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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-02
(45)【発行日】2023-03-10
(54)【発明の名称】アンテナ取付け構造物
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/12 20060101AFI20230303BHJP
【FI】
H01Q1/12 C
H01Q1/12 E
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021500738
(86)(22)【出願日】2019-07-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-11
(86)【国際出願番号】 KR2019008539
(87)【国際公開番号】W WO2020013621
(87)【国際公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-01-08
(31)【優先権主張番号】10-2018-0080544
(32)【優先日】2018-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0082564
(32)【優先日】2019-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516083818
【氏名又は名称】ケイエムダブリュ インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】KMW INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】弁理士法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヨン ヘ ハン
(72)【発明者】
【氏名】ソン-マン カン
(72)【発明者】
【氏名】イン ホ キム
【審査官】鈴木 肇
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-374110(JP,A)
【文献】特開2013-090054(JP,A)
【文献】特開昭58-129805(JP,A)
【文献】特開2003-069322(JP,A)
【文献】特開平07-307606(JP,A)
【文献】特開2003-008316(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0312943(US,A1)
【文献】特開平10-047965(JP,A)
【文献】実開昭61-026305(JP,U)
【文献】実開平06-019306(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第105406194(CN,A)
【文献】特開平11-346109(JP,A)
【文献】特開平08-032329(JP,A)
【文献】特開2003-264409(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/00-25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
柵取付け部と、
前記柵取付け部の一端に垂直につながる柵密着部と、
前記柵取付け部の他端に垂直につながれ、前記柵密着部と平行な方向に配置され、柵壁の内側面に第1の接続手段を介して接続固定するように構成した取付け延長部と、
前記柵密着部に隣接して配置され、アンテナが結合するよう構成したアンテナ結合部と、
前記アンテナの上端部に一端がつながり、前記柵取付け部または前記取付け延長部に他端がつながる角度調整ワイヤと、
前記角度調整ワイヤの長さの調整を介して前記アンテナの傾斜度を調整するように構成した角度調整部とを含むアンテナ取付け構造物であって、
前記角度調整部は、前記角度調整ワイヤのうち、前記アンテナの上端部につながる第1のワイヤに一端がつながれ、前記アンテナ取付け構造物につながる第2のワイヤに他端がつながるターンバックルであることを特徴とするアンテナ取付け構造物。
【請求項2】
柵取付け部と、
前記柵取付け部の一端に垂直につながる柵密着部と、
前記柵取付け部の他端に垂直につながれ、前記柵密着部と平行な方向に配置され、柵壁の内側面に第1の接続手段を介して接続固定するように構成した取付け延長部と、
前記柵密着部に隣接して配置され、アンテナが結合するよう構成したアンテナ結合部と、
前記アンテナの上端部に一端がつながり、前記柵取付け部または前記取付け延長部に他端がつながる角度調整ワイヤと、
前記角度調整ワイヤの長さの調整を介して前記アンテナの傾斜度を調整するように構成した角度調整部とを含み、
前記角度調整部は、前記アンテナの上端部に一端がつながれ、前記角度調整ワイヤの他端領域が巻き取られるように構成した第1の巻取ローラであることを特徴とするアンテナ取付け構造物。
【請求項3】
柵取付け部と、
前記柵取付け部の一端に垂直につながる柵密着部と、
前記柵取付け部の他端に垂直につながれ、前記柵密着部と平行な方向に配置され、柵壁の内側面に第1の接続手段を介して接続固定するように構成した取付け延長部と、
前記柵密着部に隣接して配置され、アンテナが結合するよう構成したアンテナ結合部と、
前記アンテナの上端部に一端がつながり、前記柵取付け部または前記取付け延長部に他端がつながる角度調整ワイヤと、
前記角度調整ワイヤの長さの調整を介して前記アンテナの傾斜度を調整するように構成した角度調整部とを含み、
前記角度調整部は、
前記アンテナの上端部に一端がつながれ、前記角度調整ワイヤの他端領域が巻き取られるように構成した第2の巻取ローラと、
前記第2の巻取ローラにつながったウォームギアと、
前記ウォームギアと噛合するウォームとを含むことを特徴とするアンテナ取付け構造物。
【請求項4】
前記柵取付け部は、前記柵密着部につながる密着部接続体及び前記取付け延長部につながる延長部接続体を含み、
前記密着部接続体は、前記延長部接続体に前記密着部接続体の一領域が挿入され、前記密着部接続体の挿入程度に応じて前記柵取付け部の長さを調整することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のアンテナ取付け構造物。
【請求項5】
前記第1の接続手段の長さ調整または前記柵壁内側面に対する固定状態を変更することで、柵壁の内側面と前記取付け延長部との間の距離を調整することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のアンテナ取付け構造物。
【請求項6】
前記取付け延長部は、
さらに前記柵取付け部に垂直につながる垂直延長部と、
前記垂直延長部に垂直に結合し、前記第1の接続手段によって前記柵壁の内側面に固定される第1の補助延長部とを含むことを特徴とする請求項5に記載のアンテナ取付け構造物。
【請求項7】
前記柵壁は地面に垂直な第1の領域及び前記第1の領域の端部に垂直であり、前記地面に水平な第2の領域を含む「く」字状であって、
さらに前記取付け延長部は、前記柵壁の前記第2の領域の下面に、第2の接続手段を介して接続固定されるように構成した第2の補助延長部を含むことを特徴とする請求項5に記載のアンテナ取付け構造物。
【請求項8】
前記アンテナ結合部は、
下部結合体、及び、
前記下部結合体の上部領域に結合した上部結合体を含み、
前記下部結合体上に前記下部結合体の回転配置状態を調整するように前記下部結合体の外周面に沿って配置した1つ以上の第1のローテティング結合ホールを形成したことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のアンテナ取付け構造物。
【請求項9】
前記上部結合体のうち、前記下部結合体に連結された領域には、前記アンテナの傾斜状態を調整するように構成した第2のローテティング結合ホールが形成されたことを特徴とする請求項8に記載のアンテナ取付け構造物。
【請求項10】
さらに前記角度調整ワイヤを取付けるように構成したワイヤ取付け部を含むことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のアンテナ取付け構造物。
【請求項11】
前記アンテナは、前記柵密着部に平行な方向に延びるように配置することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のアンテナ取付け構造物。
【請求項12】
さらに前記柵取付け部の下部に配置する取付けパネルを含む請求項1~3のいずれかに記載のアンテナ取付け構造物。
【請求項13】
請求項1のアンテナ取付け構造物が複数つながる接続構造物であって、隣接するそれぞれのアンテナ取付け構造物の前記柵取付け部につながれ、複数のアンテナ取付け構造物を固定する構造物接続体を含む接続構造物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、アンテナ取付け構造物に関する。
【背景技術】
【0002】
この部分に記述した内容は、単に本開示に関する背景情報を提供するに留まり、従来の技術を構成するものではない。
【0003】
無線通信用のアンテナは、長い送受信距離を確保するために、周辺が開放された高い位置に設けるのが一般的である。これにより、アンテナは電柱、鉄塔、及び建物の屋上に主に設けられ、都心地域では、建物の屋上に設ける場合が多い。
【0004】
一方、アンテナを建物の屋上に設ける場合は、アンテナを直立支持するためのポールを屋上に最初に設けられた後、ポール上にアンテナを固定及び設置する方式が主に用いられる。
【0005】
この場合、ポールは建物の屋上の地面面にアンカーなどを利用して固定する、もしくは別の重量物に固定するのが一般的である。
【0006】
ただし、ポールを建物の屋上の地面面に固定する場合、建物の屋上の地面面にかなり大きなサイズでポールを挿入するための打孔を施さなければならず、建物の損傷を伴うことになる。
【0007】
一方、重量物を利用してポールを支持する場合、風が強い日には、ポール及び重量物が風によって倒れる状況が発生し得る。これにより、安全事故が発生したら、倒れたポール及び重量物を再び立て直す作業が煩わしい。
【0008】
また、重量物上にポールを設ける場合は、重量物を建物の屋上まで移動させるために、別途のはしご車を利用しなければならないなど、設置の過程で困難さも伴う。
【0009】
一方、多数のアンテナを多数のポールを用いて建物の屋上に審美的要素を考慮せずに設ける場合、建物の外観を阻害する原因にもなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明は、建物への損傷を最小化しながら、アンテナが安定的に支持されるアンテナ取付け構造物を提供することに主な目的がある。
【0011】
また、本発明は、アンテナの設置状態を容易に調整できるアンテナ取付け構造物を提供することに主な目的がある。
【0012】
また、本発明は、都心の美観及び建物の毀損を防止しながらも、アンテナ本来の機能を忠実に実行できるようにするアンテナ取付け構造物を提供することに主な目的がある。
【0013】
また、本発明は、複数のアンテナ取付け構造物が審美的な利点を有しながらも安定的に設置された構造物接続体を提供することに主な目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一実施例によると、柵取付け部と、前記柵取付け部の一端に垂直につながる柵密着部と、前記柵取付け部の他端に垂直につながれ、前記柵密着部と平行な方向に配置されて柵壁の内側面に第1の接続手段を介して接続固定するように構成した取付け延長部、及び、前記柵密着部に隣接して配置され、アンテナが結合するように構成したアンテナ結合部と、を含むことを特徴とするアンテナ取付け構造物を提供する。
【0015】
また、前記アンテナの上端部に一端がつながる角度調整ワイヤ、及び、前記角度調整ワイヤの長さ調整を通じて前記アンテナの傾斜度を調整するように構成した角度調整部をさらに含むアンテナ取付け構造物を提供する。
【0016】
また、前記角度調整部は、前記角度調整ワイヤのうち、前記アンテナの上端部につながる第1のワイヤに一端がつながれ、前記アンテナ取付け構造物につながる第2のワイヤに他端がつながるターンバックルであることを特徴とするアンテナ取付け構造物を提供する。
【0017】
また、前記角度調整部は、前記アンテナの上端部に一端がつながる前記角度調整ワイヤの他端領域が巻き取られるように構成した第1の巻取ローラであることを特徴とするアンテナ取付け構造物を提供する。
【0018】
また、前記角度調整部は、前記アンテナの上端部に一端がつながる前記角度調整ワイヤの他端領域が巻き取られるように構成した第2の巻取りローラー、前記第2の巻取ローラにつながるウォームギア、及び、前記ウォームギアと噛合するウォームを含むことを特徴とするアンテナ取付け構造物を提供する。
【0019】
また、前記柵取付け部は、前記柵密着部につながる密着部接続体、及び、前記取付け延長部につながる延長部接続体を含み、前記密着部接続体は、前記延長部接続体に1つの領域が挿入され、前記密着部接続体の挿入程度に応じて前記柵取付け部の長さを調整することを特徴とするアンテナ取付け構造物を提供する。
【0020】
また、前記第1の接続手段の長さ調整又は前記柵壁内側面に対する固定状態を変更することにより、柵壁の内側面と前記取付け延長部との間の距離を調整することを特徴とするアンテナ取付け構造物を提供する。
【0021】
また、前記取付け延長部は、前記柵取付け部に垂直につながる垂直延長部と、前記垂直延長部に垂直に結合し、前記第1の接続手段によって両端部を固定する第1の補助延長部をさらに含むことを特徴とするアンテナ取付け構造物を提供する。
【0022】
また、前記柵壁は地面に垂直な第1の領域及び前記第1の領域の端部に垂直であり、前記地面に水平な第2の領域を含む「く」字状であって、前記取付け延長部は、前記柵壁の前記第2の領域の下面に第2の接続手段を介して接続固定するように構成した第2の補助延長部をさらに含むことを特徴とするアンテナ取付け構造物を提供する。
【0023】
また、前記アンテナ結合部は下部結合体、及び、前記下部結合体の上部領域に結合した上部結合体を含み、前記下部結合体上には前記下部結合体の回転配置状態を調整するように前記下部結合体の外周面に沿って配置した1つ以上の第1のローテティング結合ホールを形成したことを特徴とするアンテナ取付け構造物を提供する。
【0024】
また、前記上部結合体のうち、前記下部結合体につながる領域には、前記アンテナの傾斜状態を調整するように構成した第2のローテティング結合ホールを形成したことを特徴とするアンテナ取付け構造物を提供する。
【0025】
また、前記角度調整ワイヤを取付けるように構成したワイヤ取付け部をさらに含むことを特徴とするアンテナ取付け構造物を提供する。
【0026】
また、前記アンテナは、前記柵密着部に平行な方向に延びるように配置することを特徴とするアンテナ取付け構造物を提供する。
【0027】
また、前記柵取付け部の下部に配置する取付けパネルをさらに含むアンテナ取付け構造物を提供する。
【0028】
また、前記アンテナ取付け構造物が複数つながる接続構造物であって、隣接するそれぞれの前記アンテナ取付け構造物の前記柵取付け部につながれ、複数のアンテナ取付け構造物を固定する構造物接続体を含む接続構造物を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物の構成を示す斜視図である。
図2図1のA領域を拡大した拡大斜視図である。
図3】本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物が柵壁上に設けられた状態を示す側面図である。
図4】本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物のアンテナ結合部の構成を説明するための斜視図である。
図5】本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物のアンテナ結合部の構成を説明するための側面図である。
図6】本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物の角度調整部が第1の形態である構成を示したものである。
図7】本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物の角度調整部が第2の形態である構成を示したものである。
図8】本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物の角度調整部が第3の形態である構成を示したものである。
図9】本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物を複数配置した接続構造物の形態を示すものである。
図10】本発明の他の実施例に係るアンテナ取付け構造物の構成を示す斜視図である。
図11】本発明の他の実施例に係るアンテナ取付け構造物のアンテナ結合部の構成を説明するための斜視図である。
図12】本発明の他の実施例に係るアンテナ取付け構造物を複数個配置した接続構造物の形態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の一部の実施例を例示的な図面を通じて詳しく説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加することにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても、可能な限り同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明を説明するに当り、関連した公知の構成または機能についての具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断した場合には、その詳しい説明は省く。
【0031】
本発明に係る実施例の構成要素を説明するに当り、第1の、第2の、i)、ii)、a)、b)などの符号を使用する場合がある。このような符号は、その構成要素を他の構成要素と区別するためだけであり、その符号によって、該当構成要素の本質または順番や順序などが限定されない。明細書である部分がある構成要素を「含む」または「備える」とするとき、これは明示的に逆になる記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0032】
図1は、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100の構成を示す斜視図である。
【0033】
また、図2は、図1のA領域を拡大した拡大斜視図であり、図3は、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100が柵壁上に設けられた状態を示す側面図である。
【0034】
図1ないし図3を参照すると、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100は、柵取付け部110、柵密着部120、取付け延長部130、及びアンテナ結合部140を含む。
【0035】
一方、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100は、図1ないし図3に示すように「く」字状の柵壁上に最も設置に適合した構成で示す。
【0036】
ただし、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100は、これと異なる形態、例えば、単純な垂直壁上にも設置が可能である。
【0037】
一方、柵取付け部110は、柵壁の上面に取付け、これにより、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100は、柵壁の上面によって支持される。
【0038】
また、柵取付け部110は、単体で構成してもよいが、図1ないし図3に示すように密着部接続体111及び延長部接続体112の分離体で構成し、その長さを調整する構成を有してもよい。
【0039】
この時、密着部接続体111は、柵密着部120につながり、延長部接続体112は、取付け延長部130につながる。これにより、柵密着部120と密着部接続体111がつながれ、「г」状に形成され、取付け延長部130と延長部接続体112が「く」字状を形成する。
【0040】
また、密着部接続体111は、延長部接続体112内に挿入され、挿入状態でスライドすることによって、柵取付け部110の長さが調整される。
【0041】
これにより、柵壁上面の幅に合うように柵取付け部110の長さを調整できる。したがって、建物ごとに柵壁の大きさが一定でないにも関わらず、設置する柵壁のサイズに適合するように柵取付け部110の長さを調整してアンテナ取付け構造物100を設けることができる。
【0042】
具体的には、延長部接続体112上に柵取付け部110の長さを調整するための長いホールである長さ調整ホール114を形成する。
【0043】
延長部接続体112上に長さ調整ホール114を形成することで、密着部接続体111の延長部接続体112に対する挿入程度を調整した後、長さ調整ホール114及び図示しない密着部接続体111上の結合ホールに固定ボルトを締結することにより、柵取付け部110の長さを適合に調整できる。
【0044】
一方、柵取付け部110の一端領域、すなわち密着部接続体111の端部には、柵密着部120が柵取付け部110に垂直につながる。また、柵取付け部110の他端領域、すなわち延長部接続体112の端部には、取付け延長部130が柵取付け部110に垂直につながる。
【0045】
この場合、柵取付け部110は、例示的に取付け延長部130及び柵密着部120とは別個の構成を有し、互いにボルチン結合する構成を図1に示したが、柵取付け部110は、先に説明した内容のように取付け延長部130または柵密着部120と一体に形成する構成も可能であることに注意しなければならない。
【0046】
一方、図1に示すように、さらに柵取付け部110と柵壁上面との間に取付けパネル113を配置する。
【0047】
この時、取付けパネル113を柵取付け部110と柵壁上面との間に配置することにより、取付けパネル113上に柵取付け部110の下面が緊密に支持されて柵取付け部110を安定的に支持することができる。
【0048】
柵密着部120は、柵取付け部110のうち、柵壁外側上の一端領域に垂直に結合され、柵壁外側面上に密着する。
【0049】
この時、柵密着部120の内側面の柵壁外側面に対する密着力は、下で詳しく説明する内容のように取付け延長部130の内側面の柵壁内側面に対する距離を調整することで調整することができる。
【0050】
取付け延長部130は、垂直延長部131、第1の補助延長部132及び第2の補助延長部133を含む。
【0051】
垂直延長部131は、柵取付け部110のうち、柵壁内側方向の端部領域に垂直に延長結合する。この時、垂直延長部131と柵密着部120は、柵壁を挟んで柵取付け部110から同じ方向に延びて平行に配置する。
【0052】
第1の補助延長部132は、柵壁内側面に対向するように垂直延長部131に垂直に結合され、第1の接続手段1321を介して柵壁内側面に固定する。この時、第1の接続手段1321は、例示的に柵壁内側面に対する結合程度を調整することで、その端部から柵壁内側面までの距離を調整できる第1の接続ねじである。
【0053】
この時、第1の接続手段1321の柵壁に対する結合程度または第1の接続手段1321の長さを調整することで、第1の補助延長部132と柵壁内側面との間の距離を調整することができる。
【0054】
また、この場合、第1の補助延長部132が柵壁内側面から段々さらに離れるように第1の接続手段1321を調整することで、柵密着部120が柵壁外側面上にさらに密着することができる。
【0055】
このような過程を経て、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100を柵壁上に強固に密着固定することができる。
【0056】
一方、図2には、第1の接続手段1321が第1の補助延長部132の両側端部領域につながる構成を図示したが、第1の接続手段1321は、これとは異なる数または配列で配置することも可能である。
【0057】
第2の補助延長部133は、柵壁天板の下面に隣接して垂直延長部131に垂直に結合する。また、第2の補助延長部133は、第2の接続手段1331によって柵壁天板の下面につながる。
【0058】
一方、この時、第2の接続手段1331は、例示的に長さ調整または柵壁天板の下面上の締結状態に応じて、柵壁天板の下面からその端部までの距離を調整できる第2の接続ねじである。
【0059】
この時、第2の接続手段1331の柵壁天板に対する結合状態または第2の接続手段1331の長さを調整することで、柵壁天板と第2の補助延長部133の距離を調整する。この場合、柵壁天板と第2の補助延長部133との間の距離が離れるほど柵壁上面に柵取付け部110がより緊密に密着する。
【0060】
アンテナ結合部140は、柵密着部120または柵取付け部110上に結合され、アンテナ結合部140上にはアンテナ200が結合されて支持される。
【0061】
この時、アンテナ結合部140に結合したアンテナ200は、下で詳しく説明する内容のように、その設置方向及び傾斜程度を調整することができる。
【0062】
一方、上での説明において柵取付け部110、柵密着部120、及び取付け延長部130は、それぞれ個別の構成であるかのように述べたが、これは観念的なものに留まることに留意しなければならない。
【0063】
つまり、柵取付け部110は、柵密着部120及び取付け延長部130のうちのいずれかと一体に形成した構成であってよく、柵取付け部110、柵密着部120、及び取付け延長部130は、すべて一体に形成した構成であってもよいことに注意しなければならない。
【0064】
図4及び図5は、それぞれ、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100のアンテナ結合部140の構成を説明するための斜視図および側面図である。
【0065】
図4を参照すると、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100のアンテナ結合部140は、下部結合体141及び上部結合体142を含む。
【0066】
下部結合体141は、柵密着部120上に結合する。下部結合体141は、密着部結合体1411、結合ディスク1412、及び上部結合体固定部1413を含む。
【0067】
密着部結合体1411は、柵密着部120に一面が結合し、その上面に結合ディスク1412が結合する空間を提供する。
【0068】
結合ディスク1412は、密着部結合体1411及び密着部接続体111上に結合する。
【0069】
一方、結合ディスク1412上に、その外周面に沿って延びた1つ以上の第1のローテティング結合ホール1414を含む。
【0070】
この場合、固定ボルトが第1のローテティング結合ホール1414を貫通して結合ディスク1412を密着部結合体1411または密着部接続体111上の、図示しない結合ホールに締結することにより結合ディスク1412を密着部結合体1411及び密着部接続体111上に結合固定させる。
【0071】
一方、結合ディスク1412を密着部結合体1411及び密着部接続体111上に固定させることにおいて、結合ディスク1412を第1のローテティング結合ホール1414に沿って回転配置することができる。これによって結果的に、アンテナ200の回転配置が可能であり、アンテナ200が適切な方向に配向するように設けることができる。
【0072】
上部結合体固定部1413は、結合ディスク1412上に形成され、これに上部結合体142が結合する。
【0073】
一方、上部結合体固定部1413上には上部結合体142上に形成した第2のローテティング結合ホール1421及び軸結合ホール1422の位置に対応する、図示しない結合ホールを形成する。
【0074】
このとき、上部結合体142上の第2のローテティング結合ホール1421及び上部結合体固定部1413上の結合ホールを貫通する固定ボルトと上部結合体142上の軸結合ホール1422、及び上部結合体固定部1413上の結合ホールを貫通する固定ボルトによって上部結合体142は、下部結合体141に結合固定される。
【0075】
上部結合体142上にアンテナ200の端部が結合して支持される。また、上で説明したように上部結合体142は、下部結合体141の上部結合体固定部1413上に結合する。
【0076】
上部結合体142上には長さを有して延びた円弧状の第2のローテティング結合ホール1421を形成する。このとき、上で述べたように固定ボルトが第2のローテティング結合ホール1421を貫通し、上部結合体固定部1413上に形成した、図示しない結合ホールに締結することにより、上部結合体142を下部結合体141上に結合固定する。
【0077】
この時、第2のローテティング結合ホール1421が円弧状をなし、上部結合体142の下部結合体141に対する傾斜角度を調整することができる。
【0078】
また、上部結合体142に形成した軸結合ホール1422を貫通して下部結合体141の上部結合体固定部1413につながる固定ボルトが上部結合体142の下部結合体141に対して傾斜時に回転軸の役割をする。
【0079】
このように、上部結合体142の傾斜角度を調整することによって、結果的にアンテナ200の傾斜角度を調整することができる。
【0080】
このように、アンテナ200の回転配置状態及びアンテナ200の傾斜状態の調整が可能であり、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100によって、アンテナ200の設置状態を適合に調整することができる。
【0081】
図6ないし図8は、それぞれ、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100の角度調整部150が、第1の形態、第2の形態、及び第3の形態を有する構成を示したものである。
【0082】
以下、図6ないし図8を参照し、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100の角度調整部150の各形態を説明する。
【0083】
角度調整部150は、アンテナ200の傾斜角度を調整するための構成で、アンテナ200の上端部につながる角度調整ワイヤ160の長さを調整することにより、アンテナ200の傾斜角度を調整することができる。
【0084】
図6を参照すると、第1の形態で、角度調整部150はターンバックル151で構成する。
【0085】
また、このとき、角度調整ワイヤ160は、アンテナ200の上端部及びターンバックル151の一端部につながる第1のワイヤ161、そして柵取付け部110上のワイヤ固定部163及びターンバックル151の他端部につながる第2のワイヤ162を含む。
【0086】
一方、この時、第1のワイヤ161の一端は、アンテナ200の上端部に直接つながってもよく、図6に示すように、アンテナ200の上端部につながる接続ボルト210につながってもよい。
【0087】
このとき、ターンバックル151の両端には、第1のワイヤ161及び第2のワイヤ162がつながった状態であり、ターンバックル151を調整することで、第1のワイヤ161、ターンバックル151、及び第2のワイヤ162によってつながるアンテナ200の上端部とワイヤ固定部163までの距離を調整することができる。
【0088】
このように、アンテナ200の上端部とワイヤ固定部163までの距離を調整することで、アンテナ200の傾斜状態を調整することができる。
【0089】
この場合、例えば、ターンバックル151は、一般的に使用するJISフレームターンバックルを使用することができる。
【0090】
また、このとき、アンテナ200のそれぞれの傾斜角度の値に対応するターンバックル151の長さの変化値は、あらかじめ設定した値であり、これを参考にしてアンテナ200の設置時に、アンテナ200の目標角度に傾斜させるためにターンバックル151の長さを適合に調整することができる。
【0091】
ただし、第1の形態でアンテナ200の傾斜角度調整範囲は、ターンバックル151の構造上制限的であるところ、このような限界は角度調整部150の第2の形態及び第3の形態で克服する。
【0092】
図7には、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100の第2の形態にて、角度調整部150は、第1のハンドル153及びこれにより巻取りの程度が決まる第1の巻取ローラ152である構成を図示した。
【0093】
この時、角度調整ワイヤ160の一端は、アンテナ200の上部につながれ、角度調整ワイヤ160の他端領域は、第1の巻取ローラ152によって巻き取られる。
【0094】
また、このとき、角度調整ワイヤ160は、柵取付け部110上のワイヤ取付け部164に取付けられる。
【0095】
第1の巻取ローラ152は、第1のハンドル153を操作することで、角度調整ワイヤ160を巻き付け、この時の角度調整ワイヤ160の巻取り量は、第1のハンドル153の回転程度に対応する。また、これにより、アンテナ200の傾斜角度も、第1のハンドル153の回転程度に対応する。
【0096】
このような構成により、第1のハンドル153を、これに対応する程度で回転させることで、アンテナ200の傾斜角度を適合に設定することができる。
【0097】
一方、第1の巻取ローラ152上には第1の巻取ローラ152の巻取り程度を示すための複数の固定ホール152aを形成し、それぞれの固定ホール152aに固定するように固定ピン152bを形成する。
【0098】
この時、固定ピン152bは、第1の巻取ローラ152の巻取り時に、それぞれの固定ホール152aのうちのいずれかに固定することで、第1の巻取ローラ152の巻取り程度を知ることができる。
【0099】
この時、それぞれの固定ホール152aは、アンテナ200の傾斜角度に対応するように設定することができる。
【0100】
つまり、例えば、固定ピン152bが固定ホール152aの1コマを移動した場合、アンテナ200の傾斜角度は、1変化するように設定することができる。
【0101】
図8を参照すると、第3の形態は、角度調整部150がウォームギア構造で形成した。
【0102】
すなわち、第3の形態にて角度調整部150は、角度調整ワイヤ160が巻き取られる第2の巻取ローラ154、第2の巻取ローラ154につながるウォーム155、ウォーム155と噛合するウォームギア156、及びウォームギア156とつながる第2のハンドル157を含む。
【0103】
第3の形態では、ウォームギア156のギア比を介してアンテナ200の傾斜角度をより細かく調整することができる。
【0104】
例えば、ウォームギア156のギア比が、もし20:1であり、第2の巻取ローラ154が1回転したときに、アンテナ200が10傾斜すると仮定すると、ハンドルが1回転したときにアンテナ200は0.5のみ傾斜することが分かる。
【0105】
このように、第3の形態では、第2の形態に比べてウォームギア156のギア比の程、アンテナ200配置をより微調整が可能になるという長所がある。
【0106】
図9は、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100を複数個配置した接続構造物900の形態を示すものである。
【0107】
図9を参照すると、本発明の一実施例に係る接続構造物900は、複数の本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100及び構造物接続体300を含む。
【0108】
複数のアンテナ取付け構造物100は、構造物接続体300によってつながる。この時、構造物接続体300は、隣接するアンテナ取付け構造物100の取付けパネル113上に固定することで、隣接するアンテナ取付け構造物100同士を接続固定する。
【0109】
このように、本発明の一実施例に係る接続構造物900にてそれぞれのアンテナ取付け構造物100は、柵壁上に密着固定するだけでなく、隣接するアンテナ取付け構造物100と構造物接続体300によってつながることでさらにもう一度固定される。
【0110】
このような構成を有することで、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100は、より安定的に固定することができる。
【0111】
また、この場合、構造物接続体300を介して、本発明のアンテナ取付け構造物100が互いに一定の間隔を置いて同じ形態で離間配置することで、審美感も形成することができるという長所がある。
【0112】
図10は、本発明の他の実施例に係るアンテナ取付け構造物1100の構成を示す斜視図であり、図11は、本発明の他の実施例に係るアンテナ取付け構造物1100のアンテナ結合部1140の構成を説明するための斜視図である。
【0113】
図10を参照すると、本発明の他の実施例に係るアンテナ取付け構造物1100は、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100のように柵取付け部1110、柵密着部1120、及び取付け延長部1130を含む。
【0114】
ただし、本発明の他の実施例に係るアンテナ取付け構造物1100では、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100の構成とは異なり、アンテナ200が柵壁外側面に沿って下方に延びるように配置する構成である。
【0115】
また、この時、アンテナ結合部1140は、本発明の一実施例に係るアンテナ取付け構造物100のアンテナ結合部140とは異なり、アンテナ200の一端領域に収容するカップ状に形成する。
【0116】
また、本発明の他の実施例に係るアンテナ取付け構造物1100でもアンテナ結合部1140上でアンテナ200の回転配置が可能になるように形成する。
【0117】
すなわち、図11に示すように、アンテナ結合部1140は、そのカバーが開閉自在に構成され、そのカバーの内側に形成した、アンテナ200に隣接して配置する面上に円弧状の第3のローテティング結合ホール1141を形成する。
【0118】
このとき、固定ボルトは、第3のローテティング結合ホール1141を貫通し、図示しないアンテナ200の下面上に形成した結合ホールに締結する。
【0119】
この場合、第3のローテティング結合ホール1141に沿い、アンテナ200は回転配置することができ、これにより、アンテナ200の設置時に、アンテナ200が適合な配向を有するようにすることができる。
【0120】
図12は、本発明の他の実施例に係るアンテナ取付け構造物1100を複数個配置した接続構造物1200の形態を示すものである。
【0121】
図12を参照すると、本発明の他の実施例に係る接続構造物1200で、本発明の他の実施例に係るアンテナ取付け構造物1100が複数個つながって配置される。
【0122】
この時、本発明の他の実施例に係る接続構造物1200では、本発明の一実施例に係る接続構造物900と同様に、構造物接続体300により複数個のアンテナ取付け構造物1100が接続配置される。
【0123】
この時、構造物接続体300は、隣接する取付けパネル1113上に接続固定され、隣接するアンテナ取付け構造物1100同士で固定されるように設けられ、これにより、アンテナ取付け構造物1100がより安定的に支持される。
【0124】
以上の説明は、本実施例の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本実施例の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正や変形が可能である。したがって、本実施例は、本実施例の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例により、本実施例の技術思想の範囲が限定されるものではない。本実施例の保護範囲は請求の範囲によって解釈するべきであり、その同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本実施例の権利範囲に含まれるものと解釈するべきである。
【0125】
[関連出願の参照]
本特許出願は、本明細書にその全体が参考として含まれる、2018年07月11日付にて韓国に出願した特許出願番号第10-2018-0080544号、及び2019年07月09日付にて韓国に出願した特許出願番号第10-2019-0082564号に対する優先権を主張する。
【符号の説明】
【0126】
100:アンテナ取付け構造物
110:柵取付け部
120:柵密着部
130:取付け延長部
140:アンテナ結合部
150:角度調整部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12