IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 有限会社楽電の特許一覧

<>
  • 特許-点電極 図1
  • 特許-点電極 図2
  • 特許-点電極 図3
  • 特許-点電極 図4
  • 特許-点電極 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-02
(45)【発行日】2023-03-10
(54)【発明の名称】点電極
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/04 20060101AFI20230303BHJP
   A61N 1/26 20060101ALI20230303BHJP
【FI】
A61N1/04
A61N1/26
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019076528
(22)【出願日】2019-04-12
(65)【公開番号】P2020171605
(43)【公開日】2020-10-22
【審査請求日】2022-01-14
(73)【特許権者】
【識別番号】511266070
【氏名又は名称】株式会社エルシス
(74)【代理人】
【識別番号】100102853
【弁理士】
【氏名又は名称】鷹野 寧
(72)【発明者】
【氏名】日向野 真一
【審査官】石川 薫
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-125637(JP,A)
【文献】登録実用新案第3171499(JP,U)
【文献】特開昭54-031984(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61N 1/04
A61N 1/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の皮膚に接触し、前記人体に対して経皮的に電気刺激を付与する点電極であって、
絶縁材にて形成された基材と、前記基材内に形成された電極取付孔と、前記電極取付孔内に収容された電極とを備え、
前記電極は、前記基材の一端側から突出して配置される接触電極部と、前記接触電極部と一体的に形成され前記接触電極部を軸方向に付勢するコイル状の弾性部とを有し
前記接触電極部は前記電極取付孔内に出没可能に設けられ、前記弾性部上端から上方に立ち上がり前記電極取付孔の軸方向に一致する半径方向を有する半円部と、前記半円部の一端側から接線方向に延設され前記弾性部のコイル内周部と接触し、該コイル内周部との接触による摩擦抵抗により前記接触電極部の動きを規制する延伸係合部と、を有することを特徴とする点電極。
【請求項2】
請求項1記載の点電極において、
前記接触電極部は、前記弾性部のコイル上端部と該接触電極部との接続点と、前記延伸係合部と前記コイル内周部との接触点の2カ所にて支持されることを特徴とする点電極。
【請求項3】
人体の皮膚に接触し、前記人体に対して経皮的に電気刺激を付与する点電極であって、
絶縁材にて形成された基材と、前記基材内に形成された電極取付孔と、前記電極取付孔内に収容された電極とを備え、
前記電極は、前記基材の一端側から突出して配置される接触電極部と、前記接触電極部と一体的に形成され前記接触電極部を軸方向に付勢するコイル状の弾性部とを有し
前記接触電極部は前記電極取付孔内に出没可能に設けられ、前記弾性部上端から上方に立ち上がり前記電極取付孔の軸方向に一致する半径方向を有する第1半円部と、前記第1半円部と連続して形成され前記第1半円部とは直交する方向に配置されると共にその頂点にて前記第1半円部の頂点と十字状に接触交差する第2半円部と、前記第2半円部の一端側から接線方向に延設され前記弾性部のコイル内周部と接触し、該コイル内周部との接触による摩擦抵抗により前記接触電極部の動きを規制する延伸係合部と、を有することを特徴とする点電極。
【請求項4】
請求項記載の点電極において、前記第1半円部は前記第2半円部よりも半径が小さいことを特徴とする点電極。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低周波治療器等、人体に対して経皮的に電気刺激を付与する電気治療器に使用される点電極部材に関し、特に、使用時における接触電極部の倒れや曲がりを抑え、皮膚への安定的な接触が維持可能な点電極に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、人体局所の疼痛発生部に対し電気刺激を与え、人体の慢性化した軟部組織損傷や運動器の疲労性炎症によって起こる疼痛の消退、軽減を図る機器として電気治療器が知られている(特許文献1参照)。このような電気治療器では、人体表面(一般に皮膚)に正極・負極の電極を貼付し、それらの間にコントローラから低周波電流を供給することにより、人体に対し経皮的に電気刺激を付与し治療を行う。電極間には微弱な低周波電流が流れ、電気刺激を受けた体内には、電気的な緊張によって電気麻酔作用が生じ、これにより、電極間の筋肉が収縮して血行が改善され、新陳代謝が活発化し、患部のコリや痛みが緩和される。
【0003】
図5は、このような電気治療器に使用されている点電極の一例を示す説明図である。図5の点電極51は、合成樹脂製の絶縁基材52内に、ステンレス製の電極53を配置した構成となっている。絶縁基材52は、底面部54の直径が10mm程度の略半球状に形成されており、高さは約4mm程度となっている。電極53は、円環状に形成された直径0.3mm程度の接触電極部55と、接触電極部55を軸方向に付勢するコイル状の弾性部56とから構成されている。点電極51を皮膚に装着すると、弾性部56が撓みつつ、接触電極部55が皮膚に接触し、電極53を介して人体に微弱な低周波電流が供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平11-47284号公報
【文献】特許第4908163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図5のような点電極51では、接触電極部55が細い1本線にて形成されているため、皮膚との接触によって曲がりやすいという問題があった。特に、接触電極部55は絶縁基材52の上端から垂直方向に突出しているため、皮膚との接触により何回も圧迫を受けたり、点電極51が皮膚と接触した状態でずれたりすると、線材延伸方向とは直角方向(図5のX方向)の力により、接触電極部55が図5の破線のように曲がってしまう場合があった。接触電極部55が曲がった状態になってしまうと、電極部が皮膚に接触しにくくなり、そのまま使い続けると安定的な通電処置が行えなくなるという課題があった。
【0006】
本発明は、使用時における接触電極部の倒れや曲がりを抑え、皮膚に対して安定的な接触が維持可能な点電極を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の点電極は、人体の皮膚に接触し、前記人体に対して経皮的に電気刺激を付与する点電極であって、絶縁材にて形成された基材と、前記基材内に形成された電極取付孔と、前記電極取付孔内に収容された電極とを備え、前記電極は、前記基材の一端側から突出して配置される接触電極部と、前記接触電極部と一体的に形成され前記接触電極部を軸方向に付勢するコイル状の弾性部とを有し前記接触電極部は前記電極取付孔内に出没可能に設けられ、前記弾性部上端から上方に立ち上がり前記電極取付孔の軸方向に一致する半径方向を有する半円部と、前記半円部の一端側から接線方向に延設され前記弾性部のコイル内周部と接触し、該コイル内周部との接触による摩擦抵抗により前記接触電極部の動きを規制する延伸係合部と、を有することを特徴とする。この場合、前記接触電極部を、前記弾性部のコイル上端部と該接触電極部との接続点と、前記延伸係合部と前記コイル内周部との接触点の2カ所にて支持するようにしても良い。
【0008】
本発明の他の点電極は、人体の皮膚に接触し、前記人体に対して経皮的に電気刺激を付与する点電極であって、絶縁材にて形成された基材と、前記基材内に形成された電極取付孔と、前記電極取付孔内に収容された電極とを備え、前記電極は、前記基材の一端側から突出して配置される接触電極部と、前記接触電極部と一体的に形成され前記接触電極部を軸方向に付勢するコイル状の弾性部とを有し前記接触電極部は前記電極取付孔内に出没可能に設けられ、前記弾性部上端から上方に立ち上がり前記電極取付孔の軸方向に一致する半径方向を有する第1半円部と、前記第1半円部と連続して形成され前記第1半円部とは直交する方向に配置されると共にその頂点にて前記第1半円部の頂点と十字状に接触交差する第2半円部と、前記第2半円部の一端側から接線方向に延設され前記弾性部のコイル内周部と接触し、該コイル内周部との接触による摩擦抵抗により前記接触電極部の動きを規制する延伸係合部と、を有することを特徴とする。
【0009】
前記点電極において、前記第1半円部の半径を前記第2半円部よりも小さく形成しても良い。これにより、第1半円部と第2半円部が同径の場合よりも、第1半円部によって第2半円部が強く押さえ付けられ、電極としての強度が増大する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の点電極によれば、接触電極部の一端に弾性部まで延びる延伸係合部が延設されているので、延伸係合部が弾性部と接触、係合し、接触電極部が弾性部との接続点と接触点の2カ所で支えられる形となり、従来の点電極に比して接触電極部が曲がりにくくなる。このため、電極の強度が向上し、接触電極部と皮膚との接触を安定的に維持することが可能となる。
【0011】
また、本発明の他の点電極によれば、接触電極部の一端に弾性部まで延びる延伸係合部が延設されていると共に、接触電極部が互いに直交する第1半円部と第2半円部にて構成されているので、延伸係合部が弾性部と接触、係合し、接触電極部が弾性部との接続点と接触点の2カ所で支えられると共に、両半円部が頂部にて接触した状態で十字形に配置されるため、従来の点電極に比して接触電極部が曲がりにくくなる。このため、電極の強度が向上し、接触電極部と皮膚との接触を安定的に維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態1である点電極の構成を示す斜視図である。
図2図1の点電極の断面図である。
図3】電極の構成を示す斜視図である。
図4】(a)は本発明の実施の形態2である点電極における電極の構成を示す斜視図、(b)は接触電極部の形成過程を示す説明図である。
図5】従来の点電極の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態1である点電極1の構成を示す斜視図、図2は、図1の点電極1の断面図である。本発明による点電極1もまた、従来の点電極51と同様に低周波治療器に使用され、図1,2に示すように、合成樹脂等の絶縁材にて形成された絶縁基材2内に、ステンレス製の電極3を配置した構成となっている。絶縁基材2は、底面部19の直径が10mm程度の略半球状に形成されており、高さは約4mm程度となっている。絶縁基材2の中央部には、電極取付孔4が図2において上下方向に貫通形成されている。電極取付孔4は、直径約1mm程度に形成されており、その中には、電極3が収容される。なお、図1以下の図面においては、点電極1の構成を明確に示すため、線材の太さやコイル径等を実際よりも大きく誇張して示している。
【0014】
点電極1では、電極3として、人体と接触する接触電極部11と、コイル状のバネ部(弾性部)12とから構成された弾性電極が使用されている。図3は、電極3の構成を示す説明図である。電極3には直径0.08mmのステンレス鋼線材が使用されており、接触電極部11とバネ部12は一体に連続形成されている。図3に示すように、接触電極部11は直径0.8mmの半円状に形成され、バネ部12の上端部13(以下、コイル上端部13と称する)の上に立設されている。バネ部12は、直径0.8mmに形成されたコイルばねとなっており、電極取付孔4内に収容配置される。
【0015】
接触電極部11は、半径0.4mmの半円部14と、半円部14の一端側(バネ部12とは反対側の端部P1側)を接線方向に延伸させた延伸係合部15を備えている。半円部14は、引張ばねのフック状となっており、線材をコイル上端部13から上方に立ち上げた形となっている。延伸係合部15は、半円部14の一端(P1)から、コイル上端部13の内側まで延在しており、バネ部12の内周部16(以下、コイル内周部16と称する)と接触し係合している。接触電極部11は、半円部14の部分が絶縁基材2の頂部17から0.4mm突出し、延伸係合部15がコイル内周部16に接触しつつ電極取付孔4内まで延伸した状態で配置される。
【0016】
このような電極3は、1本の線材にて次のように形成される。ここではまず、直線状の延伸係合部15を残しつつ、直径0.8mmの半円部14を一端側から作る。次に、半円の終端(他端側)P2から、垂直方向に立てた半円部14の直径側を水平に取り囲むようにコイル上端部13を形成し、さらに下方に向かって直径0.8mmのコイルばね(バネ部12)を形成する。これにより、バネ部12の上に、半円部14と延伸係合部15を備えた接触電極部11が立設された電極3が形成される。
【0017】
バネ部12は、電極取付孔4内に収容配置される。前述のように、バネ部12はコイルばねとなっており、接触電極部11を軸方向(電極3の延伸方向:図2において上下方向)に付勢しつつ保持する。このように、点電極1は、接触電極部11の下方がバネ部12となっており、接触電極部11は図2において上下方向に弾性的に可動な状態となっている。このため、皮膚との接触により、接触電極部11は適宜電極取付孔4内に出没し、例えば、点電極1を移動させる場合も、スムーズに接触電極部11が皮膚に追従し、接触電極部11が曲がりにくいようになっている。
【0018】
バネ部12の下端部18は、直線状に引き出されている。下端部18は、絶縁基材2の底面部19から若干(2mm程度)突出しており、図示しないコントローラに接続されている。下端部18にはコントローラから低周波電流が供給され、これにより、点電極1を装着した人体に所望の電気信号が付与される。
【0019】
一方、前述のように、弾性電極を用いた点電極であっても、図5のような従来の点電極では、接触電極部55が何回も圧迫を受けたり、点電極が皮膚と接触した状態でずれたりすると、どうしても接触電極部55が倒れて曲がってしまう場合があった。これに対し、当該点電極1は、接触電極部11の先端に、コイル上端部13の内側まで延びる延伸係合部15が延設されており、延伸係合部15の端部がコイル内周部16と接触し係合している。この場合、延伸係合部15とコイル内周部16との接触点Qでは、延伸係合部15とコイル内周部16の接触による摩擦抵抗もあり、接触電極部11の動きが規制される。
【0020】
すなわち、接触電極部11は、コイル上端部13との接続点P2による片持ち状態ではなく、接続点P2と接触点Qの2カ所で支えられる形となる。また、点電極1では、半円部14における線材延伸方向とは直角方向(X方向:半円部14が形成する面Aと垂直な方向X=図2において紙面垂直方向)の力を直径0.8mmの半円面Aにて受ける形となる。このため、従来の点電極に比して、接触電極部11がX方向に曲がりにくくなり、電極の強度が向上し、接触電極部11と皮膚との接触を安定的に維持することが可能となる。したがって、従来の点電極よりも安定した状態で通電処置を行うことができ、治療効果の改善、向上を図ることが可能となる。
【0021】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施形態2である点電極について説明する。図4(a),(b)は、本発明の実施の形態2である点電極21における電極の構成を示す説明図である。なお、実施の形態2では、実施の形態1の点電極1と同様の部分、部材については同一の番号を付し、その説明は省略する。点電極21における電極22もまた、直径0.08mmのステンレス鋼線材にて形成されており、接触電極部23とコイル状のバネ部12を備えている。また、ここでも接触電極部23とバネ部12は一体に連続形成されている。
【0022】
一方、実施形態2の点電極21では、図4に示すように、コイル上端部13の上に接触電極部23が十字状に設けられている。接触電極部23は、コイル上端部13から立ち上がった第1半円部24と、第1半円部24と直交配置された第2半円部25を備えており、第1半円部24と第2半円部25は連続的に形成されている。さらに、実施形態2の点電極21においても、第2半円部25の一端P1側(第1半円部24やバネ部12とは反対の端部)には、第2半円部25を接線方向に延設させた延伸係合部15が設けられている。
【0023】
この場合、電極22は、1本の線材により次のような形で形成される。ここではまず、直線状の延伸係合部15を残しつつ、直径0.8mmの第2半円部25を一端側から作る。次に、第2半円部25の終端(他端側)R2から、コイル上端部13の円周方向に沿って90°回転した位置Sに向かって線材を延伸させる。その上で、位置Sから、第2半円部25の頂部26を覆うように直径0.8mm(半径0.4mm)の第1半円部24を作る。つまり、第1半円部24と第2半円部25が頂点Kにて接触しつつ直角に交差するように、半径0.4mmの第1半円部24を形成する。そして、第1半円部24の終端(他端側)R1から180°対向する位置に渡り、下方に向かって直径0.8mmのコイルばね(バネ部12)を形成する。なお、位置R1からそのまま下方にバネ部12を形成しても良い。
【0024】
このような点電極21は、実施例1の点電極1と同様、延伸係合部15によって接触電極部23の動きが規制されるのに加え、接触電極部23が十字状に形成されており、第1半円部24と第2半円部25が頂点Kで接触交差しているため、接触電極部23全体が曲がりにくくなる。例えば、X方向の力を受けても、それと直交する第2半円部25との接触により第1半円部24は倒れにくくなる。このため、電極の強度が向上し、接触電極部11と皮膚との接触を安定的に維持することが可能となる。したがって、従来の点電極よりも安定した状態で通電処置を行うことができ、治療効果の改善、向上を図ることが可能となる。なお、実施の形態2の点電極21では、接触電極部23と皮膚との最大接触面積が0.306mm2となり、実施例1の点電極1(同0.158mm2)に比して大きくなるが、通電効率はほとんど変わりない。
【0025】
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施の形態では、電極3,22の線材として直径0.08mmのステンレス鋼線を用いた例を示したが、線材の材質や線径はあくまでも一例である。また、各部の寸法も一例であり、これらは仕様に応じて適宜変更し得る。例えば、実施の形態2において、第2半円部25の直径を1.0mmとし、この直径1.0mm(半径0.5mm)の第2半円部25を直交する形で覆うように、半径0.4mmの第1半円部24を設けても良い。この場合、第1半円部24は第2半円部25よりも半径が小さいため、両者が同径の場合よりも第2半円部25をより押さえ付けるように第1半円部24が設けられ、電極としての強度がさらに増大する。なお、この場合は、第2半円部25の直径が1.0mmとなるため、接触電極部23が電極取付孔4に出没可能なように、電極取付孔4の直径を1.2mmに拡大する。
【0026】
また、電極3,22の形成方法は、前述のように接触電極部11,23から形成する形には限定されず、バネ部12をコイリングした後、フック状に接触電極部11,23を形成するようにしても良い。また、延伸係合部15をコイル上端部13のみならず、さらにバネ部12方向に延伸させ、バネ部12の上から2巻き目以降の内周部にも接触させるようにしても良い。これにより、さらに接触電極部11,23の動きが規制され、接触電極部11,23が曲がりにくくなる。加えて、延伸係合部15とコイル上端部13の接触部をろう付け、溶接、接着等により固定したり、延伸係合部15をコイル上端部13に巻回して固定したりしても良い。
【符号の説明】
【0027】
1 点電極
2 絶縁基材
3 電極
4 電極取付孔
11 接触電極部
12 バネ部(弾性部)
13 上端部
14 半円部
15 延伸係合部
16 内周部
17 頂部
18 下端部
19 底面部
21 点電極
22 電極
23 接触電極部
24 第1半円部
25 第2半円部
26 頂部
51 点電極
52 絶縁基材
53 電極
54 底面部
55 接触電極部
56 弾性部
A 半円面
K 第1半円部と第2半円部の頂点
P1 半円部の一端
P2 半円部の終端(接触電極部とコイル上端部との接続点)
Q 延伸係合部とコイル内周部との接触点
R1 第1半円部の終端
R2 第2半円部の終端
S 第1半円部の一端
X 半円面法線方向
図1
図2
図3
図4
図5