(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-27
(45)【発行日】2023-03-07
(54)【発明の名称】トリアゾロピリジン-3-オンまたはその塩およびトリアゾロピリジン-3-オンまたはその塩を含む薬学的組成物
(51)【国際特許分類】
C07D 471/04 20060101AFI20230228BHJP
C07D 519/00 20060101ALI20230228BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20230228BHJP
A61P 1/16 20060101ALI20230228BHJP
A61P 3/06 20060101ALI20230228BHJP
A61P 29/00 20060101ALI20230228BHJP
A61P 3/10 20060101ALI20230228BHJP
A61P 1/00 20060101ALI20230228BHJP
A61P 1/04 20060101ALI20230228BHJP
A61P 3/00 20060101ALI20230228BHJP
A61P 3/04 20060101ALI20230228BHJP
A61P 33/02 20060101ALI20230228BHJP
A61P 31/04 20060101ALI20230228BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20230228BHJP
A61P 31/14 20060101ALI20230228BHJP
A61P 31/20 20060101ALI20230228BHJP
A61P 19/02 20060101ALI20230228BHJP
A61P 17/06 20060101ALI20230228BHJP
A61P 9/10 20060101ALI20230228BHJP
A61P 7/02 20060101ALI20230228BHJP
A61K 31/437 20060101ALI20230228BHJP
A61K 31/5377 20060101ALI20230228BHJP
A61K 31/444 20060101ALI20230228BHJP
A61K 31/4709 20060101ALI20230228BHJP
A61K 31/536 20060101ALI20230228BHJP
A61K 31/538 20060101ALI20230228BHJP
A61K 31/496 20060101ALI20230228BHJP
A61K 31/5383 20060101ALI20230228BHJP
【FI】
C07D471/04 101
C07D471/04 CSP
C07D519/00 311
C07D519/00 301
A61P43/00 111
A61P1/16
A61P3/06
A61P43/00 105
A61P29/00
A61P3/10
A61P1/00
A61P1/04
A61P3/00
A61P3/04
A61P33/02
A61P31/04
A61P35/00
A61P31/14
A61P31/20
A61P29/00 101
A61P19/02
A61P17/06
A61P9/10 101
A61P7/02
A61P9/10
A61K31/437
A61K31/5377
A61K31/444
A61K31/4709
A61K31/536
A61K31/538
A61K31/496
A61K31/5383
(21)【出願番号】P 2021533206
(86)(22)【出願日】2019-12-12
(86)【国際出願番号】 IB2019060738
(87)【国際公開番号】W WO2020121263
(87)【国際公開日】2020-06-18
【審査請求日】2021-08-06
(31)【優先権主張番号】10-2018-0161732
(32)【優先日】2018-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0133228
(32)【優先日】2019-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516006530
【氏名又は名称】ユハン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】YUHAN CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ハン, テ ドン
(72)【発明者】
【氏名】タク, ヒ ジェ
(72)【発明者】
【氏名】キム, ウン キョン
(72)【発明者】
【氏名】キム, ドン フン
(72)【発明者】
【氏名】チェ, ス ビン
(72)【発明者】
【氏名】パク, ソル
(72)【発明者】
【氏名】チェ, ヒョン ホ
(72)【発明者】
【氏名】キム, テ ワン
(72)【発明者】
【氏名】チュ, ミ キョン
(72)【発明者】
【氏名】ハ, ナ ライ
【審査官】早川 裕之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/073154(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/028517(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 471/04
C07D 519/00
A61P 43/00
A61P 1/16
A61P 3/06
A61P 29/00
A61P 3/10
A61P 1/00
A61P 1/04
A61P 3/00
A61P 3/04
A61P 33/02
A61P 31/04
A61P 35/00
A61P 31/14
A61P 31/20
A61P 19/02
A61P 17/06
A61P 9/10
A61P 7/02
A61K 31/437
A61K 31/5377
A61K 31/444
A61K 31/4709
A61K 31/536
A61K 31/538
A61K 31/496
A61K 31/5383
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Xの化合物
【化51】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中
R
1は、水素またはフルオロであり;
R
2およびR
3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1~6アルキル、-Rおよび-C≡C-Rからなる群から選択され;
前記Rは、置換されたまたは置換されていない環式環であり、O、NまたはSから選択される1~5個のヘテロ原子環員を必要に応じて含有し、前記環式環は芳香族または非芳香族である。
【請求項2】
Rが置換されたまたは置換されていないアリールである、請求項1に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項3】
Rが置換されたまたは置換されていないフェニルである、請求項1に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項4】
Rが置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項5】
Rが置換されたまたは置換されていない非芳香族複素環式である、請求項1に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項6】
前記置換されたまたは置換されていない環式環が、置換されたまたは置換されていないベンゼン、置換されたまたは置換されていないピリジン、置換されたまたは置換されていないテトラヒドロピリジン、置換されたまたは置換されていないピラゾール、置換されたまたは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたまたは置換されていない2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、置換されたまたは置換されていないベンゾチアゾール、置換されたまたは置換されていないベンゾオキサジアゾール、置換されたまたは置換されていないベンゾトリアゾール、置換されたまたは置換されていないインダゾール、置換されたまたは置換されていないピロロ[2,3-b]ピリジン、置換されたまたは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、置換されたまたは置換されていない3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、置換されたまたは置換されていない1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、置換されたまたは置換されていない1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、置換されたまたは置換されていない2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、置換されたまたは置換されていないピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン、置換されたまたは置換されていない3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンおよび置換されたまたは置換されていないピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3-オンからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項7】
式1の化合物
【化52】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
1は、水素またはフルオロであり、
R
2およびR
3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1~6アルキル、-Rおよび-C≡C-Rからなる群から選択され、
R
2およびR
3は、同時に水素、ハロゲン、C
1~6アルキル、-Rまたは-C≡C-Rであることはできず、
前記Rは、ベンゼン、ピリジン、テトラヒドロピリジン、ピラゾール、ベンゾジオキソール、2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサジアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピロロ[2,3-b]ピリジン、3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン、3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンおよびピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3-オンからなる群から選択される環式環であり、
前記環式環は、C
1~6アルキル、トリフルオロメチル、C
1~6アルコキシ、アミノ、モノまたはジ-C
1~6アルキルアミノ、ジ-C
1~6アルキルアミノメチル、C
1~6アルキルカルボニルアミノ、C
1~6アルキルスルホニル、モルホリニルスルホニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニル、モルホリニル、トリアゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルからなる群から選択される置換基で必要に応じて置換されている。
【請求項8】
前記R
1がフルオロである、請求項1または請求項7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項9】
前記R
1が水素である、請求項1または請求項7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項10】
前記R
2が水素であり、R
3がハロゲン、-Rまたは-C≡C-Rである、請求項1または請求項7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項11】
前記R
2が水素であり、R
3がハロゲンまたは-Rである、請求項1または請求項7に記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩。
【請求項12】
前記R
2が水素であり、R
3がハロゲンまたは-C≡C-Rである、請求項1または請求項7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項13】
前記R
2が水素であり、R
3が-Rである、請求項1または請求項7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項14】
前記R
2が水素であり、R
3が-C≡C-Rである、請求項1または請求項7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項15】
前記Rがベンゼンおよびピラゾールからなる群から選択される環式環である、請求項1または請求項7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項16】
前記環式環が、C
1~6アルキル、C
1~6アルキルスルホニルおよびピペラジニルからなる群から選択される置換基で置換されている、請求項15に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項17】
R
1がフルオロであり、
R
2が水素であり、
R
3が、ハロゲンまたは-Rであり、
前記Rが、ベンゼンおよびピラゾールからなる群から選択される環式環であり、
前記環式環が、C
1~6アルキル、C
1~6アルキルスルホニルおよびピペラジニルからなる群から選択される置換基で置換されている、請求項1または請求項7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項18】
式11の化合物
【化53】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリールまたは置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールである。
【請求項19】
R
3が置換されたアリールである、請求項18に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項20】
R
3が置換されたフェニルである、請求項19に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項21】
R
3が、置換されたもしくは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたもしくは置換されていないベンゾオキサジアゾール、またはフェニルであり、前記フェニルは、C
1~6アルキルカルボニルアミノまたはオキサゾリルで置換されている、請求項19に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項22】
式12の化合物
【化54】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリールまたは置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールである。
【請求項23】
R
3が、置換されたもしくは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたもしくは置換されていない2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、置換されたもしくは置換されていないベンゾチアゾール、置換されたもしくは置換されていないベンゾオキサジアゾール、置換されたベンゼンまたは置換されたピリジンである、請求項22に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項24】
前記ベンゼンまたはピリジンが、トリフルオロメチル、アミノ、C
1~6アルキルカルボニルアミノ、C
1~6アルキルスルホニル、モルホリニルスルホニル、モルホリニル、トリアゾリルおよびオキサゾリルで置換されている、請求項23に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項25】
式13の化合物
【化55】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリールまたは置換されたもしくは置換されていない環式環である。
【請求項26】
R
3が置換されたまたは置換されていないアリールである、請求項25に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項27】
R
3が、置換されたもしくは置換されていないベンゾオキサジアゾール、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、置換されたもしくは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたもしくは置換されていないインダゾール、置換されたもしくは置換されていないピラゾール、置換されたもしくは置換されていないベンゾトリアゾール、置換されたもしくは置換されていない1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、置換されたもしくは置換されていない1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジンまたは置換されたフェニルである、請求項26に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項28】
R
3が、ジ-C
1~6アルキルアミノメチル、C
1~6アルキルスルホニル、モルホリニルカルボニル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ピペラジニルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルで置換されたフェニルである、請求項27に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項29】
R
3が置換されたまたは置換されていない複素環式基である、請求項25に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項30】
R
3がテトラヒドロピリジンである、請求項29に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項31】
R
3が置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである、請求項29に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項32】
R
3がピロロ[2,3-b]ピリジンまたは置換されたピリジンである、請求項31に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項33】
R
3が、トリフルオロメチル、C
1~6アルコキシ、モノもしくはジ-C
1~6アルキルアミノまたはモルホリニルで置換されたピリジンである、請求項32に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項34】
R
3が、ベンゼン、ピリジン、ベンゾオキサジアゾール、3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、ベンゾジオキソール、インダゾール、ベンゾトリアゾール、1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジンまたはピロロ[2,3-b]ピリジンからなる群から選択される環式環であり;
前記環式環が、C
1~6アルキル、トリフルオロメチル、C
1~6アルコキシ、モノまたはジ-C
1~6アルキルアミノ、ジ-C
1~6アルキルアミノメチル、C
1~6アルキルスルホニル、モルホリニルカルボニル、モルホリニル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルからなる群から選択される置換基で必要に応じて置換されている、請求項25に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項35】
式14の化合物
【化56】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリールまたは置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールである。
【請求項36】
R
3が置換されたアリールである、請求項35に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項37】
R
3が、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、または置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジンである、請求項36に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項38】
R
3が置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである、請求項35に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項39】
R
3が、置換されたピラゾール、置換されたピリジン、置換されたもしくは置換されていない2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジンまたは置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンである、請求項38に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項40】
R
3がモノまたはジ-C
1~6アルキルアミノまたはモルホリニルで置換されたピリジンである、請求項39に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項41】
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-ブロモ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]フェニル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(モルホリン-4-イルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[3-(1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]ピリジン-2-イル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
6-(2-アミノ-1,3-ベンゾチアゾール-5-イル)-2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
N-[5-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[
4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
6-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]-8-メチル-3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン;
N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-5-イル]フェニル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-5-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-5-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[3-(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-2-[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(モルホリン-4-イルカルボニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[3-(1H-ピラゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[3-(5-シクロプロピル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(5-シクロプロピル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(6-メトキシピリジン-3-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[6-(ジメチルアミノ)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]
-7-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-インダゾール-6-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-ベンゾトリアゾール-6-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
7-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン;
6-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン;
6-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-8-メチル-3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(4-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-7-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-6-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(4-メチルスルホニルフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(4-ピペラジン-1-イルフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[6-(ジメチルアミノ)-3-ピリジル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オ
ン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
6-[2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-キノリン-2-オン;
6-[2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-1-メチル-3,4-ジヒドロキノリン-2-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(1-エチルピラゾール-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(1-メチルピラゾール-4-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-[6-(ジメチルアミノ)-3-ピリジル]エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(6-モルホリノ-3-ピリジル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-7-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
6-[2-[2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]エチニル]-3,4-ジヒドロ-1H-キノリン-2-オン;および
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(4-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-7-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
もしくはそれらの立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩からなる群から選択される、請求項1もしくは請求項7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【請求項42】
請求項1もしくは請求項7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩と、少なくとも1つの薬学的に許容され得る賦形剤とを含む薬学的組成物。
【請求項43】
血管接着タンパク質(VAP-1)を阻害するための組成物であって、請求項1もしくは請求項7に記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩を含み、前記組成物が哺乳動物に投与されることを特徴とする、組成物。
【請求項44】
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH
)を処置することを必要とする被験体において
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH
)を処置するための、請求項1もしくは請求項7に記載の化合物もしくはその立体異性体もしくは薬学的に許容され得るそれらの塩、または請求項42に記載の薬学的組成物を含む、組成物。
【請求項45】
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH
)の処置のための医薬品を製造するための、請求項1もしくは請求項7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩の使用。
【請求項46】
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH
)の処置において使用するための、請求項1もしくは請求項7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩を含む、組成物。
【請求項47】
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH
)の処置において使用するための、請求項42に記載の組成物。
【請求項48】
VAP-1の阻害において使用するための、請求項1もしくは請求項7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩を含む、組成物。
【請求項49】
VAP-1の阻害において使用するための、請求項42に記載の組成物。
【請求項50】
VAP-1によって媒介される疾患を処置することを必要とする被験体においてVAP-1によって媒介される疾患を処置するための、請求項1もしくは請求項7に記載の化合物もしくはその立体異性体もしくは薬学的に許容され得るそれらの塩、または請求項42に記載の薬学的組成物を含む、組成物。
【請求項51】
VAP-1によって媒介される前記疾患が、脂質およびリポタンパク質障害、蓄積された脂
質およびその後の線維化促進経路の活性化に起因する臓器の慢性脂肪性および線維性変性から生じる症状および疾患、I型またはII型糖尿病ならびにI型およびII型糖尿病の臨床的合併症、慢性の肝内またはいくつかの形態の肝外胆汁うっ滞性症状、肝線維症、急性肝内胆汁うっ滞性症状、不適切な胆汁組成から生じる閉塞性または慢性炎症性障害、食事性脂肪および脂溶性食事性ビタミンの低下した取り込みを伴う胃腸症状、炎症性腸疾患、肥満およびメタボリックシンドローム(脂質異常症、糖尿病および異常に高い肥満度指数の複合された症状)、細胞内細菌または寄生性原虫による持続性感染症、非悪性過剰増殖性障害、悪性過剰増殖性障害
、脂肪肝および関連する症候群、B型肝炎感染症、C型肝炎感染症および/またはアルコール誘発性肝硬変ともしくは肝炎のウイルス媒介性形態と関連する胆汁うっ滞性および線維化効果、慢性肝疾患のまたは外科的肝臓切除の結果としての肝不全または肝機能不全、急性心筋梗塞、急性脳卒中、慢性閉塞性アテローム性硬化症の終点として発生する血栓症、変形性関節症、関節リウマチ、乾癬、および脳梗塞からなる群から、個別にまたはそれらの任意の組み合わせから選択される、請求項50に記載の組成物。
【請求項52】
VAP-1によって媒介される前記疾患が、トリグリセリドの蓄積およびその後の線維化促進経路の活性化に起因する臓器の慢性脂肪性および線維性変性から生じる症状および疾患からなる群から選択される、請求項50に記載の組成物。
【請求項53】
前記悪性過剰増殖性障害が、結腸腺癌または肝細胞癌腫である、請求項51に記載の組成物。
【請求項54】
式1aの化合物もしくはその立体異性体、または薬学的に許容され得るそれらの塩を調製する方法であって、
【化57】
(a)式2の化合物を式3aの化合物または式3bの化合物と反応させて、式1aaの化合物を得ることと、
【化58】
式中、
Bocはアミン保護基であり;
R
1は、水素またはフルオロであり、
R
3は、C
1~6アルキル、-Rおよび-C≡C-Rからなる群から選択され;
Rは、置換されたまたは置換されていない環式環であり、O、NまたはSから選択される1~5個のヘテロ原子環員を必要に応じて含有し、前記環式環は、芳香族または非芳香族であり;
Zはボロン酸(B(OH)
2)またはボロン酸ピナコールエステルである;
(b)反応条件下で前記式1aaの化合物からBocを除去して、前記式1aの化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩を得ることと、
を含む、方法。
【請求項55】
前記式2の化合物が、
(a)式4の化合物をヒドラジンと反応させて、式5の化合物を得ること、
【化59】
式中、XはFまたはClである;
(b)前記式5の化合物を環化条件下で反応させて、式6の化合物を得ること、
【化60】
および
(c)前記式6の化合物を式8の化合物と反応させて、前記式2の化合物を得ること、
【化61】
式中、R
1は水素またはフルオロである;
によって得られる、請求項5
4に記載の方法。
【請求項56】
前記環化条件が、極性溶媒中において、室温~90℃の範囲の温度で前記式5の化合物をカルボニルジイミダゾール(CDI)と反応させることを含む、請求項5
5に記載の方法。
【請求項57】
Rが、ベンゼン、ピリジン、テトラヒドロピリジン、ピラゾール、ベンゾジオキソール、2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサジアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピロロ[2,3-b]ピリジン、3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン、3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンおよびピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3-オンからなる群から選択される環式環であり、
前記環式環は、C
1~6アルキル、トリフルオロメチル、C
1~6アルコキシ、アミノ、モノまたはジ-C
1~6アルキルアミノ、ジ-C
1~6アルキルアミノメチル、C
1~6アルキルカルボニルアミノ、C
1~6アルキルスルホニル、モルホリニルスルホニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニル、モルホリニル、トリアゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルからなる群から選択される置換基で必要に応じて置換されている、請求項5
4または請求項5
5に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2018年12月14日に出願された韓国特許出願第10-2018-0161732号および2019年10月24日に出願された韓国特許出願第10-2019-0133228号に対する優先権の利益を主張し、これらの各々の全内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
分野
本技術は、血管接着タンパク質(VAP-1)に対する阻害活性を有するトリアゾロピリジン-3-オンまたは薬学的に許容され得るその塩、それらの調製方法、トリアゾロピリジン-3-オンまたは薬学的に許容され得るその塩を含む薬学的組成物およびそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
血管接着タンパク質-1(VAP-1)は、セミカルバジド感受性アミンオキシダーゼ(SSAO)であり、ヒト血漿中に豊富に存在する。VAP-1は、短い細胞質尾部と、単一の膜貫通ドメインと、活性中心を含有する巨大な高グリコシル化を有する細胞外ドメインとを含むエクト酵素である。さらに、VAP-1は、内皮中に膜結合型として存在するだけでなく、血清中に可溶型としても存在する(可溶性VAP-1、sVAP-1)。この形態は、膜結合型VAP-1から切断された生成物であることが示され、組織結合型と同様の特性を有すると思われる。通常、VAP-1は内皮細胞内の細胞内顆粒中に貯蔵されているが、炎症刺激に応答して炎症反応が誘起されると、細胞膜上に転位し、その発現が上方制御されるため、正常組織よりも炎症組織中でより強く発現されることも報告されている。
【0004】
VAP-1に対する基質には、内因性メチルアミンおよびアミノアセトン、ならびにチラミンおよびベンジルアミンなどのいくつかの生体異物性のアミンが含まれる。
【0005】
VAP-1は、2つの生理学的機能を有する:第1は、このセクションで前述したアミンオキシダーゼ活性であり、第2は、細胞接着活性である。これらの2つの活性のために、VAP-1は、炎症部位において白血球に対する接着タンパク質として作用するので、炎症細胞の漏出において重要な役割を果たすことが示されている[Trends Immunol.(2001)22:211]。VAP-1欠損トランスジェニックマウスは健康であり、正常に発育し、生殖可能であり、表現型的に正常であるが、様々な炎症性刺激に応答して誘起される炎症性応答の顕著な減少を示す[Immunity.(2005)22:105]。
【0006】
さらに、抗体または小分子の使用によるヒト疾患の複数の動物モデル(例えば、カラギーナン誘導性足炎症、オキサゾロン誘導性大腸炎、リポ多糖誘導性肺炎症、コラーゲン誘導性関節炎、エンドトキシン誘導性ブドウ膜炎)におけるVAP-1の阻害活性は、白血球のローリング、接着および漏出を抑制し、炎症性サイトカインおよびケモカインのレベルを低下させ、それによって疾患の重症度を低下させることが示されている[Eur J Immunol.(2005)35:3119;J Pharmacol Exp Ther.(2005)315:553;Annu Rep Med Chem.(2007)42:229;FASEB J.(2008)22:1094]。炎症は、感染または刺激に対する免疫系の最初の反応であり、このような過程では、循環を介した組織中への白血球の移動は重要な段階である。白血球は、まず接着タンパク質に結合され、次いで血管壁を通過し始める前に内皮に接着される。VAP-1は、リンパ系器官中の高内皮細静脈などの内皮細静脈(HEV)、ならびに肝類洞内皮細胞(HSEC)、平滑筋細胞および脂肪細胞中で高度に発現される。内皮細胞の細胞表面上でのVAP-1発現は厳密に制御されており、炎症中に増加する。VAP-1は、NF-κBが基質中に存在する場合にNF-κBを活性化し、他の接着分子であるE-セレクチンおよびケモカインIL-8がエクスビボで上方制御されると、NF-κBはHSEC内で活性化される。これは、VAP-1が炎症反応の調節のための重要な因子であり得ることを示唆しており、したがって、VAP-1阻害剤は広範囲のヒト疾患において有効な抗炎症薬であり得ると思われる。
【0007】
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、組織学的に、単純脂肪症、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)および肝硬変を包含する。これらのうち、NASHは、単純脂肪症(非アルコール性脂肪肝、NAFL)とは異なり、肝硬変、肝細胞腫(肝細胞癌腫)に進行する可能性がある。NASHでは、インスリン抵抗性が、酸化ストレス、炎症カスケードおよび線維症と共に、疾患の進行において重要な役割を果たすことが知られている。NAFLD患者では、sVAP-1レベルが上昇していることが見出され、VAP-1ノックアウト(K/O)マウスでは、四塩化炭素誘導性肝線維症が野生型動物と比較して減少していた。さらに、VAP-1抗体の投与後のVAP-1阻害による肝線維症の改善が、組織学的変化によって同定された[J Clin Invest(2015)125:501]。したがって、VAP-1は、臨床研究および疾患の動物モデルにおいてNASHに関連することが見出された。四塩化炭素誘導性動物モデルにおけるVAP-1の阻害活性は、肝線維症において観察されるT細胞、B細胞、NKT細胞およびNK細胞などの白血球の浸潤の減少によるものであると思われ、VAP-1阻害剤は線維性疾患を処置する可能性を有している。
したがって、VAP-1を阻害する物質は、様々な炎症性疾患および線維性疾患の予防および処置に適用され得る。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【文献】Trends Immunol.(2001)22:211
【文献】Immunity.(2005)22:105
【文献】Eur J Immunol.(2005)35:3119
【文献】J Pharmacol Exp Ther.(2005)315:553
【文献】Annu Rep Med Chem.(2007)42:229
【文献】FASEB J.(2008)22:1094
【文献】J Clin Invest(2015)125:501
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
要旨
本発明者らは、3-フルオロアリルアミンまたは3,3-ジフルオロアリルアミン基を有するトリアゾロピリジン-3-オンまたは薬学的に許容され得るそれらの塩が、VAP-1に対する阻害活性を示すことを見出した。したがって、トリアゾロピリジン-3-オンまたはそれらの塩は、様々なVAP-1媒介性疾患、例えば非アルコール性脂肪性肝炎(nonalcoholic hepatosteatosis)(NASH)の処置および予防において有用に使用することができる。
【0010】
したがって、本技術は、トリアゾロピリジン-3-オンまたはそれらの薬学的に許容され得る塩、それらの調製方法、トリアゾロピリジン-3-オンまたはそれらの薬学的に許容され得る塩を含む薬学的組成物、およびそれらの使用を提供する。
【0011】
本技術の一態様によれば、トリアゾロピリジン-3-オンまたは薬学的に許容され得るその塩が提供される。
【0012】
本技術の一態様によれば、トリアゾロピリジン-3-オンまたは薬学的に許容され得るその塩の調製方法が提供される。
【0013】
本技術の別の態様によれば、トリアゾロピリジン-3-オンまたは薬学的に許容され得るその塩を有効成分として含む薬学的組成物が提供される。
【0014】
本技術の別の態様によれば、トリアゾロピリジン-3-オンまたは薬学的に許容され得るその塩を投与することを含む処置の方法が提供される。
【0015】
本技術の別の態様によれば、血管接着タンパク質-1の阻害のための医薬品の製造におけるトリアゾロピリジン-3-オンまたは薬学的に許容され得るその塩の使用が提供される。
【0016】
3-フルオロアリルアミンまたは3,3-ジフルオロアリルアミン基を有するトリアゾロピリジン-3-オンまたはそれらの薬学的に許容され得る塩が、VAP-1に対する阻害活性を示すことが、本技術によって見出された。したがって、本技術による化合物または薬学的に許容され得るその塩は、VAP-1媒介性の様々な疾患、例えば非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の処置および予防に有用に適用され得る。
【0017】
一態様において、式Xの化合物
【化1】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
1は、水素またはフルオロであり;
R
2およびR
3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1~6アルキル、-Rおよび-C≡C-Rからなる群から選択され;
前記Rは、置換されたまたは置換されていない環式環であり、O、NまたはSから選択される1~5個のヘテロ原子環員を必要に応じて含有し、前記環式環は芳香族または非芳香族である;
が本明細書において提供される。
【0018】
いくつかの実施形態において、Rは、置換されたまたは置換されていないアリールである。いくつかの実施形態において、Rは、置換されたまたは置換されていないフェニルである。いくつかの実施形態において、Rは、置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、Rは、置換されたまたは置換されていない非芳香族複素環式である。いくつかの実施形態において、置換されたまたは置換されていない環式環は、置換されたまたは置換されていないベンゼン、置換されたまたは置換されていないピリジン、置換されたまたは置換されていないテトラヒドロピリジン、置換されたまたは置換されていないピラゾール、置換されたまたは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたまたは置換されていない2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、置換されたまたは置換されていないベンゾチアゾール、置換されたまたは置換されていないベンゾオキサジアゾール、置換されたまたは置換されていないベンゾトリアゾール、置換されたまたは置換されていないインダゾール、置換されたまたは置換されていないピロロ[2,3-b]ピリジン、置換されたまたは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、置換されたまたは置換されていない3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、置換されたまたは置換されていない1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、置換されたまたは置換されていない1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、置換されたまたは置換されていない2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、置換されたまたは置換されていないピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン、置換されたまたは置換されていない3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンおよび置換されたまたは置換されていないピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3-オンからなる群から選択される。
【0019】
別の態様では、式1の化合物
【化2】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
1は、水素またはフルオロであり、
R
2およびR
3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1~6アルキル、-Rおよび-C≡C-Rからなる群から選択され、
R
2およびR
3は、同時に水素、ハロゲン、C
1~6アルキル、-Rまたは-C≡C-Rであることはできず、
前記Rは、ベンゼン、ピリジン、テトラヒドロピリジン、ピラゾール、ベンゾジオキソール、2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサジアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピロロ[2,3-b]ピリジン、3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン、3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンおよびピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3-オンからなる群から選択される環式環であり、
前記環式環は、C
1~6アルキル、トリフルオロメチル、C
1~6アルコキシ、アミノ、モノまたはジ-C
1~6アルキルアミノ、ジ-C
1~6アルキルアミノメチル、C
1~6アルキルカルボニルアミノ、C
1~6アルキルスルホニル、モルホリニルスルホニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニル、モルホリニル、トリアゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルからなる群から選択される置換基で必要に応じて置換されている、
が本明細書において提供される。
【0020】
いくつかの実施形態において、前記R1はフルオロである。いくつかの実施形態において、前記R1は水素である。いくつかの実施形態において、前記R2は、水素であり、R3は、ハロゲン、-Rまたは-C≡C-Rである。いくつかの実施形態において、前記R2は水素であり、R3はハロゲンまたは-Rである。いくつかの実施形態において、前記R2は、水素であり、R3は、ハロゲンまたは-C≡C-Rである。いくつかの実施形態において、前記R2は水素であり、R3は-Rである。いくつかの実施形態において、前記R2は、水素であり、R3は、-C≡C-Rである。いくつかの実施形態において、前記Rは、ベンゼンおよびピラゾールからなる群から選択される環式環である。いくつかの実施形態において、前記環式環は、C1~6アルキル、C1~6アルキルスルホニルおよびピペラジニルからなる群から選択される置換基で置換されている。いくつかの実施形態において、R1はフルオロであり、R2は水素であり、R3はハロゲンまたは-Rであり、前記Rはベンゼンおよびピラゾールからなる群から選択される環式環であり、前記環式環はC1~6アルキル、C1~6アルキルスルホニルおよびピペラジニルからなる群から選択される置換基で置換されている。
【0021】
別の態様では、式11の化合物
【化3】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリール、または置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールである、
が本明細書において提供される。
いくつかの実施形態において、R
3は、置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
3は、置換されたフェニルである。いくつかの実施形態において、R
3は、置換されたもしくは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたもしくは置換されていないベンゾオキサジアゾール、またはフェニルであり、前記フェニルは、C
1~6アルキルカルボニルアミノまたはオキサゾリルで置換されている。
【0022】
別の態様では、式12の化合物
【化4】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリール、または置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールである、
が本明細書において提供される。
【0023】
いくつかの実施形態において、R3は、置換されたもしくは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたもしくは置換されていない2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、置換されたもしくは置換されていないベンゾチアゾール、置換されたもしくは置換されていないベンゾオキサジアゾール、置換されたベンゼン、または置換されたピリジンである。いくつかの実施形態において、ベンゼンまたはピリジンは、トリフルオロメチル、アミノ、C1~6アルキルカルボニルアミノ、C1~6アルキルスルホニル、モルホリニルスルホニル、モルホリニル、トリアゾリルおよびオキサゾリルで置換されている。
【0024】
別の態様では、式13の化合物
【化5】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリール、または置換されたもしくは置換されていない環式環である、
が本明細書において提供される。
【0025】
いくつかの実施形態において、R3は、置換されたまたは置換されていないアリールである。いくつかの実施形態において、R3は、置換されたもしくは置換されていないベンゾオキサジアゾール、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、置換されたもしくは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたもしくは置換されていないインダゾール、置換されたもしくは置換されていないピラゾール、置換されたもしくは置換されていないベンゾトリアゾール、置換されたもしくは置換されていない1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、置換されたもしくは置換されていない1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、または置換されたフェニルである。いくつかの実施形態において、R3は、ジ-C1~6アルキルアミノメチル、C1~6アルキルスルホニル、モルホリニルカルボニル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ピペラジニルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルで置換されたフェニルである。いくつかの実施形態において、R3は、置換されたまたは置換されていない複素環式基である。いくつかの実施形態において、R3は、テトラヒドロピリジンである。いくつかの実施形態において、R3は、置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R3は、ピロロ[2,3-b]ピリジンまたは置換されたピリジンである。いくつかの実施形態において、R3は、トリフルオロメチル、C1~6アルコキシ、モノもしくはジ-C1~6アルキルアミノまたはモルホリニルで置換されたピリジンである。いくつかの実施形態において、R3は、ベンゼン、ピリジン、ベンゾオキサジアゾール、3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、ベンゾジオキソール、インダゾール、ベンゾトリアゾール、1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、またはピロロ[2,3-b]ピリジンからなる群から選択される環式環であり;前記環式環は、C1~6アルキル、トリフルオロメチル、C1~6アルコキシ、モノまたはジ-C1~6アルキルアミノ、ジ-C1~6アルキルアミノメチル、C1~6アルキルスルホニル、モルホリニルカルボニル、モルホリニル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルからなる群から選択される置換基で必要に応じて置換されている。
【0026】
別の態様では、式14の化合物
【化6】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリール、または置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールである、
が本明細書において提供される。
【0027】
いくつかの実施形態において、R3は、置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R3は、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、または置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジンである。いくつかの実施形態において、R3は、置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R3は、置換されたピラゾール、置換されたピリジン、置換されたもしくは置換されていない2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、または置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンである。いくつかの実施形態において、R3は、モノまたはジ-C1~6アルキルアミノまたはモルホリニルで置換されたピリジンである。
【0028】
別の態様では、表1の化合物が本明細書において提供される。
【0029】
別の態様では、本明細書に開示される化合物、もしくはその立体異性体、または薬学的に許容され得るそれらの塩と、少なくとも1つの薬学的に許容され得る賦形剤とを含む、それらから本質的になる、またはそれらからなる薬学的組成物が本明細書において提供される。
【0030】
別の態様では、治療有効量の本明細書に開示される化合物または薬学的に許容され得るその塩を哺乳動物に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる、血管接着タンパク質(VAP-1)を阻害する方法が本明細書において提供される。
【0031】
別の態様では、NASHを処置することを必要とする被験体においてNASHを処置する方法であって、治療有効量の本明細書中に開示の化合物もしくはその立体異性体、または薬学的に許容され得るそれらの塩、または治療有効量の本明細書中に開示の薬学的組成物を前記被験体に投与する工程を含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0032】
別の態様では、NASHを処置するための医薬品を製造するための、本明細書に開示される化合物、もしくはその立体異性体、または薬学的に許容され得るそれらの塩の使用が本明細書において提供される。
【0033】
別の態様では、NASHの処置において使用するための、本明細書に開示される化合物、もしくはその立体異性体、または薬学的に許容され得るそれらの塩が本明細書において提供される。
【0034】
別の態様では、NASHの処置において使用するための本明細書に開示される組成物が本明細書において提供される。
【0035】
別の態様では、VAP-1を阻害するのに使用するための、本明細書に開示される化合物、もしくはその立体異性体、または薬学的に許容され得るそれらの塩が本明細書で提供される。
【0036】
別の態様では、VAP-1を阻害するのに使用するための本明細書に開示される組成物が本明細書で提供される。
【0037】
別の態様では、VAP-1によって媒介される疾患を処置することを必要とする被験体においてVAP-1によって媒介される疾患を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物もしくはその立体異性体、または薬学的に許容され得るそれらの塩、または治療有効量の本明細書に開示される薬学的組成物を前記被験体に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0038】
いくつかの実施形態において、VAP-1によって媒介される疾患は、脂質およびリポタンパク質障害、蓄積された脂質および特にトリグリセリドの蓄積およびその後の線維化促進経路の活性化に起因する臓器の慢性脂肪性および線維性変性から生じる症状および疾患、I型またはII型糖尿病ならびにI型およびII型糖尿病の臨床的合併症、慢性の肝内またはいくつかの形態の肝外胆汁うっ滞性症状、肝線維症、急性肝内胆汁うっ滞性症状、不適切な胆汁組成から生じる閉塞性または慢性炎症性障害、食事性脂肪および脂溶性食事性ビタミンの低下した取り込みを伴う胃腸症状、炎症性腸疾患、肥満およびメタボリックシンドローム(脂質異常症、糖尿病および異常に高い肥満度指数の複合された症状)、細胞内細菌または寄生性原虫による持続性感染症、非悪性過剰増殖性障害、悪性過剰増殖性障害、特に結腸腺癌および肝細胞癌腫、脂肪肝および関連する症候群、B型肝炎感染症、C型肝炎感染症および/またはアルコール誘発性肝硬変もしくは肝炎のウイルス媒介性形態と関連する胆汁うっ滞性および線維化効果、慢性肝疾患のまたは外科的肝臓切除の結果としての肝不全または肝機能不全、急性心筋梗塞、急性脳卒中、慢性閉塞性アテローム性硬化症の終点として発生する血栓症、変形性関節症、関節リウマチ、乾癬、および脳梗塞からなる群から、個別にまたはそれらの任意の組み合わせから選択される。
【0039】
別の態様では、式1aの化合物もしくはその立体異性体、または薬学的に許容され得るそれらの塩を調製する方法であって、
【化7】
(a)式2の化合物を式3aの化合物または式3bの化合物と反応させて、式1aaの化合物を得ることと、
【化8】
式中、
Bocはアミン保護基であり;
R
1は、水素またはフルオロであり;
R
3は、C
1~6アルキル、-Rおよび-C≡C-Rからなる群から選択され;
Rは、置換されたまたは置換されていない環式環であり、O、NまたはSから選択される1~5個のヘテロ原子環員を必要に応じて含有し、前記環式環は芳香族または非芳香族であり;
Zはボロン酸(B(OH)
2)またはボロン酸ピナコールエステルである;
(b)反応条件下で式1aaの化合物からBocを除去して、式1aの化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩を得ることと、
を含む、(a)および(b)から本質的になる、または(a)および(b)からなる方法が本明細書において提供される。
【0040】
いくつかの実施形態において、式2の化合物は、
(a)式4の化合物をヒドラジンと反応させて、式5の化合物を得ること、
【化9】
式中、XはFまたはClである;
(b)式5の化合物を環化条件下で反応させて、式6の化合物を得ること、
【化10】
;および
(c)式6の化合物を式8の化合物と反応させて、式2の化合物を得ること、
【化11】
式中、R
1は水素またはフルオロである;
によって得られる。
【0041】
いくつかの実施形態において、環化条件は、式5の化合物を極性溶媒中において、室温~90℃の範囲の温度でカルボニルジイミダゾール(CDI)と反応させることを含み、前記反応させることから本質的になり、または前記反応させることからなる。いくつかの実施形態において、Rは、ベンゼン、ピリジン、テトラヒドロピリジン、ピラゾール、ベンゾジオキソール、2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサジアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピロロ[2,3-b]ピリジン、3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン、3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンおよびピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3-オンからなる群から選択される環式環であり、前記環式環は、C1~6アルキル、トリフルオロメチル、C1~6アルコキシ、アミノ、モノまたはジ-C1~6アルキルアミノ、ジ-C1~6アルキルアミノメチル、C1~6アルキルカルボニルアミノ、C1~6アルキルスルホニル、モルホリニルスルホニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニル、モルホリニル、トリアゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルからなる群から選択される置換基で必要に応じて置換されている。
【発明を実施するための形態】
【0042】
詳細な説明
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が明確に反対の意味を指示しなければ、複数表記を含むことに留意されたい。特許請求の範囲は、必要に応じて存在する一切の要素を除外するように起草され得ることにさらに留意されたい。したがって、この記述は、特許請求の範囲の要素の列挙と関連して「専ら」、「のみ」などのような排他的な用語を使用するためのまたは「負の」限定を使用するための先行する記載としての役割を果たすことを意図している。
【0043】
本明細書において使用される「含んでいる」または「含む」という用語は、組成物および方法が表記された要素を含むが、他の要素を除外しないことを意味することが意図される。本明細書で定義される要素から「本質的になる」組成物または方法は、権利が主張される技術の基本的かつ新規な特徴に実質的に影響を及ぼさない他の材料または工程を排除しない。「からなる」とは、微量を超えるその他の成分および実質的な方法工程を除外することを意味するものとする。これらの移行語の各々によって定義される実施形態は、本技術の範囲に属する。実施形態がこれらの用語の1つ(例えば、「含む(comprising)」)によって定義される場合、本開示は、前記実施形態についての「から本質的になる」および「からなる」などの代替の実施形態も含むことを理解されたい。
【0044】
「実質的に」または「本質的に」は、ほぼ完全にまたは完全に、例えば、ある所与の量の95%、96%、97%、98%、99%またはそれを超えることを意味する。
【0045】
本明細書において使用される場合、「約」という用語は、当業者によって理解され、本用語が使用される文脈に応じて、ある程度、変動し得る。本用語が使用されている文脈が与えられた当業者にとって明確でない本用語の使用が存在する場合、「約」は、当該用語のプラスまたはマイナス10%までを意味するであろう。
【0046】
特定の範囲は、本明細書では、「約」という用語が先行する数値で示されている。「約」という用語は、本明細書では、本用語が前置された正確な数に加えて、その用語が前置された数に近いまたは近接する数に対して文言的サポートを与えるために使用される。ある数が具体的に列挙された数に近いかまたは近接するかを判定する際には、近いまたは近接する列挙されていない数は、それが提示されている文脈において、具体的に列挙された数の実質的な等価物を提供する数であり得る。
【0047】
値の範囲が提供されている場合、文脈上明確に別段の指示がなければ下限の単位の10分の1までの、その範囲の上限と下限の間に介在する各値、およびその記載された範囲内の任意の他の記載された値または介在する値が、本技術内に包含されることを理解されたい。これらのより小さな範囲の上限および下限は、記載された範囲内の任意の具体的に除外された制限に従うことを条件として、このより小さな範囲に独立して含まれることができ、同じく本技術に包含される。記載された範囲が限界の一方または両方を含む場合、これらの含まれる限界の一方または両方を除外する範囲も本技術に含まれる。
【0048】
一般に、「置換された」とは、その有機基中に含まれる水素原子への1またはそれを超える結合が非水素または非炭素原子への結合によって置き換えられている有機基(例えば、アルキル基)を指す。置換された基には、炭素原子または水素原子への1またはそれを超える結合が、ヘテロ原子への二重結合または三重結合などの1またはそれを超える結合によって置き換えられた基も含まれる。本開示は、例えば「置換されたアルキル」が必要に応じて1またはそれを超えるアルケンおよび/またはアルキンを含有する実施形態を含むことが理解される。置換された基は、特に明記しない限り、1またはそれを超える置換基で置換される。いくつかの実施形態において、置換された基は、1、2、3、4、5または6個の置換基で置換されている。置換基の例としては、ハロゲン(すなわち、F、Cl、BrおよびI);ヒドロキシル;アルコキシ、アルケノキシ、アルキノキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシおよびヘテロシクリルアルコキシ基;アリール基;ヘテロアリール基;シクロアルキル基;ヘテロシクリル基;カルボニル(オキソ);カルボキシル;エステル;カルバメート;ウレタン;尿素;オキシム;ヒドロキシルアミン;アルコキシアミン;アラルコキシアミン;チオール;硫化物;スルホキシド;スルホン;スルホニル;スルホンアミド;アミン;N-オキシド;ヒドラジン;ヒドラジド;ヒドラゾン;アジド;アミド;尿素;アミジン;グアニジン;エナミン;イミド;イソシアネート;イソチオシアネート;シアネート;チオシアネート;イミン;ニトロ基;ニトリル(すなわち、CN)などが挙げられる。本明細書で使用される場合、「必要に応じて置換された」基は、置換されたまたは置換されていない基を指す。したがって、「必要に応じて置換された」および「置換されたまたは置換されていない」は、互換的に使用され得る。
【0049】
置換された環状基、置換されたシクロアルキル基、置換されたアリール基、置換された複素環式基および置換されたヘテロアリール基などの置換された環基には、水素原子への結合が炭素原子への結合で置き換えられた環および縮合環系も含まれる。したがって、置換された環状基、置換されたシクロアルキル基、置換されたアリール基、置換された複素環式基および置換されたヘテロアリール基は、以下に定義されている置換されたまたは置換されていないアルキル、アルケニルおよびアルキニル基でも置換され得る。
【0050】
本明細書で使用される場合、「環式環」という用語は、必要に応じて1またはそれを超えるヘテロ原子を含む芳香族環または非芳香族環を指す。例示的なヘテロ原子としては、N、O、SまたはBが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、環式環は、O、NまたはSから選択される1~5個のヘテロ原子環員を必要に応じて含む。いくつかの実施形態において、環式環は、O、NまたはSから選択される1~4個のヘテロ原子環員を必要に応じて含む。いくつかの実施形態において、環式環は、O、NまたはSから選択される1~3個のヘテロ原子環員を必要に応じて含む。環式環には、アリール、シクロアルキルおよび複素環式基が含まれる。
【0051】
本明細書で使用される場合、「アリール基」は、ヘテロ原子を含まない環状芳香族炭化水素を指す。アリール基には、単環式、二環式および多環式環系が含まれる。したがって、アリール基には、フェニル、アズレニル、ヘプタレニル、ビフェニレニル、インダセニル、フルオレニル、フェナントレニル、トリフェニレニル、ピレニル、ナフタセニル、クリセニル、ビフェニル、アントラセニル、インデニル、インダニル、ペンタレニルおよびナフチル基が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、アリール基は、基の環部分中に6~14個の炭素を、他の実施形態では6~12個またはさらに6~10個の炭素原子を含む。「アリール基」という語句は、縮合芳香族-脂肪族環系(例えば、ベンゾジオキソール、インダニル、テトラヒドロナフチルなど)などの縮合環を含有する基を含むが、環員の1つに結合したアルキルまたはハロ基などの他の基を有するアリール基を含まない。むしろ、トリルなどの基は、置換されたアリール基と呼ばれる。代表的な置換されたアリール基は、一置換され得る、または1を超えて置換され得る。例えば、一置換されたアリール基には、上に列挙したものなどの置換基で置換され得る2、3、4、5または6置換されたフェニルまたはナフチル基が含まれるが、これらに限定されない。
【0052】
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル基」という用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチル基などの、但しこれらに限定されない環状アルキル基を指す。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、3~8個の炭素環員を有するが、他の実施形態においては、環炭素原子の数は、3~5、3~6または3~7の範囲である。シクロアルキル基は、例えば、以下に記載されている架橋されたシクロアルキル基、およびデカリニルなどの、但しこれに限定されない縮合環などの単環系、二環系および多環系をさらに含む。いくつかの実施形態において、多環式シクロアルキル基は、3個の環を有する。置換されたシクロアルキル基は、上で定義した非水素および非炭素基で1またはそれを超える回数置換され得る。しかしながら、置換されたシクロアルキル基には、上で定義した直鎖または分枝鎖アルキル基で置換された環も含まれる。代表的な置換されたシクロアルキル基は、一置換され得る、または1回を超えて置換され得る、例えば、限定されないが、2,2-、2,3-、2,4-2,5-または2,6-二置換されたシクロヘキシル基であり得、二置換されたシクロヘキシル基は上に列挙したものなどの置換基で置換され得る。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、1またはそれを超えるアルケン結合を有するが、芳香族ではない。
【0053】
本明細書で使用される場合、「複素環式基」という用語は、3またはそれを超える環員を含有する芳香族(ヘテロアリールとも呼ばれる)および非芳香族環化合物を含み、3またはそれを超える環員の1またはそれより多くは、N、O、SまたはBなどの、但しこれらに限定されないヘテロ原子である。いくつかの実施形態において、複素環式基は、3~20の環員を含むが、他のこのような基は、3~6、3~10、3~12または3~15の環員を有する。複素環式基は、O、NまたはSから選択される1~5個のヘテロ原子環員を有し得る。複素環式基は、例えば、イミダゾリル、イミダゾリニルおよびイミダゾリジニル基などの不飽和、部分飽和および飽和環系を包含する。「複素環式基」という語句は、例えばベンゾトリアゾリル、2,3-ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシニルおよびベンゾ[1、3]ジオキソリルなどの縮合芳香族および非芳香族基を含むものなどの縮合環種を含む。この句には、キヌクリジルなどの、但しこれに限定されない、ヘテロ原子を含有する架橋された多環式環系も含まれる。しかしながら、この句には、環員の1つに結合されたアルキル、オキソまたはハロ基などの他の基を有する複素環式基は含まれない。むしろ、これらは「置換された複素環式基」と呼ばれる。複素環式基には、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロフラニル、ジオキソリル、フラニル、チオフェニル、ピロリル、ピロリニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、チアゾリニル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、オキサチアン、ジオキシル、ジチアニル、ピラニル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、ジヒドロピリジル、ジヒドロジチイニル(dihydrodithiinyl)、ジヒドロジチオニル、ホモピペラジニル、キヌクリジル、インドリル、インドリニル、イソインドリル、アザインドリル(ピロロピリジル)、インダゾリル、インドリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンズチアゾリル(benzthiazolyl)、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾオキサジニル、ベンゾジチイニル(benzodithiinyl)、ベンゾオキサチイニル(benzoxathiinyl)、ベンゾチアジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、ピラゾロピリジル、イミダゾピリジル(アザベンゾイミダゾリル)、トリアゾロピリジル、イソオキサゾロピリジル、プリニル、キサンチニル、アデニニル、グアニニル、キノリニル、イソキノリニル、キノリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プテリジニル、チアナフタレニル、ジヒドロベンゾチアジニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロインドリル、ジヒドロベンゾジオキシニル、テトラヒドロインドリル、テトラヒドロインダゾリル、テトラヒドロベンゾイミダゾリル、テトラヒドロベンゾトリアゾリル、テトラヒドロピロロピリジル、テトラヒドロピラゾロピリジル、テトラヒドロイミダゾピリジル、テトラヒドロトリアゾロピリジルおよびテトラヒドロキノリニル基が含まれるが、これらに限定されない。代表的な置換された複素環式基は、一置換され得る、または限定されないが2、3、4、5もしくは6置換されているピリジルもしくはピペラジニル基など、1回を超えて置換され得る、または上に列挙したものなどの様々な置換基で二置換され得る。
【0054】
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール基」という用語は、5またはそれを超える環員を含有する芳香族環化合物を指し、5またはそれを超える環員の1またはそれより多くは、N、O、SまたはBなどの、但しこれらに限定されないヘテロ原子である。いくつかの実施形態において、1またはそれを超えるヘテロ原子は、N、OまたはSから選択される。いくつかの実施形態において、1~4個のヘテロ原子は、N、OまたはSから選択される。いくつかの実施形態において、1~5個のヘテロ原子は、N、OまたはSから選択される。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、5~14の環員を含むが、他のこのような基は、5~6、5~9、5~10、6~9、6~10または6~14の環員を有する。例えば、5員ヘテロアリール基は、5つの環員を有する;6員ヘテロアリール基は6つの環員を有する;9員ヘテロアリール基は9つの環員を有する(ベンゾチオフェンなど、但しこれに限定されない)。ヘテロアリール基としては、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チオフェニル、ベンゾチオフェニル、フラニル、ベンゾフラニル、インドリル、アザインドリル(ピロロピリジル)、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾピリジル(アザベンゾイミダゾリル)、ピラゾロピリジル、トリアゾロピリジル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、イミダゾピリジル、イソオキサゾロピリジル、チアナフタレニル、プリニル、キサンチニル、アデニニル、グアニニル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、キノキサリニルおよびキナゾリニル基などの基が挙げられるが、これらに限定されない。「ヘテロアリール基」という語句は、インドリルおよび2,3-ジヒドロインドリルなどの縮合環化合物を含むが、この語句はアルキル基などの環員の1つに結合された他の基を有するヘテロアリール基を含まない。むしろ、このような置換を有するヘテロアリール基は、「置換されたヘテロアリール基」と呼ばれる。代表的な置換されたヘテロアリール基は、上に列挙したものなどの様々な置換基で1またはそれを超える回数置換され得る。アゾリル基は、窒素原子と、窒素、硫黄および酸素から選択される少なくとも1つの他の原子とを環の一部として含む5員ヘテロアリール基である。アゾリル基としては、イミダゾール、ピラゾール、1,2,3-トリアゾール、1,2,4-トリアゾール、テトラゾール、ペンタゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,5-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、チアゾール、イソチアゾール、1,2,3-チアジアゾール、1,2,4-チアジアゾール、1,2,5-チアジアゾールおよび1,3,4-チアジアゾールが挙げられる。
【0055】
本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、直鎖および分枝炭化水素基の両方を包含する脂肪族炭化水素基を指す。いくつかの実施形態において、アルキルは、1~約20個の炭素原子、1~12個の炭素、1~8個の炭素、1~6個の炭素または1~4個の炭素原子を有する。例えば、C1~6アルキルは、メチル、エチル、プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ネオペンチル、イソペンチルなどを含む1~6個の炭素を有する脂肪族炭化水素を指す。
【0056】
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシ」という用語は-OHとして定義される。
【0057】
本明細書で使用される場合、「アルコキシ、」という用語は、本明細書で特に定義されない限り、ヒドロキシル基の水素原子をアルキルで置換することによって形成される基を指す。例えば、C1~6アルコキシには、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、n-ブトキシ、n-ペンチルオキシ、イソプロポキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシ、ネオペンチルオキシ、イソペンチルオキシなどが含まれる。
【0058】
さらに、「ハロゲン」とは、フッ素、臭素、塩素およびヨウ素を指す。
【0059】
さらに、「アミノ」という用語は-NH2として定義され、「アルキルアミノ」という用語はモノまたはジ-アルキル置換されたアミノを指す。例えば、C1~6アルキルアミノは、モノまたはジ-C1~6アルキル置換されたアミノを含む。
【0060】
さらに、用語「アルキルチオ」は、-SR(式中、Rはアルキルである)として定義され、用語「シアノ」は、-CNとして定義される。
【0061】
当業者は、本技術の化合物が互変異性、配座異性、幾何異性および/または光学異性の現象を示し得ることを理解するであろう。本明細書および特許請求の範囲内の式の図は、可能な互変異性体、配座異性体、光学異性体または幾何異性体の形態の1つのみを表すことができるので、本技術は、本明細書に記載されている有用性の1またはそれより多くを有する化合物の任意の互変異性体、配座異性体、光学異性体および/または幾何異性体の形態ならびにこれらの様々な異なる形態の混合物を包含することを理解されたい。本明細書で使用される場合、「異性体」は、化合物の互変異性体、配座異性体、光学異性体、幾何異性体またはこれらの任意の組み合わせを指す。構造異性体は、本明細書で使用される「異性体」の意味には含まれない。
【0062】
当業者によって容易に理解されるように、多種多様な官能基および他の構造が互変異性を示し得、本明細書に記載される化合物の全ての互変異性体は本技術の範囲内にある。
【0063】
「光学異性体」としても知られる化合物の立体異性体は、特定の立体化学が明示的に示されていない限り、構造のすべてのキラル、ジアステレオマーおよびラセミ形態を含む。したがって、本技術で使用される化合物は、描写から明らかなように、任意のまたはすべての不斉(stereogenic)原子において富化または分割された光学異性体を含む。ラセミ混合物およびジアステレオマー混合物の両方、ならびに個々の光学異性体は、それらのエナンチオマーのまたはジアステレオマーのパートナーを実質的に含まないように単離または合成することができ、これらはすべて本技術の範囲内にある。
【0064】
「薬学的に許容され得る」とは、生物学的にまたは他の点で望ましくないものではない材料を意味し、例えば、その材料は、望ましくない生物学的作用を引き起こさずに、またはその材料がその中に含有される組成物の他の成分のいずれとも有害な様式で相互作用せずに、患者に投与される薬学的組成物中に組み込まれ得る。「薬学的に許容され得る」という用語が薬学的担体または賦形剤を指すために使用される場合、その担体または賦形剤が毒物学的および製造試験の必要な基準を満たしていること、または米国食品医薬品局によって作成されたInactive Ingredient Guideに含まれていることを意味する。
【0065】
一般に、保護することができる特定の部分(ヒドロキシ、アミン、カルボニルなど)への言及は、本開示のいくつかの実施形態では保護基を含む。例えば、いくつかの実施形態において、本明細書に含まれる-OH部分は-OPも含み、Pは保護基である。本明細書で言及される保護基は、当業者によって選択され得、当技術分野において記載される基および戦略、例えば、R.Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers(1989);T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Greene’s protective groups in organic synthesis,John Wiley&Sons(2006);L.Fieser and M.Fieser,Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1994);およびL.Paquette,ed.,Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1995)およびこれらの後続版中に記載されているものなどを含み得る。
【0066】
「被験体」は、処置、観察または実験の対象であったまたは対象となるであろう動物、例えば哺乳動物(ヒトを含む)を指す。「被験体」および「患者」は、別段の指示がない限り、交換可能に使用され得る。本明細書に記載されている方法は、ヒト治療および/または獣医学用途において有用であり得る。いくつかの実施形態において、被験体は哺乳動物である。いくつかの実施形態において、被験体はヒトである。
【0067】
「治療有効量」および「有効量」という用語は互換的に使用され、以下に定義されている処置を必要とする患者(例えば、ヒト)に1またはそれを超える用量で投与された場合に、このような処置を実施するのに十分である化合物の量を指す。治療有効量は、患者、処置される疾患、患者の体重および/もしくは年齢、疾患の重症度、または資格のある処方者もしくは介護者によって決定される投与様式に応じて変化する。
【0068】
「処置」または「処置すること」という用語は、(i)疾患の発症を遅延させる、すなわち、疾患の臨床症候を発症させないもしくはその発症を遅延させる目的で;(ii)前記疾患を阻止する、すなわち、臨床症候の発生を停止させる目的で;および/または(iii)疾患を軽減する、すなわち、臨床症候もしくはその重症度の後退を引き起こす目的で;本明細書に開示される化合物を投与することを意味する。
【0069】
別段の定義がなければ、本明細書において使用される全ての技術用語および科学用語は、当業者によって一般的に理解されているものと同じ意味を有する。本技術の教示の実施または試験において、本明細書に記載されているものと同様のまたは等価な任意の方法および材料を使用することもできるが、本明細書では、代表的な例示的な方法および材料が記載されている。
【0070】
本技術は、VAP-1に対する阻害活性を有する化合物またはその塩、すなわち式Xの化合物
【化12】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
1は、水素またはフルオロであり;
R
2およびR
3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1~6アルキル、-Rおよび-C≡C-Rからなる群から選択され;
前記Rは、置換されたまたは置換されていない環式環であり、O、NまたはSから選択される1~5個のヘテロ原子環員を必要に応じて含有し、前記環式環は芳香族または非芳香族である;
が本明細書において提供される。
【0071】
式Xの化合物のいくつかの実施形態において、Rは置換されたまたは置換されていないアリールである。式Xの化合物のいくつかの実施形態において、Rは、置換されたまたは置換されていないフェニルである。式Xの化合物のいくつかの実施形態において、Rは、置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである。式Xの化合物のいくつかの実施形態において、Rは、置換されたまたは置換されていない非芳香族複素環式である。
【0072】
式Xの化合物のいくつかの実施形態において、置換されたまたは置換されていない環式環は、置換されたまたは置換されていないベンゼン、置換されたまたは置換されていないピリジン、置換されたまたは置換されていないテトラヒドロピリジン、置換されたまたは置換されていないピラゾール、置換されたまたは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたまたは置換されていない2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、置換されたまたは置換されていないベンゾチアゾール、置換されたまたは置換されていないベンゾオキサジアゾール、置換されたまたは置換されていないベンゾトリアゾール、置換されたまたは置換されていないインダゾール、置換されたまたは置換されていないピロロ[2,3-b]ピリジン、置換されたまたは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、置換されたまたは置換されていない3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、置換されたまたは置換されていない1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、置換されたまたは置換されていない1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、置換されたまたは置換されていない2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、置換されたまたは置換されていないピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン、置換されたまたは置換されていない3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンおよび置換されたまたは置換されていないピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3-オンからなる群から選択される。
【0073】
式Xの化合物のいくつかの実施形態において、R2およびR3は、同時に水素、ハロゲン、C1~6アルキル、-Rまたは-C≡C-Rであることはできない。式Xの化合物のいくつかの実施形態において、R2およびR3は、同時に水素、ハロゲンまたはC1~6アルキルであることはできない。式Xの化合物のいくつかの実施形態において、R2およびR3は同時に水素であることはできない。式Xの化合物のいくつかの実施形態において、R2およびR3は同時にハロゲンであることはできない。式Xの化合物のいくつかの実施形態において、R2およびR3は同時にC1~6アルキルであることはできない。式Xの化合物のいくつかの実施形態において、R2およびR3は同時に-Rまたは-C≡C-Rであることはできない。式Xの化合物のいくつかの実施形態において、R2およびR3は同時に-Rであることはできない。式Xの化合物のいくつかの実施形態において、R2およびR3は同時に-C≡C-Rであることはできない。
【0074】
別の態様では、以下の式1の化合物、もしくはその立体異性体、または薬学的に許容され得るそれらの塩:
【化13】
式中、
R
1は、水素またはフルオロであり、
R
2およびR
3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1~6アルキル、-Rおよび-C≡C-Rからなる群から選択され;
R
2およびR
3は、同時に水素、ハロゲン、C
1~6アルキル、-Rまたは-C≡C-Rであることはできず;
前記Rは、ベンゼン、ピリジン、テトラヒドロピリジン、ピラゾール、ベンゾジオキソール、2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサジアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピロロ[2,3-b]ピリジン、3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン、3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンおよびピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3-オンからなる群から選択される環式環であり;
前記環式環は、C
1~6アルキル、トリフルオロメチル、C
1~6アルコキシ、アミノ、モノまたはジ-C
1~6アルキルアミノ、ジ-C
1~6アルキルアミノメチル、C
1~6アルキルカルボニルアミノ、C
1~6アルキルスルホニル、モルホリニルスルホニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニル、モルホリニル、トリアゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルからなる群から選択される置換基で必要に応じて置換されている、
が本明細書において提供される。
【0075】
本技術による式1の化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得るそれらの塩において、R1は好ましくはフルオロであり得る。式1の化合物のいくつかの実施形態において、R1は水素である。
【0076】
式1の化合物のいくつかの実施形態において、R2は、水素であり、R3は、ハロゲン、-Rまたは-C≡C-Rである。
【0077】
さらに、本技術による式1の化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得るそれらの塩において、R2およびR3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲンおよび-Rからなる群から選択され、R2およびR3は、同時に水素、ハロゲンまたは-Rであることはできない。いくつかの実施形態において、R2は水素であり得、R3はハロゲンまたは-Rであり得る。いくつかの実施形態において、R2は水素であり、R3はハロゲンまたは-C≡C-Rである。いくつかの実施形態において、R2は水素であり、R3は-Rである。いくつかの実施形態において、R2は水素であり、R3は-C≡C-Rである。
【0078】
式1の化合物のいくつかの実施形態において、Rはベンゼンおよびピラゾールからなる群から選択される環式環である。いくつかの実施形態において、前記環式環は、C1~6アルキル、C1~6アルキルスルホニルおよびピペラジニルからなる群から選択される置換基で置換されている。
【0079】
式1の化合物のいくつかの実施形態において、R1はフルオロであり、R2は水素であり、R3はハロゲンまたは-Rであり、前記Rはベンゼンおよびピラゾールからなる群から選択される環式環であり、前記環式環はC1~6アルキル、C1~6アルキルスルホニルおよびピペラジニルからなる群から選択される置換基で置換されている。
【0080】
本技術による式1の化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得るそれらの塩において、Rは、好ましくは、ベンゼン、ピリジン、テトラヒドロピリジン、ピラゾール、ベンゾジオキソール、2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサジアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピロロ[2,3-b]ピリジン、3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、1,4-ベンゾオキサジン-3-オンおよび1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オンからなる群から選択され得る。より好ましくは、Rは、ベンゼンおよびピラゾールからなる群から選択される環式環であってもよい。前記環式環は、C1~6アルキル、C1~6アルキルスルホニルおよびピペラジニルからなる群から選択される置換基で置換され得る。
【0081】
式1の化合物のいくつかの実施形態において、R1はフルオロであり、R2は水素であり、R3はハロゲンまたは-Rであり、Rはベンゼンおよびピラゾールからなる群から選択される環式環であり、前記環式環はC1~6アルキル、C1~6アルキルスルホニルおよびピペラジニルからなる群から選択される置換基で置換されており、または薬学的に許容され得るその塩である。
【0082】
別の態様では、式11の化合物
【化14】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;式中、R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリール、または置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールである、
が本明細書において提供される。
【0083】
式11の化合物のいくつかの実施形態において、R3は置換されたアリールである。式11の化合物のいくつかの実施形態において、R3は置換されたフェニルである。式11の化合物のいくつかの実施形態において、R3は、置換されたもしくは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたもしくは置換されていないベンゾオキサジアゾール、またはフェニルであり、前記フェニルは、C1~6アルキルカルボニルアミノまたはオキサゾリルで置換されている。
【0084】
別の態様では、式12の化合物
【化15】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;式中、R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリール、または置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールである、
が本明細書において提供される。式12の化合物のいくつかの実施形態において、R
3は置換されたまたは置換されていないアリールである。式12の化合物のいくつかの実施形態において、R
3は、置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである。
【0085】
式12の化合物のいくつかの実施形態において、R3は、置換されたもしくは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたもしくは置換されていない2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、置換されたもしくは置換されていないベンゾチアゾール、置換されたもしくは置換されていないベンゾオキサジアゾール、置換されたベンゼン、または置換されたピリジンである。式12の化合物のいくつかの実施形態において、ベンゼンまたはピリジンは、トリフルオロメチル、アミノ、C1~6アルキルカルボニルアミノ、C1~6アルキルスルホニル、モルホリニルスルホニル、モルホリニル、トリアゾリルおよびオキサゾリルで置換されている。
【0086】
別の態様では、式13の化合物
【化16】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;式中、R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリール、または置換されたもしくは置換されていない環式環である、
が本明細書において提供される。
【0087】
式13の化合物のいくつかの実施形態において、R3は置換されたまたは置換されていないアリールである。式13の化合物のいくつかの実施形態において、R3は、置換されたもしくは置換されていないベンゾオキサジアゾール、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、置換されたもしくは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたもしくは置換されていないインダゾール、置換されたもしくは置換されていないピラゾール、置換されたもしくは置換されていないベンゾトリアゾール、置換されたもしくは置換されていない1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、置換されたもしくは置換されていない1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、または置換されたフェニルである。
【0088】
式13の化合物のいくつかの実施形態において、R3は、ジ-C1~6アルキルアミノメチル、C1~6アルキルスルホニル、モルホリニルカルボニル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ピペラジニルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルで置換されたフェニルである。
【0089】
式13の化合物のいくつかの実施形態において、R3は、置換されたまたは置換されていない複素環式基である。式13の化合物のいくつかの実施形態において、R3はテトラヒドロピリジンである。
【0090】
式13の化合物のいくつかの実施形態において、R3は、置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである。式13の化合物のいくつかの実施形態において、R3はピロロ[2,3-b]ピリジンまたは置換されたピリジンである。式13の化合物のいくつかの実施形態において、R3は、トリフルオロメチル、C1~6アルコキシ、モノもしくはジ-C1~6アルキルアミノまたはモルホリニルで置換されたピリジンである。
【0091】
式13の化合物のいくつかの実施形態において、R3は、ベンゼン、ピリジン、ベンゾオキサジアゾール、3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、ベンゾジオキソール、インダゾール、ベンゾトリアゾール、1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、またはピロロ[2,3-b]ピリジンからなる群から選択される環式環であり;前記環式環は、C1~6アルキル、トリフルオロメチル、C1~6アルコキシ、モノまたはジ-C1~6アルキルアミノ、ジ-C1~6アルキルアミノメチル、C1~6アルキルスルホニル、モルホリニルカルボニル、モルホリニル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルからなる群から選択される置換基で必要に応じて置換されている。
【0092】
別の態様では、式14の化合物
【化17】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;式中、R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリール、または置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールである、
が本明細書において提供される。
【0093】
式14の化合物のいくつかの実施形態において、R3は置換されたアリールである。
【0094】
式14の化合物のいくつかの実施形態において、R3は、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、または置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジンである。
【0095】
式14の化合物のいくつかの実施形態において、R3は、置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである。式14の化合物のいくつかの実施形態において、R3は、置換されたピラゾール、置換されたピリジン、置換されたもしくは置換されていない2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、または置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンである。式14の化合物のいくつかの実施形態において、R3は、モノまたはジ-C1~6アルキルアミノまたはモルホリニルで置換されたピリジンである。
【0096】
本明細書で提供される化合物は、VAP-1の阻害剤である。VAP-1阻害は、例えば、最大半量阻害濃度(IC50)を決定することによって測定され得る。VAP-1に対するIC50を決定するための1つの方法が本明細書中に提供されている。
【0097】
一実施形態において、化合物は、VAP-1の阻害剤である。選択性は、例えば、VAP-1の阻害を、MAO-A(モノアミンオキシダーゼ-A)、MAO-B(モノアミンオキシダーゼ-B)およびDAO(ジアミンオキシダーゼ)などの他のアミノオキシダーゼの阻害と比較することによって決定され得る。一実施形態において、前記「有意に高い阻害活性」は、インビトロ酵素分析(インビトロ酵素アッセイ)試験から得られたVAP-1に対するIC50が、MAO-AのIC50の少なくとも3000分の1、MAO-BのIC50の少なくとも100分の1、またはDAOのIC50の少なくとも100分の1であることを意味する。別の実施形態において、「有意に高い阻害活性」は、インビトロ酵素分析(インビトロ酵素アッセイ)試験から得られたVAP-1に対するIC50が、MAO-AのIC50の少なくとも3000分の1、MAO-BのIC50の少なくとも100分の1、およびDAOのIC50の少なくとも100分の1であることを意味する。
【0098】
別の態様では、式Xもしくは式1の化合物、もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩は、以下の化合物または薬学的に許容され得るそれらの塩から選択される。
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-ブロモ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]フェニル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(モルホリン-4-イルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[3-(1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]ピリジン-2-イル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
6-(2-アミノ-1,3-ベンゾチアゾール-5-イル)-2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
N-[5-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
6-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]-8-メチル-3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン塩酸塩;
N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-5-イル]フェニル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-5-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-5-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[3-(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-2-[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(モルホリン-4-イルカルボニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[3-(1H-ピラゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[3-(5-シクロプロピル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(5-シクロプロピル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(6-メトキシピリジン-3-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[6-(ジメチルアミノ)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-インダゾール-6-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-ベンゾトリアゾール-6-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
7-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン塩酸塩;
6-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン塩酸塩;
6-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-8-メチル-3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン塩酸塩;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(4-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-7-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-6-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(4-メチルスルホニルフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(4-ピペラジン-1-イルフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[6-(ジメチルアミノ)-3-ピリジル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
6-[2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-キノリン-2-オン;
6-[2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-1-メチル-3,4-ジヒドロキノリン-2-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(1-エチルピラゾール-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(1-メチルピラゾール-4-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-[6-(ジメチルアミノ)-3-ピリジル]エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(6-モルホリノ-3-ピリジル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-7-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
6-[2-[2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]エチニル]-3,4-ジヒドロ-1H-キノリン-2-オン;および
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(4-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-7-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン。
【0099】
式1の化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩に関して、より好ましい化合物は、以下の化合物からなる群から選択される化合物または薬学的に許容され得るそれらの塩であり得る。
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;および
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(1-エチルピラゾール-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン。
【0100】
式1の化合物または薬学的に許容され得るその塩は、シスまたはトランス構造の幾何異性体として存在し得る。したがって、別段示されない限り、式1の化合物またはその塩は、シスおよびトランス構造の両方の幾何異性体を含む。
【0101】
本技術の式1の化合物は、薬学的に許容され得る塩の形態であり得る。本明細書で使用される「薬学的に許容され得る塩」という用語は、過度の毒性、刺激およびアレルギー反応を伴わずに疾患の処置に適しており;合理的な利益/リスク比に相応しており;それらの意図された用途に対して有効である、水溶性もしくは油溶性または水分散性もしくは油分散性である本技術の化合物の塩または双性イオン形態を表す。塩は、化合物の最終的な単離および精製中に、または例えば遊離塩基の形態の適切な化合物を適切な酸と反応させることによって別個に調製することができる。そのような塩には、従来の酸付加塩、例えば、塩酸、臭素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、または硝酸などの無機酸に由来する塩、および酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、クエン酸、マレイン酸、マロン酸、メタンスルホン酸、酒石酸、リンゴ酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、2-アセトキシ安息香酸、フマル酸、p-トルエンスルホン酸、シュウ酸またはトリフルオロ酢酸などの有機酸に由来する塩が含まれる。さらに、前記塩は、従来の金属塩の類型、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシウムなどの金属に由来する塩を含む。前記酸付加塩または金属塩は、従来の方法に従って調製することができる。
【0102】
本技術による式1の化合物もしくはその立体異性体またはそれらの塩は、様々な方法によって調製され得る。例えば、本技術による式1aの化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩は、式2の化合物を式3aの化合物または式3bの化合物と反応させて式1aaの化合物を得る工程および前記式1aaの化合物を脱保護する工程を含む調製方法によって調製することができる。
【化18】
【0103】
前記式1a、1aa、2、3aおよび3bにおいて、Bocはアミン保護基(例えば、tert-ブトキシカルボニル、9-フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)、ベンジルオキシカルボニル(CBZ)、トリフェニルメチル(トリチル)など)であり、Zはボロン酸(B(OH)2)またはボロン酸ピナコールエステルであり、R、R1およびR3は上に定義されるのと同じである。
【0104】
上記式2の化合物の、式3aの市販の化合物との反応は、鈴木反応を介して行い得る。前記反応は、パラジウム触媒を使用することによって行うことができる。パラジウム触媒としては、二酢酸パラジウム(Pd(OAc)2)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pd2(dba)3)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh3)4)またはパラジウムジ[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロリド(PdCl2(dppf)2)などが挙げられる。パラジウム触媒下で行われる反応では、パラジウム触媒に加えて、配位子および塩基を添加することができる。前記配位子は、(S)-2,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1-ビナフチル(BINAP)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)、(トリ-O-トリル)ホスフィン(P(O-Tol)3)などを含み、前記塩基は、炭酸セシウム(Cs2CO3)、炭酸ナトリウム(Na2CO3)、炭酸カリウム(K2CO3)、フッ化カリウム(KF)、フッ化セシウム(CsF)、水酸化ナトリウム(NaOH)、リン酸カリウム(potassium phosphonate)(K3PO4)、ナトリウムtert-ブトキシド(tert-BuONa)、カリウムtert-ブトキシド(tert-BuOK)などの無機塩基を含む。
【0105】
反応は、50℃~150℃、好ましくは80℃~110℃の範囲の温度で、ベンゼンもしくはトルエンなどの非極性有機溶媒、またはジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、1,2-ジメトキシエタン、N,N-ジメチルホルムアミドなどの極性溶媒中で実施され得る。例えば反応時間を含む他の反応条件は、従来の鈴木反応の反応条件から決定され得る(Barbara CzakoおよびLaszlo Kurti,STRATEGIC APPLICATIONS of NAMED REACTIONS in ORGANIC SYNTHESIS,2005)。
【0106】
さらに、式2の化合物と式3bの市販の化合物(すなわち、エチン誘導体)の反応は、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)などのパラジウム試薬およびヨウ化銅を用いた薗頭カップリング反応を介して行うことができる。カップリング反応は、室温または加熱された温度、例えば20℃~60℃の範囲の温度で行われ得る。さらに、前記カップリング反応は、反応速度および反応収率を向上させるために、ジイソプロピルアミン、トリエチルアミンなどの塩基およびトリフェニルホスフィンなどの配位子の存在下で行うことができる。
【0107】
式1aaの化合物の脱保護は、アミン保護基を除去する従来の方法によって行うことができる。例えば、前記脱保護は、遊離アミンの形態でアミン保護基を除去することによって、またはジエチルエーテル、1,4-ジオキサンなどの有機溶媒中に溶解された塩化水素を使用することによって塩酸塩の形態でアミン保護基を除去することによって行うことができる。
【0108】
式2の化合物は、以下の反応スキーム1に従って調製することができる。
反応スキーム1。
【化19】
反応スキーム1において、R
1およびBocは上記で定義したものと同じである。
【0109】
式4の化合物は市販されている。式4の化合物は、ヒドラジンとの反応を介して式5の化合物に変換することができる。前記ヒドラジン導入反応は、テトラヒドロフランなどの溶媒中において、約70℃で行うことができる(例えば、国際公開第2015/014283号など)。
【0110】
式5の化合物は、環化反応を介して式6の化合物に変換することができる。前記環化反応は、カルボニルジイミダゾール(CDI)をテトラヒドロフランまたはアセトニトリルなどの極性溶媒中で、室温~90℃の範囲の温度で使用することによって行うことができる(例えば、国際公開第2015/014283号など)。
【0111】
式6の化合物は、式7の化合物との光延反応または式8の化合物とのカップリング反応を介して式2の化合物に変換することができる。
【0112】
上記式6の化合物と式7の化合物の反応は、光延反応を介して行うことができる。例えば、前記反応は、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)またはアゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)を使用して、トリフェニルホスフィンまたはトリn-ブチルホスフィンの存在下で行うことができる。反応溶媒は、ジクロロメタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドなどの極性有機溶媒であり得る。反応は0℃~室温で行ってもよく、場合により高温で行うことができる。反応時間を含む他の反応条件は、従来の光延反応の反応条件から決定され得る(Barbara CzakoおよびLaszlo Kurti,STRATEGIC APPLICATIONS of NAMED REACTIONS in ORGANIC SYNTHESIS,2005)。
【0113】
式6の化合物の、式8の化合物とのカップリング反応は、塩基および溶媒の存在下で行うことができる。前記塩基は、炭酸セシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどであり得、前記溶媒は、N,N-ジメチルホルムアミド、ジオキサン、テトラヒドロフランなどの有機溶媒であり得る。さらに、前記反応は、室温~100℃で行うことができる。
【0114】
式8の化合物は、式7の化合物の塩素化反応から得ることができる。前記塩素化反応は、従来の無機塩基および有機溶媒の存在下で行うことができる。
【0115】
R
1が水素である式7の化合物(式7aの化合物)は市販されており、R
1がフルオロである式7の化合物(式7bの化合物)は、以下の反応スキーム2に従って調製することができる。
反応スキーム2。
【化20】
反応スキーム2において、TBDMSはヒドロキシル保護基であるtert-ブチルジメチルシリルであり、Bocは上記で定義したものと同じである。
【0116】
式9の化合物は市販されており、公知の方法(例えば、国際公開第2013/163675号など)に従って調製することができる。式9の化合物は、gem-ジフルオロオレフィン化反応を介して式10の化合物に変換することができる。gem-ジフルオロオレフィン化反応は、カリウムtert-ブトキシド(tert-BuOK)、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LiHMDS)などの塩基の存在下、ジフルオロメチル2-ピリジルスルホンなどのフッ素化スルホンを用いて行うことができる。反応溶媒は、N,N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランなどの有機溶媒であり得、反応は-40℃~0℃の温度で行うことができる(Yanchuan Zhao;Weizhou Huang;Lingui Zhu;Jinbo Hu,Organic Letters,12,pp.1444-1447,2010)。
【0117】
式10の化合物は、ヒドロキシル保護基(TBDMS)の脱保護反応を介して式7bの化合物に変換することができる。ヒドロキシル保護基の脱保護反応は、公知の方法(Theodora W.Greene and Peter G.M.Wuts,Protective groups in organic synthesis,3rd Ed.1999)に従って行うことができる。例えば、ヒドロキシル保護基(TBDMS)の脱保護反応は、テトラブチルアンモニウム(amonium)フルオリド(TBAF)などの有機塩を用いて、ジクロロメタン、テトラヒドロフランなどの溶媒中、室温で行うことができる。W.Green;P.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis,127~141、,708~711,1999)。
【0118】
本技術のトリアゾロピリジン-3-オン、すなわち式1の化合物、もしくはその立体異性体、または薬学的に許容され得るそれらの塩は、VAP-1に対する阻害活性を有するので、VAP-1媒介性疾患の予防または処置に有用に適用することができる。好ましくは、本技術による式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩は、非アルコール性脂肪性肝炎(nonalcoholic steatohepatitis)(NASH)の処置の予防に有用に適用することができる。
【0119】
いくつかの実施形態において、脂質およびリポタンパク質障害(高コレステロール血症、高トリグリセリド血症およびアテローム性動脈硬化症など、但しこれらに限定されない)、蓄積された脂質および特にトリグリセリドの蓄積およびその後の線維化促進経路の活性化に起因する臓器の慢性脂肪性および線維性変性から生じる症状および疾患(肝臓におけるNASHおよび慢性胆汁うっ滞症状、腎臓における糸球体硬化症および糖尿病性腎症、眼における黄斑変性および糖尿病性網膜症、ならびに脳におけるアルツハイマー病などの神経変性疾患、または末梢神経系における糖尿病性神経障害など、但しこれらに限定されない)、I型またはII型糖尿病ならびにI型およびII型糖尿病の臨床的合併症(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害または末梢動脈閉塞性疾患(PAOD)など、但し、これらに限定されない)、慢性の肝内またはいくつかの形態の肝外胆汁うっ滞性症状、肝線維症、急性肝内胆汁うっ滞性症状、不適切な胆汁組成から生じる閉塞性または慢性炎症性障害(コレステロール胆石とも称される胆石症など、但しこれに限定されない)、食事性脂肪および脂溶性食事性ビタミンの低下した取り込みを伴う胃腸症状、炎症性腸疾患、肥満およびメタボリックシンドローム(脂質異常症、糖尿病および異常に高い肥満度指数の複合された症状)、細胞内細菌または寄生性原虫による持続性感染症、非悪性過剰増殖性障害、悪性過剰増殖性障害(様々な形態の癌、具体的にはある種の形態の乳癌、肝臓癌もしくは結腸(colon)癌または肝細胞癌腫、結腸腺腫およびポリープ症からなる群から選択される障害など、但しこれらに限定されない)、特に結腸腺癌および肝細胞癌腫、脂肪肝および関連する症候群、B型肝炎感染症、C型肝炎感染症および/またはアルコール誘発性肝硬変ともしくは肝炎のウイルス媒介性形態と関連する胆汁うっ滞性および線維化効果、慢性肝疾患のまたは外科的肝臓切除の結果としての肝不全または肝機能不全、急性心筋梗塞、急性脳卒中、慢性閉塞性アテローム性硬化症の終点として発生する血栓症、変形性関節症、関節リウマチ、乾癬、または脳梗塞の、個別またはこれらの任意の組み合わせの予防および/または処置のための医薬品の調製における、本技術によるトリアゾロピリジン-3-オン、すなわち、式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩の使用が本明細書において提供される。
【0120】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される化合物および/または薬学的組成物は、原発性胆汁性肝硬変(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、進行性家族性胆汁うっ滞症(PFIC)、アルコール誘発性肝硬変および関連する胆汁うっ滞症、およびいくつかの形態の肝外胆汁うっ滞性症状または肝線維症などの慢性肝内症状の予防および/または処置のために使用される。
【0121】
いくつかの実施形態において、慢性肝内症状および/またはいくつかの形態の肝外胆汁うっ滞性症状を処置することを必要とする患者において慢性肝内症状および/またはいくつかの形態の肝外胆汁うっ滞性症状を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。いくつかの実施形態において、慢性肝内症状は、PBC、PSC、PFIC、ならびにアルコール誘発性肝硬変および関連する胆汁うっ滞症から選択される。
【0122】
いくつかの実施形態において、肝線維症を処置することを必要とする患者において肝線維症を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0123】
いくつかの実施形態において、脂質およびリポタンパク質障害を処置することを必要とする患者において脂質およびリポタンパク質障害を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。いくつかの実施形態において、脂質およびリポタンパク質障害は、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、およびアテローム性動脈硬化症から選択される。
【0124】
いくつかの実施形態において、蓄積された脂質および特にトリグリセリドの蓄積およびその後の線維化促進経路の活性化に起因する臓器の慢性脂肪性および線維性変性から生じる症状または疾患を処置することを必要とする被験体において前記症状または疾患を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。いくつかの実施形態において、蓄積された脂質および特にトリグリセリドの蓄積およびその後の線維化促進経路の活性化に起因する臓器の慢性脂肪性および線維性変性から生じる症状または疾患は、肝臓におけるNASHおよび慢性胆汁うっ滞性症状、腎臓における糸球体硬化症および糖尿病性腎症、眼における黄斑変性および糖尿病性網膜症、ならびに神経変性疾患から選択される。いくつかのさらなる実施形態において、神経変性疾患は、脳におけるアルツハイマー病および末梢神経系における糖尿病性神経障害から選択される。
【0125】
いくつかの実施形態において、I型またはII型糖尿病ならびにI型およびII型糖尿病の臨床的合併症を処置することを必要とする患者においてI型またはII型糖尿病ならびにI型およびII型糖尿病の臨床的合併症を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。いくつかの実施形態において、I型糖尿病を処置することを必要とする患者においてI型糖尿病を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。いくつかの実施形態において、II型糖尿病を処置することを必要とする患者においてII型糖尿病を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。いくつかの実施形態において、I型およびII型糖尿病の1またはそれを超える臨床的合併症を処置することを必要とする患者においてI型およびII型糖尿病の1またはそれを超える臨床的合併症を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。いくつかの実施形態において、I型およびII型糖尿病の臨床的合併症は、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、および末梢動脈閉塞性疾患(PAOD)、またはこれらの任意の組み合わせから選択される。
【0126】
いくつかの実施形態において、急性肝内胆汁うっ滞性症状を処置することを必要とする患者において急性肝内胆汁うっ滞性症状を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0127】
いくつかの実施形態において、不適切な胆汁組成から生じる閉塞性または慢性炎症性障害を処置することを必要とする患者において不適切な胆汁組成から生じる閉塞性または慢性炎症性障害を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。いくつかの実施形態において、不適切な胆汁組成から生じる閉塞性または慢性炎症性障害は、コレステロール結石とも称される胆石症である。
【0128】
いくつかの実施形態において、食事性脂肪および脂溶性食事性ビタミンの低下した取り込みを伴う胃腸症状を処置することを必要とする患者において食事性脂肪および脂溶性食事性ビタミンの低下した取り込みを伴う胃腸症状を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0129】
いくつかの実施形態において、炎症性腸疾患を処置することを必要とする患者において炎症性腸疾患を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0130】
いくつかの実施形態において、肥満およびメタボリックシンドロームを処置することを必要とする患者において肥満およびメタボリックシンドロームを処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0131】
いくつかの実施形態において、細胞内細菌または寄生性原虫による持続性感染症を処置することを必要とする患者において細胞内細菌または寄生性原虫による持続性感染症を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0132】
いくつかの実施形態において、非悪性過剰増殖性障害を処置することを必要とする患者において非悪性過剰増殖性障害を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0133】
いくつかの実施形態において、悪性過剰増殖性障害を処置することを必要とする患者において悪性過剰増殖性障害を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。いくつかの実施形態において、悪性過剰増殖性障害は、異なる形態の癌、具体的には特定の形態の乳癌、肝臓癌もしくは結腸癌、または肝細胞癌腫、結腸腺腫およびポリープ症からなる群から選択される障害から選択される。
【0134】
いくつかの実施形態において、結腸腺癌を処置することを必要とする患者において結腸腺癌を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0135】
いくつかの実施形態において、肝細胞癌腫を処置することを必要とする患者において肝細胞癌腫を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0136】
いくつかの実施形態において、脂肪肝および関連する症候群を処置することを必要とする患者において脂肪肝および関連する症候群を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0137】
いくつかの実施形態において、B型肝炎感染症を処置することを必要とする患者においてB型肝炎感染症を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0138】
いくつかの実施形態において、C型肝炎感染症を処置することを必要とする患者においてC型肝炎感染症を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0139】
いくつかの実施形態において、アルコール誘発性肝硬変とまたは肝炎のウイルス媒介性形態と関連する胆汁うっ滞性および線維化効果を処置することを必要とする患者において前記胆汁うっ滞性および線維化効果を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0140】
いくつかの実施形態において、慢性肝疾患のまたは外科的肝臓切除の結果としての肝不全または肝機能不全を処置することを必要とする患者において前記肝不全または肝機能不全を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0141】
いくつかの実施形態において、急性心筋梗塞を処置することを必要とする患者において急性心筋梗塞を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0142】
いくつかの実施形態において、急性脳卒中(acute stroke)を処置することを必要とする患者において急性脳卒中を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0143】
いくつかの実施形態において、慢性閉塞性アテローム性硬化症の終点として発生する血栓症を処置することを必要とする患者において前記血栓症を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0144】
いくつかの実施形態において、変形性関節症を処置することを必要とする患者において変形性関節症を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0145】
いくつかの実施形態において、関節リウマチを処置することを必要とする患者において関節リウマチを処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0146】
いくつかの実施形態において、乾癬を処置することを必要とする患者において乾癬を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0147】
いくつかの実施形態において、脳梗塞を処置することを必要とする患者において脳梗塞を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物または組成物を前記患者に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。
【0148】
したがって、本技術は、治療有効量の式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩を有効成分として含む、血管接着タンパク質-1(VAP-1)を阻害するための薬学的組成物を含む。一実施形態において、本技術は、治療有効量の式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩を有効成分として含む、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を予防または処置するための薬学的組成物を提供する。いくつかの実施形態において、治療有効量の式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩と、少なくとも1つの薬学的に許容され得る担体または賦形剤とを含む、これらから本質的になる、またはこれらからなる、NASHを予防または処置するための薬学的組成物が本明細書において提供される。
【0149】
別の態様において、本技術は、治療有効量の式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩と、少なくとも1つの薬学的に許容され得る担体または賦形剤とを含む、これらから本質的になる、またはこれらからなる、糖尿病性腎症を予防または処置するための薬学的組成物を提供する。
【0150】
別の態様において、本技術は、治療有効量の式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩と、少なくとも1つの薬学的に許容され得る担体または賦形剤とを含む、これらから本質的になる、またはこれらからなる、原発性硬化性胆管炎を予防または処置するための薬学的組成物を提供する。
【0151】
いくつかの実施形態において、本開示の化合物は、VAP-1の阻害による処置に適した疾患または症状の予防または処置のための1またはそれを超えるさらなる治療と組み合わされ得る。
【0152】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される組成物は、少なくとも1つの追加の活性剤を含有する。
【0153】
例示的な追加の活性剤としては、ACE阻害剤、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、アデノシンA3受容体アゴニスト、アディポネクチン受容体アゴニスト、AKTタンパク質キナーゼ阻害剤、AMP活性化タンパク質キナーゼ(AMPK)、アミリン受容体アゴニスト、アンギオテンシンII AT-1受容体アンタゴニスト、アポトーシスシグナル伝達キナーゼ1阻害剤、オートタキシン阻害剤、生物活性脂質、カルシトニンアゴニスト、カスパーゼ阻害剤、カスパーゼ-3刺激剤、カテプシン阻害剤、カベオリン1阻害剤、CCR2ケモカインアンタゴニスト、CCR3ケモカインアンタゴニスト、CCR5ケモカインアンタゴニスト、クロリドチャネル刺激因子、CNR1阻害剤、サイクリンD1阻害剤、シトクロムP450 7A1阻害剤、DGAT 1/2阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤、エンドシアリン調節物質、エオタキシンリガンド阻害剤、細胞外マトリックスタンパク質調節因子、ファルネソイドX受容体アゴニスト、脂肪酸シンターゼ阻害剤、FGF1受容体アゴニスト、線維芽細胞増殖因子(FGF-15、FGF-19、FGF-21)リガンド、ガレクチン-3阻害剤、グルカゴン受容体アゴニスト、グルカゴン様ペプチド1アゴニスト、Gタンパク質共役型胆汁酸受容体1アゴニスト、ヘッジホッグ(Hh)調節物質、C型肝炎ウイルスNS3プロテアーゼ阻害剤、肝細胞核因子4α調節物質(HNF4A)、肝細胞増殖因子調節物質、HMG CoA還元酵素阻害剤、IL-10アゴニスト、IL-17アンタゴニスト、回腸ナトリウム胆汁酸共輸送体阻害剤、インスリン感受性改善物質、インテグリン調節物質、インターロイキン-1受容体関連キナーゼ4(IRAK4)阻害剤、Jak2チロシンキナーゼ阻害剤、ケトヘキソキナーゼ阻害剤、クロトーβ刺激因子、5-リポキシゲナーゼ阻害剤、リポタンパク質リパーゼ阻害剤、肝臓X受容体、LPL遺伝子刺激因子、リソホスファチダート-1受容体アンタゴニスト、リジルオキシダーゼホモログ2阻害剤、マトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)阻害剤、MEKK-5タンパク質キナーゼ阻害剤、膜銅アミンオキシダーゼ(VAP-1)阻害剤、メチオニンアミノペプチダーゼ-2阻害剤、メチルCpG結合タンパク質2調節物質、マイクロRNA-21(miR-21)阻害剤、ミトコンドリア脱共役剤、ミエリン塩基性タンパク質刺激因子、NACHT LRR PYDドメインタンパク質3(NLRP3)阻害剤、NAD依存性デアセチラーゼサーチュイン刺激因子、NADPHオキシダーゼ阻害剤(NOX)、ニコチン酸受容体1アゴニスト、P2Y13プリン受容体刺激因子、PDE3阻害剤、PDE4阻害剤、PDE5阻害剤、PDGF受容体β調節物質、ホスホリパーゼC阻害剤、PPARαアゴニスト、PPARδアゴニスト、PPARγアゴニスト、PPARγ調節物質、プロテアーゼ活性化受容体-2アンタゴニスト、タンパク質キナーゼ調節物質、Rho結合タンパク質キナーゼ阻害剤、ナトリウムグルコース輸送体-2阻害剤、SREBP転写因子阻害剤、STAT-1阻害剤、ステアロイルCoAデサチュラーゼ-1阻害剤、サイトカインシグナル伝達-1刺激因子の抑制因子、サイトカインシグナル伝達-3刺激因子の抑制因子、形質転換増殖因子β(TGF-β)、形質転換増殖因子β活性化キナーゼ1(TAK1)、甲状腺ホルモン受容体βアゴニスト、TLR-4アンタゴニスト、トランスグルタミナーゼ阻害剤、チロシンキナーゼ受容体調節物質、GPCR調節物質、核内ホルモン受容体調節物質、WNT調節物質およびYAP/TAZ調節物質の1またはそれより多くが含まれるが、これらに限定されない。JAK阻害剤の例としては、フィルゴトニブおよびトファシチニブが挙げられるが、これらに限定されない。アポトーシスシグナルキナーゼ阻害剤の非限定的な例は、セロンセルチブである。
【0154】
式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩、および少なくとも1つの追加の活性剤は、任意の順序で、または同時に投与され得る。複数の活性剤は、単一の統一された形態で、または複数の形態(単なる例として、単一の丸剤として、または2つの別個の丸剤としてのいずれかである。)で提供され得る。活性薬剤の1つを複数回投与してもよく、または両方を複数回投与してもよい。同時でない場合、複数回投与間のタイミングは、0週間超から4週間未満まで変動し得る。さらに、組み合わせ方法、組成物および製剤は、2つの薬剤のみの使用に限定されるものではない。
【0155】
本技術の薬学的組成物は、希釈剤、崩壊剤、甘味剤、流動促進剤または香味剤などの薬学的に許容され得る担体を含み得、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、懸濁剤、乳剤もしくはシロップ剤などの経口剤形または外用液剤、外用懸濁剤、外用乳剤、ゲル剤(軟膏等)、吸入剤、噴霧剤、注射剤などの非経口剤形へ製剤化され得る。前記剤形は、様々な形態、例えば、単回投与用または複数回投与用の剤形に製剤化され得る。
【0156】
本技術の薬学的組成物は、乳糖、コーンスターチ等の賦形剤、ステアリン酸マグネシウム等の流動促進剤、乳化剤、懸濁化剤、安定化剤および等張化剤などを含み得る。所望であれば、甘味剤および/または香味剤を添加し得る。例示的な賦形剤としては、ポリエチレングリコール(PEG)、硬化ヒマシ油(HCO)、クレモフォール、炭水化物、デンプン(例えば、コーンスターチ)、無機塩、抗菌剤、酸化防止剤、結合剤/充填剤、界面活性剤、滑沢剤(例えば、ステアリン酸カルシウムまたはステアリン酸マグネシウム)、タルクなどの流動促進剤、崩壊剤、希釈剤、緩衝剤、酸、塩基、フィルムコート、これらの組み合わせなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0157】
具体的な炭水化物賦形剤には、例えば、フルクトース、マルトース、ガラクトース、グルコース、D-マンノース、ソルボースなどの単糖類、ラクトース、スクロース、トレハロース、セロビオースなどの二糖類;ラフィノース、メレジトース、マルトデキストリン、デキストラン、デンプンなどの多糖類;およびマンニトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール、キシリトール、ソルビトール(グルシトール)、ピラノシルソルビトール、ミオイノシトールなどのアルジトールが含まれる。
【0158】
無機塩または緩衝剤としては、クエン酸、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、一塩基性リン酸ナトリウム、二塩基性リン酸ナトリウムおよびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0159】
本開示での使用に適した酸化防止剤としては、例えば、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、次亜リン酸、モノチオグリセロール、没食子酸プロピル、亜硫酸水素ナトリウム、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウムおよびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0160】
さらなる例示的な賦形剤には、界面活性剤、例えば、ポリソルベート、例えば「Tween 20」および「Tween 80」ならびにプルロニック(登録商標)、例えばF68およびF88(いずれもBASF,Mount Olive,N.J.から入手可能である)、ソルビタンエステル、脂質(例えば、レシチンおよび他のホスファチジルコリンならびにホスファチジルエタノールアミンなどのリン脂質)、脂肪酸および脂肪酸エステル、ステロイド、例えばコレステロール、ならびにキレート剤、例えばEDTA、亜鉛およびその他のそのような適切なカチオンが含まれる。
【0161】
さらに、本明細書に開示される組成物は、必要に応じて1またはそれを超える酸または塩基を含み得る。使用することができる酸の非限定的な例としては、塩酸、酢酸、リン酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、ギ酸、トリクロロ酢酸、硝酸、過塩素酸、リン酸、硫酸、フマル酸およびこれらの組み合わせからなる群から選択される酸が挙げられる。適切な塩基の非限定的な例としては、水酸化ナトリウム、酢酸ナトリウム、水酸化アンモニウム、水酸化カリウム、酢酸アンモニウム、酢酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、クエン酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、フマル酸カリウムおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される塩基が挙げられる。
【0162】
組成物中の任意の個々の賦形剤の量は、賦形剤の役割、活性剤成分の投与量要件、および組成物の具体的な必要性に応じて変化する。
【0163】
しかしながら、一般に、賦形剤は、賦形剤の約1重量%~約99重量%、好ましくは約5重量%~約98重量%、より好ましくは約15~約95重量%の量で組成物中に存在する。一般に、本開示の組成物中に存在する賦形剤の量は、少なくとも約2重量%、5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、25重量%、30重量%、35重量%、40重量%、45重量%、50重量%、55重量%、60重量%、65重量%、70重量%、75重量%、80重量%、85重量%、90重量%または95重量%から選択される。
【0164】
本技術の組成物は、経口的にまたは吸入、静脈内、腹腔内、皮下、直腸および局所投与経路を含む非経口的に投与することができる。したがって、本技術の組成物は、錠剤、カプセル剤、水溶液、懸濁液などの種々の形態に製剤化することができる。経口投与用の錠剤の場合には、ラクトース、コーンスターチなどの担体、および滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウムが慣用的に錠剤に添加され得る。経口投与用のカプセル剤の場合には、ラクトースおよび/または乾燥コーンスターチを希釈剤として使用することができる。水性懸濁液が経口投与のために必要とされる場合には、活性成分は乳化剤および/または懸濁化剤と組み合わせることができる。所望であれば、ある種の甘味剤および/または香味剤を添加することができる。筋肉内、腹腔内、皮下および静脈内投与の場合には、通常、有効成分の滅菌溶液が調製され、溶液のpHは適切に調整され、緩衝化されるべきである。静脈内投与の場合、調製物を等張性にするために溶質の総濃度を制御すべきである。本技術の組成物は、薬学的に許容され得る担体、例えば7.4のpHレベルを有する生理食塩水を含有する水溶液の形態であり得る。溶液は、局所ボーラス注射によって患者の筋肉内の血流中に導入され得る。
【0165】
前記トリアゾロピリジン-3-オン、すなわち式1の化合物、もしくはその立体異性体、または薬学的に許容され得るそれらの塩は、1日当たり約0.001mg/kg~約100mg/kgの範囲の有効量で患者に投与することができる。これには、0.001、0.0025、0.005、0.0075、0.01、0.025、0.05、0.075、0.1、0.25、0.5、0.75、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100mg/kgが含まれる。
【0166】
一般に、式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩の治療有効量は、約0.1mg/日~1000mg/日、約30~720mg/日、約60~600mg/日または約100~480mg/日、またはそれを超える総1日投与量の範囲である。いくつかの実施形態において、式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩の治療有効量は、単回投与または複数回投与のいずれかとして投与される、約1~240mg/日、約30~240mg/日、約30~200mg/日、約30~120mg/日、約1~120mg/日、約50~150mg/日、約60~150mg/日、約60~120mg/日または約60~100mg/日の範囲である。いくつかの実施形態において、複数回投与は、1日当たり2回、3回または4回投与を含む。
【0167】
いくつかの実施形態において、式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩の治療有効量は、少なくとも0.1mg/日、少なくとも0.5mg/日、少なくとも1mg/日、少なくとも5mg/日、少なくとも10mg/日、少なくとも20mg/日、少なくとも30mg/日、少なくとも40mg/日、少なくとも50mg/日、少なくとも60mg/日、少なくとも70mg/日、少なくとも80mg/日、少なくとも90mg/日、少なくとも100mg/日、少なくとも110mg/日、少なくとも120mg/日、少なくとも130mg/日、少なくとも140mg/日、少なくとも150mg/日、少なくとも160mg/日、少なくとも170mg/日、少なくとも180mg/日、少なくとも190mg/日、少なくとも200mg/日、少なくとも225mg/日、少なくとも250mg/日、少なくとも275mg/日、少なくとも300mg/日、少なくとも325mg/日、少なくとも350mg/日、少なくとも375mg/日、少なくとも400mg/日、少なくとも425mg/日、少なくとも450mg/日、少なくとも475mg/日、少なくとも500mg/日、少なくとも525mg/日、少なくとも550mg/日、少なくとも575mg/日、少なくとも600mg/日、少なくとも625mg/日、少なくとも650mg/日、少なくとも675mg/日、少なくとも700mg/日、少なくとも725mg/日、少なくとも750mg/日、少なくとも775mg/日、少なくとも800mg/日、少なくとも825mg/日、少なくとも850mg/日、少なくとも875mg/日、少なくとも900mg/日、少なくとも925mg/日、少なくとも950mg/日、少なくとも975mg/日または少なくとも1000mg/日である。
【0168】
もちろん、患者の年齢、体重、感受性、症候または化合物の有効性に応じて投与量は変更し得る。
【0169】
一実施形態において、本技術は、哺乳動物中の血管接着タンパク質(VAP)-1を阻害する方法であって、治療有効量の式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩を前記哺乳動物に投与することを含む方法を提供する。別の実施形態において、本技術は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を処置する方法であって、治療有効量の式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩を哺乳動物に投与することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態において、NASHを処置することを必要とする被験体においてNASHを処置する方法であって、治療有効量の式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩を前記被験体に投与することを含む、前記投与することから本質的になる、または前記投与することからなる方法が本明細書において提供される。哺乳動物には、マウス、げっ歯類、ラット、サル、ヒト、家畜、イヌ、ネコ、スポーツ用動物およびペットが含まれるが、これらに限定されない。
【0170】
いくつかの実施形態において、本技術は、哺乳動物において血管接着タンパク質-1(VAP-1)を阻害するための医薬品の調製において使用するための上記式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩の使用を提供する。
【0171】
一実施形態において、本技術は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を処置または予防するための医薬品の調製において使用するための上記式1の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩の使用を提供する。
【0172】
以下、実施例および実験実施例を通じて本技術をさらに詳細に説明する。しかしながら、以下の実施例および実験実施例は、例示のみを目的として提供されており、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0173】
本開示を読めば当業者には明らかなように、本明細書に記載および図示された個々の実施形態の各々は、本技術の範囲または趣旨から逸脱することなく、他のいくつかの実施形態のいずれかの特徴から容易に分離されまたは組み合わせられ得る個別の構成要素および特徴を有する。列挙された任意の方法は、列挙された事象の順序で、または論理的に可能な任意の他の順序で実行することができる。
【実施例】
【0174】
以下の実施例で調製された化合物の分析は以下のように行った:Bruker 400 MHz分光計およびAgilent 600 MHz分光計を使用して核磁気共鳴(NMR)スペクトル分析を実施し、その化学シフトをppmで分析した。さらに、表記されている分子量は、静電スプレーインターフェースを備えたAgilent 1260 Infinityシリーズの液体クロマトグラフィー/質量選択検出器(MSD)を使用することによって(シングル四重極を使用することによって、これはESI+([M+H]+ピークによって表される、ESI-MS(カチオン))におけるm/zの値を示す。)測定された。カラムクロマトグラフィーはシリカゲル(Merck、70~230メッシュ)上で行った。(W.C.Still,J.Org.Chem.,43,2923,1978).さらに、以下の実施例で使用される略語は以下の通りである:「メチル」は「Me」と略され、「エチル」は「Et」と略され、「フェニル」は「Ph」と略され、tert-ブチルオキシカルボニルは「Boc」と略され、tert-ブチルジメチルシリルはTBDMSと略される。さらに、各実施例の出発原料は公知の化合物であり、文献に従って合成し、またはSigma-Aldrichから入手した。
【0175】
参考例1。tert-ブチル(E)-(2-(クロロメチル)-3-フルオロアリル)カルバメート
【0176】
1.0gのtert-ブチル(E)-(3-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)アリル)カルバメート、1.2gのp-トルエンスルホニルクロリドおよび0.88mLのトリエチルアミンを10.0mLのジクロロメタン中に溶解した後、得られた溶液を室温で24時間撹拌した。得られた反応混合物に、ジクロロメタンを添加した。反応混合物を蒸留水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮して、黄色の液体残渣を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で残渣を精製して、924mgの表題化合物を白色の固体として得た(収率:84.8%)。1H-NMR (CDCl3, 400MHz) δ 7.61(s, 1H), 7.51(t, 1H), 7.16(s, 1H), 4.69(s, 2H), 4.65-4.60(m, 1H), 3.90(s, 3H), 3.61-3.48(m, 2H), 3.41(s, 3H), 1.31(d, 3H)
【0177】
参考例2。tert-ブチルN-[3,3-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)アリル]カルバメート
【0178】
工程1:tert-ブチルN-[2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-3,3-ジフルオロ-アリル]カルバメート
【0179】
窒素条件下で、2.4gのtert-ブチルN-[3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-オキソ-プロピル]カルバメートおよび1.0gの2-(ジフルオロメチルスルホニル)ピリジンを34.5mLのN,N-ジメチルホルムアミド中に溶解し、次いで-70℃に冷却した。反応混合物に、10.4mLの1.0Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミドのテトラヒドロフラン溶液をゆっくり滴下して加えた。得られた溶液を-70℃で30分間撹拌し、次いで、温度を-10℃までゆっくり上昇させることによって再び撹拌した。20mLの塩化アンモニウム溶液を反応混合物に添加し、続いて20mLの3N塩化水素溶液を添加した。反応混合物を酢酸エチルで3回抽出した。抽出された有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して黄色の液体残渣を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=20/1)で残渣を精製して、446mgの表題化合物が黄色の液体として得られた(収率:25.5%)。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 4.98(s, 1H), 4.20(s, 2H), 3.83(s, 2H), 1.42(s, 9H), 0.89(s, 9H), 0.07(s, 6H)
【0180】
工程2:tert-ブチルN-[3,3-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)アリル]カルバメート
【0181】
426mgのtert-ブチルN-[2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-3,3-ジフルオロ-アリル]カルバメートを2.0mLのテトラヒドロフラン中に溶解し、1.5mLの1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)のテトラヒドロフラン溶液を添加し、次いで、得られた溶液を室温で2時間撹拌した。このようにして得られた反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えて有機層を分離した。反応混合物の水層に酢酸エチルを加え、再度有機層を分離した。このようにして得られた有機層を合わせ、塩化アンモニウム溶液および塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮し、黄色の残渣を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で残渣を精製して、285mgの表題化合物を無色の液体として得た(収率:100%)。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 4.91(s, 1H), 4.14(s, 2H), 3.86(d, 2H), 3.72(s, 1H), 1.45(s, 9H)
【0182】
参考例3。6-ブロモ-2H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン
【0183】
工程1:5-ブロモ-2-ヒドラジニルピリジン
【0184】
5.0gの5-ブロモ-2-フルオロピリジンを50.0mLのテトラヒドロフラン中に溶解させ、得られた溶液に5.0mLのヒドラジン水和物を滴下して加えた。反応混合物を70℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチルを加え、次いで反応混合物を蒸留水で洗浄した。このようにして得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、4.0gの表題化合物を白色の固体として得た(74.9%)。
【0185】
工程2:6-ブロモ-2H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン
【0186】
工程1で調製された4.0gの5-ブロモ-2-ヒドラジニルピリジンを50.0mLのアセトニトリル中に溶解した後、4.1gのカルボニルジイミダゾールを加えた。得られた溶液を90℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。さらに、反応混合物を室温で1時間さらに撹拌した。反応混合物に20.0mLの水を添加し、次いで、酢酸エチルで抽出した。このようにして得られた有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、固体の残渣を得た。固体の残渣をジクロロメタン中に懸濁し、次いで、ヘキサンで洗浄し、濾過し、乾燥させて、1.4gの表題化合物を白色の固体として得た(収率:30.7%)。MS(ESI)m/z=215.1(M+H)+
【0187】
参考例4。5-ブロモ-2H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン
【0188】
5-ブロモ-2-フルオロピリジンの代わりに1.0gの2-ブロモ-6-フルオロピリジンを使用したことを除いて参考例3の工程1および2と同じ様式で、1.1gの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:99.5%)。1H-NMR (DMSO-d6, 400MHz) δ 12.57(s, 1H), 7.13(d, 1H), 6.92(t, 1H), 6.71(d, 1H)
【0189】
参考例5。7-ブロモ-2H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン
【0190】
5-ブロモ-2-フルオロピリジンの代わりに1.0gの4-ブロモ-2-フルオロピリジンを使用したことを除いて参考例3の工程1および2と同じ様式で、1.0gの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:82.3%)。1H-NMR (DMSO-d6, 400MHz) δ 12.55(s, 1H), 7.76(d, 1H), 7.62(s, 1H), 6.65(d, 1H)
【0191】
参考例6。tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメート
【0192】
参考例3で調製された150mgの6-ブロモ-2H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オンおよび291mgの炭酸カリウムを2.0mLのN,N-ジメチルホルムアミド中に溶解した後、参考例1で調製された236mgのtert-ブチル(E)-(2-(クロロメチル)-3-フルオロアリル)カルバメートを加えた。このようにして得られた溶液を90℃で3時間撹拌した。得られた反応混合物を濃縮し、続いてジクロロメタンを添加した。濃縮された反応混合物を蒸留水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、黄色の液体残渣を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で残渣を精製して、151mgの表題化合物を白色の固体として得た(収率:53.8%)。1H-NMR (CDCl3, 400MHz) δ 7.92(s, 1H), 7.13(d, 1H), 7.01(d, 1H), 6.76(d, 1H), 5.20(bs, 1H), 4.52(s, 2H), 3.86(s, 2H), 1,41(s, 9H)
【0193】
参考例7。tert-ブチルN-[(E)-2-[(5-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメート
【0194】
参考例3で調製された6-ブロモ-2H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オンの代わりに131mgの参考例4で調製された5-ブロモ-2H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オンを使用したことを除いて参考例6と同じ様式で、212mgの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:86.9%)。MS(ESI)m/z=302.2(M+H)+
【0195】
参考例8。tert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメート
【0196】
参考例3で調製された6-ブロモ-2H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オンの代わりに200mgの参考例5で調製された7-ブロモ-2H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オンを使用したことを除いて参考例6と同じ様式で、305mgの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:81.7%)。1H-NMR (CDCl3, 400MHz) δ 7.63(d, 1H), 7.31(s, 1H), 6.76(d, 1H), 6.59(d, 1H), 5.19(bs, 1H), 4.49(s, 2H), 3.86(s, 2H), 1.41(s, 9H)
【0197】
参考例9。tert-ブチルN-[2-[(5-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3,3-ジフルオロ-アリル]カルバメート
【0198】
96mgの参考例4で調製された5-ブロモ-2H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン、100mgの参考例2の工程2で調製されたtert-ブチルN-[3,3-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)アリル]カルバメートおよび235mgのトリフェニルホスフィンを2.0mLのテトラヒドロフラン中に溶解し、得られた溶液を撹拌し、0℃に冷却した。反応混合物に、176μLのジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)をゆっくり滴下して加え、室温で6時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、黄色の液体残渣を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で残渣を精製して、206mgの表題化合物を黄色の液体として得た(収率:87.1%)。MS(ESI)m/z=320.0(M+H)+
【0199】
参考例10。tert-ブチルN-[2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3,3-ジフルオロ-アリル]カルバメートカルバメート
【0200】
参考例4で調製された5-ブロモ-2H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オンの代わりに96mgの参考例3で調製された6-ブロモ-2H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オンを使用したことを除いて参考例6と同じ様式で、212mgの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:100%)。MS(ESI)m/z=320.0(M+H)+
【0201】
参考例11。tert-ブチルN-[2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3,3-ジフルオロ-アリル]カルバメート
【0202】
参考例4で調製された5-ブロモ-2H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オンの代わりに96mgの参考例5で調製された7-ブロモ-2H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オンを使用したことを除いて参考例6と同じ様式で、196mgの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:93.0%)。MS(ESI)m/z=320.0(M+H)+
【0203】
[実施例1]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-ブロモ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0204】
20mgの参考例6で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを1.0mLのジクロロメタン中に溶解し、続いて2.0mLのジオキサン溶液中4M HClを添加した。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、乾燥させて、17mgの表題化合物を白色の固体として得た(収率:100%)。1H-NMR (MeOD, 400 MHz) δ 8.01(s, 1H), 7.29-7.15(m, 2H), 7.12-7.05(m, 1H), 4.63(m, 2H), 3.68(m, 2H)
【0205】
[実施例2]N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]フェニル]アセトアミドトリフルオロアセテート
【0206】
工程1:tert-ブチル(E)-(2-((6-(4-アセトアミドフェニル)-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2(3H)-イル)メチル)-3-フルオロアリル)カルバメート
【0207】
30mgの参考例6で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートおよび34mgの4-アセトアミドベンゼンボロン酸を1.0mLの1,4-ジオキサン1.0mL中に溶解した後、0.4mLの2M炭酸ナトリウムおよび3mgのパラジウムジ[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロリド(PdCl2(dppf))を加えた。得られた溶液を90℃で一晩撹拌した。得られた反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得た。このようにして得られた残渣を酢酸エチル中に溶解し、蒸留水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、黄色の液体残渣を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で残渣を精製して、29mgの表題化合物を得た(収率:84.9%)。MS(ESI)m/z=356.0(M+H)+
【0208】
工程2:N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]フェニル]アセトアミドトリフルオロアセテート
【0209】
29mgの工程1で調製されたtert-ブチル(E)-(2-((6-(4-アセトアミドフェニル)-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2(3H)-イル)メチル)-3-フルオロアリル)カルバメートを1.0mLのジクロロメタン中に溶解し、続いて0.5mLのトリフルオロ酢酸を添加した。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。このようにして得られた反応混合物を濃縮し、続いてジクロロメタンを添加した。溶液を減圧下で濃縮し、次いで、真空中で乾燥させて黄色の液体残渣を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1)で残渣を精製して、11mgの表題化合物を白色の固体として得た(収率:48.4%)。1H-NMR (MeOD, 400 MHz) δ 7.98(s, 1H), 7.66(m, 2H), 7.60(m, 1H), 7.55(m, 2H), 7.28(m 1H), 7.26-7.09(m, 1H), 4.67(m, 2H), 3.72(m, 2H), 2.12(s, 3H)
【0210】
[実施例3]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オントリフルオロアセテート
【0211】
工程1において、4-アセトアミドベンゼンボロン酸の代わりに38mgの4-(メタンスルホニル)フェニルボロン酸を使用したことを除いて実施例2と同じ様式で20mgの表題化合物(収率:70.8%)を調製した。1H-NMR (MeOD, 400 MHz) δ 8.19(s, 1H), 8.04(m, 2H), 7.89(m, 2H), 7.67(d, 1H), 7.34(m, 1H), 7.31-7.11(d, 1H), 4.70(m, 2H), 3.74(m, 2H), 3.39(s, 3H)
【0212】
[実施例4]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(モルホリン-4-イルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オントリフルオロアセテート
【0213】
工程1において、4-アセトアミドベンゼンボロン酸の代わりに66mgの4-((4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)スルホニル)モルホリンを使用したことを除いては実施例2と同じ様式で、9mgの表題化合物(収率:26.8%)を調製した。1H-NMR (MeOD, 400MHz) δ 8.21(s, 1H), 7.89(m, 4H), 7.70(m, 1H), 7.36(m, 1H), 7.32-7.11(m, 1H), 4.70(m, 2H), 3.75(m, 2H), 3.71(m, 4H), 2.99(m, 4H)
【0214】
[実施例5]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オントリフルオロアセテート
【0215】
工程1において、4-アセトアミドベンゼンボロン酸の代わりに76mgの3-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを使用したことを除いて実施例2と同じ様式で、13mgの表題化合物を調製した(収率:48.5%)。1H-NMR (MeOD, 400MHz) δ 8.43(brs, 1H), 8.18(s, 1H), 8.14(m, 2H), 7.78(d, 2H), 7.72(d, 1H), 7.34(s, 1H), 7.32-7.13(m, 1H), 4.71(m, 2H), 3.76(m, 2H)
【0216】
[実施例6]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[3-(1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン
【0217】
工程1において、4-アセトアミドベンゼンボロン酸の代わりに76mgの3-(3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを使用したことを除いて実施例2と同じ様式で、14mgの表題化合物を調製した(収率:51.8%)。1H-NMR (MeOD, 400MHz) δ 8.45(brs, 1H), 8.31(m,1H), 8.15(m, 1H), 8.05(m, 1H), 7.70(m, 2H), 7.61(m, 1H), 7.35-7.13(m, 2H), 4.71(m, 2H), 3.76(m, 2H)
【0218】
[実施例7]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0219】
工程1:tert-ブチルN-[(E)-3-フルオロ-2-[[6-(4-イソオキサゾール-3-イルフェニル)-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル]メチル]アリル]カルバメート
【0220】
30mgの参考例6で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートおよび30mgの3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールを1.0mLの1,4-ジオキサン中に溶解した後、0.4mLの1M炭酸カルシウムおよび2mgのパラジウムジ[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロリド(PdCl2(dppf))を加えた。得られた溶液を90℃で一晩撹拌した。得られた反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得た。このようにして得られた残渣を酢酸エチル中に溶解し、蒸留水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、黄色の液体残渣を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で残渣を精製して、28mgの表題化合物を得た(収率:78.8%)。MS(ESI)m/z=366.1(M+H)+
【0221】
工程2:2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0222】
28mgの工程1で調製されたtert-ブチルN-[(E)-3-フルオロ-2-[[6-(4-イソオキサゾール-3-イルフェニル)-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル]メチル]アリル]カルバメートを0.5mLの酢酸エチルに溶解し、続いて0.3mLのジオキサン溶液中4M HClを添加した。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、乾燥させて、25mgの表題化合物を無色の固体として得た(収率:100%)。1H-NMR (DMSO-d6, 400MHz) δ 9.04(s, 1H), 8.22(s, 1H), 7.99(d, 2H), 7.89(d, 2H), 7.73(d, 1H), 7.40(d, 1H), 7.24(s, 1H), 7.23(d, 1H), 4.68(s, 2H), 3.53(s, 2H)
【0223】
[実施例8]N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]ピリジン-2-イル]アセトアミドトリフルオロアセテート
【0224】
工程1において、4-アセトアミドベンゼンボロン酸の代わりに50mgのN-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)アセトアミドを使用したことを除いて実施例2と同じ様式で、8mgの表題化合物を調製した(収率:29.9%)。1H-NMR (MeOD, 400MHz) δ 8.37(s, 1H), 8.36(m, 1H), 7.66(m, 1H), 7.38(m, 1H), 7.36-7.12(m, 1H), 7.33(m, 1H), 4.70(m, 2H), 3.75(m, 2H), 2.21(s, 3H)
【0225】
[実施例9]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0226】
工程1において、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに21mgの2-(トリフルオロメチル)ピリジン-5-ボロン酸を使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、10mgの表題化合物を無色の固体として調製した(収率:33.0%)。1H-NMR (DMSO-d6, 400MHz) δ 9.15(s, 1H), 8.46(s, 2H), 7.99(d, 1H), 7.75(d, 1H), 7.44(d, 1H), 7.24(d, 1H), 4.68(s, 2H), 3.56(s, 2H)
【0227】
[実施例10]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オントリフルオロアセテート
【0228】
工程1において、4-アセトアミドベンゼンボロン酸の代わりに55mgの6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-ボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例2と同じ様式で、11mgの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:37.8%)。1H-NMR (MeOD, 400MHz) δ 8.33(m, 1H), 7.96(s, 1H), 7.84(m, 1H), 7.56(m, 1H), 7.27(s, 1H), 7.24-7.07(m, 1H), 6.92(d, 1H), 4.64(m, 1H), 3.77(m, 4H), 3.70(m, 2H), 3.25(m, 4H)
【0229】
[実施例11]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0230】
工程1において、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに33mgの6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-ボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、12mgの表題化合物を無色固体として調製した(収率:38.0%)。1H-NMR (DMSO-d6, 400MHz) δ 8.44(s, 1H), 8.12(s, 1H), 8.06(d, 1H), 7.64(d, 1H), 7.35(d, 1H), 7.23(d, 1H), 7.06(d, 1H), 4.66(s, 2H), 3.72(s, 4H), 3.56-3.55(m, 6H)
【0231】
[実施例12]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0232】
工程1において、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに19mgの3,4-(メチレンジオキシ)フェニルボロン酸を使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、15mgの表題化合物を灰色の固体として調製した(収率:52.8%)。1H-NMR (DMSO-d6, 400MHz) δ 8.01(s, 1H), 7.61(d, 1H), 7.36(d, 1H), 7.34(s, 2H), 7.18(d, 1H), 7.00(d, 1H), 6.07(s, 2H), 4.65(s, 2H), 3.51(s, 2H)
【0233】
[実施例13]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オントリフルオロアセテート
【0234】
工程1において、4-アセトアミドベンゼンボロン酸の代わりに34mgの(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-イル)ボロン酸を使用したことを除いては実施例2と同じ様式で、9mgの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:33.3%)。1H-NMR (MeOD, 400MHz) δ 7.96(s, 1H), 7.62(m, 1H), 7.34(m, 1H), 7.28-7.09(m, 3H), 6.95(m, 1H), 4.71(m, 2H), 4.30(s, 4H), 3.71(m, 2H)
【0235】
[実施例14]6-(2-アミノ-1,3-ベンゾチアゾール-5-イル)-2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オントリフルオロアセテート
【0236】
工程1において、4-アセトアミドベンゼンボロン酸の代わりに52mgの5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミンを使用したことを除いて実施例2と同じ様式で、10mgの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:36.0%)。1H-NMR (MeOD, 400MHz) δ 8.07(s, 1H), 7.73(d, 1H), 7.68(d, 1H), 7.62(m, 1H), 7.38(d, 1H), 7.33(s, 1H), 7.31-7.13(m, 1H), 4.71(m, 2H), 3.75(m, 2H)
【0237】
[実施例15]N-[5-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]アセトアミドトリフルオロアセテート
【0238】
工程1において、4-アセトアミドベンゼンボロン酸の代わりに60mgのN-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)アセトアミドを使用したことを除いて実施例2と同じ様式で、9mgの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:29.1%)。1H-NMR (MeOD, 400MHz) δ 8.06(s, 1H), 7.95-7.70(m, 2H), 7.67(d, 1H), 7.54(d, 1H), 7.33(s, 1H), 7.31-7.13(m, 1H), 4.71(m, 2H), 3.77(m, 2H), 2.28(s, 3H)
【0239】
[実施例16]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オントリフルオロアセテート
【0240】
工程1において、4-アセトアミドベンゼンボロン酸の代わりに47mgのベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-5-ボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例2と同じ様式で、13mgの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:52.5%)。1H-NMR (MeOD, 400MHz) δ 8.30(s, 1H), 8.18(s, 1H), 8.02(m, 1H), 7.86(m, 1H), 7.76(m, 1H), 7.36(m, 1H), 7.32-7.11(m, 1H), 4.70(m, 2H), 3.74(m, 2H)
【0241】
[実施例17]6-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]-8-メチル-3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン塩酸塩
【0242】
工程1において、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに32mgの8-メチル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-6-ボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、11mgの表題化合物を灰色の固体として調製した(収率:35.1%)。1H-NMR (DMSO-d6, 400MHz) δ 9.55(s, 1H), 7.97(s, 1H), 7.61(d, 1H), 7.40(d, 2H), 7.31(d, 1H), 7.18(d, 1H), 6.84(s, 1H), 4.45(s, 2H), 3.64(s, 2H), 2.92(t, 2H), 2.48(t, 2H), 2.27(s, 3H)
【0243】
[実施例18]N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-5-イル]フェニル]アセトアミドトリフルオロアセテート
【0244】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに30mgの参考例7で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(5-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用したことを除いて実施例2と同じ様式で、8mgの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:31.1%)。1H-NMR (MeOD, 400MHz) δ 7.63(m, 2H), 7.44(m, 2H), 7.26(m, 1H), 7.16(m, 1H), 7.13-7.05(m, 1H), 6.47(d, 1H), 4.59(m, 2H), 3.69(m, 2H), 2.14(s, 3H)
【0245】
[実施例19]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-5-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オントリフルオロアセテート
【0246】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに30mgの参考例7で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(5-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、4-アセトアミドベンゼンボロン酸の代わりに52mgの3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールを使用したことを除いて実施例2と同じ様式で、13mgの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:47.4%)。1H-NMR (MeOD, 400MHz) δ 8.76(s, 1H), 8.05(m, 1H), 7.94(d, 2H), 7.65(m, 2H), 7.31-7.18(m, 3H), 6.99(s, 1H), 6.58(m, 1H), 4.60(m, 2H), 3.59(m, 2H)
【0247】
[実施例20]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オントリフルオロアセテート
【0248】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに30mgの参考例7で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(5-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、4-アセトアミドベンゼンボロン酸の代わりに32mgの3,4-(メチレンジオキシ)フェニルボロン酸を使用したことを除いて実施例2と同じ様式で、17mgの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:66.2%)。1H-NMR (MeOD, 400MHz) δ 7.26(s, 1H), 7.23-7.06(m, 2H), 6.99(s, 1H), 6.97(m, 1H), 6.87(m, 1H), 6.46(d, 1H), 6.02(s, 2H), 4.61(m, 2H), 3.70(m, 2H)
【0249】
[実施例21]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-5-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オントリフルオロアセテート
【0250】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに30mgの参考例7で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(5-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、4-アセトアミドベンゼンボロン酸の代わりに47mgのベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-5-ボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例2と同じ様式で、15mgの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:58.8%)。1H-NMR (MeOD, 400MHz) δ 8.07(s, 1H), 7.88-7.67(m, 1H), 7.29(s, 1H), 7.23-7.03(m, 2H), 6.71(m, 1H), 4.61(m, 2H), 3.66(m, 2H)
【0251】
[実施例22]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[3-(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0252】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに25mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに19mgの3-(メタンスルホニル)フェニルボロン酸を使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、9mgの表題化合物を褐色の固体として調製した(収率:35.2%)。1H-NMR (DMSO-d6, 400MHz) δ 8.32(s, 1H), 8.15(d, 1H), 8.03(d, 1H), 8.00(d, 1H), 7.79(t, 1H), 7.74(s, 1H), 7.25(d, 1H), 7.12(dd, 1H), 4.68(s, 2H), 3.53(s, 2H), 3.32(s, 3H)
【0253】
[実施例23]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-2-[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0254】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに25mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに17mgの2-(N,N-ジメチルアミノメチル)フェニルボロン酸を使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、10mgの表題化合物を黄色の固体として調製した(収率:41.2%)。1H-NMR (DMSO-d6, 400MHz) δ 7.97(d, 2H), 7.56(p, 2H), 7.37(dd, 2H), 7.25(s, 1H), 7.20(d, 1H), 6.61(d, 1H), 4.68(s, 2H), 4.28(s, 2H), 3.52(s, 2H), 2.55(s, 6H)
【0255】
[実施例24]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(モルホリン-4-イルカルボニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0256】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに25mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに29mgの4-(モルホリン-4-カルボニル)フェニルボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、8mgの表題化合物を無色の固体として調製した(収率:28.8%)。1H-NMR (DMSO-d6, 400MHz) δ 7.98(d, 1H), 7.86(d, 2H), 7.61(s, 1H), 7.54(d, 2H), 7.24(d, 1H), 7.05(d, 1H), 4.66(s, 2H), 3.62-3.56(m, 8H), 3.52(s, 2H)
【0257】
[実施例25]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0258】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに30mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で13mgの表題化合物を無色の固体として調製した(収率:43.1%)。1H-NMR(DMSO-d6,400MHz)δ 9.05(s,1H),8.03(d,2H),7.97(t,3H),7.67(s,1H),7.26(s,1H),7.25(d,1H),7.09(d,1H),4.67(s,2H),3.53(s,2H)
【0259】
[実施例26]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[3-(1H-ピラゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0260】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに25mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに17mgの(3-(1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)ボロン酸を使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、8mgの表題化合物を無色の固体として調製した(収率:32.2%)。1H-NMR(DMSO-d6,400MHz)δ 8.19(s,1H),7.98(d,1H),7.90(d,1H),7.76(d,1H),7.72(d,1H),7.64(s,1H),7.55(t,1H),7.26(d,1H),7.11(d,1H),6.89(s,1H),4.68(s,2H),3.55(t,2H)
【0261】
[実施例27]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0262】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに30mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに31mgの3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-1,2,5-オキサジアゾールを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、14mgの表題化合物を無色の固体として調製した(収率:46.3%)。MS(ESI)m/z=367.2(M+H)+
【0263】
[実施例28]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[3-(5-シクロプロピル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0264】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに25mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに29mgの5-シクロプロピル-3-[3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-1,2,4-オキサジアゾールを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、13mgの表題化合物を褐色の固体として調製した(収率:47.3%)。 1H-NMR(DMSO-d6,400MHz)δ 8.24(s,1H),8.04(d,1H),7.99(d,2H),7.70(t,1H),7.63(s,1H),7.25(d,1H),7.05(dd,1H),4.67(s,2H),3.53(s,2H),2.46-2.42(m,1H),1.32-1.29(m,2H),1.23-1.21(m,2H)
【0265】
[実施例29]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(5-シクロプロピル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0266】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに25mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに29mgの5-シクロプロピル-3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-1,2,4-オキサジアゾールを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、14mgの表題化合物を褐色の固体として調製した(収率:51.0%)。 1H-NMR(DMSO-d6,400 MHz)δ 8.08(d,2H),7.99(t,3H),7.67(s,1H),7.25(d,1H),7.07(d,1H),4.68(s,2H),3.54(s,2H),2.43(p,1H),1.31(q,2H),1.22(q,2H)
【0267】
[実施例30]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0268】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに30mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに21mgの2-(トリフルオロメチル)ピリジン-5-ボロン酸を使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、15mgの表題化合物を無色の固体として調製した(収率:49.5%)。 1H-NMR(DMSO-d6,400 MHz)δ 7.95(d,1H),7.35(d,2H),7.23(s,1H),7.22(d,1H),7.06(d,1H),6.86(d,1H),4.64(s,2H),3.52(d,2H)
【0269】
[実施例31]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(6-メトキシピリジン-3-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0270】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに25mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに14mgの2-メトキシ-5-ピリジニルボロン酸を使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、11mgの表題化合物を無色の固体として調製した(収率:48.5%)。 1H-NMR(DMSO-d6,400 MHz)δ 8.65(s,1H),8.16(dd,1H),7.96(t,1H),7.58(s,1H),7.24(d,1H),7.05(dd,1H),6.95(d,1H),4.66(s,2H),3.91(s,3H),3.52(d,2H)
【0271】
[実施例32]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[6-(ジメチルアミノ)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0272】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに25mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに23mgの6-(ジメチルアミノメチル)ピリジン-3-ボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、9mgの表題化合物を黄色の固体として調製した(収率:38.3%)。 1H-NMR(DMSO-d6,400 MHz)δ 8.47(s,1H),8.20(s,1H),7.93(d,1H),7.57(s,1H),7.23(d,1H),7.05(d,2H),4.65(s,2H),3.70(s,2H),3.18(s,6H)
【0273】
[実施例33]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0274】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに30mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに33mgの6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-ボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、15mgの表題化合物を無色の固体として調製した(収率:47.5%)。 1H-NMR(DMSO-d6,400 MHz)δ 7.98(d,1H),7.41(d,2H),7.33(s,1H),7.23(d,1H),7.17(s,1H),6.88(t,1H),5.34(s,2H),4.66(s,2H),3.56-3.52(m,8H)
【0275】
[実施例34]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン二塩酸塩
【0276】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに30mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに35mgの1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,2,5,6-テトラヒドロピリジンを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、7mgの表題化合物を黄色の固体として調製した(収率:24.8%)。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 7.82(d,1H),7.21(s,1H),7.20(d,1H),6.94(d,1H),6.49(s,1H),4.66(s,2H),3.92(s,2H),3.72(s,2H),3.48(t,2H),2.79(s,2H)
【0277】
[実施例35]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0278】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに25mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに23mgの7-アザインドール-3-ボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、10mgの表題化合物を褐色の固体として調製した(収率:43.0%)。 1H-NMR(DMSO-d6,400 MHz)δ 8.21(s,1H),7.97(d,1H),7.90-7.88(m,2H),7.61(s,1H),7.51(d,1H),7.26(d,1H),7.11(d,1H),4.67(s,2H),3.54(s,2H)
【0279】
[実施例36]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0280】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに30mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに19mgの3,4-(メチレンジオキシ)フェニルボロン酸を使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、16mgの表題化合物を無色の固体として調製した(収率:56.3%)。 1H-NMR(DMSO-d6,400 MHz)δ 7.90(d,1H),7.45(d,2H),7.32(s,1H),7.21(d,1H),7.02(dd,2H),6.10(s,2H),4.63(s,2H),3.50(s,2H)
【0281】
[実施例37]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-インダゾール-6-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0282】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに25mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに15mgの1H-インダゾール-6-ボロン酸を使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、7mgの表題化合物を褐色の固体として調製した(収率:30.1%)。 1H-NMR(DMSO-d6,400 MHz)δ 8.44(d,1H),8.33(d,1H),8.26(s,1H),7.90(d,1H),7.47(s,1H),7.25(d,1H),7.23(dd,1H),7.15(d,1H),4.64(s,2H),3.54(s,2H)
【0283】
[実施例38]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0284】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに30mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに28mgのベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-5-ボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、16mgの表題化合物を黄色の固体として調製した(収率:56.6%)。 1H-NMR(DMSO-d6,400 MHz)δ 8.54(s,1H),8.20(d,1H),8.09(d,1H),8.03(d,1H),7.87(s,1H),7.25(d,1H),7.20(d,1H),4.68(s,2H),3.52(s,2H)
【0285】
[実施例39]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-ベンゾトリアゾール-6-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0286】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに25mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに23mgの1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-5-イルボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、9mgの表題化合物を黄色の固体として調製した(収率:38.6%)。 1H-NMR(DMSO-d6,400 MHz)δ 8.11-8.05(m,2H),7.99(d,2H),7.68(s,1H),7.26(d,1H),7.16(s,1H),4.66(s,2H),3.55(s,2H)
【0287】
[実施例40]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0288】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに25mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに23mgの4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、10mgの表題化合物を黄色の固体として調製した(収率:43.0%)。 1H-NMR(DMSO-d6,400 MHz)δ 8.36(d,1H),8.02(d,1H),7.64(d,1H),7.59(s,1H),7.30(d,1H),7.27(d,1H),7.05(dd,1H),6.61(s,1H),4.69(s,2H),3.62(s,2H)
【0289】
[実施例41]7-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン塩酸塩
【0290】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに30mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに31mgの2-オキソ-2,4-ジヒドロベンゾ[d][1,3]オキサジン-7-ボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、13mgの表題化合物を褐色の固体として調製した(収率:42.7%)。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 7.94(t,1H),7.61(dd,1H),7.53(d,1H),7.41(s,1H),7.33(d,1H),7.15(d,1H),7.02(t,1H),5.38(s,2H),4.69(s,2H),3.74(s,2H)
【0291】
[実施例42]6-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン塩酸塩
【0292】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに30mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに31mgの6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オンを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、12mgの表題化合物を無色の固体として調製した(収率:39.4%)。 1H-NMR(DMSO-d6,400 MHz)δ 10.89(s,1H),7.95(d,1H),7.35(d,2H),7.23(s,1H),7.22(d,1H),7.06(d,1H),6.86(d,1H),4.64(s,4H),3.52(d,2H)
【0293】
[実施例43]6-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-8-メチル-3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン塩酸塩
【0294】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに30mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに32mgの8-メチル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-6-ボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、16mgの表題化合物を褐色の固体として調製した(収率:51.0%)。 1H-NMR(DMSO-d6,400 MHz)δ 9.63(s,1H),7.92(d,1H),7.50(d,2H),7.46(s,1H),7.24(d,1H),7.02(d,1H),4.64(s,2H),3.53(s,2H),2.94(t,2H),2.49(t,2H),2.28(s,3H)
【0295】
[実施例44]2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(4-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-7-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン塩酸塩
【0296】
工程1において、tert-ブチルN-[(E)-2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートの代わりに25mgの参考例8で調製されたtert-ブチルN-[(E)-2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3-フルオロ-アリル]カルバメートを使用し、3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]イソオキサゾールの代わりに26mgの4-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジンを使用したことを除いて実施例7と同じ様式で、6mgの表題化合物を黄色の固体として調製した(収率:23.8%)。 1H-NMR(DMSO-d6,400 MHz)δ 7.84(d,1H),7.35(s,1H),7.27(dd,1H),7.24(d,1H),7.15(s,1H),6.98(d,1H),6.77(d,1H),4.62(s,2H),4.25(t,2H),3.55-3.36(m,2H),3.34(s,2H),2.91(s,3H)
【0297】
[実施例45]2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オントリフルオロアセテート
【0298】
50mgの参考例9で調製されたtert-ブチルN-[2-[(5-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3,3-ジフルオロ-アリル]カルバメートを2.0mLのジクロロメタン中に溶解し、続いて0.2mLのトリフルオロ酢酸を添加した。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。このようにして得られた反応混合物を濃縮し、続いてジクロロメタンを添加した。溶液を減圧下で濃縮し、次いで、真空中で乾燥させて黄色の液体残渣を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1)で残渣を精製して、29mgの表題化合物を白色の固体として得た(収率:74.8%)。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 7.15(d,1H),7.04(t,1H),6.81(d,1H),4.75(s,2H),3.72(s,2H)
【0299】
[実施例46]2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-6-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オントリフルオロアセテート
【0300】
tert-ブチルN-[2-[(5-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3,3-ジフルオロ-アリル]カルバメートの代わりに50mgの参考例10で調製されたtert-ブチルN-[2-[(6-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3,3-ジフルオロ-アリル]カルバメートを使用したことを除いて実施例45と同じ様式で、20mgの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:48.7%)。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 8.08(s,1H),7.34(d,1H),7.19(d,1H),4.78(s,2H),3.72(s,2H)
【0301】
[実施例47]2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オントリフルオロアセテート
【0302】
tert-ブチルN-[2-[(5-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3,3-ジフルオロ-アリル]カルバメートの代わりに50mgの参考例11で調製されたtert-ブチルN-[2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3,3-ジフルオロ-アリル]カルバメートを使用したことを除いて実施例45と同じ様式で、36mgの表題化合物を白色の固体として調製した(収率:92.2%)。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 7.78(d,1H),7.52(s,1H),6.80(d,1H),4.76(s,2H),3.73(s,2H)
【0303】
[実施例48] 2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(4-メチルスルホニルフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オントリフルオロアセテート
【0304】
工程1:tert-ブチルN-[3,3-ジフルオロ-2-[[7-(4-メチルスルホニルフェニル)-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル]メチル]アリル]カルバメート
【0305】
50mgの参考例11で調製されたtert-ブチルN-[2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3,3-ジフルオロ-アリル]カルバメートおよび29mgの4-(メタンスルホニル)フェニルボロン酸を1.0mLの1,4-ジオキサン中に溶解した後、358μLの1M炭酸カリウムおよび3mgのパラジウムジ[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロリド(PdCl2(dppf))を加えた。得られた溶液を90℃で一晩撹拌した。得られた反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得た。このようにして得られた残渣を酢酸エチル中に溶解し、蒸留水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、黄色の液体残渣を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で残渣を精製して、57mgの表題化合物を得た(収率:96.1%)。MS(ESI)m/z=395.1(M+H)+
【0306】
工程2:2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-4-[3-(4-メチルスルホニルフェニル)フェニル]-[1,2,4]トリアゾール-3-オントリフルオロアセテート
【0307】
57mgの工程1で調製されたtert-ブチルN-[3,3-ジフルオロ-2-[[7-(4-メチルスルホニルフェニル)-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル]メチル]アリル]カルバメートを2.0mLのジクロロメタン中に溶解した後、0.2mLのトリフルオロ酢酸を添加した。得られた溶液を室温で1.5時間撹拌した。このようにして得られた反応混合物を濃縮し、続いてジクロロメタンを添加した。溶液を減圧下で濃縮し、次いで、真空中で乾燥させて黄色の液体残渣を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1)で残渣を精製して、35mgの表題化合物を得た(収率:74.0%)。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 8.05(d,2H),7.95(d,3H),7.54(s,1H),7.06(d,1H),4.82(s,2H),3.77(s,2H),3.17(s,3H)
【0308】
[実施例49]2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(4-ピペラジン-1-イルフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オンジトリフルオロアセテート
【0309】
工程1において、4-(メタンスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに56mgのtert-ブチル4-[4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]ピペラジン-1-カルボキシレートを使用したことを除いて実施例48と同じ様式で、32mgの表題化合物を調製した(収率:66.6%)。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 7.86(d,1H),7.68(d,2H),7.35(s,1H),7.13(d,2H),7.05(d,1H),4.79(s,2H),3.75(s,2H),3.53(s,4H),3.40(s,4H)
【0310】
[実施例50]2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オントリフルオロアセテート
【0311】
工程1において、4-(メタンスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに27mgの2-(トリフルオロメチル)ピリジン-5-ボロン酸を使用したことを除いて実施例48と同じ様式で、29mgの表題化合物を調製した(収率:62.7%)。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 9.08(s,1H),8.38(d,1H),8.00(d,1H),7.95(d,1H),7.66(s,1H),7.10(d,1H),4.83(s,2H),3.77(s,2H)
【0312】
[実施例51]2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[6-(ジメチルアミノ)-3-ピリジル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オントリフルオロアセテート
【0313】
工程1において、4-(メタンスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに36mgの6-(ジメチルアミノ)ピリジン-3-ボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例48と同じ様式で、31mgの表題化合物を調製した(収率:71.7%)。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 8.36(s,1H),8.22(d,1H),7.90(d,1H),7.46(s,1H),7.18(d,1H),7.02(d,1H),4.80(s,2H),3.76(s,2H),3.30(s,6H)
【0314】
[実施例52]2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オントリフルオロアセテート
【0315】
工程1において、4-(メタンスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに24mgの3,4-(メチレンジオキシ)フェニルボロン酸を使用したことを除いて実施例48と同じ様式で、29mgの表題化合物を調製した(収率:67.1%)。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 7.88(d,1H),7.35(s,1H),7.25(d,2H),7.02(d,1H),6.95(d,1H),6.05(s,2H),4.79(s,2H),3.74(s,2H)
【0316】
[実施例53]6-[2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-キノリン-2-オントリフルオロアセテート
【0317】
工程1において、4-(メタンスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに41mgの8-メチル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-6-ボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例48と同じ様式で、33mgの表題化合物を調製した(収率:68.8%)。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 7.87(d,1H),7.43(s,2H),7.38(s,1H),7.05(d,1H),4.80(s,2H),3.75(s,2H),3.02(t,2H),2.60(t,2H),2.33(s,2H)
【0318】
[実施例54]6-[2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-1-メチル-3,4-ジヒドロキノリン-2-オントリフルオロアセテート
【0319】
工程1において、4-(メタンスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに41mgの(1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-6-イル)ボロン酸ピナコールエステルを使用したことを除いて実施例48と同じ様式で、35mgの表題化合物を調製した(収率:73.0%)。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 7.92(d,1H),7.68(d,1H),7.64(s,1H),7.44(s,1H),7.25(d,1H),7.09(d,1H),4.80(s,2H),3.75(s,2H),3.40(s,3H),3.02(t,2H),2.68(t,2H)
【0320】
[実施例55]2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(1-エチルピラゾール-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オントリフルオロアセテート
【0321】
工程1において、4-(メタンスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに32mgの1-エチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを使用したことを除いて実施例48と同じ様式で、35mgの表題化合物を調製した(収率:87.2%)。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 8.21(s,1H),7.96(s,1H),7.80(d,1H),7.32(s,1H),6.96(d,1H),4.76(s,2H),4.23(d,2H),3.75(s,2H),1.50(t,3H)
【0322】
[実施例56]2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(1-メチルピラゾール-4-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オントリフルオロアセテート
【0323】
工程1:tert-ブチルN-[3,3-ジフルオロ-2-[[7-[2-(1-メチルピラゾール-4-イル)エチニル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル]メチル]アリル]カルバメート
【0324】
30.0mgの参考例11で調製されたtert-ブチルN-[2-[(7-ブロモ-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル)メチル]-3,3-ジフルオロ-アリル]カルバメート、19.0mgの4-エチニル-1-メチル-1H-ピラゾール、4.1mgのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh3)4)、1.4mgのヨウ化銅(I)(CuI)を0.7mLのN,N-ジメチルホルムアミド中に溶解した。得られた溶液に、30.0μLのトリエチルアミンを添加し、次いで、溶液を90℃で一晩撹拌した。得られた反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得た。このようにして得られた残渣を酢酸エチル中に溶解し、蒸留水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、黄色の液体残渣を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で残渣を精製して、20.4mgの表題化合物を液体として得た(収率:64.1%)。MS(ESI)m/z=345.1(M+H)+
【0325】
工程2:2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(1-メチルピラゾール-4-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オントリフルオロアセテート
【0326】
20.4mgの工程1で調製されたtert-ブチルN-[3,3-ジフルオロ-2-[[7-[2-(1-メチルピラゾール-4-イル)エチニル-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-2-イル]メチル]アリル]カルバメートを1.0mLのジクロロメタン中に溶解し、これに0.1mLのトリフルオロ酢酸を加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。減圧下での濃縮によって得られた残渣をジクロロメタン中に溶解し、このようにして得られた溶液を減圧濃縮した後、真空中で乾燥して黄色の液体残渣を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1)で残渣を精製して、14.4mgの表題化合物を固体として得た。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 7.93(s,1H),7.82(d,1H),7.69(s,1H),7.30(s,1H),6.67(d,1H),4.79(s,2H),3.93(s,3H),3.74(s,2H)
【0327】
[実施例57]2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-[6-(ジメチルアミノ)-3-ピリジル]エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オントリフルオロアセテート
【0328】
工程1において、4-エチニル-1-メチル-1H-ピラゾールの代わりに26.2mgの5-エチニル-N,N-ジメチルピリジン-2-アミンを使用したことを除いて実施例56と同じ様式で、表題化合物(13.7mg)を調製した。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 8.26(d,1H),7.81(d,1H),7.65(dd,1H),7.30(s,1H),6.70(d,1H),6.68(d,1H),4.79(s,2H),3.74(s,2H),3.15(s,6H)
【0329】
[実施例58]2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(6-モルホリノ-3-ピリジル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オントリフルオロアセテート
【0330】
工程1において、4-エチニル-1-メチル-1H-ピラゾールの代わりに33.7mgの4-(5-エチニルピリジン-2-イル)モルホリンを使用したことを除いて実施例56と同じ様式で、表題化合物(23.1mg)を調製した。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 8.31(s,1H),7.81(dd,1H),7.67(dd,1H),7.32(s,1H),6.82(d,1H),6.68(dd,1H),4.79(s,2H),3.79(t,4H),3.74(s,2H),3.59(t,4H)
【0331】
[実施例59]2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オンジトリフルオロアセテート
【0332】
工程1において、4-エチニル-1-メチル-1H-ピラゾールの代わりに46.4mgのtert-ブチル6-エチニル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4(3H)-カルボキシレートを使用したことを除いて実施例56と同じ様式で、表題化合物(11.4mg)を調製した。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 7.81(d,1H),7.29(s,1H),6.77(d,1H),6.74(d,1H),6.70-6.65(m,3H),4.78(s,2H),4.23(t,2H),3.72(s,2H),3.37(d,2H)
【0333】
[実施例60]2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オンジトリフルオロアセテート
【0334】
工程1において、4-エチニル-1-メチル-1H-ピラゾールの代わりに28.6mgの7-エチニル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジンを使用したことを除いて実施例56と同じ様式で、表題化合物(15.1mg)を調製した。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 7.83(d,1H),7.60(s,1H),7.37(s,1H),7.08(s,1H),6.70(d,1H),4.79(s,2H),4.42(t,2H),3.74(s,2H),3.40(t,2H)
【0335】
[実施例61]2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-7-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オンジトリフルオロアセテート
【0336】
工程1において、4-エチニル-1-メチル-1H-ピラゾールの代わりに28.6mgの7-エチニル-2H,3H,4H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンを使用したことを除いて実施例56と同じ様式で、表題化合物(10.7mg)を調製した。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 7.80(t,2H),7.32(s,1H),7.10(s,1H),6.68(dd,1H),4.79(s,2H),4.20(t,2H),3.74(s,2H),3.57(t,2H)
【0337】
[実施例62]6-[2-[2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]エチニル]-3,4-ジヒドロ-1H-キノリン-2-オントリフルオロアセテート
【0338】
工程1において、4-エチニル-1-メチル-1H-ピラゾールの代わりに30.6mgの6-エチニル-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-2-オンを使用したことを除いて実施例56と同じ様式で、表題化合物(16.7mg)を調製した。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 7.84(d,1H),7.41(t,2H),7.36(s,1H),6.91(d,1H),6.71(d,1H),4.79(s,2H),3.74(s,2H),3.00(t,2H),2.61(t,2H)
【0339】
[実施例63]2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(4-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-7-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オントリフルオロアセテート
【0340】
工程1において、4-エチニル-1-メチル-1H-ピラゾールの代わりに31.0mgの7-エチニル-4-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジンを使用したことを除いて実施例56と同じ様式で、表題化合物(17.5mg)を調製した。 1H-NMR(MeOD,400 MHz)δ 7.77(d,1H),7.62(dd,1H),7.36(s,1H),7.08(s,1H),6.71(d,1H),6.61(d,1H),4.77(s,2H),4.23(t,4H),3.72(s,2H),3.43(t,2H),3.02(s,3H)
【0341】
実施例からの化合物を表1に示す。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【表1-8】
【表1-9】
【0342】
実験実施例1:アミンオキシダーゼに対する活性評価
【0343】
Amplex Red Hydrogen Peroxide Assay Kit(Molecular Probes、Invitrogen、米国)を使用して西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)共役反応における過酸化水素のレベルを測定することによって、組換えヒトVAP-1(R&D systems)に対する活性に関して本技術による化合物を評価した。実験は、ベンジルアミンを基質として用いて室温で行った。HRP共役反応では、10-アセチル-3,7-ジヒドロキシフェノキサジン(Amplex Red試薬)の過酸化水素酸化により、高蛍光化合物であるレゾルフィンが生成される。簡潔には、ジメチルスルホキシド(DMSO)中に20mMの濃度で試験化合物を溶解した。用量反応評価は、DMSO中での1:3段階希釈によって行い、それによって8点曲線を作成した。化合物の有効性に従って上部の濃度を制御し、続いて反応緩衝溶液で希釈して、1%未満の最終DMSO濃度を得た。96黒ウェルプレートの各ウェルに、50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.4)中に、精製されたヒトVAP-1を添加した。DMSO中に溶解された試験化合物をヒトVAP-1酵素と共に37℃で30分間インキュベートした。30分間のインキュベーション後、50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.4)、1mMベンジルアミンおよび1U/mL HRPから調製された200μM Amplex Red試薬を含有する反応混合物を各ウェルに添加した。544nmで励起し、590nmで発光を読み取る波長条件下で、マイクロプレートリーダー(Flexstation3、Molecular Devices)を使用して、1~2時間の間のいくつかの時点で蛍光強度を測定した。阻害剤なしの対照群(希釈されたDMSOのみ)と比較したシグナル速度の減少(%)として、化合物の阻害効果を測定した。4変数のロジスティックモデルにデータを固定し、GraphPad Prismプログラムを用いてIC50値を計算した。
【0344】
さらに、組換えヒトVAP-1に対する活性評価方法と同様の方法を用い、それぞれ0.5mMチラミンおよび1mMベンジルアミンを基質として使用することによって、組換えヒトMAO-A(モノアミンオキシダーゼ-A、Sigma-Aldrich)および組換えヒトMAO-B(モノアミンオキシダーゼ-B、Sigma-Aldrich)に対する活性に関して本技術に係る化合物を評価した。組換えヒトVAP-1に対する活性評価方法と同様の方法を用いて、1mMプトレシンを基質として使用することによって、組換えヒトDAO(ジアミンオキシダーゼ、R&D systems)に対する活性に関しても本技術に係る化合物を評価した。
【0345】
以上のようにして酵素に対する活性を評価することによって得られた結果を以下の表2に示す。
【表2-1】
【表2-2】
【0346】
上記表2の結果から、本技術に係る化合物は、様々なアミンオキシダーゼの中でもVAP-1に対して優れた阻害活性を有することが明らかである。
【0347】
項目A。式Xの化合物
【化21】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
1は、水素またはフルオロであり;
R
2およびR
3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1~6アルキル、-Rおよび-C≡C-Rからなる群から選択され;
前記Rは、置換されたまたは置換されていない環式環であり、O、NまたはSから選択される1~5個のヘテロ原子環員を必要に応じて含有し、前記環式環は芳香族または非芳香族である。
【0348】
項目B。Rが置換されたまたは置換されていないアリールである、項目Aに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0349】
項目C。Rが置換されたまたは置換されていないフェニルである、項目Aに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0350】
項目D。Rが置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである、項目Aに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0351】
項目E。Rが置換されたまたは置換されていない非芳香族複素環式である、項目Aに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0352】
項目F。置換されたまたは置換されていない環式環が、置換されたまたは置換されていないベンゼン、置換されたまたは置換されていないピリジン、置換されたまたは置換されていないテトラヒドロピリジン、置換されたまたは置換されていないピラゾール、置換されたまたは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたまたは置換されていない2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、置換されたまたは置換されていないベンゾチアゾール、置換されたまたは置換されていないベンゾオキサジアゾール、置換されたまたは置換されていないベンゾトリアゾール、置換されたまたは置換されていないインダゾール、置換されたまたは置換されていないピロロ[2,3-b]ピリジン、置換されたまたは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、置換されたまたは置換されていない3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、置換されたまたは置換されていない1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、置換されたまたは置換されていない1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、置換されたまたは置換されていない2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、置換されたまたは置換されていないピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン、置換されたまたは置換されていない3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンおよび置換されたまたは置換されていないピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3-オンからなる群から選択される、項目Aに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0353】
項目G。式1の化合物:
【化22】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
1は、水素またはフルオロであり、
R
2およびR
3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1~6アルキル、-Rおよび-C≡C-Rからなる群から選択され、
R
2およびR
3は、同時に水素、ハロゲン、C
1~6アルキル、-Rまたは-C≡C-Rであることはできず、
前記Rは、ベンゼン、ピリジン、テトラヒドロピリジン、ピラゾール、ベンゾジオキソール、2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサジアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピロロ[2,3-b]ピリジン、3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン、3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンおよびピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3-オンからなる群から選択される環式環であり、
前記環式環は、C
1~6アルキル、トリフルオロメチル、C
1~6アルコキシ、アミノ、モノまたはジ-C
1~6アルキルアミノ、ジ-C
1~6アルキルアミノメチル、C
1~6アルキルカルボニルアミノ、C
1~6アルキルスルホニル、モルホリニルスルホニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニル、モルホリニル、トリアゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルからなる群から選択される置換基で必要に応じて置換されている。
【0354】
項目H。前記R1がフルオロである、項目A~Gのいずれか1つに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0355】
項目I。前記R1が水素である、項目A~Gのいずれか1つに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0356】
項目J。前記R2が水素であり、R3がハロゲン、-Rまたは-C≡C-Rである、項目A~Iのいずれか1つに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0357】
項目K。前記R2が水素であり、R3がハロゲンまたは-Rである、項目A~Iのいずれか1つに記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩。
【0358】
項目L。前記R2が水素であり、R3がハロゲンまたは-C≡C-Rである、項目A~Iのいずれか1つに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0359】
項目M。前記R2が水素であり、R3が-Rである、項目A~Iのいずれか1つに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0360】
項目N。前記R2が水素であり、R3が-C≡C-Rである、項目A~Iのいずれか1つに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0361】
項目O。前記Rが、ベンゼンおよびピラゾールからなる群から選択される環式環である、項目Aまたは項目Gに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0362】
項目P。前記環式環が、C1~6アルキル、C1~6アルキルスルホニルおよびピペラジニルからなる群から選択される置換基で置換されている、項目Oに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0363】
項目Q。
R1がフルオロであり、
R2が水素であり、
R3がハロゲンまたは-Rであり、
前記Rが、ベンゼンおよびピラゾールからなる群から選択される環式環であり、
前記環式環が、C1~6アルキル、C1~6アルキルスルホニルおよびピペラジニルからなる群から選択される置換基で置換されている、項目Aまたは項目Gに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0364】
項目R。式11の化合物
【化23】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリール、または置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールである。
【0365】
項目S。R3が置換されたアリールである、項目Rに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0366】
項目T。R3が置換されたフェニルである、項目Sに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0367】
項目U。R3が、置換されたもしくは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたもしくは置換されていないベンゾオキサジアゾール、またはフェニルであり、前記フェニルは、C1~6アルキルカルボニルアミノまたはオキサゾリルで置換されている、項目Sに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0368】
項目V。式12の化合物
【化24】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリール、または置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールである。
【0369】
項目W。R3が、置換されたもしくは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたもしくは置換されていない2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、置換されたもしくは置換されていないベンゾチアゾール、置換されたもしくは置換されていないベンゾオキサジアゾール、置換されたベンゼンまたは置換されたピリジンである、項目Vに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0370】
項目X。ベンゼンまたはピリジンが、トリフルオロメチル、アミノ、C1~6アルキルカルボニルアミノ、C1~6アルキルスルホニル、モルホリニルスルホニル、モルホリニル、トリアゾリルおよびオキサゾリルで置換されている、項目Wに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0371】
項目Y。式13の化合物
【化25】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリール、または置換されたもしくは置換されていない環式環である。
【0372】
項目Z。R3が、置換されたまたは置換されていないアリールである、項目Yに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0373】
項目AA。R3が、置換されたもしくは置換されていないベンゾオキサジアゾール、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、置換されたもしくは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたもしくは置換されていないインダゾール、置換されたもしくは置換されていないピラゾール、置換されたもしくは置換されていないベンゾトリアゾール、置換されたもしくは置換されていない1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、置換されたもしくは置換されていない1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジンまたは置換されたフェニルである、項目Zに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0374】
項目AB。R3が、ジ-C1~6アルキルアミノメチル、C1~6アルキルスルホニル、モルホリニルカルボニル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ピペラジニルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルで置換されたフェニルである、項目AAに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0375】
項目AC。R3が置換されたまたは置換されていない複素環式基である、項目Yに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0376】
項目AD。R3がテトラヒドロピリジンである、項目ACに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0377】
項目AE。R3が置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである、項目ACに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0378】
項目AF。R3がピロロ[2,3-b]ピリジンまたは置換されたピリジンである、項目AEに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0379】
項目AG。R3が、トリフルオロメチル、C1~6アルコキシ、モノもしくはジ-C1~6アルキルアミノまたはモルホリニルで置換されたピリジンである、項目AFに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0380】
項目AH。R3が、ベンゼン、ピリジン、ベンゾオキサジアゾール、3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、ベンゾジオキソール、インダゾール、ベンゾトリアゾール、1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジンまたはピロロ[2,3-b]ピリジンからなる群から選択される環式環であり;
前記環式環が、C1~6アルキル、トリフルオロメチル、C1~6アルコキシ、モノまたはジ-C1~6アルキルアミノ、ジ-C1~6アルキルアミノメチル、C1~6アルキルスルホニル、モルホリニルカルボニル、モルホリニル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルからなる群から選択される置換基で必要に応じて置換されている、項目Yに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0381】
項目AI。式14の化合物
【化26】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3は、置換されたもしくは置換されていないアリール、または置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールである。
【0382】
項目AJ。R3が置換されたアリールである、項目AIに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0383】
項目AK。R3が、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、または置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジンである、項目AJに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0384】
項目AL。R3が置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである、項目AIに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0385】
項目AM。R3が、置換されたピラゾール、置換されたピリジン、置換されたもしくは置換されていない2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジンまたは置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンである、項目ALに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0386】
項目AN。R3がモノまたはジ-C1~6アルキルアミノまたはモルホリニルで置換されたピリジンである、項目AMに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0387】
項目AO。
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-ブロモ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]フェニル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(モルホリン-4-イルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[3-(1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]ピリジン-2-イル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
6-(2-アミノ-1,3-ベンゾチアゾール-5-イル)-2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
N-[5-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
6-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]-8-メチル-3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン;
N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-5-イル]フェニル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-5-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-5-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[3-(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-2-[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(モルホリン-4-イルカルボニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[3-(1H-ピラゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[3-(5-シクロプロピル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(5-シクロプロピル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(6-メトキシピリジン-3-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[6-(ジメチルアミノ)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-インダゾール-6-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-ベンゾトリアゾール-6-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
7-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン;
6-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン;
6-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-8-メチル-3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(4-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-7-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-6-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(4-メチルスルホニルフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(4-ピペラジン-1-イルフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[6-(ジメチルアミノ)-3-ピリジル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
6-[2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-キノリン-2-オン;
6-[2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-1-メチル-3,4-ジヒドロキノリン-2-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(1-エチルピラゾール-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(1-メチルピラゾール-4-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-[6-(ジメチルアミノ)-3-ピリジル]エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(6-モルホリノ-3-ピリジル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-7-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
6-[2-[2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]エチニル]-3,4-ジヒドロ-1H-キノリン-2-オン;および
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(4-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-7-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
もしくはそれらの立体異性体、または薬学的に許容され得るそれらの塩;
からなる群から選択される、項目Aまたは項目Gに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0388】
項目AP。項目A~AOのいずれか1つに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩と、少なくとも1つの薬学的に許容され得る賦形剤とを含む薬学的組成物。
【0389】
項目AQ。血管接着タンパク質(VAP-1)を阻害する方法であって、治療有効量の項目A~AOのいずれか1つに記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩を哺乳動物に投与することを含む、方法。
【0390】
項目AR。NASHを処置することを必要とする被験体においてNASHを処置する方法であって、治療有効量の項目A~AOのいずれか1つに記載の化合物もしくはその立体異性体もしくは薬学的に許容され得るそれらの塩、または治療有効量の項目APに記載の薬学的組成物を前記被験体に投与することを含む、方法。
【0391】
項目AS。NASHの処置のための医薬品を製造するための、項目A~AOのいずれか1つに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩の使用。
【0392】
項目AT。NASHの処置において使用するための、項目A~AOのいずれか1つに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0393】
項目AU。NASHの処置において使用するための項目APに記載の組成物。
【0394】
項目AV。VAP-1の阻害において使用するための、項目A~AOのいずれか1つに記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
【0395】
項目AX。VAP-1の阻害において使用するための項目APに記載の組成物。
【0396】
項目AX。VAP-1によって媒介される疾患を処置することを必要とする被験体においてVAP-1によって媒介される疾患を処置する方法であって、治療有効量の項目A~AOのいずれか1つに記載の化合物もしくはその立体異性体もしくは薬学的に許容され得るそれらの塩、または治療有効量の項目APに記載の薬学的組成物を前記被験体に投与することを含む、方法。
【0397】
項目AY。VAP-1によって媒介される疾患が、脂質およびリポタンパク質障害、蓄積された脂質および特にトリグリセリドの蓄積およびその後の線維化促進経路の活性化に起因する臓器の慢性脂肪性および線維性変性から生じる症状および疾患、I型またはII型糖尿病ならびにI型およびII型糖尿病の臨床的合併症、慢性の肝内またはいくつかの形態の肝外胆汁うっ滞性症状、肝線維症、急性肝内胆汁うっ滞性症状、不適切な胆汁組成から生じる閉塞性または慢性炎症性障害、食事性脂肪および脂溶性食事性ビタミンの低下した取り込みを伴う胃腸症状、炎症性腸疾患、肥満およびメタボリックシンドローム(脂質異常症、糖尿病および異常に高い肥満度指数の複合された症状)、細胞内細菌または寄生性原虫による持続性感染症、非悪性過剰増殖性障害、悪性過剰増殖性障害、特に結腸腺癌および肝細胞癌腫、脂肪肝および関連する症候群、B型肝炎感染症、C型肝炎感染症および/またはアルコール誘発性肝硬変ともしくは肝炎のウイルス媒介性形態と関連する胆汁うっ滞性および線維化効果、慢性肝疾患のまたは外科的肝臓切除の結果としての肝不全または肝機能不全、急性心筋梗塞、急性脳卒中、慢性閉塞性アテローム性硬化症の終点として発生する血栓症、変形性関節症、関節リウマチ、乾癬、および脳梗塞からなる群から、個別にまたはそれらの任意の組み合わせから選択される、項目AXに記載の方法。
【0398】
項目AZ。式1aの化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩を調製する方法であって、
【化27】
(a)式2の化合物を式3aの化合物または式3bの化合物と反応させて、式1aaの化合物を得ることと、
【化28】
式中、
Bocはアミン保護基であり;
R
1は、水素またはフルオロであり;
R
3は、C
1~6アルキル、-Rおよび-C≡C-Rからなる群から選択され;
Rは、置換されたまたは置換されていない環式環であり、O、NまたはSから選択される1~5個のヘテロ原子環員を必要に応じて含有し、前記環式環は芳香族または非芳香族であり;
Zはボロン酸(B(OH)
2)またはボロン酸ピナコールエステルである;および
(b)反応条件下で式1aaの化合物からBocを除去して、式1aの化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩を得ることと、
を含む、(a)および(b)から本質的になる、または(a)および(b)からなる方法。
【0399】
項目BA。項目AZに記載の方法であって、式2の化合物が、
(a)式4の化合物をヒドラジンと反応させて、式5の化合物を得ること、
【化29】
式中、XはFまたはClである;
(b)式5の化合物を環化条件下で反応させて、式6の化合物を得ること、
【化30】
および
(c)式6の化合物を式8の化合物と反応させて、式2の化合物を得ること、
【化31】
式中、R
1は水素またはフルオロである;
によって得られる、方法。
【0400】
項目BB。環化条件が、極性溶媒中において、室温~90℃の範囲の温度で式5の化合物をカルボニルジイミダゾール(CDI)と反応させることを含む、項目BAに記載の方法。
【0401】
項目BC。Rが、ベンゼン、ピリジン、テトラヒドロピリジン、ピラゾール、ベンゾジオキソール、2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサジアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピロロ[2,3-b]ピリジン、3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン、3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンおよびピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3-オンからなる群から選択される環式環であり、
前記環式環は、C
1~6アルキル、トリフルオロメチル、C
1~6アルコキシ、アミノ、モノまたはジ-C
1~6アルキルアミノ、ジ-C
1~6アルキルアミノメチル、C
1~6アルキルカルボニルアミノ、C
1~6アルキルスルホニル、モルホリニルスルホニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニル、モルホリニル、トリアゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルからなる群から選択される置換基で必要に応じて置換されている、項目AZ~BBのいずれか1つに記載の方法。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
式Xの化合物
【化32】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中
R
1
は、水素またはフルオロであり;
R
2
およびR
3
は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1~6
アルキル、-Rおよび-C≡C-Rからなる群から選択され;
前記Rは、置換されたまたは置換されていない環式環であり、O、NまたはSから選択される1~5個のヘテロ原子環員を必要に応じて含有し、前記環式環は芳香族または非芳香族である。
(項目2)
Rが置換されたまたは置換されていないアリールである、項目1に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目3)
Rが置換されたまたは置換されていないフェニルである、項目1に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目4)
Rが置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである、項目1に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目5)
Rが置換されたまたは置換されていない非芳香族複素環式である、項目1に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目6)
前記置換されたまたは置換されていない環式環が、置換されたまたは置換されていないベンゼン、置換されたまたは置換されていないピリジン、置換されたまたは置換されていないテトラヒドロピリジン、置換されたまたは置換されていないピラゾール、置換されたまたは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたまたは置換されていない2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、置換されたまたは置換されていないベンゾチアゾール、置換されたまたは置換されていないベンゾオキサジアゾール、置換されたまたは置換されていないベンゾトリアゾール、置換されたまたは置換されていないインダゾール、置換されたまたは置換されていないピロロ[2,3-b]ピリジン、置換されたまたは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、置換されたまたは置換されていない3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、置換されたまたは置換されていない1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、置換されたまたは置換されていない1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、置換されたまたは置換されていない2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、置換されたまたは置換されていないピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン、置換されたまたは置換されていない3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンおよび置換されたまたは置換されていないピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3-オンからなる群から選択される、項目1に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目7)
式1の化合物
【化33】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
1
は、水素またはフルオロであり、
R
2
およびR
3
は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1~6
アルキル、-Rおよび-C≡C-Rからなる群から選択され、
R
2
およびR
3
は、同時に水素、ハロゲン、C
1~6
アルキル、-Rまたは-C≡C-Rであることはできず、
前記Rは、ベンゼン、ピリジン、テトラヒドロピリジン、ピラゾール、ベンゾジオキソール、2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサジアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピロロ[2,3-b]ピリジン、3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン、3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンおよびピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3-オンからなる群から選択される環式環であり、
前記環式環は、C
1~6
アルキル、トリフルオロメチル、C
1~6
アルコキシ、アミノ、モノまたはジ-C
1~6
アルキルアミノ、ジ-C
1~6
アルキルアミノメチル、C
1~6
アルキルカルボニルアミノ、C
1~6
アルキルスルホニル、モルホリニルスルホニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニル、モルホリニル、トリアゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルからなる群から選択される置換基で必要に応じて置換されている。
(項目8)
前記R
1
がフルオロである、項目1または項目7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目9)
前記R
1
が水素である、項目1または項目7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目10)
前記R
2
が水素であり、R
3
がハロゲン、-Rまたは-C≡C-Rである、項目1または項目7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目11)
前記R
2
が水素であり、R
3
がハロゲンまたは-Rである、項目1または項目7に記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩。
(項目12)
前記R
2
が水素であり、R
3
がハロゲンまたは-C≡C-Rである、項目1または項目7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目13)
前記R
2
が水素であり、R
3
が-Rである、項目1または項目7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目14)
前記R
2
が水素であり、R
3
が-C≡C-Rである、項目1または項目7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目15)
前記Rがベンゼンおよびピラゾールからなる群から選択される環式環である、項目1または項目7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目16)
前記環式環が、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルキルスルホニルおよびピペラジニルからなる群から選択される置換基で置換されている、項目15に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目17)
R
1
がフルオロであり、
R
2
が水素であり、
R
3
が、ハロゲンまたは-Rであり、
前記Rが、ベンゼンおよびピラゾールからなる群から選択される環式環であり、
前記環式環が、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルキルスルホニルおよびピペラジニルからなる群から選択される置換基で置換されている、項目1または項目7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目18)
式11の化合物
【化34】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3
は、置換されたもしくは置換されていないアリールまたは置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールである。
(項目19)
R
3
が置換されたアリールである、項目18に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目20)
R
3
が置換されたフェニルである、項目19に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目21)
R
3
が、置換されたもしくは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたもしくは置換されていないベンゾオキサジアゾール、またはフェニルであり、前記フェニルは、C
1~6
アルキルカルボニルアミノまたはオキサゾリルで置換されている、項目19に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目22)
式12の化合物
【化35】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3
は、置換されたもしくは置換されていないアリールまたは置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールである。
(項目23)
R
3
が、置換されたもしくは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたもしくは置換されていない2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、置換されたもしくは置換されていないベンゾチアゾール、置換されたもしくは置換されていないベンゾオキサジアゾール、置換されたベンゼンまたは置換されたピリジンである、項目22に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目24)
前記ベンゼンまたはピリジンが、トリフルオロメチル、アミノ、C
1~6
アルキルカルボニルアミノ、C
1~6
アルキルスルホニル、モルホリニルスルホニル、モルホリニル、トリアゾリルおよびオキサゾリルで置換されている、項目23に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目25)
式13の化合物
【化36】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3
は、置換されたもしくは置換されていないアリールまたは置換されたもしくは置換されていない環式環である。
(項目26)
R
3
が置換されたまたは置換されていないアリールである、項目25に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目27)
R
3
が、置換されたもしくは置換されていないベンゾオキサジアゾール、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、置換されたもしくは置換されていないベンゾジオキソール、置換されたもしくは置換されていないインダゾール、置換されたもしくは置換されていないピラゾール、置換されたもしくは置換されていないベンゾトリアゾール、置換されたもしくは置換されていない1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、置換されたもしくは置換されていない1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジンまたは置換されたフェニルである、項目26に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目28)
R
3
が、ジ-C
1~6
アルキルアミノメチル、C
1~6
アルキルスルホニル、モルホリニルカルボニル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ピペラジニルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルで置換されたフェニルである、項目27に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目29)
R
3
が置換されたまたは置換されていない複素環式基である、項目25に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目30)
R
3
がテトラヒドロピリジンである、項目29に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目31)
R
3
が置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである、項目29に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目32)
R
3
がピロロ[2,3-b]ピリジンまたは置換されたピリジンである、項目31に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目33)
R
3
が、トリフルオロメチル、C
1~6
アルコキシ、モノもしくはジ-C
1~6
アルキルアミノまたはモルホリニルで置換されたピリジンである、項目32に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目34)
R
3
が、ベンゼン、ピリジン、ベンゾオキサジアゾール、3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、ベンゾジオキソール、インダゾール、ベンゾトリアゾール、1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジンまたはピロロ[2,3-b]ピリジンからなる群から選択される環式環であり;
前記環式環が、C
1~6
アルキル、トリフルオロメチル、C
1~6
アルコキシ、モノまたはジ-C
1~6
アルキルアミノ、ジ-C
1~6
アルキルアミノメチル、C
1~6
アルキルスルホニル、モルホリニルカルボニル、モルホリニル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルからなる群から選択される置換基で必要に応じて置換されている、項目25に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目35)
式14の化合物
【化37】
もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩;
式中、
R
3
は、置換されたもしくは置換されていないアリールまたは置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールである。
(項目36)
R
3
が置換されたアリールである、項目35に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目37)
R
3
が、置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、または置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジンである、項目36に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目38)
R
3
が置換されたまたは置換されていないヘテロアリールである、項目35に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目39)
R
3
が、置換されたピラゾール、置換されたピリジン、置換されたもしくは置換されていない2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジンまたは置換されたもしくは置換されていない3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンである、項目38に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目40)
R
3
がモノまたはジ-C
1~6
アルキルアミノまたはモルホリニルで置換されたピリジンである、項目39に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目41)
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-ブロモ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]フェニル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(モルホリン-4-イルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[3-(1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]ピリジン-2-イル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
6-(2-アミノ-1,3-ベンゾチアゾール-5-イル)-2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
N-[5-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-6-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
6-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-6-イル]-8-メチル-3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン;
N-[4-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-5-イル]フェニル]アセトアミド;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-5-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-5-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[3-(メチルスルホニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-2-[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(モルホリン-4-イルカルボニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[3-(1H-ピラゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(1,2,5-オキサジアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[3-(5-シクロプロピル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[4-(5-シクロプロピル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(6-メトキシピリジン-3-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[6-(ジメチルアミノ)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-インダゾール-6-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(2,1,3-ベンゾオキサジアゾール-5-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-ベンゾトリアゾール-6-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
7-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン;
6-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン;
6-[2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-3-オキソ-2,3-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-8-メチル-3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン;
2-[(2E)-2-(アミノメチル)-3-フルオロプロパ-2-エン-1-イル]-7-(4-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-7-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3(2H)-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-6-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(4-メチルスルホニルフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(4-ピペラジン-1-イルフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[6-(ジメチルアミノ)-3-ピリジル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
6-[2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-キノリン-2-オン;
6-[2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]-1-メチル-3,4-ジヒドロキノリン-2-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-(1-エチルピラゾール-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(1-メチルピラゾール-4-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-[6-(ジメチルアミノ)-3-ピリジル]エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(6-モルホリノ-3-ピリジル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-7-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
6-[2-[2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-3-オキソ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-7-イル]エチニル]-3,4-ジヒドロ-1H-キノリン-2-オン;および
2-[2-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-アリル]-7-[2-(4-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-7-イル)エチニル]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-オン;
もしくはそれらの立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩からなる群から選択される、項目1もしくは項目7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目42)
項目1もしくは項目7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩と、少なくとも1つの薬学的に許容され得る賦形剤とを含む薬学的組成物。
(項目43)
血管接着タンパク質(VAP-1)を阻害する方法であって、治療有効量の項目1もしくは項目7に記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩を哺乳動物に投与することを含む、方法。
(項目44)
NASHを処置することを必要とする被験体においてNASHを処置する方法であって、治療有効量の項目1もしくは項目7に記載の化合物もしくはその立体異性体もしくは薬学的に許容され得るそれらの塩、または治療有効量の項目42に記載の薬学的組成物を前記被験体に投与することを含む、方法。
(項目45)
NASHの処置のための医薬品を製造するための、項目1もしくは項目7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩の使用。
(項目46)
NASHの処置において使用するための、項目1もしくは項目7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目47)
NASHの処置において使用するための、項目42に記載の組成物。
(項目48)
VAP-1の阻害において使用するための、項目1もしくは項目7に記載の化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩。
(項目49)
VAP-1の阻害において使用するための、項目42に記載の組成物。
(項目50)
VAP-1によって媒介される疾患を処置することを必要とする被験体においてVAP-1によって媒介される疾患を処置する方法であって、治療有効量の項目1もしくは項目7に記載の化合物もしくはその立体異性体もしくは薬学的に許容され得るそれらの塩、または治療有効量の項目42に記載の薬学的組成物を前記被験体に投与することを含む、方法。
(項目51)
VAP-1によって媒介される前記疾患が、脂質およびリポタンパク質障害、蓄積された脂質および特にトリグリセリドの蓄積およびその後の線維化促進経路の活性化に起因する臓器の慢性脂肪性および線維性変性から生じる症状および疾患、I型またはII型糖尿病ならびにI型およびII型糖尿病の臨床的合併症、慢性の肝内またはいくつかの形態の肝外胆汁うっ滞性症状、肝線維症、急性肝内胆汁うっ滞性症状、不適切な胆汁組成から生じる閉塞性または慢性炎症性障害、食事性脂肪および脂溶性食事性ビタミンの低下した取り込みを伴う胃腸症状、炎症性腸疾患、肥満およびメタボリックシンドローム(脂質異常症、糖尿病および異常に高い肥満度指数の複合された症状)、細胞内細菌または寄生性原虫による持続性感染症、非悪性過剰増殖性障害、悪性過剰増殖性障害、特に結腸腺癌および肝細胞癌腫、脂肪肝および関連する症候群、B型肝炎感染症、C型肝炎感染症および/またはアルコール誘発性肝硬変ともしくは肝炎のウイルス媒介性形態と関連する胆汁うっ滞性および線維化効果、慢性肝疾患のまたは外科的肝臓切除の結果としての肝不全または肝機能不全、急性心筋梗塞、急性脳卒中、慢性閉塞性アテローム性硬化症の終点として発生する血栓症、変形性関節症、関節リウマチ、乾癬、および脳梗塞からなる群から、個別にまたはそれらの任意の組み合わせから選択される、項目50に記載の方法。
(項目52)
式1aの化合物もしくはその立体異性体、または薬学的に許容され得るそれらの塩を調製する方法であって、
【化38】
(a)式2の化合物を式3aの化合物または式3bの化合物と反応させて、式1aaの化合物を得ることと、
【化39】
式中、
Bocはアミン保護基であり;
R
1
は、水素またはフルオロであり、
R
3
は、C
1~6
アルキル、-Rおよび-C≡C-Rからなる群から選択され;
Rは、置換されたまたは置換されていない環式環であり、O、NまたはSから選択される1~5個のヘテロ原子環員を必要に応じて含有し、前記環式環は、芳香族または非芳香族であり;
Zはボロン酸(B(OH)
2
)またはボロン酸ピナコールエステルである;
(b)反応条件下で前記式1aaの化合物からBocを除去して、前記式1aの化合物もしくはその立体異性体または薬学的に許容され得るそれらの塩を得ることと、
を含む、方法。
(項目53)
前記式2の化合物が、
(a)式4の化合物をヒドラジンと反応させて、式5の化合物を得ること、
【化40】
式中、XはFまたはClである;
(b)前記式5の化合物を環化条件下で反応させて、式6の化合物を得ること、
【化41】
および
(c)前記式6の化合物を式8の化合物と反応させて、前記式2の化合物を得ること、
【化42】
式中、R
1
は水素またはフルオロである;
によって得られる、項目52に記載の方法。
(項目54)
前記環化条件が、極性溶媒中において、室温~90℃の範囲の温度で前記式5の化合物をカルボニルジイミダゾール(CDI)と反応させることを含む、項目53に記載の方法。
(項目55)
Rが、ベンゼン、ピリジン、テトラヒドロピリジン、ピラゾール、ベンゾジオキソール、2,3-ジヒドロベンゾジオキシン、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサジアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピロロ[2,3-b]ピリジン、3,4-ジヒドロキノリン-2-オン、3,4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン、1,4-ベンゾオキサジン-3-オン、1,3-ジヒドロ-3,1-ベンゾオキサジン-2-オン、2,3-ジヒドロ-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン、ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン、3,4-ジヒドロ-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジンおよびピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3-オンからなる群から選択される環式環であり、
前記環式環は、C
1~6
アルキル、トリフルオロメチル、C
1~6
アルコキシ、アミノ、モノまたはジ-C
1~6
アルキルアミノ、ジ-C
1~6
アルキルアミノメチル、C
1~6
アルキルカルボニルアミノ、C
1~6
アルキルスルホニル、モルホリニルスルホニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニル、モルホリニル、トリアゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリルおよびシクロプロピル-オキサジアゾリルからなる群から選択される置換基で必要に応じて置換されている、項目52または項目53に記載の方法。