(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-02
(45)【発行日】2023-03-10
(54)【発明の名称】MTCダウンリンク制御情報を伝送するための方法および装置、基地局、ならびにユーザ機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/20 20230101AFI20230303BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20230303BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20230303BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20230303BHJP
【FI】
H04W72/20
H04W72/0446
H04W72/0453 110
H04W8/22
(21)【出願番号】P 2020568768
(86)(22)【出願日】2018-06-12
(86)【国際出願番号】 CN2018090881
(87)【国際公開番号】W WO2019237255
(87)【国際公開日】2019-12-19
【審査請求日】2021-02-09
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】牟 勤
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/084672(WO,A1)
【文献】特表2019-534649(JP,A)
【文献】特開2018-041995(JP,A)
【文献】特表2018-506246(JP,A)
【文献】特表2016-534611(JP,A)
【文献】Rel-16 IoT/MTC email discussion moderator (Ericsson),New WID on Rel-16 MTC enhancements for LTE[online],3GPP TSG RAN #80 RP-180748,2018年06月04日
【文献】Xiaomi Communications,Initial views on the use of LTE control channel region for DL transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1809173,2018年08月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マシン・タイプ・コミュニケーション、MTC、ダウンリンク制御情報、DCIを伝送する方法であって、基地局に適用可能であり、
MTCデバイスのために構成されたDCI伝送領域を判定するステップと、
制御リソース構成情報を生成して、該MTCデバイスに送るステップと、
該DCI伝送領域における該MTCデバイスの情報検出能力を判定するステップであって、該情報検出能力が、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチを該MTCデバイスがサポートするかどうかを示し、該ターゲット・リソース領域が、元のLTE(long term evolution)システムの制御領域である、ステップと、
該情報検出能力および既定のリソース・マッピング・モードに従って、該DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングするステップであって、該ターゲット物理リソースが、該MTCデバイスの該DCIを搬送する、ステップと、
該DCI伝送領域にマッピングした該ターゲット物理リソースを通じて該MTCデバイスに該DCIを伝送するステップとを含み、
前記既定のリソース・マッピング・モードが、
前記元のLTEシステムのデータ領域に前記ターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第1のマッピング・モード、および
サブフレームの有効領域に前記ターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第2のマッピング・モードであって、該サブフレームの該有効領域が、該サブフレーム内のセル参照信号リソースを除いた時間/周波数領域である、第2のマッピング・モードの中から選択される少なくとも1つを含む、方法。
【請求項2】
前記制御領域が、サブフレームの最初の3つのOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルに対応する時間/周波数領域を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記データ領域が、
サブフレームの最後の11個のOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記DCI伝送領域における前記MTCデバイスの前記情報検出能力を判定するステップが、
各MTCデバイスによってレポートされたデバイス能力情報を取得するステップと、
該デバイス能力情報に従って、前記MTCデバイスの前記情報検出能力を判定するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記デバイス能力情報が、
前記情報検出能力を示すための既定の指示値を含み、
前記デバイス能力情報に従って、前記MTCデバイスの前記情報検出能力を判定するステップが、
該既定の指示値が第1の指示値であることに応じて、前記ターゲット・リソース領域からの前記DCIのサーチを前記MTCデバイスがサポートすると判定するステップと、
該既定の指示値が第2の指示値であることに応じて、前記ターゲット・リソース領域からの前記DCIのサーチを前記MTCデバイスがサポートしないと判定するステップとを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記既定のリソース・マッピング・モードが前記第1のマッピング・モードを含む場合において、
前記情報検出能力および前記既定のリソース・マッピング・モードに従って、前記DCI伝送領域に前記ターゲット物理リソースをマッピングするステップが、
前記ターゲット・リソース領域からの前記DCIのサーチを前記MTCデバイスがサポートしないことに応じて、前記第1のマッピング・モードに従って、前記DCI伝送領域に前記ターゲット物理リソースをマッピングするステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記既定のリソース・マッピング・モードが前記第1のマッピング・モードまたは前記第2のマッピング・モードを含む場合において、
前記情報検出能力および前記既定のリソース・マッピング・モードに従って、前記DCI伝送領域に前記ターゲット物理リソースをマッピングするステップが、
前記ターゲット物理リソースのターゲット・リソース・マッピング・モードを決定し、リソース・マッピングを実施するステップであって、該ターゲット・リソース・マッピング・モードが、前記第1のマッピング・モードまたは前記第2のマッピング・モードである、ステップと、
該ターゲット・リソース・マッピング・モードに従って、物理リソース構成情報を生成するステップであって、該物理リソース構成情報が、前記ターゲット物理リソースのマッピング範囲を前記MTCデバイスに知らせる、ステップと、
上層シグナリングを通じて前記MTCデバイスに該物理リソース構成情報を送るステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記情報検出能力および前記既定のリソース・マッピング・モードに従って、前記DCI伝送領域に前記ターゲット物理リソースをマッピングするステップが、
前記ターゲット・リソース領域からの前記DCIのサーチを前記MTCデバイスがサポートすることに応じて、制御チャネル要素、CCE集約レベルに従って、前記DCI伝送領域に前記ターゲット物理リソースをマッピングするステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記既定のリソース・マッピング・モードが前記第1のマッピング・モードおよび前記第2のマッピング・モードを含む場合において、
前記CCE集約レベルに従って、前記DCI伝送領域に前記ターゲット物理リソースをマッピングするステップが、
前記DCI伝送領域のCCE集約レベルを判定するステップと、
該CCE集約レベルが、前記DCI伝送領域によってサポートされるCCEの最大値より小さいことに応じて、前記第1のマッピング・モードに従って、前記DCI伝送領域に前記ターゲット物理リソースをマッピングするステップと、
該CCE集約レベルが、前記DCI伝送領域によってサポートされるCCEの該最大値に等しいことに応じて、前記第2のマッピング・モードに従って、前記DCI伝送領域に前記ターゲット物理リソースをマッピングするステップとを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記既定のリソース・マッピング・モードが前記第1のマッピング・モードおよび前記第2のマッピング・モードを含む場合において、
前記DCI伝送領域が、
異なるサイズのマッピング領域を含み、
前記CCE集約レベルに従って、前記DCI伝送領域に前記ターゲット物理リソースをマッピングするステップが、
現在のマッピング領域のCCE集約レベルを判定するステップと、
該現在のマッピング領域の前記CCE集約レベルが、該現在のマッピング領域によってサポートされるCCEの最大値より小さいことに応じて、前記第1のマッピング・モードに従って、該現在のマッピング領域に前記ターゲット物理リソースをマッピングするステップと、
該現在のマッピング領域の前記CCE集約レベルが、該現在のマッピング領域によってサポートされるCCEの該最大値に等しいことに応じて、前記第2のマッピング・モードに従って、該現在のマッピング領域に前記ターゲット物理リソースをマッピングするステップとを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
プロセッサと、
該プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリとを備え、
該プロセッサが、
MTCデバイスのために構成されたDCI伝送領域を判定することと、
制御リソース構成情報を生成して、該MTCデバイスに送ることと、
該DCI伝送領域における該MTCデバイスの情報検出能力を判定することであって、該情報検出能力が、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチを該MTCデバイスがサポートするかどうかを示し、該ターゲット・リソース領域が、元のLTEシステムの制御領域である、判定することと、
該情報検出能力および既定のリソース・マッピング・モードに従って、該DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすることであって、該ターゲット物理リソースが、該MTCデバイスの該DCIを搬送する、マッピングすることと、
該DCI伝送領域にマッピングした該ターゲット物理リソースを通じて該MTCデバイスに該DCIを伝送することとを行うように構成され、
前記既定のリソース・マッピング・モードが、
前記元のLTEシステムのデータ領域に前記ターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第1のマッピング・モード、および
サブフレームの有効領域に前記ターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第2のマッピング・モードであって、該サブフレームの該有効領域が、該サブフレーム内のセル参照信号リソースを除いた時間/周波数領域である、第2のマッピング・モードの中から選択される少なくとも1つを含む、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術の分野に関し、詳細には、MTCダウンリンク制御情報を伝送するための方法および装置、基地局、ならびにユーザ機器に関する。
【背景技術】
【0002】
MTC(マシン・タイプ・コミュニケーション:Machine Type Communication)は、人間の介入がないマシン間の通信を指す。MTCは、検針などのスマート・シティ、温度および湿度情報のコレクションなどのスマート農業、共有自転車などのスマート・トランスポーテーション、ならびに他の多くの分野において広く使用される。従来のMTC物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)は、4G LTE(ロング・ターム・エボリューション:Long Term Evolution)周波数スペクトル内に配置され、周波数リソースおよびいくつかのチャネルをLTEユーザと共有する。
【0003】
特定の配置モードは、MTCサービスの狭帯域伝送特性を考慮して、LTEシステムでは、MTCシステムのためのPDCCHリソースが、制御チャネル領域における最初の3個のOFDM(直交周波数分割多重:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルに対応する領域にマッピングされず、CRS(セル参照信号:cell reference signal)によって占められた物理リソース位置にマッピングされないが、データ伝送を搬送するPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル:Physical Downlink Shared Channel)リソース内に配置されるというものである。MTCシステムのためのPDCCHリソースは、MTCシステムのダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を搬送するために使用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通信技術の発展とともに、モバイル通信ネットワークは、5G NR(新無線:New Radio)ネットワークに徐々に進化しつつあり、LTEシステムは、モバイル・セルラー・ネットワークから徐々に撤退する可能性があり、その時、LTEシステムのスペクトル・リソースは、5G NRスペクトル・リソースに再利用される(recultivated)ことになる。10年以上になることもあるMTCシステムの長いライフ・サイクルにより、MTCシステムは、LTEシステムがモバイル・セルラー・ネットワークから撤退した後でも、依然として存在する可能性があり、したがって、MTCシステムのための伝送リソースを独立して配置する必要がある。MTCシステムのためのPDCCHリソースが、従来技術に従って依然として配置される場合、元のLTEシステムにおける制御チャネル・リソースは稼働せず、リソースを浪費することになる。
【0005】
従来技術に存在する問題を克服するために、本開示の実施形態は、MTC DCIを伝送するための方法および装置、基地局、ならびにユーザ機器を提供し、これにより、伝送リソースを効果的に利用し、MTCシステムにおけるDCIの伝送効率を高める。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施形態の第1の態様によれば、MTC DCIを伝送する方法を提供し、方法は、基地局に適用可能であり、方法は、
MTCデバイスのために構成されたDCI伝送領域を判定することと、制御リソース構成情報を生成して、MTCデバイスに送ることと、
DCI伝送領域におけるMTCデバイスの情報検出能力を判定することであって、情報検出能力が、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートするかどうかを示し、ターゲット・リソース領域が、元のLTEシステムの制御領域である、判定することと、
情報検出能力および既定のリソース・マッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすることであって、ターゲット物理リソースが、MTCデバイスのDCIを搬送する、マッピングすることと、
DCI伝送領域にマッピングしたターゲット物理リソースを通じてMTCデバイスにDCIを伝送することと
を含む。
【0007】
任意選択として、制御領域は、サブフレームの最初の3つのOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域を含む。
【0008】
任意選択として、既定のリソース・マッピング・モードは、
元のLTEシステムのデータ領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第1のマッピング・モード、および/または
サブフレームの有効領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第2のマッピング・モードであって、サブフレームの有効領域が、サブフレーム内のセル参照信号リソースを除いた時間/周波数領域である、第2のマッピング・モード
を含む。
【0009】
任意選択として、データ領域は、サブフレームの最後の11個のOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域を含む。
【0010】
任意選択として、DCI伝送領域におけるMTCデバイスの情報検出能力を判定することは、
各MTCデバイスによってレポートされたデバイス能力情報を取得することと、
デバイス能力情報に従って、MTCデバイスの情報検出能力を判定することと
を含む。
【0011】
任意選択として、デバイス能力情報は、情報検出能力を示すための既定の指示値を含み、
デバイス能力情報に従って、MTCデバイスの情報検出能力を判定することは、
既定の指示値が第1の指示値である場合、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートすると判定することと、
既定の指示値が第2の指示値である場合、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートしないと判定することと
を含む。
【0012】
任意選択として、情報検出能力および既定のリソース・マッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすることは、
ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートしない場合、第1のマッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすること
を含む。
【0013】
任意選択として、情報検出能力および既定のリソース・マッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすることは、
ターゲット物理リソースのターゲット・リソース・マッピング・モードを決定し、リソース・マッピングを実施することであって、ターゲット・リソース・マッピング・モードが、第1のマッピング・モードまたは第2のマッピング・モードである、実施することと、
ターゲット・リソース・マッピング・モードに従って、物理リソース構成情報を生成することであって、物理リソース構成情報が、ターゲット物理リソースのマッピング範囲をMTCデバイスに知らせる、生成することと、
上層シグナリング(high-layer signaling)を通じてMTCデバイスに物理リソース構成情報を送ることと
を含む。
【0014】
任意選択として、情報検出能力および既定のリソース・マッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすることは、
ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートする場合、制御チャネル要素(CCE:control channel element)集約レベルに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすること
を含む。
【0015】
任意選択として、CCE集約レベルに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすることは、
DCI伝送領域のCCE集約レベルを判定することと、
CCE集約レベルが、DCI伝送領域によってサポートされるCCEの最大値より小さい場合、第1のマッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすることと、
CCE集約レベルが、DCI伝送領域によってサポートされるCCEの最大値に等しい場合、第2のマッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすることと
を含む。
【0016】
任意選択として、DCI伝送領域は、異なるサイズのマッピング領域を含み、
CCE集約レベルに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすることは、
現在のマッピング領域のCCE集約レベルを判定することと、
現在のマッピング領域のCCE集約レベルが、現在のマッピング領域によってサポートされるCCEの最大値より小さい場合、第1のマッピング・モードに従って、現在のマッピング領域にターゲット物理リソースをマッピングすることと、
現在のマッピング領域のCCE集約レベルが、現在のマッピング領域によってサポートされるCCEの最大値に等しい場合、第2のマッピング・モードに従って、現在のマッピング領域にターゲット物理リソースをマッピングすることと
を含む。
【0017】
本開示の実施形態の第2の態様によれば、MTC DCIを伝送する方法を提供し、方法は、MTCデバイスに適用可能である。MTCデバイスは、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをサポートし、ターゲット・リソース領域は、元のLTEシステムの制御領域であり、方法は、
基地局から制御リソース構成情報を取得することと、DCI伝送領域を判定することと、
既定の参照情報およびDCI伝送領域に従って、ターゲット・サーチ領域を決定することであって、既定の参照情報が、ブラインド検出CCE集約レベル、または基地局によって送られた物理リソース構成情報を含む、決定することと、
既定のブラインド検出CCE集約レベルに従って、ターゲット・サーチ領域からターゲットDCIを検出することと
を含む。
【0018】
任意選択として、既定の参照情報が、ブラインド検出CCE集約レベルを含む場合、既定の参照情報およびDCI伝送領域に従って、ターゲット・サーチ領域を決定することは、
未検出領域のブラインド検出CCE集約レベルを判定することであって、未検出領域が、DCI伝送領域、またはDCI伝送領域のマッピング領域を含む、判定することと、
ブラインド検出CCE集約レベルが、未検出領域によってサポートされるCCEの最大値に等しい場合、未検出領域全体のうちの有効領域をターゲット・サーチ領域として決定することであって、有効領域が、セル参照信号(CRS)リソースを除いた未検出領域全体のうちの1つの領域である、決定することと、
ブラインド検出CCE集約レベルが、未検出領域によってサポートされるCCEの最大値より小さい場合、ターゲット・リソース領域を除いた未検出領域をターゲット・サーチ領域として決定することと
を含む。
【0019】
任意選択として、既定の参照情報が、基地局によって送られた物理リソース構成情報を含む場合、既定の参照情報およびDCI伝送領域に従って、ターゲット・サーチ領域を決定することは、
物理リソース構成情報に従って、未検出領域の既定のリソース・マッピング・モードを決定することであって、未検出領域が、DCI伝送領域、またはDCI伝送領域のマッピング領域を含む、決定することと、
既定のリソース・マッピング・モードが、第1のマッピング・モードである場合、ターゲット・リソース領域を除いた未検出領域をターゲット・サーチ領域として決定することと、
既定のリソース・マッピング・モードが、第2のマッピング・モードである場合、未検出領域全体のうちの有効領域をターゲット・サーチ領域として決定することであって、有効領域が、CRSリソースを除いた未検出領域のうちの1つの領域である、決定することと
を含み、
第1のマッピング・モードが、元のLTEシステムのデータ領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成され、ターゲット物理リソースが、MTCデバイスのDCIを搬送し、
第2のマッピング・モードが、サブフレームの有効領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成され、サブフレームの有効領域が、サブフレーム内のCRSリソースを除いた時間/周波数領域である。
【0020】
任意選択として、方法は、
基地局にデバイス能力情報をレポートすることであって、基地局が、デバイス能力情報に従って、MTC DCIを搬送するためのターゲット物理リソースを既定のDCI伝送領域にマッピングするように、デバイス能力情報が、ターゲット・リソース領域からDCIをサーチする能力をMTCデバイスが有しているかどうかを示す、レポートすること
をさらに含む。
【0021】
本開示の実施形態の第3の態様によれば、MTC DCIを伝送するための装置を提供し、装置は、基地局にセットされ、装置は、
MTCデバイスのために構成されたDCI伝送領域を判定し、制御リソース構成情報を生成して、MTCデバイスに送るように構成された伝送領域判定モジュールと、
DCI伝送領域におけるMTCデバイスの情報検出能力を判定するように構成された能力判定モジュールであって、情報検出能力が、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートするかどうかを示し、ターゲット・リソース領域が、元のLTEシステムの制御領域である、能力判定モジュールと、
情報検出能力および既定のリソース・マッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成されたリソース・マッピング・モジュールであって、ターゲット物理リソースが、MTCデバイスのDCIを搬送する、リソース・マッピング・モジュールと、
DCI伝送領域にマッピングしたターゲット物理リソースを通じてMTCデバイスにDCIを伝送するように構成された情報伝送モジュールと
を含む。
【0022】
任意選択として、制御領域は、サブフレームの最初の3つのOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域を含む。
【0023】
任意選択として、既定のリソース・マッピング・モードは、
元のLTEシステムのデータ領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第1のマッピング・モード、および/または
サブフレームの有効領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第2のマッピング・モードであって、サブフレームの有効領域が、サブフレーム内のセル参照信号リソースを除いた時間/周波数領域である、第2のマッピング・モード
を含む。
【0024】
任意選択として、データ領域は、サブフレームの最後の11個のOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域を含む。
【0025】
任意選択として、能力判定モジュールは、
各MTCデバイスによってレポートされたデバイス能力情報を取得するように構成された能力情報取得サブモジュールと、
デバイス能力情報に従って、MTCデバイスの情報検出能力を判定するように構成された能力判定サブモジュールと
を含む。
【0026】
任意選択として、デバイス能力情報は、情報検出能力を示すための既定の指示値を含み、
能力判定サブモジュールは、
既定の指示値が第1の指示値である場合、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートすると判定するように構成された第1の能力判定ユニットと、
既定の指示値が第2の指示値である場合、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートしないと判定するように構成された第2の能力判定ユニットと
を含む。
【0027】
任意選択として、リソース・マッピング・モジュールは、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートしない場合、第1のマッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすることを行うように構成される。
【0028】
任意選択として、リソース・マッピング・モジュールは、
ターゲット物理リソースのターゲット・リソース・マッピング・モードを決定し、リソース・マッピングを実施するように構成されたマッピング・モード決定サブモジュールであって、ターゲット・リソース・マッピング・モードが、第1のマッピング・モードまたは第2のマッピング・モードである、マッピング・モード決定サブモジュールと、
ターゲット・リソース・マッピング・モードに従って、物理リソース構成情報を生成するように構成された構成情報生成サブモジュールであって、物理リソース構成情報が、ターゲット物理リソースのマッピング範囲をMTCデバイスに知らせる、構成情報生成サブモジュールと、
上層シグナリングを通じてMTCデバイスに物理リソース構成情報を送るように構成された構成情報送付サブモジュールと
を含む。
【0029】
任意選択として、リソース・マッピング・モジュールは、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートする場合、CCE集約レベルに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすることを行うように構成される。
【0030】
任意選択として、リソース・マッピング・モジュールは、
DCI伝送領域のCCE集約レベルを判定するように構成された第1のCCE集約レベル判定サブモジュールと、
CCE集約レベルが、DCI伝送領域によってサポートされるCCEの最大値より小さい場合、第1のマッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第1のリソース・マッピング・サブモジュールと、
CCE集約レベルが、DCI伝送領域によってサポートされるCCEの最大値に等しい場合、第2のマッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第2のリソース・マッピング・サブモジュールと
を含む。
【0031】
任意選択として、DCI伝送領域は、異なるサイズのマッピング領域を含み、
リソース・マッピング・モジュールは、
現在のマッピング領域のCCE集約レベルを判定するように構成された第2のCCE集約レベル判定サブモジュールと、
現在のマッピング領域のCCE集約レベルが、現在のマッピング領域によってサポートされるCCEの最大値より小さい場合、第1のマッピング・モードに従って、現在のマッピング領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第3のリソース・マッピング・サブモジュールと、
現在のマッピング領域のCCE集約レベルが、現在のマッピング領域によってサポートされるCCEの最大値に等しい場合、第2のマッピング・モードに従って、現在のマッピング領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第4のリソース・マッピング・サブモジュールと
を含む。
【0032】
本開示の実施形態の第4の態様によれば、MTC DCIを伝送するための装置を提供し、装置は、MTCデバイスにセットされ、MTCデバイスは、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをサポートする。ターゲット・リソース領域は、元のLTEシステムの制御領域であり、装置は、
基地局から制御リソース構成情報を取得すること、およびDCI伝送領域を判定することを行うように構成された伝送領域判定モジュールと、
既定の参照情報およびDCI伝送領域に従って、ターゲット・サーチ領域を決定するように構成されたサーチ領域決定モジュールであって、既定の参照情報が、ブラインド検出CCE集約レベル、または基地局によって送られた物理リソース構成情報を含む、サーチ領域決定モジュールと、
既定のブラインド検出CCE集約レベルに従って、ターゲット・サーチ領域からターゲットDCIを検出するように構成されたDCI検出モジュールと
を含む。
【0033】
任意選択として、既定の参照情報が、ブラインド検出CCE集約レベルを含む場合、サーチ領域決定モジュールは、
未検出領域のブラインド検出CCE集約レベルを判定するように構成されたCCE集約レベル判定サブモジュールであって、未検出領域が、DCI伝送領域、またはDCI伝送領域のマッピング領域を含む、CCE集約レベル判定サブモジュールと、
ブラインド検出CCE集約レベルが、未検出領域によってサポートされるCCEの最大値に等しい場合、未検出領域全体のうちの有効領域をターゲット・サーチ領域として決定するように構成された第1のサーチ領域決定サブモジュールであって、有効領域が、CRSリソースを除いた未検出領域全体のうちの1つの領域である、第1のサーチ領域決定サブモジュールと、
ブラインド検出CCE集約レベルが、未検出領域によってサポートされるCCEの最大値より小さい場合、ターゲット・リソース領域を除いた未検出領域をターゲット・サーチ領域として決定するように構成された第2のサーチ領域決定サブモジュールと
を含む。
【0034】
任意選択として、既定の参照情報が、基地局によって送られた物理リソース構成情報を含む場合、サーチ領域決定モジュールは、
物理リソース構成情報に従って、未検出領域の既定のリソース・マッピング・モードを決定するように構成されたリソース・マッピング・モード決定サブモジュールであって、未検出領域が、DCI伝送領域、またはDCI伝送領域のマッピング領域を含む、リソース・マッピング・モード決定サブモジュールと、
既定のリソース・マッピング・モードが、第1のマッピング・モードである場合、ターゲット・リソース領域を除いた未検出領域をターゲット・サーチ領域として決定するように構成された第3のサーチ領域決定サブモジュールと、
既定のリソース・マッピング・モードが、第2のマッピング・モードである場合、未検出領域全体のうちの有効領域をターゲット・サーチ領域として決定するように構成された第4のサーチ領域決定サブモジュールであって、有効領域が、CRSリソースを除いた未検出領域のうちの1つの領域である、第4のサーチ領域決定サブモジュールと
を含み、
第1のマッピング・モードが、元のLTEシステムのデータ領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成され、ターゲット物理リソースが、MTCデバイスのDCIを搬送し、
第2のマッピング・モードが、サブフレームの有効領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成され、サブフレームの有効領域が、サブフレーム内のCRSリソースを除いた時間/周波数領域である。
【0035】
任意選択として、装置は、
基地局にデバイス能力情報をレポートするように構成されたデバイス能力レポート・モジュールであって、基地局が、デバイス能力情報に従って、MTC DCIを搬送するためのターゲット物理リソースを既定のDCI伝送領域にマッピングするように、デバイス能力情報が、ターゲット・リソース領域からDCIをサーチする能力をMTCデバイスが有しているかどうかを示す、デバイス能力レポート・モジュール
をさらに含む。
【0036】
本開示の実施形態の第5の態様によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供し、記憶媒体は、プロセッサによって実行されると、第1の態様で説明した方法のいずれかのステップを実行するコンピュータ命令を記憶する。
【0037】
本開示の実施形態の第6の態様によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供し、記憶媒体は、プロセッサによって実行されると、第2の態様で説明した方法のいずれかのステップを実行するコンピュータ命令を記憶する。
【0038】
本開示の実施形態の第7の態様によれば、基地局を提供し、基地局は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと
を含み、
プロセッサは、
MTCデバイスのために構成されたDCI伝送領域を判定することと、制御リソース構成情報を生成して、MTCデバイスに送ることと、
DCI伝送領域におけるMTCデバイスの情報検出能力を判定することであって、情報検出能力が、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートするかどうかを示し、ターゲット・リソース領域が、元のLTEシステムの制御領域である、判定することと、
情報検出能力および既定のリソース・マッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすることであって、ターゲット物理リソースが、MTCデバイスのDCIを搬送する、マッピングすることと、
DCI伝送領域にマッピングしたターゲット物理リソースを通じてMTCデバイスにDCIを伝送することと
を行うように構成される。
【0039】
本開示の実施形態の第8の態様によれば、ユーザ機器を提供し、ユーザ機器は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと
を含み、
プロセッサは、
基地局から制御リソース構成情報を取得することと、DCI伝送領域を判定することと、
既定の参照情報およびDCI伝送領域に従って、ターゲット・サーチ領域を決定することであって、既定の参照情報が、ブラインド検出CCE集約レベル、または基地局によって送られた物理リソース構成情報を含む、決定することと、
既定のブラインド検出CCE集約レベルに従って、ターゲット・サーチ領域からターゲットDCIを検出することと
を行うように構成される。
【0040】
本開示の実施形態によって提供される技術的解決策は、以下の有益な効果を含むことができる。
【0041】
本開示によって提供されるMTC DCIを伝送する方法によれば、基地局が、MTCデバイスのための物理ダウンリンク制御チャネル・リソースを独立して配置するとき、ターゲット・リソース領域、すなわち、元のLTEシステムの制御領域からの独自のDCIのサーチをMTCデバイスがサポートする場合、基地局は、MTCデバイスのDCIを搬送するために、ターゲット物理リソース、すなわち、MPDCCHリソースをターゲット・リソース領域にマッピングすることができ、このことにより、MPDCCHリソース・マッピングを強化し、システム・リソースを効果的に使用し、MTCデバイスのDCIの伝送効率を改善する。
【0042】
上記の全体的な説明および以下の詳細な説明は、例示的かつ説明的なものにすぎず、本開示を限定するものではないということが理解されよう。
【0043】
添付の図面は、本明細書の一部に組み込まれ本明細書の一部を構成し、本明細書と一致した例を示し、本説明とともに、本開示の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】本開示の1つの実施形態による2つのPRBペアのリソース・マッピングを示す概略図である。
【
図2】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する方法を示すフローチャートである。
【
図3】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する別の方法を示すフローチャートである。
【
図4-1-4-3】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための応用シナリオを示す概略図である。
【
図5】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する別の方法を示すフローチャートである。
【
図6】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する別の方法を示すフローチャートである。
【
図7】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する別の方法を示すフローチャートである。
【
図8-1-8-4】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための応用シナリオを示す概略図である。
【
図9】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する方法を示すフローチャートである。
【
図10】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する別の方法を示すフローチャートである。
【
図11】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する別の方法を示すフローチャートである。
【
図12】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する別の方法を示すフローチャートである。
【
図13】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための装置を示すブロック図である。
【
図14】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図である。
【
図15】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図である。
【
図16】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図である。
【
図17】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図である。
【
図18】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図である。
【
図19】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための装置を示すブロック図である。
【
図20】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図である。
【
図21】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図である。
【
図22】本開示の1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図である。
【
図23】本開示の1つの実施形態による基地局を示す概略構造図である。
【
図24】本開示の1つの実施形態によるユーザ機器を示す概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本明細書で実施形態を詳細に説明し、その例証を図面に表す。以下の説明が図面を伴うとき、異なる図面における同様の数字は、別段の指示がない限り、同様または類似の要素を指す。以下の例において説明する実施形態は、本開示と一致した全ての実施形態を表すわけではない。むしろ、実施形態は、添付の請求の範囲において詳しく述べるような、本開示のいくつかの態様と一致した装置および方法の例にすぎない。
【0046】
本開示の実施に関する主題は、5Gネットワークにおける基地局およびユーザ機器(UE:user equipment)を含む。基地局は、大規模なアンテナアレイを有する基地局、大規模なアンテナアレイを有するサブ基地局、等であってもよい。UEは、ユーザ端末、ユーザ・ノード、モバイル端末、タブレット型コンピュータ、または同様のものなどのMTCデバイスであってもよい。特定の実装形態の処理では、基地局およびユーザ機器は互いに独立しており、本開示によって提供される技術的解決策をともに実現するために互いに通信する。
【0047】
本開示の応用シナリオは、MTCシステムは、元の4G LTEシステムに取り付けられることなく独立して配置されるというものである。例えば、元の4G LTEシステムのスペクトル・リソースは、5G NRシステムのスペクトル・リソースとして再利用される。元のLTEシステムでは、MTCデバイスは、スペクトル・リソースおよびチャネルをLTEユーザと共有するためのものである。MTCサービスの狭帯域伝送特性により、MTCデバイスのためのPDCCHリソース、すなわち、MPDCCHリソースは、LTEシステムによって、制御領域、すなわち、サブフレームの最初の3つのOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域に配置されない。むしろ、LTEシステムは、データ領域、すなわち、サブフレームの最後の11個のOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域に、MTCデバイスのためのMPDCCHリソースを配置する。LTEシステムがモバイル・セルラー・ネットワークから撤退した後、元のLTEシステムの制御領域、すなわち、サブフレームの最初の3つのOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域は空くことになり、ブランク・リソースになる。
図1に示したPRB(物理リソース・ブロック:Physical Resource Block)の2つのリソース・マッピング図を参照すると、左の図は、LTEシステムにおける2つのPRBペアのリソース・マッピングを示す概略図であり、右の図は、5G NRシステムにおける2つのPRBペアのリソース・マッピングを示す概略図である。
【0048】
このことに基づき、本開示は、MTC DCIを伝送する方法を提供する。基地局が、MTCデバイスのためのMPDCCHリソースを独立して配置するとき、元のLTE制御領域のリソースを使用して、MTCデバイスのダウンリンク制御情報(DCI)を伝送することができ、このことにより、MTC DCIの伝送効率を改善する。
【0049】
図2を参照すると、
図2は、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する方法を示すフローチャートである。方法は基地局に適用可能であり、方法は、以下のステップを含むことができる。
【0050】
ステップ11では、MTCデバイスのために構成されたDCI伝送領域を判定し、制御リソース構成情報を生成して、MTCデバイスに送る。
【0051】
5G NRシステムでは、MTCデバイスの狭帯域伝送特性を考慮して、基地局は、2つのPRBペア、4つのPRBペア、または6つのPRBペアに対応する時間/周波数リソースをMTCデバイスのDCI伝送領域として決定することができる。PRBの時間/周波数範囲は、1つのスロットが7つのOFDMシンボルに等しい場合の時間ドメインにおけるタイムスロット、すなわち、0.5ms、および、周波数ドメインにおける12個の連続的なサブキャリアであり、サブキャリアの周波数間隔が15KHzである場合、PRBの周波数範囲は180KHzである。PRBペアは、時間ドメインにおける2つのスロット、すなわち、1msを占め、周波数ドメインにおける12個のサブキャリアを含む。
【0052】
本開示では、基地局は、ダウンリンク・チャネル条件に従って、MTCデバイスのための、2つのPRBペアなどの既定のサイズでDCI伝送領域を構成する。DCI伝送領域は、1つのMTCデバイスのDCIを搬送するように構成することができるか、または、複数のMTCデバイスのDCIを搬送するように構成することができる。
【0053】
MTCデバイスのためのDCI伝送領域を構成した後、基地局は、制御リソース構成情報を生成して、MTCデバイスに制御リソース構成情報を送って、MTCデバイス自体に属するDCIをどの時間/周波数領域から検出するべきかをMTCデバイスに知らせる。
【0054】
ステップ12では、DCI伝送領域におけるMTCデバイスの情報検出能力を判定する。
【0055】
MTCデバイスの情報検出能力は、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートするかどうかを示す。ターゲット・リソース領域は、元のLTEシステムの制御領域を指し、一般には、
図1に示したような、サブフレーム内の最初の3つのOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域を指す。
【0056】
本開示は、MTCデバイスのうちの2つのタイプに関する。MTCデバイスのうちの1つのタイプは、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをサポートせず、本開示では第1のMTCデバイスと呼ばれることがある。第1のMTCデバイスは、既存のRel.13からRel.15ユーザなど、元のLTEシステムの伝送プロトコルを使用するMTCデバイスであってもよい。MTCデバイスのうちのもう1つのタイプは、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをサポートし、本開示では第2のMTCデバイスと呼ばれることがある。
【0057】
本開示では、既定のDCI伝送領域でどのMTCデバイスを構成するかを基地局が決定するとき、2つの状況を含むことができる。
【0058】
第1の状況では、基地局は、ランダム・スケジューリングによって、MTCデバイスのための既定のDCI伝送領域を割り当てる。上記の2つのPRBペアを例とすると、対応するMTCデバイスは、UE1、UE2、およびUE3を含み、基地局は、これらのMTCデバイスのそれぞれが、MTCデバイスのどのタイプに属するかを前もって判定しないと仮定する。
【0059】
第2の状況では、基地局をターゲットにして、ターゲットにしたスケジューリングによって、同じタイプのMTCデバイスに、既定のDCI伝送領域を割り当てる。例えば、2つのPRBペアにスケジュールしたUEは、第2のMTCデバイスに全て属する。
【0060】
上記の第1の状況について、MTCデバイスのためのMPDCCHリソースをDCI伝送領域にマッピングする前に、基地局は、最初に、MPDCCHリソースをどのようにマッピングするかを後で決定するために、各MTCデバイスの情報検出能力を監視することができる。
【0061】
1つの実施形態では、基地局は、取得したオペレータ関連情報、および、デバイス・カテゴリなどの各MTCデバイスのデバイス情報に従って、各MTCデバイスの情報検出能力を判定することができる。
【0062】
別の実施形態では、基地局は、UEによってレポートされたデバイス能力情報を通じて、各MTCデバイスの情報検出能力を同様に判定することができる。
図3を参照すると、
図3は、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の方法を示すフローチャートである。上記のステップ12は、以下を含むことができる。
【0063】
ステップ121では、各MTCデバイスによってレポートされたデバイス能力情報を取得する。
【0064】
本開示では、基地局は、セル・ネットワークにアクセスしたMTCデバイスに、デバイス能力情報をレポートするようにリクエストすることができ、すなわち、MTCデバイスは、デバイス能力情報を受動的にレポートする。代替として、MTCデバイスは、基地局によってカバーされるセル・ネットワークにアクセスしたときなど、既定のトリガ条件で、基地局にデバイス能力情報を能動的にレポートすることもできる。デバイス能力情報は、MTCデバイスの情報検出能力を示す情報を少なくとも含む。
【0065】
ステップ122では、デバイス能力情報に従って、MTCデバイスの情報検出能力を判定する。
【0066】
本開示の1つの実施形態では、デバイス能力情報は、情報検出能力を示すための既定の指示値を含むことができる。したがって、ステップ122は、特に、既定の指示値に従って、MTCデバイスの情報検出能力を判定することになる。
【0067】
1つの実施形態では、MTCデバイスが第1のMTCデバイスに属することを第1の既定の値が示すことができ、MTCデバイスが第2のMTCデバイスに属することを第2の既定の値が示すことができる。
【0068】
デバイス能力情報を搬送する指名したフィールド内の1つのビットを使用して、MTCデバイスの情報検出能力を示す情報を運ぶことをプロトコルが示すと仮定する。第1の既定の値は0であってもよく、第2の既定の値は1であってもよい。
【0069】
次に、ステップ122の特定の実装形態の処理は次のようなものであり、UE1などのMTCデバイスによってレポートされたデバイス能力情報において、既定のビットが0にセットされていることを基地局が検出した場合、基地局は、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをUE1がサポートしないと判定する、すなわち、基地局は、UE1が第1のMTCデバイスに属すると判定する。逆に、既定のビットが1にセットされていることを基地局が検出した場合、基地局は、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをUE1がサポートすると判定する、すなわち、基地局は、UE1が第2のMTCデバイスに属すると判定する。
【0070】
上記の第2の状況について、DCI伝送領域を構成するとき、基地局は、ターゲットにした手法で、同じタイプのMTCデバイスをスケジュールしており、これにより、DCI伝送領域における各MTCデバイスの情報検出能力を直接的に判定することができる。
【0071】
ステップ13では、情報検出能力および既定のリソース・マッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングし、ここで、ターゲット物理リソースは、MTCデバイスのDCIを搬送する。
【0072】
本開示では、ターゲット物理リソースは、MTCデバイスのDCIを搬送するために使用されるMPDCCHリソースである。
【0073】
DCI伝送領域におけるMTCデバイスの異なる情報検出能力に従って、基地局は、以下の2つのマッピング・モードを使用して、DCI伝送領域にMPDCCHリソースをマッピングすることができる。
【0074】
第1のマッピング・モードは、元のLTEシステムと一致しており、元のLTEシステムのデータ領域にMPDCCHリソースをマッピングするためのものであり、すなわち、サブフレームの最後の11個のOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域に、MPDCCHリソースをマッピングする。例えば、
図1の左側に示したブランク・セルに、MPDCCHリソースをマッピングする。
【0075】
第2のマッピング・モードは、サブフレームの有効領域にMPDCCHリソースをマッピングするためのものであり、ここで、有効領域は、CRS(セル参照信号)リソース以外のサブフレーム内の領域を指し、有効領域は、元のLTEシステムの最初の3つのOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域を含む。
図1に示したように、
図1の右側に示したブランク・セルにMPDCCHリソースをマッピングする。
【0076】
本開示では、基地局は、元のLTEシステムを参照しながらDCI伝送領域にCRSリソースをマッピングすることができ、
図1におけるCRSポート2/3およびCRSポート0/1の配置を参照されたい。
【0077】
MPDCCHリソース、すなわち、ターゲット物理リソースのマッピングについて、ステップ13の実装形態は、2つのケースを含むことができる。
【0078】
ケース1:DCI伝送領域における少なくとも1つのMTCデバイスによって、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチがサポートされない、すなわち、DCI伝送領域内に少なくとも1つの第1のMTCデバイスがある。
【0079】
この場合、基地局は、第1のマッピング・モードに従って、DCI伝送領域にMPDCCHリソースをマッピングする。
【0080】
例えば、DCI伝送領域が2つのPRBペアを含むと仮定すると、基地局は、
図4-1に示したように、第1のマッピング・モードに従って、サブフレームの最後の11個のOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域にMPDCCHリソースをマッピングする。
【0081】
ケース2:DCI伝送領域における全てのMTCデバイスによって、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチがサポートされる、すなわち、DCI伝送領域におけるMTCデバイスは、第2のMTCデバイスに全て属する。
【0082】
この場合、基地局は、以下の少なくとも2つのアプローチを使用して、DCI伝送領域にMPDCCHリソースをマッピングすることができる。
【0083】
アプローチ1:基地局は、どのマッピング・モードを使用して、DCI伝送領域にMPDCCHリソースをマッピングするべきかを自律的に判定する。
【0084】
図5を参照すると、
図5は、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する別の方法を示すフローチャートであり、ステップ13は、以下を含むことができる。
【0085】
ステップ1301では、ターゲット物理リソースのターゲット・リソース・マッピング・モードを決定し、リソース・マッピングを実施する。
【0086】
本開示の実施形態では、DCI伝送領域における全てのUEが第2のMTCデバイスに属すると基地局が判定したとき、基地局は、構成の柔軟性、スケジューリングの柔軟性、等などの要件に従って、第1のマッピング・モードを使用するべきか、第2のマッピング・モードを使用するべきかを判定することができる。また、ターゲット・リソース・マッピング・モードに従って、基地局は、DCI伝送領域にターゲット物理リソース、すなわち、MPDCCHリソースをマッピングする。
【0087】
ステップ1302では、ターゲット・リソース・マッピング・モードに従って、物理リソース構成情報を生成し、ここで、物理リソース構成情報は、ターゲット物理リソースのマッピング範囲をMTCデバイスに知らせる。
【0088】
本開示の実施形態では、基地局が、基地局自体が決定したターゲット・リソース・マッピング・モードに従って、DCI伝送領域にMPDCCHリソースをマッピングした後、基地局は、同様に、MPDCCHリソースのマッピング範囲をDCI伝送領域におけるMTCデバイスに知らせるように、ターゲット・リソース・マッピング・モードに従って、物理リソース構成情報を生成することができる。
【0089】
1つの実施形態では、物理リソース構成情報は、第1のマッピング・モードなどのターゲット・リソース・マッピング・モードを含むことができる。
【0090】
本開示の別の実施形態では、物理リソース構成情報は、最後の11個のOFDMシンボルなど、特定のMPDCCHリソースのマッピング範囲も含むことができる。
【0091】
ステップ1303では、上層シグナリングを通じてMTCデバイスに物理リソース構成情報を送る。
【0092】
本開示では、基地局は、各MTCデバイスが、DCIをブラインド検出するとき、ターゲット・サーチ領域を正確に探せるように、上層シグナリングを通じてDCI伝送領域における各MTCデバイスに物理リソース構成情報を送ることができる。
【0093】
上層シグナリングは、RRC(無線リソース制御:Radio Resource Control)シグナリング、およびMAC(媒体アクセス制御:Medium Access Control)CE(制御要素:Control Element)シグナリングを含むことができる。
【0094】
本開示の実施形態では、DCI伝送領域における各MTCデバイスが、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをサポートすると基地局が判定する上記のケース2について、基地局は、セルのダウンリンク・チャネル条件に基づいて、MPDCCHリソース・マッピングのためにどのリソース・マッピング・モードを使用するべきかを自律的に判定することができ、リソースの配置後、基地局は、MTCデバイスが、MTCデバイス自体に属するDCIをブラインド検出するとき、物理リソース構成情報に従って、ターゲット・サーチ領域を正確に探せるように、物理リソース構成情報を生成して、MTCデバイスに送ることができ、これにより、DCIの検出効率を改善する。
【0095】
アプローチ2:基地局は、CCE(制御チャネル要素)集約レベルに従って、どの既定のマッピング・モードを使用して、DCI伝送領域にMPDCCHリソースをマッピングするかを決定する。
【0096】
本開示では、MTCデバイスのDCIを搬送するために使用される基本要素もCCEであってもよく、各CCEは、既定の数のREG(リソース・エレメント・グループ:Resource Element Group)を含む。1つのPRBペアが、4つまでのCCEをサポートすることができ、1つのMTCデバイスのDCIベアラ・リソースが、DCI伝送領域全体にわたって散ばり、マッピングされる。例えば、UE1などのMTCデバイスのDCIを集中的にCCEにロードする場合、DCIは、2つのCCEを占めることができ、すなわち、UE1のために構成されたDCIは、2のCCE集約レベルを有する。MTCデバイスのDCIは、2つのCCEの集約レベルを有するが、UE1のDCIは、実際のリソースの配置の中で、DCI伝送領域全体に拡散されることになる。
【0097】
LTEシステムにおけるPDCCH伝送と同様に、MPDCCH伝送は、異なるチャネル品質に一致するように、異なるCCE集約レベルもサポートする。また、同じDCI伝送領域が、異なるカバレッジ拡張モードで異なるCCE集約レベルをサポートすることができる。上述のように、本開示では、基地局がMTCデバイスのために構成することができるDCI伝送領域は、2つのPRBペア、4つのPRBペア、および6つのPRBペアを含むことができる。MTCデバイスのために基地局によって構成されたDCI伝送領域が、6つのPRBペアであるとき、リソース利用効率を改善するために、6つのPRBペアは、2つのPRBペアのマッピング領域と4つのPRBペアのマッピング領域という2つのマッピング領域に分割することができる。異なるDCI伝送領域でサポートすることができるCCE集約レベルをテーブル1に示す。
【表1】
ここで、テーブル1における2つのPRBのセットは、6つのPRBペア領域に含まれる2つのPRBペアのマッピング領域を表し、同様に、テーブル1における4つのPRBのセットは、6つのPRBペア領域に含まれる4つのPRBペアのマッピング領域を表す。
【0098】
DCI伝送領域が6つのPRBペアであるときだけ、マッピング領域の概念を含むことができるということにここで留意されたい。
【0099】
基地局がDCI伝送領域に対してCCE集約レベルを構成するとき、基地局は、DCI伝送領域全体に対して1つのCCE集約レベルを構成することができ、または基地局は、伝送領域の大きさに応じて、DCI伝送領域の異なるマッピング領域に対して異なるCCE集約レベルを構成することができるということがわかる。
【0100】
基地局がDCI伝送領域全体に対して1つのCCE集約レベルを構成するケースについて、
図6を参照すると、
図6は、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する別の方法を示すフローチャートであり、ステップ13は、以下を含むことができる。
【0101】
ステップ1311では、DCI伝送領域のCCE集約レベルを判定する。
【0102】
本開示では、DCI伝送領域を判定した後、基地局は、ダウンリンク・チャネル条件に従って、DCI伝送領域に対応するCCE集約レベルを構成することができる。
【0103】
CCE集約レベルを構成するためのルールは、ダウンリンク・チャネル条件が良い場合、リソースが無駄にならないように、低い方のCCE集約レベルを構成することができ、ダウンリンク・チャネル条件が悪い場合、DCI伝送の信頼性を保証するように、高い方のCCE集約レベルを構成することができるということを含む。
【0104】
例示として、2つのPRBペアとしてのDCI伝送領域をまだ例とすると、現在のダウンリンク・チャネル条件が良いことを基地局が検出した場合、CCE集約レベルは、上記のテーブル1に示したように、2に構成することができる。逆に、現在のダウンリンク・チャネル条件が悪いことを基地局が検出した場合、CCE集約レベルは、8に構成することができ、8は、2つのPRBペアでサポートすることができるCCEの最大値である。
【0105】
ステップ1312では、CCE集約レベルが、DCI伝送領域によってサポートされるCCEの最大値より小さい場合、第1のマッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングする。
【0106】
DCI伝送領域に対して基地局によって構成されたCCE集約レベルをRcと表現すると仮定すると、本開示では、基地局がどのマッピング・モードを使用して、DCI伝送領域にMPDCCHリソースをマッピングするかを判定するために、DCI伝送領域によってサポートされるCCEの最大値とRcを比較することができる。
【0107】
Rcが、DCI伝送領域によってサポートされるCCEの最大値より小さい場合、第1のマッピング・モードを使用して、MPDCCHリソース・マッピングを実施する。そうでなければ、ステップ1313を実施する。
【0108】
ステップ1313では、CCE集約レベルが、DCI伝送領域によってサポートされるCCEの最大値に等しい場合、第2のマッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングする。
【0109】
同様に、Rcが、DCI伝送領域によってサポートされるCCEの最大値に等しい場合、第2のマッピング・モードを使用して、DCI伝送領域にMPDCCHリソースをマッピングする。
【0110】
例示として、基地局によって決定されたDCI伝送領域が2つのPRBペアであるとまだ仮定すると、上記で説明したように、本開示では、1つのPRBペアが、4つまでのCCEをサポートすることができ、2つのPRBペアでサポートできるCCEの最大値は8である。
【0111】
2つのPRBペアに対して基地局によって構成されたCCR集約レベルR
cが、8より小さい場合、例えば、R
cが、2または4に等しい場合、基地局は、
図4-1に示したように、第1のマッピング・モードに従って、2つのPRBペアにMPDCCHリソースをマッピングする。
【0112】
逆に、2つのPRBペアに対して基地局によって構成されたCCR集約レベルR
cが、8に等しい場合、基地局は、
図4-2に示したように、第2のマッピング・モードに従って、2つのPRBペアにMPDCCHリソースをマッピングする。基地局は、サブフレームの有効領域にMPDCCHリソースをマッピングすることになり、ここで、有効領域は、例えば、
図1の右側に示した各ブランク・セルに対応する時間/周波数領域といった、サブフレームの最初の3つのOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域を含む。
【0113】
同様に、上記の方法は、DCI伝送領域が4つのPRBペアであるケースに適用可能である。また、上記の方法は、
図4-3に示したように、DCI伝送領域が、6つのPRBペアであり、R
cが、24に等しいケースに適用可能である。
【0114】
DCI伝送領域の異なるマッピング領域に対して異なるCCE集約レベルを基地局が構成するケースについて、基地局は、各マッピング領域に対してMPDCCHリソース・マッピング・モードを決定することができる。
【0115】
図7を参照すると、
図7は、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する別の方法を示すフローチャートであり、ステップ13は、以下を含むことができる。
【0116】
ステップ1321では、現在のマッピング領域のCCE集約レベルを判定する。
【0117】
ステップ1322では、現在のマッピング領域のCCE集約レベルが、現在のマッピング領域によってサポートされるCCEの最大値より小さい場合、第1のマッピング・モードに従って、現在のマッピング領域にターゲット物理リソースをマッピングする。
【0118】
ステップ1323では、現在のマッピング領域のCCE集約レベルが、現在のマッピング領域によってサポートされるCCEの最大値に等しい場合、第2のマッピング・モードに従って、現在のマッピング領域にターゲット物理リソースをマッピングする。
【0119】
例示として、DCI伝送領域が6つのPRBペアであり、6つのPRBペアが、2つのPRBペアのマッピング領域と4つのPRBペアのマッピング領域に分割されるケースについて、上記の方法に従って基地局によって決定されたMPDCCHリソースの配置を示す概略図を、
図8-1から
図8-4で見ることができる。
【0120】
図8-1は、2つのPRBペアのマッピング領域のR
cが、8より小さく、4つのPRBペアのマッピング領域のR
cが、16に等しい応用シナリオに適用可能である。
【0121】
同様に、
図8-2は、2つのPRBペアのマッピング領域のR
cが、8に等しく、4つのPRBペアのマッピング領域のR
cが、16より小さい応用シナリオに適用可能である。
【0122】
図8-3は、2つのPRBペアのマッピング領域のR
cが、8より小さく、4つのPRBペアのマッピング領域のR
cが、16より小さい応用シナリオに適用可能である。
【0123】
図8-4は、2つのPRBペアのマッピング領域のR
cが、8に等しく、4つのPRBペアのマッピング領域のR
cが、16に等しい応用シナリオに適用可能である。
【0124】
本開示の実施形態では、同じDCI伝送領域において、異なるマッピング領域に対して、異なるMPDCCHリソース・マッピング・モードを使用することができる。このようにして、上層シグナリングを通じてターゲット物理リソースのマッピング・モードをUEに通知する必要はなく、リソース構成は、より柔軟になり、リソース利用効率を効果的に改善することができる。
【0125】
ステップ14では、DCI伝送領域にマッピングしたターゲット物理リソースを通じてMTCデバイスにDCIを伝送する。
【0126】
基地局がターゲット物理リソースをマッピングした後、DCIは、ターゲット物理リソースにロードすることができ、DCIは、MPDCCHを通じて各MTCデバイスに送ることができる。
【0127】
要約すれば、本開示によって提供されるMTC DCIを伝送する方法を使用すると、MTCデバイスのための物理ダウンリンク制御チャネル・リソースを基地局が独立して配置するとき、ターゲット・リソース領域、すなわち、元のLTEシステムの制御領域からの独自のDCIのサーチをMTCデバイスがサポートする場合、基地局は、MTCデバイスのDCIを搬送するためのターゲット物理リソースをターゲット・リソース領域にマッピングすることができ、このことにより、MPDCCHリソース・マッピングを強化し、システム・リソースを効果的に使用し、MTCデバイスのDCIの伝送効率を改善する。
【0128】
同様に、本開示は、MTC DCIを伝送する方法も提供し、この方法は、第2のMTCデバイス、すなわち、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをサポートするMTCデバイスに適用可能である。ターゲット・リソース領域は、元のLTEシステムの制御領域であり、
図1の左の図に示したように、サブフレームの最初の3つのOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域であってもよい。
【0129】
図9を参照すると、
図9は、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する方法を示すフローチャートであり、方法は、以下のステップを含むことができる。
【0130】
ステップ21では、基地局から制御リソース構成情報を受け取り、DCI伝送領域を判定する。
【0131】
上記のステップ11に対応して、MTCデバイスは、基地局によって送られた制御リソース構成情報を受け取り、基地局によってMTCデバイスを構成したDCIをサーチすることになる時間/周波数範囲を決定する。
【0132】
ステップ22では、既定の参照情報およびDCI伝送領域に従って、ターゲット・サーチ領域を決定し、ここで、既定の参照情報は、ブラインド検出CCE集約レベル、または基地局によって送られた物理リソース構成情報を含む。ターゲット・サーチ領域は、DCI伝送領域、またはDCI伝送領域のマッピング領域に属することができ、これは、具体例とともに後で詳細に説明する。
【0133】
本開示では、MTCデバイスが、基地局から物理リソース構成情報を受け取るかどうかに従って、ステップ22の実装形態は、以下の2つのケースを含むことができる。
【0134】
第1のケースでは、MTCデバイスは、基地局から物理リソース構成情報を受け取らず、MTCデバイスは、既定のブラインド検出CCE集約レベルに従って、ターゲット・サーチ領域を決定することができる。
【0135】
図10を参照すると、
図10は、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する別の方法を示すフローチャートであり、ステップ22は、以下を含むことができる。
【0136】
ステップ2211では、未検出領域のブラインド検出CCE集約レベルを判定し、ここで、未検出領域は、DCI伝送領域、またはDCI伝送領域のマッピング領域を含む。
【0137】
MTCデバイスがブラインド検出を実施するとき、MTCデバイスは、一般に、どのCCE集約レベルを使用して、DCI伝送領域から独自のDCIをサーチするのかを知らない。したがって、利用可能なCCE集約レベルを使用して、別々にサーチする。2つのPRBペアとしてのDCI伝送領域をまだ例とすると、MTCデバイスの既定のブラインド検出CCE集約レベルは、2、4、および8であることが可能である。
【0138】
ステップ2212では、ブラインド検出CCE集約レベルが、未検出領域によってサポートされるCCEの最大値に等しい場合、未検出領域全体のうちの有効領域をターゲット・サーチ領域として決定する。
【0139】
有効領域は、CRSリソースを除いた未検出領域全体のうちの1つの領域である。
【0140】
本開示では、未検出領域は、DCI伝送領域全体であってもよい。また、未検出領域は、DCI伝送領域におけるマッピング領域であってもよい。
【0141】
例示として、未検出領域が2つのPRBペアであるとまだ仮定し、UE1のブラインド検出CCE集約レベルの値が8である場合、UE1によって決定されたターゲット・サーチ領域を
図4-2に示す。
【0142】
DCI伝送領域が、2つのマッピング領域を含む6つのPRBペアである場合、2つのマッピング領域は、それぞれ、2つのPRBペアのマッピング領域および4つのPRBペアのマッピング領域である。未検出領域が、2つのPRBペアのマッピング領域である場合、CCE集約レベルの値を8として有するマッピング領域をサーチするとUE1が決定したとき、決定したターゲット・サーチ領域を
図8-2に示す。
【0143】
ステップ2213では、ブラインド検出CCE集約レベルが、未検出領域によってサポートされるCCEの最大値より小さい場合、ターゲット・リソース領域を除いた未検出領域をターゲット・サーチ領域として決定する。
【0144】
同様に、UE1のブラインド検出CCE集約レベルの値が2または4であり、未検出領域(すなわち、2つのPRBペア)によってサポートされるCCEの最大値(8)より小さい場合、UE1によって決定されたターゲット・サーチ領域を
図4-1に示す。
【0145】
未検出領域が、2つのPRBペアのマッピング領域であるケースについて、UE1のブラインド検出CCE集約レベルの値が2または4であり、未検出領域(すなわち、2つのPRBペアのマッピング領域)によってサポートされるCCEの最大値(8)より小さい場合、UE1によって決定されたターゲット・サーチ領域を
図8-1に示す。
【0146】
第2のケースでは、MTCデバイスは、基地局から物理リソース構成情報を受け取り、次に、MTCデバイスは、物理リソース構成情報に従って、ターゲット・サーチ領域を決定することができる。物理リソース構成情報は、MPDCCHリソースのマッピング範囲をMTCデバイスに知らせる。
【0147】
1つの実施形態では、物理リソース構成情報が、MPDCCHリソースのマッピング範囲を含む場合、MTCデバイスは、MPDCCHリソースのマッピング範囲をターゲット・サーチ領域として直接決定することができる。
【0148】
別の実施形態では、物理リソース構成情報は、DCI伝送領域の既定のマッピング・モードを含むことができる。
【0149】
図11を参照すると、
図11は、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する別の方法を示すフローチャートであり、ステップ22は、以下を含むことができる。
【0150】
ステップ2221では、物理リソース構成情報に従って、未検出領域の既定のリソース・マッピング・モードを決定し、ここで、未検出領域は、DCI伝送領域、またはDCI伝送領域のマッピング領域を含む。
【0151】
ステップ2222では、既定のリソース・マッピング・モードが、第1のマッピング・モードである場合、ターゲット・リソース領域を除いた未検出領域をターゲット・サーチ領域として決定し、ここで、第1のマッピング・モードは、元のLTEシステムのデータ領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成され、ターゲット物理リソースは、MTCデバイスのDCIを搬送する。
【0152】
ステップ2223では、既定のリソース・マッピング・モードが、第2のマッピング・モードである場合、未検出領域全体のうちの有効領域をターゲット・サーチ領域として決定し、ここで、有効領域は、CRSリソースを除いた未検出領域全体のうちの1つの領域であり、第2のマッピング・モードは、サブフレームの有効領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成され、サブフレームの有効領域は、サブフレーム内のCRSリソースを除いた時間/周波数領域である。
【0153】
ステップ23では、既定のブラインド検出CCE集約レベルに従って、ターゲット・サーチ領域からターゲットDCIを検出する。
【0154】
上記のテーブル1に示したように、ターゲット・サーチ領域を決定した後、MTCデバイスは、利用可能なブラインド検出CCE集約レベルに従って、ターゲット・サーチ領域から独自のDCI、すなわち、ターゲットDCIを検出する。
【0155】
図3に示した実施形態に対応して、
図12を参照すると、
図12は、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送する別の方法を示すフローチャートであり、ステップ22の前に、方法は、以下をさらに含むことができる。
【0156】
ステップ20では、基地局にデバイス能力情報をレポートし、ここで、デバイス能力情報は、ターゲット・リソース領域からDCIをサーチする能力をMTCデバイスが有しているかどうかを示す。
【0157】
同様に、デバイス能力情報を取得した後、基地局は、デバイス能力情報に従って、MTC DCIを搬送するためのターゲット物理リソースを既定のDCI伝送領域にマッピングすることができる。
【0158】
前述の方法の実施形態について、簡単にするために、これらの全てをアクションの一連の組合せとして説明するが、いくつかのステップは、本開示に従って、他の順序で、または同時に実施することができるので、説明した一連のアクションによって本開示が限定されないことを当業者は理解されたい。
【0159】
第2に、当業者は、本説明で説明した実施形態が任意選択の実施形態に全て属すること、ならびに、含まれる動作およびモジュールが、本開示では必ずしも必要ではないということも理解されたい。
【0160】
アプリケーション機能を実装するための前述の方法の実施形態に対応して、本開示は、アプリケーション機能および対応する端末を実装するための装置の実施形態をさらに提供する。
【0161】
図13を参照すると、
図13は、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための装置を示すブロック図であり、装置は、基地局にセットすることができ、装置は、以下を含むことができる。
【0162】
伝送領域判定モジュール31は、MTCデバイスのために構成されたDCI伝送領域を判定し、制御リソース構成情報を生成して、MTCデバイスに送るように構成される。
【0163】
能力判定モジュール32は、DCI伝送領域におけるMTCデバイスの情報検出能力を判定するように構成され、ここで、情報検出能力は、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートするかどうかを示し、ターゲット・リソース領域は、元のLTEシステムの制御領域である。本開示の装置の実施形態では、制御領域は、サブフレームの最初の3つのOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域を含むことができる。
【0164】
リソース・マッピング・モジュール33は、情報検出能力および既定のリソース・マッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成され、ここで、ターゲット物理リソースは、MTCデバイスのDCIを搬送する。
【0165】
本開示では、既定のリソース・マッピング・モードは、
元のLTEシステムのデータ領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第1のマッピング・モード、および/または
サブフレームの有効領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第2のマッピング・モードであって、サブフレームの有効領域が、サブフレーム内のセル参照信号リソースを除いた時間/周波数領域である、第2のマッピング・モード
を含むことができる。データ領域は、サブフレームの最後の11個のOFDMシンボルに対応する時間/周波数領域を含むことができる。
【0166】
情報伝送モジュール34は、DCI伝送領域にマッピングしたターゲット物理リソースを通じてMTCデバイスにDCIを伝送するように構成される。
【0167】
図14を参照すると、
図14は、
図13に示した装置の実施形態に基づく、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図であり、能力判定モジュール32は、
各MTCデバイスによってレポートされたデバイス能力情報を取得するように構成された能力情報取得サブモジュール321と、
デバイス能力情報に従って、MTCデバイスの情報検出能力を判定するように構成された能力判定サブモジュール322と
を含むことができる。
【0168】
本開示の装置の実施形態では、能力情報取得サブモジュール321によって取得したデバイス能力情報は、情報検出能力を示すための既定の指示値を含むことができる。
【0169】
図15を参照すると、
図15は、
図14に示した装置の実施形態に基づく、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図であり、能力判定サブモジュール322は、
既定の指示値が第1の指示値である場合、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートすると判定するように構成された第1の能力判定ユニット3221と、
既定の指示値が第2の指示値である場合、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートしないと判定するように構成された第2の能力判定ユニット3222と
を含むことができる。
【0170】
本開示の装置の実施形態では、リソース・マッピング・モジュール33は、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートしない場合、第1のマッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成することができる。
【0171】
図16を参照すると、
図16は、
図13に示した装置の実施形態に基づく、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図であり、リソース・マッピング・モジュール33は、
ターゲット物理リソースのターゲット・リソース・マッピング・モードを決定し、リソース・マッピングを実施するように構成されたマッピング・モード決定サブモジュール3301であって、ターゲット・リソース・マッピング・モードが、第1のマッピング・モードまたは第2のマッピング・モードである、マッピング・モード決定サブモジュール3301と、
ターゲット・リソース・マッピング・モードに従って、物理リソース構成情報を生成するように構成された構成情報生成サブモジュール3302であって、物理リソース構成情報が、ターゲット物理リソースのマッピング範囲をMTCデバイスに知らせる、構成情報生成サブモジュール3302と、
上層シグナリングを通じてMTCデバイスに物理リソース構成情報を送るように構成された構成情報送付サブモジュール3303と
を含むことができる。
【0172】
本開示の別の装置の実施形態では、リソース・マッピング・モジュール33は、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートする場合、CCE集約レベルに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成することができる。
【0173】
図17を参照すると、
図17は、
図13に示した装置の実施形態に基づく、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図であり、リソース・マッピング・モジュール33は、
DCI伝送領域のCCE集約レベルを判定するように構成された第1のCCE集約レベル判定サブモジュール3311と、
CCE集約レベルが、DCI伝送領域によってサポートされるCCEの最大値より小さい場合、第1のマッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第1のリソース・マッピング・サブモジュール3312と、
CCE集約レベルが、DCI伝送領域によってサポートされるCCEの最大値に等しい場合、第2のマッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第2のリソース・マッピング・サブモジュール3313と
を含むことができる。
【0174】
本開示の別の装置の実施形態では、伝送領域判定モジュール31によって判定したDCI伝送領域は、異なる大きさのマッピング領域を含むことができる。
【0175】
同様に、
図18を参照すると、
図18は、
図13に示した装置の実施形態に基づく、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図であり、リソース・マッピング・モジュール33は、
現在のマッピング領域のCCE集約レベルを判定するように構成された第2のCCE集約レベル判定サブモジュール3321と、
現在のマッピング領域のCCE集約レベルが、現在のマッピング領域によってサポートされるCCEの最大値より小さい場合、第1のマッピング・モードに従って、現在のマッピング領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第3のリソース・マッピング・サブモジュール3322と、
現在のマッピング領域のCCE集約レベルが、現在のマッピング領域によってサポートされるCCEの最大値に等しい場合、第2のマッピング・モードに従って、現在のマッピング領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成された第4のリソース・マッピング・サブモジュール3323と
を含むことができる。
【0176】
同様に、本開示は、MTC DCIを伝送するための装置も提供し、装置は、MTCデバイスにセットすることができる。MTCデバイスは、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをサポートし、ターゲット・リソース領域は、元のLTEシステムの制御領域である。
【0177】
図19を参照すると、
図19は、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための装置を示すブロック図であり、装置は、以下を含むことができる。
【0178】
伝送領域判定モジュール41は、基地局から制御リソース構成情報を取得し、DCI伝送領域を判定するように構成される。
【0179】
サーチ領域決定モジュール42は、既定の参照情報およびDCI伝送領域に従って、ターゲット・サーチ領域を決定するように構成され、ここで、既定の参照情報は、ブラインド検出CCE集約レベル、または基地局によって送られた物理リソース構成情報を含む。
【0180】
DCI検出モジュール43は、既定のブラインド検出CCE集約レベルに従って、ターゲット・サーチ領域からターゲットDCIを検出するように構成される。
【0181】
本開示の装置の実施形態では、既定の参照情報が、ブラインド検出CCE集約レベルを含む場合、
図20を参照すると、
図20は、
図19に示した装置の実施形態に基づく、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図であり、サーチ領域決定モジュール42は、
未検出領域のブラインド検出CCE集約レベルを判定するように構成されたCCE集約レベル判定サブモジュール4211であって、未検出領域が、DCI伝送領域、またはDCI伝送領域のマッピング領域を含む、CCE集約レベル判定サブモジュール4211と、
ブラインド検出CCE集約レベルが、未検出領域によってサポートされるCCEの最大値に等しい場合、未検出領域全体のうちの有効領域をターゲット・サーチ領域として決定するように構成された第1のサーチ領域決定サブモジュール4212であって、有効領域が、CRSリソースを除いた未検出領域全体のうちの1つの領域である、第1のサーチ領域決定サブモジュール4212と、
ブラインド検出CCE集約レベルが、未検出領域によってサポートされるCCEの最大値より小さい場合、ターゲット・リソース領域を除いた未検出領域をターゲット・サーチ領域として決定するように構成された第2のサーチ領域決定サブモジュール4213と
を含むことができる。
【0182】
本開示の装置の実施形態では、既定の参照情報が、基地局によって送られた物理リソース構成情報を含む場合、
図21を参照すると、
図21は、
図19に示した装置の実施形態に基づく、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図であり、サーチ領域決定モジュール42は、
物理リソース構成情報に従って、未検出領域の既定のリソース・マッピング・モードを決定するように構成されたリソース・マッピング・モード決定サブモジュール4221であって、未検出領域が、DCI伝送領域、またはDCI伝送領域のマッピング領域を含む、リソース・マッピング・モード決定サブモジュール4221と、
既定のリソース・マッピング・モードが、第1のマッピング・モードである場合、ターゲット・リソース領域を除いた未検出領域をターゲット・サーチ領域として決定するように構成された第3のサーチ領域決定サブモジュール4222と、
既定のリソース・マッピング・モードが、第2のマッピング・モードである場合、未検出領域全体のうちの有効領域をターゲット・サーチ領域として決定するように構成された第4のサーチ領域決定サブモジュール4223であって、有効領域が、CRSリソースを除いた未検出領域のうちの1つの領域である、第4のサーチ領域決定サブモジュール4223と
を含むことができる。
【0183】
第1のマッピング・モードは、元のLTEシステムのデータ領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成され、ターゲット物理リソースは、MTCデバイスのDCIを搬送する。
【0184】
第2のマッピング・モードは、サブフレームの有効領域にターゲット物理リソースをマッピングするように構成され、サブフレームの有効領域は、サブフレーム内のCRSリソースを除いた時間/周波数領域である。
【0185】
図22を参照すると、
図22は、
図19に示した装置の実施形態に基づく、1つの実施形態によるMTC DCIを伝送するための別の装置を示すブロック図であり、装置は、
基地局にデバイス能力情報をレポートするように構成されたデバイス能力レポート・モジュール40であって、基地局が、デバイス能力情報に従って、MTC DCIを搬送するためのターゲット物理リソースを既定のDCI伝送領域にマッピングするように、デバイス能力情報が、ターゲット・リソース領域からDCIをサーチする能力をMTCデバイスが有しているかどうかを示す、デバイス能力レポート・モジュール40
をさらに含むことができる。
【0186】
装置の例は、方法の例に実質的に対応するので、関連部分について、方法の例の説明の一部を参照することができる。上記で説明した装置の例は、例証的なものにすぎず、ここで、別個のメンバとして説明したユニットは、物理的に分離していても、していなくてもよく、ユニットとして表示したメンバは、物理的なユニットであっても、そうでなくてもよく、例えば、1つの場所にあってもよく、または複数のネットワーク・ユニットに分散されてもよい。実際の要件に従って、モジュールの一部または全てを選択して、例における解決策の目的を実現することができる。当業者は、創造的な作業を行うことなく、これらを理解し、実行することができる。
【0187】
同様に、一方で基地局を提供し、基地局は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと
を含み、
プロセッサは、
MTCデバイスのために構成されたDCI伝送領域を判定することと、制御リソース構成情報を生成して、MTCデバイスに送ることと、
DCI伝送領域におけるMTCデバイスの情報検出能力を判定することであって、情報検出能力が、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートするかどうかを示し、ターゲット・リソース領域が、元のLTEシステムの制御領域である、判定することと、
情報検出能力および既定のリソース・マッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすることであって、ターゲット物理リソースが、MTCデバイスのDCIを搬送する、マッピングすることと、
DCI伝送領域にマッピングしたターゲット物理リソースを通じてMTCデバイスにDCIを伝送することと
を行うように構成される。
その一方で、ユーザ機器を提供し、ユーザ機器は、MTCデバイスに属し、MTCデバイスは、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをサポートし、ターゲット・リソース領域は、元のLTEシステムの制御領域であり、ユーザ機器は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと
を含み、
プロセッサは、
基地局から制御リソース構成情報を取得することと、DCI伝送領域を判定することと、
既定の参照情報およびDCI伝送領域に従って、ターゲット・サーチ領域を決定することであって、既定の参照情報が、ブラインド検出CCE集約レベル、または基地局によって送られた物理リソース構成情報を含む、決定することと、
既定のブラインド検出CCE集約レベルに従って、ターゲット・サーチ領域からターゲットDCIを検出することと
を行うように構成される。
【0188】
図23に示したように、
図23は、1つの実施形態による基地局2300の概略構造図である。
図23を参照すると、基地局2300は、処理構成要素2322、ワイヤレス送受信構成要素2324、アンテナ構成要素2326、および、ワイヤレス・インターフェースに固有の信号処理構成要素を含む。処理構成要素2322は、1つまたは複数のプロセッサをさらに含むことができる。
【0189】
処理構成要素2322におけるプロセッサのうちの1つは、
MTCデバイスのために構成されたDCI伝送領域を判定することと、制御リソース構成情報を生成して、MTCデバイスに送ることと、
DCI伝送領域におけるMTCデバイスの情報検出能力を判定することであって、情報検出能力が、ターゲット・リソース領域からのDCIのサーチをMTCデバイスがサポートするかどうかを示し、ターゲット・リソース領域が、元のLTEシステムの制御領域である、判定することと、
情報検出能力および既定のリソース・マッピング・モードに従って、DCI伝送領域にターゲット物理リソースをマッピングすることであって、ターゲット物理リソースが、MTCデバイスのDCIを搬送する、マッピングすることと、
DCI伝送領域にマッピングしたターゲット物理リソースを通じてMTCデバイスにDCIを伝送することと
を行うように構成することができる。
【0190】
実施形態では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供し、記憶媒体は、コンピュータ命令を含み、記憶する。コンピュータ命令は、基地局2300の処理構成要素2322によって実行し、
図1から
図8-4のいずれかで説明したような、MTC DCIを伝送する方法を完了させることができる。例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ROM、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー・ディスク、および光学データ・ストレージ・デバイスであってもよい。
【0191】
図24は、1つの実施形態によるユーザ機器2400の概略構造図である。例えば、ユーザ機器2400は、MTCサービスをサポートする端末であってもよく、特に、携帯電話、コンピュータ、デジタル・ブロードキャスティング端末、メッセージ送受信デバイス、ゲーム機、タブレット・デバイス、医療デバイス、フィットネス・デバイス、パーソナル・デジタル・アシスタント、スマート計器、共有自転車等などのスマート車両、スマート・ウォッチ、スマート・グラス、スマート・バンド、スマート・ランニング・シューズ等などのウェアラブル・デバイスであってもよい。
【0192】
図24を参照すると、ユーザ機器2400は、処理構成要素2402、メモリ2404、電源構成要素2406、マルチメディア構成要素2408、オーディオ構成要素2410、入出力(I/O)インターフェース2412、センサ構成要素2414、および通信構成要素2416といった構成要素の1つまたは複数を含むことができる。
【0193】
処理構成要素2402は、表示、通話、データ通信、カメラ動作、および記録動作と関連付けられた動作などの、ユーザ機器2400の全体的な動作を全体的に制御する。処理構成要素2402は、命令を実行して、上記の方法のステップの全てまたは一部を完了させるために、1つまたは複数のプロセッサ2420を含むことができる。さらに、処理構成要素2402は、処理構成要素2402と他の構成要素との間の対話を容易にする1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理構成要素2402は、マルチメディア構成要素2408と処理構成要素2402との間の対話を容易にするためのマルチメディア・モジュールを含むことができる。
【0194】
メモリ2404は、ユーザ機器2400の動作をサポートするための様々なタイプのデータを記憶するためのものである。このようなデータの例は、ユーザ機器2400上で動作する任意のアプリケーションまたは方法のための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ、などを含む。メモリ2404は、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル・リード・オンリ・メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル・リード・オンリ・メモリ(EPROM)、プログラマブル・リード・オンリ・メモリ(PROM)、リード・オンリ・メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュ・メモリ、磁気もしくはコンパクト・ディスクなどの、揮発性もしくは不揮発性ストレージデバイスのいずれかのタイプ、またはこれらの組合せによって実装することができる。
【0195】
電源構成要素2406は、ユーザ機器2400の種々の構成要素に電力を供給する。電源構成要素2406は、電力管理システム、1つまたは複数の電源、ならびに、ユーザ機器2400への電力の生成、管理、および分散と関連付けられた他の構成要素を含むことができる。
【0196】
マルチメディア構成要素2408は、ユーザ機器2400とユーザとの間の出力インターフェースを提供する画面を含む。いくつかの例では、画面は、液晶ディスプレイ(LCD)およびタッチ・パネル(TP:Touch Panel)を含むことができる。画面がTPを含む場合、画面は、ユーザから入力信号を受け取るためのタッチ・スクリーンとして実装することができる。TPは、TP上のタッチ、スワイプ、およびジェスチャを検知するための1つまたは複数のタッチ・センサを含むことができる。タッチ・センサは、タッチまたはスワイプの境界を検知するだけでなく、タッチまたはスワイプと関連付けられた継続時間および圧力を検知することもできる。いくつかの例では、マルチメディア構成要素2408は、フロント・カメラおよび/またはリア・カメラを含むことができる。フロント・カメラおよび/またはリア・カメラは、機器2400が、写真モードまたはビデオ・モードなどの動作モードのときに、外部のマルチメディア・データを受け取ることができる。フロント・カメラとリア・カメラのそれぞれは、固定式光学レンズ・システムであるか、または、焦点距離および光学ズーム能力を有することもできる。
【0197】
オーディオ構成要素2410は、オーディオ信号を出力および/または入力するためのものである。例えば、オーディオ構成要素2410は、マイクロフォン(MIC:microphone)を含む。ユーザ機器2400が、通話モード、録音モード、および音声認識モードなどの動作モードのとき、MICは、外部のオーディオ信号を受け取ることになる。受け取ったオーディオ信号は、メモリ2404にさらに記憶するか、または、通信構成要素2416を介して送ることができる。いくつかの例では、オーディオ構成要素2410は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに含む。
【0198】
I/Oインターフェース2412は、処理構成要素2402と周辺インターフェース・モジュールとの間のインターフェースを提供することができる。上記の周辺インターフェース・モジュールは、キーボード、クリック・ホイール、ボタンなどを含むことができる。これらのボタンは、ホーム・ボタン、ボリューム・ボタン、スタート・ボタン、およびロック・ボタンを含むことができるがこれらに限定されない。
【0199】
センサ構成要素2414は、ユーザ機器2400についての様々な態様の状態評価を提供するための1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサ構成要素2414は、機器2400のオン/オフ状態、および構成要素の相対位置を検出することができ、例えば、構成要素は、ユーザ機器2400のディスプレイおよびキーパッドである。また、センサ構成要素2414は、ユーザ機器2400またはユーザ機器2400の構成要素の位置の変化、ユーザとユーザ機器2400との間の接触の有無、ユーザ機器2400の方向または加速/減速、およびユーザ機器2400の温度の変化を検出することができる。センサ構成要素2414は、物理的な接触が何もない状態で、近くの物体の存在を検出するための近接センサを含むことができる。センサ構成要素2414は、画像アプリケーションで使用される相補型金属酸化膜半導体(CMOS)または電荷結合素子(CCD)画像センサなどの光センサをさらに含むことができる。いくつかの例では、センサ構成要素2414は、加速度センサ、ジャイロスコープ・センサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサをさらに含むことができる。
【0200】
通信構成要素2416は、ユーザ機器2400と他のデバイスとの間の有線またはワイヤレス通信を容易にするためのものである。ユーザ機器2400は、Wi-Fi、2G、3G、4G LTE、5G NR、またはその組合せなどの通信規格に基づくワイヤレス・ネットワークにアクセスすることができる。1つの例では、通信構成要素2416は、ブロードキャスト・チャネルを介して、外部のブロードキャスト管理システムからブロードキャスト信号、またはブロードキャスト関連情報を受け取る。1つの例では、通信構成要素2416は、短距離通信を容易にするための近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線自動識別(RFID)技術、赤外線通信協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、Bluetooth(R)(BT)技術、および他の技術に基づいて実装することができる。
【0201】
1つの例では、ユーザ機器2400は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または、上記の方法を実施するための他の電子構成要素で実装することができる。
【0202】
1つの例では、命令を含むメモリ2404など、命令を含む非一時的マシン可読記憶媒体を提供する。命令は、
図9から
図12のいずれかで説明したような、MTC DCIを伝送する方法を完了させるために、ユーザ機器2400のプロセッサ2420で実行することができる。例えば、非一時的マシン可読記憶媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー・ディスク、光学データ・ストレージ・デバイス、などであってもよい。
【0203】
本開示の他の実装形態は、本明細書の検討、および本明細書における本開示の実践から、当業者には明らかであろう。本開示は、本開示の一般的な原理に従い、本開示では開示されない関連技術における共通知識または従来の技術的手段を含む本開示の任意の変形物、用途、修正、または適合をカバーすることを意図する。本明細書および例は、例示的なものにすぎないものとみなされ、本開示の本当の範囲および精神は、以下の請求の範囲で示す。
【0204】
本開示は、上記で説明し、添付の図面に示した厳密な構造に限定されないということ、ならびに、本開示の範囲から逸脱することなく様々な修正および変更を行うことができるということが理解されよう。本開示の範囲は、添付の請求の範囲によってのみ限定される。