(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-02
(45)【発行日】2023-03-10
(54)【発明の名称】ダンネージ装置及び方法
(51)【国際特許分類】
B31D 5/00 20170101AFI20230303BHJP
【FI】
B31D5/00
(21)【出願番号】P 2019558407
(86)(22)【出願日】2018-05-11
(86)【国際出願番号】 US2018032394
(87)【国際公開番号】W WO2018209283
(87)【国際公開日】2018-11-15
【審査請求日】2021-05-10
(32)【優先日】2017-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507365695
【氏名又は名称】プレジス イノベーティブ パッケージング エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ウェッシュ, トーマス ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ライト, エリック チャールズ
【審査官】米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/059348(WO,A1)
【文献】米国特許第05902223(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0237398(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31D 5/00
B31F 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1
の密度の供給材料のラインを前記第1
の密度よりも実質的に低い密度を有する第2
の密度のダンネージに変換
し、排出口で前記ダンネージを
排出軌道
の経路に沿って排出
する変換ステーションと、
前記
排出口に対して
旋回軸を中心に位置変更可能なデフレクタ
と、
を有し、
前記デフレクタは、
前記デフレクタが前記
排出軌道の経路に挿入され、前記
排出軌道に沿って移動する排出された
前記ダンネージを第1
の偏向軌道に偏向させ
る第1
の位置と、
前記デフレクタが前記
排出軌道の経路に挿入され、前記
排出軌道に沿って移動する排出された前記ダンネージを第2
の偏向軌道に偏向させ
る第2
の位置と、の間で位置変更可能であり、
前記デフレクタは、前記デフレクタに対して衝撃に耐えるように、前記第1
の偏向軌道および前記第2
の偏向軌道の方向を維持するために、前記第1
の位置または前記第2
の位置にそれぞれに選択的に保持されるように前記変換ステーションに対して取り付けられ
、
前記デフレクタは、前記旋回軸が前記排出口から下流側の第1の距離と前記排出口から下流側の第2の距離との間で位置変更可能であるように、前記排出口に対して移動可能に設けられ、前記旋回軸が前記排出口から前記第1の距離に配置されたとき、前記排出口から第2の距離に配置されたときとは異なる距離で前記排出軌道を偏向させるように、前記デフレクタが前記排出軌道の経路に挿入される、ダンネージ装置。
【請求項2】
前記デフレクタは、第3
の位置にさらに
位置変更可能であり、前記デフレクタは前記第3
の位置にある場合、排出された前記ダンネージの偏向を回避するために前記
排出軌道の前記経路から外れて配置される、請求項1に記載のダンネージ装置。
【請求項3】
前記変換ステーションは、ハウジングを含み、
前記デフレクタは前記第3
の位置にある場合、少なくとも部分的に前記変換ステーションの前記ハウジング内に引き込まれる、請求項2に記載のダンネージ装置。
【請求項4】
前記デフレクタは前記第3
の位置にある場合、
少なくとも部分的に前記
排出口
の上流に配置される、請求項2に記載のダンネージ装置。
【請求項5】
前記デフレクタは、前記第1
の位置と前記第2
の位置との間で旋回するように前記
排出口に対して
前記旋回軸を中心に旋回可能に取り付けられており、前記デフレクタが前記第1
の位置に配置されている
とき、前記第2
の位置に配置されている
ときとは異なる下向きの角度で前記
排出軌道に沿って移動する排出ダンネージを偏向させるために、前記第1
の位置に配置されている前記デフレクタは、前記第2
の位置に配置されている場合とは異なる角度で配向されている、請求項1に記載のダンネージ装置。
【請求項6】
デフレクタベースをさらに備え、前記デフレクタは、
前記旋回軸を中心に前記デフレクタベースに旋回可能に取り付けられており、前記デフレクタベースは、前記旋回軸の前記
排出口からの距離を変更するために、前記
排出口に対して移動可能に取り付けられてい
る、請求項1に記載のダンネージ装置。
【請求項7】
前記第1
の位置にある前記デフレクタは、前記
排出口から下流に
前記第1
の距離を置いて配置され、かつ
前記第2
の位置にあるデフレクタは、前記
排出口から下流
側の
前記第2
の距離に配置されており、前記デフレクタが
前記第1
の位置に配置されている
とき、
前記第2
の位置に配置されている
ときとで、前記
排出軌道を異なる距離で偏向させるように、前記
排出軌道に前記デフレクタが配置されている、請求項1に記載のダンネージ装置。
【請求項8】
前記第1
の位置および前記第2
の位置の一方または両方において、前記デフレクタが経路の上側に挿入し、前記
排出口における前記ダンネージの軌跡に対して前記ダンネージを下方に偏向させる、請求項1に記載のダンネージ装置。
【請求項9】
前記ダンネージ装置
は、前記デフレクタの経路の下流
側に構成要素がなく、排出された前記ダンネージは、前記デフレクタに当たった後、第1
の偏向軌道内に配置された容器に落下する、請求項
8に記載のダンネージ装置。
【請求項10】
前記
排出口の下流
側に配置され、前記変換ステーションによってまだ保持されている前記ダンネージの一部から前記排出されたダンネージの下流部分を切断する切断部材をさらに備える、請求項1に記載のダンネージ装置。
【請求項11】
第1の密度の供給材料のライン
を前記第1
の密度よりも実質的に低い密度を有する第2
の密度のダンネージに変換
し、排出口で前記ダンネージを
排出軌道
の経路に沿って排出
する変換ステーションと、
前記
排出口から排出された前記ダンネージの経路に対して配置さ
れ、前
記経路の上側に配置されて、前記
排出口で前記ダンネージの
前記排出軌道に対して前記ダンネージを下方に偏向させるように配置され
たデフレクタと、
を有し、
前記デフレクタは、前記
排出口に対して
旋回軸を中心に第1
の角度及び第2
の角度に
位置変更可能であり、前記デフレクタが前記第1
の角度に配置されている
とき、前記デフレクタが前記第2
の角度に配置されている
ときとは異なる下向きの角度で前記
排出軌道に沿って移動する排出されたダンネージを偏向させ
、
前記デフレクタは、前記旋回軸が前記排出口から下流側の第1の距離と前記排出口から下流側の第2の距離との間で位置変更可能であるように、前記排出口に対して移動可能に設けられ、前記旋回軸が前記排出口から前記第1の距離に配置されたとき、前記排出口から第2の距離に配置されたときとは異なる距離で前記排出軌道を偏向させるように、前記デフレクタが前記排出軌道の経路に挿入される、ダンネージ装置。
【請求項12】
第1
の密度の供給材料のラインを前記第1
の密度よりも実質的に低い密度を有する第2
の密度のダンネージに変換
し、
排出口で前記ダンネージを
排出軌道
の経路に沿って排出
する変換ステーションと、
前記
排出口に対して、第1
の角度で前記
排出口の下流
側に
旋回軸を中心に位置変更可能に取り付けられたデフレクタ
と、
を有し、
前記デフレクタは
、
前記
排出口から第1
の距離及び前記第1
の角度では、前記デフレクタが前記
排出軌道の経路に挿入し、排出されたダンネージの
排出軌道を第1
の偏向軌道に偏向させ
る第1
の位置と、
前記
排出口から第2
の距離及び第1
の角度では、前記デフレクタが第1
の位置よりも
前記排出口から遠い経路に挿入し、排出された前記ダンネージの前記
排出軌道を第2
の偏向軌道に偏向させ
る第2の位置と、
の間で位置変更可能であり、
前記デフレクタは、前記第1
の位置または前記第2
の位置のそれぞれに選択的に保持され、前記デフレクタに対する衝撃に耐えるように前記第1
の偏向軌道及び前記第2
の偏向軌道の方向をそれぞれ維持するように、前記
排出口に対して取り付けられ、
前記デフレクタは、前記旋回軸が前記排出口から下流側の第1の距離と前記排出口から下流側の第2の距離との間で位置変更可能であるように、前記排出口に対して移動可能に設けられ、前記旋回軸が前記排出口から前記第1の距離に配置されたとき、前記排出口から第2の距離に配置されたときとは異なる距離で前記排出軌道を偏向させるように、前記デフレクタが前記排出軌道の経路に挿入される、ダンネージ装置。
【請求項13】
変換ステーションで第1
の密度の供給材料のラインを第1
の密度よりも実質的に低い密度を有する第2
の密度のダンネージに変換し、
前記ダンネージを、前記変換ステーションの
排出口か
ら排出軌道
の経路に沿って排出し、
前記
排出口の下流
側に
旋回軸を中心に位置変更可能に取り付けられたデフレクタを第1
の位置に配置して保持し、前記デフレクタは排出されたダンネージの前記
排出軌道から第1
の偏向軌道に偏向させるために、前記
排出軌道の経路に挿入させ、
前記デフレクタを第2
の位置に
位置変更して保持し、前記デフレクタを前記
排出軌道の経路に挿入させて、前記排出された前記ダンネージの前記
排出軌道を第2
の偏向軌道に偏向させ、
前記デフレクタは、前記旋回軸が前記排出口から下流側の第1の距離と前記排出口から下流側の第2の距離との間で位置変更可能であるように、前記排出口に対して移動可能に設けられ、前記旋回軸が前記排出口から前記第1の距離に配置されたとき、前記排出口から第2の距離に配置されたときとは異なる距離で前記排出軌道を偏向させるように、前記デフレクタが前記排出軌道の経路に挿入される、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2017年5月11日に出願され、DUNNAGE APPARATUS CARTON FILLER(出願中)と題する米国特許出願第15/592,753号に対する優先権を主張し、参照によりその内容が本明細書に援用される。
【0002】
本発明は、保護包装システムの分野に属する。
【背景技術】
【0003】
紙ベースの保護包装の分野では、用紙をしわくちゃにしてダンネージを製造する。最も一般的には、この種のダンネージは、紙のロール又は紙のファンフォールドスタックのような小型のストック材料をより低濃度のダンネージ材料に変換するダンネージ変換機に、一般的に連続した細長い紙きれを通すことによって生成される。ファンフォールド紙の場合などのストック材料は、連続的に形成されているか、個別のセクションが接続されて形成されているスタックから変換ステーションに引き込まれる。しわくちゃのシート材料の連続した細い紙きれは、製品を保持する容器内の空隙を効果的に満たすために、所望の長さに切断されてもよい。ダンネージ材料は、梱包業者が必要に応じて生産することができる。ダンネージは、包装用の容器を充填するために使用される。必要なのは、変換ステーションから排出されるダンネージの方向を変更することにより、梱包を容易にする方法である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
変換ステーションとデフレクタを含むダンネージ装置が開示されている。変換ステーションは、高密度供給材料のラインを低密度ダンネージに変換し、経路に沿った出口軌道の出口でダンネージを排出されている。デフレクタは、ダンネージの経路を出口軌道から第1の偏向軌道に偏向する経路に挿入される第1の位置と第2の位置との間で出口に対して再配置可能である。ダンネージの排出中、デフレクタは各位置に保持される。
【0005】
第2の位置にあるデフレクタは、ダンネージのたわみを防ぐために、経路の外に配置できる。変換ステーションはハウジングを含むことができ、第2の位置にあるデフレクタは変換ステーションのハウジング内に格納することができる。第2の位置にあるデフレクタを経路に挿入して、ダンネージの経路を出口軌道から第2の偏向軌道に偏向させることができる。デフレクタは、経路に対するデフレクタの角度を変更することにより、第1の位置と第2の位置の間で再配置可能にすることができる。デフレクタは、角度を変えるために、第1の位置と第2の位置の間で旋回できる。デフレクタは、高摩擦ヒンジを中心に旋回可能である。第1の偏向軌道は、第2の偏向軌道とは異なる場所で開始するように、第2の位置よりも出口に近くすることができる。デフレクタは、第1の位置と第2の位置の間であるライド可能である。デフレクタは、偏向面を出口に向かって、または出口からスライドさせることにより、再配置可能である。第2の位置は、出口軌道に沿って延びるゾーン内の第2の位置の範囲を含むことができる。また、デフレクタは、ゾーン内の任意の場所で第2の位置にスライド可能である。また、デフレクタは、排出されたダンネージによる衝撃に耐え、第2の位置に留まるように構成できる。変換ステーションは、供給材料をくしゃくしゃにしてダンネージに変換し、出口がダンネージを排出するように、出口がくしゃくしゃ部材に位置するように、対向するしわくちゃの部材を含むことができる。ダンネージ装置は、デフレクタの下流の構成要素を含まないようにすることができ、そのため、排出されたダンネージは、デフレクタに衝突した後、第1の偏向軌道内に配置された容器に落ちる。ダンネージ装置は、出口の下流に配置された切断部材を含むことができ、この切断部材は、変換ステーションによってまだ保持されているダンネージの一部から排出ダンネージの下流部分を切断する。切断部材は、出口軌道に対してデフレクタの上流に配置することができる。切断部材は、第1または第2の位置の少なくとも一方において、デフレクタよりも出口から遠くに配置することができる。
【0006】
変換ステーションで高密度材料のラインを低密度ダンネージに変換することを含む方法が開示される。経路に沿った出口軌道で変換ステーションの出口からダンネージを排出する。デフレクタを出口に対して第1の位置に配置し、保持する。デフレクタは経路に挿入され、ダンネージの経路を出口軌道から第1の偏向軌道に偏向させる。そして、デフレクタを出口に対して第2の位置に再配置して保持する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図面は、制限としてではなく、単なる例として、本概念による一つ又は複数の実装を示している。図において、同様の参照番号は同じ又は類似の要素を指す。
【0008】
【
図1A】経路に沿ってダンネージを排出するダンネージマシンを含むダンネージ変換システムの一実施形態の側面図である。ダンネージマシンには、格納位置に配置されたダンネージデフレクタが含まれている。
【
図1B】ダンネージデフレクタが経路内に配置されてダンネージを偏向させるその側面図である。
【
図3A】ダンネージデフレクタを様々な位置で操作する、
図1A及び
図1Bに示すダンネージマシの拡大側面図である。
【
図3B】ダンネージデフレクタを様々な位置で操作する、
図1A及び
図1Bに示すダンネージマシの拡大側面図である。
【
図3C】ダンネージデフレクタを様々な位置で操作する、
図1A及び
図1Bに示すダンネージマシの拡大側面図である。
【
図3D】ダンネージデフレクタを様々な位置で操作する、
図1A及び
図1Bに示すダンネージマシの拡大側面図である。
【
図6A】ダンネージデフレクタが様々な位置にあるダンネージマシンの一実施形態の側面図である。
【
図6B】ダンネージデフレクタが様々な位置にあるダンネージマシンの一実施形態の側面図である。
【
図6C】ダンネージデフレクタが様々な位置にあるダンネージマシンの一実施形態の側面図である。
【
図7A】格納位置にあるデフレクタを含む
図1A及び
図1Bに示すダンネージマシンの斜視図である。
【
図8A】押圧部が係合位置と開放位置にある状態の
図1A及び
図1Bに示すダンネージマシンの断面図である。
【
図8B】押圧部が係合位置と開放位置にある状態の
図1A及び
図1Bに示すダンネージマシンの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ストック材料をダンネージに変換するダンネージマシンが開示される。より具体的には、ダンネージマシンは、例えばダンネージを包装容器に向けるために、装置から排出されるダンネージを偏向させるための機構を含む。本開示は、一般に、ストック材料などの供給材料が処理されるシステムおよび装置に適用可能である。
【0010】
図1A、
図1B、及び
図2を参照すると、ストック材料19と、ストック材料19を処理してダンネージ21を提供するダンネージ装置200を含むダンネージ変換システム10が開示されている。様々な実施形態によれば、ダンネージ装置200は、供給材料19及びダンネージマシン100を保持するための供給ステーションを含む。ダンネージマシン100は、ストック材料19をダンネージ21に変換し、出口221でダンネージ21を排出する変換ステーション210を備える。地上から離れた距離で、変換ステーション210を指示するサポート12が設けられていてもよい。
【0011】
図1Bに示されるように、ダンネージマシンは、変換ステーション210を出るダンネージ21の起動を変更するように動作可能なデフレクタ300を含む。例えば、デフレクタ300は、ダンネージ21をカートン110に向けるように動作可能であってもよく、包装工程を促進する。デフレクタ300の実施形態は、以下でさらに議論される。
【0012】
変換装置は、ストック材料をダンネージに変換し、経路に沿った出口軌道でダンネージを排出するように動作可能である。デフレクタは、経路内に挿入され、ダンネージを出口軌道から偏向軌道に変更させるように構成される。偏向された軌道は、出口軌道より鋭角で、ダンネージを地面に向けることができる。したがって、ユーザは、ダンネージを収集するためにダンネージ装置の近くに容器を配置することができ、それにより、包装場所のスペースを節約することができる。
【0013】
ストック材料は、ロール(ロールの内側または外側から引き出されるかどうか)、管、ファンフォールドソース、またはその他の形式で保管できる。ストック材料は連続または穿孔されていてもよい。変換装置は、分配方向であり得る第1の方向にストック材料を駆動するように動作可能である。変換装置には、ストック材料が供給方向にドラムを介して保存場所から供給される。ストック材料は、他のダンネージおよび空隙充填材料、膨張可能な包装ピローなどを含む、あらゆる種類の保護包装材料であり得る。いくつかの実施形態では、シート状の他の紙又は繊維ベース材料の供給を使用し、またいくつかの実施形態では、ロープ又は糸などの巻かれた繊維材料、及びピロー包装材料を形成するために使用可能なプラスチック材料のウェブなどの熱可塑性材料の供給を使用する。
【0014】
変換ステーション210は、様々な適切な方法に従って、ストック材料19をダンネージ21に変換するように動作する。
図1A及び
図1Bに示すように、様々な例によれば、ストック材料19はバルク供給61から割り当てられ、ダンネージ材料21に変換するために変換ステーション210に送られる。変換ステーション210は取入れ口70を有し、それを通して、例えば供給ステーション13からストック材料を受け取る。変換ステーション210は、ストック材料19を取入れ口70に引き込むか、または引き込むのを支援するように動作可能な駆動機構100を含む。いくつかの実施形態では、ストック材料19は、取入れ口70の前に成形部材60と係合する。
【0015】
駆動機構100は、ストック材料19を取入れ口70に引き込むか、引き込むのを支援することができる。ストック材料19は、取入れ口70によって高密度ストック材料19から低密度ダンネージ21に変換され始め、駆動機構100を通して引き込まれ、取入れ口70の送出側62で分配方向Aに分配される。材料は、しわくちゃにする、折り畳む、平らにする、又は低密度構成を形成する他の同様の方法によってさらに変換することができる。
【0016】
ストック材料19は、ファンフォールド材料の積み重ねられたベールとして保管することができる。ただし、上記のように、他の種類の供給材料またはストック材料を使用することもできる。ストック材料19は、供給ステーション13に収容することができる。一例では、供給ステーション13は、ダンネージ変換システム10に対して移動可能なカートである。カートは、ストック材料19を収容するのに適したカートリッジ130(magazine)を支持する。他の例では、供給ステーション13は、ダンネージ変換システム10に対して移動可能ではない。例えば、供給ステーション13は、ダンネージ変換システム10にまたはその近くに取り付けられた単一のカートリッジ、バスケット、または他の容器であり得る。
【0017】
ストック材料19は、供給側61から取入れ口70を介して供給される。ストック材料19は、ファンフォールド状に折り畳まれ、シート状で供給され、材料のロールまたは同様の供給技術として提供されてもよい。いくつかの実施形態では、ストック材料19は、ダンネージ変換システム10への連続的または半連続的な供給を可能にする、連続的または半連続的な長さのシート材料を含む。複数の長さをデイジーチェーン接続され得る。さらに、米国特許出願公開第2013/0092716号、米国特許出願公開第2012/0165172号、米国特許出願公開第2011/0052875号、米国特許第8,016,735号に開示されている変換ステーションの一部を形成する取入れ口70の様々な構造を使用できることが理解される。
【0018】
一構成では、ダンネージ変換システム10は、ステーションをサポートするためのサポート12を含むことができる。一例では、サポート12は、シート材料をダンネージ変換システム10に案内するための入口ガイド70を含む。他の実施形態では、入口ガイド70は、支柱又は支柱の一部を形成する単一の巻かれた又は曲げられた細長い要素に組み合わされてもよい。細長い要素は、変換ステーションに横方向の安定性を提供するように構成された床ベースから延びている。一構成では、入口ガイド70は、ストック材料19を駆動機構100に向けて支持し、しわにし、ガイドするための支持部材としても機能する管状部材である。スピンドルなどの他の入口ガイド設計も使用できる。
【0019】
様々な実施形態によれば、前進機構は、電動モータ11または同様の動力装置などの電気機械駆動装置である。モータ11は、電源コードを介してコンセントなどの電源に接続され、ダンネージ変換システム10を駆動するように配置および構成される。モータ11は、システムのユーザ、例えば、フットペダル、スイッチ、ボタンなどによって動作が制御される電動モータである。様々な実施形態において、モータ11は駆動部の一部であり、駆動部は、モータ11から動力を伝達するためのトランスミッションを含む。あるいは、直接駆動を使用することができる。モータ11は、ハウジング内に配置され、中央ハウジングの第1の側面に固定され、トランスミッションは中央ハウジング内に収容され、モータ11の駆動軸および駆動部に動作可能に接続され、それによりモータ11の動力を伝達する。他の適切な動力装置を使用できる。
【0020】
モータ11は、
図2に示すように、直接またはトランスミッションを介してドラム17に機械的に接続されている。これにより、ドラム17がモータ11とともに回転する。動作中に、モータ11は、ドラム17を分配方向又は逆方向(すなわち、分配方向の反対)に駆動し、ドラム17は、
図1A及び
図1Bに示すAとして示されている分配方向に駆動することにより、ダンネージ材料21を分配し、又はダンネージ材料21をAの反対方向にトランスミッションに戻る。ストック材料19は、取入れ口70の供給側61からドラム17の上に供給され、モータ11が作動しているときに分配方向「A」に駆動されるダンネージ材料21を形成する。本明細書ではドラムとして説明しているが、駆動機構のこの要素は、車輪、コンベア、ベルト、またはシステムを通して原材料またはダンネージ材料を前進させるように動作可能な他の装置であってもよい。
【0021】
様々な実施形態によれば、ダンネージ変換システム10は、材料が駆動機構100を通過するときに材料を押すように動作可能なピンチ部を含む。一例として、ピンチ部は、ホイール、ローラー、スレッド、ベルト、複数の要素、または他の同様の部材を含む。一例では、ピンチ部はピンチホイール14を含む。ピンチホイール14は、ピンチホイール14の軸に沿って配置された軸シャフト上に配置されたベアリングまたは他の低摩擦装置を介して支持されている。いくつかの実施形態では、ピンチホイールに動力を供給して駆動することができる。ピンチホイール14は、材料がピンチホイール14とドラム17の間を通過するようにドラムに隣接して配置される。様々な例において、ピンチホイール14は、ドラム17の表面に隣接するか、またはドラム17の表面と接線方向に接触するように配置された円周方向の押圧表面を有する。ピンチホイール14は、任意のサイズ、形状、または構成を有することができる。ピンチホイールのサイズ、形状、及び構成の例としては、プレスホイール用の米国特許出願公開第2013/0092716号が挙げられる。図示の例では、ピンチホイール14は、ドラム17に対してバイアスされた位置に係合し、ピンチホイール14とドラム17との間を通過するストック材料19に係合して破砕し、ストック材料19をダンネージ材料21に変換する。ドラム17又はピンチホイール14は、トランスミッション(例えば、ベルト駆動装置など)を介して、モータ11に接続されている。モータ11は、ドラム又はピンチホイールを回転させる。
【0022】
様々な実施形態によれば、駆動機構100は、材料がピンチ部分を通過するときに材料を方向付けるように動作可能なガイドを含むことができる。一例では、ガイドは、ドラム17に取り付けられたフランジ33であってもよい。フランジ33は、ドラム17よりも大きい直径を有し、材料がピンチ部を通過するときにドラム17上に保持されるようにすることができる。
【0023】
駆動機構100は、任意の適切な方法で入ってくるダンネージ材料19を制御して、変換装置から切断部材まで前進させる。例えば、ピンチホイール14は、入ってくるストック材料を制御するように構成されている。高速で入ってくるストック材料が縦方向から発散すると、ストック材料の部分がピンチホイールの露出面に接触し、それが発散部分をドラム上に引き下げ、結果として生じるバンチング材料を押しつぶして折り目を付ける。ダンネージは、本明細書で言及されている技術、または米国特許出願公開第2013/0092716号に開示されている技術などの既知の技術を含む任意の技術に従って形成することができる。
【0024】
様々な実施形態によれば、変換装置10は、ストック材料19が変換装置10内を移動するときにストック材料19の方向を変更するように動作可能である。例えば、ストック材料は、モータ11とドラム17の組み合わせによって順方向(すなわち、入口側から分配側へ)または逆方向(すなわち、分配側から供給側61へ、または分配方向と反対の方向)に移動する。方向を変えるこの能力により、駆動機構100は、ダンネージ材料19をエッジ112に対して直接引っ張ることにより、ダンネージ材料をより容易に切断することができる。ストック材料19は、システムおよびダンネージ材料21を通して供給されると、切断されることなく切断エッジ112の上又は近くを通過する。
【0025】
好ましくは、切断エッジ112は、切断エッジ112の付近、場合によってはエッジ112の周囲でシステムを出るときに、経路の送り出しセグメント内の材料を案内するように湾曲または下向きにされる。切断部材110は、ドラム17の湾曲と同様の角度で湾曲させることができるが、他の湾曲角度を使用することもできる。切断部材110は、鋭利な刃を使用して材料を切断することに限定されず、ダンネージ材料21を切断、引き裂き、スライス、または他の切断方法を引き起こす部材を含むことができることに留意されたい。切断部材112は、ダンネージ21を完全に又は部分的に切断するように構成することもできる。
【0026】
様々な実施形態において、切断エッジ112の横幅は、好ましくは、せいぜいドラム17の幅程度である。他の実施形態では、切断エッジ112はドラム17の幅よりも小さいか、ドラム17の幅よりも大きい幅を有することができる。一実施形態では、切断エッジ112は固定されている。しかしながら、他の実施形態では、切断エッジ112は、移動可能又は旋回可能であることが理解される。エッジ112は、駆動部から離れる方向に向けられている。エッジ112は、好ましくは、ダンネージ材料21が逆に引かれるときにダンネージ材料21と係合するのに十分に構成される。エッジ112は、歯付きまたは滑らかな構成を有する鋭いまたは鈍いエッジを含むことができ、他の実施形態では、エッジ112は、多くの歯を有する鋸歯状エッジ、浅い歯を有するエッジ、または他の有用な構成を有することができる。複数の歯は、その間に配置されたトラフによってポイントが分離されることによって定義される。
【0027】
上述のように、任意のストック材料を使用できる。例えば、ストック材料は、少なくとも約20ポンドから最大で約100ポンドの坪量を有し得る。使用される紙の例には、30ポンドのクラフト紙が含まれる。ストック材料19は、第1の長手方向端部と、後に低密度構成に変換される第2の長手方向端部とを有する高密度構成で保管された紙ストックを含む。ストック材料19は、
図1Aに示されるように、ファンフォールド状に折り畳まれた構造で保管されるシート材料のリボンコアレスロールである。ストック材料は、単層または複数層の材料として形成または保管される。多層材料を使用する場合、レイヤーには複数の層を含めることができる。また、パルプベースのバージンおよび再生紙、新聞用紙、セルロースおよびデンプン組成物、および適切な厚さ、重量、寸法のポリまたは合成材料など、他のタイプの材料を使用できることも理解される。
【0028】
様々な実施形態において、ストック材料は、ストック材料の隣接部分間の接続部材として動作可能な接着部などの取り付け機構を含む。好ましくは、接着剤部分は、ロールを一緒にデイジーチェーン接続して、加工ステーション70に供給することができるシート材料の連続的な流れを形成するのを容易にする。
【0029】
一般に、ダンネージ材料21は、材料経路Aに沿ってシステムを通って移動する。材料経路Aは、供給側61からの供給セグメントおよび切断可能セグメント24などの様々なセグメントを有する。送出側62のダンネージ材料21は、ダンネージマシン10から排出される際に、実質的に経路Aをたどる。
【0030】
図1Aは、経路に沿った出口軌道TEで出口221から排出されるダンネージ21を示す。
図1Bは、ダンネージの経路を出口軌道TEから偏向軌道TDに偏向させるために経路に挿入されるデフレクタ300を含むダンネージマシンを示す。例えば、デフレクタ300は、ダンネージの経路を出口軌道TEから偏向軌道TDまで曲げることができる。
図1A及び
図1Bに示される実施形態では、偏向軌道TDは、ダンネージ21をコンテナ110に向けるために、出口軌道TEよりも急な角度で下向きに角度が付けられている。
図1Aおよび
図1Bに示される実施形態では、偏向された軌道は実質的に真下に向けられており、ダンネージ21は出口221の実質的に下の位置でコンテナ110内に向けられる。したがって、デフレクタ300はダンネージ21をカートン110に向けるように動作可能であり、したがって包装プロセスを促進する。また、ダンネージマシンが出口221の近くに配置された切断部材112を含む場合、デフレクタ300はダンネージを切断部材112に向けることができ、したがって、ダンネージ21を切断部材112で分離するのを容易にする。
【0031】
図3A~
図3Dは、経路に沿った出口軌道の出口221でダンネージを排出する変換ステーションと、出口221に対して再配置可能なデフレクタ300とを含むダンネージマシンの側面図を示す。
図3A~
図3Dおよび
図4A~
図4Bを参照すると、いくつかの実施形態では、ダンネージ21が出口221から排出されると、出口軌道TEに沿ってE方向に移動し、デフレクタ300は、E方向に対するデフレクタ300の角度を変えることにより、様々な位置間で再配置可能である。
【0032】
いくつかの実施形態では、E方向は、ダンネージが変換ステーション内の最後の接触場所で移動する方向である。E方向は通常、しわくちゃのローラー間の接線の方向、またはダンネージが供給材料をダンネージに変換するか、ダンネージをダンネージマシンから移動する変換ステーションの要素から離れる方向である。
【0033】
図3A及び
図3Bは、経路に挿入され、ダンネージ21を出口軌道TEから偏向方向に偏向するように配置された2つの位置にあるデフレクタ300を示す。
図4Aは、ダンネージマシンの側面図であり、出口軌道TEと、
図3Aに示されるように配置されたデフレクタ300から生じ得る偏向軌道TD
Aとの比較を示す。
図4Bは、ダンネージマシンの側面図であり、出口軌道TEと、
図3Bに示されるように配置されたデフレクタ300から生じ得る偏向軌道TD
Aとの比較を示す。
【0034】
図3A及び
図4Aでは、デフレクタ300は、E方向に対して角度Aで延在する偏向面を備え、偏向軌道TD
Aでダンネージを偏向させる。
図3Bおよび
図4Bでは、偏向面は、E方向に対して角度Bで延び、別の偏向された偏向軌道TD
Bでダンネージを偏向する。示されるように、角度Aは角度Bよりも大きく、それにより
図3A及び
図4Aに示すデフレクタ300は、ダンネージ21を、
図3B及び
図4Bに示すよりも大きく偏向させる。例えば、
図3Aに配置されたデフレクタ300は、ダンネージの経路を、
図3Bに配置されたときよりも大きく曲げる。例えば、
図3Aに配置されたデフレクタ300は、ダンネージ21を
図3Bに示すよりも急な角度で下方に向けるように構成される。
【0035】
図3Cは、E方向に実質的に平行に延びるように配置されたデフレクタ300を示す。通常、この位置では、デフレクタ300はダンネージ21の経路に挿入されておらず、ダンネージ21の経路を偏向させない。しかし、場合によっては、この位置でデフレクタ300はダンネージ21を偏向させるが、
図3A及び
図3Bよりも程度は小さい。
【0036】
図1A及び
図4Dは、経路から外れて配置されダンネージ21を偏向させないように、収縮位置にあるデフレクタ300を示す。変換ステーション210は、駆動機構を収容するハウジング222を有することができ、デフレクタ300は、ハウジング内に引き込まれる。
【0037】
デフレクタ300は、様々な適切な方法により再配置可能であり得る。
図3A~
図3Dに示す実施形態では、デフレクタ300は、出口に対するデフレクタ300の角度を変更し、それによってE方向に対するデフレクタの角度を変更するために、様々な位置間で旋回可能である(例えば、ヒンジの周り)。いくつかの実施形態では、デフレクタ300は、その旋回可能な範囲内の任意の位置に旋回可能である。他の実施形態では、デフレクタ300は、いくつかの所定の位置に旋回可能である。デフレクタは、摩擦、ラチェット、またはラッチなどのさまざまな適切な方法によって所定の位置に保持することができる。
【0038】
図5A及び
図5Bを参照すると、いくつかの実施形態では、デフレクタ300は、デフレクタ300を支持するためのベース部材316も含む偏向部材310の一部である。
図5A及び
図5Bは、ヒンジ318の周りのベース部材316に対して旋回可能なデフレクタ300を示す。ヒンジは、デフレクタ300がその位置を維持し、変換ステーションによって発射台に加えられるダンネージの力に耐えるように、デフレクタ300を十分な強度で保持することができる。ヒンジ318は、高摩擦ヒンジであってもよい。追加的又は代替的に、ヒンジ318は、ラッチまたは他のタイプの機械的ロック機構を有してもよい。好ましい実施形態では、デフレクタ300は、ヒンジ318を中心に旋回可能であり、所定の位置に留まり、そこから偏向されるダンネージ21の力に耐える。いくつかの実施形態では、ダンネージマシン100は、ユーザが彼または彼女の手でヒンジ318の周りにデフレクタ300を旋回式に再配置できるように構成される。
【0039】
図5A及び
図5Bを参照すると、いくつかの実施形態では、ハウジング222はガイド220を含み、偏向部材310はガイド220に沿って移動可能であり、デフレクタ300を伸長位置(例えば、
図3A~
図3Cに示す)から格納位置(例えば、
図3Dに示す)に移動する。ガイドは、ハウジング222の左右の側壁254、252の内部に沿って延びることができる。ガイド220は、外側端部226と内側端部224の間に延びる2つの左右のトラックを備えることができ、偏向部材310は、出口221に対してデフレクタ300をスライドさせるために、外側端部226と内側端部224との間のトラックに沿ってスライド可能であってもよい。
図3C、
図3D、
図5A、及び
図5Bに示されるように、デフレクタ300は、デフレクタ300の上面および底面がベース部材316の上面および底面と整列する位置まで旋回することができる。したがって、偏向部材310は、ガイド220に沿ってスライドすることができ、それにより、デフレクタ300の実質的な部分がハウジング222内に収容される。ハウジング222は、左右の側壁254、252の上に延びるカバー250を有することができ、それにより、偏向部材310は、収縮位置にあるときにハウジング222内に実質的に収容される。例えば、収縮位置では、偏向部材310は、デフレクタスロット256から露出するハンドル部302を除いて、ハウジング222内に完全に収容することができる。好ましくは、ハウジング222はピンチホイール14も覆う。
【0040】
実施形態では、偏向部材310は、スライド以外の他の適切な方法で移動する。例えば、ハウジング側壁254、252の内部は、出口に対して様々な位置にノッチを有することができ、デフレクタ300は、ユーザが第1のノッチから偏向部材310を取り外して、それを異なるノッチに挿入することにより再配置可能である。
【0041】
いくつかの実施形態では、拡張位置は、ガイドに沿って延びるゾーン内の拡張位置の範囲を含み、デフレクタ300は、ゾーン内の任意の場所など、ゾーン内のさまざまな位置で、拡張位置までスライド可能または移動可能であり、それらの場所で保持可能である。他の実施形態では、デフレクタ300は、有限数の所定の位置まであるライド可能または移動可能である。
【0042】
図5A及び
図5Bに示すように、デフレクタ300は、磁気係合によって格納位置に磁気的に保持され得る。いくつかの実施形態では、ハウジング222上の磁石224は、ベース部材316の外側に配置されるか、またはその中に含まれる鉄材料と磁気的に相互作用する。例えば、ベース部材318は、ハウジング上の磁石224に引き付けられる磁石220を含む内部を有することができる。磁石224、220間の磁気的相互作用は、デフレクタ300を収縮位置に維持するのに十分に強い可能性がある。磁石224は、ベース部材316上の磁石220との磁気係合を維持するために、トラックガイド220の内側端部224に隣接して、又は他の適切な位置でハウジング222に配置することができる。磁気吸引力は、ユーザが手でデフレクタ300を握るまで、ベース部材316及びデフレクタ300を所定の位置に保持するのに十分な強さであり得る。他の実施形態は、機械的ロック機構など、他の機構を使用して、ベース部材を格納位置に保持することができる。
【0043】
デフレクタ300は、格納位置でハウジング222から延びるか、そうでなければアクセス可能なハンドル部302を含むことができる。したがって、ユーザは、ハンドル部302を把持し、デフレクタ300を引っ張って、磁石224との磁気吸引力を解除し、デフレクタ300を伸長位置に引っ張ることができる。いくつかの実施形態では、格納位置では、デフレクタの大部分がハウジング222内に含まれ、ハンドル部302のみがハウジング222から延びている。
【0044】
他の実施形態は、デフレクタ300を様々な位置に展開または移動させるための他の適切な機構を有することができる。例えば、偏向部材310はラチェットを含むことができる。ギアをガイド220内に配置することができ、ベース部材316は、ギアと相互作用するための1つ以上の爪を有することができる。使用できる単純なラチェット機構には、歯の上に乗ってデフレクタ300をいくつかの増分位置の一つに保持し、いずれかの方向に押すことで、手で克服できるバネ付き指が含まれる。
【0045】
偏向部材310は、伸長位置でガイド220の外側端部226に当接する停止部326を有することができる。偏向部材310は、伸長位置に偏向することができる。例えば、ダンネージマシン100は、偏向部材310を伸長位置に固定する部材がない。他の実施形態において、取り付け機構(例えば、外側端部226に近接するハウジング222上の磁石)は、偏向部材310を伸長位置に固定する。好ましい実施形態では、伸長位置に配置されたとき、偏向部材310は伸長位置に留まり、デフレクタ300に接触するダンネージ21の力に耐える。
【0046】
ここで、
図6A~
図6Cを参照すると、いくつかの実施形態では、デフレクタ301は、ダンネージを偏向させるために経路に挿入される様々な位置に出口221に対して再配置可能である。例えば、デフレクタは、E方向の出口221に向かっておよび離れて再配置可能であり得る。
図6A、
図6B、及び
図6Cは、それぞれ、近接位置、中間位置、および遠位位置に配置されたデフレクタ301を示す。
【0047】
いくつかの実施形態では、近接位置、中間位置、および遠位位置は、方向(たとえば、E方向)に沿って延びるゾーン内に含まれ、デフレクタ301は、ゾーン内の任意の場所で拡張位置にスライド可能である。例えば、デフレクタは、ゾーン内の無限の位置に配置可能である。
【0048】
他の実施形態では、デフレクタ301は、いくつかの所定の位置(例えば、近接位置、中間位置、および遠位位置のみ)までスライド可能である。例えば、偏向部材311はラチェットを含むことができる。ギアをガイド220内に配置することができ、ベース部材317はギアと相互作用するための1つ以上の爪を有することができる。使用できる単純なラチェット機構には、デフレクタ301をいくつかの増分位置の一つに保持し、いずれかの方向に押すことで、手で克服できるようにする歯の上に乗るバネ付き指が含まれる。
【0049】
図4Bおよび
図8Aに示すように、ダンネージマシン100は、ダンネージ32から蓄積した静電気を除去する静電気除去400(static remover)を備えることができる。静電気除去のさらなる詳細は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる2017年5月11日に出願された米国出願番号15/592,646「静電気除去付きダンネージ装置」に記載されている。
【0050】
場合によっては、静電気除去400は、ダンネージ21の経路を中断することなく(例えば、ダンネージ21の経路を曲げることなく)ダンネージ21に接触する。静電気除去400は、ダンネージ21の軌道を変えることなく、静的を除去するのに十分にダンネージ21に接触するように構成することができる。例えば、静電気除去400は、ダンネージが静電気除去400の接触側を滑るように構成することができる。他の例では、静電気除去400はダンネージ21に接触し、ダンネージ21の経路を曲げる。静電気除去は経路に挿入して、ダンネージ21の経路を出口軌道から偏向軌道に偏向させることができる。
【0051】
静電気除去400とデフレクタ300の両方がダンネージ21の経路に挿入される場合、静電気除去400はダンネージ経路を出口軌道から第1の偏向軌道に偏向でき、デフレクタ300は第1の偏向軌道から第2の偏向軌道へダンネージ経路を偏向できる。追加的または代替的に、ダンネージ経路における静電気除去400とデフレクタ300の両方の介在は、ダンネージを出口軌道から偏向軌道に偏向させるように動作する。
【0052】
静電気除去400またはデフレクタ300の1つまたは複数によるダンネージのたわみは、ダンネージを包装容器に向けることができ、それにより包装プロセスを促進することができる。
【0053】
図6A~
図6Cに示すデフレクタ301は、上述の偏向部材310と同様の偏向部材311の一部である。偏向部材311は、ベース317を含み、これは上述のベース316と同様であり得る。例えば、偏向部材311は、出口221に対して移動するために、ハウジング222上のガイド部材220と相互作用することができる。いくつかの実施形態では、偏向部材311は、前方停止部326を含まないという点で上述の偏向部材310とは異なる(
図5A及び
図5Bを参照)。したがって、後方停止部324は、遠位位置(例えば、
図6C)でガイド220の外側端部226に当接する。中間停止部は、停止部326、324の間の基部に配置することができ、ガイド220は、例えば、偏向部材310を中間位置(例えば、
図6B)に保持するのを助けるキャッチを有することができる。中間ストップとキャッチとの係合は、例えば、手で偏向部材311を押すか引くことにより、ユーザが係合を克服できるように構成することができる。例えば、キャッチは、ガイド220内に隆起を含むことができ、中間ストップは、ユーザが手で力を加えることにより隆起の周りを移動するように構成することができる。
【0054】
いくつかの実施形態では、方向に沿って(例えば、E方向に沿って)再配置可能なデフレクタ301に加えて、デフレクタ301は、出口221に対して様々な角度で再配置可能である。例えば、デフレクタ301は、出口221に対して旋回することもできる(
図3A~
図3Dに示すように)。
【0055】
図6A及び
図6Bを参照すると、好ましい実施形態では、ダンネージマシン100は、排出ステーションの出口221の下流に配置され、排出ステーションの下流部分を変換ステーションに保持されたダンネージ21の一部から切断する切断部材112を含む。いくつかの実施形態では、切断部材112は、出口軌道に関してデフレクタ300の上流に配置される。いくつかの実施形態では、切断部材112は、第1又は第2の位置の少なくとも一方において、デフレクタよりも出口から遠くに配置される。好ましくは、デフレクタ300は、切断部材112に近接して配置され、切断部材112に対してダンネージを切断する際にユーザを支援する方法でダンネージを偏向させる。
【0056】
図8A及び
図8Bに示されるように、変換ステーション210は、係合位置(
図8A)と解放位置(
図8B)との間で再配置可能なピンチホイール14を有することができる。変換ステーションハウジング210は、ピンチホイール14とドラム17の間を通過するストック材料19を押しつぶしてストック材料19をダンネージ材料21に変換するために、ドラム17に対してバイアスされたピンチホイール14を収容する押圧部227を有することができる。ピンチホイール14は、磁気係合によりドラムに対して偏向することができる。例えば、第1の磁気部材231は、下部ハウジング部229上の第2の磁気部材230と相互作用するために、押圧部227に配置することができる。第1の磁気部材231は、磁気吸引により、ピンチホイール14をドラム17から分離する傾向がある所定の力を必要とするほど十分に第2の磁気部材230に磁気的に結合し、磁気結合を克服する。例えば、ピンチホイール14とドラム17の間に紙詰まりが発生した場合、ローラーを分離する傾向のある力が発生する可能性がある。磁気計数が克服されると、ドラム17へのピンチホイール14のバイアスは、磁石間の近接性が減少するため、減少または除去され得る。そのようなものとして、詰まりの除去、または単に整備のために装置を開くことが容易になり得る。磁気構成のいくつかの例示的な実施形態は、「Center-Fed Dunnage System Feed and Cutter」という名称の米国特許公開第2012/0165172号に見出すことができる。
【0057】
デフレクタ300は、押圧部227に取り付けられており、デフレクタ300はドラム17とともに再配置可能である。したがって、例えば変換ステーションでのメンテナンスを容易にするために、押圧部227が解放位置にあるとき、デフレクタ300は、邪魔にならないように移動した。
【0058】
変換ステーション202が静電気除去400を備える実施形態では、静電気除去400は、押圧部227に取り付けられてもよく、静電気除去400はホイール14とともに再配置可能である。例えば、ダンネージデフレクタ300と静電気除去400の両方は、ピンチホイール14に沿って、係合位置と解放位置との間で一緒に再配置することができる。
【0059】
当業者は、本発明の例示的な実施形態に従って蓄積または排出する必要性または要求があり得るダンネージには多くのタイプおよびサイズがあることを理解すべきである。本明細書で使用される用語「上」、「下」、および/または方向を示す他の用語は、便宜上、実施形態の部品間の関係位置および/または方向を示すために使用される。特定の実施形態またはその一部は、他の位置に向けることもできることは理解されよう。さらに、「約」という用語は一般に、対応する数字と数字の範囲の両方を指すと理解されるべきである。さらに、本明細書のすべての数値範囲は、範囲内の各整数全体を含むと理解されるべきである。
【0060】
本発明の例示的な実施形態が本明細書に開示されているが、多数の修正および他の実施形態が当業者によって考案され得ることが理解されるであろう。例えば、様々な実施形態の特徴は、他の実施形態で使用することができる。例えば、ドラムを備えたコンバーターは、他のタイプのコンバーターに置き換えることができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の精神および範囲内にあるそのようなすべての修正および実施形態を網羅することを意図していることが理解されるだろう。