(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-28
(45)【発行日】2023-03-08
(54)【発明の名称】試験プラグ用アース線取り付け装置
(51)【国際特許分類】
H02B 3/00 20060101AFI20230301BHJP
H02B 1/20 20060101ALI20230301BHJP
【FI】
H02B3/00 N
H02B1/20 S
(21)【出願番号】P 2019020814
(22)【出願日】2019-02-07
【審査請求日】2021-12-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126561
【氏名又は名称】原嶋 成時郎
(72)【発明者】
【氏名】今岡 邦明
【審査官】片岡 弘之
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-330001(JP,A)
【文献】特開昭60-074306(JP,A)
【文献】特開2008-190949(JP,A)
【文献】特開2001-016714(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02B 3/00
H02B 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の試験ターミナルを備える電気設備のアース端子に、前記試験ターミナルに挿入される少なくとも一つの試験プラグを接続する試験プラグ用アース線取り付け装置であって、
一端が前記アース端子に接続されているアース側接続線と、
一端が前記試験プラグに接続されているプラグ側接続線と、
複数の端子を備え、前記アース側接続線の他端および前記プラグ側接続線の他端が接続され、前記アース側接続線の他端と前記プラグ側接続線の他端との間を、前記端子を中継して接続する端子台部と、
を備え
、
前記端子台部は、前記電気設備の盤に吸着して固定する固定具を備える、
ことを特徴とする試験プラグ用アース線取り付け装置。
【請求項2】
前記端子台部は複数の端子が両側に配列され、前記一方の列の端子と前記他方の列の端子とが電気的にそれぞれ接続された構成であり、
前記一方の列の端子には、前記試験プラグに一端が接続されている前記プラグ側接続線の他端が接続され、
前記他方の列の端子の一つには、前記アース端子に一端が接続されている前記アース側接続線の他端が接続され、
前記他方の列の端子側では、前記アース側接続線が接続されている端子を含む各端子間を中継して接続する、
ことを特徴とする請求項1に記載の試験プラグ用アース線取り付け装置。
【請求項3】
前記アース側接続線および前記プラグ側接続線の少なくとも一方に巻取り器が設けられている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の試験プラグ用アース線取り付け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、発変電所等に設置されている電気設備を試験する際に用いられる試験プラグ用アース線取り付け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発変電所の電気設備として保護継電器などがある。保護継電器を収納する保護継電器盤には試験作業等の際に用いられる電流試験ターミナルが設けられている。この電流試験ターミナルには、試験等の際に試験プラグ(CTT)が挿入される。CTTの挿入により、CT(Current Transformars:変流器)用アースが浮く回路、例えば87リレー等がある。この場合、作業員は、保護継電器盤のアース端子とCTTとの間をIV線(屋内配線用のビニル絶縁電線)で接続した後、CTTを電流試験ターミナルに挿入している。作業者は、複数のCTTに対する、こうしたアース線の配線作業を行っている。
【0003】
一方、アース線を接続する中継用の端子台を配設することにより、配線の作業を簡便にする分電盤がある(例えば、特許文献1参照。)。この分電盤では、2本の電源線バーと中性線バーの付近に、アース端子に接続される接地バーが並設されている。そして、接地バーに対してアース線が接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、先に述べたIV線でCTTとアース端子との間を接続する方式には次の課題がある。通常、アース端子は同一の保護継電器盤に1個設けられている。これに対して、保護継電器盤に挿入するCTTが複数ある場合、1個のアース端子に複数のIV線を接続することが必要となる。この場合、1個のアース端子に複数のIV線の端子を接続すると、IV線の端子が外れ易くなる問題がある。
【0006】
また、IV線にはCTTが接続されている状態で作業員がCTTを手に持って動かすと、IV線がCTTの動きに伴って揺動する。1個のアース端子に対して複数のIV線の端子が接続されていると、IV線の端子がさらに外れ易くなる問題がある。
【0007】
また、隣接盤のアース端子に分割して接続する方法もある。しかし、可動盤の場合は盤を開閉することがあるので、同一盤での接続が作業性の面からも望ましい。
【0008】
一方、先に述べた配線の作業を簡便にする分電盤の場合、2本の電源線バーと中性線バーの付近に、アース端子に接続される接地バーを設ける必要がある。そして、接地バーにアース線を接続する必要がある。このために、この分電盤では、アース線を接続するための作業が複雑になってしまい、作業性の面でこの分電盤の方式を利用することができない。
【0009】
この発明の目的は、前記の課題を解決し、盤のアース端子からアース線が外れることを防ぎ、作業性の低下を防止することを可能にする電気設備用の試験プラグ用アース線取り付け装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、複数の試験ターミナルを備える電気設備のアース端子に、前記試験ターミナルに挿入される少なくとも一つの試験プラグを接続する試験プラグ用アース線取り付け装置であって、一端が前記アース端子に接続されているアース側接続線と、一端が前記試験プラグに接続されているプラグ側接続線と、複数の端子を備え、前記アース側接続線の他端および前記プラグ側接続線の他端が接続され、前記アース側接続線の他端と前記プラグ側接続線の他端との間を、前記端子を中継して接続する端子台部と、を備え、前記端子台部は、前記電気設備の盤に吸着して固定する固定具を備える、ことを特徴とする試験プラグ用アース線取り付け装置である。
【0011】
請求項1の発明では、複数の試験ターミナルを備える電気設備のアース端子に、試験ターミナルに挿入される少なくとも一つの試験プラグを接続する。このために、端子台部にはアース側接続線の他端およびプラグ側接続線の他端が接続される。端子台部は、アース側接続線の他端とプラグ側接続線の他端との間を、端子を中継して接続する。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1に記載の試験プラグ用アース線取り付け装置において、前記端子台部は複数の端子が両側に配列され、前記一方の列の端子と前記他方の列の端子とが電気的にそれぞれ接続された構成であり、前記一方の列の端子には、前記試験プラグに一端が接続されている前記プラグ側接続線の他端が接続され、前記他方の列の端子の一つには、前記アース端子に一端が接続されている前記アース側接続線の他端が接続され、前記他方の列の端子側では、前記アース側接続線が接続されている端子を含む各端子間を中継して接続する、ことを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の試験プラグ用アース線取り付け装置において、前記アース側接続線および前記プラグ側接続線の少なくとも一方に巻取り器が設けられている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によれば、アース側接続線とプラグ側接続線との間を端子台部の端子を中継して接続するので、アース端子には一本のアース側接続線を接続することになる。この結果、一つのアース端子に対して複数の接続線を接続する従来に比べて、電気設備のアース端子からアース側接続線が外れることを防ぐことができる。また、同一の電気設備での接地ができるので、作業性の低下を防止することを可能にする。また、電気設備の盤に対して固定具が使用されるので、端子台部を盤に固定することを簡単に行うことができる。
【0015】
請求項2の発明によれば、一方の列の端子と他方の列の端子とが並んでいる端子台部を用いて、アース側接続線とプラグ側接続線との間を接続するので、端子台部に対する各接続線の取り付け作業を簡便に行うことを可能にする。
【0016】
請求項3の発明によれば、アース端子や電流試験ターミナルの設置位置に応じて、作業の邪魔にならないようにアース側接続線やプラグ側接続線の長さを調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】この発明の一実施の形態による試験プラグ用アース線取り付け装置の構成を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、この発明の各実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
【0019】
(実施の形態1)
この実施の形態による試験プラグ用アース線取り付け装置を
図1に示す。この実施の形態では、電気設備として保護継電器を例としている。この試験プラグ用アース線取り付け装置は、保護継電器盤10のアース端子11と、端子台部20と、アース側リード線30と、プラグ側リード線41~44と、CTT(試験プラグ)51~54とを備えている。なお、この実施の形態ではCTTの数が4であるが、これに限定されることはない。
【0020】
保護継電器盤10は金属製の箱型の盤であり、通常、正面が扉10aになっていて開閉可能である。保護継電器盤10は保護継電器(図示を省略)を内部に備えている。この実施の形態では、保護継電器盤10の扉10a側には一つのアース端子11が取り付けられている。アース端子11は、保護継電器盤10の内部で接地されている。アース端子11には、リード線の先端に取り付けられている端子が接続可能である。この場合、アース端子11の先端部のツマミを緩めるか、または外すことでリード線が接続される。
【0021】
保護継電器盤10には、保護継電器の試験を行う際に用いられる電流試験ターミナル12a~12eが設けられている。電流試験ターミナル12a~12eには、CTT51~54を挿入するための開口12a1~12e1が開けられている。電流試験ターミナル12a~12eの内部には、CTT51~54が挿入された際に、CTT51~54の接触子と電気的に接触する端子(図示を省略)が設けられている。
【0022】
CTT51~54は保護継電器の試験を行う際に用いられるものであり、例えばCTT51を
図2と
図3に示す。CTT51は段差のある絶縁性の箱状の台部51aを備えている。台部51aの一方の側面(背面)からは絶縁板51bが突き出て設けられている。絶縁板51bの一方の表面には4つの接触端子51c
1~51c
4が平行に並んで配置され、他方の表面には同じく4つの接触端子が平行に並んで配置されている。表面側の4つの接触端子51c
1~51c
4と裏面側の4つの接触端子とは絶縁板51bを挟んで向かい合うように配置されている。そして、互いに向かい合う表面側の接触端子51c
1と裏面側の接触端子とは一対となっている。他の接触端子51c
2~51c
4も同様である。
【0023】
一方、CTT51の台部51aの他方の側面(正面)からは接続端子51d1~51d4が配置されている。例えば接続端子51d1は端子部分51d11と端子部分51d12とを備え、端子部分51d11と端子部分51d12とは電気的に絶縁されている。端子部分51d11と端子部分51d12とは、絶縁板51bに設けられている、接触端子51c1を含む一対の接触端子にそれぞれ電気的に接続されている。接続端子51d2~51d4は接続端子51d1と同様である。
【0024】
保護継電器の試験の際には3枚の金属製の接続片51eにより、CTT51の端子部分51d11と端子部分51d21との間、端子部分51d21と端子部分51d31との間、端子部分51d31と端子部分51d41との間が短絡される。さらに、接続端子51d1~51d4が短絡されている状態で、接続端子51d1~51d4の中の一つの端子部分には、プラグ側リード線41の一端が接続されている。
【0025】
CTT52~54はCTT51と同様である。つまり、CTT52~54の接続端子が短絡され、CTT52~54の接続端子の一つには、プラグ側リード線42~44の一端がそれぞれ接続されている。
【0026】
端子台部20は各リード線を中継するものであり、その一例を
図4と
図5に示す。端子台部20は直方体形の台部分21を備えている。台部分21は絶縁材料で作られている。台部分21の両側にはL字形の側部22a、22bが設けられている。側部22a、22bは絶縁材料で作られていて、台部分21と一体に設けられている。側部22aと側部22bとの間の台部分21には、側壁23a
1~23a
9と、側壁23b
1~23b
9とが互いに平行に設けられている。側壁23a
1~23a
9と、側壁23b
1~23b
9とは、絶縁材料で作られていて、台部分21と一体で板状に、かつ、台部分21から突き出るように設けられている。
【0027】
側壁23a1~23a9の間には端子24a1~24a8が設けられ、側壁23b1~23b9の間には、端子24b1~24b8が設けられている。つまり、台部分21では、端子が2列に配置された構成である。端子24a1~24a8と端子24b1~24b8とは電気を通す金属で作られている。さらに、例えば端子24a1は向かい合う端子24b1と電気的に接続されていて導通状態にある。他の端子24a2~24a8と端子24b2~24b8も同様である。
【0028】
一方の列の端子24a1~24a8は止めネジ24a11~24a18を備え、他方の列の端子24b1~24b8は止めネジ24b11~24b18を備えている。例えば止めネジ24a11は、リード線の先端に取り付けられているO字形のA端子やU字形のB端子を、止めネジ24a11で端子24a1に固定する。この実施の形態では迅速な作業をするために、U字形のB端子が用いられる。
【0029】
他の端子24a2~24a8と端子24b1~24b8とは端子24a1と同様である。
【0030】
端子台部20の一方の列の端子24a
1~24a
8と他方の列の端子24b
1~24b
8とは次のように接続されている。この様子を
図6に示す。なお、
図6では、図面の複雑化を避けるために、端子と止めネジを表す符合の一部の図示を省略している。端子台部20では、端子24b
1がアース側リード線30の一端に接続されている。アース側リード線30の他端は現場でアース端子11に接続される。端子24b
1は端子24a
1に連結されているので、アース側リード線30を端子24b
1に接続することにより、端子24a
1はアース側リード線30に接続される。
【0031】
端子台部20の端子24b1と端子24b2との間はジャンパー線25aで接続される。端子24b2は端子24a2に連結されているので、端子24b1と端子24b2との間をジャンパー線25aで接続することにより、端子24a2はアース側リード線30に接続される。同じようにして、端子24b2と端子24b3との間をジャンパー線25bで接続することにより、端子24a3はアース側リード線30に接続され、端子24b3と端子24b4との間をジャンパー線25cで接続することにより、端子24a4はアース側リード線30に接続される。
【0032】
つまり、アース側リード線30が現場でアース端子11に接続されると、端子台部20の一方の側に配列されている端子24a1~24a4はすべて接地されることになる。同じようにして、他の端子24a5~24a8についてもジャンパー線で端子間を接続することで接地される。これにより、接地される端子を必要に応じて増減することができる。
【0033】
台部分21の両側に設けられているL字形の側部22aと側部22bとには、磁石60が取り付けられている。磁石60は、保護継電器盤10の金属製の扉10aに磁力で吸着する。これにより、端子台部20は扉10aに固定される。
【0034】
以上がこの実施の形態による試験プラグ用アース線取り付け装置の構成である。次に、この試験プラグ用アース線取り付け装置の作用について説明する。発変電所の保護継電器を試験する際に、作業員は使用するCTTの数、この実施の形態ではCTT51~54に応じて、端子台部20の端子24b1~24b4をジャンパー線25a~25cで連結する。さらに、作業員は端子台部20の端子24b1にアース側リード線30の一端を接続する。他方の列の端子24b1~24b4は一方の列の端子24a1~24a4にそれぞれ接続されているので、アース側リード線30は端子台部20の端子24a1~24a4にそれぞれ接続された状態になる。
【0035】
次に、作業員は、CTT51~54に一端が接続されているプラグ側リード線41~44の他端を、端子台部20の端子24a1~24a4に接続する。これにより、アース側リード線30はプラグ側リード線41~44にそれぞれ接続された状態になる。
【0036】
以上の作業を作業員が作業の容易な場所で行えば、試験現場での作業効率を向上させることが可能である。さらに、U字形のB端子をアース側リード線30に用いることで、現場でのアース側リード線30の接続を容易にする。なお、O字形のA端子を例えばアース側リード線30に用いると、現場では、保護継電器盤10のアース端子11の先端部のツマミを作業員が外してA端子を通し、ツマミを元に戻す必要があるので、現場での作業性が著しく低下する。
【0037】
この後、作業員は、保護継電器盤10の扉10aのアース端子11付近に、端子台部20を磁石60による吸着で固定する。さらに、作業員はアース側リード線30の他端を、保護継電器盤10のアース端子11に接続する。アース側リード線30はプラグ側リード線41~44にそれぞれ接続されているので、CTT51の接続端子51d1~51d4を含むCTT51~54のすべての接続端子が接地された状態になる。
【0038】
この後、作業員は、保護継電器盤10の電流試験ターミナル12a~12eの中で対象となる電流試験ターミナルの開口に、CTT51~54を挿入して保護継電器の試験を行う。このとき、端子24a1~24a4に対してプラグ側リード線41~44がそれぞれ一本ずつ接続され、アース端子11に対してもアース側リード線30が一本だけ接続されているので、つまり、1端子に一本のリード線が接続されているので、作業の際にプラグ側リード線41~44やアース側リード線30が作業員によって引っ張られたり揺れたりしても、プラグ側リード線41~44やアース側リード線30が端子から外れることがない。
【0039】
こうして、この実施の形態によれば、CTT51~54に一端が接続されているプラグ側リード線41~44の他端を、端子台部20の一方の列の端子24a1~24a4にそれぞれ接続するので、端子台部20の端子24a1~24a4にはプラグ側リード線41~44が一本ずつ接続される。さらに、保護継電器盤10のアース端子11に対しては、一端が端子台部20の端子24b1に接続されているアース側リード線30の他端が接続されるので、アース端子11にもアース側リード線30が一本だけ接続される。これにより、従来のように各CTTからのプラグ側リード線をまとめてアース端子11に接続する場合に比べて、アース側リード線30やプラグ側リード線41~44が外れることを防ぐことができる。
【0040】
また、この実施の形態による試験プラグ用アース線取り付け装置は端子台部20を利用するので、試験プラグ用アース線取り付け装置を簡便な構造にすることができる。
【0041】
また、プラグ側リード線41~44の一端を端子台部20の端子24a1~24a4に接続するだけで、CTT51~54を同一の保護継電器盤10のアース端子11に接地することができるので、作業性の低下を防ぐことができる。
【0042】
さらに、この実施の形態によれば、磁石60により保護継電器盤10のアース端子11の近辺などに端子台部20を任意に固定することができるので、作業を妨げない場所に端子台部20を置くことができる。
【0043】
(実施の形態2)
この実施の形態では、アース側リード線30やプラグ側リード線41~44を次のようにしている。この実施の形態では、先に説明した実施の形態1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。
【0044】
この実施の形態では、例えば、アース側リード線30の間に巻取り器を取り付ける。巻取り器は、手動またはスプリング等でアース側リード線30を巻き取る。この巻取り器により、アース側リード線30を任意に巻き取って、アース側リード線30の長さを変えることができる。この実施の形態では、プラグ側リード線41~44についても同様の巻取り器を取り付ける。
【0045】
これにより、アース端子11や電流試験ターミナル12a~12eの設置位置に応じて、作業の邪魔にならないようにアース側リード線30やプラグ側リード線41~44の長さを調節することができる。
【符号の説明】
【0046】
10 保護継電器盤
11 アース端子
12a~12e 電流試験ターミナル
20 端子台部
21 台部分
22a、22b 側部
23a1~23a9、23b1~23b9 側壁
24a1~24a8 端子(第2の端子)
24b1~24b8 端子(第1の端子)
25a~25c ジャンパー線
30 アース側リード線(アース側接続線)
41~44 プラグ側リード線(プラグ側接続線)
51~54 CTT(試験プラグ)
60 磁石(固定具)