(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-27
(45)【発行日】2023-03-07
(54)【発明の名称】荷物収容ボックス、荷物収容ボックスを利用した配送管理方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/083 20230101AFI20230228BHJP
【FI】
G06Q10/083
(21)【出願番号】P 2020167090
(22)【出願日】2020-10-01
【審査請求日】2020-10-01
(31)【優先権主張番号】10-2020-0066846
(32)【優先日】2020-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ヒョンラク
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-077305(JP,A)
【文献】特開2005-190447(JP,A)
【文献】特開2005-051348(JP,A)
【文献】特開2004-083149(JP,A)
【文献】特開2020-044039(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配送管理システムが、特定のユーザーアカウントに対する荷物配送イベントが発生したことを受信する段階と、
前記配送管理システムが、前記荷物配送イベントに基づいて、前記特定のユーザーアカウントに連動された荷物収容ボックスのパスワードを抽出する段階
であって、前記荷物収容ボックスに備えられたパスワード生成アルゴリズムと同一の複数のパスワードを生成する特定のアルゴリズムを用いて前記パスワードを抽出する、段階と、
前記配送管理システムが、前記荷物配送イベントに該当する荷物が前記荷物収容ボックスに配達可能なように、前記荷物配送イベントにマッチングされた配送サーバーへ前記パスワードを送信する段階と、を含み、
前記特定のユーザーアカウントに対して複数の荷物配送イベントが発生した場合、
前記パスワードを抽出する段階は、
前記特定のアルゴリズムを用いて生成された前記複数のパスワードから前記複数の荷物配送イベントそれぞれに対して互いに異なるパスワードが割り当てられるように複数のパスワードを抽出し、
前記複数の荷物配送イベントのうち、少なくとも二つの荷物配送イベントに該当する複数の荷物の予想配送日
、配送業者及び配送会社が同一である場合、前記少なくとも二つの荷物配送イベントに対しては
前記特定のアルゴリズムを用いて生成された前記複数のパスワードから同一のパスワードが割り当てられる、
配送管理方法。
【請求項2】
前記特定のアルゴリズムは、
前記荷物収容ボックスの識別情報及び特定日付に該当する日付情報のうち少なくとも一つを利用して、前記パスワードを生成する、
請求項
1に記載の配送管理方法。
【請求項3】
前記特定日付は、前記荷物の予想配送日である、
請求項
2に記載の配送管理方法。
【請求項4】
前記配送管理システムが、前記予想配送日に前記荷物の配達が完了しているか否かをモニタリングする段階と、
前記配送管理システムが、モニタリングの結果、前記荷物の配達が完了していない場合、変更された予想配送日に該当する日付情報を利用して、前記荷物収容ボックスのパスワードを再抽出する段階と、
前記配送管理システムが、前記再抽出されたパスワードを前記荷物配送イベントにマッチングされた配送サーバーへ送信する段階と、をさらに含む、
請求項
3に記載の配送管理方法。
【請求項5】
前記荷物配送イベントは、
前記ユーザーアカウントでログインされた電子機器から、前記荷物に対する配達方法が前記荷物収容ボックスを利用するものと選択されることに基づいて発生する、
請求項1乃至
4のいずれかに記載の配送管理方法。
【請求項6】
特定のユーザーアカウントでログインされた電子機器から、荷物収容ボックスの固有情報を受信する通信部と、
前記特定のユーザーアカウントに前記固有情報を有する前記荷物収容ボックスをマッチングするマッチング部と、
前記特定のユーザーアカウントに対する荷物配送イベントが発生する場合、前記特定のユーザーアカウントにマッチングされた前記荷物収容ボックスのパスワードを抽出するパスワード部
であって、前記荷物収容ボックスに備えられたパスワード生成アルゴリズムと同一の複数のパスワードを生成する特定のアルゴリズムを用いて前記パスワードを抽出する、パスワード部と、
前記荷物配送イベントに該当する荷物が前記荷物収容ボックスに配達可能なように、前記通信部を用いて、前記荷物配送イベントにマッチングされた配送サーバーへ前記パスワードを送信する制御部と、を含み、
前記特定のユーザーアカウントに対して複数の荷物配送イベントが発生した場合、
前記パスワード部は、
前記特定のアルゴリズムを用いて生成された前記複数のパスワードから前記複数の荷物配送イベントそれぞれに対して互いに異なるパスワードが割り当てられるように複数のパスワードを抽出し、
前記複数の荷物配送イベントのうち、少なくとも二つの荷物配送イベントに該当する複数の荷物の予想配送日
、配送業者及び配送会社が同一である場合、前記少なくとも二つの荷物配送イベントに対しては
前記特定のアルゴリズムを用いて生成された前記複数のパスワードから同一のパスワードが割り当てられる、
配送管理システム。
【請求項7】
荷物を収容する収容部を備えるハウジングと、
前記ハウジングに連結され、前記収容部を開閉するドア部と、
前記ドア部のロックと関連した状態を制御するロック部と、
前記ロック部に対して既設定された期間の間に有効な複数のパスワードを生成するパスワード生成部と、を含み、
前記ロック部は、
前記既設定された期間内に、前記複数のパスワードのいずれかのパスワードが入力された場合、前記ドア部のロックを解除し、
前記パスワード生成部は、
既設定された周期
毎に前記複数のパスワードを生成し、
前記複数のパスワードが生成された後、設定された期間内に前記複数のパスワードが生成される前に前記パスワード生成部を介して生成された複数のパスワードのいずれかが前記ロック部に入力された場合、前記ドア部のロックは解除され、前記設定された期間を超えると、前記複数のパスワードが生成される前に前記パスワード生成部を介して生成された複数のパスワードのいずれかが前記ロック部に入力された場合、前記ドア部のロックは解除され
ず、前記ロック部に前記いずれかのパスワードが入力されて前記ドア部のロックが解除された場合、前記設定された期間内に前記いずれかのパスワードが前記ロック部に再入力されても、前記ドア部のロックは解除されない、
荷物収容ボックス。
【請求項8】
前記複数のパスワードを保存する保存部をさらに含み、
前記ロック部は、
前記保存部に保存された複数のパスワードのいずれかが入力された場合、前記ドア部のロックを解除し、
前記ロック部に前記いずれかのパスワードが入力されて前記ドア部のロックが解除された場合、前記いずれかのパスワードは、前記保存部から削除される、
請求項
7に記載の荷物収容ボックス。
【請求項9】
前記保存部には外部入力に基づいて設定されるマスターパスワードが保存され、
前記マスターパスワードは、
前記ロック部に前記マスターパスワードが入力され、前記ドア部のロックが解除されても、前記保存部から削除されない、
請求項
8に記載の荷物収容ボックス。
【請求項10】
タイマーをさらに含み、
前記パスワード生成部は、前記タイマーの時間情報に基づいて前記既設定された期間の間に有効な前記複数のパスワードを生成する、
請求項
7乃至
9のいずれか
1項に記載の荷物収容ボックス。
【請求項11】
電子機器で一つ以上のプロセスにより実行され、コンピュータ読取可能媒体に保存可能なプログラムであって、
当該プログラムは、前記電子機器に、請求項1乃至
5のいずれか1項に記載の方法を実行させる、
コンピュータ読取可能媒体に保存可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物収容ボックスを利用した配送管理方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
技術が発展するにつれ、デジタルデバイスの活用度が高まっている。特に、電子機器(例えば、スマートフォン、タブレットPCなど)は、電話やテキストメッセージのような通信の用途に活用されることはもちろん、インターネットを活用したショッピング、ネットサーフィン、音楽鑑賞、映像コンテンツの視聴のような様々な用途に活用されている。
【0003】
このような電子機器の大衆化に支えられ、消費者の消費パターンが変更されており、従来のオフライン中心の消費パターンから、オンライン中心の消費パターンに転換されている。オンライン中心の消費パターンの代表的な例としては、インターネットを利用したショッピング(shopping)があり、消費者はインターネットにつながっている電子機器を利用して物品を購入する方式で消費活動をしている。さらに、インターネットショッピングを通じて購入した物品は、配送会社または宅配会社により消費者が望む場所まで配送されている。
【0004】
一方、インターネットを活用したショッピングが増加するにつれ、荷物に対する様々な配達問題も増加しており、ほとんどの配達問題は、荷物を受け取る消費者が不在の場合に発生している。例えば、消費者が不在の場合、配達の対象となる荷物は、i)別の日時に再配達するか、ii)消費者が指定した場所に保管しており、荷物のi)再配達の場合、追加費用が発生し、ii)消費者が指定した場所に保管する場合は、盗難の問題が発生し得る。
【0005】
従って、このような荷物の配達で発生する問題を解決するために様々な試みが存在し、特許文献1では、宅配ボックス及びその動作方法について開示している。このような登録特許によると、宅配ボックスを活用し、配達問題を解決しており、特にインターネットを介して宅配ボックスの暗号の設定を受け、該当暗号が宅配ボックスに入力される場合、宅配ボックスのロック解除を制御する方法について開示している。
【0006】
但し、このような登録特許は、宅配ボックスをインターネットにつなげ、宅配ボックス及びサーバーとのネットワーク構築を前提にしなければならないので、宅配ボックスのコストが高くなり、宅配ボックスの通信状態に対する管理が困難であるという問題が存在する。
【0007】
よって、保安性が確保されるとともに、管理が容易な方式で配達される荷物を保管することができる方法に対するニーズが依然として存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、消費者(又はユーザー)が荷物を直接受け取らなくても、荷物を消費者に安全に配送できる配送管理方法、及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述の課題を解決するために、本発明の配送管理方法は、特定のユーザーアカウントに対する荷物配送イベントが発生する段階と、前記荷物配送イベントに基づいて、前記特定のユーザーアカウントに連動された荷物収容ボックスのパスワードを抽出する段階と、前記荷物配送イベントに該当する荷物が前記荷物収容ボックスに配達可能なように、前記荷物配送イベントにマッチングされた配送サーバーへ前記パスワードを送信する段階と、を含むことができる。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、本発明にかかる配送管理方法及びシステムは、ユーザーのアカウントに連動された荷物収容ボックスのパスワードを配送サーバーと共有することを通じて、ユーザーに配送される荷物がユーザーの荷物収容ボックスに保管できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明にかかる配送管理システムを説明するための概念図である。
【
図2a】本発明にかかる荷物収容ボックスを説明するための概念図である。
【
図2b】本発明にかかる配送サーバーを説明するための概念図である。
【
図3a】本発明におけるユーザーアカウントと荷物収容ボックスとの連動を説明するための概念図である。
【
図3b】本発明にかかる荷物収容ボックスでパスワードを生成する方法を説明するための概念図である。
【
図4】本発明にかかる配送管理方法を説明するためのフローチャートである。
【
図5a】本発明における荷物収容ボックスのパスワードを生成し、これを配送サーバーと共有する方法を説明するためのフローチャートである。
【
図5b】本発明における荷物収容ボックスのパスワードを生成し、これを配送サーバーと共有する方法を説明するためのフローチャートである。
【
図6】本発明における荷物配送イベントを説明するための概念図である。
【
図7】本発明における荷物配送イベントを説明するための概念図である。
【
図8】本発明における荷物配送イベントを説明するための概念図である。
【
図9】本発明における配送サーバーにパスワードを割り当てる方法を説明するための概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付された図面を参照として本明細書に開示の実施例を詳細に説明し、図面符号に関係なく、同一又は類似の構成要素には同一の参照番号を付与し、これに対する重複する説明は省略することとする。以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は、明細書の作成の容易さのみを考慮して付与又は混用されるものであって、それ自体で互いに区別される意味又は役割を有するものではない。また、本明細書に開示の実施例を説明するにあたって、関連の公知技術に対する具体的な説明が本明細書に開示の実施例の要旨をあいまいにし得ると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付された図面は、本明細書に開示の実施例を容易に理解させるためのものにすぎず、添付された図面により本明細書に開示の技術的思想が制限されず、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。
【0014】
第1、第2などのように序数を含む用語は、様々な構成要素を説明するのに使用され得るが、構成要素は、そのような用語により限定されるものではない。そのような用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。
【0015】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるか、「接続されて」いると言及された場合には、その他の構成要素に直接的に連結されていてもよく、又は接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在していてもよいと理解されるべきである。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるか、「直接接続されて」いると言及された場合には、中間に他の構成要素が存在しないと理解されるべきである。
【0016】
単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。
【0017】
本出願において、「含む」又は「有する」等の用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在するということを指定しようとするものであり、1つ又はそれ以上の異なる特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0018】
本発明は、消費者(又はユーザー)が、荷物を直接受け取らなくても、荷物を消費者に安全に配送できる配送管理方法及びシステムを提供する。
【0019】
より具体的に、本発明は、消費者が購入した物品に対する配送を管理することができる配送管理方法及びシステムを提供する。
【0020】
さらに、本発明は、消費者が購入した物品が荷物収容ボックスに配送できるようにする配送管理方法及びシステムを提供する。
【0021】
さらに、本発明は、消費者、荷物収容ボックス、及び配送会社を有機的に連結し、配送会社で、消費者の荷物収容ボックスに荷物を配達することができるようにする配送管理方法及びシステムを提供する。
【0022】
一方、本発明は、保安性が確保されるとともに、管理が容易な荷物収容ボックスを提供する。
【0023】
特に、本発明は、外部サーバー又は外部機器との別途の通信がなくても、保安を維持することができる荷物収容ボックスを提供する。
【0024】
以上のように、本発明は、荷物収容ボックスに荷物が配送されるようにする配送管理方法及びシステムに関し、消費者(又はユーザー)が荷物を直接受け取らなくても、荷物をユーザーに安全に配送できる配送管理方法及びシステムを提供する。
【0025】
特に、本発明は、荷物収容ボックスと配送管理システムとの間に別途の通信を行わなくても、配送管理システムから配送サーバーへ荷物収容ボックスのパスワードを共有する方法について提案する。従って、配送会社では、配送サーバーを介して配送管理システムから受信したパスワードを利用して、配送業者(又は配達業者、宅配業者)が荷物収容ボックスに安全に荷物を配達するようにできる。
【0026】
本発明で、荷物収容ボックスは、宅配箱、配達箱、配達ボックス(box)又は宅配ボックスとも名付けられる。
【0027】
このような荷物収容ボックスは、ユーザーが望む位置に配置又は設置されることができ、例えば、ユーザーの自宅周辺(例えば、玄関ドアの前)に配置又は設置できる。
【0028】
荷物収容ボックスに配達される荷物の種類、及び荷物の配達が行われるようになったきっかけは様々なことがあり、本明細書では、これに対する特別な制限をおかない。例えば、荷物収容ボックスに配達される荷物は、i)ユーザーの物品購入により配達されるか、ii)ユーザーの知人の発送により配達されるか、又はiii)おまけの当たりなどにより配達される物品であり得る。
【0029】
一方、配送サーバーは、荷物に対する配達を行う配送会社(又は宅配会社)により管理されるサーバーであり得る。このような配送サーバーでは、本発明にかかる配送管理システムから荷物収容ボックスのパスワードを受信することができる。
【0030】
さらに、配送サーバーでは、受信したパスワードを、荷物を配達する配送業者(又は配達業者、宅配業者)の電子機器(例えば、スマートフォン、タブレットPC等)に送信できる。従って、配送業者は、電子機器を介して配送サーバーから受信したパスワードを利用して、荷物収容ボックスのロックを解除した後、配達の対象になる荷物を荷物収容ボックスに配達することができる。
【0031】
一方、配送サーバーの種類は非常に様々な可能性があり、配送会社別に別途の配送サーバーを保有し得る。本発明にかかる配送管理システムは、配送サーバーの種類に関係なく、通信のみ可能であれば、様々な配送サーバーと通信を行うことができる。
【0032】
このように、本発明は、配送管理システムで荷物収容ボックスのパスワードを配送サーバーに共有する方式であって、荷物が荷物収容ボックスに配達されるようにできる。
【0033】
一方、以下の説明では、配送サーバーと配送管理システムを別途の主体として説明するが、本発明では、配送サーバーと配送管理システムが同一の主体により運営され得る。即ち、配送管理システムと配送サーバーは、同一の事業者又は密接不可分の関係にある複数の事業者により運営されることが可能である。
【0034】
この場合、配送サーバーは、配送管理システムの一構成要素として理解され得る。この際、配送サーバーは、「配送管理部」又は「配送部」等と名付けられることがあり、配送管理システムの一つの構成として含まれ得る。
【0035】
一方、本発明にかかる荷物収容ボックスは、保安性を高めるために、既設定された周期で既設定された期間の間にのみ有効なパスワードを生成するようになることができる。この際、本発明にかかる配送管理システムは、荷物収容ボックスとの通信を行わなくても、既設定された周期で生成され、既設定された期間の間にのみ有効な荷物収容ボックスのパスワードを抽出(又は生成)することが可能である。
【0036】
以下では、添付された図面と共に、本発明にかかる配送管理方法及びシステム、並びに荷物収容ボックスについてより具体的に見てみる。
図1は、本発明にかかる配送管理システムを説明するための概念図であり、
図2aは、本発明にかかる荷物収容ボックスを説明するための概念図である。
図2bは、本発明にかかる配送サーバーを説明するための概念図である。
【0037】
さらに、
図3aは、本発明におけるユーザーアカウントと荷物収容ボックスとの連動を説明するための概念図であり、
図3bは、本発明にかかる荷物収容ボックスでパスワードを生成する方法を説明するための概念図である。
【0038】
図1に示すように、本発明にかかる配送管理システム100は、通信部110、マッチング部120、パスワード部130、保存部140、及び制御部150のうち少なくとも一つを含むように構成されることができる。
【0039】
本発明にかかる配送管理システム100は、荷物収容ボックス200のロックと関連した制御のためのパスワードを生成することが可能である。
【0040】
本発明にかかる配送管理システム100は、ユーザーのアカウントでログインされた電子機器300及び配送サーバー1000との通信を介して、ユーザーと配送会社との間の配送プロセスを仲介する役割を行うことができる。従って、本発明にかかる配送管理システム100は、荷物収容ボックス200に荷物が配達されることを管理することができる。
【0041】
より具体的に、通信部110は、ユーザーアカウントでログインされた電子機器300及び配送サーバー1000のうち少なくとも一つと通信するようになることができる。ここで、ユーザーアカウントはID(identification)情報とも名付けられる。ここで、ユーザーアカウントは、本発明にかかる配送管理システムに既登録されて存在する情報であり得る。
【0042】
一方、通信部110の通信方式にはその種類に制限がなく、有線又は無線方式のうち少なくとも一つの方式で通信を行うように構成されることができる。
【0043】
マッチング部120は、ユーザーアカウントと荷物収容ボックスとを相互マッチングするようになることができる。ここで、「マッチング」されるというのは、「連動」されるとも理解され得る。
【0044】
より具体的に、マッチング部120は、ユーザーアカウントと荷物収容ボックスの固有情報(又は識別情報、シリアル(serial)情報、又は一連番号)を相互マッチングできる。例えば、
図3aに示すように、特定のユーザーアカウント(例えば、ユーザーアカウント:「イ・ヒョリ」)と、特定のユーザーアカウントにマッチングされた荷物収容ボックス200の固有情報(例えば、固有情報:「ADCSE17」)とが相互マッチングされ、マッチング情報として存在し得る。マッチング情報には、特定のユーザーアカウント(例えば、ユーザーアカウント:「イ・ヒョリ」)、及び特定のユーザーアカウント(例えば、ユーザーアカウント:「イ・ヒョリ」)に連動された荷物収容ボックス200の固有情報(例えば、固有情報:「ADCSE17」)が含まれ得る。
【0045】
このようなマッチング情報を介して、どのユーザーアカウントにどの荷物収容ボックス200がマッチングされているかを特定することができる。
【0046】
一方、荷物収容ボックス200には、荷物収容ボックス200それぞれを識別するための固有情報(又は識別情報)が付与され得る。従って、荷物収容ボックス200は固有情報を介して特定され得る。荷物収容ボックス200の固有情報が付与される時点は非常に様々な可能性があり、本発明では特別な場合を限定しないこととする。
【0047】
荷物収容ボックス200とユーザーアカウントとの間のマッチング(又は連動)は、様々な方式で行われ得る。
【0048】
一例として、荷物収容ボックス200とユーザーアカウントとの間のマッチングは、ユーザーアカウントからログインされた電子機器300から荷物収容ボックス200の固有情報が受信されることに基づいて行われることができる。
【0049】
例えば、ユーザーは、ユーザーアカウントでログインされた電子機器300を介して、ユーザー自身が保有した荷物収容ボックス200の固有情報を配送管理システム100に送信できる。そうすると、マッチング部120は、電子機器300から受信された荷物収容ボックス200の固有情報と、ユーザーアカウント(又は「特定のユーザーアカウント」とも名付けられる)をマッチングすることができる。このような過程は、「ユーザーアカウントに荷物収容ボックスを登録する」とも表現され得る。
【0050】
ユーザーアカウントに荷物収容ボックス200を登録する過程は、配送管理システム100と関連したウェブページ又はアプリケーションを介して行われてもよい。
【0051】
一方、前述のマッチング過程を介して、ユーザーは、ユーザー自身が保有した荷物収容ボックス200を自身のユーザーアカウントに登録し、追って荷物の配達の際に自身が保有した荷物収容ボックス200に荷物が配達されるようにできる。
【0052】
一方、ユーザーアカウントと荷物収容ボックス200の固有情報とをマッチングする方法には様々な変形例が存在し、本発明では、これに対する特別な限定をおかない。
【0053】
但し、本発明では、
図3aに示すように、ユーザーアカウント毎にそれぞれマッチングされた荷物収容ボックス200の固有情報をマッチング情報として管理することができる。従って、本発明にかかる配送管理システム100は、ユーザーそれぞれが保有した荷物収容ボックス200に荷物が正確に配達されるように荷物の配達を管理することができる。
【0054】
一方、前述のマッチング部120の構成は、制御部150により代替され得る。即ち、制御部150でマッチング部120の役割を行うことができることは勿論である。
【0055】
次に、パスワード部130は、ユーザーアカウントに対する荷物配送イベントが発生する場合、ユーザーアカウントにマッチングされた荷物収容ボックスのパスワードを生成(又は抽出)することができる。このようなパスワード部130の動作は、制御部150の制御下で制御されることができる。
【0056】
以下では、説明の便宜のために、「特定のユーザーアカウント」を例に挙げて説明することにする。ここで、「特定のユーザーアカウント」は、本発明にかかる配送管理システムに登録された複数のユーザーアカウントのいずれかのユーザーアカウントであり得る。
【0057】
パスワード部130は、特定のユーザーアカウントに対して荷物配送イベントが発生する場合、特定のユーザーアカウントにマッチングされた荷物収容ボックスのパスワードを抽出することができる。
【0058】
ここで、荷物配送イベントは、「荷物」を特定のユーザーアカウントに連動された荷物収容ボックスに配送されるようにするイベントであって、このような荷物配送イベントが発生する時点及び経路は様々なことがある(荷物配送イベントの発生については、追って
図6乃至
図8の図面と共により具体的に見てみることとする)。
【0059】
一方、制御部150は、荷物配送イベントに基づいて、特定のユーザーアカウントに連動された荷物収容ボックスに荷物が配達できるように、パスワード部130を制御し、特定のユーザーアカウントに連動された荷物収容ボックスのパスワードを抽出することができる。
【0060】
制御部150は、前述のマッチング情報を利用して、特定のユーザーアカウントに連動された荷物収容ボックスを特定することができる。より具体的に、制御部150は、
図3aに示すように、特定のユーザーアカウントにマッチングされた荷物収容ボックスの固有情報を利用して、特定のユーザーアカウントに連動された荷物収容ボックスを特定することができる。
【0061】
このように、特定のユーザーアカウントに連動された荷物収容ボックス200が特定されると、制御部150は、特定された荷物収容ボックスに対するパスワードが抽出されるようにパスワード部130を制御することができる。
【0062】
ここで、パスワードの抽出は、特定のアルゴリズム(又はパスワード生成アルゴリズム)を用いて行われることができる。
【0063】
パスワード部130は、荷物収容ボックス200に備えられたパスワード生成アルゴリズムと同一のパスワードを生成する特定のアルゴリズムを用いてパスワードを抽出することができる。
【0064】
ここで、「パスワードを生成」することとは、パスワード生成アルゴリズムを介して、パスワードを生成することを意味し得る。この際、パスワード生成アルゴリズムでは、複数のパスワードが生成され得る。
【0065】
さらに、「パスワードを抽出」することとは、生成されたパスワードのいずれかを選択することを意味し得る。即ち、パスワードの抽出は、「生成されたパスワード」のうち、「配送サーバー1000に送信するためのいずれかのパスワードを選択」する過程を意味し得る。一方、本発明では、このようなパスワードの生成及び抽出を明確に区分しないことがある。例えば、パスワード部130で、パスワードを生成し、生成されたパスワードを配送サーバーへ送信するとも表現され得る。
【0066】
一方、言及したように、本発明にかかる配送管理システムは、荷物収容ボックス200に備えられたパスワード生成アルゴリズムと同一のパスワード生成アルゴリズムを用いて、荷物収容ボックス200に対するパスワードを生成することができる。従って、本発明にかかる配送管理システム100は、荷物収容ボックス200と別途の通信を行わなくても、荷物収容ボックス200のロック解除を制御できるパスワードを配送サーバーに共有することが可能である。
【0067】
一方、荷物収容ボックス200及びパスワード部130は、荷物収容ボックス200の固有情報に基づいてパスワードを生成することができる。従って、本発明では、荷物収容ボックス200毎に互いに異なるパスワードが生成され得る。制御部150は、荷物配送イベントが発生した特定のユーザーアカウントにマッチングされた荷物収容ボックス200の固有情報を利用して、パスワードが生成されるようにパスワード部130を制御することができる。
【0068】
制御部150は、
図3aに示すように、ユーザーアカウントと荷物収容ボックス200の固有情報とが相互マッチングされたマッチング情報を活用し、特定のユーザーアカウントに連動された荷物収容ボックスのパスワードを生成することができる。
【0069】
次に、保存部140には、パスワード部130を介して生成されるか、抽出されたパスワードが保存できる。さらに、保存部140は、ユーザーアカウントと荷物収容ボックス200の固有情報を含むマッチング情報を保存するようになることができる。
【0070】
この他にも、保存部140は、本発明にかかる配送管理システムに関する様々な情報が保存され得る。
【0071】
制御部150は、本発明に関する全般的な制御を行うようにされ、特に、本発明にかかる配送管理システム100の構成要素のうち少なくとも一つを制御するようになされることができる。
【0072】
一例として、制御部150は、特定のユーザーアカウントに対して荷物配送イベントが発生する場合、特定のユーザーアカウントに連動された荷物収容ボックス200のパスワードが抽出されるようにパスワード部130を制御することができる。そして、制御部150は、荷物配送イベントに該当する荷物がユーザーアカウントに連動された荷物収容ボックス200に配達可能なように、荷物配送イベントにマッチングされた配送サーバー1000へ抽出されたパスワードを送信することができる。この際、制御部150は、通信部110を介して、パスワード部130から抽出されたパスワードが配送サーバー1000へ送信されるように通信部110を制御することができる。
【0073】
以上のように、本発明にかかる配送管理システムでは、荷物収容ボックス200と同一のパスワード生成アルゴリズムでパスワードを生成することができる。そして、配送管理システムでは、生成されたパスワードを配送サーバーに送信することによって、荷物配送イベントに該当する荷物が、荷物収容ボックスに配達されるようにできる。
【0074】
以下では、荷物収容ボックス200について具体的に見てみるとともに、パスワードを生成する方法についてより具体的に見てみる。
【0075】
図2aに示すように、本発明にかかる荷物収容ボックス200は、ハウジング200a及び該ハウジング200aに備えられる収容部200bを含み得る。この際、収容部200bは空間を備え、収容部200bに備えられる空間には荷物が収容されるようになることができる。
【0076】
一方、荷物収容ボックス200は、折り畳み式構造で形成され得る。より具体的に、ハウジング200a及び収容部200bは、折り畳まれた状態及び広げた状態のいずれかの状態を有し得る。ハウジング200a及び収容部200bは、外力により、折り畳まれた状態及び広げた状態の間で状態変換(又は切り替え)が可能なように構成される。この際、外力は、人の力(人力)又は機械的(又は電気的)な力であり得る。
【0077】
外力により、ハウジング200a及び収容部200bが折り畳まれた状態及び広げた状態の間で状態変換が行われる場合、収容部200bに備えられた空間の大きさは可変となるようにすることができる。
【0078】
ハウジング200aが折り畳まれた状態から広げた状態に変換される場合、収容部200bはハウジング200aの状態変換に連動し、折り畳まれた状態から広げた状態に変換されることができる。これと反対に、ハウジング200aが広げた状態から折り畳まれた状態に変換される場合、収容部200bもやはり、ハウジング200aの状態変換に連動し、広げた状態から折り畳まれた状態に変換されることができる。このように、ハウジング200a及び収容部200bは、相互連動して状態変換が行われるように形成されることができる。
【0079】
一方、ハウジング200a及び収容部200bが完全に折り畳まれた状態では、荷物収容ボックス200の大きさは最小になり得る。この場合、荷物収容ボックス200は荷物収容ボックスが配置された位置(例えば、外部通路)で、最小限の空間を占めることができる。逆に、ハウジング200a及び収容部200bが完全に広がった状態では、荷物収容ボックス200の大きさは最大になり得る。
【0080】
一方、ハウジング200a及び収容部200bは、広げた状態と折り畳まれた状態の中間状態を有し得る。この場合、収容部200bに備えられる空間の大きさは、ハウジング200a及び収容部200bが完全に広がった状態より小さいことがある。本発明にかかる荷物収容ボックス200は、中間状態でも荷物を収容するようになることができる。本発明にかかる荷物収容ボックス200は、収容部200bに備えられた空間の大きさが可変となり得るようにする折り畳み式構造を有し得る。この場合、配送業者は、荷物の大きさに合わせて、荷物収容ボックス200の大きさを変えることができるようになる。
【0081】
一方、荷物収容ボックス200が有する折り畳み式構造は、多様に変形可能であるので、本明細書ではその構造に対する限定を置かないこととする。
【0082】
さらに、荷物収容ボックス200は、ハウジング200aに連結され、収容部200bを開閉するドア部200cをさらに含み得る。ドア部200cは、開いた状態及び閉じた状態のいずれかの状態を有し得る。ドア部200cが開いた状態では、収容部200bは外部に露出されるようになることができる。ドア部200cの状態が開いた状態である場合、配送業者又はユーザーは、収容部200bの内部に荷物を入れたり、逆に、収容部200bの内部に収容された物を外部に搬出したりすることが可能である。
【0083】
一方、ドア部200cの状態が閉じた状態である場合、収容部200bは外部に露出されることが制限されるようになることができる。この場合、配送業者又はユーザーは、収容部200bの内部に接近できないようにされ得る。
【0084】
一方、荷物収容ボックス200は、ロック部210(又はドアロック(door lock))をさらに含むように構成され、ロック部210は、ドア部200cのロックと関連した状態を制御するようになることができる。
【0085】
より具体的に、ロック部210は、入力部211、コード認識部212、及びロック装置213のうち少なくとも一つを含むようになることができる。
【0086】
ここで、ロック装置213は、ドア部200cと連結され、ドア部200cが権限のない第3者により無分別に開放されること(又は開かれること)を制限し得る。
【0087】
入力部211は、ドア部200cのロックと関連した状態を制御するためのパスワードの入力を受ける構成であって、キーパッド(keypad)又はタッチパッド(touchpad)等からなることができる。
【0088】
ロック部210は、入力部211に入力されるパスワードに基づいて、ドア部200cのロック状態を制御することができる。より具体的に、ロック部210は入力部211に入力されるパスワードに基づいて、ロック装置213を制御することによって、ドア部200cが開放されるようにできる。
【0089】
この際、ロック部210は、ドア部200cを開放するために有効なパスワードが入力部211又はコード認識部212を介して入力された場合、ドア部200cのロックが解除されるようにロック装置213を制御することができる。
【0090】
閉じた状態でドア部200cのロックが解除される場合、ドア部200cの 状態は開かれた状態に切り替えられ得る。即ち、この場合、ドア部200cは開放されるようになることができる。
【0091】
一方、コード認識部212は、バーコード(barcode)又はQRコード(Quick Response code)のうち少なくとも一つを認識するようになることができる。荷物収容ボックス200に対するパスワードは、コード認識部212を介してバーコード又はQRコードの形式で入力されることもまた可能である。
【0092】
次に、荷物収容ボックス200は、タイマー220を含むようになることができる。ここで、タイマー220は、現在の時間をカウンティングするようになることができる。さらに、タイマー220は、現在の日付情報をカウンティングするようになることができる。タイマー220は、現在の時間及び現在の日付をいずれもカウンティングするようになることができる。
【0093】
タイマー220は、基準時刻体系を基に、現在の時間をカウンティングするようになることができる。基準時刻体系は、世界時(UT、Universal Time)、協定世界時(UTC、Coordinated Universal Time)、韓国標準時(KST、Korea Standard Time)、グリニッジ平均時(GMT、Greenwich Mean Time)、ユニックス時間(Unix time)、及びGPS時間(GPS Time)のうち少なくとも一つであり得る。また、基準時刻体系は、上記で挙げた例以外にも、様々な例が存在し得る。
【0094】
次に、パスワード生成部230は、パスワードを生成するようになることができる。パスワード生成部230は、タイマー220に基づく時間情報及び荷物収容ボックス200の固有情報(又は識別情報)のうち少なくとも一つを利用するパスワード生成アルゴリズムを用いて、パスワードを生成することができる。
【0095】
次に、保存部240は、パスワード生成部230を介して生成されるパスワードを保存するようになることができる。
【0096】
ロック部210は、保存部240に保存されたパスワードのいずれかが、入力部211又はコード認識部212を介して入力される場合、ドア部200cのロックと関連した状態を制御することができる。
【0097】
より具体的に、ロック部210は、保存部240に保存されたパスワードが入力部211又はコード認識部212を介して入力される場合、ドア部200cのロックを解除することができる。ここで、「ドア部200cのロックが解除された」というのは、ドア部200cが開放可能な状態を意味する。この場合、ドア部200cの状態は、閉じた状態から開いた状態に切り替えられ得る。
【0098】
一方、保存部240には、パスワード生成部230を介して生成されたパスワード以外に、外部入力に基づいて設定されるマスターパスワード(master password)が保存され得る。
【0099】
ロック部210は、保存部240に保存されたマスターパスワードが入力部211又はコード認識部212を介して入力される場合、ドア部200cのロックを解除することができる。
【0100】
一方、マスターパスワードは、入力部211又はコード認識部212に対する入力に基づいて設定され得る。マスターパスワードは、ユーザーが荷物収容ボックス200に配達された荷物を搬出するために使用されるパスワードであり得る。
【0101】
本発明で、「マスターパスワード」の用語は、パスワード生成部230を介して生成されるパスワードと区分するためのものであって、場合に応じて様々な用語に変更され得る。例えば、パスワード生成部230を介して生成されるパスワードは、「第1のタイプのパスワード」と名付けられ、ユーザーの設定により生成されるパスワードは、「第2のタイプのパスワード」と名付けられることもまた可能である。
【0102】
一方、マスターパスワードは、更なる要請(例えば、削除要請)が受信される前まで、保存部240に保存され得る。従って、ユーザーは、パスワード生成部230を介して生成されるパスワードと別個に、マスターパスワードを利用して、荷物収容ボックス200のロック状態を制御することができる。
【0103】
次に、電源部250は、荷物収容ボックス200に電源を供給する役割をし、バッテリー(battery)を含み得る。
【0104】
以下では、配送サーバー1000について、
図2bと共により具体的に見てみる。
図2bに示すように、配送サーバー1000は、通信部1010、保存部1020、及び制御部1030のうち少なくとも一つを含んで構成され得る。
【0105】
配送サーバー1000は、配送業者の電子機器1000aに、荷物収容ボックス200のパスワードを送信するようになることができる。この際、配送サーバー1000は、配送管理システム100から受信した荷物収容ボックス200のパスワードを、配送業者の電子機器1000aに送信することができる。
【0106】
より具体的に、通信部1010は、配送業者の電子機器1000a及び配送管理システム100のうち少なくとも一つと通信するようになることができる。
【0107】
一方、通信部1010の通信方式にはその種類に制限がなく、有線又は無線方式のうち少なくとも一つの方式で通信を行うようになることができる。
【0108】
保存部1020は、配送管理システム100から受信されたパスワードが保存されるようになることができる。さらに、保存部1020には、荷物の配達と関連した様々な情報が保存されるようになることができる。
【0109】
次に、制御部1030は、通信部1010及び保存部1020のうち少なくとも一つを制御するようになることができる。
【0110】
制御部1030は、通信部1010を制御し、保存部1020に保存された荷物収容ボックスに対するパスワードを配送業者の電子機器1000aに送信するようになることができる。
【0111】
より具体的に、制御部1030は、配送管理システム100から受信したパスワードが、配送業者の電子機器1000aへ送信されるように通信部1010を制御することができる。
【0112】
一方、配送業者の電子機器1000aへパスワードを送信するために、制御部1030は、配送業者の電子機器を特定する過程を行うことができる。
【0113】
即ち、制御部1030は配達の対象になる荷物(又は荷物配送イベントに対応する荷物)を配達する配送業者を特定し、該当配送業者が保有した電子機器1000aを特定することができる。
【0114】
制御部1030は、配達の対象になる荷物の配送情報を確認し、確認された配送情報に対応する配送地域に指定された配送業者を決定することができる。
【0115】
本発明では、配送地域別に互いに異なる配送業者がマッチングされて存在し得、保存部1020には、配送地域と配送業者情報をマッチングしたマッチング情報が保存されて存在し得る。さらに、このようなマッチング情報には、配送業者が保有した電子機器1000aの識別情報が共に保存され得る。即ち、マッチング情報には、配送地域、配送業者、及び配送業者の電子機器1000aの情報のうち少なくとも二つの情報が互いにマッチングされて存在し得る。
【0116】
一方、制御部1030は、通信部1010を介して、配送管理システム100から、荷物配送イベントに対応するユーザーアカウントの配送情報(例えば、アドレス情報)を受信することができる。また、制御部1030は、荷物配送イベントに対応するユーザーアカウントの配送情報に基づき、パスワードの送信対象になる配送業者の電子機器1000aを決定することができる。
【0117】
制御部1030は、保存部1020に保存されたマッチング情報と、ユーザーアカウントの配送情報とを比較し、荷物配送イベントに対応する荷物を配達する配送業者を決定(又は特定)することができる。また、特定された配送業者の電子機器1000aへ荷物収容ボックス200のパスワードを送信することができる。
【0118】
一方、配送管理システム100から、配送サーバー1000にユーザーアカウントの配送情報が受信される時点は様々な可能性がある。例えば、配送管理システム100はパスワードを配送サーバー1000へ送信しつつ、ユーザーアカウントの配送情報を共に送信できる。この場合、配送サーバー1000は配送管理システム100からパスワード及びユーザーアカウントの配送情報を共に受信することができる。
【0119】
このように、配送サーバー1000は、荷物を配達する配送業者の電子機器1000aを特定し、特定された電子機器1000aへ、配送管理システム100から受信されたパスワードを送信することによって、配達の対象になる荷物がユーザーの荷物収容ボックスに正確に配送されるようにできる。
【0120】
一方、配送サーバー1000で、配送業者の電子機器1000aへパスワードが送信される時点は非常に様々なことがある。即ち、配送業者の電子機器1000aが特定される時点と配送業者の電子機器1000aへパスワードが送信される時点とは互いに異なり得る。
【0121】
配送サーバー1000は、i)配送業者の電子機器1000aが特定された時点に、配送業者の電子機器1000aへパスワードを送信するか、ii)配送業者の電子機器1000aからパスワードの送信要請が受信される場合、配送業者の電子機器1000aへパスワードを送信するか、iii)配達の対象になる荷物の配送予定日に配送業者の電子機器1000aへパスワードを送信するようになることができる。さらに、その他にも様々な変形例が存在し得る。
【0122】
以下では、前述の荷物収容ボックスの説明に基づいて、荷物収容ボックスのパスワードを生成し、これに基づいて荷物収容ボックスが動作する方法についてより具体的に見てみる。
【0123】
まず、本発明にかかるパスワード生成部230は、
図3bに示すように、既設定された周期でパスワードを生成することができる。この際、パスワード生成部230は、既設定された周期毎に複数のパスワードを生成することが可能である。
【0124】
ここで、既設定された周期は多様に設定され得、例えば、既設定された周期は1日(又は24時間)であり得る。この場合、パスワード生成部230は24時間毎に、パスワードを生成するようになることができる。
【0125】
また、これと異なり、既設定された周期は、24時間よりさらに短い時間単位(例えば、5分単位)であり得る。この場合、1日(24時間)間に生成されるパスワードは、144個であり得る。
【0126】
例えば、5分単位でパスワードが生成される場合、パスワード生成部230は5分間隔でパスワードを生成することが可能である。また、これと異なり、パスワード生成部230は5分間隔の時間情報を用いて、一度に144個のパスワードを生成することが可能である。
【0127】
ここで、パスワードを生成するために活用される時間間隔の情報(例えば、5分間隔の時間情報)と、パスワードを生成する周期(例えば、24時間毎に)とは互いに異なり得る。
【0128】
例えば、パスワード生成部230は、毎日00時00分に、既設定された時間間隔(例えば、5分間隔)の時間情報(例えば、i)0000(00時00分)、ii)0005(00時05分)、iii)0010(00時10分))に該当する数字を利用して、複数のパスワード(例えば、5分間隔の時間情報である場合、144個のパスワードが生成される)を生成することができる。
【0129】
一方、パスワード生成部230によりパスワードが生成されると、生成されたパスワードは保存部240に保存され得る。従って、ロック部210は、保存部240に保存されたパスワードのいずれかが、入力部211又はコード認識部212に入力されたかに応じて、ドア部200cのロックを制御することができる。
【0130】
ロック部210は、保存部240に保存されているパスワードのみを有効なパスワードとして認識できる。従って、ロック部210はパスワード生成部230を介して生成されたパスワードであっても、保存部240に保存されていない場合、これを有効なパスワードとして認識できないことがある。有効ではないパスワードがロック部210に入力された場合、ロック部210はドア部200cのロックを解除しないことがある。
【0131】
一方、パスワード生成部230は、上記で言及したように、既設定された周期でパスワードを生成するが、この際、既設定された周期毎にパスワードが新たに生成される場合、パスワードが生成される直前に生成されていたパスワードは、保存部240から削除され得る。
【0132】
より具体的に、本発明で、保存部240に保存されたパスワードは、既設定された期間の間(例えば、24時間の間)にのみ有効であり得る。即ち、保存部240に保存されたパスワードは、既設定された期間の間にのみ保存部240に保存され、既設定された期間が経過した後には、保存部240から削除され得る。
【0133】
このように、パスワード生成部230により生成されたパスワードは、パスワードが生成された後、既設定された期間の間にのみ保存部240に保存され、パスワードが生成された後、既設定された期間が経過すると、保存部240から削除され得る。
【0134】
図3bに示すように、既設定された期間が24時間であり、パスワードが2020年5月15日00時に生成された場合、2020年5月15日00時に生成されたパスワードは、2020年5月15日00時から、2020年5月15日24時までのみ有効であり得る。従って、2020年5月15日00時に生成されたパスワードが2020年5月16日03時にロック部210に入力された場合、ロック部210はドア部200cのロックを解除しないことがある。
【0135】
これは、2020年5月16日03時に、既に2020年5月15日00時に生成されたパスワードが削除されたためである。従って、ロック部210は、既設定された期間が経過した場合、パスワード生成部230を介して生成されたパスワードであっても、これ以上有効なパスワードとして認識しないことがある。
【0136】
一方、パスワード生成部230でパスワードが生成される時点と、保存部240でパスワード生成部230により生成されたパスワードが削除される時点とは、互いに異なり得る。
【0137】
即ち、パスワードが生成される「既設定された周期(例えば、「24時間」)」と、パスワードが保存部240に保存される有効期間(例えば、「パスワードが生成された時点から25時間の間」)とは、互いに異なり得る。ここで、有効期間は、「既設定された期間」とも名付けられる。
【0138】
従って、保存部240には、パスワード生成部230により新しいパスワードが生成されても、保存部240に保存されていたパスワードを直ぐに削除せず、所定期間が経過した後に削除できる。この場合、所定期間の間に、保存部240には、i)新たに生成されたパスワードと、ii)直前に生成されていたパスワードとが全て保存され得る。この場合、ロック部210は、i)新たに生成されたパスワードと、ii)直前に生成されていたパスワードのいずれかでも入力される場合、ドア部200cのロックを解除することができる。
【0139】
前述のように、パスワード生成部230は、既設定された周期毎に、複数のパスワードを生成することができる。この場合、ロック部210は、保存部240に保存された複数のパスワードのいずれかが入力された場合、ドア部200cのロックを解除することができる。即ち、ロック部210は、複数のパスワードのいずれかでもロック部210に入力された場合、ドア部200cのロックを解除することができる。さらに、本発明では、ロック部210にいずれかのパスワードが入力されてドア部200cのロックが解除された場合、ロック部210に入力されたいずれかのパスワードは保存部240から削除され得る。
【0140】
このように、保存部240から削除されたパスワードは、もはやロック部210に対して有効なパスワードではないことがある。従って、ロック部210にいずれかのパスワードが入力されてドア部200cのロックが解除された場合、ロック部210に入力されたいずれかのパスワードがロック部210に再入力されても、ドア部200cのロックは解除されない。これは、パスワードが再使用されることを防止することによって、荷物収容ボックス200の保安性を高めるためである。例えば、
図3bに示すように、ロック部210に「no1」、「no2」の項目にそれぞれ対応するパスワード(「123456」、「1234567」)が既に入力され、ドア部200cのロックが解除された場合、ロック部210に「no1」、「no2」の項目にそれぞれ対応するパスワード(「123456」、「1234567」)が再入力されても、ドア部200cのロックが解除されないことがある。これは、「no1」、「no2」の項目にそれぞれ対応するパスワード(「123456」、「1234567」)が保存部240から削除されたためである。
【0141】
一方、これと異なり、前述のマスターパスワードは、ロック部210にマスターパスワードが入力されてドア部200cのロックが解除されても、保存部240から削除されないことがある。これは、荷物収容ボックス200に対するユーザーの便宜性を高めるためである。
【0142】
このように、本発明にかかる荷物収容ボックスは、既設定された周期で生成されつつ、既設定された期間の間にのみ有効なパスワードを通じて、荷物収容ボックスの保安性を高めることができる。
【0143】
以下では、パスワードを生成する方法についてより具体的に見てみる。本発明では、荷物収容ボックス200のパスワード生成部230でのパスワードを生成する方法と、配送管理システム100のパスワード部130でパスワードを生成する方法とは同一である。即ち、前述のように、配送管理システム100のパスワード部130と、荷物収容ボックス200のパスワード生成部は、同一のパスワード生成アルゴリズムを用いて、パスワードを生成するようになる。
【0144】
この際、パスワード生成部230とパスワード部130で暗証番号が生成される時点もまた同じことがあり、これを通じて、配送管理システム100は荷物収容ボックス200に対して常時有効なパスワードを抽出することができる。
【0145】
パスワード生成部230とパスワード部130に備えられたパスワード生成アルゴリズムは、ワンタイムパスワード(OTP:one time password)方式でパスワードを生成することができる。即ち、パスワード生成部230とパスワード部130は、時間情報に基づいてパスワードを生成することができる。
【0146】
この際、パスワード生成部230は、タイマー220を介してカウンティングされる時間情報に基づいて、パスワードを生成することができる。
【0147】
そして、パスワード部130は、タイマー220と同一の基準時刻体系を有するタイマー(図示せず)に基づいてパスワードを生成することができる。パスワード生成部230とパスワード部130がパスワードを生成するためにそれぞれ活用するタイマーは、同一の基準時刻体系を有するので、相互同一の時間情報に基づいてパスワードを生成することができる。従って、パスワード生成部230とパスワード部130は、同一のパスワードを生成することが可能である。
【0148】
前述のように基準時刻体系は、世界時(UT、Universal Time)、協定世界時(UTC、Coordinated Universal Time)、韓国標準時(KST、Korea Standard Time)、グリニッジ平均時(GMT、Greenwich Mean Time)、ユニックス時間(Unix time)、及びGPS時間(GPS Time)のうち少なくとも一つであり得る。また、基準時刻体系は、上記で挙げた例以外にも、様々な例が存在し得る。
【0149】
より具体的に、パスワード部130とパスワード生成部230は、タイマーを介してカウンティングされる時間情報に基づき、パスワードを生成することができる。
【0150】
ここで、時間情報は、年度(years)、月(months)、日(days)、時(hours)、分(minutes)、秒(seconds)のうち少なくとも一つと関連し得る。
【0151】
一例として、パスワード部130及びパスワード生成部230は、パスワードを生成する当時の現在の日付(例えば、2020年5月18日)に該当する日付情報を利用して、パスワードを生成することができる。
【0152】
さらに、パスワード部130及びパスワード生成部230に備えられたパスワード生成アルゴリズムは、時間情報だけでなく、荷物収容ボックス200の固有情報(又は識別情報)及び乱数の組み合わせのうち少なくとも一つを用いて、パスワードを生成することができる。
【0153】
例えば、パスワード部130及びパスワード生成部230は、パスワードを生成する当時の現在の日付(例えば、2020年5月18日)に該当する日付情報及び荷物収容ボックス200の固有情報を利用して、パスワードを生成することができる。この際、パスワード部130は、荷物配送イベントが発生したユーザーアカウントに連動された荷物収容ボックス200の固有情報を利用して、パスワードを生成することができる。
【0154】
また、パスワード部130及びパスワード生成部230は、パスワードを生成する当時の現在の時間(例えば、18:00:00)に該当する時間情報(例えば、180000及び荷物収容ボックス200の固有情報を利用して、パスワードを生成することができる。
【0155】
また別の例として、パスワード生成部230は、パスワードを生成する当時の現在の日付及び現在の時間情報、並びに荷物収容ボックス200の固有情報を全て利用してパスワードを生成することができる。
【0156】
このように、本発明にかかるパスワード生成部230は、時間情報に基づいてパスワードを生成することによって、時間が経過するに従って、新しいパスワードを生成することが可能である。
【0157】
一方、パスワード部130及びパスワード生成部230は互いに同じ規則の時間情報を利用してパスワードを生成することによって、同一の荷物収容ボックスに対して同一のパスワードが生成されるようにできる。
【0158】
即ち、配送管理システム100のパスワード部130は、前述のように、パスワード生成部230でパスワードが生成される規則と同じ規則でパスワードを生成することができる。
【0159】
例えば、パスワード部130は、パスワード生成部230がパスワードを生成する既設定された周期と同一の周期でパスワードを生成することができる。この際、パスワード部130は、パスワード生成部230と同様に、既設定された周期毎に複数のパスワードを生成することが可能である。
【0160】
さらに、パスワード部130で既設定された周期毎に複数のパスワードが生成される場合、保存部140に保存されていたパスワードは保存部140から削除され得る。ここで、保存部140に保存されていたパスワードは、新たにパスワードが生成される前に生成されていたパスワードであり得る。
【0161】
ここで、既設定された周期は多様に設定され得、既設定された周期は、荷物収容ボックス200のパスワード生成部230でのパスワード生成周期と同じように設定され得る。
【0162】
例えば、既設定された周期は、1日(又は24時間)であり得る。この場合、パスワード部130は、24時間毎にパスワードを生成するようになることができる。
【0163】
また、これと異なり、既設定された周期は、24時間よりさらに短い時間単位(例えば、5分単位)であり得る。この場合、1日(24時間)の間に生成されるパスワードは、144個であり得る。例えば、5分単位でパスワードが生成される場合、パスワード部130は5分間隔でパスワードを生成することが可能である。また、これと異なり、パスワード部130は5分間隔の時間情報を利用して、一度に144個のパスワードを生成することが可能である。
【0164】
一方、制御部150は、保存部140に新たに生成されたパスワードが保存されるように保存部140を制御することができる。
【0165】
従って、制御部150はパスワード生成部230によりパスワードが生成されることに基づいて、保存部140をアップデートできる。このようなアップデートにより、保存部140に保存されていた「直前に生成されたパスワード(又は新しいパスワードが生成される前に、保存部140に保存されていたパスワード)」は新たに生成されたパスワードに入れ替わり得る。
【0166】
パスワード部130は、パスワード生成部230のパスワード生成アルゴリズムと同一のアルゴリズムでパスワードを生成するので、配送管理システム100の制御部150は荷物収容ボックス200に対して有効なパスワードを常時認知している。一方、パスワード部130で生成されたパスワードは保存部140に保存され得る。
【0167】
以上説明したように、本発明にかかる荷物収容ボックス及び配送管理システムは、同一のパスワード生成方法を用いて、荷物収容ボックスに対して有効なパスワードを生成し、これを配送サーバーと共有することによって、荷物が荷物収容ボックスに配送されるようにできる。
【0168】
以下では、前述の荷物収容ボックス200のパスワードを、配送管理システム100側で、配送サーバー1000と共有する方法について、添付された図面と共により具体的に見てみる。
【0169】
図4は、本発明にかかる配送管理方法を説明するためのフローチャートであり、
図5a及び
図5bは、本発明における荷物収容ボックスのパスワードを生成し、これを配送サーバーと共有する方法を説明するためのフローチャートである。さらに、
図6、
図7、及び
図8は、本発明における荷物配送イベントを説明するための概念図である。また、
図9は、本発明における配送サーバーにパスワードを割り当てる方法を説明するための概念図である。
【0170】
まず、本発明では、特定のユーザーアカウントに対する荷物配送イベントが発生する段階が進む(S410、
図4参照)。
【0171】
前述のように、荷物配送イベントは、「荷物」を特定のユーザーアカウントに連動された荷物収容ボックスに配送されるようにするイベントであって、このような荷物配送イベントが発生する時点及び経路は様々なことがある。
【0172】
図5aに示すように、荷物配送イベントは、ユーザーアカウント2000から物品注文又は物品購入(S510a、
図5a参照)が行われることに基づいて発生し得る(S520a、
図5a参照)。
【0173】
また、物品注文又は物品購入と別に、第3者によるユーザーに対する物品発送(例えば、ユーザーの知人による発送、又はおまけの発送等)に基づいて、荷物配送イベントが発生し得る。
【0174】
さらに、荷物配送イベントは、ユーザーの要請に基づいて発生し得る。ここで、荷物配送イベントは、「配達の対象になる荷物を、荷物収容ボックスに配達して下さい」という意味のイベントであり得る。
【0175】
ユーザーの要請に基づいて、荷物配送イベントが発生する一例について見てみると、
図6に示すように、荷物配送イベントは、物品の購入ページ(又は決済ページ、610)上で、ユーザーの要請に基づいて発生し得る。
【0176】
ここで、物品の購入ページは、ウェブページ又はアプリケーションの実行画面であり得る。このような物品の購入ページ(又は決済ページ、610)には、荷物の受け取り方法を選択するようになることができる。
【0177】
従って、ユーザーアカウントでログインされた電子機器では、ユーザーの意思に基づいて、物品の購入ページ610上で物品の受け取り方法が選択され得る。
【0178】
例えば、物品の購入ページ610には物品の受け取り方法を選択する領域620が含まれ得る。このような領域620で、ユーザーアカウントでログインされた電子機器から、「荷物収容ボックスでの受け取りに該当する項目」(例えば、「boxに受け取り」の項目621)を選択する信号が受信された場合、荷物配送イベントが発生し得る。
【0179】
一方、このような物品の購入ページ610は、本発明にかかる配送管理システム100により制御されることができる。また、これと異なり、物品の購入ページ610は、本発明にかかる配送管理システム100と独立して運営され得る。この場合、配送管理システム100は、物品の購入ページ610を運営するサーバーから、荷物配送イベントの発生と関連した情報及びユーザーアカウントに対する情報を受信することができる。この際、荷物配送イベントの発生と関連した情報は、配達の対象になる荷物に対する情報を含み得る。
【0180】
このように、荷物配送イベントは、物品の購入ページ上で物品の配達方法を特定するユーザーの選択に基づいて発生し得る。これを通じて、ユーザーは物品の購入と共に、荷物の配達方法を一度に特定することができ、便宜性が向上し得る。
【0181】
ユーザーの要請に基づいて荷物配送イベントが発生する別の例について見てみると、
図7に示すように、荷物配送イベントは、メッセンジャー上でのユーザーの要請に基づいて発生し得る。
【0182】
ここで、メッセンジャーは、電子機器(例えば、スマートフォン、タブレットPC、ラップトップなど)に設けられたアプリケーション又はプログラムであり得る。
【0183】
ユーザーアカウントに対して荷物の配達と関連したイベントが存在する場合、本発明にかかる配送管理システム100は、メッセンジャーを利用して、ユーザーアカウントに対して、配送と関連したメッセージ711を送信することができる。
【0184】
この場合、ユーザーは、メッセンジャーのページ(例えば、メッセンジャーの実行画面、710)を介して、荷物の受け取り方法を選択することができる。例えば、
図7に示すように、配達と関連したメッセージ711は、荷物の受け取り方法を選択する領域712が含まれ得る。そして、メッセージ711を介して、荷物収容ボックスに受け取りに該当する項目(例えば、「box暗証番号の送信」の項目712)が選択された場合、荷物配送イベントが発生し得る。この場合、ユーザーの電子機器に実行されたメッセンジャーを介して、荷物収容ボックスでの受け取りに該当する項目が選択され得る。
【0185】
一方、ユーザーアカウントに対して荷物の配達と関連したイベントが存在する場合、ユーザーアカウントに対して、配達と関連したメッセージを送信する主体は、必ずしも本発明にかかる配送管理システムではないことがある。この場合、配達と関連したメッセージを送信する主体は、特定の配送会社の配送サーバー又は配達と関連した情報を処理する別途の外部サーバーであり得る。この場合、配送管理システム100は、特定の配送会社の配送サーバー又は配達と関連した情報を統合処理する別途の外部サーバーから、荷物配送イベントの発生と関連した情報及びユーザーアカウントに対する情報を受信することができる。この際、荷物配送イベントの発生と関連した情報は、配達の対象になる荷物に対する情報を含み得る。
【0186】
ユーザーの要請に基づいて荷物配送イベントが発生するまた別の例について見てみると、
図8に示すように、荷物配送イベントは、ユーザーアカウントと関連して配達対象の荷物を管理する統合管理ページを介したユーザーの要請に基づいて発生し得る。
【0187】
このような統合管理ページの運営の主体は様々なことがある。前述のように、統合管理ページ810の運営の主体は、本発明にかかる配送管理システム100、特定のショッピングモールのサーバー、特定の配送会社の配送サーバー又は配達と関連した情報を統合処理する別途の外部サーバー等になり得る。
【0188】
このような、統合管理ページ810は、ユーザーのアカウントと関連した配達対象の荷物に対する情報を提供し、ユーザーから配達荷物の受け取り方法の選択を受けることができる。
【0189】
図示されるように、統合管理ページ810では、荷物毎にそれぞれ荷物の受け取り方法が選択され得る。例えば、第1の項目(「no1」項目、811)に含まれた「荷物収容ボックスでの受け取りに該当する項目(例えば、「box」)」が選択された場合、第1の項目(「no1」項目、811)に含まれた荷物に対しては、荷物配送イベントが発生し得る。さらに、第5の項目(「no5」項目、812)に含まれた「直接受け取りの項目(例えば、「直接」)が選択された場合、第5の項目(「no5」項目、812)に含まれた荷物に対しては、荷物配送イベントが発生しないことがある。一方、荷物収容ボックスに受け取りに該当する項目の選択は、ユーザーのアカウントでログインされた電子機器からなることができる。
【0190】
一方、統合管理ページ810の運営の主体と、本発明にかかる配送管理システム100の運営の主体とが互いに異なる場合、配送管理システム100は、荷物配送イベントの発生と関連した情報及びユーザーアカウントに対する情報を受信することができる。
【0191】
この際、荷物配送イベントの発生と関連した情報は、配達の対象になる荷物に対する情報を含み得る。
【0192】
このように、荷物配送イベントは、配達の対象になる荷物の配達方法が、荷物収容ボックスを利用するものと選択することに基づいて発生し得る。
【0193】
この際、荷物の配達方法の選択を受けるために、ユーザー環境(ウェブページ又はアプリケーションの実行画面)を提供する主体が本発明にかかる配送管理システムである場合、荷物配送イベントはユーザーアカウントでログインされた電子機器から荷物の配送方法が、荷物収容ボックスを利用するものと選択されることに基づいて発生し得る。
【0194】
さらに、荷物の配達方法の選択を受けるために、ユーザー環境(ウェブページ又はアプリケーションの実行画面)を提供する主体が本発明にかかる配送管理システムと異なる場合、荷物配送イベントは、異なる主体のサーバーから受信される情報に起因して発生し得る。この際、配送管理システム100は、異なる主体のサーバーから、荷物配送イベントの発生と関連した情報及びユーザーアカウントに対する情報を受信することができる。この際、荷物配送イベントの発生と関連した情報は、配達の対象になる荷物に対する情報を含み得る。
【0195】
前述のように、荷物配送イベントが発生すると、このような荷物配送イベントに基づいて、特定のユーザーアカウントに連動された荷物収容ボックスのパスワードを抽出する過程が進む(S420、
図4参照)。即ち、荷物配送イベントが発生すると(S520a、
図5a参照)、配送管理システム100で荷物収容ボックスのパスワードを抽出する過程(S530a、
図5a参照)が進む。
【0196】
前述のように、パスワード部130は、荷物収容ボックス200のパスワード生成部230と、同一のパスワード生成アルゴリズムを用いて、パスワードを生成するようになることができる。
【0197】
この際、パスワード部130は、配送業者(又は配達業者、宅配業者)が荷物を荷物収容ボックス200に配達する時点に、荷物収容ボックス200に対して有効なパスワードを抽出するようになることができる。
【0198】
前述のように、配送管理システム100のパスワード部130と荷物収容ボックス200のパスワード生成部230は、時間情報に基づいてパスワードを生成するので、パスワード部130はこのような時間情報に基づいて、荷物収容ボックス200に対して有効なパスワードを抽出するようになることができる。
【0199】
例えば、荷物収容ボックス200のパスワード生成部230が日付情報(特に、現在の日付)に基づいてパスワードを生成する場合、配送管理システム100は、i)荷物の配送予想日情報に基づいてパスワードを生成するか、又はii)荷物の配送日当日にパスワードを生成するように、パスワード部130を制御することができる。
【0200】
例えば、2020年5月18日に発送した荷物の予想配送日が、2020年5月20日である場合、パスワード部130は2020年5月20日の日付情報に基づいてパスワードを生成することができる。これは、本発明で、荷物が荷物収容ボックス200に配達される時点に有効なパスワードを配送サーバー1000へ提供するためである。即ち、パスワード生成部230が現在の日付に基づいてパスワードを生成する場合、配達される時点(予想配送日)がすぐに現在の日付になるためである。
【0201】
一方、制御部150は、予想配送日に前記荷物の配達が完了しているか否かをモニタリングできる。即ち、予想配送日に荷物の配達が完了していない場合、予想配送日と異なる日付に荷物の配達が行われることがある。この場合、配送サーバー1000へ送信されたパスワードは、荷物収容ボックス200に対してこれ以上有効なパスワードではないことがある。従って、制御部150は、モニタリングの結果、前記荷物の配達が完了していない場合、変更された予想配送日に該当する日付情報を利用して、荷物収容ボックス200のパスワードを再抽出できる。そして、制御部150は、再抽出されたパスワードを前記荷物配送イベントにマッチングされた配送サーバーへ送信できる。これを通じて、本発明では、予想配送日と異なる日付に荷物が配達される場合であっても、荷物収容ボックスに荷物が配達できるようにできる。
【0202】
一方、上記の例では、配送管理システム100で荷物の配達可否をモニタリングする方法について説明したが、これと異なる形態でもパスワードが再抽出されることが可能である。例えば、配送管理システム100は、配送サーバー1000からの要請に基づいて、荷物収容ボックス200に対する有効なパスワードを抽出することができる。
【0203】
即ち、配送サーバー1000では、予想配送日に荷物の配達が行われていない場合、配送管理システム100側にパスワードの再送信を要請することができる。この場合、配送サーバー1000は新たに設定された予想配送日の情報を配送管理システム100に送信できる。制御部150は、配送サーバー1000から受信した予想配送日の情報を利用してパスワードが生成されるように、パスワード部130を制御することができる。
【0204】
また、前述の例と異なり、制御部150は、荷物の配送情報(特に、荷物の配送予定日)をモニタリングし、モニタリングの結果に基づいて、荷物の配送日当日にパスワードが生成されるようにパスワード部130を制御することができる。この場合、パスワード部130は、現在の日付に基づいてパスワードを生成することができる。パスワード部130は、荷物の配送日当日である現在の日付に基づいてパスワードを生成し、制御部150は生成されたパスワードを配送サーバー1000へ送信できる。
【0205】
さらに、本発明では、荷物配送イベントに該当する荷物が荷物収容ボックスに配達可能なように、荷物配送イベントにマッチングされた配送サーバーへパスワードを送信する過程が進む(S430、
図4参照)。
【0206】
制御部150は、前述のように、荷物配送イベントに発生した特定のユーザーアカウントに連動された荷物収容ボックスのパスワードが抽出されるようにパスワード部130を制御し、抽出されたパスワードが配送サーバー1000へ送信されるように通信部110を制御することができる。
【0207】
一方、配送管理システム100からパスワードを受信した配送サーバー1000は、配送業者の電子機器へパスワードを送信するようになることができる(
図5aのS550a、S560a、
図5bのS520b参照)。
【0208】
図2bで説明したように、配送サーバー1000の制御部1030は、配送管理システム100から受信したパスワードが、配送業者の電子機器1000aへ送信されるように通信部1010を制御することができる。
【0209】
従って、
図5bに示すように、配送業者(又は配達業者、宅配業者)の電子機器1000aは、配送サーバー1000からパスワードを受信することができる(S530b、
図5b参照)。配送業者の電子機器1000aを介してパスワードを確認した配送業者は、荷物の配送のために、配送サーバー1000から受信したパスワードを荷物収容ボックス200に入力できる(S540b、
図5b参照)。
【0210】
一方、荷物収容ボックス200は既設定されたパスワード生成アルゴリズムを用いてパスワードを生成し(S510b、
図5b参照)、ロック部210に入力されたパスワード(前記のS540bの過程で入力されたパスワードに該当)を判別する過程を行うことができる(S550b、
図5b参照)。
【0211】
荷物収容ボックス200のロック部210は、判別結果、ロック部210に入力されたパスワードが、保存部140に保存されたパスワード(又は有効なパスワード)である場合、ドア部200c(
図2a参照)のロックを解除することができる。
【0212】
このように、本発明にかかる配送管理システムは、荷物収容ボックスのパスワードを生成する方式と同じ方式を用いて、荷物収容ボックスのパスワードを生成することによって、荷物収容ボックスと通信を行わなくても、荷物収容ボックスのパスワードを認知することができる。従って、配送管理システムは、配送サーバーとの通信を介して、荷物収容ボックスのパスワードを共有し、配送業者は配送サーバーから荷物収容ボックスのパスワードの伝達を受け、荷物収容ボックスに荷物を配達することができる。
【0213】
一方、前述のように、パスワード部130は、配送業者(又は配達業者、宅配業者)が、荷物を荷物収容ボックス200に配達する時点に、荷物収容ボックス200に対して有効なパスワードを抽出するようになることができ、これについてより具体的に見てみる。
【0214】
パスワード部130は、配送業者の電子機器からのパスワード送信の要請に基づいて、荷物収容ボックス200のパスワードを抽出することができる。
【0215】
この際、配送業者の電子機器からのパスワード送信の要請は、配送サーバー1000を介して配送管理システム100に伝達されることが可能である。制御部150は、配送サーバー1000又は配送業者の電子機器からパスワード送信の要請が受信される場合、パスワード部130を制御し、荷物収容ボックス200のパスワードを抽出することができる。
【0216】
そして、抽出されたパスワードは、通信部110を介して配送業者の電子機器又は配送サーバー1000へ送信されることができる。配送サーバー1000へパスワードが送信される場合、配送サーバー1000はパスワード送信の要請が受信された配送業者の電子機器へパスワードを送信することができる。
【0217】
一方、配送業者の電子機器は、コード認識部を備えることができる。配送業者の電子機器に備えられたコード認識部は、バーコード(barcode)又はQRコード(Quick Response code)のうち少なくとも一つを認識するようになることができる。
【0218】
配送業者の電子機器は、コード認識部を介して、配達の対象になる荷物に付着されたコードイメージ(例えば、バーコード(barcode)又はQRコード(Quick Response code)イメージ)をセンシングするようになることができる。
【0219】
配送業者の電子機器で、荷物に備えられたコードイメージがセンシングされる場合、配送業者の電子機器は、コードイメージに含まれたコード情報を配送サーバー1000へ送信できる。配送サーバー1000は、配送業者の電子機器からコード情報が受信される場合、これをパスワード送信の要請が受信されたと判断できる。
【0220】
配送サーバー1000は、配送業者の電子機器からコード情報が受信されることに基づき、コード情報に対応する荷物収容ボックスのパスワードを配送業者の電子機器に送信できる。
【0221】
配送サーバー1000は、配送業者の電子機器からコード情報が受信されることに基づいて、受信されたコード情報を配送管理システム100へ送信することによって、コード情報に対応する荷物収容ボックス200のパスワードを配送管理システム100から受信できる。そして、配送サーバー1000は、配送管理システム100から受信したパスワードを配送業者の電子機器へ送信できる。
【0222】
配達の対象になる荷物に付着されたコードイメージ(又はコード情報)には、荷物の受け取り対象になるユーザー情報(又はユーザーアカウント情報)及び配達の対象になる荷物に対する識別情報(例えば、物品名、配送情報、注文情報等)のうち少なくとも一つが含まれ得る。コードイメージが荷物に付着される時点及びコードイメージを荷物に付着する主体は多様に変形され得るので、本明細書では、これに対する特別な限定をしないこととする。また、コードイメージを発給する主体もまた様々なことがある。
【0223】
但し、コードイメージは、荷物の配達のために活用される情報を含むものであって、配送業者は電子機器を介してコードイメージをセンシング(又はスキャン)することを介して、荷物が配達されるべき配送情報を獲得することができる。
【0224】
一方、配送管理システム100は配送サーバー1000から伝達されたコード情報に基づいて、配送業者の電子機器によりセンシングされたコードイメージが付着された荷物の荷物収容ボックスを特定することができる。制御部150はパスワード部130を制御し、特定された荷物収容ボックスのパスワードを抽出し、抽出されたパスワードを配送サーバー1000に送信できる。そして、配送サーバー1000は、配送管理システム100から受信したパスワードを配送業者の電子機器に送信できる。結果として、配送業者は、電子機器に受信されたパスワードを利用して、荷物収容ボックス200を開放することが可能である。
【0225】
このように、荷物収容ボックスのパスワードは、配送業者の電子機器により荷物に付着されたコードイメージがセンシング(又はスキャン)されることに基づいて、配送管理システム100から配送業者の電子機器へ送信されることができる。
【0226】
一方、上記の例では、配送業者の電子機器で配送サーバー1000を経由し、配送管理システム100からパスワードを抽出する方法について説明したが、本発明では、配送業者の電子機器で、配送管理システム100に直接パスワード送信の要請を送信することもまた可能である。この場合、配送業者の電子機器でセンシングされたコードイメージのコード情報は、配送管理システム100へ送信されることができる。そして、配送管理システム100は、受信されたコード情報に対応する荷物収容ボックス200のパスワードを配送業者の電子機器へ送信できる。
【0227】
一方、本発明でユーザーアカウントに対して複数の荷物配送イベントが発生した場合、配送管理システム100の制御部150は、複数の荷物配送イベントそれぞれに対して互いに異なるパスワードが割り当てられるように複数のパスワードを抽出することができる。
【0228】
ここで、複数の荷物配送イベントは、ユーザーが複数の物品を購入した場合、又はユーザーに配達される荷物が複数個である場合など様々な場合により発生し得る。
【0229】
前述のように、荷物収容ボックス200のパスワードは、ロック部210に入力されてドア部200cのロックが解除された後、保存部240から削除され得る。従って、複数の荷物配送イベントに対して同一のパスワードが割り当てられる場合、いずれかの荷物配送イベントに該当する荷物を除いた他の荷物は、荷物収容ボックス200に配送できないことがある。これは、パスワードがこれ以上有効ではないためである。
【0230】
従って、本発明では、このような状況を防止するために、
図9に示すように、複数の荷物配送イベント(例えば、no1乃至no4の項目)それぞれに対して、互いに異なるパスワードを割り当てることができる。
【0231】
一方、制御部150は、複数の荷物配送イベントのうち、既設定された配送条件が同一である少なくとも二つの荷物配送イベントが存在する場合、少なくとも二つの荷物配送イベントに対しては同一のパスワードを割り当てることができる。
【0232】
ここで、既設定された配送条件は、予想配送日及び配送会社のうち少なくとも一つと関連し得る。
【0233】
制御部150は、少なくとも二つの荷物配送イベントに該当する複数の荷物の予想配送日及び配送会社が同一である場合、少なくとも二つの荷物配送イベントに対しては同一のパスワードを割り当てることができる。
【0234】
また、既設定された配送条件は、予想配送日及び配送会社だけでなく、配送業者(又は配達業者、宅配業者)の情報をさらに含み得る。
【0235】
この場合、制御部150は、少なくとも二つの荷物配送イベントに該当する複数の荷物の予想配送日、配送会社及び配送業者が同一である場合、少なくとも二つの荷物配送イベントに対しては同一のパスワードを割り当てることができる。これは、同一の配送会社に該当する場合であっても、互いに異なる配送業者により配達される場合が存在するためである。
【0236】
さらに、制御部150は、少なくとも二つの荷物配送イベントにマッチングされた配送サーバーへ同一のパスワードを送信することができる。
【0237】
これは、複数の荷物配送イベントが、同一の日付及び同一の配送会社により配達される場合、荷物収容ボックスを1回解除するだけで、複数の荷物配送イベントに該当する複数の荷物を配達することができるためである。
【0238】
以上説明したように、本発明にかかる配送管理システムでは、ユーザーアカウントに対して複数の荷物配送イベントが発生した場合、複数の荷物配送イベントに該当する荷物がいずれも荷物収容ボックスに配達できるように、パスワードの割り当てを管理することができる。
【0239】
さらに、本発明にかかる配送管理方法及びシステムは、ユーザーのアカウントに連動された荷物収容ボックスのパスワードを配送サーバーと共有することを介して、ユーザーに配達される荷物がユーザーの荷物収容ボックスに保管できるようにできる。
【0240】
従って、ユーザーは、荷物収容ボックスのパスワードを配送会社又は配送業者に別に知らせなければならない面倒を減らすことができ、さらに、荷物収容ボックスのパスワードを別途管理する面倒も減らすことができる。
【0241】
さらに、本発明にかかる配送管理方法及びシステムは、荷物収容ボックスのパスワードを生成する方式と同じ方式を利用し、荷物収容ボックスのパスワードを生成することによって、荷物収容ボックスと通信を行わなくても、荷物収容ボックスのパスワードを認知することができる。従って、荷物収容ボックスを所有したユーザーは、荷物収容ボックスと配送管理システム間の通信のために、別に荷物収容ボックスを管理しなければならない面倒を減らすことができる。
【0242】
さらに、本発明にかかる配送管理方法及びシステム、並びに荷物収容ボックスで生成されるパスワードは、使い捨ての方式で、生成及び廃棄されることによって、一度使用されたパスワードに対しては再使用ができないようになることができる。これを介して、荷物収容ボックスに入力されたパスワードは、荷物収容ボックスを1回に限って開放又はオープン(open)でき、第3者により任意に荷物収容ボックスが開放又はオープンされることを防止することができる。
【0243】
一方、上記の説明では、荷物収容ボックス200への荷物の配達のために、配送管理システム100で、荷物収容ボックス200のパスワードを抽出し、これを配送サーバー1000と共有する方法について説明した。
【0244】
前述の本発明の一連の過程は、単に荷物収容ボックス200に荷物の配達のための用途以外に、様々な用途として活用され得る。
【0245】
一例として、前述の一連の過程は、荷物収容ボックス200のように、「ロック部が備えられたドア(door)」にも適用され得る。この場合、前述の荷物収容ボックス200は、「ロック部が備えられたドア」と名付けられる。
【0246】
「ロック部が備えられたドア」は、ユーザーの自宅、事務室、倉庫等様々な場所に該当する出入り口に該当し得る。
【0247】
ロック部が備えられたドアは、
図2aで説明した荷物収容ボックス200の構成のうち、ハウジング200a及びハウジング200aに備えられる収容部200bの構成を除いては、いずれも同一の構成により構成され得る。
【0248】
一方、上記の場合、配送管理システム100は、荷物収容ボックス200への荷物の配達のためのパスワードの抽出及び共有ではなく、「ロック部が備えられたドア」のパスワードを共有するための一連のプロセスを行うことができる。
【0249】
この場合、前述のユーザーアカウントと荷物収容ボックス200の識別情報を連動する過程は、ユーザーアカウントと「ロック部が備えられたドア」の識別情報を連動する過程で理解される。
【0250】
この場合、配送管理システム100は別の名称で名付けられることがあり、例えば、「パスワード管理システム」等と一般化された名称で名付けられることがある。
【0251】
このような「パスワード管理システム」は、前述の方式そのままで、「ロック部が備えられたドア」のパスワードを抽出、及びこれを外部サーバー(前述の配送サーバーに該当)に共有するためのプロセスを進むことができる。
【0252】
この際、「パスワード管理システム」は「荷物配送イベント」ではなく、「パスワード共有イベント」に対応し、「ロック部が備えられたドア」のパスワードを抽出できる。
【0253】
「パスワード共有イベント」は、前述の「荷物配送イベント」と同一の属性を有するイベントであって、ユーザーへの要請に基づいて発生し得る。パスワード共有イベントは、第3者に対するサービスを要請することに基づいて発生し得る。
【0254】
前述の方式のように、「パスワード管理システム」で、「ロック部が備えられたドア」のパスワードを管理する場合、ユーザーにより許可された第3者は、「ロック部が備えられたドア」を一回に限って開放できる権限を獲得することができる。
【0255】
従って、第3者は、ユーザーが「ロック部が備えられたドア」を直接開放してくれなくても、当ドアに対して出入りが可能である。
【0256】
この際、第3者はユーザーに対してサービスを提供する主体であり得、例えば、家事ヘルパー、ペットの散歩ヘルパー、修理業者などであり得る。
【0257】
このような第3者は、第3者の電子機器を介して、外部サーバー(前述の配送サーバーに該当)から、「ロック部が備えられたドア」のパスワードの伝達を受けることが可能である。
【0258】
一方、この場合、外部サーバーと「パスワード管理システム」は、別の構成ではない一つの構成で実現されることが可能である。即ち、「パスワード管理システム」は、「ロック部が備えられたドア」のパスワードを抽出し、第3者の電子機器へ送信することが可能である。
【0259】
前述のように、本発明の「配送管理システム100」は「パスワード管理システム」に、「荷物収容ボックス」は「ロック部が備えられたドア」の用語に変更されることが可能である。さらに、「配送サーバー」もやはり、「外部サーバー」と名付けられることが可能である。よって、
図1、
図2a、
図2b、
図3a、
図3b、
図4、
図5a、5b、
図6乃至
図9と共に説明した実施例は、上記の変更された用語に代替され得るので、これに関する具体的な説明は省略するようにする。
【0260】
一方、前述の本発明は、コンピュータで一つ以上のプロセスにより実行され、このようなコンピュータ読取可能媒体に保存可能なプログラムとして実現され得る。
【0261】
さらに、前述の本発明は、プログラムが記録された媒体にコンピュータ読取可能コード又はコマンドとして実現することが可能である。即ち、本発明は、プログラムの形態で提供され得る。
【0262】
一方、コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータシステムにより読まれるデータが保存される全ての種類の記録装置を含む。コンピュータ読取可能媒体の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Disk)、SDD(Silicon Disk Drive)、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピディスク、光データ保存装置等がある。
【0263】
さらに、コンピュータ読取可能媒体は、ストレージを含み、電子機器が通信を介してアクセスできるサーバー又はクラウドストレージであり得る。この場合、コンピュータは有線又は無線通信を介して、サーバー又はクラウドストレージから本発明にかかるプログラムのダウンロードを受けることができる。
【0264】
さらに、本発明では、前述のコンピュータは、プロセッサ、即ち、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が搭載された電子機器であって、その種類に対して特別な限定をおかない。
【0265】
一方、上記の詳細な説明は全ての面で制限的に解釈されてはならず、例示的なものと考慮されるべきである。本発明の範囲は、添付された請求項の合理的解釈により決定されなければならず、本発明の均等範囲内での全ての変更は、本発明の範囲に含まれる。
【0266】
以上説明したように、本発明にかかる配送管理方法及びシステムは、ユーザーのアカウントに連動された荷物収容ボックスのパスワードを配送サーバーと共有することを介して、ユーザーに配達される荷物がユーザーの荷物収容ボックスに保管されるようにできる。
【0267】
従って、ユーザーは荷物収容ボックスのパスワードを配送会社又は配送業者に別に知らせなければならない面倒を減らすことができ、さらに、荷物収容ボックスのパスワードを別に管理する面倒も減らすことができる。
【0268】
さらに、本発明にかかる配送管理方法及びシステムは、荷物収容ボックスのパスワードを生成する方式と同じ方式を利用し、荷物収容ボックスのパスワードを生成することによって、荷物収容ボックスと通信を行わなくても、荷物収容ボックスのパスワードを認知することができる。従って、荷物収容ボックスを所有したユーザーは、荷物収容ボックスと配送管理システム間の通信のために、別に荷物収容ボックスを管理しなければならない面倒を減らすことができる。
【0269】
さらに、本発明にかかる配送管理方法及びシステム、並びに荷物収容ボックスで生成されるパスワードは、使い捨ての方式で、生成及び廃棄されることによって、一度使用されたパスワードに対しては再使用ができないようになることができる。これを通じて、荷物収容ボックスに入力されたパスワードは、荷物収容ボックスを1回に限って開放又はオープン(open)でき、第3者により任意に荷物収容ボックスが開放又はオープンされることを防止することができる。