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特許7235992ゲームプログラム、ゲーム装置、ゲームシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-01
(45)【発行日】2023-03-09
(54)【発明の名称】ゲームプログラム、ゲーム装置、ゲームシステム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/69 20140101AFI20230302BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20230302BHJP
   A63F 13/533 20140101ALI20230302BHJP
   A63F 13/792 20140101ALI20230302BHJP
   A63F 13/822 20140101ALI20230302BHJP
【FI】
A63F13/69
A63F13/79
A63F13/533
A63F13/792
A63F13/822
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021038399
(22)【出願日】2021-03-10
(65)【公開番号】P2022138486
(43)【公開日】2022-09-26
【審査請求日】2021-05-28
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)販売による公開、最先日:令和2年8月19日、https://apps.apple.com/jp/app/id1477150404(他31件) (2)ウェブサイトによる公開、最先日:令和2年8月14日、https://twitter.com/MH_Riders/status/1294106473505726464(他2件)
(73)【特許権者】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135677
【弁理士】
【氏名又は名称】澤井 光一
(72)【発明者】
【氏名】中村 幸仁
(72)【発明者】
【氏名】安西 達也
(72)【発明者】
【氏名】杉井 尚人
(72)【発明者】
【氏名】藤本 裕真
【審査官】宇佐田 健二
(56)【参考文献】
【文献】特許第6763496(JP,B1)
【文献】特開2019-041919(JP,A)
【文献】特開2015-192750(JP,A)
【文献】“ファンタシースターオンライン2”,「週刊ファミ通 2016 10/6」,日本,カドカワ株式会社,2016年09月21日,第31巻,第40号,pp.180-183,(特に、p.182左下)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98,9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
ゲームにおいてプレイ可能な複数のクエストのうち、ユーザにより選択されたクエストである選択クエストを実行するクエスト実行手段と、
前記選択クエストのプレイ結果に基づいて前記ユーザにクエスト報酬を付与するクエスト報酬付与手段と、
複数の前記クエストの中から所定の条件に基づいて候補クエストを抽出して提示する候補クエスト提示手段と、
前記ゲームの画面をディスプレイに表示させる表示制御手段と、として機能させ、
前記表示制御手段は、
複数の前記クエストのうち、前記候補クエストに該当するか否かに関わらず前記ユーザがプレイ可能なクエストが表示される第1画面と、
複数の前記クエストのうち、前記候補クエストに該当するクエストのみが表示される第2画面と、を前記ディスプレイに表示させ、
前記第1画面で前記ユーザにより選択された前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合、及び前記第2画面で前記ユーザにより選択された前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合のいずれの場合であっても、前記選択クエストが前記候補クエストに該当しない場合よりも、前記クエスト報酬が優遇されている
ことを特徴とするゲームプログラム。
【請求項2】
前記候補クエスト提示手段は、前記所定の条件として、前記ユーザの情報に対応した条件を用いることにより、複数の前記クエストの中から、前記ユーザがクリアする際の難易度の区分が異なる複数のクエストを前記候補クエストとして抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載のゲームプログラム。
【請求項3】
前記候補クエストは、複数の前記クエストのうち、前記ユーザのプレイ時にクリアされていないクエストを含んでいる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のゲームプログラム。
【請求項4】
前記候補クエストは、複数回クリアすることが可能なものであって、
前記クエスト報酬付与手段は、前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合、前記候補クエストのクリア回数が所定回数以下であることを条件に、前記選択クエストのプレイ結果に基づいて、優遇された前記クエスト報酬を前記ユーザに付与する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のゲームプログラム。
【請求項5】
前記クエスト報酬付与手段は、前記ユーザの課金操作に基づいて前記所定回数を増加させる
ことを特徴とする請求項4に記載のゲームプログラム。
【請求項6】
前記コンピュータを、
所定期間ごとに更新されるミッションをリスト化したミッションリストを提示するミッション提示手段と、
前記ユーザのゲーム行動により前記ミッションが達成される都度、前記ユーザにミッション報酬を付与するミッション報酬付与手段と、として更に機能させ、
前記ミッションリストには、前記候補クエストをクリアするミッションが含まれている
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のゲームプログラム。
【請求項7】
前記ミッション報酬付与手段は、前記ミッションリストに提示されている複数のミッションのうち、前記候補クエストをクリアすることを目的とするミッションを除くミッションの全てが達成されることに基づいて、前記ミッション報酬とは別の追加報酬を前記ユーザに付与する
ことを特徴とする請求項6に記載のゲームプログラム。
【請求項8】
前記ミッションリストには、前記候補クエストのクリアにより同時に達成される複数のミッションが提示される
ことを特徴とする請求項6又は7に記載のゲームプログラム。
【請求項9】
前記ミッションリストには、前記候補クエストのクリアにより同時に2つ以上のミッションが達成されないように、複数のミッションが提示される
ことを特徴とする請求項6又は7に記載のゲームプログラム。
【請求項10】
コンピュータを、
ゲームにおいてプレイ可能な複数のクエストのうち、ユーザにより選択されたクエストである選択クエストを対価の支払いを条件に実行するクエスト実行手段と、
前記選択クエストのプレイ結果に基づいて前記ユーザにクエスト報酬を付与するクエスト報酬付与手段と、
複数の前記クエストの中から所定の条件に基づいて候補クエストを抽出して提示する候補クエスト提示手段と、
前記ゲームの画面をディスプレイに表示させる表示制御手段と、として機能させ、
前記表示制御手段は、
複数の前記クエストのうち、前記候補クエストに該当するか否かに関わらず前記ユーザがプレイ可能なクエストが表示される第1画面と、
複数の前記クエストのうち、前記候補クエストに該当するクエストのみが表示される第2画面と、を前記ディスプレイに表示させ、
前記第1画面で前記ユーザにより選択された前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合、及び前記第2画面で前記ユーザにより選択された前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合のいずれの場合であっても、前記選択クエストが前記候補クエストに該当しない場合よりも、前記対価が優遇されている
ことを特徴とするゲームプログラム。
【請求項11】
ゲームにおいてプレイ可能な複数のクエストのうち、ユーザにより選択されたクエストである選択クエストを実行するクエスト実行部と、
前記選択クエストのプレイ結果に基づいて前記ユーザにクエスト報酬を付与するクエスト報酬付与部と、
複数の前記クエストの中から所定の条件に基づいて候補クエストを抽出して提示する候補クエスト提示部と、
前記ゲームの画面をディスプレイに表示させる表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
複数の前記クエストのうち、前記候補クエストに該当するか否かに関わらず前記ユーザがプレイ可能なクエストが表示される第1画面と、
複数の前記クエストのうち、前記候補クエストに該当するクエストのみが表示される第2画面と、を前記ディスプレイに表示させ、
前記第1画面で前記ユーザにより選択された前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合、及び前記第2画面で前記ユーザにより選択された前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合のいずれの場合であっても、前記選択クエストが前記候補クエストに該当しない場合よりも、前記クエスト報酬が優遇されている
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項12】
ゲームにおいてプレイ可能な複数のクエストのうち、ユーザにより選択されたクエストである選択クエストを対価の支払いを条件に実行するクエスト実行部と、
前記選択クエストのプレイ結果に基づいて前記ユーザにクエスト報酬を付与するクエスト報酬付与部と、
複数の前記クエストの中から所定の条件に基づいて候補クエストを抽出して提示する候補クエスト提示部と、
前記ゲームの画面をディスプレイに表示させる表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
複数の前記クエストのうち、前記候補クエストに該当するか否かに関わらず前記ユーザがプレイ可能なクエストが表示される第1画面と、
複数の前記クエストのうち、前記候補クエストに該当するクエストのみが表示される第2画面と、を前記ディスプレイに表示させ、
前記第1画面で前記ユーザにより選択された前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合、及び前記第2画面で前記ユーザにより選択された前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合のいずれの場合であっても、前記選択クエストが前記候補クエストに該当しない場合よりも、前記対価が優遇されている
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項13】
ゲームにおいてプレイ可能な複数のクエストのうち、ユーザにより選択されたクエストである選択クエストを実行するクエスト実行部と、
前記選択クエストのプレイ結果に基づいて前記ユーザにクエスト報酬を付与するクエスト報酬付与部と、
複数の前記クエストの中から所定の条件に基づいて候補クエストを抽出して提示する候補クエスト提示部と、
前記ゲームの画面をディスプレイに表示させる表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
複数の前記クエストのうち、前記候補クエストに該当するか否かに関わらず前記ユーザがプレイ可能なクエストが表示される第1画面と、
複数の前記クエストのうち、前記候補クエストに該当するクエストのみが表示される第2画面と、を前記ディスプレイに表示させ、
前記第1画面で前記ユーザにより選択された前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合、及び前記第2画面で前記ユーザにより選択された前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合のいずれの場合であっても、前記選択クエストが前記候補クエストに該当しない場合よりも、前記クエスト報酬が優遇されている
ことを特徴とするゲームシステム。
【請求項14】
ゲームにおいてプレイ可能な複数のクエストのうち、ユーザにより選択されたクエストである選択クエストを対価の支払いを条件に実行するクエスト実行部と、
前記選択クエストのプレイ結果に基づいて前記ユーザにクエスト報酬を付与するクエスト報酬付与部と、
複数の前記クエストの中から所定の条件に基づいて候補クエストを抽出して提示する候補クエスト提示部と、
前記ゲームの画面をディスプレイに表示させる表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
複数の前記クエストのうち、前記候補クエストに該当するか否かに関わらず前記ユーザがプレイ可能なクエストが表示される第1画面と、
複数の前記クエストのうち、前記候補クエストに該当するクエストのみが表示される第2画面と、を前記ディスプレイに表示させ、
前記第1画面で前記ユーザにより選択された前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合、及び前記第2画面で前記ユーザにより選択された前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合のいずれの場合であっても、前記選択クエストが前記候補クエストに該当しない場合よりも、前記対価が優遇されている
ことを特徴とするゲームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームプログラム、ゲーム装置、およびゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、下記の特許文献1に記載のゲームがある。このゲームでは、複数のクエストが用意されており、ゲームのユーザは、それらの中から一つのクエストを選択してプレイすることが可能である。クエストをクリアすることにより、ユーザはプレイヤキャラクタや各種アイテムなどのゲーム媒体を報酬として入手することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-24162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるようなゲームでは、クエストをクリアすることにより入手可能なゲーム媒体は複数のクエストごとに概ね定まっている。具体的には、クエストをクリアした場合、そのクエストの報酬として予め定められている多数のゲーム媒体の候補の中から所定の確率で単数又は複数のゲーム媒体が選択された後、その選択されたゲーム媒体が報酬としてユーザに付与される。したがって、所定のゲーム媒体の入手を目的としているユーザは、そのゲーム媒体を入手し易い同一のクエストだけを繰り返してプレイするようになる傾向がある。これが、ゲームに飽きを感じさせて、ゲームに対するモチベーションを著しく低下させる要因となっている。
【0005】
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザのモチベーションを維持することが可能なゲームプログラム、ゲーム装置、およびゲームシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の側面は、コンピュータを、
ゲームにおいてプレイ可能な複数のクエストのうち、ユーザにより選択されたクエストである選択クエストを実行するクエスト実行手段と、
前記選択クエストのプレイ結果に基づいて前記ユーザにクエスト報酬を付与するクエスト報酬付与手段と、
複数の前記クエストの中から所定の条件に基づいて候補クエストを抽出して提示する候補クエスト提示手段と、として機能させ、
前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合、前記選択クエストが前記候補クエストに該当しない場合よりも、前記クエスト報酬が優遇されている
ことを特徴とするゲームプログラムである。
【0007】
第1の側面において、前記候補クエスト提示手段は、前記所定の条件として、前記ユーザの情報に対応した条件を用いることにより、複数の前記クエストの中から、前記ユーザがクリアする際の難易度の区分が異なる複数のクエストを前記候補クエストとして抽出することができる。
【0008】
第1の側面において、前記候補クエストは、複数の前記クエストのうち、前記ユーザのプレイ時にクリアされていないクエストを含むことができる。
第1の側面において、前記候補クエストは、複数回クリアすることが可能なものであって、
前記クエスト報酬付与手段は、前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合、前記候補クエストのクリア回数が所定回数以下であることを条件に、前記選択クエストのプレイ結果に基づいて、優遇された前記クエスト報酬を前記ユーザに付与することができる。
【0009】
第1の側面において、前記クエスト報酬付与手段は、前記ユーザの課金操作に基づいて前記所定回数を増加させることができる。
第1の側面において、前記コンピュータを、
所定期間ごとに更新されるミッションをリスト化したミッションリストを提示するミッション提示手段と、
前記ユーザのゲーム行動により前記ミッションが達成される都度、前記ユーザにミッション報酬を付与するミッション報酬付与手段と、として更に機能させ、
前記ミッションリストには、前記候補クエストをクリアするミッションを含むことができる。
【0010】
第1の側面において、前記ミッション報酬付与手段は、前記ミッションリストに提示されている複数のミッションのうち、前記候補クエストをクリアすることを目的とするミッションを除くミッションの全てが達成されることに基づいて、前記ミッション報酬とは別の追加報酬を前記ユーザに付与することができる。
【0011】
第1の側面において、前記ミッションリストには、前記候補クエストのクリアにより同時に達成される複数のミッションを提示することができる。
第1の側面において、前記ミッションリストには、前記候補クエストのクリアにより同時に2つ以上のミッションが達成されないように、複数のミッションを提示することができる。
【0012】
第2の側面は、コンピュータを、
ゲームにおいてプレイ可能な複数のクエストのうち、ユーザにより選択されたクエストである選択クエストを対価の支払いを条件に実行するクエスト実行手段と、
前記選択クエストのプレイ結果に基づいて前記ユーザにクエスト報酬を付与するクエスト報酬付与手段と、
複数の前記クエストの中から所定の条件に基づいて候補クエストを抽出して提示する候補クエスト提示手段と、として機能させ、
前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合、前記選択クエストが前記候補クエストに該当しない場合よりも、前記対価が優遇されている
ことを特徴とするゲームプログラムである。
【0013】
第3の側面は、
ゲームにおいてプレイ可能な複数のクエストのうち、ユーザにより選択されたクエストである選択クエストを実行するクエスト実行部と、
前記選択クエストのプレイ結果に基づいて前記ユーザにクエスト報酬を付与するクエスト報酬付与部と、
複数の前記クエストの中から所定の条件に基づいて候補クエストを抽出して提示する候補クエスト提示部と、を備え、
前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合、前記選択クエストが前記候補クエストに該当しない場合よりも、前記クエスト報酬が優遇されている
ことを特徴とするゲーム装置である。
【0014】
第4の側面は、
ゲームにおいてプレイ可能な複数のクエストのうち、ユーザにより選択されたクエストである選択クエストを対価の支払いを条件に実行するクエスト実行部と、
前記選択クエストのプレイ結果に基づいて前記ユーザにクエスト報酬を付与するクエスト報酬付与部と、
複数の前記クエストの中から所定の条件に基づいて候補クエストを抽出して提示する候補クエスト提示部と、を備え、
前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合、前記選択クエストが前記候補クエストに該当しない場合よりも、前記対価が優遇されている
ことを特徴とするゲーム装置である。
【0015】
第5の側面は、
ゲームにおいてプレイ可能な複数のクエストのうち、ユーザにより選択されたクエストである選択クエストを実行するクエスト実行部と、
前記選択クエストのプレイ結果に基づいて前記ユーザにクエスト報酬を付与するクエスト報酬付与部と、
複数の前記クエストの中から所定の条件に基づいて候補クエストを抽出して提示する候補クエスト提示部と、を備え、
前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合、前記選択クエストが前記候補クエストに該当しない場合よりも、前記クエスト報酬が優遇されている
ことを特徴とするゲームシステムである。
【0016】
第6の側面は、
ゲームにおいてプレイ可能な複数のクエストのうち、ユーザにより選択されたクエストである選択クエストを対価の支払いを条件に実行するクエスト実行部と、
前記選択クエストのプレイ結果に基づいて前記ユーザにクエスト報酬を付与するクエスト報酬付与部と、
複数の前記クエストの中から所定の条件に基づいて候補クエストを抽出して提示する候補クエスト提示部と、を備え、
前記選択クエストが前記候補クエストに該当する場合、前記選択クエストが前記候補クエストに該当しない場合よりも、前記対価が優遇されている
ことを特徴とするゲームシステムである。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、ユーザのモチベーションを維持することが可能なゲームプログラム、ゲーム装置、およびゲームシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態のゲームシステムの概略構成を示すブロック図である。
図2】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図3】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図4】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図5】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図6】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図7】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図8】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図9】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図10】実施形態の制御部により実行される処理の手順を示すフローチャートである。
図11】実施形態の制御部により実行される処理の手順を示すフローチャートである。
図12】実施形態の制御部により実行される処理の手順を示すフローチャートである。
図13】実施形態の制御部により実行される処理の手順を示すフローチャートである。
図14】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図15】実施形態の制御部により実行される処理の手順を示すフローチャートである。
図16】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[実施形態]
本開示のゲームシステム1の実施形態について図面を参照して説明する。
<ゲームの説明>
図1に示されるゲームシステム1では、サーバ装置2および複数のゲーム装置5が通信ネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されており、ゲーム装置5においてゲームが実行される。
【0020】
本実施形態のゲームは、ゲームシステム1において実行されるオンラインのゲームである。このゲームでは、ゲーム装置5のユーザが、単数または複数のプレイヤキャラクタ(オブジェクトに相当)を仮想ゲーム空間で活動させたり、プレイヤキャラクタを、ノンプレイヤキャラクタである敵キャラクタと対戦させたりする。
【0021】
本実施形態のゲームでは、ユーザが課金により仮想通貨などのゲーム媒体を取得することができる。ゲーム媒体とは、ゲームに関する要素を表した電子データであって、プレイヤキャラクタとして使用するキャラクタの名称、プレイヤキャラクタが仮想ゲーム空間内で使用できる武器、防具、道具などのアイテム、並びにゲーム内で使用可能な消費媒体などである。ユーザは、ゲーム媒体を、課金による購入やクエストのクリア、ミッションのクリア、ガチャと呼ばれる抽選方法などにより入手することができる。
【0022】
仮想通貨は、有償の仮想通貨であってもよいし、無償の仮想通貨であってもよい。有償の仮想通貨は、課金により取得される仮想通貨である。無償の仮想通貨は、課金によらずに取得される仮想通貨である。無償の仮想通貨は、例えばゲームのログイン時にユーザに付与される特典、いわゆるログインボーナス、あるいはゲームイベントのクリアによりユーザに付与される特典など、ゲームの進行に応じて取得可能であってもよい。
【0023】
クエストとは、ゲーム内で達成すべき課題や条件などを示すものである。クエストには、そのクリア条件が設定されている。ユーザのゲーム行動によりクエストのクリア条件が達成されるとユーザに所定の報酬が付与される。以下では、クエストのクリアによりユーザに付与される報酬を「クエスト報酬」と称する。
【0024】
ミッションとは、クエストとは別にゲーム内で達成すべき課題や条件などを示すものである。すなわち、ミッションには、クエストとは別のクリア条件が設定されている。例えばクエストが「敵キャラクタとの対戦」であり、クエストのクリア条件が「対戦する敵キャラクタの全滅」である場合、ミッションのクリア条件は「対戦で所定のアイテムを使わない」や「所定の攻撃手段、例えば魔法で敵キャラクタを全滅する」などに設定される。クエストの実行中に、クエストのクリア条件およびミッションのクリア条件のいずれか一方を達成する場合もあれば、それらの両方のクリア条件を達成する場合もある。ユーザのゲーム行動によりミッションのクリア条件が達成されるとユーザに所定の報酬が付与される。以下では、ミッションのクリアによりユーザに付与される報酬を「ミッション報酬」と称する。
【0025】
ガチャとは、所定の選択割合に基づき任意のゲーム媒体を抽選により選択する方法である。選択された任意のゲーム媒体はユーザのゲーム装置5に付与される。ガチャを行うために消費されるゲーム媒体には、例えば課金操作によりユーザに付与される有償ゲーム媒体である「有償石」や、ゲーム行動を通じてユーザに付与される無償ゲーム媒体である「無償石」がある。なお、「ゲーム媒体をユーザに付与する」とは「ゲーム媒体を、ユーザを示す識別情報と関連付ける」と同義である。また、「ゲーム媒体をユーザが所有する」とは「ゲーム媒体が、ユーザを示す識別情報に関連付けられている」と同義である。
【0026】
ゲーム媒体の中には強化可能なゲーム媒体が存在する。課金の有無にかかわらず、強化可能ゲーム媒体を取得する機会がいずれのユーザにも与えられている。すなわち、ユーザには、課金を行わなくとも、強化可能ゲーム媒体を取得する機会が与えられる。例えば、ユーザは、ゲームの所定のイベントをクリアすることにより、強化可能ゲーム媒体を取得することができる。
【0027】
本実施形態のゲームでは、ゲームのプレイに応じて、強化可能ゲーム媒体を育成する機会がいずれのユーザにも与えられる。例えば、ユーザは、クエストやミッションなどのプレイにより取得したアイテムを強化可能ゲーム媒体に使用することにより、強化可能ゲーム媒体を育成することができる。あるいは、ユーザは、クエストやミッションなどのプレイにより、プレイヤキャラクタの経験値を取得することができ、プレイヤキャラクタの経験値を貯めることによりプレイヤキャラクタを育成することができる。
【0028】
本実施形態のゲームでは、ユーザが、自身が所持する全てのプレイヤキャラクタの中から複数のプレイヤキャラクタを自身の好みにより選択することで、複数のプレイヤキャラクタの集まりで構成される、いわゆるパーティを作成することが可能である。ユーザは、自身が作成したパーティを用いて上記のクエストおよびミッションに挑戦する。
【0029】
本実施形態のゲームでは、ゲームに含まれるゲームパートを開始してプレイする際にスタミナと呼ばれるパラメータが消費される。ゲームパートとは、ゲーム内でユーザがプレイ可能なコンテンツであって、上述したクエストやミッションの他、ミニゲーム、イベントなどを含む。スタミナは、例えばクエストを開始してプレイする際に消費される。スタミナは、クエストの進行によらず、現実の時間の経過に応じて回復する。また、スタミナは、消費媒体やゲーム内の各種アイテムの消費などのユーザの指示に応じて回復することもできる。
【0030】
このようなゲームは、プレイステーション(登録商標)などの家庭用ゲーム機、ニンテンドースイッチ(登録商標)などの携帯用ゲーム機、もしくはパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどの電子機器であるゲーム装置5を用いて実行される。以下では、ゲーム装置5がスマートフォンである場合を例示する。
【0031】
<ゲームシステム1の概要>
ゲームシステム1はサーバ装置2および複数のゲーム装置5により構成される。サーバ装置2は、ゲームプログラムおよびゲームデータを記憶しており、ゲーム装置5のゲームデータの管理、より詳細にはアカウントごとのゲームデータの管理を行う。
【0032】
ゲーム装置5はユーザの操作に基づいて所定のゲームを実行する。そのために、ゲーム装置5は通信ネットワーク6を介してサーバ装置2からゲームプログラムおよびゲームデータの受信、具体的にはダウンロードおよびインストールを行う。各ユーザには、ゲーム装置5に対応付けられて、識別情報およびパスワードを含むアカウント情報が割り当てられている。このアカウント情報は、ログイン時にゲーム装置5からサーバ装置2に送信されて、サーバ装置2におけるユーザ認証に利用される。
【0033】
ユーザ認証を経てサーバ装置2とゲーム装置5との相互通信が可能となる。ログイン後、ゲーム装置5は、ゲーム進行に必要なデータ、例えばゲーム進行状況に関するデータをサーバ装置2から受信すると、ユーザの操作に基づいてゲーム画像および音声をディスプレイ61およびスピーカ62からそれぞれ出力しつつ、ゲームを進行させる。
【0034】
<ゲームシステム1の構成>
以下、図1を参照して、サーバ装置2およびゲーム装置5の各ハードウェア構成について説明する。なお、複数のゲーム装置5のそれぞれは互いに同一の構成を有している。
【0035】
<サーバ装置2の構成>
図1に示されるように、サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22および制御部23を有している。ネットワークインターフェース21および記憶部22はバス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
【0036】
ネットワークインターフェース21はインターネットおよびLANなどの通信ネットワーク6を介して各ゲーム装置5と通信可能に接続されている。
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびSSD(Solid State Drive)などで構成されている。記憶部22には、本実施形態のゲームプログラムの一部を含む各種プログラムの他、ユーザDB(Data Base)221、クエストDB222およびミッションDB223などの各種データが記憶されている。
【0037】
クエストDB222には、ゲームでプレイ可能な各種クエストの基本情報が記憶されている。クエストDB222に登録されているクエストが、ゲームにおいてプレイ可能なクエストに相当する。具体的には、クエストDB222には、複数のクエストごとに、クエスト識別番号、クエスト名、消費スタミナ、クリア条件、クリア報酬情報、推奨戦力などが対応付けられてクエストの基本情報として記憶されている。クエスト識別番号は、クエスト内容を一意に識別することが可能な情報である。クエスト名はクエストの名称である。消費スタミナは、クエストを開始してプレイするために必要なスタミナの消費量である。本実施形態では、クエストの開始に伴い消費されるスタミナが、クエストの対価に相当する。
【0038】
推奨戦力は、クエストをクリアするために推奨されるプレイヤの戦力を示したものである。具体的には、本実施形態のゲームでは、ユーザが現在用いているパーティの総合的な強さを数値化したパラメータとして「パーティ戦力」が用いられている。パーティ戦力は、例えばパーティに属する複数のプレイヤキャラクタのステータスの数値並びに所持アイテムの強さの数値などを所定の演算式に入力することで得られる。ステータスの数値とは、プレイヤキャラクタのヒットポイントや攻撃力、防御力などである。クエストDB222に記憶されているクエストの推奨戦力の値はパーティ戦力の値と比較可能な数値に設定されている。すなわち、クエストの推奨戦力の値がパーティ戦力の値に近ければ、そのクエストはユーザがクリアするのに最適なクエストとなる。一方、クエストの推奨戦力の値がパーティ戦力の値よりも大きくなるほど、そのクエストをユーザがクリアすることは困難となる。逆に、クエストの推奨戦力の値がパーティ戦力の値よりも小さくなるほど、そのクエストをユーザがクリアすることは容易となる。このように、クエストの推奨戦力は、そのクエストの難易度を数値化したものである。
【0039】
ユーザDB221には、ゲームをプレイするユーザの識別番号ごとに、ユーザ情報、ユーザに付与されたゲーム媒体、ユーザが操作するプレイヤキャラクタに関する情報、仮想ゲーム空間内で使用可能な消費媒体の額、パラメータに関する情報などが対応付けられて記憶されている。ユーザ情報は、ユーザ名、ユーザランクなどの情報を含む。プレイヤキャラクタに関する情報は、プレイヤキャラクタのレベルやステータス、パーティ情報、当該プレイヤキャラクタに関連付けられた装備品やアイテムなどの情報を含む。パラメータに関する情報は、例えば当該ユーザに関連付けられたスタミナの値やコインなどのゲーム内通貨の保有量に関する情報を含む。
【0040】
制御部23は、CPUおよび半導体メモリを有するマイクロコンピュータで構成されており、サーバ装置2の動作を制御する。
制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231および照合手段232として機能する。
【0041】
―情報処理手段231―
情報処理手段231は各ゲーム装置5との間で各種データを送受信する。情報処理手段231が受信する主なデータとしては、ゲームプログラムのダウンロード要求情報、ユーザの操作に応じたガチャの抽選要求、アカウント情報、ゲームデータなどが挙げられる。情報処理手段231が送信する主なデータとしては、ゲームプログラムをゲーム装置5が受信したことを確認するための情報、ガチャで得られたゲーム媒体に関する情報などがあげられる。
【0042】
情報処理手段231は、ネットワークインターフェース21を介してゲーム装置5から受信する課金の要求に基づいて、課金を決済するための処理を実行する。課金の要求は、例えばスタミナなどのゲームのパラメータを所定量回復するために行われる。
―照合手段232―
照合手段232は、ゲーム装置5から受信したユーザの識別情報を用いてユーザアカウントの認証を行う。
【0043】
<ゲーム装置5の構成>
ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62およびタッチパッド63が外部接続または内蔵されている。また、ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55および制御部56を有している。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54および記憶部55はバス59を介して制御部56と電気的に接続されている。
【0044】
ネットワークインターフェース51は、ゲーム装置5とサーバ装置2との間で各種データを送受信するために通信ネットワーク6に通信可能に接続されている。
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報に基づいて動画形式でゲーム画像を描画する。ゲーム画像には、キャラクタおよび仮想ゲーム空間に関する各種オブジェクトが含まれる。グラフィック処理部52は、例えば液晶型のディスプレイ61に接続されており、動画形式に描画されたゲーム画像をゲーム画面としてディスプレイ61上に表示する。
【0045】
オーディオ処理部53は、スピーカ62に接続されており、制御部56の指示に基づいてゲーム音声を再生および合成するとともに、そのゲーム音声をスピーカ62から出力させる。
操作部54は、タッチパッド63に接続されており、操作および入力に関するデータをタッチパッド63との間で送受信する。ユーザはタッチパッド63をタッチ操作することでゲーム装置5に操作信号を入力することができる。
【0046】
記憶部55はHDD、SSD、RAMおよびROMなどで構成されている。記憶部55には、サーバ装置2からダウンロードしたゲームデータ、ゲームプログラムの一部を含む各種プログラム、ゲーム装置5のアカウント情報などが格納されている。
制御部56は、CPUや半導体メモリを有するマイクロコンピュータで構成されており、ゲーム装置5の動作を制御する。
【0047】
制御部56は、各種プログラムを実行することにより、通信手段561、ゲーム実行手段562、クエスト実行手段563、候補クエスト提示手段564、クエスト報酬付与手段565、ミッション提示手段566、ミッション報酬付与手段567、音声制御手段568および表示制御手段569として機能する。これらの手段561~569はそれぞれ、通信部、ゲーム実行部、クエスト実行部、候補クエスト提示部、クエスト報酬付与部、ミッション提示部、ミッション報酬付与部、音声制御部および表示制御部に相当する。
【0048】
―通信手段561―
通信手段561はネットワークインターフェース51を介してサーバ装置2と通信を行う。
通信手段561は、操作部54がタッチパッド63から受信した各種操作信号に基づいて、サーバ装置2が把握可能な情報を生成するとともに、その情報をサーバ装置2に送信する。例えば通信手段561はアカウント情報、新たなゲームデータのダウンロード要求情報、ガチャ実行要求などをサーバ装置2に送信する。また、通信手段561は、ダウンロード要求情報に応じてサーバ装置2から送信される新たなゲームデータ、抽選処理により選択されたゲーム媒体に関する情報などをサーバ装置2から受信する。
【0049】
―ゲーム実行手段562―
ゲーム実行手段562は、ユーザによるタッチパッド63の操作に基づいて、ゲームデータに含まれる仮想ゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを記憶部55から読み込む、またはサーバ装置2から受信する。ゲーム実行手段562は、仮想ゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを用いてゲームプログラムを実行しつつ、2次元または3次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部52により処理されることで、その処理後のゲーム画像がディスプレイ61に逐次表示される。
【0050】
ゲーム実行手段562は、ゲーム画像上に、ゲーム装置5のユーザの操作に基づいてキャラクタを配置させて、そのユーザの操作およびゲームの進行状況に応じて仮想ゲーム空間におけるキャラクタの行動を制御する。
―クエスト実行手段563―
クエスト実行手段563は、クエストDB222に記憶されている各種クエストの基本情報をサーバ装置2から通信手段561を介して取得する。クエスト実行手段563は、ユーザのタッチパッド63の操作に基づいて、サーバ装置2から取得した各種クエストのうち、ゲームの進行状況に応じた単数または複数のクエストをディスプレイ61に表示する。ディスプレイ61に表示されたクエストをユーザがタッチパッド63の操作により選択した場合、クエスト実行手段563は、その選択されたクエストを実行する。ユーザは、クエスト実行手段563により実行されたゲームをプレイしてクエストのクリア条件を満たすことにより、そのクエストに対応した報酬を取得することができる。以下では、ユーザのタッチパッド63の操作に基づいて選択されるクエストを「選択クエスト」と称する。
【0051】
―候補クエスト提示手段564―
候補クエスト提示手段564は、クエストDB222に記憶されている各種クエストの基本情報をサーバ装置2から通信手段561を介して取得する。候補クエスト提示手段564は、サーバ装置2から取得した各種クエストの中から所定の条件に基づいて複数の候補クエストを抽出するとともに、ユーザのタッチパッド63の操作に基づいて、抽出された複数の候補クエストをディスプレイ61に表示してユーザに提示する。
【0052】
候補クエストとは、クエストの内容は通常のクエストと同一であるものの、クリア時に取得可能な報酬が通常のクエストよりも優遇されているクエストである。また、候補クエストは、クエストの実行時に消費されるスタミナが優遇されているクエストでもある。以下では、ユーザがプレイ可能なクエストのうち、候補クエストを除くクエストを「通常クエスト」と称する。
【0053】
所定の条件は、ユーザが所有しているゲーム媒体を用いてクリア可能な難易度を有するクエストが抽出されるように定められている。所定の条件は、例えばユーザのパーティ戦力の値を基準とする所定範囲内の難易度のクエストを候補クエストとして抽出すること、および候補クエストを5つ抽出すること、ユーザによりクリアされていないクエストを少なくとも一つ含むことといった形で設定される。
【0054】
候補クエスト提示手段564は、各種クエストから候補クエストを抽出する際に、難易度の区分が異なる複数の候補クエストを抽出する。具体的には、各種クエストから候補クエストを抽出する際に、パーティ戦力の値に対してクエストに設定された推奨戦力が属するか否かの判定基準として、適正難易度の範囲、低難易度の範囲および高難易度の範囲の3つの範囲が設定される。適正難易度の範囲は、例えばパーティ戦力の値を中央値として、中央値よりも所定値だけ小さい下限閾値から、中央値よりも所定値だけ大きい上限閾値までの範囲で設定される。適正難易度の範囲は、パーティ戦力の値を上限値として、上限値よりも所定値だけ小さい下限閾値から当該上限値までの範囲で設定されてもよい。低難易度の範囲は、適正難易度の下限閾値よりも小さい所定の範囲で設定される。高難易度の範囲は、適正難易度の上限値よりも大きい所定の範囲で設定される。候補クエスト提示手段564は、各種クエストの中から、推奨戦力の値が例えば適正難易度の範囲内のクエストを3つ、低難易度の範囲内のクエストを1つ、高難易度の範囲内のクエストを1つといったかたちで合計5つの候補クエストを抽出する。このように、候補クエスト提示手段564は、ユーザがプレイ可能な複数のクエストの中から、難易度の区分が異なる複数の候補クエストを抽出する。
【0055】
なお、上記のような難易度の範囲に推奨戦力の値が含まれるクエストが、抽出される候補クエスト数よりも多く存在する場合には、所定の基準に基づいて候補クエストとして提示するクエストを特定する。所定の基準は完全ランダムであってもよいし、日替わりなど所定期間毎に特定の報酬が得られるクエストを特定し、その中からランダムで選択してもよい。また、ユーザが保有するゲーム媒体の保有状況や育成状況を加味し、ユーザが必要としているゲーム媒体を取得可能なクエストの中からランダムで特定しても良く、例えばゲーム媒体を進化させる際に必要な素材のうち、不足している素材の数が少ないゲーム媒体(つまり、もう少しで進化させることが可能なゲーム媒体)の素材を入手可能な希有ストを優先して特定してもよい。また、ユーザが挑戦可能なクエストの中で未プレイ、未クリアのクエストを優先して特定してもよい。また、ランダムではなく上記のような基準に基づいて重みづけされた確率に基づいて候補クエストを抽選により特定してもよい。
【0056】
候補クエスト提示手段564は、ユーザのタッチパッド63の操作に基づいて、抽出した候補クエストをディスプレイ61に表示する。ディスプレイ61に表示された候補クエストをユーザがタッチパッド63の操作により選択した場合、クエスト実行手段563が、その選択された候補クエストを実行する。
【0057】
本実施形態のゲームでは候補クエストを繰り返しクリアすることが可能である。ただし、候補クエストを所定回数だけクリアした場合、その候補クエストをそれ以上クリアすることができなくなる。所定回数は複数の候補クエストのそれぞれに個別に設定されている。候補クエスト提示手段564は、候補クエストをユーザに提示する際に、そのクリア回数の上限値である所定回数を併せて提示する。
【0058】
ユーザのゲーム行動により候補クエストのクリア回数が所定回数に達した場合、ユーザは更に報酬を得ることができる。以下では、この報酬を「個別コンプリート報酬」と称する。
また、ユーザのゲーム行動により複数の候補クエストの全てのクリア回数が所定回数に達した場合、ユーザは更に報酬を得ることができる。以下では、この報酬を「全コンプリート報酬」と称する。
【0059】
―クエスト報酬付与手段565―
クエスト報酬付与手段565は、ユーザのゲーム行動により選択クエストのクリア条件が満たされた場合に、各種クエストの基本情報を用いて、そのクエストに対応した報酬をユーザに付与する。各種クエストの基本情報としては、例えばクエスト実行手段563および候補クエスト提示手段564がサーバ装置2のクエストDB222から取得したものを用いることができる。具体的には、クエスト報酬付与手段565は、クリア条件を満たした選択クエストが通常クエストである場合には、そのクエストの識別番号に関連付けられているクリア報酬情報をクエストの基本情報から取得するとともに、その情報に応じた報酬をユーザに付与する。また、クエスト報酬付与手段565は、クリア条件を満たした選択クエストが候補クエストである場合には、そのクエストの識別番号に関連付けられているクリア報酬情報をクエストの基本情報から取得するとともに、取得した情報よりも優遇した報酬をユーザに付与する。例えば、クエスト報酬付与手段565は、クエストの基本情報に登録されているクリア報酬情報に通貨が含まれている場合には、その通貨の値に所定の優遇係数を乗算することにより得られる通貨をユーザに報酬として付与する。なお、所定の優遇係数は1以上であり、予め定められている。
【0060】
クエスト報酬付与手段565は、候補クエストの報酬をユーザに付与する際に、その候補クエストの難易度に応じて報酬の優遇度合いを調整する。例えばクエスト報酬付与手段565は、候補クエストが高難度である場合には、適正難易度である場合よりも報酬の優遇度合いを大きくする。逆に、クエスト報酬付与手段565は、候補クエストが低難易度である場合には、適正難易度である場合よりも報酬の優遇度合いを小さくする。優遇度合いの調整は、例えば上述の優遇係数の調整により実行することができる。
【0061】
クエスト報酬付与手段565は、各候補クエストのクリア回数を監視しており、いずれかの候補クエストのクリア回数が所定回数に達した場合には、その個別コンプリート報酬をユーザに付与する。また、クエスト報酬付与手段565は、全ての候補クエストのクリア回数が所定回数に達した場合には、全コンプリート報酬をユーザに付与する。
【0062】
―ミッション提示手段566―
ミッション提示手段566は、ミッションDB223に記憶されている各種ミッションの基本情報をサーバ装置2から通信手段561を介して取得する。ミッション提示手段566は、サーバ装置2から取得した各種ミッションの中から複数のミッションを選択するとともに、ユーザのタッチパッド63の操作に基づいて、選択したミッションをディスプレイ61に表示してユーザに提示する。ミッション提示手段566が提示するミッションは、所定の期間が経過するごとに更新されるミッションであり、例えば毎日更新されるデイリーミッションである。
【0063】
ミッション提示手段566は、ミッションDB223に記憶されている各種ミッションから選択される複数の個別ミッションの他に、それらのミッションの全てを達成することをクリア条件とする第1コンプリートミッション、および複数の候補クエストの全てを達成することをクリア条件とする第2コンプリートミッションを作成する。なお、第1コンプリートミッションのクリア条件には、複数の候補クエストの全てをクリアするという条件を含めない。ミッション提示手段566は、第1コンプリートミッションおよび第2コンプリートミッションをディスプレイ61に表示してユーザに提示する。なお、以下では、複数のミッションのうち、第1コンプリートミッションおよび第2コンプリートミッションを除くミッションを「通常ミッション」と称する。
【0064】
―ミッション報酬付与手段567―
ミッション報酬付与手段567は、ユーザのゲーム行動によりミッションが達成される都度、より詳細にはミッションのクリア条件が満たされる都度、各種ミッションの基本情報を用いて、そのミッションに対応した報酬をユーザに付与する。各種ミッションの基本情報としては、例えばミッション提示手段566がサーバ装置2のクエストDB222から取得したものを用いることができる。具体的には、ミッション報酬付与手段567は、クリア条件を満たしたミッションの識別番号に関連付けられているクリア報酬情報をミッションの基本情報から取得するとともに、その情報に応じた報酬をユーザに付与する。
【0065】
―音声制御手段568―
音声制御手段568は、ゲームの実行にあたり、ゲーム装置5に対するユーザの操作などに基づいてスピーカ62の音声出力を制御する。
―表示制御手段569―
表示制御手段569は、ゲームの実行にあたり、ゲーム装置5に対するユーザの操作などに基づいてディスプレイ61の表示出力を制御する。例えば、表示制御手段569は、候補クエストのリストやミッションのリストなどをディスプレイ61に表示する。
【0066】
次に、図2図9を参照して、表示制御手段569によりディスプレイ61に表示される画面の例を説明する。
表示制御手段569は、ユーザがゲームを開始した際に、図2に示されるトップ画面70をディスプレイ61に表示させる。トップ画面70には候補クエストボタン700、通常クエストボタン701およびミッションボタン702が設けられている。なお、図2では、候補クエストボタン700に「おすすめクエスト」と表示されているが、本実施形態では「おすすめクエスト」および「候補クエスト」は同義である。候補クエストボタン700は、候補クエストのリストを表示させるためのボタンである。通常クエストボタン701は、通常クエストのリストを表示させるためのボタンである。ミッションボタン702は、ミッションのリストを表示させるためのボタンである。
【0067】
図2に示される候補クエストボタン700が操作された場合、表示制御手段569は、図3に示される候補クエスト選択画面71をディスプレイ61に表示させる。候補クエスト選択画面71には、更新時間表示領域710、ヘルプボタン711および候補クエストリスト表示領域712が設けられている。
【0068】
候補クエストリスト表示領域712は、候補クエスト提示手段564により抽出された候補クエストの全てがリスト化されて表示される領域である。なお、図4は、図3に示される候補クエスト選択画面71においてタッチパッド63を操作して候補クエストリスト表示領域712を上方にスクロールさせた際に表示される画面である。図3および図4に示されるように、候補クエストリスト表示領域712には、複数の候補クエストのそれぞれに対応した個別表示領域713~717と、コンプリート報酬表示領域718とが設けられている。各個別表示領域713~717に表示される内容は同一であるため、以下では個別表示領域713に表示される内容について代表して説明する。
【0069】
個別表示領域713には、難易度表示領域7130、優遇内容表示領域7131、達成度表示領域7132および詳細表示ボタン7133が設けられている。
難易度表示領域7130は、対応する候補クエストの難易度が表示される部分である。個別表示領域713~717のそれぞれの難易度表示領域7130に表示されている「チャレンジ!」、「適正」および「肩慣らし」は、対応する候補クエストが高難易度、適正難易度、低難易度であることをそれぞれ示している。
【0070】
優遇内容表示領域7131は、候補クエストにより優遇される報酬の種類および優遇度合いが表示される領域である。図3および図4には、候補クエストにより優遇される報酬が「経験値」および「通貨」である場合が例示されている。
達成度表示領域7132は、候補クエストのクリア回数、およびその上限値である所定回数が数値およびバー形式で表示される領域である。図3および図4では、所定回数が「3」に設定されている場合が例示されている。例えばユーザがゲーム行動により「おすすめクエスト1」を1回だけクリアしたとすると、達成度表示領域7132に表示される候補クエストのクリア回数が「0」から「1」に変化するとともに、所定回数に対するクリア回数の比率に応じてバーが伸びる。
【0071】
詳細表示ボタン7133は、候補クエストの詳細を表示させるためのボタンである。表示制御手段569は、詳細表示ボタン7133が操作された場合、図5に示される候補クエスト詳細画面72をディスプレイ61に表示する。
図5に示されるように、候補クエスト詳細画面72には、図4に示される候補クエスト選択画面71と同様に難易度表示領域721、優遇内容表示領域723および達成度表示領域724が設けられている。候補クエスト詳細画面72には、それらに加えて、さらにクエスト名称表示領域720、スタミナ表示領域722、報酬表示領域725およびクエスト遷移ボタン726が設けられている。
【0072】
クエスト名称表示領域720は、候補クエストの名称が表示される領域である。ユーザは、クエスト名称表示領域720に表示される候補クエストの名称を確認することで候補クエストの概要を認知することができる。
スタミナ表示領域722は、候補クエストの実行に伴い消費されるスタミナの優遇度合いが表示される領域である。具体的には、スタミナ表示領域722には、仮に候補クエストが通常クエストであった場合に消費されるスタミナに対して、どの程度優遇されるかが文字により表示される。
【0073】
報酬表示領域725は、候補クエストのクリア回数が所定回数に達した際にユーザに付与される報酬が表示される領域である。
クエスト遷移ボタン726は、候補クエストに挑戦するためのボタンである。表示制御手段569は、クエスト遷移ボタン726が操作された場合、図6に示されるクエスト挑戦画面73をディスプレイ61に表示する。
【0074】
図6に示されるように、クエスト挑戦画面73には、図5に示される候補クエスト詳細画面72と同様にクエスト名称表示領域730、難易度表示領域731、スタミナ表示領域732が設けられている。クエスト挑戦画面73には、それらに加えて、パーティ表示領域733、候補クエスト情報表示領域734およびクエスト実行ボタン735が設けられている。
【0075】
パーティ表示領域733は、クエストに挑戦するパーティのプレイヤキャラクタの種別やレベルなどが表示される領域である。
候補クエスト情報表示領域734は、挑戦しようとしているクエストが候補クエストに該当すること、並びに候補クエストの残りの挑戦可能回数が表示される領域である。候補クエストの残りの挑戦可能回数は、クリア回数の上限値である所定回数から、候補クエストの現在のクリア回数を減算した数値に等しい。
【0076】
クエスト実行ボタン735は、クエスト挑戦画面73に表示されているクエストを挑戦するためのボタンである。すなわち、ユーザがクエスト実行ボタン735を操作すると、その候補クエストをクエスト実行手段563が実行する。
クエスト実行ボタン735をユーザが操作して候補クエストをプレイして、その候補クエストのクリア条件を満たした場合、表示制御手段569は、図7に示される報酬画面74をディスプレイ61に表示する。報酬画面74には、複数の報酬ごとに表示領域740,741が設けられている。報酬表示領域740には、基本報酬表示領域7400と、優遇報酬領域7401とが設けられている。基本報酬表示領域7400は、候補クエストが通常クエストである場合に得られる基本報酬が表示される領域である。優遇報酬領域7401は、候補クエストをプレイすることにより基本報酬に追加して得られる優遇報酬が表示される領域である。すなわち、基本報酬表示領域7400に表示される基本報酬と、優遇報酬領域7401に表示される優遇報酬とを加算した報酬が、ユーザに実際に付与される報酬となる。基本報酬と優遇報酬とを見分け易くするために、優遇報酬領域7401には、報酬のゲーム媒体に対応したアイコンAbに加え、候補クエストにしたアイコンAgが追加で表示される。表示領域741に関しても同様に表示される。
【0077】
図3および図4に示される詳細表示ボタン7133は、対応する候補クエストのクリア回数が所定回数に達した場合に報酬獲得ボタンに変化する。この報酬獲得ボタンをユーザが操作することで、その候補クエストの個別コンプリート報酬を受け取ることができる。
図4の候補クエストリスト表示領域712に表示されるコンプリート報酬表示領域718には、報酬内容表示領域7180、達成度表示領域7181および報酬獲得ボタン7182が設けられている。
【0078】
報酬内容表示領域7180は、全ての候補クエストのクリア回数が所定回数に達した際にユーザに付与される報酬である全コンプリート報酬の内容が表示される領域である。
達成度表示領域7181は、クリア回数が所定回数に達した候補クエストの数が数値およびバー形式で表示される領域である。
【0079】
報酬獲得ボタン7182は、全コンプリート報酬を獲得するためのボタンである。報酬獲得ボタン7182は、複数の候補クエストのうちのいずれかのクリア回数が所定回数に達していない場合には、グレーアウトで表示されることで、ユーザによる操作が不可能な状態であることが認識できるように示されている。全ての候補クエストのクリア回数が所定回数に達すると、報酬獲得ボタン7182のグレーアウト表示が解除されて、ユーザが報酬獲得ボタン7182を操作できるようになる。
【0080】
更新時間表示領域710は、候補クエストが更新されるまでの残り時間を表示する領域である。すなわち、更新時間表示領域710に表示されている時間が「00:00:00」になると、候補クエスト選択画面71に表示されている全ての候補クエストの内容が更新されるとともに、更新時間表示領域710に表示されている時間が初期値に戻る。全ての候補クエストの内容が更新されることにより、個別表示領域713~717に表示されている候補クエストの内容や報酬が更新されるとともに、その達成度が零に戻る。同様に、コンプリート報酬表示領域718に表示されている全コンプリート報酬の内容も更新されるとともに、その達成度が零に戻る。
【0081】
ヘルプボタン711は、候補クエストの詳細を表示させるためのボタンである。表示制御手段569は、ヘルプボタン711が操作された場合、図8に示されるヘルプ画面75をディスプレイ61に表示する。ヘルプ画面75には、候補クエストをプレイした際の優遇内容が画像または文章により具体的に表示される。よって、ユーザは、ヘルプ画面75を閲覧することにより、候補クエストをプレイすることにより得られるメリットを認識することができる。
【0082】
図2に示されるミッションボタン702が操作された場合、表示制御手段569は、図9に示されるミッション選択画面76をディスプレイ61に表示する。ミッション選択画面76には、個別ミッション表示領域761~763、第1コンプリートミッション表示領域765および第2コンプリートミッション表示領域766が設けられている。
【0083】
個別ミッション表示領域761~763には、ミッション提示手段566により選択される複数のミッションのそれぞれのクリア条件、達成度および報酬などが表示される。
第1コンプリートミッション表示領域765には、第1コンプリートミッションのクリア条件、達成度および報酬などが表示される。第1コンプリートミッション表示領域765には、複数の候補クエストの全てをクリアすることが第1コンプリートミッションのクリア条件に含まれていないことをユーザに確実に認知させるために、その旨が文字で表示される。
【0084】
第2コンプリートミッション表示領域766には、第2コンプリートミッションのクリア条件、達成度および報酬などが表示される。
<ゲームシステム1の動作の流れ>
次に、図10を参照して、ゲーム装置5の制御部56により実行される候補クエストの抽出処理及び提示処理の手順について説明する。なお、図10に示される処理は、制御部56の候補クエスト提示手段564により所定の周期で繰り返し実行される。
【0085】
図10に示されるように、候補クエスト提示手段564は、まず、前回の候補クエストの更新時点から所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS10)。所定時間は例えば一日に設定される。候補クエスト提示手段564は、前回の候補クエストの更新時点から所定時間が経過したと判断した場合には(ステップS10:YES)、サーバ装置2から取得可能な各種クエストの中から所定の条件に基づいて複数の候補クエストを抽出する(ステップS11)。所定の条件は、上述の通り、ユーザ情報に対応した条件、具体的にはユーザのパーティ戦力の値を基準とする所定範囲内の難易度(推奨戦力値)のクエストを候補クエストとして抽出することといった形で設定される。また、候補クエスト提示手段564は、この所定の条件に基づいて、ユーザがクリアする際の難易度の区分が異なる複数のクエストを候補クエストとして抽出する。候補クエスト提示手段564は、ステップS11の処理で抽出された複数の候補クエストに基づいて候補クエストのリストを更新する(ステップS12)。
【0086】
候補クエスト提示手段564は、ステップS12の処理を実行した場合、あるいはステップS10の処理で否定的な判断を行った場合には、図2に示されるトップ画面70において候補クエストボタン700が操作されたか否かを判断する(ステップS13)。候補クエスト提示手段564は、候補クエストボタン700が操作されていない場合には(ステップS13:NO)、図10に示される処理を一旦終了する。候補クエスト提示手段564は、候補クエストボタン700が操作された場合には(ステップS13:YES)、図3および図4に示されるような複数の候補クエストがリスト化された候補クエスト選択画面71を、表示制御手段569を通じてディスプレイ61に表示させる(ステップS14)。
【0087】
このようにして候補クエスト選択画面71がディスプレイ61に表示された後、候補クエスト選択画面71に表示されている複数の候補クエストのうちのいずれかをユーザがプレイしてクリアすると、ユーザに報酬が付与される。
次に、図11を参照して、制御部56により実行される、ユーザにクエスト報酬を付与する処理の手順について説明する。なお、図11に示される処理は、制御部56のクエスト報酬付与手段565により所定の周期で繰り返し実行されている。
【0088】
図11に示されるように、制御部56のクエスト報酬付与手段565は、まず、ユーザが選択クエストをプレイすることによりクリア条件が満たされたか否かを判断する(ステップS20)。クエスト報酬付与手段は、選択クエストのクリア条件が満たされていないと判断した場合には(ステップS20:NO)、図11に示される処理を一旦終了する。クエスト報酬付与手段565は、選択クエストのクリア条件が満たされたと判断した場合には(ステップS20:YES)、選択クエストが候補クエストに該当するか否かを判断する(ステップS21)。
【0089】
クエスト報酬付与手段565は、選択クエストが候補クエストに該当しない場合には(ステップS21:NO)、すなわち選択クエストが通常クエストである場合には、通常のクエスト報酬をユーザに付与する(ステップS22)。クエスト報酬付与手段565は、選択クエストが候補クエストに該当する場合には(ステップS21:YES)、通常のクエスト報酬よりも優遇されたクエスト報酬をユーザに付与する(ステップS23)。
【0090】
続いて、クエスト報酬付与手段565は、クリア条件が満たされた候補クエストのクリア回数をインクリメントするとともに(ステップS24)、クリア回数が所定回数に達したか否かを判断する(ステップS25)。クエスト報酬付与手段565は、クリア回数が所定回数に達していない場合には(ステップS25:NO)、図11に示される処理を一旦終了する。クエスト報酬付与手段565は、クリア回数が所定回数に達している場合には(ステップS25:YES)、その候補クエストの個別コンプリート報酬の獲得を許可するとともに(ステップS26)、クリア回数が所定回数に達した候補クエストのそれ以上のプレイを禁止する(ステップS27)。
【0091】
次に、図12を参照して、ゲーム装置5の制御部56により実行されるミッションの抽出処理及び提示処理の手順について説明する。なお、図12に示される処理は、制御部56のミッション提示手段566により所定の周期で繰り返し実行される。
図12に示されるように、ミッション提示手段566は、まず、前回のミッションリストの更新時から所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS30)。所定時間は例えば一日に設定される。ミッション提示手段566は、前回のミッションリストの更新時点から所定時間が経過したと判断した場合には(ステップS30:YES)、サーバ装置2から取得可能な各種ミッションの中から複数のミッションを抽出する(ステップS31)。そして、ミッション提示手段566は、ステップS31の処理で抽出した複数のミッションに基づいてミッションのリストを更新する(ステップS32)。なお、ミッション提示手段566は、ミッションのリストを更新する際に、複数の候補クエストの全てをクリアするという第1コンプリートミッションと、第1コンプリートミッションを除く全てのミッションをクリアするという第2コンプリートミッションとをミッションのリストに加える。本実施形態では、第1コンプリートミッションが、候補クエストをクリアするミッションに相当する。また、第2コンプリートミッションが、候補クエストをクリアするというミッションを除くミッションの全てを達成することを目的とするミッションに相当する。
【0092】
ミッション提示手段566は、ステップS32の処理を実行した場合、あるいはステップS30の処理で否定的な判断を行った場合には、図2に示されるトップ画面70においてミッションボタン702が操作されたか否かを判断する(ステップS33)。ミッション提示手段566は、ミッションボタン702が操作されていない場合には(ステップS33:NO)、図12に示される処理を一旦終了する。ミッション提示手段566は、ミッションボタン702が操作された場合には(ステップS33:YES)、図9に示されるような複数のミッションがリスト化されたミッション選択画面76を、表示制御手段569を通じてディスプレイ61に表示させる(ステップS34)。
【0093】
次に、図13を参照して、制御部56により実行される、ユーザにミッション報酬を付与する処理の手順について説明する。なお、図13に示される処理は、制御部56のミッション報酬付与手段567により所定の周期で繰り返し実行される。
図13に示されるように、ミッション報酬付与手段567は、まず、複数の通常ミッションのうちのいずれかのクリア条件が満たされたか否かを判断する(ステップS40)。ミッション報酬付与手段567は、複数の通常ミッションのうちのいずれかのクリア条件が満たされた場合には(ステップS40:YES)、クリア条件が満たされた通常ミッションに対応したミッション報酬の獲得を許可する(ステップS41)。
【0094】
ミッション報酬付与手段567は、ステップS41の処理を実行した場合、あるいはステップS40の処理で否定的な判断を行った場合には、第1コンプリートミッションのクリア条件が満たされたか否かを判断する(ステップS42)。ミッション報酬付与手段567は、第1コンプリートミッションのクリア条件が満たされた場合には(ステップS42:YES)、そのミッションに対応した第1コンプリート報酬の獲得を許可する(ステップS43)。
【0095】
ミッション報酬付与手段567は、ステップS43の処理を実行した場合、あるいはステップS42の処理で否定的な判断を行った場合には、第2コンプリートミッションのクリア条件が満たされたか否かを判断する(ステップS44)。ミッション報酬付与手段567は、第2コンプリートミッションのクリア条件が満たされた場合には(ステップS44:YES)、そのミッションに対応した第2コンプリート報酬の獲得を許可する(ステップS45)。本実施形態では、第2コンプリート報酬が、ミッション報酬とは別の報酬に相当する。
【0096】
以上をまとめると、ゲーム装置5の制御部56(コンピュータ)を、ゲームにおいてプレイ可能な複数のクエストのうち、ユーザにより選択されたクエストである選択クエストを実行するクエスト実行手段(563)と、選択クエストのプレイ結果に基づいてユーザにクエスト報酬を付与するクエスト報酬付与手段(565)と、複数のクエストの中から所定の条件に基づいて候補クエストを抽出して提示する候補クエスト提示手段(564)と、として機能させ、選択クエストが候補クエストに該当する場合、選択クエストが候補クエストに該当しない場合よりもクエスト報酬が優遇される。
【0097】
また、ゲーム装置5の制御部56(コンピュータ)を、ゲームにおいてプレイ可能な複数のクエストのうち、ユーザにより選択されたクエストである選択クエストを対価(スタミナ)の支払いを条件に実行するクエスト実行手段(563)と、選択クエストのプレイ結果に基づいてユーザにクエスト報酬を付与するクエスト報酬付与手段(565)と、複数のクエストの中から所定の条件に基づいて候補クエストを抽出して提示する候補クエスト提示手段(564)と、として機能させ、選択クエストが候補クエストに該当する場合、選択クエストが候補クエストに該当しない場合よりも、対価が優遇される。
【0098】
<効果>
上記のゲームシステム1では、クエスト報酬およびスタミナが優遇された候補クエストがユーザに提示されるため、ユーザは候補クエストを優先的にプレイするようになる。候補クエストは複数のクエストの中から所定の条件に基づいて抽出されるものであるため、ユーザが同一のクエストだけを繰り返してプレイするような状況になり難い。よって、ユーザがゲームに飽きを感じ難くなるため、ユーザのモチベーションを維持することができる。
【0099】
候補クエスト提示手段564は、候補クエストとして、ユーザがクリアする際の難易度の区分が異なる複数のクエストを抽出する。これにより、難易度の異なる複数の候補クエストをユーザがプレイすることとなるため、更にユーザがゲームに飽きを感じ難くなる。
候補クエストは、複数のクエストのうち、ユーザのプレイ時にクリアされていないクエストを含んでいる。この構成によれば、ユーザは、候補クエストとして、未クリアのクエストをプレイすることができるため、更にユーザがゲームに飽きを感じ難くなる。
【0100】
候補クエストは、複数回クリアすることが可能なものである。候補クエスト提示手段564は、候補クエストのクリア回数が所定回数以下であることを条件に、選択クエストのプレイ結果に基づいて、優遇されたクエスト報酬をユーザに付与する。この構成によれば、ユーザが特定の候補クエストだけを繰り返してプレイするような状況を回避することができるため、更にユーザがゲームに飽きを感じ難くなる。
【0101】
ミッションリストには、候補クエストをクリアする第1コンプリートミッションが含まれている。この構成によれば、候補クエストをクリアする目的が更に広がるため、一層ユーザがゲームに飽きを感じ難くなる。
ミッション報酬付与手段567は、第2コンプリートミッションのクリア条件が満たされることに基づいて、すなわち候補クエストのクリアを目的とする第1コンプリートミッションを除くミッションの全てが達成されることに基づいて、ミッション報酬とは別の追加報酬である第2コンプリート報酬をユーザに付与する。この構成によれば、ユーザが第1コンプリートミッションの達成を目的とする際に候補クエストのクリアを強要することを回避できるため、ユーザーフレンドリなゲームを提供できる。
【0102】
第1コンプリートミッションのクリア条件は、複数の候補クエストの全てをクリアするという条件である。第2コンプリートミッションのクリア条件は、第1コンプリートミッションを除く全てのミッションをクリアするという条件である。これにより、複数の候補クエストのうちの一つを除く全ての候補クエストがクリア条件を満たしており、且つ残りの一つの候補クエストのクリア条件が満たされたときに、第1コンプリートミッションのクリア条件が満たされることはあるが、第2コンプリートミッションのクリア条件が満たされることはない。そのため、ミッションリストには、候補クエストのクリアにより同時に2つ以上のミッションが達成されないように、複数のミッションが提示される。この構成によれば、候補クエストをクリアした際の報酬が多くなりすぎることを回避できる。
【0103】
<第1変形例>
次に、上記実施形態のゲームシステム1の第1変形例について説明する。
本変形例の表示制御手段569は、図2に示されるトップ画面70で通常クエストボタン701が操作された場合、図14に示される通常クエスト選択画面77をディスプレイ61に表示する。通常クエスト選択画面77には、クエスト表示領域770,771および候補クエスト報知領域772が設けられている。クエスト表示領域770,771は、ユーザがプレイ可能なクエストが表示される領域である。候補クエスト報知領域772は、クエスト表示領域に表示されているクエストが候補クエストに該当する場合に、そのことをユーザが認知できるようなアイコンなどが表示される領域である。図14は、クエスト表示領域770に表示されているクエストが候補クエストに該当する場合を例示している。クエスト表示領域770をユーザが操作した場合、図6に示されるクエスト挑戦画面73がディスプレイに表示される。
【0104】
この構成によれば、ユーザが通常クエスト選択画面77から候補クエストをプレイすることが可能となるため、利便性を向上させることができる。
<第2変形例>
次に、上記実施形態のゲームシステム1の第2変形例について説明する。
【0105】
上記の実施形態のゲームでは、所定の候補クエストのクリア回数が所定の制限回数に達した場合、それ以上の所定の候補クエストのプレイが不可能である。しかしながら、ユーザによっては、制限回数を超える所定の候補クエストのプレイを望む場合がある。このような要求を満足するために、クエスト報酬付与手段565は、クリア回数が制限回数に達した所定の候補クエストに関して有償石を消費することにより、その所定の候補クエストに対応する制限回数を増加させる処理を行っても良い。
【0106】
具体的には、図15に示されるように、クエスト報酬付与手段565は、まず、有償石を消費して候補クエストの制限回数を増加させる操作がユーザにより行われたか否かを判断する(ステップS50)。クエスト報酬付与手段565は、有償石を消費して制限回数を増加させる操作がユーザにより行われたと判断した場合には(ステップS50:YES)、その制限回数を増加させる(ステップS51)。例えば制限回数が予め「3」に設定されている場合、クエスト報酬付与手段565は、有償石の消費により制限回数を「6」に増加させる。このように、ユーザの課金操作に基づいて制限回数を増加させることとすれば、ユーザに課金を促すことができるようになる。
【0107】
なお、図16に示されるように、表示制御手段569は、例えば個別表示領域716に表示されるクエストのクリア回数が制限回数に達した場合には、表示をグレーアウトさせるなどして当該クエストにおいては報酬の優遇が受けられないことを認知可能にしつつ、そのクエストの制限回数を有償石の消費で増加可能なことを認知できるような表示領域7160を個別表示領域716に表示してもよい。他の個別表示領域713~715,717に関しても同様である。
【0108】
また、クエスト報酬付与手段565は、更に無償石の消費に基づいて、候補クエストに対応する制限回数を増加させる処理を行っても良い。この場合、有償石を消費した場合と、無償石を消費した場合とで、制限回数の増加量を異ならせてもよい。例えば制限回数が予め「3」に設定されている場合、クエスト報酬付与手段565は、有償石を消費した場合には制限回数を「6」に増加させ、無償石を消費した場合には制限回数を「4」に増加させる。この構成によれば、ユーザは有償石や無償石の消費により候補クエストのプレイ可能回数を任意に調整することができるため、よりプレイし易いゲームを提供できる。
【0109】
<第3変形例>
次に、上記実施形態のゲームシステム1の第3変形例について説明する。
第2コンプリートミッションのクリア条件は、第1コンプリートミッションを含む全てのミッションをクリアするという条件であってもよい。この場合、複数の候補クエストのうちの一つを除く全ての候補クエストがクリア条件を満たしており、且つ残りの一つの候補クエストのクリア条件が満たされたときに、第1コンプリートミッションおよび第2コンプリートミッションのそれぞれのクリア条件が共に満たされることがある。そのため、ミッションリストには、候補クエストのクリアにより同時に達成される複数のミッションが提示されることになる。この構成によれば、ユーザがミッションを進め易くなるため、ユーザーフレンドリなゲームを提供できる。
【0110】
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であり、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0111】
上記の実施形態のゲームには、クエスト報酬として、複数のゲーム媒体のうちのいずれかを所定の選択確率で取得できるものがある。選択確率は、複数のゲーム媒体ごとに予め設定される。このようなゲームでは、候補クエストによるクエスト報酬の優遇として、例えば特定のゲーム媒体の選択確率を優遇したり、ゲーム媒体のパラメータを優遇したりしてもよい。
【0112】
上記の候補クエスト提示手段564が複数のクエストの中から候補クエストを抽出するための所定の条件に関しては、ユーザのパーティ戦力を用いた条件に限らず、適宜変更可能である。例えばユーザが所持している全てのゲーム媒体の総合的な強さを数値化することにより得られるパラメータを「総戦力」とするとき、パーティ戦力に代えて総戦力を用いることにより、複数のクエストの中から候補クエストを抽出してもよい。
【0113】
上記のクエスト報酬付与手段565は、候補クエストのクリア条件が満たされることに基づいてユーザに報酬を付与するものに限らず、ユーザが候補クエストをプレイした際の進行度などに基づいてユーザに報酬を付与するものであってもよい。通常クエストに関しても同様である。
【0114】
上記のクエスト実行手段563は、スタミナの消費を伴わずに通常クエストおよび候補クエストを実行するものであってもよい。すなわち、クエスト実行手段563は、対価を要求せずに通常クエストおよび候補クエストを実行するものであってもよい。この場合、候補クエストの優遇対象はクエスト報酬となる。
【0115】
上記の実施形態では、ゲーム装置5がスマートフォンである場合を例示したが、ゲーム装置5は、ゲームセンターなどに提供されるアミューズメント機器であってもよい。
上記のゲームは、アクションゲーム、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、およびパズルゲームなどであってもよく、様々な種類のゲームに適用することができる。
【0116】
上記の実施形態では、オブジェクトがプレイヤキャラクタである場合を例示したが、これに限定されない。例えば、オブジェクトは、仮想ゲーム空間内で使用されるカードやアイテム(武器、防具などの装備品)などであってもよい。
上記の実施形態では、サーバ装置2および複数のゲーム装置5が一体となってゲームプログラムを機能させる場合を例示したが、これに限定されない。ゲームプログラムのすべての手段、すなわちゲーム実行手段562、クエスト実行手段563、候補クエスト提示手段564、クエスト報酬付与手段565、ミッション提示手段566およびミッション報酬付与手段567などが、サーバ装置2単体、ゲーム装置5単体、サーバ装置2およびゲーム装置5とは別の通信端末単体、これらのうちの組み合わせ可能な2つの装置(例えばサーバ装置2とゲーム装置5での分散処理など)に備えられていてもよい。また、サーバ装置2、ゲーム装置5、通信端末を一体となって機能させる場合、どの手段をどの装置にて機能させるかに関しても適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態で例示したゲーム装置5のゲーム実行手段562、クエスト実行手段563、候補クエスト提示手段564、クエスト報酬付与手段565、ミッション提示手段566およびミッション報酬付与手段567について、サーバ装置2の制御部23が、各種プログラムを実行することにより、これらの手段として機能してもよい。
【0117】
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本実施形態の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0118】
1…ゲームシステム
2…サーバ装置
5…ゲーム装置
56…制御部(コンピュータ)
563…クエスト実行手段(クエスト実行部)
564…候補クエスト提示手段(候補クエスト提示部)
565…クエスト報酬付与手段(クエスト報酬付与部)
566…ミッション提示手段(ミッション提示部)
567…ミッション報酬付与手段(ミッション報酬付与部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16