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特許7236522生物電気フィードバックに基づくインテリジェントな加熱調節可能な物理療法器
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  • 特許-生物電気フィードバックに基づくインテリジェントな加熱調節可能な物理療法器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-01
(45)【発行日】2023-03-09
(54)【発明の名称】生物電気フィードバックに基づくインテリジェントな加熱調節可能な物理療法器
(51)【国際特許分類】
   A61F 7/03 20060101AFI20230302BHJP
   A61H 39/06 20060101ALI20230302BHJP
   A61N 1/28 20060101ALI20230302BHJP
【FI】
A61F7/08 332A
A61H39/06 320
A61N1/28
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021193391
(22)【出願日】2021-11-29
【審査請求日】2021-11-29
(31)【優先権主張番号】202111167431.3
(32)【優先日】2021-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519141221
【氏名又は名称】東莞市医脈実業有限公司
【氏名又は名称原語表記】FAMIDOC TECHNOLOGY CO., LTD
【住所又は居所原語表記】No.212 Yilong Road, Hexi Industrial Zone, Jinxia, Changan Town, Dongguan 523853, Guangdong Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】曹 亮
【審査官】山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第214018931(CN,U)
【文献】特表2019-517886(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 7/00
A61H 39/00
A61N 1/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生物電気フィードバックに基づくインテリジェントな加熱調節可能な物理療法器であって、
MCUコントローラと、昇圧制御回路と、パルス出力制御回路と、生物電気フィードバック回路と、加熱制御回路とを備え、
前記MCUコントローラは前記昇圧制御回路、前記パルス出力制御回路、前記生物電気フィードバック回路及び前記加熱制御回路に接続され、
前記パルス出力制御回路は電極パッドを介して安全範囲内の電気パルスを人体に入力させて負荷をかけ、
前記生物電気フィードバック回路は電流収集して前記MCUコントローラにフィードバックし、
前記MCUコントローラはフィードバックされた前記電流に基づいて、フィードバック抵抗値を計算し、抵抗値範囲と制御温度範囲とが関連付けられたテーブルから前記フィードバック抵抗値と対応する前記制御温度範囲を特定し、前記加熱制御回路を介して発熱シートの加熱温度を、特定した前記制御温度範囲内にあるように制御する
ことを特徴とする、生物電気フィードバックに基づくインテリジェントな加熱調節可能な物理療法器。
【請求項2】
前記昇圧制御回路は、インダクタと、第1三極管と、第2三極管とを備え、前記第1三極管のベース電極が第1抵抗器を介して前記MCUコントローラのPUMPピン端子に接続され、前記インダクタの一端が電源に接続され、他端が前記第1三極管のコレクタ電極と接続し、前記第1三極管のコレクタ電極がダイオードに接続され、前記ダイオードのアノードと接続し、前記ダイオードのカソードが前記パルス出力制御回路と接続し、前記ダイオードのカソードが充電コンデンサを介して接地され、第3抵抗器を介して前記第2三極管のコレクタ電極と接続し、前記第2三極管のベース電極が第2抵抗器を介して前記MCUコントローラのDIS_Pピン端子と接続することを特徴とする、請求項1に記載の生物電気フィードバックに基づくインテリジェントな加熱調節可能な物理療法器。
【請求項3】
前記パルス出力制御回路は、第4三極管と、第5三極管と、第6三極管と、第7三極管とを備え、前記第4三極管、前記第5三極管、前記第6三極管及び前記第7三極管のベース電極が各々第6抵抗器、第5抵抗器、第8抵抗器及び第7抵抗器を介して前記MCUコントローラのM_2ピン端子、M_0ピン端子、M_3ピン端子及びM_1ピン端子と接続し、前記第5三極管及び前記第7三極管のエミッタ電極が前記昇圧制御回路の出力側と接続し、前記第5三極管のコレクタ電極が前記第4三極管のエミッタ電極と接続すると共に前記電極パッドと接続し、前記第7三極管のコレクタ電極が前記第6三極管のエミッタ電極と接続すると共に同時に前記電極パッドの他端と接続し、前記第4三極管及び前記第6三極管のコレクタ電極が同時に前記生物電気フィードバック回路と接続することを特徴とする、請求項1に記載の生物電気フィードバックに基づくインテリジェントな加熱調節可能な物理療法器。
【請求項4】
前記生物電気フィードバック回路は、第11抵抗器と、第4抵抗器とを備え、前記第11抵抗器の一端が接地され、他端が同時に前記第4抵抗器及び前記パルス出力制御回路と接続し、前記第4抵抗器の他端が第1コンデンサを介して接地され、前記MCUコントローラのB_DETピン端子と接続することを特徴とする、請求項1に記載の生物電気フィードバックに基づくインテリジェントな加熱調節可能な物理療法器。
【請求項5】
前記加熱制御回路は、第3三極管と、第8三極管とを備え、前記第3三極管のベース電極が第10抵抗器を介して接地され、第9抵抗器を介して前記MCUコントローラのHEATピン端子と接続し、前記第3三極管のコレクタ電極が前記第8三極管のベース電極と接続し、前記第8三極管のエミッタ電極が電源に接続され、前記第8三極管のコレクタ電極が前記発熱シートと接続し、前記発熱シートの他端が自己回復ヒューズを介して接地されることを特徴とする、請求項1に記載の生物電気フィードバックに基づくインテリジェントな加熱調節可能な物理療法器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物理療法機器の技術分野に関し、特に、生物電気フィードバックに基づくインテリジェントな加熱調節可能な物理療法器に関する。
【背景技術】
【0002】
電気パルス物理療法器は、一定の電圧と周波数のパルス電気信号について電極を経由して人体に接続し、人体組織の多くの構成部分に一定の電気的特性があるするため、電気刺激を受けると、人体の筋肉、神経と体液、血液にある程度の物理的・化学的反応を引き起こす。低周波電気療法及び中間周波数電気療法は、最もよく見られるこのような機器の一つである。病院において電気療法を介した痛みの改善と神経機能の調節に一定の治療効果が備わる。
【0003】
ただし、利用者の使い心地及び物理療法の効果を高めるため、現在市場上の機能付き物理療法器には、異なる加熱強度の調節が設けられているが、基本的に利用者自身で加熱レンジを調整することから、加熱強度を調節する。このような調節方法は、明らかに物理療法の技術に対する要求が非常に高く、一般人又は高齢者には使いにくかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来技術に存在する欠陥に着目し、本発明の目的は、生物電気フィードバックに基づくインテリジェントな加熱調節可能な物理療法器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため本発明では、次のような技術的手段を講じた。
生物電気フィードバックに基づくインテリジェントな加熱調節可能な物理療法器であって、MCUコントローラと、昇圧制御回路と、パルス出力制御回路と、生物電気フィードバック回路と、加熱制御回路とを備え、前記MCUコントローラは各々昇圧制御回路、パルス出力制御回路、生物電気フィードバック回路及び加熱制御回路に接続され、前記パルス出力制御回路は電極パッドを介して安全範囲内の電気パルスを人体に入力させて負荷をかけ、前記生物電気フィードバック回路は人体の電気抵抗、電圧、電流、周波数のうち1つ又は複数の電気パラメータを収集してMCUコントローラにフィードバックし、前記MCUコントローラは温度の高低の制御を実現するため、フィードバックされたパラメータの違いにより加熱制御回路を介して発熱シートの加熱時間の長さを制御する。
【0006】
好ましくは、前記昇圧制御回路は、インダクタと、第1三極管と、第2三極管とを備え、前記第1三極管のベース電極が第1抵抗器を介してMCUコントローラのPUMPピン端子に接続され、前記インダクタの一端が電源に接続され、他端が第1三極管のコレクタ電極と接続し、前記第1三極管のコレクタ電極がダイオードに接続され、ダイオードのアノードと接続し、前記ダイオードのカソードがパルス出力制御回路と接続し、前記ダイオードのカソードが充電コンデンサを介して接地され、第3抵抗器を介して第2三極管のコレクタ電極と接続し、前記第2三極管のベース電極が第2抵抗器を介してMCUコントローラのDIS_Pピン端子と接続する。
【0007】
好ましくは、前記パルス出力制御回路は、第4三極管と、第5三極管と、第6三極管と、第7三極管とを備え、前記第4三極管、第5三極管、第6三極管及び第7三極管のベース電極が各々第6抵抗器、第5抵抗器、第8抵抗器及び第7抵抗器を介してMCUコントローラのM_2ピン端子、M_0ピン端子、M_3ピン端子及びM_1ピン端子と接続し、前記第5三極管及び第7三極管のエミッタ電極が昇圧制御回路の出力側と接続し、前記第5三極管のコレクタ電極が第4三極管のエミッタ電極と接続すると共に電極パッドと接続し、前記第7三極管のコレクタ電極が第6三極管のエミッタ電極と接続すると共に同時に電極パッドの他端と接続し、前記第4三極管及び第6三極管のコレクタ電極が同時に生物電気フィードバック回路と接続する。
【0008】
好ましくは、前記生物電気フィードバック回路は、第11抵抗器と、第4抵抗器とを備え、前記第11抵抗器の一端が接地され、他端が同時に第4抵抗器及びパルス出力制御回路と接続し、前記第4抵抗器の他端が第1コンデンサを介して接地され、MCUコントローラのB_DETピン端子と接続する。
【0009】
好ましくは、前記加熱制御回路は、第3三極管と、第8三極管とを備え、前記第3三極管のベース電極が第10抵抗器を介して接地され、第9抵抗器を介してMCUコントローラのHEATピン端子と接続し、前記第3三極管のコレクタ電極が第8三極管のベース電極と接続し、前記第8三極管のエミッタ電極が電源に接続され、前記第8三極管のコレクタ電極が発熱シートと接続し、前記発熱シートの他端が自己回復ヒューズを介して接地される。
【発明の効果】
【0010】
上記の技術的手段を講じたことにより、本発明は、パルスを人体に入力し、パルス物理療法を施すと同時に、フィードバックされる抵抗値、電流、電圧、周波数等の1つ又は複数の電気パラメータに従い人体の状態を判断して、適切な温度を調節して関連の温熱療法を施し、人体の異なる生理学的な状態に応じて自動温度調節のインテリジェントな治療を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例に係る構造原理を示す概略図である。
図2】本発明の実施例に係るMCUコントローラの概略構成図である。
図3】本発明の実施例に係る昇圧制御回路の概略構成図である。
図4】本発明の実施例に係るパルス出力制御回路の概略構成図である。
図5】本発明の実施例に係る生物電気フィードバック回路の概略構成図である。
図6】本発明の実施例に係る加熱制御回路の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明は特許請求の範囲によって限定及びカバーされる多種多様な形態で実施することができる。
【0013】
図1乃至図6を参照すると、本実施例により提供される生物電気フィードバックに基づくインテリジェントな加熱調節可能な物理療法器は、MCUコントローラ1と、昇圧制御回路2と、パルス出力制御回路3と、生物電気フィードバック回路4と、加熱制御回路5とを備え、MCUコントローラ1は昇圧制御回路2、パルス出力制御回路3、生物電気フィードバック回路4及び加熱制御回路5に接続され、パルス出力制御回路3は電極パッドを介して安全範囲内の電気パルスを人体に入力して負荷をかけ、生物電気フィードバック回路4は人体の電気抵抗、電圧、電流、周波数等の1つ又は複数の電気パラメータを収集してMCUコントローラ1にフィードバックし、MCUコントローラ1は温度の高低の制御を実現するため、フィードバックされたパラメータの違いにより加熱制御回路5を介して発熱シートの加熱時間の長さを制御する。
【0014】
本実施例において、MCUコントローラ1は、XWIC035型番を用いることができ、MCUコントローラ1のPUMPピン端子がPWM信号を出力し、昇圧制御回路2に用いられ、MCUコントローラ1のPUMPピン端子DIS_Pピン端子がGPIO出力ポートであり、昇圧制御回路2の放電制御のために用いられ、MCUコントローラ1のM0、M1、M2、M3ピン端子がGPIO出力であり、人体に出力するパルスを制御するために用いられ、MCUコントローラ1のHEATピン端子がGPIOポートであり、製品の加熱モジュールのオンオフを制御するために用いられ、MCUコントローラ1のB_DETピン端子がAD検出ポートであり、動作時人体からフィードバックされてきた電流を収集するために用いられる。MCUコントローラ1は、利用者が選択した治療プログラムに従い、昇圧及びパルス出力を制御すると共にADポートを介してB_DETピン端子上の人体からフィードバックされてきた電流を収集し、計算により対象人体に対応する抵抗値を得ることで、人体の生理学的状態を判断し、敏感タイプ、普通タイプ、鈍感タイプなどの異なる状態の人を分類し、その後異なる利用者グループに応じて加熱温度範囲を制御し、次の対照表を参照のこと。
【0015】
【表1】
【0016】
この表によれば、MCUコントローラ1は、加熱制御回路5のPWMデューティサイクルを制御することによって自動温度調節を実現する。言及すべき点は、上記はフィードバック抵抗値範囲の定義と制御する温度選択との間の関係を示すだけであり、例としてのみ使用され、収集する電気パラメータのタイプの違い及び関連値の変更はやはり本実施例の保護範囲内に含まれる。
【0017】
さらに、本実施例の昇圧制御回路2は、図3に示す回路構造を用いることができ、すなわち、インダクタL1と、第1三極管Q1と、第1三極管Q2とを備え、第1三極管Q1のベース電極が第1抵抗器R1を介してMCUコントローラ1のPUMPピン端子に接続され、インダクタL1の一端が電源に接続され、他端が第1三極管Q1のコレクタ電極と接続し、第1三極管Q1のコレクタ電極がダイオードD1に接続され、ダイオードD1のアノードと接続し、ダイオードD1のカソードがパルス出力制御回路と接続し、ダイオードD1のカソードが充電コンデンサE1を介して接地され、第3抵抗器R3を介して第1三極管Q2のコレクタ電極と接続し、第1三極管Q2のベース電極が第2抵抗器R2を介してMCUコントローラ1のDIS_Pピン端子と接続する。この回路の昇圧部分は、ブートストラップ原理を用い、MCUコントローラ1のPUMPピン端子の出力がハイになると、第1三極管Q1が導通し、電源VCCがインダクタL1を介してグランドに放電し、ここでダイオードD1がコンデンサE1側の電圧逆流を防止するために用いられ、DCインダクタ上の電流は一定の比率で直線的に増加するため、電流の増加に伴い、インダクタL1の中にエネルギーを蓄積する。MCUコントローラ1のPUMPピン端子の出力がローになると、第1三極管Q1が遮断され、インダクタL1の電流保持特性により、インダクタL1を流れる電流がすぐ0にならず、充電終了時の値から0にゆっくりと変わる。元の回路が切断されているため、インダクタL1は新しい回路を介してのみ放電し、すなわちインダクタL1がコンデンサE1に充電し始め、コンデンサE1の両端の電圧が上昇し、この時電圧が入力電圧より高くなっており、昇圧が完了する。MCUコントローラ1のDIS_Pピン端子が平常ローレベルとなり、第2三極管Q2が遮断され、昇圧が不要な場合、又は昇圧レベルを下げる必要がある場合、MCUコントローラ1のDIS_Pピン端子の出力はハイレベルになり、第2三極管Q2が導通し、コンデンサE1側の電圧が第2三極管Q2を介して放電する。
【0018】
さらに、本実施例のパルス出力制御回路3は、図4に示す回路構造を用いることができ、すなわち、第4三極管Q4と、第5三極管Q5と、第6三極管Q6と、第7三極管Q7とを備え、第4三極管Q4、第5三極管Q5、第6三極管Q6及び第7三極管Q7のベース電極が各々第6抵抗器R6、第5抵抗器R5、第8抵抗器R8及び第7抵抗器R7を介してMCUコントローラ1のM-2ピン端子、M-0ピン端子、M-3ピン端子及びM-1ピン端子と接続し、第5三極管Q5及び第7三極管Q7のエミッタ電極が昇圧制御回路2の出力側と接続し、第5三極管Q5のコレクタ電極が第4三極管Q4のエミッタ電極と接続すると共に電極パッドと接続し、第7三極管Q7のコレクタ電極が第6三極管Q6のエミッタ電極と接続すると共に同時に電極パッドの他端と接続し、第4三極管Q4及び第6三極管Q6のコレクタ電極が同時に生物電気フィードバック回路4と接続する。この回路のパルス制御端子は、MCUコントローラ1のM_0、M_1、M_2、M_3ピン端子であり、平常出力がハイレベルとなり、全ての三極管が遮断され、正方向パルスが必要な場合、M_0ピン端子、M_3ピン端子の出力をロー、M_1ピン端子、M_2ピン端子の出力をハイになると第5三極管Q5、第6三極管Q6が導通し、第4三極管Q4、第7三極管Q7が遮断され、昇圧後の電流は第5三極管Q5を介して電極パッドに入力され、その後人体に入って負荷をかけるため、人体に正方向パルスが発生し、第6三極管Q6から生物電気フィードバック回路にフィードバックされる。逆方向パルスが必要な場合、M_1ピン端子、M_2ピン端子の出力をロー、M_0ピン端子、M_3ピン端子の出力がハイになると、第4三極管Q4、第7三極管Q7三極管が導通し、第5三極管Q5、第6三極管Q6が遮断され、電流は第4三極管Q4を介して電極パッドに入力され、その後人体に入って負荷をかけ、第7三極管Q7が信号を生物電気フィードバック回路に伝送し、人体に逆方向パルスを発生させことから効果的なパルスの制御を実現する。
【0019】
さらに、本実施例の生物電気フィードバック回路4は、図5に示す回路構造を用いることができ、すなわち、第11抵抗器R11と、第4抵抗器R4とを備え、第11抵抗器R11の一端が接地され、他端が同時に第4抵抗器R4及びパルス出力制御回路3と接続し、第4抵抗器R4の他端が第1コンデンサC1を介して接地され、MCUコントローラ1のB_DETピン端子と接続する。この回路は、主に人体からフィードバックしてきた生物電気をMCUコントローラ1に全体的にフィードバックするために用いられ、具体的な動作の時、パルス出力制御回路3によって入力された信号を、第11抵抗器R11を経由した後で電圧差を発生させ、その後第4抵抗器R4、第1コンデンサC1によってRCフィルタリングを実施した後、有効で安定した電圧を形成させ、AD検出のため、MCUコントローラ1に提供する。
【0020】
さらに、本実施例の加熱制御回路5は、図6に示す回路構造を用いることができ、すなわち、第3三極管Q3と、第8三極管Q8とを備え、第3三極管Q3のベース電極が第10抵抗器R10を介して接地され、第9抵抗器R9を介してMCUコントローラ1のHEATピン端子と接続し、第3三極管Q3のコレクタ電極が第8三極管Q8のベース電極と接続し、第8三極管Q8のエミッタ電極が電源に接続され、第8三極管Q8のコレクタ電極が発熱シートと接続し、発熱シートの他端が自己回復ヒューズを介して接地される。この回路内の温度制御ポートB3、B4は、発熱シートに接続され、平常MCUコントローラ1のHEATピン端子がローレベルとなり、第3三極管Q3が遮断され、第10抵抗器R10の機能はMCUコントローラ1が通電すると、IOポートの電位が安定することを防止することで、第3三極管Q3が確実に遮断されることである。第3三極管Q3が遮断された後、第8三極管Q8のベース電極がハイになるため、第8三極管Q8が同様に遮断され、VCC電源が切り離されることで、発熱シートが動作できなくなる。加熱が必要な場合、MCUコントローラ1のHEATピン端子の出力がハイレベルになり、第3三極管Q3が導通して、第8三極管Q8を導通させ、VCC電圧が第8三極管Q8を経由して発熱シートの両端に印加され、発熱シートが正常に動作する。MCUコントローラ1がHEATピン端子のハイ・ローレベルの時間を制御することにより、発熱シートの動作時間を効果的に制御できることから、加熱温度を制御する。同時に発熱シートの短絡による大電流の発生を防止するため、特に自己回復ヒューズF1を追加し、平常自己回復ヒューズF1が低抵抗となり、動作電流が大きくなり過ぎた場合、F1の抵抗値を急激に増加させることで、動作電流を制限することから、保護作用を働かせることができる。
【0021】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明の保護範囲を限定するものではなく、本発明の明細書及び添付図面を利用して均等構造又は均等プロセスの変更、直接的又は間接的にその他の関連の技術分野に運用されることは、本発明の特許保護範囲内に含めるものであるのは勿論である。
【要約】      (修正有)
【課題】生物電気フィードバックに基づくインテリジェントな加熱調節可能な物理療法器を提供する。
【解決手段】本発明の生物電気フィードバックに基づくインテリジェントな加熱調節可能な物理療法器は、MCUコントローラと、昇圧制御回路と、パルス出力制御回路と、生物電気フィードバック回路と、加熱制御回路とを備え、MCUコントローラが各々昇圧制御回路、パルス出力制御回路、生物電気フィードバック回路及び加熱制御回路に接続され、パルス出力制御回路は電極パッドを介して安全範囲内の電気パルスを人体に入力させて負荷をかけ、生物電気フィードバック回路は人体の電気抵抗、電圧、電流、周波数のうち1つ又は複数の電気パラメータを収集してMCUコントローラにフィードバックする。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6