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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-02
(45)【発行日】2023-03-10
(54)【発明の名称】ハンドルカバー
(51)【国際特許分類】
   B62J 23/00 20060101AFI20230303BHJP
   A41D 19/00 20060101ALI20230303BHJP
   A41D 19/015 20060101ALI20230303BHJP
【FI】
B62J23/00 M
A41D19/00 Z
A41D19/015 610Z
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019045351
(22)【出願日】2019-03-13
(65)【公開番号】P2020147125
(43)【公開日】2020-09-17
【審査請求日】2020-12-30
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】709002808
【氏名又は名称】大西 美代子
(72)【発明者】
【氏名】大西 美代子
【審査官】中島 昭浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-285018(JP,A)
【文献】特開2015-217755(JP,A)
【文献】特開2008-037172(JP,A)
【文献】特開平08-010211(JP,A)
【文献】米国特許第04564956(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0016042(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第107822235(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106723539(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 23/00
B62J 33/00
A41D 19/00 - 19/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
手袋を覆う筒状のカバーの一方の口と、手袋の口が一致し、筒状のカバーの他方の口が装着口であるハンドルカバー。
【請求項2】
手袋を覆う筒状のカバーの一方の口と、手袋の口が一致し、筒状のカバーの他方の口を閉じ、筒状のカバーの他方の口の親指側に装着口を開けたハンドルカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車、オートバイ、ベビーカー、車いすなどの車のハンドルに装着するハンドルカバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
アップハンドル自転車用の一般的なハンドルカバーは、風上にあるハンドルカバーの装着用の穴を紐で自転車に結び付けて装着するが、風上から隙間風が入りやすく、冷えたブレーキレバーの操作は苦痛であり、手の防寒にはハンドルカバーだけでは不完全であった。
先の出願の特願2014-101830は、ハンドルカバーの平面部に指先を可動できる状態にした手袋を合体することで、隙間風を防ぐものである。
この先の出願の特願2014-101830の発明が解決しようとする課題は隙間風を防ぐことと共に、ハンドルカバーのデザイン性向上のために、ハンドルカバーを小さくすることであり、そのためにハンドルカバー本体は、ブレーキを包み込まないハンドル上部を覆う平面形態としていた。
【0003】
しかし、電動自転車の場合、軽い力でペダルがこげるためハンドルを握りしめる必要がなく、瞬時に速度が出るため、より早いブレーキ操作が必要となるため、ブレーキに指をかけたまま手の平を広げてハンドルを握ることが多くあり、
先の出願の特願2014-101830の小さな平面形態のハンドルカバーではカバーと合体している手袋の指先がカバーからはみ出すという問題点が生じる。
【0004】
フラットハンドル自転車やオートバイのハンドルカバーにおいては、ハンドルカバーの内側に手袋を合体しているものは見当たらない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特願2014-101830
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
アップハンドル、フラットハンドルの乗り物に、手袋内蔵の暖かいハンドルカバーを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、手袋を覆う筒状のカバーの一方の口と、手袋の口が一致し、筒状のカバーの他方の口に、装着用紐のあるハンドルカバーであり、前記、装着用紐のある口から乗り物のハンドルグリップとブレーキ全体に通して被せ、乗り物のハンドルに、前記、装着用紐で結び付けて装着する。
【0008】
また、フラットハンドルの乗り物においては、手袋を覆う筒状のカバーの一方の口と、手袋の口が一致し、筒状のカバーの他方の口の親指側に、スリット開きと装着用紐を設け、筒状カバーの他方の口を閉じたハンドルカバーとし、
前記、スリット開きから、乗り物のハンドルグリップとブレーキに被せ、乗り物のハンドルに、前記、装着用紐で結び付けて装着する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のハンドルカバーは筒状であるため、カバーの内側の手袋がはみ出すことはなく、筒状のカバーの一方の口と、筒状のカバーの内側の手袋の口を一致することで、本発明のハンドルカバーは、手をハンドルカバーに差し込むだけで手袋をはめた状態で乗り物のハンドルを握ることができる。
また、カバーは防水素材とすることで、雨や雪からも手袋を守ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】アップハンドル用ハンドルカバーの平面図である。
図2】電動アップハンドル自転車用の透明窓付きハンドルカバーの一例である。
図3】アップハンドル用ハンドルカバーの装着口の図である。
図4】アップハンドル用ハンドルカバーを手の差し入れ口から見た図である。
図5】透明窓付きのアップハンドル用ハンドルカバーを電動アップハンドル自転車に装着途中の図である。
図6】フラットハンドル用ハンドルカバーの平面図である。
図7】フラットハンドル用ハンドルカバーをフラットハンドル自転車に装着している図であり、左下の図はAの断面図である。
図8】フラットハンドル用ハンドルカバーをオートバイに装着している一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1はアップハンドル用ハンドルカバー本体10の内側の手袋2を点線で示したアップハンドル用ハンドルカバーの平面図である。
筒状のカバー1の内側に手袋2を、筒状のカバー1の一方の口と手袋2の口を一致したハンドルカバーの手の差し入れ口4があり、筒状カバー1の他方の口には装着用紐3を通したハンドルカバーの装着口5があるアップハンドル用ハンドルカバー本体10である。

図2は筒状カバー1に電動自転車用の透明窓8を作った、透明窓付きのアップハンドル用ハンドルカバーの一例である。
この一例は、透明窓8の中心に手袋2を親指6が中心になるように合わせ、筒状カバー1に手袋2を左右対称に取り付けている。
このことで左右のハンドルカバーを同型にすることができ、安価に提供することができる。

図3はアップハンドル用ハンドルカバーの装着口の図である。筒状カバー1の内側には、筒状カバー1の口と手袋2の口を一致している手袋2が内蔵されている。
また、ハンドルカバーの装着口5の周囲には装着用紐3が通っており、この装着用紐3の乗り物のハンドルに装着した時、上中心になる部分には、装着用紐3を引き出すことができる穴が設けてあり、この穴から引き出した装着用紐3に乗り物のハンドルグリップを通し、ハンドルカバーの装着口5から乗り物のハンドルグリップとブレーキ全体にハンドルカバーを通して被せ、装着用紐3を引き締め、乗り物のハンドルに結び付け装着する。
このことで引き出している装着用紐3にハンドルグリップが通った状態で、装着用紐3が引き締められるので、本発明のアップハンドル用ハンドルカバーは乗り物のハンドルグリップの根元にしっかり固定される。

図4で表している手の差し入れ口4は、アップハンドル用、フラットハンドル用共通である。
本発明のハンドルカバーの手の差し入れ口4から中を見ると、手袋2の内側であり、手を本発明のハンドルカバーに差し込むだけで手袋2をはめることができる。

図5は透明窓付きのアップハンドル用ハンドルカバーの、装着用紐3を通したハンドルカバーの装着口5から電動アップハンドル自転車に装着途中の図である。
装着用紐3を引き出している部分に乗り物のハンドルグリップ14を通し、乗り物のハンドルグリップ14とブレーキをハンドルカバーの装着口5から通し、乗り物のアシスト器具8にハンドルカバーの透明窓7を被せ、装着用紐3を引き締め、乗り物のハンドル9の根元に結び付け装着する。

図6はフラットハンドル用ハンドルカバー本体20の内側の手袋2を点線で示したフラットハンドル用ハンドルカバーの平面図である。
スリット開き12のある筒状カバー1の内側に乗り物のハンドルグリップを通すための帯13が手の平にある手袋2を内蔵しており、
筒状カバー1のスリット開きの無い口と手袋2の口を、スリット開きのある側を親指側にして一致したハンドルカバーの手の差し入れ口4があり、スリット開きのある口は手袋2の親指側にあるスリット開き12を残して閉じており、
スリット開き12は装着用紐3のあるハンドルカバーの装着口5となっている。

図7は乗り物の左ハンドルに本発明のフラットハンドル用ハンドルカバーを、ハンドルカバーの装着口5となっているスリット開き12から装着している図である。
筒状カバー1を乗り物のハンドルグリップ14とブレーキ15に被せ、次に、筒状カバー1の内側の手袋2の手の平にある帯13に、乗り物のハンドルグリップ14を通し、乗り物のハンドルグリップ14とブレーキ15に本発明のフラットハンドル用ハンドルカバー20を被せ
乗り物のハンドル9に、前記、装着用紐3で結び付けて装着する。
左下の図はAの断面図であり、手袋2の手の平にある帯13にハンドルグリップ14を通している様子を示している。
電動フラットハンドルの乗り物には筒状カバー1に透明の窓を作ることで器具の操作が容易になる。

図8はオートバイの左ハンドルに装着している一例である。
オートバイはハンドルカバーを取り付けることが難しいフロントカバーが付いている形状のものが多いが、本発明のフラットハンドル用ハンドルカバー20は、筒状カバー1の内側の手袋2の手の平にある帯13に、乗り物のハンドルグリップ14を通して装着するため、安定しやすく、
ハンドルカバーの装着口5にある装着用紐3をオートバイのフロントミラー16に結び付けて装着することができる。
オートバイには指示器やライト等のボタンがハンドルグリップの付け根付近に点在しているため、親指6が筒状カバー1から自由に出し入れできるようにスリット開き12を広くとっている。
この広くとっているスリット開き12には、透明窓をつけることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明のアップハンドル用、フラットハンドル用ハンドルカバーの内側に内蔵している手袋は、ボタンや面テープ、ファスナーなどで簡単に取り外すことができる形態にすることで、紫外線防止用のハンドルカバーとしても利用ができる。
【符号の説明】
【0013】
1 筒状のカバー
2 手袋
3 装着用紐
4 ハンドルカバーの手の差し入れ口
5 ハンドルカバーの装着口
6 親指
7 透明窓
8 乗り物のアシスト器具
9 乗り物のハンドル
10 アップハンドル用ハンドルカバー本体
12 スリット開き
13 ハンドルグリップに通すための帯
14 乗り物のハンドルグリップ
15 乗り物のブレーキ
16 乗り物のミラー
20 フラットハンドル用ハンドルカバー本体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8