(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-28
(45)【発行日】2023-03-08
(54)【発明の名称】セメント製造方法
(51)【国際特許分類】
C04B 7/38 20060101AFI20230301BHJP
B09B 3/40 20220101ALI20230301BHJP
C04B 7/28 20060101ALI20230301BHJP
【FI】
C04B7/38
B09B3/40 ZAB
C04B7/28
(21)【出願番号】P 2019038272
(22)【出願日】2019-03-04
【審査請求日】2021-08-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000000240
【氏名又は名称】太平洋セメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106563
【氏名又は名称】中井 潤
(72)【発明者】
【氏名】大野 麻衣子
(72)【発明者】
【氏名】細川 佳史
(72)【発明者】
【氏名】小津 博
【審査官】永田 史泰
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-299955(JP,A)
【文献】特開2004-182544(JP,A)
【文献】特開2006-255609(JP,A)
【文献】特開2012-250912(JP,A)
【文献】特開2007-169084(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C04B7/00-7/60
B09B1/00-5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
R
2O含有率が1.5%以上、SO
3/R
2Oモル比が1以下のリサイクル資源を、セメントキルンの窯前から該セメントキルン又は/及びクリンカクーラの1000℃以上の領域に投入し、R
2O含有率が0.75%
超、SO
3/R
2Oモル比が1以下のクリンカを前記クリンカクーラから排出することを特徴とするセメント製造方法。
【請求項2】
前記リサイクル資源は、強熱減量が2質量%以上20質量%以下であることを特徴とする請求項
1に記載のセメント製造方法。
【請求項3】
前記リサイクル資源のメジアン径が500μm以下であることを特徴とする請求項1
又は2に記載のセメント製造方法。
【請求項4】
前記リサイクル資源はバイオマス灰であることを特徴とする請求項1
、2又は3に記載のセメント製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セメント製造方法に関し、特にアルカリ金属含有率の高いリサイクル資源を有効利用しながらセメントを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アルカリ金属含有率の高いリサイクル資源(以下「高アルカリリサイクル資源」という。)として、バイオマス灰、都市ゴミ焼却灰、建設発生土、廃ガラス、火山灰等が存在し、これらの再利用が求められている。
【0003】
一方、炭素含有率の高い石炭灰をセメントクリンカの構成成分として有効に活用するため、特定の鉱物組成を有する第1のクリンカを焼成し、該クリンカと特定量の石炭灰を反応させて普通ポルトランドセメントクリンカを製造する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
また、特許文献2には、炭素含有率の高い石炭灰を大量に処理するため、特定の鉱物組成を有する第1のクリンカを焼成し、該クリンカと特定量の石炭灰、バインダー及び水で組成物を成形し、クリンカクーラ内の800~1400℃の領域に投入してセメントクリンカと混合すると共に、該成形物中に含まれる炭素及び有機物を燃焼させて除去し、さらに石膏を添加して粉砕するセメント組成物の製造方法が提案されている。
【0005】
さらに、特許文献3には、セメント焼成装置の安定運転を維持しながら、低コストでセメントクリンカのSO3含有率を高めるため、廃石膏ボードを破砕し、破砕物を粗粒と細粒とに分級し、細粒をセメントキルンの窯前から吹き込みノズルを介して吹き込むにあたり、細粒の平均吹き込み位置をセメントキルンの1300℃以上1400℃未満の領域とするセメントクリンカの焼成方法が記載されている。
【0006】
また、特許文献4には、特定の鉱物組成を有する第1のクリンカを焼成し、該クリンカと特定量の高炉水砕スラグをクリンカクーラ内の710~1400℃の領域に投入してクリンカと混合し、クリンカを冷却すると同時に高炉水砕スラグを加熱及び冷却してクリンカと、高炉水砕スラグの処理物との混合物を得、混合物を粉砕するか、又は該混合物にさらに石膏を添加した混合物を粉砕することで、該高炉水砕スラグを含む高炉セメント等よりも強度発現性が高く、かつ、製造コストが低いセメント組成物の製造方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2013-147357号公報
【文献】特許第5991998号公報
【文献】特開2017-137216号公報
【文献】特開2013-224227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記高アルカリリサイクル資源をセメントクリンカを製造する際の調合原料として利用すると、アルカリによってサイクロン詰まりやコーチングが発生して焼成工程が不安定になる。また、バイオマス灰、建設発生土及び焼却灰等に含まれる未燃カーボンや有機分によってもサイクロン詰まりや、プレヒータや仮焼炉のガス温度の上昇が生じる。
【0009】
また、バイオマス灰、建設発生土及び焼却灰等をセメントに後添加して利用すると、それらに含まれる有機物や未燃カーボン、粘土によって混和剤の所要量が増加すると共に、練混ぜ及び成形後に未燃カーボンが上面に浮上してコンクリートの品質に悪影響を及ぼす。
【0010】
一方、セメントクリンカを製造する際に、原燃料のアルカリ及びSO3含有率が高いと、硫酸アルカリ含有率の高いセメントクリンカとなる。この高硫酸アルカリのセメントクリンカでセメントを製造すると、硫酸アルカリの水への溶解速度が高いため、セメントペーストやモルタル、コンクリートの流動性が悪化する。
【0011】
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、セメント焼成工程を安定に維持し、セメントペーストやモルタル、コンクリートの流動性を含む品質の低下を招くことなく高アルカリ含有率のリサイクル資源を利用してセメントを製造することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本発明は、セメント製造方法であって、R2O含有率が1.5%以上、SO3/R2Oモル比が1以下のリサイクル資源を、セメントキルンの窯前から該セメントキルン又は/及びクリンカクーラの1000℃以上の領域に投入し、R2O含有率が0.75%超、SO3/R2Oモル比が1以下のクリンカを前記クリンカクーラから排出することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、高アルカリリサイクル資源をセメントキルンの窯前から該セメントキルン等に投入することで、アルカリがセメントクリンカに取り込まれるため、アルカリによってサイクロン詰まりやコーチングが発生して焼成工程が不安定になることがない。また、高アルカリリサイクル資源に含まれる未燃カーボンや有機分が燃焼するため、サイクロン詰まりや、プレヒータや仮焼炉のガス温度の上昇が生じることもなく、セメントに後添加して利用した場合の問題点も解消される。
また、前記リサイクル資源のSO
3
/R
2
Oモル比を1以下としたり、該リサイクル資源と反応した後前記クリンカクーラから排出されたクリンカのSO
3
/R
2
Oモル比を1以下とし、アルカリ含有率が高くてもSO
3
の量を低く抑えることで硫酸アルカリが発生し難い状態とし、セメントペーストやモルタル、コンクリートの流動性を維持することができる。
さらに、前記クリンカクーラから排出されたクリンカのR
2
Oの量がJIS R 5210 ポルトランドセメントの規格範囲内(全アルカリ0.75%以下)を超過しても、SO
3
/R
2
Oモル比には大きな変動がなく、製造されたクリンカはフライアッシュセメントやスラグセメントの基材に適している。長期的にはクリンカ鉱物から硬化体中にアルカリが溶出するのでpHが維持され、フライアッシュ、スラグが刺激されるので、さらに強度が増進する。また、固化材の基材としても強度が増進する。
【0015】
上記セメント製造方法において、前記リサイクル資源として、強熱減量が2質量%以上20質量%以下のカーボン含有率の高いものを利用することができ、未燃カーボンを燃焼させることでセメントの品質の低下を招くこともない。
【0016】
また、前記リサイクル資源としてメジアン径が500μm以下のものを利用することで、リサイクル資源とセメントキルンで焼成されたクリンカと反応させて珪酸カルシウムに取り込むことができる。
【0017】
さらに、前記リサイクル資源をバイオマス灰とすることができる。バイオマス灰とは、草木類を燃焼した際に生じるもので、主灰、ボイラー灰、サイクロン灰、バグフィルター灰等である。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明によれば、セメント焼成工程を安定に維持し、セメントペーストやモルタル、コンクリートの流動性を含む品質の低下を招くことなく高アルカリリサイクル資源を利用してセメントを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明に係るセメント製造方法を実施するセメント製造装置の一例を示す全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明に係るセメント製造方法を実施するためのセメント製造装置の一例を示し、このセメント製造装置1は、一般的なセメント製造装置と同様、セメント原料R1を予熱するプレヒータ5と、予熱された原料を仮焼する仮焼炉4と、仮焼された原料を焼成するセメントキルン2と、セメントキルン2で焼成したセメントクリンカを冷却するクリンカクーラ3と、プレヒータ5の排ガスを誘引するファン8と、高アルカリリサイクル資源(以下単に「リサイクル資源」という。)Aをセメントキルン2内に吹き込む専用バーナ2d等を備える。セメント製造装置1は、普通ポルトランドセメントクリンカを製造するものでもよく、混合セメントや固化材用のものでもよい。
【0022】
上記セメント製造装置1は、セメント原料R1を原料シュート7を介して3段目サイクロン5cの出口ダクトに供給し、最上段サイクロン5d、3段目サイクロン5c及び2段目サイクロン5bにおいてセメント原料R1を予熱する。2段目サイクロン5bで予熱したセメント原料R1を仮焼炉4に供給してバーナ4aから吹き込んだ微粉炭等の燃焼熱で仮焼した後、最下段サイクロン5a及び原料シュート9を介してセメントキルン2の窯尻2cに供給する。窯尻2cに供給したセメント原料R2をセメントキルン2において主バーナ2aから吹き込んだ微粉炭の燃焼熱で焼成し、生成されたセメントクリンカをクリンカクーラ3に供給して冷却する。
【0023】
ここで、本発明は、R2O含有率が1.5%以上の高アルカリのリサイクル資源Aを、窯前2bに設けた専用バーナ2dを介して焼点からセメントキルン2の落ち口手前に吹き込むことを特徴とする。この専用バーナ2dからリサイクル資源Aをセメントキルン2内に吹き込む代わりに、又はこの吹き込みと共に、クリンカクーラ3の1000℃以上の領域にリサイクル資源Aを投入してもよい。クリンカクーラ3の1000℃以上の領域とは、クリンカクーラ3の第1室等である。
【0024】
リサイクル資源Aは、R2O(Na2O+0.658K2O)含有率が1.5%以上、好ましくは2.5%以上、より好ましくは3.5%以上のものであって、具体的には、バイオマス灰等である。バイオマス灰は、焼却設備で得られる箇所によって主灰、ボイラー灰、サイクロン灰、バグフィルター灰に区分される。
【0025】
このリサイクル資源Aをセメントキルンの窯前2bから該セメントキルン又は/及びクリンカクーラの1000℃以上の領域に投入することで、リサイクル資源A中のアルカリがセメントクリンカに取り込まれるため、アルカリによってサイクロン詰まりやコーチングが発生して焼成工程が不安定になることがない。また、リサイクル資源Aに含まれる未燃カーボンや有機分が窯前で燃焼するため、サイクロン詰まりや、プレヒータや仮焼炉のガス温度の上昇が生じることもない。さらに、セメントに後添加して利用した場合の流動性やカーボン浮きなどの問題点も解消される。リサイクル資源Aの投入領域が1000℃未満の場合には、反応しないリサイクル資源Aが多く残る。
【0026】
リサイクル資源AのSO3/R2Oモル比が好ましくは1以下、より好ましくは0.8以下、さらに好ましくは0.5以下のものを選択することで、リサイクル資源A自体が焼結反応したり、クリンカと反応する際に硫酸アルカリやカルシウムラングベイナイトなどの水溶性アルカリの生成が抑制される。また、リサイクル資源のSO3/R2Oモル比が高くとも、アルカリ金属の量を他のリサイクル資源を添加したりして調節することで、リサイクル資源AのSO3/R2Oモル比を好ましくは1以下、より好ましくは0.8以下、さらに好ましくは0.5以下とする。あるいはリサイクル資源A投入後のクリンカのSO3/R2Oモル比を好ましくは1以下、より好ましくは0.9以下、さらに好ましくは0.7以下、最も好ましくは0.6以下とする。これにより、SO3のクリンカとの反応を抑制し、アルカリをビーライトなどの珪酸カルシウムに積極的に固溶させることができるため、硫酸アルカリの発生が抑制されてセメントペーストやモルタル、コンクリートの流動性を維持することができる。
【0027】
リサイクル資源Aは、強熱減量が2質量%以上、好ましくは3質量%以上で20質量%以下のカーボン含有率が高いものであってもよく、未燃カーボンを燃焼させることでセメントの品質の低下を招くこともなく、強熱減量を20質量%以下とすればカーボンの燃焼熱でクリンカクーラ3の冷却効率に影響が出ることを回避することができる。
【0028】
また、リサイクル資源Aは、メジアン径(D50)が20~500μm以下のものが好ましい。メジアン径が500μmを超えると、リサイクル資源Aがキルンで焼成されたクリンカと反応しない恐れがある。リサイクル資源Aがバイオマス灰の場合、バグフィルター灰等、メジアン径が20μm未満のものは、飛散してしまう可能性があるため、事前に造粒することが好ましい。バイオマス灰のボイラー灰、サイクロン灰はそのまま用いることができる。
【0029】
リサイクル資源Aの投入量を、リサイクル資源と反応した後のクリンカ全体の10質量%以下、又はリサイクル資源と反応する前のクリンカ100重量部に対して15重量部以下に調整することが好ましい。これ以上のリサイクル資源Aを投入すると、アルカリの総量が多いので、水溶性アルカリへの転換率が低くても、セメントの水溶性アルカリ含有率が高くなり、流動性に影響することがあると共に、脱カーボンにも影響する場合がある。
【0030】
また、リサイクル資源Aには、セメント製造において好ましくない塩素が入っているものがある。リサイクル資源Aを1000℃以上の領域に投入すると塩素は揮発し、クリンカには多くは含まれなくなる効果もある。特に、バイオマス灰は基本的に塩化カリウムとして混入しているので、揮発させやすい。
【0031】
リサイクル資源Aを用いたセメント製造のパターンとしては、リサイクル資源Aの種類にもよるが、リサイクル資源Aの投入量をリサイクル資源と反応した後のクリンカ全体の5質量%以下とし、セメントのアルカリをJIS R 5210 ポルトランドセメントの規格範囲内(全アルカリ0.75%以下)にすることが挙げられる。
【0032】
もう一つのパターンとしては、リサイクル資源Aの添加量が多く、製造したセメントのアルカリ含有率が高い場合には、アルカリシリカ反応対策として、フライアッシュセメントやスラグセメントの基材又は固化材の基材として使用することが挙げられる。異なる用途のクリンカとしても窯前でリサイクル資源Aが投入されるので中間組成のクリンカが多く発生せず、クリンカ品種の切替も迅速であり歩留まりがよい。
【0033】
上記いずれの場合でも、高アルカリのリサイクル資源Aを使用することで、SiO2、アルカリ及びMgOの量が上昇して、強度低下が生じるので、水硬率や下水汚泥使用量(P2O5)を増加させることにより、強度を回復することが好ましい。下水汚泥をリサイクル資源Aに混合して窯前2bから投入してもよい。
【0034】
次に、上記リサイクル資源Aを用いたセメント製造方法の一例について説明する。
【0035】
リサイクル資源Aとしてバイオマス灰などを選定し、投入するバイオマス灰などの成分を考慮し、窯入原料の水硬率HMを高めにしてクリンカを焼成する。この際、ボーグ式を用いて算出したセメント鉱物の組成が、C3Sで66~71質量%、C2Sで6~11質量%、C3Aで8~11質量%、及びC4AFで9~12質量%である第1のセメントクリンカを焼成する。
【0036】
次に、第1のセメントクリンカ100質量部に対して高アルカリのバイオマス灰などを混合量0.5質量部以上15質量部未満の割合で、窯前2bからセメントキルン2又は/及びクリンカクーラ3の1000℃以上の領域に投入し、第1のセメントクリンカと混合し焼成し反応させて、ボーグ式を用いて算出したセメント鉱物の組成が、C3Sで55~66質量%、C2Sで12~20質量%、C3Aで8~11質量%、C4AFで8~12質量%である普通ポルトランドセメントクリンカを得る。
【0037】
次に、本発明に係るセメント製造方法の実施例について、表1を参照しながら説明する。
【0038】
【0039】
実施例1、2として、早強組成クリンカ試製品に、バイオマス灰2種(バイオマスA、B)を窯前落ち口に2%投入した場合の調合結果(計算値(クリンカベース))を示す。両実施例とも、普通セメント並みの組成となり、R2Oの量もJIS R 5210 ポルトランドセメントの規格範囲内(全アルカリ0.75%以下)に収まり、SO3/R2Oモル比には大きな変動がない。バイオマスAのD50は150μm、バイオマスBのD50は80μmである。
【0040】
実施例3として、早強組成クリンカ試製品に、D50を35μmに粉砕した建設発生土を窯前落ち口手前に10%投入した場合の調合結果を示す。R2Oの量はJIS R 5210 ポルトランドセメントの規格範囲内(全アルカリ0.75%以下)に収まり、SO3/R2Oモル比には大きな変動がない。
【0041】
実施例4、5として、早強組成クリンカ試製品に、上記バイオマス灰2種(バイオマスA、B)を窯前落ち口手前に10%投入した場合の調合結果(計算値(クリンカベース))を示す。両実施例とも、R2Oの量がJIS R 5210 ポルトランドセメントの規格範囲内(全アルカリ0.75%以下)を大きく超過したが、SO3/R2Oモル比には大きな変動がない。但し、コンクリートの流動性の低下やアルカリ骨材反応が懸念されるので、両実施例とも、フライアッシュセメントやスラグセメントの基材に適している。長期的にはクリンカ鉱物から硬化体中にアルカリが溶出するのでpHが維持され、フライアッシュ、スラグが刺激されるので、さらに強度が増進する。また、固化材の基材としても強度が増進する。
【符号の説明】
【0042】
1 セメント製造装置
2 セメントキルン
2a 主バーナ
2b 窯前
2c 窯尻
2d 専用バーナ
3 クリンカクーラ
4 仮焼炉
4a バーナ
5 プレヒータ
5a 最下段サイクロン
5b 2段目サイクロン
5c 3段目サイクロン
5d 最上段サイクロン
7 原料シュート
8 ファン
9 原料シュート
A リサイクル資源
R1、R2 セメント原料