(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-28
(45)【発行日】2023-03-08
(54)【発明の名称】トレッドミル
(51)【国際特許分類】
A63B 22/02 20060101AFI20230301BHJP
F16M 11/38 20060101ALI20230301BHJP
F16M 13/00 20060101ALI20230301BHJP
【FI】
A63B22/02
F16M11/38 N
F16M13/00 P
(21)【出願番号】P 2021095816
(22)【出願日】2021-06-08
【審査請求日】2021-06-08
(31)【優先権主張番号】202010535314.7
(32)【優先日】2020-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520028472
【氏名又は名称】モ テクノロジーズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワングイ ティアン
(72)【発明者】
【氏名】ピンピン ゼン
(72)【発明者】
【氏名】ジアン シエ
【審査官】早川 貴之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0005224(US,A1)
【文献】中国実用新案第209564566(CN,U)
【文献】特開2008-179448(JP,A)
【文献】特開2011-193898(JP,A)
【文献】特表2020-513992(JP,A)
【文献】中国実用新案第201088804(CN,Y)
【文献】中国実用新案第206444073(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 1/00-26/00
F16M 1/00-13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
台枠と、
前記台枠の両側に取り付けられる直立ロッドと、
前記台枠に回転可能に取り付けられ、前記台枠に対して鉛直方向または水平方向に回転するトレッドミルプラットフォームと、
前記直立ロッドに回転可能に取り付けられ、前記直立ロッドに対して収束状態又は展開状態に回転するアームレスト部品と、
前記トレッドミルプラットフォーム、アームレスト部品の回転を制御するコントローラであって、前記アームレスト部品を制御して前記直立ロッドに対して収束状態に回転させる時、トレッドミルプラットフォームを制御して鉛直方向へ回転させ、前記トレッドミルプラットフォームを制御して鉛直方向から水平方向に回転させる時、前記アームレスト部品を制御して前記直立ロッドに対して展開状態に回転させるコントローラとを
含み、
前記直立ロッドは台枠に回転可能に接続されており、前記台枠に対して所定の角度だけ回転し、ここで、トレッドミルプラットフォームが水平方向にある時、前記直立ロッドは鉛直方向に対して所定の角度がなす所定の方向にあり、
前記コントローラは、トレッドミルプラットフォームを制御して鉛直方向へ回転させる過程では、前記トレッドミルプラットフォームが水平方向から前記所定の方向に回転した後、前記トレッドミルプラットフォームは、前記直立ロッドと直立ロッドにおけるアームレスト部品とを所定の角度だけ同期して回転させて、鉛直方向に回転して、
前記台枠には固定プレートが設けられ、前記固定プレートには第2のリミット溝が設けられ、
前記トレッドミルプラットフォームには回転溝が設けられ、
前記直立ロッドにはリミット軸が設けられ、前記リミット軸は前記第2のリミット溝を通過して、前記回転溝内に延びており、前記第2のリミット溝、回転溝に対して動き、
ここで、前記トレッドミルプラットフォームは、水平方向から所定の方向に回転した時、前記直立ロッド及びそのリミット軸に対して回転し、前記リミット軸は、前記回転溝の第1の端から回転溝の第2の端まで回転し、且つ第2の端に当接して、前記トレッドミルプラットフォームは前記直立ロッドを押して同期回転させ、
トレッドミルプラットフォームが前記直立ロッドを押して前記所定の方向から鉛直方向に回転させた時、直立ロッドにおけるリミット軸は、前記第2のリミット溝の第1の端から第2のリミット溝の第2の端まで回転するトレッドミル。
【請求項2】
前記アームレスト部品に結合されており、前記アームレスト部品を駆動して回転させるアームレストモータと、
前記トレッドミルプラットフォームに結合されており、前記トレッドミルプラットフォームを駆動して回転させるプッシュロッドモータと、を更に含み、
前記コントローラは、
前記アームレストモータに結合されており、アームレストモータが前記アームレスト部品を駆動して回転させるように、前記アームレストモータの動作を制御する第1の制御基板と、
前記第1の制御基板に結合され、前記プッシュロッドモータに結合されており、プッシュロッドモータが前記トレッドミルプラットフォームを駆動して回転させるように、前記プッシュロッドモータの動作を制御する第2の制御基板とを含む請求項
1に記載のトレッドミル。
【請求項3】
前記コントローラに結合されており、前記トレッドミルプラットフォームが回転する時、前記トレッドミルの所定の距離内に人体が存在するかどうかを検出し、トレッドミルの所定の距離内に人体が存在することを確定したと、前記コントローラが前記トレッドミルプラットフォームを制御して回転を停止させるように、前記コントローラに第1の電気信号を送信する第1のセンサを更に含み、
前記第1のセンサは、更に、前記トレッドミルの所定の距離内に人体が存在しないことを確定した時、前記コントローラに第2の電気信号を送信して、前記コントローラは、第2の電気信号を受信した時、所定の時間待機した後、前記トレッドミルプラットフォームが回転し続けるように制御する請求項
1または2に記載のトレッドミル。
【請求項4】
音声コマンドを受信するマイクロフォンと、
前記マイクロフォン、コントローラに結合されており、マイクロフォンで受信される音声コマンドを解析した後、前記コントローラに送信して、コントローラはコマンドに従ってトレッドミルの状態を制御する音声コントローラとを更に含む請求項1
~3のいずれか一項に記載のトレッドミル。
【請求項5】
前記直立ロッドの上端には支持プレートが設けられ、
前記アームレスト部品は:
前記支持プレートに取り付けられており、前記支持プレートに対して回転するアームレストと、
パネルブラケットを含むパネルであって、前記パネルブラケットには歯盤が固定され、前記歯盤は、前記支持プレートに回転可能に接続され、前記パネルブラケットを介してパネルを共に前記支持プレートに対して回転させるパネルと、を含み、
前記アームレストモータは、前記アームレストに固定して取り付けられ、前記歯盤に接続されており、前記アームレスト、歯盤を駆動して反対方向に沿って回転させる請求
項2に記載のトレッドミル。
【請求項6】
前記トレッドミルプラットフォームに取り外し可能に取り付けられたバックシートを更に含み、前記バックシートは、装飾層が敷設されるベースプレートを更に含み、
ここで、前記トレッドミルプラットフォームの裏面には突出ストリップが設けられ、前記ベースプレートには係合ストリップが設けられ、前記ベースプレートを前記トレッドミルプラットフォームの裏面に固定して取り付けるように、前記係合ストリップは、前記突出ストリップと互いに係合接続される請求項1
~5のいずれか一項に記載のトレッドミル。
【請求項7】
前記台枠は、固定ブラケット及び伸縮ブラケットを含み、前記伸縮ブラケットは前記固定ブラケットに摺動可能に取り付けられており、前記固定ブラケットに対して水平に動き、
前記トレッドミルプラットフォームは、前記固定ブラケットに回転可能に取り付けられ、コネクティングロッドを介して前記伸縮ブラケットに接続され、
前記伸縮ブラケットは、前記固定ブラケットに対して水平に動く時、前記コネクティングロッドを介して、前記トレッドミルプラットフォームを前記固定ブラケットに対して回転させる請求項1
~6のいずれか一項に記載のトレッドミル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[相互参照]
本出願は、2020年6月12日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010535314.7の優先権を主張し、その全体が参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明はフィットネス機器技術分野に関し、特にトレッドミルに関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術の折り畳み式トレッドミルのほとんどは、手動半折り畳み又は手動全折り畳み式トレッドミルであり、一般に、機械式ロッドまたは油圧構造を採用して、トレッドミルの折り畳みを実現する。このような折り畳み式トレッドミルは、通常、トレッドミルの自動折りたたみを実現できず、ユーザがトレッドミルプラットフォームを直立した折り畳み状態に押すには多大な労力を費やす必要があり、かつ、その後、トレッドミルの構造を安全ロックでロックする必要があり、操作は非常に難しく面倒である。且つ、トレッドミルプラットフォームは重力が大きいため、不適切な操作の場合、安全事故が発生しやすくなる。また、従来技術のトレッドミルの折り畳み式構造によれば、即使将トレッドミルプラットフォームを折りたたんで立てても、トレッドミルの台枠は依然として広い床面積を占める。
【0004】
更に、従来技術の折り畳み式トレッドミルは、一般に、トレッドミルプラットフォームを直立した折り畳み状態に押すだけであり、アームレスト及びヘッドパネルは相対的に支柱に固定して取り付けられている。トレッドミルプラットフォーム折りたたむ時、トレッドミルプラットフォームは支柱に対して回転して直立してする折り畳むだけであり、支柱取り付けられたアームレスト及びヘッドパネルは固定されており、相対的に収束しない。
【0005】
上記技術案では、トレッドミルが折り畳み状態であっても、トレッドミルのアームレスト部位及び台枠は依然として広いスペースを占め、見た目も美しくない。
【0006】
このため、上記の技術案に存在する問題を解決するためのトレッドミルを提供する必要がある。
【発明の概要】
【0007】
このため、本発明は上記の問題を解決するか、または少なくとも軽減するためのトレッドミルを提供する。
【0008】
本発明の一態様によれば、トレッドミルを提供する。トレッドミルは、台枠と、前記台枠の両側に取り付けられる直立ロッドと、台枠に回転可能に取り付けられ、台枠に対して鉛直方向または水平方向に回転するトレッドミルプラットフォームと、前記直立ロッドに回転可能に取り付けられ、直立ロッドに対して収束状態又は展開状態に回転するアームレスト部品と、トレッドミルプラットフォーム、アームレスト部品の回転を制御するコントローラであって、アームレスト部品を制御して直立ロッドに対して収束状態に回転させる時、トレッドミルプラットフォームを制御して鉛直方向へ回転させ、トレッドミルプラットフォームを制御して鉛直方向から水平方向に回転させる時、アームレスト部品を制御して直立ロッドに対して展開状態に回転させるコントローラとを含む。
【0009】
本発明に係るトレッドミルでは、直立ロッドは台枠に回転可能に接続されており、台枠に対して所定の角度だけ回転し、ここで、トレッドミルプラットフォームが水平方向にある時、直立ロッドは鉛直方向に対して所定の角度がなす所定の方向にあってもよい。コントローラは、トレッドミルプラットフォームを制御して鉛直方向へ回転させる過程では、トレッドミルプラットフォームが水平方向から所定の方向に回転した後、トレッドミルプラットフォームは、直立ロッドと直立ロッドにおけるアームレスト部品とを所定の角度だけ同期して回転させて、鉛直方向に回転する。
【0010】
本発明に係るトレッドミルは、アームレスト部品に結合されており、アームレスト部品を駆動して回転させるアームレストモータと、トレッドミルプラットフォームに結合されており、トレッドミルプラットフォームを駆動して回転させるプッシュロッドモータとを更に含んでもよい。コントローラは:アームレストモータに結合されており、アームレストモータがアームレスト部品を駆動して回転させるように、アームレストモータの動作を制御する第1の制御基板と、第1の制御基板に結合され、プッシュロッドモータに結合されており、プッシュロッドモータがトレッドミルプラットフォームを駆動して回転させるように、プッシュロッドモータの動作を制御する第2の制御基板とを含む。
本発明に係るトレッドミルは、コントローラに結合されており、トレッドミルプラットフォームが回転する時、トレッドミルの所定の距離内に人体が存在するかどうかを検出し、トレッドミルの所定の距離内に人体が存在することを確定したと、コントローラが前記トレッドミルプラットフォームを制御して回転を停止させるように、対応する電気信号をコントローラに送信する第1のセンサを更に含んでもよい。
【0011】
本発明に係るトレッドミルでは、第1のセンサは、更に、トレッドミルの所定の距離内に人体が存在しないことを確定した後、コントローラに第2の電気信号を送信し、コントローラは、第2の電気信号を受信した時、所定の時間待機した後、トレッドミルプラットフォームが回転し続けるように制御してもよい。
【0012】
本発明に係るトレッドミルは、コントローラに結合されており、トレッドミルプラットフォームが回転する時、トレッドミルの安定状態を検出し、トレッドミルが不安定であることを確定した時に、コントローラに第3の電気信号を送信して、コントローラは、トレッドミルプラットフォームを制御して回転を停止させる第2のセンサを更に含んでもよい。
【0013】
本発明に係るトレッドミルは、音声コマンドを受信するマイクロフォンと、マイクロフォン、コントローラに結合されており、マイクロフォンで受信される音声コマンドを解析した後、コントローラに送信して、コントローラはコマンドに従ってトレッドミルの状態を制御する音声コントローラとを更に含んでもよい。
【0014】
本発明に係るトレッドミルでは、直立ロッドの上端には支持プレートが設けられ、アームレスト部品は:、支持プレートに取り付けられており、支持プレートに対して回転するアームレストと、パネルブラケットを含むパネルであって、パネルブラケットには歯盤が固定され、歯盤は、支持プレートに回転可能に接続され、パネルブラケットを介してパネルを共に前記支持プレートに対して回転させるパネルとを含み、アームレストモータは、アームレストに固定して取り付けられ、歯盤に接続されており、アームレスト、歯盤を駆動して反対方向に沿って回転させてもよい。
【0015】
本発明に係るトレッドミルでは、支持プレートには、円弧状のリミットホールが開設され、アームレストには、リミットロッドが固定して設置され、アームレストが支持プレートに対して回転する時、リミットロッドは、リミットホールに沿って、リミットホールの両端と当接するまで動いてもよい。
【0016】
本発明に係るトレッドミルでは、支持プレートにはリミットスタッドが設けられ、歯盤にはリミットスロットが設けられ、歯盤が支持プレートに対して回転する時、支持プレートにおけるリミットスタッドは、リミットスロットに沿って、リミットスロットの両端と当接するまで動いてもよい。
【0017】
本発明に係るトレッドミルでは、台枠は、固定ブラケット及び伸縮ブラケットを含み、伸縮ブラケットは固定ブラケットに摺動可能に取り付けられており、固定ブラケットに対して水平に動き、トレッドミルプラットフォームは、固定ブラケットに回転可能に取り付けられ、コネクティングロッドを介して伸縮ブラケットに接続され、伸縮ブラケットは、固定ブラケットに対して水平に動く時、コネクティングロッドを介して、トレッドミルプラットフォームを固定ブラケットに対して回転させてもよい。
【0018】
本発明に係るトレッドミルでは、前記プッシュロッドモータは、固定ブラケットに固定して取り付けられ、プッシュロッドモータは、伸縮ブラケットに接続されており、伸縮ブラケットを駆動して固定ブラケットに対して水平に動いてもよい。
【0019】
本発明に係るトレッドミルでは、台枠には固定プレートが設けられ、固定プレートには第2のリミット溝が設けられ、トレッドミルプラットフォームには回転溝が設けられ、直立ロッドにはリミット軸が設けられ、リミット軸は第2のリミット溝を通過して、回転溝内に延びており、第2のリミット溝、回転溝に対して動き、ここで、トレッドミルプラットフォームは、水平方向から所定の方向に回転した時、直立ロッド及びそのリミット軸に対して回転し、リミット軸は、回転溝の第1の端から回転溝の第2の端まで回転し、且つ第2の端に当接して、トレッドミルプラットフォームは直立ロッドを押して同期回転させ、トレッドミルプラットフォームが直立ロッドを押して所定の方向から鉛直方向に回転させた時、直立ロッドにおけるリミット軸は、第2のリミット溝の第1の端から第2のリミット溝の第2の端まで回転してもよい。
【0020】
本発明の技術案によれば、トレッドミルを提供し、トレッドミルは、台枠、トレッドミルプラットフォーム、直立ロッド及びアームレスト部品、コントローラを含み、ここで、トレッドミルプラットフォームは台枠に対して鉛直方向の折り畳み状態又は水平方向の展開状態に回転することができ、アームレスト部品も直立ロッドに対して収束状態又は展開状態に回転することができ、且つ直立ロッドも鉛直方向に回転することができる。コントローラによりトレッドミルプラットフォームを制御して鉛直方向の折り畳み状態に回転させる時、アームレスト部品及び直立ロッドもトレッドミルプラットフォームの押し作用の下で鉛直方向に回転し、且つ、この時、アームレスト部品も収束状態にある。このように、本発明に係る制御部品と構成部品との協働により、トレッドミルプラットフォーム、アームレスト部品、直立ロッドを制御していずれも鉛直方向に回転させることができ、トレッドミルの全体的な構造がいずれも折り畳み収束状態にあることを実現でき、これにより、折り畳まれたトレッドミルは、構造がよりコンパクトとなり、より小さい面積を占め、トレッドミルプラットフォームの折り畳みを完全自動に制御することができ、時間と労力を節約することができる。
【0021】
更に、互いに嵌め合うリミット構造を設置することにより、トレッドミルの折り畳み中に、トレッドミルプラットフォーム、直立ロッド、アームレスト部品は、いずれも安定して回転可能であり、対応する位置に自動でロックされ、手動操作が回避され、ロック構造は安定で信頼性が高く、トレッドミルが折り畳み、展開状態にある時、構造全体の安定性を確保でき、安全性が高い。
【0022】
また、台枠は、固定ブラケットと、固定ブラケットに対して水平に摺動可能な伸縮ブラケットとを含み、伸縮ブラケットを駆動して固定ブラケットに沿って水平に摺動させることにより、トレッドミルプラットフォームを固定ブラケットに対して鉛直方向に回転させる。上記の配置に基づいて、トレッドミルプラットフォームが鉛直方向の折り畳み状態に回転すると、伸縮ブラケットも固定ブラケットに対して動的に収縮する。これにより、トレッドミルプラットフォームが折り畳み中に重力支点を動的に調整するこを実現し、トレッドミルプラットフォームの折り畳み中の安定性を確保することができ、更に、トレッドミルプラットフォームが折り畳み状態にある時、より少ない床面積を占める。トレッドミルプラットフォームが水平方向の展開状態に回転すると、伸縮ブラケットも固定ブラケットに対して動的に展開し、これにより、トレッドミルプラットフォームを安定して支持し、トレッドミルが使用中により安定することを確保することができる。
【0023】
上記の説明は、本発明の技術案の概要に過ぎなず、本発明の技術的手段をより明確に理解するために、本発明の内容に従って、実施することができる。本発明の上記及び他の目的、特徴および利点をより明確かつ理解しやすくするために、以下では、本発明の具体的なの実施形態が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
上記および関連する目的を達成するために、以下の説明および図面を参照しながら特定の例示的な側面を説明する。これらの側面は、ここに開示された原理を実践できるさまざまな方式を示し、すべての側面およびそれらの同等物は、保護しようとする主題の範囲内に入ることが意図されている。図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことにより、本開示の上記および他の目的、特徴、および利点がより明らかになる。 本開示に亘って、同じ番号は、一般に、同じ部品または要素を指す。
【
図1】本発明の一実施例に係るトレッドミル100の展開状態を示す模式図である。
【
図2】本発明の一実施例に係るトレッドミル100の折り畳み状態を示す模式図である。
【
図3】本発明の一実施例における直立ロッド120、トレッドミルプラットフォーム150、台枠110の協働構造を示す模式図である。
【
図5】本発明の一実施例に係るアームレスト部品130を示す分解模式図である。
【
図6】本発明の一実施例に係るアームレスト部品130を示す分解模式図である。
【
図7】本発明の一実施例に係るトレッドミルプラットフォーム150及びバックシート190を示す分解模式図である。
【
図8】本発明の一実施例に係るバックシート190を示す分解模式図である。
【
図9】本発明の一実施例に係る突出ストリップ152と係合ストリップ192との嵌合構造を示す断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しながら本開示の例示的な実施例をより詳細に説明する。図面は本開示の例示的な実施例を示しているが、本開示は様々な形態で実施することができ、本明細書に記載の実施例によって限定されるべきではないことを理解される。 それどころか、これらの実施例は、本開示のより完全な理解を可能にし、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるために提供される。
【0026】
上記のように、従来技術のトレッドミルは、使用中に多かれ少なかれ特定の機能的欠陥を有する。従って、本発明は、より最適化された性能を備えたトレッドミル100を提供する。 本発明のトレッドミル100は、自動折り畳みまたは展開を実現することができ、折り畳み状態にある時、より少ない床面積を占める。
図1は本発明の一実施例に係るトレッドミル100の展開状態を示す模式図であり、
図2は本発明の一実施例に係るトレッドミル100の折り畳み状態を示す模式図である。
【0027】
図1及び
図2に示すように、トレッドミル100は、台枠110と、トレッドミルプラットフォーム150と、台枠110及びトレッドミルプラットフォーム150の左側および右側に取り付けられる2つの直立ロッド120とを含む。ここで、トレッドミルプラットフォーム150の下端は、台枠110の前端に回転可能に取り付けられ、トレッドミルプラットフォーム150は台枠110に対して鉛直方向又は水平方向に回転することができる。
【0028】
2つの直立ロッド120は、台枠110の前端に回転可能に接続され、台枠110に対して回転所定の角度だけ回転することができる。具体的には、
図2に示すように、直立ロッド120は鉛直方向にあり、
図1に示すように、直立ロッド120は、垂直方向と所定の角度をなす所定の方向にある。ここで、本発明は、所定の方向と垂直方向とがなす角の角度を特に限定せず、且つ、本発明は、直立ロッド120が台枠110に対して回転できる角度を特に限定しない。
【0029】
また、トレッドミル100は、直立ロッド120の上端に設置されるアームレスト部品130を更に含む。アームレスト部品130は、直立ロッド120に回転可能に取り付けられ、アームレスト部品130は、直立ロッド120に対して収束状態又は展開状態に回転することができる。具体的には、
図2に示すように、トレッドミル100が折り畳み状態にある時、アームレスト部品130は収束状態に回転する。
図1に示すように、トレッドミル100が展開状態にある時、アームレスト部品130は展開状態に回転する。
【0030】
つまり、本発明に係る実施例では、トレッドミル100が展開使用状態にある時、トレッドミルプラットフォーム150は、水平方向にあり、直立ロッド120は、垂直方向と所定の角度を形成する所定の方向にあり、アームレスト部品130は収束状態にある。トレッドミル100が折り畳み収納状態にある時、トレッドミルプラットフォーム150、直立ロッド120はいずれも鉛直方向にあり、アームレスト部品130は展開状態にある。
【0031】
一実施例によれば、トレッドミル100は、トレッドミル100の各部分の構成部品の協調作業を制御するためのコントローラ160を更に含む。ここで、コントローラ160は、トレッドミルプラットフォーム150の回転、及びアームレスト部品130の回転を制御して、トレッドミル100が自動折り畳むか又は自動展開するように制御することができる。ここで、本発明は、トレッドミル上のコントローラ160の配置位置を制限しない。
【0032】
具体的には、コントローラ160は、トレッドミル100が自動折り畳むように制御する(即ち、トレッドミル100が展開状態から折り畳み収納状態に調整するように制御する)時、まず、アームレスト部品130を制御して直立ロッド120に対して収束状態に回転させる。当該過程では、直立ロッド120は、常に鉛直方向に対して所定の角度がなす所定の方向にある。更に、コントローラ160は、トレッドミルプラットフォーム150を制御して水平方向から鉛直方向へ回転させる。ここで、コントローラ160はトレッドミルプラットフォーム150を制御して鉛直方向へ回転させる過程では、トレッドミルプラットフォーム150は水平方向から直立ロッド120が位置する所定の方向に回転した後、トレッドミルプラットフォーム150は、直立ロッド120と直立ロッド120に取り付けられるアームレスト部品130とを所定の角度だけ同期して回転させて、所定の方向回転から鉛直方向に回転する。
【0033】
コントローラ160は、トレッドミル100が自動展開するように制御する時、まず、トレッドミルプラットフォーム150を制御して鉛直方向から水平方向に回転させ、更にアームレスト部品130を制御して直立ロッド120に対して展開状態に回転させる。ここで、トレッドミルプラットフォーム150が鉛直方向から所定の方向に回転する時、直立ロッド120は、アームレスト部品130を所定の方向に同期して回転させる。当該過程では、アームレスト部品130は常に収束状態にあり、且つ直立ロッド120は当該所定の方向の位置でロックされて回転し続けず、トレッドミルプラットフォーム150は所定の方向から水平方向に回転し続ける。トレッドミルプラットフォーム150が水平方向に回転した後、コントローラ160は、アームレスト部品130が収束状態から展開状態に回転するように、アームレスト部品130(所定の方向にある直立ロッド120に位置する)を制御して直立ロッド130に対して回転させる。
【0034】
一実施例によれば、
図2に示すように、アームレスト部品130は、収束状態にある時、直立ロッド120と同じ方向にあり、即ち直立ロッド120と重なっている状態にある。このように、トレッドミル100が折り畳み状態にある時、より小さなスペースを占めることに有利である。
【0035】
図5、
図6は、それぞれ本発明の一実施例に係るアームレスト部品130を示す分解模式図である。
【0036】
図5及び
図6に示すように、直立ロッド120の上端には支持プレート121が固定して設置される。アームレスト部品130は、支持プレート121に取り付けられており、支持プレート121に対して回転することができる。
【0037】
アームレスト部品130は、アームレスト131、パネル136を含み、アームレスト131は支持プレート121に回転可能に接続される。パネル136はパネルブラケット137を含み、パネルブラケット137には歯盤138が固定して設置され、パネルブラケット137は歯盤138を介して支持プレート121に回転可能に接続され、歯盤138は、支持プレート121に対して回転する時、パネルブラケット137を介してパネル136を共に支持プレート121に対して回転させる。ここで、本発明は、アームレスト131、歯盤138が支持プレート121に回転可能に接続される具体的な構造を制限しない。一実施形態では、アームレスト131、歯盤138は、ロック部材125を介して支持プレート121に回転可能に接続することができ、アームレスト131、パネル136は、ロック部材125を介して支持プレート121の両側に取り付けられる。
【0038】
ただし、パネル136及びアームレスト131は、支持プレート121に対して反対方向に回転するので、対向する(互いに近接する)方向に沿って、互いに収束するように回転し、又は互いに離れる方向に沿って、互いに展開するように回転することができ、つまり、アームレスト部品130の収束状態又は展開状態に回転することができる。
【0039】
一実施例によれば、トレッドミル100は、アームレストモータ135、プッシュロッドモータ155を含む。アームレストモータ135はアームレスト部品130に結合されており、アームレスト部品130を駆動して回転させるためのものである。プッシュロッドモータ155は、トレッドミルプラットフォーム150に結合されており、トレッドミルプラットフォーム150を駆動して回転させるためのものである。且つ、アームレストモータ135、プッシュロッドモータ155はいずれもコントローラ160に結合され、これにより、コントローラ160は、アームレストモータ135の動作を制御することにより、アームレスト部品130を制御して回転させ(即ち、パネル136及びアームレスト131が支持プレート121に対して反対方向に沿って回転するように制御し)、プッシュロッドモータ155の動作を制御することにより、トレッドミルプラットフォーム150を制御して回転させる。
【0040】
具体的には、
図5及び
図6に示すように、アームレストモータ135は、アームレスト131に固定して取り付けられ、歯盤138に接続される。歯盤138には、円弧に沿って伝動歯139が配置される。アームレストモータ135は、ギアシャフト133を含み、ギアシャフト133は、その軸方向に沿って支持プレート121における逃げ孔126を通過した後、歯盤138における伝動歯139と噛み合う。アームレストモータ135がアームレスト131を駆動して支持プレート121に対して回転させる時、ギアシャフト133と歯盤における伝動歯139との噛み合いにより、歯盤138を駆動して反対方向に沿って回転させることができる。つまり、アームレストモータ135により、アームレスト131、歯盤138を駆動して反対方向に沿って回転させることができ、コントローラ160でアームレストモータ135の動作を制御することにより、アームレスト131、パネル136が、互いに収束するか展開するように、支持プレート121に対して反対方向に沿って回転するように制御することができる。
【0041】
一実施例によれば、
図5及び
図6に示すように、支持プレート121には、円弧状のリミットホール122が開設され、アームレスト131には、リミットホール122と協働するリミットロッド132が固定して設置され、リミットロッド132は、アームレスト131の支持プレートと対向する端面に固定して設置され、支持プレート121に垂直な方向(支持プレート121の軸方向に平行)に延在し、且つ支持プレート121における円弧状のリミットホール122を貫通するように延在する。アームレスト131が支持プレート121に対して回転する時、リミットロッド132は、アームレスト131と同期して回転するので、円弧状のリミットホール122を設置することにより、リミットロッド132は円弧状のリミットホール122に沿って動くことができる。リミットロッド132がリミットホール122の2つの端のいずれかに当接するまで動く時、リミットホール122の端部は、リミットロッド132の動きを制限し、それによって、アームレスト131が支持プレート121に対して回転し続けることが制限され、そしてこの位置で安定される。
【0042】
一実施例によれば、
図5及び
図6に示すように、支持プレート121には、リミットスタッド124が更に固定して取り付けられ、歯盤138にはリミットスタッド124と協働するリミットスロット134が開設される。歯盤138が支持プレート121に対して回転する時、支持プレート121におけるリミットスタッド124は歯盤138に対して回転し、歯盤138にリミットスロット134を開設することにより、リミットスタッド124は歯盤138におけるリミットスロット134に沿って動くことができる。且つリミットスタッド124が相対的にリミットスロット134の2つの端のいずれかに当接するまで動く時、リミットスロット134の端部は、リミットスタッド124の動きを制限し、それによって、支持プレート121と歯盤138との相対回転が制限され、歯盤138及びパネル136がもはや支持プレート121に対して回転し続けず、この位置で安定化される。一実施形態では、リミットスロット134は歯盤138の周縁に開設され、歯盤138の周縁の切り欠きである。
【0043】
アームレスト部品130の収束状態では、アームレスト131、パネル136はいずれも直立ロッド120と整列する方向に回転し、アームレスト131と直立ロッド120、パネル136と直立ロッド120(支持プレート121)との間の角はいずれも0°である。この時、アームレスト131におけるリミットロッド132は、支持プレート121におけるリミットホール122の第1の端と当接すように回転し、それによって、アームレスト131が支持プレート121に対して回転し続けることが制限され、この位置で安定することができる。且つ、支持プレート121におけるリミットスタッド124は、歯盤138におけるリミットスロット134の第1の端と当接すように回転し、それによって、支持プレート121と歯盤138との相対回転が制限され、歯盤138及びパネル136はこの位置で安定される。
【0044】
アームレスト部品130を制御して展開させる時、即ち、アームレスト131及びパネル136を制御して互いに離れる方向に(反対方向に沿って)回転させる過程で、アームレスト131、パネル136は、直立ロッド120(支持プレート121)と特定の角度をなすように回転することができる。この時、アームレスト131におけるリミットロッド132は、支持プレート121におけるリミットホール122の第2の端と当接するように回転し、それによって、アームレスト131が支持プレート121に対して回転し続けることが制限され、この位置で安定することができる。且つ、支持プレート121におけるリミットスタッド124は、歯盤138におけるリミットスロット134の第2の端と当接するように回転し、それによって、支持プレート121と歯盤138の相対回転が制限され、歯盤138及びパネル136はこの位置で安定される。ここで、本発明は、展開状態の、アームレスト131と直立ロッド120、パネル136と直立ロッド120との間の角を特に限定せず、これは、実際の条件および人間工学に従って当業者によって設定することができる。
【0045】
上記の互いに嵌め合うリミット構造を設けることにより、アームレスト131、パネル136は収束状態又は展開状態で安定することができることが分かる。このように、折り畳み収納状態にあるか、展開使用状態にあるかにかかわらず、トレッドミルの全体的な構造の安定性を保証することができる。且つ、トレッドミルを折り畳んで収納する時、パネル136及びアームレスト131は直立ロッド120と整列した状態に比較的収束され、それにより、トレッドミルが折り畳み状態で占めるスペースが少なくなり、外観がより整然として美しくなることが保証される。
【0046】
図3、
図4は、本発明の一実施例における直立ロッド120、トレッドミルプラットフォーム150、台枠110の協働構造を示す模式図である。
【0047】
図3及び
図4に示すように、台枠110は、固定ブラケット111及び伸縮ブラケット116を含み、伸縮ブラケット116は、固定ブラケット111に摺動可能に取り付けられ、固定ブラケット111に対して水平に動くことができる。トレッドミルプラットフォーム150、支柱120は、固定ブラケット111に回転可能に取り付けられる。
【0048】
一実施形態では、
図4に示すように、固定ブラケット111の前端の左側と右側には固定プレート112が固定して設置され、トレッドミルプラットフォーム150の前端の両側は接続軸115を介して左右の2つの固定プレート112に回転可能に接続され、これにより、トレッドミルプラットフォーム150は2つの固定プレート112の間に回転可能に取り付けられる。2つの支柱120の下端は接続軸115を介して、同様に対応する固定プレート112に回転可能に接続され、これにより、支柱120は、固定プレート112に対して、鉛直方向又は所定の方向に回転することができる。
【0049】
トレッドミルプラットフォーム150及び伸縮ブラケット116は、コネクティングロッド156を介して接続され、コネクティングロッド156の両端はそれぞれ、トレッドミルプラットフォーム150、伸縮ブラケット116に枢動可能に接続される。このように、伸縮ブラケット116は、固定ブラケット111に対して水平に動く時、コネクティングロッド156により、トレッドミルプラットフォーム150を固定ブラケット111、固定プレート112に対して回転させることができ、更に、トレッドミルプラットフォーム150を固定ブラケット111、固定プレート112に対して垂直方向または水平方向に回転させて、トレッドミルの折り畳み状態又は展開状態を実現することができる。具体的には、伸縮ブラケット116は、固定ブラケット111に近接する方向へ水平に動く時、トレッドミルプラットフォーム150を固定ブラケット111に対して鉛直方向へ回転させる。伸縮ブラケット116は、固定ブラケット111から離れる方向へ水平に動く時、トレッドミルプラットフォーム150を固定ブラケット111に対して水平方向へ回転させる。
【0050】
一実施形態では、
図2に示すように、プッシュロッドモータ155は固定ブラケット111に固定して取り付けられ、且つプッシュロッドモータ155は伸縮ブラケット116に接続される。コントローラ160は、プッシュロッドモータ155が伸縮ブラケット116を駆動して固定ブラケット111に対して水平に動かせるように制御することができ、これにより、伸縮ブラケット116はコネクティングロッド156によりトレッドミルプラットフォーム150を固定ブラケット111、固定プレート112に対して回転させる。つまり、本発明では、コントローラ160により、プッシュロッドモータ155が伸縮ブラケット116を駆動して動かせるように制御することで、トレッドミルプラットフォーム150を制御して台枠110に対して回転させる。
【0051】
上記の配置に基づいて、トレッドミルプラットフォーム150が鉛直方向の折り畳み状態に回転すると、伸縮ブラケット116も固定ブラケット111に対して動的に収縮する。これにより、トレッドミルプラットフォーム150が折り畳み中に重力支点を動的に調整することを実現し、トレッドミルプラットフォーム150の折り畳み中の安定性を確保することができ、更に、トレッドミルプラットフォーム150が折り畳み状態にある時、より少ない床面積を占める。トレッドミルプラットフォーム150が水平方向の展開状態に回転すると、伸縮ブラケット116も固定ブラケット111に対して動的に展開し、これにより、トレッドミルプラットフォーム150を安定して支持し、トレッドミル100が使用中により安定することを確保することができる。
【0052】
一実施例によれば、
図3及び
図4に示すように、固定プレート112には第2のリミット溝113が設けられ、トレッドミルプラットフォーム150には回転溝153が設けられ、直立ロッド120の下端にはリミット軸123が設けられる。リミット軸123は固定プレート112における第2のリミット溝113を通過して、トレッドミルプラットフォーム150における回転溝153内に延び、且つリミット軸123は第2のリミット溝113、回転溝153に対して動くことができる。
具体的には、トレッドミルプラットフォーム150が水平方向から所定の方向へ回転すると、トレッドミルプラットフォーム150は、直立ロッド120及び直立ロッドにおけるリミット軸123に対して回転し、これにより、リミット軸123は回転溝153に対して動き、更に、トレッドミルプラットフォーム150が水平方向から所定の方向に回転した時、リミット軸123は、回転溝153の第1の端から回転溝153の第2の端までちょうど回転し、且つ回転溝153の第2の端に当接した(この時、トレッドミルプラットフォーム150及び直立ロッド120はいずれも所定の方向にある)。このように、トレッドミルプラットフォーム150が所定の方向から鉛直方向へ回転し続けると、回転溝153の第2の端との相互の当接の作用に基づいて、直立ロッド120のトレッドミルプラットフォーム150に対する回転が制限される。これにより、トレッドミルプラットフォーム150は、回転する時、回転溝153の第2の端により直立ロッド120を押して同期して鉛直方向へ回転させる。
【0053】
トレッドミルプラットフォーム150が直立ロッド120を押して所定の方向から鉛直方向へ回転させる時、直立ロッド120及び直立ロッドにおけるリミット軸123は、固定プレート112に対して回転し、これにより、リミット軸123は第2のリミット溝113に対して動く。更に、トレッドミルプラットフォーム150が直立ロッド120を押して所定の方向から鉛直方向に回転させた時、直立ロッド120におけるリミット軸123は、第2のリミット溝113の第1の端から第2のリミット溝113の第2の端までちょうど回転する。このように、直立ロッド120のリミット軸123は第2のリミット溝113の第2の端の端部に互いに当接すると、直立ロッド120が固定プレート112に対して回転し続けることが制限され、これにより、直立ロッド120は当該位置にロックされ、つまり、直立ロッド120は鉛直方向にロックされる。
【0054】
ただし、直立ロッド120が鉛直方向に回転すると、直立ロッド120におけるリミット軸123は回転溝153の第2の端(回転溝153の相対的な前端)に互いに当接し、また第2のリミット溝113の第2の端(第2のリミット溝113の相対的な後端)に互いに当接し、これにより、直立ロッド120は、鉛直方向に安定してロックされ、もはや固定プレート112対して回転しない。そして、リミット軸123と回転溝153の第2の端の端部との互いの当接作用の下で、トレッドミルプラットフォーム150も固定プレート112に対して回転し続けることができないので、トレッドミルプラットフォーム150も鉛直方向にロックされる。これで分かるように、本発明の技術案によれば、直立ロッド120におけるリミット軸123と、トレッドミルプラットフォーム150における回転溝153、固定プレート112における第2のリミット溝113との相互協力により、トレッドミルの折り畳み中に、トレッドミルプラットフォーム150、直立ロッド120は鉛直方向に自動的にロックすることができ、手動操作が回避され、ロック構造は安定で信頼性が高く、安全性が高い。
【0055】
一実施例によれば、コントローラ160は、第1の制御基板161及び第2の制御基板162を含み、第2の制御基板162及び第1の制御基板161は電気的に接続される。
図1に示すように、第1の制御基板161は、パネル136内に配置され、アームレストモータ135に結合される。第1の制御基板161はアームレストモータ135の動作を制御することができ、つまりアームレストモータ135がアームレスト部品130を駆動して回転させ又は回転を停止させるように制御することができる。
図2に示すように、第2の制御基板162は、台枠110に取り付けられ、プッシュロッドモータ155に結合される。第2の制御基板162はプッシュロッドモータ155の動作を制御することができ、つまりプッシュロッドモータ155がトレッドミルプラットフォーム150を駆動して回転させ又は回転を停止させるように制御することができる。
【0056】
一実施例によれば、パネル136内にはコントローラ160(第1の制御基板161)に結合される音声コントローラ182、マイクロフォン183、スピーカー184が配置され、マイクロフォン183は音声コントローラ182に結合される。このように、ユーザは、音声コマンドを送信することにより、トレッドミル100の運転状態を制御することができる。具体的には、ユーザが音声コマンドを送信した後、マイクロフォン183は、ユーザの音声コマンドを受信して音声コントローラ182に送信することができ、音声コントローラ182は音声コマンドを解析し、解析後のコマンドをコントローラ160(第1の制御基板161)に送信し、更にコントローラ160は、コマンドに従ってトレッドミル上の対応する部材の動作を制御することができる。
【0057】
また、パネル136には、コントローラ160の第1の制御基板161に結合される折り畳みボタン(未図示)が更に設けられる。ユーザが折り畳みボタンを操作すると、折り畳みボタンは折り畳みコマンドをコントローラ160(第1の制御基板161)に送信することができ、更に、コントローラ160はコマンドに従って、トレッドミル100が自動的に折り畳むように制御することができる。
【0058】
一実施例によれば、コントローラ160は、また無線通信でモバイル端末に接続され、例えば、Bluetooth(登録商標)およびWiFi(登録商標)通信を介して接続される。更に、ユーザがモバイル端末におけるアプリケーションを介してコントローラ160にコマンドを送信できるように、コントローラ160へ信号を送信するアプリケーションをモバイル端末にインストールしてもよい。
【0059】
ただし、トレッドミル100の折り畳み又は展開を制御する必要がある時、音声コマンドをマイクロフォン183、音声コントローラ182に送信してコントローラ160にコマンドを送信することが可能であり、折り畳みボタンを操作してコントローラ160にコマンドを送信することも、モバイル端末におけるアプリケーションを介してコントローラ160にコマンドを送信することも可能である。具体的には、音声コマンドを送信する時でも、折り畳みボタンを操作して折り畳みコマンドを送信する時でも、いずれも、まずコマンドが第1の制御基板161に送信され、次に、第1の制御基板161は、それに結合されるアームレストモータ135に対応する信号を送信してアームレストモータ135の動作を制御し、これにより、アームレストモータ135はアームレスト131、パネル136を駆動して、互いに収束するように回転させる。そして、第1の制御基板161は、信号を第2の制御基板162に送信し、第2の制御基板162はプッシュロッドモータ155を制御して動作させ、プッシュロッドモータ155は伸縮ブラケット116を駆動して固定ブラケット111に対して動かせ、トレッドミルプラットフォーム150を鉛直方向に回転させ、これにより、トレッドミル100全体の折り畳み状態が実現される。
【0060】
一実施例によれば、トレッドミル100には、第1のセンサ171、第2のセンサ(未図示)が更に設けられ、第1のセンサ171、第2のセンサはいずれもコントローラ160に結合される。ここで、本発明は、センサーの対応する検出効果が達成され得る限り、第1のセンサ171及び第2のセンサのトレッドミルでの配置位置を特に制限しない。
【0061】
第1のセンサ171は、トレッドミル100が折り畳み又は展開を開始した後、トレッドミルプラットフォーム150、アームレスト部品130が回転する時、トレッドミル100の所定の距離内に人体が存在するかどうかを検出し、トレッドミル100の所定の距離内に人体が存在することを確定したと、対応する第1の電気信号をコントローラ160(第1の制御基板161)に送信することができる。コントローラ160は、第1のセンサ171によって送信された、トレッドミルの周りに人がいることを示す第1の電気信号を受信した後、プッシュロッドモータ155を制御して動作を停止させることで、トレッドミルプラットフォーム150を制御して回転を停止させ、つまり、トレッドミルプラットフォーム150の折り畳み過程又は展開過程を一時的に停止させる。
【0062】
そして、第1のセンサ171は、トレッドミル100の所定の距離内に人体が存在しないことを確定した後、対応する第2の電気信号をコントローラ160に送信する。コントローラ160は、トレッドミルの所定の距離内人体が存在しないことを示す第2の電気信号を受信した時、所定の時間待機し、所定の時間待機した後、プッシュロッドモータ155を制御して動作させることにより、トレッドミル100が折り畳む又は展開するように、トレッドミルプラットフォーム150が回転し続けるように制御する。
【0063】
一実施形態では、
図2に示すように、台枠110の両端には1つの第1のセンサ171が配置されてもよく、第1のセンサ171は、例えば、赤外線焦電センサであるが、これに限定されない。
【0064】
第2のセンサは、トレッドミル100が折り畳み又は展開を開始した後、すなわち、トレッドミルプラットフォーム150、アームレスト部品130が回転する時、トレッドミル100の安定状態を検出し、トレッドミル100が不安定であることを確定した時に、対応する第3の電気信号をコントローラ160に送信することができる。コントローラ160は、トレッドミルが不安定であることを示す第3の電気信号を受信した時、プッシュロッドモータ155を制御して動作を停止させることにより、トレッドミルプラットフォーム150を制御して回転を停止させ、つまり、トレッドミルプラットフォーム150の折り畳み過程又は展開過程を一時的に停止させる。そして、第2のセンサは、トレッドミル100が安定に回復したことを確定した時に、対応する第4の電気信号をコントローラ160に送信する。コントローラ160は、トレッドミルが安定状態に戻ることを示す第4の電気信号を受信すると、対応するコマンドを送信して作業者に手動操作を指示することができ、これにより、トレッドミル100が折り畳む又は展開するように、トレッドミルプラットフォーム150が回転し続けるように制御する。
【0065】
一実施形態では、第2のセンサは、第1の制御基板161に結合されてもよく、第2のセンサは、例えば加速度センサであるが、これに限定されない。
【0066】
一実施例によれば、パネル136には、コントローラ160(第1の制御基板161)に結合される制御ノブ181が更に設けられ、制御ノブ181は、パネル136のハウジングから突出し、それにより、ユーザは、制御ノブ181を操作することによりトレッドミル100の運転状態を制御することができる。具体的には、ユーザがノブ181を制御すると、制御ノブ181は、対応するコマンドをコントローラ160にし、コントローラ160は、トレッドミル100の運転状態を制御し、例えば、ランニングベルトモータ158の動作を制御することによって、トレッドミル100のランニングベルトの開始停止と回転速度を制御する。
【0067】
また、パネル136の下側には、非常停止ボタン137が更に設けられ、非常停止ボタン137を設けることにより、予期せぬ事態が発生した時に、非常停止ボタンを押してコントローラ160にコマンドを送信することができ、コントローラ160により対応するモータ又は電動機を制御して動作を停止させて、トレッドミル100の運転のワンキー停止を実現する。
【0068】
本発明の別の実施形態によれば、既存のトレッドミルは、トレッドミルプラットフォームの底部に遮蔽バックシートが設けられていないことを考慮すると、一方では、トレッドミルプラットフォームの内部構造は直接外部に露出しており、内部構造の保護が不足であり、他方では、トレッドミルプラットフォームを折り畳んで組み立てると、トレッドミルプラットフォームの内部構造が直接環境にさらされ、トレッドミルの美観に影響を与えるため、トレッドミル100にはバックシート190が更には配置される。
【0069】
図7は、本発明の一実施例に係るトレッドミルプラットフォーム150及びバックシート190を示す分解模式図である。
図8は、本発明の一実施例に係るバックシート190を示す分解模式図である。
図9は、本発明の一実施例に係る突出ストリップ152と係合ストリップ192との嵌合構造を示す断面模式図である。
【0070】
図7~
図9に示すように、トレッドミル100は、トレッドミルプラットフォーム150などの上記部材に加えて、トレッドミルプラットフォーム150に取り外し可能に取り付けられたバックシート190を更に含む。
図7はトレッドミル100の折り畳み状態を示す。バックシート190はトレッドミルプラットフォーム150の裏面に取り外し可能に取り付けられ、バックシート110を設置することにより、トレッドミルプラットフォーム150の内部の構造部材を遮蔽することができ、このように、トレッドミルプラットフォーム150を直立折り畳み状態に回転させた時、トレッドミルの全体的な外観がより美しくなる。
【0071】
一実施例によれば、バックシート190は、装飾層193が敷設されるベースプレート191を更に含む。ここで、装飾層193は、例えば、異なる材料及びパターンを有するキャンバスであり得るか、インクジェットコーティングであり得る。本発明はこれを制限しない。ただし、バックシート190をトレッドミルプラットフォーム150からを取り外すことにより、ベースプレート191に設けられた装飾層193を交換することができるので、トレッドミル100の外観は環境のスタイルと一致するように、異なる使用環境で異なるスタイルの装飾層193に交換することができる。
【0072】
ただし、本発明は、バックシート190及びトレッドミルプラットフォーム150の取り外し可能な取付構造を制限しない。従来技術では、バックシート190をトレッドミルプラットフォーム150に取り外し可能に取り付けることができる任意の取り外し可能な接続構造は、本発明の保護範囲内にある。
【0073】
一実施例によれば、バックシート190は、ベースプレート191と、ベースプレート191に取り付けられる係合ストリップ192とを含む。トレッドミルプラットフォーム150の裏面には、係合ストリップ192と嵌め合う突出ストリップ152が設けられる。係合ストリップ192と突出ストリップ152を係合接続することにより、バックシート190及びそのベースプレート191をトレッドミルプラットフォーム150の裏面に取り付ける。そして、係合ストリップ192を突出ストリップ152からから取り外すことにより、バックシート190及びそのベースプレート191をトレッドミルプラットフォーム150から取り外すことができる。このように、係合ストリップ192と突出ストリップ152との係合接続構造により、バックシート190とトレッドミルプラットフォーム150との取り外し可能な接続を実現することができる。
【0074】
更に、
図7に示すように、トレッドミルプラットフォーム150の両側にはフットレストプラットフォーム151が設けられ、フットレストプラットフォーム151の底部には突出ストリップ152が設けられる。ベースプレート191の両側にはそれぞれ1つの突出ストリップ152と嵌め合う係合ストリップ192が設けられ、係合ストリップ192と、対応する突出ストリップ152とを互いに係合して固定することにより、バックシート190及びそのベースプレート191をトレッドミルプラットフォーム150の裏面に安定して設置することができる。ここで、本発明は、相互係合、取り外し可能な接続を実現できる限り、係合ストリップ192及び突出ストリップ152の具体的な形状及び構造を制限しない。
【0075】
一実施例によれば、係合ストリップ192の材料は、特定の弾性を有するプラスチックである。
図9に示すように、突出ストリップ152断面形状は、端部が狭く、中心が広い液滴形状である。係合ストリップ192は、突出ストリップ152の形状に合致する係合部194を含み、係合部194は、一端が開放端であり、他端が閉鎖端であり、開放端及び閉鎖端はより狭く、係合部194の中央部分は幅が広い。係合ストリップ192と突出ストリップ152とを互いに係合する時、係合部194の開放端を突出ストリップ152の外端から内側へ押圧することにより、係合部194の開放端は、弾性の作用下で押圧すされ、突出ストリップ152の中央部分を乗り越えて、突出ストリップ152の外側を取り囲み、突出ストリップ152の内壁に互いに当接することができる。そして、係合部194の開放端は比較的狭いため、予期せぬ事態による突出ストリップ152からの容易な脱落を回避することができ、それにより、係合ストリップ112及び突出ストリップ152の係合構造をより安定させる。
【0076】
係合ストリップ192はプラスチック材料でできているので、バックシート190を取り外す時、係合部194の開放端を外側へ強制的に押すことにより、開放端が外へ突出ストリップ152の中央部分を乗り越えると、係合ストリップ192を突出ストリップ152から脱落させることができ、これにより、バックシート190をトレッドミルプラットフォーム150から取り外すことができる。
【0077】
ただし、係合ストリップ192には、連続した1本の係合部194が設置されてもよく(係合部194は係合ストリップ192の全体に亘って設置される)、又は、係合ストリップ192には、複数の係合部194が間隔を置いて設置されてもよい。それに対応して、フットレストプラットフォーム151には、係合部194と嵌め合う1本の突出ストリップ152が設置されてもよく(突出ストリップ152はフットレストプラットフォーム152の全体に亘って設置される)、又は、係合部194と対応する複数の突出ストリップ152が間隔を置いて設置されてもよい。ここで、本発明は、係合部194と突出ストリップ152との嵌め合いにより、バックシート190をトレッドミルプラットフォーム150に安定して設置することができる限り、係合部194および突出ストリップ152の具体的な分布を特に限定しない。
【0078】
本明細書の説明において、明確な規定と限定がない限り、「接続」、「固定」等の用語の意味は広く理解されるべきである。「上」、「下」、「内」、「外」、「頂」、「底」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を便利にまたは簡単に説明するために使用されるものであり、指定された装置又は素子が特定の方位にあり、特定の方位において構成されて操作されると指示又は暗示するものではないので、本発明に対する限定であると理解されるものではない。
【0079】
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「具体的な実施例」などの表現は、当該実施例又は実例を参照しながら説明される具体的な特徴、構造、材料又は特性が本発明の少なくとも1つの実施例または実例に含まれることを意味する。本明細書では、上記の用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例または実例を指すとは限らない。そして、説明される具体的な特徴、構造、材料又は特性は任意の1つまたは複数の実施例又は実例において好適な方法で組み合わせることができる。
【0080】
ここに提供される明細書では、多くの具体的な詳細が説明された。 しかしながら、本発明の実施例は、これらの具体的な詳細なしで実施できることが理解され得る。 いくつかの実施例では、本明細書に対する理解を曖昧にしないために、よく知られた方法、構造、および技術が詳細に示されていない。