(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-27
(45)【発行日】2023-03-07
(54)【発明の名称】マルチリンク端末、マルチリンク端末がリンク交換を実行する方法、装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 76/36 20180101AFI20230228BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20230228BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20230228BHJP
H04W 76/11 20180101ALI20230228BHJP
H04W 36/06 20090101ALI20230228BHJP
【FI】
H04W76/36
H04W72/0457 110
H04W84/12
H04W76/11
H04W36/06
(21)【出願番号】P 2021557140
(86)(22)【出願日】2020-07-17
(86)【国際出願番号】 CN2020102744
(87)【国際公開番号】W WO2022000579
(87)【国際公開日】2022-01-06
【審査請求日】2021-10-01
(31)【優先権主張番号】202010603951.3
(32)【優先日】2020-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521435204
【氏名又は名称】成都極米科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU XGIMI TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Building 4,Zone A,Tianfu Software Park,No.1129 Century City Road,High-tech Zone,Chengdu,Sichuan 610041(CN)
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】呉 昊
(72)【発明者】
【氏名】謝 芳
(72)【発明者】
【氏名】廖 楊
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0163141(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0206190(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチリンク端末がリンク交換を実行する方法であって、
メインリンクにおいてリンク交換要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信するステップであって、リンク交換要求メッセージに元のリンク情報とターゲットリンク情報が含まれているステップと、
メインリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信されたリンク交換応答メッセージを受信するステップであって、リンク交換応答メッセージにネットワークアクセス機器によって更新されたサービス識別子とリンクとの関連付け情報が含まれており、リンク交換応答メッセージにおいてリンク交換がサポートされると、リンク交換応答メッセージ中のサービス識別子とリンクとの関連付け情報に従ってローカルのサービス識別子とリンクとの関連付け情報を更新し、元のリンクとの接続を切断し、ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器と接続を確立するステップとを含
み、
ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器と接続を確立する前記ステップは、
ターゲットリンクにおいて関連付け要求メッセージ又は再関連付け要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信するステップと、
ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信され、関連付け識別子を含む関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージを受信するステップであって、前記関連付け識別子はネットワークアクセス機器によって設定され、設定方法は、関連付け識別子を元の関連付け識別子として又は関連付け識別子を利用可能な関連付け識別子の最大値として設定し、他のリンクでの関連付け識別子を更新することを含むステップと、
関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージ中の関連付け識別子に従って、ローカルのターゲットリンクにおける関連付け識別子を設定するステップとを含む、ことを特徴とするマルチリンク端末がリンク交換を実行する方法。
【請求項2】
ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器と接続を確立する前記ステップは、
メインリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信された通知メッセージを受信するステップであって、通知メッセージにネットワークアクセス機器によって更新された関連付け識別子が含まれているステップと、
通知メッセージ中の関連付け識別子に従って、ローカルのターゲットリンク以外の他のリンクにおける関連付け識別子を更新するステップとをさらに含む、ことを特徴とする請求項
1に記載のマルチリンク端末がリンク交換を実行する方法。
【請求項3】
ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器と接続を確立する前記ステップは、
ターゲットリンクが通知メッセージを他のリンクに送信するステップであって、通知メッセージにローカルのターゲットリンクにおいて設定された関連付け識別子が含まれているステップと、
他のリンクが、通知メッセージ中の関連付け識別子に従って、ローカルの他のリンクにおける関連付け識別子を更新するステップとをさらに含む、ことを特徴とする請求項
1に記載のマルチリンク端末がリンク交換を実行する方法。
【請求項4】
リンク交換方法は、
メインリンクにおいて、ネットワークアクセス機器から送信され、利用可能なリンク情報を含むブロードキャストメッセージ又は関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージを受信するステップと、
受信した利用可能なリンク情報に従って利用可能なリンクの中からターゲットリンクを選択するステップとをさらに含む、ことを特徴とする請求項1~
3のいずれか1項に記載のマルチリンク端末がリンク交換を実行する方法。
【請求項5】
マルチリンク端末がリンク交換を実行する方法であって、
メインリンクにおいてリンク交換要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信するステップであって、リンク交換要求メッセージに元のリンク情報とターゲットリンク情報が含まれているステップと、
メインリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信されたリンク交換応答メッセージを受信し、リンク交換応答メッセージにおいてリンク交換がサポートされると、元のリンクとの接続を切断し、ターゲットリンクにおいて関連付け要求メッセージ又は再関連付け要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信するステップと、
ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信された関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージを受信するステップであって、前記関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージにネットワークアクセス機器によって更新されたサービス識別子とリンクとの関連付け情報が含まれているステップと、
関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージ中のサービス識別子とリンクとの関連付け情報に従って、ローカルのサービス識別子とリンクとの関連付け情報を更新するステップとを含
み、
前記関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージに関連付け識別子がさらに含まれており、前記関連付け識別子はネットワークアクセス機器によって設定され、設定方法は、関連付け識別子を元の関連付け識別子として又は関連付け識別子を利用可能な関連付け識別子の最大値として設定し、他のリンクでの関連付け識別子を更新することを含み、
リンク交換方法は、関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージ中の関連付け識別子に従ってローカルのターゲットリンクにおける関連付け識別子を設定するステップをさらに含む、ことを特徴とするマルチリンク端末がリンク交換を実行する方法。
【請求項6】
リンク交換方法は、
メインリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信された通知メッセージを受信するステップであって、通知メッセージにネットワークアクセス機器によって更新された関連付け識別子が含まれているステップと、
通知メッセージ中の関連付け識別子に従って、ローカルのターゲットリンク以外の他のリンクにおける関連付け識別子を更新するステップとをさらに含む、ことを特徴とする請求項
5に記載のマルチリンク端末がリンク交換を実行する方法。
【請求項7】
リンク交換方法は、
ターゲットリンクが通知メッセージを他のリンクに送信するステップであって、通知メッセージにローカルのターゲットリンクにおいて設定された関連付け識別子が含まれているステップと、
他のリンクが、通知メッセージ中の関連付け識別子に従って、ローカルの他のリンクにおける関連付け識別子を更新するステップとをさらに含む、ことを特徴とする請求項
5に記載のマルチリンク端末がリンク交換を実行する方法。
【請求項8】
リンク交換方法は、
メインリンクにおいて、ネットワークアクセス機器から送信され、利用可能なリンク情報を含むブロードキャストメッセージ又は関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージを受信するステップと、
受信した利用可能なリンク情報に従って利用可能なリンクの中からターゲットリンクを選択するステップとをさらに含む、ことを特徴とする請求項
5~
7のいずれか1項に記載のマルチリンク端末がリンク交換を実行する方法。
【請求項9】
マルチリンク端末がリンク交換を実行する装置であって、
メインリンクにおいてリンク交換要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信するリンク交換要求メッセージ送信モジュールであって、リンク交換要求メッセージに元のリンク情報とターゲットリンク情報が含まれているリンク交換要求メッセージ送信モジュールと、
メインリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信されたリンク交換応答メッセージを受信するためのリンク交換モジュールであって、リンク交換応答メッセージにネットワークアクセス機器によって更新されたサービス識別子とリンクとの関連付け情報が含まれており、リンク交換応答メッセージにおいてリンク交換がサポートされると、リンク交換応答メッセージ中のサービス識別子とリンクとの関連付け情報に従ってローカルのサービス識別子とリンクとの関連付け情報を更新し、元のリンクとの接続を切断し、ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器と接続を確立するリンク交換モジュールとを含
み、
前記リンク交換モジュールは、さらに、
ターゲットリンクにおいて関連付け要求メッセージ又は再関連付け要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信し、
ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信され、関連付け識別子を含む関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージを受信し、前記関連付け識別子はネットワークアクセス機器によって設定され、設定方法は、関連付け識別子を元の関連付け識別子として又は関連付け識別子を利用可能な関連付け識別子の最大値として設定し、他のリンクでの関連付け識別子を更新することを含み、
関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージ中の関連付け識別子に従って、ローカルのターゲットリンクにおける関連付け識別子を設定することを特徴とするマルチリンク端末がリンク交換を実行する装置。
【請求項10】
マルチリンク端末がリンク交換を実行する装置であって、
メインリンクにおいてリンク交換要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信するためのリンク交換要求メッセージ送信モジュールであって、リンク交換要求メッセージに元のリンク情報とターゲットリンク情報が含まれているリンク交換要求メッセージ送信モジュールと、
メインリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信されたリンク交換応答メッセージを受信するためのリンク交換応答メッセージ受信モジュールと、
リンク交換応答メッセージにおいてリンク交換がサポートされると、元のリンクとの接続を切断し、ターゲットリンクにおいて関連付け要求メッセージ又は再関連付け要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信するための関連付け要求メッセージ送信モジュールと、
ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信された関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージを受信するための関連付け応答メッセージ受信モジュールであって、前記関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージにネットワークアクセス機器によって更新されたサービス識別子とリンクとの関連付け情報が含まれている関連付け応答メッセージ受信モジュールと、
関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージ中のサービス識別子とリンクとの関連付け情報に従って、ローカルのサービス識別子とリンクとの関連付け情報を更新するためのリンク交換モジュールとを含
み、
前記関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージに関連付け識別子がさらに含まれており、前記関連付け識別子はネットワークアクセス機器によって設定され、設定方法は、関連付け識別子を元の関連付け識別子として又は関連付け識別子を利用可能な関連付け識別子の最大値として設定し、他のリンクでの関連付け識別子を更新することを含み、
前記装置は、さらに、関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージ中の関連付け識別子に従ってローカルのターゲットリンクにおける関連付け識別子を設定する、ことを特徴とする装置。
【請求項11】
プログラムを記憶するためのメモリと、
前記メモリに結合されるプロセッサとを含み、
前記プログラムは前記プロセッサによって実行されると、請求項1~
8のいずれか1項に記載のマルチリンク端末がリンク交換を実行する方法を前記マルチリンク端末に実行させる、ことを特徴とするマルチリンク端末。
【請求項12】
端末で実行されると、請求項1~
8のいずれか1項に記載のマルチリンク端末がリンク交換を実行する方法を端末に実行させるコンピュータ命令を含む、ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信分野に関し、特にマルチリンク端末、マルチリンク端末がリンク交換を実行する方法、装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
802.11beネットワークは、Extremely High Throughput(EHT)ネットワークとも呼ばれ、一連のシステム特性及び複数のメカニズム強化機能を通じて極めて高いスループットを可能とする。ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)の使用が持続的に増えるに伴い、多くの環境(例えば家庭、企業やホットスポット)においてワイヤレスデータサービスを提供することがますます重要となっている。特に、ビデオトラフィックは多くのWLAN配置における主要なトラフィックのタイプであり続ける。4k及び8kビデオ(20 Gbpsの非圧縮速度)の出現により、これらのアプリケーションのスループットへの要件が高まりつつある。例えば仮想現実又は拡張現実、ゲーム、リモートオフィスやクラウドコンピューティングのような新しいハイスループット、低遅延のアプリケーションプログラムは急増する傾向がある(例えば、リアルタイムゲーム遅延が5ミリ秒未満)。
【0003】
これらのアプリケーションプログラムのハイスループット及び厳格なリアルタイム遅延の要件に答えて、ユーザからは、WLANを通じてそのアプリケーションプログラムをサポートする場合、より高いスループット、より高い信頼性、より少ない遅延やジッター、より高い電源効率が求められる。時間に敏感なネットワーク(TSN)との集積を改良して、ヘテロジニアスイーサネット及びワイヤレスLANでのアプリケーションプログラムをサポートできるようにすることがユーザにより期待される。802.11beネットワークは、総スループットをさらに向上させて、遅延を低下させることによりWLANの競争力を確保しつつ、古い技術基準との下位互換性や共存を確保することを目的とする。802.11互換性機器は、2.4 GHz、5 GHz及び6 GHz周波数帯域で実行される。
【0004】
802.11beネットワークでは、上述の目的を達成させるために、端末とアクセスポイントとの間に複数のデータ伝送リンクを構築し、複数のリンクを介して同時に伝送することにより伝送速度を向上させることが提案される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
マルチリンク通信において、ネットワーク負荷の原因や現在のサービスにより求められるサービス品質の変化により、ネットワーク全体の性能を最適化させる必要があったり、現在のリンクが端末のニーズを満足できなかったりすることがある。ネットワーク全体の性能を効果的に確保し、ユーザへのサービスの品質を向上させるために、本出願は、マルチリンク端末、マルチリンク端末がリンク交換を実行する方法、装置及び記憶媒体を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、本出願は、
メインリンクにおいてリンク交換要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信するステップであって、リンク交換要求メッセージに元のリンク情報とターゲットリンク情報が含まれているステップと、メインリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信されたリンク交換応答メッセージを受信するステップであって、リンク交換応答メッセージにネットワークアクセス機器によって更新されたサービス識別子とリンクとの関連付け情報が含まれており、リンク交換応答メッセージにおいてリンク交換がサポートされると、リンク交換応答メッセージ中のサービス識別子とリンクとの関連付け情報に従ってローカルのサービス識別子とリンクとの関連付け情報を更新し、元のリンクとの接続を切断し、ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器と接続を確立するステップとを含む、マルチリンク端末がリンク交換を実行する方法を提供する。
【0007】
さらに、ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器と接続を確立する前記ステップは、ターゲットリンクにおいて関連付け要求メッセージ又は再関連付け要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信するステップと、ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信され、関連付け識別子を含む関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージを受信するステップであって、前記関連付け識別子はネットワークアクセス機器によって設定され、設定方法は、関連付け識別子を元の関連付け識別子として又は関連付け識別子を利用可能な関連付け識別子の最大値として設定し、他のリンクでの関連付け識別子を更新することを含むステップと、関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージ中の関連付け識別子に従ってローカルのターゲットリンクにおける関連付け識別子を設定するステップとを含む。
【0008】
1つの可能な形態では、ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器と接続を確立する前記ステップは、メインリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信された通知メッセージを受信するステップであって、通知メッセージにネットワークアクセス機器によって更新された関連付け識別子が含まれているステップと、通知メッセージ中の関連付け識別子に従って、ローカルのターゲットリンク以外の他のリンクにおける関連付け識別子を更新するステップとをさらに含む。
【0009】
別の可能な形態では、ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器と接続を確立する前記ステップは、ターゲットリンクが通知メッセージを他のリンクに送信するステップであって、通知メッセージにローカルのターゲットリンクにおいて設定された関連付け識別子が含まれているステップと、他のリンクが、通知メッセージ中の関連付け識別子に従って、ローカルの他のリンクにおける関連付け識別子を更新するステップとをさらに含む。
【0010】
好ましくは、リンク交換方法は、メインリンクにおいて、ネットワークアクセス機器から送信され、利用可能なリンク情報を含むブロードキャストメッセージ又は関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージを受信するステップと、受信した利用可能なリンク情報に従って利用可能なリンクの中からターゲットリンクを選択するステップとをさらに含む。
【0011】
第2の態様によれば、本出願は、メインリンクにおいてリンク交換要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信するステップであって、リンク交換要求メッセージに元のリンク情報とターゲットリンク情報が含まれているステップと、メインリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信されたリンク交換応答メッセージを受信し、リンク交換応答メッセージにおいてリンク交換がサポートされると、元のリンクとの接続を切断し、ターゲットリンクにおいて関連付け要求メッセージ又は再関連付け要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信するステップと、ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信された関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージを受信するステップであって、前記関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージにネットワークアクセス機器によって更新されたサービス識別子とリンクとの関連付け情報が含まれているステップと、関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージ中のサービス識別子とリンクとの関連付け情報に従って、ローカルのサービス識別子とリンクとの関連付け情報を更新するステップとを含む、マルチリンク端末がリンク交換を実行する別の方法を提供する。
【0012】
さらに、前記関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージに関連付け識別子がさらに含まれており、前記関連付け識別子はネットワークアクセス機器によって設定され、設定方法は、関連付け識別子を元の関連付け識別子として又は関連付け識別子を利用可能な関連付け識別子の最大値として設定し、他のリンクでの関連付け識別子を更新することを含み、リンク交換方法は、関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージ中の関連付け識別子に従ってローカルのターゲットリンクにおける関連付け識別子を設定するステップをさらに含む。
【0013】
1つの可能な形態では、リンク交換方法は、メインリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信された通知メッセージを受信するステップであって、通知メッセージにネットワークアクセス機器によって更新された関連付け識別子が含まれているステップと、通知メッセージ中の関連付け識別子に従って、ローカルのターゲットリンク以外の他のリンクにおける関連付け識別子を更新するステップとをさらに含む。
【0014】
別の可能な形態では、リンク交換方法は、ターゲットリンクが通知メッセージを他のリンクに送信するステップであって、通知メッセージにローカルのターゲットリンクにおいて設定された関連付け識別子が含まれているステップと、他のリンクが、通知メッセージ中の関連付け識別子に従って、ローカルの他のリンクにおける関連付け識別子を更新するステップとをさらに含む。
【0015】
好ましくは、リンク交換方法は、メインリンクにおいて、ネットワークアクセス機器から送信され、利用可能なリンク情報を含むブロードキャストメッセージ又は関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージを受信するステップと、受信した利用可能なリンク情報に従って利用可能なリンクの中からターゲットリンクを選択するステップとをさらに含む。
【0016】
第3の態様によれば、本出願は、
メインリンクにおいてリンク交換要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信するリンク交換要求メッセージ送信モジュールであって、リンク交換要求メッセージに元のリンク情報とターゲットリンク情報が含まれているリンク交換要求メッセージ送信モジュールと、
メインリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信されたリンク交換応答メッセージを受信するためのリンク交換モジュールであって、リンク交換応答メッセージにネットワークアクセス機器によって更新されたサービス識別子とリンクとの関連付け情報が含まれており、リンク交換応答メッセージにおいてリンク交換がサポートされると、リンク交換応答メッセージ中のサービス識別子とリンクとの関連付け情報に従ってローカルのサービス識別子とリンクとの関連付け情報を更新し、元のリンクとの接続を切断し、ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器と接続を確立するリンク交換モジュールとを含む、マルチリンク端末がリンク交換を実行する装置を提供する。
【0017】
第4の態様によれば、本出願は、
メインリンクにおいてリンク交換要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信するためのリンク交換要求メッセージ送信モジュールであって、リンク交換要求メッセージに元のリンク情報とターゲットリンク情報が含まれているリンク交換要求メッセージ送信モジュールと、
メインリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信されたリンク交換応答メッセージを受信するためのリンク交換応答メッセージ受信モジュールと、
リンク交換応答メッセージにおいてリンク交換がサポートされると、元のリンクとの接続を切断し、ターゲットリンクにおいて関連付け要求メッセージ又は再関連付け要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信するための関連付け要求メッセージ送信モジュールと、
ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信された関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージを受信するための関連付け応答メッセージ受信モジュールであって、前記関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージにネットワークアクセス機器によって更新されたサービス識別子とリンクとの関連付け情報が含まれている関連付け応答メッセージ受信モジュールと、
関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージ中のサービス識別子とリンクとの関連付け情報に従って、ローカルのサービス識別子とリンクとの関連付け情報を更新するためのリンク交換モジュールとを含む、マルチリンク端末がリンク交換を実行する別の装置を提供する。
【0018】
第5の態様によれば、本出願は、プログラムを記憶するためのメモリと、前記メモリに結合されたプロセッサとを含み、前記プログラムは、前記プロセッサにより実行されると、第1の態様~第2の態様のいずれか1つ又はいずれかの態様の可能な実現形態のいずれか1項に記載のマルチリンク端末がリンク交換を実行する方法を前記マルチリンク端末に実行させる、マルチリンク端末を提供する。
【0019】
第6の態様によれば、本出願は、端末で実行されると、第1の態様~第2の態様のいずれか1つ又はいずれかの態様の可能な実現形態のいずれか1項に記載のマルチリンク端末がリンク交換を実行する方法を端末に実行させるコンピュータ命令を含む、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0020】
なお、本出願の第3の態様及び第4の態様に記載のマルチリンク端末がリンク交換を実行する装置、第5の態様に記載のマルチリンク端末、及び第6の態様に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、上述第1の態様又は第2の態様による方法を実行することに用いられるため、第1の態様又は第2の態様に記載の方法と同じ有益な効果を達成することができ、本出願の実施例では、詳しく説明しない。
【発明の効果】
【0021】
本出願は、端末がリンク交換を自発的に要求することにより、元のリンクとターゲットリンクとの交換を可能とし、それによって、ネットワーク全体の性能を効果的に確保し、ユーザへのサービスの品質を向上させるとともに、データ伝送の連続性を確保し、データ紛失を回避する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本出願について、実施例を通じて図面を参照して説明する。
【
図1】本出願の実施例のマルチリンク端末がリンク交換を実行する方法のフローチャートである。
【
図2】本出願の実施例のマルチリンク端末がリンク交換を実行する別の方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
当業者が本出願の技術案をよりよく理解できるように、以下、本出願の実施例の図面を参照しながら、本出願の実施例の技術案を明確かつ完全に説明するが、明らかなように、説明する実施例は本出願の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。なお、ここで説明する特定実施例は本出願を解釈することにのみ使用され、本出願を限定するものではない。当業者が本出願の実施例に基づいて創造的な努力を必要とせずに得る全ての他の実施例は、本出願の特許範囲に属する。さらに、本出願の開示内容は、1つの又は複数の例をもって例示的に説明されるが、これらの開示内容の各態様は単独して完全な技術案を構成できることを理解すべきである。矛盾しない限り、下述の実施例及び実施例における特徴は互いに組み合わせることができる。
【0024】
本出願の実施例では、「一例」、「例えば」などの用語は、例、検証又は説明として使用されることを表す。本出願では、「一例」として説明される実施例又は設計の態様は、他の実施例又は設計の態様よりも好ましいか又はより優位的であるとして理解できない。正確に言えば、例という用語を使用する場合は、具体的な形態で概念を説明することを目的とする。
【0025】
別途に定義しない限り、本出願で使用される技術的用語又は科学的用語は、当業者が理解できる一般的な意味とすべきである。本出願で使用される「第1」、「第2」などの類似の用語は、任意の順番、数や重要性を示すものではなく、区別するために過ぎない。「含む」又は「備える」などの類似の用語は、この用語の前に記載の構成要素又は物品が該用語の後に挙げられる構成要素又は物品及びこれらの同等物をカバーするが、他の元件又は物品を排除しない意味である。用語「及び/又は」は、記載の関連する1つ又は複数の項目のいずれか又は全ての組み合わせを含む。
【0026】
以下、図面を参照しながら、本出願の技術案を説明する。
【0027】
図1は、本出願の実施例のマルチリンク端末がリンク交換を実行する方法のフローチャートである。
図1に示すように、マルチリンク端末がリンク交換を実行する方法は、ステップ11~ステップ13を含む。
【0028】
11.端末は、メインリンクにおいてリンク交換要求メッセージを送信し、リンク交換要求メッセージに元のリンク情報とターゲットリンク情報が含まれている。
【0029】
12.ネットワークアクセス機器は、リンク交換要求メッセージを受信すると、ターゲットリンクにおけるデータ伝送をサポートすれば、ローカルにおいてサービス識別子TIDとリンクとの関連付け情報を変更し、新しい関連付け情報をリンク交換応答メッセージに含めて端末に送信する。一例として、ネットワークアクセス機器のローカルの元のTIDとリンクとの関連付け情報は表1に示され、ネットワークアクセス機器は、元のリンクに関連付けられるTIDをターゲットリンクと直接に関連付けて新しい関連付け情報を形成してもよいし、ネットワーク輻輳及び/又はネットワーク負荷、及びリンク自体の伝送速度や帯域幅などの情報に従ってTIDとリンクとの関連付け情報を変更してもよく、変更済みのTIDとリンクとの関連付け情報は表2又は表3に示され、ここで、link1はメインリンクであり、link2は補助リンクであり、且つlink2は交換を必要とする元のリンクであり、ターゲットリンクはlink3であり、別の一部の実施例では、link1は交換を必要とする元のリンクであってもよい。
【表1】
【表2】
【表3】
【0030】
13.端末は、メインリンクにおいてリンク交換応答メッセージを受信すると、リンク交換応答メッセージにおいてリンク交換がサポートされると、ローカルのTIDとリンクとの関連付け情報を更新し、元のリンクとの接続を切断し、ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器と接続を確立する。
【0031】
一部の実施例では、端末はターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器と接続を確立するステップは、ターゲットリンクにおいて関連付け(association)又は再関連付け(reassociation)過程を実行するステップを含み、具体的には、ステップ131~ステップ133を含む。
【0032】
131.端末は、ターゲットリンクにおいて関連付け要求メッセージ又は再関連付け要求メッセージをネットワークアクセス機器に送信する。
【0033】
132.ネットワークアクセス機器は、関連付け要求メッセージ又は再関連付け要求メッセージを受信すると、ターゲットリンクにおける関連付け識別子AIDの使用状況に従って端末にAIDを割り当て、割り当てたAIDを関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージに含めて端末に送信する。割り当て方法は、端末の元のAIDがターゲットリンクにおいて使用されていない場合、AIDを元のAIDとして割り当て、それ以外の場合、AIDを利用可能なAIDの最大値として割り当て、他のリンクにおけるAIDを更新する。別の一部の実施例では、端末の元のAIDがターゲットリンクにおいて使用されていない場合、AIDを利用可能なAIDの最大値として割り当ててもよい。例えば、ネットワークアクセス機器はメインリンクlink1と元のリンクlink2において端末に割り当てる元のAIDが4であり、ターゲットリンクlink3においてAID=4が使用されていない場合、端末のAIDが維持され、link3においてAID=4がすでに他の端末に割り当てられた場合、link3において利用可能なAIDの最大値が8であるとすれば、該端末に割り当てられたAIDは8である。
【0034】
133.端末は、ターゲットリンクにおいて関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージを受信すると、関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージ中のAIDに従って、ローカルターゲットリンクにおけるAIDを設定する。
【0035】
一部の実施例では、ネットワークアクセス機器は、ローカルにおいて他のリンクにおけるAIDを更新した後、メインリンクにおいて通知メッセージを端末に送信し、通知メッセージには更新したAIDが含まれている。端末は、メインリンクにおいて通知メッセージを受信すると、ローカルのターゲットリンク以外の他のリンクにおけるAIDを更新する。他の一部の実施例では、ターゲットリンクを介して通知メッセージをターゲットリンク以外の他のリンクに送信してもよく、通知メッセージには、ローカルのターゲットリンクにおいて設定されたAIDが含まれており、他のリンクが通知メッセージを受信すると、ローカルの他のリンクにおけるAIDが更新される。
【0036】
一部の実施例では、ネットワークアクセス機器は、また、利用可能なリンク情報をブロードキャストメッセージ又は関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージに含めて端末に送信し、端末がリンク交換を要求するときに利用可能なリンクの中からターゲットリンクを選択するようにする。
【0037】
図2は、本出願の実施例のマルチリンク端末がリンク交換を実行する別の方法のフローチャートである。
図2に示すように、マルチリンク端末がリンク交換を実行する方法は、ステップ21~ステップ25を含む。
【0038】
21.端末は、メインリンクにおいてリンク交換要求メッセージを送信し、リンク交換要求メッセージに元のリンク情報とターゲットリンク情報が含まれている。
【0039】
22.ネットワークアクセス機器は、リンク交換要求メッセージを受信すると、ターゲットリンクにおけるデータ伝送をサポートすれば、リンク交換応答メッセージを端末に送信する。
【0040】
23.端末は、メインリンクにおいてリンク交換応答メッセージを受信すると、リンク交換応答メッセージにおいてリンク交換がサポートされると、元のリンクとの接続を切断し、ターゲットリンクにおいて関連付け要求メッセージ又は再関連付け要求メッセージを送信する。
【0041】
24.ネットワークアクセス機器は、関連付け要求メッセージ又は再関連付け要求メッセージを受信すると、TIDとリンクとの関連付け情報をローカルに変更し、関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージにおいて変更済みのTIDとリンクとの関連付け情報を端末に送信する。ネットワークアクセス機器がTIDとリンクとの関連付け情報を変更する方法については、ステップ12に例示的に示される方法を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0042】
25.端末は、ターゲットリンクにおいてネットワークアクセス機器から送信された関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージを受信すると、ローカルのTIDとリンクとの関連付け情報を更新する。
【0043】
一部の実施例では、ネットワークアクセス機器から送信された関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージには、端末に割り当てられたAIDがさらに含まれており、具体的な割り当て方法については、ステップ132に例示的に示される方法を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。端末は、ターゲットリンクにおいて関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージを受信すると、また、関連付け応答メッセージ又は再関連付け応答メッセージ中のAIDに従って、ローカルのターゲットリンクにおけるAIDを設定する。
【0044】
本出願の実施例は、マルチリンク端末がリンク交換を実行する装置をさらに提供し、該装置は、
図1~2のいずれかの実施例に係るマルチリンク端末がリンク交換を実行する方法を実現するものであり、ハードウェアによって実現されてもよいし、対応するソフトウェアをハードウェアにより実行することによって実現されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは上述機能に対応する1つ又は複数のユニット、例えば、リンク交換要求メッセージ送信モジュール、リンク交換モジュールなどを含む。
【0045】
本出願の実施例は、プログラムを記憶するためのメモリと、前記メモリに結合されたプロセッサとを含み、前記プロセッサは前記プログラムを実行すると、
図1~2のいずれかの実施例に係る方法を前記マルチリンク端末に実行させるマルチリンク端末をさらに提供する。
【0046】
本出願の実施例は、端末で実行されると、
図1~2のいずれかの実施例に係る方法を端末に実行させるコンピュータ命令を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0047】
なお、本出願の各実施例では、上述の各プロセスの番号の大きさは実行順番を表すものではなく、一部又は全てのステップは、並列実行してもよく、順次実行してもよく、各プロセスの実行順番はその機能及び内的ロジックにより決まり、本出願の実施例の実施過程を何ら限定するものではない。
【0048】
当業者が理解できるように、本明細書で開示された実施例を参照して説明した各例のユニット及びアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。これらの機能がハードウェアかソフトウェアで実行されるかは、技術案の用途や設計の限定条件によるものである。当業者であれば、用途ごとに異なる方法によって係る機能を実現できるが、このような実現は本出願の範囲から逸脱するものとして理解できない。
【0049】
当業者にとって明らかなように、説明の便宜及び簡潔さのため、上述したシステム、装置及びユニットの具体的な作動過程については、前述方法の実施例における対応する過程を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0050】
本出願による一部の実施例では、開示されたシステム、装置及び方法は他の形態で実現されてもよいことを理解できる。例えば、上述した装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分は、ロジック機能に応じた区分に過ぎず、実際に実現する際には、別の区分方式が可能であり、例えば、複数のユニット又はコンポーネントは別のシステムに結合又は集積してもよく、又はいくつかの特徴は無視したり、実行しなかったりすることができる。また、記載又は検討した相互結合又は直接結合又は通信可能な接続はいくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信可能な接続としてもよく、電気的、機械的又は他の形態としてもよい。
【0051】
上記で分離部材として説明したユニットは、物理的に分離してもよく分離しなくてもよく、ユニットとして示された部材は、物理ユニットであってもよく、物理ユニットでなくてもよく、即ち、1つの場所に配置されてもよく、複数のネットワークユニットに分散してもよい。実際のニーズに応じてこれらの一部又は全てのユニットを選択して本実施例の技術案の目的を実現してもよい。
【0052】
また、本出願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積してもよく、各ユニットは個別に物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットは1つのユニットに集積してもよい。
【0053】
前記機能がソフトウェア機能ユニットの形態として実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ読み取り可能な取記憶媒体に記憶されてもよい。このように知見に基づいて、本出願の技術案は、本質的に又は従来技術に貢献する部分又は該技術案の一部がソフトウェア製品の形態として具現化してもよく、このコンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバー、ネットワーク機器又は端末機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させ得る複数の命令を含む。前述した記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードドライブ、ROM、RAM、磁気ディスクや光ディスクなど、プログラムコードを記憶し得る様々な媒体であってもよい。
【0054】
本出願の実施例で使用される用語は特定実施例を説明する目的にのみ使用され、本発明を限定するものではない。文脈において別の定義が明確に記載されていない限り、本出願の実施例及び添付の特許請求の範囲に使用される単数形の「1種」、「前記」、及び「該」は複数形も含むことを意図している。なお、本明細書で使用される用語「及び/又は」とは、記載の関連する1つ又は複数の項目のいずれか又は全ての可能な組み合わせを含むことを意味する。本明細書では、符号「/」は、一般には、前後に記載の関連対象が「又は」の関係にあることを意味する。
【0055】
文脈に依存して、ここで使用される単語の「すれば」又は「と」は、「……であるとき」又は「……場合」又は「決定したことに応答して」又は「検出したことに応答して」として解釈できる。同様に、文脈に依存して、文の「決定すれば」又は「検出すれば(記述する条件又はイベント)」は、「決定した場合」又は「決定したことに応答して」又は「検出した場合(記述する条件又はイベント)」又は「検出したことに応答して(記述する条件又はイベント)」として解釈できる。
【0056】
当業者が理解できるように、上述実施例の方法の全て又は一部のステップは、プログラムにより関連するハードウェアに命令して実現されてもよく、前記プログラムは、機器読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよく、該プログラムが実行されると、上述の全ての又は一部のステップが含まれ、前記記憶媒体は例えば、FLASH、EEPROMなどである。
【0057】
以上は本出願の具体的な実施形態に過ぎず、本出願の特許範囲はそれに限定されず、当業者であれば、本出願で開示された技術的範囲を逸脱することなく、変化又は置換を容易に想到することができ、これらは全て本出願の特許範囲内に属すべきである。したがって、本出願の特許範囲は前記特許請求の範囲による特許範囲に準じるべきである。