(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-02
(45)【発行日】2023-03-10
(54)【発明の名称】複数箇所固定式取り付けシステム
(51)【国際特許分類】
E04H 15/50 20060101AFI20230303BHJP
E04H 15/34 20060101ALI20230303BHJP
【FI】
E04H15/50
E04H15/34 E
(21)【出願番号】P 2019562249
(86)(22)【出願日】2018-02-01
(86)【国際出願番号】 US2018016472
(87)【国際公開番号】W WO2018144746
(87)【国際公開日】2018-08-09
【審査請求日】2020-12-07
(32)【優先日】2017-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519276785
【氏名又は名称】カーター、マーク シー.
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カーター、マーク シー.
【審査官】伊藤 昭治
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04641676(US,A)
【文献】特表平06-504104(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105971390(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 15/00 - 15/64
E04B 2/84 - 2/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コラプシブル・シェルターであって、
前記コラプシブル・シェルターを支持するための複数の脚部と、
前記コラプシブル・シェルターの屋根構造を支持するための複数の頂部トラスリンクと、
各々が前記複数の脚部のうちの2つの脚部の間に画定される、複数の周縁トラスリンクと、
各々が前記複数の脚部のうちの1つの脚部に係合される、複数の脚部ブラケットであって、前記複数の脚部ブラケットの各々は、
前記脚部ブラケットと係合する1つの前記脚部の端部を受け入れるための、第1のソケット、
各々が前記複数の周縁トラスリンクのうちの1つの周縁トラスリンクに枢動的に接続される、複数の第2のソケット、
前記複数の頂部トラスリンクのうちの1つの頂部トラスリンクに枢動的に接続される第3のソケットであって、前記頂部トラスリンクは、前記屋根構造を支持するために、上向きの角度で配置されている、第3のソケット、及び
締結具を受け入れるためのハンドルであって、前記ハンドルの第1端部は前記第1のソケットに取り付けられ、前記ハンドルの第2端部は前記複数の第2のソケットのうちの1つの前記第2のソケットに取り付けられる、ハンドル
を備える、複数の脚部ブラケットと、を備える、コラプシブル・シェルター。
【請求項2】
前記複数の頂部トラスリンクの各々は、中央ブラケットに連結しており、前記中央ブラケットは、天蓋を支持するための入れ子式に伸縮する頂部梁材に連結している、請求項1に記載のコラプシブル・シェルター。
【請求項3】
前記締結具は側壁又はサイド・スカートのストラップに連結される、請求項1に記載のコラプシブル・シェルター。
【請求項4】
コラプシブル・シェルターであって、
前記コラプシブル・シェルターを支持するための複数の脚部と、
前記コラプシブル・シェルターの屋根構造を支持するために、各々が上向きの角度で配置されている、複数の頂部トラスリンクと、
各々が前記複数の脚部のうちの2つの脚部の間に画定される、複数の周縁トラスリンクと、
各々が前記複数の脚部のうちの1つの脚部に連結される、複数の脚部ブラケットであって、前記複数の脚部ブラケットの各々は、
前記複数の頂部トラスリンクのうち1つの頂部トラスリンクの第1端部を受け入れるための第1のソケットであって、前記頂部トラスリンクは、前記第1のソケットに枢動的に接続されており、前記頂部トラスリンクは、前記コラプシブル・シェルターの屋根構造を支持するために、上向きの角度で配置されている、第1のソケット、及び
各々が前記複数の周縁トラスリンクのうちの1つの周縁トラスリンクを受け入れる、複数の第2のソケットを備える、複数の脚部ブラケットと、
中央ブラケットであって、
各々が前記複数の頂部トラスリンクのうち1つの頂部トラスリンクの第2端部に枢動的に接続される、複数の第3のソケット、及び
各々
が締結具を受け入れるように構成され、各々が前記複数の第3のソケットのそれぞれに取り付けられた、複数のハンドルを備える、中央ブラケットと、を備える、コラプシブル・シェルター。
【請求項5】
前記中央ブラケットは、前記屋根構造を支持するための頂部梁材と連結するための中央ソケットを更に備える、請求項4に記載のコラプシブル・シェルター。
【請求項6】
前記締結具は、セイル(sail)又はフラッグに取り付けられたストラップに接続される、請求項4に記載のコラプシブル・シェルター。
【請求項7】
前記複数の第2のソケットは2つのソケットを備える、請求項4に記載のコラプシブル・シェルター。
【請求項8】
前記複数の第2のソケットのうちの1つのソケットは、前記複数の第2のソケットのうちの隣接するソケットに対して実質的に垂直である、請求項4に記載のコラプシブル・シェルター。
【請求項9】
前記複数の第3のソケットは4つのソケットを備える、請求項4に記載のコラプシブル・シェルター。
【請求項10】
前記複数の第3のソケットのうちの1つのソケットは、前記複数の第3のソケットのうちの隣接するソケットに対して実質的に垂直である、請求項4に記載のコラプシブル・シェルター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年10月30日に出願された「method and apparatus for displaying information within an inner side of a canopy」と題する米国仮特許出願第62/579,052号、及び、2017年2月1日に出願された「MULTI-Point fixed attachment System」と題する米国仮特許出願第62/453,478号の利益を主張し、これらの開示はその全体が参照によって本明細書に明示的に組み込まれる。
【0002】
本開示のある態様は、一般に折り畳み式の(folding)コラプシブル(collapsible)構造に関し、より具体的には、側壁及び他の要素の接続を改善するための複数箇所固定式取り付けシステムを有する、コラプシブル・シェルター構造に関する。
【背景技術】
【0003】
搬送及び組み立ての容易さから、仮設シェルターの利用が増加している。例えば、仮設シェルターは多くの場合、非常事態の現場で一時的なケアや住居を提供するために使用される。かかるシェルターはまた、一時駐屯地、校外学習、テールゲート・パーティー、農産物直売所、及び展示会など、非常事態以外の屋外での集まりにとっても有用で有り得る。1つのこのような短時間で立設可能でコラプシブルなシェルターであって、X形状のリンク機構の枠組と、入れ子式に伸縮する脚部と、枠組を覆う天蓋と、を有するものが、米国特許第4,607,656号に記載されている。このシェルターの脚部は、その押し込まれた長さの約2倍まで入れ子式に延長することができ、X形状のトラス対の枠組は、天蓋を支持するように脚部間で水平方向に延長可能である。この枠組は軽量の材料で構築することができ、入れ子式に伸縮する脚部は、延長されてシェルターの枠組を持ち上げることができる。
【0004】
場合によっては、側壁及び/又は内壁などの壁を、シェルターのフレームに取り付けることができる。従来のシステムは、メニュー、広告等のような情報を提供するための壁及びバナーをフレームに接続するために、Velcro(商標)ストラップなどのストラップ又はロープを使用する。従来のシステムで使用されるストラップは堅牢ではない。更に、従来のシステムでは、壁の垂れ下がりが生じる場合がある。
【0005】
シェルターのフレームへの壁の接続を改善するための複数箇所固定式取り付けシステムを有する、改善されたコラプシブル・シェルターを提供することが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の1つの態様では、コラプシブル・シェルターが開示されている。コラプシブル・シェルターは、ブラケットを含む。ブラケットは、コラプシブル・シェルターを支持するためのポールの端部を受け入れるための、ソケットを含む。ブラケットはまた、締結具を受け入れるためのハンドルも含む。コラプシブル・シェルターはまた、コラプシブル・シェルターを支持するための複数の脚部も含む。
【0008】
本開示の別の態様では、コラプシブル・シェルターが開示されている。コラプシブル・シェルターは、コラプシブル・シェルターを支持するための複数の脚部を含む。コラプシブル・シェルターはまた、複数の脚部ブラケットも含む。各脚部ブラケットは、複数の脚部のうちの1つの脚部に連結される。各脚部ブラケットは、複数のソケットと複数のハンドルとを含む。各ハンドルは締結具を受け入れることができる。コラプシブル・シェルターは更に、中央ブラケットを含む。中央ブラケットは、複数のソケットと複数のハンドルとを含む。各ハンドルは締結具を受け入れることができる。
【0009】
ここまでは、続く詳細な説明がより良く理解できるように、本開示の特徴及び技術的利点をかなり大まかに概説した。本開示の更なる特徴及び利点が以下に記載される。本開示の同じ目的を実行するために構造を修正する又は他の構造を設計するための基礎として、本開示を容易に利用できることが、当業者には諒解されるべきである。そのような等価な構造が、付属の特許請求の範囲に提示されているような本開示の教示から逸脱しないこともまた、当業者には理解されるべきである。これらの新規な特徴は、その構造及び作動の方法の両方に関して本開示に特有のものと考えられ、以下の説明を添付の図と関連させて検討すれば、更なる目的及び利点と併せてより良く理解されるであろう。ただし、各々の図は単に例示及び説明の目的で提供されており、本開示の限界を定めるものとしては意図されていないことが、明確に理解されるべきである。
【0010】
本開示の特徴、性質、及び利点は、図面と併せて解釈するとき、以下に提示した詳細な説明からより明らかになるであろう。図面においては、同様の参照符号は全体を通して対応しているものと認識される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1A】フレームに取り付けられた様々な構造を有するシェルターの実例の図である。
【
図1B】フレームに取り付けられた様々な構造を有するシェルターの実例の図である。
【
図2】本開示の態様に係る複数箇所固定式取り付けシステムの要素の実例を示す図である。
【
図3】本開示の態様に係る複数箇所固定式取り付けシステム用のコネクタの実例を示す図である。
【
図4A】本開示の態様に係る複数箇所固定式取り付けシステムの要素の実例を示す図である。
【
図4B】本開示の態様に係る複数箇所固定式取り付けシステムの要素の実例を示す図である。
【
図5A】本開示の態様に係るコラプシブル・フレームの実例を示す図である。
【
図5B】本開示の態様に係るコラプシブル・フレームの実例を示す図である。
【
図6A】本開示の態様に係るコラプシブル・フレームの実例を示す図である。
【
図6B】本開示の態様に係るコラプシブル・フレームの実例を示す図である。
【
図7】本開示の態様に係るコラプシブル・フレームの実例を示す図である。
【
図8】本開示の態様に係る側壁の実例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に提示する詳細な説明は、付属の図面と関連して、様々な構成の説明として意図されており、本明細書に記載する概念が実施され得る唯一の構成を表すことは意図されていない。この詳細な説明は、様々な概念の完全な理解をもたらすことを目的とした、具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念は、これらの具体的な詳細が無くても実施し得ることが、当業者には明らかであろう。いくつかの場合には、周知の構造及び構成要素が、そのような概念が曖昧になるのを避けるために、ブロック図の形態で示される。
【0013】
これらの教示に基づいて、当業者は、本開示の任意の他の態様とは独立して実装されるかそれともそれらと組み合わされて実装されるかに関わらず、本開示の範囲が、本開示のあらゆる態様を包含するように意図されていることを諒解すべきである。例えば、提示される任意の数の態様を使用して、装置が実装されてもよく、又は方法が実行されてもよい。更に、本開示の範囲は、提示する本開示の様々な態様に加えて又はそれ以外に、他の構造、機能、又は構造及び機能を使用して実施されるような装置又は方法を包含するように意図されている。開示される開示の任意の態様が、ある請求項の1つ又は複数の要素によって具現化され得ることが、理解されるべきである。
【0014】
「例示的な」という単語は、本明細書では、「実例、事例、又は例示として機能する」という意味で使用される。本明細書で「例示的で」あるとして記載されるいかなる態様も、必ずしも他の態様に比べて好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。
【0015】
本明細書には特定の態様が記載されているが、これらの態様の多くの変形及び組み換えが、本開示の範囲内にある。好ましい態様のいくつかの利益及び利点が述べられるが、本開示の範囲は、特定の利益、使用、又は目的に限定されることを意図していない。むしろ、本開示の態様は、様々な技術、システム構成、ネットワーク、及びプロトコルに広く適用可能となることを意図しており、これらの一部が、図において及び以下の好ましい態様の説明において、実例として示されている。詳細な説明及び図面は、付属の特許請求の範囲及びその等価物によって規定される本開示の範囲を限定するものではなく、単に本開示を例示するものであるに過ぎない。
【0016】
折り畳み可能な(例えば、コラプシブルな)シェルターを、様々なシナリオで使用することができる。例えば、折り畳み可能なシェルターを、展示ブース、風雨からの避難所、展示場所(exhibit)、店舗、等として使用することができる。折り畳み可能なシェルターをシェルターと呼ぶ場合がある。シェルターは3つ以上の面を含み得る。これらの面は異なるサイズ(例えば長さ)のものであってもよく、又は同じサイズのものであってもよい。
【0017】
複数の外側トラス・リンクが、シェルターの境界を形成し得る。2つの外側トラス・リンクが、外側トラス・リンク対を形成し得る。各外側トラス・リンク対の外側トラス・リンクは、例えばはさみの構成で、ジョイントにおいて互いに枢動式に接続することができる。各面は、1つ又は複数の外側トラス・リンク対を含んでもよい。各外側トラス・リンク対に、1つ又は複数の脚部を取り付けることができる。脚部及び外側トラス・リンク対は、屋根構造を支持することができる。屋根構造は、頂部トラス・リンク及び/又は内側トラス・リンクによって更に支持することができる。
【0018】
バナー、側壁、及び他の構造を、シェルターのフレームに取り付けることができる。従来のシェルターでは、様々な構造がフレームに結び付けられる。例えば、サイド・スカートは、紐、ロープ、Velcro(商標)ストラップ、又は他の締結構造を介して結び付けることができる。従来の締結具は、構造を強固に且つ緊張させて維持することはない。例えば、従来のシェルターでは、側壁又はサイド・スカートは、風の強い地域ではシェルターから垂れ下がる可能性が、又は脱離する可能性がある。
【0019】
図1Aは、脚部104に側壁101及びスカート106が取り付けられた、従来のシェルター100の実例を示す。側壁101及びサイド・スカート106は、ポリエステル布帛などの布帛材料で形成されてもよい。既に検討したように、従来のシステムでは、側壁101及びサイド・スカート106は、ストラップに取り付けられた締結具などの接続部を介して、脚部104又は周縁トラスに直接取り付けることができる。これらの接続は強固でもなければ緊張させられてもいない。したがって、側壁101及びサイド・スカート106は、脚部104からの垂れ下がり又は脱離を起こしやすい。加えて、又は別法として、脚部及び/又はフレームには、バナー、フラッグ、及び/又は他のタイプの被覆物(dressing)を装着することができる。実例として、脚部104に半分の壁110を装着することができる。
図1Bは、脚部154にフラッグ180及びバナー190が装着されたブース構造150である、別の実例を示す。
【0020】
図1A及び1Bに示すように、側壁101、サイド・スカート106、フラッグ180、及びバナー190は、シェルター100の外部から見えている。側壁101、サイド・スカート106、フラッグ180、及びバナー190は、両面に情報がプリントされていてもよい。更に、シェルターのドーム(例えば天井)の内部に、使用されていない空間がある。更に、シェルターのドームの内部のこの空間は情報(例えば広告)を提供するために使用することもできる。従来の締結システムは、シェルターの内部にフラッグ及びバナーなどの構造を取り付けるためのシステムを提供することはない。
【0021】
顧客がシェルターに様々な構造を取り付けることのできる程度を改善するためのシステムを提供することが望ましい。本開示の態様は、フラッグ、バナー、サイド・スカート、テント、等のような構造をシェルターのフレームに強固に締結するための複数の箇所をシェルターに提供する、複数箇所取り付けシステムを対象としている。本開示の態様によれば、複数箇所取り付けシステムは、フレームの内部及び/又は外部に様々な構造を取り付けるための解決法を顧客に提供する。
【0022】
1つの構成では、複数箇所取り付けシステムは、シェルターの中央部並びにシェルターの隅角で、取り付け箇所を提供する。当然ながら、顧客の要望に基づく様々な構成が企図されるので、本開示の態様は、中央部及び全ての隅角で取り付け箇所を提供することに限定されない。
【0023】
シェルターによっては、入れ子式に伸縮する頂部梁材を用いて上昇される屋根構造を有する場合がある。頂部梁材は、複数のソケットを用いてブラケット(例えば中央ブラケット)に接続することができる。ソケットは、頂部梁材の一方の端部並びにトラス・リンクの複数の端部を受け入れることができる。1つの構成では、中央ブラケットに1つ又は複数の取り付け箇所が設けられる。
【0024】
図2は、本開示の態様に係る中央ブラケット200の実例を示す。
図2に示すように、頂部梁材220の端部が、中央ブラケット200の中央ソケット202に連結される。頂部梁材220の端部は、ボルト222又は他のタイプの締結具を介して、中央ソケット202に固止することができる。中央ソケット202は、頂部梁材220の端部を受け入れるような、正方形形状のソケットであってもよい。当然ながら、中央ソケット202は、頂部梁材220の形状に基づいて、円又は他の平行四辺形などの、他の形状を有してもよい。
【0025】
更に、中央ブラケット200は、中央ブラケット200の本体から延在する複数の側部ソケット206を含む。1つの構成では、各ソケットは、隣接するソケット206から実質的に直角となっている。
図2は、4つのソケット206を有する中央ブラケット200を示す。より多い又は少ないソケット206が企図されるので、本開示の態様は、4つのソケット206を有する中央ブラケット200に限定されない。
【0026】
各ソケット206は、ボルト222又は他のタイプの締結具を介して、トラス・リンク204に連結される。トラス・リンク204は、対応するソケット206内で枢動することができる。1つの構成では、ソケット206に連結されたときにトラス・リンク204が枢動出来るように、ソケット206は3つの面を含む(例えば、2つのアーム216及び基部218)。更に、
図2に示すように、各ソケット206にはハンドル208が取り付けられる。1つの構成では、ハンドル208はU形状であり、基部218の外面に取り付けられる。基部218の内面とは、トラス・リンク204に隣接している面を指す。本開示の態様はu形状を有するハンドル208に限定されず、締結具210、又は他の器具をハンドルに取り付け可能にする他の設計が企図される。本開示の態様は、基部218の外面に取り付けられているハンドル208に限定されず、中央ブラケット200の他の部分に取り付けられているハンドル208が企図される。
【0027】
図2に示すように、締結具210はハンドル208に取り付けられる。実例として、締結具210は、フック、留め金、クリップ、又はソケット206のハンドル208と連結される他のタイプの構造であってもよい。締結具210の開口部214は、壁、側壁、スカート、フラッグ、及び/又はバナーなどの被覆物から、コネクタを受け入れることができる。すなわち、開口部214は、壁、側壁、スカート、フラッグ、及び/又はバナーなどの被覆物に接続された、ストラップ又は材料を受け入れるような仕様となっている。
【0028】
図3は、本開示の態様に係る締結具300の実例を示す。1つの構成では、締結具300は、被覆物又は構造をブラケットのハンドルなどの取り付け箇所に取り付けるために提供される。
図3に示すように、締結具300は、締結具300の頂点で湾曲しているフック部分302を含む。締結具300の一部分がフック部分302の鼻部において外向きに延びて、締結具300のv形状の端部304を形成している。既に検討したように、締結具300は、ブラケットのハンドルに留められるように適合される。v形状の端部304は、複数箇所取り付けシステムの、ハンドルに対する締結具300の保持(例えば取り付け)を改善する。
【0029】
更に、
図3に示すように、1つの構成では、締結具300の開口部308を通して、ストラップ306が延ばされる。開口部308は、締結具300の矩形形状の端部310に画定され得る。当然ながら、他の形状が企図されるので、本開示の態様は、矩形形状の端部310を有する締結具300に限定されない。ストラップ306は、側壁又はスカートなどの被覆物の材料に縫着(例えば接続)することができる。本開示の態様はまた、ストラップ306が、テント、フラッグ、天蓋の屋根に沿って延在する内側の壁などの他の構造、又は、任意の他のタイプの被覆物(例えば、構造/布帛/材料)の、材料に接続されることも企図している。1つの構成では、ストラップ306の長さは調節可能である。
【0030】
既に検討したように、中央ブラケットは、複数箇所取り付けセンター用の取り付け箇所(例えば、ハンドル)を含んでもよい。1つの構成では、取り付け箇所は、シェルターの脚部ブラケット上に画定される。脚部ブラケット上の取り付け箇所は、中央ブラケットの取り付け箇所の代わりに又はそれらに加えて、設けることができる。
図4A及び4Bは、本開示の態様に係る脚部ブラケット400の視点の異なる図の実例を示す。
図4Aは、脚部ブラケット400の第1の視点(例えば正面視)の図を示し、
図4Bは、脚部ブラケット400の第2の視点(例えば背面視)の図を示す。第2の視点は第1の視点と反対である。
図4A及び4Bに示すように、脚部ブラケット400は、コラプシブル・フレームの脚部402に接続される。すなわち、脚部ブラケット400のソケット420は、脚部402の端部を受け入れる。脚部402は、ボルト又は他の取り付け具(図示せず)を介してソケット420に取り付けることができる。
【0031】
脚部ブラケット400は、脚部ブラケット400の本体412から外向きに延在する、複数のソケット404を含む。各ソケット404は、隣接するソケット404から実質的に直角となっていてよい。本開示の態様は、
図4A及び4B;に示すような2つのソケット404に限定されない。脚部ブラケット400は、1つ又は複数のソケット404を有してもよい。例えば、1つの構成では、脚部ブラケット400は、脚部ブラケット400の本体412から外向きに延在する、ただ1つのソケット404を含む。
【0032】
リンク部材408の端部は、脚部ブラケット400の各ソケット404内に受け入れられる。リンク部材408の端部は、ソケット404に枢動式に接続することができる。具体的には、リンク部材408の端部は、ボルト414又は他の取り付け具を介して、ソケットに取り付けることができる。脚部ブラケット400のソケット404は、2つのアーム416を含む。脚部ブラケット400の各ソケット404に関して屋根及び床は画定されないので、リンク部材408は、上又は下方向に枢動することができる。
【0033】
1つの構成では、ハンドル410(例えば取り付け箇所)は、各ソケット404の下方に画定される。ハンドル410の第1の端部は、ソケット404の一方のアーム416の底部に取り付けることができ、ハンドル410の第2の端部は、脚部ブラケット400の本体412に取り付けることができる。各ハンドル410は、締結具414を受け入れるように適合可能であり得る。既に検討したように、締結具414は、ストラップ又は他のタイプのコネクタを介して、構造の材料に接続されるように適合される。脚部ブラケット400はリンク部材を受け入れることに限定されず、入れ子式に伸縮するポール部材又はシェルターのフレームの他の構造を受け入れてもよい。
【0034】
図5Aは、本開示の態様に係るシェルター500のフレームの実例を示す。シェルター500は、展示ブースなどの、モジュール式の折り畳み式シェルターであってもよい。
図5Aに示すように、フレームは4つの面504と4つの隅角とを有する。各面504は、1つ又は複数の隣接する面504に対して実質的に垂直であり得る。当然ながら、他の構成、例えば3つの面及び3つの隅角もまた企図されるので、本開示の態様は、4つの面と4つの隅角とを有するフレームに限定されない。更に、隣接する面504は、90度よりも大きい又は小さい角度で接続され得る。フレームはコラプシブルであり得る。別の構成では、フレームは固定される。
【0035】
1つの構成では、フレームを立設するために、隅角毎に脚部508が設けられる。脚部508は、入れ子式に伸縮する(例えば、延長可能とする)ことができる。すなわち、各脚部508は、中空の上側区域522から延在する、入れ子式に伸縮する下側区域520を備えてもよい。入れ子式に伸縮する下側区域520は、入れ子式に伸縮する上側区域522内に摺動可能に配設することができる。各入れ子式に伸縮する下側区域520は、地面と係合するための足部540を有する。更に、周縁トラス枠組550は、フレームを安定させ支持するために、ブラケット524、526を介して脚部508に接続される。
【0036】
周縁トラスフレーム550は、複数の外側トラス・リンク552と複数の内側トラス・リンク554とを含んでもよい。2つの外側トラス・リンク552が、外側トラス・リンク対を形成し得る。各外側トラス・リンク対の外側トラス・リンク552は、例えばはさみの構成で、クロス・リンク・ジョイント536において互いに枢動式に接続することができる。1つの構成では、各外側トラス・リンク552の第1の端部は、脚部ブラケット524又は摺動ブラケット526のいずれかを介して、脚部508に枢動式に接続される。すなわち、各外側トラス・リンク対の一方の外側トラス・リンク552の第1の端部は、脚部ブラケット524のソケットに枢動式に接続することができる。脚部ブラケット524の各ソケットは、締結具を受け入れるための取り付け箇所(例えばハンドル)を含んでもよい(
図4A~Bを参照)。各外側トラス・リンク対のもう1つの外側トラス・リンク552の第1の端部は、摺動ブラケット526のソケットに枢動式に接続することができ、この結果、外側トラス・リンク対の一方の外側トラス・リンク552は、対応する脚部508に摺動可能に接続される。各外側トラス・リンク552の第2の端部は、外側ジョイント530において、もう1つの外側トラス・リンク552の第2の端部に接続することができる。外側ジョイント530は三方向ジョイントであってもよい。
【0037】
図5Aに示すように、2つの内側トラス・リンク554は、クロス・リンク・ジョイント536において枢動式に接続されて、内側トラス・リンク対を形成する。2つの内側トラス・リンク554は、例えばはさみの構成で、枢動式に接続することができる。1つの構成では、第1の内側トラス・リンク554の第1の端部は、外側ジョイント530において2つの外側トラス・リンク552の第2の端部に枢動式に接続される。各内側トラス・リンク対の第1の内側トラス・リンク554の第2の端部は、頂部スライダ518に枢動式に接続される。更に、各内側トラス・リンク対の第2の内側トラス・リンク554の第1の端部は、外側ジョイント530において2つの外側トラス・リンク552の第2の端部に枢動式に接続される。各内側トラス・リンク対の第2の内側トラス・リンク554の第2の端部は、中央ブラケット528のソケットに枢動式に接続される。中央ブラケット528の各ソケットは、締結具を受け入れるための取り付け箇所(例えばハンドル)を含んでもよい(
図2を参照)。
【0038】
シェルター500は、天蓋などの屋根構造(図示せず)を支持するための、頂部梁材532を含んでもよい。頂部梁材532は、中央ブラケット528に取り付けることができる。頂部スライダ518もまた、頂部梁材532に摺動可能に取り付けられる。1つの構成では、頂部ポール534は、頂部梁材532から入れ子式に伸縮する(例えば、延長可能である)。すなわち、頂部梁材532は、頂部ポール534が頂部梁材532から上向きに延長できるように、中空であり得る。頂部ポール534は、頂部梁材532内に摺動可能に配設することができる。更に、頂部ポール534は、天蓋などの屋根構造に係合するための頂点ブラケット538を含んでもよい。
【0039】
頂点ブラケット538はまた、取り付け箇所も含み得る。1つの構成では、頂点ブラケット538の取り付け箇所、及び1つ又は複数の脚部ブラケット524上の取り付け箇所に、セイル・バナー(sail banner)を取り付けることができる。加えて、又は別法として、セイル・バナーは、シェルターの他の構成要素に取り付けることができる。セイル・バナーを使用して、シェルター500の内部に情報を表示することができる。1つの構成では、シェルター500上に屋根材料を設置してもよい。この構成では、屋根構造はセイル・バナーを覆うように設置され、この結果、シェルター500の外部からはこの屋根構造だけが見え、一方、シェルター500の内部からは屋根構造及びセイル・バナーの両方が見えるようになっている。
【0040】
図5Aは、本開示の態様に係る摺動ブラケット526の実例を示す。
図5Aに示すように、摺動ブラケット526の開口部を脚部508が通過する。摺動ブラケット526を脚部508の開口部と係合させて、摺動ブラケット526を所望の位置に維持するために、ピン552が使用される。摺動ブラケット526は、外側トラス・リンク552などのトラス・リンクの端部に係合するための、1つ又は複数のソケット542を含む。トラス・リンクは、ソケット542内で枢動することができる。1つの構成では、摺動ブラケット526は、複数箇所取り付けシステムの1つ又は複数の取り付け箇所を含む。
【0041】
本開示の態様は、面あたり2つの外側トラス・リンク対に限定されない。外側トラス・リンク対の数、面あたり2つよりも少なくても多くてもよい。例えば、
図5Bに示すように、シェルター566の第1の側560は、3つの外側トラス・リンク対564を含んでもよく、第2の面562は、2つの外側トラス・リンク対564を含んでもよい。この実例では、シェルター566は、複数の頂部梁材568を含んでもよい。シェルター566のフレームの他の部分は、
図5Aのシェルター500のフレームに類似している。簡潔にするために、
図5Aのシェルター500の要素と同じである
図5Bのシェルター566の要素については、詳細に検討しない。
【0042】
複数箇所取り付けシステム用に他のタイプのシェルターを使用できるので、本開示の態様は、
図5A及び5Bのシェルターに限定されない。
図6Aは、本開示の態様に係る、尖頭形状の屋根を有するシェルター600用のフレームの実例を示す。シェルター600は、展示ブースなどの、モジュール式の折り畳み式シェルターであってもよい。
図6Aに示すように、シェルター600は4つの面604と4つの隅角とを有する。各面604は、1つ又は複数の隣接する面604に対して実質的に垂直であり得る。当然ながら、他の構成もまた企図されるので、本開示の態様は、4つの面と4つの隅角とを有するシェルター600に限定されない。シェルター600はコラプシブルであり得る。
【0043】
1つの構成では、シェルター600を立設するために、隅角毎に脚部608が設けられる。脚部608は、入れ子式に伸縮する(例えば、延長可能とする)ことができる。すなわち、各脚部608は、中空の上側区域622から延在する、入れ子式に伸縮する下側区域624を備えてもよい。入れ子式に伸縮する下側区域624は、入れ子式に伸縮する上側区域622内に摺動可能に配設することができる。入れ子式に伸縮する下側区域624を中空の上側区域622から延ばすために、引っ張りピンを有するスライダなどの、スライダ628を使用することができる。各入れ子式に伸縮する下側区域624は、地面と係合するための足部640を有する。更に、脚部608には、安定性及び支持のために、周縁トラス枠組616が接続される。
【0044】
周縁トラスフレーム616は、複数の外側トラス・リンク612を含んでもよい。枢動式に接続された2つの外側トラス・リンク612は、外側トラス・リンク対を形成し得る。各外側トラス・リンク対の外側トラス・リンク612は、例えばはさみの構成で、クロス・リンク・ジョイント636において互いに枢動式に接続することができる。1つの構成では、各外側トラス・リンク612の第1の端部は、摺動ブラケット664又は脚部ブラケット668のいずれかを介して、脚部608に枢動式に接続される。具体的には、各外側トラス・リンク対の一方の外側トラス・リンク612の第1の端部は、摺動ブラケット664のソケットに枢動式に接続することができる。各外側トラス・リンク対のもう1つの外側トラス・リンク612の第1の端部は、脚部ブラケット668のソケットに枢動式に接続することができ、この結果、各外側トラス・リンク612は、対応する脚部608に枢動式に接続される。脚部ブラケット668及び/又は摺動ブラケット664は、1つ又は複数の取り付け箇所を含んでもよい(
図4A~Bを参照)。各外側トラス・リンク612の第2の端部は、外側ジョイント630において、もう1つの外側トラス・リンク612の第2の端部に接続することができる。
【0045】
図6Aに示すように、フレームは、複数の上側頂部トラス・リンク614及び下側頂部トラス・リンク632を含んでもよい。各上側頂部トラス・リンク614の第1の端部は、脚部ブラケット668に枢動式に接続することができる。各上側頂部トラス・リンク614の第2の端部は、頂部中央ブラケット606に枢動式に接続することができる。中央ブラケット606は、複数箇所取り付けシステムの1つ又は複数の取り付け箇所を含んでもよい。各上側頂部トラス・リンク614はまた、各第1の頂部トラス・リンク614の第1の部分614a及び第2の部分614bが折り畳み可能となるように、頂部ジョイント638も含み得る。下側頂部トラス・リンク632の第1の端部は、トラス・ジョイント634において上側頂部トラス・リンク614に枢動式に接続することができる。下側頂部トラス・リンク632の第2の端部は、摺動ブラケット664のソケットに枢動式に接続することができる。摺動ブラケット664の各ソケットは、締結具を受け入れるためのハンドルを含んでもよい。
【0046】
下側頂部トラス・リンク632は、対応する(例えば隣接する)上側頂部トラス・リンク614に、支持を提供することができる。上側頂部トラス・リンク614は、天蓋などの屋根構造(図示せず)を支持するための頂部を形成する。下側頂部トラス・リンク632及び/又は上側頂部トラス・リンク614は、剛性材料又は可撓性材料で作製することができる。トラス・リンクは、ドーム形状の屋根、角錐形状の屋根、又は他のタイプの屋根を形成することができる。
【0047】
図6Bは、本開示の態様に係る、ドーム形状の屋根を有するシェルター650のフレームの実例を示す。シェルター650のフレームは、
図6Aのシェルター600のフレームに類似している。簡潔にするために、
図6Aのシェルター600の要素と同じである
図6Bのシェルター650の要素については、詳細に検討しない。
【0048】
図6Bに示すように、フレームは、複数の上側頂部トラス・リンク652と、下側頂部トラス・リンク654と、を含んでもよい。各上側頂部トラス・リンク652の第1の端部は、脚部ブラケット602に枢動式に接続することができる。脚部ブラケット602は、各ソケット上にハンドルを含んでもよい(
図4A~4Bを参照)。各上側頂部トラス・リンク652の第2の端部は、ドーム中央ブラケット656に枢動式に接続することができる。各上側頂部トラス・リンク652はまた、各上側頂部トラス・リンク652の第1の部分652a及び第2の部分652bが折り畳み可能となるように、ジョイント658も含み得る。下側頂部トラス・リンク654の第1の端部は、ジョイント660において上側頂部リンク652に枢動式に接続することができる。下側頂部トラス・リンク654の第2の端部は、摺動ブラケット664のソケットに枢動式に接続することができる。
【0049】
下側頂部トラス・リンク654は、対応する(例えば隣接する)上側頂部トラス・リンク652に、支持を提供することができる。上側頂部トラス・リンク652及び下側頂部トラス・リンク654は、天蓋などの屋根構造(図示せず)を支持するためのドームを形成する。下側頂部トラス・リンク654及び上側頂部トラス・リンク652は、可撓性材料であってもよい。例えば、下側頂部トラス・リンク654及び上側頂部トラス・リンク652は、複合繊維ロッドなどの可撓性のロッドであってもよい。この可撓性により、風への耐性が改善される。
【0050】
実例として、キューブ・テント、ガゼボ、又は屋根を有する構造などのテント・シェルターを、シェルター650内に立設することができる。1つの構成では、テント・シェルターは立方体形状を有することができ、テント・シェルターの側面を脚部ブラケット602上の取り付け箇所に取り付けることができる。更に、構造の屋根及びドーム中央ブラケット656の取り付け箇所に、ストラップを取り付けることができる。次いでシェルター650のドームを、屋根布帛で覆うことができる。上側頂部トラス・リンク652の可撓性、並びにテント・シェルターの屋根とシェルター650のドームとの間の接続により、構造の風への耐性が改善される。テント・シェルターは複数箇所取り付けシステムを有する任意のタイプのシェルター内に立設することができるので、本開示の態様は、テント・シェルターを可撓性の頂部トラス・リンクを有するシェルター内に立設することに限定されない。
【0051】
図7は、途中まで潰した状態のシェルターの実例を示す。
図7に示すように、各脚部702には、リンク部材706の周縁トラス対を複数有する周縁トラス・リンク組立体700が接続される。周縁トラス対の各々は、例えばはさみの構成で枢動式に1つに接続されている、第1のリンク部材708及び第2のリンク部材710を含む。第1のリンク部材708及び第2のリンク部材710は、内側端部712と外側端部714とを有する。各第1のリンク部材708の外側端部714は、脚部ブラケット720を介して脚部702の上側端部に接続され、各第2のリンク部材710の外側端部714は、脚部702に摺動可能に接続されるように、摺動する脚部ブラケット部材716に接続されている。内側端部712は、互いに枢動式に接続することができる。各脚部702は、中空の上側区域726と入れ子式に伸縮する下側区域728とを備えてもよく、下側区域は上側区域内に摺動可能に配設されており、下側区域は地面と係合するための足部区域770を有する。各脚部702の端部722は、脚部ブラケット720に接続される。
【0052】
図8は、本開示の態様に係る側壁800の実例を示す。
図8に示すように、複数のストラップ802を、側壁800の材料に縫着(例えば接続)することができる。更に、各ストラップ802には締結具804を接続することができる。1つの構成では、締結具804は、側壁の頂点部分に画定されたストラップ802に接続される。締結具804を使用して、側壁800をブラケットのハンドルに接続することができる。本開示の態様は、ストラップ及び締結具を側壁に接続することに限定されず、ストラップ及び締結具はまた、テント、フラッグ、及び天蓋の屋根に沿って延在する内側の壁などの他の構造、情報シート、又は任意の他のタイプの構造若しくは表面の、材料に接続されてもよい。
【0053】
本開示の態様によれば、コラプシブル・シェルターの一部分に取り付けられることになる材料上に、情報を提供することができる。本出願では、この材料は、情報シート、バナー、セイル・バナー、繊維品バナー、繊維品セイル、又は繊維品シートとも呼ばれる。1つの構成では、この材料は、頂部梁材、ジョイント、脚部、及び/又はシェルターの他の部分に取り付けられる。更に、この材料は、ブラケットのハンドルに取り付けることができる。ブラケットは、天蓋頂部組立体、ジョイント、脚部、及び/又はシェルターの他の部分に取り付けることができる。
【0054】
本明細書で使用する場合、事物のリスト「のうちの少なくとも1つ」に言及する句は、単一の構成要素を含む、それらの事物の任意の組み合わせを指す。実例として、「a、b、又はcのうちの少なくとも1つ」は、以下を包含することが意図されている:a、b、c、a‐b、a‐c、b‐c、及びa‐b‐c。
【0055】
本明細書で開示する方法は、記載した方法を達成するための1つ又は複数のステップ又はアクションを含む。方法のステップ及び/又はアクションは、特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、互いに入れ替えることができる。言い換えれば、ステップ又はアクションの特定の順序が指定されていない限りは、特定のステップ及び/又はアクションの順序及び/又は使用は、特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく修正することができる。
【0056】
特許請求の範囲は、上で説明した厳密な構成及び構成要素に限定されないことが理解されるべきである。上記した方法及び装置の構成、動作、及び詳細を、特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、様々に修正、変更、及び改変することができる。