサ12aは例えば、補助記憶デバイス22cに記憶された依頼先テーブルTD2に含まれたユニット管理レコードRD2のフィールドF21にセットされたユニットコードで識別されるオブジェクト認識ユニット22を依頼先とし決定する。なおプロセッサ12aは、依頼先テーブルTD2に複数のユニット管理レコードRD2が含まれるならば、それら複数のユニット管理レコードRD2のフィールドF21にそれぞれセットされたユニットコードで識別される複数のオブジェクト認識ユニット22をいずれも依頼先とし決定する。またプロセッサ12aは、自らが設けられているバーコード認識ユニット12と同一のレーンシステム10に属するデータ処理ユニット11を、認識結果の通知先として決定する。例えばプロセッサ12aは、補助記憶デバイス12cに記憶されたレーン管理テーブルTD1から、「データ処理ユニット」を示す種別コードがフィールドF12にセットされているユニット管理レコードRD1を抽出する。またプロセッサ12aは、そのユニット管理レコードRD1のフィールドF11にセットされたユニットコードで識別されるユニットを、通知先として決定する。そしてプロセッサ12aは、カメラ12dが出力する画像データと通知先として決定したデータ処理ユニット11のユニットコードを含み、依頼先として決定したオブジェクト認識ユニット22を宛先とする1つ又は複数の依頼データを、通信デバイス12eから通信ネットワーク30へと送信する。そしてプロセッサ12aはこののち、ACT1乃至ACT3の待受状態に戻る。ここで、依頼データは前述のように画像データを含むから、依頼データを送信することは画像をレーンシステム20に送信することに相当する。かくしてバーコード認識アプリAP2に基づく情報処理をプロセッサ12aが実行することによって、プロセッサ12aを中枢部分とするコンピュータは送信手段として機能する。
【0058】
オブジェクト認識ユニット22が商品の認識を行う動作モードに設定されると、プロセッサ22aは、オブジェクト認識アプリAP3に従って、以下に説明する情報処理(以下、商品認識処理と称する)を実行する。
図7は商品認識処理におけるプロセッサ22aの処理手順を示すフローチャートである。
【0059】
ACT21としてプロセッサ22aは、バーコード検出処理を行う。このバーコード検出処理は例えば、図5中のACT1としてプロセッサ12aが行うのと同様な処理であってよい。
ACT22としてプロセッサ22aは、ACT21にてバーコードの検出に成功したか否かを確認する。そしてプロセッサ22aは、商品コードを表したバーコードを検出できなかったならばNOと判定し、ACT23へと進む。
【0060】
ACT23としてプロセッサ22aは、オブジェクト認識処理を行う。プロセッサ22aは例えば、カメラ22dが出力する画像データを処理対象とした画像処理により、商品が映り込んでいる領域の抽出を試みる。そしてプロセッサ12aは、該当の領域が抽出できたならば、その領域に映り込んだ商品の外観の特徴量を求めて、この特徴量に基づく商品の識別を試みる。
【0061】
ACT24としてプロセッサ22aは、オブジェクト認識による商品の識別に成功したか否かを確認する。そしてプロセッサ22aは、商品を識別するに至らなかったならばNOと判定し、ACT25へと進む。
ACT25としてプロセッサ22aは、オブジェクト認識が依頼されたか否かを確認する。そしてプロセッサ22aは,該当の依頼を確認できないならばNOと判定し、ACT21に戻る。
かくしてプロセッサ22aは、ACT21乃至ACT25としては、バーコード検出に成功するか、オブジェクト認識による商品識別に成功するか、あるいはオブジェクト認識が依頼されるのを待ち受ける。
【0062】
さて、通信デバイス22eは、自らが設けられているオブジェクト認識ユニット22を宛先とする依頼データが通信ネットワーク30を介して伝送されると、この依頼データを受信する。そしてプロセッサ22aは、このように依頼データが受信されたならば、ACT25にてYESと判定し、ACT26へと進む。
【0063】
ACT26としてプロセッサ22aは、オブジェクト認識の依頼を受諾する必要があるか否の判定処理を行う。すなわち、オブジェクト認識の依頼が複数のオブジェクト認識ユニット22に対して行われているならば、それら複数のオブジェクト認識ユニット22のいずれか1つが予め定められたルールに従って依頼を受諾する。例えば、依頼先となっている複数のオブジェクト認識ユニット22の間での通知を行いながら、オブジェクト認識処理を実行可能であり、かつ優先度がより高いオブジェクト認識ユニット22が依頼を受諾することが想定される。
【0064】
ACT27としてプロセッサ22aは、上記の判定処理により受諾が必要であると判定したか否かを確認する。そしてプロセッサ22aは、受諾が必要であるならばYESと判定し、ACT28へと進む。
ACT28としてプロセッサ22aは、オブジェクト認識処理を実行する。ここでのオブジェクト認識処理は、画像データに基づいてオブジェクト認識技術によって商品を識別するための処理はACT23と同様であるが、処理対象とする画像データを依頼データに含まれる画像データとする。このようにしてプロセッサ22aは、レーンシステム10から通知された画像に基づいて、チェックアウトのための判定として商品の認識をオブジェクト認識により行っている。かくしてオブジェクト認識アプリAP3に基づく情報処理をプロセッサ22aが実行することによって、プロセッサ22aを中枢部分とするコンピュータは第3の判定手段として機能する。
【0065】
ACT29としてプロセッサ22aは、上記のオブジェクト認識処理により認識した商品の商品コードを含み、依頼データに通知先として含まれたユニットコードで識別されるデータ処理ユニット11を宛先とする通知データを、通信デバイス22eから通信ネットワーク30へと送信する。つまり、ここでの認識結果の通知は、別のレーンシステム10への通知、すなわちレーン外通知となる。そしてプロセッサ22aは、この通知を終えたならば、ACT21乃至ACT25の待受状態に戻る。なお、プロセッサ22aは、ACT28にて商品を識別できなかった場合は、商品コードに代えて、認識失敗を表す失敗コードを通知データに含める。かくしてオブジェクト認識アプリAP3に基づく情報処理をプロセッサ22aが実行することによって、プロセッサ22aを中枢部分とするコンピュータは通知手段として機能する。
【0066】
さて、データ処理ユニット11にてプロセッサ11aは、図6中のACT16にて転送指示を行ったのちには、ACT17へと進む。
ACT17としてプロセッサ11aは、上記のようにオブジェクト認識ユニット22からなされるレーン外通知を待ち受ける。そしてプロセッサ11aは、レーン外通知のためにオブジェクト認識ユニット22から上記のように送信された通知データが通信デバイス11dにより受信されたならばACT17にてYESと判定し、ACT18へと進む。
【0067】
ACT18としてプロセッサ11aは、通信デバイス11dにより受信された通知データによる通知に基づいて商品テーブルを更新する。プロセッサ11aは例えば、受信された通知データに含まれている商品コードが商品テーブルにまだ含まれていないならば、当該商品コードを含むように商品テーブルを更新する。またプロセッサ11aは例えば、受信された通知データに含まれている商品コードが商品テーブルに既に含まれているならば、当該商品コードに関連付けられた数量を1つ増加する。そしてプロセッサ11aは、商品テーブルを更新し終えたならば、ACT12乃至ACT14の待受状態に戻る。なおプロセッサ11aは例えば、受信された通知データに失敗コードが含まれているならば、商品テーブルを更新しないで、ACT12乃至ACT14の待受状態に戻る。
【0068】
このように、レーンシステム10におけるバーコード認識ユニット12での商品画像の撮影に基づいてのデータ処理ユニット11による購買商品の登録が、オブジェクト認識ユニット22の支援機能を用いて行われる。かくして販売処理アプリAP1に基づく情報処理をプロセッサ11aが実行することによって、プロセッサ11aを中枢部分とするコンピュータは第3の処理手段として機能する。
【0069】
操作者は、購買商品を全て指定し終えて、会計へと進む場合には、会計指示のための予め定められた操作をユーザインタフェースユニット13にて行う。そうするとユーザインタフェースユニット13は、会計指示を通知するための予め定められた通知データを、同じレーンシステム10に属するデータ処理ユニット11に宛てて通信ネットワーク30に送信する。この通知データの宛先であるデータ処理ユニット11では、通知データが通信デバイス11dにより受信されると、プロセッサ11aが図6中のACT14にてYESと判定し、ACT19へと進む。
【0070】
ACT19としてプロセッサ11aは、商品テーブルに登録済みの購買商品に関する会計のための処理を行う。プロセッサ11aは例えば、購買商品に関する代金額を算出する。そしてプロセッサ11aは、代金額を決済する。この会計処理に際してプロセッサ11aは、ユーザインタフェースユニット13に要求して、会計に関しての操作者に対する各種の情報の通知のための表示などを行わせる。またプロセッサ11aは、ユーザインタフェースユニット13からの通知を受けて、決済に使用する決済メディアの指定を受ける。またプロセッサ11aは、リーダライタユニット14又は自動釣銭ユニット16からの通知を受けて、クレジットカード番号、プリペイド残高、電子マネー残高又は投入現金額等の決済のためのデータを取得する。またプロセッサ11aは、リーダライタユニット14又は自動釣銭ユニット16に要求して、プリペイド残高又は電子マネー残高の書き替え、あるいは釣銭の払い出し等を行わせる。さらにプロセッサ11aは、プリントユニット15に要求して、レシートを発行させる。そしてプロセッサ11aは、会計処理を終えると、ACT11に戻る。
【0071】
ところで、レーンシステム20が設けられたチェックアウトレーンへと進入した買物客が購買しようとする商品に関するバーコードが、レーンシステム20の操作者によってカメラ22dに適正に翳されると、プロセッサ22aはACT21のバーコード検出処理により商品コードを表したバーコードを検出できるようになる。そしてプロセッサ12aは、バーコードの検出に成功したならばACT22にてYESと判定し、ACT30へと進む。
ACT30としてプロセッサ22aは、検出したバーコードから商品コードを認識する。
【0072】
ACT31としてプロセッサ22aは、ACT30にて認識した商品コードを同じレーンシステム20内で通知する。プロセッサ22aは例えば、補助記憶デバイス22cに記憶されたレーン管理テーブルTD1から、「データ処理ユニット」を示す種別コードがフィールドF12にセットされているユニット管理レコードRD1を抽出する。そしてプロセッサ22aは、そのユニット管理レコードRD1のフィールドF11にセットされたユニットコードで識別されるユニット、すなわち同じレーンシステム20に属するデータ処理ユニット21に対して、通信デバイス22eから通信ネットワーク30を介して商品コードを通知する。そしてプロセッサ22aはこののち、ACT21乃至ACT25の待ち受け状態に戻る。
【0073】
レーンシステム20が設けられたチェックアウトレーンへと進入した買物客が購買しようとする商品が、レーンシステム20の操作者によってカメラ22dに適正に翳されると、プロセッサ22aはACT23のオブジェクト認識処理により商品を識別できる。そしてプロセッサ12aは、このように商品の認識に成功したならばACT24にてYESと判定し、ACT32へと進む。
【0074】
ACT32としてプロセッサ22aは、ACT23にて認識した商品の商品コードを、ACT31と同様にして同じレーンシステム20内で通知する。そしてプロセッサ22aはこののち、ACT21乃至ACT25の待ち受け状態に戻る。
【0075】
このようにしてプロセッサ22aは、カメラ22dでの撮影により得られた画像に基づいて、チェックアウトのための判定として商品の認識をバーコード認識又はオブジェクト認識により行っている。かくしてオブジェクト認識アプリAP3に基づく情報処理をプロセッサ22aが実行することによって、プロセッサ22aを中枢部分とするコンピュータは第2の判定手段として機能する。
【0076】
なお、データ処理ユニット21は、同じレーンシステム20内で認識又は指定された商品については、当該レーンシステム20が設けられたチェックアウトレーンに関する購買商品として登録する。つまりデータ処理ユニット21のプロセッサは例えば、図6に示す販売処理のうちのACT13及びACT16乃至ACT18を除く処理を実行する。このようにデータ処理ユニット21のプロセッサが、バーコード認識又はオブジェクト認識の結果として識別された商品を購買商品として登録することは、チェックアウトに関する処理の一例である。かくして情報処理をデータ処理ユニット21のプロセッサが実行することによって、当該プロセッサを中枢部分とするコンピュータは第2の処理手段として機能する。
【0077】
以上のようにチェックアウトシステム100によれば、レーンシステム10においても、レーンシステム20に設けられたオブジェクト認識ユニット22の支援機能を利用することで、オブジェクト認識を用いた商品識別による購買商品の登録を行うことができる。そしてこれにより、レーンシステム10,20のいずれにおいても、バーコード認識及びオブジェクト認識による購買商品の登録が行える。それでありながら、レーンシステム10は、オブジェクト認識ユニット22に比べて低機能であるために安価なバーコード認識ユニット12を備える。従って、複数のチェックアウトレーンのそれぞれで共通の機能を用いることを可能としながらも、チェックアウトシステム全体としての費用を低く抑えられる。
【0078】
またチェックアウトシステム100によれば、データ処理ユニット11及びバーコード認識ユニット12を、データ処理ユニット21及びオブジェクト認識ユニット22に交換することにより、レーンシステム10をレーンシステム20にバージョンアップすることが可能である。従って、オブジェクト認識ユニット22の負荷が過大となるような場合には、一部のレーンシステム10をレーンシステム20にバージョンアップすることによってシステムの適正化を図ることが可能である。
【0079】
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
支援機能により支援する処理は、オブジェクト認識による商品認識には限らない。1つのチェックアウトレーンでの処理のためにそのチェックアウトレーンに対応するレーンシステムで取得された情報を、他のチェックアウトレーンに対応するレーンシステム内で支援機能により処理するのであれば、その処理の内容は任意でよい。
【0080】
レーンシステム10,20は、含んでいる全てのユニット又は一部のユニットを、それらのユニットの機能を兼ね備えた1つのユニットに置き換えてもよい。例えば、レーンシステム10,20を、POS端末のような単独の装置として実現してもよい。
【0081】
情報処理によりプロセッサ11a,12a,22aが実現する各機能は、その一部又は全てをロジック回路などのようなプログラムに基づかない情報処理を実行するハードウェアにより実現することも可能である。また上記の各機能のそれぞれは、上記のロジック回路などのハードウェアにソフトウェア制御を組み合わせて実現することも可能である。
【0082】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1] 第1及び第2のチェックアウトレーンにそれぞれ対応づけられる第1及び第2のレーンシステムを備え、
前記第1のレーンシステムは、
情報を取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により得られた前記情報に基づいて、チェックアウトのための判定を行う第1の判定手段と、
前記第1の判定手段による判定結果に応じて、前記第1のチェックアウトレーンでのチェックアウトに関する処理を行う第1の処理手段と、
前記第1の取得手段により得られた情報を前記第2のレーンシステムに送信する送信手段と、
を具備し、
前記第2のレーンシステムは、
情報を取得する第2の取得手段と、
前記第2の取得手段により得られた情報に基づいて、チェックアウトのための判定を行う第2の判定手段と、
前記第2の判定手段による判定結果に応じて、前記第2のチェックアウトレーンでのチェックアウトに関する処理を行う第2の処理手段と、
前記送信手段により送信された情報に基づいて、チェックアウトのための判定を行う第3の判定手段と、
前記第3の判定手段による判定結果を、前記第1のレーンシステムに通知する通知手段と、
を具備し、
前記第1のレーンシステムはさらに、
前記通知手段により通知された判定結果に応じて、前記第1のチェックアウトレーンでのチェックアウトに関する処理を行う第3の処理手段、
を備える、
チェックアウトシステム。
[付記2] 前記第1の取得手段及び前記第2の取得手段は、前記情報として画像を取得し、
前記第1の判定手段及び前記第2の判定手段は、前記第1の取得手段及び前記第2の取得手段により取得された画像に基づいて商品を判定し、
前記第1の処理手段及び前記第2の処理手段は、前記第1の判定手段及び前記第2の判定手段により判定された商品を、前記第1のチェックアウトレーン及び前記第2のチェックアウトレーンに関する購買商品として登録する処理を行い、
前記第3の判定手段は、前記送信手段により送信された画像に基づいて商品を識別し、
前記通知手段は、前記第3の判定手段により判定された商品を、前記第1のレーンシステムに通知し、
前記第3の判定手段は、前記通知手段により通知された商品を、前記第1のチェックアウトレーンに関する購買商品として登録する処理を行う、
付記1に記載のチェックアウトシステム。
[付記3] 前記第1の判定手段は、前記第1の取得手段により取得された画像に映り込んだ光学的読み取り可能なコードパターンから商品を判定し、
前記第2及び第3の判定手段は、前記第2の取得手段により取得された画像及び前記送信手段により送信された画像に映り込んだ商品の外観の特徴から商品を判定する、
付記2に記載のチェックアウトシステム。
[付記4] 前記第1のレーンシステムは、第1のスキャナ装置及び第1の情報処理装置を備え、
前記第1のスキャナ装置は、前記第1の取得手段、前記第1の判定手段及び送信手段を備え、
前記第1の情報処理装置は、前記第1の処理手段及び前記第3の処理手段を備え、 前記第2のレーンシステムは、第2のスキャナ装置及び第2の情報処理装置を備え、 前記第2のスキャナ装置は、前記第2の取得手段、前記第2の判定手段、前記第3の判定手段及び通知手段を備え、
前記第2の情報処理装置は、前記第2の処理手段を備える、
付記2又は付記3に記載のチェックアウトシステム。
[付記5] 1つのチェックアウトレーンに対応付けられ、他チェックアウトレーンに対応付けられた他レーンシステムとともにチェックアウトシステムを構成するレーンシステムであって、
情報を取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により得られた前記情報に基づいて、チェックアウトのための判定を行う第1の判定手段と、
前記第1の判定手段による判定結果に応じて、前記チェックアウトレーンでのチェックアウトに関する処理を行う第1の処理手段と、
前記第1の取得手段により得られた情報を前記他レーンシステムに送信する送信手段と、
前記送信手段により送信された情報に基づく前記他レーンシステムでの判定結果に応じて、前記チェックアウトレーンでのチェックアウトに関する処理を行う第3の処理手段と、
具備するレーンシステム。
[付記6] 1つのチェックアウトレーンに対応付けられ、他チェックアウトレーンに対応付けられた他レーンシステムとともにチェックアウトシステムを構成するレーンシステムであって、
情報を取得する第2の取得手段と、
前記第2の取得手段により得られた情報に基づいて、チェックアウトのための判定を行う第2の判定手段と、
前記第2の判定手段による判定結果に応じて、前記チェックアウトレーンでのチェックアウトに関する処理を行う第2の処理手段と、
前記他レーンシステムより送信された情報に基づいて、チェックアウトのための判定を行う第3の判定手段と、
前記第3の判定手段による判定結果を、前記他レーンシステムに通知する通知手段と、
を具備するレーンシステム。
【符号の説明】
【0083】
10,20…レーンシステム、11,21…データ処理ユニット、11a,12a、22a…プロセッサ、11b,12b,22b…メイン記憶デバイス、11c,12c,22c…補助記憶デバイス、11d,12e,13e…通信デバイス、11e,12f,22f…伝送路、12…バーコード認識ユニット、12d,22d…カメラ、13…ユーザインタフェースユニット、14…リーダライタユニット、15…プリントユニット、16…自動釣銭ユニット、22…オブジェクト認識ユニット、30…通信ネットワーク、100…チェックアウトシステム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7