(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-27
(45)【発行日】2023-03-07
(54)【発明の名称】装置及び振動発生装置
(51)【国際特許分類】
H04R 1/02 20060101AFI20230228BHJP
H04R 7/04 20060101ALI20230228BHJP
【FI】
H04R1/02 102Z
H04R7/04
(21)【出願番号】P 2021215245
(22)【出願日】2021-12-28
【審査請求日】2021-12-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0190065
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0189239
(32)【優先日】2021-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】南 ▲スル▼ ▲キ▼
(72)【発明者】
【氏名】姜 ▲ジョン▼ 求
(72)【発明者】
【氏名】金 泰 亨
【審査官】大石 剛
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-187734(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0177719(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/02
H04R 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動部材と、
前記振動部材の背面に配置された第1カバーと、
前記第1カバーの背面に配置された振動装置と、
前記第1カバーの背面に配置され、前記振動装置の背面にある第1部材と、
前記第1部材に配置された背面振動部材とを含む、装置。
【請求項2】
前記背面振動部材は、前記第1カバーに対向する前記第1部材の前面に配置されるか、または前記第1部材の前記前面に対向する前記第1部材の背面に配置された、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1部材は、収容部を含み、
前記背面振動部材は、前記収容部内に配置された、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記収容部は、前記第1部材の一部分が前記第1カバーに向かって突出するか、または前記第1カバーの反対方向に向かって突出した、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記収容部は、前記第1部材の前面の一部分に形成されたホームであるか、または前記第1部材の背面の一部分に形成されたホームである、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記第1カバーは、横方向の第1中間ラインを基準に、第1縁領域および第2縁領域を含み、
前記第1部材は、前記第1カバーの前記第1縁領域および前記第2縁領域のうちの少なくとも1つ以上の領域に配置された、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第1カバーは、縦方向の第2中間ラインを基準に、第1領域および第2領域を含み、
前記第1部材は、前記第1カバーの前記第1領域および前記第2領域にわたって配置された、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記第1部材は、前記第1カバーの前記第1領域に対応する第1部分および、前記第1カバーの前記第2領域に対応する第2部分を含み、
前記振動装置は、前記第1部材の前記第1部分または前記第2部分に配置され、
前記背面振動部材は、前記第1部材の前記第1部分または前記第2部分に配置された、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第1部材は、前記第1カバーの前記第1縁領域の背面に配置された第1-1部材および、前記第1カバーの前記第2縁領域の背面に配置された第1-2部材を含み、
前記第1-1部材と前記第1-2部材のそれぞれは、前記第1カバーの前記第1領域に対応する第1部分および、前記第1カバーの前記第2領域に対応する第2部分を含み、
前記背面振動部材は、
前記第1-1部材の前記第1部分または前記第2部分に配置された第1背面振動部材、および
前記第1-2部材の前記第1部分または前記第2部分に配置された第2背面振動部材を含む、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記振動装置は、前記第1カバーの前記第1縁領域の背面に配置された第1振動装置を含み、
前記第1振動装置は、前記第1-1部材の前記第1部分または前記第2部分に配置され、
前記第1背面振動部材は、前記第1-1部材の前記第1部分または前記第2部分に配置された、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記振動装置は、前記第1カバーの前記第2縁領域の背面に配置された第2振動装置を含み、
前記第2振動装置は、前記第1-2部材の前記第1部分または前記第2部分に配置され、
前記第2背面振動部材は、前記第1-2部材の前記第1部分または前記第2部分に配置された、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記振動装置は、前記第1カバーの前記第1縁領域の背面に配置された第1振動装置、および前記第1カバーの前記第2縁領域の背面に配置された第2振動装置を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記第1振動装置と前記第1背面振動部材との間の第1距離は、前記第2振動装置と前記第2背面振動部材との間の第2距離と同じかまたは異なる、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1カバーは、前記第1縁領域に配置された第1-1ホール、および前記第2縁領域に配置された第1-2ホールを含み、
前記第1振動装置は、前記第1-1ホールを覆い、
前記第2振動装置は、前記第1-2ホールを覆う、請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記第1振動装置は、前記第1カバーの前記第1縁領域の背面に配置された第1-1振動装置、および前記第1-1振動装置に隣接して配置されて前記第1-1ホールを覆う第1-2振動装置を含み、
前記第2振動装置は、前記第1カバーの前記第2縁領域の背面に配置された第2-1振動装置、および前記第2-1振動装置に隣接して配置されて前記第1-2ホールを覆う第2-2振動装置を含む、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記第1-1振動装置および前記第2-1振動装置のそれぞれは、フィルム型振動装置であり、
前記第1-2振動装置および前記第2-2振動装置のそれぞれは、コイル型振動装置である、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第1-1振動装置および前記第2-1振動装置のそれぞれは、
圧電物質を含む振動部と、
前記振動部の第1面に配置された第1電極層と、
前記振動部の前記第1面とは異なる第2面に配置された第2電極層とを含む、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記第1-1振動装置は、前記第1カバーの前記第1縁領域の背面に配置された第1プレートと第1振動発生器を含み、
前記第2-1振動装置は、前記第1カバーの前記第2縁領域の背面に配置された第2プレートと第2振動発生器を含む、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記第1プレートは、前記第1カバーの前記第1縁領域の背面に配置され、
前記第1振動発生器は、前記第1プレートの背面に配置されるか、または前記第1カバーの前記第1縁領域の背面に配置され、
前記第1プレートは、前記第1振動発生器の背面に配置された、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記第2プレートは、前記第1カバーの前記第2縁領域の背面に配置され、
前記第2振動発生器は、前記第2プレートの背面に配置されるか、または前記第1カバーの前記第2縁領域の背面に配置され、
前記第2プレートは、前記第2振動発生器の背面に配置された、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記第1振動発生器および前記第2振動発生器のそれぞれは、
無機物質の複数の第1部分および前記複数の第1部分の間に配置された有機物質の複数の第2部分を含む振動部と、
前記振動部の第1面に配置された第1電極層と、
前記振動部の前記第1面とは異なる第2面に配置された第2電極層を含む、請求項18に記載の装置。
【請求項22】
前記第1振動発生器および前記第2振動発生器のそれぞれは、
圧電物質を含む振動部と、
前記振動部の第1面に配置された第1電極層と、
前記振動部の前記第1面とは異なる第2面に配置された第2電極層とを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項23】
前記第1振動装置は、前記第1カバーの前記第1縁領域の背面に配置された第2部材をさらに含み、
前記第2振動装置は、前記第1カバーの前記第2縁領域の背面に配置された第3部材をさらに含む、請求項15に記載の装置。
【請求項24】
前記第1-1振動装置と前記第1-2振動装置は、前記第2部材の背面に配置され、
前記第2-1振動装置と前記第2-2振動装置は、前記第3部材の背面に配置された、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記第2部材は、前記第1-1振動装置に対応する第4-1ホールと、前記第1-2振動装置に対応する第4-2ホールとを含み、
前記第3部材は、前記第2-1振動装置に対応する第5-1ホールと、前記第2-2振動装置に対応する第5-2ホールとを含む、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記第4-1ホールは、前記第1-1ホールと対応し、
前記第5-1ホールは、前記第1-2ホールに対応する、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記振動部材は、映像を表示する画素を有する表示パネル、発光ダイオード照明パネル、有機発光照明パネル、および無機発光照明パネルのうちの1つ以上を含む、請求項1~26のいずれか一項に記載の装置。
【請求項28】
前記振動部材が、金属、木材、ゴム、プラスチック、ガラス、繊維、布、紙、および皮革のうちの1つ以上の材質を含む、請求項1~26のいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
前記振動部材が、映像を表示する画素を有する表示パネル、表示装置から映像が投影されるスクリーンパネル、照明パネル、サイネージパネル、輸送手段の内装材、前記輸送手段のガラス窓、前記輸送手段の外装材、建物の天井材、前記建物の内装材、前記建物のガラス窓、航空機の内装材、前記航空機のガラス窓、および鏡のうちの1つ以上を含む、請求項1~26のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
映像を表示する表示パネルを含む表示部材をさらに含み、
前記表示部材が、前記表示パネルの背面に配置されたバックライト、および前記表示パネルと前記バックライトの間にあるガイド部材を含む、請求項1~26のいずれか一項に記載の装置。
【請求項31】
映像を表示する表示パネルを含む表示部材と、
前記表示部材の前面に配置された前面部材と、
前記第1カバーの背面に配置され、前記表示部材、前記第1カバー、前記振動装置、および前記背面振動部材が配置された前記第1部材を収容する第2カバーとをさらに含む、請求項1~26のいずれか一項に記載の装置。
【請求項32】
第1ホールと第2ホールを含む第1部材と、
前記第1ホールに配置された第1振動装置と、
前記第2ホールに配置された第2振動装置と、
振動部材の背面に連結され、前記第1部材と前記第1振動装置および前記第2振動装置を覆う第2部材と、
前記第2部材に配置された背面振動部材とを含む、振動発生装置。
【請求項33】
前記背面振動部材は、前記第1振動装置と前記第2振動装置のうちの少なくとも1つ以上の振動によって振動する、請求項32に記載の振動発生装置。
【請求項34】
前記第2部材は、収容部をさらに含み、
前記背面振動部材は、前記収容部に配置された、請求項32または請求項33に記載の振動発生装置。
【請求項35】
前記収容部が、前記第2部材の前面の一部分または背面の一部分に形成されたホームを含む、請求項34に記載の振動発生装置。
【請求項36】
前記収容部は、前記背面振動部材と重畳するホールを含む、請求項34に記載の振動発生装置。
【請求項37】
前記背面振動部材は、前記収容部に配置された振動板をさらに含み、
前記振動板は、前記第1振動装置と前記第2振動装置のうちの少なくとも1つ以上の振動による前記第2部材の振動によって振動する、請求項34~36のいずれか一項に記載の振動発生装置。
【請求項38】
前記第1振動装置は、前記第1ホールを介して前記振動部材に第1音圧を出力し、
前記第2振動装置は、前記第2ホールを介して前記振動部材に前記第1音圧とは異なる第2音圧を出力し、
前記背面振動部材は、前記第1振動装置と前記第2振動装置の中の少なくとも1つ以上の振動によるハプティック振動を出力する、請求項32~37のいずれか一項に記載の振動発生装置。
【請求項39】
前記第1振動装置は、圧電素子を有する振動発生器であり、
前記第2振動装置は、コイル型の振動発生器である、請求項32~38のいずれか一項に記載の振動発生装置。
【請求項40】
前記第1振動装置が、前記第1部材と前記第2部材の間に配置され、前記第1ホールを覆い、
前記第2振動装置は、前記第1部材と前記第2部材の間に配置され、前記第2ホールを覆う、請求項32~39のいずれか一項に記載の振動発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、装置及び振動発生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
装置(または電子装置)、例えば、表示装置は、表示パネルに映像を表示し、音響を提供するために別途のスピーカーを設置しなければならない。装置にスピーカーを配置する場合、スピーカーが空間を占めるようになるので装置のデザインおよび空間配置に制約が伴うという問題が発生する。
【0003】
スピーカーから出力される音響は、装置の後方または下方に進行するので、壁または床から反射される音響間の干渉により音質が低下される問題点がある。これにより、正確な音響伝達が難しいという問題があり、視聴者または使用者の没入感が低下するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本明細書の発明者らは、上記した問題点を認識し、音響の音質を向上し得、音圧の特性が向上し得る装置を実現するためのいくつかの実験を行った。複数の実験を通じて、音響の音質を向上させることができ、音圧の特性を向上させることができる新しい装置及び振動装置を発明した。
【0005】
本明細書の実施例に係る解決課題は、振動部材(または表示部材)を振動させて装置の前方に向かう音響を発生させることができ、音響の特性および/または音圧の特性が向上し得る装置を提供することである。
【0006】
本明細書の実施例による解決課題は、表示部材(または振動部材)を振動させて、ハプティックフィードバックを発生させることができ、ハプティックフィードバックの応答速度、強度、および振動特性を向上させることができる装置および振動発生装置を提供することである。
【0007】
本明細書の実施例に係る解決課題は、以上で言及した課題に限定されず、言及していない他の課題は、以下の記載から、この技術分野の通常の技術者に明確に理解されるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書の実施例に係る装置は、振動部材、振動部材の背面に配置された第1カバー、第1カバーの背面に配置された振動装置、第1カバーの背面に配置され、振動装置の背面にある第1部材、および第1部材に配置された背面振動部材を含む。
【0009】
本明細書の実施例に係る振動発生装置は、第1ホールと第2ホールを含む第1部材、第1ホールに配置された第1振動装置、第2ホールに配置された第2振動装置、振動部材の背面に連結され、第1部材と第1振動装置および第2振動装置を覆う第2部材、および第2部材に配置された背面振動部材を含む。
【0010】
上記した課題の解決手段以外の本明細書の様々な実施例の具体的な事項は、以下の記載内容および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0011】
本明細書の実施例に係る装置は、表示パネルまたは振動部材の前方に音響を出力することができ、音質と音響性能および/または音圧特性が改善された音響を出力することができるので、視聴者(または使用者)の没入感を高めることができる。
【0012】
本明細書の実施例による装置は、表示パネルまたは振動部材の振動によるハプティックフィードバックを発生させることができ、ハプティックフィードバックの応答速度、強度および振動特性を向上させることができる。
【0013】
本明細書の実施例に係る振動発生装置は、振動部材(または振動対象物)の前方に音響を出力することができ、音質と音響性能、および/または音圧特性が改善された音響を出力することができる。
【0014】
本明細書の実施例に係る振動発生装置は、振動部材(または振動対象物)の振動によるハプティックフィードバックを発生させることができる
【0015】
本明細書の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及されていない他の効果は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【0016】
上記で言及した解決しようとする課題、課題の解決手段、効果の内容は、請求範囲の必須的な特徴を特定するものではなく、請求範囲の権利範囲は、発明の内容に記載された事項によって制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本明細書の実施例に係る装置を示す図である。
【
図7】本明細書の実施例に係る振動発生器を示す図である。
【
図8】
図7に示した線II-II’の断面図である。
【
図9A】本明細書の実施例に係る振動発生器の振動部を示す図である。
【
図9B】本明細書の実施例に係る振動発生器の振動部を示す図である。
【
図9C】本明細書の実施例に係る振動発生器の振動部を示す図である。
【
図9D】本明細書の実施例に係る振動発生器の振動部を示す図である。
【
図9E】本明細書の実施例に係る振動発生器の振動部を示す図である。
【
図9F】本明細書の実施例に係る振動発生器の振動部を示す図である。
【
図10】
図3に示す‘B’部分の他の拡大図である。
【
図11】
図3に示す‘B’部分の他の拡大図である。
【
図12】
図3に示す‘B’部分の他の拡大図である。
【
図13】
図3に示す‘C’部分の他の拡大図である。
【
図14】本明細書の他の実施例に係る装置の分解図である。
【
図15】
図14に示す装置の連結構造に対する
図1に示す線I-I’の他の断面図である。
【
図18】
図14に示す装置の連結構造に対する
図1に示す線I-I’の異なる断面図である。
【
図20】本明細書の実施例に係る装置の音圧レベル特性を示したグラフである。
【
図21】本明細書の実施例に係る装置の他の音圧レベル特性を示したグラフである。
【
図22】本明細書の他の実施例による装置の背面を示す図である。
【
図24】本明細書の実施例による装置において、振動加速度を測定するための表示部材上の測定ポイントを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている一実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形状で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0019】
本明細書の実施例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0020】
構成要素を解釈するに当たり、誤差範囲に対する別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0021】
位置関係についての説明である場合、例えば、「上に」、「上部に」、「下部に」、「横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0022】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「後に」、「に続いて」、「次に」、「前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0023】
「第1」、「第2」、「第1-1」、「第1-2」、「第2-1」、「第2-2」、...などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0024】
本明細書の構成要素を説明するにあたって、「第1」、「第2」、「A」、「B」、「(a)」、「(b)」などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その用語によって、その構成要素の本質、順序、順番または個数などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」「結合」または「連結」すると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結するか、または連結することができるが、特に明示的な記載事項がない限り、間接的に連結、または連結することができる各構成要素の間に、他の構成要素が「介在」することもあると理解されなければならない。
【0025】
「少なくとも1つ」の用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目のうちの少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目の各々だけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目のうちから2つ以上で提示され得るすべての項目の組み合わせを含むとすることができる。
【0026】
本明細書で「装置」は、表示パネルと表示パネルを駆動するための駆動部を含む液晶表示装置(LCD)または有機発光表示装置(OLED)などの表示装置を含むことができる。そして、本明細書で「装置」は、LCD、OLEDなどを含む完成品(complete productまたはfinal product)であるノートパソコン、テレビ、コンピュータモニタ、車両用または自動車用装置(automotive apparatus)または車両(vehicle)の他の形状などを含む電装装置(equipment apparatus)、スマートフォンまたは電子パッドなどのモバイル電子装置(mobile electronic apparatus)などのようなセットの電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含むことができる。
【0027】
したがって、本明細書での装置は、LCDまたはOLEDなどのような表示装置自体、およびLCDまたはOLEDなどを含む応用製品またはエンドユーザ用の装置であるセット装置までを含むことができる。
【0028】
また、いくつかの実施例では、表示パネルと駆動部などで構成されるLCDおよびOLEDを「表示装置」と表現し、LCDまたはOLEDを含む完成品としての電子装置を「セット装置」として区別して表現することもできる。例えば、表示装置は、液晶(LCD)または有機発光(OLED)の表示パネルと、表示パネルを駆動するための制御部であるソースPCBを含むことができる。セット装置は、ソースPCBに電気的に連結されてセット装置全体を駆動するセット制御部であるセットPCB(またはコントロールPCB)をさらに含むことができる。
【0029】
本明細書で振動装置を含む装置は、自動車(automobile)での中央制御パネル(central control panel)などのような使用者インターフェースモジュール(user interface module)で車両(vehicle)に適用され得る。例えば、このような装置は、装置の振動が車両の内部の方に伝播されるように2つの前座席の搭乗者(occupants)の間に実現し得る。したがって、車両内でのオーディオ体験は、車両内部の側面(interior sides)にのみスピーカーを有する場合に比べて改善し得る。
【0030】
本明細書のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各例を互いに対して独立的に実施することができ、共依存の関係で一緒に実施することもできる。
【0031】
以下に添付する図は、本明細書の実施例に係る理解を助けるためのもので、詳細な説明と一緒に実施例を提供する。ただし、本実施例の技術的特徴は、特定の図に限定されるものではなく、各図で開示される特徴は、互いに組み合わされて、新しい実施例として構成することができる。
【0032】
以下、添付の図および実施例を介して本明細書の実施例を詳しく見ると、次の通りである。図に示した構成要素のスケールは、説明の便宜上、実際と異なるスケールを有し得るので、図に示したスケールに限定されない。
【0033】
図1は、本明細書の実施例に係る装置を示す図である。
図1を参照すると、本明細書の実施例に係る装置は、表示部材200を含むことができる。例えば、表示部材200は、映像、例えば、電子映像(electronic image)、またはデジタル映像(digital image)、または静止映像(still image)、またはビデオ画像(video image)を表示することができる。装置は、表示部材200の振動によって、音響および/またはハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生することができる。例えば、装置は、1つの領域で第1音響および/または第1ハプティックフィードバックを生成し、他の領域で第2音響および/または第2ハプティックフィードバックを生成することができる。
【0034】
本明細書の実施例によると、装置は、映像を表示するための表示部材200の振動によって、音響(S1、S2)(または振動音響またはディスプレイ振動音響を出力することができる。例えば、装置では、表示部材200が振動装置によって振動して、音響(S1、S2)を発生させることができる。したがって、本明細書の実施例に係る装置は、表示部材200を音響発生および/またはハプティックフィードバックのための振動板として使用することができる。
【0035】
本明細書の実施例に係る装置は、表示部材200を音響発生のための振動板として、画面前方(FD)に音響(S1、S2)を出力することができ、これにより、正確な音響伝達が可能であり、音質が改善され、視聴者または使用者の没入感を高めることができる。例えば、表示部材200は、振動部材、振動対象物、表示パネル、または振動板であり得るが、これに限定されるものではない。
【0036】
図2は、
図1に示す装置の分解斜視図である。
図3は、
図1に示す線I-I’の断面図である。
図4は、
図3に示す‘A’部分の拡大図である。
【0037】
図1~
図4を参照すると、本明細書の実施例に係る装置は、前面部材100、表示部材200、ガイド部材300、第1カバー400、1つ以上の振動装置500、第1部材600、および第2カバー700を含むことができる。装置の構成は、これに限定されるものではない。
【0038】
前面部材100は、装置の最前方構造物であり得る。例えば、前面部材100は、表示部材200の前面に配され、表示部材200の画面を保護することができる。例えば、前面部材100は、表示部材200の前面を覆うことによって、外部からの衝撃から表示部材200を保護することができる。また、前面部材100は、表示部材200の振動と共に振動することにより、音響(S)および/またはハプティックフィードバックを発生させることができる。例えば、前面部材100は、互いに異なる領域で互いに異なる音響(S1、S2)および/またはハプティックフィードバックを発生させることができる。
【0039】
本明細書の実施例によると、前面部材100は、透明なプラスチック材質、ガラス材質、または強化ガラス材質からなることができる。本明細書の実施例として、前面部材100は、サファイアガラス(Sapphire Glass)およびゴリラガラス(Gorilla Glass)のうちのいずれか1つ、またはこれらの積層構造を有することができろ。本明細書の他の実施例として、前面部材100は、PET(polyethyleneterephthalate)などの透明プラスチック材料を含むことができる。前面部材100は、傷と透明度を考慮して、強化ガラスからなることができる。例えば、前面部材100は、前面構造物、前面ウィンドウ、カバーウィンドウ、ガラスウィンドウ、カバースクリーン、スクリーンカバー、またはウィンドウガラスなどであり得るが、これに限定されるものではない。
【0040】
本明細書の実施例によると、前面部材100は、表示部材200の表示領域を除いた残りの非表示領域を覆うことができる。例えば、前面部材100は、表示部材200の表示領域と重畳される透明領域と、表示部材200の非表示領域と重畳する非透明領域(または遮光領域)を含むことができる。例えば、非透明領域は、表示部材200の非表示領域だけでなく、装置で映像が表示されない非表示領域を覆うことができる。
【0041】
前面部材100は、表示部材200の外形または外郭枠と対応する形状を有することができる。例えば、前面部材100は、四角の形状または正方形の形状を含む多角形状を有し、または曲線形状を有する少なくとも一辺以上を含む非多角形状を有することができるが、これに限定されるものではない。
【0042】
本明細書の実施例に係る装置は、第1連結部材110をさらに含むことができる。
【0043】
第1連結部材110は、前面部材100の側面に配置され得る。例えば、第1連結部材110は、前面部材100の側面を囲むように配置され得る。第1連結部材110は、前面部材100の各側面と各角のうちの少なくとも1つ以上を覆うように配置され得る。第1連結部材110は、前面部材100と第2カバー700の間に配置され得る。第1連結部材110は、前面部材100と第2カバー700の上部内側面との間に沿って配置され得る。第1連結部材110は、前面部材100と第2カバー700を連結または連結することができ、前面部材100と第2カバー700の間の空間を埋めることにより、前面部材100と第2カバー700の間に光が漏れること(側面光漏れ)を防止することができる。
【0044】
本明細書の実施例によると、第1連結部材110は、シリコーン系または紫外線(UV)硬化系のシール材(または樹脂(Resin))からなり得る。第1連結部材110は、工程タクトタイム(Tact Timeまたはor Takt Time)を考慮すると、紫外線(UV)硬化系列のシーリング材からなり得る。第1連結部材110は、有色(例えば、青色、赤色、青緑色、または黒色)であり得るが、これに限定されるものではない。例えば、第1連結部材110は、側面光漏れを防止するための有色樹脂または遮光樹脂からなり得る。
【0045】
表示部材200は、前面部材10の背面(または後面)に配置され、映像を表示することができる。例えば、映像は、電子映像(electronic image)、またはデジタル映像(digital image)、または静止映像(still image)、またはビデオ画像(video image)などを含むことができる。例えば、表示部材200は、液晶表示パネルを含むことができるが、表示部材200の種類はこれに限定されるものではない。例えば、表示部材200は、発光表示パネル、電気泳動表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、電子湿潤表示パネル、または量子ドット発光表示パネルなどのような表示パネルスを含むことができる。
【0046】
本明細書の実施例によると、表示部材200の背面(または後面)は、中間部分(CP)および縁部分(EP)を含むことができる。例えば、表示部材200の背面は、中間部分(CP)および中間部分(CP)を挟んで互いに平行な2つの縁部分(EP1、EP2)を含むことができる。
【0047】
表示部材200の中間部分(CP)は、第1中間部分(CP1)および第2中間部分(CP2)を含むことができる。例えば、第1中間部分(CP1)は、中間部分(CP)の左側部分(または左側の中間部分)であり得るが、第2中間部分(CP2)は、中間部分(CP)の右側部分(または右側の中間部分)であり得る。第1中間部分(CP1)と第2中間部分(CP2)は、表示部材200の第1方向(X)(または横方向)を基にすると、表示部材200の中間ライン(CL)を中心に左右対称であり得る。第1中間部分(CP1)と第1縁部分(EP1)は、表示部材200の第1部分(または左側部分)(P1)を構成し、第2中間部分(CP2)と第2縁部分(EP2)は、表示部材200の第2部分(または右側部分)(P2)を構成することができる。
【0048】
本明細書の実施例に係る表示部材200は、表示パネル210およびバックライト230を含むことができるが、表示部材200の構成はこれに限定されるものではない。
【0049】
表示パネル210は、前面部材10の背面に配置され、映像を表示することができる。例えば、映像は、電子映像(electronic image)またはデジタル映像(digital image)、または、静止映像(still image)、またはビデオ画像(video image)などを含むことができる。
【0050】
本明細書の実施例に係る表示パネル210は、バックライト230から照射される光を利用して画像を表示することができる。また、表示パネル210は、前面部材10に対するタッチ、例えば、使用者によるタッチをセンシングするタッチセンサーであり得る。表示パネル210は、振動装置500の振動によって音響(S)を出力し、またはタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生することができる。
【0051】
表示パネル210は、パネルボンディング部材(または連結部材または透明粘着部材)を用いたボンディング工程を介して前面部材100の背面に配置され得る。パネルボンディング部材は、PSA(pressure sensitive adhesive)、OCA(optically clear adhesive)またはOCR(optically clear resin)を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0052】
本明細書の実施例によると、表示パネル210は、四角の形状または正方形の形状を含む多角形状を有し、または曲線形状を有する少なくとも一辺を含む非多角形状を有することができるが、これに限定されるものではない。表示パネル210は、前面部材100と同一または異なる形状を有することができる。例えば、前面部材100は、四角の形状を有することができ、表示パネル210は、前面部材100よりも小さい大きさを有する四角の形状を有することができる。他の例えば、前面部材100は、非多角形状を有することができ、表示パネル210は、前面部材100よりも小さい大きさを有する非多角形状または四角の形状を有することができる。
【0053】
表示パネル210は、振動装置500の振動(または駆動)によって振動して、前方(FD)に音響(S1、S2)を出力する振動板であり得る。例えば、表示パネル210は、振動装置500の振動による第1音域帯の第1音響(S1)および第2音域帯の第2音響(S2)を前方(FD)に同時または順次に出力することができる。本明細書の実施例によると、第1音域帯と第2音域帯は、同じこともあり、異なることもある。例えば、第1音域帯の第1音響(S1)は、表示パネル210の第1部分(または左側部分)(P1)で前方(FD)に出力され得、第2音域帯の第2音響(S2)は、表示パネル210の第2部分(または右側部分(P2))で前方(FD)に出力され得る。表示パネル210は、振動装置500の振動によって振動し、ハプティックフィードバックを発生する振動板であり得る。例えば、表示パネル210は、振動装置500の振動によって、左側部分(P1)で第1ハプティックフィードバックを発生し、右側部分(P2)で第2ハプティックフィードバックを発生することができる。例えば、表示パネル210は、第1縁部分(EP1)で第1ハプティックフィードバックを発生し、第2縁部分(EP2)で第2ハプティックフィードバックを発生することができる。
【0054】
図4を参照すると、本明細書の実施例による表示パネル210は、第1基板211、第2基板213、第1偏光部材215、および第2偏光部材217を含むことができる。表示パネル210の構成は、これに限定されるものではない。
【0055】
第1基板211は、下部基板または薄膜トランジスタのアレイ基板であり得る。例えば、第1基板211は、複数のゲートラインと複数のデータラインによって交差される画素領域ごとに形成された複数の画素を有する画素アレイを含むことができる。複数の画素のそれぞれは、ゲートラインとデータラインに接続された薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタに接続された画素電極、および画素電極に隣接するように形成されて共通電圧が供給される共通電極を含むことができる。
【0056】
第1基板211は、第1縁に設けられたパッド部、および第2縁に設けられたゲート駆動回路をさらに含むことができる。パッド部は、外部から供給される信号を画素アレイおよびゲート駆動回路に供給することができる。例えば、パッド部は、複数のデータリンクラインを介して複数のデータラインと連結された複数のデータパッド、およびゲート制御信号ラインを介してゲート駆動回路に連結された複数のゲート入力パッドを含むことができる。
【0057】
ゲート駆動回路は、複数のゲートラインと一対一で連結されるように、第1基板211の第2縁に内蔵(または集積)され得る。例えば、ゲート駆動回路は、画素領域に設けられた薄膜トランジスタと同じ工程によって形成されるトランジスタを含むシフトレジスタであり得る。また、ゲート駆動回路は、第1基板211に内蔵せず、集積回路形状で実現されて駆動回路に構成されることもできる。
【0058】
第2基板213は、上部基板またはカラーフィルタアレイ基板であり得る。例えば、第2基板213は、第1基板211に形成された各画素領域に重畳される開口領域を含む画素定義パターン、および開口領域に形成されたカラーフィルター層を含むことができる。第2基板213は、第1基板211よりも小さい大きさを有することができるが、これに限定されるものではない。例えば、第2基板213は、第1基板211の第1縁を除いた残りの部分と重畳され得る。第2基板213は、シーラント(sealant)によって液晶層を挟んで第1基板211の第1縁を除いた残りの部分と合着され得る。
【0059】
液晶層は、第1基板211と第2基板213との間に配置され得る。例えば、液晶層は、各画素に画素電極に印加されるデータ電圧と共通電圧によって形成される電界によって液晶分子の配列方向が変化される液晶からなることができる。
【0060】
第1偏光部材215は、第1基板211の背面に付着されてバックライト230から入射されて液晶層に進行する光を、偏光させることができる。第2偏光部材217は、第2基板213の上面に付着されて、第2基板213を透過して入射される光を偏光させて装置の前面に出射させることができる。
【0061】
本明細書の実施例に係る表示パネル210は、各画素に印加されるデータ電圧と共通電圧によって各画素に形成される電界によって液晶層を駆動することにより、液晶層を透過する光によって画像を表示することができる。
【0062】
本明細書の実施例に係る表示パネル210は、前面部材100に対するタッチ、例えば、使用者によるタッチをセンシングするためのタッチ電極層をさらに含むことができる。
【0063】
タッチ電極層は、タッチ、例えば、使用者によるタッチをセンシングするための複数のタッチ電極を含むことができる。複数のタッチ電極は、相互静電容量方式または自己(self)静電容量方式に基づいてタッチをセンシングするためのタッチセンサーの役割をすることができる。例えば、タッチ電極層は、複数のタッチ電極を含むタッチパネルで実現され得る。例えば、タッチパネルは、アドオン(add-on)方式のタッチパネルであるか、インセル(in-cell)方式であり得る。
【0064】
本明細書の他の実施例に係る表示パネル210は、第1基板211が、カラーフィルタアレイ基板からなり、第2基板213が薄膜トランジスタのアレイ基板からなることができる。例えば、本明細書の他の実施例に係る表示パネル210は、本明細書の実施例に係る表示パネル210が、上下反転された形状を有することができる。この場合、本明細書の他の実施例に係る表示パネル210のパッド部は、別途の機構物によって覆われ得る。
【0065】
本明細書の他の実施例に係る表示パネル210は、曲面形状、または一定の曲率半径を有するように曲げ、または曲がった曲げ部を含むことができる。
【0066】
表示パネル210の曲げ部は、表示パネル210で互いに平行な一側の縁部分と他側の縁部分のうち、少なくとも1側以上に実現され得る。曲げ部を実現する表示パネル210の一側の縁部分および/または他側の縁部分は、非表示領域だけを含むか、または表示領域の縁部分と非表示領域を含むことができる。非表示領域の曲げによって実現された曲げ部を含む表示パネル210は、一側ベゼル曲げ構造または両側ベゼル曲げ構造を有することができる。そして、表示領域の縁部分と非表示領域の曲げによって実現された曲げ部を含む表示パネル210は、一側アクティブ曲げ構造または両側アクティブ曲げ構造を有することができる。
【0067】
バックライト230は、表示パネル210の背面に配置され、表示パネル210の背面に光を照射する。例えば、バックライト230は、表示パネル210と第1カバー400との間に配置され、第1カバー400によって支持され得る。
【0068】
本明細書の実施例に係るバックライト230は、導光板231、光源部233、反射シート235、および光学シート部237を含むことができるが、バックライト230の構成は、これに限定されるものではない。
る。
【0069】
導光板231は、表示パネル210と重畳されるように第1カバー400上に配置され、少なくとも1つの一側に設けられた入光面を含むことができる。例えば、導光板231は、光透過性プラスチックまたはガラス材質を含むことができる。導光板231は、光源部233から入光面を通して入射される光を表示パネル210の方に進行(または出光)させることができる。例えば、導光板231は、光ガイド部材またはフラット光源などで表現することができるが、これに限定されるものではない。
【0070】
光源部233は、導光板231に設けられた入光面に光を照射することができる。例えば、光源部233は、表示パネル210の第1縁と重畳されるように導光板231一側に配置され得る。例えば、光源部233は、ガイド部材300と第1カバー400との間に配置され得る。例えば、光源部233は、ガイド部材300の支持部310と第1カバー400との間に配置され得る。例えば、光源部233は、光源用プリント回路基板に実装されて導光板231の入光面に光を照射する複数の発光ダイオード素子を含むことができる。例えば、ガイド部材300は、パネルガイドまたはガイドパネルであり得るが、これに限定されるわけではない。
【0071】
反射シート235は、導光板231の背面に配置され得る。例えば、反射シート235は、導光板231の背面を覆うように、第1カバー400に配置され得る。反射シート235は、導光板231から入射される光を導光板231の方に反射させることで、光の損失を最小化することができる。
【0072】
光学シート部237は、導光板231の前面上に配置され得る。例えば、光学シート部237は、導光板231から出光される光の輝度特性を向上させることができる。例えば、光学シート部237は、下部拡散シート、下部プリズムシート、および上部プリズムシートを含んでなることができるが、これに限定されるものではない。例えば、光学シート部237は、拡散シート、プリズムシート、二重輝度強化フィルム、およびレンチキュラーシートのうちの1つ以上の積層の組み合わせからなるか、または光の拡散と集光機能を有する一枚の複合シートからなることができる。
【0073】
本明細書の実施例に係る表示部材200は、駆動回路部をさらに含むことができる。
【0074】
駆動回路部は、表示パネル210の第1縁に設けられたパッド部に連結され、ディスプレイホストシステムから供給されるビデオデータに対応される映像を表示パネル210の各画素に表示することができる。例えば、駆動回路部は、表示パネル210の第1基板211の第1縁に設けられたパッド部に連結され得る。例えば、駆動回路部は、表示パネル210のタッチ電極層に配置された複数のタッチ電極を介してタッチ、例えば、使用者によるタッチをセンシングすることができる。
【0075】
本明細書の実施例によると、駆動回路部は、第1カバー400に配置され得る。例えば、駆動回路部は、表示パネル210の第1縁から第1カバー400の側面および背面に沿って延長され得る。例えば、駆動回路部は、第1カバー400の背面に固定または連結され得る。例えば、駆動回路部は、少なくとも1つの軟性回路フィルム、少なくとも1つのデータ駆動集積回路、プリント回路基板、制御回路、およびコネクタを含むことができ、駆動回路部の構成が、これに限定されるものではない。コネクタは、ユーザコネクタであり得るが、これに限定されるものではない。
【0076】
少なくとも1つの軟性回路フィルムのそれぞれは、表示パネル210の第1基板211の第1縁に設けられたパッド部にフィルム付着工程によって付着され得る。少なくとも1つの軟性回路フィルムは、表示パネル210とバックライト230のうちの少なくとも1つの側面(または第1側面)を覆うようにベンディングされて第1カバー400の背面の一縁(または第1背面の縁)でプリント回路基板と連結される。
【0077】
少なくとも1つのデータ駆動集積回路は、少なくとも1つの軟性回路フィルムに個別に実装される。データ駆動集積回路は、制御回路から提供される画素データとデータ制御信号を受信し、データ制御信号によって画素データをアナログ形式の画素ごとのデータ信号に変換して該当するデータラインに供給する。選択的に、少なくとも1つのデータ駆動集積回路のそれぞれは、チップボンディング工程により、第1基板211の第1縁に直接に実装されて複数のデータラインと連結されることもでき、この場合、少なくとも1つの軟性回路フィルムは、省略され得る。
【0078】
プリント回路基板は、少なくとも1つの軟性回路フィルムと共通して連結され得る。例えば、プリント回路基板は、少なくとも1つの軟性回路フィルムを介して表示パネル210と連結され得る。例えば、プリント回路基板は、異方性導電フィルムを媒介とするフィルム付着工程により少なくとも1つの軟性回路フィルムのそれぞれの他側と電気的に連結され、少なくとも1つの軟性回路フィルムのそれぞれのベンディングによって、第1カバー400の第1背面の縁に配置され得る。
【0079】
制御回路は、プリント回路基板に配置(または実装)され得る。例えば、制御回路は、コネクタを介してディスプレイホストシステムから供給されるタイミング同期信号および映像データを受信することができる。例えば、タイミング同期信号は、垂直同期信号、水平同期信号、データイネーブル信号、およびメインクロック信号などを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0080】
制御回路は、タイミング同期信号に基づいて、ゲート駆動回路の駆動タイミングを制御するためのゲート制御信号および少なくとも1つのデータ駆動集積回路の駆動タイミングを制御するためのデータ制御信号をそれぞれ生成することができる。例えば、ゲート制御信号は、少なくとも1つのゲートスタート信号、複数のゲートシフトクロックなどを含むことができる。データ制御信号は、ソーススタート信号、ソースシフトクロック、およびソース出力イネーブル信号などを含むことができる。
【0081】
コネクタは、ディスプレイホストシステムから音響信号を含む各種信号を受信し、受信した信号を制御回路に提供することができる。
【0082】
本明細書の実施例によると、駆動回路部は、表示パネル210のタッチ電極層に連結されたタッチ駆動回路をさらに含むことができる。
【0083】
タッチ駆動回路は、タッチ電極層に配置された複数のタッチ電極のそれぞれを介してタッチをセンシングして、タッチローデータ(touch raw data)を生成し、生成されたタッチローデータに基づいて、タッチ、例えば、使用者によるタッチの座標情報をディスプレイホストシステムに提供することができる。
【0084】
ディスプレイホストシステム(またはホストシステム)は、メインボード、マザーボードに実装された各種回路、各種記憶媒体、周辺機器、キーボード、および電源装置などを含むことができる。マザーボードに実装された各種回路は、各種情報を処理するための中央制御回路、中央制御回路の制御によってデータを処理する画像処理回路、および中央制御回路の制御によって音響を処理する音響処理回路などを含むことができる。ディスプレイホストシステムは、各種情報を処理するとともに、タイミング同期信号と映像データを生成して制御回路に提供し、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む駆動信号を生成して制御回路に提供する。例えば、音響信号は、映像データと同期されるか、または映像データと同期されないことがあり得る。
【0085】
ディスプレイホストシステムは、タッチ駆動回路から提供されるタッチの座標情報に対応するタッチ座標と連携されたアプリケーション(application program)を実行し、またはタッチド入力に基づいて使用者インターフェースを実現することができる。また、ディスプレイのホストシステムは、タッチ駆動回路から提供されるタッチ、例えば、使用者によるタッチの座標情報に対応するハプティックフィードバック信号を含む駆動信号を生成することができる。
【0086】
本明細書の実施例に係るガイド部材300は、表示パネル210とバックライト230との間に配置され得る。例えば、ガイド部材300は、表示パネル210の背面の縁部分(EP)とバックライト230の前面の縁部分との間に配置され得る。例えば、ガイド部材300は、表示パネル210の背面の縁部分(EP)を支持することができる。例えば、ガイド部材300は、バックライト230の前面の縁部分と側面のうちの少なくとも1つ以上を覆うことができる。例えば、ガイド部材300は、第1カバー400の側面を覆って支持することができる。
【0087】
本明細書の実施例によると、ガイド部材300は、表示パネル210とバックライト230との間の間隔を維持し、表示パネル210とバックライト230との間に音伝達空間(STS)を設けることができる。
【0088】
本明細書の実施例によると、ガイド部材300は、表示パネル210の背面の縁部分(EP)を除いた残りの中間部分(CP)と重畳される開口部を有する四角形状(または四角フレーム形状)を有することができる。ガイド部材300の構成は、これに限定されるものではない。
【0089】
本明細書の実施例によると、ガイド部材300が開口部を有する四角フレーム形状を有することで、ガイド部材300は、開口部を挟んで互いに対向する表示パネル210の最背面とバックライト230の最上面との間に音伝達空間(STS)を設けることにより、音伝達空間(STS)に伝達される音圧の漏洩(または損失)を防止し、または最小限に抑えることができる。音伝達空間(STS)は、バックライト230の振動によって発生される音圧発生空間、および/または音圧による表示パネル210の振動を円滑にするパネル振動空間であり得る。
【0090】
図3および
図4を参照すると、本明細書の実施例による第2連結部材350は、表示パネル210の背面の縁部分(EP)とガイド部材300との間に配置されるか、または位置することができる。第3連結部材370は、バックライト230の前面の縁部分とガイド部材300の間に配置されるか、または位置することができる。
【0091】
本明細書の実施例によると、ガイド部材300は、第2連結部材350を介して表示パネル210の背面の縁部分(EP)に配置され得る。例えば、ガイド部材300は、第3連結部材370を介して、バックライト230の前面の縁部分に配置され得る。
【0092】
本明細書の実施例によると、第2連結部材350の前面が表示パネル210の第1基板211の背面の縁部分(EP)に配置または連結され、第2連結部材350の背面がガイド部材300の前面に配置または連結されることにより、表示パネル210とガイド部材300を第2連結部材350に連結し得る。これにより、表示パネル210は第2連結部材350を介して、ガイド部材300に固定または連結され得る。
【0093】
第2連結部材350は、第1基板211の背面の縁部分(EP)に配置され、第1偏光部材215の側面を囲むことにより、第1偏光部材215で発生する側面光漏れを防ぐことができる。第2連結部材350は、表示パネル210とガイド部材300の間に、音伝達空間(STS)を設けることができる。例えば、音伝達空間(STS)は、ガイド部材300および/または第2連結部材350によって、四辺密閉型または閉ループ状に形成され得るが、これに限定されるものではない。
【0094】
本明細書の実施例によると、第3連結部材370の前面が、ガイド部材300の背面に配置または連結される。第3連結部材370の背面が、バックライト230の前面に配置または連結されることにより、ガイド部材300とバックライト230は、第3連結部材370に連結し得る。これにより、バックライト230は、第3連結部材370を介してガイド部材300に固定または連結され得る。
【0095】
本明細書の実施例によると、ガイド部材300は、第3連結部材370が挿入(または収容)されるホーム390をさらに含み、第3連結部材370は、ホーム390に挿入(または収容)され得る。例えば、ホーム390は、バックライト230の前面と重畳するガイド部材300の背面に形成され得る。例えば、第3連結部材370は、ホーム390に挿入(または収容)されても、バックライト230とガイド部材300とを連結することができる厚さ(または高さ)を有することができる。例えば、第3連結部材370は、ホーム390の厚さ(または高さ)と同じか、または誤差範囲内で、ホーム39よりも大きい厚さ(または高さ)を有するようにすることができる。本明細書の実施例によると、第3連結部材370が、ホーム390内に挿入または収容されるので、第3連結部材370による装置の厚さを減らしたり最小化することができる。また、音伝達空間(STS)の高さを設定する際に、第3連結部材370の厚さ(または高さ)を除くことができるので、音伝達空間(STS)の高さを、ガイド部材300と第2連結部材350の合計の厚さまたは合計の高さに設定することができる。これにより、音伝達空間(STS)の高さを制御することができるので、所望の音響を出力することができる装置を提供することができる。
【0096】
本明細書の実施例によると、第2および第3連結部材350、370は、アクリル系またはウレタン系の接着部材を含むことができるが、これに限定されるものではない。例えば、第2および第3連結部材350、370は、ガイド部材300の振動が表示パネル210によく伝達されるように、相対的に接着力に優れ、硬度が高い特性を有するアクリル系の接着部材を含むことができる。例えば、第2および第3連結部材350、370は、アクリル系の接着層を有する両面フォーム接着パッドまたは両面フォーム接着パッドを含むか、またはアクリル系の接着樹脂硬化層を含むことができる。しかしながら、本明細書の実施例は、そのような例に限定されるものではない。
【0097】
本明細書の実施例によると、ガイド部材300は、プラスチック材質、金属材質、またはプラスチック材質と金属材質の混合材質からなることができるが、ガイド部材300の材質は、これに限定されるものではない。例えば、ガイド部材300は、振動装置500によって発生される振動を表示パネル210の縁部分(EP)に伝達する振動伝達部材の役割をすることができる。したがって、ガイド部材300は、表示パネル210の剛性を維持した状態で、振動装置500によって発生される振動を損失することなく、ガイド部材300から表示パネル210に伝達することができる。例えば、ガイド部材300は、表示パネル210の剛性を維持しながら、振動装置500によって発生される振動を表示パネル210に伝達するために、金属材質を含むことができるが、これに限定されるわけではない。
【0098】
本明細書の実施例に係るガイド部材300は、支持部310、および側部330を含むことができる。例えば、ガイド部材300は、支持部310と側部330の結合構造によって、┓形状または、┏形状の断面構造を有することができる。
【0099】
本明細書の実施例に係る支持部310は、表示パネル210とバックライト230との間に配置され得る。例えば、支持部310は、表示パネル210の背面の縁部分(EP)とバックライト230の前面の縁部分との間に配置され、表示パネル210の背面の縁部分(EP)を支持することができる。
【0100】
本明細書の実施例によると、支持部310は、表示パネル210とバックライト230との間の間隔を維持し得る。例えば、支持部310は、表示パネル210とバックライト230との間に音伝達空間(STS)を設けることができる。例えば、支持部310は、表示パネル210の背面の縁部分(EP)を除いた残りの中間部分(CP)と重畳される開口部を有する四角形状(または四角フレーム形状)を有することができるが、支持部310の構成は、これに限定されるものではない。
【0101】
本明細書の実施例によると、第2連結部材350は、支持部310の前面に配置され得る。第3連結部材370は、支持部310の背面に配置され得る。例えば、ホーム390は、支持部310の背面に配置され得る。
【0102】
本明細書の実施例に係る側部330は、支持部310に連結されて、バックライト230の側面を覆うことができる。例えば、側部330は、第1カバー400の側面を覆うことができる。例えば、側部330は、支持部310から第1カバー400の側面の方にベンディングされて第1カバー400の側面を覆って支持することができる。
【0103】
本明細書の実施例に係る第1カバー400は、表示部材200を支持し、表示部材200の背面を覆うように構成され得る。例えば、第1カバー400は、振動装置500を支持するように構成され得る。第1カバー400は、振動板の役割することができ、金属材質または金属合金材質を含むことができる。例えば、第1カバー400は、アルミニウム(Al)材質、マグネシウム(Mg)、マグネシウム(Mg)合金材質、マグネシウムリチウム(Mg-Li)合金材質およびアルミニウム(Al)合金材質のうちのいずれか1つ以上の材質からなり得るが、これに限定されるものではない。
【0104】
第1カバー400は、背面部410および側面部430を含むことができる。背面部410は、表示部材200の背面を支持することができる。側面部430は、背面部410の縁部分に連結され、表示部材200の側面を覆うことができるが、第1カバー400の構成はこれに限定されるものではない。
【0105】
背面部410は、表示部材200の背面を覆うように配置され、表示部材200を支持することができる。例えば、背面部410は、板状構造からなり得る。例えば、背面部410は、表示部材200のバックライト230を支持し、振動装置500を支持することができる。例えば、背面部410をバックライト230の背面と直接に接触し得る。例えば、背面部410は、バックライト230の反射シート235の背面と直接に接触し得る。例えば、背面部410は、バックライト230の背面と直接に接触することにより、振動装置500の振動によって発生した振動を、バックライト230に伝達することができる。
【0106】
背面部410(または第1カバー400)は、中間領域(または第1カバー領域)(MA)および縁領域(または第2カバー領域)(EA)を含むことができる。例えば、背面部410(または第1カバー400)の中間領域(または第1カバー領域)(MA)は、表示部材200の中間部分(CP)と対応(または重畳)し得る。例えば、背面部410(または第1カバー400)の縁領域(または第2カバー領域)(EA)は、表示部材200の縁部分(EP)と対応(または重畳)することができる。
【0107】
背面部410(または第1カバー400)の中間領域(MA)は、第1中間領域(または左側中間領域)(MA1)および第2中間領域(または右側中間領域)(MA2)を含むことができる。例えば、背面部410(または第1カバー400)の第1中間領域(または左側中間領域)(MA1)は、表示部材200の第1中間部分(C1)と対応(または重畳)し得る。例えば、背面部410(または第1カバー400)の第2中間領域(または右側中間領域)(MA2)は、表示部材200の第2中間部分(C2)と対応(または重畳)し得る。
【0108】
背面部410(または第1カバー400)の縁領域(EA)は、第1縁領域(または左側縁領域)(EA1)および第2縁領域(または右側縁領域)(EA2)を含むことができる。例えば、背面部410(または第1カバー400)の第1縁領域(または左側縁領域)(EA1)は、表示部材200の第1縁部分(EP1)と対応(または重畳)し得る。例えば、背面部410(または第1カバー400)の第2縁領域(または右側縁領域)(EA2)は、表示部材200の第2縁部分(EP2)に対応(または重畳)し得る。
【0109】
本明細書の実施例によると、第1中間領域(MA1)および第1縁領域(EA1)は、背面部410(または第1カバー400)の第1領域(または左側領域)(A1)を構成することができる。例えば、第2中間領域(MA2)および第2縁領域(EA2)は、背面部410(または第1カバー400)の第2領域(または右側領域)(A2)を構成することができる。例えば、第1領域(A1)は、表示部材200の第1部分(P1)と対応(または重畳)し、第2領域(A2)は、表示部材200の第2部分(P2)と対応(または重畳)し得る。
【0110】
側面部430は、バックライト230とガイド部材300の間に配置され得る。例えば、側面部430は、バックライト230の側面とガイド部材300の側部330との間に配置され得る。
【0111】
本明細書の実施例によると、側面部430は、第4連結部材430aを介して、バックライト230と連結され得る。例えば、第4連結部材430aは、側面部430とバックライト230の側面との間に配置され得る。例えば、側面部430は、第5連結部材430bを介して、ガイド部材300に連結され得る。例えば、第5連結部材430bは、第1カバー400の側面部430とガイド部材300の側部330との間に配置され得る。
【0112】
本明細書の実施例によると、第4連結部材430aおよび第5連結部材430bは、アクリル系またはウレタン系の接着部材を含むことができるが、これに限定されるものではない。例えば、第4連結部材430aおよび第5連結部材430bは、ガイド部材300の振動が表示パネル210に良く伝達されるように、相対的に接着力が優れ硬度の高い特性を有するアクリル系の接着部材を含むことができる。
【0113】
図2~
図4を参照すると、本明細書の実施例による第1カバー400は、第1ホール411をさらに含むことができる。例えば、第1ホール411は、第1カバー400の背面部410に配置され得る。
【0114】
第1ホール411は、振動装置500と重畳する第1カバー400に配置され、このような第1ホール411を介して、バックライト230の背面が露出し得る。例えば、第1ホール411は、振動装置500の振動によって発生する音が、装置の前面方向に透過する第1カバー400の振動空間を確保することができる。例えば、バックライト230の反射シート235は、第1ホール411を介して、第1カバー400の背面方向に露出し得る。例えば、第1ホール411は、背面部410の第1領域(A1)および第2領域(A2)それぞれに配置され得る。例えば、第1ホール411は、第1領域(A1)に配置される第1-1ホール411-1、および第2領域(A2)に配置される第1-2ホール411-2を含むことができる。本明細書の実施例の第1-1ホール411-1および第1-2ホール411-2は、第1ホールおよび第2ホールであり得るが、この数(number)が本明細書の内容を限定するものではない。
【0115】
本明細書の実施例によると、第1カバー400にあるまたは通過する第1-1ホール411-1は、第1中間領域(MA1)または第1縁領域(EA1)に配置されるか、第1中間領域(MA1)および第1縁領域(EA1)にわたって配置され得る。例えば、第1カバー400にあるまたは通過する第1-2ホール411-2は、第2中間領域(MA2)または第2縁領域(EA2)に配置されるか、または第2中間領域(MA2)および第2縁領域(EA2)に配置され得る。
【0116】
第1ホール411は、表示部材200と振動装置500の間に第1ギャップ空間を設けることができる。例えば、第1ホール411は、表示部材200のバックライト230と振動装置500の間に第1ギャップ空間を設けることができる。例えば、第1ホール411は、バックライト230の反射シート235と振動装置500の間に第1ギャップ空間を設けることができる。例えば、第1ギャップ空間は、振動装置500の駆動による振動空間、振動装置500の振動によって音圧が発生する音圧空間(または響き部)、または振動装置500の振動にしたがって発生する音波が、表示部材200に直接に伝播する音波伝播経路(または音響エネルギー入射部)であり得るが、これに限定されるものではない。
【0117】
本明細書の実施例による第1ホール411の大きさ(または広さ)は、振動装置500の大きさ(または広さ)より小さくても良い。第1ホール411の全体の大きさ(または全体の広さ)が、振動装置500の全体の大きさより大きい場合、振動装置500は、第1ホール411に挿入(または収容)されることによって、別途の器具を使用せずに振動装置500を背面部410に配置することができなくなる。したがって、第1ホール411の全体大きさ(または全体広さ)が振動装置500の全体の大きさより小さい場合、別途の器具なしで振動装置500が第1ホール411と重畳するように背面部410に配置または位置され得る。例えば、本明細書の実施例による第1ホール411は、振動装置500と同じ形状を有するか、四角形状または円形の形状を有することができるが、これに限定されるものではない。
【0118】
図3および
図4を参照すると、本明細書の実施例による第1カバー400は、補強部450をさらに含むことができる。補強部450は、第1カバー400の剛性を増加または補強することができる。例えば、補強部450は、背面部410から一定の高さに背面に突出することにより、第1カバー400の剛性を増加または補強することができる。例えば、補強部450は、第1カバー400のフォーミング部であり得る。
【0119】
本明細書の実施例によると、補強部450は、背面部410の縁領域(EA)に沿って形成され得る。例えば、補強部450は、背面部410と側面部430が連結する領域に形成され得る。例えば、補強部450は、背面部410の先端または一側から傾斜した傾斜面を有するように背面部410の背面から背面方向に突出して、側面部430が補強部450の先端または一側に連結し得る。
【0120】
本明細書の実施例によると、補強部450は、第1補強部分(または傾斜面)451および第2補強部分(または平坦面)453を含むことができる。例えば、第1補強部分(または傾斜面)451は、背面部410の先端または一側から背面方向に傾斜するように配置(または延長)され得る。例えば、第2補強部分(または平坦面)453は、第1補強部分451の端部または一側から側面部430に向かって第1方向(X)に、水平に配置(または延長)され得る。例えば、第2補強部453の先端または一側は、側面部430に連結され得る。
【0121】
振動装置500は、第1カバー400の背面に配置され、表示部材200を振動させることができる。例えば、振動装置500は、第1カバー400によって支持され得る。例えば、振動装置500は、第1カバー400の背面部410に配置された第1ホール411を覆うように背面部410に配置され得る。
【0122】
本明細書の実施例による振動装置500は、フィルム型振動装置であり得る。例えば、振動装置500は、圧電素子、フレキシブル音響発生器、フレキシブルアクチュエーター、フレキシブルスピーカー、フレキシブル圧電スピーカー、フィルムアクチュエーター、フィルム型圧電複合体アクチュエーター、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体スピーカー等で表現することができるが、これに限定されるものではない。
【0123】
本明細書の実施例によると、振動装置500は、音響信号または/およびハプティックフィードバック信号を含む駆動信号によって振動し、表示部材200を振動させることによって表示部材200の振動による音響(S)を発生させたり、タッチ、例えば、使用者によるタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。
【0124】
本明細書の実施例によると、振動装置500は、表示部材200の第1部分(P1)を振動させて第1部分(P1)の振動による第1音域帯の第1音響(S1)を発生させるか、またはタッチ、例えば、使用者によるタッチに応答する第1ハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。例えば、振動装置500は、表示部材200の第2部分(P2)を振動させて、第2部分(P2)の振動による第2音域帯の第2音響(S2)を発生させるか、またはタッチに応答する第2ハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。
【0125】
本明細書の実施例による振動装置500は、複数の振動装置、例えば、第1振動装置510、および第2振動装置530を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0126】
第1振動装置510は、少なくとも1つ以上の第1-1振動装置を含むことができる。例えば、第1振動装置510は、1つの第1-1振動装置510-1を含むことができる。本明細書の実施例による第1-1振動装置510-1は、第1振動装置510と実質的に同一であり得る。
【0127】
第2振動装置530は、少なくとも1つ以上の第2-1振動装置を含むことができる。例えば、第2振動装置530は、1つの第2-1振動装置530-1を含むことができる。本明細書の実施例による第2-1振動装置530-1は、第2振動装置530と実質的に同一であり得る。本明細書の実施例の第1-1振動装置510-1、第1-2振動装置510-2、第2-1振動装置530-1、および第2-2振動装置530-2のそれぞれは、第1振動装置、第2振動装置、第3振動装置、および第4振動装置であり得るが、この数(number)が本明細書の内容を限定するものではない。
【0128】
本明細書の実施例によると、第1-1振動装置510-1および第2-1振動装置530-1のそれぞれは、プレート511、531および振動発生器513、533を含むことができる。第1-1振動装置510-1および第2-1振動装置530-1それぞれの構成は、これに限定されるものではない。本明細書の実施例のプレート511、531で、プレート511は、第1プレートであり、プレート531は、第2プレートであり得るが、この数(number)が本明細書の内容を限定するものではない。
【0129】
第1振動装置510は、第1カバー400(または背面部410)の第1領域(A1)に配置され、第1領域(A1)に配置された第1-1ホール411-1を覆うことができる。
【0130】
第1振動装置510は、音響信号または/およびハプティックフィードバック信号を含む第1駆動信号によって、第1カバー400の第1領域(A1)を振動させて、表示部材200の第1部分(P1)を振動させることにより、表示部材200の第1部分(P1)の振動による第1音域帯の第1音響(S1)を発生させるか、またはタッチ、例えば、使用者によるタッチに応答する第1ハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。例えば、第1振動装置510は、第1カバー400の第1領域(A1)を振動させて、表示部材200の第1部分(P1)を直接に振動させることにより、第1音域帯の第1音響(S1)を発生させるか、またはタッチに応答する第1ハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる
【0131】
本明細書の実施例に係る第1振動装置510は、第1駆動信号に応答して第1カバー400の第1領域(A1)を振動させて、第1カバー400にあるまたは通過する第1-1ホール411-1の内部(または第1ギャップ空間)に音圧を発生させることにより、表示部材200の第1部分(P1)を振動させて、第1音域帯の第1音響(S1)を発生させたり、第1ハプティックフィードバックを発生させることができる。
【0132】
本明細書の実施例によると、第1振動装置510が第1駆動信号によって振動すると、第1振動装置510の振動による第1カバー400の第1領域(A1)の振動によって、第1-1ホール411-1の内部に音圧を発生させることができる。この音圧によるバックライト230の振動によって音伝達空間(STS)に音圧が発生し、音伝達空間(STS)に発生する音圧による表示パネル210の第1部分(P1)の振動よって、第1音域帯の第1音響(S1)を表示パネル210の前方(FD)に出力するか、第1ハプティックフィードバックを発生させることができる。例えば、第1振動装置510の振動によって発生する音波は、第1-1ホール411-1を介して、表示部材200に伝達(または伝播)されて、第1音響(S1)の音圧特性および/または音質を向上させることができる。本明細書の実施例によると、第1振動装置510の振動によって発生する音波は、第1-1ホール411-1を介して、表示部材200に直接に伝達(または伝播)されることによって、第1音響(S1)の音圧特性および/または音質を向上させることができる。
【0133】
第2振動装置530は、音響信号および/またはハプティックフィードバック信号を含む第2駆動信号によって、第1カバー400の第2領域(A2)を振動させて、表示部材200の第2部分(P2)を振動させることによって、表示部材200の第2部分(P2)の振動によって第2音域帯の第2音響(S2)を発生させるか、またはタッチ、例えば、使用者によるタッチに応答する第2ハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。例えば、第2振動装置530は、第1カバー400の第2領域(A2)を振動させて、表示部材200の第2部分(P2)を直接に振動させることにより、第2音域帯の第2音響(S2)を発生させるか、またはタッチに応答する第2ハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。
【0134】
本明細書の実施例による第2振動装置530は、第2駆動信号に応答して、第1カバー400の第2領域(A2)を振動させて、第1カバー400にあるまたは通過する第1-2ホール411-2の内部(または第1ギャップ空間)に音圧を発生させることにより、表示部材200の第2部分(P2)を振動させて、第2音域帯の第2音響(S2)を発生させるか、または第2ハプティックフィードバックを発生させることができる。
【0135】
本明細書の実施例によると、第2振動装置530が、第2駆動信号によって振動すると、第2振動装置530の振動による第1カバー400の第2領域(A2)の振動によって、第1-2ホール411-2の内部に音圧を発生させることができる。この音圧によるバックライト230の振動によって、音伝達空間(STS)に音圧が発生し、音伝達空間(STS)に発生する音圧による表示パネル210の第2部分(P2)の振動によって、第2音域帯の第2音響(S2)を表示パネル210の前方(FD)に出力するか、第2ハプティックフィードバックを発生させることができる。例えば、第2振動装置530の振動によって発生する音波は、第1-2ホール411-2を介して、表示部材200に伝達(または伝播)されることにより、第2音響(S2)の音圧特性および/または音質を向上させることができる。本明細書の実施例によると、第2振動装置530の振動によって発生する音波は、第1-2ホール411-2を介して、表示部材200に直接に伝達(または伝播)されることによって、第2音響(S2)の音圧特性および/または音質を向上させることができる。
【0136】
本明細書の実施例によるプレート511、531は、第6連結部材515、535を介して、第1カバー400の背面部410にそれぞれ配置され得る。例えば、プレート511、531は、第1カバー400の背面部410にあるまたは通過する第1ホール411-1、411-2をそれぞれ覆うことができる。例えば、プレート511、531は、第1ホール411-1、411-2よりも大きい大きさ(または大きい広さ)をそれぞれ有することができる。本明細書の実施例の第6連結部材515、535で、第6連結部材515は、第6連結部材であり、第6連結部材535は、第7連結部材であり得るが、この数(number)が本明細書の内容を限定するものではない。
【0137】
本明細書の実施例によると、第1-1振動装置510-1のプレート(または第1プレート)511は、第1カバー400の背面部410に配置され得る。例えば、第1-1振動装置510-1のプレート(または第1プレート)511は、第6-1連結部材515を介して、第1カバー400の背面部410に配置され得る。例えば、第1-1振動装置510-1のプレート(または第1プレート)511は、背面部410の第1-1ホール411-1を覆うことができる。例えば、第1-1振動装置510-1のプレート(または第1プレート)511の大きさは、振動発生器513の大きさと同じでも大きくても良い。
【0138】
本明細書の実施例によると、第2-1振動装置530-1のプレート(または第2プレート)531は、第1カバー400の背面部410に配置され得る。例えば、第2-1振動装置530-1のプレート(または第2プレート)531は、第6-2連結部材535を介して、第1カバー400の背面部410に配置され得る。例えば、第2-1振動装置530-1のプレート(または第2プレート)531は、背面部410の第1-2ホール411-2を覆うことができる。例えば、第2-1振動装置530-1のプレート(または第2プレート)531の大きさは、振動発生器533の大きさと同じでも大きくても良い。
【0139】
プレート(または第1プレート)511は、第1カバー400の背面部410の第1-1ホール411-1の内部に音圧を発生させる振動板であり得る。プレート(または第2プレート)531は、背面部410の第1-2ホール411-2の内部に音圧を発生させる振動板であり得る。本明細書の実施例によるプレート511、531は、ステンレススチール、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、マグネシウム(Mg)合金、マグネシウムリチウム(Li)合金、およびアルミニウム(Al)合金のうちのいずれか1つ以上の金属材質からなり得るが、これに限定されるものではない。
【0140】
第6-1連結部材515は、第1-1ホール411-1周辺の背面部410とプレート511との間に配置され、振動発生器513を背面部410に連結(または固定)することができる。第6-1連結部材515は、接着層を有する両面テープまたは両面フォームテープを含むことができる。本明細書の実施例による第6-1連結部材515の接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができる。例えば、第6-1連結部材515の接着層は、振動発生器513の振動が背面部410に伝達されことを最小限に抑えるために、相対的に硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質よりも、相対的に軟性特性を有するウレタン系の接着物質を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0141】
第6-2連結部材535は、第1-2ホール411-2の周辺の背面部410とプレート531の間に配置され得る。これにより、第6-2連結部材535は、振動発生器533を背面部410に連結させることができる。第6-2連結部材535は、接着層を有する両面テープまたは両面フォームテープを含むことができる。本明細書の実施例による第6-2連結部材535の接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができる。例えば、第6-2連結部材535の接着層は、振動発生器533の振動が背面部410に伝達されることを最小限に抑えるために、相対的に硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質よりも、相対的に軟性特性を有するウレタン系の接着物質を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0142】
振動発生器513、533は、プレート511、531の背面に配置され得る。振動発生器513、533は、プレート511、531に配置され、プレート511、531を振動させることができる。振動発生器513、533は、背面部410の第1ホール411-1、411-2と重畳し得る。例えば、振動発生器513、533は、背面部410の第1ホール411-1、411-2と重畳するように、プレート511、531の背面に配置され得る。例えば、振動発生器513、533は、第7連結部材517、537を介して、プレート511、531に配置され得る。本明細書の実施例の第7連結部材517、537で、第7連結部材517は、第8連結部材であり、第7連結部材537は、第9連結部材であり得るが、この数(number)が本明細書の内容を限定するものではない。
【0143】
本明細書の実施例によると、第1-1振動装置510-1の振動発生器(または第1振動発生器)513は、第1プレート511の背面に配置され得る。例えば、第1-1振動装置510-1の振動発生器(または第1振動発生器)513は、第7-1連結部材517を介して、第1プレート511の背面に配置され得る。例えば、第1-1振動装置510-1の振動発生器(または第1振動発生器)513は、第1カバー400の背面部410の第1-1ホール411-1と重畳し得る。本明細書の実施例によると、第2-1振動装置530-1の振動発生器(または第2振動発生器)533は、第2プレート531の背面に配置され得る。例えば、第2-1振動装置530-1の振動発生器(または第2振動発生器)533は、第7-2連結部材537を介して、第2プレート531の背面に配置され得る。例えば、第2-1振動装置530-1の振動発生器(または第2振動発生器)533は、背面部410の第1-2ホール411-2と重畳し得る。
【0144】
本明細書の実施例によると、第2カバー700は、第1カバー400の背面に配置され得る。第2カバー700は、1つ以上の振動装置500が配置された(または結合した)表示部材200を収納(または収容)し、第1カバー400の背面、第1カバー400の側面、および表示部材200の側面を覆うことができる。例えば、第2カバー700は、セットカバー、背面セットカバー、最外郭カバー、最外郭セットカバー、製品カバー、または最外郭製品カバーなどで表現され得るが、これらに限定されるものではない。
【0145】
本明細書の実施例による第2カバー700は、背面構造物710および側面構造物730を含むことができる。背面構造物710は、装置の背面に位置する最も外側の背面構造物であり得る。例えば、背面構造物710は、1つ以上の振動装置500が配置された表示部材200を支持し、表示部材200の背面を覆うことができる。
【0146】
側面構造物730は、装置の側面に位置する最も外側の側面構造物であり得る。例えば、側面構造物730は、背面構造物710の端に連結され、第1カバー400の背面、第2カバー700の側面、および表示部材200の側面のうちの少なくとも1つ以上を覆うことができる。
【0147】
図2を参照すると、本明細書の実施例による第2カバー700は、カバーボックス750をさらに含むことができる。例えば、カバーボックス750は、振動装置500を全体的に収納(または収容)することができ、振動装置500を全体的に覆うように背面構造物710に具現され得る。
【0148】
例えば、カバーボックス750は、第1カバー400の背面部410と背面構造物710との間に密閉空間を設けることで、振動装置500で発生する音響の特性を向上させることができる。例えば、カバーボックス750によって設けられた密閉空間は、共鳴効果のための空間として用いることができ、振動装置500によって発生する音圧は、カバーボックス750内部で、共鳴効果によって増幅され得る。例えば、カバーボックス750は、音響ボックス、響き胴、または共鳴部などで表現され得るが、これに限定されるものではない。
【0149】
本明細書の実施例によると、装置は、第1部材600を含むことができる。例えば、第1部材600は、第1カバー400の背面に配置され得る。例えば、第1部材600は、第8連結部材650を介して、第1カバー400の背面に配置され得る。例えば、第1部材600は、第1カバー400と第2カバー700の間に配置され得る。例えば、第1部材600は、振動装置500の全体を覆うように配置され得る。例えば、第1部材600は、第1カバー400に配置された第1ホール411を覆うことができる。例えば、第1部材600は、振動装置500が配置された空間を音響的に密閉または分離することができる。例えば、第1部材600は、第1振動装置510が配置された空間と、第2振動装置530が配置された空間とを、音響的に密閉または分離することができる。第1部材600は、第1振動装置510が配置された空間で発生する音響と、第2振動装置530が配置された空間で発生する音響との干渉を防止または低減することにより、音響特性の低下を防止、または減らすことができる。第1部材600は、エンクロージャー、背面エンクロージャー、振動モジュールボックス、振動モジュールカバー、振動ボックス、または音響ボックスなどで表現され得るが、これらに限定されるものではない。例えば、第1部材600は、モジュールフレーム部材または第2部材であり得るが、混用して使用することができる。しかしながら、これらに限定されるものではない。
【0150】
本明細書の実施例によると、第8連結部材650は、接着層を有する両面テープまたは両面フォームテープを含むことができる。本明細書の実施例による第8連結部材650の接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができる。
【0151】
第1部材600は、第1-1部材610および第1-2部材630を含むことができる。第1-1部材610および第1-2部材630は、第1カバー400の背面部410の背面に配置され得る。本明細書の実施例の第1-1部材610は、第1部材(第1エンクロージャー部材)であり、本明細書の実施例の第1-2部材630は、第2部材(第2エンクロージャー部材)であり得るが、この数(number)が本明細書の内容を限定するものではない。
【0152】
本明細書の実施例によると、第1-1部材610は、第1カバー400の背面部410の第1領域(A1)に配置され得る、例えば、第1-1部材610は、第1振動装置510を覆うことができる。例えば、第1-1部材610は、第1カバー400の背面部410に配置された第1-1ホール411-1を覆うことができる。
【0153】
本明細書の実施例による第1-1部材610は、第1振動装置510を覆う四角形状を有することができるが、これに限定されるものではない。例えば、第1-1部材610は、第1振動装置510の形状と同じか、または異なる形状を有することができる。例えば、第1振動装置510が正方形の形状を有する場合、第1-1部材610は、第1振動装置510よりも相対的に大きい大きさ(または大きい広さ)を有する正方形の形状を有するか、円形または楕円形の形状を有することができる。しかしながら、本明細書の実施例は、そのような例に限定されるものではない。
【0154】
第1-1部材610は、第1振動装置510による表示部材200の振動領域(または振動面積)を限定(または定義)することができる。例えば、表示部材200の第1部分(P1)において、第1-1部材610の大きさが大きくなるほど、第1部分(P1)の振動領域が増加し、左側音響の低音域帯の特性が向上し得る。本明細書の他の実施例としては、表示部材200の第1部分(P1)において、第1-1部材610の大きさが減少するほど、第1部分(P1)の振動領域が減少し、左側音響の高音域帯の特性を向上させることができる。したがって、第1-1部材610の大きさは、第1振動装置510の振動による表示部材200の振動によって、求められる音域帯の特性によって設定され得る。
【0155】
本明細書の実施例によると、第1-2部材630は、第1カバー400の背面部410の第2領域(A2)に配置され得る。例えば、第1-2部材630は、第2振動装置530を覆うことができる。例えば、第1-2部材630は、第1カバー400の背面部410に配置された第1-2ホール411-2を覆うことができる。
【0156】
本明細書の実施例による第1-2部材630は、第2振動装置530を覆う四角形状を有することができるが、これに限定されるものではない。例えば、第1-2部材630は、第2振動装置530の形状と同じか、または異なる形状を有することができる。例えば、第2振動装置530が正方形の形状を有する場合、第1-2部材630は、第2振動装置530よりも相対的に大きい大きさ(または大きい広さ)を有する正方形の形状を有するか、または円形または楕円形の形状を有することができる。しかしながら、本明細書の実施例は、そのような例に限定されるものではない。
【0157】
本明細書の実施例による第1-2部材630は、左側音響と右側音響の対称性のために、第1-1部材610と同じ形状を有し、表示部材200の第1中間ライン(CL1)を基準として、第1-1部材610と対称構造を有することができる。
【0158】
第1-2部材630は、第2振動装置530による表示部材200の振動領域(または振動面積)を限定(または定義)することができる。例えば、表示部材200の第2部分(P2)において、第1-2部材630の大きさが大きくなるほど、第2部分(P2)の振動領域が大きくなり、右側音響の低音域帯の特性が改善され得る。本明細書の他の実施例では、表示部材200の第2部分(P2)において、第1-2部材630の大きさが減少するほど、第2部分(P2)の振動領域が減少し、右側音響の高音域帯の特性が向上し得る。したがって、第1-2部材630の大きさは、第2振動装置530の振動による表示部材200の振動によって、求められる音域帯の特性によって設定され得る。
【0159】
第1-1部材610および第1-2部材630は、第1振動装置510および第2振動装置530の振動領域(または振動面積)を限定することにより、表示部材200の振動によって発生する左側音響と右側音響の左右対称性を向上させ、左右の音響それぞれの音圧特性および/または再生音域の帯域を最適化することができる。
【0160】
本明細書の実施例によると、プレート511、531、振動発生器513、533、および第1部材610、630は、振動発生装置を構成することができる。例えば、第1プレート511、第1振動発生器513、および第1-1部材610は、第1振動発生装置を構成することができる。例えば、第2プレート531、第2振動発生器533、および第1-2部材630は、第2振動発生装置を構成することができる。
【0161】
本明細書の実施例によると、第1部材600を構成することで、振動装置500のエアインピーダンスを制御することができるので、音域帯を拡張することができる装置を提供することができる。そして、本明細書の実施例に係る装置は、フィルム型振動装置を含むことで、高音域帯を含む音圧特性および/または音響特性が向上した装置を提供することができ、装置の厚さを減らすことができるので、スリムな構造を有する装置を提供することができる。
【0162】
図5は、
図3に示す‘B’部分の拡大図である。
図6は、
図3に示す‘C’部分の拡大図である。
図5および
図6を参照すると、プレート511、531は、背面部410の第1厚さ(T1)よりも薄い第2厚さ(T2)を有することができる。これにより、第1および第2振動装置510、530の音圧特性および/または音質が優れた中高音域帯の音響(S)を向上させることができる。プレート511、531の第2厚さ(T2)が、背面部410の第1厚さ(T1)より厚い場合には、振動発生器513、533の振動が第1カバー400の背面部410の第1ホール411-1、411-2の内部に伝播され難いことがあり得る。プレート511、531は、振動発生器513、533の振動によって振動し、3kHz以上の中高音域帯の音響(または音圧)を発生させ、第1ホール411-1、411-2の内部に伝播させることができる。
【0163】
本明細書の実施例によると、第1-1部材610は、第1振動装置510(
図5で第1-1振動装置510-1)を独立して覆うことができ、第1カバー400の背面部410に配置された第1-1ホール411-1を覆うことができる。これにより、第1-1部材610の内部に、第1エアギャップ(AG1)を設けることができる。例えば、第1-2部材630の内部は、単一の空間を含むことができ、2つ以上に分割された空間を含むこともできる。第1-2部材630が2つ以上の分割空間を含む場合、装置の内部空間を活用することができる。第1-2部材630が、2つ以上の分割空間を含む場合、2つ以上の空間は管路を介して互いに連結され得る。例えば、第1-2部材630は、密閉された構造または通気口(例えば、ベント構造)を有する構造であり得る。
【0164】
本明細書の実施例によると、第1-1部材610は、第1カバー400の背面部410の背面に配置され得る。例えば、第1-1部材610は、第8-1連結部材651を介して、第1カバー400の背面部410の背面に配置され得る。
【0165】
本明細書の実施例による第1-1部材610は、底部611および側部613を含むことができる。本明細書の実施例によると、第1-1部材610の底部611は、第1振動装置510(
図5で第1-1振動装置510-1)の背面に配置され、第1振動装置510の背面を覆うことができる。例えば、第1-1部材610の側部613は、第1振動装置510の側面に配置され、第1振動装置510の側面を覆うことができる。例えば、側部613は、底部611の一側(または端部)と連結され得、底部611の端に沿って配置され得る。例えば、側部613の一側(または端部)は、第8-1連結部材651を介して、第1カバー400の背面部410の背面に配置され得る。例えば、第1-1部材610の底部611は、第1底フレームまたは第1底部材などで表現され得るが、これに限定されるものではない。例えば、第1-1部材610の側部613は、側壁部、第1側面フレーム、第1側壁フレーム、または第1側壁部材などで表現され得るが、これに限定されるものではない。
【0166】
第1-1部材610は、第1振動装置510による表示部材200の振動領域(または振動面積)を限定(または定義)することができる。例えば、表示部材200の第1部分(P1)において、第1-1部材610の大きさが大きくなるほど、第1部分(P1)の振動領域が増加し、左側音響の低音域帯の特性が改善され得る。本明細書の他の実施例としては、表示部材200の第1部分(P1)において、第1-1部材610の大きさが減少するほど、第1部分(P1)の振動領域が減少し、左側音響の高音域帯の特性を向上させることができる。例えば、第1-1部材610の大きさは、第1振動装置510の振動による表示部材200の振動によって、求められる音域帯の特性によって設定され得る。
【0167】
本明細書の実施例によると、第1-2部材630は、第2振動装置530(
図6で第2-1振動装置530-1)を独立して覆うことができ、第1カバー400の背面部410に配置された第1-2ホール411-2を覆うことができる。これにより、第1-2部材630の内部に第2エアギャップ(AG2)を設けることができる。例えば、第1-2部材630の内部は、単一の空間を含むことができ、2つ以上に分割された空間を含むこともできる。第1-2部材630が2つ以上の分割空間を含む場合、装置の内部空間を活用することができる。第1-2部材630が2つ以上の分割空間を含む場合、2つ以上の空間は、管路を介して互いに連結され得る。例えば、第1-2部材630は、密閉された構造または通気口(例えば、ベント構造)を有する構造であり得る。
【0168】
本明細書の実施例によると、第1-2部材630は、第1カバー400の背面部410の背面に配置され得る。例えば、第1-2部材630は、第8-2連結部材653を介して、第1カバー400の背面部410の背面に配置され得る。本明細書の実施例の第8-1連結部材651は、第10連結部材であり、本明細書の実施例の第8-2連結部材653は、第11連結部材であり得るが、この数(number)が本明細書の内容を限定するものではない。
【0169】
本明細書の実施例による第1-2部材630は、左側音響と右側音響の間の対称性のため、第1-1部材610と同じ形状を有し、表示部材200の第1中間ライン(CL1)を基準として、第1-1部材610と対称構造を有することができる。
【0170】
本明細書の実施例による第1-2部材630は、底部631および側部633を含むことができる。本明細書の実施例によると、第1-2部材630の底部631は、第2振動装置530の背面に配置され、第2振動装置530(
図6で第2-1振動装置530-1)の背面を覆うことができる。例えば、第1-2部材630の側部633は、第2振動装置530の側面に配置され、第2振動装置530の背面を覆うことができる。例えば、側部633は、底部631の一側(または端部)と連結され得、底部631の端に沿って配置され得る。例えば、側部633の一側(または端部)は、第8-2連結部材653を介して、第1カバー400の背面部410の背面に配置され得る。例えば、第1-2部材630の底部631は、第2底フレームまたは第2底部材などで表現することができるが、これに限定されるものではない。例えば、第1-2部材630の側部633は、側壁部、第2側面フレーム、第2側壁フレーム、または第2側壁部材などで表現され得るが、これに限定されるものではない。
【0171】
第1-2部材630は、第2振動装置530(
図6で第2-1振動装置530-1)による表示部材200の振動領域(または振動面積)を限定(または定義)することができる。例えば、表示部材200の第2部分(P2)において、第1-2部材630の大きさが増加するほど、第2部分(P2)の振動領域が増加し、右側音響の低音域帯の特性が改善され得る。本明細書の他の実施例としては、表示部材200の第2部分(P2)において、第1-2部材630の大きさが減少するほど、第2部分(P2)の振動領域が減少し、右側音響の高音域帯の特性を向上させることができる。例えば、第1-2部材630の大きさは、第2振動装置530の振動による表示部材200の振動によって、求められる音域帯の特性によって設定され得る。
【0172】
第1-1部材610および第1-2部材630は、第1振動装置510および第2振動装置530の振動領域(または振動面積)を限定することにより、表示部材200の振動によって発生する左側音響と右側音響の左右対称性を向上させ、左側・右側音響それぞれの音圧特性と再生音域の帯域を最適化することができる。
【0173】
本明細書の実施例によると、プレート511、531、振動発生器513、533、および第1部材610、630は、振動発生装置を構成することができる。例えば、第1プレート511、第1振動発生器513、および第1-1部材610は、第1振動発生装置を構成することができる。例えば、第2プレート531、第2振動発生器533、および第1-2部材630は、第2振動発生装置を構成することができる。
【0174】
図7は、本明細書の実施例に係る振動発生器を示す図である。
図8は、
図7に示した線II-II’の断面図である。
【0175】
図7及び
図8を参照すると、本明細書の実施例に係る振動発生器513,533は、圧電効果(piezoelectric effect)(または圧電特性)によって収縮と膨張を交互に繰り返すことにより、振動することができる。例えば、振動発生器513,533は、逆圧電効果によって収縮と膨張を交互に繰り返すことにより、厚さ方向(Z)に振動することにより、表示部材200振動させることができる。例えば、振動発生器513,533は、四角の形状または正方形の形状を有することができるが、これに限定されるものでではない。
【0176】
本明細書の実施例に係る振動発生器513,533のそれぞれは、振動部(または振動層)(PCL)、第1電極層(E1)、および第2電極層(E2)を含むことができる。例えば、振動部(または振動層)(PCL)、第1電極層(E1)、および第2電極層(E2)を含む構造物を振動素子(PCM)の用語で表現することができるが、これに限定されるものではない。
【0177】
振動部(PCL)は、圧電効果を含む圧電物質、複合圧電物質、または電気活性物質を含むことができる。振動部(PCL)は、振動層、圧電物質層、圧電複合層、電気活性層、圧電物質部、圧電複合部、電気活性部、圧電構造物、圧電複合体、または圧電セラミック複合体などの他の用語で表現することができるが、これに限定されるものではない。
【0178】
本明細書の実施例に係る振動部(PCL)は、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系列の物質で構成され得る。例えば、振動部(PCL)は、1-3複合構造(composite)または2-2複合構造を有することができる。例えば、厚さ方向(Z)に沿った振動部(PCL)の圧電変形係数(d33)は、1,000pC/N以上であり得るが、これに限定されるものではない。
【0179】
第1電極層(E1)は、振動部(PCL)の第1面(または上面または前面)に配置され、振動部(PCL)の第1面と電気的に連結され得る。例えば、第1電極層(E1)は、振動部(PCL)の第1面全体に配置された単一体電極形状(またはコモン電極)を有することができる。本明細書の実施例に係る第1電極層(E1)は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、透明または半透明の導電性物質は、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含むことができ、これに限定されるものではない。不透明導電性物質は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、またはマグネシウム(Mg)などを含むか、またはこれらの合金からなり得るが、これに限定されるものでではない。
【0180】
第2電極層(E2)は、振動部(PCL)の第1面とは反対の第2面(または背面または下面)上に配置され、振動部(PCL)の第2面と電気的に連結され得る。例えば、第2電極層(E2)は、振動部(PCL)の第2面全体に配置された単一体電極形状(またはコモン電極または単一電極)を有することができる。本明細書の実施例に係る第2電極層(E2)は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、第2電極層(E2)は、第1電極層(E1)と同一の物質からなることができ、これに限定されるものではない。本明細書の他の実施例としては、第2電極層(E2)は、第1電極層(E1)と異なる物質で構成され得る。
【0181】
振動部(PCL)は、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で、第1電極層(E1)と第2電極層(E2)に印加される一定の電圧によって分極化(または冶金(poling treatment))され得るが、これに限定されるものではない。
【0182】
本明細書の実施例に係る振動発生器513,533は、第1保護部材501および第2保護部材502をさらに含むことができる。
【0183】
第1保護部材501は、振動素子(PCM)の第1面上に配置され得る。例えば、第1保護部材501は、振動素子(PCM)の第1面上に配置された第1電極層(E1)を覆うことができる。これにより、第1保護部材501は、振動素子(PCM)の第1面を支持することができ、振動素子(PCM)の第1面または第1電極層(E1)を保護することができる。
【0184】
本明細書の実施例に係る第1保護部材501は、第1接着層503を介して、振動素子(PCM)の第1面に配置され得る。例えば、第1保護部材501は、第1接着層503を媒介とするフィルムラミネート工程により、振動素子(PCM)の第1面に連結されるか、または付着され得る。
【0185】
第2保護部材502は、振動素子(PCM)の第2面上に配置され得る。例えば、第2保護部材502は、振動素子(PCM)の第2面上に配置された第2電極層(E2)を覆うことができる。これにより、第2保護部材502は、振動素子(PCM)の第2面を支持することができ、振動素子(PCM)の第2面または第2電極層(E2)を保護することができる。
【0186】
本明細書の実施例に係る第2保護部材502は、第2接着層504を介して、振動素子(PCM)の第2面に配置され得る。例えば、第2保護部材502は、第2接着層504を媒介とするフィルムラミネート工程により、振動素子(PCM)の第2面に。連結されるか、または付着され得る。
【0187】
本明細書の実施例に係る第1保護部材501および第2保護部材502のそれぞれは、プラスチックフィルムを含むことができる。例えば、第1保護部材501および第2保護部材502のそれぞれは、ポリイミド(polyimide)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)フィルム、またはポリエチレンナフタレート(polyethylene naphthalate)フィルムであり得るが、これに限定されるものではない。
【0188】
第1接着層503は、振動素子(PCM)の第1面に配置され得る。例えば、第1接着層503は、振動素子(PCM)の第1面と対向する第1保護部材501の背面(または内部面)に形成されて、振動素子(PCM)の第1面に配置され得る。
【0189】
第2接着層504は、振動素子(PCM)の第2面に配置され得る。例えば、第2接着層504は、振動素子(PCM)の第2面と対向する第2保護部材502の前面(または内部面)に形成されて、振動素子(PCM)の第2面に配置され得る。
【0190】
振動素子(PCM)は、第1接着層503および第2接着層504によって囲まれ得る。例えば、第1接着層503および第2接着層504は、振動素子(PCM)の全体を完全に囲むことができる。例えば、第1接着層503および第2接着層504は、カバー部材などで表現され得るが、これに限定されるものではない。第1接着層503および第2接着層504が集合してカバー部材であるときカバーメンバーを形成する場合、第1保護部材501は、カバー部材の第1面に配置され、第2保護部材502は、カバー部材の第2面に配置され得る。例えば、第1接着層503および第2接着層504は、説明の便宜上、第1接着層503および第2接着層504で示されているが、これに限定されず、1つの接着層として配置され得る。
【0191】
本明細書の実施例に係る第1接着層503および第2接着層504のそれぞれは、接着性を有しながら、圧縮と復元が可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、第1接着層503および第2接着層504のそれぞれは、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコーン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0192】
本明細書の実施例に係る振動発生器513,533は、第1電源供給ライン(PL1)、第2電源供給ライン(PL2)、およびパッド部505をさらに含むことができる。
【0193】
第1電源供給ライン(PL1)は、第1保護部材501に配置され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、振動素子(PCM)の第1面と対向する第1保護部材501の背面に配置され得る。第1電源供給ライン(PL1)は、振動素子(PCM)のそれぞれの第1電極層(E1)と電気的に連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、振動素子(PCM)の第1電極層(E1)と直接に電気的に連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、異方性導電フィルムを媒介として、振動素子(PCM)の第1電極層(E1)と電気的に連結され得る。本明細書の他の例として、第1電源供給ライン(PL1)は、第1接着層503に含有された導電性物質(または粒子)を介して、振動素子(PCM)の第1電極層(E1)と電気的に連結され得る。
【0194】
第2電源供給ライン(PL2)は、第2保護部材502に配置され得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、振動素子(PCM)の第2面と対向する第2保護部材502の前面に配置され得る。第2電源供給ライン(PL2)は、振動素子(PCM)の第2電極層(E2)と電気的に連結され得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、振動素子(PCM)の第2電極層(E2)と直接に電気的に連結され得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、異方性導電フィルムを媒介として、振動素子(PCM)の第2電極層(E2)と電気的に連結され得る。本明細書の他の例として、第2電源供給ライン(PL2)は、第2接着層504に含有された導電性物質(または粒子)を介して、振動素子(PCM)の第2電極層(E2)と電気的に連結され得る。
【0195】
パッド部505は、第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)のそれぞれに電気的に連結され得る。例えば、パッド部505は、第1電源供給ライン(PL1)および第2電源供給ライン(PL2)のそれぞれの一側(または一端)と電気的に連結されるように、振動発生器513、533に配置され得る。本明細書の実施例に係るパッド部505は、第1パッド電極および第2パッド電極を含むことができる。第1パッド電極は、第1電源供給ライン(PL1)の一側と電気的に連結され得る。第2パッド電極は、第2電源供給ライン(PL2)の一側と電気的に連結され得る。
【0196】
本明細書の実施例に係る振動発生器513、533は、フレキシブルケーブル506をさらに含むことができる。フレキシブルケーブル506は、振動発生器513、533に配置されたパッド部505と電気的に連結され、音響処理回路から提供される振動駆動信号(または音響信号)を振動素子(PCM)に供給することができる。本明細書の実施例に係るフレキシブルケーブル506は、第1端子および第2端子を含むことができる。第1端子は、パッド部505の第1パッド電極と電気的に連結され得る。第2端子は、パッド部505の第2パッド電極と電気的に連結され得る。例えば、フレキシブルケーブル506は、フレキシブルプリント回路ケーブルまたはフレキシブルフラットケーブルであり得るが、これに限定されるものではない。
【0197】
例えば、音響処理回路(または振動駆動回路)は、音響ソースに基づいて、第1極性の駆動信号および第2極性の駆動信号を含む交流形の駆動信号を生成することができる。第1極性の駆動信号は、正極性(+)の駆動信号および負極性(-)の駆動信号のいずれかであり、第2極性の駆動信号は、正極性(+)の駆動信号および負極性(-)の駆動信号のいずれかであり得る。例えば、第1極性の駆動信号は、フレキシブルケーブル506の第1端子とパッド部505の第1パッド電極および第1電源供給ライン(PL1)を介して、振動発生器513、533の第1電極層(E1)に供給され得る。第2極性の駆動信号は、フレキシブルケーブル506の第2端子とパッド部505の第2パッド電極および第2電源供給ライン(PL2)を介して、振動発生器513、533の第2電極層(E2)に供給され得る。
【0198】
図9A~
図9Fは、本明細書の実施例に係る振動発生器の振動部を示す図である。本明細書の実施例に係る振動部(PCL)は、複数の第1部分(PCLa)と複数の第1部分(PCLa)の間にある複数の第2部分(PCLb)を含むことができる。第1部分(PCLa)は、無機物質を含むことができ、第2部分(PCLb)は、有機材料を含むことができる。第1部分(PCLa)と第2部分(PCLb)が、平面上で互いに連結されたので、第1振動装置510および第2振動装置530は、1つのフィルムで実現され得る。このように構成する場合、複数の圧電体を積層した構造と比較して、1つのフィルムに実現することができるので、薄い厚さの第1および第2振動装置510、530を実現することができる。これにより、第1および第2振動装置510、530の配置に起因する装置の厚さの増加を減らすことができる。
【0199】
本明細書の実施例に係る複数の第1部分(PCLa)のそれぞれは、電界による圧電効果(piezoelectric effect)(または圧電特性)によって振動する無機物質または圧電物質を含むことができる。例えば、複数の第1部分(PCLa)のそれぞれは、電気活性部、無機物質部、圧電物質部、または振動部などで表現することができるが、これに限定されるものではない。
【0200】
本明細書の実施例によると、複数の第1部分(PCLa)のそれぞれは、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成されるか、またはペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックスで構成され得る。ペロブスカイト結晶構造は、圧電および逆圧電効果を有し、配向性を有する構造であり得る。ペロブスカイト結晶構造は、ABO3の化学式で表され、Aは2価の金属元素からなり、Bは4価の金属元素からなることができる。本明細書の一実施例としては、ABO3の化学式で、AおよびBは、カチオンであり得るが、Oは、アニオンであり得る。例えば、ABO3の化学式は、PbTiO3、PbZrO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも1つ以上を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0201】
ペロブスカイト結晶構造は、外部応力または磁場によって中央イオン、例えば、PbTiO3の場合、Tiイオンの位置が変動して分極(polarization)が変化して圧電効果を発生することができる。例えば、ペロブスカイト結晶構造は、外部応力または磁場によって対称的な(symmetric)構造であるキュービック(cubic)形状から対称ではない(unsymmetric)構造の四角形(正方晶系、tetragonal)、直方形(直方晶系、orthorhombic)、および菱形(菱面体晶系、rhombohedral)などの形状に変わることにより、圧電効果を発生することができる。対称ではない構造を有する四角形(tetragonal)および菱形(rhombohedral)のモルフォトロピック相境界(Morphotropic Phase Boundary)で分極が高く、分極の再配列が容易なので、高い圧電特性を有することができる。
【0202】
本明細書の実施例によると、複数の第1部分(PCLa)のそれぞれに構成される無機物質は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、ニオブ(Nb)、マグネシウム(Mg)、マンガン(Mn)、およびインジウム(In)のうちの1種以上を含むことができるが、これに限定されるものではない。他の例として、複数の第1部分(PCLa)のそれぞれに構成される無機物質は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nikel niobate)系物質を含むことができるが、これらに限定されるものではない。本明細書の他の実施例によると、PMN(lead magnesium niobate)系物質、PNN(lead nikel niobate)系物質、PZN(lead zirconate niobate)系物質、またはPIN(lead indium niobate)系物質を含むことができるが、これに限定されるものではない。PMN系物質は、鉛(Pb)、マグネシウム(Mg)、およびニオブ(Nb)を含むことができ、例えば、Pb(Mg、Nb)O3であり得る。PNN系物質は、鉛(Pb)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むことができ、例えば、Pb(Ni、Nb)O3であり得る。PIN系物質は、鉛(Pb)、インジウム(In)、およびニオブ(Nb)を含むことができ、例えば、Pb(In、Nb)O3であり得る。本明細書の他の実施例によると、無機物質は、鉛(Pb)を含まないCaTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも1つ以上を含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0203】
本明細書の実施例に係る複数の第2部分(PCLb)のそれぞれは、第1部分(PCLa)と比較して、低いモジュラス(modulus)(またはヤング率(Young‘s modulus))と粘弾性を有するので、脆性特性によって衝撃に脆弱な第1部分(PCLa)の信頼性を向上させることができる。例えば、第1振動装置510および第2振動装置530が耐衝撃性と高剛性を有するために、複数の第2部分(PCLb)のそれぞれは、相対的に高いダンピングベクトル(damping factor)(tanδ)と相対的に高い剛性(stiffness)特性を有する物質で構成され得る。例えば、複数の第2部分(PCLb)のそれぞれは、0.1~1GPa(gigapascals)のダンピングベクトル(tanδ)と0~10GPa(gigapascals)の剛性特性を有する物質で構成され得る。また、ダンピングベクトル(tanδ)と剛性特性は、損失係数とモジュラスの相関関係でも説明することができ、複数の第2部分(PCLb)のそれぞれは、0.01~1の損失係数と0.1~10GPa (gigapascals)のモジュラスを有する物質で構成され得る。
【0204】
複数の第2部分(PCLb)のそれぞれに構成される有機物質部は、第1部分(PCLa)の無機物質部と比較して柔軟な特性を有する有機物質または有機高分子(polymer)で構成され得る。例えば、複数の第2部分(PCLb)のそれぞれは、有機物質、有機高分子、有機圧電物質、または有機非圧電物質を含むことができる。例えば、複数の第2部分(PCLb)のそれぞれは、フレキシビリティを有する接着部、伸縮部、曲げ部、ダンピング部、または軟性部などで表現することができるが、これに限定されるものではない。
【0205】
本明細書の実施例に係る有機物質は、有機圧電物質および有機非圧電物質のうちの少なくとも1つ以上を含むことができる。有機圧電物質を含む有機物質は、無機物質(または第1部分(PCLa))に印加される衝撃を吸収することができるので、第1振動装置510および第2振動装置530の全体の耐久性を向上させることができ、一定のレベルの圧電特性を提供することができる。本明細書の実施例による有機圧電物質は、電気活性特性を有する有機物質であり得る。有機非圧電物質を含む有機物質は、硬化性樹脂組成物およびこれを含む接着剤で構成することにより、無機物質(または第1部分(PCLa))に印加される衝撃を吸収することができるので、第1振動装置510および第2振動装置530の全体の耐久性を向上させることができる。本明細書の実施例による有機非圧電物質は、エポキシ系高分子、アクリル系高分子、およびシリコーン系高分子のうちの少なくとも1つ以上を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0206】
本明細書の実施例によると、有機非圧電物質を含む有機物質は、第1振動装置510および第2振動装置530に要求される高剛性の特性のためにエポキシ樹脂および無機物質との付着性のために付着増進剤を含むことができる。例えば、付着増進剤は、リン酸(phosphate)系などであり得る。有機物質は、熱硬化および光硬化のうちの少なくとも1つの硬化方法により硬化され得る。有機物質の硬化時、溶剤の揮発による有機物質の収縮によって第1振動装置510および第2振動装置530の厚さの均一性が低下されことを防止するために、無溶剤(solvent free)タイプのエポキシ樹脂が使用され得る。
【0207】
また、有機非圧電物質を含む有機物質は、第1振動装置510および第2振動装置530の高剛性に加えて、ダンピング(damping)特性のために、補強剤をさらに含むことができる。例えば、補強剤は、コアシェルタイプ(core shell type)のMBS(Methylmethacrylate-Butadiene-styrene)などを挙げることができ、補強剤の含有量は5~40wt%であり得る。例えば、補強剤は、コアシェルタイプの弾性体として、シェル部分は、アクリル系高分子のようなエポキシ樹脂と高い結合力を有することにより、第1振動装置510および第2振動装置530の耐衝撃性またはダンピング特性を向上させることができる。
【0208】
本明細書の実施例に係る振動部(PCL)は、複数の第1部分(PCLa)および複数の第2部分(PCLb)は、第1方向(X)(または第2方向(Y))に沿って交互に繰り返して配置され得る。例えば、第1方向(X)は、振動部(PCL)の横方向であり得る。第2方向(Y)は、第1方向(X)と交差する振動部(PCL)の縦方向であり得るが、これに限定されるものではない。例えば、第1方向(X)は、振動部(PCL)の縦方向であり得るが、第2方向(Y)は、振動部(PCL)の横方向であり得る。
【0209】
図9Aおよび
図9Bを参照すると、複数の第1部分(PCLa)の各々は、複数の第2部分(PCLb)の間に配置され得る。例えば、複数の第1部分(PCLa)のそれぞれは、第1方向(X)と平行な第1幅を有し、第2方向(Y)と平行な長さを有することができる。複数の第2部分(PCLb)のそれぞれは、第1方向(X)と平行な第2幅を有し、第2方向と平行な長さを有することができる。例えば、第1幅は、第2幅より大きくても良い。例えば、複数の第1部分(PCLa)と複数の第2部分(PCLb)は、互いに同一または異なる大きさ(または幅)を有することができ、第1方向(X)(または第2方向(Y))に沿って、交互に反復して配置され得、ライン形状またはストライプ形状を含むことができる。したがって、
図9Aおよび
図9Bに示す振動部(PCL)は、2-2複合構造を有することにより、20kHz以下の共振周波数を有することができる。これに限定されず、振動部(PCL)の共振周波数は、振動部の形状、長さ、および厚さなど、少なくとも1つ以上によって変更され得る。
【0210】
本明細書の実施例によると、複数の第1部分(PCLa)は、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔して複数配置され、複数の第2部分(PCLb)各々が、隣接する複数の第1部分(PCLa)間のギャップを埋めるか、または複数の第1部分(PCLa)それぞれを囲むように配置され得る(
図9C、
図9D、
図9E、
図9F)。例えば、複数の第1部分(PCLa)は、互いに同じ大きさを有しながら格子形状に配置され得る(
図9C)。例えば、複数の第1部分(PCLa)は、円形形状の平面構造を有することができる(
図9D)。例えば、複数の第1部分(PCLa)は、円形形状を有することができるが、これに限定ものではない。例えば、複数の第1部分(PCLa)は楕円形状、多角形状またはドーナツ形状などの平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分(PCLa)は、三角形状の平面構造を有することができる(
図9E、
図9F)。
【0211】
本明細書の多様な実施例に係る振動部(PCL)は、複数の第1部分(PCLa)と第2部分(PCLb)が同一平面に配置(または連結)されることで、単一の薄いフィルムの形状を有することができる。例えば、振動部(PCL)は、振動特性を有する第1部分(PCLa)によって上下方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分(PCLb)によって曲面形状に曲がることができる。また、本明細書の多様な実施例に係る振動部(PCL)において、第1部分(PCLa)の大きさおよび第2部分(PCLb)の大きさは、振動部(PCL)に求められる圧電特性および柔軟性に応じて調節され得る。例えば、柔軟性より圧電特性を必要とする振動部(PCL)の場合、第1部分(PCLa)の大きさは、第2部分(PCLb)の大きさよりも大きく構成され得る。本明細書の他の実施例としては、圧電特性よりも柔軟性を必要とする振動部(PCL)の場合、第2部分(PCLb)の大きさは、第1部分(PCLa)の大きさよりも大きく構成され得る。したがって、振動部(PCL)の大きさが求められる特性に応じて調節され得るので、振動部(PCL)の設計が容易であるという長所がある
【0212】
図10および
図11は、
図3に示す‘B’部分の他の拡大図である。
図10および
図11は、
図3において、第1振動装置510の第1プレート511を変更したものである。以下の説明では、変更した構成およびそれに関連する構成を除いて、残りの同一構成についての重複説明は、簡略に説明または省略する。
図10および
図11を参照した第1プレート511の説明は、第2振動装置530の第2プレート531にも、同様に適用することができる。
【0213】
図10および
図11を参照すると、本明細書の他の実施例による第1プレート511は、凸形状または凹形状に曲がった形状を有することができる。第1プレート511の反る方向は、長軸、短軸、および斜め方向のうちの1つ以上であり得る。例えば、第1-1ホール411-1と対応(または重畳)する第1プレート511の部分が、凸形状または凹形状を有することができる。
図10に示すように、第1プレート511の第1-1ホール411-1と対応(または重畳)する部分は、第1-1ホール411-1に向かって曲がることができる。
図11に示すように、第1プレート511の第1-1ホール411-1と対応(または重畳)部分は、第1-1ホール411-1から離れるように曲がった、または第1-1ホール411-1の反対方向に向かって曲がることができる。
【0214】
本明細書の他の実施例による第2プレート531は、第1プレート511と同じ形状を有することができる。例えば、第2プレート531は、凸形状または凹形状に反った形状を有することができる。例えば、第2プレート531の反り方向は、長軸、短軸、および対角線方向のうちの1つ以上であり得る。例えば、第1-2ホール411-2と対応(または重畳)する第2プレート531の部分が、凸形状または凹形状を有し得る。例えば、第2プレート531の第1-2ホール411-2と対応(または重畳)する部分は、第1-2ホール411-2に向かって曲がることができる。例えば、第2プレート531の第1-2ホール411-2と対応(または重畳)する部分は、第1-2ホール411-2から離れるように曲がった、または反対方向に向かって曲がることができる。
【0215】
図12は、
図3に示す‘B’部分の他の拡大図である。
図13は、
図3に示す‘C’部分の他の拡大図である。
図12は、
図3で第1振動装置510の第1プレート511を変更したものであり、
図13は、
図3で第2振動装置530の第2プレート531を変更したものである。以下の説明では、変更した構成およびそれに関連する構成を除いて、残りの同一構成についての重複説明は、簡略に説明または省略する。
【0216】
図12および
図13を参照すると、本明細書の他の実施例による第1プレート511および第2プレート531は、第2ホール511a、531aを含むことができる。例えば、
図12に示す第1プレート511の第2ホール511aは、
図10の第1プレート511にも適用することができ、
図13に示す第1プレート531の第2ホール531aは、
図11に示す第2プレート531にも適用することができる。
【0217】
本明細書の実施例によると、第2ホール511a、531aは、第1ホール411-1、411-2と対応(または重畳)するプレート511、531の部分に配置され得る。例えば、第2ホール511a、531aは、第1および第2振動装置510、530の変位量を増加させることができる。例えば、第2ホール511a、531aは、第1振動装置510および第2振動装置530に求められる音響特性によって配置され得る。例えば、第2ホール511a、531aの個数、形状、長さ、幅などは、第1振動装置510および第2振動装置530に求められる音響特性によって変更され得る。本明細書の実施例の第2ホール511aは、第3ホールであり、本明細書の実施例の第2ホール531aは、第4ホールであり得るが、この数(number)が本明細書の内容を限定するものではない。
【0218】
本明細書の実施例によると、第1振動装置510の第1プレート511に配置された第2ホール(または第2-1ホール)511aの総面積は、第2振動装置530の第2プレート531に配置された第2ホール(または第2-2ホール)531aの総面積と同じでも異なっていても良い。
【0219】
本明細書の実施例によると、第1プレート511に配置された第2-1ホール511aの個数、形状、長さ、および幅は、第2プレート531に配置された第2-2ホール531aの個数、形状、長さ、幅と同じであり得る。例えば、第2-1ホール511aの個数、形状、長さ、および幅のうちの少なくとも1つ以上は、第2-2ホール531aの個数、形状、長さ、および幅と異なり得る。
【0220】
第2ホール511a、531aは、プレート511、531の変位量を調節することができる。したがって、第1振動装置510および第2振動装置530に求められる音響特性によって、第2ホール511a、531aをプレート511、531に配置することで、装置は、求められる音響特性を有する音響を発生させることができる。
【0221】
本明細書の実施例によると、第7連結部材517、537は、第2ホール511a、531aと重畳しても重畳しなくても良い。
【0222】
図14は、本明細書の他の実施例に係る装置の分解図である。
図15は、
図14に示す装置の連結構造に対する
図1に示す線I-I’の他の断面図である。
図16は、
図15に示す‘D’部分の拡大図である。
【0223】
図14~
図16に示す本明細書の他の実施例に係る装置は、
図1~
図13を参照して説明した本明細書の実施例に係る装置において、第1カバー、振動装置、および部材を変更したものである。以下の説明では、変更した構成およびそれに関連する構成を除いて、残りの同一構成についての重複説明は、簡略に説明または省略する。
【0224】
図14~
図16を参照すると、本明細書の他の実施例による第1カバー400は、背面部410に配置された第3ホール413を含むことができる。例えば、第3ホール413は、第1および第2振動装置510、530の振動によって発生する音響が、装置の前面に伝達される量を増加させることができる。例えば、第3ホール413は、第1および第2振動装置510、530と重畳する第1カバー400に配置され、第3ホール413を介して、バックライト230の背面が第1および第2振動装置510、530に露出され得る。例えば、バックライト230の背面は、第3ホール413を介して、第1および第2振動装置510、530に露出され得る。例えば、バックライト230の反射シート235は、第3ホール413を介して、第1カバー400の背面方向に露出され得る。例えば、バックライト230の反射シート235は、第3ホール413を介して、第1および第2振動装置510、530に露出され得る。例えば、第3ホール413は、第1カバー400の背面部410の第1領域(A1)および第2領域(A2)にそれぞれにまたは上に配置され得る。
【0225】
本明細書の実施例によると、第3ホール413は、第3-1ホール413-1および第3-2ホール413-2を含むことができる。例えば、第3-1ホール413-1は、第1領域(A1)に配置され得る。例えば、第3-2ホール413-2は、第2領域(A2)に配置され得る。例えば、第3-1ホール413-1は、第1中間領域(MA1)または第1縁領域(EA1)に配置されるか、または第1中間領域(MA1)および第1縁領域にわたって配置され得る。例えば、第3-2ホール413-2は、第2中間領域(MA2)または第2縁領域(EA2)に配置されるか、または第2中間領域(MA2)および第2縁領域(EA2)にわたって配置され得る。本明細書の実施例の第3-1ホール413-1は、第1ホールであり、本明細書の実施例の第3-2ホール413-2は、第2ホールであり得るが、この数(number)が本明細書の内容を限定するものではない。
【0226】
第3ホール413は、表示部材200と振動装置500の間に、第2ギャップ空間を設けることができる。例えば、第3ホール413は、表示部材200のバックライト230と振動装置500との間に、第2ギャップ空間を設けることができる。例えば、第2ギャップ空間は、振動装置500の駆動による振動空間、振動装置500の振動によって音圧が発生する音圧空間(または響き部)、または振動装置500の振動にしたがって発生する音波は、表示部材200に直接に伝播する音波伝播経路(または音響エネルギー入射部)で表現することができるが、これに限定されるものではない。
【0227】
本明細書の他の実施例に係る装置の振動装置500は、第1振動装置510(例えば、第1領域(A1)で第1-1振動装置510-1を含む)、および第2振動装置530(例えば、第2領域(A2)で第2-1振動装置530-1を含む)を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0228】
本明細書の実施例による第1振動装置510は、第1カバー400の背面部410の背面に配置され得る。例えば、第1振動装置510は、第1カバー400の第1領域(A1)に配置され、第1駆動信号に応答して第1カバー400の第1領域(A1)を振動させて、表示部材200の第1部分(P1)を振動させることにより、表示部材200の第1部分(P1)の振動による第1音域帯の第1音響(S1)を発生させるか、またはタッチ、例えば、使用者によるタッチに応答する第1ハプティックフィードバック(または第1ハプティック振動)を発生させることができる。
【0229】
第1振動装置510は、第1-1振動装置510-1、第1-2振動装置510-2、および第2部材510-3を含むことができるが、これに限定されるものではない。例えば、第1-1振動装置510-1および第1-2振動装置510-2は、隣接して配置され得る。例えば、第2部材510-3は、第1支持部材または第1ガイド部材または第1部材であり得るが、混用して使用することができる。しかしながら、これに限定されるものではない。本明細書の他の実施例によると、第1-1振動装置510-1と第1-2振動装置510-2は、互いに互換して適用することができる。例えば、第1-2振動装置510-2が、第1カバー400の背面に配置され得る。
【0230】
第1-1振動装置510-1は、第1カバー400の背面に配置され得る。例えば、第1-1振動装置510-1は、第1カバー400の背面部410の第1領域(A1)に配置され得る。例えば、第1-1振動装置510-1は、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む第1-1駆動信号によって、第1カバー400の第1領域(A1)を振動させて、表示部材200の第1部分(P1)を振動させることにより、表示部材200の第1部分(P1)の振動による第1音域帯の第1音響(S1)を発生させたり、タッチ、例えば、使用者によるタッチに応答する第1ハプティックフィードバック(または第1ハプティック振動)を発生させることができる。例えば、第1-1振動装置510-1は、第1カバー400の第1領域(A1)を振動させて、表示部材200の第1部分(P1)を直接に振動させることにより、表示部材200の第1部分(P1)の振動による第1音域帯の第1音響(S1)を発生させたり、タッチに応答する第1ハプティックフィードバック(または第1ハプティック振動)を発生させることができる。
【0231】
本明細書の実施例によると、第1-1振動装置510-1は、フィルム型振動装置であり得る。例えば、第1-1振動装置510-1は、フレキシブル音響発生器、フレキシブルアクチュエーター、フレキシブルスピーカー、フレキシブル圧電スピーカー、フィルムアクチュエーター、フィルム型圧電複合体アクチュエーター、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体スピーカーなどで表現され得るが、これに限定されるものではない。
【0232】
本明細書の実施例による第1振動装置510の第1-1振動装置510-1が、第1カバー400の背面部410に配置された第1-1ホール411-1を覆うように構成されたものと対比して、本明細書の他の実施例による第1振動装置510の第1-1振動装置510-1は、第1カバー400の背面部410の背面に配置されるという点を除いて、本明細書の実施例による第1振動装置510の第1-1の振動装置510-1と同じ構成を有するので、これに対する重複説明は、省略または簡略に説明する。
【0233】
本明細書の実施例によると、第1-1振動装置510-1は、
図15および
図16に示すように、第6-1連結部材515を介して、第1カバー400の背面部410の背面に配置された第1プレート511、および第7-1連結部材517を介して、第1プレート511の背面に配置される第1振動発生器513を含むことができる。例えば、第1プレート511と第1振動発生器513の位置は変更され得る。例えば、第1-1振動装置510-1は、第6-1連結部材515を介して、第1カバー400の背面部410の背面に配置される第1振動発生器513、および第7-1連結部材517を介して、第1振動発生器513の背面に配置される第1プレート511を含むことができる。
【0234】
第1-2振動装置510-2は、第1カバー400の背面部410に配置され得る。例えば、第1-2振動装置510-2は、第3-1ホール413-1(または第1-1ホール)を覆うように第1カバー400の背面部410の背面に配置され得る。例えば、本明細書の実施例による第2部材510-3を構成する場合、第1-2振動装置510-2は、第2部材510-3の背面に配置され得る。例えば、第1-2振動装置510-2は、第9-1連結部材510-3cを介して、第2部材510-3の背面に配置され得る。例えば、第1-2振動装置510-2は、コイル型振動装置(または振動発生器)であり得るが、磁石、ボビン、およびボビンに巻かれたコイルを含む振動装置(または振動発生器)であり得る。例えば、第9-1連結部材510-3cは、第2部材510-3の背面と第1-2振動装置510-2のボビンとの間に配置され得る。
【0235】
本明細書の実施例による、コイル型振動装置は、フレーム(またはプレート)、センターポール、およびダンパーをさらに含むことができる。磁石(または永久磁石)は、ボビンの中空部分に収容されるようにフレーム上に配置され得る。コイルは、ボビンの外周面を囲むように巻くことができる。例えば、コイルは、外部からの音響信号(またはボイス信号)の供給を受けることができる。コイルは、ボビンの昇降と共に昇降し得る。コイルに音響信号が印加されると、コイルの周囲に形成される印加電場と磁石の周囲に形成される外部磁場に基づくフレミングの左手の法則によってボビンが振動、例えば、上下往復運動することができる。センターポールは、磁石上に配置され、ボビンの振動をガイドすることができる。例えば、中心ポールは、ボビンの中空部に挿入(または収容)されることによって、ボビンによって囲まれ得る。例えば、センターポールは、ボビンの中空部に収容されるように磁石上に配置され得る。例えば、ダンパーは、フレームとボビンの間に配置され得る。ダンパーは、一側と他側の間に蛇腹構造を有することによって、ボビンの振動によって収縮または弛緩することができる。例えば、ダンパーは、復元力によってボビンの振動距離(例えば、上下移動距離)を制限することができる。例えば、ボビンが一定距離以上に振動したり、一定距離以下に振動したりする場合、ボビンはダンパーの復元力によって元の位置に原状復帰することができる。コイル型振動装置の構成はこれに限定されるものではない。
【0236】
本明細書の実施例によると、第3ホール413は、低音域帯で第1-2振動装置510-2の変位量が増加するため、第1振動装置510と光学シート部237間に振動空間を確保することができる。例えば、第1-2振動装置510-2による装置の高さを低減させるために、第1部材610、630は、第1-2振動装置510-2のボビンが第3ホール413に露出するか、または第3ホール413に挿入(または収容)されるように構成または具現され得る。
【0237】
本明細書の実施例によると、第1-2振動装置510-2は、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む第1-2駆動信号によって、第1カバー400の第1領域(A1)を振動させることができる。これにより、第1-2振動装置510-2は、表示部材200の第1部分(P1)を振動させることにより、表示部材200の第1部分(P1)の振動による第1音域帯の第1音響(S1)を発生させるか、またはタッチ、例えば、使用者によるタッチに応答する第1ハプティックフィードバック(または第1ハプティック振動)を発生させることができる。
【0238】
本明細書の実施例による第1-2振動装置510-2は、第1-2駆動信号に応答して第1カバー400の第1領域(A1)を振動させて、第3-1ホール413-1の内部(または第2ギャップ空間)に音圧を発生させることができる。これにより、表示部材200の第1部分(P1)を振動させて、第1音域帯の第1音響(S1)を発生させることができる。
【0239】
本明細書の実施例によると、第1-2振動装置510-2が、第1-2駆動信号によって振動すると、第1-2振動装置510-2の振動による第1カバー400の第1領域(A1)の振動によって、第3-1ホール413-1の内部に音圧を発生し得る。この音圧によるバックライト230の振動によって、音伝達空間(STS)に音圧が発生し、音伝達空間(STS)に発生する音圧による表示パネル210の第1部分(P1)の振動によって発生する第1音域帯の第1音響(S1)を、表示パネル210の前方(FD)に出力することができる。したがって、第1-2振動装置510-2の振動によって発生する音波は、第3-1ホール413-1を介して、表示部材200に直接に伝達(または伝播)されることにより、第1音響(S1)の音圧特性および/または音質を向上させることができる。
【0240】
第2部材510-3は、第1カバー400の背面部410と第1振動装置510との間に配置される。例えば、第2部材510-3は、第1-2振動装置510-2を支持することができる。例えば、第2部材510-3は、第10-1連結部材510-3dを介して、第1カバー400の背面部410の背面に配置され得る。
【0241】
本明細書の実施例による第2部材510-3は、第4-1ホール510-3aおよび第4-2ホール510-3bを含むことができる。本明細書の実施例の第4-1ホール510-3aは、第5ホールであり、本明細書の実施例の第4-2ホール510-3bは、第6ホールであり得るが、この数(number)が本明細書の内容を限定するものではない。
【0242】
本明細書の実施例による第4-1ホール510-3aは、第1-1振動装置510-1と対応(または重畳)することができる。例えば、第4-1ホール510-3aは、第1-1振動装置510-1と同じ形状を有することができるが、これに限定されるものではない。例えば、第4-1ホール510-3aの大きさ(または広さ)は、第1-1振動装置510-1の大きさと同じか、または第1-1振動装置510-1の大きさよりも大きくても良い。例えば、第4-1ホール510-3aは、第1-1振動装置510-1の変位空間を提供することができ、これにより、第1-1振動装置510-1の変位量を、増加させることができる。例えば、第4-1ホール510-3aは、第1-1振動装置510-1の第1プレート511によって覆われ得る。例えば、第1-1振動装置510-1の振動発生器513は、第1プレート511に配置され得る。例えば、第1-1振動装置510-1の振動発生器513は、第1プレート511の背面に配置され得る。
【0243】
本明細書の実施例による第4-2ホール510-3bは、第1カバー400の第3-1ホール413-1と対応(または重畳)することができる。例えば、第4-2ホール510-3bは、第1-2振動装置510-2と対応(または重畳)することができる。例えば、第4-2ホール510-3bは、第1カバー400の第3-1ホール413-1と同じまたは類似の形状を有することができるが、これに限定されるものではない。例えば、第4-2ホール510-3bの大きさ(または広さ)は、第1カバー400の第3-1ホール413-1の大きさと同じでも異なっていても良い。例えば、第4-2ホール510-3bの大きさは、第3-1ホール413-1の大きさより小さくても大きくても良い。
【0244】
本明細書の実施例によると、第4-2ホール510-3bは、第1-2振動装置510-2によって覆われ得る。例えば、第1-2振動装置510-2は、第2部材510-3の背面に配置され、第4-2ホール510-3bを覆うことができる。例えば、第1-2振動装置510-2は、第4-2ホール510-3bを介して、第2音圧を出力することができる。例えば、第1-2振動装置510-2は、第4-2ホール510-3bを介して、低音域帯の音響を出力することができるが、これに限定されるものではない。
【0245】
本明細書の実施例によると、第2部材510-3は、第1-1部材610の内部に収納(または収容)され、第1-1振動装置510-1と第1-2振動装置510-2のうちの少なくとも1つ以上を支持することができる。例えば、第2部材510-3は、第1-1部材610の少なくとも一部と連結または結合され得る。例えば、第2部材510-3は、第1支持部材、第1支持フレーム、第1支持パネル、第1ガイドパネル、または第1ガイダーなどで表現され得るが、これに限定されるものではない。
【0246】
本明細書の実施例によると、第4-1ホール510-3aと第4-2ホール510-3bの間に配置される第2部材510-3の部分は、第1-1振動装置510-1が配置された空間と、第1-2振動装置510-2が配置された空間とを、音響的に分離することができる。これにより、第1-1振動装置510-1の振動によって発生する第1音圧(または音波)と、第1-2振動装置510-2の振動によって発生する第1音圧と異なる第2音圧(または音波)の干渉を、防止または低減することによって、音響特性の低下を防止または低減することができる。
【0247】
本明細書の実施例による第2振動装置530は、第1カバー400の背面部410の背面に配置され得る。例えば、第2振動装置530は、第1カバー400の第2領域(A2)に配置され、第2駆動信号に応答して第1カバー400の第2領域(A2)を振動させ、表示部材200の第2部分(P2)を振動させて振動させることにより、表示部材200の第2部分(P2)の振動による第2音域帯の第2音響(S2)を、発生させるか、またはタッチ、例えば、使用者によるタッチに応答する第2ハプティックフィードバック(または第2ハプティック振動)を発生させることができる。
【0248】
振動装置530は、第2-1振動装置530-1、第2-2振動装置530-2、および第3部材530-3を含むことができるが、これに限定されるものではない。第2-1振動装置530-1および第2-2振動装置530-2は、隣接して配置され得る。例えば、第3部材530-3は、第2支持部材または第2ガイド部材または第1部材であり得るが、混用して使用することができる。しかしながら、これに限定されるものではない。
【0249】
第2-1振動装置530-1は、第1カバー400の背面に配置され得る。例えば、第2-1振動装置530-1は、第1カバー400の背面部410の第2領域(A2)に配置され得る。例えば、第2-1振動装置530-1は、音響信号または/およびハプティックフィードバック信号を含む第2-1駆動信号によって、第1カバー400の第2領域(A2)を振動させて表示部材200の第2部分(P2)を振動させることによって、表示部材200の第2部分(P2)の振動による第2音域帯の第2音響(S2)を発生させたり、タッチ、例えば、使用者によるタッチに応答する第2ハプティックフィードバック(または第2ハプティック振動)を発生させることができる。例えば、第2-1振動装置530-1は、第1カバー400の第2領域(A2)を振動させて表示部材200の第2部分(P2)を直接に振動させることによって、表示部材200の第2部分(P2)の振動による第2音域帯の第2音響(S2)を発生させたり、タッチに応答する第2ハプティックフィードバック(または第2ハプティック振動)を発生させることができる。
【0250】
第2-1振動装置530-1は、第1-1振動装置510-1と実質的に同一に構成することができる。本明細書の実施例によると、第2-1振動装置530-1は、
図15および
図16に示すように、第6-2連結部材535を介して、第1カバー400の背面部410の背面に配置された第2プレート531、および第7-2連結部材537を介して、第2プレート531の背面に配置される第2振動発生器533を含むことができる。例えば、第2プレート531と第2振動発生器533の位置は変更され得る。例えば、第2-1振動装置530-1は、第6-2連結部材535を介して、第1カバー400の背面部410の背面に配置される第2振動発生器533、および第7-2連結部材537を介して、第2振動発生器533の背面に配置される第2プレート531を含むことができる。
【0251】
第2-2振動装置530-2は、第1カバー400の背面部410に配置され得る。例えば、第2-2振動装置530-2は、第3-2ホール413-2(または第1-2ホール)を覆うように第1カバー400の背面部410の背面に配置され得る。例えば、本明細書の実施例による第3部材530-3が構成される場合、第2-2振動装置530-2は、第3部材530-3の背面に配置され得る。例えば、第2-2振動装置530-2は、第9-2連結部材530-3cを介して、第3部材530-3の背面に配置され得る。例えば、第2-2振動装置530-2は、コイル型振動装置(または振動発生器)であり得るが、磁石、ボビン、およびボビンに巻かれたコイルを含む振動装置(または振動発生器)であり得る。例えば、第9-2連結部材530-3cは、第3部材530-3の背面と第2-2振動装置530-2のボビンとの間に配置され得る。本明細書の実施例の第9-1連結部材510-3cは、第12連結部材であり、本明細書の実施例の第9-2連結部材530-3cは、第13連結部材であり得るが、この数(number)が本明細書の内容を限定するものではない。
【0252】
本明細書の実施例によると、第2-2振動装置530-2は、音響信号または/およびハプティックフィードバック信号を含む第2-2駆動信号によって、第1カバー400の第2領域(A2)を振動させることができる。これにより、第2-2振動装置530-2は、表示部材200の第2部分(P2)を振動させることにより、表示部材200の第2部分(P2)の振動による第2音域帯の第2音響(S2)を発生させるか、またはタッチ、例えば、使用者によるタッチに応答する第2ハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。例えば、第2-2振動装置530-2は、表示部材200の第2部分(P2)を直接に振動させることにより、表示部材200の第2部分(P2)の振動による第2音域帯の第2音響(S2)を発生させるか、またはタッチに応答する第2ハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。
【0253】
本明細書の実施例による第2-2振動装置530-2は、第2-2駆動信号に応答して第1カバー400の第2領域(A2)を振動させて、第3-2ホール413-2の内部(または第2ギャップ空間)に音圧を発生させることができる。これにより、表示部材200の第2部分(P2)を振動させて、第2音域帯の第2音響(S2)を発生させることができる。
【0254】
本明細書の実施例によると、第2-2振動装置530-2が、第2-2駆動信号によって振動すると、第2-2振動装置530-2の振動による第1カバー400の第2領域(A2)の振動によって、第3-2ホール413-2の内部に音圧を発生し得る。この音圧によるバックライト230の振動によって音伝達空間(STS)に音圧が発生し、音伝達空間(STS)に発生する音圧による表示パネル210の第2部分(P2)の振動によって発生する第2音域帯の第2音響(S2)が、表示パネル210の前方(FD)に出力され得る。したがって、第2-2振動装置530-2の振動によって発生する音波は、第3-2ホール413-2を介して、表示部材200に直接に伝達(または伝播)されることにより、第2音響(S2)の音圧特性と音質を向上させることができる。
【0255】
第3部材530-3は、第1カバー400の背面部410と第2振動装置530の間に配置され得る。例えば、第3部材530-3は、第2-2振動装置530-2を支持することができる。例えば、第3部材530-3は、第10-2連結部材530-3dを介して、第1カバー400の背面部410の背面に配置され得る。本明細書の実施例の第10-1連結部材510-3dは、第14連結部材であり、本明細書の実施例の第10-2連結部材530-3dは、第15連結部材であり得る、この数(number)が本明細書の内容を限定するものではない。
【0256】
本明細書の実施例による第3部材530-3は、第5-1ホール530-3aおよび第5-2ホール530-3bを含むことができる。本明細書の実施例の第5-1ホール530-3aは、第7ホールであり、本明細書の実施例の第5-2ホール530-3bは、第8ホールであり得るが、この数(number)が本明細書の内容を限定するものではない。本明細書の実施例による第5-1ホール530-3aは、第2-1振動装置530-1と対応(または重畳)し得る。例えば、第5-1ホール530-3aは、第2-1振動装置530-1と同じまたは類似の形状を有することができるが、これに限定されるものではない。例えば、第5-1ホール530-3aの大きさは、第2-1振動装置530-1の大きさと同じか、または第2-1振動装置530-1の大きさよりも大きくても良い。例えば、第5-1ホール530-3aは、第2-1振動装置530-1の変位空間を提供することができ、これにより、第2-1振動装置530-1の変位量を増加させことができる。例えば、第5-1ホール530-3aは、第2-1振動装置530-1の第2プレート531によって覆われ得る。例えば、第2-1振動装置530-1の振動発生器533は、第2プレート531に配置され得る。例えば、第2-1振動装置530-1の振動発生器533は、第2プレート531の背面に配置され得る。
【0257】
本明細書の実施例による第5-2ホール530-3bは、第1カバー400の第3-2ホール413-2と対応(または重畳)し得る。例えば、第5-2ホール530-3bは、第2-2振動装置530-2と対応(または重畳)し得る。例えば、第5-2ホール530-3bは、第1カバー400の第3-2ホール413-2と同じ形状を有することができるが、これに限定されるものではない。例えば、第5-2ホール530-3bの大きさは、第1カバー400の第3-2ホール413-2の大きさと同じでも異なっていても良い。例えば、第5-2ホール530-3bの大きさは、第3-2ホール413-2の大きさより小さくても大きくても良い。
【0258】
本明細書の実施例によると、第5-2ホール530-3bは、第2-2振動装置530-2によって覆われ得る。例えば、第2-2振動装置530-2は、第3部材530-3の背面に配置され、第5-2ホール530-3bを覆うことができる。例えば、第2-2振動装置530-2は、第5-2ホール530-3bを介して、第2音圧を出力することができる。例えば、第2-2振動装置530-2は、第5-2ホール530-3bを介して、低音域帯の音を出力することができるが、これに限定されるものではない。
【0259】
本明細書の実施例によると、第3部材530-3は、第1-2部材630の内部に収納(または収容)され、第2-1振動装置530-1と第2-2振動装置530-2のうちの少なくとも1つ以上を支持することができる。例えば、第3部材530-3は、第1-2部材630の少なくとも一部と連結または結合し得る。例えば、第3部材530-3は、第2支持部材、第2支持フレーム、第2支持パネル、第2ガイドパネル、または第2ガイダーなどで表現され得るが、これに限定されるものではない。
【0260】
本明細書の実施例によると、第5-1ホール530-3aと第5-2ホール530-3bの間に配置される第3部材530-3の部分530-3eは、第2-1振動装置530-1が配置された空間と第2-2振動装置530-2が配置された空間とを音響的に分離することができる。これにより、第2-1振動装置530-1の振動により発生する音圧(または音波)と、第2-2振動装置530-2の振動により発生する音圧(または音波)との干渉を防止または低減することにより、音響特性または音質の低下を防止または低減することができる。
【0261】
本明細書の他の実施例による第1部材600は、本明細書の実施例による第1部材600を変更したものであり、通過ホール670を含むことを除いては、本明細書の実施例による第1部材600と同様であるので、重複説明は省略または簡略に説明する。
【0262】
本明細書の他の実施例による第1部材600は、第1カバー400の背面に配置され得る。例えば、第1部材600は、第4-1ホール510-3aと第4-2ホール510-3bのそれぞれと重畳し得、第5-1ホール530-3aと第5-2ホール530-3bのそれぞれと重畳し得る。本明細書の他の実施例による第1部材600は、第1-1部材610および第1-2部材630を含むことができる。
【0263】
第1-1部材610は、第1振動装置510全体を覆うことができる。例えば、第1-1部材610は、第1-1振動装置510-1および第1-2振動装置510-2を一緒に覆うことができる。例えば、第1-1部材610は、第8-1連結部材651を介して、第1カバー400の背面部410の第1領域(A1)に配置され得る。例えば、第1-1部材610は、第1カバー400の背面部410に配置された第3-1ホール413-1を覆うことができる。
【0264】
本明細書の他の実施例による第1-1部材610は、底部611、側部613、および第1通過ホール(または第1ホール)671を含むことができる。本明細書の実施例によると、底部611は第1振動装置510の背面に配置され得る。例えば、底部611は、第4-1ホール510-3aと第4-2ホール510-3bそれぞれと重畳し得る。例えば、底部611は、第1振動装置510の背面を覆うことができる。例えば、底部611は、第1-1振動装置510-1の背面および第1-2振動装置510-2の背面に配置され得る。例えば、底部611は、第1-1振動装置510-1の背面および第1-2振動装置510-2の背面を覆うことができる。
【0265】
本明細書の実施例によると、側部613は第1振動装置510の側面に配置され得、第1振動装置510の側面を覆うことができる。例えば、側部613は、底部611の一側(または端部)と連結し得る。例えば、側部613は、底部611の端に沿って配置され得る。例えば、側部613の一側(または端部)は、第8-1連結部材651を介して、第1カバー400の背面部410の背面に配置され得る。
【0266】
本明細書の他の実施例によると、第1通過ホール671は、底部611に配置され得る。例えば、第1通過ホール671は、第1-2振動装置510-2と対応(または重畳)し得る。例えば、第1通過ホール671は、第1-2振動装置510-2の変位空間を提供することができ、これにより、第1-2振動装置510-2の変位量を増加させることができる。第1通過ホール671は、第1-2振動装置510-2の一部分が通過する経路であり得る。例えば、第1-2振動装置510-2の中心部分が、第1通過ホール671を介して、第1-1部材610の外部に露出または突出し得る。本明細書の他の実施例によると、第1通過ホール671は、第1-1振動装置510-1と対応(または重畳)し得る。例えば、第1通過ホール671は、第1-1振動装置510-1の一部分が通過する経路であり得る。例えば、第1-1振動装置510-1の一部分が、第1通過ホール671を介して、第1-1部材610の外部に露出または突出し得る。
【0267】
第1-2部材630は、第2振動装置530全体を覆うことができる。例えば、第1-2部材630は、第2-1振動装置530-1および第2-2振動装置530-2を一緒に覆うことができる。例えば、第1-2部材630は、第8-2連結部材653を介して、第1カバー400の背面部410の第2領域(A2)に配置され得る。例えば、第1-2部材630は、第1カバー400の背面部410に配置された第3-2ホール413-2を覆うことができる。
【0268】
本明細書の他の実施例による第1-2部材630は、底部631、側部633、および第2通過ホール(または第2ホール)673を含むことができる。本明細書の実施例によると、底部631は、第2振動装置530の背面に配置され得る。例えば、底部631は、第5-1ホール530-3aと第5-2ホール530-3bのそれぞれと重畳し得る。例えば、底部631は、第2振動装置530の背面を覆うことができる。例えば、底部611は、第2-1振動装置530-1の背面および第2-2振動装置530-2の背面に配置され得る。例えば、底部611は、第2-1振動装置530-1の背面および第2-2振動装置530-2の背面を覆うことができる。
【0269】
本明細書の実施例によると、側部613は、第2振動装置530の側面に配置され得、第2振動装置530の側面を覆うことができる。例えば、側部613は、底部611の一側(または端部)と連結し得る。例えば、側部613は、底部611の端に沿って配置され得る。例えば、側部613の一側(または端部)は、第8-2連結部材653を介して第1カバー400の背面部410の背面に配置され得る。
【0270】
本明細書の実施例によると、第2通過ホール673は、底部611に配置され得る。例えば、第2通過ホール673は、第2-2振動装置530-2と対応(または重畳)し得る。例えば、第1通過ホール671は、第1-2振動装置510-2の変位空間を提供することができ、これにより、第1-2振動装置510-2の変位量を増加させることができる。例えば、第2通過ホール673は、第2-2振動装置530-2の一部分が通過する経路であり得る。例えば、第2-2振動装置530-2の中心部分が、第2通過ホール673を介して、第1-2部材630の外部に露出または突出し得る。本明細書の他の実施例によると、第2通過ホール673は、第2-1振動装置530-1と対応(または重畳)し得る。例えば、第2通過ホール673は、第2-1振動装置530-1の一部分が通過する経路であり得る。例えば、第2-1振動装置530-1の一部分が、第2通過ホール673を介して、第1-2部材630の外部に露出または突出し得る。
【0271】
図14~
図16に示す本明細書の実施例によると、第1-1振動装置510-1、第1-2振動装置510-2、第2部材510-3、および第1-1部材610は、第1振動発生装置を構成することができる。例えば、第2-1振動装置530-1、第2-2振動装置530-2、第3部材530-3、および第1-2部材630は、第2振動発生装置を構成することができる。第3-1ホール413-1は、第1-1ホールであり、第3-2ホール413-2は、第1-2ホールであり得る。
【0272】
本明細書の実施例によると、第1振動発生装置または/および第2振動発生装置に対応する振動発生装置は、振動対象物(または振動部材)に連結して振動対象物(または振動部材)を振動させて音響を出力することができる。例えば、振動対象物は、振動プレートを含み、振動プレートは金属材質を含むか、または木材、プラスチック、ガラス、布、繊維、紙、ゴム、および革のうちのいずれか1つ以上の非金属または複合非金属材質のうちの1つ以上のシートまたは層を含むことができる。例えば、振動対象物は、映像を表示する複数の画素を有する表示パネルを含むか、または発光ダイオード照明パネル、有機発光照明パネル、および無機発光照明パネルのうちのいずれか1つの非表示パネルを含むことができる。例えば、振動対象物は、車両内装材、車両ガラス窓、建物の天井、建物のガラス窓、建物の内装材、航空機の内装材、および航空機のガラス窓のうちの1つ以上を含むことができる。
【0273】
本明細書の実施例によると、第1部材600を構成することで、振動装置500のエアインピーダンスを制御できるので、音域帯を拡張することができる装置を提供することができる。そして、本明細書の実施例に係る装置は、フィルム型振動装置を含むことで、高音域帯を含む音圧特性および/または音響特性が向上した装置を提供することができ、装置の厚さを減らすことができるので、スリムな構造を有する装置を提供することができる。
【0274】
図17は、
図14に示す振動発生器を示す図である。
図17を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置の第1振動発生器513は、振動部(または振動層)(PE)、第1電極層(E1)、および第2電極層(E2)を含むことができる。例えば、振動部(PE)は、圧電素子(piezo-electric device)であり得る。
【0275】
例えば、第1振動発生器513は、プレート511に配置され得る。本明細書の他の実施例を挙げると、第1振動発生器513は、金属材質のプレート511に付着され得る。
【0276】
振動部(PE)は、圧電効果を含む圧電物質を含むことができる。例えば、圧電物質は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用しながら陽イオンと陰(-)イオンの相対的な位置の変化に伴う誘電分極によって電位差が発生し、逆に印加される電圧による電界によって振動が発生する特性を有することができる。振動部(PE)は、振動層、圧電層、圧電物質層、電気活性層、圧電振動部、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、無機物質層、または無機物質部などの他の用語で表現することができるが、これに限定されるものではない。
【0277】
振動部(PE)は、透明、半透明、または不透明な圧電物質(または電気活性物質)で構成され、透明、半透明、または不透明であり得る。振動部(PE)は、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成されるか、またはペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックスで構成され得る。ペロブスカイト結晶構造は、圧電および逆圧電効果を有し、配向性を有する板状の構造であり得る。ペロブスカイト結晶構造は、ABO3の化学式で表され、Aは2価の金属元素からなり、Bは4価の金属元素からなることができる。本明細書の一実施例としては、ABO3の化学式で、AおよびBは、カチオンであり得るが、Oは、アニオンであり得る。例えば、ABO3の化学式は、PbTiO3、PbZrO3、PbZrTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも1つ以上を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0278】
本明細書の実施例に係る振動部(PE)は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、ニオブ(Nb)、マグネシウム(Mg)、マンガン(Mn)、およびインジウム(In)のうちの1種以上を含むことができる。本明細書の他の実施例によると、振動部(PE)は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nikel niobate)系物質を含むことができるが、これらに限定されるものではない。本明細書の他の実施例によると、振動部(PE)は、PMN(lead magnesium niobate)系物質、PNN(lead nikel niobate)系物質、PZN(lead zirconate niobate)系物質、またはPIN(lead indium niobate)系物質を含むことができるが、これに限定されるものではない。PMN系物質は、鉛(Pb)、マグネシウム(Mg)、およびニオブ(Nb)を含むことができ、例えば、Pb(Mg、Nb)O3であり得る。PNN系物質は、鉛(Pb)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むことができ、例えば、Pb(Ni、Nb)O3であり得る。PIN系物質は、鉛(Pb)、インジウム(In)、およびニオブ(Nb)を含むことができ、例えば、Pb(In、Nb)O3であり得る。本明細書の他の実施例によると、振動部(PE)は、鉛(Pb)を含まないCaTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも1つ以上を含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0279】
本明細書の実施例に係る振動部(PE)は、
図17に示す四角形状に限定されず、円形状、楕円形状、3角以上の多角形状、または多様な形状で構成され得る。
【0280】
第1電極層(E1)は、振動部(PE)の第1面(または上面)に配置され、振動部(PE)の第1面と電気的に連結され得る。例えば、第1電極層(E1)は、振動部(PE)の第1面全体に配置された単一体電極形状(またはコモン電極)を有することができる。例えば、第1電極層(E1)は、振動部(PE)と同一の形状を有することができるが、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第1電極層(E1)は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、透明または半透明の導電性物質は、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含むことができるが、これに限定されるものではない。不透明導電性物質は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、またはマグネシウム(Mg)などを含むか、またはこれらの合金からなり得るが、これに限定されるものでではない。
【0281】
第2電極層(E2)は、振動部(PE)の第1面とは反対の第2面(または背面)上に配置され、振動部(PE)の第2面と電気的に連結され得る。例えば、第2電極層(E2)は、振動部(PE)の第2面全体に配置された単一体電極形状(またはコモン電極)を有することができる。例えば、第2電極層(E2)は、振動部(PE)より広い大きさを有しながら、振動部(PE)と同一の形状を有することができるが、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第2電極層(E2)は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、第2電極層(E2)は、第1電極層(E1)と同一の物質からなることができるが、これに限定されるものではない。本明細書の他の実施例としては、第2電極層(E2)は、第1電極層(E1)と異なる物質で構成され得る。
【0282】
振動部(PE)は、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で、第1電極層(E1)と第2電極層(E2)に印加される一定の電圧によって分極化(または冶金(poling treatment))され得るが、これに限定されるものではない。例えば、振動部(PE)は、外部から第1電極層(E1)と第2電極層(E2)に印加される駆動信号による逆圧電効果により収縮と膨張を交互に繰り返することにより、振動することができる。
【0283】
図18は、
図14に示す装置の連結構造に対する
図1に示す線I-I’の他の断面図である。
図19は、
図18に示す‘E’部分の拡大図である。
図18および
図19に示す本明細書の他の実施例に係る装置は、
図14~
図16を参照して説明した本明細書の実施例に係る装置において、連結部材を追加したものである。以下の説明では、変更した構成およびそれに関連する構成を除いて、残りの同一構成についての重複説明は、簡略に説明または省略する。
【0284】
図18および
図19を参照すると、本明細書の他の実施例による第1-1振動装置510-1は、第1プレート511および振動発生器513を含むことができる。例えば、第1-1振動装置510-1の振動発生器(または第1振動発生器)513は、第7-1連結部材517を介して、第1プレート511の背面に配置され得る。本明細書の他の実施例による第2-1振動装置530-1は、第2プレート531および振動発生器533を含むことができる。第2-1振動装置530-1の振動発生器(または第2振動発生器)533は、第7-2連結部材537を介して、第2プレート531の背面に配置され得る。
【0285】
本明細書の他の実施例に係る装置は、第11連結部材519、539をさらに含むことができる。例えば、本明細書の他の実施例に係る装置は、第11-1連結部材519および第11-2連結部材539を含むことができる。本明細書の実施例の第11-1連結部材519は、第16連結部材であり、本明細書の実施例の第11-2連結部材539は、第17連結部材であり得るが、この数(number)が本明細書の内容を限定するものではない。
【0286】
第11-1連結部材519は、第2部材510-3と第1プレート511との間に配置され得る。これにより、第1プレート511は、第11-1連結部材519を介して、第2部材510-3に配置され得る。例えば、第11-1連結部材519は、第2部材510-3の一側(または端)に配置され得る。例えば、第11-1連結部材519は、第2部材510-3の一側(または端)に重畳し得る。例えば、第11-1連結部材519は、第1プレート511の一側(または端)に配置され得る。例えば、第11-1連結部材519は、第1プレート511の一側(または端)に重畳し得る。例えば、第11-1連結部材519は、第2部材510-3の一側(または端)と第1プレート511の一側(または端)との間に配置され得る。例えば、第11-1連結部材519は、第1部材600と重畳することができる。例えば、第11-1連結部材519は、第1-1部材610と重畳することができる。例えば、第11-1連結部材519は、第1-1部材610の底部611と重畳することができる。例えば、第11-1連結部材519は、第4-1ホール510-3aと重畳することができるが、これに限定されず、第4-1ホール510-3aと重畳しないことがあり得る。
【0287】
第11-2連結部材539は、第3部材530-3と第2プレート531との間に配置され得る。これにより、第2プレート531は、第11-2連結部材539を介して、第3部材530-3に配置され得る。例えば、第11-2連結部材539は、第3部材530-3の一側(または端)に配置され得る。例えば、第11-2連結部材539は、第3部材530-3の一側(または端)に重畳し得る。例えば、第11-2連結部材539は、第2プレート531の一側(または端)に配置され得る。例えば、第11-2連結部材539は、第2プレート531の一側(または端)に重畳し得る。例えば、第11-2連結部材539は、第3部材530-3の一側(または端)と第2プレート531の一側(または端)との間に配置され得る。例えば、第11-2連結部材539は、第1部材600と重畳することができる。例えば、第11-2連結部材539は、第1-2部材630と重畳することができる。例えば、第11-2連結部材539は、第1-2部材630の底部631と重畳することができる。例えば、第11-2連結部材539は、第5-1ホール530-3aと重畳することができるが、これに限定されず、第5-1ホール530-3aと重畳しないことがあり得る。
【0288】
本明細書の他の実施例に係る装置は、第3エアギャップ(AG3)をさらに含むことができる。第3エアギャップ(AG3)は、第1-1振動装置510-1と第2-1振動装置530-1それぞれと第1カバー400との間に設けられ得る。例えば、第3エアギャップ(AG3)は、第1-1振動装置510-1と第2-1振動装置530-1それぞれと第1カバー400の背面部410との間に設けられ得る。例えば、第3エアギャップ(AG3)は、第1振動発生器513と第2振動発生器533それぞれと、第1カバー400の背面部410との間に設けられ得る。第3エアギャップ(AG3)は、第1-1振動装置510-1によって発生する音響を装置の前面に透過させ、第1-1振動装置510-1の振動空間を確保することができる。また、第3エアギャップ(AG3)は、第2-1振動装置530-1によって発生する音響を装置の前面に透過させ、第2-1振動装置530-1の振動空間を確保することができる。本明細書の一実施例による第3エアギャップ(AG3)は、第3-1エアギャップ(AG3a)および第3-2エアギャップ(AG3b)を含むことができる。本明細書の実施例の第3-1エアギャップ(AG3a)は、第3エアギャップであり、本明細書の実施例の第3-2エアギャップ(AG3b)は、第4エアギャップであり得るが、この数(number)が本明細書の内容を限定するものではない。
【0289】
第3-1エアギャップ(AG3a)は、第1-1振動装置510-1と第1カバー400の間に設けられ得る。例えば、第3-1エアギャップ(AG3a)は、第1-1振動装置510-1と第1カバー400の背面部410との間に設けられ得る。例えば、第3-1エアギャップ(AG3a)は、第1カバー400の背面部410と第1振動発生器513との間にあり得る。例えば、第3-1エアギャップ(AG3a)は、第1振動発生器513によって発生する音響を装置の前面に透過させ、第1振動発生器513の振動空間を確保することができる。
【0290】
第3-2エアギャップ(AG3b)は、第2-1振動装置530-1と第1カバー400の間に設けられ得る。例えば、第3-2エアギャップ(AG3b)は、第2-1振動装置530-1と第1カバー400の背面部410との間に設けられ得る。例えば、第3-2エアギャップ(AG3b)は、第1カバー400の背面部410と第2振動発生器533との間にあり得る。例えば、第3-2エアギャップ(AG3b)は、第2振動発生器533によって発生する音響を装置の前面に透過させ、第2-1振動装置530-1の振動空間を確保することができる。
【0291】
本明細書の実施例によると、第1カバー400と振動装置500の間に第3エアギャップ(AG3)を設けることができるので、音圧特性および/または音質がより向上した装置を提供することができる。本明細書の実施例によると、第1部材600を構成することで、振動装置500のエアインピーダンスを制御することができるので、音域帯を拡張することができる装置を提供することができる。そして、本明細書の実施例に係る装置は、フィルム型振動装置を含むことで、高音域帯を含む音圧特性および/または音響特性が向上した装置を提供することができ、装置の厚さを減らすことができるので、スリムな構造を有する装置を提供することができる。
【0292】
図20は、細書の実施例に係る装置の音圧レベル特性を示したグラフである。
図21は、本明細書の実施例に係る装置の他の音圧レベル特性を示したグラフである。
【0293】
図20および
図21において、横軸は周波数(frequency,Hz)を表し、縦軸は音圧レベル(Sound Pressure Level,dB)を表す。
図20において、点線は、部材を含まない装置で測定した音圧レベル特性を示し、実線は、部材を含む装置で測定した音圧レベル特性を示す。
図21において、点線は、部材を含み、第2カバーを含まない装置で測定した音圧レベル特性を示し、実線は、部材と第2カバーを含む装置で測定した音圧レベル特性を示す。
【0294】
図20を参照すると、第1部材600を含む場合(実線)に測定された低周波数帯域(約300Hz以下)の音圧レベルが、第1部材600を含まない場合(点線)に測定された音圧レベルより高いことが分かる。したがって、本明細書の実施例のように装置に第1部材600を構成することで、低音域帯の音圧特性および音響特性を向上させることができる。
【0295】
図21を参照すると、測定周波数範囲の全領域において、第1部材600と第2カバー700を含む場合(実線)に測定された音圧レベル特性と、第1部材600を含み、第2カバー700を含まない場合(点線)で測定された音圧レベル特性は、類似していることが分かる。したがって、本明細書の実施例のように装置に第1部材600を構成することで、第2カバー700の適用の有無とは無関係に、一貫した音圧レベルを有する音響を発生させることができる。
【0296】
図22は、本明細書の他の実施例による装置の背面を示す図である。
図23は、
図22に示す装置の分離斜視図である。
【0297】
図22および
図23に示す本発明の他の実施例による表示装置は、
図14~
図19を参照して説明した装置において、第1部材600を変更し、背面振動部材800を追加で構成したものである。
図22および
図23に適用された1つ以上の第1部材600および背面振動部材800の説明は、
図1~
図13を参照して説明した装置にも同様に適用することができる。以下の説明では、変更または追加された構成、およびそれに関連する構成を除いて、残りの同じ構成の重複説明は、簡略に説明または省略する。
【0298】
図14および
図15(または
図18および
図19)、
図22、および
図23を参照すると、本明細書の他の実施例による装置は、1つ以上の背面振動部材800をさらに含むことができる。例えば、背面振動部材800は、第1部材600の背面に配置され得る。第1部材600(例えば、第1-1部材610または第1-2部材630)は、背面振動部材800が配置された収容部690を含むことができる。例えば、収容部690は、第1部材600の一部分が、第1カバー400に向かって第1部材600から突出したり、第1カバー400の反対方向に離隔されて突出した形状で実現され得る。例えば、第1部材600(例えば、第1-1部材610)から突出される一部分は、第1部材600の第1-1部材610の底部611または側部613であり得る。例えば、収容部690は、第1部材600の前面の一部分に形成されたホームで実現されるか、または、第1部材600の背面の一部分に形成されたホームで実現され得る。例えば、ホームが形成される第1部材600(例えば、第1-1部材610)の一部分は、第1部材600(例えば、第1-1部材610)の底部611または側部613で形成され得る。例えば、収容部690は、ホールまたはスリットを含むことができる。例えば、収容部690は、背面振動部材800の形状に対応する形状を有することができる。例えば、収容部690は、背面振動部材800と重畳するホールまたはスリットを含むことができる。
【0299】
第1-1部材610は、第1カバー400の背面部410の第1領域(A1)に配置され、1つ以上の第1収容部691を含むことができる。第1収容部691の個数および形状は、実施しようとする音響特性またはハプティックフィードバック特性によって決定されるか、または設定され得る。
【0300】
本明細書の実施例によると、第1カバー400は、第1方向(X)(または横方向)の第1中間ライン(CL1)を基準に、第1縁領域(EA1)および第2縁領域(EA2)を含むことができる。例えば、第1部材600は、第1カバー400の第1縁領域(EA1)および第2縁領域(EA2)のうち中の少なくとも1つ以上の領域に配置され得る。例えば、第1-1部材610は、第1カバー400の背面部410の第1縁領域(EA1)に配置され得る。例えば、第1-1部材610は、第1カバー400の背面部410の第1縁領域(EA1)における第1カバー400の背面部410の第2方向(Y)(または縦方向)に沿って長く形成することができる。
【0301】
本明細書の実施例によると、第1カバー400は、第2方向(Y)(または縦方向)の第2中間ライン(CL2)に基づいて、第1領域(UA)および第2領域(LA)を含むことができる。例えば、1つ以上の第1部材600は、第1カバー400の第1領域(UA)および第2領域(LA)にわたって配置され得る。
【0302】
本明細書の実施例によると、第1-1部材610は、第1カバー400の第2方向(Y)(または縦方向)の第2中間ライン(または縦中間ライン)(CL2)を基準とするとき、第1カバー400の第1領域(UA)および第2領域(LA)にわたって配置され得る。
【0303】
本明細書の実施例によると、第1部材600は、第1部分(UA1、UA2)および第2部分(LA1、LA2)を含むことができる。例えば、第1部分(UA1、UA2)は、第1カバー400の第1領域(UA)に対応するか、または第1カバー400の第1領域(UA)に配置され得る。例えば、第2部分(LA1、LA2)は、第1カバー400の第2領域(LA)に対応するが、または第1カバー400の第1領域(UA)に配置され得る。
【0304】
本明細書の実施例によると、第1-1部材610は、第1カバー400の第1領域(UA)に配置されるか、または重畳する第1部分(UA1)、および第1カバー400の第2領域(LA)に配置されるか、または重畳する第2部分(LA1)を含むことができる。例えば、第1領域(UA)は、上部領域であり得、この用語に限定されるものではない。例えば、第2領域(LA)は、下部領域であり得、この用語に限定されるものではない。例えば、第1部分(UA1)は、上部領域であり得、この用語に限定されるものではない。例えば、第2部分(LA1)は、下部領域であり得、この用語に限定されるものではない。
【0305】
本明細書の実施例によると、第1振動装置510は、第1部材600の第1部分(UA1またはUA2)または第2部分(LA1またはLA2)に配置され得る。例えば、第1振動装置510は、第1カバー400の第1縁領域(EA1)の第1領域(UA)と第1-1部材610の第1部分(UA1)との間に配置され得る。この場合、第1収容部691は、第1-1部材610の第2部分(LA1)に配置され得る。例えば、第1振動装置510は、第1-1部材610の第1部分(UA1)に配置され、第1収容部691は、第1-1部材610の第2部分(LA1)に配置され得る。第1-1部材610の第1部分(UA1)は、第1カバー400の第1縁領域(EA1)の第1領域(UA)に対応されるか、または第1カバー400の第1縁領域(EA1)の第1領域(UA)に配置され得る。第1-1部材610の第2部分(LA1)は、第1カバー400の第1縁領域(EA1)の第2領域(LA)に対応されるか、または第1カバー400の第1縁領域(EA1)の第1領域(UA)に配置され得る。
【0306】
本明細書の実施例によると、第1振動装置510は、第1カバー400の第1縁領域(EA1)の第2領域(LA)と第1-1部材610の第2部分(LA1)との間に配置され得る。この場合、第1収容部691は、第1-1部材610の第1部分(UA1)に配置され得る。例えば、第1振動装置510は、第1-1部材610の第2部分(LA1)に配置され、第1収容部691は、第1-1部材610の第1部分(UA1)に配置され得る。
【0307】
第1-2部材630は、第1カバー400の背面部410の第2領域(A2)に配置され、1つ以上の第2収容部693を含むことができる。第2収容部693の個数および形状は、具現しようとする音響特性またはハプティックフィードバック特性によって決定されるか、または設定され得る。
【0308】
本明細書の実施例によると、第1-2部材630は、第1カバー400の背面部410の第2縁領域(EA2)に配置され得る。例えば、第1-2部材630は、第1カバー400の背面部410の第2縁領域(EA2)で、第1カバー400の背面部410の第2方向(Y)(または縦方向)に沿って、長く形成され得る。例えば、第1-2部材630は、第1カバー400の第2方向(Y)(または縦方向)の第2中間ライン(または縦中間ライン)(CL2)を基準とするとき、第1カバー400の第1領域(UA)および第2領域(LA)にわたって配置され得る。例えば、第1-2部材630は、第1カバー400の第1領域(UA)に配置されるか、または重畳する第1部分(UA2)、および第1カバー400の第2領域(LA)に配置されるか、または重畳する第2部分(LA2)を含むことができる。例えば、第1領域(UA)は、上部領域であり得るが、これに限定されるものではない。例えば、第2領域(LA)は、下部領域であり得るが、これに限定されるものではない。例えば、第1部分(UA2)は、上2部領域であり得るが、これに限定されるものではない。例えば、第2部分(LA2)は、下部領域であり得るが、これに限定されるものではない。
【0309】
本明細書の実施例によると、第2振動装置530は、第1カバー400の第2縁領域(EA2)の第1領域(UA)と第1-2部材630の第1部分(UA2)との間に配置され得る。この場合、第2収容部693は、第1-2部材630の第2部分(LA2)に配置され得る。例えば、第2振動装置530は、第1-2部材630の第1部分(UA2)に配置され、第2収容部693は、第1-2部材630の第2部分(LA2)に配置され得る。第1-2部材630の第1部分(UA2)は、第1カバー400の第2縁領域(EA2)の第1領域(UA)に対応するか、または第1カバー400の第1領域(UA)に配置され得る。第1-2部材630の第2部分(LA2)は、第1カバー400の第2縁領域(EA2)の第2領域(LA)に対応されるか、または第1カバー400の第1縁領域(EA1)の第1領域(UA)に配置され得る。
【0310】
本明細書の実施例によると、第2振動装置530は、第1カバー400の第2縁領域(EA2)の第2領域(LA)と第1-2部材630の第2部分(LA2)との間に配置され得る。この場合、第2収容部693は、第1-2部材630の第1部分(UA2)に配置され得る。例えば、第2振動装置530は、第1-2部材630の第2部分(LA2)に配置され、第2収容部693は、第1-2部材630の第1部分(UA2)に配置され得る。
【0311】
本明細書の他の実施例による装置によれば、第1部材600に背面振動部材800が配置され得る。例えば、背面振動部材800は、第1部材600に形成された収容部690内に配置され得る。例えば、背面振動部材800は、第1部材600の第1部分(UA1またはUA2)または第2部分(LA1またはLA2)に配置され得る。例えば、背面振動部材800は、第1カバー400に対向する第1部材600の前面に配置されるか、または第1部材600の前面に対向する第1部材600の背面に配置され得る。
【0312】
背面振動部材800は、該当する振動装置500の振動による第1部材600の振動によって振動し、低音域帯の音響特性を向上させることができる。背面振動部材800は、振動装置500の振動による第1部材600の振動によって振動し、振動装置500とは追加的な別個の振動源としての役割を果たすので、ハプティックフィードバックの強度および振動感(または振動特性)を向上させることができる。これにより、背面振動部材800は、放射部材、背面放射部材、音響放射部材、補助振動部材、ハプティック部材、ハプティックフィードバック部材、励振部材、または反応振動部材などで表現され得るが、これに限定されるものではない。
【0313】
本明細書の実施例によると、背面振動部材800は、第1背面振動部材810および第2背面振動部材830を含むことができる。第1背面振動部材810は、第1-1部材610に配置され得る。例えば、第1背面振動部材810は、第1-1部材610の底部611に配置され得る。例えば、第1背面振動部材810は、第1-1部材610の底部611の前面または背面に配置され得る。例えば、第1背面振動部材810は、第1-1部材610の第1収容部691内に配置され得る。
【0314】
第1背面振動部材810は、第1-1部材610の第1部分(UA1)または第2部分(LA1)に配置され得る。例えば、第1背面振動部材810は、第1-1部材610の第1振動装置510が配置される第1-1部材610一部分とは他の部分に配置され得る。例えば、第1背面振動部材810は、第1-1部材610の第2部分(LA1)に配置され、第1振動装置510は、第1-1部材610の第1部分(UA1)に配置され得る。例えば、第1背面振動部材810は、第1-1部材610の第1部分(UA1)に配置され、第1振動装置510は、第1-1部材610の第2部分(LA1)に配置され得る。
【0315】
本明細書の実施例による第1背面振動部材810は、第1振動板をさらに含むことができる。第1背面振動部材810は、第1振動板、および第1-1部材610の底部611と第1振動板との間に介在した第1背面連結部材をさらに含むことができる。例えば、第1振動板は、第1収容部691の背面に配置され得る。例えば、第1振動板は、第1振動装置510の少なくとも1つ以上の第1-1振動装置510-1と第1-2振動装置510-2の振動による第1-1部材610の振動に反応して振動することにより、ハプティック振動を出力することができる。例えば、第1背面振動部材810は、第1放射部材、第1背面放射部材、第1音響放射部材、第1補助振動部材、第1ハプティック部材、第1ハプティックフィードバック部材、第1励振部材、または第1反応振動部材などで表現され得る。
【0316】
第1背面振動部材810の十分な振動特性を確保し、第1背面振動部材810と第1振動装置510の間の音響の位相(Acoustic Phase)をマッチングさせるために、第1背面振動部材810と第1振動装置510は、一定比率の距離(第1距離)(L1)だけ離隔され得る。
【0317】
本明細書の実施例によると、第1距離(L1)は、第1-1部材610に形成された第1通過ホール671を介して露出した、第1-2振動装置510-2の領域(または露出領域)510-2aの中心と第1背面振動部材810の中心との間の距離であり得、第1距離(L1)に対する基準位置は、これに限定されるものではない。例えば、第1距離(L1)は、第2中間ライン(CL2)を基準とする互いに対向する領域である第1振動装置510の中心の第1-2振動装置510-2の中心と第1背面振動部材810の中心との間の距離であり得る。
【0318】
第2背面振動部材830は、第1-2部材630に配置され得る。例えば、第2背面振動部材830は、第1-2部材630の底部631に配置され得る。例えば、第2背面振動部材830は、第1-2部材630の底部631の前面または背面に配置され得る。例えば、第2背面振動部材830は、第1-2部材630の第2収容部693内に配置され得る。
【0319】
第2背面振動部材830は、第1-2部材630の第1部分(UA2)または第2部分(LA2)に配置され得る。例えば、第2背面振動部材830は、第2振動装置530とは他の領域に配置され得る。例えば、第2背面振動部材830は、第1-2部材630の第2部分(LA2)に配置され、第2振動装置530は、第1-2部材630の第1部分(UA2)に配置され得る。例えば、第2背面振動部材830は、第1-2部材630の第1部分(UA2)に配置され、第2振動装置530は、第1-2部材630の第2部分(LA2)に配置され得る。
【0320】
本明細書の実施例による第2背面振動部材830は、第2振動板をさらに含むことができる。第2背面振動部材830は、第2振動板および第1-2部材630の底部631との間に介在した第2背面連結部材をさらに含むことができる。例えば、第2振動板は、収容部693の背面に配置され得る。例えば、第2振動板は、第2振動装置530の少なくとも1つ以上の第2-1振動装置530-1および第2-2振動装置530-2の振動による第1-2部材630の振動に反応して振動することにより、ハプティック振動を出力することができる。例えば、第2背面振動部材830は、第2放射部材、第2背面放射部材、第2音響放射部材、第2補助振動部材、第2ハプティック部材、第2ハプティックフィードバック部材、第2励振部材、または第2反応振動部材などで表現され得る。
【0321】
第2背面振動部材830の十分な振動特性を確保し、第2背面振動部材830と第2振動装置530との間の音響の位相(Acoustic Phase)をマッチングさせるために、第2背面振動部材830と第2振動装置530は、一定比率の距離(第2距離)(L2)だけ離隔され得る。
【0322】
本明細書の実施例によると、第2距離(L2)は、第1-2部材630に形成された第2通過ホール673を介して露出した、第2-2振動装置530-2の領域(または露出領域)530-2aの中心と第2背面振動部材830の中心との間の距離であり得、第2距離(L2)に対する基準位置は、これに限定されるものではない。例えば、第2距離(L2)は、第2中間ライン(CL2)を基準とする互いに対向する域である第2振動装置530の第2-2振動装置530-2の中心と第2背面振動部材830の中心との間の距離であり得る。例えば、第1背面振動部材810と第1振動装置510との間の第1距離(L1)は、第2背面振動部材830と第2振動装置530との間の第2距離(L2)と同じかまたは相異し得る。
【0323】
本明細書の実施例によると、第1-1振動装置510-1、第1-2振動装置510-2、第2部材510-3、第1-1部材610および第1背面振動部材810は、第1振動発生装置を構成することができる。本明細書の実施例によると、第2-1振動装置530-1、第2-2振動装置530-2、第3部材530-3、第1-2部材630、第2背面振動部材830は、第2振動発生装置を構成することができる。
【0324】
図24は、本明細書の実施例による装置において、振動加速度を測定するための表示部材上の測定ポイントを示す図である。
図24は、装置の前面を示した図である。
【0325】
図24において、第1~第3測定ポイント(MP1、MP2、MP3)は、
図22に示す装置において、第1-1部材610に対応(または重畳)するか、または第1カバー400の背面部410の第1縁領域(EA1)に対応(または重複)する位置であり、第1測定ポイント(MP1)は、第1振動装置510(または第1-2振動装置510-2と対応(または重畳)する位置であり、第3測定ポイント(MP3)は、第1背面振動部材810と対応(または重畳)する位置であり、第2測定ポイント(MP2)は、第1測定ポイント(MP1)と第3測定ポイント(MP3)との間の中間位置である。
【0326】
下記の表1は、
図24に示す第1~第3測定ポイント(MP1、MP2、MP3)で、振動加速度を測定した結果を示すものである。比較値は、第1部材600および背面振動部材800を適用しない装置の第1~第3測定ポイント(MP1、MP2、MP3)で測定した振動加速度である。実験値は、第1部材600および背面振動部材800を適用した装置の第1~第3測定ポイント(MP1、MP2、MP3)で測定した振動加速度である。比較値および実験値は、第2振動装置530に200Hzを有する5Voltの正弦波(sine wave)を印加して測定したものである。
【0327】
【0328】
表1を参照すると、第1振動装置510と対応(または重畳)する第1測定ポイント(MP1)で測定された比較値と実験値は同一であるが、第2測定ポイント(MP2)および第3測定ポイント(MP3)のそれぞれで測定された実験値が、比較値より大きいことが分かる。したがって、本明細書の他の実施例と同様に、第1部材600および背面振動部材800を含む装置である場合、第1部材600および背面振動部材800を適用しない装置と比較して、振動加速度を高めることができ、それによりハプティックフィードバックの応答速度が向上され得る。したがって、第1振動装置510と対応(または重複)しない領域にまで速い速度で振動が伝わるため、ハプティックフィードバックの振動感または振動特性が向上され得る。
【0329】
本明細書の実施例に係る振動装置は、装置に配置される振動装置に適用され得る。本明細書の実施例に係る装置は、モバイルデバイス、映像電話器、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブルデバイス(flexible apparatus)、カーブ・ド機器(curved apparatus)、スライディング機器(sliding apparatus)、可変機器(variable apparatus)、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション、(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用装置、車両用表示装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウオールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用され得る。また、本明細書の実施例に係る振動装置は、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用され得る。振動装置が照明装置に適用される場合、照明およびスピーカーの役割をすることができる。また、本明細書の振動装置がモバイルデバイスなどに適用される場合、スピーカー、レシーバー、およびハプティックのうちの1つ以上であり得るが、これに限定されるものではない。
【0330】
本明細書の実施例に係る装置は、以下のように説明することができる。
【0331】
本明細書のいくつかの実施例による装置は、振動部材と、振動部材の背面に配置された第1カバーと、第1カバーの背面に配置された振動装置と、第1カバーの背面に配置され、振動装置の背面にある第1部材と、第1部材に配置された背面振動部材とを含むことができる。
【0332】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1カバーの背面に配置され、ホールを覆うように構成されたプレートと、プレートの背面に配置された振動発生器とを含むことができる。
【0333】
本明細書のいくつかの実施例によると、プレートは、第1カバーの背面部の第1厚さよりも薄い第2厚さを有することができる。
【0334】
本明細書のいくつかの実施例によると、プレートは、振動装置から離れるように曲がった、または反対方向に向かって曲がることができる。
【0335】
本明細書のいくつかの実施例によると、背面振動部材は、第1カバーに対向する第1部材の前面に配置されるか、または第1部材の前面に対向する第1部材の背面に配置され得る。
【0336】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1部材は収容部を含み、背面振動部材は収容部に配置され得る。
【0337】
本明細書のいくつかの実施例によると、収容部は、第1部材の一部分が第1カバーに向かって突出するか、または第1カバーの反対方向に向かって突出し得る。
【0338】
本明細書のいくつかの実施例によると、収容部は、第1部材の前面の一部分に形成されたホームであるか、または第1部材の背面の一部分に形成されたホームを含むことができる。
【0339】
本明細書のいくつかの実施例によると、収容部は、背面振動部材と重畳するホールまたはスリットを含むことができる。
【0340】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1カバーは、横方向の第1中間ラインを基準に、第1縁領域および第2縁領域を含み、第1部材は、第1カバーの第1縁領域および第2縁領域のうちの少なくとも1つ以上の領域に配置され得る。
【0341】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1カバーは、縦方向の第2中間ラインを基準に、上部領域および下部領域を含み、第1部材は、第1カバーの第1領域および第2領域にわたって配置され得る。
【0342】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1部材は、第1カバーの第1領域に対応する第1部分、および第1カバーの第2領域に対応する第2部分を含み、振動装置は、第1部材の第1部分または第2部分に配置され、背面振動部材は、第1部材の第1部分または第2部分に配置され得る。
【0343】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1部材は、第1カバーの第1縁領域の背面に配置された第1-1部材、および第1カバーの第2縁領域の背面に配置された第1-2部材を含み、第1-1部材および第1-2部材のそれぞれは、第1カバーの第1領域に対応する第1部分および第1カバーの第2領域に対応する第2部分を含み、背面振動部材は、第1-1部材の第1部分または第2部分に配置された第1背面振動部材、および第1-2部材の第1部分または第2部分に配置された第2背面振動部材を含むことができる。
【0344】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1-1部材は、振動部材の中間ラインを基準として、第1-2部材と対称構造を有することができる。
【0345】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1-1部材は、第1振動装置の背面に配置され、第1振動装置の背面を覆う底部と、第1振動装置の側面に配置され、第1振動装置の側面を覆う側面部を含むことができる。第1-1部材の側面部は、第1-1部材の底部の一側に連結され、第1-1部材の底部の縁に沿って配置され得る。第1-2部材は、第2振動装置の背面に配置され、第2振動装置の背面を覆う底部と、第2振動装置の側面に配置され、第2振動装置の側面を覆う側面部を含むことができる。第1-2部材の側面部は、第1-2部材の底部の一側に連結され、第1-2部材の底部の縁に沿って配置され得る。
【0346】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1背面振動部材は、第1振動板と、第1振動板と第1-1部材との間に介在した第1連結部材をさらに含み、第2背面振動部材は、第2振動板と、第2振動板と第1-2部材との間に介在した第2連結部材をさらに含むことができる。
【0347】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1カバーの第1縁領域の背面に配置された第1振動装置を含み、第1振動装置は、第1-1部材の第1部分または第2部分に配置され、第1背面振動部材は、第1-1部材の第1部分または第2部分に配置され得る。
【0348】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1カバーの第2縁領域の背面に配置された第2振動装置を含み、第2振動装置は、第1-2部材の第1部分または第2部分に配置され、第2背面振動部材は、第1-2部材の第1部分または第2部分に配置され得る。
【0349】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1カバーの第1縁領域の背面に配置された第1振動装置、および第1カバーの第2縁領域の背面に配置された第2振動装置を含むことができる。
【0350】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置と第1背面振動部材との間の第1距離は、第2振動装置と第2背面振動部材との間の第2距離と同じかまたは相異し得る。
【0351】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、第1-1部材の第1部分または第2部分に配置され、第1背面振動部材は、第1-1部材の第1部分または第2部分に配置され得る。
【0352】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2振動装置は、第1-2部材の第1部分または第2部分に配置され、第2背面振動部材は、第1-2部材の第1部分または第2部分に配置され得る。
【0353】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1カバーは、第1縁領域に配置された第1-1ホール、および第2縁領域に配置された第1-2ホールとを含み、第1振動装置は、第1-1ホールを覆い、第2振動装置は、第1-2ホールを覆うことができる。
【0354】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、第1カバーの第1縁領域の背面に配置された第1-1振動装置、および第1-1振動装置に隣接して配置されて第1-1ホールを覆う第1-2振動装置を含み、第2振動装置は、第1カバーの第2縁領域の背面に配置された第2-1振動装置、および第2-1振動装置に隣接して配置されて第1-2ホールを覆う第2-2振動装置を含むことができる。
【0355】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1-1振動装置および第2-1振動装置のそれぞれは、フィルム型振動装置であり、第1-2振動装置および第2-2振動装置のそれぞれは、コイル型振動装置であり得る。
【0356】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1-1振動装置および第2-1振動装置のそれぞれは、圧電物質を含む振動部と、振動部の第1面に配置された第1電極層と、振動部の第1面とは異なる第2面に配置された第2電極層とを含むことができる。
【0357】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動発生器および第2振動発生器のうちの少なくとも1つは、第1電極層の上に配置され、第1電極層を覆う第1保護部材と、第2電極層の下に配置され、第2電極層を覆う第2保護部材をさらに含むことができる。
【0358】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動発生器および第2振動発生器のうちの少なくとも1つは、振動部と対向する第1保護部材の背面に配置され、第1電極層と電気的に連結された第1電源供給ラインと、振動部と対向する第2保護部材の前面に配置され、第2電極層と電気的に連結された第2電源供給ラインと、第1電源供給ラインと第2電源供給ラインのそれぞれに電気的に連結されたパッド部を含むことができる。
【0359】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1-2振動装置は、第1カバーの第1縁領域の背面に配置された第1プレートと第1振動発生器を含み、第2-2振動装置は、第1カバーの第2縁領域の背面に配置された第2プレートと第2振動発生器を含むことができる。
【0360】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1プレートは、第1-1ホールと重畳する第2-1ホールを含み、第2プレートは、前記第1-2ホールと重畳する第2-2ホールを含むことができる。
【0361】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1カバーは、第1領域に配置された第3-1ホールおよび第2領域に配置された第3-2ホールを含むことができる。第1振動装置は、第1カバーの第1領域に配置され第3-1ホールを覆い、第2振動装置は、第1カバーの第2領域に配置され第3-2ホールを覆うことができる。
【0362】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1プレートは、第1-1ホールから離れるように曲がった、または反対方向に向かって曲がることができ、第2プレートは、第1-2ホールから離れるように曲がった、または反対方向に向かって曲がることができる。
【0363】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1プレートは、第1カバーの第1縁領域の背面に配置され、第1振動発生器は、第1プレートの背面に配置されるか、または第1振動発生器が第1カバーの第1縁領域の背面に配置され、第1プレートは、第1振動発生器の背面に配置され得る。
【0364】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2プレートは、第1カバーの第2縁領域の背面に配置され、第2振動発生器は、第2プレートの背面に配置されるか、または第2振動発生器が第1カバーの第2縁領域の背面に配置され、第2プレートは、第2振動発生器の背面に配置され得る。
【0365】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動発生器および第2振動発生器のそれぞれは、無機物質の複数の第1部分および複数の第1部分の間に配置された有機物質の複数の第2部分を含む振動部と、振動部の第1面に配置された第1電極層と、振動部の第2面に配置された第2電極層を含むことができる。
【0366】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動発生器および第2振動発生器のそれぞれは、圧電物質を含む振動部と、振動部の第1面に配置された第1電極層と、振動部の第1面と異なる第2面に配置された第2電極層とを含むことができる。
【0367】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、第1カバーの第1縁領域の背面に配置された第2部材をさらに含み、第2振動装置は、第1カバーの第2縁領域の背面に配置された第3部材をさらに含むことができる。
【0368】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1-1振動装置と第1-2振動装置は、第2部材の背面に配置され、第2-1振動装置と第2-2振動装置は、第3部材の背面に配置され得る。
【0369】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2部材は、第1-1振動装置に対応する第4-1ホールと、第1-2振動装置に対応する第4-2ホールとを含み、第3部材は、第2-1振動装置に対応する第5-1ホールと、第2-2振動装置に対応する5-2ガイドホールを含むことができる。
【0370】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3部材は、第2-1振動装置が配置される空間と第2-2振動装置が配置される空間を音響的に分離するため、第5-1ホールと第5-2ホールとの間に配置される部分をさらに含むことができる。
【0371】
本明細書のいくつかの実施例によると、第4-1ホールは第1-1ホールに対応し、第5-1ホールは第1-2ホールに対応することができる。
【0372】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動部材は、映像を表示する画素を有する表示パネル、発光ダイオード照明パネル、有機発光照明パネル、および無機発光照明パネルのうちの1つ以上を含むことができる。
【0373】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動部材は、金属、木材、ゴム、プラスチック、ガラス、繊維、布、紙、および皮革のうちの1つ以上の材料を含むことができる。
【0374】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動部材は、映像を表示する画素を有する表示パネル、表示装置から映像が投影されるスクリーンパネル、照明パネル、サイネージパネル、搬送手段の内装材、搬送手段のガラス窓、輸送手段の外装材、建物の天井材、建物の内装材、建物のガラス窓、航空機の内装材、航空機のガラス窓、皮革、および鏡のうちの1つ以上を含むことができる。
【0375】
本明細書のいくつかの実施例によると、装置は、画像を表示する表示パネルを含む表示部材をさらに含み、表示部材は、表示パネルの背面に配置されたバックライト、および表示パネルとバックライトの間に配置されるガイド部材をさらに含むことができる。
【0376】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示パネルは、表示部材に印加されるタッチをセンシングするようにさらに構成されるか、または振動装置の振動による音響を出力するようにさらに構成されるか、またはタッチに応答するハプティックフィードバックを発生するようにさらに構成され得る。
【0377】
本明細書のいくつかの実施例による装置は、映像を表示する表示パネルを含む表示部材と、表示部材の前面に配置された前面部材と、第1カバーの背面に配置され、表示部材、第1カバー、振動装置、および背面振動部材が配置された第1部材を収容する第2カバーとをさらに含むことができる。
【0378】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2カバーは、第1カバー背面部と第2カバー背面部との間に密閉空間を設けるカバーボックスを含むことができる。
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、フィルム型振動装置であり得る。
【0379】
本明細書のいくつかの実施例によると、装置は、第1カバーと振動装置との間に設けられたエアギャップをさらに含むことができる。
【0380】
本明細書のいくつかの実施例による装置は、第1ホールと第2ホールを含む第1部材と、第1ホールに配置された第1振動装置と、第2ホールに配置された第2振動装置と、振動部材の背面に連結され、第1部材と第1振動装置および第2振動装置を覆う第2部材と、第2部材に配置された背面振動部材とを含むことができる。
【0381】
本明細書のいくつかの実施例によると、背面振動部材は、第1振動装置および第2振動装置のうちの少なくとも1つ以上の振動によって振動することができる。
【0382】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2部材は収容部を含み、背面振動部材は収容部に配置され得る。
【0383】
本明細書のいくつかの実施例によると、収容部は、第2部材の前面の一部分または背面の一部分に形成されたホームを含むことができる。
【0384】
本明細書のいくつかの実施例によると、収容部は、背面振動部材と重畳するホールを含むことができる。
【0385】
本明細書のいくつかの実施例によると、背面振動部材は、収容部に配置された振動板をさらに含み、振動板は、第1振動装置と第2振動装置のうちの少なくとも1つ以上の振動による第2部材の振動によって振動することができる。
【0386】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は第1ホールを介して振動部材に第1音圧を出力し、第2振動装置は第2ホールを介して振動部材に第1音圧とは異なる第2音圧を出力し、背面振動部材は、第1振動装置と第2振動装置のうちの少なくとも1つ以上の振動によるハプティック振動を出力することができる。
【0387】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は圧電素子を有する振動発生器であり、第2振動装置はコイル型振動発生器であり得る。
【0388】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は第1部材と第2部材の間に配置され、第1ホールを覆い、第2振動装置は第1部材と第2部材の間に配置され、第2ホールを覆うことができる。
【0389】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2部材は、第1部材と、第1振動装置および第2振動装置のそれぞれの背面を覆う底部と、振動部材に連結され、第1部材と、第1振動装置および第2振動装置のそれぞれの側面を覆うように底部の縁に配置された側部を含むことができる。
【0390】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2部材は、底部に配置され、第1振動装置と重畳する通過ホールをさらに含むことができる。
【0391】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、第1ホールを覆うプレートをさらに含み、振動発生器は、プレートと第2部材との間に配置され得る。
【0392】
本明細書のいくつかの実施例によると、第プレートは、第1ホールから離れるように曲がった、または反対方向に向かって曲がることができる。
【0393】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、フィルム型振動装置であり得る。
【0394】
以上、添付の図を参照して本明細書の実施例をさらに詳細に説明したが、本明細書は必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本明細書の技術思想から逸脱しない範囲内で様々に変形実施することができる。したがって、本明細書に開示された実施例は、本明細書の技術思想を限定するものではなく説明するためのものであり、そのような実施例によって本明細書の技術思想の範囲が限定されるものではない。したがって、上記で説明した実施例は、すべての点で例示的なものであり、限定的なものではないと理解されなければならない。本明細書の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0395】
100:前面部材
200:表示部材
300:ガイド部材
400:第1カバー
500:振動装置
510:第1振動装置
510-1:第1-1振動装置
510-2:第1-2振動装置
530:第2振動装置
530-1:第2-1振動装置
530-2:第2-2振動装置
600:第1部材
700:第2カバー
800:背面振動部材