(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-27
(45)【発行日】2023-03-07
(54)【発明の名称】モジュールラッチアーム付き狭幅アダプタ及びコネクタ
(51)【国際特許分類】
G02B 6/36 20060101AFI20230228BHJP
H01R 13/633 20060101ALI20230228BHJP
H01R 13/639 20060101ALI20230228BHJP
【FI】
G02B6/36
H01R13/633
H01R13/639 Z
(21)【出願番号】P 2019529922
(86)(22)【出願日】2017-12-05
(86)【国際出願番号】 US2017064643
(87)【国際公開番号】W WO2018111617
(87)【国際公開日】2018-06-21
【審査請求日】2020-12-02
(32)【優先日】2016-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-01-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516183185
【氏名又は名称】センコー アドバンスド コンポーネンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100163991
【氏名又は名称】加藤 慎司
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー・グニアデック
(72)【発明者】
【氏名】キマン・ウォン
(72)【発明者】
【氏名】高野 一義
(72)【発明者】
【氏名】シウ・ケイ・マ
【審査官】山本 元彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-276493(JP,A)
【文献】国際公開第2015/068461(WO,A1)
【文献】特開2005-017602(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0306125(US,A1)
【文献】特開2016-134234(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0331464(US,A1)
【文献】米国特許第07473124(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/24
G02B 6/255
G02B 6/36-6/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前部本体であって、上面及び底面と、前記前部本体の前記上面に長さ方向に延びる凹部と、前記前部本体の前記上面に幅方向に延びる第1の溝とを備える前部本体と、
前記前部本体に接続されハウジングを形成する後部本体と、
前部分、及び、後部分を備えるプッシュプルタブと、
を備え、
前記プッシュプルタブは、前記前部分に幅方向に延びる第2の溝を備え、
前記プッシュプルタブは、前記ハウジングの長さ方向に移動可能であり、それにより、前記第2の溝が、
前記第1の溝と前記第2の溝とが互いに整列している整列位置及び
前記第1の溝と前記第2の溝とが互いに整列していない不整列位置の間を移動可能なように構成されており、
前記前部分は、前記凹部
内に配置されている、コネクタ。
【請求項2】
前記後部分
は、工具を用いずに前記プッシュプルタブを前記ハウジングの長さ方向に沿って動か
せるように構成された遠位端を備えている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ハウジングに含まれる第1及び第2のフェルールを更に備えている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記第1のフェルールを付勢するバネを更に備え、前記バネは、前記後部本体と前記第1のフェルールとを係合している、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記バネは第1のバネを備え、前記コネクタは、前記第2のフェルールを付勢する第2のバネを更に備え、前記第2のバネは、前記後部本体と前記第2のフェルールとを係合している、請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記プッシュプルタブは、前記プッシュプルタブの前記第2の溝が前記前部本体の前記第1の溝と整列するような位置に付勢されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記前部本体は前部端を有し、前記凹部は前記前部本体の前記前部端に設けられている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記プッシュプルタブの前記前部分は、前記第2の溝の前方に位置する傾斜面を含み、前記傾斜面は、前記第2の溝の一部であるか、又は、前記第2の溝とは別に設けられている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記第1の溝は、前記凹部によって2つの部分に分離されている、請求項1に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、「モジュールラッチアーム付き狭幅アダプタ及びコネクタ」という表題の、2017年2月7日に出願された米国仮出願第62/457,150号、及び「モジュールラッチアーム付き狭幅アダプタ及びコネクタ」という表題の、2017年8月23日に出願された米国仮出願第62/546,920号の優先権を主張し、これらは各々その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本開示は、概して遠隔解除を有するコネクタに関し、より具体的には、狭ピッチ間隔ルーセントコネクタ(LC)デュプレックスアダプタ及び狭幅マルチファイバコネクタなどの狭幅アダプタ及びコネクタに関する。
【0003】
インターネットの普及により、通信ネットワークはかつてないほどの成長を遂げてきた。サービスに対する消費者需要及び競争の激化により、ネットワークプロバイダは、コストを削減しながらサービス品質を改善する方法を継続的に見いだしてきた。
【0004】
ある解決策は、高密度配線パネルの配置を含んでいた。高密度配線パネルは、急成長中のネットワークをサポートするために必要な増加する配線量をコンパクトなフォームファクタに統合し、それによってサービス品質を高め、フロアスペース及びサポートオーバーヘッドなどのコストを削減するように設計することができる。しかしながら、高密度配線パネルの配置は完全には実現されていない。
【0005】
データセンター及びスイッチングネットワークなどの通信ネットワークでは、嵌め合いコネクタ間の多数の配線を密集させて高密度パネルにすることができる。パネル及びコネクタ製造業者は、コネクタサイズ及び/又はパネル上の隣接するコネクタ間の間隔を小さくすることによってそのような高密度に最適化することができる。両方のアプローチがパネルコネクタ密度を増加させるために有効であるかもしれないが、コネクタサイズ及び/又は間隔を小さくすることでまたサポートコストが増加し、サービスの質が低下することがある。
【0006】
高密度パネル構成では、隣接するコネクタ及びケーブルアセンブリが、個々の解除機構へのアクセスを妨げる可能性がある。そのような物理的な障害物は、ケーブル及びコネクタにかかる応力を最小限に抑えるオペレータの能力を妨げる可能性がある。例えば、ユーザが密集したコネクタ群に手を伸ばし、周囲の光ファイバ及びコネクタを脇へ押しやって親指及び人差し指で個々のコネクタ解除機構にアクセスする時、これらの応力がかかる可能性がある。ケーブルやコネクタに過度の負荷をかけると、隠れた欠陥が生じたり、終端部の整合性及び/又は信頼性が低下したり、深刻なネットワークパフォーマンスの中断を引き起こすことがある。
【0007】
操作者は、ねじ回しのような工具を使用して密集したコネクタ群に手を伸ばして解除機構を作動させようと試みるが、隣接するケーブル及びコネクタが作業者の視線を遮り、隣接するケーブルを脇に押しやることなく工具を解除機構に導くことを困難にする。さらに、操作者の視線上に何もない時でも、工具を解除機構に導くことは時間のかかるプロセスであり得る。そのため、工具を使用することがサポート時間の短縮やサービス品質の向上には効果的でない場合がある。
【0008】
小さいフォームファクタのプラグ着脱可能なトランシーバー(SFP)は、ラックマウント式の銅線ファイバ(copper-to-fiber)メディアコンバータ内の電気通信基盤において現在使用されており、イーサネットスイッチ及び/又はパッチングハブとしても知られている。これらの基盤イーサネット及び光ファイバ接続は、そのような機器のためのスペースが限られているために、接続密度を高めるために急速に進化している。光ファイバコネクタは長年にわたって小型化されてきたが、共通寸法ですぐに使用可能なSFPに差し込むために必要以上に小さくは設計されていない。しかしながら、トランシーバー技術が発展するにつれて、より高密度のスイッチ及び/又はパッチングハブ装置を作るためにより小さいSFPが用いられるであろう。従って、より小さいSFPにおける将来の開発のニーズを満たす光ファイバコネクタが必要である。
【発明の概要】
【0009】
要約すると、一態様は、上面及び底面、前記前部本体の前記上面に長さ方向に延びる凹部を含む前部本体と、前記前部本体に取り外し可能に接続されハウジングを形成する後部本体であって、前記後部本体の一部は、取り外し可能に接続されると前記前部本体内に取り外し可能に収まる後部本体と、前部分、後部分、及び1つ又は複数の側部を含むプッシュプルタブとを備えるコネクタであって、前記プッシュプルタブは前記1つ又は複数の側部を用いて取り外し可能に前記ハウジングに接続され、前記前部は前記凹部に位置するコネクタを提供する。
【0010】
他の態様は、上面及び底面を有するコネクタを受容するための1つ又は複数のポートを備えるレシーバー装置であって、前記1つ又は複数のポートは前記上面に少なくとも1つの切り欠き部を含み、前記1つ又は複数のポートは前記底面に少なくとも1つのガイドレールを含み、前記少なくとも1つの切り欠き部は交換可能なアンカー装置を受容するように構成されているレシーバー装置を提供する。
【0011】
さらなる態様は、ハウジングの表面に幅方向に延びる溝を含む前記ハウジングを備えるコネクタと、相補的な溝を含むプッシュプルタブであって、前記プッシュプルタブは取り外し可能に前記ハウジングに接続されたプッシュプルタブと、前記コネクタを受容するための1つ又は複数のポートを備えるレシーバー装置であって、前記1つ又は複数のポートは第1部分及び第2部分を含む交換可能なアンカー装置を備えるレシーバー装置とを備えるネットワークシステムであって、前記溝は、前記コネクタが前記受容要素に挿入される時に前記交換可能なアンカー装置の前記第1の部分を受容するように構成され、前記相補的な溝は、前記コネクタが前記受容要素に収容される時に前記交換可能なアンカー装置の前記第2の部分を受容するように構成され、前記プッシュプルタブは前記コネクタから離れる方向に移動される時、前記交換可能なアンカー装置の前記第2部分を前記相補的溝から離脱させるように構成され、それによって前記交換可能なアンカー装置の前記第1部分を前記コネクタの前記溝から離脱させるネットワークシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】
図1Aは従来技術の標準6.25mmピッチLCコネクタSFPの斜視図である。
【
図1B】
図1Bは従来技術の標準6.25mmピッチLCアダプタの斜視図である。
【
図1D】
図1Dは
図1Bの従来技術のアダプタの正面面であり、6.25mmピッチを表示している。
【
図2A】
図2Aは従来技術のLCデュプレックスコネクタの斜視図である。
【
図2B】
図2Bは従来技術の遠隔解除プルタブ付きLCデュプレックスコネクタの斜視図である。
【
図2C】
図2Cは、2A及び2Bに示す実施形態で使用される従来技術のLCコネクタの上面図である。
【
図3】
図3は本開示の態様に係る本明細書に開示されたコネクタを受容するための将来の狭ピッチLC SFPの斜視図である。
【
図4A】
図4Aは本開示の態様に係る狭ピッチLCアダプタの一実施形態の斜視図である。
【
図4C】
図4Cは
図4Aの狭ピッチLCアダプタの正面図であり、4.8mmピッチを表示している。
【
図5】
図5は本開示の態様に係る遠隔解除付き狭ピッチLCデュプレックスコネクタの一実施形態の斜視図である。
【
図6A】
図6Aは本開示の態様に係る
図5の実施形態で使用されるLCコネクタの上面図である。
【
図7】
図7は解除機構が取り外されている本開示の態様に係る
図5の狭ピッチLCデュプレックスコネクタの斜視図である。
【
図8】
図8は本開示の態様に係る
図5の狭ピッチLCデュプレックスコネクタの斜視図である。
【
図9】
図9は従来技術の標準マルチファイバプッシュオン/プルオフ(MPO)SFPの斜視図である。
【
図11】
図11は本開示の態様に係る本明細書に開示されたコネクタを受容するための将来の狭ピッチマルチファイバSFPの斜視図である。
【
図12A】
図12Aは本開示の態様に係る遠隔解除付き狭幅マルチファイバコネクタの一実施形態の斜視図である。
【
図12B】
図12Bは本開示の態様に係る
図12Aの狭幅マルチファイバコネクタの上面図であり、9.6mmの幅を有している。
【
図13A】
図13Aは、本開示の態様に係るSFPラッチを有する狭幅SFPに挿入された狭幅マルチファイバコネクタの斜視図である。
【
図13B】
図13Bは本開示の態様に係る狭幅アダプタラッチを有する狭幅アダプタに挿入された狭幅マルチファイバコネクタの斜視図である。
【
図14】
図14は本開示の態様に係る通常のプルタブ位置でSFPラッチと係合する凹部を有する
図13Aの狭幅マルチファイバコネクタの側面図である。
【
図15】
図15は本開示の態様に係るプルタブを後退させることによってSFPラッチから離脱している
図13Aの狭幅マルチファイバコネクタの側面図である。
【
図16A】
図16Aは本開示の態様に係るアダプタラッチを有する狭幅マルチファイバコネクタの斜視図である。
【
図16B】
図16Bは本開示の態様に係るアダプタラッチを有する狭幅マルチファイバコネクタの分解斜視図である。
【
図17C】
図17Cは本開示の態様に係るSFP内に収まっているプラグフームの側面図である。
【
図17D】
図17Dは本開示の態様に係るプッシュ/プルタブがSFPラッチ凹部内のノーマル位置にある
図16Aの狭幅コネクタの斜視図である。
【
図17E】
図17Eは本開示の態様に係るプッシュ/プルタブがSFPラッチ凹部に対してプルバック位置にある
図16Aの狭幅コネクタの斜視図である。
【
図18A】
図18Aは本開示の態様に係る小さいフォームファクタのトランシーバーの斜視図である。
【
図19】
図19は1つのコネクタがトランシーバーに挿入されたSFPの斜視図である。
【
図20A】
図20Aは本開示の態様に係るコネクタを保持しているSFPの側面図である。
【
図20B】
図20Bは本開示の態様に係るコネクタを保持しているSFPの側面図である。
【
図21】
図21は本開示の態様に係る、プッシュ/プルタブが後退した状態でトランシーバーに挿入された1つのコネクタを有するSFPの斜視図である。
【
図22A】
図22Aは本開示の態様に係る、コネクタをラッチ解除するために上昇位置にあるSFPラッチの側面図である。
【
図22B】
図22Bは本開示の態様に係る、コネクタをラッチ解除するために上昇位置にあるSFPラッチの側面図である。
【
図25A】
図25Aは本開示の態様に係るプッシュプルタブが前方位置にあるコネクタの斜視図である。
【
図25B】
図25Bは本開示の態様に係るプッシュプルタブが後方位置にあるコネクタの斜視図である。
【
図26A】
図26Aは本開示の態様に係るプッシュプルタブ付きコネクタの斜視図である。
【
図26B】
図26Bは本開示の態様に係るプッシュプルタブ付きコネクタの拡大斜視図である。
【
図26C】
図26Cは本開示の態様に係るプッシュプルタブ付きコネクタの別の斜視図である。
【
図27A】
図27Aは本開示の態様に係るプッシュプルタブ付きコネクタの斜視図である。
【
図27B】
図27Bは本開示の態様に係るプッシュプルタブ付きコネクタの拡大斜視図である。
【
図27C】
図27Cは本開示の態様に係るプッシュプルタブ付きコネクタの別の斜視図である。
【
図28A】
図28Aは、特定された2つの別々の断面を有するいくつかの実施形態に係るCSコネクタの例を示す。
【
図28B】
図28Bは、
図28Aで特定されたCSコネクタの第1の特定された断面領域におけるCSコネクタの詳細な断面図である。
【
図28C】
図28Cは、
図28Aで特定されたCSコネクタの第2の特定された断面領域におけるCSコネクタの詳細な断面図である。
【
図29】
図29は本開示の態様に係る、異なる長さのプッシュプルタブ付きコネクタの斜視図である。
【
図30A】
図30Aは本開示の態様に係るデュプレックスアダプタ/トランシーバーの詳細寸法前面図である。
【
図30B】
図30Bは本開示の態様に係るデュプレックスアダプタ/トランシーバーの詳細寸法断図である。
【
図30C】
図30Cは本開示の態様に係るデュプレックスアダプタ/トランシーバーの別の詳細寸法断面図である。
【
図31A】
図31Aは取り外し可能なアンカーが取り付けられたデュプレックスアダプタ/トランシーバーの斜視図である。
【
図32A】
図32Aは取り外し可能なアンカーが取り付けられたデュプレックスアダプタ/トランシーバーの別の斜視図である。
【
図33A】
図33Aは取り外し可能なアンカーが取り付けられたデュプレックスアダプタ/トランシーバーの別の斜視図である。
【
図34】
図34は本開示の態様に係る、取り外し可能なアンカーが取り付けられたデュプレックスアダプタ/トランシーバーの詳細寸法断面図である。
【
図35A】
図35Aは本開示の態様に係る、取り外し可能なアンカーが取り付けられたデュプレックスアダプタ/トランシーバーの別の詳細寸法断面図である。
【
図35B】
図35Bは本開示の態様に係る、取り外し可能なアンカーが取り付けられたデュプレックスアダプタ/トランシーバーの詳細寸法断面図である。
【
図36A】
図36Aはアダプタ/トランシーバーに挿入されているところのCSコネクタの斜視図である。
【
図36B】
図36Bはアダプタ/トランシーバーに挿入された後のCSコネクタの斜視図である。
【
図37】
図37はアダプタ/トランシーバーに挿入されているところのCSコネクタの側面切断図である。
【
図38】
図38は水平溝の詳細図付きのCSコネクタの斜視図である。
【
図39A】
図39Aはアダプタ/トランシーバーに挿入されたCSコネクタの側面切断図である。
【
図39B】
図39Bはアダプタ/トランシーバーに挿入されたCSコネクタの別の側面切断図である。
【
図40】
図40はアダプタ/トランシーバーに挿入されたCSコネクタの説明に役立つ上面図及びアダプタ/トランシーバーに挿入されたCSコネクタの側面切断図を示す。
【
図41】
図41はアダプタ/トランシーバーに挿入されたCSコネクタの説明に役立つ上面図及びアダプタ/トランシーバーに挿入されたCSコネクタの側面切断図を示す。
【
図44A】
図44Aは、接続をより遅いバージョンのシステムに分配するためのファンアウト及びカセット方式を示す。
【
図44B】
図44Bは、ファンアウト及び/又はカセット方式を必要とせずに接続をより遅いバージョンのシステムに分配するための代替手段を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示は、記載されている特定のシステム、デバイス、及び方法が変わる可能性があるため、これらに限定されない。明細書中で使用される用語は、特定のバージョン又は実施形態を説明することのみを目的としており、範囲を制限することを意図していない。
【0014】
本明細書で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明らかにそうでないことを指示しない限り、複数の言及を含む。他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術的及び科学的用語は、当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本開示におけるいかなる記載も、本開示に記載された実施形態が先行発明によってそのような開示に先行する権利を与えられていないことの承認として解釈すべきではない。本明細書で使用されるとき、用語「含む(comprising)」は、「含むが、これらに限定されない」を意味する。
【0015】
以下の用語は、本出願の目的のために、以下に記載されるそれぞれの意味を有するものとする。
【0016】
本明細書で使用するとき、コネクタとは、第1のモジュール又はケーブルを第2のモジュール又はケーブルに接続する装置及び/又はその構成要素を指す。コネクタは、光ファイバ伝送又は電気信号伝送用に構成されてもよい。コネクタは、例えばフェルールコネクタ(FC)、光ファイバ分散データインターフェース(FDDI)コネクタ、LCコネクタ、メカニカル・トランスファー(MT)コネクタ、正方形(SC)コネクタ、SCデュプレックスコネクタ、又はストレートチップ(ST)コネクタのような、現在知られているか又は今後開発される任意の適当なタイプであってよい。コネクタは、一般に、コネクタハウジング本体によって規定され得る。いくつかの実施形態では、ハウジング本体は、本明細書に記載の任意の又はすべての構成要素をこの中に組み込んでもよい。
【0017】
「光ファイバケーブル」又は「光ケーブル」は、光線の光信号を伝導するための1つ又は複数の光ファイバを含むケーブルを指す。光ファイバは、ガラス、ガラス繊維、及びプラスチックを含む任意の適当な透明材料から構成することができる。ケーブルは、光ファイバを囲むジャケット又は被覆材料を含み得る。さらに、ケーブルはケーブルの一端又は両端のコネクタに接続できる。
【0018】
本明細書に記載の様々な実施形態は、概して、周囲のコネクタを損傷したり、誤って周囲のコネクタを外したり、周囲のコネクタを介した伝送を中断することなどなく、ユーザが高密度パネル上で密集したケーブルアセンブリコネクタを取り外すことができるように遠隔解除機構を提供する。様々な実施形態はまた、例えば将来の狭ピッチLC SFP及び将来の狭幅SFPと共に使用するための、狭ピッチLCデュプレックスコネクタ及び狭幅マルチファイバコネクタを提供する。遠隔解除機構によって、狭ピッチLC SFP及び狭幅マルチファイバSFPの高密度アレイで狭ピッチLCデュプレックスコネクタ及び狭幅マルチファイバコネクタの使用が可能になる。
【0019】
図1Aは、従来技術の標準6.25mmピッチLCコネクタSFP100の斜視図を示す。SFP100は、デュプレックスコネクタを受容するように構成され、各々がそれぞれのLCコネクタを受容するための2つのレセプタクル102を提供する。ピッチ104は、2つのレセプタクル102のそれぞれの長手方向中心軸間の軸から軸までの距離として定義される。
図1Bは、従来技術の標準6.25mmピッチLCアダプタ106の斜視図を示す。アダプタ106はまた、デュプレックスコネクタを受容するように構成されており、それぞれLCコネクタを受容するための2つのレセプタクル108を提供する。
図1Cは、
図1Bのアダプタ106の上面図である。アダプタ106のピッチは、アダプタ106の正面図を示す
図1Dに示すように、2つのレセプタクル108のそれぞれの長手方向中心軸間の軸から軸までの距離として、SFP100のピッチと同様に定義される。
【0020】
図2Aは、従来のSFP100及び従来のアダプタ106と共に使用することができる従来技術のLCデュプレックスコネクタ200を示す。LCデュプレックスコネクタ200は、2つの従来のLCコネクタ202を含む。
図2Bは、遠隔解除プルタブ206を有し、2つの従来のLCコネクタ208を含む別の従来技術のLCデュプレックスコネクタ204を示す。図示のように、遠隔解除プルタブは2つのプロング210を含み、各プロング210はそれぞれのLCコネクタ208の延長部材212に結合するように構成される。
図2C及び
図2Dは、それぞれ5.6mmの幅を有する従来のLCコネクタ208の上面図及び側面図を示し、さらに延長部材212を示す。
【0021】
本明細書に開示される様々な実施形態は、
図3に示される狭ピッチLC SFP300などの、従来の6.25mmピッチ及び5.25mmピッチよりも小さいピッチを有する将来のSFPと共に使用するために構成される。様々な実施形態は、デュプレックス配置(送信及び受信ファイバを有する)でLCタイプの光ファイバコネクタを利用するが、以下にさらに記載するように、従来の6.25mm及び5.25mmピッチより小さいコネクタの軸から軸までの距離を有する。
【0022】
別の態様によれば、狭ピッチデュプレックスLCアダプタの実施形態が開示されている。
図4Aから4Cは、狭ピッチアダプタ400の一実施形態を示している。狭ピッチアダプタ400は、その対向する両端に、本明細書に開示された態様に係る2つの狭ピッチLCデュプレックスコネクタを接続するように構成されたレセプタクル402を有する。
図4Bは、アダプタ400の上面図を示す。
図4Cは正面図を示し、アダプタ400が4.8mmのピッチを有することをさらに示している。アダプタ400は、LCデュプレックスコネクタのLCコネクタ間の軸から軸までの距離に対応するアダプタのピッチで、デュプレックスLCコネクタを受容するように構成されている。アダプタ400は4.8mmのピッチを有するが、本明細書に開示される狭ピッチアダプタの様々な実施形態は、従来のアダプタのピッチよりも小さい、例えば6.25mm未満及び約5.25mm未満の異なるピッチを有してもよい。いくつかの実施形態では、ピッチは約4.8mm以下であってよい。
【0023】
狭幅コネクタの必要性に加えて、高密度の狭幅SFPアレイで使用される狭幅コネクタを遠隔ラッチ解除する必要がある。これは、隣接する光ファイバのサービスを中断することなく、コネクタへの指によるアクセスがほぼ不可能であるからである。例えば
図2Bに示すように、遠隔ラッチ解除する光ファイバコネクタの現在のデザインがあるが、
図2Bに示すように、これらは全てのSFPに典型的なダイカスト構造に差し込まれたときに所望通りに機能することが困難であることが証明されている。ダイカストSFPは、光ファイバコネクタのプラスチックラッチの通常の屈曲動作を妨げ得る鋭いエッジや内部のバリ(flashing)(バリ(burr))がないものではない。特に指が隣接する光ファイバを邪魔しないようにコネクタの後ろに一定の距離突出するプルタブによって遠隔始動されるラッチの場合、金属エッジとバリとの間の干渉によって、光ファイバコネクタのプラスチックラッチが完全に係合状態になるあるいは簡単に離脱することが防がれることがある。
【0024】
SFPからのコネクタのラッチ/ラッチ解除をより信頼できるものにするために、本明細書に開示されている様々な実施形態は、例えば以下の
図5、7、8及び12に示され説明されているように、遠隔ラッチ構成要素(プルタブ)にバネ力を加え、コネクタラッチが確実に未変位位置に戻ることを可能にし、それによってSFPの凹部内で完全に係合状態になる。
【0025】
図5は、本明細書に開示された態様に係る狭ピッチコネクタ500の一実施形態を示す。狭ピッチコネクタ500は、2つのLCコネクタ502を含むデュプレックスLCコネクタである。LCコネクタ502はそれぞれ、各フェルール503と、各延長部材又はラッチアーム504とを含む。コネクタ500は4.8mmのピッチを有し、このピッチは双方のLCコネクタ502の中心軸間の軸から軸までの距離として定義される。他の実施形態では、コネクタピッチは、従来のコネクタのピッチのピッチよりも小さく、例えば約6.25mm未満及び約5.25mm未満であってよい。いくつかの実施形態では、ピッチは約4.8mm以下であってよい。
【0026】
コネクタ500は、底部ハウジング508及び上部ハウジング510を有するハウジング506をさらに含む。底部ハウジング508は、側壁512を含む。様々な実施形態において、コネクタ500のハウジング506は、切り替え可能なハウジングであってよい。例えばコネクタ500の極性を変化させるために、ハウジング500を開けるのを容易にするために側壁512は開くように構成されてもよい。側壁512は、
図5に示されるように、コネクタ500の後部に向かって隆起していてもよい。側壁512をコネクタ500の後部に向かって隆起させる1つの利点は、よりアクセスしやすいことである。他の実施形態では、側壁512は他の場所で隆起していてもよい。
【0027】
コネクタ500は、遠位端516及び近位端518を有するプルタブ514をさらに含む。プルタブ514は、力を与えるように構成されたバネ520をさらに含み、その結果コネクタラッチアーム504が未変位位置に戻り、それによってSFPの凹部内で完全に係合状態になる。プルタブ514の遠位端516を引っ張って、コネクタ500をSFP又はアダプタから遠隔解除することができる。プルタブ514の近位端518は、狭ピッチLCコネクタ500のラッチアーム504の独特の形状と係合するように独特の形状に形づくられている。近位端518は、デュプレックスLCコネクタ500の両方のラッチアーム504に係合する。すなわち近位端518は、両方のコネクタ502のラッチアームに係合するように構成された単一のプロングを含む。プルタブ514の近位端518には、デュプレックスLCコネクタ502のラッチアーム504の半円形表面の真上で静止し、その半円形表面に沿ってスライドするように構成された外向きピン522がある。ピン522の水平及び後部経路方向によって、コネクタラッチアーム504の半円形状が下方に曲がる。ピン522がコネクタラッチアーム504の傾斜溝内部に入っていないので、遠位端516などのコネクタ後部の遠距離からプルタブ514を引っ張って後方へ移動させるのではなく、このタブ514をLCコネクタ502の真後ろの位置で押し下げることもできる。コネクタの一体型レバー又はラッチアーム504を押し下げる動作によって、コネクタ500をラッチ解除する。一部の例では、プルタブ514の水平動作は望ましくない場合もある。従って、コネクタラッチアーム504は、プルタブ514の水平動作にならずに押し下げることができる。
【0028】
図6A及び
図6Bは、狭ピッチコネクタ500のLCコネクタ502の上面図及び側面図をそれぞれ示す。
図6Aはさらに、LCコネクタ502が4.6mmの幅を有することを示す。
図6Bは、ラッチアーム504の半円形状を示す。
【0029】
図7は、
図5の狭ピッチコネクタ500の部分分解図を示す。上部ハウジング510は底部ハウジング508から分離されている。プルタブ514は、上部ハウジング510に結合しており、コネクタの長さに沿って長手方向にスライドするように構成されている。上部ハウジング510はまた、プルタブ514を受容するように構成された拘束部524を含む。
【0030】
図8は、狭ピッチコネクタ500のさらなる分解図を示す。具体的には、プルタブ514は、上部ハウジング510から切り離して示されており、スプリング520はプルタブから取り外されている。プルタブ514は、バネ520を受容するように構成された長手方向凹部526と、ばねを保持するように構成された少なくとも1つの拘束部528とを含む。上部ハウジング510はまた、バネ520及び近位端518などのプルタブ514の少なくとも一部を収容するように構成された凹部530を含む。様々な実施形態では、プルタブは上部ハウジングを介してコネクタに取り外し可能に結合することができる。
【0031】
図9は、従来技術の標準MPO SFP 900の斜視図を示す。SFP 900は、標準MPOコネクタを受容するように構成され、例えば
図10A~10Cに示すように、従来の幅を有するMPOコネクタを受容するためのレセプタクル902を提供する。
【0032】
図10Aは、従来のMPOコネクタ1000の斜視図を示す。
図10Bに示すように、従来のMPOコネクタ1000は12.4mmの幅を有する。
図10Cは、MPOコネクタ1000の正面図を示す。
【0033】
図11は、本開示の態様に係る将来の狭幅マルチファイバSFP1100の一実施形態を示す。本明細書に開示される様々な実施形態は、従来のMPOコネクタの幅よりも狭い、すなわち約12.4mm未満の幅を有する、狭幅マルチファイバSFP1100と共に使用するように構成されている。狭幅マルチファイバSFPは、MTフェルールを有する狭幅コネクタなどの狭幅マルチファイバコネクタを受容するように構成されたレセプタクル1102を有する。
【0034】
図12Aは、本明細書に開示された態様に係る狭幅コネクタ1200の一実施形態を示す。狭幅コネクタ1200は、マルチファイバMT / MPOフェルール1202を含むマルチファイバコネクタである。コネクタ1200は、2つの延長部材又はラッチアーム1204を含む。他の実施形態では、コネクタは少なくとも1つのラッチアームを含み得る。コネクタ1200は、
図12Bのコネクタ1200の上面図に示されるように、9.6mmの幅を有する。他の実施形態では、コネクタ幅は、従来のマルチファイバコネクタのコネクタ幅よりも小さく、例えば、
図10Bに示されている従来のMPOコネクタの12.4mm未満であってよい。いくつかの実施形態では、コネクタ幅は約9.6mm以下であってよい。
【0035】
コネクタ1200は、底部ハウジング1208及び上部ハウジング1210を有するハウジング1206をさらに含む。底部ハウジング1208は側壁1212を含む。様々な実施形態において、コネクタ1200のハウジング1206は、切り替え可能なハウジングであってよい。例えばコネクタ1200の極性を変化させるために、ハウジング1206を開けるのを容易にするために側壁512は開くように構成されてもよい。側壁1212はコネクタ1200の後部に向かって隆起していてもよい。側壁1212をコネクタ1200の後部に向かって隆起させる1つの利点は、よりアクセスしやすいことである。他の実施形態では、側壁512は他の場所で隆起していてもよい。
【0036】
コネクタ1200は遠位端1216及び近位端1218を有するプルタブ1214をさらに含む。プルタブ1214は力を与えるように構成されたバネ1220をさらに含み、その結果プルタブ1214は、コネクタラッチングアーム1204が未変位位置に戻り、それによって、SFPの凹部内で完全に係合状態になる。プルタブ1214の遠位端1216を引っ張って、コネクタ1200をSFP又はアダプタから遠隔解除することができる。プルタブ1214の近位端1218は、狭幅マルチファイバコネクタ1200のラッチアーム1204の独特の形状と係合するように独特の形状をしている。近位端1218は、マルチファイバコネクタ1200の両方のラッチアーム1204に係合する。すなわち近位端1218は、両ラッチアーム1204に係合するように構成された単一のプロングを含む。プルタブ1214の近位端1218には、ラッチアーム1204の半円形表面の真上で静止し、その半円形表面に沿ってスライドするように構成された外向きピン1222がある。ピン1222の水平及び後方経路方向によって、コネクタラッチアーム1204の半円形状が下方に曲がる。ピン1222がコネクタラッチアーム1204の傾斜溝内部に入っていないので、遠位端1216などのタブの後部の遠距離からプルタブ1214を引っ張って後方へ移動させるのではなく、このタブを上記コネクタの真後ろの位置で押し下げることもできる。コネクタの一体型レバー又はラッチアーム1204を押し下げる動作によってコネクタ1200をラッチ解除する。一部の例では、プルタブ1214の水平動作は望ましくない場合がある。従って、コネクタラッチアーム1204はプルタブ1214の水平動作にならずに押し下げることができる。
【0037】
図12B及び12Cはそれぞれ、狭幅マルチファイバコネクタ1200の上面図及び正面図を示す。
図12Bは、コネクタ1200が9.6mmの幅を有することをさらに示す。
【0038】
上述の様々な実施形態では、狭幅コネクタは、狭幅SFP又は狭幅アダプタ内の固定された又は不動の凹部と係合するように構成されたラッチアームを有する。これらの実施形態では、そのラッチアームをSFPの又はアダプタ凹部から離脱させるように、コネクタのプルタブはコネクタの可撓性ラッチアームを動かす。例えば、ラッチタブは、コネクタをSFP又はアダプタから離脱させるように、プルタブが引っ張られるにつれて下方に曲がる。
【0039】
他の実施形態では、例えば、以下の
図13A、
図13B、
図14、及び
図15に関してさらに説明されるように、遠隔ラッチ解除プルタブは、アダプタ又はSFP内のラッチ又はフックと結合するように構成することができる。これらの実施形態では、コネクタの可撓性ラッチアームはSFP又はアダプタの主キャビティ内に移動され、バネによって前方に押されたプルタブがノーマル位置にある時にSFP又はアダプタのラッチはコネクタの凹部に係合する。プルタブが引っ張られる時に、SFP又はアダプタのラッチが後退したプルタブによって持ち上げられ、それによってSFP又はアダプタのラッチをコネクタから離脱させるような傾斜面領域を有するように、プルタブは構成されてもよい。
【0040】
図13Aは、コネクタの凹部がSFPラッチに係合するように狭ピッチSFP1302に挿入された狭ピッチマルチファイバコネクタ1300を示す。
図13Bは、狭ピッチコネクタ1300の凹部がアダプタのラッチに係合するように狭ピッチアダプタ1304に挿入された狭ピッチコネクタ1300を示す。
【0041】
図14は、狭幅SFP1302に結合される
図13Aの狭幅コネクタ1300の側面図を示す。結合の詳細を輪1400内に示している。具体的には、SFP1302はSFPラッチ1402を含む。コネクタ1300は凹部1404を含む。例えば、コネクタハウジングが凹部1404を含んでもよい。プルタブ1406は、様々な実施形態に関して説明したようにバネ式でもよい。これにより、プルタブ1406は、SFPラッチ1402をコネクタ凹部1404と係合することを可能にする位置に戻ることができる。プルタブ1406が
図14に示すようにバネによって前方に押され、通常のプルタブ位置にある時、SFPラッチ1402はコネクタ凹部1404と係合する。
【0042】
図15は、
図13Aの狭幅コネクタ1300が狭幅SFP1302から離脱する時の側面図を示す。離脱の詳細は輪1500内に示している。プルタブ1406はテーパ又は傾斜面領域1502を含む。プルタブ1406が図示のように矢印1504の方向に後方に引っ張られるにつれて
図1504に示すように、SFPラッチ1402は後退したプルタブの傾斜面領域1502によって持ち上げられ、それによって輪1500内に示すようにSFPラッチ1402をコネクタから離脱させる。
図15と併せて本明細書に記載された同じ効果は、例えば、
図13Aに示すように、狭幅アダプタに結合されたコネクタの他の実施形態においても生じる。
【0043】
図14及び
図15は、コネクタと狭幅SFPとの結合を示しているが、他の実施形態では、コネクタは、SFPラッチと同様に、アダプタラッチを有する狭幅アダプタに結合することができる。また、
図13A、13B、14、及び15に示す実施形態は、狭幅マルチファイバコネクタを含むが、他の実施形態は狭ピッチLCコネクタを含んでもよい。
【0044】
図16A~22は、本発明の様々な態様に係る狭ピッチマルチファイバコネクタ、SFP、及びそれに関連するラッチ機構を示す様々な図及び詳細である。
【0045】
本明細書で述べたように、様々な実装方法を有する様々な種類のコネクタが存在する。ここで、
図23Aを参照すると、CSコネクタの実施形態は詳細に分解されて示している。この視覚的な例は説明のためであり、様々な代替例が存在し得ることに留意されたい。それらのいくつかを本明細書で述べる。いくつかの実施形態では、CSコネクタは、直径が約1.25mmの二重円筒形の(複数の)バネ付き突合せフェルールと、プッシュプルカップリング機構とを一般的に特徴とする小型の1ポジションプラグであってもよい。いくつかの実施形態では、コネクタの光学アライメント機構は、硬い穴又は弾力のあるスリーブスタイルのものである。
【0046】
いくつかの実施形態では、CSコネクタは、(複数の)フェルール及び(複数の)フェルールフランジ2302を収容する前部本体(すなわちプラグフレーム)2301を備えることができる。後部本体(すなわちバックポスト)2304は、前部本体2301の後部に接続し、(複数の)フェルールフランジ2302を含むことができる。(複数の)フェルールフランジ2302は、1つ又は複数のバネ2303を用いて所定の位置に保持されてもよい。図示のように、後部本体2304は、後部本体の後部に取り付けられたクリンプリング2305を備えてもよい。いくつかの実施形態では、ケーブルブーツ2306がクリンプリング2305を囲むことができる。いくつかの実施形態では、図示のように、前部本体に収納したフェルールを損傷及び/又は破片から保護するためにダストキャップ2307を前部本体2301上に配置することができる。
【0047】
追加の実施形態では、プッシュプルタブ2310は、本明細書でより詳細に述べるように、CSコネクタに取り付けられてもよい。プッシュプルタブ2310は、本明細書でさらに述べる様々な機能を果たす側部2312及び中央突出部(すなわち2313)を有することができる。プッシュプルタブ2310は、タブバネ2308を利用してプッシュプルタブに一定方向の力を加えて、本明細書で述べる様々な利益を可能にする。
図23を簡単に参照すると、プッシュプルタブを有する組み立てられたCSコネクタの一実施形態が示されている。いくつかの実施形態では、図示のように、プッシュプルタブ2310は、前部本体2301内の凹部2317にある前部分2314を有する。従って、本明細書で詳細に説明するように、プッシュプルタブ2310がコネクタを横切ると、前部分2314は前部本体2301から独立して動く。
【0048】
1つ又は複数の実施形態では、
図24Aに示すように、CSコネクタは、7.95ミリメートルの全体寸法幅を有してもよい。また、さらなる実施形態では、CSコネクタは3.8mmのピッチを有してもよい。本明細書で述べるように、ピッチは、CSコネクタ2450の中心軸間の軸から軸までの距離として定義される。さらに、
図24Bを参照すると、プッシュプルタブ2410が前部本体2401及び後部本体2404に取り付けられている時、一実施形態は10.46mmの全体寸法高さを有してもよい。
【0049】
本明細書に開示されるように、コネクタ(例えば、CSコネクタ)は、アダプタへの容易な挿入及びアダプタからの容易な取り出しが可能なようにプッシュプルタブを有してもよい。
図25A及び
図25Bを参照すると、いくつかの実施形態では、プッシュプルタブ2510は、破線の両側矢印2511によって示されるように、コネクタに対して縦方向に前後にスライドすることができる。
図25Aは、プッシュプルタブ2510の側部2512が後部本体2504に接触する実施形態を示す。側部2512と後部本体2504との間の接触によって、プッシュプルタブ2510の前方移動が停止する。
【0050】
さらなる実施形態では、プッシュプルタブ2510は、約1mmから約3mmの間隔2516だけ後部本体から離れて移動してもよい。プッシュプルタブ2510は、後部本体2504と接触する(
図23Aの2314のような)中央突出部を有してもよい。中央突出部2514と後部本体2504との間のこの接触によって、プッシプルタブ2510の後方移動が停止してもよい。
【0051】
図26A~Cを参照すると、いくつかの実施形態に係るCSコネクタが示されている。本明細書で述べるように、プッシュプルタブ2510は前部分2614を有する。いくつかの実施形態では、前部分2614は先端部2630を含んでもよい。先端部2630は、前部分2614を前部本体2601にしっかりと固定するために、前部本体2601の一部分上をスライドできるスリット又は溝(図示せず)を含むことができる。スリット又は溝は、いくつかの実施形態では、本明細書で述べるようにプッシュプルタブの動きに適応するために十分に大きくてもよい。別の言い方をすると、プッシュプルタブが前部本体から離れると(
図25B及び対応する説明を参照)、プッシュプルタブは前部本体に沿ってスライドすることができる(すなわち、
図26C)ので、スリット又は溝は、非後退状態(すなわち、
図26B)でのしっかりとした取り付けも確保しながらプッシュプルタブの移動が可能なように十分大きくなければならない。
【0052】
図27Aに示し、本明細書で述べるように、一実施形態はバネ2708(すなわち、
図23A、2308)を含むことができる。本明細書で述べ、
図42に示すように前部本体2701の溝とプッシュプルタブ2710の溝とが整列するように、バネ2708はプッシュプルタブ2708に前方方向の付勢力を加える。
図27Aに示すように、隠れ線はプッシュプルタブ2710内のばね2708を示す。追加の実施形態では、プッシュプルタブ2710は楔部分2731を含むことができる。楔部分2731は、プッシュプルタブがハウジング(すなわち、前側本体及び後側本体)に沿って移動すると、前部本体2701にはめ込まれ、凹部(
図23Aの2317参照)をスライド/横断することができるように構成されている。
【0053】
さて
図28A/B/Cを参照すると、様々な実施形態の断面を含むCSコネクタが示されている。
図28Aは、特定された2つの別々の断面を有するいくつかの実施形態に係るCSコネクタの例を示す。第1の断面(すなわち、X-X)は、
図28Bにさらに詳しく示されている。
図28Bは、どのように楔部分2831を前部本体2801にはめ込む又は接続するかを示している。楔部分2831のこの材料強度によって、本明細書中でさらに詳細に述べるように、プッシュプルタブ2810が前部本体2801の長さに沿って移動することも可能にしながら、前部本体2801へのしっかりとした接続が確実なものとなることを理解されたい。楔部分2831に加えて、いくつかの実施形態はまた、プッシュプルタブの一部として形成される1つ又は複数のクリップ2832を備えるさらなる固定接続装置も有し得る。いくつかの実施形態において、そして図示のように、1つ又は複数のクリップ2832は、前部本体2801に接続してはまり込むとともに、前部本体に挿入される後部本体2804に隣接して配置される。これらは非限定的な例であり、プッシュプルタブ2810をハウジングに固定するために様々な接続手段を用いることができることを理解されたい。具体的には、楔部分2831及び1つ又は複数のクリップ2832は、プッシュプルタブ2810の様々な他の位置、ならびに前部本体2801及び後部本体2804の異なる位置に配置することができる。
【0054】
本明細書に開示されているコネクタ(例えばCSコネクタ)は、例えばファイバアレイ又はサーバなどのアダプタ(例えば光ファイバポート)に挿入されてもよい。典型的なアダプタの非限定的で例示的な実施例を
図30Aに示す。
図30Aは、2つのコネクタ(例えば、デュアルフェルールCSコネクタ)を受容するためのデュアルアダプタを示している。本明細書で提供される様々な寸法は、専ら例示を目的としており、様々な他の寸法が様々な実施において可能であり得ることを理解されたい。
図30B及び
図30Cは、
図30Aに示すアダプタの具体的な断面切断を示す。30A、30B、及び30Cの様々な寸法を以下の表1に記載する。
図31、
図32、及び
図33に示し、本明細書で述べるように、レシーバー/トランシーバーにより、アンカー装置の挿入が可能になり得る。
【0055】
【0056】
コネクタシステム(例えば、CSコネクタシステム)の様々な部分は、様々な状況に対応するために調整されてもよいことを理解されたい。これらの変形の1つの非限定的な例が
図29に示されており、
図29は、可変長に構成されたプッシュプルタブ2910を示す。
【0057】
図30A、
図30B、及び
図30Cに示される実施形態は、様々な変更形態を受容することができるアダプタを示している。例えば、
図31A、
図31B、及び
図31Cを参照すると、いくつかの実施形態では、取り外し可能なアダプタの変更形態(例えば、
図31B及び
図31Cのフックシステム)を
図31Aに示すアダプタに挿入することができる。
図31B及び31Cに示されるもののような取り外し可能な変更を加えた装置は、フック先端部3121及びフック状傾斜面3122、又は複数のいずれかを含み得る(例えば、図示のように、変更を加えた装置は2つのフック先端部を含む)。
【0058】
取り外し可能な変更を加えた装置(すなわち、交換可能なアンカー装置)は、スタイル及びデザインが変化し得ることを理解されたい。
図32A、32B、及び32Cは、交換可能なアンカー装置の可能性のあるデザインの例示的で非限定的な例を提供する。本明細書で述べるように、いくつかの実施形態では、取り外し可能なアダプタの変更形態(例えば、
図32B及び
図32Cのフックシステム)を
図32Aに示すアダプタに挿入することができる。
図32B及び32Cに示されるもののような取り外し可能な変更を加えた装置は、フック先端部3221及びフック傾斜面3222、あるいは複数のいずれかを含み得る(例えば、図示のように、変更を加えた装置は2つのフック先端部を含む)。
【0059】
さらなる実施形態では、そして
図33A、
図33B、及び
図33Cに示すように、取り外し可能なアダプタの変更形態(例えば、
図33B、及び33Cのフックシステム)を
図33Aに示すアダプタに挿入することができる。
図33B及び
図33Cに示されるもののような取り外し可能な変更を加えた装置は、フック先端部3321及びフック傾斜面3322、又は複数のいずれかを含み得る(例えば、図示のように、変更を加えた装置は2つのフック先端部を含む)。
【0060】
図34は、
図30Aに示すものと同様の2つのコネクタ(例えば、デュアルフェルールCSコネクタ)を受容するためのデュアルアダプタを示しているが、
図34は2つの取り外し可能な変更を加えた装置3420を含む。本明細書で提供される様々な寸法は、専ら例示を目的としており、様々な他の寸法が様々な実装形態で可能であり得ることを理解されたい。
図35A及び
図35Bは、
図34に示すアダプタの具体的な断面切断を示す。従って、
図34、
図35A及び35Bの特定された寸法も、表1に記載する。
【0061】
さて
図36A及び
図36Bを参照すると、アダプタに挿入されているところのCSコネクタの例示的な実施例が示されている。本明細書に述べるように、例示的な実施形態に示されるアダプタは、アダプタに挿入されているところのCSコネクタを示している
図37において以下で詳細に記載するように、CSコネクタの部分と係合する変更を加えた装置を備える。コネクタがアダプタハウジングに挿入されるにつれて、変更を加えた装置3720はCSコネクタに衝突して相互作用する。いくつかの実施形態では、CSコネクタが挿入されるにつれて、CSコネクタの前部が、CSコネクタと相互作用している変更を加えた装置の部分を持ち上げるフック傾斜面(
図35Cの3522、
図32B及び32Cの3222、及び
図33B及び33Cの3322)に接触する。
【0062】
さらに
図37を参照すると、変更を加えた装置の動きがズーム・イン詳細
図3731及び3732に示されている。図示のように、隠れ線(例えば破線)はフック傾斜面3122、3222、及び3322の形状を表し、実線はフック先端部3121,3221,及び3321の形状を表す。フック3121、3221、及び3321は、コネクタの表面上方で隆起し、コネクタのアダプタへの挿入を可能にする。ひとたびコネクタがアダプタ内の所定の目的地に達すると(例えば、確実なファイバ接続が行われる時)、フック先端部3121、3221、及び3321は、コネクタの凹部3709と連結する。この連結動作で、押し込み動作中にタブによってコネクタをアダプタハウジング内に固定する。
【0063】
さて
図38を参照すると、本明細書で述べるように、プッシュプルタブ3810の前部分3814は前部本体3801とは無関係に動くことに留意することが重要である。従って、詳細に示されているプッシュプルタブ3810の前部分3814は、前部本体3801の凹部3816と位置合わせされてもよい。この構成では、フック先端部3121、3221、及び3321は、コネクタをアダプタにしっかりと固定することができる。しかしながら、実施形態に応じて、プッシュプルタブ3810は前方又は後方方向に動くことができ(
図31、32、及び33を参照)、したがって凹部3816をプッシュプルタブ凹部からずらす。プッシュプルタブ3810の前部分3814が動いてずれると、傾斜面3815を介してフック傾斜面3122、3222、及び3322と相互作用する。従っていくつかの実施形態では、プッシュプルタブ3810を前部本体3801と無関係に動かすことによって、傾斜面領域3815がフック傾斜面3122、3222、及び3322に力を加えることができ、それによってフック先端部3121、3221、及び3321を持ち上げる。ひとたびフック先端部3121、3221、及び3321が持ち上げられると、コネクタはアダプタ及び/又はトランシーバーから安全に取り外すことができる。
【0064】
図39~41は、アダプタ及び/又はトランシーバーと相互作用するコネクタのさらなる詳細及び断面図を示す。さらに
図42及び43は、実施形態のさらなる詳細及び実行できる寸法を示す(表2参照)。
【0065】
【0066】
CSコネクタを使用することにより、柔軟性の改善と共にコンパクトなファイバの実装が可能になる。例えば、いくつかの既存のシステムでは、
図44に示すように、200Gトランシーバーモジュール4401はMPOコネクタ4402を受容することができる。次に、ファンアウト4403又はカセット4406などの追加のツールを用いてMPOコネクタを分割することができる。ひとたびケーブルが分割されると、100Gモジュール装置(例えば、図示のLCユニブート)4404に接続することができる。100Gモジュール装置4404は、それから100Gトランシーバー4405に挿入することができる。
【0067】
代替として、いくつかの実施形態では、
図44Bに示すように、複数のCSコネクタ4406が200Gトランシーバーモジュール4401に挿入される。次に、各CSコネクタ4406は、
図44Aに示すように独立して100に接続することができ、200Gトランシーバーモジュール4401はMPOコネクタ4402を受容することができる。
次に、ファンアウト4403又はカセット4406などの追加のツールを用いてMPOコネクタを分割することができる。ひとたびケーブルが分割されると、100Gモジュール装置(例えば、図示のLCユニブート)4404に接続することができる。100Gモジュール装置4404は、それから100Gトランシーバー4405に挿入することができる。
【0068】
マルチストランドケーブルを使用した具体例が専ら説明を目的として
図14に示されており、ほぼ無数の代替及び変更が可能であることを理解されたい。図示のように、スイッチ(例えば100Gスイッチ)1430はトランシーバー(例えば100Gトランシーバー)1431と共に示される。トランシーバー1431は2つのミニCSデュプレックスコネクタ1432を受容するアダプタを有する。2つのデュプレックスコネクタ1432の各々から、4芯ファイバケーブル1433が延在し様々な他のコネクタ及びトランシーバーに接続する。図示のように、1本の4芯ファイバケーブル1433は2本のファイバケーブル1434に分割され、それらは次にシングルCSシンプレックスコネクタ1435に取り付けられ、トランシーバー(例えば、25Gトランシーバー)1436内に配置される。さらに図示のように、4本のファイバケーブル1437の1本はシングルミニCSデュプレックスコネクタ1438に接続され、これは次に別のトランシーバー(例えば50Gトランシーバー)1439に挿入される。
【0069】
上記の詳細な説明では、その一部を形成する添付の図面を参照する。図面では、文脈上別段の指示がない限り、類似の記号は通常類似の構成要素を識別する。詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲に記載されている例示的な実施形態は、限定的であることを意図していない。本明細書に提示された主題の精神又は範囲から逸脱することなく、他の実施形態を使用することができ、他の変更を加えることができる。本明細書において一般的に説明され、かつ図に示される本開示の態様は、多種多様の異なる構成での配置、置き換え、組み合わせ、分離、及び設計が可能であり、これらは本明細書においていずれも明示的に企図されることは容易に理解されよう。
【0070】
本開示は、様々な態様の実例として意図されている、本願に記載されている特定の実施形態に関して限定されるものではない。当業者には明らかであるように、その精神及び範囲から逸脱することなく、多くの変更及び変形を行うことができる。本明細書に列挙したものに加えて、本開示の範囲内の機能的に等価な方法及び装置は、前述の説明から当業者には明らかであろう。そのような変更及び変形は、添付の特許請求の範囲に含まれることが意図される。本開示は、そのような特許請求の範囲が権利を有する等価物の全範囲と共に、添付の特許請求の範囲の用語によってのみ限定されるべきである。本開示は特定の方法、試薬、化合物、組成物、又は生物学的システムに限定されず、もちろん変化し得ることを理解されたい。本明細書で使用される用語は特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではないこともまた理解すべきである。
【0071】
本明細書における実質的に任意の複数及び/又は単数形の用語の使用に関して、当業者は文脈及び/又は出願に応じて適切に複数形から単数形及び/又は単数形から複数形に翻訳することができる。明確にするために、様々な単数形/複数形の入れ替えを本明細書に明示的に記載することがある。
【0072】
一般に、本明細書、特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本文)で使用される用語は、一般に「非制限」用語として意図されることが理解されよう(例えば、「含む(including)」という用語は、「含むがこれらに限定されない」と解釈すべきであり、「有する」という用語は、「少なくとも有する」と解釈すべきであり、「含む(includes)」という用語は「含むがこれらに限定されない」と解釈すべきである等)。様々な組成物、方法、及び装置は、様々な構成要素又はステップを「含む」(「含むが、これらに限定されない」を意味すると解釈される)という用語で記載されているが、該組成物、方法、及び装置はまた該様々な構成要素又はステップ「から本質的に成り」又は「から成り」得るものであり、そのような用語は、本質的にクローズドメンバーグループを定義するものとして解釈すべきである。導入されたクレーム記載の特定の数が意図される場合、そのような意図は明示的に請求項に記載され、そのような記載がない場合は、そのような意図がないということが、当業者にはさらに理解されよう。例えば、理解の助けとして、以下の添付の請求項は、クレーム記載を導入するために「少なくとも1つ」及び「1つ又は複数」という導入語句の使用を含むことがある。しかしながら、そのような語句の使用は、同じ請求項に導入的語句「1つ又は複数」又は「少なくとも1つ」と「a」又は「an」等の不定冠詞が含まれるとしても、不定冠詞「a」又は「an」による請求項記載の導入によって、そのような請求項記載の導入を含むいかなる特定の請求項もただ一つのそのような記載を含む実施形態に限定されることを意味すると解釈すべきでない(例えば、「a」及び/又は「an」は、「少なくとも1つ」又は「1つ又は複数」を意味するものと解釈すべきである)。同じことは、請求項記載を導入するために用いられる定冠詞を使用する場合にも当てはまる。加えて、導入されたクレーム記載において特定の数がはっきりと記載されている場合であっても、そのような記載は、少なくともその記載された数を意味するように解釈すべきであることは、当業者には理解されるであろう(例えば、他に修飾語のない、単なる「2つの記載事項」という記載がある場合、この記載は、少なくとも2つの記載事項、又は「2つ以上の」記載事項を意味する)。さらに、「A、B、及びCなどのうちの少なくとも1つ」に類似した規約が使用される場合には、一般にそのような構造は当業者がその規約を理解するであろうという意味で解釈される(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとB共に、AとC共に、BとC共に、及び/又はA、B、及びC共に有するシステム等を含むがこれらに限定されない。A、B、又はCなどの少なくとも1つ」に類似した規約が使用される場合には、一般にそのような構造は当業者が規約を理解するであろうという意味で解釈される(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとB共に、AとC共に、BとC共に、及び/又はA,B、及びC共に、等)。2以上の代替語を提示する実質的にいかなる選言的な語及び/又は語句も、明細書、特許請求の範囲、又は図面内であろうと、それらの用語のうちの一方、他方、又は両方を含む可能性を熟慮していると当業者にはさらに理解されるであろう。例えば、語句「A又はB」は、「A」、「B」、又は「A及びB」を含むと理解されるであろう。
【0073】
さらに、本開示の特徴又は態様が、マーカッシュ群を単位として記載される場合、当業者は、本開示はまた、そのマーカッシュ群の任意の個々のメンバー又はメンバーのサブグループを単位として記載されることを認識するであろう。
【0074】
当業者には理解されるように、書面による説明を提供することなどのありとあらゆる目的のために、本明細書に開示されているすべての範囲はまた、ありとあらゆる可能な部分範囲及びそれらの部分範囲の組み合わせも包含する。列挙された範囲はいずれも、少なくとも同等な半分、三分の一、四分の一、五分の一、十分の一、などに分解される同一の範囲を十分に説明しかつ可能にしていると容易に認識することができる。非限定的な例として、本明細書で記載される各範囲は、下三分の一、中三分の一及び上三分の一などに容易に分解することができる。当業者には同様に理解されるように、「~まで」、「少なくとも」などのような言い回しはすべて、列挙された数字を含み、上記したように、その後部分範囲に分けることができる範囲を指す。最後に、当業者には理解されるように、範囲は個々の要素を含む。したがって、例えば、1~3個の細胞を有する群は、1個、2個、又は3個の細胞を有する群を指す。同様に、1~5個の細胞を有する群は、1、2、3、4個、又は5個の細胞を有する群などを指す。
【0075】
上記開示された他の特徴及び機能、又はそれらの代替物の様々なものは、他の多くの異なるシステム又は用途に統合することができる。現時点では予見できない、又は予期せぬ様々なこれらの代替例、変更例、変形例、又は改良例は、その後、当業者によって行われることがあり、これらもそれぞれ開示の実施形態によって包含されることを意図する。