(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-02
(45)【発行日】2023-03-10
(54)【発明の名称】深さが変化するリブを備えるプラスチック容器
(51)【国際特許分類】
B65D 1/44 20060101AFI20230303BHJP
B65D 1/02 20060101ALI20230303BHJP
B65D 23/10 20060101ALI20230303BHJP
【FI】
B65D1/44
B65D1/02 221
B65D23/10 A
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019125354
(22)【出願日】2019-07-04
(62)【分割の表示】P 2017106398の分割
【原出願日】2012-12-04
【審査請求日】2019-08-02
(32)【優先日】2011-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】513116896
【氏名又は名称】ナイアガラ・ボトリング・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジェイ・クラーク・ハナン
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・ディミトリ・ペイコフ
【審査官】種子島 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】実開昭56-032016(JP,U)
【文献】特表2003-531774(JP,A)
【文献】特表2010-524789(JP,A)
【文献】特開2006-016076(JP,A)
【文献】特表2009-532288(JP,A)
【文献】特開平10-029614(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0186083(US,A1)
【文献】特開2010-036942(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 1/44
B65D 1/02
B65D 23/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器であって、前記容器は、
ベースと;
前記ベースに接続される側壁であって、前記側壁は、前記容器の内部の少なくとも一部を規定するよう実質的に中心軸線に沿って所定長さにわたって延在し、前記側壁は、ラベル部外周を規定するラベル部と、グリップ部外周を規定するグリップ部と、を備える、側壁と;
前記側壁に接続されるベル形状部であって、前記ベル形状部が、前記ベル形状部に接続される終端部へ向けて上方にかつ半径方向内側に延在しており、前記終端部が、クロージャを受容するよう構成されている、ベル形状部と;
前記グリップ部において前記側壁に沿って配置された複数の深さが変化するリブであって、深さが変化するリブのそれぞれが、浅い区間と、中間区間と、深い区間と、を備える、深さが変化するリブと;
を備え:
前記浅い区間は、前記中間区間のリブの深さよりも小さな深さのリブを有し、かつ前記深い区間は、前記中間区間の前記リブの深さよりも大きな深さのリブを有し;
前記複数の深さが変化するリブの前記浅い区間が、前記中心軸線に沿って略垂直方向に整列され、かつ凹状円柱部を形成し;前記複数の深さが変化するリブのうちの少なくとも1つのリブは、前記ベースの近くに配置され、
前記複数の深さが変化するリブのうちの少なくとも1つのリブは、前記ラベル部の近くに配置され、
前記凹状円柱部は、曲げ、傾き、崩れまたは伸びのうちの少なくとも1つに耐えるよう構成されており、
前記深い区間は、フープ強度を提供するよう構成され、
前記凹状円柱部を形成する前記浅い区間を有する前記複数の深さが変化するリブの少なくとも2つは、前記側壁の周りで湾曲しており、半径方向で見ると、互いに異なる形状を有
し、
前記複数の深さが変化するリブは、波状であり、前記複数の深さが変化するリブのうちの少なくとも1つのリブは、前記ベースの近くに配置された前記深さが変化するリブと前記ラベル部の近くに配置された前記深さが変化するリブとの間に配置され、前記ベースの近くに配置された前記深さが変化するリブと前記ラベル部の近くに配置された前記深さが変化するリブとの間に配置された前記深さが変化するリブの波における垂直方向の山と谷との間の距離は、前記ベースの近くに配置された前記深さが変化するリブの波における垂直方向の山と谷との間の距離及び前記ラベル部の近くに配置された前記深さが変化するリブの波における垂直方向の山と谷との間の距離よりも大きいことを特徴とする容器。
【請求項2】
前記複数の深さが変化するリブは、漸進的な移行または急進的な移行の少なくとも一方となるように、前記浅い区間から、前記深い区間へ向けて、前記中間区間へ移行することを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記複数の深さが変化するリブは、台形、三角形、円形、四角形、楕円形または半球のうちの少なくとも1つの形状を有することを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項4】
深さが変化するリブのそれぞれは、複数の浅い区間と、複数の中間区間と、複数の深い区間と、を有することを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項5】
前記複数の深さが変化するリブのそれぞれの前記複数の浅い区間が、前記中心軸線に沿って略垂直方向に整列されており、かつ複数の凹状円柱部を形成し、それにより、前記凹状円柱部は、曲げ、傾き、崩れまたは伸びのうちの少なくとも1つに耐えるよう構成されることを特徴とする請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記ベースと前記側壁との間もしくは前記側壁と前記ベル形状部との間の少なくとも一方又は前記ベースと前記側壁との間及び前記側壁と前記ベル形状部との間の双方で実質的に前記側壁に沿って配置された一定の深さのリブをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項7】
前記ベル形状部は、前記中心軸線から前記ベル形状部の壁へ向けて測定された少なくとも120度の鈍角を有することを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項8】
前記浅い区間の前記リブの深さが、0ミリメートルから2.5ミリメートルの間であることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項9】
前記浅い区間の前記リブの深さが、0ミリメートルであることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項10】
前記深い区間の前記リブの深さが、1ミリメートルから10ミリメートルの間であることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項11】
前記凹状円柱部は、前記側壁の略全長延在していることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項12】
容器であって、前記容器は、
ベースと;
前記ベースに接続される側壁であって、前記側壁は、前記容器の内部の少なくとも一部を規定するよう、所定の外周を有しかつ前記ベースから上方に延在するシリンダ状壁部を規定し、前記側壁は、ラベル部外周を規定するラベル部と、グリップ部外周を規定するグリップ部と、を備える、側壁と;
前記側壁に接続されるベル形状部であって、前記ベル形状部が、前記ベル形状部に接続される終端部へ向けて上方にかつ半径方向内側に延在しており、前記終端部が、クロージャを受容するよう構成されている、ベル形状部と;
実質的に前記シリンダ状壁部に沿って配置された複数の深さが変化するリブであって、深さが変化するリブのそれぞれが、複数の浅い区間と、複数の中間区間と、複数の深い区間と、を備える、深さが変化するリブと;
を備え:
前記複数の浅い区間は、前記複数の中間区間のリブの深さよりも小さな深さのリブを有し、かつ前記深い区間は、前記複数の中間区間の前記リブの深さよりも大きな深さのリブを有し;
前記深さが変化するリブの前記複数の浅い区間が、前記側壁上で略垂直方向に整列され、曲げ、傾き、崩れまたは伸びのうちの少なくとも1つに耐える複数の凹状円柱部を形成し;前記複数の深さが変化するリブのうちの少なくとも1つのリブは、前記ベースの近くに配置され、
前記複数の深さが変化するリブのうちの少なくとも1つのリブは、前記ラベル部の近くに配置され、
前記複数の深い区間および前記複数の中間区間が、前記複数の深さが変化するリブのリブにおいて前記シリンダ状壁部の外周の少なくとも70%を含み、
前記凹状円柱部を形成する前記複数の浅い区間を有する前記複数の深さが変化するリブの少なくとも2つは、前記側壁の周りで湾曲しており、半径方向で見ると、互いに異なる形状を有
し、
前記複数の深さが変化するリブは、波状であり、前記複数の深さが変化するリブのうちの少なくとも1つのリブは、前記ベースの近くに配置された前記深さが変化するリブと前記ラベル部の近くに配置された前記深さが変化するリブとの間に配置され、前記ベースの近くに配置された前記深さが変化するリブと前記ラベル部の近くに配置された前記深さが変化するリブとの間に配置された前記深さが変化するリブの波における垂直方向の山と谷との間の距離は、前記ベースの近くに配置された前記深さが変化するリブの波における垂直方向の山と谷との間の距離及び前記ラベル部の近くに配置された前記深さが変化するリブの波における垂直方向の山と谷との間の距離よりも大きいことを特徴とする容器。
【請求項13】
前記複数の深い区間および前記複数の中間区間が、前記リブにおいて前記シリンダ状壁部の外周の70%~80%を含むことを特徴とする請求項12に記載の容器。
【請求項14】
前記複数の凹状円柱部が、前記シリンダ状壁部周りで互いから等距離に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の容器。
【請求項15】
前記浅い区間の前記リブの深さが、0ミリメートルであることを特徴とする請求項12に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、「深さが変化するリブを備えるプラスチック容器(Plastic Container with Varying Depth Ribs)」の名称で2011年12月5日付で提出された米国特許仮出願公開第61/567,086号に対して優先権を主張するものであり、この参照によりその全体が本明細書に組み込まれかつ本明細書の一部であると認められるべきである。
【背景技術】
【0002】
本発明は基本的にプラスチック容器に関し、特に変形に耐性があると同時に液体を保持するよう構成されたプラスチック容器に関するものである。
【0003】
関連する技術の説明
プラスチック容器は、ここ数十年にわたって飲料のパッケージングにおけるガラスまたは金属の容器に取って代わるものとして使用されている。今日の飲料用容器の形成に使用される最も一般的なプラスチックは、ポリエチレンテレフタラート(PET)である。PETから形成される容器は透明であり、壁が薄く、かつその内容物によって容器の壁に掛かる力に耐えることによってその形状を保持する能力を有する。PET樹脂はまた手頃な価格であり、加工が容易である。PETボトルは、通常、PET樹脂の射出成型によって形成されるプラスチックプリフォームをブロー成形することを含む加工によって形成される。
【0004】
プラスチックパッケージングの利点として、重量がより小さく、ガラスと比較して破損が少なく、製造および輸送の両方を考慮した場合に全体的にコストが抑えられることが挙げられる。プラスチックパッケージングはガラスに比べて軽量であるが、依然として、良好な機械的特性を呈する一方でより少ない量のプラスチックを含む容器を製造して使用することにより製造および輸送にかかるコストを最小にするために、できる限り軽量なプラスチックパッケージを形成することに大きな関心が払われている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
ボトリング産業は、ケースまたはパレットから補助的な包装をなくす方向に動いている。ボトルのケースが板紙を含まずフィルムのみを備える場合、補助的な包装の「フィルムオンリーコンバージョン」または「軽量化」と呼ばれる。板紙などの支持要素の除去は、ボトルに付加的な応力をもたらし、ボトルへの構造上の要求を高める。特定の実施形態において、ボトルデザインは、曲げや局所的な負荷による破損を低減できるという1つ以上の利点を提供できる。開示されるデザインの実施形態は、ブロー成形の容易性を維持しつつ、輸送および取扱い中の応力を緩和できる(フィルムのみのパッケージングも含む)。特定の実施形態において、そのボトルデザインは、同じまたは同様の機械的パフォーマンスのためにより少ない量の樹脂を使用して、軽量の製品をもたらすものである。
【0006】
本明細書に開示されるボトルの実施形態は、クリープおよび応力緩和の粘弾性特性を有するポリエチレンテレフタラート(PET)を使用してもよい。プラスチックとして、PETおよび他の樹脂は、使用中に一般的に見られる温度で応力緩和をする傾向がある。この応力緩和は、歪みに応じて軽減する時間依存性応力である。曲げは、引張負荷に見られる歪みを超える過大な歪みをもたらす可能性がある。この過大な歪みにより、曲げにおける応力弛緩はより重要なものとなる。曲げは、多様な長さスケールで起こる。曲げは、ボトルの長さスケールまたは小さな長さスケールで起こり得る。ボトルの長さスケールでの曲げの一例は、使用者が手でボトルを曲げること、あるいはパレットでケースに詰められる間に起こる曲げが挙げられる。小さなスケールでの曲げの例として、リブの屈曲や折れ、またはボトルの壁における他の小さな特徴部の曲げや折れが挙げられる。最初のより大きな長さスケールの曲げに応じて、リブは、局所的なより小さな長さスケールで屈曲する。この時、リブがその状態で保持された場合、リブは応力弛緩を経て永続的に変形するだろう。
【0007】
さらに本明細書に開示されるボトルの実施形態は圧力を受けることがある。ボトル内部の圧力は、ボトルが収容する炭酸飲料によってもたらされ得る。ボトル内部の圧力は、ボトリングおよびパッケージング中に実施される加圧処理または加圧工程によって発生できる。例えばボトルは、ボトルの形状の保持の助けとなるよう加圧可能である。別の例として、ボトルは、ボトル内に収容される飲料の保存に役立つように特定のガスで加圧可能である。
【0008】
本明細書に開示されるボトルの実施形態は、深さが変化するリブを有する。これらリブは、フープ強度(hoop strength)を維持しつつ上述の曲げに耐えるように強度と剛性とのバランスを取るものである。深さが変化するリブは、平坦かつ/または深さの小さいリブ部分から深いリブ部分へボトルの外周回りで滑らかに移行できる。平坦かつ/または深さの小さいリブの集まりは、ボトル本体における凹状円柱部として機能する。この凹状円柱部は、傾き(leaning)および崩れ(crumbling)に耐えるよう、曲げ負荷応力および上方負荷応力を壁に沿って拡散する。平坦かつ/または深さの小さいリブの集まりは、例えば圧力がかけられた際のボトルの伸びを妨げるよう、加圧時にボトルがボトル自体の形状を保持するのを補助できる。ボトルの伸びを妨げることは、例えばボトルが略一定の高さを維持することによって本明細書に開示されるボトルのパッケージングに役立つように所望のボトル形状を保持するのに有用である。ボトルの伸びを妨げることは、ボトルのラベル部にラベルを付加することにも役立つことができる。例えばボトルにラベルを付加する場合、ボトルの伸びを防止することは、ラベルパネル部におけるボトルの長さまたは高さを一定に保持することに役立ち、これはまた、ラベルの引裂きを防ぎかつ/またはラベルがボトルから少なくとも部分的に剥がれること(例えばボトルとラベルとの間の接着剤の破断)を防ぐのに役立ち得る。
【0009】
深いリブ部分は、フープ強度を提供し、かつ使用者に把持される際に、ボトル本体をより硬くかつ/またはより強くする。平坦かつ/または浅いリブと深いリブとのバランスは、軽量なボトルの剛性を維持しつつ、曲げ、傾き、および/または伸びに対する所望の耐性を達成するようになされてもよい。いくつかの実施形態において、上述の所望の特性のいくつかは、ボトルの勾配の急なベル形状部により、さらに実現されてもよい。勾配の急なベル形状部は、軽量なベル形状部における上方負荷パフォーマンスを高めることができる。軽量なボトル本体およびベル形状部は、ボトルのより厚手のベースのために多くの樹脂を残し、それにより安定性を高めることができる。厚手のベースは、曲げ応力および上方負荷応力に対してより良好な耐性を有しており、かつパッケージング中、輸送中、および/または取扱い中にベースが損傷された場合でさえも耐え得るようにボトルの直径に対してより大きなベース直径を備えるデザインに有利である。
【0010】
本明細書に開示される容器はベースを備える。この容器はグリップ部をさらに備え、当該グリップ部は、一定の深さのベースリブを介してベースに接続され、かつ中心軸線に略垂直なグリップ部外周を規定する。容器は、グリップ部に接続されかつ中心軸線に略垂直なラベル部外周を規定するラベルパネル部をさらに備えることができる。容器はさらにベル形状部を備えることができる。ベル形状部は、中心軸線からベル形状部の壁へ向けて測定された少なくとも120度の鈍角を備えており、かつ前記ベル形状部は、ショルダを介してラベルパネル部に接続されており、かつ、ベル形状部に接続される終端部へ向けて上方および半径方向内側に延在しており、当該終端部は、クロージャを受容するよう構成されている。容器は、実質的にグリップ部の外周に沿って配置される複数の湾曲しかつ深さが変化するリブをさらに備える。湾曲しかつ深さが変化するリブは、複数の浅い区間と、複数の中間区間と、複数の深い区間と、を備える。容器は、実質的にラベル部の外周に沿って配置された複数の一定の深さのリブをさらに備えることができる。浅い区間は、中間区間のリブの深さよりも深さの小さいリブを有する。深い区間は、中間区間のリブの深さより深さの大きいリブを有する。深さが変化するリブの浅い区間は、中心軸線に沿って略垂直方向に配置されかつ凹状円柱部を形成できる。凹状円柱部は、曲げ、傾斜、崩れまたは伸びのうちの少なくとも1つに耐えるよう構成されている。複数の深い区間は、フープ強度を提供するよう構成される。
【0011】
本明細書に開示される容器は、ベースを備える。この容器はグリップ部をさらに備えることができ、当該グリップ部は、一定の深さのベースリブを介してベースに接続され、かつ中心軸線に略垂直なグリップ部外周を規定する。容器はラベルパネル部をさらに備えることができ、当該ラベルパネル部は、グリップ部に接続され、かつ中心軸線に略垂直なラベル部外周を規定する。容器はさらにベル形状部を備えることができ、当該ベル形状部は、中心軸線からベル形状の壁へ向かって測定された少なくとも120度の鈍角を備えており、ショルダを介してラベルパネル部に接続されており、かつベル形状に接続される終端部へ向けて上方にかつ半径方向内側に延在しており、当該終端部はクロージャを受容するよう構成されている。この容器は、実質的にグリップ部の外周に沿って配置された複数の湾曲しかつ深さが変化するリブをさらに備えることができる。湾曲しかつ深さが変化するリブのそれぞれは、複数の浅い区間と、複数の中間区間と、複数の深い区間とを備える。容器は、実質的にラベル部の外周に沿って配置される複数の深さが変化するリブを備えることができる。深さが変化するリブのそれぞれは、複数の浅い区間と、複数の中間区間と、複数の深い区間とを備える。湾曲しかつ深さが変化するリブの浅い区間は、湾曲しかつ深さが変化するリブの中間区間のリブの深さより深さの小さいリブを有する。湾曲しかつ深さが変化するリブの深い区間は、湾曲しかつ深さが変化するリブの中間区間のリブの深さよりも深さが大きいリブを有する。深さが変化するリブの浅い区間は、深さが変化するリブの中間区間のリブの深さより深さが小さいリブを有する。深さが変化するリブの深い区間は、深さが変化するリブの中間区間のリブの深さより深さが大きいリブを有する。湾曲しかつ深さが変化するリブの浅い区間は、中心軸線に沿って略垂直方向に整列されており、かつ第1の複数の凹状円柱部を形成する。深さが変化するリブの浅い区間は、中心軸線に沿って略垂直方向に整列されており、かつ第2の複数の凹状円柱部を形成する。第1および第2の複数の凹状円柱部は、曲げ、傾き、崩れまたは伸びの少なくとも1つに耐えるよう構成されている。複数の深い区間は、フープ強度を提供するよう構成される。
【0012】
いくつかの実施形態において、第1の複数の凹状円柱部は、中心軸線に沿って、第2の複数の凹状円柱部とともに略垂直方向に整列されており、かつ/またはラベル部の深さが変化するリブは湾曲している。
【0013】
本明細書に開示される容器はベースを備える。容器はベースに接続される側壁をさらに備える。当該側壁は、中央軸線に対して略垂直な側壁外周を規定し、容器の内部の少なくとも一部を規定するよう実質的に中心軸線に沿って延在する。容器は、側壁に接続されるベル形状部をさらに備えることができる。ベル形状部は、ベル形状部に接続される終端部へ向けて上方にかつ半径方向内側に延在しており、当該終端部はクロージャを受容するよう構成されている。この容器は、実質的に側壁外周に沿って配置される深さが変化する溝をさらに備える。深さが変化するリブは、浅い区間と、中間区間と、深い区間と、を備える。浅い区間は、中間区間のリブの深さより深さが小さいリブを有する。深い区間は、中間区間のリブの深さより深さが大きいリブを有する。リブの浅い区間は、曲げ、傾き、崩れまたは伸びの少なくとも1つに耐えるよう構成される。深い区間は、フープ強度を提供するよう構成される。
【0014】
いくつかの実施形態において、深さが変化するリブは、漸進的な移行または急進的な移行の少なくとも一方となるように、浅い区間から中間区間へ、そして深い区間へ移行する;深さが変化するリブは、台形、三角形、円形、四角形、楕円形、または半球形のうちの少なくとも1つの形状を有する;深さが変化するリブは、側壁外周回りで湾曲している;深さが変化するリブは、複数の浅い区間と、複数の中間区間と、複数の深い区間と、を有する;容器は複数の深さが変化するリブをさらに備えており、少なくとも2つの浅い区間が中心軸線に沿って略垂直に整列されかつ凹状円柱部を形成し、それにより凹状円柱部は、曲げ、傾き、崩れまたは伸びの少なくとも1つに耐えるよう構成される;複数の深さが変化するリブは、複数の浅い区間と、複数の中間区間と、複数の深い区間とを有する;容器は、一定の深さのリブをさらに備える;かつ/または、ベル形状部は、中心軸線からベル形状部の壁へ測定された少なくとも120度の鈍角を有する。
【0015】
上記説明は概略であり、そのため必然的に単純化、一般化および詳細の省略となる;したがって当業者にはこうした概略が単なる例示であり、それに制限されるよう意図されていないことは明らかであろう。デバイスおよび/またはプロセスの他の態様、特徴部および利点、および/または本明細書に記載される他の対象となる事項は本明細書における説明から明らかになろう。上記概要は、以下の詳細な説明でさらに説明されるコンセプトの抜粋を単純化された形式で導入するために提供されたものである。この概要は、本明細書に記載される対象となる事項の重要な特徴部または本質的な特徴部を特定するよう意図したものではない。
【0016】
上述の本発明の他の特徴部は、添付の図面に関連する以下の説明からより完全に明らかとなろう。これら図面はその説明に関連するいくつかの実施形態しか図示しておらず、それゆえ本発明の範囲はそれに限定されると考えられるものではないと理解されるものであり、こうした開示は、添付の図面を使用して付加的な特徴部および詳細を説明するものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1A】ボトルの一実施形態の3Dレンダリングを示す図である。
【
図1B】ボトルの一実施形態の3Dレンダリングを示す図である。
【
図2A】リブの深さが変化する特徴部を例示する実施形態の3Dレンダリングを示す図である。
【
図2B】リブの深さが変化する特徴部を例示する実施形態の3Dレンダリングを示す図である。
【
図3】深いリブの断面図を例示する一実施形態を示す図である。
【
図4】中間リブの断面を例示する一実施形態を示す図である。
【
図5】平坦かつ/または浅いリブの断面を例示する一実施形態を示す図である。
【
図6A】ボトルの一断面を例示する実施形態を示す図である。
【
図6B】ボトルの一断面を例示する実施形態を示す図である。
【
図7A】ラベルパネルリブの一断面を例示する実施形態を示す図である。
【
図7B】ラベルパネルリブの一断面を例示する実施形態を示す図である。
【
図8】ベースリブを例示する一実施形態を示す図である。
【
図9A】ボトルのワイヤフレーム実施形態を例示する一実施形態を示す図である。
【
図9B】120°回転された、
図9Aのボトルのワイヤフレーム実施形態を例示する一実施形態を示す図である。
【
図9C】ボトルのワイヤフレーム実施形態を例示する一実施形態を示す図である。
【
図9D】120°回転された、
図9Cのボトルのワイヤフレーム実施形態を例示する一実施形態を示す図である。
【
図10A】ボトルの中心軸線に沿ったボトルの断面を例示する一実施形態を示す図である。
【
図10B】ボトルの中心軸線に沿ったボトルの断面を例示する一実施形態を示す図である。
【
図11】ベル形状部の角度を例示する一実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の詳細な説明において、その一部を形成する図面には参照符号が付されている。これら図面において、同様の参照符号は、他に説明がなければ基本的に同じ構成要素を特定する。詳細な説明および図面に示される例示的な実施形態は、それに限定されることを意図していない。本発明の趣旨および特許請求の範囲に記載される範囲から逸脱しない限りは、他の実施形態が使用されてもよく、他の変更がなされてもよい。本発明の態様は、基本的に本明細書に開示されかつ図面に図示されるように、さまざまな構成の幅広い形式で構成され、置換され、組み合わせられ、かつ設計されてもよく、そのすべてがはっきりと検討されておりかつ本開示の一部を構成することを理解されたい。
【0019】
特に本明細書には、加工の容易性と現在市販されているデザインに関連付けられた優れた構造的特性とを維持しつつ、その構成においてより少ないプラスチックを利用する、プリフォームおよび容器を含む物品が開示される。
【0020】
図1Aによれば、容器の一実施形態は、ベースリブ22へ続くベース24を備えるボトル1である。ベース24には、複数のグリップ部リブ3を備えるグリップ部8が接続される。
図1Aに図示されるように(グリップ部8に配置される)グリップ部リブ3は、後述のように深いリブ2と中間リブ4と平坦かつ/または浅いリブ6とからなる少なくとも3つの部分となるように区分または移行することによってその深さが変化し得る。図示される実施形態において、グリップ部リブ3は、グリップ部8の周囲で旋回または湾曲している。いくつかの実施形態において、グリップ部リブ3は、直線的なリブおよび旋回するリブまたは湾曲するリブの組み合わせを含むように(ラベル部10に配置される)ラベルパネルリブ20などの直線的かつ/または一定の深さのリブを含む。
【0021】
図1Aを参照すると、ラベル部10は、グリップ部8に接続されており、かつ1つ以上のパネルリブ20を備える。いくつかの実施形態において、ラベルパネルリブ20は、本明細書に開示されるように、直線的なリブおよび旋回するリブまたは湾曲するリブとの組み合わせからなる。ラベルパネル部10は、ベル形状部16に接続するショルダ18に移行する。ベル形状部16は、スカラップ(図示されるように含む)あるいは他のデザイン特徴部を含んでもよい。もしくはベル形状部16は、平滑であり、かつ基本的に装飾されなくてもよい。ベル形状部16はネック14に接続し、ネック14は終端部12に接続する。ベル形状部16は、ラベル部10からネック14および終端部12へ向けて、上方にかつ中心軸線25に対して半径方向内側へ向かって延在する。終端部12は、ボトル1の内容物を密閉するためのクロージャを受容するよう構成できる。終端部12は、飲料および/または他の内容物を収容するためのボトル1の内部へ通じる開口11を規定する。その内部は、終端部12、ネック14、ベル形状部16、ショルダ18、ラベル部10、グリップ部8またはベース24のうちの少なくとも1つにより規定可能である。
【0022】
ベース24とベル形状部16との間にグリップ部8とラベル部10とを備え、ボトル1の側壁と考えられる略垂直壁が、ボトル1の内部の少なくとも一部を規定するよう実質的に中心軸線25に沿って延在する。側壁の外周は、その内部の中心軸線25に実質的に垂直である。側壁は、ボトル1の内部の少なくとも一部を規定する。終端部12、ネック14、ベル形状部16、ショルダ18、ラベル部10、グリップ部8およびベース24はそれぞれ、その部分に対応する(中心軸線25に実質的に直交する)各々の外周を規定できる。例えば、ラベル部10は、ラベル部外周を有する。別の例では、グリップ部8は、グリップ部外周を有する。
【0023】
図1Bに図示されるように、ラベル部10bは、深さが変化するラベルパネルリブ20bを有してもよい。ラベルパネルリブ20は、以下に詳述するように深いリブ2bと中間リブ4bと平坦かつ/または浅いリブ6bとからなる少なくとも3つの部分に区分または移行することによって、その深さが変化し得る。
図1Bに図示されるように、ラベルパネルリブ20bは、ラベル部外周の周りでは直線的である。いくつかの実施形態において、ラベルパネルリブ20bは、直線的なリブと旋回または湾曲リブとの組み合わせからなる。
図1Bに図示されるように、ラベル部10bは、3つのラベルパネルリブ20bを有してもよい。いくつかの実施形態において、ラベル部10bは、1、2、4、5、6、7、8、9、10、11または12のパネルリブ20bを有しており、幅広い範囲が含まれかつ上述の値が含まれる。
【0024】
ベースリブ22、グリップ部リブ3および/またはラベルパネルリブ20、20bを含むリブの数は、ボトルのリブを含む部分のうち10センチメートルごとに、1から30の間で変化してもよいが、グリップ部8および/またはラベルパネル部10は、これに限定されず、10センチメートルごとに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18,19、20、21、22、23、24、25、26、27、28または29のリブを含んでもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値も含まれる。リブの数を測定するために使用された上述の10センチメートル区間は、実際には10センチメートルの長さである必要はない。むしろ、この10センチメートルは、リブの数に関する割合を示すために例示的に使用されたものである。さらに特定の実施形態において、図示されるベースリブ22、グリップ部リブ3および/またはラベルパネルリブ20、20bを含むリブの断面は、以下に述べるように台形または三角形であるが、これらリブは、それに限定されず、円形、四角形、楕円形、半球形などの公知の形状を有していてもよい。ボトルの底部は、ベース24を含み、当該ベース24は、従来公知のまたは図示されるような適切なデザインのものからなる。
【0025】
図2Aに図示される実施形態において、グリップ部リブ3のそれぞれは、深いリブ2区間と、中間リブ4区間と、平坦かつ/または浅いリブ6区間とを備える。これら深いリブ区間、中間リブ区間、および浅いリブ区間は、簡潔に、深いリブ、中間リブ、浅いリブと称されてもよいが、これら用語は、グリップ部8とラベル部10とベースリブ22とにおけるリブの区間を規定するよう意図されたものであることを理解されたい。深さが変化するグリップ部リブ3は、深いリブ2から中間リブ4へ移行し、続いて平坦かつ/または浅いリブ6へ移行する。深さが変化するグリップ部リブ3は、深いリブ、中間リブおよび浅いリブのそれぞれを1つ以上組み合わせて備える。例えば、グリップ部リブは、(ボトルの外周回りで順に)深いリブ、中間リブ、浅いリブ、中間リブ、深いリブ、中間リブ、浅いリブ、中間リブ、深いリブ、中間リブ、浅いリブ、および中間リブを含んでもよい。
図1Aに図示されるように、リブ間の移行は、漸進的(ゆるやか)であってもよい。いくつかの実施形態において、この移行はより急進的(急激)である。中間リブ4の「中間」との語は、特定の深さのリブを意味しており、その位置を意味するものではない。
【0026】
図2Bに図示される実施形態において、ラベルパネルリブ20bのそれぞれは、深いリブ2b区間と、中間リブ4b区間と、平坦かつ/または浅いリブ6b区間と、を備える。深さが変化するラベルパネルリブ20bは、深いリブ2bから中間リブ4bへ移行し、続いて平坦かつ/または浅いリブ6bへ移行する。深さが変化するラベルパネルリブ20bは、深いリブと中間リブと浅いリブとをそれぞれを1つ以上組み合わせて備える。例えば、ラベルパネルリブ20bは、(ボトルの外周回りで順に)深いリブ、中間リブ、浅いリブ、中間リブ、深いリブ、中間リブ、浅いリブ、中間リブ、深いリブ、中間リブ、浅いリブおよび中間リブを含んでもよい。
図1Bに図示されるように、リブ間の移行は漸進的である。いくつかの実施形態においては、この移行はより急進的である。中間リブ4bの「中間」との語は、特定の深さのリブを意味しており、その位置を意味するものではない。
【0027】
図3から
図5には、深いリブ2が、中間リブ4の深さD
mより大きいD
dのものであり、中間リブ4の深さD
mは、平坦かつ/または浅いリブ6の深さD
fより大きい実施形態が図示される。変化する深さD
d、D
mおよびD
f間の移行は
図2Aに図示されるように滑らかである。いくつかの実施形態においては、この移行は、グリップ部リブ3の深さが変化する部分または区間を接続するステップ状変化部などの他の形式のものである。図示された実施形態において、深さが変化するグリップ部リブ3は、3つの深いリブ2部分と、6つの中間リブ4部分と、3つの平坦かつ/または浅いリブ6部分と、を有する。本明細書に記載されるように、「部分」との語は、深さが変化するリブに関する「区間」との語と同等である。
【0028】
図4、
図7Aおよび
図7Bには、深いリブ2が中間リブ4bの深さD
mより大きな深さD
Lのものであり、中間リブ4bの深さD
mが、平坦かつ/または浅いリブ6bの深さD
sより大きい実施形態が図示される。変化する深さD
L、D
mおよびD
s間の移行は、
図2Bに図示されるように滑らかである。いくつかの実施形態においては、その移行は、ラベル部リブ20bの深さが変化する部分または区間を接続するステップ状変化部などの他のなんらかの形態のものである。図示される実施形態において、深さが変化するラベル部リブ20bは、3つの深いリブ2b部分と、6つの中間リブ4b部分と、3つの平坦かつ/または浅いリブ6b部分と、を有する。
【0029】
図6Aによれば、垂直軸線または中心軸線25を見下ろしたボトル1の断面を示す実施形態は、深さが変化するグリップ部リブ3の断面を例示する。本明細書に開示されるように「垂直軸線」との語は「中心軸線」との語と同等であり得る。深さが変化するグリップ部リブ3の深さは、深いリブ2から平坦かつ/または浅いリブ6の間で変化する。1つ以上の平坦かつ/または浅いリブ6は、
図1Aおよび
図2Aに図示されるように複数の平坦かつ/または浅いリブ6がボトル1の垂直軸線または中心軸線25に沿って実質的に垂直に整列する部分において凹状円柱部7と同等のものを形成する。複数の深いリブ2は、
図1Aおよび
図2Aに図示されるようにボトル1の垂直軸線または中心軸線25に沿って実質的に垂直に整列される。複数の中間リブ4は、
図1Aおよび
図2Aに図示されるようにボトル1の垂直軸線または中心軸線25に沿って実質的に垂直に整列される。
【0030】
図5に図示される3つの整列された平坦かつ/または浅いリブ6部分を備える実施形態において、ボトルはそれぞれ3つの凹状円柱部7を有する。
図6に図示されるように、3つの凹状円柱部7は、ボトルの外周回りで等間隔で離間されていてもよく、かつボトル外周のうち深いリブ2部分の反対側に配置されていてもよい。いくつかの実施形態においては、平坦かつ/または浅いリブ6は、ボトル1の外周回りで不均等に離間されている。垂直軸線または中心軸線25に沿って略垂直に整列される平坦かつ/または浅いリブ6の数を増減することによって、さまざまな数の凹状円柱部7がボトル1のデザインに包含され得る。例えば、ボトルは、1つだけの凹状円柱部7を有していても、あるいは2、3、4、5、6、7、8または9を含む10までの凹状円柱部7を有していてもよく、幅広い範囲が含まれかつ上述の値が含まれる。凹状円柱部7を形成する平坦かつ/または浅いリブ6の集まりは、傾き、負荷による圧縮、および/または伸びへの耐性を提供する。傾きは、ボトルの包装中および/または包装後に起こる可能性があり、ボトルは、他のボトルおよび/またはそのボトルの上に積載された他の物体からの上方負荷力(接線力または別の力)にさらされる。同様に、上方負荷圧縮は、複数のボトルおよび/またはその上に積載された他の物体からの垂直方向の圧力(または別の力)により発生することがある。伸びは、ボトルが加圧された際に起こることがある。凹状円柱部7は、接線力または圧縮力を壁に沿ってベース24へ伝達して、ボトル1の剛性を高める。グリップラベルリブ3の深いリブ2は、通常の深さのリブのフープ強度(円周強度)に相当し得るフープ強度を与える。平坦かつ/または浅いリブ6部分と同様に、深いリブ2部分は、グリップパネルリブ3におけるその数が、2、3、4、5、6、7、8または9の深いリブ2部分が含むように1から10の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。
【0031】
図6Bによれば、垂直軸線または中心軸線25を見下ろしたボトル1bの断面図を示す実施形態は、深さが変化するラベルパネルリブ20bの断面を例示する。深さが変化するラベルパネルリブ20bの深さは、深いリブ2bから平坦かつ/または浅いリブ6bの間で変化する。1つ以上の平坦かつ/または浅いリブ6bは、
図1Bおよび
図2Bに図示されるように複数の平坦かつ/または浅いリブ6bがボトル1bの垂直軸線または中心軸線25に沿って略垂直に整列される部分において凹状円柱部7の同等物を形成する。凹状円柱部7bは、本明細書に開示されるようにグリップ部8の平坦かつ/または浅いリブ6を1つ以上含むことができる。複数の深いリブ2bは、
図1Bおよび
図2Bに図示されるように、ボトル1bの垂直軸線または中心軸線25に沿って略垂直に整列される。複数の中間リブ4bは、
図1Bおよび
図2Bに図示されるようにボトル1bの垂直軸線または中心軸線に沿って略垂直に整列される。
【0032】
図7Bに図示される3つの整列された平坦かつ/または浅いリブ6b部分を備える実施形態において、ボトルはそれぞれ3つの凹状円柱部を有する。ラベルパネルリブ20Bの平坦かつ/または浅いリブ6bは、3つの凹状円柱部7bを形成するようにグリップ部リブ3の平坦かつ/または浅いリブ6とともに、垂直軸線または中心軸線25に沿って略垂直に整列できる。
図1Bに図示されるように、凹状円柱部7bは、ボトル1bの側壁の(例えば高さおよび/または長さの)大部分またはほぼ全体に沿って延在してもよい。
【0033】
いくつかの実施形態においては、ラベルパネルリブ20Bの平坦かつ/または浅いリブ6bは、ラベル部10が一連の凹状円柱部を有しかつグリップ部8が別の一連の凹状円柱部を有するように、グリップ部リブ3の平坦かつ/または浅いリブ6と垂直方向において整列されていない。そのため、ラベル部10の凹状円柱部は、グリップ部8の凹状円柱部から垂直方向に整列不可能となる。
【0034】
図1Bおよび
図2Bに図示されるように、ラベル部10の複数の深いリブ2bは、垂直軸線または中心軸線25に沿って、グリップ部8の複数の深いリブ2と略垂直方向に整列する。いくつかの実施形態においては、ラベル部10の複数の深いリブ2bは、グリップ部8の複数の深いリブ2と垂直方向に整列されない。ラベル部10の複数の中間リブ4bは、
図1Bおよび
図2Bに図示されるように垂直軸線または中心軸線に沿ってグリップ部8の複数の中間リブ4と略垂直方向に整列している。いくつかの実施形態においては、ラベル部10の複数の中間リブ4bは、グリップ部8の中間リブ4と垂直方向に整列されない。
【0035】
図6Bに図示されるように、3つの凹状円柱部7bは、ボトルの外周回りで等間隔で離間されていてもよく、かつボトル外周のうち深いリブ2b部分とは反対側に配置されていてもよい。いくつかの実施形態においては、平坦かつ/または浅いリブ6、6bは、ボトル1bの外周回りで不規則に離間されている。多数の凹状円柱部7bが、垂直軸線または中心軸線25に沿って略垂直に整列する平坦かつ/または浅いリブ6の数を増減することによって、ボトル1bのデザインに包含されてもよい。例えば、ボトルは、1つだけの凹状円柱部7を有してもよく、あるいは2、3、4、5、6、7、8または9つの凹状円柱部7bを含むように10までの凹状円柱部を有してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。凹状円柱部7bを形成する平坦かつ/または浅いリブ6bの集まりは、本明細書に記載されるように、傾き、圧縮荷重、および/または伸びに対する耐性を提供する。凹状円柱部7bは、接線力または圧縮力を壁に沿ってベース24へ伝達してボトル1bの剛性を高める。ラベルパネルリブ20bの深いリブ2bは、通常の深いリブのフープ強度に相当し得るフープ強度を提供する。平坦かつ/または浅いリブ6b部分と同様に、深いリブ2b部分は、その数が2、3、4、5、6、7、8または9つの深いリブ2b部分を含むように、1から10の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上述の数値が含まれる。
【0036】
いくつかの実施形態においては、グリップパネルリブ3は、一定の深さのリブと上述の深さが変化するリブとの組み合わせからなる。例えば、深さが変化するリブと一定の深さのリブとの比は、1つのグリップ部リブ3おきに、または2つおき、3つおき、4つおき、5つおきあるいは6つおきとなるように変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。
図1Aにおいて、ボトル1のラベルパネルリブ20またはベースリブ22によって一定の深さのリブが例示される。
図1Aに図示された実施形態は、ラベルパネル部10が一定の深さのラベルパネルリブ20を有することを示す。なお、上述の深さが変化するリブおよび/または旋回するリブのさまざまな組み合わせおよび順番が、ボトル1のラベルパネル部10に包含され得る。例えば、いくつかの実施形態においては、ラベルパネルリブ20bは、上述の一定の深さのリブおよび深さが変化するリブの組み合わせからなる。例えば、一定の深さのリブと深さが変化するリブとの比は、1つのラベルパネルリブ20bおきに、または2つおきに、3つおきに、4つおきに、5つおきにあるいは6つおきに変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。さらに、図示された実施形態は1つだけの一定の深さのベースリブ22を示すが、さまざまな組み合わせおよび順番の上述の深さが変化するリブおよび/または旋回リブがボトル1のベース24に組み込まれてもよい。一定の深さのベースリブ22の形状は、
図3~
図5に図示される形状または公知の形状であってもよい。
【0037】
図3に図示される実施形態の深いリブ2の断面によれば、深いリブ2は、グリップ部8の一部であるランド28を有し、ランド28は外側放射状部30に接続する。外側放射状部30は、接続壁32によって内側放射状部34に連結される。内側放射状部34は、谷壁36によって深いリブ2の他側における反対側の内側放射状部34に連結され、続いて接続壁32に接続され、ランド28に接続する外側放射状部30に接続される。ランド28から谷壁36へ測定された深さD
dは、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8あるいは2.9ミリメートルを含む1から10ミリメートルの間で、または1から9ミリメートル、1から7ミリメートル、1から5ミリメートル、もしくは1から3ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記の数値も含まれる。谷壁36の長さは、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8あるいは2.9ミリメートルを含むように0.5から3ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上述の数値が含まれる。谷壁36の長さに対するD
dの比は、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1あるいは19:1を含む1:3から20:1の間で変更可能であり、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。内側放射状部34の半径は、0.15、0.2または0.25ミリメートルを含む0.1から0.3ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。2つの接続壁32間の鋭角は、62.5、65、67.5、70、72.5、75または77.5度を含む60から80度の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値も含まれる。
【0038】
図3の実施形態は、深いリブ2の断面が略台形の形状を形成することを示す。いくつかの実施形態においては、深いリブ2の断面形状は、
図3~
図5に図示される形状のいずれかあるいは公知の形状である。上述のように、深いリブ2は、ボトル1のためのフープ強度を提供する。深いリブ2は、ボトル1をより硬くし、そのためグリップ部8において深いリブ2を有することが望まれてもよい。なお、大きな深さD
dを有する深いリブ2は、ボトル1が上方負荷力を受けた状態でより容易な崩れを引き起こすことがある。ベースの直径L
dまたはショルダの直径L
sに対する深さD
dの比(
図10Aおよび
図10B参照)は、1:10、1:20、1:30、1:40、1:50、1:60、1:70、1:80、1:90、1:100、1:110、1:120、1:130または1:140を含む1:5から1:150の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。したがって、本明細書に開示されるボトルの実施形態は、以下でさらに詳細に説明されるように深いリブ2の深さD
dと
図5の三角形リブ(あるいは他の公知の形状のリブ)に対する台形リブの比率とのバランスを取ることによって、所望の剛性と所望の上方負荷耐性および/または曲げ耐性とのバランスを取ることを目的とする。
【0039】
図4に図示される実施形態の中間リブ4の断面を参照すると、中間リブ4は、グリップ部8の一部であるランド28を備え、ランド28は外側放射状部130に接続される。外側放射状部130は、接続壁132によって内側放射状部134に連結される。内側放射状部134は、谷壁136によって中間リブ4の他側における反対側の内側放射状部134に連結され、続いて接続壁32に接続され、ランド28へ接続する外側放射状部130に接続される。ランド28から底壁136へ測定される深さD
mは、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8または4.9ミリメートルを含む0.5から5ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。底壁136の長さは、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3または2.4ミリメートルを含む0.3から2.5ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。底壁136の長さに対する深さD
mの比は、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1または19:1を含む1:5から20:1の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。中間リブ4の深さD
mに対する深いリブ2の深さD
dの比は、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1または19:1を含む1:1から20:1の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。内側放射状部134の半径は、0.15、0.2または0.25ミリメートルを含む0.1から0.3ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。2つの接続壁132の間の鋭角は、62.5、65、67.5、70、72.5、75または77.5度を含む60から80度の間で変更可能であり、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。
【0040】
図4の実施形態は、中間リブ4の断面が略台形の形状を形成することを示す。いくつかの実施形態においては、中間リブ4の断面形状は、
図3~
図5に図示される形状のいずれかあるいは他の公知の形状である。上述のように、中間リブ4は、深いリブ2から平坦かつ/または浅いリブ6への移行リブとして機能する。さらに、中間リブ4は、それぞれ、フープ強度および曲げ耐性などの深いリブ2と平坦かつ/または浅いリブ6とによるいくつかの利点を提供し得る。
【0041】
図5に図示される実施形態の平坦かつ/または浅いリブ6の断面を参照すると、平坦かつ/または浅いリブ6は、グリップ部8の一部であるランド28を有し、ランド28は外側放射状部230に接続される。外側放射状部230は、接続壁232によって内側放射状部234に連結される。内側放射状部234は、接続壁232に連結され、ランド28に接続する外側放射状部230に接続される。ランド228から内側放射状部234へ測定された深さD
fは、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3または2.4ミリメートルを含む0から2.5ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。平坦かつ/または浅いリブ6の深さD
fに対する深いリブ2の深さD
dの比は、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、19:1、20:1、21:1、22:1、23:1、24:1、25:1、26:1、27:1、28:1あるいは29:1を含む1:1から100:1、または1:1から90:1、1:1から80:1、1:1から70:1、1:1から60:1、1:1から50:1、1:1から40:1、1:1から30:1もしくは1:1から20:1の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれ、深さD
fがゼロの場合は無限比(infinite ratio)となる。平坦かつ/または浅いリブ6の深さD
fに対する中間リブ4の深さD
mの比は、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、19:1、20:1、21:1、22:1、23:1あるいは24:1を含む1:1から50:1、または1:1から40:1、1:1から30:1、もしくは1:1から20:1の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれ、深さD
fがゼロの場合は無限比となる。内側放射状部234の半径は、0.15、0.2、または0.25ミリメートルを含む0.1から0.3ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。2つの接続壁232の間の鋭角は、52.5、55、57.5、60、62.5、63.56、65または67.5度を含む50から70度の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。
【0042】
図5の実施形態は、平坦かつ/または浅いリブ6の断面が略三角形状を形成することを示す。
図5に図示されるように、この三角形状は、内側放射状部234を形成する丸みのある角を備える三角形の角のうちの1つの角に基づく三角形として表すことができる。
図5には三角形状の平坦かつ/または浅いリブ6が図示されるが、平坦かつ/または浅いリブ6の断面形状は、
図3~
図5に図示される形状のいずれかあるいは他の公知の形状であってもよい。三角形リブは、より良好な復元性および/または弾性を有し得るが、フープ強度はあまり高くないことがある。上述のように、凹状円柱部7を形成する平坦かつ/または浅いリブ6の集まりは、ボトル1をより強固なものとする。凹状円柱部7は、発生した接線力または圧縮力をベース24へ伝達して、傾きおよび/または曲げを最小化するかもしくは防止できる。さらに凹状円柱部7は、実質的にボトル1の長さおよび高さに沿った伸びを抑制できる。
図6に図示されるように、ボトルの実施形態は、三角形状のまたは平坦かつ/または浅いリブ6をボトル外周の21、22、23、24、25、26、27、28、または29%を含む20~30%の間で最小限に抑えてもよく、その結果、ボトルの外周の71、72、73、74、75、76、77、78、または79%を含む70~80%には、台形のリブまたは深いリブ2あるいは中間リブ4が設けられ、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。なお、台形リブ(あるいは公知の他の形状)に対する三角形リブの比は任意で規定されてもよい。
【0043】
図7Aに図示されるラベルパネルリブ20の断面の実施形態を参照すると、ラベルパネルリブ20は、ラベルパネル部10の一部であるランド128を有し、ランド128は外側放射状部330に接続される。外側放射状部330は、接続壁332によって内側放射状部334に連結される。内側放射状部334は、底壁336によってラベルパネルリブ20の他側における反対側の内側放射状部334に連結されており、続いて接続壁332に接続され、ランド128に接続する外側放射状部330に接続される。ランド128から底壁336へ測定された深さD
Lは、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8あるいは4.9ミリメートルを含む0.5から10ミリメートル、または0.5から9、0.5から7、0.5から5、もしくは0.5から3ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。底壁336の長さは、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3または2.4ミリメートルを含む0.3から2.5ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。底壁336の長さに対する深さD
Lの比は、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、19:1、20:1、21:1、22:1、23:1、24:1、25:1、26:1、27:1、28:1、29:1、30:1、31:1、32:1、33:1または34:1を含む1:5から35:1の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。内側放射状部334の半径は、0.15、0.2または0.25ミリメートルを含む0.1から0.3ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。外側放射状部330の半径は、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8または2.9ミリメートルを含む0.5から3ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。2つの接続壁332の間の鋭角は、52.5、55、57.5、60、62.5、65または67.5度を含む50から70度の間で変更されてもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。
【0044】
図7Aの実施形態は、ラベルパネルリブ20の断面が略台形状を形成することを示す。いくつかの実施形態においては、ラベルパネルリブ20の断面は、
図3~
図5に図示された形状のいずれかまたは公知の他の形状である。ラベルパネルリブ20は、上述のように深いリブ2および/または中間リブ4とほぼ同様の様式で機能してもよい。また、上述のように、ラベルパネルリブ20は、凹状円柱部7の特徴部を含むよう、深いリブ2から中間リブ4へ、そして平坦かつ/または浅いリブ6へと変化する深さを有してもよく、それにより、フープ強度および/または曲げ耐性による利点を提供できる。ラベルパネルリブ20はまた旋回または湾曲してもよい。
【0045】
図1Bに図示されるように、
図7Aに図示されるラベルパネルリブ20は、深さが変化するラベルパネルリブ20bの深いリブ2bであってもよい。いくつかの実施形態においては、深さが変化するラベルパネルリブ20bの深いリブ2bは、グリップ部リブ3の深いリブ2と同じものとすることができる。深いリブ2bは、中間リブ4、4bへ移行でき(
図4)、続いて
図7Bに図示されるように平坦かつ/または浅いリブ6へ移行できる。
【0046】
図7Bに図示される実施形態の平坦かつ/または浅いリブ6bの断面を参照すると、平坦かつ/または浅いリブ6bは、ラベル部10の一部であるランド328を有し、ランド328は外側放射状部530に接続される。外側放射状部530は、内側接続壁532が実質的に同じ曲率半径に沿って外側放射状部530の連続部となるように、内側放射状部534に直接接続できる。外側放射状部530は、接続壁532がなくても、内側放射状部534に接続できる。外側放射状部530の半径は、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3および2.4ミリメートルを含む0.5から2.5ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。いくつかの実施形態においては、外側放射状部530は、接続壁532によって内側放射状部534に連結される。内側放射状部534は、底壁536によって平坦かつ/または浅いリブ6の他側における反対側の内側放射状部534に連結され、続いて接続壁532へ接続され、ランド328に接続される外側放射状部530へ接続される。内側放射状部534は、平坦かつ/または浅いリブ6bがその断面形状において
図7Bに図示されるようにノブ(つまみ)形状および/または略台形状を付与されるように、外側放射状部530より小さくできる。いくつかの実施形態においては、外側放射状部530の半径および/または内側放射状部534の半径は、0.15、0.2または0.25ミリメートルを含む0.1から0.3ミリメートルの間で変化し、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。
【0047】
ランド328から内側放射状部534へ測定された深さD
sは、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3または2.4ミリメートルを含む0から2.5ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。平坦かつ/または浅いリブ6bの深さD
sに対する深いリブ2の深さD
d(
図3)の比は、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、19:1、20:1、21:1、22:1、23:1、24:1、25:1、26:1、27:1、28:1あるいは29:1を含む1:1から100:1、または1:1から90:1、1:1から80:1、1:1から70:1、1:1から60:1、1:1から50:1、1:1から40:1、1:1から30:1もしくは1:1から20:1の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれ、深さD
sがゼロの場合は無限比となる。平坦かつ/または浅いリブ6bの深さD
sに対する深いリブ2bの深さD
L(
図7A)の比は、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、19:1、20:1、21:1、22:1、23:1、24:1、25:1、26:1、27:1、28:1あるいは29:1を含む1:1から100:1、または1:1から90:1、1:1から80:1、1:1から70:1、1:1から60:1、1:1から50:1、1:1から40:1、1:1から30:1もしくは1:1から20:1の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれ、深さD
sがゼロの場合は無限比となる。
【0048】
底壁536の長さは、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8または3.9ミリメートルを含む0.3から4ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。底壁536の長さに対する深さDsの比は、1:39、1:38、1:37、1:36、1:35、1:34、1:33、1:32、1:31、1:30、1:29、1:28、1:27、1:26、1:25、1:24、1:23、1:22、1:21、1:20、1:19、1:18、1:17、1:16、1:15、1:14、1:13、1:12、1:11、1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1あるいは9:1を含む1:40から10:1の間で変更可能であり、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれ、深さDsがゼロの場合は無限比となる。平坦かつ/または浅いリブ6bの深さDsに対する中間リブ4、4bの深さDmの比は、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、19:1、20:1、21:1、22:1、23:1あるいは24:1を含む1:1から50:1、または1:1から40:1、1:1から30:1、もしくは1:1から20:1の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれ、深さDsがゼロの場合は無限比となる。2つの接続壁532の間の鋭角は、52.5、55、57.5、60、62.5、63.56、65、67.5、70、72.5、75、または77.5度を含む、50から80度の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。
【0049】
図7Bの実施形態は、平坦かつ/または浅いリブ6bの断面が略台形の形状を形成することを例示する。台形状の平坦かつ/または浅いリブ6bは、本明細書で開示される台形状のリブ(例えば深いリブ2)の特徴部および利点の一部を提供すると同時に、本明細書で説明されるような三角形状の平坦かつ/または浅いリブ6の特徴部および利点を有することができる。
図7Bには台形状の平坦かつ/または浅いリブ6bが図示されるが、平坦かつ/または浅いリブ6bの断面形状は、
図3~
図5、
図7Aに図示される形状のいずれかであっても、あるいは公知の他の形状であってもよい。上述のように、凹状柱状部7bを形成する平坦かつ/または浅いリブ6、6bの集まりは、ボトル1bをより強固にする。凹状柱状部7bは、発生した接線力または圧縮力をベース24へ伝達して、傾きおよび/または曲げを最小にするかまたは防止することができる。さらに凹状柱状部7bは、実質的にボトル1bの長さまたは高さに沿った伸びを抑制できる。
【0050】
図8に詳細に図示されるベースリブ22の実施形態によれば、ベースリブ22は、ベース24の一部であるランド228を有しており、ランド228は、外側放射状部430に接続される。外側放射状部430は、接続壁432によって内側放射状部434に連結される。内側放射状部434は、底壁436によってベースリブ22の他側における反対側の内側放射状部434に連結され、続いて接続壁432に接続され、ランド228に接続する外側放射状部430に接続される。ランド428から底壁436へ向けて測定される深さD
bは、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3あるいは2.4ミリメートルを含む0.3から10ミリメートル、または0.3から9、0.3から7、0.3から5、もしくは0.3から3ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。底壁436の長さは、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、または2.9ミリメートルを含む0.5から3ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。底壁436の長さに対する深さD
bの比は、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、または19:1を含む1:10から20:1の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。内側放射状部434の半径は、0.15、0.2、または0.25ミリメートルを含む0.1から0.3ミリメートルの間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。外側放射状部430の半径は、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8または2.9ミリメートルを含む0.5から3ミリメートルの間で変更可能であり、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。2つの接続壁432の間の角度は、82.5、85、87.5、90、92.5、95、97.5、100、102.5、105、107.5、110、112.5、115または117.5度を含む80から120度の間で変化してもよく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。
【0051】
図8の実施形態は、ベースリブ22の断面が略台形の形状を形成することを示す。いくつかの実施形態においては、ベースリブ22の断面は
図3~
図5に図示される形状のいずれかまたは公知の他の形状である。台形状のベースリブ22は、加工ラインでのネスティング(nesting)を低減できる。ベースリブ22は、上述のような深いリブ2および/または中間リブ4とほぼ同様の様式で機能してもよい。さらに上述のように、ベースプレート22は、凹状円柱部7の特徴部を含むように深いリブ2から中間リブ4へ、そして平坦かつ/または浅いリブ6へと変化する深さを有してもよく、それによりフープ強度および/または曲げ耐性による利点が付与される。ベースリブ22はまた旋回または湾曲してもよい。
【0052】
本明細書に開示されるリブの実施形態は、ボトルのどの部分でも相互置換可能に使用できる。例えばグリップ部リブ3は、ラベル部10に使用できる。他の例では、グリップ部リブ3はベースリブ22としても使用できる。別の例では、ラベルパネルリブ20は、グリップ部8に使用できる。別の例では、ラベルパネルリブ20は、ベースリブ22として使用できる。別の例では、ラベルパネルリブ20bは、グリップ部8に使用できる。別の例では、ラベルパネルリブ20bは、ベースリブ22として使用できる。別の例では、ベースリブ22は、ラベル部10に使用できる。別の例では、ベースリブ22は、グリップ部8に使用できる。
【0053】
図9Aおよび
図9Bの実施形態はボトル1のワイヤフレームモデルを示す。
図9Bは、
図9Aのボトル1を120度回転された状態で示す図であり、図示されるボトル1の実施形態は、略垂直方向に整列された平坦かつ/または浅いリブ6を備える3つの凹状円柱部7を備える。
図9Aには、平坦なリブまたは凹状円柱部7の正面図を示す。
図9Bには、深いリブ2の正面図を示す。
図9Aおよび
図9Bは、一実施形態の平坦かつ/または浅いリブ6から深いリブ2への滑らかな移行部を図示する。
図9Aおよび
図9Bはまた、グリップ部リブ3の滑らかな旋回および湾曲を示す。
図9Aおよび9Bはさらに、一定の深さのラベルパネルリブ20とベースリブ22とを示す。なお上述のように、凹状円柱部7および/またはグリップ部リブ3を含むが旋回や湾曲しないラベルパネルリブ20およびベースリブ22などの、上述の特徴部の任意の組み合わせあるいは上述の特徴部を任意で含まないものがボトル1に含まれてもよい。
【0054】
図9Cおよび
図9Dの実施形態は、ボトル1bのワイヤフレームモデルを図示する。
図9Bは、
図9Aのボトルを120度回転したものを示しており、図示されるボトル1bの実施形態は、略垂直方向に整列された平坦かつ/または浅いリブ6、6bを備える3つの凹状円柱部7を備える。
図9Cは、平坦なリブまたは凹状円柱部7の正面図を示す。
図9Dは、深いリブ2、2bの正面図を示す。
図9Cおよび
図9Dは、一実施形態の平坦かつ/または浅いリブ6、6bから深いリブ2、2bへの滑らかな移行部を図示する。
図9Cおよび
図9Dはまた、グリップ部リブ3の滑らかな旋回または湾曲を図示する。いくつかの実施形態においては、グリップ部リブ3は、ボトルの外周または円周の周りで実質的にまっすぐとなっている。いくつかの実施形態においては、ラベルパネルリブ20bは、ボトルの外周または円周の周りで旋回するかもしくは湾曲している。
図9Cおよび
図9Dはさらに、一定の深さのベースプレート22を図示する。なお上述のように、上記特徴部を任意で組み合わせたものまたはそれを欠いたものがボトル1bに備えられてもよい。
【0055】
図10Aは、ボトル1の一実施形態の中心軸線25に沿った断面を示す。
図10Aに図示されるように、平坦なリブまたは凹状円柱部7は、ボトルの外周のうち深いリブ2部分の反対側に配置されている(例えば一実施形態では3つの凹状円柱部7を備える)。図示された実施形態においては、ラベルパネルリブ20およびベースリブ22の両方が、ボトル1の外周全体にわたって一定の断面を有している。いくつかの実施形態においては、ベース24L
dの直径は、ボトル1の他の直径よりも、0.5から2ミリメートルだけさらに大きく、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8または1.9ミリメートルだけさらに大きくなっており、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。ボトル1の最大直径がL
dとなる実施形態においては、そのボトルは、製造ラインにおいてかつ/またはパッケージング中に、ベース24においてのみ、実質的に同じ他のボトルとのただ1つの接触点を有する。さらに、より大きなベース24直径L
dは、ベース24がなんらかの損傷を受けた場合の安定性を向上し得る。
図10Aに図示されるように、ショルダ18における直径L
sは、直径L
dと等しくてもよく、それにより、製造ラインにおいてかつ/またはパッケージング中に、ショルダ18とおよびベース24において、実質的に同じ他のボトルとの2つの接触点が提供される。いくつかの実施形態においては、ボトル1の任意の部分の直径は変更され、そのときのその最も直径の大きな部分が製造ラインにおけるかつ/またはパッケージング中の接触点をもたらす。ボトルは、1つだけの接触点あるいは複数の接触点のいずれを有してもよい。
【0056】
図10Bには、ボトル1bの一実施形態の中心軸線25に沿った断面が図示される。
図10Bに図示されるように、平坦なリブまたは凹状円柱部7bは、ボトルの外周のうち深いリブ2b部分の反対側に配置されてもよい(例えば一実施形態は3つの凹状円柱部7bを有する)。図示される実施形態においては、ベースリブ22は、ボトル1bの外周全体にわたって一定の断面を有する。いくつかの実施形態においては、上述の特徴部および利点が得られるように、ベース24の直径L
dは、ボトル1bの他の部分の直径よりも0.5から2ミリメートルさらに大きく、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8または1.9ミリメートルさらに大きく、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。
図10Bに図示されるように、ショルダ18の直径L
sは、直径L
dと等しくてもよく、それにより、製造ラインにおけるかつ/またはパッケージング中の、ショルダ18およびベース24における、実質的に同じ他のボトルとの2つの接触点が提供される。いくつかの実施形態においては、ボトル1bの任意の部分の直径は変化し、その最も直径の大きな部分が、製造ラインにおけるかつ/またはパッケージング中における接触点を形成する。ボトルは、1つだけの接触点あるいは複数の接触点のいずれを有していてもよい。
【0057】
図9Bおよび
図9Cを参照すると、ベル形状部16は、終端部12の垂直壁からベル形状部16の下方に傾斜する壁へ向けて測定される多様なベル角度を有してもよい。ベル角度26は、122、125、127、130、132、135、137、140、142、145、147、150、152、155、157、160、162、165、167、170または172度を含む120から175度の間で変動する鈍角であり、幅広い範囲が含まれかつ上記数値が含まれる。
図11を参照すると、θ
2で示されるベル角度26は、θ
1で示されるベル角度26より大きい。θ
2のベル角度26を備えるベル形状部26は、θ
1のベル角度26を備えるベル形状部26に比べて勾配が急となっている。勾配が急なベル形状部16の壁は、ベル形状部16の壁の厚さを維持したままあるいはさらに薄くしつつ、ボトル1、1bの上方負荷の許容能力を高めることができる。
【0058】
図12によれば、ボトル1、1bの実施形態は、軽量なボトルを形成するために薄壁の終端部12と薄壁のネック14とを備えるプリフォーム38を使用してもよい。薄壁のネック14は、ブロー効率性を向上させ、ボトルを軽量にする。薄壁のネック14は、ボトルの重要な寸法部分を保護しかつ製造ブロー工程を安定させることに役立つ特徴部である。薄壁のネック14はまた、少ない量の樹脂を利用する一方で所望の機械的パフォーマンスを実現することができ、それにより当該産業による石油製品の使用量が低減される。プリフォーム38からなる薄壁のネック14は、上述のより大きなベル角度26および/またはより勾配の急なベル形状部16の壁を備えるボトル1、1bの形成の役に立つことができる。また上述のように、より勾配が急でありかつ相対的に薄手のベル形状部16の壁は、より大きな上方負荷力を支持でき、この上方負荷力は、凹状円柱部7、7bを介してベース24へ伝達可能となる。したがって、本明細書に開示される実施形態は、ベース24が損傷を受けた場合であってもより大きな上方負荷力に耐えるよう構成された厚手のベース24を包含し得る。薄壁のネック14と薄手のベル形状部16の壁とにより、厚手のベース24の実現が促進される。
【0059】
本明細書で実質的に使用される複数形の用語/単数形の用語に関して、これら用語が、文脈および/またはその用途に応じて、複数形から単数形へかつ/または単数形から複数形へ置き換えることができることは当業者には明らかであろう。さまざまな単数形/複数形の置き換えが、明瞭にするために本明細書で明確に明記され得る。
【0060】
一般的には、本明細書で使用される用語は基本的に「オープンな」用語を意図している(例えば「含んでいる」との用語は、「それを含んでいるがそれに限定されない」と解釈すべきであり、「有する」との用語は、「少なくともそれを有する」と解釈すべきであり、「含む」との用語は、「それを含むがそれに限定されない」と解釈すべきである)ことを当業者は理解されたい。さらに、上述の実施形態の説明に関して特定の数字が記載されているが、そうした記載は、明確にはその実施形態に関して示されたものであり、そのような説明がない場合にはそうした意図が存在しないことを当業者は理解されたい。例えば、理解を促すために、本明細書は、実施形態の説明の導入のための前置き表現として「少なくとも1つ」および「1つ以上」との記載を慣習的に含み得る。なお、同じ実施形態が、前置き表現としての「1つ以上の」または「少なくとも1つの」および「a」または「an」などの不定冠詞を含む(例えば「a」および/または「an」は典型的には「少なくとも1つの」または「1つ以上」を意味すると解釈すべきである)場合でさえも、そうした表現の使用は、非限定的な冠詞「a」または「an」により前置きをされた実施形態の記載が、そうした前置きをされた実施形態の説明を含む特定の実施形態を、そうした記載のみを含む実施形態に限定することを示唆すると解釈されるべきではない;実施形態の説明の前置きに使用される特定の冠詞の使用についても同様のことが言える。加えて、前置きされる実施形態の説明の特定の数字が明記されていても、当業者には、そうした記載は典型的には少なくともその数を有すると解釈すべきである(例えば他の変更例を含まない「2つの記載」との単なる記載は基本的には少なくとも2つの記載を示す、つまり2つ以上の記載を意味する)ことは理解されるだろう。さらにこうした「少なくとも1つのA、BおよびCなど」に似た慣習的表現が用いられる場合において、一般的に、そうした慣習は、当業者がその意味においてその慣習を理解し得ると意図されている(例えば「A、BおよびCの少なくとも1つを有するシステム」は、それらを含むが、Aのみを含むシステム、Bのみを含むシステム、Cのみを含むシステム、AとBとを含むシステム、AとCとを含むシステム、BとCとを含むシステム、および/または、AとBとCとを含むシステムなどに限定されない)。「A、BおよびCなどの少なくとも1つ」に類似する慣習が使用される場合、一般的にそうした記載は、当業者はその意味においてそうした慣習を理解し得ると意図されている(例えば「A、BまたはCの少なくとも1つを有するシステム」は、それらを含むが、Aのみを有するシステム、Bのみを有するシステム、Cのみを有するシステム、AとBとを有するシステム、AとCとを有するシステム、BとCとを有するシステム、および/またはAとBとCとを有するシステムなどに限定されない)。さらに、当業者には、実質的には、その説明、実施形態または図面において2つ以上の互換可能な用語が存在する離接語および/またはフレーズが、それら用語のうちの1つ、それら用語のいずれかまたはそれら用語の両方を含む可能性があることを理解すべきであることを理解されたい。例えば「AまたはB」との表現は、「A」あるいは「B」もしくは「AおよびB」の可能性を含むことを理解されたい。
【0061】
本明細書では本発明は特定の実施形態および特定の例示的な方法に関連して説明されたが、本発明の範囲はそれに限定されないことを理解されたい。むしろ、出願人は、当業者には明らかな、本明細書に開示された方法および材料における様々な変更が、出願人の発明の範囲内に包含されるものと意図している。
【符号の説明】
【0062】
1、1b ボトル
2、2b 深いリブ
3 グリップ部リブ
4、4b 中間リブ
6、6b 浅いリブ
7 凹状円柱部
8 グリップ部
10 ラベル部
11 開口
12 終端部
14 ネック
16 ベル形状部
18 ショルダ
20 ラベルパネルリブ
22 ベースリブ
24 ベース
25 中心軸線
26 ベル形状部
28、128、228、328 ランド
30、130、230、330、430 外側放射状部
32、232、332、432 接続壁
34、134、234、334、434 内側放射状部
36、136、236、336、436 谷壁
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