(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-01
(45)【発行日】2023-03-09
(54)【発明の名称】搬送ユニット及びこれを有する基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20230302BHJP
B25J 15/00 20060101ALI20230302BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B25J15/00 Z
(21)【出願番号】P 2020123821
(22)【出願日】2020-07-20
【審査請求日】2021-08-24
(31)【優先権主張番号】10-2019-0088354
(32)【優先日】2019-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】コン,テ キュン
(72)【発明者】
【氏名】サン,ジン ソン
(72)【発明者】
【氏名】ハン,キウォン
【審査官】船越 亮
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第09943969(US,B2)
【文献】特開2008-264923(JP,A)
【文献】特開平04-262555(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0117000(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
B25J 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を搬送するユニットにおいて、
支持体と、
基板が置かれる第1ハンドと、
前記第1ハンドと積層されるように位置され、基板が置かれる第2ハンドと、
前記支持体に提供され、前記第1ハンドを支持する第1支持ロードの移動を案内する第1ガイドレールと、
前記支持体に提供され、前記第2ハンドを支持する第2支持ロードの移動を案内する第2ガイドレールと、
前記支持体の内部に提供される排気流路を減圧する減圧部材と、
を含み、
前記排気流路は、
前記第1ガイドレールに連通されるように提供される第1流路と、
前記第2ガイドレールに連通されるように提供される第2流路と、
前記第1流路と前記第2流路が合わさる第3流路と、
を含み、
前記減圧部材は、前記第3流路を減圧
し、
前記第1ガイドレールは、前記支持体の側面に形成され、
前記第2ガイドレールは、前記支持体の上面に形成される、
搬送ユニット。
【請求項2】
前記第1流路と前記第2流路の各々は、折れ曲がるように提供される屈曲部を有する
、請求項1に記載の搬送ユニット。
【請求項3】
基板を搬送するユニットにおいて、
支持体と、
基板が置かれる第1ハンドと、
前記第1ハンドと積層されるように位置され、基板が置かれる第2ハンドと、
前記支持体に提供され、前記第1ハンドを支持する第1支持ロードの移動を案内する第1ガイドレールと、
前記支持体に提供され、前記第2ハンドを支持する第2支持ロードの移動を案内する第2ガイドレールと、
前記支持体の内部に提供される排気流路を減圧する減圧部材と、
を含み、
前記排気流路は、
前記第1ガイドレールに連通されるように提供される第1流路と、
前記第2ガイドレールに連通されるように提供される第2流路と、
前記第1流路と前記第2流路が合わさる第3流路と、
を含み、
前記減圧部材は、前記第3流路を減圧し、
前記支持体は、
前記排気流路、前記第1ガイドレール、そして前記第2ガイドレールが提供される本体と、
前記第1流路内に位置され、前記第1流路内の気流動線が迂回されるように気流の流れを干渉する第1隔壁と、
前記第2流路内に位置され、前記第2流路内の気流動線が迂回されるように気流の流れを干渉する第2隔壁と、
を含み、
前記第3流路は、前記第1流路及び前記第2流路に比べて前記本体の中心軸にさらに近く位置される
、
搬送ユニット。
【請求項4】
前記第1流路と前記第2流路の各々は、折れ曲がるように提供される屈曲部を有する、請求項3に記載の搬送ユニット。
【請求項5】
前記第1隔壁は、前記第1ガイドレールの内側で前記第1ガイドレールと対向するように位置される
、請求項
3または4に記載の搬送ユニット。
【請求項6】
前記第1隔壁は、前記第1流路を形成する天井面から下に延長され、前記第1流路を形成する底面から離隔されるように位置される
、請求項5に記載の搬送ユニット。
【請求項7】
前記第2隔壁は、前記第2ガイドレールの下で前記第2ガイドレールと対向するように位置される
、請求項
3または4に記載の搬送ユニット。
【請求項8】
前記第3流路は、前記第1流路と前記第2流路が合わさり、前記中心軸に近づくなる方向に延長される第1領域と前記第1領域から下に延長される第2領域を有し、
前記第1領域は、前記第1隔壁の下端より高く位置される
、
請求項
3乃至請求項7のいずれかの一項に記載の搬送ユニット。
【請求項9】
基板を搬送するユニットにおいて、
支持体と、
基板が置かれる第1ハンドと、
前記第1ハンドと積層されるように位置され、基板が置かれる第2ハンドと、
前記支持体に提供され、前記第1ハンドを支持する第1支持ロードの移動を案内する第1ガイドレールと、
前記支持体に提供され、前記第2ハンドを支持する第2支持ロードの移動を案内する第2ガイドレー
ルと、
を含み、
前記第1ガイドレールは、前記支持体の側面に形成され、
前記第2ガイドレールは、前記支持体の上面に形成される
、
搬送ユニット。
【請求項10】
前記第1ガイドレールと前記第2ガイドレールは、各々複数に提供され、
複数の前記第1ガイドレールは、前記支持体の両側面に各々提供され、
複数の前記第2ガイドレールは、前記支持体の上面に各々提供され、
前記第1支持ロードは、複数の前記第1ガイドレールに各々連結され、
前記第2支持ロードは、複数の前記第2ガイドレールに各々連結される
、
請求項9に記載の搬送ユニット。
【請求項11】
前記第1ハンドは、前記第2ハンドの上部に位置される
、請求項10に記載の搬送ユニット。
【請求項12】
前記支持体の内部に提供される排気流路を減圧する減圧部材を含み、
前記排気流路は、
前記第1ガイドレールに連通されるように提供される第1流路と、
前記第2ガイドレールに連通されるように提供される第2流路と、
前記第1流路と前記第2流路が合わさる第3流路と、
を含み、
前記減圧部材は、前記第3流路を減圧する
、
請求項11に記載の搬送ユニット。
【請求項13】
基板を処理する装置において、
第1ユニットと、
第2ユニットと、
前記第1ユニットと前記第2ユニットとの間に基板を搬送する搬送ユニットと、
を含み、
前記搬送ユニットは、
支持体と、
基板が置かれる第1ハンドと、
前記第1ハンドと積層されるように位置され、基板が置かれる第2ハンドと、
前記支持体に提供され、前記第1ハンドを支持する第1支持ロードの移動を案内する第1ガイドレールと、
前記支持体に提供され、前記第2ハンドを支持する第2支持ロードの移動を案内する第2ガイドレールと、
前記支持体の内部に提供される排気流路を減圧する減圧部材と、
を含み、
前記排気流路は、
前記第1ガイドレールに連通されるように提供される第1流路と、
前記第2ガイドレールに連通されるように提供される第2流路と、
前記第1流路と前記第2流路が合わさる第3流路と、
を含み、
前記減圧部材は、前記第3流路を減圧
し、
前記第1ガイドレールは、前記支持体の側面に形成され、
前記第2ガイドレールは、前記支持体の上面に形成される、
基板処理装置。
【請求項14】
前記第1流路と前記第2流路の各々は、前記第3流路に近づくなる方向に沿って折れ曲がるように提供される請求項13に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記支持体は、
前記排気流路、前記第1ガイドレール、そして前記第2ガイドレールが提供される本体と、
前記第1流路内に位置され、前記第1流路内の気流動線が迂回されるように気流の流れを干渉する第1隔壁と、
前記第2流路内に位置され、前記第2流路内の気流動線が迂回されるように気流の流れを干渉する第2隔壁と、
を含み、
前記第3流路は、前記第1流路及び前記第2流路に比べて前記本体の中心軸にさらに近く位置される、
請求項
13に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記第1隔壁は、前記第1ガイドレールの内側で前記第1ガイドレールと対向するように位置される
、請求項
15に記載の基板処理装置。
【請求項17】
前記第1隔壁は、前記第1流路を形成する天井面から下に延長され、前記第1流路を形成する底面から離隔されるように位置される
、請求項
16に記載の基板処理装置。
【請求項18】
前記第2隔壁は、前記第2ガイドレールの下で前記第2ガイドレールと対向するように位置される
、請求項
16に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は基板を処理する装置に関り、より詳細には基板を搬送する装置に係る。
【背景技術】
【0002】
半導体素子を製造するために、基板に写真、蝕刻、アッシング、イオン注入、そして薄膜蒸着等の多様な工程を通じて望むパターンが基板に形成する。このような工程は、再び複数の工程処理を含み、各々の工程処理は互いに異なる工程処理装置で進行される。
【0003】
したがって、互いに異なる種類の工程を遂行するためには基板が互いに異なる装置に搬送されなければならなく、このような基板搬送は搬送ロボットによって行われる。工程装置は非常に多様であり、搬送ロボットの周辺を囲むように配置される。したがって、搬送ロボットは各装置に基板を搬送することができる。一般的に、搬送ロボットは基板を支持するハンドが複数に提供され、複数枚の基板を搬送することができる。
【0004】
図1は一般的な搬送ロボットを示す図面である。
図1を参照すれば、搬送ロボットは2つのハンドを有する。各ハンドは互いに積層されるように位置され、支持ロードによって支持される。上部に位置される第1ハンド2aは第1支持ロード4aによって支持され、下部に位置される第2ハンド2bは第2支持ロード4bによって支持される。第1支持ロード4aは第1ハンド2aの一側部から延長されてベースに連結され、第2支持ロード4bは第2ハンド2bの他側部から延長されてベースに連結される。したがって、第1支持ロード4aと第2支持ロード4bは相互間の移動経路を干渉しなく、直線移動が可能である。
【0005】
しかし、単一のロードにハンドを支持する構造はハンドを安定的に支持することができない。このため、ハンドは移動されるうちに振動が発生され、ハンドに置かれた基板は振動によってその位置が変動されて正位置を離脱するか、又はスクラッチ等による損傷が発生されることができる。
【0006】
また、支持ロードが移動される過程で大量のパーティクルが発生される。このようなパーティクルは基板を汚染させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】韓国特許公開第10-2019-0020461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的はハンドを安定的に支持することができる装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明の目的はハンドを動作する過程で発生されるパーティクルを最小化することができる装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態は基板を搬送する装置を提供する。
【0011】
基板を搬送するユニットは支持体、基板が置かれる第1ハンド、前記第1ハンドと積層されるように位置され、基板が置かれる第2ハンド、前記支持体に提供され、前記第1ハンドを支持する第1支持ロードの移動を案内する第1ガイドレール、前記支持体に提供され、前記第2ハンドを支持する第2支持ロードの移動を案内する第2ガイドレール、そして前記支持体の内部に提供される排気流路を減圧する減圧部材を含み、前記排気流路は前記第1ガイドレールに連通されるように提供される第1流路、前記第2ガイドレールに連通されるように提供される第2流路、そして前記第1流路と前記第2流路が合わさる第3流路を含み、前記減圧部材は前記第3流路を減圧する。
【0012】
前記第1流路と前記第2流路の各々は折れ曲がるように提供される屈曲部を有することができる。前記第1ガイドレールは前記支持体の側面に形成され、前記第2ガイドレールは前記支持体の上面に形成されることができる。前記支持体は、前記排気流路、前記第1ガイドレール、そして前記第2ガイドレールが提供される本体、前記第1流路内に位置され、前記第1流路内の気流動線が迂回されるように気流の流れを干渉する第1隔壁、そして前記第2流路内に位置され、前記第2流路内の気流動線が迂回されるように気流の流れを干渉する第2隔壁を含み、前記第3流路は前記第1流路及び前記第2流路に比べて前記本体の中心軸にさらに近く位置されることができる。
【0013】
前記第1隔壁は前記第1ガイドレールの内側で前記第1ガイドレールと対向するように位置されることができる。前記第1隔壁は前記第1流路を形成する天井面から下に延長され、前記第1流路を形成する底面から離隔されるように位置されることができる。
【0014】
前記第2隔壁は前記第2ガイドレールの下で前記第2ガイドレールと対向するように位置されることができる。
【0015】
前記第3流路は前記第1流路と前記第2流路が合わさり、前記中心軸に近づくなる方向に延長される第1領域と前記第1領域から下に延長される第2領域を有し、前記第1領域は前記第1隔壁の下端より高く位置されることができる。
【0016】
また、基板を搬送するユニットは支持体、基板が置かれる第1ハンド、前記第1ハンドと積層されるように位置され、基板が置かれる第2ハンド、前記支持体に提供され、前記第1ハンドを支持する第1支持ロードの移動を案内する第1ガイドレール、そして前記支持体に提供され、
前記第2ハンドを支持する第2支持ロードの移動を案内する第2ガイドレールを含み、前記第1ガイドレールは前記支持体の側面に形成され、前記第2ガイドレールは前記支持体の上面に形成される。
【0017】
前記第1ガイドレールと前記第2ガイドレールは各々複数に提供され、複数の前記第1ガイドレールは前記支持体の両側面に各々提供され、複数の前記第2ガイドレールは前記支持体の上面に各々提供され、前記第1支持ロードは複数の前記第1ガイドレールに各々連結され、前記第2支持ロードは複数の前記第2ガイドレールに各々連結されることができる。
【0018】
前記第1ハンドは前記第2ハンドの上部に位置されることができる。前記支持体の内部に提供される排気流路を減圧する減圧部材を含み、前記排気流路は前記第1ガイドレールに連通されるように提供される第1流路、前記第2ガイドレールに連通されるように提供される第2流路、そして前記第1流路と前記第2流路が合わさる第3流路を含み、前記減圧部材は前記第3流路を減圧する。
【0019】
基板を処理する装置は第1ユニット、前記第2ユニット、そして前記第1ユニットと前記第2ユニットとの間に基板を搬送する搬送ユニットを含み、前記搬送ユニットは支持体、基板が置かれる第1ハンド、前記第1ハンドと積層されるように位置され、基板が置かれる第2ハンド、前記支持体に提供され、
前記第1ハンドを支持する第1支持ロードの移動を案内する第1ガイドレール、前記支持体に提供され、前記第2ハンドを支持する第2支持ロードの移動を案内する第2ガイドレール、そして前記支持体の内部に提供される排気流路を減圧する減圧部材を含み、
前記排気流路は前記第1ガイドレールに連通されるように提供される第1流路、前記第2ガイドレールに連通されるように提供される第2流路、そして前記第1流路と前記第2流路が合わさる第3流路を含み、前記減圧部材は前記第3流路を減圧する。
【0020】
前記第1流路と前記第2流路の各々は前記第3流路に近づくなる方向に沿って折れ曲がるように提供されることができる。
【0021】
前記第1ガイドレールは前記支持体の側面に形成され、前記第2ガイドレールは前記支持体の上面に形成されることができる。
【0022】
前記支持体は、前記排気流路、前記第1ガイドレール、そして前記第2ガイドレールが提供される本体、前記第1流路内に位置され、前記第1流路内の気流動線が迂回されるように気流の流れを干渉する第1隔壁、そして前記第2流路内に位置され、前記第2流路内の気流動線が迂回されるように気流の流れを干渉する第2隔壁を含み、前記第3流路は前記第1流路及び前記第2流路に比べて前記本体の中心軸にさらに近く位置されることができる。
【0023】
前記第1隔壁は前記第1ガイドレールの内側で前記第1ガイドレールと対向するように位置されることができる。前記第1隔壁は前記第1流路を形成する天井面から下に延長され、前記第1流路を形成する底面から離隔されるように位置されることができる。前記第2隔壁は前記第2ガイドレールの下で前記第2ガイドレールと対向するように位置されることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の実施形態によれば、支持体内にはガイドレールと連通される複数の流路は合わさり、減圧部材によって減圧される。これによって、ハンドを動作する過程で発生されるパーティクルを吸引除去することができる。
【0025】
また、本発明の実施形態によれば、流路は折れ曲がるように提供される。これによって、パーティクルが逆流されることを防止することができる。
【0026】
また、本発明の実施形態によれば、ハンドは複数のガイドレールに連結された支持ロードによって支持される。これによって、ハンドを安定的に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図2】本発明の一実施形態による基板処理装置を概略的に示す斜視図である。
【
図3】
図2の塗布ブロック又は現像ブロックを示す基板処理装置の断面図である。
【
図8】
図7の排気流路で気流の流れを示す垂直断面図である。
【
図9】
図4の熱処理チャンバーの一例を概略的に示す平断面図である。
【
図11】
図4の液処理チャンバーの一例を概略的に示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態を添付された図面を参照してさらに詳細に説明する。本発明の実施形態は様々な形態に変形することができ、本発明の範囲が以下の実施形態に限定されることして解釈されてはならない。本実施形態は当業界で平均的な知識を有する者に本発明をさらに完全に説明するために提供されることである。したがって、図面での要素の形状はより明確な説明を強調するために誇張されたことである。
【0029】
図2は本発明の基板処理装置を概略的に示す斜視図であり、
図3は
図2の塗布ブロック又は現像ブロックを示す基板処理装置の断面図であり、
図4は
図2の基板処理装置の平面図である。
【0030】
図2乃至
図4を参照すれば、基板処理装置1はインデックスモジュール20(index module)、処理モジュール30(treating module)、そしてインターフェイスモジュール40(interface module)を含む。一実施形態によれば、インデックスモジュール20、処理モジュール30、そしてインターフェイスモジュール40は順次的に一列に配置される。以下、インデックスモジュール20、処理モジュール30、そしてインターフェイスモジュール40が配列された方向を第1方向12とし、上部から見る時、第1方向12と垂直になる方向を第2方向14とし、第1方向12及び第2方向14と全て垂直になる方向を第3方向16とする。
【0031】
インデックスモジュール20は基板Wが収納された容器10から基板Wを処理モジュール30に搬送し、処理が完了された基板Wを容器10に収納する。インデックスモジュール20の長さ方向は第2方向14に提供される。インデックスモジュール20はロードポート22とインデックスフレーム24を有する。インデックスフレーム24を基準にロードポート22は処理モジュール30の反対側に位置される。基板Wが収納された容器10はロードポート22に置かれる。ロードポート22は複数が提供されることができ、複数のロードポート22は第2方向14に沿って配置されることができる。
【0032】
容器10としては前面開放一体型ポッド(Front Open Unified Pod:FOUP)のような密閉用容器が使用されることができる。容器10はオーバーヘッドトランスファー(Overhead Transfer)、オーバーヘッドコンベア(Overhead Conveyor)、又は自動案内車両(Automatic Guided Vehicle)のような移送手段(図示せず)や作業者によってロードポート22に置かれることができる。
【0033】
インデックスフレーム24の内部にはインデックスロボット2200が提供される。インデックスフレーム24内には横方向が第2方向14に提供されたガイドレール2300が提供され、インデックスロボット2200はガイドレール2300上で移動可能に提供されることができる。インデックスロボット2200は基板Wが置かれるハンド2220を含み、ハンド2220は前進及び後進移動、第3方向16を軸とした回転、そして第3方向16を沿って移動可能に提供されることができる。
【0034】
処理モジュール30は基板Wに対して塗布工程及び現像工程を遂行する。処理モジュール30は塗布ブロック30a及び現像ブロック30bを有する。塗布ブロック30aは基板Wに対して塗布工程を遂行し、現像ブロック30bは基板Wに対して現像工程を遂行する。塗布ブロック30aは複数が提供され、これらは互いに積層されるように提供される。現像ブロック30bは複数が提供され、現像ブロック30bは互いに積層されるように提供される。
図3の実施形態によれば、塗布ブロック30aは2つが提供され、現像ブロック30bは2つが提供される。塗布ブロック30aは現像ブロック30bの下に配置されることができる。一例によれば、2つの塗布ブロック30aは互いに同一な工程を実行し、互いに同一な構造に提供されることができる。また、2つの現像ブロック30bは互いに同一な工程を実行し、互いに同一な構造に提供されることができる。
【0035】
塗布ブロック30aは熱処理チャンバー3200、搬送チャンバー3400、液処理チャンバー3600、そしてバッファチャンバー3800を有する。熱処理チャンバー3200は基板Wに対して熱処理工程を遂行する。熱処理工程は冷却工程及び加熱工程を含むことができる。液処理チャンバー3600は基板W上に液を供給して液膜を形成する。液膜はフォトレジスト膜又は反射防止膜である。搬送チャンバー3400は塗布ブロック30a内で熱処理チャンバー3200と液処理チャンバー3600との間に基板Wを搬送する。
【0036】
搬送チャンバー3400はその長さ方向が第1方向12と平行に提供される。搬送チャンバー3400には搬送ユニットが提供される。搬送ユニットは搬送ロボット3422と搬送レール3300を含む。搬送ロボットは3422は熱処理チャンバー3200、液処理チャンバー3600、そしてバッファチャンバー3800の間に基板を搬送する。
【0037】
図5は
図4の搬送ロボットを示す斜視図であり、
図6は
図5の搬送ロボットを示す平面図である。
図5及び
図6を参照すれば、搬送ロボット3422はハンド3420、支持ロード3423、ガイドレール1100、支持体1000、回転軸3425、ベース3426、そして減圧部材1600を含む。ハンド3420は基板Wを支持する。ハンド3420は前進と後進を含む水平直線移動、第3方向16を軸として回転される回転移動、そして第3方向に向かう昇降移動が可能するように提供される。
【0038】
ハンド3420は基板Wを直接支持する。ハンド3420は複数に提供され、互いに積層されるように位置される。ハンド3420は支持体1000の上部に位置される。例えば、ハンドは上部に位置される第1ハンド3420aと下部に位置される第2ハンド3420bに提供されることができる。第1ハンド3420aと第2ハンド3420bは同一な形状を有する。但し、第1ハンド3420aと第2ハンド3420bは互いに異なる機能を遂行することができる。例えば、第1ハンド3420aはチャンバー又は基板Wを処理するユニットから基板Wを搬出する用途として使用され、第2ハンド3420bはチャンバー又は基板Wを処理するユニットに基板Wを搬入する用途として使用されることができる。
【0039】
ハンド3420は支持台3421a及び支持突起3421bを有する。支持台3421aは円周の一部が曲げた環状のリング形状を有するように提供される。支持台3421aは基板Wより大きい直径を有し、ハンド3420は支持台3421aが基板Wの周辺を囲むように基板Wを支持する。支持突起3421bは支持台3421aからその内側に延長される。支持突起3421bは複数に提供され、支持台3421aの円周方向に沿って離隔されるように位置される。支持突起3421bは基板Wが置かれる安着面として機能する。支持突起3421bは4つに提供され、基板Wの側部を支持する。
【0040】
支持ロード3423は支持台3421aとガイドレール1100を互いに連結する。支持ロード3423はガイドレール1100によって前後方向に直線移動が可能である。支持ロード3423は第1ハンド3420aを支持する第1支持ロード3423aと第2ハンド3420bを支持する第2支持ロード3423bを有する。これによって、ハンド3420が駆動される過程でハンド3420を安定的に支持して、ハンド3420のブレを最小化することができる。各支持ロード3423の形状を説明する先に、ガイドレール1100を先ず説明する。
【0041】
ガイドレール1100は支持ロード3423が移動される方向を案内する。例えば、支持ロード3423は水平直線方向に移動されることができる。ガイドレール1100は第1支持ロード3423aが設置される第1ガイドレール1120と第2支持ロード3423bが設置される第2ガイドレール1140を含む。第1ガイドレール1120には第1支持ロード3423aが連結され、第2ガイドレール1140には第2支持ロード3423bが連結される。第1ガイドレール1120と第2ガイドレール1140は平行である長さ方向を有する。第1ガイドレール1120と第2ガイドレール1140は各々水平方向に向かう長さ方向を有する。各ガイドレール1100に設置された支持ロード3423は各ガイドレール1100の長さ方向に沿って第1方向に移動可能である。第1ガイドレール1120は支持体1000の一側面及び他側面に各々設置される。ここで、一側面と他側面は、互いに反対になる側面である。側部で第1ガイドレール1120は互いに重畳されるように位置されることができる。複数の第2ガイドレール1140は支持体1000の上面に設置される。上部から見る時、各々の第2ガイドレール1140は支持体1000の一側面と他側面が対向する方向に配列されることができる。
【0042】
第1支持ロード3423aは正面から見る時、第2ハンド3420b及び第2支持ロード3423bを囲む形状に提供される。第1支持ロード3423aは上部から見る時、第1ハンド3420aの後段から支持体1000の両側面に向かう方向に延長され、それから下に延長されて第1ガイドレール1120に連結される。
【0043】
また、第2支持ロード3423bは第2ハンド3420bの後段から下方向に互いに分岐されるように延長されて各第2ガイドレール1140に連結される。上部から見る時、第2支持ロード3423bは第2ガイドレール1140と重畳されるように位置される。
【0044】
本実施形態のガイドレール1100の位置と支持ロード3423の形状は空間効率に向上させる。即ち、第1ガイドレール1120と第2ガイドレール1140が支持体の上面のみに設置される場合には支持体1000の上面に広い面積が要求され、支持体1000の側面のみに設置される場合には支持体1000の側面により広い面積が要求される。
【0045】
また、本実施形態には第1支持ロード3423aと第2支持ロード3423bが単一に提供されることと説明した。しかし、第1支持ロード3423aと第2支持ロード3423bの各々は複数に提供されることができる。一例によれば、第1支持ロード3423aと第2支持ロード3423bは各々2つに提供されることができる。
【0046】
支持体1000は回転軸3425によって支持及び回転される。回転軸3425はベース3426に設置され、ベース3426上で中心軸を中心に回転可能するように提供される。回転軸3425の回転によって支持体1000及びハンドは共に回転されることができる。ベース3426は昇下降が可能するように提供される。ベース3426の昇下降によって回転軸3425とハンド3420は共に昇下降されることができる。また、ベース3426は搬送レール3300に沿って前段バッファ3802と隣接する位置から後段バッファ3804と隣接する位置まで移動可能である。搬送レール3300は第1方向に向かう長さ方向を有するように提供される。搬送レール3300に設置されたベース3426は駆動部材(図示せず)によって第1方向に移動されることができる。
【0047】
次は支持体1000に対してより詳細に説明する。
図7は
図5の搬送ロボットを示す正面図であり、
図8は
図7の排気流路で気流の流れを示す断面図である。
図7及び
図8を参照すれば、支持体1000は内部に排気流路が形成された本体1200と隔壁1400を有する。本体1200の両側面には第1ガイドレール1120が各々設置され、上面には第2ガイドレール1140が設置される。排気流路は第1ガイドレール1120と第2ガイドレール1140に連結されるように提供され、減圧部材1600によって減圧される。排気流路はガイドレール1100で支持ロード3423の移動によって発生されるパーティクルを抑制するためのものであって、減圧される。したがって、支持ロードの移動によって発生されるパーティクルは排気流路を通じて排気される。排気流路は第1流路1220、第2流路1240、そして第3流路1260に提供される。
【0048】
第1流路1220は第1ガイドレール1120から連通されるように提供され、第2流路1240は第2ガイドレール1140から連通されるように提供される。第3流路1260は第1流路1220と第2流路1240が合わさる流路として提供される。第3流路1260は第1流路1220及び第2流路1240に比べて支持体の中心軸にさらに近く位置される。第3流路1260は第1流路1220と第2流路1240各々に比べて低く位置されることができる。これは第3流路1260に残留されたパーティクルが第1流路1220又は第2流路1240に逆流することを防止することができる。第1流路1220と第2流路1240の各々は第3流路1260に近づくなる方向に沿って屈曲した形状を有する。これは排気流路内に残留パーティクルが逆流することを防止することができる。第1流路1220は第1ガイドレール1120から支持体の中心軸に近づくなる方向に延長されて第3流路1260に合わさり、第2流路1240は第2ガイドレール1140から下方向に延長されて第3流路1260に合わさる。このような第1流路1220と第2流路1240は隔壁1400によって屈曲した形状を有する。
【0049】
隔壁1400は第1流路1220と第2流路1240の各々に位置される。隔壁1400は流路内の気流動線が迂回されるように気流の流れを干渉する。第1流路1220に提供される隔壁1400を第1隔壁1400として定義し、第2流路1240に提供される隔壁1400を第2隔壁1400として定義する。
【0050】
第1隔壁1400は第1ガイドレール1120の内側で第1ガイドレール1120と対向するように位置される。例えば、第1隔壁1400は第1流路1220を形成する天井面から下に延長されるように提供される。第1隔壁1400は第1流路1220を形成する底面から離隔されるように提供される。したがって、第1ガイドレール1120を通じて流入される気流及びパーティクルは屈曲した内側方向に移動されることができる。
【0051】
第2隔壁1400は第2ガイドレール1140の下で第2ガイドレール1140と対向するように位置される。第2隔壁1400は第2ガイドレール1140を通じて流入された気流が支持体の中心軸から遠くなる方向に移動された後に中心軸に位置される第3流路1260に移動されるように案内する。したがって、第2ガイドレール1140を通じて流入される気流及びパーティクルは屈曲した下方向に移動されることができる。例えば、第2流路1240を形成する天井面と底面間には複数の突起1442、1444が突出されるように提供されて第2流路1240に流れる気流の流れを折れ曲がるようにすることができる。
【0052】
第3流路1260は減圧部材1600によって減圧される。減圧部材1600はポンプ1600である。第3流路1260は第1領域1262及び第2領域1264を有する。第2領域1264は支持体の中心軸に位置される中心流路として提供され、第1領域1262は複数に提供され、第2領域1264から分岐される分岐流路として提供される。分岐流路1262の中で一部は支持体1000の中心軸を基準に一側に位置された第1流路1220と第2流路1240が合わさる流露であり、他の一部は他側に位置された第1流路1220と第2流路1240が合わさる流路として提供される。分岐流路1262は第1隔壁1400の下端より高く位置される。したがって、第1流路1220に流れる気流は第1隔壁1400によって1次迂回され、分岐流路1262の高さによって2次迂回されることができる。
【0053】
上述した実施形態によれば、ハンド3420は複数のガイドレール1100に連結された支持ロード3423によって支持される。これによって、ハンド3420を単一のガイドレール1100に連結された支持ロード3423で支持する時より安定的に支持するので、ハンド3420が駆動される過程でブレを最小化することができる。
【0054】
また、ガイドレール1100と連通される流路は屈曲した形状を有する。したがって、排気流路内に流入されたパーティクルは逆流することが難しい。
【0055】
また、各ガイドレール1100に連結された流路は第3流路1260合わさって1つの減圧部材1600によって減圧される。これによって、各流路を排気するための複数の減圧部材1600が必要としない。
【0056】
熱処理チャンバー3202は複数に提供される。熱処理チャンバー3202は第1の方向12に沿って並べに配置される。熱処理チャンバー3202は搬送チャンバー3400の一側に位置される。
【0057】
図9は
図4の熱処理チャンバーの一例を概略的に示す平面図であり、
図10は
図9の熱処理チャンバーの正面図である。
図9及び
図10を参照すれば、熱処理チャンバー3202はハウジング3210、冷却ユニット3220、加熱ユニット3230、そして搬送プレート3240を有する。
【0058】
ハウジング3210は大体に直方体の形状に提供される。ハウジング3210の側壁には、基板Wが出入される搬入口(図示せず)が形成される。搬入口は開放された状態に維持されることができる。選択的に搬入口を開閉するようにドア(図示せず)が提供されることができる。冷却ユニット3220、加熱ユニット3230、そして搬送プレート3240はハウジング3210内に提供される。冷却ユニット3220及び加熱ユニット3230は第2方向14に沿って並んで提供される。一例によれば、冷却ユニット3220は加熱ユニット3230に比べて搬送チャンバー3400にさらに近く位置されることができる。
【0059】
冷却ユニット3220は冷却板3222を有する。冷却板3222は上部から見る時、大体に円形の形状を有することができる。冷却板3222には冷却部材3224が提供される。一実施形態によれば、冷却部材3224は冷却板3222の内部に形成され、冷却流体が流れる流路として提供されることができる。
【0060】
加熱ユニット3230は加熱板3232、カバー3234、そしてヒーター3233を有する。加熱板3232は上部から見る時、大体に円形の形状を有する。加熱板3232は基板Wより大きい直径を有する。加熱板3232にはヒーター3233が設置される。ヒーター3233は電流が印加される発熱抵抗体で提供されることができる。加熱板3232には第3方向16に沿って上下方向に駆動可能なリフトピン3238が提供される。リフトピン3238は加熱ユニット3230外部の搬送手段から基板Wを引き受けて加熱板3232上に置くか、或いは加熱板3232から基板Wを持ち上げて加熱ユニット3230の外部の搬送手段に引き渡す。一実施形態によれば、リフトピン3238は3つが提供されることができる。カバー3234は内部に下部が開放された空間を有する。カバー3234は加熱板3232の上部に位置され、駆動器3236によって上下方向に移動される。カバー3234が加熱板3232に接触されれば、カバー3234と加熱板3232によって囲まれた空間は基板Wを加熱する加熱空間として提供される。
【0061】
搬送プレート3240は大体に円板形状を提供され、基板Wと対応される直径を有する。搬送プレート3240の縁にはノッチ3244が形成される。ノッチ3244は上述した搬送ロボット3422のハンド3420に形成された支持突起3421bと対応される形状を有することができる。また、ノッチ3244はハンド3420に形成された支持突起3421bと対応される数に提供され、支持突起3421bと対応される位置に形成される。ハンド3420と搬送プレート3240が上下方向に整列された位置でハンド3420と搬送プレート3240の上下位置が変更すれば、ハンド3420と搬送プレート3240との間に基板Wの伝達が行われる。搬送プレート3240はガイドレール3249上に装着され、駆動器3246によってガイドレール3249に沿って第1領域3212と第2領域3214との間に移動されることができる。搬送プレート3240にはスリット形状のガイド溝3242が複数が提供される。ガイド溝3242は搬送プレート3240の終端で搬送プレート3240の内部まで延長される。ガイド溝3242はその横方向が第2方向14に沿って提供され、ガイド溝3242は第1方向12に沿って互いに離隔されるように位置される。ガイド溝3242は搬送プレート3240と加熱ユニット3230との間に基板Wの引受引渡が行われる時、搬送プレート3240とリフトピン1340が互いに干渉されることを防止する。
【0062】
基板Wの加熱は基板Wが支持プレート1320上に直接置かれる状態で成され、基板Wの冷却は基板Wが置かれる搬送プレート3240が冷却板3222に接触された状態で行われる。冷却板3222と基板Wとの間に熱伝達がよく行われるように搬送プレート3240は熱伝達率が高い材質で提供される。一例によれば、搬送プレート3240は金属材質で提供されることができる。
【0063】
熱処理チャンバー3200の中で一部の熱処理チャンバーに提供された加熱ユニット3230は基板W加熱のうちにガスを供給してフォトレジストの基板W付着率を向上させることができる。一例によれば、ガスはヘキサメチルジシラン(hexamethyldisilane)ガスである。
【0064】
液処理チャンバー3600は複数に提供される。液処理チャンバー3600の中で一部は互いに積層されるように提供されることができる。液処理チャンバー3600は搬送チャンバー3402の一側に配置される。液処理チャンバー3600は第1の方向12に沿って並んで配列される。液処理チャンバー3600の中で一部はインデックスモジュール20と隣接する位置に提供される。以下、これらの液処理チャンバーを前段液処理チャンバー3602(front liquid treating chamber)と称する。液処理チャンバー3600はの中で他の一部はインターフェイスモジュール40と隣接する位置に提供される。以下、これらの液処理チャンバーを後段液処理チャンバー3604(rear heat treating chamber)と称する。
【0065】
前段液処理チャンバー3602は基板W上に第1液を塗布し、後段液処理チャンバー3604は基板W上に第2液を塗布する。第1液と第2液は互いに異なる種類の液である。一実施形態によれば、第1液は反射防止膜であり、第2液はフォトレジストである。フォトレジストは反射防止膜が塗布された基板W上に塗布されることができる。選択的に第1液はフォトレジストであり、第2液は反射防止膜である。この場合、反射防止膜はフォトレジストが塗布された基板W上に塗布されることができる。選択的に、第1液と第2液は同一な種類の液であり、これらは全てフォトレジストである。
【0066】
図11は
図4の液処理チャンバーの一例を概略的に示す図面である。
図11を参照すれば、液処理チャンバー3600はハウジング3610、カップ3620、基板支持ユニット3640、そして液供給ユニット3660を有する。ハウジング3610は大体に直方体の形状に提供される。ハウジング3610の側壁には、基板Wが出入される搬入口(図示せず)が形成される。搬入口はドア(図示せず)によって開閉されることができる。カップ3620、支持ユニット3640、そして液供給ユニット3660はハウジング3610内に提供される。ハウジング3610の上壁にはハウジング3260内に下降気流を形成するファンフィルターユニット3670が提供されることができる。カップ3620は上部が開放された処理空間を有する。基板支持ユニット3640は処理空間内に配置し、基板Wを支持する。基板支持ユニット3640は液処理の途中に基板Wが回転可能するように提供される。液供給ユニット3660は基板支持ユニット3640に支持された基板Wに液を供給する。
【0067】
ノズル3662は基板支持ユニットに支持された基板と対向する工程位置で基板上に液を供給する。例えば、液はフォトレジストのような感光液である。工程位置はノズル3662が感光液を基板の中心に吐出可能な位置である。
【0068】
再び、
図3及び
図4を参照すれば、バッファチャンバー3800は複数に提供される。バッファチャンバー3800の中で一部はインデックスモジュール20と搬送チャンバー3400との間に配置される。以下、これらのバッファチャンバーを前段バッファ3802(front buffer)と称する。前段バッファ3802は複数に提供され、上下方向に沿って互いに積層されるように位置される。バッファチャンバー3802、3804の中で他の一部は搬送チャンバー3400とインターフェイスモジュール40との間に配置される。以下、これらのバッファチャンバーを後段バッファ3804(rear buffer)と称する。後段バッファ3804は複数に提供され、上下方向に沿って互いに積層されるように位置される。前段バッファ3802及び後段バッファ3804の各々は複数の基板がWを一時的に保管する。前段バッファ3802に保管された基板Wはインデックスロボット2200及び搬送ユニット3420によって搬入又は搬出される。後段バッファ3804に保管された基板Wは搬送ユニット3420及び第1ロボット4602によって搬入又は搬出される。
【0069】
現像ブロック30bは熱処理チャンバー3200、搬送チャンバー3400、そして液処理チャンバー3600を有する。現像ブロック30bの熱処理チャンバー3200、そして搬送チャンバー3400は塗布ブロック30aの熱処理チャンバー3200、そして搬送チャンバー3400と大体に類似な構造及び配置に提供するので、これに対する説明は省略する。
【0070】
現像ブロック30bで液処理チャンバー3600は全て同様に現像液を供給して基板を現像処理する現像チャンバー3600で提供される。
【0071】
インターフェイスモジュール40は処理モジュール30を外部の露光装置50と連結する。インターフェイスモジュール40はインターフェイスフレーム4100、付加工程チャンバー4200、インターフェイスバッファ4400、そして搬送部材4600を有する。
【0072】
インターフェイスフレーム4100の上端には内部に下降気流を形成するファンフィルターユニットが提供されることができる。付加工程チャンバー4200、インターフェイスバッファ4400、そして搬送部材4600はインターフェイスフレーム4100の内部に配置される。付加工程チャンバー4200は塗布ブロック30aから工程が完了された基板Wが露光装置50に搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。選択的に、付加工程チャンバー4200は露光装置50から工程が完了された基板Wが現像ブロック30bに搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。一実施形態によれば、付加工程は基板Wのエッジ領域を露光するエッジ露光工程、又は基板Wの上面を洗浄する上面洗浄工程、又は基板Wの下面を洗浄する下面洗浄工程である。付加工程チャンバー4200は複数が提供され、これらは互いに積層されるように提供されることができる。付加工程チャンバー4200は全て同一な工程を遂行するように提供されることができる。選択的に、付加工程チャンバー4200の中で一部は互いに異なる工程を遂行するように提供されることができる。
【0073】
インターフェイスバッファ4400は塗布ブロック30a、付加工程チャンバー4200、露光装置50、そして現像ブロック30bとの間に搬送される基板Wが搬送の途中に一時的に留まる空間を提供する。インターフェイスバッファ4400は複数が提供され、複数のインターフェイスバッファ4400は互いに積層されるように提供されることができる。
【0074】
一実施形態によれば、搬送チャンバー3400の長さ方向の延長線を基準として一側面には付加工程チャンバー4200が配置し、他の側面にはインターフェイスバッファ4400が配置されることができる。
【0075】
搬送部材4600は塗布ブロック30a、付加工程チャンバー4200、露光装置50、そして現像ブロック30bとの間に基板Wを搬送する。搬送部材4600は1つ又は複数のロボットが提供されることができる。一実施形態によれば、搬送部材4600は第1ロボット4602及び第2ロボット4606を有する。第1ロボット4602は塗布ブロック30a、付加工程チャンバー4200、そしてインターフェイスバッファ4400との間に基板Wを搬送し、インターフェイスロボット4606はインターフェイスバッファ4400と露光装置50との間に基板Wを搬送し、第2ロボット4604はインターフェイスバッファ4400と現像ブロック30bとの間に基板Wを搬送するように提供されることができる。
【0076】
第1ロボット4602及び第2ロボット4606は各々基板Wが置かれるハンドを含み、ハンドは前進及び後進移動、第3方向16に平行である軸を基準とした回転、そして第3方向16に沿って移動可能に提供されることができる。
【0077】
インデックスロボット2200、第1ロボット4602、そして第2ロボット4606のハンドは全て搬送ロボット3422のハンド3420と同一な形状に提供されることができる。選択的に、熱処理チャンバーの搬送プレート3240と直接基板Wを受け渡すロボットのハンドは搬送ロボット3422のハンド3420と同一な形状に提供され、残りのロボットのハンドはこれと異なる形状に提供されることができる。
【0078】
一実施形態によれば、インデックスロボット2200は塗布ブロック30aに提供された前段熱処理チャンバー3200の加熱ユニット3230と直接基板Wを受け渡すことができるように提供される。
【0079】
また、塗布ブロック30a及び現像ブロック30bに提供された搬送ロボット3422は熱処理チャンバー3200に位置された搬送プレート3240と直接基板Wを受け渡すことができるように提供されることができる。
【0080】
以上の詳細な説明は本発明を例示することである。また、前述した内容は本発明の好ましい実施形態を例として説明することであり、本発明は多様な他の組合、変更、及び環境で使用することができる。即ち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、前述した開示内容と均等な範囲及び/又は当業界の技術又は知識の範囲内で変更又は修正が可能である。前述した実施形態は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明することであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態に本発明を制限しようとする意図ではない。添付された請求の範囲は他の実施状態も含むこととして解析されなければならない。
【符号の説明】
【0081】
1000 支持体
1100 ガイドレール
1220 第1流路
1240 第2流路
1600 減圧部材
1260 第3流路
3420 ハンド
3423 支持ロード