(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-02
(45)【発行日】2023-03-10
(54)【発明の名称】直管型LED照明
(51)【国際特許分類】
F21K 9/275 20160101AFI20230303BHJP
F21K 9/278 20160101ALI20230303BHJP
F21K 9/272 20160101ALI20230303BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20230303BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20230303BHJP
F21V 7/10 20060101ALI20230303BHJP
F21V 7/24 20180101ALI20230303BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20230303BHJP
F21Y 107/10 20160101ALN20230303BHJP
【FI】
F21K9/275
F21K9/278
F21K9/272
F21V19/00 150
F21V19/00 170
F21V23/00 120
F21V7/10 300
F21V7/24
F21Y115:10
F21Y107:10
(21)【出願番号】P 2021164869
(22)【出願日】2021-10-06
【審査請求日】2021-12-01
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 販売日:令和3年9月24日 販売した場所:四国機器株式会社(香川県高松市観光通2丁目2番15号)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 販売日:令和3年9月22日 販売した場所:ENEOS株式会社天理中央SS 株式会社今村石油店(奈良県天理市丹波市町472)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 販売日:令和3年9月6日 販売した場所:太陽鉱油株式会社(東京都中央区日本橋人形町3丁目8番1号 TT-2ビルディング3階)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 販売日:令和3年8月2日 販売した場所:有限会社ベルエキップ(愛知県豊田市本新町5丁目120番地12号)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 販売日:令和3年8月16日 販売した場所:株式会社アルファ―パーチェス(東京都港区三田一丁目4番28号三田国際ビル15階)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 販売日:令和3年7月16日 令和3年7月26日 令和3年7月27日 その他7つ 販売した場所:セルフ上吉沢(神奈川県平塚市上吉沢122-1) 岐阜流通センター(岐阜県岐阜市柳津町流通センター2-2-1) セルフ可児春里(岐阜県可児市長洞4-1) その他16つ
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 販売日:令和3年9月22日 販売した場所:伊丹産業電設株式会社(兵庫県伊丹市中央5丁目5番10号)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 販売日:令和3年9月8日 販売した場所:伊藤忠エネクス株式会社木曽岬TS 有限会社佐藤石油店(三重県桑名郡木曽岬町大字栄356)
(73)【特許権者】
【識別番号】000213770
【氏名又は名称】朝日エティック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石塚 大祐
(72)【発明者】
【氏名】島本 裕已
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 康裕
(72)【発明者】
【氏名】原田 誠
(72)【発明者】
【氏名】樋口 知以
【審査官】下原 浩嗣
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-194629(JP,A)
【文献】特開2014-186897(JP,A)
【文献】特開2014-049676(JP,A)
【文献】特表2017-505522(JP,A)
【文献】特開2012-084924(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K 9/275
F21K 9/278
F21K 9/272
F21V 19/00
F21V 23/00
F21V 7/10
F21V 7/24
F21Y 115/10
F21Y 107/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性を有する円筒部材と、
前記円筒部材内に設けられ、
青色LEDであるLED及び前記LEDからの光により発光する
黄色蛍光体である蛍光体をそれぞれ有する複数の発光部と、
前記複数の発光部が搭載され、前記LEDのそれぞれに電力を供給する配線を有するベース部材と、を備え、
前記円筒部材内には、前記複数の発光部からの光が反射され自身の色を反射光に帯びさせる色合い調整部が設けられ、
前記色合い調整部は、前記蛍光体とは異なる色で
少なくとも一部が青色で形成されることを特徴とする直管型LED照明。
【請求項2】
請求項1に記載の直管型LED照明であって、
前記ベース部材は、互いに対向して二つ設けられるとともに、互いに前記円筒部材の周方向にずれてそれぞれ前記円筒部材の中心軸に沿って直線状に配置され、
一方の前記ベース部材に搭載される前記複数の発光部は、他方の前記ベース部材に搭載される前記複数の発光部に対向してそれぞれ配置されることを特徴とする直管型LED照明。
【請求項3】
請求項2に記載の直管型LED照明であって、
前記配線を通じて前記複数のLEDに電力を供給し、前記円筒部材及び前記複数の発光部と接触しないように離間して前記円筒部材内に配置される電源部をさらに備え、
前記電源部の表面は、前記複数の発光部からの光を反射する光反射部材で構成され、
前記色合い調整部は、前記光反射部材に設けられることを特徴とする直管型LED照明。
【請求項4】
請求項1に記載の直管型LED照明であって、
前記ベース部材は、互いに前記円筒部材の周方向にずれて複数設けられるとともに、自身の位置が自身に搭載される前記複数の発光部と前記円筒部材の中心軸との間になるように、それぞれ前記中心軸に沿って直線状に配置されることを特徴とする直管型LED照明。
【請求項5】
透光性を有する円筒部材と、
前記円筒部材内に設けられ、LED及び前記LEDからの光により発光する蛍光体をそれぞれ有する複数の発光部と、
前記複数の発光部が搭載され、前記LEDのそれぞれに電力を供給する配線を有するベース部材と、
前記配線を通じて前記複数のLEDに電力を供給し、前記円筒部材及び前記複数の発光部と接触しないように離間して前記円筒部材内に配置される電源部と、を備え、
前記ベース部材は、互いに対向して二つ設けられるとともに、互いに前記円筒部材の周方向にずれてそれぞれ前記円筒部材の中心軸に沿って直線状に配置され、
一方の前記ベース部材に搭載される前記複数の発光部は、他方の前記ベース部材に搭載される前記複数の発光部に対向してそれぞれ配置され、
前記電源部は、表面が前記複数の発光部からの光を反射する光反射部材で構成され、一対の前記ベース部材に搭載される一部の前記複数の発光部が前記電源部を挟んで対向するように前記円筒部材内に設けられ、
前記円筒部材内には、前記複数の発光部からの光が反射され自身の色を反射光に帯びさせる色合い調整部が設けられ、
前記色合い調整部は、
前記光反射部材に設けられ、前記蛍光体とは異なる色で形成されることを特徴とする直管型LED照明。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一つに記載の直管型LED照明であって、
前記色合い調整部は、前記ベース部材に設けられることを特徴とする直管型LED照明。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一つに記載の直管型LED照明であって、
前記色合い調整部は、複数の色で形成されることを特徴とする直管型LED照明。
【請求項8】
請求項5に記載の直管型LED照明であって、
前記色合い調整部は、前記複数の発光部の前記蛍光体の補色で形成されることを特徴とする直管型LED照明。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一つに記載の直管型LED照明であって、
前記色合い調整部は、前記直管型LED照明の前記円筒部材内の構成部材に形成される印字であることを特徴とする直管型LED照明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直管型LED照明に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の照明器具は、LED設置板の上に並置された複数のLEDを有するLED群と、LED群の少なくとも前面に凸レンズの断面を有するシリンドリカルレンズである第1光屈折体と、を備える。第1光屈折体は、内管と一体又は内管の内側に内管の軸方向に互いに隣接して密に複数個並列される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
LED照明は、蛍光灯に比べ、熱を持たない、電力消費量が少ない、寿命が長い等の特長がある。しかし、LEDの配光特性は強い指向性を有しているため、特許文献1に記載の直管型LED照明のように、配光特性の最適化が図られてきた。
【0005】
特許文献1に記載の直管型LED照明では、シリンドリカルレンズである第1光屈折体を設けることにより配光特性を改善している。しかし、別の方法として、内管の内周面でLED群からの光を反射させることで配光特性を改善することも考えられる。
【0006】
ここで、照明器具に用いられる白色LED等では、一般に、発光部はLEDの表面に蛍光体が設けられた構成を有する。よって、このような発光部を直管型LED照明に用いると、内管の内周面で反射された光の一部は、LED郡の発光部の表面で反射され、発光部の表面で反射された光が蛍光体の色を帯びる。これにより、内管外へ透過する光の色合いが変化するおそれがある。直管型LED照明では、内管外へ透過する光の色合いが変化すると、所望の色合いが得られなくなる。
【0007】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、直管型LED照明において所望の色合いを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、直管型LED照明であって、透光性を有する円筒部材と、円筒部材内に設けられ、青色LEDであるLED及びLEDからの光により発光する黄色蛍光体である蛍光体をそれぞれ有する複数の発光部と、複数の発光部が搭載され、LEDのそれぞれに電力を供給する配線を有するベース部材と、を備え、円筒部材内には、複数の発光部からの光が反射され自身の色を反射光に帯びさせる色合い調整部が設けられ、色合い調整部は、蛍光体とは異なる色で少なくとも一部が青色で形成されることを特徴とする。また、本発明は、直管型LED照明であって、透光性を有する円筒部材と、円筒部材内に設けられ、LED及びLEDからの光により発光する蛍光体をそれぞれ有する複数の発光部と、複数の発光部が搭載され、LEDのそれぞれに電力を供給する配線を有するベース部材と、配線を通じて複数のLEDに電力を供給し、円筒部材及び複数の発光部と接触しないように離間して円筒部材内に配置される電源部と、を備え、ベース部材は、互いに対向して二つ設けられるとともに、互いに円筒部材の周方向にずれてそれぞれ円筒部材の中心軸に沿って直線状に配置され、一方のベース部材に搭載される複数の発光部は、他方のベース部材に搭載される複数の発光部に対向してそれぞれ配置され、電源部は、表面が複数の発光部からの光を反射する光反射部材で構成され、一対のベース部材に搭載される一部の複数の発光部が電源部を挟んで対向するように円筒部材内に設けられ、円筒部材内には、複数の発光部からの光が反射され自身の色を反射光に帯びさせる色合い調整部が設けられ、色合い調整部は、光反射部材に設けられ、蛍光体とは異なる色で形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
これらの発明では、色合い調整部は、複数の発光部からの光を反射し、発光部から円筒部材外へ透過する光に色合い調整部の色を帯びさせる。よって、色合い調整部の色や面積を調整することで、発光部の蛍光体で反射され蛍光体の色を帯びた光の色合いの変化を、発光部から照射され色合い調整部で反射された光により補正することができる。これにより、直管型LED照明において所望の色合いを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る直管型LED照明が用いられる一例としての内照式看板を示す斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係る直管型LED照明の全体構成を示す断面図である。
【
図4】本発明の第1実施形態に係る発光部を示す断面図である。
【
図5】本発明の第2実施形態に係る直管型LED照明の全体構成を示す断面図であり、
図3に対応して示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る直管型LED照明100について説明する。
【0012】
直管型照明としての直管型LED照明100は、例えば
図1に示すような内照式看板の光源等に用いられる。
図1は、直管型LED照明100が用いられる一例としての看板装置300を示す斜視図である。
【0013】
図1に示すように、看板装置300は、箱状の看板本体210と、看板本体210の内部に設けられる光源250と、看板本体210を地面(設置面)に対して支持する支柱260と、を備える内照式看板である。看板本体210は、情報を表示する表示部としての正面板211と、正面板211に対向する背面板212と、正面板211及び背面板212に対して水平方向に並んで設けられ両者を接続する一対の側板213,214と、正面板211、背面板212、一対の側板213,214によって形成される鉛直方向の開口を閉塞する天板215及び底板216と、を有する直方体形状の箱体である。光源250は、互いに軸方向に突き合わせられる一対の直管型LED照明100を備える。看板装置300は、看板内部の光源250からの光を照射することで、正面板211を発光させる。
【0014】
次に、直管型LED照明100の全体構成について説明する。
【0015】
図2,3に示すように、直管型LED照明100は、透光性を有する円筒部材1と、円筒部材1内に設けられ、LED2a及びLED2aからの光により発光する蛍光体2bをそれぞれ有する複数の発光部2と、複数の発光部2が搭載され、LED2aのそれぞれに電力を供給する配線を有するベース部材としてのプリント基板3と、配線を通じて複数のLED2aに電力を供給し、円筒部材1及び複数の発光部2と接触しないように離間して円筒部材1内に配置される電源部4と、を備える。
【0016】
本実施形態では、円筒部材1はガラスで構成され、両端が開口する。なお、円筒部材1は例えばポリカーボネート等の樹脂材料で構成されてもよい。また、円筒部材1の表面には、破損時の飛散を防止する樹脂膜を形成してもよい。
【0017】
図4に示すように、発光部2は、凹状のリフレクター2cを有する。リフレクター2cの凹部2dには、底面の中央にチップ型のLED2aが配置されて蛍光体2b及び封止材2eが充填される。LED2aは、このように封止材2eに被覆され保護される。本実施形態では、LED2aは青色LEDであり、蛍光体2bは黄色蛍光体である。発光部2では、LED2aからの光が全て蛍光体2bを透過し、蛍光体2bが励起されることで、蛍光体2bから黄色の光が照射される。よって、発光部2では、LED2aから青色の光が照射されるとともに、蛍光体2bから黄色の光が照射される。LED2aからの青色の光と蛍光体2bからの黄色の光が混ざり合うことで、発光部2から白色光が照射される。なお、発光部2の構成は、LED2a及び蛍光体2bを有するものであれば上記に限らず、LED2a及び蛍光体2bの色も上記に限らない。また、LED2aからの光の一部だけが蛍光体2bを透過する構成であってもよい。
【0018】
プリント基板3は可撓性を有するフレキシブル基板であり、例えば、ポリイミドなどの基材に銅箔のプリント配線が設けられて構成される。なお、プリント基板3は、リジッド基板でもよい。プリント基板3は帯状であり、
図2,3に示すように、本実施形態では、互いに対向して二つ設けられるとともに、互いに円筒部材1の周方向にずれてそれぞれ円筒部材1の中心軸Oに沿って直線状に配置される。具体的には、二つのプリント基板3は、
図2における円筒部材1内の左側に示すように円筒部材1内の電源部4を挟んで互いに対向する領域Iと、
図2における円筒部材1内の右側に示すように円筒部材1内の部材を挟まずに互いに対向する領域IIと、を有する。二つのプリント基板3は、それぞれ円筒部材1の内周面に配置され、互いに円筒部材1の周方向に180°ずれて配置される。
【0019】
図2,3に示すように、一方のプリント基板3に搭載される複数の発光部2は、他方のプリント基板3に搭載される複数の発光部2に対向してそれぞれ配置される。具体的には、発光部2は、光軸(より具体的には、LED2aの光軸)が円筒部材1の中心軸Oと直交するように、円筒部材1内に内向きに配置される。さらに、一方のプリント基板3に搭載される発光部2は、それぞれが、他方のプリント基板3に搭載される発光部2のいずれかと光軸が一致するように、プリント基板3の長手方向に並んで等間隔を空けて配置される。二つのプリント基板3に搭載される複数の発光部2は、領域Iでは円筒部材1内の電源部4を挟んで互いに対向し、領域IIでは円筒部材1内の他の部材を挟まずに互いに対向する。
【0020】
なお、一方のプリント基板3に搭載される発光部2の全てが他方のプリント基板3に搭載される発光部2に対向して配置される必要は無く、一方のプリント基板3に搭載される発光部2のいずれかが他方のプリント基板3に搭載される発光部2のいずれかに対向して配置される構成でもよい。また、一方のプリント基板3に搭載される発光部2の全てが他方のプリント基板3に搭載される発光部2に対向しないで配置される構成であってもよい。また、発光部2が配置される間隔は、プリント基板3の長手方向に等間隔でなくてもよい。
【0021】
このように、直管型LED照明100では、二つのプリント基板3は、円筒部材1の中心軸Oを挟んで対向するように配置され、一方の発光部2は、他方の発光部2の光軸上に配置される。そのため、一方の発光部2から光軸に沿って照射される光は、円筒部材1を透過せず、他方の発光部2と当該他方の発光部2が搭載されるプリント基板3によって遮断される。
【0022】
ここで、
図3に示すように、一方のプリント基板3が配置される角度位置を0°とし、他方のプリント基板3が配置される角度位置を180°とする。180°の角度位置に配置された発光部2を基準に考えると、当該発光部2の背面の領域(
図3中の領域R11)を除き当該発光部2の照射光が届かない死角となる領域(
図3中の領域R12)には、対向する他方の発光部2(
図3中上側の発光部2)から光が照射される。0°の角度位置に配置された発光部2を基準としても同様に、当該発光部2の背面の領域(
図3中の領域R21)を除き当該発光部2の照射光が届かない死角となる領域(
図3中の領域R22)には、対向する他方の発光部2(
図3中下側の発光部2)から光が照射される。
【0023】
このような構成により、直管型LED照明100では、プリント基板を一つのみ備える直管型LED照明と比較して、円筒部材1の周方向における光の強度がより均一となり、配光特性が良好となる。なお、発光部2の照射光が届かない死角とは、当該発光部2の光が直接照射されないことを意味し、当該発光部2の反射光や他の発光部2の光が照射されないことを意味するものではない。
【0024】
また、プリント基板3には、複数の発光部2からの光(具体的には、発光部2のLED2aまたは蛍光体2bからの光)が反射され自身の色を反射光に帯びさせる第一色合い調整部20が設けられる。第一色合い調整部20は、蛍光体2bとは異なる色で、第一色合い調整部20全体が同じ色で形成される。本実施形態では、第一色合い調整部20は、プリント基板3における複数の発光部2が搭載される表面に形成されるレジストであり、領域IIにおけるプリント基板3の表面のほぼ全体にわたって設けられる。また、領域Iにおいては第一色合い調整部20が設けられないが、これに限らず、領域Iにおいて第一色合い調整部20が設けられてもよい。
【0025】
第一色合い調整部20の色は、プリント基板3のレジストの色を変えることで調整される。本実施形態では、第一色合い調整部20は、青色で形成される。なお、第一色合い調整部20は、青色等の原色ではなく、複数の色を混ぜた桃色等で形成されてもよい。第一色合い調整部20には、当該第一色合い調整部20が設けられるプリント基板3と対向する発光部2からの光や、発光部2から円筒部材1内で反射された光が照射される。第一色合い調整部20に照射された光は、第一色合い調整部20の色とは異なる波長の光が吸収されて第一色合い調整部20で反射される。これにより、第一色合い調整部20で反射された光は、第一色合い調整部20の色(本実施形態では、青色)を帯びる。
【0026】
ここで、発光部2の表面には、当該発光部2と対向するプリント基板3の発光部2からの光や、発光部2から円筒部材1内で反射された光が照射される。発光部2の表面に照射される光は、一部が蛍光体2bに照射される。蛍光体2bに照射される光は、蛍光体2bの色とは異なる波長の光が吸収されて蛍光体2bで反射される。これにより、蛍光体2bで反射された光は、蛍光体2bの色(本実施形態では、黄色)を帯びる。そのため、仮に直管型LED照明に色合い調整部が設けられない場合は、発光部から円筒部材外へ透過する光が蛍光体の色を帯びることで、色合いが変化するおそれがある。直管型LED照明では、発光部から円筒部材外へ透過する光の色合いが変化すると、所望の色合いが得られなくなる。
【0027】
これに対し、本実施形態における直管型LED照明100には、第一色合い調整部20が設けられる。これにより、第一色合い調整部20は、複数の発光部2からの光を反射し、発光部2から円筒部材1外へ透過する光に第一色合い調整部20の色を帯びさせる。よって、第一色合い調整部20の色や面積を調整することで、発光部2からの光が蛍光体2bで反射され蛍光体2bの色を帯びても、当該光が第一色合い調整部20で反射され第一色合い調整部20の色を帯びることで、発光部2から円筒部材1外へ透過する光の色合いの変化が補正される。
【0028】
さらに、発光部2からの光の一部は、蛍光体2bで反射され第一色合い調整部20で反射されずに、蛍光体2bの色を帯びて円筒部材1外へ透過する。しかしながら、発光部2からの光の一部は、蛍光体2bで反射されずに第一色合い調整部20で反射され、第一色合い調整部20の色を帯びて円筒部材1外へ透過する。そのため、直管型LED照明100が照射する光全体として、色合いの変化が補正される。このように、直管型LED照明100では、第一色合い調整部20の色や面積を調整することで、発光部2の蛍光体2bで反射され蛍光体2bの色を帯びた光の色合いの変化を、発光部2から照射され第一色合い調整部20で反射された光により補正することができる。特に本実施形態においては、光の色温度の変化を補正することで、発光部2から円筒部材1外へ透過する光を、発光部2から照射される光と同様の白色光とすることができる。よって、直管型LED照明100において所望の色合いを得ることができる。
【0029】
次に、電源部4の構成について説明する。
【0030】
図2に示すように、電源部4は、曲面状の角部を有する円柱型の構成を有する。電源部4の表面は、発光部2からの光を反射する例えば高い光反射率を有する樹脂等の光反射部材4aで構成される。光反射部材4aは、金属等で構成されてもよい。電源部4は、直管型LED照明100を軸方向に複数突き合わせて使用できるように、円筒部材1内に配置される。電源部4の表面は、光反射部材4aで構成されるため、発光部2からの照射光が反射される。これにより、電源部4が円筒部材1内に配置される構成でも、直管型LED照明100の配光特性が良好となる。
【0031】
電源部4の光反射部材4aには、複数の発光部2からの光が反射され自身の色を反射光に帯びさせる第二色合い調整部30が設けられる。第二色合い調整部30は、第一色合い調整部20と同様に、蛍光体2bとは異なる色で、第二色合い調整部30全体が同じ色で形成される。本実施形態では、第二色合い調整部30は、光反射部材4aの表面に塗料が塗布されて形成され、光反射部材4aにおいて発光部2と対向する領域を全て含むように、二つのプリント基板3に沿って複数設けられる。具体的には、第二色合い調整部30は、光反射部材4aにおける軸方向全体に延びて設けられるとともに、対向するプリント基板3の短手方向に対応する寸法が発光部2よりも大きく設けられる。なお、第二色合い調整部30は、光反射部材4aの表面の全体にわたって設けられてもよい。
【0032】
第二色合い調整部30の色は、光反射部材4aの表面に塗布される塗料の色を変えることで調整される。本実施形態では、第二色合い調整部30は、第一色合い調整部20と同様に、青色で形成される。第二色合い調整部30には、発光部2から照射される光や、発光部2から円筒部材1内で反射された光が照射される。第二色合い調整部30に照射された光は、第二色合い調整部30の色とは異なる波長の光が吸収されて第二色合い調整部30で反射される。これにより、第二色合い調整部30に反射された光は、第二色合い調整部30の色を帯びる。
【0033】
第二色合い調整部30の色や面積を調整することで、第一色合い調整部20と同様に、蛍光体2bで反射され蛍光体2bの色を帯びた光の色合いの変化を、発光部2から照射され第二色合い調整部30で反射されて第二色合い調整部30の色を帯びた光により補正することができる。本実施形態においては、発光部2から円筒部材1外へ透過する光を、発光部2から照射される光と同様の白色光とすることができ、直管型LED照明100において所望の色合いを得ることができる。
【0034】
電源部4は、円盤状の電源固定台座5に固定される。電源固定台座5は、電源部4と嵌合するとともに円筒部材1の内周に圧入されて円筒部材1に固定され、これにより、電源部4が電源固定台座5を介して円筒部材1に固定される。また、円筒部材1には、電源固定台座5が圧入される一方の開口を覆う円盤状の第一キャップ9が設けられ、第一キャップ9が円筒部材1と嵌合することで、円筒部材1内からの電源部4及び電源固定台座5の脱落が防止される。電源固定台座5及び第一キャップ9には、円筒部材1の外部から電源部4及び発光部2に電力を供給する電源ケーブル6が挿通される。電源ケーブル6によって外部の電源(図示省略)から電源部4に電力が供給され、電源部4から延びる電源線7がプリント基板3の配線と電気的に接続されることによって、発光部2に電力が供給される。なお、電源部4は、円筒部材1外に配置されてもよい。この場合は、直管型LED照明100には第二色合い調整部30が設けられず、第一色合い調整部20がプリント基板3の全体にわたって設けられる。
【0035】
円筒部材1には、他方の開口を覆う円盤状の第二キャップ10が設けられる。第二キャップ10は、軸方向に貫通する孔10aを有し、円筒部材1と嵌合するとともに、円筒部材1の内外を連通する。孔10aには、気体の透過を許容し塵や水等の異物の侵入を防ぐフィルタ11が孔10aを覆うように設けられ、これにより、円筒部材1の内部圧力を円筒部材1の外部へ逃がし、円筒部材1の内部圧力の増加による円筒部材1の破損を防止することができる。
【0036】
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
【0037】
直管型LED照明100には、第一色合い調整部20及び第二色合い調整部30が設けられ、円筒部材1外へ透過する光に第一色合い調整部20及び第二色合い調整部30の色を帯びさせる。よって、第一色合い調整部20及び第二色合い調整部30の色や面積を調整することで、発光部2の蛍光体2bで反射され蛍光体2bの色を帯びた光の色合いの変化を、発光部2から照射され第一色合い調整部20及び第二色合い調整部30で反射された光により補正することができ、直管型LED照明100において所望の色合いを得ることができる。本実施形態では、発光部2から円筒部材1外へ透過する光を、発光部2から照射される光と同様の白色光とすることができる。
【0038】
<第2実施形態>
次に、
図5を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。以下では、上記第1実施形態と異なる点を中心に説明し、上記第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0039】
第2実施形態に係る直管型LED照明200は、プリント基板3の配置される向きが上記第1実施形態に係る直管型LED照明100と異なる。直管型LED照明200は、プリント基板3は、互いに円筒部材1の周方向にずれて複数設けられるとともに、自身の位置が自身に搭載される複数の発光部2と円筒部材1の中心軸Oとの間になるように、それぞれ中心軸Oに沿って直線状に配置される。本実施形態では、プリント基板3は互いに対向し円筒部材1の周方向に180°ずれて一対設けられ、複数の発光部2は上記のように円筒部材1内に外向きに配置される。
【0040】
直管型LED照明200では、電源部4は円筒部材1外に配置される。つまり、直管型LED照明200には第二色合い調整部30が設けられず、第一色合い調整部20がプリント基板3の全体にわたって設けられる。プリント基板3は、例えばリジッド基板であり、第1実施形態と同様に、円筒部材1の中心軸O方向における両端部が電源固定台座5及び第二キャップ10に支持されることで、円筒部材1内に固定される。
【0041】
このように形成される直管型LED照明200では、発光部2から円筒部材1内で反射された光が第一色合い調整部20に照射される。そして、第1実施形態と同様に、第一色合い調整部20に照射された光は、第一色合い調整部20の色とは異なる波長の光が吸収されて第一色合い調整部20で反射され、第一色合い調整部20で反射された光は、第一色合い調整部20の色を帯びる。よって、蛍光体2bで反射され蛍光体2bの色を帯びた光の色合いの変化を、発光部2から照射され第一色合い調整部20で反射され第一色合い調整部20の色を帯びた光により補正することができる。これにより、直管型LED照明100において所望の色合いを得ることができる。
【0042】
次に、上記実施形態の変形例について説明する。以下のような変形例も本発明の範囲内であり、変形例に示す構成と上記の各実施形態で説明した構成を組み合わせたり、以下の異なる変形例で説明する構成同士を組み合わせたりすることも可能である。
【0043】
<変形例1>
上記第1実施形態における直管型LED照明100では、二つのプリント基板3が円筒部材1内の他の部材を挟まずに互いに対向する領域IIにおいて、プリント基板3に第一色合い調整部20が設けられる。また、二つのプリント基板3が円筒部材1内の電源部4を挟んで互いに対向する領域Iにおいて、電源部4の光反射部材4aに第二色合い調整部30が設けられる。これに限らず、直管型LED照明100には、第一色合い調整部20または第二色合い調整部30のいずれか一方のみが設けられてもよい。また、第一色合い調整部20は、領域I及び領域IIのプリント基板3の全体にわたって設けられてもよい。また、第一色合い調整部20及び第二色合い調整部30は、プリント基板3や電源部4の光反射部材4a以外に設けられてもよい。つまり、直管型LED照明100では、色合い調整部20,30は、円筒部材1内に設けられ、複数の発光部2からの光が反射され自身の色を反射光に帯びさせることができる構成であればよい。第2実施形態における直管型LED照明200についても同様である。このような構成であっても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
【0044】
<変形例2>
上記第1、第2実施形態における直管型LED照明100,200では、色合い調整部20,30は、発光部2の蛍光体2bとは異なる色で、色合い調整部20,30全体が同じ色で形成される。これに限らず、色合い調整部20,30は、全体が同じ色で形成されずに複数の色で形成されてもよい。例えば、蛍光体2bが黄色であれば、色合い調整部20,30は、青色と赤色の二色で形成されてもよい。この場合は、発光部2から色合い調整部20,30で反射され青色を帯びた光と赤色を帯びた光が混ざり合うことで、発光部2から色合い調整部20,30で反射され円筒部材1外へ透過する光が紫色を帯びる。これにより、上記実施形態と同様に、発光部2の黄色の蛍光体2bで反射され黄色を帯びた光の色合いの変化を補正することができる。この構成では、色合い調整部20,30が設けられるプリント基板3や光反射部材4a等の部材に応じて、当該部材に形成させやすい色を組み合わせることにより、容易に色合い調整部20,30を設けることができる。例えば、一般的なプリント基板では、レジストの色は緑、赤、黄、青、白、黒色等であるため、これらの色を組み合わせることで、プリント基板3に第一色合い調整部20を容易に設けることができる。
【0045】
また、色合い調整部20,30は、複数の色がそれぞれ異なる面積で形成されてもよい。具体的には、発光部2がプリント基板3の長手方向に設けられる間隔や、円筒部材1の中心軸Oを挟んで対向する発光部2との間隔や、電源部4に対向する発光部2においては電源部4との間隔等に応じて、色合い調整部20,30の色及び面積を調整してもよい。発光部2がプリント基板3の長手方向に設けられる間隔が小さい場所や、発光部2と対向する発光部2及び電源部4との間隔が小さい場所では、発光部2の蛍光体2bで反射され蛍光体2bの色を帯びた光の色合いの変化の影響が大きい。そのため、このようにして色合い調整部20,30の色や面積を調整することで、蛍光体2bで反射され蛍光体2bの色を帯びた光の色合いの変化を、より確実に補正することができる。
【0046】
<変形例3>
上記第1、第2実施形態における直管型LED照明100,200では、色合い調整部20,30は、青色で形成される。これに限らず、色合い調整部20,30は、発光部2の蛍光体2bの黄色の補色である紫色で形成されてもよい。なお、補色とは、色相環で反対に位置する関係の色であるが、反対に位置する色に近い色(例えば、色相環で反対に位置する色に隣接する色)も含まれる。この構成では、発光部2から円筒部材1外へ透過する光を、発光部2から照射される光により近い色の光とすることができる。なお、色合い調整部20,30は、上記の色に限らず、蛍光体2bとは異なる色で形成されればよい。この構成であれば、蛍光体2bで反射され蛍光体2bの色を帯びた光の色合いの変化を補正し、直管型LED照明100,200において所望の色合いを得ることができる。
【0047】
<変形例4>
上記第1、第2実施形態における直管型LED照明100,200では、第一色合い調整部20は、プリント基板3の表面に形成されるレジストであり、第二色合い調整部30は、光反射部材4aの表面に塗料が塗布されて形成される。これに限らず、色合い調整部20,30は、直管型LED照明100の円筒部材1内の構成部材に形成される印字であってもよい。具体的には、色合い調整部20,30は、プリント基板3や光反射部材4a等に印字される製造番号等を示す文字や記号であってもよい。この構成では、部材に形成される製造番号等の文字や記号を色合い調整部20,30として使用することで、既存の構成を用いて色合い調整部20,30を容易に設けることができる。また、色合い調整部20,30は、直管型LED照明100の円筒部材1内の構成部材に貼付されるシール等であってもよい。
【0048】
<変形例5>
上記第1実施形態における直管型LED照明100では、二つのプリント基板3が、それぞれ円筒部材1の内周面に配置される。これに限らず、プリント基板3は、円筒部材1の内周面から離れて配置されてもよい。この場合であっても、プリント基板3は、互いに対向して二つ設けられるとともに、互いに円筒部材1の周方向にずれてそれぞれ円筒部材1の中心軸Oに沿って直線状に配置され、複数の発光部2は、一方のプリント基板3に搭載される複数の発光部2が、他方のプリント基板3に搭載される複数の発光部2に対向してそれぞれ配置される。プリント基板3は、例えば、円筒部材1の中心軸O方向における両端部が電源固定台座5及び第二キャップ10に支持されることで、円筒部材1内に固定される。このような構成であっても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
【0049】
<変形例6>
上記第1、第2実施形態における直管型LED照明100,200では、プリント基板3は二つ設けられる。これに限らず、直管型LED照明100,200には、プリント基板3が一つのみ設けられても、三つ以上設けられてもよい。さらに、直管型LED照明100,200では、円筒部材1が径方向の断面が楕円状に形成され、発光部2の光軸が円筒部材1の短軸に沿うようにプリント基板3が円筒部材1内に配置されてもよい。このような構成であっても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
【0050】
以下、本発明の各実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
【0051】
直管型LED照明100,200は、透光性を有する円筒部材1と、円筒部材1内に設けられ、LED2a及びLED2aからの光により発光する蛍光体2bをそれぞれ有する複数の発光部2と、複数の発光部2が搭載され、LED2aのそれぞれに電力を供給する配線を有するベース部材としてのプリント基板3と、を備え、円筒部材1内には、複数の発光部2からの光が反射され自身の色を反射光に帯びさせる色合い調整部20,30が設けられ、色合い調整部20,30は、蛍光体2bとは異なる色で形成される。
【0052】
この構成では、色合い調整部20,30は、複数の発光部2からの光を反射し、発光部2から円筒部材1外へ透過する光に色合い調整部20,30の色を帯びさせる。よって、色合い調整部20,30の色や面積を調整することで、発光部2の蛍光体2bで反射され蛍光体2bの色を帯びた光の色合いの変化を、発光部2から照射され色合い調整部20,30で反射された光により補正することができる。これにより、直管型LED照明100,200において所望の色合いを得ることができる。
【0053】
また、直管型LED照明100では、プリント基板3は、互いに対向して二つ設けられるとともに、互いに円筒部材1の周方向にずれてそれぞれ円筒部材1の中心軸Oに沿って直線状に配置され、一方のプリント基板3に搭載される複数の発光部2は、他方のプリント基板3に搭載される複数の発光部2に対向してそれぞれ配置される。
【0054】
また、直管型LED照明100は、配線を通じて複数のLED2aに電力を供給し、円筒部材1及び複数の発光部2と接触しないように離間して円筒部材1内に配置される電源部4をさらに備え、電源部4の表面は、複数の発光部2からの光を反射する光反射部材4aで構成され、色合い調整部30は、光反射部材4aに設けられる。
【0055】
この構成では、電源部4の光反射部材4aに設けられる色合い調整部30により、発光部2の蛍光体2bで反射され蛍光体2bの色を帯びた光による色合いの変化を補正することができる。
【0056】
また、直管型LED照明200では、プリント基板3は、互いに円筒部材1の周方向にずれて複数設けられるとともに、自身の位置が自身に搭載される複数の発光部2と円筒部材1の中心軸Oとの間になるように、それぞれ中心軸Oに沿って直線状に配置される。
【0057】
また、直管型LED照明100,200では、色合い調整部20は、プリント基板3に設けられる。
【0058】
この構成では、プリント基板3に設けられる色合い調整部20により、発光部2の蛍光体2bで反射され蛍光体2bの色を帯びた光による色合いの変化を補正することができる。
【0059】
また、直管型LED照明100,200では、色合い調整部20,30は、複数の色で形成される。
【0060】
この構成では、色合い調整部20,30が設けられるプリント基板3や光反射部材4a等の部材に応じて、当該部材に形成させやすい色を組み合わせることにより、容易に色合い調整部20,30を設けることができる。
【0061】
また、直管型LED照明100,200では、色合い調整部20,30は、複数の発光部2の蛍光体2bの補色で形成される。
【0062】
この構成では、蛍光体2bで反射され蛍光体2bの色を帯びた光による色合いの変化を、色合い調整部20,30で反射され色合い調整部20,30の色を帯びた光により補正することができる。
【0063】
また、直管型LED照明100,200では、色合い調整部20,30は、直管型LED照明100,200の円筒部材1内の構成部材に形成される印字である。
【0064】
この構成では、部材に形成される製造番号等の文字や記号を色合い調整部20,30として使用することで、既存の構成を用いて色合い調整部20,30を容易に設けることができる。
【0065】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0066】
100,200・・・直管型LED照明、1・・・円筒部材、2・・・発光部、2a・・・LED、2b・・・蛍光体、3・・・プリント基板(ベース部材)、4…電源部、4a・・・光反射部材、20,30・・・色合い調整部
【要約】 (修正有)
【課題】直管型LED照明において所望の色合いを得る。
【解決手段】直管型LED照明100は、透光性を有する円筒部材1と、円筒部材1内に設けられ、LED及びLEDからの光により発光する蛍光体をそれぞれ有する複数の発光部2と、複数の発光部2が搭載され、LEDそれぞれに電力を供給する配線を有するベース部材としてのプリント基板3と、を備え、円筒部材1内には、複数の発光部2からの光が反射され自身の色を反射光に帯びさせる色合い調整部20,30が設けられ、色合い調整部20,30は、蛍光体とは異なる色で形成される。
【選択図】
図2