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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-01
(45)【発行日】2023-03-09
(54)【発明の名称】気送管ステーション
(51)【国際特許分類】
   B65G 51/32 20060101AFI20230302BHJP
【FI】
B65G51/32
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019017627
(22)【出願日】2019-02-04
(65)【公開番号】P2020125181
(43)【公開日】2020-08-20
【審査請求日】2021-09-13
(73)【特許権者】
【識別番号】506429606
【氏名又は名称】株式会社S&Sエンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】弁理士法人ATEN
(72)【発明者】
【氏名】望月 英輔
(72)【発明者】
【氏名】石川 敏宏
(72)【発明者】
【氏名】藤田 剛
【審査官】福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】特開昭53-036880(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0274441(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 51/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
気送管に対して気送子を送信および受信するための気送管ステーションであって、
前記気送管と連通可能に前記気送管ステーション内に形成され、前記気送管に前記気送子を送信することができ、且つ、前記気送管から前記気送子を受信することができるように構成された気送通路部と、
外部に開口した第1送信口を有し、前記気送管に送信する予定の少なくとも1つの前記気送子を前記第1送信口から搬入して、前記気送通路部に配置できるように構成された、前記気送子を送信するための第1送信部と、
前記気送管に送信する予定の少なくとも1つの前記気送子を待機可能に構成され、且つ、待機された前記気送子を前記気送通路部に配置できるように構成された、前記気送子を送信するための第2送信部と、
を備え
前記第2送信部は、前記第1送信口とは異なる位置で外部に開口した第2送信口を有し、前記気送管に送信する予定の少なくとも1つの前記気送子を前記第2送信口から搬入して待機可能に構成され、
第1筐体および第2筐体で形成され、
前記第1筐体は、その内部に前記気送通路部、前記第1送信部、および、前記第2送信部の一部が構成されると共に、前記第1送信口が形成され、
前記第2筐体は、その内部に前記第2送信部の一部を除く残りの部分が構成されると共に、前記第2送信口が形成されることを特徴とする気送管ステーション。
【請求項2】
気送管に対して気送子を送信および受信するための気送管ステーションであって、
前記気送管と連通可能に前記気送管ステーション内に形成され、前記気送管に前記気送子を送信することができ、且つ、前記気送管から前記気送子を受信することができるように構成された気送通路部と、
外部に開口した第1送信口を有し、前記気送管に送信する予定の少なくとも1つの前記気送子を前記第1送信口から搬入して、前記気送通路部に配置できるように構成された、前記気送子を送信するための第1送信部と、
前記気送管に送信する予定の少なくとも1つの前記気送子を待機可能に構成され、且つ、待機された前記気送子を前記気送通路部に配置できるように構成された、前記気送子を送信するための第2送信部と、
を備え、
前記気送通路部は、
前記気送管と連通するように前記気送管ステーション内に形成され、前記気送管に前記気送子を送信することができるように構成され、且つ、前記気送管から前記気送子を受信することができるように構成された第1気送通路部を含み、
前記第1送信部は、前記気送通路部に前記気送子を搬送する第1搬送部を含み、
前記第2送信部は、前記気送通路部に前記気送子を搬送する第2搬送部を含み、
前記第1搬送部および前記第2搬送部は、それらの一部が共有されて、共有された前記一部で前記第1気送通路部を構成することを特徴とする気送管ステーション。
【請求項3】
気送管に対して気送子を送信および受信するための気送管ステーションであって、
前記気送管と連通可能に前記気送管ステーション内に形成され、前記気送管に前記気送子を送信することができ、且つ、前記気送管から前記気送子を受信することができるように構成された気送通路部と、
外部に開口した第1送信口を有し、前記気送管に送信する予定の少なくとも1つの前記気送子を前記第1送信口から搬入して、前記気送通路部に配置できるように構成された、前記気送子を送信するための第1送信部と、
前記気送管に送信する予定の少なくとも1つの前記気送子を待機可能に構成され、且つ、待機された前記気送子を前記気送通路部に配置できるように構成された、前記気送子を送信するための第2送信部と、
を備え、
前記気送通路部は、
前記気送管と連通するように前記気送管ステーション内に形成され、前記気送管に前記気送子を送信することができるように構成され、且つ、前記気送管から前記気送子を受信することができるように構成された第1気送通路部、および、
前記気送管と連通するように前記気送管ステーション内に形成され、前記気送管に前記気送子を送信することができるように構成され、且つ、前記気送管から前記気送子を受信することができるように構成された第2気送通路部を含み、
前記第1送信部は、前記第1気送通路部を少なくともその一部で構成すると共に、前記第1気送通路部に前記気送子を搬送する第1搬送部を含み、
前記第2送信部は、前記第2気送通路部を少なくともその一部で構成すると共に、前記第2気送通路部に前記気送子を搬送する第2搬送部を含むことを特徴とする気送管ステーション。
【請求項4】
前記第1送信部および前記第2送信部は、
前記第1気送通路部が前記気送管と連通されて前記気送管に前記気送子を送信し、前記第2気送通路部が前記気送管と連通されずに前記気送子を待機させる第1気送通路部送信状態と、
前記第1気送通路部が前記気送管と連通されずに前記気送子を待機させ、前記第2気送通路部が前記気送管と連通されて前記気送管に前記気送子を送信する第2気送通路部送信状態と、
を切り換え可能に構成されることを特徴とする請求項に記載の気送管ステーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気送管に接続されて、気送管に気送子を送信および受信するための気送管ステーションに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、気送管に接続された気送管ステーションが開示されている。そして、特許文献1の気送管ステーションは、複数の気送子を待機させる送信部を有する。つまり、送信部は、複数の気送子を待機させることができる回転可能な円盤であるカルーセルを有する。複数の気送子は送信部に設けられた1つの送信口から配置される。送信部は、カルーセルに待機された気送子が気送管を、1つずつ気送管に送信することができるように構成される。
【0003】
特許文献2には、気送管に対して複数の気送管ステーションが接続されている気送装置が開示されている。特許文献2の気送管ステーションでは、気送管に連通する気送管ステーション内の気送通路部に設けられた送信口に対して気送子を直接配置することにより、気送管に対して気送子を送受信することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2016/054576号
【文献】独国特許出願公開第202013101741号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
気送管は一度に1つの気送子しか送信できない。また、気送装置は、病院などに設置されることが多く、緊急を有するような内容物が収容された特定の気送子を優先的に送信することが必要になる場合がある。特許文献1の気送管ステーションは、複数の気送子を待機させることができる。しかし、特許文献1の気送管ステーションでは、優先的に送信したい特定の気送子も、通常の気送子と同様にカルーセルに配置してから送信される。そのため、特許文献1の気送管ステーションでは、既に複数の気送子をカルーセルに待機させている場合などは、カルーセルに格納した順番でしか送信することができず、特定の気送子を優先的に送信することが難しい。また、特許文献2の気送管ステーションは、複数の気送子を待機させることができない。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するものであり、複数の気送子を待機させるとともに、特定の気送子を優先的に送信することができる気送管ステーションを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の気送管ステーションは、気送管に対して気送子を送信および受信するための気送管ステーションであって、前記気送管と連通可能に前記気送管ステーション内に形成され、前記気送管に前記気送子を送信することができ、且つ、前記気送管から前記気送子を受信することができるように構成された気送通路部と、外部に開口した第1送信口を有し、前記気送管に送信する予定の少なくとも1つの前記気送子を前記第1送信口から搬入して、前記気送通路部に配置できるように構成された、前記気送子を送信するための第1送信部と、前記気送管に送信する予定の少なくとも1つの前記気送子を待機可能に構成され、且つ、待機された前記気送子を前記気送通路部に配置できるように構成された、前記気送子を送信するための第2送信部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この構成によると、気送子を送信するための送信部が、第1送信部と第2送信部の2つある。このため、第1送信部だけでなく、第2送信部で気送子を待機させることもできる。そのため、複数の気送子を待機させることができる。
また、第1送信部だけでなく、第2送信部から気送子を送信することができる。第1送信部から気送子を送信している間に、第2送信部で気送子を送信する準備をすることができる。そして、第1送信部から気送子を送信した後すぐに、第2送信部から気送子を送信することができる。つまり、通常の気送子を第1送信部から送信すると共に、特定の気送子を優先的に第2送信部から送ることができる。また、第2送信部から気送子を送信している間に、第1送信部で気送子を送信する準備をすることができる。そして、第2送信部から気送子を送信した後すぐに、第1送信部から気送子を送信することができる。つまり、通常の気送子を第2送信部から送信すると共に、特定の気送子を優先的に第1送信部から送ることができる。以上のように、第1送信部または第2送信部のいずれかを優先送信と設定することで、優先送信に設定していない第1送信部または第2送信部から通常の気送子を送信すると共に、特定の気送子を送信操作するのみで、優先送信に設定した第1送信部または第2送信部から優先的に気送子を送ることができる。
なお、気送子は、気送管ステーションの使用者が手動で第1送信口から第1送信部に搬入されてもよいし、機械的に第1送信口から第1送信部に搬入されてもよい。
以上により、本発明の気送管ステーションは、複数の気送子を待機させるとともに、特定の気送子を優先的に送信することができる。
【0009】
ここで、本発明の気送管ステーションにおいて、前記第2送信部は、前記第1送信口とは異なる位置で外部に開口した第2送信口を有し、前記気送管に送信する予定の少なくとも1つの前記気送子を前記第2送信口から搬入して待機可能に構成してよい。
【0010】
この構成によると、第1送信口とは異なる第2送信口から少なくとも1つの気送子を搬入して第2送信部で待機させることができる。そのため、優先的に送信したい特定の気送子を第2送信口から搬入して第2送信部で待機させることができる。
なお、気送子は、気送管ステーションの使用者が手動で第2送信口から第2送信部に搬入されてもよいし、機械的に第2送信口から第2送信部に搬入されてもよい。
以上により、本発明の気送管ステーションは、複数の気送子をより多く待機させるとともに、特定の気送子を優先的に送信することができる。
【0011】
ここで、本発明の気送管ステーションが、第1筐体および第2筐体で形成され、前記第1筐体は、その内部に前記気送通路部、前記第1送信部、および、前記第2送信部の一部が構成されると共に、前記第1送信口が形成され、前記第2筐体は、その内部に前記第2送信部の一部を除く残りの部分が構成されると共に、前記第2送信口が形成されてよい。
【0012】
この構成によると、気送管ステーションは第1筐体および第2筐体で形成される。そのため、第1送信口から搬入した気送子を気送通路部に配置する第1送信部が内部に構成された第1筐体に、第2筐体を追加することができる。つまり、第1筐体に第2送信部の一部を形成し、第2筐体の第2送信口から第2送信部に搬入した気送子を第1筐体の気送通路部に配置することができるようにする。そして、第1筐体に、第2送信口を有する第2送信部が内部に形成された第2筐体を追加する。
以上により、本発明の気送管ステーションは、複数の気送子をより多く待機させるとともに、特定の気送子を優先的に送信することができる。
【0013】
ここで、本発明の気送管ステーションにおいて、前記気送通路部は、前記気送管と連通するように前記気送管ステーション内に形成され、前記気送管に前記気送子を送信することができるように構成され、且つ、前記気送管から前記気送子を受信することができるように構成された第1気送通路部を含み、前記第1送信部は、前記気送通路部に前記気送子を搬送する第1搬送部を含み、前記第2送信部は、前記気送通路部に前記気送子を搬送する第2搬送部を含み、前記第1搬送部および前記第2搬送部は、それらの一部が共有されて、共有された前記一部で前記第1気送通路部を構成してよい。
【0014】
この構成によると、第1送信口から搬入した気送管に送信する予定の気送子を第1搬送部から第1気送通路部に搬送する。また、気送管に送信する予定の気送子を第2搬送部から第1気送通路部に搬送する。これにより、第1搬送部または第2搬送部のいずれから気送管に気送子を優先して送信するかを選択することにより、優先的に送信すべき特定の気送子を送信することができる。
以上により、本発明の気送管ステーションは、複数の気送子をより多く待機させるとともに、特定の気送子を優先的に送信することができる。
【0015】
ここで、本発明の気送管ステーションにおいて、前記気送通路部は、前記気送管と連通するように前記気送管ステーション内に形成され、前記気送管に前記気送子を送信することができるように構成され、且つ、前記気送管から前記気送子を受信することができるように構成された第1気送通路部、および、前記気送管と連通するように前記気送管ステーション内に形成され、前記気送管に前記気送子を送信することができるように構成され、且つ、前記気送管から前記気送子を受信することができるように構成された第2気送通路部を含み、前記第1送信部は、前記第1気送通路部を少なくともその一部で構成すると共に、前記第1気送通路部に前記気送子を搬送する第1搬送部を含み、前記第2送信部は、前記第2気送通路部を少なくともその一部で構成すると共に、前記第2気送通路部に前記気送子を搬送する第2搬送部を含んでよい。
【0016】
この構成によると、第1送信口から搬入した気送管に送信する予定の気送子を第1搬送部から第1気送通路部に搬送する。また、気送管に送信する予定の気送子を第2搬送部から第2気送通路部に搬送する。これにより、第1気送通路部または第2気送通路部のいずれから気送管に気送子を送信するかを選択することにより、優先的に送信すべき特定の気送子を優先的に送信することができる。
以上により、本発明の気送管ステーションは、複数の気送子をより多く待機させるとともに、特定の気送子を優先的に送信することができる。
【0017】
ここで、本発明の気送管ステーションにおいて、前記送信部および前記第2送信部は、前記第1気送通路部が前記気送管と連通されて前記気送管に前記気送子を送信し、前記第2気送通路部が前記気送管と連通されずに前記気送子を待機させる第1気送通路部送信状態と、前記第1気送通路部が前記気送管と連通されずに前記気送子を待機させ、前記第2気送通路部が前記気送管と連通されて前記気送管に前記気送子を送信する第2気送通路部送信状態と、を切り換え可能に構成されてよい。
【0018】
この構成によると、第1送信口から搬入した気送管に送信する予定の気送子を第1送信部または第2送信部の少なくとも一方から第1気送通路部に搬送する。また、気送管に送信する予定の気送子を第1送信部または第2送信部の少なくとも一方から第2気送通路部に搬送する。第1気送通路部および第2気送通路部は、第1気送通路部送信状態および第2気送通路部送信状態を切り換えることにより、第1気送通路部および第2気送通路部のいずれから気送子を送信するかを選択することができる。これにより、第1気送通路部または第2気送通路部に待機させた優先的に送信すべき特定の気送子を優先的に送信することができる。
以上により、本発明の気送管ステーションは、複数の気送子をより多く待機させるとともに、特定の気送子を優先的に送信することができる。
【0019】
ここで、本発明の気送管ステーションは、外部に開口した受信口を有し、受信された前記気送子を前記受信口に搬出できるように構成された受信部を有してよい。
【0020】
この構成によると、気送通路部で受信した気送子を受信口から受け取ることができる。
【0021】
ここで、本発明の気送管ステーションは、前記気送通路部で受信した前記気送子の収容物を自動的に取り出す自動取り出し機構をさらに有し、前記第2送信部は、前記自動取り出し機構で収容物が取り出された前記気送子を待機させてよい。
【0022】
この構成によると、気送通路部で受信した気送子について、収容物を取り出した後、第2送信部で待機させることができる。そして、気送通路部から送信することができる。
以上により、本発明の気送管ステーションは、複数の気送子をより多く待機させるとともに、特定の気送子を優先的に送信することができる。
【0023】
ここで、本発明の気送管ステーションにおいて、前記第1送信部は複数の気送子を待機させてよい。
【0024】
この構成によると、第1送信部に複数の気送子を待機させることができる。
以上により、本発明の気送管ステーションは、複数の気送子をより多く待機させるとともに、特定の気送子を優先的に送信することができる。
【0025】
ここで、本発明の気送管ステーションにおいて、前記第2送信部は複数の気送子を待機させてよい。
【0026】
この構成によると、第2送信部に複数の気送子を待機させることができる。
以上により、本発明の気送管ステーションは、複数の気送子をより多く待機させるとともに、特定の気送子を優先的に送信することができる。
【発明の効果】
【0027】
以上の説明に述べたように、本発明の気送管ステーションは、複数の気送子を待機させるとともに、特定の気送子を優先的に送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】第1実施形態の気送管ステーションを模式的に示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)の気送管ステーションを矢印方向に見たX1-X1断面図である。
図2】第1実施形態の気送管ステーションの第1送信部から送信される気送子を模式的に示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)の気送管ステーションを矢印方向に見たX1-X1断面図である。
図3】第1実施形態の気送管ステーションの第2送信部から送信される気送子を模式的に示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)の気送管ステーションを矢印方向に見たX1-X1断面図である。
図4】第1実施形態の気送管ステーションで受信された気送子を模式的に示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)の気送管ステーションを矢印方向に見たX1-X1断面図である。
図5】第1実施形態の気送管ステーションの受信口に搬出された気送子を模式的に示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)の気送管ステーションを矢印方向に見たX1-X1断面図である。
図6】(a)~(c)は第1実施形態の気送管ステーションの第1送信部の一部を示す図であり、(d)は第1実施形態の気送管ステーションの第2送信部の一部を示す図である。
図7】第2実施形態の気送管ステーションを模式的に示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)の気送管ステーションを矢印方向に見たX2-X2断面図である。
図8A】第3実施形態の気送管ステーションを模式的に示す正面図である。
図8B】第3実施形態の気送管ステーションを模式的に示す斜視図である。
図9】第4実施形態の気送管ステーションを模式的に示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)の気送管ステーションを矢印方向に見たX41-X41断面図である。
図10】第4実施形態の気送管ステーションの第1送信部から送信される気送子を模式的に示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)の気送管ステーションを矢印方向に見たX41-X41断面図である。
図11】第4実施形態の気送管ステーションで受信した気送子を模式的に示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)の気送管ステーションを矢印方向に見たX41-X41断面図である。
図12】第4実施形態の気送管ステーションで内容物が自動的に取り出される気送子を模式的に示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)の気送管ステーションを矢印方向に見たX42-X42断面図である。
図13】第4実施形態の気送管ステーションで受信されて第2送信部で待機される気送子を模式的に示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)の気送管ステーションを矢印方向に見たX42-X42断面図である。
図14】第4実施形態の気送管ステーションの第2送信部から送信される気送子を模式的に示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)の気送管ステーションを矢印方向に見たX43-X43断面図である。
図15】第1実施形態の気送管ステーションの変形例を模式的に示す正面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明において、気送管ステーションの前後方向、左右方向、上下方向とは、それぞれ、気送管ステーションの鉛直方向が上下方向、気送管ステーションの正面と背面に垂直な方向が前後方向、上下方向および前後方向に垂直な方向が左右方向を意味するものとする。但し、気送管ステーションは、水平な床面に配置されたものとする。各図面に付した矢印F、B、L、R、U、Dは、それぞれ前方向、後方向、左方向、右方向、上方向、下方向を表す。
【0030】
[第1実施形態]
<気送管ステーションの全体構成>
第1実施形態の気送管ステーション100の全体構成について、図1および図6に基づいて説明する。図1に示すように、気送管ステーション100は、気送管105に対して気送子131を送信および受信する。気送管105は、気送管ステーション100の上部に配置される上気送管105および気送管ステーション100の下部に配置される下気送管105を有する。
【0031】
気送管ステーション100は、気送通路部140と、第1送信部110と、第2送信部120とを有する。気送通路部140は、気送管105と連通可能に気送管ステーション100内に形成される。気送管ステーション100は、気送管105の途中に接続されている。より詳細には、気送通路部140は、その上端が上気送管105Uに連通可能に接続される。また、気送通路部140は、その下端が下気送管105Dに連通可能に接続される。気送通路部140は、気送管105に気送子131を送信することができ、且つ、気送管105から気送子131を受信することができるように構成される。
【0032】
気送管105には図示しないブロアが接続されている。ブロアは、気送管105に気送子131が投入されたことを検出して起動する。ブロアが気送管105に空気を送るまたは気送管105から空気を吸い出すことにより、気送管105内の気送子131を気送管ステーション100から他の気送管ステーションへ送信する。なお、気送管ステーション100は、気送管105を介して他の気送管ステーションと接続される。そして、ブロアにより、気送管ステーション100を含む気送管ステーション間で気送子131を送受信することができる。
【0033】
第1送信部110は、気送子131を送信する。第1送信部110は、外部に開口した第1送信口113を有する。第1送信部110は、気送管105に送信する予定の少なくとも1つの気送子131を第1送信口113から搬入して待機可能に構成され、且つ、待機された気送子131を気送通路部140の後述する第1気送通路部141に配置できるように構成される。
【0034】
第2送信部120は、第1送信部110より下方に配置される。第2送信部120は、気送子131を送信する。第2送信部120は、外部に開口した第2送信口123を有する。第2送信部120は、気送管105に送信する予定の少なくとも1つの気送子131を第2送信口123から搬入して待機可能に構成され、且つ、待機された気送子131を気送通路部140の後述する第2気送通路部142に配置できるように構成される。具体的には、図1(a)に示すように、第2送信部120では、後述する第2搬送部121において、後述するスライド管125に1つの気送子131Bを、そして、後述するベルトコンベア122上に2つの気送子131(131Cおよび131D)を待機させることができる。
【0035】
気送通路部140は、第1気送通路部141および第2気送通路部142を含む。第1気送通路部141は、第2気送通路部142の上方に配置される。
【0036】
第1気送通路部141は、気送管105と連通するように気送管ステーション100内に形成される。第1気送通路部141は、気送管105に気送子131を送信することができるように構成され、且つ、気送管105から気送子131を受信することができるように構成される。
【0037】
第2気送通路部142は、気送管105と連通するように気送管ステーション100内に形成される。第2気送通路部142は、気送管105に気送子131を送信することができるように構成され、且つ、気送管105から気送子131を受信することができるように構成される。
【0038】
第1送信部110は、第1気送通路部141に気送子131を搬送する第1搬送部111を含む。第1搬送部111は、第1送信管112Aと、第1受信管112Bと、第1貫通管112Cと、回転盤114と、を有する。第1送信管112Aと、第1受信管112Bと、第1貫通管112Cは、回転盤114の上に配置される。回転盤114は、円盤状の面が上下方向に垂直になるように配置される。回転盤114は、上下方向を中心軸として図1の矢印方向に回転可能に構成され、第1送信部110を、後述する第1気送通路部送信状態と第2気送通路部送信状態とに切り換え可能に構成される。回転盤114は、気送管ステーション100の利用者により操作可能な図示しない制御装置に接続される。第1搬送部111は、回転盤114が回転することにより、第1送信口113の後方に、第1送信管112Aと、第1受信管112Bと、第1貫通管112Cのいずれかが配置されるように構成される。また、第1搬送部111は、回転盤114が回転することにより、第1送信管112Aと、第1受信管112Bと、第1貫通管112Cのいずれかが第1気送通路部141を構成する。また、第1搬送部111は、回転盤114が回転することにより、受信口151の上方に、第1送信管112Aと、第1受信管112Bと、第1貫通管112Cのいずれかが配置されるように構成される。回転盤114が回転することにより、第1送信管112Aが第1気送通路部141を構成する第1送信部110の状態が、第1気送通路部送信状態である。また、回転盤114が回転することにより、第1貫通管112Cが第1気送通路部141を構成する第1送信部110の状態が、第2気送通路部送信状態である。なお、回転盤114が回転することにより、第1受信管112Bが第1気送通路部141を構成する第1送信部110の状態が、第1気送通路部受信状態である。
【0039】
図6(a)に示すように、第1送信管112Aは、上部に蓋部112A1を有し、下部が開口しており、気送子131が内部に配置できる形状で構成される。また、第1送信管112Aは、回転盤114の内周側に壁部112A2を有して、外周側が開口した気送子131が内部に配置できる形状で構成される。また、図6(d)に示すように、回転盤114の第1送信管112Aの下部には、第1送信管112A内の気送子131が下方向に通過することができる貫通孔112Ahを有する。図1に示すように、第1搬送部111は、第1送信管112Aに搬入された気送子131を、第1送信口113から第1気送通路部141に搬送する。第1搬送部111は、第1送信管112Aが第1送信口113に配置された場合に、貫通孔112Ahが気送管ステーション100の構造物により塞がるように構成される。つまり、第1搬送部111は、第1送信管112Aが第1送信口113に配置された場合に、第1送信管112Aに気送子131を搬入できるように構成される。また、第1搬送部111は、第1送信管112Aが第1気送通路部141を構成する場合に、貫通孔112Ahが下気送管105Dと連通して、気送子131が第1気送通路部141から下気送管105Dに向かって落下する。そして、第1搬送部111は、回転盤114を回転させることにより、後述する第1貫通管112Cが第1気送通路部141を構成する。第1貫通管112Cの内部空間が、気送管105と連通する。その後、第1気送通路部141から下気送管105Dに向かって落下した気送子131は、他の気送ステーションに向かって送信される。
【0040】
図6(b)に示すように、第1受信管112Bは、気送子131が内部に配置できる筒部112B1を有する。また、第1受信管112Bは、下部に設けられた下開口部112B2と、上部に設けられた上蓋部112B3とを有する。貫通孔112B2は、第1気送通路部141より下に設けられた気送通路部140または下気送管105D内の気送子131が上方向に通過することができる。蓋部112B3は、空気を通す孔を備えつつ気送子131を通過させない構造を有する。また、図6(d)に示すように、回転盤114の第1受信管112Bの下部には、気送子131が上下方向に通過することができる貫通孔112Bhを有する。図1に示すように、第1搬送部111は、第1受信管112Bで受信した気送子131を、第1気送通路部141から受信口151に搬送する。第1搬送部111は、第1受信管112Bが第1気送通路部141を構成する場合に、気送子131を、第1気送通路部141より下に設けられた気送通路部140から上に向かって移動させることにより、第1受信管112B内に収容できるように構成される。つまり、第1搬送部111は、第1受信管112Bが第1気送通路部141を構成する場合に、第1受信管112Bは、下気送管105Dと連通する。そして、第1搬送部111は、下気送管105Dから第1受信管112Bに気送子131を受信できるように構成される。また、第1搬送部111は、第1受信管112Bが受信口151の上方に配置された場合に、下開口部112B2および貫通孔112Bhが受信口151と連通するように構成される。そして、第1受信管112Bの内部空間が、受信口151と連通する。つまり、第1搬送部111は、第1受信管112Bが受信口151の上方に配置された場合に、第1受信管112Bで受信した気送子131を受信口151から下に向かって落下させる。
【0041】
図6(c)に示すように、第1貫通管112Cは、気送子131が内部を通過することができる筒部112C1を有する。また、第1貫通管112Cは、下部に気送子131を通過させることができる下開口部112C2と、上部に気送子131を通過させることができる上開口部112C3とを有する。また、図6(d)に示すように、回転盤114の第1貫通管112Cの下部には、気送子131が上下方向に通過することができる貫通孔112Chを有する。図1に示すように、第1搬送部111は、第1貫通管112Cを介して、気送子131を気送通路部140内で通過させる。第1搬送部111は、第1貫通管112Cが第1気送通路部141を構成する場合に、上気送管105Uから気送通路部140の第1貫通管112Cを通って下気送管105Dに気送子131を通過できるように構成される。また、第1搬送部111は、第1貫通管112Cが第1気送通路部141を構成する場合に、下気送管105Dから気送通路部140の第1貫通管112Cを通って上気送管105Uに気送子131を通過できるように構成される。
【0042】
第2送信部120は、第2気送通路部142に気送子131を搬送する第2搬送部121を含む。第2搬送部121は、ベルトコンベア部122と、貫通管124と、スライド管125とを有する。ベルトコンベア部122は、第2送信口123から貫通管124まで前後方向に沿って気送子131を載置可能に設けられており、気送子131を第2送信口123から貫通管124に搬送させる。ベルトコンベア部122は、前から後方向に搬送および停止可能に構成されており、ベルトコンベア部122には、複数の気送子131を待機させることができる。なお、ベルトコンベア部122は、後から前方向に搬送可能に構成されていてもよい。貫通管124は、上下方向に貫通した管であり、1つの気送子131が通る大きさで形成される。貫通管124は、ベルトコンベア部122で前から後方向に搬送された気送子131を下に向かって落下させる。スライド管125は、左右方向にスライド可能に構成され、第2送信部120を、後述する第1気送通路部送信状態と第2気送通路部送信状態とに切り換え可能に構成される。スライド管125は、気送管ステーション100の利用者により操作可能な図示しない制御装置に接続される。スライド管125は、第1気送通路部送信状態の場合に、貫通管124と連通される。スライド管125が第1気送通路部送信状態の場合、スライド管125の底部は気送管ステーション100の構造物により塞がれている。そして、スライド管125が第1気送通路部送信状態の場合に、第2送信口123から搬送された気送子131が、貫通管124からスライド管125に配置される。ベルトコンベア部122は、スライド管125に気送子131が配置されている場合は、気送子131の搬送を停止する。スライド管125は、第2気送通路部送信状態の場合に、第2気送通路部142を構成する。そして、スライド管125が第2気送通路部送信状態の場合に、スライド管125内に配置された気送子131を気送管105に送信する。
【0043】
気送管ステーション100は、第1筐体101および第2筐体102で形成される。第1筐体101は、その内部に気送通路部140、第1送信部110、および、第2送信部120の一部が構成される。また、第1筐体101には、第1送信口113が形成される。具体的には、第1筐体101の内部に構成される第2送信部120の一部は、第2搬送部121の第2気送通路部142を構成するスライド管125である。第2筐体102は、その内部に第2送信部120の一部を除く残りの部分が構成される。第2筐体102には、第2送信口123が形成される。
【0044】
<気送子の送信動作>
次に、第1実施形態の気送管ステーション100の気送子131の送信動作について、図1図3に基づいて説明する。なお、気送管ステーション100では、例えば制御装置に含まれるコントロールパネルで利用者により操作されて、第1送信部110または第2送信部120のいずれから気送子131に送信するかを選択することができる。つまり、気送管ステーション100では、特定の気送子131を優先的に送信する送信部を、第1送信部110または第2送信部120から選択することができる。
【0045】
まず、図1および図2を用いて、第1送信口113から気送子を送信する気送管ステーション100の動作について説明する。
【0046】
図1に示すように、第1送信部110では、第1送信口113の後方に第1送信管112Aが配置される位置で回転盤114が停止している。また、第1貫通管112Cが、第1気送通路部141を構成しており、第1送信部110は第2気送通路部送信状態である。そして、気送子131Aは、第1送信口113から第1送信管112Aに搬入される。なお、気送子131Aは、気送管ステーション100の使用者が手動で第1送信口113から第1送信部110に搬入されてもよいし、機械的に第1送信口113から第1送信部110に搬入されてもよい。図1に示す状態において、第1送信部110では、1つの気送子131Aが待機されている。
【0047】
図1に示すように、第2送信部120では、第2送信口123から搬入された気送子131Bがベルトコンベア部122から貫通管124を通って、スライド管125内に配置される。スライド管125は第1気送通路部送信状態であり、第2搬送部121の貫通管124と連通され、第2気送通路部142を構成していない。また、第2送信部120では、第2送信口123から搬入された気送子131C、131Dがベルトコンベア部122上で待機される。なお、ベルトコンベア部122は、スライド管125に気送子131Bが配置されているため、気送子131C、131Dの搬送を停止する。なお、気送子131B~131Dは、気送管ステーション100の使用者が手動で第2送信口123から第2送信部120に搬入されてもよいし、機械的に第2送信口123から第2送信部120に搬入されてもよい。図1に示す状態において、第2送信部120では、3つの気送子131B~131Dが待機されている。
【0048】
図2に示すように、第1送信部110では、回転盤114が回転して、第1送信管112Aが第1気送通路部141を構成する位置で停止する。つまり、第1送信部110は、第1気送通路部送信状態に切り換えられる。この際、回転盤114の貫通孔112Ahが下気送管105Dと連通する。また、第1送信管112Aの内部が、下気送管105Dと連通する。これにより、気送子131Aが下気送管105Dに向かって落下する。気送管105に接続された図示しないブロアが、気送管105に気送子131Aが投入されたことを検出する。そして、回転盤114が回転して、第1貫通管112Cが第1気送通路部141を構成し、第1貫通管112Cと気送管105が接続されるとともに、ブロアが起動し、気送子131Aが気送管105に対して送信される。なお、第2送信部120では、スライド管125は動かない。つまり、スライド管125は、図1と同様に第1気送通路部送信状態であり、第2搬送部121の貫通管124と連通され、第2気送通路部142を構成していない。
【0049】
次に、図3に基づいて、第2送信口123から気送子を送信する気送管ステーション100の動作について説明する。より詳細には、図1に示す状態から図3に示す状態に変化する場合に基づいて、気送管ステーション100で第2送信口123から気送子を送信する動作について説明する。
【0050】
図3に示すように、第2送信部120では、スライド管125が左右方向にスライドして、第2気送通路部142を構成する。つまり、スライド管125は第2気送通路部送信状態である。これにより、気送子131Bが下気送管105Dに向かって落下する。気送管105に接続された図示しないブロアが、気送管105に気送子131Bが投入されたことを検出する。そして、ブロアが起動し、気送子131Bが気送管105に対して送信される。なお、第1送信部110では、回転盤114は動かない。つまり、第1送信部110は、図1と同様に第2気送通路部送信状態である。
【0051】
<気送子の受信動作>
次に、図4および図5に基づいて、気送管ステーション100で気送子を受信する動作について説明する。
【0052】
図4に示すように、第1送信部110では、回転盤114が回転して、第1受信管112Bが第1気送通路部141を構成する位置で停止する。つまり、第1送信部110は、第1気送通路部受信状態に切り換えられる。この際、第1受信管112Bの下部は下開口部112B2で開口し、第1受信管112Bの上部は上蓋部112B3により開口している。そして、ブロアが起動されると、気送子131Eは、下気送管105Dから第1受信管112Bに受信される。
【0053】
なお、図4に示すように、第2送信部120では、第2送信口123から搬入された気送子131Bがベルトコンベア部122から貫通管124を通って、スライド管125内に配置される。スライド管125は第1気送通路部送信状態であり、第2搬送部121の貫通管124と連通され、第2気送通路部142を構成していない。また、第2送信部120では、第2送信口123から搬入された気送子131C、131Dがベルトコンベア部122上で待機される。なお、ベルトコンベア部122は、スライド管125に気送子131Bが配置されているため、気送子131C、131Dの搬送を停止する。図1に示す状態において、第2送信部120では、3つの気送子131B~131Dが待機されている。
【0054】
図5に示すように、第1送信部110では、回転盤114が回転して、第1受信管112Bが受信口151の上方に配置される。そして、第1受信管112Bの底蓋部112B2が開状態になる。そのため、第1受信管112Bで受信した気送子131が受信口151から下に向かって落下する。受信口151から落下した気送子131は、受信台152に載置される。なお、第2送信部120では、スライド管125は動かない。つまり、スライド管125は、図1と同様に第1気送通路部送信状態であり、第2搬送部121の貫通管124と連通され、第2気送通路部142を構成していない。
【0055】
第1実施形態の気送管ステーション100は、このように構成されていることから、以下の効果を有する。
【0056】
第1実施形態の気送管ステーション100は、気送子131を送信するための送信部が、第1送信部110と第2送信部120の2つある。このため、第1送信部110だけでなく、第2送信部120で気送子131を待機させることもできる。そのため、複数の気送子131を待機させることができる。また、第1送信部110だけでなく、第2送信部120から気送子131を送信することができる。第1送信部110から気送子131を送信している間に、第2送信部120で気送子131を送信する準備をすることができる。そして、第1送信部110から気送子131を送信した後すぐに、第2送信部120から気送子131を送信することができる。つまり、通常の気送子131を第1送信部110から送信することができ、また、特定の気送子131を優先的に第2送信部120から送ることができる。また、第2送信部120から気送子131を送信している間に、第1送信部110で気送子131を送信する準備をすることができる。そして、第2送信部120から気送子131を送信した後すぐに、第1送信部110から気送子131を送信することができる。つまり、通常の気送子131を第2送信部120から送信することができ、また、特定の気送子131を優先的に第1送信部110から送ることができる。以上により、第1実施形態の気送管ステーション100は、複数の気送子131を待機させるとともに、特定の気送子131を優先的に送信することができる。
【0057】
また、第1実施形態の気送管ステーション100は、第1送信口113とは異なる第2送信口123から少なくとも1つの気送子131を搬入して第2送信部120で待機させることができる。そのため、優先的に送信したい特定の気送子131を第2送信口123から搬入して第2送信部120で待機させることができる。以上により、第1実施形態の気送管ステーション100は、複数の気送子131を待機させるとともに、特定の気送子131を優先的に送信することができる。
【0058】
また、第1実施形態の気送管ステーション100は、第1筐体101および第2筐体102で形成される。そのため、第1送信口113から搬入した気送子131を気送通路部140に配置する第1送信部110が内部に構成された第1筐体101に、第2筐体102を追加することができる。つまり、第1筐体101に第2送信部120の一部を形成し、第2筐体102の第2送信口123から第2送信部120に搬入した気送子131を第1筐体101の気送通路部140に配置することができるようにする。そして、第1筐体101に、第2送信口123を有する第2送信部120が内部に形成された第2筐体102を追加する。以上により、第1実施形態の気送管ステーション100は、複数の気送子131を待機させるとともに、特定の気送子131を優先的に送信することができる。
【0059】
また、第1実施形態の気送管ステーション100は、第1送信口113から搬入した気送管105に送信する予定の気送子131を第1搬送部111から第1気送通路部141に搬送する。また、気送管105に送信する予定の気送子131を第2搬送部121から第2気送通路部142に搬送する。これにより、第1気送通路部141または第2気送通路部142のいずれから気送管105に気送子131を送信するかを選択することにより、優先的に送信すべき特定の気送子131を優先的に送信することができる。以上により、第1実施形態の気送管ステーション100は、複数の気送子131を待機させるとともに、特定の気送子131を優先的に送信することができる。
【0060】
また、第1実施形態の気送管ステーション100は、第1送信口113から搬入した気送管105に送信する予定の気送子131を第1送信部110から第1気送通路部141に搬送する。また、気送管105に送信する予定の気送子131を第2送信部120から第2気送通路部142に搬送する。第1気送通路部141および第2気送通路部142は、第1気送通路部送信状態および第2気送通路部送信状態を切り換えることにより、第1気送通路部141および第2気送通路部142のいずれから気送子131を送信するかを選択することができる。これにより、第1気送通路部141または第2気送通路部142に待機させた優先的に送信すべき特定の気送子131を優先的に送信することができる。以上により、第1実施形態の気送管ステーション100は、複数の気送子131を待機させるとともに、特定の気送子131を優先的に送信することができる。
【0061】
また、第1実施形態の気送管ステーション100は、気送通路部140で受信した気送子131を受信口151から受け取ることができる。
【0062】
また、第1実施形態の気送管ステーション100は、第2送信部120に複数の気送子131を待機させることができる。以上により、第1実施形態の気送管ステーション100は、複数の気送子131を待機させるとともに、特定の気送子131を優先的に送信することができる。
【0063】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の気送管ステーション200の全体構成について、図7に基づいて説明する。第2実施形態の気送管ステーション200について、第1実施形態の気送管ステーション100と同じ部材については、同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0064】
図7に示すように、気送管ステーション200は、気送管105に対して気送子131を送信および受信する。
【0065】
気送管ステーション200は、気送通路部240と、第1送信部110と、第2送信部220とを有する。第2送信部220は、第1送信部110より上方に配置される。気送通路部240は、第1気送通路部241および第2気送通路部242を含む。第1気送通路部241は、第2気送通路部242の下方に配置される。
【0066】
第1送信部110は、第1実施形態と同じ構成である。第1送信部110は、気送子131を送信する。第1送信部110は、外部に開口した第1送信口113を有する。第1送信部110は、気送管105に送信する予定の少なくとも1つの気送子131を第1送信口113から搬入して、気送通路部140の第1気送通路部241にその気送子131を配置できるように構成される。
【0067】
第2送信部220は、気送子131を送信する。第2送信部220は、外部に開口した第2送信口223を有する。第2送信部220は、気送管105に送信する予定の少なくとも1つの気送子131を第2送信口223から搬入して待機可能に構成され、且つ、待機された気送子131を気送通路部240の第2気送通路部242に配置できるように構成される。
【0068】
第2送信部220は、第2気送通路部242に気送子131を搬送する第2搬送部221を含む。第2搬送部221は、ベルトコンベア部222と、貫通管224と、スライド管225と、昇降機構226とを有する。ベルトコンベア部222は、第2送信口223から貫通管224まで前後方向に沿って気送子131を載置可能に設けられており、気送子131を第2送信口223から貫通管224に搬送させる。ベルトコンベア部222は、前から後方向に搬送および停止可能に構成されており、ベルトコンベア部222には、複数の気送子131を待機させることができる。なお、ベルトコンベア部222は、後から前方向に搬送可能に構成されていてもよい。貫通管224は、上下方向に貫通した管であり、1つの気送子131が通る大きさで形成される。昇降機構226は、貫通管224の直下に配置される。昇降機構226は、上下方向に昇降可能に構成される。昇降機構226は、ベルトコンベア部222からその上面に搬送された気送子131を上昇させて、貫通管224を通ってスライド管225に配置させる。スライド管225は、左右方向にスライド可能に構成され、第2送信部220を、後述する第1気送通路部送信状態と第2気送通路部送信状態とに切り換え可能に構成される。なお、図7(a)に第1気送通路部送信状態のスライド管225Aおよび第2気送通路部送信状態のスライド管225Bを示す。スライド管225は、気送管ステーション200の利用者により操作可能な図示しない制御装置に接続される。スライド管225は、第1気送通路部送信状態の場合(つまり、スライド管225Aの位置に配置される場合)に、貫通管224と連通される。スライド管225が第1気送通路部送信状態の場合に、第2送信口223から搬送された気送子131が、昇降機構226により、貫通管224を通ってスライド管225に配置される。ベルトコンベア部222は、昇降機構226が上昇状態であり、スライド管225に気送子131が配置されている場合は、気送子131の搬送を停止する。スライド管225は、第2気送通路部送信状態の場合に、第2気送通路部242を構成する。そして、スライド管225が第2気送通路部送信状態の場合(つまり、スライド管225Bの位置に配置される場合)に、スライド管225内に配置された気送子131を気送管105に送信する。スライド管225が第2気送通路部送信状態の場合に、昇降機構226が下降して、ベルトコンベア部222が気送子131を昇降機構226上に搬送する。
【0069】
第2実施形態の気送管ステーション200は、このように構成されていることから、第1実施形態の気送管ステーション100と同様の効果を有する。
【0070】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の気送管ステーション300について、図8Aおよび図8Bに基づいて説明する。第3実施形態の気送管ステーション300について、第1実施形態の気送管ステーション100と同じ部材については、同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0071】
図8Aおよび図8Bに示すように、気送管ステーション300は、気送管105に対して気送子131を送信および受信する。気送管105は、気送管ステーション300の上部に配置される上気送管105Uおよび気送管ステーション300の下部に配置される下気送管105Dを有する。
【0072】
気送管ステーション300は、気送通路部340と、第1送信部310と、第2送信部320とを有する。気送通路部340は、気送管105と連通可能に気送管ステーション300内に形成される。気送通路部340は、第1気送通路部341を含む。気送管ステーション300は、気送管105の途中に接続されている。より詳細には、気送通路部340は、その上端が上気送管105Uに連通可能に接続される。また、気送通路部340は、その下端が下気送管105Dに連通可能に接続される。気送通路部340は、気送管105に気送子131を送信することができ、且つ、気送管105から気送子131を受信することができるように構成される。
【0073】
第1送信部310は、気送子131を送信する。第1送信部310は、外部に開口した第1送信口313を有する。第1送信部310は、気送管105に送信する予定の少なくとも1つの気送子131を第1送信口313から搬入して待機可能に構成され、且つ、待機された気送子131を気送通路部340の第1気送通路部341に配置できるように構成される。
【0074】
第2送信部320は、第1送信部310の左方に配置される。第2送信部320は、気送子131を送信する。第2送信部320は、外部に開口した第2送信口323を有する。第2送信部320は、気送管105に送信する予定の少なくとも1つの気送子131を第2送信口323から搬入して待機可能に構成され、且つ、待機された気送子131を気送通路部340の第1気送通路部341に配置できるように構成される。
【0075】
第1気送通路部341は、気送管105と連通するように気送管ステーション300内に形成される。第1気送通路部341は、気送管105に気送子131を送信することができるように構成され、且つ、気送管105から気送子131を受信することができるように構成される。
【0076】
第1送信部310は、第1気送通路部341に気送子131を搬送する第1搬送部311を含む。第1搬送部311は、第1ベルトコンベア部312と、昇降機構317と、貫通管319とを有する。第1ベルトコンベア部312は、気送子131を第1送信口313から昇降機構317に搬送させる。第1ベルトコンベア部312には、気送子131Aを含む複数の気送子131を待機させることができる。貫通管319は、上下方向に貫通した管であり、1つの気送子131が通る大きさで形成される。昇降機構317は、貫通管319の直下に配置される。第1送信口313から搬送された気送子131は、第1ベルトコンベア部312から、昇降機構317に搬送される。昇降機構317は、上下方向に昇降可能に構成される。昇降機構317は、その上面に搬送された気送子131を上昇させて、貫通管319を通って送受信機構330の送信管331に配置させる。
【0077】
第2送信部320は、第1気送通路部341に気送子131を搬送する第2搬送部321を含む。第2搬送部321は、第2ベルトコンベア部322を有する。図8Bに示すように、第2ベルトコンベア部322は、合流点318で第1ベルトコンベア部312と合流する。第2ベルトコンベア部322は、気送子131を第2送信口323から第1ベルトコンベア部312に搬送させる。第2送信口323から搬送された気送子131は、第2ベルトコンベア部322から第1ベルトコンベア部312を通って、昇降機構317に搬送される。第2ベルトコンベア部322には、気送子131Bを含む複数の気送子131を待機させることができる。なお、合流点318には図示しない優先搬送機構が備えられてよい。優先搬送機構は、昇降機構317に搬送する気送子131を、第1送信口313から搬送された気送子または第2送信口323から搬送された気送子のいずれにするかを選択できるように構成される。
【0078】
送受信機構330は、送信管331と、受信管332と、回転盤333と、を有する。送信管331および受信管332は、回転盤333の上に配置される。回転盤333は、円盤状の面が上下方向に垂直になるように配置される。回転盤333は、上下方向を中心軸として回転可能に構成され、送信状態および受信状態に切り換え可能に構成される。回転盤333は、気送管ステーション300の利用者により操作可能な図示しない制御装置に接続される。気送管ステーション300では、例えば制御装置に含まれるコントロールパネルで利用者により操作されて、気送子131を送信するかまたは受信するかを選択することができる。利用者の操作により、回転盤333は、送信状態および受信状態に切り換えられる。送受信機構330は、回転盤333が回転することにより、送信管331と受信管332のいずれかが、第1気送通路部341を構成する。回転盤333が回転することにより、送信管331が第1気送通路部341を構成する送受信機構330の状態が、送信状態である。また、回転盤333が回転することにより、受信管332が第1気送通路部341を構成する送受信機構330の状態が、受信状態である。
【0079】
送信管331は、下端に下部が開口した下開口部331Aおよび上端に上部が開口した上開口部331Bを有し、気送子131が内部に配置できる形状で構成される。なお、回転盤333は、送信管331の下開口部331Aを上下方向に開口させて気送子131を上下方向に通過させることができる孔部333Aを有する。受信管332は、下端に下部が開口した下開口部332Aおよび上端に上部が開口した上開口部332Bを有し、気送子131が内部に配置できる形状で構成される。なお、回転盤333は、受信管332の下開口部332Aを上下方向に開口および閉口可能に構成される開閉可能な蓋部333Bを有する。蓋部333Bが受信管332の下開口部332Aを上下方向に開口させた場合は、気送子131を上下方向に通過させることができる。蓋部333Bが受信管332の下開口部332Aを上下方向に閉口させた場合は、気送子131を受信管332内に配置させることができる。
【0080】
送受信機構330が、第1送信口313または第2送信口323から搬入された気送子131を送信する場合について説明する。まず、気送子131を送信する場合、送受信機構330は、受信状態であり、送信管331が貫通孔319と連通している。第1搬送部311は、第1送信口313から搬送された気送子131を、昇降機構317に搬送する。または、第2搬送部321は、第2送信口323から搬送された気送子131を、昇降機構317に搬送する。そして、昇降機構317は、第1送信口313または第2送信口323から搬送された気送子131を上昇させて、送信管331内に配置する。次に、送受信機構330は、制御装置により、回転盤333が受信状態から送信状態に切り換わる。送受信機構330は、回転盤333が受信状態から送信状態に切り換わる際、回転盤333の孔部333Aが気送管ステーション300の構造物により塞がるように構成される。そして、送受信機構330は、送信管331が第1気送通路部341を構成する。つまり、送信管331が下気送管105Dおよび上気送管105Uと連通する。そして、送信管331内に配置された気送子131が気送通路部340に配置されて、下に向かって落下する。気送管105に接続された図示しないブロアが、気送管105に気送子131が投入されたことを検出する。そして、ブロアが起動し、気送子131が気送管105に対して送信される。
【0081】
送受信機構330が、気送子131を受信する場合について説明する。まず、気送子131を送信する場合、制御装置により、送受信機構330が受信状態に切り換えられて、受信管332が第1気送通路部341を構成する。このとき、送受信機構330は、受信管332が上気送管105Uのみと連通し、回転盤333の蓋部333Bが閉口している。つまり、受信管332が第1気送通路部341を構成する際に、上気送管105Uから受信管332内に気送子131を受信できるように構成される。受信管332が気送子131を受信すると、送受信機構330は、回転盤333が回転されて、受信管332が貫通孔319の上方に配置される。昇降機構317が上昇すると共に、受信管332が貫通孔319と連通するように、回転盤333の蓋部333Bが開口するように構成される。そして、受信管332で受信した気送子131を昇降機構317により貫通孔319を通って下降される。昇降機構317により加工された気送子131は、図示しない搬送部により、受信口350(図8A参照)に搬出される。なお、受信口350は、受信した複数の気送子を待機させることができるように構成されてもよい。また、受信口350は、図8Bでは図示を省略している。
【0082】
気送管ステーション300は、第1筐体301のみで形成される。第1筐体301は、その内部に気送通路部340、第1送信部310、および、第2送信部320が構成される。また、第1筐体301には、第1送信口313および第2送信口323が形成される。
【0083】
第3実施形態の気送管ステーション300は、このように構成されていることから、以下の効果を有する。
【0084】
第3実施形態の気送管ステーション300は、気送子131を送信するための送信部が、第1送信部310と第2送信部320の2つある。このため、第1送信部310だけでなく、第2送信部320で気送子131を待機させることもできる。そのため、複数の気送子131を待機させることができる。また、第1送信部310だけでなく、第2送信部320から気送子131を送信することができる。第1送信部310から気送子131を送信している間に、第2送信部320で気送子131を送信する準備をすることができる。そして、第1送信部310から気送子131を送信した後すぐに、第2送信部320から気送子131を送信することができる。つまり、通常の気送子131を第1送信部310から送信することができ、また、特定の気送子131を優先的に第2送信部320から送ることができる。また、第2送信部320から気送子131を送信している間に、第1送信部310で気送子131を送信する準備をすることができる。そして、第2送信部320から気送子131を送信した後すぐに、第1送信部310から気送子131を送信することができる。つまり、通常の気送子131を第2送信部320から送信することができ、また、特定の気送子131を優先的に第1送信部310から送ることができる。以上により、第3実施形態の気送管ステーション300は、複数の気送子131を待機させるとともに、特定の気送子131を優先的に送信することができる。
【0085】
また、第3実施形態の気送管ステーション300は、第1送信口313とは異なる第2送信口323から少なくとも1つの気送子131を搬入して第2送信部320で待機させることができる。そのため、優先的に送信したい特定の気送子131を第2送信口323から搬入して第2送信部320で待機させることができる。以上により、第3実施形態の気送管ステーション300は、複数の気送子131を待機させるとともに、特定の気送子131を優先的に送信することができる。
【0086】
また、第3実施形態の気送管ステーション300は、第1送信口313から搬入した気送管105に送信する予定の気送子131を第1搬送部311から第1気送通路部341に搬送する。また、気送管105に送信する予定の気送子131を第2搬送部321から第1気送通路部341に搬送する。これにより、第1搬送部311または第2搬送部321のいずれから気送管105に気送子131を送信するかを選択することにより、優先的に送信すべき特定の気送子131を送信することができる。以上により、第3実施形態の気送管ステーション300は、複数の気送子131を待機させるとともに、特定の気送子131を優先的に送信することができる。
【0087】
また、第3実施形態の気送管ステーション300は、気送通路部340で受信した気送子131を受信口350から受け取ることができる。
【0088】
また、第3実施形態の気送管ステーション300は、第1送信部310に複数の気送子131を待機させることができる。以上により、第3実施形態の気送管ステーション300は、複数の気送子131を待機させるとともに、特定の気送子131を優先的に送信することができる。
【0089】
また、第3実施形態の気送管ステーション300は、第2送信部320に複数の気送子131を待機させることができる。以上により、第3実施形態の気送管ステーション300は、複数の気送子131を待機させるとともに、特定の気送子131を優先的に送信することができる。
【0090】
[第4実施形態]
次に、第4実施形態の気送管ステーション400について、図9図14に基づいて説明する。第4実施形態の気送管ステーション400について、第1実施形態の気送管ステーション100と同じ部材については、同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0091】
<気送管ステーションの全体構成>
第4実施形態の気送管ステーション400の全体構成について、図9図12および図14に基づいて説明する。図9に示すように、気送管ステーション400は、気送管105に対して気送子131を送信および受信する。気送管105は、気送管ステーション400の上部に配置される上気送管105および気送管ステーション400の下部に配置される下気送管105を有する。
【0092】
気送管ステーション400は、気送通路部440と、第1送信部410と、第2送信部420と、内容物自動取り出し機構450とを有する。気送通路部440は、気送管105と連通可能に気送管ステーション400内に形成される。気送管ステーション400は、気送管105の途中に接続されている。より詳細には、気送通路部440は、その上端が上気送管105Uに連通可能に接続される。また、気送通路部440は、その下端が下気送管105Dに連通可能に接続される。気送通路部440は、気送管105に気送子131を送信することができ、且つ、気送管105から気送子131を受信することができるように構成される。
【0093】
第1送信部410は、気送子131を送信する。第1送信部110は、外部に開口した第1送信口413を有する。第1送信部410は、気送管105に送信する予定の少なくとも1つの気送子131を第1送信口413から搬入して待機可能に構成され、且つ、待機された気送子131を気送通路部440の後述する第1気送通路部441に配置できるように構成される。
【0094】
第2送信部420は、第1送信部410より下方に配置される。第2送信部420は、気送子131を送信する。第2送信部120は、気送管105に送信する予定の少なくとも1つの気送子131を内容物自動取り出し機構450から搬入して待機可能に構成され、且つ、待機された気送子131を気送通路部440の後述する第2気送通路部442に配置できるように構成される。
【0095】
気送通路部440は、第1気送通路部441および第2気送通路部442を含む。第1気送通路部441は、第2気送通路部442の上方に配置される。
【0096】
第1気送通路部441は、気送管105と連通するように気送管ステーション400内に形成される。第1気送通路部441は、気送管105に気送子131を送信することができるように構成され、且つ、気送管105から気送子131を受信することができるように構成される。
【0097】
第2気送通路部442は、気送管105と連通するように気送管ステーション100内に形成される。第2気送通路部442は、気送管105に気送子131を送信することができるように構成される。
【0098】
第1送信部410は、第1気送通路部441に気送子131を搬送する第1搬送部411を含む。第1搬送部411は、ベルトコンベア部414と、送受信機構412を有する。ベルトコンベア部414は、気送子131を第1送信口413から送受信機構412の後述する送信管412Aに搬送させる。ベルトコンベア部414には、気送子131Aを含む複数の気送子131を待機させることができる。
【0099】
送受信機構412は、送信管412Aと、受信管412Bと、回転盤412Cと、を有する。送信管412Aおよび受信管412Bは、回転盤412Cの上に配置される。回転盤412Cは、円盤状の面が上下方向に垂直になるように配置される。回転盤412Cは、上下方向を中心軸として回転可能に構成され、送信状態および受信状態に切り換え可能に構成される。回転盤412Cは、気送管ステーション300の利用者により操作可能な図示しない制御装置に接続される。気送管ステーション300では、例えば制御装置に含まれるコントロールパネルで利用者により操作されて、気送子131を送信するかまたは受信するかを選択することができる。利用者の操作により、回転盤412Cは、送信状態および受信状態に切り換えられる。送受信機構412は、回転盤412Cが回転することにより、送信管412Aと受信管412Bのいずれかが、第1気送通路部441を構成する。回転盤412Cが回転することにより、送信管412Aが第1気送通路部441を構成する送受信機構412の状態が、送信状態である。また、回転盤412Cが回転することにより、受信管412Bが第1気送通路部441を構成する送受信機構412の状態が、受信状態である。
【0100】
送信管412Aは、下端に下部が開口した下開口部(図示せず)、上端に上部が開口した上開口部(図示せず)、および、前部が開口してベルトコンベア部414に連通する前開口部(図示せず)を有し、気送子131が内部に配置できる形状で構成される。なお、回転盤412Cは、回転盤412Cは、送信管412Aの下開口部を上下方向に開口および閉口可能に構成される開閉可能な蓋部(図示せず)を有する。蓋部が送信管412Aの下開口部を上下方向に開口させた場合は、気送子131を上下方向に通過させることができる。蓋部が送信管412Aの下開口部を上下方向に閉口させた場合は、気送子131を送信管412A内に配置させることができる。受信管412Bは、下端に下部が開口した下開口部(図示せず)および上端に上部が開口した上開口部(図示せず)を有し、気送子131が内部に配置できる形状で構成される。なお、回転盤412Cは、受信管412Bの下開口部を上下方向に開口および閉口可能に構成される開閉可能な蓋部(図示せず)を有する。蓋部が受信管412Bの下開口部を上下方向に開口させた場合は、気送子131を上下方向に通過させることができる。蓋部が受信管412Bの下開口部を上下方向に閉口させた場合は、気送子131を受信管412B内に配置させることができる。
【0101】
図12に示すように、内容物自動取り出し機構450は、内容物自動取り出し部451と、ベルトコンベア部452と、貫通孔453とを有する。内容物自動取り出し機構450は、第1送信部410より下方に配置される。内容物自動取り出し部451は、気送子131の底蓋部(図示せず)を開いて気送子131の内容物を自動的に取り出す。そして、内容物自動取り出し部451は、気送子131から取り出した内容物を、気送管ステーション400の外部に放出する。なお、内容物自動取り出し部451の構成は従来の構成を用いることができ、その詳細な構成については記載を省略する。ベルトコンベア部452は、貫通孔453から落下された気送子131を内容物自動取り出し部451に搬送する。貫通孔453は、上下方向に貫通した管であり、1つの気送子131が通る大きさで形成される。貫通孔453は、回転盤412Cが送信状態である場合に、回転盤412Cの受信管412Bの下開口部を上下方向に開口および閉口可能に構成される開閉可能な蓋部の下方に配置される。蓋部が受信管412Bの下開口部を上下方向に開口させた場合は、受信管412Bと貫通孔453が連通する。
【0102】
第2送信部420は、第2気送通路部442に気送子131を搬送する第2搬送部421を含む。第2搬送部421は、ベルトコンベア部422と、貫通管423と、スライド管424とを有する。ベルトコンベア部422は、気送子131を内容物自動取り出し部451から貫通管423に搬送させる。貫通管423は、上下方向に貫通した管であり、1つの気送子131が通る大きさで形成される。貫通管423は、ベルトコンベア部422から搬送された気送子131を下に向かって落下させる。図14に示すように、スライド管424は、前後方向にスライド可能に構成され、第1気送通路部送信状態および第2気送通路部送信状態を切り換え可能に構成される。スライド管424は、気送子131を収容できる大きさで形成され、上端および下端が開口している。スライド管424は、図示しない制御装置に接続される。スライド管424は、第1気送通路部送信状態の場合に、スライド管424Aの位置に配置され、スライド管424の上端は貫通管423と連通される。なお、スライド管424Aの位置では、スライド管424の下端は、気送管ステーション400の構造物により塞がれている。スライド管424は、第2気送通路部送信状態の場合に、スライド管424Bの位置に配置され、第2気送通路部442を構成する。なお、スライド管424Bの位置では、スライド管424の上端および下端は開口して、気送通路部440に連通している。そして、スライド管424が第2気送通路部送信状態の場合に、スライド管424内に配置された気送子131を気送管105に送信する。
【0103】
気送管ステーション400は、第1筐体401のみで形成される。第1筐体401は、その内部に気送通路部440、第1送信部410、第2送信部420、および、内容物自動取り出し機構450が構成される。また、第1筐体401には、第1送信口413が形成される。
【0104】
<気送子の送受信動作>
気送管ステーション400が、第1送信口413から搬入された気送子131Aを送信する場合について、図9および図10に基づいて説明する。まず、図9に示すように、気送子131Aを送信する場合、送受信機構412は、受信状態であり、送信管412Aがベルトコンベア部414と連通している。また、回転盤412Cの蓋部は送信管412Aの下開口部を上下方向に閉口している。第1搬送部411は、第1送信口413から搬送された気送子131を、ベルトコンベア部414から送信管412Aに搬送して、送信管412A内に配置する。次に、図10に示すように、送受信機構412は、制御装置により、回転盤412Cが受信状態から送信状態に切り換わる。送受信機構412は、送信管412Aが第1気送通路部441を構成する。つまり、送信管412Aが下気送管105Dおよび上気送管105Uと連通する。また、回転盤412Cの蓋部は送信管412Aの下開口部を開口する。そして、送信管412A内に配置された気送子131Aが気送通路部440に配置されて、下に向かって落下する。気送管105に接続された図示しないブロアが、気送管105に気送子131Aが投入されたことを検出する。そして、ブロアが起動し、気送子131Aが気送管105に対して送信される。
【0105】
気送管ステーション400が、気送子131Aを受信する場合について、図11および図12に基づいて説明する。まず、図11に示すように、気送子131Aを送信する場合、制御装置により、送受信機構412が受信状態に切り換えられて、受信管412Bが第1気送通路部441を構成する。このとき、送受信機構412は、受信管412Bが上気送管105Uのみと連通し、回転盤412Cの蓋部は、受信管412Bの下開口部を上下方向に閉口している。つまり、受信管412Bが第1気送通路部441を構成する際に、上気送管105Uから受信管412B内に気送子131Aを受信できるように構成される。次に、送受信機構412は、回転盤412Cが回転されて、受信状態から送信状態に切り換えられて、回転盤412Cの蓋部は、受信管412Bの下開口部を上下方向に閉口する。このとき、図12に示すように、受信管412Bの下開口部は、内容物自動取り出し機構450の貫通孔454に連通する。そして、受信管412Bに受信された気送子131Aは、貫通孔454を通って下に向かって落下して、ベルトコンベア部452に載置される。ベルトコンベア部452に載置された気送子131Aは、内容物自動取り出し部451に搬送されて、内容物が自動的に取り出される。
【0106】
気送管ステーション400が、受信した気送子131Aを送信する場合について、図13および図14に基づいて説明する。まず、図13に示すように、内容物自動取り出し部451で内容物が自動的に取り出された気送子131Aは、ベルトコンベア部422により、貫通孔423に搬送される。この時、スライド管424は、第1気送通路部送信状態の場合に、スライド管424Aの位置に配置される。つまり、スライド管424は、貫通孔423の直下に配置されている。つまり、貫通孔423とスライド管424は連通している。これにより、気送子131Aは、貫通孔423を通って下に向かって落下して、スライド管424内に配置される。次に、図14に示すように、スライド管424が、第2気送通路部送信状態に切り換えられ、スライド管424Aの位置からスライド管424Bの位置に移動され、第2気送通路部442を構成する。スライド管424Bの位置では、スライド管424の上端および下端は開口して、気送通路部440に連通している。そして、スライド管424が第2気送通路部送信状態の場合に、スライド管424内に配置された気送子131Aが下に向かって落下する。気送管105に接続された図示しないブロアが、気送管105に気送子131Aが投入されたことを検出する。そして、ブロアが起動し、気送子131Aが気送管105に対して送信される。
【0107】
第4実施形態の気送管ステーション400は、このように構成されていることから、以下の効果を有する。
【0108】
第4実施形態の気送管ステーション400は、気送子131を送信するための送信部が、第1送信部410と第2送信部420の2つある。このため、第1送信部410だけでなく、第2送信部420で気送子131を待機させることもできる。そのため、複数の気送子131を待機させることができる。また、第1送信部410だけでなく、第2送信部420から気送子131を送信することができる。第1送信部410から気送子131を送信している間に、第2送信部420で気送子131を送信する準備をすることができる。そして、第1送信部410から気送子131を送信した後すぐに、第2送信部420から気送子131を送信することができる。つまり、通常の気送子131を第1送信部410から送信することができ、また、特定の気送子131を優先的に第2送信部420から送ることができる。また、第2送信部420から気送子131を送信している間に、第1送信部410で気送子131を送信する準備をすることができる。そして、第2送信部420から気送子131を送信した後すぐに、第1送信部410から気送子131を送信することができる。つまり、通常の気送子131を第2送信部420から送信することができ、また、特定の気送子131を優先的に第1送信部410から送ることができる。以上により、第4実施形態の気送管ステーション400は、複数の気送子131を待機させるとともに、特定の気送子131を優先的に送信することができる。
【0109】
また、第4実施形態の気送管ステーション400は、第1送信口413から搬入した気送管105に送信する予定の気送子131を第1搬送部411から第1気送通路部441に搬送する。また、気送管105に送信する予定の気送子131を第2搬送部421から第2気送通路部442に搬送する。これにより、第1気送通路部441または第2気送通路部442のいずれから気送管105に気送子131を送信するかを選択することにより、優先的に送信すべき特定の気送子131を優先的に送信することができる。以上により、第4実施形態の気送管ステーション400は、複数の気送子131を待機させるとともに、特定の気送子131を優先的に送信することができる。
【0110】
また、第4実施形態の気送管ステーション400は、第1送信口413から搬入した気送管105に送信する予定の気送子131を第1送信部410から第1気送通路部441に搬送する。また、気送管105に送信する予定の気送子131を第2送信部420から第2気送通路部442に搬送する。第1気送通路部441および第2気送通路部442は、第1気送通路部送信状態および第2気送通路部送信状態を切り換えることにより、第1気送通路部441および第2気送通路部442のいずれから気送子131を送信するかを選択することができる。これにより、第1気送通路部441または第2気送通路部442に待機させた優先的に送信すべき特定の気送子131を優先的に送信することができる。以上により、第4実施形態の気送管ステーション400は、複数の気送子131を待機させるとともに、特定の気送子131を優先的に送信することができる。
【0111】
また、第4実施形態の気送管ステーション400は、気送通路部440で受信した気送子131について、収容物を取り出した後、第2送信部420で待機させることができる。そして、気送通路部440から送信することができる。以上により、第4実施形態の気送管ステーション400は、複数の気送子131を待機させるとともに、特定の気送子131を優先的に送信することができる。
【0112】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。また、後述する変更例は適宜組み合わせて実施することができる。
【0113】
上記第1実施形態の気送管ステーション100は、気送管105の途中に接続されている。しかしながら、気送管ステーションは、気送管の端部に接続されて良い。具体的に、第1実施形態の変形例について、図15に基づいて説明する。第1実施形態の変形例の気送管ステーション500について、第1実施形態の気送管ステーション100と同じ部材については、同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0114】
図15に示すように、気送管ステーション500は、気送通路部540と、第1送信部110と、第2送信部120とを有する。気送通路部540は、気送管505と連通可能に気送管ステーション500内に形成される。気送管ステーション500は、気送管505の端部に接続されている。より詳細には、気送通路部540は、その上端が上気送管505Uに連通可能に接続される。また、気送通路部140は、その下端が気送管ステーション500内に配置される。気送通路部540は、気送管505に気送子131を送信することができ、且つ、気送管505から気送子131を受信することができるように構成される。
【0115】
気送管505には図示しないブロアが接続されている。ブロアは、気送管505に気送子131が投入されたことを検出して起動する。ブロアが気送管505に空気を送るまたは気送管505から空気を吸い出すことにより、気送管505内の気送子131を気送管ステーション500から他の気送管ステーションへ送信する。なお、気送管ステーション500は、気送管505を介して他の気送管ステーションと接続される。そして、ブロアにより、気送管ステーション500を含む気送管ステーション間で気送子131を送受信することができる。
【0116】
上記第1実施形態の気送管ステーション100において、第2送信部120の第2搬送部121は、ベルトコンベア部122を含む。しかしながら、第2搬送部121は、ベルトコンベア部122に換えて、気送子131を搬送可能なローラ部を含むでもよい。第2実施形態の気送管ステーション200、第3実施形態の気送管ステーション300および第4実施形態の気送管ステーション400に含まれるベルトコンベア部も同様である。
【0117】
上記第3実施形態の気送管ステーション300において、送受信機構330は、回転盤333を有する。しかしながら、送受信機構330は、下端部に開閉可能な蓋部を設けたスライド管であってもよい。
【0118】
上記第3実施形態の気送管ステーション300において、気送管ステーション300は、第1筐体301のみで形成される。しかしながら、気送管ステーション300は、第1筐体および第2筐体で形成されてよい。この場合、第2送信部320は、第2送信口323を含む一部が、第2筐体に配置される。
【0119】
上記第4実施形態の気送管ステーション400において、第1搬送部411は、送信管412Aと、受信管412Bと、回転盤412Cとを有する送受信機構412を含む。しかしながら、気送管ステーション400は、送受信機構412にかえて、第1実施形態の気送管ステーション100の第1送信管112Aと、第1受信管112Bと、第1貫通管112Cと、回転盤114と、を有してもよい。この場合、気送管ステーション400の第1送信部410による気送子131の送受信動作は、第1実施形態の気送管ステーション100第1送信部110による気送子131の送受信動作と同様となる。
【符号の説明】
【0120】
100、200、300、400、500 気送管ステーション
101 第1筐体
102 第2筐体
105、505 気送管
110、310、410 第1送信部
111、311、411 第1搬送部
113、313、413 第1送信口
120、220、320、420 第2送信部
121、221、321、421 第2搬送部
123、223、323 第2送信口
131、131A、131B、131C、131D、131E 気送子
140、240、340、440、540 気送通路部
141、241、341、441 第1気送通路部
142、242、442 第2気送通路部
151、350 受信口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15